JP2000000422A - 壁貫通型空気調和機 - Google Patents

壁貫通型空気調和機

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JP2000000422A JP10168010A JP16801098A JP2000000422A JP 2000000422 A JP2000000422 A JP 2000000422A JP 10168010 A JP10168010 A JP 10168010A JP 16801098 A JP16801098 A JP 16801098A JP 2000000422 A JP2000000422 A JP 2000000422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁貫通型空気調和機において、ドレン水の通
路内にドレン水や屋外から侵入した雨水が溜ることによ
るカビの発生や、これらの水の凍結による性能劣化を防
止する。 【解決手段】 壁Wに空けられた壁孔Whと連通してス
リーブ15が挿通される挿通孔18と、挿通孔18の周
囲を囲んで壁に対して傾斜した受け部14bとを有する
とともに、壁Wに設置して本体1を着脱可能に取り付け
る取付板14を備え、スリーブ15を屋内側より挿通孔
18に挿入してスリーブ15の一端に設けたフランジ部
16と受け部14bとを付き合わして固定し、本体1に
設けられた流体の流出入を行う連結口13とスリーブ1
5とを嵌合するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に関
し、特に屋内の水分を壁を貫通して屋外に排出する壁貫
通型空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の壁に取り付けて空気調和を行う壁
貫通型空気調和機を図を参照して説明する。図12は水
分を吸収する吸湿体を用い、屋内の空気と屋外の空気に
よって前記吸湿体に水分を吸着、脱離させて屋内の除湿
及び加湿を行う所謂吸着方式の空気調和機の概略側面断
面図である。
【0003】同図によると、空気調和機本体1は壁Wに
取り付けられている。屋外の空気は送風機4によって吸
気通路11を通って空気調和機本体1内に取り込まれ
る。そして除湿用ヒータ3、吸湿体が充填された吸湿器
2を通過して排気通路12を通って屋外に放出されるよ
うな屋外空気経路6が構成されている。屋内の空気は送
風機8によって吸気口1aを通って空気調和機本体1内
に取り込まれる。そして加湿用ヒータ7、吸湿器2を通
過して排気口1bを通って屋内に戻されるような屋内空
気経路9が構成されている。
【0004】このような空気調和機の除湿動作を図13
に示すと、送風機8が作動することによって、屋内の空
気は吸気口1aからフィルター10を介して吸湿器2の
吸湿部2aに送られる。吸湿器2は内部にゼオライトや
シリカゲル等の吸湿体が充填されて回転するようになっ
ており、吸湿部2aで屋内空気の水分を吸着した吸湿体
は回転によって後述する再生部2bに移動する。水分を
奪われて乾燥した屋内空気はフィルター10を通って屋
内に戻されて屋内が除湿される。この時加湿用ヒータ7
(図12参照)は停止されているので図示していない。
【0005】屋外の空気は、送風機4が作動することに
よって吸気通路11からフィルター34を介して除湿用
ヒータ3に送られて昇温される。昇温された高温の屋外
空気は吸湿器2の再生部2bに送られ、吸湿部2aで屋
内空気の水分を吸着して吸湿器2の回転によって再生部
2bに移動してきた吸湿体を昇温して水分を脱離させ
る。水分を吸湿体から奪って高温多湿となった屋外空気
は排気通路を通って屋外に放出される。そして吸湿体は
再生されて吸湿器2の回転によって前述の吸湿部2aに
移動し、屋内空気の水分を再度吸着するようになり、連
続して屋内の除湿運転が行われるようになっている。
【0006】加湿動作を図14に示すと、送風機4が作
動することによって、屋外の空気は吸気通路11からフ
ィルター34を介して吸湿器2の吸湿部2aに送られ
る。吸湿部2aで屋外空気の水分を吸着した吸湿体は回
転によって再生部2bに移動する。水分を奪われて乾燥
した屋外空気は排気通路12を通って屋外に放出され
る。この時除湿用ヒータ3(図12参照)は停止されて
いるので図示していない。
【0007】屋内の空気は、送風機8が作動することに
