JP2000005702A - 固形廃棄物からの金属回収法および装置 - Google Patents

固形廃棄物からの金属回収法および装置

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JP2000005702A
JP2000005702A JP10179298A JP17929898A JP2000005702A JP 2000005702 A JP2000005702 A JP 2000005702A JP 10179298 A JP10179298 A JP 10179298A JP 17929898 A JP17929898 A JP 17929898A JP 2000005702 A JP2000005702 A JP 2000005702A
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義勝 松田
Hisashi Sasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅材を多く含む廃家電製品や廃電子機器製品
等の固形廃棄物を粉砕して粒度や性状に応じた物理選別
を進め、より効率的に銅等金属の分別回収を図り、一層
の回収率の向上を図る。また、操業におけるポンプ詰ま
りを防止する。 【解決手段】 粉砕された固形廃棄物を長穴篩4で篩分
した後、得られた篩下粉粒体を通常の角穴篩5または丸
穴篩で篩分することにより、特に偏平状乃至線状の金属
片を回収する工程を採り入れた金属回収法および装置と
する。また、好ましくは、固形廃棄物の粉砕後、さらに
摩砕することにより、伸びのある金属粒子の偏平化乃至
線状化を促進させ、上記長穴篩と角穴(丸穴)篩の組合
せによる捕捉性を高める。なお、前記長穴篩4による篩
上粒体や前記角穴篩5の篩下粉粒体はそれぞれ粒度や性
状に応じた物理選別を進め、鉄系金属および非鉄系金属
と非金属との分別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固形廃棄物からの金
属回収方法に関し、特に、ワイヤー、ケーブル、端子
類、電子部品等の電子機器廃棄物およびそのシュレッダ
ーダストのような細かい粒群の固形廃棄物に含まれる金
属の回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】廃自動車、廃家電製品、廃電子機器製
品、および建設廃材等の固形廃棄物を材料別でみると、
鉄系金属、非鉄系金属、プラスチック、セラミックス等
によるいろいろな部材が使われている。これらのいろい
ろな材料による部材はまたいろいろな形で接合化され、
複合化されている。このような部材からなる固形廃棄物
をシュレッダー処理にかけて得られるシュレッダーダス
トおよび選別残渣あるいはその焼却残渣について、磁力
選別、比重差選別または風力選別等物理選別により比較
的再資源化が容易な金属類を回収する試みはなされてい
る(特開平9−75853号公報)。
【0003】しかし、上記の焼却され破砕乃至粉砕され
た固形廃棄物には、鉄系金属や非鉄系金属が非金属類と
共に塊状のものから集塵ダストのような非常に細かい粒
群のものまで非常に広い粒度範囲にわたって含まれてい
るにもかかわらず、従来の分別方法によれば固形廃棄物
からの金属回収は殆ど粗い粒群のものに限られ、細かい
粒群のものについては全く再資源化が図られていない状
況にあった。このような状況から、本発明者等において
は、先に、固形廃棄物を焼却破砕後、粗い粒群からシュ
レッダーダストのような細かい粒群までにわたり、鉄系
金属材や銅および鉛−亜鉛等の非鉄系金属材とその他の
非金属材料との分別を進めることによって、鉄系金属材
料を回収すると共に銅および鉛−亜鉛等非鉄系金属材料
をそのまま製錬工程に導入可能な状態で回収してその再
資源化を図ることを目的として、物理選別による効率的
な固形廃棄物からの金属回収方法およびその装置につい
て特許出願を行っている(特願平10−74887
号)。
【0004】即ち、この先行発明は、図2の固形廃棄物
からの金属回収のフローシートに示すように、予め予備
振動篩21や吊下げ磁選機22によって粗い塊状または
長手状の金属材を除いた焼却残渣による固形廃棄物を粉
砕機23によって粉砕または解砕して振動篩24で篩分
