JP2000000766A - H鋼杭切断方法 - Google Patents

H鋼杭切断方法

Info

Publication number
JP2000000766A
JP2000000766A JP16541998A JP16541998A JP2000000766A JP 2000000766 A JP2000000766 A JP 2000000766A JP 16541998 A JP16541998 A JP 16541998A JP 16541998 A JP16541998 A JP 16541998A JP 2000000766 A JP2000000766 A JP 2000000766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
steel pile
water jet
web
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16541998A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yamada
猛 山田
Kiwa Ikemoto
喜和 池本
Takeshi Kimura
剛 木村
Chikafumi Tsujita
京史 辻田
Mutsuhiro Nakazawa
睦裕 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP16541998A priority Critical patent/JP2000000766A/ja
Publication of JP2000000766A publication Critical patent/JP2000000766A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 H鋼杭のウォータジェットによる切断の際
に、切断速度の極端な変動を抑える。 【解決手段】 (a)に示すように、H鋼杭1のウエブ
2に対して、傾斜角度θでウォータジェット7を噴射
し、H鋼杭1の切断を行う。ウォータジェットノズル6
は、切断位置p1〜p4まで切断方向8に移動させる。
(b)に示すように、切断位置p2〜p3までは、ウエ
ブ2を長手方向に近い方向で切断するので、実質的な切
断の厚みが大きくなり、切断速度が低下する。傾斜角度
θを15°以上にとることによって、厚みの見かけの増
大を3.9倍以下に抑えることができる。(c)に示す
ように、傾斜角θが0であると、ウエブ2を切断する切
断位置p13付近で切断速度が極端に低下し、切断条件
の設定が非常に困難になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に残置されて
いるH鋼杭を除去するためなどに用いるH鋼杭切断方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築や土木工事の際の基礎な
どとしてH鋼杭が使用されている。都市部などで新たに
工事を行う際に、使命を果して残置されているH鋼杭
は、除去する必要がある。長いH鋼杭では、全体を引抜
くことが困難であり、また地上の条件によっては、引抜
きは不可能である。このため、地中に残置されているH
鋼杭は、障害になる部分を切断して除去するようにして
いる。特に、シールド掘進機などでのトンネル掘削中
に、シールド掘進機の前方に残置杭が障害となって存在
するようなときには、掘進の障害となる部分を切断して
除去する必要がある。たとえば特開昭64−62596
や特開平3−202594には、シールド掘進機のカッ
タヘッドあるいはその近傍に、超高圧水噴射用ノズルを
設けて、障害物を切断して除去する先行技術が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】H鋼杭は、コンクリー
ト中に埋め込まれて使用されていることが多い。このよ
うなH鋼杭を切断するためには、特開昭64−6259
6で開示されているように、研磨剤混入高圧水の噴射に
よって切断することが好ましい。しかしながら、研磨剤
入りの高圧水をアブレイシブウォータジェットとして噴
射して切断する際には、コンクリート部分の切断に比較
して、H鋼杭部分での切断に時間がかかる。特に、H鋼
形の断面形状でウエブまたはフランジと同一方向にウォ
ータジェットの噴射を行うと、切断に要する時間が著し
