JP1660395S - 金属管用酸洗促進部材 - Google Patents

Abstract

本物品は、耐熱性、耐酸性樹脂を螺線状に形成した金属管用酸洗促進部材であって、「使用状態を示す参考図１」に示すように、鋼管などの金属管を、複数束ねてスリングで吊り上げて、硫酸、フッ酸、又は硝酸等の酸溶液が充填された酸洗槽に浸漬する際に、金属管の外周に巻き付けるようにして取り付けられる。金属管用酸洗促進部材は、両端を有する中実棒が螺線状に湾曲したものである。金属管用酸洗促進部材は、中実棒の両端の間を広げるように弾性変形可能であるため、金属管への取り付け作業が容易になる。また、金属管用酸洗促進部材は、金属管に取り付けられていない状態でも、螺線の形状を保持する剛性を有している。そのため、金属管に取り付けた状態で、金属管の全周を囲み、且つ、金属管用酸洗促進部材と金属管との間に隙間を生じさせることができる。金属管用酸洗促進部材の断面の直径ＤＡの金属管用酸洗促進部材の外周の直径ＤＢに対する比率ＤＡ／ＤＢは、約０．０６である。これにより、適度な剛性が得られる。また、金属管用酸洗促進部材を形成する中実棒は、周方向に一周してさらに９０度分（４分の１周分）延びて湾曲している。この９０度分の重なりにより、金属管用酸洗促進部材の直径が変更可能となるため、様々な直径の金属管に金属管用酸洗促進部材を用いることが可能になる。「使用状態を示す参考図２」に示すように、酸洗時、各金属管に取り付けられた金属管用酸洗促進部材は、隣の金属管に押されて変形し、金属管と金属管用酸洗促進部材の間に微妙な隙間ができる。そのため、酸溶液が、金属管と金属管用酸洗促進部材の間に入り込み、酸洗が促進される。金属管用酸洗促進部材を形成する中実棒の断面は円形である。これにより、金属管と金属管用酸洗促進部材との接触面積が少なくなり、酸洗促進効果がより高まる。