JP2000004110A - 位相固定型電力可変装置 - Google Patents

位相固定型電力可変装置

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JP2000004110A
JP2000004110A JP17033198A JP17033198A JP2000004110A JP 2000004110 A JP2000004110 A JP 2000004110A JP 17033198 A JP17033198 A JP 17033198A JP 17033198 A JP17033198 A JP 17033198A JP 2000004110 A JP2000004110 A JP 2000004110A
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JP17033198A
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English (en)
Inventor
Koji Asami
弘二 浅見
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NEC Electronics Engineering Co Ltd
Original Assignee
NEC Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相器による位相補正によることなく電力の
大きさを変更可能にする。 【解決手段】 入力伝送路2にて2分配された高周波信
号の2分配点に、特有の長さの特性インピーダンスの同
軸ケーブル41,42を介して接続された差動型可変空
気コンデンサ5を接続し、ベクトル演算器3に、差動型
可変空気コンデンサ5の容量値に対応する位相値を持っ
た2分配点の信号を受けさせて、内部の全線路長が電気
角で90°になる周波数の場合に限って出力端子に90
°の位相差と3dBの電力配分が得られるようし、かつ
2分配点の信号の大きさを等しくし、位相を相対的に変
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば航空機の
計器着陸システムにおけるグライドスロープ装置の送信
出力を空中線に供給する伝送ラインに配置されて、その
空中線の給電位相を変化させずに送信電力を可変とする
のに利用される位相固定型電力可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、航空機が空港に着陸の際に
は、地上から発する電波を機上の計器で捉え、その電波
の指示に従って航空機を安全,円滑に着陸させるのに、
計器誘導着陸システムが採用されている。このような計
器誘導着陸システムでは、送信信号の位相を変化させず
に、送信電力を可変とする位相固定型電力可変装置が、
送信出力を空中線に供給する伝送ラインに配置され、そ
の位相固定型電力可変装置として例えばラットレース型
ハイブリッド・カプラーが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のラットレース型ハイブリッド・カプラーにあって
は、これの使用周波数帯域が約1〜3%と狭く、周波数
の相違により、インピーダンス整合を得ようとすると、
回路内の伝送路長を変更する必要があり、この変更のた
めに長時間を要するという課題があった。
【0004】この発明は前記課題を解決するものであ
り、使用周波数帯域を約5〜10%程度に広帯域化で
き、使用周波数の相違によるインピーダンス整合を無調
整にて行えるようにするとともに、位相器による位相補
正によることなく、電力の大きさを変更できる位相固定
型電力可変装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、請
求項1の発明にかかる位相固定型電力可変装置は、入力
端子に入力された高周波信号を2分配点に供給する入力
伝送路と、高周波信号の前記2分配点に、特有の長さの
特性インピーダンスを持った同軸ケーブルを介して接続
された差動型可変空気コンデンサとを設けて、ベクトル
演算器に、その差動型可変空気コンデンサの容量値に対
応する位相値を持った前記2分配点の信号を受けさせ
て、内部の全線路長が電気角で90°になる周波数の場
合に限って出力端子に90°の位相差と3dBの電力配
分が得られるようにするとともに、前記2分配点の信号
の大きさを等しくし、位相を相対的に変化させるように
したものである。
【0006】また、請求項2の発明にかかる位相固定型