く増大する。この場合に、他の部分は比較的短時間で切
断が終了する。
【0004】地中に残置されている杭の切断作業は、た
とえばシールド掘進機のカッタディスク周辺など、狭い
空間で行わなければならない。残置杭の切断の際には、
ウォータジェットの噴射ノズルを、ウォータジェットが
残置杭を横切るように移動させるけれども、H鋼杭の切
断部分によって切断に要する時間が大きく変動すると、
適切な条件設定が困難になる。移動速度が速すぎると、
ウォータジェットの噴射方向と一致するようなウエブま
たはフランジの切断を充分に行うことができずに、何回
も繰返して切断を試みる必要がある。ウエブやフランジ
などが充分に切断可能なゆっくりした速度で切断する際
には、ウォータジェットの噴射方向に対してほぼ垂直と
なって簡単に切断可能な部分にも時間をかけることにな
り、切断の作業効率が低下する。
【0005】本発明の目的は、H鋼杭を、切断に要する
時間の変動が少ない状態で切断することができるH鋼杭
切断方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方に延びる
ウエブと、ウエブの両端からウエブと垂直な方向に延び
る一対のフランジとによって、断面形状が形成されるH
鋼杭の切断方法において、高圧ウォータジェットを、ウ
エブおよびフランジの延びる方向のいずれに対しても予
め定める角度以上の傾斜角度を有するように噴射しなが
ら、高圧ウォータジェットの噴射位置を、噴射方向と交
差する方向に移動させることを特徴とするH鋼杭切断方
法である。
【0007】本発明に従えば、高圧ウォータジェットで
H鋼杭を切断する際に、ウエブおよびフランジの延びる
方向のいずれに対しても予め定める角度以上の傾斜角度
を有するように噴射するので、ウエブまたはフランジが
延びる長手方向に切断することを避け、全体としての切
断の際の切断時間の変動を少なくすることができる。
【0008】また本発明で、前記傾斜角は、15°以上
であることを特徴とする。本発明に従えば、15°以上
の傾斜角でウォータジェットによるH鋼杭の切断を行う
ので、フランジまたはウエブの切断の厚みの増加を、1
/sin15°=3.9倍以内に抑えることができる。
【0009】また本発明で、前記H鋼杭は、地中に残置
され、シールド掘進機の掘進の障害となることを特徴と
する。
【0010】本発明に従えば、シールド掘進機の掘進の
障害となる地中に残置されているH鋼杭は、シールド掘
進機のカッタディスク周辺の制約が多い条件下で切断す
る必要があるけれども、切断に要する時間の変動を少な
くして、迅速かつ確実な切断を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態とし
て、H鋼杭を切断する原理的な考え方を示す。図1
(a)に示すように、H鋼杭1は、ウエブ2および一対
のフランジ3,4によってH形の断面形状が形成されて
いる。ウエブ2は、直線状で一方向に延びる。フランジ
3,4は、ウエブ2の延びる方向と垂直な方向に延び、
それぞれの中央部がウエブ2の両端に接合されている。
H鋼杭1は、全体的にコンクリート5に埋め込まれてい
る。
【0012】H鋼杭1の切断の際には、ウォータジェッ
トノズル6から、ウォータジェット7を、ウエブ2に対
する傾斜角θに噴射して切断を行う。ウォータジェット
ノズル6は、切断方向8に移動させながら、H鋼杭1を
コンクリート5を含めて全体的に切断する。ウォータジ
ェットノズル6の先端と、コンクリート5の先端との距
離であるスタンドオフSは、50〜300mm程度であ
る。
【0013】図1(b)は、ウォータジェットノズル6
による切断位置と、各切断位置で切断に要する時間に反
比例する切断速度との概略的な関係を示す。切断位置が
p1のときに、コンクリート5の切断が開始され、切断
位置がp2に移るまでは、コンクリート5のみもしくは
フランジ3,4の切断である。切断位置p2から切断位
置p3までは、ウエブ2と両方のフランジ3,4とを切
断する必要があるので、切断速度が低下する。ウォータ
ジェット7の噴射方向は、ウエブ2に対してθの傾斜角
度で傾斜しているので、ウエブ2を切断する際には、ウ
エブ2の板厚の1/sinθ倍の見かけの厚さを切断す
ることになる。したがって傾斜角θは、15°以上ある
ことが好ましく、その場合に見かけの厚さの増大は1/
sin15°=3.9倍にとどまる。切断位置p3から
ウォータジェット7がコンクリート5から外れる切断位
