JP2000002856A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2000002856A
JP2000002856A JP11042855A JP4285599A JP2000002856A JP 2000002856 A JP2000002856 A JP 2000002856A JP 11042855 A JP11042855 A JP 11042855A JP 4285599 A JP4285599 A JP 4285599A JP 2000002856 A JP2000002856 A JP 2000002856A
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潤 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小スペースで、高精細・高解像度の映像情報
を供給することができる情報処理装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の情報処理装置は、情報の表示を
行う表示装置として、小型のフラットパネルディスプレ
イを利用したヘッドマウントディスプレイ(HMD)を
用いる。ヘッドマウントディスプレイを情報処理装置の
表示装置として用いることによって、作業空間を狭める
ことはない。また、仮想表示画面のサイズが自由に変更
可能である。さらに、本発明の情報処理装置は、仮想表
示画面に複数の情報を一度に表示することがでる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本明細書で開示する発明は、ヘッドマウン
トディスプレイ(HMD)を用いた情報処理装置、およ
びそのシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】
【0004】従来、電子情報を取り扱う使用者は、情報
処理装置の概略図として図20に示したような装置を用
いて情報処理操作を行っている。本明細書で情報処理操
作とは、コンピュータ等を用いて情報の入力、取得、送
信、交換、保存、または整理等を行うことを指してい
る。
【0005】キーボード、またはマウス等の入力端末装
置2001は、使用者2000が情報の入力操作を行う
ための装置である。また、入力端末装置2001に接続
されているコンピュータ等の制御装置2002は情報の
記憶、演算、通信等の処理を行うための装置である。ま
た、CRT等の表示装置2003は、情報を出力し、画
像として表示するための装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】従来のような情報処理装置においては、C
RT等の表示装置2003は非常に大きく、情報処理装
置を扱う作業デスク上の空間の大きな部分を占めてい
る。さらに、近年、情報(文字、画像等)の増大化に伴
い、複数の情報を一度に表示することが必要となってき
た。
【0008】そこで、複数の情報を確実に認識するため
に、表示装置の画面サイズを大きくすることが試みられ
ている。しかし、従来のCRT等の表示装置は画面サイ
ズを大きくすることに伴い、その体積および重量が相当
なものとなり、日常的に使う表示装置としては不適なも
のとなってしまう。また、人間の目に悪影響(疲れ、視
力の低下等)を与えるため、長時間連続して使用するこ
とが敬遠されていた。
【0009】そこで、CRTと比較して、表示装置本体
の奥行きが薄くかつ軽量であるフラットディスプレイが
普及してきている。フラットパネルディスプレイ中で
も、液晶パネルを用いたものが良く用いられている。
【0010】液晶パネルは、非常に軽量であるため、小
型のものであれば携帯することが可能である。また、液
晶パネルは、CRT等と比較して、人間の目に与える影
響が低いという長所も有している。しかしながら、画面
サイズが大きくなると、その歩留まりの悪さから、日常
的に使うディスプレイとしては高価なものとなってい
た。
【0011】上述したように、最近では、CRTに替わ
って液晶パネルのようなフラットパネルディスプレイが
用いられるようになってきているが、依然として情報処
理装置のうちの表示装置が作業デスク上の空間の大部分
を占めているのが現状である。
【0012】そこで、本発明は上述の問題を鑑みてなさ
れたものであり、上述の問題を解決する新しい情報処理
装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
【0014】本発明の情報処理装置では、情報の表示を
行う表示装置として、小型のフラットパネルディスプレ
イ(代表的には液晶パネル)を利用したヘッドマウント
ディスプレイ(HMD)を用いる。ヘッドマウントディ
スプレイを情報処理装置の表示装置として用いることに
よって、従来問題となっていた表示装置の大きさの問題
を解決できる。ヘッドマウントディスプレイは、頭に装
着して使用するため作業空間を狭めることはなく、ま
た、仮想表示画面のサイズが自由に変更可能であるとい
う長所を有している。
【0015】ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
は、光学系を用いて目の前数センチ程度の場所に画像を
映し出すことにより、人間の目には大型ディスプレイに
表示されたような仮想現実感のある画像を認識させるも
のである。
【0016】また、本発明の情報処理装置に用いられる
HMDは、従来のように表示解像度の低いものではな
く、解像度が高く、かつ高速駆動が可能であり、その仮
想表示画面に複数の情報を表示することができるもので
ある。
【0017】従来のHMDは解像度が低く、文字の認識
は現実には困難であった。また、従来のHMDは数時間
(2〜3時間)連続使用すると、かなりの目の疲労を覚
える。さらに、乗り物酔いに似た症状がでる場合もあ
る。従って、情報処理装置の表示装置としては不適であ
った。従来のHMDが有しているこれらの問題は、目に
悪影響を与え、健康上非常に問題であると考えられる。
【0018】特に、HMDが提供する画像のチラツキ
が、HMDが有している最も大きな問題の一つである。
この画像のチラツキは、液晶材料の劣化を防ぎ、表示品
位を保つため行われている交流化駆動が原因で生じてい
る。各画素への印加電圧の正負の極性が反転する周期
(極性反転周期)が、人間の目に視認できる周波数域
(約30Hz程度)となると、映像信号の極性が正の時
の表示と映像信号の極性が負の時の表示とが微妙に異な
っているためチラツキとして視認されるのである。
【0019】また、高精細、高解像度の液晶パネルのH
MDを実現しようとすると、駆動周波数が非常に高くな
る。例えば、NTSC規格で画素数は約40万個、HD
TV規格では画素数は約200万個が必要とされてい
る。従って、入力される映像信号の最高周波数は、NT
SC規格で約6MHz、HDTV規格では約20MHz
〜30MHzとなっている。この映像信号を正確に表示
するためには、クロック信号は、この映像信号の数倍の
周波数(例えば約50MHz〜60MHz)が必要であ
る。
【0020】従来のHMDでは、このように高い周波数
帯域を有する映像信号およびクロック信号を正確に交流
化させて液晶パネルを駆動することは困難であった。な
ぜなら、そのような高い周波数帯域で正確に動作可能な
薄膜トランジスタ(TFT)を非晶質シリコンや多結晶
シリコンを用いて作製することができなかったためであ
る。
【0021】そして、非常に速いドットクロックを持つ
映像信号が取り扱われるようになると、表示画素への映
像信号の書き込み期間が短くなり、従来のTFTでは、
位相ずれ、ノイズ、信号波形のなまり等が生じ、不正確
な表示になるという問題が生じていた。
【0022】しかし、本発明の情報処理装置に用いられ
るHMDは、内蔵される液晶パネルに高速駆動が可能な
TFTを用いている。よって、画像のチラツキの無い、
高精細、高解像度のHMDを実現することができる。
【0023】以下に、本発明の情報処理装置の構成を述
べる。
【0024】本発明のある実施形態によると、右目用お
よび左目用のフラットパネルディスプレイを有し、使用
者の頭に装着される表示装置と、前記表示装置に接続さ
れた制御装置と、前記制御装置に接続された入力操作装
置とを備えた情報処理装置であって、前記フラットパネ
ルディスプレイは、複数の情報を一度に表示することが
できることを特徴とする情報処理装置が提供される。こ
のことによって上記目的が達成される。
【0025】本発明のある実施形態によると、右目用お
よび左目用のフラットパネルディスプレイを有し、使用
者の頭に装着される表示装置と、制御装置と、前記制御
装置に接続された入力操作装置とを備えた情報処理装置
であって、前記制御装置は、前記表示装置に電波によっ
て信号を送信し、前記フラットパネルディスプレイは、
複数の情報を一度に表示することができることを特徴と
する情報処理装置が提供される。このことによって上記
目的が達成される。