よって吸気口1aからフィルター10を介して加湿用ヒ
ータ7に送られて昇温される。昇温された高温の屋内空
気は吸湿器2の再生部2bに送られ、吸湿部2aで屋外
空気の水分を吸着して吸湿器2の回転によって再生部2
bに移動してきた吸湿体を昇温して水分を脱離させる。
水分を吸湿体から奪って高温多湿となった屋内空気はフ
ィルター10及び排気口1bを通って屋内に戻される。
【0008】そして吸湿体は再生されて吸湿器2の回転
によって前述の吸湿部2aに移動し、屋外空気の水分を
再度吸着するようになり、連続して屋内の加湿運転が行
われるようになっている。ここで、吸湿器2において、
昇温された空気が通過する部分を再生部2bとし、低温
の空気が通過する部分を吸湿部と2aとしている。
【0009】このような空気調和機の壁Wとの取り付け
部分(図12のA部)の詳細を図15に示す。同図の
(a)によると、本体1に固定された連結口13は外筒
13aと内筒13bによって、吸気通路11及び排気通
路12を構成する内部通路11a、12aが形成され、
それらの断面形状は同心円状になっている。
【0010】壁Wに空けられた壁孔Whにはスリーブ1
5が挿通されている。スリーブ15は図15の(b)に
断面形状を示すように、外筒15aと内筒15bとが分
離しないように数カ所の腕部15cによって支持され、
吸気通路11及び排気通路12を構成する内部通路11
b、12bが形成されている。そして連結口13の外筒
13a及び内筒13bとスリーブ15の外筒15a及び
内筒15bとを嵌合してスリーブ15が本体1に装着さ
れる。そして壁孔Whとスリーブ15との隙間を塞ぐよ
うにゴム製などのパッキン35が屋外側より挿入され
る。このような構成によって本体1が壁Wを貫通して屋
外から空気を取り込んだり屋外へ空気を放出したりでき
るようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような壁貫通型空
気調和機において、除湿運転の際に排気通路12には水
分を含んだ高温の空気が通るため、通過中に冷却されて
水分が凝結してドレン水となり空気とともにドレン水が
排出される。このドレン水がスリーブ15内に溜ってカ
ビの発生などを引き起こす要因となっている。また、屋
外から雨水が侵入し易い構造のためこの雨水が溜まって
同様の問題の要因となっているとともに、冬季に溜まっ
た雨水が凍結して内部通路11b、12bを塞ぎ、充分
な加湿性能を得られない場合があった。
【0012】本発明は屋外と連通する通路内のカビの発
生や、凍結による性能劣化を防止するような壁貫通型空
気調和機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、壁に取り付けられるとともに、屋
内の空気中の水分を取って壁を貫通して屋外にドレン水
を排出する壁貫通型空気調和機において、管状部材から
成るドレン水の通路をドレン水が屋外に向かって流下す
るような形状にしたことを特徴としている。
【0014】この構成によると、屋内の空気中の水分が
ドレン水となって壁を貫通した管状部材内の通路を通
る。この通路は屋外に向かってドレン水が流下するよう
に設けられているのでドレン水は溜まらずに通路内を流
下して屋外に排出される。
【0015】また請求項2の発明は、吸湿体を内部に充
填して回転する吸湿器と、第1、第2送風機と、ヒータ
と、本体を取り付ける壁を貫通して屋外と本体との間で
空気の吸排気を行う第1、第2通路とを備え、第1送風
機により屋内空気を前記吸湿器に通して水分を吸湿体に
吸着させた後該空気を屋内に戻すとともに、第2送風機
によって屋外空気を第1通路を通じて本体内に取り入れ
て、前記ヒータを通過させて昇温し、高温の該空気の経
路上に回転してきた前記吸湿器内の吸湿体から水分を脱
離させて、脱離した水分を含む該空気を第2通路を通じ
て屋外に放出するような除湿機能を有した壁貫通型空気
調和機において、同一の管状部材内に第1、第2通路を
有するとともに、第1、第2通路の形状を水が屋外に向
かって流下するようにしたことを特徴としている。
【0016】この構成によると、第1送風機によって、
屋内の空気は吸湿器に送られる。吸湿器は内部に吸湿体
が充填されて回転するようになっており、屋内空気の水
分を吸着した吸湿体は回転によって移動する。水分を吸
湿されて乾燥した屋内空気は屋内に戻されて屋内が除湿
される。屋外の空気は、第2送風機によって屋外と連通