置p4までは、フランジ3,4の切断であるので、切断
位置p1〜p2までと同等の切断速度となる。
【0014】図1(c)は、傾斜角θ=0の場合を想定
した切断位置と切断速度との関係を示す。最初の切断位
置p11からコンクリート5のみの切断が開始され、切
断位置p12では、一対のフランジ3,4の切断が開始
される。切断位置p13付近で、ウエブ2に対する切断
が行われるので、極端に切断速度が低下する。ウエブ2
の切断が終了すると、切断位置p14までは、フランジ
3,4の切断であり、さらに切断位置p14〜p15ま
では、コンクリート5のみの切断となるので、切断速度
は上昇する。コンクリート5の切断速度は、ウエブ2や
フランジ3,4の切断速度の約10倍程度となるので、
切断に要する時間はほとんど無視することができる。
【0015】図2は、H鋼杭1の向きが図1とは90°
異なるときの切断に対する基本的な考え方を示す。図2
(a)はH鋼杭1をウォータジェット7を用いて切断す
る状態を示し、図2(b)は切断位置と切断速度との関
係を示し、図2(c)はフランジ3,4の方向にウォー
タジェット7を噴射して切断する場合の切断位置と切断
速度との関係を示す。図2(a)に示す状態では、ウォ
ータジェット7の噴射方向を、フランジ3,4の長手方
向に対して傾斜角度θだけ傾斜させる。このため、切断
位置q1〜q2ではコンクリート5のみを切断し、切断
速度は大きい。切断位置q2〜q3では、一方のフラン
ジ3に近い噴射方向で切断を行うので、図2(b)に示
すように切断速度は低下する。切断位置q3〜q4で
は、ウエブ2のみを切断するので、切断速度は上昇す
る。切断位置q4〜q5では、他方のフランジ4を長手
方向に近い方向に切断するので、切断速度は低下する。
しかしながら、傾斜角度θが、前述のように15°以上
となるようにしておけば、フランジ3,4を切断する際
の見かけの厚みを、フランジ3,4の厚みの3.9倍以
下にとどめることができる。切断位置q5〜q6では、
コンクリート5のみを切断するので、切断速度は上昇す
る。
【0016】図2(c)に示すように、ウォータジェッ
ト7の噴射方向を、フランジ3,4の長手方向に一致さ
せると、ウォータジェット7によってコンクリート5の
切断が開始される切断位置q11から一方のフランジ3
の切断が開始される切断位置q12付近までは切断速度
が大きく、切断位置q12付近で一方のフランジ3を長
手方向に切断する際に極端に切断速度が低下し、切断位
置q13付近で他方のフランジ4までウエブ2を切断す
る際の切断速度は比較的大きくなる。他方のフランジ4
を切断する切断位置q13付近では、再び切断速度が極
端に低下し、フランジ4を切断した後、コンクリート5
のみの切断となる切断位置q14までは切断速度が大き
くなる。
【0017】図1(c)および図2(c)に示すよう
に、ウォータジェット7の噴射方向が、H鋼杭1のウエ
ブ2またはフランジ3,4の延びる長手方向に一致する
と、極端に切断速度が低下し、充分な時間をかけないと
完全に切断することができない。しかしながら、地中で
の制約が多い作業条件では、ウエブ2またはフランジ
3,4に一致する切断箇所を正確に検出することができ
ず、ある程度広い幅に対して確実に切断することができ
るように切断速度を低下させて、全体の切断を行う必要
がある。このため、切断速度を低下させる必要がない余
分な切断箇所にも長時間をかけることになり、全体とし
ての切断時間が増加する。本実施形態では、図1(b)
または図2(b)に示すように、切断速度の変動を少な
くし、H鋼杭1全体の切断を効率よくかつ確実に行うこ
とができる。また最低の切断速度を想定して切断条件を
設定しても、効率の低下を抑えることができる。
【0018】図3は、図1および図2のウォータジェッ
トノズル6として好適なアブレイシブノズルヘッド10
の構造を示す。アブレイシブノズルヘッド10では、ウ
ォータノズル11で、高圧水から高圧水ジェット12を
発生させる。高圧水の圧力は、たとえば2000kgf
/cm2〜4000kgf/cm2であり、ウォータノズ
ル11には、0.1〜2.0mm程度の穴が設けられて
いる。ウォータノズル11で発生する高圧水ジェット1
2は、混合室13を通ってアブレイシブノズル14に導
かれる。混合室13内には、高圧水ジェット12の周辺
に負圧が発生し、ガーネットや珪砂、鋳鉄グリッドなど
の研磨剤を吸引する。研磨剤は、平均粒径0.1〜1.