する工程と、前記振動篩24の篩上粒体から常磁力磁選
機25を用いて鉄系金属からなる磁着物粒体を回収する
工程と、高磁力磁選機26を用いて該磁着物粒体を回収
した後の残物からステンレス鋼等の弱磁性物粒体を回収
する工程と、渦電流選別機27を用いて該弱磁性物粒体
を回収した後の残物から銅・アルミニウム産物粒体を回
収する工程と、形状分離機28を用いて該銅・アルミニ
ウム産物粒体を回収した後の残物から偏平状の非鉄金属
粒体を回収する工程と、該非鉄金属粒体を回収した後の
残物をジグ選別機29を用いて金属粒体と非金属粒体に
分別して回収する工程と、前記振動篩24の篩下粉粒体
から湿式磁選機30により鉄系金属からなる磁着物粉粒
体を回収する工程と、該磁着物粉粒体を回収した後の残
物を揺動選別機31を用いて非鉄金属粉粒体と非金属粉
粒体に分別して回収する工程とからなるところの固形廃
棄物からの金属回収方法およびそのための装置に関する
ものである。なお、揺動選別機31からの非金属粉粒体
については沈降槽32と濾過機33によって回収し、管
理型最終処分場に蓄積するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の先行発明によ
り、本発明者等は細かい粒群からの金属特に銅系非鉄金
属の回収にかなりの成果を得たものであるが、上記の金
属回収方法とその装置による廃電子機器製品や廃家電製
品等固形廃棄物からの金属特に銅系金属の回収処理にお
いて、なおも細かい粒群からなる非金属廃棄物中に混在
して廃棄処分される銅等有用金属分が少なからずあると
いう問題が残されていた。また、前記の細かい粒群から
なる非金属廃棄物の水媒体方式による分別処理におい
て、混在金属類によると思われる液送ポンプの詰まりが
問題となっていた。即ち、本発明は、このような問題に
鑑み、廃電子機器製品、廃家電製品等のシュレッダーダ
スト、焼却灰等の固形廃棄物をさらに強化された物理選
別で、非鉄系金属材と鉄系金属材と非金属材との効率的
な分別を図り、特に製錬工程への導入が容易な銅等非鉄
系金属材料の回収率を向上させ、且つ、上記の液送ポン
プの詰まり等作業上のトラブルを解消することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、固形廃棄物をそのまま、または粉砕もし
くは解砕して得られた粉粒体について粒度および性状に
より選別手段を選択して物理的分別を進める金属回収法
において、固形廃棄物をそのまま、または粉砕もしくは
解砕して得られた粉粒体を長穴の篩目をもつ長穴篩で篩
分した後、得られた篩下粉粒体を角穴または丸穴の篩目
をもつ角穴篩または丸穴篩で篩分して金属粒体からなる
篩上粒体を回収する工程を備えることを特徴とする固形
廃棄物からの金属回収法を、また、固形廃棄物をそのま
ま、または粉砕もしくは解砕して得られた粉粒体をさら
に摩砕した後、前記工程に供することを特徴とする固形
廃棄物からの金属回収法を、また、前記角穴篩または丸
穴篩の篩目が0.5〜5mmであり、且つ、前記長穴篩
の篩目は短辺が0.5〜5mmで長辺が5〜100mm
であることを特徴とする固形廃棄物からの金属回収法
を、そしてまた、前記長穴篩の篩目は2×60mmであ
り、且つ、前記角穴篩または丸穴篩の篩目は3mmであ
ることを特徴とする固形廃棄物からの金属回収法を提供
する。さらに、本発明は、(1) 固形廃棄物をそのまま、
または粉砕もしくは解砕して得られた粉粒体を長穴の篩
目をもつ長穴篩で篩分する工程と、(2) 前記(1) の長穴
篩の篩分で得た篩上粒体から鉄系金属からなる磁着物粒
体を回収する工程と、(3) 前記(2) の磁着物粒体を回収
した後の残物からステンレス鋼等の弱磁性物粒体を回収
する工程と、(4) 前記(3) の弱磁性物粒体を回収した後
の残物から銅およびアルミニウム産物粒体を回収する工
程と、(5) 前記(4) の銅およびアルミニウム産物粒体を
回収した後の残物から偏平状の非鉄金属粒体を回収する
工程と、(6) 前記(5) の非鉄金属粒体を回収した後の残
物を金属粒体と非金属粒体に分別して回収する工程と、
(7) 前記(1) の長穴篩で篩分して得た篩下粉粒体を角穴
または丸穴の篩目を持つ角穴篩または丸穴篩で篩分して
金属粒体からなる篩上粒体を回収する工程と、(8) 前記
(7) の角穴篩または丸穴篩で篩分して得た篩下粉粒体か