する第1通路を通ってヒータに送られて昇温される。昇
温された高温の屋外空気は吸湿器に送られ、屋内空気の
水分を吸着して吸湿器の回転によって移動してきた吸湿
体を昇温して水分を脱離させる。水分を吸湿体から奪っ
て高温多湿となった屋外空気は水分が凝結したドレン水
とともに第2通路を通る。そして第1、第2通路は屋外
に向かって水が流下するように設けられているのでドレ
ン水及び屋外から侵入した雨水などは溜まらずに第1、
第2通路内を流下して屋外に排出される。
【0017】また請求項3の発明は、請求項1または請
求項2の壁貫通型空気調和機において、壁に空けられた
壁孔と連通して前記管状部材が挿通される挿通孔と、前
記挿通孔の周囲を囲んで壁に対して傾斜した受け部とを
有するとともに、壁に設置して本体を着脱可能に取り付
ける取付板を備え、前記管状部材を屋内側より前記挿通
孔に挿入して前記管状部材の一端に設けたフランジ部と
前記受け部とを付き合わして固定し、本体に設けられた
流体の流出入を行う連結口と前記管状部材とを嵌合する
ようにしたことを特徴としている。
【0018】この構成によると、壁に空けられた壁孔と
挿通孔とが連通するように取付板が壁に取り付けられ、
屋内側よりドレン水あるいは吸排気用空気の通路を有す
る管状部材が挿通孔に挿入される。そして管状部材のフ
ランジ部と、壁に対して傾斜するように前記取付板に設
けられた受け部とが付き合わされて固定された後、管状
部材と連結口とが嵌合するように壁貫通型空気調和機が
取付板に取り付けられる。その結果、受け部が壁に対し
て傾斜しているので管状部材が壁孔に対して傾斜して取
り付けられ、管状部材の内部通路を通るドレン水及び屋
外から侵入した雨水などは溜まらずに該内部通路内を流
下して屋外に排出される。
【0019】また請求項4の発明は、請求項1または請
求項2の壁貫通型空気調和機において、壁に空けられた
壁孔と連通して前記管状部材を挿通する挿通孔と、前記
挿通孔の周囲を囲んで壁と略平行な受け部とを有すると
ともに、壁に設置して本体を着脱可能に取り付ける取付
板を備え、前記管状部材の中心軸に対して前記管状部材
の内部通路の下端が屋外に向かうに従って下方に傾斜す
るように該内部通路を形成し、該管状部材を屋内側より
前記挿通孔に挿入して前記管状部材の一端に設けたフラ
ンジ部と前記受け部とを付き合わして固定し、本体に設
けられた流体の流出入を行う連結口と前記管状部材とを
嵌合するようにしたことを特徴としている。
【0020】この構成によると、壁に空けられた壁孔と
挿通孔とが連通するように取付板が壁に取り付けられ、
屋内側よりドレン水あるいは吸排気用空気の通路を有す
る管状部材が挿通孔に挿入される。そして管状部材のフ
ランジ部と、壁に対して平行な前記取付板に設けられた
受け部とが付き合わされて固定された後、管状部材と連
結口とが嵌合するように壁貫通型空気調和機が取付板に
取り付けられる。この時、管状部材の内部通路は下端が
屋外に向かうに従って下方になるように管状部材の中心
軸に対して傾斜して形成されている。その結果、管状部
材の内部通路を通るドレン水及び屋外から侵入した雨水
などは溜まらずに該内部通路内を流下して屋外に排出さ
れる。
【0021】また請求項5の発明は、請求項3または請
求項4の壁貫通型空気調和機において、前記連結口と前
記管状部材とが嵌合されたことを検知する検知手段を有
し、前記連結口と前記管状部材とが嵌合されたときに本
体の運転を可能にしたことを特徴としている。この構成
によると、検知手段によって連結口と管状部材とが嵌合
されたことが検知されると、壁貫通型空気調和機本体の
運転が可能となり、連結口と管状部材とが嵌合されてい
ないときは壁貫通型空気調和機本体が運転できなくなっ
ている。
【0022】また請求項6の発明は、請求項3乃至請求
項5のいづれかの壁貫通型空気調和機において、前記管
状部材は第1、第2管状部材に分割されるとともに、第
1管状部材外周に形成された雄ねじ部と第2管状部材内
周に形成された雌ねじ部とで軸方向に連結されることを
特徴としている。この構成によると、壁に空けられた壁
孔内に挿入されるとともに、一方が壁貫通型空気調和機
の連結口に嵌合される第1、第2管状部材は、外周及び
内周に設けられたねじ部によって連結されて締結具合に
よって長さを自在に変えられるようになっている。
【0023】また請求項7の発明は、請求項3乃至請求
項6のいづれかの壁貫通型空気調和機において、前記連
