JP2000007144A - ワークの落下防止方法および落下防止装置 - Google Patents

ワークの落下防止方法および落下防止装置

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JP2000007144A
JP2000007144A JP17628398A JP17628398A JP2000007144A JP 2000007144 A JP2000007144 A JP 2000007144A JP 17628398 A JP17628398 A JP 17628398A JP 17628398 A JP17628398 A JP 17628398A JP 2000007144 A JP2000007144 A JP 2000007144A
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stopper
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roller
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Masaaki Toyama
正明 外山
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺のワークの切断設備に係わり、作業の安
全性を向上し、工場内のスペースを有効に活用するため
のワークの落下防止方法および落下防止装置を提供する
ことにある。 【解決手段】 ワークWを長手方向に搬送できるコンベ
ヤ15を備えるワーク搬送装置1に、前記コンベヤ15
のワーク搬送路の一側部にワークWの落下防止装置3を
一体に設けて、前記落下防止装置3に設けたストッパ部
材43が、ワークWの載置による重力によりコンベヤ1
5のパスラインPLより下方に位置し、ワークWの無載
置による重量負荷の除去により、パスラインPLの上端
位置より上方に位置する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば帯鋸盤、
ディスクカッタなどのごとき適宜な切断機に対して、長
尺の棒材、管材などのワークを搬送するワーク搬送装置
に一体に構成したワークの落下防止方法および落下防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の帯鋸盤、ディスクカッタなどの適
宜の切断機により、長尺の棒材、管材などのワークの長
手方向を切断加工する場合の概略構成を図5および図6
により説明する。
【0003】上記ワーク搬送装置101を前記切断機1
03の後側(図5の左側)に隣設し、さらに前記ワーク
搬送装置101の後方(図5の左方)で所定の距離を確
保した床面Fに、別置のワークWの落下防止用のストッ
パ板105を備え、さらに前記ワーク搬送装置101、
切断機103およびストッパ板105を包囲するような
安全柵107を備えて成る切断設備109を構成してい
る。
【0004】前記ワーク搬送装置101は、2基の駆動
形のローラコンベヤ111を備え、前記ローラコンベヤ
111を支持する架台113の下部に車輪115が取り
付けられ、前記車輪115はワークWの搬送方向と直角
方向となるよう床面Fに敷設した2本のレール117に
跨座し、ワーク搬送装置101全体がレール117に沿
っての移動を可能としていた。
【0005】さらに前記架台113には、駆動形のロー
ラコンベヤ111の搬送用モータ119および車輪11
5を駆動させる走行用モータ121を備えていた。
【0006】また上記ストッパ板105は、切断加工す
る中央部に位置するローラコンベヤ111の後部で、且
つ最大長寸法のワークWの切断加工を想定した位置とし
て、ワーク搬送装置101より相当離れた床面Fの位置
にアンカーボルトなどの手段で固定をしている。
【0007】かかる装置でワークWを切断加工するに
は、上記ワークWをワーク搬送装置101の上面部に構
成した2基の駆動形のローラコンベヤ111のうち、側