【0026】本発明のある実施形態によると、右目用お
よび左目用のフラットパネルディスプレイを有し、使用
者の頭に装着される表示装置と、制御装置と、撮像装置
と、前記制御装置に接続された入力操作装置とを備えた
情報処理装置において、前記制御装置は、前記表示装置
に電波によって信号を送信し、前記撮像装置は、少なく
とも前記入出力操作装置および前記使用者の手の映像を
電気信号に変換し、かつ前記電気信号を前記制御装置に
供給し、前記フラットパネルディスプレイには、少なく
とも前記入出力操作装置および前記使用者の手の映像を
含む複数の情報が一度に表示されることを特徴とする情
報処理装置が提供される。このことによって上記目的が
達成される。
【0027】前記表示装置のフラットパネルディスプレ
イの画素電極に接続されているTFTのチャネル形成領
域は、絶縁表面上に形成された複数の棒状または偏平棒
状結晶の集合体からなる半導体薄膜で構成されていても
よい。
【0028】前記チャネル形成領域の面方位は概略{1
10}配向であるようにしてもよい。
【0029】前記チャネル形成領域の結晶粒界において
90%以上の結晶格子に連続性があるようにしてもよ
い。
【0030】前記フラットパネルディスプレイは、30
Hz〜180Hzで1画面の書き込みを行い、且つ、1
画面毎に画素電極に印加する電圧の極性を反転させて画
面表示を得る表示装置を備えていてもよい。
【0031】前記フラットパネルディスプレイは、液晶
パネルであり、且つ、前記液晶パネルに用いられる液晶
材料は、実質的にしきい値を持たない反強誘電性液晶ま
たは強誘電性液晶である表示装置を備えていてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】
【0033】本発明の情報処理装置の概略図を図1に示
す。本発明の情報処理装置によると、使用者100が表
示装置(ヘッドマウントディスプレイ(HMD))10
3を頭部に装着し、仮想表示画面104を見ながら入力
端末装置101および制御装置102を用いて情報処理
操作を行うことができる。
【0034】また、本発明の情報処理装置に用いられる
表示装置(HMD)103は、高精細、高解像度の表示
を実現することができる。よって、図2に示すように、
使用者100が観察する仮想表示画面104には、複数
の情報を一度に表示することができる。図2には、仮想
表示画面104が示されている。図2に示されるよう
に、仮想表示画面104には、複数のウィンドウ画面2
01〜203に様々な情報が示されている。
【0035】本発明の情報処理装置に用いられる表示装
置103には、右目用および左目用のフラットパネルデ
ィスプレイが組み込まれる。また、右目用および左目用
のフラットパネルディスプレイが組み込まれた表示装置
を頭部に装着し、文字が認識可能な解像度を有する仮想
表示画面(平面画像または立体画像表示画面)が得られ
るものであれば、特に限定されるわけではない。
【0036】また、本発明の情報処理装置に用いられる
表示装置に用いられるフラットパネルディスプレイに
は、スイッチング素子の半導体膜が連続粒界結晶シリコ
ン(いわゆるContinuous Grain Silicon:CGS)で構
成されているものを用いてもよい。
【0037】また、本発明の情報処理装置に用いられる
表示装置は、フラットパネルディスプレイと目との距離
が数cm程度と小さくとも、人間の目に視認できない周
波数域(約30Hz以上)で1フレーム(1画面)毎
に、全ての画素の印加電圧の正負の極性を反転させるフ
レーム反転駆動で駆動させている。本発明の情報処理装
置に用いられる表示装置に組み込まれるフラットパネル
ディスプレイにおいては、画素TFTの線順次走査を行
い、人間の目に視認できない周波数域(約30Hz以
上)で交流化駆動されている液晶パネルであれば特に限
定されない。
【0038】また、本発明の情報処理装置の入力端末装
置101としては、使用者が情報を制御装置に入力でき
る装置であれば、特に限定されない。代表的な装置とし
てキーボードや、マウス、コントローラ、カメラ、マイ
ク等が挙げられる。
【0039】また、制御装置102は、入力端末装置か
らの情報を受け取る手段と、電子情報を記憶する手段
と、表示装置に画像情報を送る手段とを少なくとも有し
ている装置であれば特に限定されない。
【0040】情報を制御装置に入力する手段および表示
装置に画像情報を送る手段として、電気コード配線、光
ファイバーを用いることが可能である。また、コードレ
スとして、光あるいは電波で情報を送信する構成として
もよい。
【0041】
【実施例】
【0042】以下、本発明の実施例を幾つか説明する
が、本発明の情報処理装置は、これらの実施例に限定さ
れるわけではない。
【0043】(実施例1)
【0044】図1に本実施例の情報処理装置の概略図を
示す。図2には、仮想表示画面104が示されている。
また、図3に本実施例の表示装置(ヘッドマウントディ
スプレイ)103の外観図を示す。本実施例の表示装置
104は、2D(平面画像)を表示するものとする。
【0045】図1に示すように、表示装置103は、入
力端末装置101や制御装置102(コンピューター
等)と電気的に接続されている。なお、それらで情報処
理装置および情報処理システムが構成されている。
【0046】また、図2には、仮想表示画面104が示
されている。図2に示されるように、仮想表示画面10
4には、複数のウィンドウ画面201〜203に様々な
情報が示されている。
【0047】図3(a)および(b)には、表示装置
(HMD)104が示されている。図3(a)において
は、HMD104の構成は、本体201を頭に固定する
ためのバンド303、画像を表示するためのアクティブ
マトリクス型の0.2〜2.6インチの2枚の小型液晶
パネル302を備えている。本実施例では、1.4イン
チの透過型のアクティブマトリクス型液晶パネルを用い
た。また、図3(b)においては、眼鏡またはサングラ
スのようなかけ心地の表示装置104が示されている。
【0048】液晶パネル302または305は、それぞ
れ右目用と左目用とにそれぞれ1枚づつ配置されてい
る。液晶パネル302または305の配置方法として
は、図2に示す構成以外に液晶パネル302または30
5によって光学変調された画像をミラーやハーフミラー
に写し、それを目で見る形式のものを挙げることができ
る。この場合も液晶パネル302または305は、それ
ぞれ本体301または304に配置される。本実施例に
おいて、光学系は従来と同様の機能を有するものを用い
た。
【0049】また、本実施例では、液晶パネル302お
よび305には、透過型のアクティブマトリクス型液晶
パネルを用いたが、反射型のアクティブマトリクス型液
晶パネルを用いることもできる。
【0050】また、本体201に、仮想表示される画像
サイズを拡大する光学系(凹面ハーフミラー等)を設け
てもよい。その場合には、拡大された映像の粗さを防止
するために液晶パネル前面にディフューザ(拡散板)を
設けることが好ましい。また、バックライトを設ける構
成、目幅などの調節機能を設ける構成、さらに音響装置
等を本体301あるいは304に内蔵する構成としても
よい。
【0051】また、本実施例に示す液晶パネルは、カラ
ーフィルタを設け、R(赤)、G(緑)、B(青)でカ
ラー映像を形成する場合の構成とした。なお、カラー表
示を行うために必要とする原色は上記構成に限定される
ものではなく、適宜設定することができる。
【0052】また、R(赤)、G(緑)、B(青)の発
光ダイオードをバックライトとして用いて本体301あ
るいは304に内蔵し、カラー映像を得る構成としても
よい。この場合のカラー表示としては、例えば、1画面
の書き込み期間(フレーム周波数)の3倍の周波数で発
光ダイオードのR、G、Bの点滅を各色毎にR、G、
B、R、G、B、R・・・と時系列的に繰り返せば人間
の目にはカラー映像として認識される。この場合は、カ
ラーフィルターは必要としないため、明るい表示を得る
ことができる。
【0053】本実施例に示す構成においては、302あ
るいは305で示される2つの液晶パネルの構造、特に
画素の配置に関しての構造を図4に示すようなものとし
ている。画素サイズは、4μm×4μm〜45μm×3
0μmの範囲内であることが望ましい。本実施例では、
画素サイズは、28μm×28μmとした。アクティブ
マトリクス領域403および406の画素は、開口率を
向上させるため、画素面積が小さくなるように設定する
ことが望ましい。
【0054】図4において、407で示すのが左目用の
液晶パネルの基板(ガラス基板または石英基板)であ
る。この基板407上には、周辺駆動回路401および
402が配置されている。また、画素マトリクス領域
(アクティブマトリクス領域)403が配置されてい
る。
【0055】また、408で示すのが右目用の液晶パネ
ルの基板(ガラス基板または石英基板)である。この基
板408上には、周辺駆動回路404および405が配
置されている。また、画素マトリクス領域(アクティブ