結口を本体背面より突出させたことを特徴としている。
この構成によると、壁貫通型空気調和機本体を取付板に
取り付けるために接近させる際に、突出部によって連結
口の位置を側方から確認できるようになり概略の位置に
本体を設置した後連結口と管状部材とが嵌合されて壁貫
通型空気調和機が取付板に取り付けられるようになる。
【0024】また請求項8の発明は、請求項3乃至請求
項7のいづれかの壁貫通型空気調和機において、前記管
状部材と同軸のねじ部によって前記管状部材と連結して
前記管状部材と前記壁孔との隙間を屋外側より塞ぐパッ
キンを壁に密着させるとともに、前記管状部材の内部通
路の屋外側端部を塞いで該内部通路と連通するように下
方に開口した固定部材を設けたことを特徴としている。
この構成によると、管状部材を屋外側より締結して固定
する固定部材によって管状部材の内部通路は軸方向に塞
がれて、下方に開口するようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図を参照して
説明する。説明の便宜上従来例と同一の部材には同一の
符号を付している。図1は、本発明の第1実施形態の空
気調和機を示す分解斜視図、図2は図1における取付板
14を示す斜視図、図3は本実施形態の空気調和機を壁
に取り付ける部分を示す側面断面図である。これらの図
によると、スリーブ15は外周に雄ねじ部15dが形成
されるとともに、一端に鍔状のフランジ部16が設けら
れフランジ部16には切り欠き部16aが形成されてい
る。
【0026】取付板14には挿通孔18と、挿通孔18
の外周を囲むようにフランジ部16と付き合わされる受
け部14aとが設けられており、挿通孔18が壁孔Wh
と連通するように取付板14が壁Wにねじ止め(不図
示)などの方法によって固定される。受け部14bは本
体1を設置する面14cに対して傾斜しており、屋内側
より挿通孔18及び壁孔Whにスリーブ15が挿入され
て突出部14aと切り欠き部16aとが合致するように
フランジ部16が受け部14bに付き合わされると、ス
リーブ15は水平に対して傾斜するようになっている。
【0027】屋外側に突出したスリーブ15には壁孔W
hとスリーブ15との隙間を塞ぐパッキンが21嵌めら
れてパッキン21が壁Wに密着するように雌ねじ部20
aを有した固定部材20によって締め付けられる。受け
部14bに設けられた突出部14aとフランジ部16に
設けられた切り欠き部16aとは係合してナット20を
締め付ける際のスリーブ15の回り止めを行っている。
そして、取付板14上部に設けられた係合部22に本体
1に設けられた切り欠き23を引っかけてスリーブ15
の外筒15a及び内筒15bと連結口13の外筒13a
及び内筒13bとを嵌合して本体1が取付板14に取り
付けられる。
【0028】本実施形態によると、スリーブ15は水平
に対して傾斜しており、内部通路11b、12bを通る
ドレン水や屋外側より侵入する雨水などが屋外方向へ流
下して排出されるので、溜まった水によるカビの発生や
凍結による性能劣化を防止することができるようにな
る。スリーブ15の傾斜角度(受け部14aの傾斜角
度)は5゜にしており、水が流下すれば他の角度にして
もよい。
【0029】図4は本発明の第2実施形態の空気調和機
を示す分解斜視図であり、図5は本実施形態の空気調和
機を壁に取り付ける部分を示す側面断面図である。これ
らの図によると、第1実施形態と異なる点は、スリーブ
15と固定部材20との間に延長スリーブ25を設けて
いる点である。
【0030】延長スリーブ25は外筒25aと内筒25
bとが腕部25cで連結され、吸気通路11と排気通路
12とを形成する内部通路11c、12cを有し、外筒
25aの内周に雌ねじ部25dが形成されている。固定
部材20は外筒20aと内筒20bとが腕部20cで連
結され、吸気通路11と排気通路12とを形成する内部
通路11d、12dを有し、フランジ部20eが形成さ
れて、外筒20aの外周に雄ねじ部20dが形成されて
いる。
【0031】延長スリーブ25の雌ねじ部25dはスリ
ーブ15の雄ねじ部15dと噛合し、延長スリーブ25
の内筒25bとスリーブ15の内筒15bとが嵌合して
延長スリーブ25とスリーブ15とが連結される。固定
部材20の雄ねじ部20dは延長スリーブ25の雌ねじ
部25dと噛合し、固定部材20の内筒20bと延長ス
リーブ25の内筒25bとが嵌合して固定部材20と延
長スリーブ25とが連結される。そして吸気通路11、