部に位置するローラコンベヤ111に載置後、前記ワー
クWの長手方向を切断機103の方向に給送して、切断
機103により設定の位置でワークWを順次切断加工
し、切断後の分離した給送先端側のワークWを切断機1
03の搬出口103B側へ搬送し取り出していた。
【0008】上記作業により、切断加工が終了しローラ
コンベヤ111上に載置されている残材のワークWは、
上記切断作業をしたローラコンベヤ111を前記給送時
と逆回転駆動をしてローラコンベヤ111の後方端に搬
送し、クレーン、フォークリフトなどの荷役機械により
残材のワークWをローラコンベヤ111より搬送する手
段が行われていた。
【0009】同時に、上記切断加工の作業中に、非切断
加工側のローラコンベヤ111にワークWを載置して次
工程の切断作業に備えるようセッティングをし、2基の
ローラコンベヤ111を交互に切断機103の搬入口1
03Aの対向位置に移動させて切断作業を継続してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の切断設
備109では、最大長のワークWの加工を想定してワー
ク搬送装置101より可成り遠距離とした床面Fの位置
に、別置きのストッパ板105を固定するための設置工
事が必要であるうえに、通常寸法のワークWの切断作業
では必要がないストッパ板105部の工場内スペースを
常時確保しているため、工場内スペースの有効活用がで
きない課題があった。
【0011】またワーク搬送装置101とストッパ板1
05との間隙距離が必然的に広くなるため、前記の間隙
距離以下、または前記距離に近い長さ寸法となる残材の
ワークWは、ローラコンベア111の後端部に戻す搬送
時に、ローラコンベア111より落下させてしまう危険
を伴う問題があつた。
【0012】そのうえに、ワーク搬送装置101の側方
に位置するローラコンベヤ111の後方にはストッパ板
105が構成されないため、ワーク搬送装置101の切
断加工後の中央部のローラコンベヤを側部方向への移動
時に、残材のワークWを落下させる危険があった。
【0013】さらに、工場内のスペースが上記設備に対
して十分で無く、別置きのストッパ板105を設置でき
ない場合があり、また工場内スペースを広く活用しよう
とするため一度設置したストッパ板105を取り外して
しまうケースもあるが、前記の状況下の切断設備では、
比較的長寸の残材のワークWも落下してしまうため危険
度が増大する問題があった。
【0014】この発明の目的は、ワーク搬送装置に直接
取り付けるストッパの機構部材を設け、ワーク搬送装置
よりワークの落下することを防止して安全性を向上さ
せ、別置きのストッパ板および前記ストッパ板の設置工
事を不要とし、工場内のスペースを有効に活用させるワ
ークの落下防止方法および落下防止装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1による発明のワークの落下防止方法は、ワー
クを長手方向に搬送するコンベアの搬送路の後方端に設
けられたストッパ部材の上部にワークを載置したときに
は、パスラインより下方に位置せしめると共に、ストッ
パ部材の上部にワークがないときにはパスラインより上
方へ前記ストッパ部材を位置せしめ、パスライン上にワ
ークがあるときにワークは前記ストツパ部材により後方
に落下することを防止することを特徴とするものであ
る。
【0016】従って、ワークが長寸法、短寸法にも係わ
らず切断加工が可能であり、また切断加工後の残材のワ
ークが短寸法であっても搬送時のコンベヤから落下する
危険が防止される。
【0017】請求項2による発明のワークの落下防止装
置は、ワークを長手方向に搬送できるコンベヤを備えた
ワーク搬送装置において、前記コンベヤのワーク搬送路
の一側部にストッパ部材を設け、前記ストッパ部材の上
部にワークを載置したときには、パスラインより下方に
前記ストッパ部材が位置し、前記ストッパ部材の上部に
ワークがないときは、パスラインより上方に前記ストッ
パ部材が位置すべく構成されていることを特徴とするも
のである。
