JP2000006050A - 鋲打銃の水中保護具 - Google Patents
鋲打銃の水中保護具Info
- Publication number
- JP2000006050A JP2000006050A JP18557698A JP18557698A JP2000006050A JP 2000006050 A JP2000006050 A JP 2000006050A JP 18557698 A JP18557698 A JP 18557698A JP 18557698 A JP18557698 A JP 18557698A JP 2000006050 A JP2000006050 A JP 2000006050A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- gun
- water
- opening
- driving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 火薬を用いる鋲打銃を防水手段を施すことな
く水中に持ち込んで能率よく鋲の打込みを行なうように
する。 【解決手段】 防水性ある柔軟材料で鋲打銃を出し入れ
する着脱開口9と鋲打銃の先端を露出させる打込み開口
6とを有し、鋲打銃の外形とほぼ同一形状の包被体1を
作り、着脱開口9はスカート体10の封止手段11で封
止させ、鋲打銃を空包部分に水を入り込ませないように
包み込むものとした。
く水中に持ち込んで能率よく鋲の打込みを行なうように
する。 【解決手段】 防水性ある柔軟材料で鋲打銃を出し入れ
する着脱開口9と鋲打銃の先端を露出させる打込み開口
6とを有し、鋲打銃の外形とほぼ同一形状の包被体1を
作り、着脱開口9はスカート体10の封止手段11で封
止させ、鋲打銃を空包部分に水を入り込ませないように
包み込むものとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属やコンクリート
の構造物などの表面に部材を鋲打銃から発射される鋲に
よって止め着ける作業を水中で行なうとき、鋲打銃を水
から保護するために使用する保護具に関するものであ
る。
の構造物などの表面に部材を鋲打銃から発射される鋲に
よって止め着ける作業を水中で行なうとき、鋲打銃を水
から保護するために使用する保護具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金属やコンクリートの構造物などの表面
に部材を重ね、火薬の爆発ガス圧力を利用してこれらに
鋲を打込むことにより部材を止め着ける技術は周知であ
る。そして、そのために使用される鋲打銃は、片手で握
り持つためのグリップおよび引金を尾端部に有するハウ
ジングと、引金によって作動させられる撃針と、尾端に
薬室を有し銃腔にピストンを内包して軸線方向可動にハ
ウジングに装入された銃身とを具えており、銃身を後退
させて引金を操作することにより撃針が薬室の空包を撃
発してピストンを駆動し、その前方の銃腔内に装填した
鋲を目的物に打込むものであって、このような構成、機
能をもつ鋲打銃も周知である。
に部材を重ね、火薬の爆発ガス圧力を利用してこれらに
鋲を打込むことにより部材を止め着ける技術は周知であ
る。そして、そのために使用される鋲打銃は、片手で握
り持つためのグリップおよび引金を尾端部に有するハウ
ジングと、引金によって作動させられる撃針と、尾端に
薬室を有し銃腔にピストンを内包して軸線方向可動にハ
ウジングに装入された銃身とを具えており、銃身を後退
させて引金を操作することにより撃針が薬室の空包を撃
発してピストンを駆動し、その前方の銃腔内に装填した
鋲を目的物に打込むものであって、このような構成、機
能をもつ鋲打銃も周知である。
【0003】一方、H形鋼、鋼管、鋼管矢板、鋼矢板な
どの鋼材が埋め立て地や河川の土止め壁、港湾の桟橋、
橋脚などの多くの分野で使用されている。これらの海洋
環境や河川環境で使用される鋼材は、海水や河川水にさ
らされるので防食を施すのが一般であり、防食手段とし
て有機樹脂層を被覆することが多く用いられている。
どの鋼材が埋め立て地や河川の土止め壁、港湾の桟橋、
橋脚などの多くの分野で使用されている。これらの海洋
環境や河川環境で使用される鋼材は、海水や河川水にさ
らされるので防食を施すのが一般であり、防食手段とし
て有機樹脂層を被覆することが多く用いられている。
【0004】即ち、下地処理を施した鋼材表面に有機樹