0mm程度であり、研磨剤が混合された高圧水ジェット
12は、ウォータジェット7としてアブレイシブノズル
14から噴射される。
【0019】研磨剤が混入されているアブレイシブウォ
ータジェット7では、研磨剤の加速媒体としてウォータ
ジェットが使用され、H鋼杭1やコンクリート5の切断
は、主として高速で移動する研磨剤粒子と材料との衝突
によって行われる。地中に残置されているH鋼杭1の切
断の際にも、ウエブ2やフランジ3,4の鋼鉄分ばかり
ではなく、コンクリート5の部分も容易に切断すること
ができる。H鋼杭1がコンクリート5に埋め込まれ、ウ
エブ2やフランジ3,4の向きが判らない場合は、前以
てウォータジェット7を噴射し、コンクリート5を除去
してH鋼杭1のウエブ2またはフランジ3,4を露出さ
せ、面の向きを確認してからウォータジェット7の噴射
方向を決定すればよい。
【0020】図4は、シールド掘進機の進行方向にH鋼
杭が残置されている場合に、切断によって除去する状態
を示す。シールド掘進機20は、先端のカッタディスク
21を回転駆動して、土壌22中にトンネル23を非開
削状態で形成する。シールド掘進機20の後方のトンネ
ル23の内壁は、セグメント24を組合せて支える。シ
ールド掘進機20が前進するための力は、トンネル23
内で組立てられたセグメント24を押圧して得られる反
力を利用する。シールド掘進機20のカッタディスク2
1は、一般に軟質の土壌22を想定して、掘削を行うよ
うに構成されているので、H鋼杭1などが土壌22中に
残置されていると、カッタディスク21を破損させる恐
れがある。
【0021】図5は、図4のように、シールド掘進機2
0の進行方向にH鋼杭1が残置されているときに、ウォ
ータジェット7を用いて切断し、除去する手順を示す。
ステップa1で、シールド掘進機20の進行方向前方に
H鋼杭1が存在することを、たとえばレーダによる探索
によって検知し、H鋼杭1の切断除去のための手順が開
始される。ステップa2では、H鋼杭1の位置検出を続
けながら、シールド掘進機20をH鋼杭1の直前まで接
近させ、停止させる。ステップa3では、シールド掘進
機20のカッタディスク21周辺の土止めなどを行い、
作業する空間を確保する。ステップa4では、H鋼杭1
に対して、ウエブ2やフランジ3,4の向きを検出す
る。H鋼杭1がコンクリート5に埋め込まれているとき
には、ウォータジェット7を噴射してコンクリート5を
除去し、ウエブ2またはフランジ3,4を露出させて、
その方向を検出する。
【0022】ステップa5では、ステップa4で検出さ
れるウエブ2またはフランジ3,4の向きに基づき、ウ
ォータジェットの噴射方向が15°以上となるように噴
射方向を決定する。ステップa6では、ステップa5で
決定された噴射方向に基づき、ウォータジェットノズル
6の設置を行う。ステップa7では、ステップa4で検
出されるウエブ2またはフランジ3,4の向きに基づい
て、切断条件、特に切断速度の変化状態を決定する。ス
テップa4で正確な情報が得られていれば、精度の高い
設定を行うことができる。ステップa8では、設定され
た切断速度でウォータジェットノズル6を切断方向8に
移動させながら、ウォータジェット7によるH鋼杭1に
対する切断を行う。前述のように、H鋼杭1に比較して
コンクリート5の切断速度は大きいので、H鋼杭1がコ
ンクリート5に埋め込まれているときにも、H鋼杭1が
露出して存在しているときとほとんど変わらない切断条
件で切断が行われる。なお、1回のウォータジェットノ
ズル6の移動で、H鋼杭1の全体を切断するようにステ
ップa7で切断速度を設定することもできるけれども、
複数回の移動で切断するように設定することも可能であ
る。H鋼杭1の切断が終了すると、ステップa9で1箇
所についての切断を終了する。
【0023】図4に示すように、シールド掘進機20の
障害となるH鋼杭1の除去の際には、切断したH鋼杭1
の除去を、シールド掘進機20内に取込んで、トンネル
23内を搬送して行う必要がある。このため、H鋼杭1
から切取る長さには制限があり、一般にH鋼杭1の長手
方向に間隔をあけ、複数回の切断を行ってH鋼杭1の除
去を行う必要がある。最初の切断の際に、H鋼杭1での
ウエブ2やフランジ3,4の向きが判明していれば、2
回目以降の切断では、図5のステップa4に示すような
ウエブやフランジの向き検出や、ステップa7の切断速
度設定を行う必要がなく、同一の設定状態を用いて2回
目以降の切断を行うことができる。
【0024】以上の実施形態では、シールド掘進機20
の掘進の障害となるH鋼杭1を除去する場合について説
明しているけれども、地上でH鋼杭1をウォータジェッ
トを用いて切断する場合や、H形鋼を切断する場合も、
同様に傾斜させることによって、効率的かつ確実に切断
することができる。また、切断の対象となる断面形状
は、H形のみでなく、L形や多角形など、直接部分を含
む断面形状に対して同様に本発明を適用し、切断速度の
極端な変化を避けることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、H鋼杭の
切断を切断位置による切断に要する時間の変動を少なく
した状態で効率的にかつ確実に切断することができる。
【0026】また本発明によれば、ウォータジェットの
噴射方向に近いウエブまたはフランジを切断する際に
も、切断する部分の見かけの厚さの程度を3.9倍以下
に抑え、変動を少なくすることができる。
【0027】また本発明によれば、シールド掘進機の障
害となる地中に残置されているH鋼杭を、確実に切断し
て、効率的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の基本的な考え方を示す
断面図で、切断位置に対する切断速度の変化を示すグラ
フおよびウォータジェットの噴射方向がウエブの延びる
方向と一致するときの噴射位置に対する切断速度の変化
を示すグラフである。
【図2】H鋼杭1が他の向きにあるときに、本発明によ
る切断の基本的な考え方を示す図およびその切断位置に
対する切断速度の変化を示すグラフと、ウォータジェッ
トの噴射方向がフランジの方向に一致するときの切断位
置と切断速度との関係を示すグラフである。
【図3】図1および図2の実施形態に用いるウォータジ
ェットノズル6として好適なアブレイシブノズルの構成