【0018】従って、ワークが長寸法、短寸法にも係わ
らず切断加工が可能であり、また切断加工後の残材のワ
ークが短寸法であっても、搬送時のコンベヤから落下す
る危険が防止され、且つ切断設備を設けた場所の工場内
スペースが有効に活用される。
【0019】請求項3の発明のワークの落下防止装置
は、請求項2のワークの落下防止装置において、ワーク
搬送装置に複数基のコンベヤを備え、前記の各コンベヤ
の搬送路毎にストッパ部材を設けて成ることを特徴とす
るものである。
【0020】従って、ワーク搬送装置のコンベヤを複数
としても、各コンベヤに載置したワークの落下が防止さ
れ、切断加工を行っていない時のコンベヤで安全にワー
クのセッティング作業ができ、切断加工の作業効率の向
上が図られる。
【0021】請求項4の発明のワークの落下防止装置
は、請求項2または請求項3のワークの落下防止装置に
おいて、ストッパ部材を支持するストッパ支持枠を、コ
ンベヤのワーク搬送路の戻り側の基台の端部に取り付け
てなることを特徴とするものである。
【0022】従って、ワーク搬送装置と落下防止装置が
一体に構成されるので、ストッパ装置の設置工事を不要
とし、工場内スペースの有効活用が図れる。
【0023】請求項5の発明のワークの落下防止装置
は、請求項2または請求項4のワークの落下防止装置に
おいて、ストッパ部材に近接してストッパ用ローラを一
体に備え、前記ストッパ用ローラの上端は、ストッパ部
材の移動範囲内ではストッパ部材より上方の位置に成る
よう構成したことを特徴とするものである。
【0024】従って、ワークの荷重により移動するスト
ッパ回転部材は、ストッパ用ローラの回転によりワーク
の下部に沿ってスムースに回転移動され、且つワークの
下部には擦り傷などの痕跡を残すことが無くなる。
【0025】請求項6の発明のワークの落下防止装置
は、請求項2、3、4または5のワークの落下防止装置
において、上端部にストッパ部材を取り付け、下端部に
位置決め端部を形成したストッパ回転部材を備え、スト
ッパ部材の上部にワークがないときには、前記位置決め
端部をワーク搬送装置の基台に突き当て、ストッパ部材
の上部にワークを載置したときには、位置決め端部をワ
ーク搬送装置の基台より離設するべく、前記ストッパ回
転部材をストッパ軸を介して前記ストッパ支持枠に設け
てなることを特徴とするものである。
【0026】従って、ストッパ部材を設定の位置に確実
に移動させ、またコンベヤでワークが搬送されても、ス
トッパ部材は自動的にパスラインの上部に位置して、ワ
ークを確実に停止させ落下が防止される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明をする。
【0028】なお以下の説明の記号のうち百番台の記号
およびFとWの記号は、前記従来の技術で説明した部品
と同一の機能・構成の部品である。
【0029】図1、図2、図3および図4を参照する
に、例えば帯鋸盤、ディスクカッタなどの如き適宜の切
断機103には、棒材、管材などの如きワークWを長手
方向へ搬送して、前記切断機103に対してワークWを
給送するワーク搬送装置1を隣接して配置(図1におい
ては左側)すると共に、上記ワーク搬送装置1は、前記
の切断機103の隣設位置と反対側の一側部に、ワーク
Wの載置の有無により自動的に上下移動するワークWの
停止機能部材を有する落下防止装置3が、ワークWの搬
送路毎に一体に設けてある。
【0030】さらに前記切断機103、ワーク搬送装置
1および落下防止装置3を安全柵5で包囲した切断設備
7が設置されている。
【0031】前記切断機103は一般的なものであり、
その構成は周知の構成であるから、切断機103につい
ての詳細な説明は省略する。
【0032】前記のワーク搬送装置1は、外周縁をチャ
ンネル材9Aで箱形に組み立てられ上部をフラット状板
9Bにより被覆した基台9と、前記基台9を支持するチ
ャンネル材により構成した架台11とにより一体にした
フレーム構造体13を備えている。
【0033】前記基台9の上面にはワークWを支持して
前記切断機103の搬入口103Aの方向への給送と前
記給送と逆方向となる落下防止装置3側への搬送を可能
とする2基のコンベヤ15が設けられている。
【0034】但し本発明での実施の形態では、前記コン
ベヤ15の一例としての駆動形のローラコンベア15に
よる構成となっている。
【0035】前記フラット状板9Bの上面に設ける各ロ
ーラコンベヤ15のワーク搬送路には、図1および図2
に示す如くワークWを直接支持する複数の水平ローラ1
7と、ワークWの側面部を摺動してワークWの給送およ
び搬送を円滑にするため、フラット状板9Bに立設した
箱状フレーム19に支持された複数の直立ローラ21
と、同じくフラット状板9Bに立設するワーク搬送路の
搬送路幅の設定用の複数のサイドストッパ23およびワ
ーク搬送路の給送側前縁とワーク搬送路の中間に設ける
ワークWの変位防止装置25により構成されている。
【0036】前記水平ローラ17は、ローラ17Aがフ
ラット状板9Bの上面に固定したベアリングユニット2
7に両端を嵌合した水平回転軸17Bにより回転自在と
なし、また前記水平回転軸17Bの一端部には、回転駆
動用のスプロケット17Cのホイール部を一体に取り付
けた構成となっている。
【0037】前記架台11には、チェーン29の如き適
宜な可撓性の動力伝達部材を介して、水平ローラ17の
スプロケット17Cを回転駆動するための逆転可能な搬
送用モータ119が装着してあり、前記チェーン29の
走行路の中間には複数のガイドスプロケット31が組み
込まれ、チェーン29の走行方向の変更およびチェーン
29のテンション調整を行う緊張装置を含めた構成とす
る。
【0038】したがって、前記の搬送用モータ119を
駆動し、搬送用モータ119のピニオン119Aにより
チェーン29に走行駆動力を与え、ガイトスプロケット
31を介してスプロケット17Cにより複数の水平ロー
ラ17を同方向に回転させ、切断機103へのワークW
の給送および搬送用モータ119の逆回転によるワーク
Wの搬送をすることができるものとなっている。
【0039】前記直立ローラ21は、ガイドローラ21
Aと一体にした直立回転軸21Bとにより成り、ワーク
Wの側面方向に開口する箱状フレーム19には、上下面
の一端を突き出したフランジ19Aを設け、上下の各フ
ランジ19Aには、前記直立回転軸21Bを嵌合する直
立用ベアリング33を設け、前記の各直立用ベアリング
33により直立ローラ21が回転自在に機能するよう構
成されている。
【0040】また前記箱状フレーム19の反フランジ側
の端縁19Bは、ワークWの搬送路幅を設定するための
前記サイドストッパ23と同機能を兼ねる位置構成と
し、ワークWが箱状フレーム17の端縁19Bに当たっ
ても、離れて構成している直立ローラ19の機能へのダ
メージを防止する構成となっている。
【0041】前記変位防止装置25には、流体圧駆動に
よるピストンロッドなどの駆動装置を介してリンクなど
の適宜な機構により偏心回転する変位板25Aを設け、
前記の変位板25Aは、必要に応じ前記の変位板25A
の先端を水平ローラ17の上端位置となるパスラインP
Lより突き出し、またはパスラインPLより下方に戻す
動作する機構を備えている。
【0042】前記基台9には前記落下防止装置3を取り
付けるため、基台9の搬送側の後側端のチャンネル材9
Aに塞ぎ板9Cと補強のビーム9Dが取り付られてい
る。
【0043】前記の後側端部分における基台9の上面の
フラット状板9Bおよびビーム9Dにまたがりローラコ
ンベヤ15毎に2枚のブラケット35を立設し、各ブラ
ケット35の上部にストッパ軸37を貫通させるための
ストッパ軸穴35Aを開口し、各ブラケット35の間隙
を前記ローラコンベヤ15のワーク搬送路の幅相当また
は幅以下の適宜な寸法としたストッパ支持枠41を構成
されている。
【0044】さらに、ワークWを停止させるためのスト
ッパ部材43を上部に取り付け回転させるため、ローラ
コンベヤ15毎に2枚で構成する回転アーム45を設
け、前記回転アーム45の各々にストッパ軸37を貫通
させるための回転軸穴45Aを開口し、前記回転アーム
45の下部側面に重力のモーメントを付加させるための
加重量板47を取り付け、回転アーム45の加重量板4
7の取り付けた反側部位置にビーム9Dに突き当てる位
置決め端部45Bを形成し、回転アーム45の上部のス
トッパ部材43に近接した回転アーム45に、ストッパ
用ローラ49のローラ軸49Aを取り付けるための切り
欠き45Cを形成し、切り欠き45Cに取り付けられる
ローラ軸49Aの中心軸は、水平方向にみてストッパ軸
37の中心軸よりワーク搬送装置1の中央方向側に位置
する構成としている。
【0045】前記各回転アーム45の相互の取り付け外
幅は、前記各ブラケット35の内面側に構成する間隔寸
法として、前記ストッパ部材43、加重量板47および
ストッパ用ローラ49を取り付けることによりストッパ
回転部材51を一体に構成している。
【0046】ここで、前記ストッパ用ローラ49のロー
ラ軸49Aには、ローラ49Bがベアリング49Cを介
して取り付けられローラ49Bを回転自在とし、前記ロ
ーラ49Bの上端位置は、ストッパ回転部材51の回転
移動の範囲内でストッパ部材43より上部の位置とす
る。
【0047】前記のストッパ支持枠41の両方のストッ
パ軸穴35Aとストッパ回転部材51の両方の回転軸穴
45Aにストッパ軸37を図4の如く貫通させ、ストッ
パ軸37の中心軸と水平ローラ17と中心軸を平行にし
て取り付け、さらにストッパ軸37とブラケット35を
固定し、固定した前記ストッパ軸37に対しストッパ回
転部材51を回転可能な構成とし、前記ストッパ支持枠
41、前記ストッパ回転部材51および前記ストッパ軸
37とで落下防止装置3を構成している。
【0048】前記落下防止装置3において、ストッパ回
転部材51の加重量板47を取り付けた回転アーム45
の下側の重心は、ストッパ軸37の軸中心点に対し水平
方向でワーク搬送装置1より離れる方向(図3からみて
左方向)とし、前記加重量板47側の重力モーメントが
回転アーム45に対し図3から見て反時計回り方向に作
用する。
【0049】一方ストッパ部材43およびストッパ用ロ
ーラ49を取り付けた回転アーム45の上側の重心は、
ストッパ軸37の軸中心点に対し水平方向でワーク搬送
装置1の中央方向(図3から見て右方向)とし、前記部
分の重力モーメントが回転アーム45に対し図3から見
て時計回り方向に作用する。
【0050】前記落下防止装置3の上部にワークWがな
い状態、即ちストッパ用ローラ49が無荷重の場合は、
加重量板47側の重力のモーメントが、ストッパ回転部
材51のストッパ部材43側の重力のモーメントとスト
ッパ軸37の回転摩擦力を加えたモーメントより大と設
定しているため、ストッパ回転部材51は図3から見て
反時計回り方向に回転し、回転アーム45の位置決め端
部45Bの先端が基台9のビーム9Dに突き当たり回転
を停止し、ストッパ部材43の一部または全体が水平ロ
ーラ17の上端であるパスラインPLより上部に位置
し、ストッパ用ローラ49のローラ49Bの上端はスト
ッパ部材43のさらに上部に位置する。
【0051】上記落下防止装置3にワークWを載置した
状態では、即ちストッパ用ローラ45に荷重を加えた場
合は、ストッパ回転部材51において、ワークWの重量
モーメントとストッパ部材43側の重量のモーメントを
加えた全モーメントが、加重量板47側の重力のモーメ
ントとストッパ軸37の回転摩擦力を加えたモーメント
より大となり、従ってストッパ回転部材51は、図3か
ら見て時計回り方向に回転して図3の仮想線位置とな
り、ストッパ用ローラ49の上端がパスラインPLに一
致して停止する機構を有する。
【0052】なお上記落下防止装置3は、各ローラコン
ベア15のワーク搬送路毎に同一構造として構成してい
る。
【0053】ワーク搬送装置1のフレーム構造体13の
下部には、ワークWの搬送方向と直角方向とした2本の
レール117を敷設し、各レール117の両端には移動
停止の位置決め用の停止板55を取り付ける。
【0054】さらに前記ワーク搬送装置1の架台11に
は、レール117上を走行させるための車輪115を取
り付け、前記架台11には車輪115の駆動用の走行用
モータ121を備え、ピニオン、スプロケットなどの部
材を組み合わせた適宜な動力伝達装置を介して車輪11
5を駆動させる構成としている。
【0055】前記車輪115の走行距離は、2基のロー
ラコンベヤ15のレール117の走行方向の配設ピッチ
とし、2基のローラコンベヤ15のワーク搬送路が交互
に切断機103の搬入口103Aに対向した位置になる
よう構成している。
【0056】さらに上記切断機103およびワーク搬送
装置1を包囲する安全柵5は、落下防止装置3側の床面
Fのスペースの一部を変更できるよう適宜構成してい
る。
【0057】上記構成の切断設備7によりワークWの切
断加工をするには、まず2基のローラコンベヤ15のう
ち、切断機103の搬入口103Aに対向していない側
方位置にあるローラコンベヤ15にワークWを載置する
セッティング作業を行う。
【0058】この場合ワークWの長手方向の寸法が、複
数の水平ローラ17群により構成するワーク搬送路の搬
送方向の寸法以内の場合は、ワークWの載置は落下防止
装置3の位置を除外し、水平ローラ17の上部で且つ直
立ローラ21に接した位置とし、落下防止装置3のスト
ッパ部材43が上方位置に移動し、パスラインPLの上
部に位置している状態とする。
【0059】上記方法でワークWをローラコンベヤ15
に載置後は、走行用モータ121を駆動してワーク搬送
装置1をレール117に沿って切断機103の搬入口1
03Aに対向する切断設備7の中央位置に移動する。
【0060】次いで、搬送用モータ119を給送方向の
正転回転(図2より見て時計回り方向)としワークWを
切断機103の搬入口103Aに向けて給送し、設定寸
法量を搬送後に停止し、切断機103を稼動してワーク
Wを設定位置で切断加工をし、送給方向側の切断後のワ
ークWは、切断機103の搬出口103Bより搬出す
る。
【0061】順次上記の加工プロセスを進行させ、この
間にワーク搬送装置1の側部に移動している他方のロー
ラコンベヤ15に、次回の切断加工用のワークWを載置
するセッティング作業をする。
【0062】1本のワークWの切断の加工作業が終了後
に、水平ローラ17上に有る残材のワークWを、搬送用
モータ119を逆回転させて落下防止装置3に向けて搬
送移動をし、ローラコンベヤ15の後方の端部位置にて
停止させるが、停止操作ミス、または停止装置が故障す
るなどの異常事態にあってローラコンベヤ15が停止で
きなくても、ワークWはストッパ部材43に突き当たり
水平ローラ17上で停止する。
【0063】また、前記水平ローラ17と前記ストッパ
部材43の間隙は小さく、且つ下部はフラット上板9B
を構成するため、残材のワークWが短寸法で有っても床
面Fへの落下を防止することができる。
【0064】次いで切断加工終了のローラコンベヤ15
をレール117に沿って側方に移動し、前記のセッテン
グをしたローラコンベヤ15を切断機101の搬入口1
03Aに対向した中央位置にして、上記説明の切断加工
を同様に再開始する。
【0065】上記の切断作業中に側方に移動したローラ
コンベヤ15より残材のワークWを搬出し、前記ローラ
コンベヤ15上に新規加工のワークWのリセットをす
る。
【0066】以上のように、上記通常寸法のワークWを
加工する作業中の場合には、落下防止装置3の後部の工
場内スペースを別の用途に有効活用を図ることができ
る。
【0067】ワークWの長手方向の寸法が、複数の水平
ローラ15群により構成する搬送路の寸法以上の特殊寸
法の場合は、まず落下防止装置3の設備後方のスペース
を安全柵5で囲み直して、長寸法のワークWのセッティ
ングに必要なスペースを確保する。
【0068】上記の長寸法のワークWのローラコンベヤ
15への載置は、水平ローラ17の上部および落下防止
装置3の上部にまたがる位置で、且つ直立ローラ21に
接した位置とする。
【0069】ワークWを前記落下防止装置3の上部に載
置すると、ストッパ用ローラ49がワークWの重量モー
メントによりワークWの下部を摺動してストッパ回転部
材51が回転し、これに伴いスッパ部材43がパスライ
ンPLより下方位置に移動した図3の仮想線の位置とな
る。
【0070】上記セッテング後に、ローラコンベヤ15
を切断機103の搬入口103Aに対向した位置にレー
ル117に沿って移動し、次いでワークWを搬入口10
3Aに向けて給送し、ワークWが移動して落下防止装置
3の上部から外れ、ストッパ用ローラ49からワークW
の荷重が除かれると、ストッパ部材43がパスラインP
Lの上方位置に重力モーメントの変化により上昇し、落
下防止装置3は前記説明した通常寸法のワークWと同一
の落下防止機能を有する状態に成る。
【0071】以降の加工プロセスは前記の通常寸法のワ
ークWの場合と同様になる。
【0072】本発明の実施の形態では、ローラコンベヤ
15は2基として説明をしているが、前述した発明の実
施の形態に限定されることなく、ローラコンベヤ15は
単基であっても、また3基以上であっても良く、ローラ
コンベヤ15の構成の基数に関しては必要に応じ適宜に
構成するものとする。
【0073】また本発明の実施の形態では、コンベアを
ローラコンベヤとして説明しているが、コンベヤはチェ
ーンコンベヤ、ベルトコンベヤ、エプロンコンベヤなど
の他の搬送機構により適宜構成し実施しても良い。
【0074】本発明の実施の形態では、落下防止装置3
のストッパ部材43の上下移動の機構は重力モーメント
による作動を利用したものであるが、例えばコイルスプ
リングなどの弾性力を利用して上下移動をさせるなど、
適宜な変更を行うことにより実施し得るものであり、本
発明はストッパ部材43などの停止用部材の上下移動の
機構に関しては他の手段であっても良い。
【0075】
【発明の効果】以上の如き発明の実施の形態の説明より
理解されるように、請求項1の発明によれば、コンベヤ
のワーク搬送路の後方端にストッパ部材を設け、残材の
ワークがパスライン上にあるときは、パスラインより上
方へ前記ストッパ部材を位置せしめる。
【0076】従って、パスライン上にある残材のワーク
が長寸法、短寸法にも係わらず、搬送時のコンベヤから
落下する危険の防止ができる効果がある。
【0077】請求項2の発明によれば、ワーク搬送装置
のコンベヤの一側部に、ワークの載置の有無により上下
するストッパ部材を設けたものである。
【0078】従って、ワークが長寸法、短寸法にも係わ
らず、切断機への給送および切断加工が可能であり、ま
た切断加工後の残材のワークの搬送時には、落下防止装
置のストッパ部材が常に水平ローラの上端より上方位置
にあり、操作ミス、停止装置の誤作動があってもコンベ
ヤからのワークの落下を防止できる。
【0079】またワークの残材が短寸法であっても、落
下防止装置がコンベヤと近接した構成としているので落
下する危険を防止することができる。
【0080】さらに、ワーク搬送装置の後部の工場内ス
ペースを有効に活用できる効果がある。
【0081】請求項3の発明によれば、ワーク搬送装置
に複数のコンベヤを備えた場合、前記のコンベヤの搬送
路毎にワークの落下防止装置を設けてるものである。
【0082】従って、コンベヤを複数としても、コンベ
ヤの逆送時およびレール方向の移動時において、各コン
ベヤに載置したワークの落下を防止することができるう
え、側方に移動したコンベヤへ安全にワークのセッティ
ング作業ができ、作業効率と安全性を向上できる。
【0083】請求項4の発明によれば、ストッパ部材を
支持するストッパ支持枠を直接ワーク搬送装置に取り付
け、ワークの搬送装置と落下防止装置とを一体に構成し
たものである。
【0084】従って、別置のストッパ部材の設置工事を
不要とし、且つ工場内スペースの有効活用が図れる効果
がある。
【0085】請求項5の発明によれば、ストッパ部材と
ストッパ用ローラとを一体とし、ストッパ用ローラの上
端はストッパ部材より上方の位置にせしめる。
【0086】従って、ストッパ部材は、ストッパ用ロー
ラの回転によりワークの下部に沿ってスムースに回転摺
動するので、ワークの下部には擦り傷などの痕跡を残す
ことが無くなり商品価値を損なわないうえに、落下防止
装置に無理な荷重が掛からず変形、損傷を防ぐことがで
きる効果がある。
【0087】請求項6の発明によれば、ストッパ部材の
上部にワークがないときに、ストッパ部材を取り付けた
ストッパ回転部材の回転中心に対し、反対位置に構成し
た位置決め端部を基台のビームに突き当てて回転を停止
し、ストッパ部材の上部にワークを載置したときには位
置決め端部を基台のビームより離設する構成としたもの
である。
【0088】従って、ストッパ部材を設定の位置に確実
に回転移動させ、またコンベヤで残材のワークが逆送さ
れても、ストッパ部材はパスラインより上部に正確に位
置決めができ、コンベヤの搬送力に抗してワークを確実
に停止させ、コンベヤより落下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワーク搬送装置の上面図である。
【図2】本発明のワーク搬送装置の正面図である。
【図3】図1のIII−III視図である。
【図4】図1のIV−IV視図である。
【図5】従来のワーク搬送装置の上面図である。
【図6】従来のワーク搬送装置の側面図である。
【符号の説明】
1 ワーク搬送装置 3 落下防止装置 9 基台 15 コンベヤ 17 水平ローラ 21 直立ローラ 27 ベアリングユニット 37 ストッパ軸 41 ストッパ支持枠 43 ストッパ部材 45 回転アーム 49 ストッパ用ローラ 51 ストッパ回転部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを長手方向に搬送するコンベアの
    ワーク搬送路の後方端に設けられたストッパ部材の上部
    にワークを載置したときには、パスラインより下方に位
    置せしめると共に、ストッパ部材の上部にワークがない
    ときにはパスラインより上方へ前記ストッパ部材を位置
    せしめ、パスライン上にワークがあるときに、ワークは
    前記ストッパ部材により後方に落下することを防止する
    ことを特徴とするワークの落下防止方法。
  2. 【請求項2】 ワークを長手方向に搬送できるコンベヤ
    を備えたワーク搬送装置において、前記コンベヤのワー
    ク搬送路の一側部にストッパ部材を設け、前記ストッパ
    部材の上部にワークを載置したときには、パスラインよ
    り下方に前記ストッパ部材が位置し、前記ストッパ部材
    の上部にワークがないときは、パスラインより上方に前
    記ストッパ部材が位置すべく構成されていることを特徴
    とするワークの落下防止装置。
  3. 【請求項3】 ワーク搬送装置に複数基のコンベヤを備
    え、前記の各コンベヤの搬送路毎にストッパ部材を設け
    て成ることを特徴とする請求項2記載のワークの落下防
    止装置。
  4. 【請求項4】 ストッパ部材を支持するストッパ支持枠
    を、コンベヤのワーク搬送路の戻り側の基台の端部に取
    り付けてなることを特徴とする請求項2または請求項3
    記載のワークの落下防止装置。
  5. 【請求項5】 ストッパ部材に近接してストッパ用ロー
    ラを一体に備え、前記ストッパ用ローラの上端は、スト
    ッパ部材の移動範囲内ではストッパ部材より上方の位置
    に成るよう構成したことを特徴とする請求項2または請
    求項4記載のワークの落下防止装置。
  6. 【請求項6】 上端部にストッパ部材を取り付け、下端
    部に位置決め端部を形成したストッパ回転部材を備え、
    ストッパ部材の上部にワークがないときには、前記位置
    決め端部をワーク搬送装置の基台に突き当て、ストッパ
    部材の上部にワークを載置したときには、位置決め端部
    をワーク搬送装置の基台より離設するべく、前記ストッ
    パ回転部材をストッパ軸を介して前記ストッパ支持枠に
    設けてなることを特徴とする請求項2、3、4または5
    記載のワークの落下防止装置。
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