脂を下塗りし、その上に塗料やポリエチレンなどからな
る所望厚さの有機樹脂層を設けて防食被覆とするもので
あり、重防食塗装または樹脂ライニング法として知られ
ている技術である。
脂を下塗りし、その上に塗料やポリエチレンなどからな
る所望厚さの有機樹脂層を設けて防食被覆とするもので
あり、重防食塗装または樹脂ライニング法として知られ
ている技術である。
【0005】前記の防食被覆は界面での密着力が経年的
に低下するのを避けることができず、特に海水や河川水
にさらされる環境にあっては、水流や波浪の力を受けや
すい場所に置かれると密着力の低下が促進され、遂には
剥離して防食機能を失なうに至る、という心配がある。
に低下するのを避けることができず、特に海水や河川水
にさらされる環境にあっては、水流や波浪の力を受けや
すい場所に置かれると密着力の低下が促進され、遂には
剥離して防食機能を失なうに至る、という心配がある。
【0006】その対策として、鋼材に被覆されている有
機樹脂層の上に板部材を重ね、板部材と有機樹脂層とを
貫通して鋼材内部に達する固着具を用いてこれらを互い
に密着させることにより防食被覆を補強することが考え
られる。
機樹脂層の上に板部材を重ね、板部材と有機樹脂層とを
貫通して鋼材内部に達する固着具を用いてこれらを互い
に密着させることにより防食被覆を補強することが考え
られる。
【0007】前記の対策は、構築前に工場或いは施工現
場の陸上で施すことができるが、構築後に水中で施すこ
ともあり、殊に既存の構築物に対しては水中で補強作業
を行なわねばならない。水中での作業は簡単且つ迅速に
行なわれることが要求され、そのためには前述の鋲打銃
を水中に持ち込んで板部材の上から固着具である鋲を打
込む、という方法が有利である。
場の陸上で施すことができるが、構築後に水中で施すこ
ともあり、殊に既存の構築物に対しては水中で補強作業
を行なわねばならない。水中での作業は簡単且つ迅速に
行なわれることが要求され、そのためには前述の鋲打銃
を水中に持ち込んで板部材の上から固着具である鋲を打
込む、という方法が有利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、鋲打銃を水
中で使用するとき、空包の火薬に水が接触して爆発不能
となったり、銃身に先端から水が入り込んでピストンの
抵抗となり打込み量にばらつきを生じたりする、という
不都合を生じないように防水手段を講じなければならな
い。防水手段として、銃身の先端面と尾端面とを合成樹
脂フイルム、防水紙、薄肉ゴム板などのフイルム状材料
からなるシール部材で塞いだものは、簡便であるととも
に撃針による空包の撃発および鋲の打込みに支障を与え
ないという利点がある反面、打込みを終ると水上に引き
揚げて水を抜き、特に薬室およびその周囲の水を完全に
拭き取ってから空包と鋲とを装填して防水手段を施した
後に再び水中に持ち込む、という手順を一回の打込み毎
に繰返さなければならない。
中で使用するとき、空包の火薬に水が接触して爆発不能
となったり、銃身に先端から水が入り込んでピストンの
抵抗となり打込み量にばらつきを生じたりする、という
不都合を生じないように防水手段を講じなければならな
い。防水手段として、銃身の先端面と尾端面とを合成樹
脂フイルム、防水紙、薄肉ゴム板などのフイルム状材料
からなるシール部材で塞いだものは、簡便であるととも
に撃針による空包の撃発および鋲の打込みに支障を与え
ないという利点がある反面、打込みを終ると水上に引き
揚げて水を抜き、特に薬室およびその周囲の水を完全に
拭き取ってから空包と鋲とを装填して防水手段を施した
後に再び水中に持ち込む、という手順を一回の打込み毎
に繰返さなければならない。
【0009】従って、鋲を打込むこと自体は簡単且つ迅
速に行なえるが、一回の打込み毎に前記の手順を繰返す
ことは著しく面倒且つ非能率である。また、打込み能率
向上を計るため多数台の鋲打銃を準備しても、その一台
毎に前記の手順を繰返すので面倒であることに変わりは
ない。
速に行なえるが、一回の打込み毎に前記の手順を繰返す
ことは著しく面倒且つ非能率である。また、打込み能率
向上を計るため多数台の鋲打銃を準備しても、その一台
毎に前記の手順を繰返すので面倒であることに変わりは
ない。
【0010】本発明は鋼材の表面に有機樹脂層からなる
防食被覆が設けられている水中構造物に対して、有機樹
脂層の上に板部材を重ねて押さえつけることにより補強
を行なうこと、その他水中での鋲打込み作業を行なう鋲
