JP2000002045A - ウイング車の屋根開閉機構 - Google Patents

ウイング車の屋根開閉機構

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JP2000002045A
JP2000002045A JP10168688A JP16868898A JP2000002045A JP 2000002045 A JP2000002045 A JP 2000002045A JP 10168688 A JP10168688 A JP 10168688A JP 16868898 A JP16868898 A JP 16868898A JP 2000002045 A JP2000002045 A JP 2000002045A
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Yoshiaki Suzuki
義昭 鈴木
Chihiro Oyama
千尋 大山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側部開閉式車両のL字型の屋根を開閉操作す
るとき、開閉動作のそれぞれの終端動作位置での振動衝
撃を可及的に減少せしめることができるようなウイング
車の屋根開閉機構を提供すること。 【解決手段】 荷箱2の側面に設けられた断面L字型を
した屋根1の端縁を該荷箱2の上面で回動自在に枢着
し、屋根駆動装置をもって該屋根1を開閉するウイング
車の屋根開閉機構において、L字型の屋根1の少なくと
も閉動作終端動作位置近傍で前記屋根駆動装置の動作速
度を、該屋根の振動を吸収するまでの速度に減速させる
減速手段を屋根駆動装置に設けたウイング車の屋根開閉
機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウイング車の屋根
開閉機構に関し、特にバンウイング車やウイングトレー
ラ車に設けられたウイング型屋根の開閉動作を改善した
ウイング車の屋根開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】バンウイング車やウイングトレーラ車等
の側部全開式貨物車両は、図aに示すように、いずれも
荷物を積み卸しする際に、その断面L字型の屋根1を荷
箱2の側部3から屋根部4にかけて全開し、広い開口を
開けて作業を行うことができるので、後部扉5から積み
卸しできないような大型の積荷を運搬できるとか、積載
した積荷の配置換えをしなくても側部3から比較的容易
に荷役することができ、雨天でも積荷を濡らすことなく
移送することもできる。近年、このようなウイング式車
両の利便性が認められて普及するに伴い、輸送効率の向
上のためにウイング車の荷箱は大型化する傾向にある。
【0003】ところで、一般にウイング車は、図から明
らかなように、前壁6と後壁7が床部の前端と後端に立
設され、この前壁6と後壁7の頂部中央間にセンタービ
ーム8を架設している。屋根と側壁とを一体に形成した
断面がL字型の屋根1は、前記センタービーム8の左右
側部に沿ってヒンジを介して回動自在に枢着される。こ
のL字型の屋根1は、通常油圧により動作するアクチュ
エータにより開閉駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ウイング車の荷箱を構
成する断面がL字型の屋根1は、上述のような構成を有
するため、通常の荷箱2のように、床部、前壁、左右側
壁、後壁そして屋根部の順に6つの面体を強固に組み付
けた構成とは異なり、荷箱2は平行四辺形状に変形し易
く、床部に重い荷物を積載すると荷台の中央に近い位置
にある車輪を境にして荷台の前部や後部で湾曲し撓みを
生じ易い。
【0005】また、L字型の屋根1は、11メートルも
の長大になると自重により前後方向の中央部で下向きに
撓みが生じ易く、その上、油圧シリンダ9のピストンロ
ッド10の支点を中心にして屋根の先端が側部の荷重で
下方に撓み易いという構造になっているので、不整地や
傾斜地ではフレームに撓みを生じることとなる。さら
に、L字型の屋根1は輸送中に振動や急な制動を受ける
とか屋根上の積雪等によっても撓みが更に高じてヒンジ
やリベットが破損するなど開閉操作に不都合を生じるこ
とがある。このような理由のためウイング車のL型の屋
根1の開閉軌跡はスムーズな動作を示さないことが明瞭
に視認される。さらに、荷役時、L字型の屋根1を開く
時はL字型の屋根1がほぼ90度回転して、停止する瞬
間にL字型の屋根1の基端部がセンタービーム8に及ぼ
す衝撃によって車両が揺動し、激しい衝撃音を生じる。
同様に、L字型の屋根1を閉じる時はL字型の屋根1の
下端部が煽り11に当たるため閉じる瞬間に揺動を伴っ
て激しい衝撃音を生じる。