マトリクス領域)406が配置されている。
【0056】これら2枚の液晶パネル413(左目用)
および414(右目用)が、図3の液晶パネル302、
305に対応している。
【0057】アクティブマトリクス領域は、ゲイト信号
線(走査線)409とソース信号線410とが格子状に
配置され、その交点付近に画素TFT411が配置され
ている。そしてこの画素TFT411によって、画素電
極412に保持される電荷量が制御され、液晶層を透過
する光の強度を制御し、他の画素との組み合わせで液晶
パネル全体で映像を得る構造となっている。
【0058】また、周辺駆動回路の配置が左右の液晶パ
ネルにおいて、その間を通る軸400に対して線対称と
なっている。この軸400は一般に顔の中心を縦に2分
する線と概略一致する。
【0059】こうすることにより、右目で見る右側の液
晶パネル対する見た目の構造と、左目で見る左側の液晶
パネル対する見た目の構造との対称性を得ることができ
る。見た、液晶パネルの配置を対称軸300に対して対
称にすることができる。
【0060】これは、構造上のバランスを確保する上で
重要なものとなる。特にヘッドマウントディスプレイに
おいては、液晶パネルの位置が目に近いものとなるの
で、この点は重要なものとなる。
【0061】図5に表示装置103の内部のブロック図
の一例を示した。表示装置103は、液晶コントローラ
501L、501R、およびタイミング発生回路503
等を有している。
【0062】タイミング発生回路503では、表示する
タイミングを調節するためのクロック信号等の同期信号
を形成している。本実施例においては外部装置(制御装
置等)により、左右の液晶パネル413および414に
対応した信号形成するために、信号を2つに分離する処
理を行っている。液晶コントローラ501L、501R
は、主に、外部からの信号(制御装置(コンピュータ
等))、画像を記憶した記憶装置(光磁気記憶媒体や磁
気記憶媒体等)、TVチューナー等からの映像情報信号
504)を、左右の液晶パネル413および414が表
示可能な信号に変換する処理を行うものである。但し、
この表示装置本体103内での信号の処理の順序を、回
路設計により適宜変更することが可能であることはいう
までもない。
【0063】また、液晶コントローラ501L、501
R、およびタイミング発生回路503は、液晶パネルの
周辺回路として同一基板上に形成すると、さらなる軽量
化および集積化が図れる。
【0064】また、表示装置103に、外界の様子の情
報を遮断する機能や、周囲の景色に重ねて仮想画面を表
示する機能を備えた構成としてもよい。情報処理操作
中、外界の様子を遮断する場合は、使用者は、仮想表示
画面に集中できる。また、周囲の環境から切り離される
のでリラックスできる。勿論、前記両方の機能を備え、
それらの切替えを使用者が自由に決定する切替え装置を
設ける構成とすることが望ましい。また、入力される映
像信号によって、自動的に切替えをする機能を表示装置
に設ける構成としてもよい。
【0065】本実施例の画像の表示方法としては、2D
(平面画像)を表示するため、右目用の映像信号502
Rと左目用の映像信号502Lとは同じである。
【0066】また、本発明の表示装置103に用いられ
る液晶パネル(右目用の液晶パネル414、左目用の液
晶パネル413)は、画素TFTの線順次走査を行い、
その画素数は、今後のATV(Adovanced T
V)に対応できる程莫大である。よって、XGA以上の
もの、例えば、横1920×縦1280のような高解像
度を有している。しかし、本発明の情報処理装置に用い
られる表示装置の解像度は、これに限定されるわけでは
ない。
【0067】また、本発明の表示装置103は、液晶パ
ネル413および414と目との距離が数cm程度と小
さくとも、人間の目に視認できない周波数域(約60H
z以上)で1フレーム(1画面)毎に、全ての画素の印
加電圧の正負の極性を反転させるフレーム反転駆動で駆
動させている。本実施例においては、周波数60Hz
で、1フレーム(1画面)毎に、全ての画素の印加電圧
の正負の極性を反転させた。また、ソース線毎に画素の
印加電圧の正負の極性を反転させるソースライン反転駆
動で駆動させてもよい。
【0068】ここで、本実施例の情報処理装置に用いら
れる液晶パネルの作製方法の一例を以下に述べる。但
し、以下に述べる液晶パネルの作製方法は、一例にすぎ
ず、本実施例の情報処理装置に用いられる液晶パネルの
作製方法は、これに限定されるわけではない。
【0069】本実施例では、1枚のガラス基板または石
英基板上にアクティブマトリクス領域と周辺回路とを集
積化して、さらに液晶パネルを作製する作製工程の1例
を図13に示す。
【0070】まず図13(A)に示すように絶縁性基板
1301上に下地膜として、酸化珪素膜1302を30
00・の厚さにスパッタリング法によって成膜する。
【0071】次に図示しない非晶質珪素膜を減圧熱CV
D法により、400・の厚さに成膜する。さらにこの非
晶質珪素膜を結晶化させて、連続粒界結晶シリコン(C
GS)と呼ばれる結晶シリコン膜を得る。CGSの作製
方法については、後述することにする。そしてこの結晶
シリコン膜をパターニングすることにより、図13
(A)の1303、1304、1305で示される島状
半導体層を形成する。
【0072】この島状半導体層が、薄膜トランジスタの
活性層となる。ここで、1303は周辺駆動回路のCM
OS回路を構成するNMOS(Nチャネル型の薄膜MO
Sトランジスタ)の活性層となる。
【0073】また、1304は周辺駆動回路のCMOS
回路を構成するPMOS(Pチャネル型の薄膜MOSト
ランジスタ)の活性層となる。
【0074】また、1305は画素に配置されるNMO
S(Nチャネル型の薄膜MOSトランジスタ)の活性層
となる。
【0075】このようにして図13(A)に示す状態を
得る。アルミニウムでなるゲイト電極のパターンを形成
する。
【0076】ここでは、まずスカンジウムを0.18重
量パーセント含有させたアルミニウム膜をスパッタリン
グ法により、4000・の厚さに成膜する。ここで、ス
カンジウムを含有させるのは、後の工程においてアルミ
ニウムの異常成長によりヒロックやウィスカーといった
突起物が形成されることを抑制するためである。
【0077】アルミニウム膜を成膜したら、その表面に
緻密な膜質を有する図示しない陽極酸化膜を100・程
度の厚さに成膜する。
【0078】ここでは、電解溶液として3%の酒石酸を
含んだエチレングルコール溶液をアンモニア水で中和し
たものを用いる。そして、この電解溶液中において、白
金を陰極、アルミニウムを陽極として、両電極間に電流
を流すことにより、アルミニウム膜の表面に陽極酸化膜
を形成することができる。
【0079】この陽極酸化膜は、緻密な強固な膜質を有
し、後に形成されるレジストマスクとアルミニウム膜と
の密着性を高める機能を有している。この陽極酸化膜の
膜厚は、印加電圧によって概略制御することができる。
【0080】図示しない陽極酸化膜を形成した図示しな
いアルミニウム膜を得たら、その表面にレジストマスク
を形成し、そのマスクを利用してパターニングを行な
う。こうして、図13(B)の1307、1308、1
309で示されるゲイト電極パターンを得る。
【0081】1307、1308、1309で示される
ゲイト電極パターンを得たら、再度の陽極酸化膜を形成
する。この陽極酸化膜の形成も電解溶液として3%の酒
石酸を含んだエチレングルコール溶液をアンモニア水で
中和したものを用いて行なう。
【0082】ここでは、この陽極酸化膜1310、13
11、1312の膜厚を1000・とする。この陽極酸
化膜は、アルミニウムでなるゲイト電極の表面を電気
的、及び物理的に保護する機能を有している。
【0083】次にゲイト電極とその表面の陽極酸化膜を
マスクとして導電型を付与する不純物のドーピングを行
なう。この工程では、選択的にレジストマスクを配置し
て、P(リン)及びB(ボロン)のドーピングをプラズ
マドーピング法により交互に選択的に行ない、N型領域
1313、1316、1321、1324を形成する。
また、P型領域1317、1320を形成する。なお、
1314、1318、1322は、それぞれ低濃度不純
物領域となる。
【0084】ドーピングの終了後、レーザー光の照射を
行なうことにより、ドーピングされた不純物の活性化と
ドーピング時における損傷のアニールとを行なう。
【0085】ここで、1313はNMOSのソース領
域、1316がNMOSのドレイン領域、1317がP
MOSのドレイン領域、1320がPMOSのソース領
域となる。また1321がNMOSのドレイン領域、1
324がNMOSのソース領域となる。また、131
5、1319、1323が各薄膜トランジスタのチャネ
ル形成領域となる。
【0086】こうして、図13(B)に示す状態を得
る。そして、層間絶縁膜を構成する窒化珪素膜1325
を2000・の厚さにプラズマCVD法でもって成膜す
る(図13(C))。