打銃について、薬室およびその周囲の水を完全に除去し
爆発不能の不都合を生じる心配のない状態として空包を
装填する、という作業を一回の打込み毎に繰返さなけれ
ばならない不便さを解消することを課題としてなされた
ものであり、打込みの前後を問わず薬室およびその周囲
に水が入り込むことのないようにすることを目的とす
る。
防食被覆が設けられている水中構造物に対して、有機樹
脂層の上に板部材を重ねて押さえつけることにより補強
を行なうこと、その他水中での鋲打込み作業を行なう鋲
打銃について、薬室およびその周囲の水を完全に除去し
爆発不能の不都合を生じる心配のない状態として空包を
装填する、という作業を一回の打込み毎に繰返さなけれ
ばならない不便さを解消することを課題としてなされた
ものであり、打込みの前後を問わず薬室およびその周囲
に水が入り込むことのないようにすることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は先に構成、機能
の概略を説明した周知の鋲打銃にあっては、ハウジング
とその中で軸線方向へ動く銃身との間の摺動部分が実質
的に隙間をもたない構造であって、ハウジングと銃身と
の間に先端から入り込んだ水を遮断する機能を有してい
る、という認識を前提とし、このような鋲打銃を打込み
の前後を問わず薬室およびその周囲に水を入り込ませる
ことなく取り扱うことができる水中保護具を提供するも
のである。
の概略を説明した周知の鋲打銃にあっては、ハウジング
とその中で軸線方向へ動く銃身との間の摺動部分が実質
的に隙間をもたない構造であって、ハウジングと銃身と
の間に先端から入り込んだ水を遮断する機能を有してい
る、という認識を前提とし、このような鋲打銃を打込み
の前後を問わず薬室およびその周囲に水を入り込ませる
ことなく取り扱うことができる水中保護具を提供するも
のである。
【0012】即ち、本発明に係る鋲打銃の水中保護具
は、鋲打銃のハウジングとほぼ同一形状であってハウジ
ングの先端を露出させる打込み開口および鋲打銃を出し
入れさせる着脱開口を有する中空の包被体と、着脱開口
から包被体の外側方へ延びるスカート体と、スカート体
を水密封止する封止手段とを具えており、そして包被体
とスカート体とを防水性を有する柔軟材料で作ったもの
である。
は、鋲打銃のハウジングとほぼ同一形状であってハウジ
ングの先端を露出させる打込み開口および鋲打銃を出し
入れさせる着脱開口を有する中空の包被体と、着脱開口
から包被体の外側方へ延びるスカート体と、スカート体
を水密封止する封止手段とを具えており、そして包被体
とスカート体とを防水性を有する柔軟材料で作ったもの
である。
【0013】鋲打銃を着脱開口から包被体に嵌込んで包
み込ませスカート体を封止すると、ハウジングおよび銃
身の先端が露出し、それ以外の部分は包被体に水密に包
み込まれた状態となり、ハウジング尾端側部分の構造に
関係なく薬室およびその周囲に水が入り込むことを防止
する。また、包被体は柔軟材料で作られているためハウ
ジングの外形とのなじみが良好であり、引金を支障なく
操作させることができる。尚、先に述べたように銃身の
先端から入り込んだ水がピストンの抵抗となって打込み
量にばらつきを生じる、という不都合を回避するため
に、銃身の先端面をシール部材で塞いでおくことが必要
である。
み込ませスカート体を封止すると、ハウジングおよび銃
身の先端が露出し、それ以外の部分は包被体に水密に包
み込まれた状態となり、ハウジング尾端側部分の構造に
関係なく薬室およびその周囲に水が入り込むことを防止
する。また、包被体は柔軟材料で作られているためハウ
ジングの外形とのなじみが良好であり、引金を支障なく
操作させることができる。尚、先に述べたように銃身の
先端から入り込んだ水がピストンの抵抗となって打込み
量にばらつきを生じる、という不都合を回避するため
に、銃身の先端面をシール部材で塞いでおくことが必要
である。
【0014】また、ハウジングの先端部外側周面に包被
体の打込み開口を密着させる締付け手段を設けると、そ
れらの隙間から水が入り込むことを防止して薬室および
その周囲の防水効果を高めることができ、包被体の打込
み開口と反対側の端部に閉止可能な水抜き口を設ける
と、水が入り込んでも鋲打銃を包んだまま排出すること
ができ便利である。更に、包被体を防水性に加えて伸縮
性ある柔軟材料で作ると、ハウジングの外形へのなじみ
が更に良好となって隙間への水の進入防止と引金操作性