電力可変装置は、前記2分配点とベクトル演算器とを結
ぶ前記入力伝送路を同長でない任意の長さに設定したも
のである。
【0007】また、請求項3の発明にかかる位相固定型
電力可変装置は、前記ベクトル演算器の出力端子に、そ
のベクトル演算器と同等の他のベクトル演算器の入力端
子をそれぞれ接続するようにしたものである。
【0008】また、請求項4の発明にかかる位相固定型
電力可変装置は、前記差動型可変空気コンデンサに、前
記ベクトル演算器の入力端子の位相角を連続的に変化さ
せるようにコンデンサとしたものである。
【0009】また、請求項5の発明にかかる位相固定型
電力可変装置は、前記ベクトル演算器に、これに入力さ
れる信号のベクトル合成値を出力させるようにしたもの
である。
【0010】また、請求項6の発明にかかる位相固定型
電力可変装置は、前記ベクトル演算器を3dB分岐線路
ハイブリッド・カプラーとしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図について説明する。図1はこの発明の位相固定型電力
可変装置を示す回路図であり、同図において、aは高周
波信号の入力端子、10はその高周波信号の伝送路、2
1,22はこの伝送路10を介して2分配される入力高
周波信号を伝送する伝送路、A1,A2はこれらの伝送
路21,22からの高周波信号をさらに分配する2分配
点、31,61および32,62はこれらの2分配点A
1,A2にそれぞれ接続された伝送路である。そして、
入力端子aおよび伝送路10,21,22,61,62
は入力伝送路2を構成している。
【0012】また、5は前記伝送路31,32に同軸ケ
ーブル41,42をそれぞれ介して接続された差動型可
変空気コンデンサであり、これらの伝送路31,32お
よび同軸ケーブル41,42は位相調整伝送路1を構成
している。さらに、前記伝送路61,62にはベクトル
演算器としての3dB分岐線路ハイブリッド・カプラー
3の入力端子B1,B2が接続され、これらの入力端子
B1,B2間に伝送路7が接続されている。また、これ
らの各入力端子B1,B2には伝送路81,101およ
び82,102がそれぞれ縦続接続され、これらの各接
続点C1,C2間には伝送路9が接続されている。な
お、伝送路101,102の出力信号はそれぞれ出力端
子11,12に伝送される。ここで、伝送路7,81,
82,9,101,102は3dB分岐線路ハイブリッ
ド・カプラーを構成している。
【0013】次に動作を説明する。まず、入力端子aに
入力された高周波信号は、伝送路10を介して伝送路2
1,22に2分配され、さらに2分配点A1,A2にて
2分配される。ここで、その2分配点A1,A2は、伝
送路31,32を経由して、ある特有の長さ(インピー
ダンス整合が得られる長さ)の特性インピーダンス(5
0Ω)の同軸ケーブル41,42を介して、差動型可変
空気コンデンサ5が接続されている。
【0014】従って、これらの2分配点A1,A2はそ
の差動型可変空気コンデンサ5の容量値により、特定の
位相値を有する。これにより、その2分配点A1,A2
の位相値の信号は、入力伝送路2の伝送路61,62を
介して、ベクトル演算器としての3dB分岐線路ハイブ
リッド・カプラー3の各入力端子B1,B2に入力され
る。ここで、3dB分岐線路ハイブリッド・カプラー3
の全部の線路長が電気角90°になる周波数の場合に限
って、各々の出力端子11,12に90°の位相差と3
dBの電力分配が得られることを利用する。
【0015】そして、その各入力端子B1,B2に入力
される高周波信号の位相角を差動型可変空気コンデンサ
5により連続的に変化させることにより、出力端子1
1,12の各出力が、3dB分岐線路ハイブリッド・カ
プラー3の入力端子B1,B2のベクトル合成として得
られることとなる。
【0016】図2は前記3dB分岐線路ハイブリッド・
カプラー3の回路各部における信号のベクトル図であ
る。これによれば、3dB分岐線路ハイブリッド・カプ
ラー3の入力端子B1,B2に入力された各高周波信号
は、各々出力端子としての接続点C1,C2に現れる。
ここで接続点C1には、図2のように、B1点からの入
力信号とB2点からの入力信号とのベクトル演算結果が
出力される。同様に、接続点C2にも、B2点からの入
力信号とB1点からの入力信号とのベクトル演算結果が
出力される。ここで、差動型可変空気コンデンサ5の動
作(通常、容量は両端とも等しく、シャフトを回転させ
ると一方が通常容量よりもΔFだけ増加し、もう一方
は、ΔFだけ減少する)により、入力端子B1,B2の
位相角をそれぞれ同じ量だけ一方をΔθだけ進め、もう
一方をΔθだけ遅らせることができる。したがって、そ