ら鉄系金属からなる磁着物粉粒体を回収する工程と、
(9) 前記(8) の磁着物粉粒体を回収した後の残物を非鉄
金属粉粒体と非金属粉粒体に分別して回収する工程とか
らなることを特徴とする固形廃棄物からの金属回収法
を、また、固形廃棄物をそのまま、または粉砕もしくは
解砕して得られた粉粒体をさらに摩砕した後前記長穴篩
で篩分することを特徴とする固形廃棄物からの金属回収
法を、また、前記角穴篩または丸穴篩は篩目が0.5〜
5mmであり、且つ、前記長穴篩は短辺が0.5〜5m
mで長辺が5〜100mmであることを特徴とする固形
廃棄物からの金属回収法を、さらにまた、前記長穴篩の
篩目は2×60mmで、且つ、前記角穴篩または丸穴篩
は篩目が3mmであることを特徴とする固形廃棄物から
の金属回収法を提供する。
【0007】そしてまた、本発明は、(1) 固形廃棄物を
粉砕または解砕する粉砕機と、(2)該粉砕機によって得
られた粉粒体を篩分する長穴の篩目を有する長穴振動篩
と、(3) 該長穴振動篩による篩分で得られた篩上粒体か
ら磁着物粒体を分離して回収する常磁力磁選機と、(4)
前記(3) の磁着物粒体を回収した後の残物からステンレ
ス鋼等の弱磁性物粒体を分離して回収する高磁力磁選機
と、(5) 前記(4) の弱磁性物粒体を回収した後の残物か
ら銅およびアルミニウム産物粒体を分離して回収する形
状分離機と、(6) 前記(5) の銅およびアルミニウム産物
粒体を回収した後の残物から偏平状の非鉄金属粒体を分
離して回収する形状分離機と、(7) 前記(6) の非鉄金属
粒体を回収した後の残物を金属粒体と非金属粒体に分別
して回収するジグ選別機と、(8) 前記(2) の長穴振動篩
の篩分により得られた篩下粉粒体から金属粒体からなる
篩上粒体を回収する角穴振動篩または丸穴振動篩と、
(9)前記(8) の角穴振動篩または丸穴振動篩の篩分によ
り得られた篩下粉粒体から磁着物粉粒体を分離して回収
する湿式磁選機と、(10)前記(9) の磁着物粉粒体を回収
した後の残物を重量物としての非鉄金属粉粒体と軽量物
としての非金属粉粒体とに分別して回収する揺動選別機
とを備えてなることを特徴とする固形廃棄物からの金属
回収装置を、また、前記粉砕機により粉砕もしくは解砕
された、または発生したままの前記固形廃棄物をさらに
摩砕する摩砕機を備えることを特徴とする固形廃棄物か
らの金属回収装置を、また、前記角穴振動篩または丸穴
振動篩は篩目が0.5〜5mmであり、且つ、前記長穴
振動篩は篩目の短辺が0.5〜5mmで長辺が5〜10
0mmであることを特徴とする固形廃棄物からの金属回
収装置を、さらにまた、前記長穴振動篩の篩目が2×6
0mmであり、且つ、前記角穴振動篩または丸穴振動篩
の篩目が3mmである固形廃棄物からの金属回収装置を
提案する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、ワイヤー、ケーブル、
端子類、電子部品を含む電子機器製品等には銅系非鉄金
属が多く含まれ、その廃棄物およびそのシュレッダーダ
ストのような固形廃棄処理物の細かい粒群には、小穴篩
を通り抜ける粒状あるいは線状の非鉄系有用金属が多い
ことに着目してなされたものであり、上記の非常に広い
範囲の粒群の固形廃棄物を、好ましくはそれら固形廃棄
物を予備篩で篩分して得られた篩下残渣を対象とし、こ
の篩下残渣を必要であれば粉砕機により粉砕し、さら
に、篩で篩上粒体と篩下粉粒体に分別し、粒度および性
状により選別手段を選択して物理的分別濃縮化を進める
金属回収法およびその装置において、前記篩下粉粒体を
前記粉砕機により粉砕または解砕して金属分と非金属分
との分別を容易にすると共に好ましくはさらに摩砕機に
より摩擦作用を加えた粉砕を行って伸びのある非鉄系金
属粉粒体の偏平化乃至線状化を促進させた後、前記篩と
して長穴篩を用いて篩分するものである。
【0009】この長穴篩を通り抜ける長穴篩下粉粒体に
ついては、さらに、通常の角穴篩または丸穴篩により分
別することにより、偏平化された銅等非鉄系金属を濃縮
した角穴篩上粒体を回収することができ、これにより、
非金属粉体中に混在して廃棄される金属特に非鉄系金属
の回収が図れ、その回収率を高めることができる。角穴
篩および丸穴篩の篩目は作業性および金属の回収率の点
から、それぞれ0.5〜5mm(0.5×0.5mm〜