排気通路12は壁Wを貫通して屋外に連通するようにな
っている。このようなねじ部(15d、25d、20
d)による連結は吸気通路11と排気通路12の断面が
同心円の場合に可能である。
【0032】本実施形態によると、第1実施形態と同様
の効果を得ることができるとともに、延長スリーブ25
の締め付け具合で吸気通路11、排気通路12の伸縮を
自由に行えるので、壁Wの厚みによってスリーブ15を
切断したり継ぎ足したりする必要がなく取付工事が容易
となる。
【0033】なお、本実施形態では、固定部材20のフ
ランジ部20e外周に切り欠き20fを設け、固定部材
20の軸方向を覆って内部通路11d、12dと下方に
開口させるような防水カバー30を係合部30aを前記
切り欠き20fに差し込むようにして固定し、雨水など
が内部通路11d、12d(吸気通路11、排気通路1
2)に入りにくくしている。
【0034】図6は、本発明の第3実施形態の空気調和
機を壁に取り付ける部分を示す側面断面図である。同図
によると、第1実施形態と異なる点は、取付板14の受
け部14bを壁Wと平行に形成し、スリーブ15を水平
に設置するとともにスリーブ15の内部通路11b、1
2bを傾斜させている。このようにすると第1実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0035】更に、内部通路11b、12bの底部のみ
を傾斜させて内部通路11b、12bの断面積を殆ど減
少させないようにすると第1実施形態とほぼ同径のスリ
ーブ15を用いることができ、壁孔Whを小さくするこ
とができる。
【0036】また、図7、図8の(a)、(b)に第
4、第5実施形態におけるスリーブ15の正面図、側面
断面図を示すように、吸気通路11、排気通路12(ス
リーブ15の内部通路11b、12b)の形状が円筒形
でなく上下や左右に並んだ形状の場合においても第3実
施形態と同様に底部15e、15fを傾斜させるような
形状にすることで同様の効果を得ることができる。な
お、図8の(b)は図8の(a)におけるE−E断面図
である。
【0037】図9は本発明の第6実施形態の空気調和機
の概略側面図である。同図によると、取付板14の下部
に突起部27を設けており、本体1の背面にマイクロス
イッチ26を取り付けている。そして連結口13(図1
参照)とスリーブ15(図1参照)とが正常に嵌合され
ると、本体1が取付板14に所定位置に設置されている
ことになってマイクロスイッチ26はオンになる。それ
によって本体1の運転が可能なようになっている。
【0038】このようにすることで本体1取付後確認が
できない連結口13とスリーブ15との嵌合状態を確認
することができるので、正常に嵌合されていない場合に
即座に取付をやり直すことができて取付工事の不備を起
こすことがなくなる。
【0039】図10は本発明の第7実施形態の空気調和
機を示す図である。(a)は概略側面図、(b)は要部
分解斜視図を示している。これらの図によると、連結部
13は本体1の背面から突出している。本実施形態では
連結部13の外筒13aを1〜2cm突出させ、内筒1
3bを更に1〜2cm突出させている。
【0040】このようにすると、本体1を取付板14に
取り付けるために接近させる際に、側方から突出部28
によって連結口13の位置を確認できるので、連結口1
3をスリーブ15の位置に概略設置でき、連結口13と
スリーブ15の嵌合を容易にして本体の取付を簡単にす
ることができるようになる。
【0041】図11は本発明の第8実施形態の空気調和
機の固定部材20を示す図である。(a)は正面断面図
(b)は側面断面図である。なお(a)は(b)におけ
るF−F断面を示している。これらの図によると、第2
実施形態における固定部材20(図5参照)のように、
屋外側へ連通する内部通路11d、12dを有する固定
部材20において、固定部材20の屋外側端面20gを
塞ぐようにするとともに、内部通路11d、12dと連
通して下方に開口するような切り欠き部20h、20j
を設けている。
【0042】このようにすることで内部通路11d、1
2d(吸気通路11、排気通路12)内に雨水などが浸
入することを防止することができ、第2実施形態の防水
カバー30を必要としないのでコスト増加を抑えること
ができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1、請求項2の発明によると、ス