【0006】本発明は上述のような従来の不都合を解消
しようとするものであり、その目的は、側部開閉式車両
のL字型の屋根を開閉操作するとき、開閉動作のそれぞ
れの終端動作位置での振動衝撃を可及的に減少せしめる
ことができるようなウイング車の屋根開閉機構を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の本発明の目的を達
成するため、本発明の請求項1に係る発明では、荷箱の
側面に設けられた断面L字型をした屋根の端縁を該荷箱
の上面で回動自在に枢着し、屋根駆動装置をもって該屋
根を開閉するウイング車の屋根開閉機構において、L字
型の屋根の少なくとも閉動作終端動作位置近傍で前記屋
根駆動装置の動作速度を、該屋根の振動を吸収するまで
の速度に減速させる減速手段を屋根駆動装置に設けたこ
とを特徴とするウイング車の屋根開閉機構を提供する。
請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明におい
て、前記減速手段は、油圧シリンダの動作ストロークの
両端近傍で動作速度が減速する緩衝機能付き油圧シリン
ダ内に保持された減速手段であることを特徴とするウイ
ング車の屋根開閉機構を提供する。請求項3に係る発明
では、請求項1に係る発明において、前記減速手段は、
油圧シリンダの動作ストロークの両端近傍で油圧シリン
ダに印加する送油量を、L字型の屋根の少なくとも閉動
作終端動作位置近傍で前記屋根駆動装置の動作速度が該
屋根の振動を吸収するまでの速度に減速するまで低減さ
せる送油調整手段であることを特徴とするウイング車の
屋根開閉機構を提供する。請求項4に係る発明では、請
求項3に係る発明において、前記送油調整手段は、パル
スにより動作する電磁弁であることを特徴とするウイン
グ車の屋根開閉機構を提供する。請求項5に係る発明で
は、請求項1に係る発明において、L字型の屋根の開閉
動作終端動作位置近傍で前記屋根駆動装置の動作速度
を、それぞれ該屋根の振動を吸収するまでの速度に減速
させる減速手段を屋根駆動装置に設けたことを特徴とす
るウイング車の屋根開閉機構を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施の形態を、図
面を用いて詳細に説明する。ここで、L字型の屋根1を
開閉する一般的な駆動装置について説明する。なお、以
後の説明において、従来装置と同一部分には同一の符号
を付し、その説明は省略する。油圧シリンダ9は図1か
ら明らかなように、油圧シリンダ9の基部12が前壁6
と後壁7の頂部の中央寄りの位置に軸ピン13により回
動自在に枢着されており、そのピストンロッド10の先
端は屋根1の側部枠材の外寄りの位置に軸ピン14を介
して回動自在に取り付けられている。L字型の屋根1は
ピストンロッド10の伸縮によりセンタービーム8に固
着されたヒンジ15の軸ピンを中心に上下開閉する。こ
の油圧シリンダ9には、加圧オイルが車両床下に架装し
た油圧ユニットから供給されている。加圧オイルは荷台
床下並びに前壁中央部に配設された油圧配管(図示して
いない)を通じて供給される。油圧シリンダ9へ加圧オ
イルを供給する駆動装置のシステムを図3を用いて説明
する。但し、右側L字型の屋根1と左側L字型の屋根の
開閉機構は左右対称になっているので、右側についての
み説明し、左側油圧シリンダの動作説明は省略する。な
お、油圧シリンダ、これを駆動する油圧系全体で、端縁
を荷箱2の上面で回動自在に枢着されたL字型の屋根1
を開閉する屋根駆動装置と定義する。
【0009】(a)屋根を開く場合 図2において、方向制御弁15を上げの方向、即ち1に
切り替えるとポンプPからの加圧オイルは方向制御弁1
5からパイロットチェック弁16から流量調節弁17内
のチェック弁17−1を流れたのち、右前壁側の油圧シ
リンダ9−1と右後壁側の油圧シリンダ9−2を作動さ
せてL字型の屋根1を上方に開くことができる。そして
右側の屋根が所定高さまで上がると、右前壁側の油圧シ
リンダ9−1、右後壁側の油圧シリンダ9−2が停止す
る。すると油圧ポンプPの圧力が高くなり、リリーフ弁
14の設定圧を越えると、該リリーフ弁18を通って油
はオイルタンクTに流れる。そして方向制御弁15をオ
フにする。このときL字型の屋根1はパイロットチェッ
ク弁16によって開いた状態を維持する。右前壁側の油
圧シリンダ9−1と右後壁側の油圧シリンダ9−2の戻
り油は1つに集合し、パイロットチェック弁1216か
ら方向制御弁15から油タンクTに戻る。
【0010】(b)屋根を閉じる場合 方向制御弁15を下げの方向、即ち2にすると、加圧オ
イルは方向制御弁15からパイロットチェック弁19を
通って右前壁側の油圧シリンダ9−1、右後壁側油圧シ
リンダ9−2の前記開放する場合の反対側に流入する。