5×5mm)および0.5〜5mm径である。また、同
様に作業性および金属回収率の点から長穴篩の篩目は短
辺が0.5〜5mmで、長辺は前記角穴篩または丸穴篩
の篩目より十分に長い寸法を必要とし5〜100mmが
好ましい。そして、長穴篩の篩目が2×60mmの場
合、前記角穴の好ましい篩目は3mmである。この場
合、例えば、59×59mmの面積を有する偏平状金属
は、厚さが2mm以下であれば長穴篩を通過できるが、
3mm角穴篩によって容易に通過が阻止されることにな
る。
【0010】なお、固形廃棄物の粉砕または解砕には、
ジョークラッシャー、ハンマーミル、ケージミル、ボー
ルミル等任意の粉砕機や解砕機が使用できる。また摩砕
作用を行う粉砕機即ち被粉砕物に圧縮、衝撃等の力を加
えることによって摩擦的に破砕または粉砕する摩砕機と
して、2つのローラ間に被粉砕物をかみこんで圧縮と摩
擦力を作用させるロールクラッシャー、回転円筒内にボ
ールを収納して比較的低速の回転運動によって摩砕作用
を行うボールミル、同様に回転円筒内にロッドを収納す
るロッドミル等が使用される。本発明では、このような
摩砕機を使用することにより、金属特に伸びのある銅等
非鉄系金属の偏平化および線状化を促進させ、さらに長
穴篩と角穴篩または丸穴篩とを組み合わせることにより
金属捕捉性を高めることができたものである。なお、摩
砕に先行する粉砕または解砕により摩擦力を利かせた摩
砕作用が行われ、金属粒体の十分な偏平化乃至線状化が
行われるのであれば、第2段階の摩砕は必要でない。
【0011】即ち、本発明では、前記長穴篩による長穴
篩下粉粒子をさらに角穴篩または丸穴篩で篩別した角穴
(丸穴)篩上粒体はそのまま非鉄系金属回収物として製
錬工程への混用原料とし、さらに、角穴(丸穴)篩下粉
粒体は、磁気的性質を利用して鉄系金属を、また、比重
差を利用して銅等の非鉄系金属とガラス等非金属類とに
分別することにより、含有する有用金属を効率的に回収
できる。また、前記長穴篩の長穴篩上粒体においては、
従来処理工程に従って、磁気的性質を利用して鉄系金属
を、電気的性質を利用してアルミニウム系および/また
は銅系金属を、形状の違いを利用して銅系金属および/
またはステンレス鋼を回収し、また、比重差を利用して
鉛・亜鉛等非鉄系金属とガラス・セラミックス等非金属
類とに分別することができる。以下、図1の廃電子機器
製品を含む固形廃棄物からの金属回収工程を示すフロー
シートを参照し、固形廃棄物としてのシュレッダーダス
トをロータリーキルンで焼却して得た焼却残渣を対象
に、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】焼却残渣を篩分する予備振動篩1は次工程
以降のトラブルを防ぐためのものであるが、その篩目
は、一般的に採用される機器類を想定すれば、20〜5
0mmが好ましい。シュレッダーダストの焼却残渣には
塊状あるいは長手状の鉄材乃至銅材を含むものが多く、
篩目20mm(20×20mm)の予備振動篩1に供給
することにより、20mm篩上残渣として金属単味のも
のまたは単味に近いものを篩別でき、手選別により容易
に銅系金属産物を回収することができる。また、この2
0mm篩上残渣は図示しない通常の吊下げ磁選機に供給
し、鉄を主体とする鉄系金属による磁着物残渣と銅その
他を含む非鉄系金属による非磁着性残渣とに分別して回
収することができる。磁着物残渣は鉄スクラップとして
回収されて市場に供され、非磁着物残渣からは手選別に
より製錬工程用原料となる銅産物を容易に回収すること
ができる。
【0013】20mm篩下残渣には鉄、銅、アルミニウ
ム等が複合的に混在するが、長手状の鉄片がこの20m
m振動篩を通って次工程以降においてトラブルを引き起
こす場合があり、その防止のため吊下げ磁選機2にかけ
て磁着物を回収する。非磁着物については、ロッドミル
やボールミル等粉砕機3に供給して摩擦力を利用した粉
砕を行う。得られた粉粒体は篩目2×60mmの長穴振
動篩4に供給して分別する。粉砕機3は金属分と非金属
分との分別を容易にすると共に金属分のうち、特に伸び
のある銅等非鉄系金属の一層の偏平化を促進し、長穴振
動篩4と後記の角穴(丸穴)振動篩5を利用して他の鉄
系金属や非金属類からの分別の効率化を図ることができ
る。長穴振動篩4は、打抜き加工による長円形篩目ある