を向上させることができる。
体の打込み開口を密着させる締付け手段を設けると、そ
れらの隙間から水が入り込むことを防止して薬室および
その周囲の防水効果を高めることができ、包被体の打込
み開口と反対側の端部に閉止可能な水抜き口を設ける
と、水が入り込んでも鋲打銃を包んだまま排出すること
ができ便利である。更に、包被体を防水性に加えて伸縮
性ある柔軟材料で作ると、ハウジングの外形へのなじみ
が更に良好となって隙間への水の進入防止と引金操作性
を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図3は図1,図2に示した水中保護具に
適用される鋲打銃30の概略を示すものであって、先端
を開放した円筒状のハウジング31の尾端部に片手で握
り持つためのグリップ32が設けられているとともに、
作動ばね33を付勢した撃針34が配備されており、且
つ停止ばね35によって撃針34に係合しこれを後退位
置に待機させている引金36を回動可能に支持してい
る。
態を説明する。図3は図1,図2に示した水中保護具に
適用される鋲打銃30の概略を示すものであって、先端
を開放した円筒状のハウジング31の尾端部に片手で握
り持つためのグリップ32が設けられているとともに、
作動ばね33を付勢した撃針34が配備されており、且
つ停止ばね35によって撃針34に係合しこれを後退位
置に待機させている引金36を回動可能に支持してい
る。
【0016】銃身37は尾端に空包50が装填される薬
室38を有し、銃腔39にピストン40を内包してい
る。銃腔39はピストン40を嵌込んだ尾端側の大径腔
部39aと、ピストン40の前方へ延びるピストンロッ
ド41を嵌装するとともに鋲51を装填する小径腔部3
9bとから形成されている。そして、浅いカップ状に形
成したシール部材46が銃身37の先端にかぶせられ、
銃腔39を塞いでいる。
室38を有し、銃腔39にピストン40を内包してい
る。銃腔39はピストン40を嵌込んだ尾端側の大径腔
部39aと、ピストン40の前方へ延びるピストンロッ
ド41を嵌装するとともに鋲51を装填する小径腔部3
9bとから形成されている。そして、浅いカップ状に形
成したシール部材46が銃身37の先端にかぶせられ、
銃腔39を塞いでいる。
【0017】また、この銃身37は戻しばね42によっ
て先端をハウジング31の先端から少し突出した図2に
示される不作動位置に置かれ、目的物に押し当ててハウ
ジング31を前進させると戻しばね42を圧縮して相対
的に後退し、ハウジング31の先端面が銃身37の先端
面と同一面になったとき銃身37の尾端面が撃針34に
最接近する。この状態となったとき指を引金36に掛け
て回動させると撃針34との係合が外れ、解放された撃
針34が作動ばね33によって前進し、空包50を撃発
してその火薬の爆発力でピストン40を駆動し、鋲51
を目的物に打込む。
て先端をハウジング31の先端から少し突出した図2に
示される不作動位置に置かれ、目的物に押し当ててハウ
ジング31を前進させると戻しばね42を圧縮して相対
的に後退し、ハウジング31の先端面が銃身37の先端
面と同一面になったとき銃身37の尾端面が撃針34に
最接近する。この状態となったとき指を引金36に掛け
て回動させると撃針34との係合が外れ、解放された撃
針34が作動ばね33によって前進し、空包50を撃発
してその火薬の爆発力でピストン40を駆動し、鋲51
を目的物に打込む。
【0018】ハウジング31と銃身37の尾端部との摺
動部分43,大径腔部39aとピストン40との摺動部
分44,小径腔部39bとピストンロッド41との摺動
部分45は実質的に隙間を有しておらず、ハウジング3
1および銃身37の先端側から入った水が薬室38およ
びその周囲に達するのを阻止する遮断機能をもってい
る。
動部分43,大径腔部39aとピストン40との摺動部
分44,小径腔部39bとピストンロッド41との摺動
部分45は実質的に隙間を有しておらず、ハウジング3
1および銃身37の先端側から入った水が薬室38およ
びその周囲に達するのを阻止する遮断機能をもってい
る。
【0019】前記の形態の鋲打銃30を包み込む水中保
護具は防水性を有する柔軟材料で鋲打銃30とほぼ同一
形状に作られた包被体1と、鋲打銃30を出し入れする
着脱開口9から外側方へ延びる同じく防水性を有する柔
軟材料で作られたスカート体10とからなる。
護具は防水性を有する柔軟材料で鋲打銃30とほぼ同一