戻り油は右前壁側の油圧シリンダ9−1、右後壁側の油
圧シリンダ9−2から一つに集合して流量調節弁15か
ら油タンクTに戻る。
【0011】ところで、上述の配管経路は各シリンダま
での配管長を等しく、流動抵抗もほぼ均等に設計されて
いるが、設計の誤差範囲内のガタや組立時のズレのため
に前端と後端の開閉動作を同調させ難いという問題があ
る。図1に示すように、油圧シリンダのストローク長S
Lに対しL字型の屋根1の開閉に伴う先端部TDの軌跡
長WLは極めて長いものであるから、前後の油圧シリン
ダ装置の位置のわずかな差異のために一方の動きに他方
が追随できないという現象を生じている。通常、L字型
の屋根1の前後の動きを同調させるために前端と後端の
油圧シリンダ9−1、9−2(或いは9−3、9−4)
の位置は該屋根1を閉じた状態で油圧シリンダ(9−
1、9−2、9−3、9−4)のピストンロッド10側
に取り付けられたネジ部20で長さ調節を行いネジを固
定する方法により同調させることができるが、L型ウイ
ングが10メートル以上の長さになると設計許容内で微
妙な歪み等によって生じるズレは調整し難いものとな
る。
【0012】L字型の屋根1を開く時、図3の該屋根
1’の前後の下端部TD’、TD”は、開き始めに一方
の端部に遅れを生じる。上昇時はほとんど問題がないも
のの所定位置で停止する瞬間には一方は遅れによって他
方を鞭打つように停止するためセンタービーム8に対し
激しい歪みを生ぜしめ、衝撃音を発生し、車両全体が揺
動するという問題がある。また、L字型の屋根1”を閉
じるときは、開く時と同じようにスタートしスムーズに
降下するものの前端と後端の下端部TD’、TD”は、
一方が他方に遅れて追随する状況となって閉じる瞬間に
は遅れた側が追いつけなくて鞭打つように閉じる。この
ため煽り11の上端や前壁6、後壁7に衝突して激しい
衝撃音を生じ、車両は揺動することとなる。
【0013】本発明においては、上述のごとき不都合
を、次のような手段で防止する。すなわち、図1に示す
ように、屋根閉位置検出器21を前壁又は後壁上端端部
縁に設けると共に、センタービーム8の上面に屋根開位
置検出器22を設けておき、L字型の屋根1が完全に閉
まる前15度前後の位置から閉状態になるまでにあると
き、該検出器21から閉信号が発せられるように構成す
る。また、L字型の屋根1が完全に開く前15度前後の
位置から開状態になるまでにあるとき、該検出器22か
ら開信号が発せられるように構成する。一方、図2に示
す油圧系統において、ポンプPの出口近傍に電磁力の印
加で開く常閉型の電磁弁23を設けておく。
【0014】完全に閉状態にあるL字型の屋根1に対し
て開く指令が発せられたとき、ポンプPに動作指令が発
せられ、加圧オイルが油圧シリンダ9方向に送られる。
と同時に電磁弁23に対して、図4の(a)に示すよう
な、ディユーティ50パーセントのパルスが印加され
る。このため、電磁弁23は平均して通常の50パーセ
ントの加圧オイルを油圧シリンダ9方向に送ることにな
る。このことは、L字型の屋根1の開方向速度が通常の
半分に下げられたことになる。L字型の屋根1がゆっく
り所定位置まで開いたとき、屋根閉位置検出器21から
の信号が途絶えるが、この信号が途絶えたとき、電磁弁
23に対して、図4の(b)に示すような、ディユーテ
ィ100パーセントの信号が印加される。このため、電
磁弁23は開状態となって加圧オイルを油圧シリンダ9
方向に送り、L字型の屋根1は急速に開位置に向かって
移動することになる。
【0015】L字型の屋根1が完全に開状態になる前の
所定位置まで到達したとき、屋根開位置検出器22がこ
れを検知し、開信号を発する。コントローラはこの信号
を受け取り、再度電磁弁23に対して、図4の(a)に
示すような、ディユーティ50パーセントのパルスが印
加される。このため、電磁弁23は平均して通常の50
パーセントの加圧オイルを油圧シリンダ9方向に送るこ
とになる。このことは、L字型の屋根1の開方向速度が
通常の半分に下げられたことになる。このように、開動
作を行っているL字型の屋根1の移動速度が減速された
ため、該屋根1’の前後の下端部TD’、TD”の振動
は吸収され、位置ずれがなくなる。この状態でL字型の
屋根1は静かに開位置で停止することとなる。
【0016】L字型の屋根1が開状態から閉状態に向か
うときも、上記と同様、締まり始めに該屋根1はゆっく
りと移動を始め、途中で通常の移動速度となり、さらに
閉状態の少し手前でまた移動速度を減じ、最終的には静
かに完全閉の状態になる。このように、L字型の屋根1
の開閉動作のそれぞれの終端動作位置での振動衝撃を可
及的に減少せしめることができる。
【0017】次に本発明の第2の実施形態を説明する。
この実施の形態では、L字型の屋根1の開閉動作のそれ