リーブ内の通路は水平に対して傾斜しており、該通路を
通るドレン水や屋外側より侵入する雨水などが屋外方向
へ流下して排出されるので、溜まった水によるカビの発
生や、凍結による性能劣化を防止することができるよう
になる。
【0044】請求項3の発明によると、スリーブは水平
に対して傾斜しており、内部通路を通るドレン水や屋外
側より侵入する雨水などが屋外方向へ流下して排出され
るので、溜まった水によるカビの発生や、凍結による性
能劣化を防止することのできる壁貫通型空気調和機を簡
単に実現することができる。
【0045】請求項4の発明によると、スリーブ内の内
部通路は水平に対して傾斜しており、内部通路を通るド
レン水や屋外側より侵入する雨水などが屋外方向へ流下
して排出されるので、溜まった水によるカビの発生や凍
結による性能劣化を防止することのできる壁貫通型空気
調和機を簡単に実現することができる。更に、スリーブ
の外径と略同径まで壁孔を小さくすることができるので
取付工事が容易になる。
【0046】請求項5の発明によると、壁貫通型空気調
和機本体の取付後連結口とスリーブとの嵌合状態を確認
することができるので、正常に嵌合されていない場合に
即座に取付をやり直すことができて取付工事の不備を起
こすことがなくなる。
【0047】請求項6の発明によると、スリーブは水平
に対して傾斜しており、内部通路を通るドレン水や屋外
側より侵入する雨水などが屋外方向へ流下して排出され
るので、溜まった水によるカビの発生や凍結による性能
劣化を防止することのできる壁貫通型空気調和機を簡単
に実現することができる。更に、延長スリーブの締め付
け具合で吸気通路、排気通路の伸縮を自由に行えるの
で、壁の厚みによってスリーブを切断したり継ぎ足した
りする必要がなく取付工事が容易となる。
【0048】請求項7の発明によると、壁貫通型空気調
和機本体を取付板に取り付けるために接近させる際に、
側方から突出部によって連結口の位置を確認できるの
で、連結口をスリーブの位置に概略設置でき、連結口と
スリーブの嵌合を容易にして本体の取付を簡単にするこ
とができるようになる。
【0049】請求項8の発明によると、別途部材を必要
とせずコスト増加させることなく吸気通路、排気通路内
に雨水などが浸入することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第1実施形態の壁貫通型空
気調和機の分解斜視図である。
【図2】 本発明にかかる第1実施形態の壁貫通型空
気調和機の取付板を示す斜視図である。
【図3】 本発明にかかる第1実施形態の壁貫通型空
気調和機の要部断面図である。
【図4】 本発明にかかる第2実施形態の壁貫通型空
気調和機の分解斜視図である。
【図5】 本発明にかかる第2実施形態の壁貫通型空
気調和機の要部断面図である。
【図6】 本発明にかかる第3実施形態の壁貫通型空
気調和機の要部断面図である。
【図7】 本発明にかかる第4実施形態の壁貫通型空
気調和機のスリーブを示す図である。
【図8】 本発明にかかる第5実施形態の壁貫通型空
気調和機のスリーブを示す図である。
【図9】 本発明にかかる第6実施形態の壁貫通型空
気調和機を示す概略側面図である。
【図10】 本発明にかかる第7実施形態の壁貫通型空
気調和機を示す図である。
【図11】 本発明にかかる第8実施形態の壁貫通型空
気調和機の固定部材を示す図である。
【図12】 従来の壁貫通型空気調和機を示す側面断面
図である。
【図13】 従来の壁貫通型空気調和機の除湿動作を示
す図である。
【図14】 従来の壁貫通型空気調和機の加湿動作を示
す図である。
【図15】 従来の壁貫通型空気調和機の要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 本体 11 吸気通路 11a、11b、11c、11d 内部通路 12 排気通路 12a、12b、12c、12d 内部通路 13 連結口 14 取付板 14a 受け部 15 スリーブ 16 フランジ部 20 固定部材 21 パッキン 25 延長スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L050 BF00 4D052 AA08 CB00 DA01 DA06 DB01 FA03 GA03 GA04 GB00 HA01 HA03 HB02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁に取り付けられるとともに、屋内の空