形状に作られた包被体1と、鋲打銃30を出し入れする
着脱開口9から外側方へ延びる同じく防水性を有する柔
軟材料で作られたスカート体10とからなる。
【0020】包被体1とスカート体10とを形成する防
水性ある柔軟材料としては、ゴムまたは合成樹脂の単層
シート、これらの薄肉のものを積層してなる多層シー
ト、合成樹脂の独立気泡シートをゴムまたは合成樹脂の
薄肉シートで挟んでなる多層シートなど、充分な強度と
高い柔軟性とを有するものが好ましく、殊にウレタン樹
脂など伸縮性を有する柔軟材料はハウジング31に密着
して包み込むことができるので防水性、引金操作性が向
上する。より具体的には、スキューバダイビングのウエ
ットスーツに使用される素材が好適である。
水性ある柔軟材料としては、ゴムまたは合成樹脂の単層
シート、これらの薄肉のものを積層してなる多層シー
ト、合成樹脂の独立気泡シートをゴムまたは合成樹脂の
薄肉シートで挟んでなる多層シートなど、充分な強度と
高い柔軟性とを有するものが好ましく、殊にウレタン樹
脂など伸縮性を有する柔軟材料はハウジング31に密着
して包み込むことができるので防水性、引金操作性が向
上する。より具体的には、スキューバダイビングのウエ
ットスーツに使用される素材が好適である。
【0021】包被体1は円筒状のハウジング31を包む
筒状部2,グリップ32を包む第一の袋状部3,ハウジ
ング31の尾端である銃尾部分を包む第二の袋状部4,
引金36を包む小さな膨出部5を有し、鋲打銃30をほ
ぼ隙間なく、好ましくは密着状態で包み込む大きさとさ
れている。
筒状部2,グリップ32を包む第一の袋状部3,ハウジ
ング31の尾端である銃尾部分を包む第二の袋状部4,
引金36を包む小さな膨出部5を有し、鋲打銃30をほ
ぼ隙間なく、好ましくは密着状態で包み込む大きさとさ
れている。
【0022】筒状部2の先端には伸縮性に富む材料で作
られ打込み開口6を形成する絞り口縁7が設けられてお
り、加えて切欠き環8aとねじ8bとからなるクランプ
部材8が締付け手段として絞り口縁7に添設されてい
る。更に、筒状部2の中央部から尾端に亘って第一の袋
状部3と反対側の部分に着脱開口9が形成されており、
この長手方向に延在する着脱開口9の周縁において袋状
部2に水密に取り付けられて外側方へ延びるスカート体
10が設けられており、このスカート体10の開口端に
ベルベット式ファスナからなる封止手段11が設けられ
ている。
られ打込み開口6を形成する絞り口縁7が設けられてお
り、加えて切欠き環8aとねじ8bとからなるクランプ
部材8が締付け手段として絞り口縁7に添設されてい
る。更に、筒状部2の中央部から尾端に亘って第一の袋
状部3と反対側の部分に着脱開口9が形成されており、
この長手方向に延在する着脱開口9の周縁において袋状
部2に水密に取り付けられて外側方へ延びるスカート体
10が設けられており、このスカート体10の開口端に
ベルベット式ファスナからなる封止手段11が設けられ
ている。
【0023】更にまた、第一の袋状部3の底部と第二の
袋状部4の尾端とに柔軟なパイプからなる水抜き口1
2,14が設けられており、これらの開口端にはプラグ
からなる閉止具13,15が取着けられている。尚、製
作の都合から柔軟材料を複数の部片に裁断してこれらを
継ぎ合わせて所要形状のものとするが、継ぎ個所は接
着、溶着などにより水密とされることは言うまでもな
い。
袋状部4の尾端とに柔軟なパイプからなる水抜き口1
2,14が設けられており、これらの開口端にはプラグ
からなる閉止具13,15が取着けられている。尚、製
作の都合から柔軟材料を複数の部片に裁断してこれらを
継ぎ合わせて所要形状のものとするが、継ぎ個所は接
着、溶着などにより水密とされることは言うまでもな
い。
【0024】このような形態の水中保護具は、スカート
体10を開いて空包50と鋲51とを装填した鋲打銃3
0を差し込み、着脱開口9より筒状部2に挿入してハウ
ジング31を筒状部2,グリップ32を第一の袋状部
3,銃尾を第二の袋状部4にそれぞれ嵌め込み、スカー
ト体10を封止手段11によって封止するとともに、ク
ランプ部材8を締付けて絞り口縁7をハウジング31の
先端部外側周面に密着させることにより鋲打銃30を水
密に包み込むものである。着脱開口9は長手方向に延在
しているため、鋲打銃30の出し入れを容易に行なうこ
とができる。
体10を開いて空包50と鋲51とを装填した鋲打銃3
0を差し込み、着脱開口9より筒状部2に挿入してハウ