ぞれの終端動作位置で、振動衝撃を可及的に減少せしめ
るために、油圧シリンダ9の最終動作位置で、ピストン
ロッド10の動作スピードを自動的にゆるめるものを採
用して、本発明の目的を達成するものである。
【0018】図5は、第2の実施形態に使用する緩衝機
能付き油圧シリンダ50を示す断面図である。図5にお
いて、30は円筒状のシリンダである。シリンダ30の
中をピストンロッド31が貫通している。ピストンロッ
ド31の一方端には大径ピストン32とその両脇に小径
ピストン33、34が取り付けられている。シリンダ3
0の両端にはシリンダヘッド35と36が取り付けられ
ている。ピストンヘッド36には、前壁或いは後壁の上
端に軸ピン13により回動自在に取り付けるためのフラ
ンジ37が設けられている。またピストンロッド31の
先端は、ねじ部20を介して軸ピン14により屋根1に
回動自在に枢着される。各シリンダヘッド35、36に
は、小径ピストン33、34が嵌入する小径シリンダ部
38、39が形成されている。
【0019】各シリンダヘッド35、36には、シリン
ダ30に連通する油ポート40、41と、小径ピストン
33又は34が小径シリンダ部38又は39に嵌合した
とき、シリンダ30内と油ポート40,又は41と連通
するオリフィス42、43が形成されている。これらオ
リフィス42、43は調整ねじ44、45を調節するこ
とにより開口面積を変えることができる。なお、46は
ピストンロッド31が気密的に貫通するブッシングであ
る。
【0020】図5を用いて説明した緩衝機能付き油圧シ
リンダ50を図1に示す油圧シリンダ9の替わりに取り
付け、電磁弁23を省略する。このような構成で、L字
型の屋根1を開くため、油ポート4に加圧オイルを印加
すると、小径ピストン34に圧力が掛かり、ピストンロ
ッド31を矢印A方向に移動させる。加圧オイルを送り
続けるとき、大径ピストン32にも圧力が掛かってピス
トンロッド31は該屋根1を開きながら、尚も矢印A方
向に移動を続ける。この間、該屋根1の前後の下端部T
D’、TD”は振動を起こしている。開き動作の終端近
くになり、小径ピストン33の先端が小径シリンダ38
の先端に到達すると、シリンダ30内の油はオリフィス
42を通過するようになるので、ピストンロッド31の
矢印A方向への動作速度は極端に遅くなる。このため、
該屋根1’の前後の下端部TD’、TD”の振動は吸収
され、位置ずれがなくなる。この状態でL字型の屋根1
は静かに開位置で停止することとなる。なお、開状態の
L字型の屋根1を閉める場合も、上記の動作とほぼ同じ
動作が繰り返され、L字型の屋根1は静かに閉位置で停
止することとなる。
【0021】以上、本発明を上述の実施の形態により説
明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が
可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排
除するものではない。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
開放時の離れ時の動きが急速であったものが円滑になり
下端のぶれが解消する。閉塞時にブレーキが効くので、
下端の前後の位置のずれが同調されて少なく、スムーズ
に閉塞する。このため衝撃音も比較的小さくなってクッ
ション付きの効果が明確である。また、本発明は、従来
と同様、油圧シリンダの伸張長さをネジにより同調して
いるので、開閉動作を行う屋根の先端側は、前端と後端
のそれぞれの高さ位置が大きくずれ、一方が他方に遅れ
て追従する。屋根の開放時屋根の先端の離れ際は比較的
この問題は少ないが、屋根を閉塞する閉じ際にはこの減
少が著しい。特に油圧シリンダーの揚力能力に余裕が少
ないとこのような前後位置のずれが大きくて、いずれか
が後追いとなる。このため、下端に嵌着されているガス
ケットなどに不都合が生じたりする原因となる。しかし
ながら、本発明を適用したウイング車は、このクッショ
ンによりブレーキがスムーズに生じ、L字型の屋根の遅
れた側の下端部が追いつくこととなり、前後が同調して
開閉動作をスムーズに行うことができる。ウイング車の
屋根開閉操作のギクシャクした作動状態が改善され車両
の高級感を高めることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ウイング車のL字型の屋根を開閉する
機構を説明する部分断面図である。
【図2】図2は、本発明に係るウイング車のL字型の屋
根を開閉する機構を説明するための油圧系統図である。
【図3】図3は、L字型の屋根の変形状態を説明するた
めの斜視図である。
【図4】図4は、電磁弁に印加されるパルスの波形図で
ある。
【図5】図5は、第2の実施形態における油圧シリンダ