いは類似の楕円形篩目のものであってもよく、その篩目
寸法は長方形篩目に準じて容易に設定できる。
【0014】長穴篩上粒体は鉄系および銅系の金属を多
く含むので、まず、1500〜2000ガウスの常磁力
磁選機6によって鉄系金属が大部分を占める磁着物粒体
を分離回収し、次いで、この磁着物粒体を回収した後の
残物即ち非磁着物粒体は6000〜7000ガウスの磁
力を備える高磁力磁選機7に供給し、ステンレス鋼等の
弱磁性物粒体を分離回収する。この弱磁性物粒体を回収
した後の残物即ち非弱磁性物粒体については、渦電流選
別機8に供給することにより、渦電流による磁気反発力
を利用して比重の小さいアルミニウム分の他銅系金属を
も含む導電性の銅・アルミ産物粒体を分離し回収するこ
とができる。
【0015】さらに、銅・アルミ産物粒体を回収した後
の残物即ち非銅・アルミ産物粒体は、形状分離機9にか
けて偏平状銅系金属粒体の他、前記高磁力磁選機7に磁
着しなかったステンレス鋼をも含む偏平状非鉄金属粒体
を分離回収し、銅製錬工程等に混用原料として供給す
る。この形状分離機9は0〜40°に傾けて粒体を搬送
するベルトコンベアで粒子をその搬送中に粒子の比重差
や形状差及び形状に基づく摩擦の差によって偏平状の銅
等非鉄金属粒体を容易に分別するものである。次いで、
残物即ち非偏平金属粒体を垂直筒内に上昇水流を流した
ジグ選別機10に導入することにより、比重差を利用し
てガラス・セラミックス類を主体とする軽量の非金属類
から、これまで分離しきれなかった重量のある金属粒体
を分別し回収することができる。この金属粒体には、
銅、鉛、亜鉛が含まれており、混用原料として製錬工程
に供給する。
【0016】なお、上記の渦電流選別機8から形状分離
機9に続く工程順序は磁着しない偏平なステンレス鋼片
が多く含まれる場合に有効で、銅・アルミ産物粒体から
ステンレス鋼をなるべく除きたい場合に用いる。また、
銅とアルミニウムの分離は必要あれば、後工程で比重差
を利用した方法によって行う。逆に、含まれるステンレ
ス鋼が無視できる程度に少量であれば、上記の両工程の
渦電流選別機8と形状分離機9の順序を入れ替えて、弱
磁性物粒体を回収した後の非弱磁性物粒体から形状分離
機9により銅粒体を主に回収し、引き続き渦電流選別機
8に供給してアルミニウム粒体を回収するという変形操
業を行うことができる。この場合、後工程での銅とアル
ミニウムの分離は必要がなくなる。
【0017】一方、前記の篩目2×60mmの長穴振動
篩4における長穴篩下粉粒体は焼却残渣の大部分を占め
るものであるが、成分としても、銅、鉛、亜鉛およびア
ルミニウム等非鉄系金属を多く含んでいる。この長穴振
動篩4を通過した長穴篩下粉粒体はさらに篩目3mm
(3×3mm)の角穴(または3mm径の丸穴)振動篩
5にかけることにより、粉砕乃至摩砕により偏平化また
は線状化された銅分の高い非鉄系金属片を角穴(丸穴)
篩上粒体として効率的に回収することができる。篩目3
mmの角穴振動篩5を通過した角穴篩下粉粒体は微粉状
態のものを多く含み、且つ、前工程の粉砕機や振動篩等
で水分を含むようになるため水媒体方式の処理を利用す
る。また、この水媒体方式は処理量が多い場合の処理に
おいても有利である。即ち、角穴篩下粉粒体はまず湿式
磁選機11に供給して磁選する。なお、この角穴篩下粉
粒体は角穴振動篩5により偏平状乃至線状金属片の多く
が除かれているものであって、このことによって液送ポ
ンプ特にこの角穴篩下粉体を湿式磁選機11に送るポン
プの詰まりが好適に防止されることになった。前記湿式
磁選機11によって分別される鉄系金属を含む磁着物粉
粒体は少量であるが、残物即ち非磁着物粉粒体はスパイ
ラル分級機(エーキンス)に導入し、比較的重い粗粉粒
体と比較的軽い微粉粒体とに分級する。スパイラル分級
機でかき上げられた粗粉粒体の方は引き続き揺動選別機
12に供給する。揺動選別機12は、導入した非磁着物
粉粒体に水を供給してテーブルの揺動により、比重差選
別を行うもので、この揺動選別機12により前記角穴振
動篩5によって回収できなかった重量物として銅を主体
とする非鉄金属粉粒体が回収できる。
【0018】揺動選別機12から軽量物として分離され
た非金属粉粒体はさらに沈降槽13に供給された後、沈
殿物として回収される。この沈殿物はガラス・セラミッ
クス等非金属物を主体とし金属回収には不適当であっ