【0087】こうして図13(C)に示す状態を得る。
そして、コンタクトホールの形成を行い、チタン膜とア
ルミニウム膜とチタン膜との積層膜でなる電極1326
〜1330を形成する。
【0088】ここで、チタン膜の厚さは1000・、ア
ルミニウム膜の膜厚は2000・とする。また各膜は、
スパッタ法で成膜する。
【0089】この状態で周辺駆動回路を構成するCMO
S回路が形成される。
【0090】さらに、第1の層間絶縁膜を構成するポリ
イミド樹脂でなる膜1331をスピンコート法を用いて
成膜する。ポリイミド樹脂の他には、ポリアミド、ポリ
イミドアミド等を利用することができる。ここで、樹脂
材料を層間絶縁膜に利用するのは、その表面を平坦にで
きるからである。
【0091】こうして図13(C)に示す状態を得る。
次に、チタンからなるブラックマトリクスを形成する。
【0092】次にポリイミド樹脂でなる第2の層間絶縁
膜1333を成膜する。そして、コンタクトホールの形
成を行いITOでなる画素電極1334を形成する。
【0093】こうして図13(D)に示す状態を得る。
図13(D)に示す状態を得たら、350℃の水素雰囲
気中において加熱処理を1時間行う。こうしてTFTを
作製する。
【0094】本実施例では、アルミニウムによってゲイ
ト電極を作製したが、シリコンをゲイト電極に用いるこ
とも可能である。
【0095】なお、本実施例においては、トップゲイト
型TFTの例を示したが、ボトムゲイト型TFTを用い
た構成としてもよい。図14にボトムゲイト型TFTの
構造の一例を示す。1401は基板、1402は下地
膜、1403はゲイト電極、1404はゲイト絶縁膜、
1405はソース領域、1406はドレイン領域、14
07はLDD領域、1408はチャネル形成領域、14
09はチャネル保護膜、1410は層間絶縁膜、141
1はソース電極、1412はドレイン電極である。
【0096】TFTの構造をボトムゲイト型とする場合
は、同様に、チャネル形成領域1408をCGSと呼ば
れる連続粒界結晶シリコン膜を用いて構成する。
【0097】次に図15を参照する。CGSでもって形
成された複数のTFTは、基板上に画素マトリクス回路
1503、およびゲイト側駆動回路1504、ソース側
駆動回路705ならびにロジック回路706(これらを
まとめて周辺回路と呼ぶ)を構成する。その様なアクテ
ィブマトリクス基板に対して対向基板1507が貼り合
わされる。アクティブマトリクス基板と対向基板150
7との間には液晶層(図示せず)が挟持される。
【0098】また、図15に示す構成では、アクティブ
マトリクス基板の側面と対向基板の側面とをある一辺を
除いて全て揃えることが望ましい。こうすることで大版
基板からの多面取り数を効率良く増やすことができる。
また、前述の一辺では、対向基板の一部を除去してアク
ティブマトリクス基板の一部を露出させ、そこにFPC
(フレキシブル・プリント・サーキット)1508を取
り付ける。ここには必要に応じてICチップ(単結晶シ
リコン上に形成されたMOSFETで構成される半導体回路)
を搭載しても構わない。
【0099】CGSを活性層としたTFTは極めて高い
動作速度を有しているため、数百MHz〜数GHzの高
周波数で駆動する信号処理回路を画素マトリクス回路と
同一の基板上に一体形成することが可能である。即ち、
図15に示す液晶パネルはシステム・オン・パネルを具
現化したものである。
【0100】なお、本発明は、駆動回路一体型の液晶表
示装置にのみ適用されるものではなく、駆動回路が液晶
パネルと異なる基板に形成されたいわゆる外付け型の表
示装置に適用することも可能である。
【0101】なお、本実施例では本願発明を液晶表示装
置に適用した場合について記載しているが、アクティブ
マトリクス型EL(エレクトロルミネッセンス)表示装
置などを構成することも可能である。また、光電変換層
を具備したイメージセンサ等を同一基板上に形成するこ
とも可能である。
【0102】〔CGSの作製方法およびその構造〕
【0103】ここで、本明細書で用いている、「連続粒
界結晶シリコン(Continuous GrainSilicon:CG
S)」の作製方法およびその構造を図8〜10を用い
て、以下に説明する。
【0104】〔CGSの作製工程〕
【0105】まず、絶縁性基板上に非晶質半導体薄膜を
減圧熱CVD法、プラズマCVD法またはスパッタ法に
より形成する。
【0106】なお、非晶質半導体薄膜としては代表的に
は非晶質珪素膜を用いれば良い。この他、半導体薄膜と
してSiX Ge1−X(0<X<1)で示される珪素とゲルマニ
ウムの化合物を利用することも可能である。非晶質半導
体薄膜の膜厚は25〜100nm (好ましくは30〜60nm)とす
る。
【0107】なお、成膜中に混入する炭素、酸素、窒素
等の不純物は後の結晶化を阻害する恐れがあるので徹底
的に低減することが好ましい。具体的には炭素及び窒素
の濃度はいずれも 5×1018atoms/cm3未満(代表的に
は 5×1017atoms/cm3以下)とし、酸素の濃度は 1.5
×1019atoms/cm3未満(代表的には 1×1018atoms/
cm3以下)とするこのが望ましい。成膜時に上記濃度と
しておけば、完成したTFTにおける上記不純物の濃度
も上述の範囲に収まる。
【0108】なお、成膜時にTFTのしきい値電圧(V
th)を制御するための不純物元素(13族元素、代表的
にはボロン又は15族元素、代表的にはリン)を添加す
ることは有効である。添加量は上記Vth制御用不純物を
添加しない場合のVthを鑑みて決定する必要がある。
【0109】次に、非晶質半導体薄膜の結晶化工程を行
う。結晶化の手段としては本発明者らによる特開平7-13
0652号公報記載の技術を用いる。同公報の実施例1およ
び実施例2のどちらの手段でも良いが、本願発明では実
施例2に記載した技術内容(特開平8-78329 号公報に詳
しい)を利用するのが好ましい。
【0110】特開平8-78329 号公報記載の技術は、まず
触媒元素の添加領域を選択するマスク絶縁膜を形成す
る。そして、非晶質半導体薄膜の結晶化を助長する触媒
元素を含有した溶液をスピンコート法により塗布し、触
媒元素含有層を形成する。
【0111】なお、触媒元素としてはニッケル(N
i)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、パラジウム(P
d)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、ゲルマ
ニウム(Ge)、鉛(Pb)から選ばれた一種または複
数種の元素を用いることができる。特に、珪素との格子
の整合性に優れたニッケルを用いることが好ましい。
【0112】また、上記触媒元素の添加工程はスピンコ
ート法に限らず、マスクを利用したイオン注入法または
プラズマドーピング法を用いることもできる。この場
合、添加領域の占有面積の低減、横成長領域の成長距離
の制御が容易となるので、微細化した回路を構成する際
に有効な技術となる。
【0113】次に、触媒元素の添加工程が終了したら、
500 ℃2時間程度の水素出しの後、不活性雰囲気、水素
雰囲気または酸素雰囲気中において 500〜700 ℃(代表
的には 550〜650 ℃、好ましくは570 ℃)の温度で 4〜
24時間の加熱処理を加えて非晶質半導体薄膜の結晶化を
行う。
【0114】この時、非晶質半導体薄膜の結晶化は触媒
元素を添加した領域で発生した核から優先的に進行し、
基板の基板面に対してほぼ平行に成長した結晶領域が形
成される。本発明者らはこの結晶領域を横成長領域と呼
んでいる。横成長領域は比較的揃った状態で個々の結晶
が集合しているため、全体的な結晶性に優れるという利
点がある。
【0115】結晶化のための加熱処理が終了したら、マ
スク絶縁膜を除去した後、触媒元素を除去するための加
熱処理(触媒元素のゲッタリング工程)を行う。この加
熱処理は処理雰囲気中にハロゲン元素を含ませ、ハロゲ
ン元素による金属元素のゲッタリング効果を利用するも
のである。
【0116】なお、ハロゲン元素によるゲッタリング効
果を十分に得るためには、上記加熱処理を700 ℃を超え
る温度で行なうことが好ましい。この温度以下では処理
雰囲気中のハロゲン化合物の分解が困難となり、ゲッタ
リング効果が得られなくなる恐れがある。そのため加熱
処理温度を好ましくは800 〜1000℃(代表的には950
℃)とし、処理時間は 0.1〜 6hr、代表的には 0.5〜 1
hrとする。
【0117】代表的には酸素雰囲気に対して塩化水素
(HCl)を0.5 〜10体積%(好ましくは3体積%)の
濃度で含有させ、950 ℃、30分の加熱処理を行えば良
い。HCl濃度を上記濃度以上とすると、横成長領域の
表面に膜厚程度の凹凸が生じてしまうため好ましくな
い。
【0118】また、ハロゲン元素を含む化合物してはH
Clガス以外にもHF、NF3、HBr、Cl2、Cl
F3、BCl3、F2、Br2等のハロゲン元素を含む
化合物から選ばれた一種または複数種のものを用いるこ