れぞれのベクトル合成は、もとの位相角上で大きさのみ
変化(C1→C1’)、(C2→C2’)させることが
できる。
【0017】なお、伝送路61,62の長さを同長でな
く、互いに異なる任意の長さにすることによって位相差
を付け、これを3dB分岐線路ハイブリッド・カプラー
3の入力端子B1,B2に入力させることもできる。3
dB分岐線路ハイブリッド・カプラー3は、ベクトル演
算器として作用することから、出力端子11および、出
力端子12の電力比を任意の比率にすることが可能とな
り、位相固定型電力配分器としても利用できる。また、
3dB分岐線路ハイブリッド・カプラー3の出力端子に
対し、もう一つ同様の他の3dB分岐線路ハイブリッド
・カプラー3の入力端子を接続することによって、出力
端子を任意の数量にすることができる。したがって、多
数の出力端子間の位相を変化させずに、個別に電力を可
変できるというメリットが得られる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
端子に入力された高周波信号を2分配点に供給する入力
伝送路と、高周波信号の前記2分配点に、特有の長さの
特性インピーダンスを持った同軸ケーブルを介して接続
された差動型可変空気コンデンサとを設けて、ベクトル
演算器に、その差動型可変空気コンデンサの容量値に対
応する位相値を持った前記2分配点の信号を受けさせ
て、内部の全線路長が電気角で90°になる周波数の場
合に限って出力端子に90°の位相差と3dBの電力配
分が得られるようにするとともに、前記2分配点の信号
の大きさを等しくし、位相を相対的に変化させるように
構成したので、使用周波数帯域を約5〜10%程度に広
帯域化でき、使用周波数の相違によるインピーダンス整
合を無調整にて行えるようにするとともに、位相器によ
る位相補正によることなく電力の大きさを変更できると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態による位相固定型電
力可変装置を示す回路図である。
【図2】 図1における3dB分岐線路ハイブリッド・
カプラーの回路各部の信号を示すベクトル図である。
【符号の説明】 2 入力伝送路 3 3dB分岐線路ハイブリッド・カプラー(ベクトル
演算器) 5 差動型可変空気コンデンサ 31,32 伝送路 41,42 同軸ケーブル a 入力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に入力された高周波信号を2分
    配点に供給する入力伝送路と、 高周波信号の前記2分配点に、特有の長さの特性インピ
    ーダンスを持った同軸ケーブルを介して接続された差動
    型可変空気コンデンサと、 該差動型可変空気コンデンサの容量値に対応する位相値
    を持った前記2分配点の信号を受けて、内部の全線路長
    が電気角で90°になる周波数の場合に限って出力端子
    に90°の位相差と3dBの電力配分が得られるととも
    に、前記2分配点の信号の大きさを等しくし、位相を相
    対的に変化させるベクトル演算器とを備えたことを特徴
    とする位相固定型電力可変装置。
  2. 【請求項2】 前記2分配点とベクトル演算器とを結ぶ
    前記入力伝送路を同長でない任意の長さに設定したこと
    を特徴とする請求項1に記載の位相固定型電力可変装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ベクトル演算器の出力端子に、その
    ベクトル演算器と同等の他のベクトル演算器の入力端子
    をそれぞれ接続することを特徴とする請求項1に記載の
    位相固定型電力可変装置。
  4. 【請求項4】 前記差動型可変空気コンデンサが、前記
    ベクトル演算器の入力端子の位相角を連続的に変化させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の位相固定型電力可
    変装置。
  5. 【請求項5】 前記ベクトル演算器が、これに入力され
    る信号のベクトル合成値を出力とするものであることを
    特徴とする請求項1に記載の位相固定型電力可変装置。
  6. 【請求項6】 前記ベクトル演算器が、3dB分岐線路
    ハイブリッド・カプラーであることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の位相固定型電力可変装置。
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