て、管理型最終処分場に蓄積する。沈降槽13からの溢
流物はさらにフィルタープレス等濾過機14により濾過
回収される。その濾滓は非金属粉粒体であり管理型最終
処分場に蓄積する。即ち、本発明の固形廃棄物からの金
属回収方法によれば、シュレッダーダストのような細か
い粒群においても、鉄系金属即ち磁性物粉粒体が回収さ
れ、また、アルミニウムを高い比率で含むアルミニウム
滓が回収されると共に、非鉄製錬工程に導入可能な程度
に銅、鉛、亜鉛が濃縮された非鉄系金属粉粒体がガラス
やセラミックス等非金属類からさらに高い比率の量で分
離できる。
【0019】
【実施例】〔実施例〕以下、シュレッダーダストをロー
タリーキルンで焼却した焼却残渣について図1のフロー
シートの方法及び装置に従って処理し、金属分の分布及
び回収状況を調査した。即ち、表1に示す成分のシュレ
ッダーダストの焼却残渣を篩目20mmの予備振動篩1
に供給して篩分した。次いで、20mm篩上残渣につい
て手選別により銅産物を選別した。残渣は殆ど鉄系金属
からなっていた。20mm篩下残渣は、1700ガウス
の吊下げ磁選機2に供給して磁着物を分離した後、その
非磁着物を粉砕機3即ちボールミルで粉砕し、その粉粒
体を篩目2×60mmの長穴振動篩4で篩分した。な
お、ボールミルは摩砕作用をも有するので、摩砕工程は
省略してある。
【0020】長穴篩上粒体は2700ガウスの常磁力磁
選機6にかけて磁着物粒体を回収し、この残物即ち非磁
着物粒体は6500ガウスの高磁力磁選機7に供給して
ステンレス鋼粒を含む弱磁性物粒体を回収した後、その
残物即ち非弱磁性物粒体を3500ガウスの渦電流選別
機8に投入し、導電性の銅・アルミ産物粒体を回収し
た。さらに、残物即ち非銅・アルミ産物粒体を形状分離
機9に供給し、形状の相違を利用して銅分を主とする偏
平金属粒体を回収した。残物即ち非偏平金属粒体はさら
に、ジグ選別機10に供給することにより、金属粒体と
ガラスやセラミッスクス等の非金属粒体とに分別して回
収した。
【0021】一方、長穴篩下粉粒体については、篩目3
mmの角穴振動篩5にかけて銅含有量の高い非鉄系金属
を含む角穴篩上粒体を回収した。角穴篩下粉粒体は15
00ガウスの湿式磁選機11に供給し、磁着物粉粒体を
回収した。分別された残物即ち非磁着物粉粒体は揺動選
別機12に供給して重量物として非鉄金属粉粒体を回収
した。揺動選別機12から軽量物として回収した非金属
粉粒体は沈降槽13に導入して沈殿物としてガラス等非
金属の沈殿物を得、沈降槽13からの溢流物は濾過機1
4即ちフィルタープレスに供給して濾滓としてガラス等
非金属粉粒体を得た。上記の回収物について、銅、鉛、
亜鉛、鉄及びアルミニウムの分析成分を焼却残渣の分析
成分と共に表1に示した。なお、角穴篩上粒体と揺動選
別による非鉄金属粉粒体とを合体した場合の成分値をも
表示した。
【0022】
【表1】
【0023】また、焼却残渣の処理量を100%とした
場合の各回収物における量分布割合と、焼却残渣の成分
量を100%とした場合の各回収物における成分分布割
合を表2に示した。なお、角穴篩上粒体と揺動選別によ
る非鉄金属粉粒体とを合体した場合の分布割合をも表示
した。
【0024】
【表2】
【0025】〔比較例〕上記の実施例に対する比較例と
して、図2に示した従来の処理工程に従って実施例の場
合と同一の焼却残渣による固形廃棄物の処理を行い、そ
の回収物について金属成分とその分布状況を調査した。
20mm振動篩(予備振動篩)21による20mm篩上
残渣からは手選別により銅産物を選別し、20mm篩下
残渣については吊下げ磁選機22にかけて磁着物を分別
し、非磁着物をボールミルによる粉砕機23に供給した
後、得られた粉粒体をそのまま2mm角の振動篩24に
かけ、2mm篩上粒体と2mm篩下粉粒体とに篩別し、
それぞれ、常磁力磁選機25と湿式磁選機30に直接供
給するようにした以外は、使用した処理装置を含めて実
施例の場合と同一の処理を行った。
【0026】供給物としての焼却残渣と回収物の金属成
分値を表3に示した。
【表3】
【0027】また、焼却残渣と回収物における金属成分
の分布割合を表4に示した。
【表4】
【0028】本発明では、長穴振動篩を採用することに
よって沈降分離滓および濾過分離滓として廃棄される非
金属粉粒体に金属粉粒体が混入するのを抑制し、非鉄系