とが出来る。
【0119】この工程においては横成長領域中の触媒元
素が塩素の作用によりゲッタリングされ、揮発性の塩化
物となって大気中へ離脱して除去される。そして、この
工程後の横成長領域中における触媒元素の濃度は 5×10
17atoms/cm3以下(代表的には 2×1017atoms/cm3
以下)にまで低減される。
【0120】こうして得られた横成長領域は棒状または
偏平棒状結晶の集合体からなる特異な結晶構造を示す。
以下にその特徴について示す。
【0121】〔横成長領域の結晶構造に関する知見〕
【0122】上記作製工程に従って形成した横成長領域
は、微視的に見れば複数の棒状(または偏平棒状)結晶
が互いに概略平行に特定方向への規則性をもって並んだ
結晶構造を有する。このことはTEM(透過型電子顕微
鏡法)による観察で容易に確認することができる。
【0123】また、本発明者らは上述した作製方法によ
って得られた半導体薄膜の結晶粒界をHR−TEM(高
分解能透過型電子顕微鏡法)で詳細に観察した(図1
6)。ただし、本明細書中において結晶粒界とは、断り
がない限り異なる棒状結晶同士が接した境界に形成され
る粒界を指すものと定義する。従って、例えば別々の横
成長領域がぶつかりあって形成される様なマクロな意味
あいでの粒界とは区別して考える。
【0124】ところで前述のHR−TEM(高分解能透
過型電子顕微鏡法)とは、試料に対して垂直に電子線を
照射し、透過電子や弾性散乱電子の干渉を利用して原子
・分子配列を評価する手法である。同手法を用いること
で結晶格子の配列状態を格子縞として観察することが可
能である。従って、結晶粒界を観察することで、結晶粒
界における原子同士の結合状態を推測することができ
る。
【0125】本発明者らが得たTEM写真(図16)で
は異なる二つの結晶粒(棒状結晶粒)が結晶粒界で接し
た状態が明瞭に観察された。また、この時、二つの結晶
粒は結晶軸に多少のずれが含まれているものの概略{1
10}配向であることが電子線回折により確認されてい
る。
【0126】ところで、前述の様なTEM写真による格
子縞観察では{110}面内に{111}面に対応する
格子縞が観察された。なお、{111}面に対応する格
子縞とは、その格子縞に沿って結晶粒を切断した場合に
断面に{111}面が現れる様な格子縞を指している。
格子縞がどの様な面に対応するかは、簡易的には格子縞
間の距離により確認できる。
【0127】この時、本発明者らは上述した作製方法に
よって得られた半導体薄膜のTEM写真を詳細に観察し
た結果、非常に興味深い知見を得た。写真に見える異な
る二つの結晶粒ではどちらにも{111}面に対応する
格子縞が見えていた。そして、互いの格子縞が明らかに
平行に走っているのが観察されたのである。
【0128】さらに、結晶粒界の存在と関係なく、結晶
粒界を横切る様にして異なる二つの結晶粒の格子縞が繋
がっていた。即ち、結晶粒界を横切る様にして観測され
る格子縞の殆どが、異なる結晶粒の格子縞であるにも拘
らず直線的に連続していることが確認できた。これは任
意の結晶粒界で同様であった。
【0129】この様な結晶構造(正確には結晶粒界の構
造)は、結晶粒界において異なる二つの結晶粒が極めて
整合性よく接合していることを示している。即ち、結晶
粒界において結晶格子が連続的に連なり、結晶欠陥等に
起因するトラップ準位を非常に作りにくい構成となって
いる。換言すれば、結晶粒界において結晶格子に連続性
があるとも言える。
【0130】なお、図17に、本発明者らはリファレン
スとして従来の多結晶珪素膜(いわゆる高温ポリシリコ
ン膜)についても電子線回折およびHR−TEM観察に
よる解析を行った。その結果、異なる二つの結晶粒にお
いて互いの格子縞は全くバラバラに走っており、結晶粒
界で整合性よく連続する様な接合は殆どなかった。即
ち、結晶粒界では格子縞が途切れた部分が多く、結晶欠
陥が多いことが判明した。
【0131】本発明者らは、本願発明の情報処理装置の
液晶パネルに利用する半導体薄膜の様に格子縞が整合性
良く対応した場合の原子の結合状態を整合結合と呼び、
その時の結合手を整合結合手と呼ぶ。また、逆に従来の
多結晶珪素膜に多く見られる様に格子縞が整合性良く対
応しない場合の原子の結合状態を不整合結合と呼び、そ
の時の結合手を不整合結合手(又は不対結合手)と呼
ぶ。
【0132】本願発明で利用する半導体薄膜は結晶粒界
における整合性が極めて優れているため、上述の不整合
結合手が極めて少ない。本発明者らが任意の複数の結晶
粒界について調べた結果、全体の結合手に対する不整合
結合手の存在割合は10%以下(好ましくは5%以下、さ
らに好ましくは3%以下)であった。即ち、全体の結合
手の90%以上(好ましくは95%以上、さらに好ましくは
97%以上)が整合結合手によって構成されているのであ
る。
【0133】また、前述の工程に従って作製した横成長
領域を電子線回折で観察した結果を図18(a)に示
す。なお、図18(b)は比較のために観察した従来の
ポリシリコン膜(高温ポリシリコン膜と呼ばれるもの)
の電子線回折パターンである。
【0134】図18(a)、(b)に示す電子線回折パ
ターンは電子線の照射エリアの径が4.25μmであり、十
分に広い領域の情報を拾っている。ここで示している写
真は任意の複数箇所を調べた結果の代表的な回折パター
ンである。
【0135】図18(a)の場合、〈110〉入射に対
応する回折スポット(回折斑点)が比較的きれいに現れ
ており、電子線の照射エリア内では殆ど全ての結晶粒が
{110}配向していることが確認できる。一方、図1
8(b)に示す従来の高温ポリシリコン膜の場合、回折
スポットには明瞭な規則性が見られず、{110}面以
外の面方位の結晶粒が不規則に混在することが判明し
た。
【0136】この様に、結晶粒界を有する半導体薄膜で
ありながら、{110}配向に特有の規則性を有する電
子線回折パターンを示す点が本願発明で利用する半導体
薄膜の特徴であり、電子線回折パターンを比較すれば従
来の半導体薄膜との違いは明白である。
【0137】以上の様に、前述に示した作製工程で作製
された半導体薄膜は従来の半導体薄膜とは全く異なる結
晶構造(正確には結晶粒界の構造)を有する半導体薄膜
であった。本発明者らは本願発明で利用する半導体薄膜
について解析した結果を特願平9-55633 号、同9-165216
号、同9-212428号でも説明している。
【0138】また、上述の様な本願発明で利用する半導
体薄膜の結晶粒界は、90%以上が整合結合手によって構
成されているため、キャリアの移動を阻害する障壁(バ
リア)としては機能は殆どない。即ち、本願発明で利用
する半導体薄膜は実質的に結晶粒界が存在しないとも言
える。
【0139】従来の半導体薄膜では結晶粒界がキャリア
の移動を妨げる障壁として機能していたのだが、本願発
明で利用する半導体薄膜ではその様な結晶粒界が実質的
に存在しないので高いキャリア移動度が実現される。そ
のため、本願発明で利用する半導体薄膜を用いて作製し
たTFTの電気特性は非常に優れた値を示す。この事に
ついては以下に示す。
【0140】〔TFTの電気特性に関する知見〕
【0141】本願発明で利用する半導体薄膜は実質的に
単結晶と見なせる(実質的に結晶粒界が存在しない)た
め、それを活性層とするTFTは単結晶シリコンを用い
たMOSFETに匹敵する電気特性を示す。本発明者ら
が試作したTFTからは次に示す様なデータが得られて
いる。
【0142】(1)TFTのスイッチング性能(オン/
オフ動作の切り換えの俊敏性)の指標となるサブスレッ
ショルド係数が、Nチャネル型TFTおよびPチャネル
型TFTともに60〜100mV/decade(代表的には60〜85mV
/decade )と小さい。 (2)TFTの動作速度の指標となる電界効果移動度
(μFE)が、Nチャネル型TFTで200 〜650cm 2
/Vs (代表的には250 〜300cm 2 /Vs )、Pチャネル
型TFTで100 〜300cm 2 /Vs (代表的には150 〜20
0cm 2 /Vs )と大きい。 (3)TFTの駆動電圧の指標となるしきい値電圧(V
th)が、Nチャネル型TFTで-0.5〜1.5 V、Pチャ
ネル型TFTで-1.5〜0.5 Vと小さい。
【0143】以上の様に、極めて優れたスイッチング特
性および高速動作特性が実現可能であることが確認され
ている。
【0144】なお、CGSを形成するにあたって前述し
た結晶化温度以上の温度(700〜1100℃)でのア
ニール工程は、結晶粒内の欠陥低減に関して重要な役割
を果たしている。そのことについて以下に説明する。
【0145】図19(a)は、前述の結晶化工程までを
終了した時点での結晶シリコン膜を25万倍に拡大した
TEM写真であり、結晶粒内(黒い部分と白い部分はコ
ントラストの差に起因して現れる)に矢印で示されるよ
うなジグザグ上に見える欠陥が確認される。
【0146】このような欠陥としては主としてシリコン
結晶格子面の原子の積み重ね順序が食い違っている積層
欠陥であるが、転位などの場合もある。図19(a)は