    気中の水分を取って壁を貫通して屋外にドレン水を排出
    する壁貫通型空気調和機において、管状部材から成るド
    レン水の通路をドレン水が屋外に向かって流下するよう
    な形状にしたことを特徴とする壁貫通型空気調和機。
  2. 【請求項2】 吸湿体を内部に充填して回転する吸湿器
    と、第1、第2送風機と、ヒータと、本体を取り付ける
    壁を貫通して屋外と本体との間で空気の吸排気を行う第
    1、第2通路とを備え、第1送風機により屋内空気を前
    記吸湿器に通して水分を吸湿体に吸着させた後該空気を
    屋内に戻すとともに、第2送風機によって屋外空気を第
    1通路を通じて本体内に取り入れて、前記ヒータを通過
    させて昇温し、高温の該空気の経路上に回転してきた前
    記吸湿器内の吸湿体から水分を脱離させて、脱離した水
    分を含む該空気を第2通路を通じて屋外に放出するよう
    な除湿機能を有した壁貫通型空気調和機において、同一
    の管状部材内に第1、第2通路を有するとともに、第
    1、第2通路の形状を水が屋外に向かって流下するよう
    にしたことを特徴とする壁貫通型空気調和機。
  3. 【請求項3】 壁に空けられた壁孔と連通して前記管状
    部材が挿通される挿通孔と、前記挿通孔の周囲を囲んで
    壁に対して傾斜した受け部とを有するとともに、壁に設
    置して本体を着脱可能に取り付ける取付板を備え、前記
    管状部材を屋内側より前記挿通孔に挿入して前記管状部
    材の一端に設けたフランジ部と前記受け部とを付き合わ
    して固定し、本体に設けられた流体の流出入を行う連結
    口と前記管状部材とを嵌合するようにしたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の壁貫通型空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 壁に空けられた壁孔と連通して前記管状
    部材を挿通する挿通孔と、前記挿通孔の周囲を囲んで壁
    と略平行な受け部とを有するとともに、壁に設置して本
    体を着脱可能に取り付ける取付板を備え、前記管状部材
    の中心軸に対して前記管状部材の内部通路の下端が屋外
    に向かうに従って下方に傾斜するように該内部通路を形
    成し、該管状部材を屋内側より前記挿通孔に挿入して前
    記管状部材の一端に設けたフランジ部と前記受け部とを
    付き合わして固定し、本体に設けられた流体の流出入を
    行う連結口と前記管状部材とを嵌合するようにしたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の壁貫通型
    空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記連結口と前記管状部材とが嵌合され
    たことを検知する検知手段を有し、前記連結口と前記管
    状部材とが嵌合されたときに本体の運転を可能にしたこ
    とを特徴とする請求項3または請求項4に記載の壁貫通
    型空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記管状部材は第1、第2管状部材に分
    割されるとともに、第1管状部材外周に形成された雄ね
    じ部と第2管状部材内周に形成された雌ねじ部とで軸方
    向に連結されることを特徴とする請求項3乃至請求項5
    のいづれかに記載の壁貫通型空気調和機。
  7. 【請求項7】 前記連結口を本体背面より突出させたこ
    とを特徴とする請求項3乃至請求項6のいづれかに記載
    の壁貫通型空気調和機。
  8. 【請求項8】 前記管状部材と同軸のねじ部によって前
    記管状部材と連結して前記管状部材と前記壁孔との隙間
    を屋外側より塞ぐパッキンを壁に密着させるとともに、
    前記管状部材の内部通路の屋外側端部を塞いで該内部通
    路と連通するように下方に開口した固定部材を設けたこ
    とを特徴とする請求項3乃至請求項7のいづれかに記載
    の壁貫通型空気調和機。
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