金属の回収率を顕著に向上できるものであって、従来の
比較例の場合においては実質的に回収の対象となる揺動
選別による非鉄系金属粉粒体は、焼却残渣を100%と
する乾量で、8.9%であり、成分分布率は、銅が5
6.6%、鉛が22.7%、亜鉛が33.3%、鉄が
6.6%でアルミニウムが4.9%であったのに対し
て、本発明の実施例の場合、回収可能非鉄系金属として
従来の揺動選別非鉄系金属に銅分の高い角穴篩上粒体が
加わり、その量は10.8%となり、成分分布率は、銅
が66.8%、鉛が24.2%、亜鉛が32.5%、鉄
が7.5%でアルミニウムが12.6%と、亜鉛を除い
て向上した。この結果、固形廃棄物(焼却残渣)から沈
降分離非金属粉粒体と濾過分離非金属粉粒体までの回収
全工程にわたる成分分布率について実施例([表2])
を比較例([表4])と比較すると、本発明により、回
収物を合体した各成分の回収率は、亜鉛分においては7
0.5%から70.4%と変わらないが、特に銅分にお
いては79.8%から89.9%と著しく向上し、ま
た、鉛分において46.0%から47.6%に、鉄分に
おいて49.3%から50.8%に、そして、アルミニ
ウム分においては7.7%から15.5%にそれぞれ向
上した。さらにまた、比較例の操業時に見られた湿式工
程における粉粒体の移送時の液送ポンプの詰まりは実施
例の操業時には発生しなかった。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、固形廃棄物から、物理選別で非金属類の濃縮
分別を進めることにより、鉄系金属材および非鉄系金属
材を回収するにあたり、特に、長穴篩の角穴篩の組合せ
による篩分工程を採り入れ、好ましくは固形廃棄物の粉
砕に摩砕工程を追加するように構成したから、伸びのあ
る金属材の捕捉性が高くなり、非金属類への銅等非鉄系
金属材の混入を抑え、製錬工程に導入可能な程度に濃縮
された銅等非鉄系金属材の実収率を顕著に向上させる効
率的な処理方法およびそのための装置を提供できるとい
う効果を奏する。また、本発明によれば、前記処理方法
およびその装置において粉粒体の湿式分別工程における
液送ポンプの詰まりをも防止できるという効果をも奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固形廃棄物からの金属回収工程を示す
フローシートである。
【図2】比較例を示す従来の固形廃棄物からの金属回収
工程を示すフローシートである。
【符号の説明】
1 予備振動篩 2 吊下げ磁選機 3 粉砕機 4 長穴振動篩 5 角穴振動篩 6 常磁力磁選機 7 高磁力磁選機 8 渦電流選別機 9 形状分離機 10 ジグ選別機 11 湿式磁選機 12 揺動選別機 13 沈降槽 14 濾過機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 義勝 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内 (72)発明者 佐々木 寿 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内 Fターム(参考) 4D021 AA01 AB01 CA03 CB02 CB15 DC10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形廃棄物をそのまま、または粉砕もし
    くは解砕して得られた粉粒体について粒度および性状に
    より選別手段を選択して物理的分別を進める金属回収法
    において、固形廃棄物をそのまま、または粉砕もしくは
    解砕して得られた粉粒体を長穴の篩目をもつ長穴篩で篩
    分した後、得られた篩下粉粒体を角穴または丸穴の篩目
    をもつ角穴篩または丸穴篩で篩分して金属粒体からなる
    篩上粒体を回収する工程を備えることを特徴とする固形
    廃棄物からの金属回収法。
  2. 【請求項2】 固形廃棄物をそのまま、または粉砕もし
    くは解砕して得られた粉粒体をさらに摩砕した後、前記
    工程に供することを特徴とする請求項1記載の固形廃棄
    物からの金属回収法。
  3. 【請求項3】 前記角穴篩または丸穴篩の篩目が0.5
    〜5mmであり、且つ、前記長穴篩の篩目は短辺が0.