{111}面に平行な欠陥面を有する積層欠陥と思われ
る。そのことは、ジグザグ状に見える欠陥が約70°の
角度をなして折れ曲がっていることからも確認できる。
【0147】一方、図19(b)に示すように、同倍率
で見た本発明に用いた結晶シリコン膜は、結晶粒内には
ほとんど積層欠陥や転位などに起因する欠陥が見られ
ず、非常に結晶性が高いことが確認できる。この傾向は
膜面全体について言えることであり、欠陥数をゼロにす
ることは現状では困難であるものの、実質的にはゼロと
見なせる程度にまで低減することができる。
【0148】即ち、本発明の情報処理装置の液晶パネル
に用いた結晶シリコン膜は、結晶粒内の欠陥がほとんど
無視し得る程度にまで低減され、且つ、結晶粒界が高い
連続性によってキャリア移動の障壁になりえないため、
単結晶または実質的に単結晶と見なせる。
【0149】このように図19(a)と(b)との写真
が示した結晶シリコン膜はどちらも結晶粒界にほぼ同等
の連続性を有しているが、結晶粒内の欠陥数には大きな
差がある。図19(b)に示した結晶シリコン膜が図1
9(A)に示した結晶シリコン膜よりも遥かに高い電気
特性を示す理由はこの欠陥数の差による所が大きい。
【0150】以上のことから、CGSを作製するにあた
って、触媒元素のゲッタリングプロセスは必要不可欠な
工程であることが判る。本発明者らは、この工程によっ
て起こる現象について次のようなモデルを考えている。
【0151】まず、図19(a)に示す状態では結晶粒
内の欠陥(主として積層欠陥)には触媒元素(代表的に
はニッケル)が偏析している。即ち、Si-Ni-Siといった
形の結合が多数存在していると考えられる。
【0152】しかしながら、触媒元素のゲッタリングプ
ロセスを行うことで欠陥に存在するNiが除去されるとSi
-Ni 結合は切れる。そのため、シリコンの余った結合手
は、すぐにSi-Si 結合を形成して安定する。こうして欠
陥が消滅する。
【0153】勿論、高い温度での熱アニールによって結
晶シリコン膜中の欠陥が消滅することは知られている
が、ニッケルとの結合が切れて、未結合手が多く発生す
るためのシリコンの再結合がスムーズに行われると推測
できる。
【0154】また、本発明者らは結晶化温度以上の温度
(700〜1100℃)で加熱処理を行うことで結晶シ
リコン膜とその下地との間が固着し、密着性が高まるこ
とで欠陥が消滅するというモデルも考えている。
【0155】こうして得られた結晶シリコン膜(図19
(b))は、単に結晶化をおこなっただけの結晶シリコ
ン膜(図19(a)と比較して格段に結晶粒内の欠陥数
が少ないという特徴を有している。この欠陥数の差は電
子スピン共鳴分析(ElectronSpin Resonance :ES
R)によってスピン密度の差となって現れる。現状では
本発明に用いた結晶シリコン膜のスピン密度は少なくと
も1×1018個/cm3以下(代表的には5×101
7個/cm3以下)である。
【0156】以上のような結晶構造および特徴を有する
本発明に用いた結晶シリコン膜を、連続粒界結晶シリコ
ン(Continuous Grain Silicon:CGS)と呼んでい
る。
【0157】(実施例2)
【0158】本実施例においては、表示装置(ヘッドマ
ウントディスプレイ)を利用し、3D(立体画像)映像
を仮想表示させた例を示す。本実施例を再度図5を用い
て説明する。表示装置の液晶パネルとしては、画素TF
Tの線順次走査を行い、人間の目に視認できない周波数
域(約30Hz〜180Hz)で交流化駆動している液
晶パネルであれば特に限定されない。
【0159】3D(立体画像)映像は、2つの異なる画
像情報、即ち、右目用の映像信号502Rと左目用の映
像信号502Lとを用意する。本実施例では、外部装置
(制御装置、記憶装置等)で、2つの異なる映像信号を
形成し、それぞれ右目用の液晶パネル414と左目の液
晶パネル413に入力する構成として、表示装置の簡略
化を図った。
【0160】また、立体映像を撮像するために、2つの
撮像装置で2つの映像信号502Rおよび502Lを得
た場合は、直接得られた映像情報を用いることができ
る。
【0161】上記2つの異なる映像信号502Rまたは
502Lを液晶コントローラ501Rまたは501Lに
それぞれ入力し、それぞれ右目用の液晶パネルと左目用
の液晶パネルに入力する信号を形成すことによって3D
(立体画像)映像が得られる。即ち、液晶コントローラ
501Rまたは501Lでは、液晶パネルに表示される
画像が3D(立体画像)映像として人間の目に認識され
る信号に映像情報信号5502Rまたは502Lを変換
している。但し、この表示装置本体103内での信号の
処理の順序を、回路設計により適宜変更することが可能
であることはいうまでもない。
【0162】加えて、表示装置本体103に切替えスイ
ッチ等を備え、2D(平面画像)も表示することが可能
な構成とすることが好ましい。
【0163】なお、本実施例の情報処理装置に用いられ
る表示装置の液晶パネルも上記実施例1で説明した作製
方法によって得ることができる。
【0164】(実施例3)
【0165】本実施例では、本発明の別の実施形態につ
いて説明する。図6を参照する。図6には、本実施例の
情報処理装置の概略図が示されている。
【0166】図6に示すように、本実施例の情報処理装
置は、入力端末装置601、制御装置602(コンピュ
ーター等)、送信機603、および表示装置(HMD)
605等によって構成されている。607は使用者60
0が実際に観察する仮想表示画面である。制御装置60
2は、送信機603と電気的に接続をされており、送信
機603は制御装置602からの映像信号や情報信号等
をアンテナ604から電波として出力する。出力された
電波は、表示装置605のアンテナ606から取りこま
れ、表示装置605に映像信号や情報信号を供給する。
なお、図示していないが、表示装置605の中には、受
信機が組み込まれている。また、表示装置の内部構造に
ついては、実施例1と同様である。
【0167】本実施例の情報処理装置によると、表示装
置605と制御装置とがコードレスで情報の送受信を行
っているので、煩雑な配線をなくすことができる。
【0168】なお、本実施例の情報処理装置に用いられ
る表示装置の液晶パネルも上記実施例1で説明した作製
方法によって得ることができる。
【0169】(実施例4)
【0170】本実施例では、本発明の別の実施形態につ
いて説明する。図7を参照する。図7には、本実施例の
情報処理装置の概略図が示されている。
【0171】図7に示すように、本実施例の情報処理装
置は、入力端末装置701、制御装置702(コンピュ
ーター等)、CCDカメラ703、送信機704、およ
び表示装置(HMD)706等によって構成されてい
る。なお、本実施例では、CCDカメラは一台しか図示
されていないが、複数台設置されていも良い。なお、C
CDカメラ703は、撮像装置であればCCDカメラに
限定されるわけではない。
【0172】708は使用者700が実際に観察する仮
想表示画面である。制御装置702は、送信機704と
電気的に接続されており、送信機704は制御装置70
2からの映像信号や情報信号等をアンテナ705から電
波として出力する。出力された電波は、表示装置706
のアンテナ707から取りこまれ、表示装置706に映
像信号や情報信号を供給する。なお、図示していない
が、表示装置706の中には、受信機が組み込まれてい
る。また、表示装置の内部構造については、実施例1と
同様である。
【0173】CCDカメラ703は、キーボードや作業
デスク周辺の映像を取り込み、電気信号に変換し、制御
装置702に情報を供給する。制御装置702は、CC
Dカメラ703からの情報を画像処理し、他の情報とと
もに送信機704から表示装置706に情報を供給す
る。本実施例では、上記実施例3と同様、表示装置60
5と制御装置とがコードレスで情報の送受信を行ってい
る。
【0174】次に、図8を参照する。図8には、仮想表
示画面801が示されている。貸そう表示画面801
は、複数の情報を一度に表示することができる。図8に
おいては、複数のウィンドウ802〜804が示されて
いる。ウィンドウ802にはワードプロセッサ画面が、
ウィンドウ803にはCCDカメラ703から取り込ん
だキーボードの映像が、またウィンドウ804にはCC
Dカメラ703から取りこまれた参考文献等の映像が表
示されている。
【0175】ウィンドウ803に表示されるキーボード
の映像は、CCDカメラ703から取り込んだ映像を画
像処理することなしに表示するようにしても良いし、何
らかの画像処理を行うことによって鮮明な画像を供給す
る様にしても良い。また、CCDカメラからの情報では
なく、キーボードをタッチセンサーとして情報を得るよ
うにしてもよい。
【0176】さらに、ウィンドウ803に映し出される
キーボードの映像は、コンピュータグラフィックによっ
て描かれたものでも良い。この場合は、CCDカメラ7
03から取り込んだ使用者の手の映像を画像処理し、使