の断面図である。
【図6】図6は、従来のウイング車の後部から見た斜視
図である。
【符号の説明】
P・・・・・ポンプ T・・・・・オイルタンク 1・・・・・屋根 2・・・・・荷箱 3・・・・・側部 4・・・・・屋根部 5・・・・・後部扉 6・・・・・前壁 7・・・・・後壁 8・・・・・センタービーム 9・・・・・油圧シリンダ 9−1・・・右前壁側の油圧シリンダ 9−2・・・右後壁側の油圧シリンダ 9−3・・・左前壁側の油圧シリンダ 9−4・・・左後壁側の油圧シリンダ 10・・・・・ピストンロッド 11・・・・・煽り 12・・・・・基部 13・・・・・軸ピン 14・・・・・軸ピン 15・・・・・方向制御弁 16・・・・・パイロットチェック弁 17・・・・・流量調節弁 17−1・・・チェック弁 18・・・・・リリーフ弁 19・・・・・パイロットチェック弁 20・・・・・ねじ部 21・・・・・屋根閉位置検出器 22・・・・・屋根開位置検出器 23・・・・・電磁弁 30・・・・・シリンダ 31・・・・・ピストンロッド 32・・・・・大径ピストン 33・・・・・小径ピストン 34・・・・・小径ピストン 35・・・・・ピストンヘッド 36・・・・・ピストンヘッド 37・・・・・フランジ 38・・・・・小径シリンダ部 39・・・・・小径シリンダ部 40・・・・・油ポート 41・・・・・油ポート 42・・・・・オリフィス 43・・・・・オリフィス 44・・・・・調整ねじ 45・・・・・調整ねじ 46・・・・・ブッシング 50・・・・・緩衝機能付き油圧シリンダ
フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 CA02 DA07 DB07 EA01 EB01 EC02 FA02 FB01 FB04 GA00 GB12 GC01 GC03 GC05 GC07 GD08 KA10 KA15 KA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷箱の側面に設けられた断面L字型をし
    た屋根の端縁を該荷箱の上面で回動自在に枢着し、屋根
    駆動装置をもって該屋根を開閉するウイング車の屋根開
    閉機構において、L字型の屋根の少なくとも閉動作終端
    動作位置近傍で前記屋根駆動装置の動作速度を、該屋根
    の振動を吸収するまでの速度に減速させる減速手段を屋
    根駆動装置に設けたことを特徴とするウイング車の屋根
    開閉機構。
  2. 【請求項2】 前記減速手段は、油圧シリンダの動作ス
    トロークの両端近傍で動作速度が減速する緩衝機能付き
    油圧シリンダ内に保持された減速手段であることを特徴
    とする請求項1に記載のウイング車の屋根開閉機構。
  3. 【請求項3】 前記減速手段は、油圧シリンダの動作ス
    トロークの両端近傍で油圧シリンダに印加する送油量
    を、L字型の屋根の少なくとも閉動作終端動作位置近傍
    で前記屋根駆動装置の動作速度が該屋根の振動を吸収す
    るまでの速度に減速するまで低減させる送油調整手段で
    あることを特徴とする請求項1に記載のウイング車の屋
    根開閉機構。
  4. 【請求項4】 前記送油調整手段は、パルスにより動作
    する電磁弁であることを特徴とする請求項3に記載のウ
    イング車の屋根開閉機構。
  5. 【請求項5】 L字型の屋根の開閉動作終端動作位置近
    傍で前記屋根駆動装置の動作速度を、それぞれ該屋根の
    振動を吸収するまでの速度に減速させる減速手段を屋根
    駆動装置に設けたことを特徴とする請求項1に記載のウ
    イング車の屋根開閉機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016114195A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Kyb−Ys株式会社 ロータリーバルブ及びこれを備える流体圧アクチュエータユニット

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016114195A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Kyb−Ys株式会社 ロータリーバルブ及びこれを備える流体圧アクチュエータユニット
WO2016098549A1 (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Kyb-Ys株式会社 ロータリーバルブ及びこれを備える流体圧アクチュエータユニット

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