    5〜5mmで長辺が5〜100mmであることを特徴と
    する請求項1または2記載の固形廃棄物からの金属回収
    法。
  4. 【請求項4】 前記長穴篩の篩目は2×60mmであ
    り、且つ前記角穴篩または丸穴篩の篩目は3mmである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の固形廃棄物か
    らの金属回収法。
  5. 【請求項5】 (1) 固形廃棄物をそのまま、または粉砕
    もしくは解砕して得られた粉粒体を長穴の篩目をもつ長
    穴篩で篩分する工程と、(2) 前記(1) の長穴篩による篩
    分で得た篩上粒体から鉄系金属からなる磁着物粒体を回
    収する工程と、(3) 前記(2) の磁着物粒体を回収した後
    の残物からステンレス鋼等の弱磁性物粒体を回収する工
    程と、(4) 前記(3) の弱磁性物粒体を回収した後の残物
    から銅およびアルミニウム産物粒体を回収する工程と、
    (5) 前記(4) の銅およびアルミニウム産物粒体を回収し
    た後の残物から偏平状の非鉄金属粒体を回収する工程
    と、(6) 前記(5) の非鉄金属粒体を回収した後の残物を
    金属粒体と非金属粒体に分別して回収する工程と、(7)
    前記(1) の長穴篩で篩分して得た篩下粉粒体を角穴また
    は丸穴の篩目をもつ角穴篩または丸穴篩で篩分して金属
    粒体からなる篩上粒体を回収する工程と、(8) 前記(7)
    の角穴篩または丸穴篩で篩分して得た篩下粉粒体から鉄
    系金属からなる磁着物粉粒体を回収する工程と、(9) 前
    記(8) の磁着物粉粒体を回収した後の残物を非鉄金属粉
    粒体と非金属粉粒体に分別して回収する工程とからなる
    ことを特徴とする固形廃棄物からの金属回収法。
  6. 【請求項6】 固形廃棄物をそのまま、または粉砕もし
    くは解砕して得られた粉粒体をさらに摩砕した後前記長
    穴篩で篩分することを特徴とする請求項5記載の固形廃
    棄物からの金属回収法。
  7. 【請求項7】 前記角穴篩または丸穴篩は篩目が0.5
    〜5mmであり、前記長穴篩の篩目は短辺が0.5〜5
    mmで長辺が5〜100mmであることを特徴とする請
    求項5または6記載の固形廃棄物からの金属回収方法。
  8. 【請求項8】 前記長穴篩の篩目は2×60mmで、且
    つ、前記角穴篩または丸穴篩の篩目は3mmであること
    を特徴とする請求項5または6記載の固形廃棄物からの
    金属回収法。
  9. 【請求項9】 (1) 固形廃棄物を粉砕または解砕する粉
    砕機と、(2) 該粉砕機によって得られた粉粒体を篩分す
    る長穴の篩目を有する長穴振動篩と、(3) 該長穴振動篩
    による篩分で得られた篩上粒体から磁着物粒体を分離し
    て回収する常磁力磁選機と、(4) 前記(3) の磁着物粒体
    を回収した後の残物からステンレス鋼等の弱磁性物粒体
    を分離して回収する高磁力磁選機と、(5) 前記(4) の弱
    磁性物粒体を回収した後の残物から銅およびアルミニウ
    ム産物粒体を分離して回収する渦電流選別機と、(6) 前
    記(5) の銅およびアルミニウム産物粒体を回収した後の
    残物から偏平状の非鉄金属粒体を分離して回収する形状
    分離機と、(7) 前記(6) の非鉄金属粒体を回収した後の
    残物を金属粒体と非金属粒体とに分別して回収するジグ
    選別機と、(8) 前記(2) の長穴振動篩の篩分により得ら
    れた篩下粉粒体から金属粒体からなる篩上粒体を回収す
    る角穴振動篩または丸穴振動篩と、(9) 前記(8) の角穴
    振動篩または丸穴振動篩の篩分により得られた篩下粉粒
    体から磁着物粉粒体を分離して回収する湿式磁選機と、
    (10) 前記(9) の磁着物粉粒体を回収した後の残物を重
    量物としての非鉄金属粉粒体と軽量物としての非金属粉
    粒体とに分別して回収する揺動選別機とを備えてなるこ
    とを特徴とする固形廃棄物からの金属回収装置。
  10. 【請求項10】 前記粉砕機により粉砕または解砕され
    た前記固形廃棄物を摩砕する摩砕機を備えることを特徴
    とする請求項9記載の固形廃棄物からの金属回収装置。
  11. 【請求項11】 前記角穴振動篩または丸穴振動篩は篩
    目が0.5〜5mmであり、且つ、前記長穴振動篩は篩
    目の短辺が0.5〜5mmで長辺が5〜100mmであ
    ることを特徴とする請求項9または10記載の固形廃棄
    物からの金属回収装置。
  12. 【請求項12】 前記長穴振動篩の篩目が2×60mm
    であり、且つ、前記角穴振動篩または丸穴振動篩の篩目
    が3mmであることを特徴とする請求項9または10記
    載の固形廃棄物からの金属回収装置。
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