用者の手をコンピュータグラフィックで描くことも可能
である。
【0177】また、ウィンドウ804に表示される参考
文献の映像は、CCDカメラ703から取り込んだ映像
を画像処理することなしに表示するようにしても良い
し、何らかの画像処理を行うことによって鮮明な画像を
供給する様にしても良い。例えば、使用者が文字だけの
認識が必要な場合は、CCDカメラ703から取り込ん
だ映像を画像処理し、文字だけをウィンドウ804に表
示することも可能である。
【0178】なお、本実施例の情報処理装置に用いられ
る表示装置の液晶パネルも上記実施例1で説明した作製
方法によって得ることができる。
【0179】(実施例5)
【0180】本実施例では、本発明の別の実施形態につ
いて説明する。図9を参照する。図9には、本実施例の
情報処理装置の概略図が示されている。
【0181】図9に示すように、本実施例の情報処理装
置は、入力端末装置901、制御装置902(コンピュ
ータ等)、CCDカメラ903、送信機904、表示装
置(HMD)906、およびマイク908等によって構
成されている。なお、本実施例では、CCDカメラは一
台しか図示されていないが、複数台設置されていも良
い。
【0182】本実施例の情報処理装置においては、使用
者900の音声をマイク908が取り込み、表示装置9
06にその情報を供給する。表示装置906は、表示装
置706内部に組み込まれた送信機からを制御装置90
2に接続された送信機904に、その情報を供給する。
制御装置902は、使用者の音声を認識し、様々な処理
を実行する。
【0183】なお、本実施例の情報処理装置に用いられ
る表示装置の液晶パネルも上記実施例1で説明した作製
方法によって得ることができる。
【0184】(実施例6)
【0185】本実施例では、本発明の別の実施形態につ
いて説明する。図10を参照する。図10には、本実施
例の情報処理装置の概略図が示されている。
【0186】図10に示すように、本実施例の情報処理
装置は、入力端末装置1001、制御装置1002(コ
ンピュータ等)、CCDカメラ1003、送信機100
4、表示装置(HMD)1006、受信機1007、お
よびマイク1009等によって構成されている。なお、
本実施例では、CCDカメラは一台しか図示されていな
いが、複数台設置されていも良い。
【0187】本実施例の情報処理装置においては、上記
実施例5で説明した情報処理装置の表示装置の内部に組
み込まれていた受信機が、外付けとなっていることが特
徴である。こうすることによって、表示装置の重量を少
し軽量化することができる。
【0188】なお、本実施例の情報処理装置に用いられ
る表示装置の液晶パネルも上記実施例1で説明した作製
方法によって得ることができる。
【0189】(実施例7)
【0190】本実施例では、本発明の別の実施形態につ
いて説明する。図11を参照する。図11には、本実施
例の情報処理装置の概略図が示されている。
【0191】図11に示すように、本実施例の情報処理
装置は、表示装置(HMD)1101、受信機(図示せ
ず)、送信機(図示せず)、アンテナ1102、および
マイク1103等によって構成されている。なお、11
04は使用者が実際に観察する仮想表示画面である。ま
た本実施例では、受信機および送信機は、表示装置11
01に組み込まれているが、実施例6のように外付けと
なっていてもよい。
【0192】本実施例の情報処理装置は、実施例1で説
明したような周囲の景色に重ねて仮想画面を表示する機
能を備えている。よって、使用者は、本実施例の情報処
理装置を装着したまま出歩くことができる。また、外界
の様子を遮断する場合は、使用者は、仮想表示画面に集
中できる。また、周囲の環境から切り離されるのでリラ
ックスできる。勿論、それらの切替えを使用者が自由に
決定する切替え装置を有している。また、入力される映
像信号によって、自動的に切替えをする機能を表示装置
に設ける構成としてもよい。
【0193】図12を参照する。図12には、本実施例
による仮想表示画面1104が示されている。図12に
は、使用者が本実施例による情報処理装置を使用しなが
ら出歩いているときに、使用者が実際に観察する様子が
示されている。
【0194】使用者が、信号に近づいた時、信号が赤に
なると、道路に設置されているビーコン1203からの
情報を表示装置の受信機が取り込み、表示装置の仮想表
示画面1104に「赤信号です!!」等の情報を有する
ウィンドウ1202が現れる。よって、視力の悪い使用
者も赤信号に素早く気づくことができる。
【0195】また、駅に設置されるビーコンからの情報
により、電車の接近情報等を仮想表示画面1104にウ
ィンドウとして表示することによって、耳の不自由な使
用者に安全を促すこともできる。
【0196】また、日付や時計などのウィンドウ120
1は常時現れるようにしても良い。
【0197】なお、本実施例の情報処理装置に用いられ
る表示装置の液晶パネルも上記実施例1で説明した作製
方法によって得ることができる。
【0198】(実施例8)
【0199】上記実施例1〜7では、本発明の情報処理
装置に用いられる表示装置に、液晶パネルを用いた場合
について記載しているが、アクティブマトリクス型EL
(エレクトロルミネッセンス)表示装置などを用いるこ
とも可能である。また、光電変換層を具備したイメージ
センサ等を同一基板上に形成することも可能である。
【0200】(実施例9)
【0201】上記実施例1〜7の表示装置において、高
解像度を実施する場合には、書き込み期間を短くする必
要がある。本実施例では、上記各実施例で用いられてい
る液晶パネルの液晶材料として、比較的高画質な映像情
報を用いる場合は、実質的にしきい値を持たない反強誘
電性液晶を用いた例を示す。
【0202】上記実施例1〜7の表示装置として液晶表
示装置を用いる場合には、TN液晶以外にも様々な液晶
材料を用いることが可能である。例えば、1998, SID, "
Characteristics and Driving Scheme of Polymer-Stab
ilized Monostable FLCD Exhibiting Fast Response Ti
me and High Contrast Ratio with Gray-Scale Capabil
ity" by H. Furue et al.や、1997, SID DIGEST, 841,
"A Full-Color Thresholdless Antiferroelectric LCD
Exhibiting Wide Viewing Angle with Fast Response
Time" by T. Yoshida et al.、または米国特許第559456
9 号に開示された液晶材料を用いることが可能である。
【0203】特に、無しきい値反強誘電性液晶材料や、
強誘電性液晶材料と反強誘電性液晶材料との混合液晶材
料である無しきい値反強誘電性混合液晶の中には、その
駆動電圧が±2.5V程度のものも見出されている。こ
のような低電圧駆動の無しきい値反強誘電性混合液晶を
用いた場合には、画像信号のサンプリング回路の電源電
圧を5V〜8V程度に抑えることが可能となり、比較的
LDD領域(低濃度不純物領域)の幅が小さなTFT
(例えば、0nm〜500nmまたは0nm〜200n
m)を用いる場合においても有効である。
【0204】ここで、無しきい値反強誘電性混合液晶の
印加電圧に対する光透過率の特性を示すグラフを図21
に示す。なお、液晶表示装置の入射側の偏光板の透過軸
は、液晶表示装置のラビング方向にほぼ一致する無しき
い値反強誘電性混合液晶のスメクティック層の法線方向
とほぼ平行に設定されている。また、出射側の偏光板の
透過軸は、入射側の偏光板の偏光軸に対してほぼ直角
(クロスニコル)に設定されている。このように、無し
きい値反強誘電性混合液晶を用いると、図21のような
印加電圧−透過率特性を示す階調表示を行うことが可能
であることがわかる。
【0205】また、一般に、無しきい値反強誘電性混合
液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。こ
のため、無しきい値反強誘電性混合液晶を液晶表示装置
に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要
となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反
強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。また、液晶表
示装置の駆動方法を、線順次駆動とすることにより、画
素への階調電圧の書き込み期間(ピクセルフィードピリ
オド)を長くし、保持容量が小くてもそれを補うことも
できる。
【0206】なお、無しきい値反強誘電性液晶を用いる
ことによって低電圧駆動が実現されるので、液晶表示装
置の低消費電力が実現される。
【0207】従来のLCDで用いられている液晶材料