を示す断面図である。
【図4】図1および図2の切断方法を、シールド掘進機
の障害となる残置H鋼杭1を切断除去する際に適用する
状態を示す簡略化した断面図である。
【図5】図4で土壌22中に残置されているH鋼杭1を
切断する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 H鋼杭 2 ウエブ 3,4 フランジ 5 コンクリート 6 ウォータジェットノズル 7 ウォータジェット 8 切断方向 10 アブレイシブノズルヘッド 11 ウォータノズル 12 高圧水ジェット 13 混合室 20 シールド掘進機 21 カッタディスク 22 土壌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 剛 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 辻田 京史 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 中澤 睦裕 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 Fターム(参考) 3C060 AA16 AA20 CE23 CE28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方に延びるウエブと、ウエブの両端か
    らウエブと垂直な方向に延びる一対のフランジとによっ
    て、断面形状が形成されるH鋼杭の切断方法において、 高圧ウォータジェットを、ウエブおよびフランジの延び
    る方向のいずれに対しても予め定める角度以上の傾斜角
    度を有するように噴射しながら、 高圧ウォータジェットの噴射位置を、噴射方向と交差す
    る方向に移動させることを特徴とするH鋼杭切断方法。
  2. 【請求項2】 前記傾斜角は、15°以上であることを
    特徴とする請求項1記載のH鋼杭切断方法。
  3. 【請求項3】 前記H鋼杭は、地中に残置され、シール
    ド掘進機の掘進の障害となることを特徴とする請求項1
    または2記載のH鋼杭切断方法。
JP16541998A 1998-06-12 1998-06-12 H鋼杭切断方法 Pending JP2000000766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16541998A JP2000000766A (ja) 1998-06-12 1998-06-12 H鋼杭切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16541998A JP2000000766A (ja) 1998-06-12 1998-06-12 H鋼杭切断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000000766A true JP2000000766A (ja) 2000-01-07

Family

ID=15812074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16541998A Pending JP2000000766A (ja) 1998-06-12 1998-06-12 H鋼杭切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000000766A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9149909B2 (en) 2009-10-14 2015-10-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Stringer manufacturing method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9149909B2 (en) 2009-10-14 2015-10-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Stringer manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000000766A (ja) H鋼杭切断方法
JP3213240B2 (ja) 既設構造物の支持杭補強構造とその補強方法
JP3076207B2 (ja) 頂設導坑先進工法
JP3347112B2 (ja) ウォータージェットによる切削方法
JP2704703B2 (ja) 地盤改良工法
JP2908420B1 (ja) シールド掘進機による地中障害物切断方法とその装置
JP3032182B2 (ja) アブレシブジェットによる切削装置
JP2000002089A (ja) 高圧噴流水による切断または削孔方法およびその装置
JPH0422960Y2 (ja)
JP2950166B2 (ja) 既設トンネルからのシールド掘進機の発進方法
JPH07150569A (ja) 地中連続壁の遮水工法
JP2527893B2 (ja) 既設基礎の補強方法
JP3359486B2 (ja) シールド掘進機による異径のトンネル同士の接合方法
JP2002227180A (ja) 土留工法とその装置
JPH0376998A (ja) トンネル覆工の構築方法
JP4863399B2 (ja) 地盤の補強方法および補強構造
JP4220417B2 (ja) 地中埋設用筒体とその埋設方法
JPH0776988A (ja) トンネル切羽前方地山の先受け工法
JPH07127388A (ja) トンネル掘削における鏡止め工法及びボルト
JPH11336466A (ja) トンネルの構築方法
JP5916455B2 (ja) シールドマシンのテールシールに固化した裏込注入材の除去方法及び当該除去方法に使用するセグメントピース
JPS63176569A (ja) コンクリ−ト構造体の一部解体工法
JPH07252829A (ja) 鋼管矢板壁構築工法および鋼管矢板
JPH0642286A (ja) 地下構造物の構築方法および装置
JPH0776827A (ja) 連続地中壁に透水層を構築する方法