ジング31を筒状部2,グリップ32を第一の袋状部
3,銃尾を第二の袋状部4にそれぞれ嵌め込み、スカー
ト体10を封止手段11によって封止するとともに、ク
ランプ部材8を締付けて絞り口縁7をハウジング31の
先端部外側周面に密着させることにより鋲打銃30を水
密に包み込むものである。着脱開口9は長手方向に延在
しているため、鋲打銃30の出し入れを容易に行なうこ
とができる。
【0025】水中においては、ハウジング31および銃
身37の先端が露出しているためこの部分から水が入り
込もうとするが、シール部材46が銃腔39への水の侵
入を阻止し、ハウジング31と銃身37との摺動部分4
3がそれより奥へ水が入り込むのを阻止し、これらによ
って薬室38の周囲が水密構造でなくても空包50は水
から遮断される。そして、打込みのためハウジング31
を押す操作や引金36を引く操作は、柔軟材料で包被体
1が作られているため支障なく行なうことができる。
身37の先端が露出しているためこの部分から水が入り
込もうとするが、シール部材46が銃腔39への水の侵
入を阻止し、ハウジング31と銃身37との摺動部分4
3がそれより奥へ水が入り込むのを阻止し、これらによ
って薬室38の周囲が水密構造でなくても空包50は水
から遮断される。そして、打込みのためハウジング31
を押す操作や引金36を引く操作は、柔軟材料で包被体
1が作られているため支障なく行なうことができる。
【0026】鋲51の打込みを終って水上へ引き揚げ新
しい空包50と鋲51とを装填するとき、薬室38およ
びその周囲は濡れていないので直ちに装填することがで
き、作業の容易化と能率向上とが達成される。
しい空包50と鋲51とを装填するとき、薬室38およ
びその周囲は濡れていないので直ちに装填することがで
き、作業の容易化と能率向上とが達成される。
【0027】尚、一回の打込み毎に水上に引き揚げて空
包50と鋲51とを装填するが、多数個の空包を装備し
た例えば特公昭48−30433号公報に記載されてい
る空包マガジンを使用する鋲打銃とした場合は、鋲51
を装填しシール部材46を取付けるだけで水中に持ち込
んで打込むことができ、作業能率が向上する。
包50と鋲51とを装填するが、多数個の空包を装備し
た例えば特公昭48−30433号公報に記載されてい
る空包マガジンを使用する鋲打銃とした場合は、鋲51
を装填しシール部材46を取付けるだけで水中に持ち込
んで打込むことができ、作業能率が向上する。
【0028】このように、水中に持ち込んで繰返し打込
むときは、包被体1とハウジング31との隙間やハウジ
ング31,銃身37の内部に水が入り込むのを避けられ
ない。しかし、ハウジング31の外周部分に入った水は
水上に引き揚げたとき鋲打銃30を包み込んだまま二つ
の水抜き口12,14を開放することにより排出でき、
またハウジング31や銃身37の内部の水は先端を下向
きにすることにより容易に排出でき、空包50に水を接
触させることなく使用を続けることができる。
むときは、包被体1とハウジング31との隙間やハウジ
ング31,銃身37の内部に水が入り込むのを避けられ
ない。しかし、ハウジング31の外周部分に入った水は
水上に引き揚げたとき鋲打銃30を包み込んだまま二つ
の水抜き口12,14を開放することにより排出でき、
またハウジング31や銃身37の内部の水は先端を下向
きにすることにより容易に排出でき、空包50に水を接
触させることなく使用を続けることができる。
【0029】尚、スカート体10の封止手段11はベル
ベット式ファスナに限られるものでなく、例えば二つ折
りして重ねた上から押さえ封止するクリップであっても
よく、また打込み開口6の締付け手段は針金、輪ゴムな
ど使い捨てされるものであってもよい。
ベット式ファスナに限られるものでなく、例えば二つ折
りして重ねた上から押さえ封止するクリップであっても
よく、また打込み開口6の締付け手段は針金、輪ゴムな
ど使い捨てされるものであってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る防水構造で
柔軟な水中保護具を用いることによって、鋲打銃自身に
防水手段を施すことなく水中で使用することが可能とな
り、且つ少ない手間で能率よく鋲を打込むことができる
ものである。
柔軟な水中保護具を用いることによって、鋲打銃自身に
防水手段を施すことなく水中で使用することが可能とな
り、且つ少ない手間で能率よく鋲を打込むことができる
ものである。
【図1】本発明の実施の形態を示す一部切截した正面