は、電圧が印加されてからの反応速度(数十ms〜数百
ms)が遅く、駆動回路を、例えば結晶シリコン(CG
S)を用いて高い周波数帯域で動作可能なTFTより構
成しても、液晶材料がその高速動作に反応できない。
【0208】しかしながら、本実施例では、結晶シリコ
ン(CGS)を用い、高い周波数帯域で動作可能なTF
Tを液晶パネルのスイッチング素子として用い、さら
に、電圧が印加されてからの反応速度が速く、実質的に
しきい値を持たない反強誘電性液晶を用いたことで、チ
ラツキのない高精細、高解像度の表示装置を実現でき
る。
【0209】また、液晶パネルの液晶材料に強誘電性液
晶を用い、特殊な配向膜などによって強誘電性液晶のメ
モリ効果を消去させた場合にも対応できる。
【0210】(実施例10)
【0211】本実施例は、R(赤)、G(緑)、B
(青)の発光ダイオードをバックライトとして用いて表
示装置本体に内蔵し、カラー映像を得る構成とした場合
の例を示す。この場合のカラー表示としては、例えば、
1画面の書き込み期間(フレーム周波数と呼ぶ)の3倍
の周波数で発光ダイオードのR、G、Bの点滅を各色毎
にR、G、B、R、G、B、R・・・と時系列的に繰り
返せば人間の目にはカラー映像として認識される。本実
施例においては、60Hzで1画面を書き込み、その3
倍の180Hzで発光ダイオードのR、G、Bの点滅を
各色毎にR、G、B、R、G、B、R・・・と時系列的
に繰り返した。この1画面の書き込み期間(フレーム周
波数と呼ぶ)は45Hz以上、好ましくは60Hz以上
であれば特に限定されない。この場合は、カラーフィル
ターは必要としないため、明るい表示を得ることができ
る。
【0212】また、発光ダイオードの代わりに、EL素
子のような発光素子を用いてバックライトを構成しても
よい。
【0213】(実施例11)
【0214】上記実施例1では、触媒元素としてNiを
用いて液晶パネルを作製した場合について説明したが、
本実施例では、触媒元素にGe(ゲルマニウム)を用い
て液晶パネルを作製した。
【0215】本実施例で作製した液晶パネルは、上記実
施例2〜10にも適用できることは言うまでもない。
【0216】
【発明の効果】
【0217】本発明の情報処理装置は、使用者に画像を
提供する手段として、ヘッドマウントディスプレイ(H
MD)をもちい、かつヘッドマウントディスプレイが提
供する仮想表示画面に複数の情報を一度に表示させるこ
とができる。このことによって、高精細かつ高解像度の
画像を提供しながら、情報処理装置のコンパクト化が実
現できる。
【0218】加えて、従来のHMDでは、解像度が低
く、細かい文字の読み取りが困難であったが、本発明の
情報処理装置に用いられる液晶パネルは、細かい文字も
鮮明に認識することができるため、正確に情報処理操作
を行うことができる。即ち、本明細書に開示するHMD
は、情報処理装置の表示装置として最適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の情報処理装置のある実施形態の概略
図である。
【図2】 本発明の情報処理装置の仮想表示画面の図で
ある。
【図3】 本発明の情報処理装置に用いられるヘッドマ
ウントディスプレイの一例である。
【図4】 本発明の情報処理装置に用いられるヘッドマ
ウントディスプレイに組み込まれる液晶パネルの概略図
である。
【図5】 本発明の情報処理装置に用いられるヘッドマ
ウントディスプレイに組み込まれる液晶パネルの回路構
成図である。
【図6】 本発明の情報処理装置のある実施形態の概略
図である。
【図7】 本発明の情報処理装置のある実施形態の概略
図である。
【図8】 本発明の情報処理装置の仮想表示画面の図で
ある。
【図9】 本発明の情報処理装置のある実施形態の概略
図である。
【図10】 本発明の情報処理装置のある実施形態の概
略図である。
【図11】 本発明の情報処理装置のある実施形態の概
略図である。
【図12】 本発明の情報処理装置の仮想表示画面の図
である。
【図13】 本発明の情報処理装置に用いられるヘッド
マウントディスプレイに組み込まれる液晶パネルの作製
工程例である。
【図14】 本発明の情報処理装置に用いられるヘッド
マウントディスプレイに組み込まれる液晶パネルの構造
の一例である。
【図15】 本発明の情報処理装置に用いられるヘッド
マウントディスプレイに組み込まれる液晶パネルの斜視
図である。
【図16】 CGSのTEM写真図である。
【図17】 高温ポリシリコンのTEM写真図である。
【図18】 CGSおよび高温ポリシリコンの電子線回
折パターン図である。
【図19】 CGSおよび高温ポリシリコンのTEM写
真図である。
【図20】 従来の情報処理装置の概略図である。
【図21】 無しきい値反強誘電性混合液晶の印加電圧
−透過率特性を示すグラフである。
【符号の説明】
100 使用者 101 入出力端末装置 102 制御装置 103 表示装置(ヘッドマウントディスプレイ) 104 仮想表示画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】右目用および左目用のフラットパネルディ
    スプレイを有し、使用者の頭に装着される表示装置と、 前記表示装置に接続された制御装置と、 前記制御装置に接続された入力操作装置と、を備えた情
    報処理装置であって、 前記フラットパネルディスプレイは、複数の情報を一度
    に表示することができることを特徴とする情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】右目用および左目用のフラットパネルディ
    スプレイを有し、使用者の頭に装着される表示装置と、 制御装置と、 前記制御装置に接続された入力操作装置と、を備えた情
    報処理装置であって、 前記制御装置は、前記表示装置に電波によって信号を送
    信し、 前記フラットパネルディスプレイは、複数の情報を一度
    に表示することができることを特徴とする情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】右目用および左目用のフラットパネルディ
    スプレイを有し、使用者の頭に装着される表示装置と、 制御装置と、 撮像装置と、 前記制御装置に接続された入力操作装置と、を備えた情
    報処理装置において、 前記制御装置は、前記表示装置に電波によって信号を送
    信し、 前記撮像装置は、少なくとも前記入出力操作装置および
    前記使用者の手の映像を電気信号に変換し、かつ前記電
    気信号を前記制御装置に供給し、 前記フラットパネルディスプレイには、少なくとも前記
    入出力操作装置および前記使用者の手の映像を含む複数
    の情報が一度に表示されることを特徴とする情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】前記表示装置のフラットパネルディスプレ
    イの画素電極に接続されているTFTのチャネル形成領
    域は、絶縁表面上に形成された複数の棒状または偏平棒
    状結晶の集合体からなる半導体薄膜で構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    情報処理装置。
  5. 【請求項5】前記チャネル形成領域の面方位は概略{1
    10}配向であることを特徴とする請求項4に記載の情
    報処理装置。
  6. 【請求項6】前記チャネル形成領域の結晶粒界において
    90%以上の結晶格子に連続性があることを特徴とする
    請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】前記フラットパネルディスプレイは、30
    Hz〜180Hzで1画面の書き込みを行い、且つ、1
    画面毎に画素電極に印加する電圧の極性を反転させて画
    面表示を得る表示装置を備えたことを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】前記フラットパネルディスプレイは、液晶
    パネルであり、且つ、前記液晶パネルに用いられる液晶
    材料は、実質的にしきい値を持たない反強誘電性液晶ま
    たは強誘電性液晶である表示装置を備えたことを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか一つに記載の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】前記フラットパネルディスプレイは、液晶
    パネルであり、且つ、前記液晶パネルに用いられる液晶
    材料は、しきい値を持たない反強誘電性混合液晶である
    表示装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか一つに記載の情報処理装置。
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