図。
図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】本発明に用いられる鋲打銃の縦断面概略図。
【図4】図1に示した形態のものに鋲打銃を包み込んだ
状態の一部切截した正面図。
状態の一部切截した正面図。
1 包被体, 2 筒状部, 3 第一の袋状部, 4
第二の袋状部, 6打込み開口, 8 クランプ部
材, 9 着脱開口, 10 スカート体,11 封止
手段, 12,14 水抜き口,
第二の袋状部, 6打込み開口, 8 クランプ部
材, 9 着脱開口, 10 スカート体,11 封止
手段, 12,14 水抜き口,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 久男 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内 (72)発明者 原田 佳幸 千葉県富津市新富20番地1 新日本製鐵株 式会社技術開発本部内 (72)発明者 安藤 豊男 千葉県木更津市八幡台6丁目19番13号 (72)発明者 斉藤 明宏 千葉県富津市富津2407番地406 (72)発明者 小野 芳章 東京都大田区田園調布南8番10号 日本ド ライブイット株式会社内 (72)発明者 津村 裕介 東京都大田区田園調布南8番10号 日本ド ライブイット株式会社内 Fターム(参考) 3C068 AA01 BB01 CC04 GG20 JJ20
Claims (4)
- 【請求項1】 鋲打銃のハウジングとほぼ同一形状であ
って前記ハウジングの先端を露出させる打込み開口を一
端に有するとともに、前記鋲打銃を出し入れさせる着脱
開口を長手方向へ延在させて有する中空の包被体と、前
記着脱開口から前記包被体の外側方へ延びるスカート体
と、前記スカート体を水密封止する封止手段とを具え、
前記包被体およびスカート体が防水性を有する柔軟材料
で作られていることを特徴とする鋲打銃の水中保護具。 - 【請求項2】 前記打込み開口を前記ハウジングの先端
部外側周面に密着させる締付け手段を具えている請求項
1に記載した鋲打銃の水中保護具。 - 【請求項3】 前記包被体の前記打込み開口と反対側の
端部に閉止可能な水抜き口を具えている請求項1または
2に記載した鋲打銃の水中保護具。 - 【請求項4】 前記包被体が防水性と伸縮性とを有する
柔軟材料で作られている請求項1,2または3に記載し
た鋲打銃の水中保護具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18557698A JP2000006050A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 鋲打銃の水中保護具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18557698A JP2000006050A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 鋲打銃の水中保護具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006050A true JP2000006050A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16173237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18557698A Withdrawn JP2000006050A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 鋲打銃の水中保護具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000006050A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005212060A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Hitachi Koki Co Ltd | 燃焼式動力工具 |
KR102139333B1 (ko) * | 2020-03-26 | 2020-07-30 | 21세기해양개발주식회사 | 종사로프 고정핀 발사장치 |
KR102302170B1 (ko) * | 2021-04-26 | 2021-09-16 | 21세기해양개발주식회사 | 공압식 해조류 종사로프 고정장치 |
WO2023085614A1 (ko) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 주식회사 포비드림 | 수중용 에어 타카기 |
-
1998
- 1998-06-16 JP JP18557698A patent/JP2000006050A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005212060A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Hitachi Koki Co Ltd | 燃焼式動力工具 |
KR102139333B1 (ko) * | 2020-03-26 | 2020-07-30 | 21세기해양개발주식회사 | 종사로프 고정핀 발사장치 |
KR102302170B1 (ko) * | 2021-04-26 | 2021-09-16 | 21세기해양개발주식회사 | 공압식 해조류 종사로프 고정장치 |
WO2023085614A1 (ko) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 주식회사 포비드림 | 수중용 에어 타카기 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6272996B1 (en) | In-line initiator and firing device assembly | |
US5208420A (en) | Propellant strip assembly | |
CA2813051C (en) | Attachment/release device and assemblies and systems using same | |
US6902453B2 (en) | High security opening apparatus for hermetically sealed containers | |
JP2000006050A (ja) | 鋲打銃の水中保護具 | |
CA2650827A1 (en) | Diagnostic test unit with a container for test carriers | |
JP3747992B2 (ja) | 水中作業用鋲打銃 | |
US7882785B2 (en) | Demolition charge having multi-primed initiation system | |
CN113316675A (zh) | 粘合剂盒 | |
JP4020722B2 (ja) | 充填装置 | |
JP2000006049A (ja) | 鋲打銃 | |
JPH06500837A (ja) | 可調節型保護スリープ及びその締結具 | |
WO2001068445A2 (en) | Floating rescue apparatus | |
US10048053B2 (en) | Bladder for tamping explosives | |
KR100924090B1 (ko) | 탄약상자 | |
KR20140119476A (ko) | 톤백 | |
US20170157434A1 (en) | Door breaching device | |
JPH07204868A (ja) | 金属シートの部分爆発圧接方法 | |
US4823492A (en) | Expendable explosive head for spear gun | |
GB2121933A (en) | Cartridge case for sealing signal ammunition | |
JP2005350440A (ja) | 密閉式標本箱 | |
KR101969404B1 (ko) | 타공판을 이용한 선박 파공 봉쇄 키트 | |
JP2002160178A (ja) | 水中作業用鋲打銃 | |
KR950008733Y1 (ko) | 분말 최루탄 | |
US4585155A (en) | Explosive welding patch unit and method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |