JPH1160733A - 重合体、レジスト樹脂組成物、及びそれらを用いたパターン形成方法 - Google Patents

重合体、レジスト樹脂組成物、及びそれらを用いたパターン形成方法

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JPH1160733A
JPH1160733A JP9219539A JP21953997A JPH1160733A JP H1160733 A JPH1160733 A JP H1160733A JP 9219539 A JP9219539 A JP 9219539A JP 21953997 A JP21953997 A JP 21953997A JP H1160733 A JPH1160733 A JP H1160733A
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JP
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acid
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polymer
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JP9219539A
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Yoichi Nanba
洋一 南波
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
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Showa Denko KK
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/075Silicon-containing compounds
    • G03F7/0757Macromolecular compounds containing Si-O, Si-C or Si-N bonds

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長が220nm以下のエキシマレーザー
(193nmArFレーザ等)の遠紫外線等に対し吸収
がなく(透明であり)、高い感度と解像度を有する、微
細パターン形成に適したレジスト樹脂組成物を提供する
こと。 【解決手段】 酸により解離する基(t−ブチル基、t
−ブトキシカルボニル基、トリメチルシリル基、又はテ
トラヒドロピラニル基等)を側鎖に有するポリオルガノ
シルセスキオキサンと放射線照射により分解して酸を発
生する酸発生剤を含んで成ることを特徴とするレジスト
樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長が220nm
以下の遠紫外線、電子線、またはX線に対して、高い感
度を有し、アルカリ水溶液で現像することによりパター
ンを形成できる微細加工技術に適したレジスト樹脂組成
物用重合体、該重合体を含有することを特徴とするレジ
スト樹脂組成物、及び微細パターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高密度、高集積化への要求は益
々高まっており、それに伴う配線パターンの微細化が必
須となっている。パターン微細化を図る手段の一つとし
てリソグラフィーに使用する露光光源を短波長化する方
法がある。すなわちg線(436nm)、i線(365
nm)等の紫外線より、波長の短いエキシマレーザ(2
48nmKrFレーザ、193nmArFレーザ等の遠
紫外線)や電子線、X線等が用いられるようになりつつ
ある。量産実用化を考慮した場合、電子線、X線よりも
一括露光可能で従来技術の蓄積が豊富な短波長の光を使
用するフォトリソグラフィー技術が有望視されている。
特に1GビットDRAMのデザインルールに対応した
0.2μm以下のリソグラフィー技術においては、24
8nmKrFレーザより波長の短い193nmArFレ
ーザを用いたリソグラフィー技術の実用化が必須であ
る。そのため同技術に対応した高感度、高解像度で且つ
耐ドライエッチング性にも優れたレジスト材料の開発が
強く求められている。
【0003】従来、レジスト樹脂材料にはフェノール樹
脂、ノボラッック樹脂、又はポリビニルフェノールをベ
ースとするものが用いられてきた。しかし、これらの材
料は芳香族環を含んでいるため193nmArFレーザ
波長に対して強い吸収(透過率40%以下)があり、A
rFレーザを用いたリソグラフィーでは高感度、高解像
度、高アスペクト比に対応したパターン精度を得ること
ができない。そこで193nmArFレーザ波長に対し
て透明(透過率70%以上)であり、且つ芳香族環と同
等レベルの耐ドライエッチング性を有するレジスト樹脂
材料が切望されている。
【0004】近年、上記の透明性と耐ドライエッチング
性を有するレジスト樹脂として、不飽和結合を含まない
脂環アルキル基(ノルボニル基やアダマンチル基等)を
持つアクリル共重合体が提案されている(Journa
l of photopolymer Science
and Technology vol.8,No.
4,1995. 637〜642ページ、高分子論文集
vol.53,No.4,(1996) 239〜2
47ページ、特開平7−199467、特開平7−23
4511)。
【0005】しかし、これらの脂環アルキル基を持つア
クリル共重合体においては、脂環アルキル基の疎水性が
強すぎるためシリコン基板との密着性が悪く、均一な塗
布膜を再現性良く形成することは困難である。また、脂
環アルキル基を用いたレジストの場合、現在のレジスト
量産プロセスで標準現像液となっている2.38%TM
AH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)に対し
て十分な溶解特性が得られない。そのため露光時に疎水
基であるアダマンチル基が除去されるよう設計された脱
離型アダマンチル基(2−メチル−2−アダマンチルメ
タクリレート)を用いたもの等が提案されている(Se
mi Techology Symposium 19
96 予稿集 3−57〜3−63ページ)。
【0006】しかし、これらのアクリル共重合体でも耐
ドライエッチング性を有する脂環アルキル基と酸により
分解しアルカリ可溶性を得る基との共重合組成に関し
て、耐ドライエチング性と感度との性能バランスにおい
て実用可能なレベルのものを得ることは困難である。
【0007】耐ドライエッチング性を付与する手段とし
て、ノボラックやポリビニルフェノールのレジスト表面
層に選択的にシリコン層を形成する表面シリル化プロセ
スが提案されている(Japan.Journal.o
f Applied Physics. Vol31
(1992)Pt.1.No.12B)。
【0008】最近の報告では、ポリビニルフェノールの
シリル化プロセスにより、0.12μmL&S(ライン
&スペース)まで解像されたとの報告もある(Jour
nal of vacuum Science and
Technology.b. Vol.14 No.
6. Nov/Dec. 1996)。
【0009】しかし、表面シリル化プロセスの実用化に
はドライ現像技術の確立、パターンの剥離、プロセスの
安定性など課題が多く残っている。
【0010】また、耐ドライエッチング性を付与するも
う一方の手段としてはケイ素含有レジスト(無機系レジ
スト)を使用する方法がある。中でもラダー型のポリオ
ルガノポリシルセスキオキサンを含む無機系レジストを
使用すると高い耐プラズマ性が得られることが知られて
いる。
【0011】最近、安定でアルカリ可溶性を有するポリ
ヒドロキシベンジルシルセスキオキサンを用い、そのヒ
ドロキシ基の一部をt−ブトキシカルボニル基(以下t
−BOC基と略)で保護し酸発生剤と組み合わせること
により化学増幅型ポジ型レジストとするものが日本電信
電話、田中らによって提案されている(特開平8−16
0620)。
【0012】しかしながら、このポリヒドロキシベンジ
ルシルセスキオキサンレジストには芳香族環があり、1
93nmArFレーザ波長に対して吸収を持つため(膜
厚1μmのとき透過率60%以下)、同波長を用いた露
光用のレジストとしては、高感度、高解像度で且つ高ア
スペクト比に対応したパターン精度を達成することは難
しい。
【0013】一方、芳香族環を有していないものの例と
しては、ヒドロシリル化したメタクリル酸t−ブチルを
アルカリ触媒下に加水分解縮合させて得られるエチルカ
ルボキシルポリシルセスキオキサンが沖電気、伊東らに
よって提案されている(特開平5−323611)。
【0014】しかし、このエチルカルボキシルポリシル
セスキオキサンは側鎖カルボキシル基の全てを保護化
(t−BOC化)しているので、露光部をアルカリ可溶
性とするためには非常に多くの保護基を分解しなければ
ならず感度が上がらない。さらにその際多くの保護基を
分解させるためレジスト膜の硬化収縮応力が大きくな
り、膜の割れ剥がれ等の問題も発生し易く微細加工に適
したレジストには成り得ない欠点を有している。
【0015】さらに、ポリヒドロキシカルボニルエチル
シルセスキオキサンを用い、そのヒドロキシ基の一部を
t−BOC基で保護し、酸発生剤と組み合わせることに
より化学増幅型ポジ型レジストとするものも、同じく日
本電信電話、田中らによって提案されている(特開平8
−160623)。
【0016】しかしながらこのポリヒドロキシカルボニ
ルエチルシルセスキオキサンレジストでは、側鎖カルボ
ン酸基をt−ブチル化やt−BOC化、テトラヒドロピ
ラニル化等により保護を行う。このときの保護化率は1
0〜25%程度と低いため、未露光部のカルボン酸量が
多くアルカリ可溶性が強すぎる。しかしその保護化率を
上げることは難しい。そのため標準現像液である2.3
8%TMAHを使用すると現像特性が悪く、20分の1
に希釈したものを使用しなければパターンを解像するこ
とができない課題が残っている。よって実用化プロセス
への適応は困難である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点に鑑みて、波長が220nm以下の露光光、特
に193nmArFレーザ用レジスト材料として好適で
あり、高感度、高解像度でプロセス適応性に優れた無機
(ポリオルガノシルセスキオキサン)系レジストを提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無機(ポ
リオルガノシルセスキオキサン)系レジスト組成物につ
いて鋭意検討を行った結果、上記の目的を達成し得るも
のを見出し本発明を完成するに至った。
【0019】すなわち本発明は、特定の原料を用いて得
られる側鎖に不飽和性官能基を有するポリオルガノシル
セスキオキサンに、酸により分解する基(具体的にはt
−ブチル基、t−BOC基、トリメチルシリル基、テト
ラヒドロピラニル基、エトキシエチル基等)を有するア
クリルモノマーを付加反応させることにより得られたポ
リオルガノポリシルセスキオキサンが、193nmAr
Fレーザ用レジスト樹脂として高感度、高解像度でプロ
セス適応性に優れているこを見い出し本発明を完成する
に至った。
【0020】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
の、一般式(1)で示される、側鎖にアルキル基と酸で
分解し得るエステルを有するポリオルガノシルセスキオ
キサンは、アルキル基を有するトリアルコキシシランと
不飽和性官能基を有するトリアルコキシシラン(例えば
ビニル基を有するトリアルコキシシラン)を加水分解し
縮合させた不飽和性官能基を有するポリオルガノシルセ
スキオキサンに、酸により分解する基を有する(メタ)
アクリルモノマーをラジカル開始剤存在下で付加反応す
る等の手段で得ることができる。
【0021】本発明における、酸により分解する基とは
t−BOC基、t−ブチル基、テトラヒドロピラニル
基、トリメチルシリル基、エトキシエチル基等が挙げら
れるが、これらだけに限定されるものではない。酸で分
解し得るエステルとはこれらの基を有するエステルであ
り、酸で切断されるC−O結合を有するものを示す。こ
の場合の酸とは、化学大辞典(大木道則他著、東京化学
同人)に定義された如く、水素原子をもち、水素イオン
(H+ )を溶液中で放出できる物質を言う。特に本発明
に於ける酸とは、放射線に対してさらされたときに酸を
生じる広範囲の化合物(酸発生剤)により生じた酸が用
いられ得る。
【0022】本発明の不飽和性官能基を有するポリオル
ガノシルセスキオキサンを合成する際に用いられる原料
は、側鎖不飽和性官能基を有するアルコキシシランモノ
マーである。具体例としては、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、ア
リルトリエトキシシラン等を挙げることができる。
【0023】これらと共縮合させ得る炭素数1〜4のア
ルキル基を有するアルコキシシランモノマーとしては、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシ
ランなどが挙げられる。これらは単独でも2種以上のモ
ノマーを共縮合させて使用しても良い。これらの共縮合
中では特にγ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシ
ランとメチルトリエトキシシランとの組み合わせが好ま
しい。
【0024】共縮合の際に使用する不飽和性官能基を有
するアルコキシシランの、炭素数1〜4のアルキル基を
有するアルコキシシランに対する割合は、モル比で1〜
50mol%であり、好ましくは5〜20mol%であ
る。これらのアルコキシシランのモル比は、縮合後の不
飽和性官能基を有するポリオルガノシルセスキオキサン
の側鎖不飽和基のモル比に対応する。よってこのモル比
は、最終的に得られるポリオルガノシルセスキオキサン
の側鎖の酸により分解する基のモル比となる。
【0025】このポリオルガノシルセスキオキサンをレ
ジスト樹脂組成物として使用した場合、光照射により発
生した酸によって側鎖の酸により分解する基が化学変化
を引き起こしカルボン酸基が生成し、その結果ポリオル
ガノシルセスキオキサンのアルカリ水溶液への溶解性が
変化する。そのため、上記の側鎖の酸により分解する基
のモル比はレジストの解像度特性に大きく影響する。よ
って、不飽和性官能基を有するアルコキシシランのモル
比が1mol%未満ではレジスト特性としての感度が低
く、50mol%より多くてもモル比の増加による更な
る高感度化は期待できない。
【0026】本発明における不飽和性官能基を有するポ
リオルガノシルセスキオキサンは、使用するアルコキシ
シランモノマーのモル数に対して0.5〜5.0倍モル
の水と、0.1〜1000ppmの酸触媒の存在下に加
水分解縮合させることによって合成することができる。
【0027】加水分解、縮合に際して使用する水の量が
0.5倍モル未満では加水分解が十分に進行しないこと
がある。一方、水の使用量が5.0倍モルを越えると、
不規則な三次元的縮合反応が起こって本発明の目的とす
る部分分岐構造を含むラダー構造から成るポリオルガノ
シルセスキオキサンを得ることが困難である。
【0028】また、加水分解縮合に際して使用する酸の
量が0.1ppm未満では加水分解縮合反応が十分に進
行しないことがある。一方、水の使用量が1000pp
mを越えると、加水分解、縮合反応が急速に起こり、ゲ
ル化を生じ易くなる。
【0029】本発明における不飽和性官能基を有するポ
リオルガノシルセスキオキサンを合成するために用いら
れる反応条件としては、反応温度は20〜100℃であ
り、反応時間は1〜24時間である。反応を効率良く行
い、部分分岐構造から成るポリオルガノシルセスキオキ
サンを得るためには70〜100℃の温度、好ましくは
全環流下2〜10時間反応させることが好ましい。縮合
反応の停止は反応温度を下げることにより、或いは溶液
を中和することにより行うことができる。その際生じる
塩は濾過或いは水洗等により除去する。
【0030】本発明における不飽和性官能基を有するポ
リオルガノシルセスキオキサンは必要に応じて、エンド
キャップ(末端シリル)化を行うこともできる。該エン
ドキャップ化は不飽和性官能基を有するポリオルガノシ
ルセスキオキサン溶液にシリル化剤を反応させることに
よって行うことが出来るが、これに限定されるものでは
ない。
【0031】シリル化剤としては、ハロシランを含まず
加水分解に要した過剰の水の影響を受けにくいもの、或
いはそれ自身が酸性雰囲気下で加水分解されてシリル化
剤になるものを使用することが好ましい。
【0032】シリル化剤の具体例としては、トリメチル
クロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、t−ブチルジ
メチルクロロシラン、ビス(トリメチルシリル)トリフ
ルオロアセトアミド、ジエチルアミノトリメチルシラ
ン、トリメチルシラノール、ヘキサメチルジシロキサ
ン、クロルメチルジメチルエトキシシラン、アセチルト
リフェニルシラン、エトキシトリフェニルシラン、トリ
フェニルシラノール、トリエチルシラノール、トリプロ
ピルシラノール、トリブチルシラノール、ヘキサエチル
ジシロキサン、トリメチルメトキシシラン、トリメチル
エトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリエチ
ルエトキシラン、アセトキシエチルジメチルクロロシラ
ン、1,3−ビス(ヒドロキシブチル)テトラメチルジ
シロキサン、1,3−ビス(ヒドロキシプロピル)テト
ラメチルジシロキサン等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。また、これらは単独でも、2種以
上の混合物として使用しても良い。
【0033】エンドキャップ(末端シリル)化の反応条
件としては、反応温度は50〜100℃であり、反応時
間は1〜8時間であるが、これらの反応条件は、エンド
キャップ(末端シリル)化の比率や溶媒の種類によって
も変わりうる。
【0034】本発明における不飽和性官能基を有するポ
リオルガノシルセスキオキサンの分子量は、ゲルパーミ
ュレーションクロマト(GPC)法により求めたポリス
チレン換算の数平均分子量Mnが500〜10000、
好ましくは1000〜3000である。重量平均分子量
Mwは1000〜50000、好ましくは2000〜5
000である。Mnが500未満、又はMwが1000
未満では、部分分岐構造を含むポリオルガノシルセスキ
オキサンが形成されず、所望の耐プラズマ性を得ること
が難しい。
【0035】一方、Mnが10000を超える、又はM
wが50000を越えると、汎用なレジスト溶媒に対す
る溶解性が低下するなどの問題を生じ、スピンコート時
の塗布均一性を得ることも困難となる。本発明における
不飽和性官能基を有するポリオルガノシルセスキオキサ
ンは、一般式(3)(4)(5)で示される部分分岐構
造を含むラダー構造である。
【0036】一般式(3);
【化3】 (式中、R17は炭素数1〜4のアルキル基から選ばれた
少なくとも1種の置換基、または酸で分解し得るエステ
ルを示す。)
【0037】一般式(4);
【化4】 (式中、R18は炭素数1〜4のアルキル基から選ばれた
少なくとも1種の置換基、または酸で分解し得るエステ
ルを示し、R19は炭素数1〜4のアルキル基、または水
素原子を示す。)
【0038】一般式(5);
【化5】 (式中、R20は炭素数1〜4のアルキル基から選ばれた
少なくとも1種の置換基、または酸で分解し得るエステ
ルを示し、R21,R22はそれぞれ独立して炭素数1〜4
のアルキル基または水素原子を示す。)
【0039】ポリオルガノシルセスキオキサンがラダー
構造だけから成る場合、レジスト膜の疎水性が強くなり
現像時の剥離や残査などの問題を生じる。 また 分岐
構造だけから成る場合には耐プラズマ性が不十分とな
る。
【0040】これらの部分分岐構造は、29Si−NMR
を測定することにより、文献(Journal of
Applied polymer Science V
ol.34,1987, 1631〜1644ページ)
により同定されている構造に基づく化学シフトピークが
みられることにより確認できる。
【0041】本発明において、酸により分解する基を側
鎖に有するポリオルガノシルセスキオキサンを得るため
には、先記の不飽和性官能基を有するポリオルガノシル
セスキオキサンと酸により分解する基を有する(メタ)
アクリルモノマーをラジカル開始剤存在下で付加反応す
る等の手段で導入することができる。
【0042】酸により分解する基を有する(メタ)アク
リルモノマーとしては、例えばt−ブチルアクリレー
ト、t−ブチルメタクリレート、1,1−ジメチルベン
ジルアクリレート、1,1−ジメチルベンジルメタクリ
レート、t−ブトキシカルボニルアクリレート、t−ブ
トキシカルボニルメタクリレート、テトラヒドロピラニ
ルアクリレート、テトラヒドロピラニルメタクリレー
ト、エトキシエチルメタクリレート等を挙げることがで
き、これらは単独でも2種以上の混合物で使用しても良
い。
【0043】さらに必要に応じて、これらの一部にカル
ボン酸を持つアクリレート又はメタクリレート系のモノ
マーを付加反応することもできる。例としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸等を挙げることができ、これらは単
独でも2種以上の混合物で使用しても良い。
【0044】本発明において付加反応させ得るカルボン
酸を有するアクリレート又はメタクリレートモノマーの
割合は、酸により分解する基を有する(メタ)アクリル
モノマーに対して1〜50mol%であり、より好まし
くは10〜30mol%である。共重合比が1mol%
未満ではシリコン基板との密着性が不十分となる恐れが
ある。また、共重合比が50mol%を越えると未露光
部もアルカリ現像液に溶解してしまうため所望の解像特
性を得ることが困難となる。
【0045】本発明における不飽和性官能基を有するポ
リオルガノシルセスキオキサンと酸により分解する基を
有する(メタ)アクリルモノマーを付加反応する際に用
いられるラジカル重合開始剤の具体例としては、過酸化
ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、アゾ
ビスイソブチルニトリル、アゾビスメチルブチルニトリ
ル、ジメチルアゾビスジブチレート、キュメンヒドロパ
ーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド等を挙
げることができるが、これらに限定されるものではな
い。また、必要に応じて、メルカプチド化合物(R−S
H)、ジスルフィド化合物(R−S−S−R)、多ハロ
ゲン化物等の連鎖移動剤を併用することもできる。
【0046】この場合の反応条件としては、反応温度は
50〜100℃、反応時間は1〜10時間であるが、こ
れらの反応条件は用いる不飽和性官能基を有するポリオ
ルガノシルセスキオキサン及び酸により分解する基を有
する(メタ)アクリルモノマーの種類、溶剤の種類、ラ
ジカル開始剤、連鎖移動剤の種類等によって変わり得
る。
【0047】本発明におけるポリオルガノシルセスキオ
キサンは、光照射により発生した酸によりt−ブチル
基、t−BOC基、トリメチル基、テトラヒドロピラニ
ル基、又はエトキシエチル基等が化学変化を引き起こ
し、カルボン酸基等を生成する。このときポリオルガノ
シルセスキオキサンが著しい極性変化を起こしアルカリ
可溶性となる。露光に引き続く加熱処理ポストエクスポ
ージャベーク(PEB)を所定温度で行うと、この反応
が触媒的に起こり、感度の増幅が起こる。この反応によ
り結果として露光部がアルカリ現像液に解けて、ポジ型
のパターンを形成する。
【0048】本発明におけるレジスト樹脂組成物におい
ては、遠紫外線、電子線、X線等の高エネルギーな放射
線、特に193nmArFエキシマレーザーの照射に対
して、分解して酸を発生する酸発生剤を配合する。かか
る酸発生剤としては例えばオキシムスルホン酸誘導体、
2,6−ジニトロベンジルスルホン酸誘導体、ナフトキ
ン−4−スルホン酸誘導体、2,4−ビストリクロロメ
チル−6−アリール−1,3,5−トリアジン酸誘導
体、α,α−ビスアリールスルホニルジアゾメタン、シ
クロヘキシル等が挙げられる。これは単独でも2種以上
で使用しても良い。
【0049】酸発生剤の含有量は、0.1〜20wt
%、特に1〜10wt%が好適である。0.1wt%未
満ではレジスト特性の感度が低い。20wt%より多く
なると形成したレジスト膜の機械的強度が低下する等の
問題を生じる。
【0050】本発明におけるレジスト樹脂組成物は一般
式(1)で示されるポリオルガノシルセスキオキサン樹
脂と酸発生剤からなる2成分から成るばかりでなく、必
要に応じて溶解阻止剤を添加した3成分としても使用で
きる。このような溶解性阻止剤としては、例えばビスフ
ェノールAのOH基をt−BOC化したものやフロログ
ルシンやテトラヒドロベンゾフェノンをt−BOC化し
たものなどを用いることができる。
【0051】溶解阻止剤のレジスト樹脂組成物中の含有
量は40wt%以下が良く、特に10〜30wt%とす
ることが好ましい。40wt%より多くなるとレジスト
膜の耐プラズマ性が低下する恐れがある。
【0052】本発明におけるレジスト樹脂組成物に使用
する溶剤としては、一般式(1)で示されるポリオルガ
ノシルセスキオキサン樹脂と酸発生剤又は必要に応じて
添加する溶解阻止剤が充分均一に溶解するものであれ
ば、特に制限はない。更に、その溶液がスピンコート法
等の方法によりシリコンウエハ上に均一な塗布膜が形成
できる有機溶媒であればいかなる溶剤でも良く、レジス
ト組成物に通常使用されている任意の有機溶剤又はこれ
らの混合溶液が使用できる。
【0053】上記溶剤の具体例としては、例えば、メチ
ルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、ブチルアルコール、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(E
CA)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート(PGMEA)、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル(BA)、トルエン、キシレン、乳酸
メチル、乳酸エチル(EL)、ピルビン酸エチル、3−
メトキシプロピオン酸メチル(MMP)、3−エトキシ
プロピオン酸エチル(EEP)等が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。また、これらの溶剤は二
種以上を混合して使用してもよい。
【0054】毒性、安全性の点で3−メトキシプロピオ
ン酸メチル(MMP)、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート(PGMEA)、または乳酸エチ
ル(EL)と酢酸ブチル(BA)の混合溶剤を用いるこ
とが好ましい。
【0055】本発明におけるレジスト樹脂組成物におけ
る、一般式(1)で示されるポリオルガノシルセスキオ
キサン樹脂の固形分濃度は1〜60wt%の範囲が好ま
しく、より好ましくは10〜40wt%である。
【0056】固形分濃度が1wt%未満ではスピンコー
ト後の膜厚が薄くなり過ぎ、プラズマ処理プロセスにお
けるレジスト膜としての保護機能が不十分となる恐れが
ある。また、60wt%を超えるとスピンコート後の膜
厚が厚くなり過ぎ、微細パターン形成の際にアスペクト
比が高くなり、その結果パターン倒れが起こり易くなる
等の問題を生ずる恐れがある。
【0057】本発明におけるレジスト樹脂組成物を塗布
する方法としては、スピンコート、ディップコート、ス
プレーコート等など通常使用されている方法を採用する
ことができる。中でもスピンコートが好適であるが、シ
リコンウエハ上に均一な塗布膜が形成できる方法であれ
ばこれらに限定されるものではない。
【0058】また、本発明におけるレジスト樹脂組成物
の塗膜の膜厚は特に限定するものでは無いが、凡そ0.
01〜10μmの範囲で自由に選択することができる。
また、これらの膜厚は1回塗りだけでなく多数回の塗布
方法によっても得ることができる。
【0059】本発明におけるレジスト樹脂組成物の基本
的な構成成分は、一般式(1)で示されるポリオルガノ
シルセスキオキサン樹脂と酸発生剤、溶解阻止剤並びに
溶剤であるが、必要に応じて界面活性剤、安定剤、塗布
性改良剤等の他の成分を添加しても構わない。
【0060】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。但し本発明は何らこれらに限定されるものでは
ない。
【0061】〔合成例1〕 (側鎖メチル:ビニル=2:1ポリオルガノシルセスキ
オキサンA−1の合成)温度計、攪拌装置、還流冷却器
を付けた500mlのフラスコにビニルトリエトキシシ
ラン 76g(0.4mol)とメチルトリエトキシシ
ラン 142g(0.8mol)、水 50g(2.8
mol)を仕込み、1mol/L−硝酸0.1gを添加
した後混合液を室温から加温し、エトキシ基を水酸基に
加水分解させた後、副生成物のエタノールと水の共沸温
度約82℃の全還流下に反応温度を保ち、縮合反応を4
時間行った。さらにエタノールと水の共沸物を抜き出し
ながら縮合反応を3時間行った。得られた反応溶液を3
5℃まで冷却した後取り出し、−20℃冷凍庫に保管し
た。
【0062】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度50wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは2900であり、また側鎖
のメチル基:ビニル基のモル比は原料モル比に由来し
2:1であることがNMR解析により確認された。
【0063】〔合成例2〕 (側鎖メチル:γ−メタクリル=1:1ポリオルガノシ
ルセスキオキサンA−2の合成)温度計、攪拌装置、還
流冷却器を付けた500mlのフラスコにγ−メタクリ
ロキシプロピルトリエトキシシラン 174g(0.6
mol)とメチルトリエトキシシラン 107g(0.
6mol)、水 50g(2.8mol)を仕込み、1
mol/L−硝酸 0.1gを添加した後混合液を室温
から加温し、エトキシ基を水酸基に加水分解させた後、
副生成物のエタノールと水の共沸温度約82℃の全還流
下に反応温度を保ち、縮合反応を4時間行った。さらに
エタノールと水の共沸物を抜き出しながら縮合反応を3
時間行った。得られた反応溶液を35℃まで冷却した後
取り出し、−20℃冷凍庫に保管した。
【0064】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度50wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは3000であり、また側鎖
のメチル基:γ−メタクリロキシプロピル基のモル比は
原料モル比に由来し1:1であることがNMR解析によ
り確認された。
【0065】〔合成例3〕 (側鎖メチル:ビニル=1:2ポリオルガノシルセスキ
オキサンA−3の合成)温度計、攪拌装置、還流冷却器
を付けた500mlのフラスコにビニルトリエトキシシ
ラン 152g(0.8mol)とメチルトリエトキシ
シラン 71g(0.4mol)、水 50g(2.8
mol)を仕込み、1mol/L−硝酸0.1gを添加
した後混合液を室温から加温し、エトキシ基を水酸基に
加水分解させた後、副生成物のエタノールと水の共沸温
度約82℃の全還流下に反応温度を保ち、縮合反応を4
時間行った。さらにエタノールと水の共沸物を抜き出し
ながら縮合反応を3時間行った。得られた反応溶液を3
5℃まで冷却した後取り出し、−20℃冷凍庫に保管し
た。
【0066】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度50%溶液)のGPC曲線は単一のピーク
となり、モノマーに由来する残存ピークは全く見られ
ず、重量平均分子量Mwは3000であり、また側鎖の
メチル基:ビニル基のモル比は原料モル比に由来し1:
2であることがNMR解析により確認された。
【0067】〔合成例4〕 (側鎖メチル:ビニル=11:1ポリオルガノシルセス
キオキサンA−4の合成)温度計、攪拌装置、還流冷却
器を付けた500mlのフラスコにビニルトリエトキシ
シラン 19g(0.1mol)とメチルトリエトキシ
シラン 196g(1.1mol)、水 50g(2.
8mol)を仕込み、1mol/L−硝酸0.1gを添
加した後混合液を室温から加温し、エトキシ基を水酸基
に加水分解させた後、副生成物のエタノールと水の共沸
温度約82℃の全還流下に反応温度を保ち、縮合反応を
4時間行った。さらにエタノールと水の共沸物を抜き出
しながら縮合反応を3時間行った。得られた反応溶液を
35℃まで冷却した後取り出し、−20℃冷凍庫に保管
した。
【0068】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度50wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは2800であり、また側鎖
のメチル基:ビニル基のモル比は原料モル比に由来し1
1:1であることがNMR解析により確認された。
【0069】〔合成例5〕 ((末端トリメチルシリル化)側鎖メチル:ビニル=1
1:1ポリオルガノシルセスキオキサンA−5の合成)
温度計、攪拌装置、還流冷却器を付けた500mlのフ
ラスコにビニルトリエトキシシラン 19g(0.1m
ol)とメチルトリエトキシシラン 196g(1.1
mol)、水 50g(2.8mol)を仕込み、1m
ol/L−硝酸0.1gを添加した後混合液を室温から
加温し、エトキシ基を水酸基に加水分解させた後、副生
成物のエタノールと水の共沸温度約82℃の全還流下に
反応温度を保ち、縮合反応を4時間行った後、エタノー
ルと水の共沸物を抜き出しながら縮合反応を3時間行っ
た。さらにこれにヘキサメチレンジシロキサン 32.
5g(0.2mol)を加え80℃で3時間反応させ、
末端の水酸基及びエトキシ基をトリメチルシリル化し
た。得られた反応溶液を35℃まで冷却した後取り出
し、冷暗所に保管した。
【0070】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度50wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは2800であり、また側鎖
のメチル基:ビニル基のモル比は原料モル比に由来し1
1:1であることがNMR解析により確認された。また
1H、13C及び29Si−NMRの各ピークから求めた末
端の水酸基およびエトキシ基の総数からエンドキャップ
基置換比率は80%であった。
【0071】〔合成例6〕 (側鎖メチル:t−BOC=2:1ポリオルガノシルセ
スキオキサンB−1の合成)温度計、攪拌装置、還流冷
却器及び窒素導入管を付けた200mlのナス型フラス
コに窒素還流下で、先のA−1溶液(側鎖メチル:ビニ
ル=2:1ポリオルガノシルセスキオキサン50%エタ
ノール溶液) 18g、メタクリル酸−t−ブチル 1
0.2g、メタクリル酸 1.7g、3−メトキシプロ
ピオン酸メチル(MMP) 68gを仕込み、重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリルをモノマーの2m
ol%の割合で添加した。この混合物を窒素気流下で1
時間撹拌した後反応温度を80℃に保ち3時間さらに温
度を90℃に上げて1時間付加反応を行った。その後反
応溶液を1リットルのヘキサン中に注加することで、再
沈を2回繰り返した。析出した重合体の沈殿を濾集しロ
ータリエバポレーターを用いて減圧乾燥により溶剤を除
去した。これにMMPを加えることにより固形分濃度2
0wt%溶液に調製した。
【0072】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度20wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは5000であった。またF
T−IR及びNMR解析により側鎖ビニル基へのt−ブ
チル基の導入率は90%以上であることが確認された。
【0073】〔合成例7〕 (側鎖メチル:t−BOC=1:1ポリオルガノシルセ
スキオキサンB−2の合成)温度計、攪拌装置、還流冷
却器及び窒素導入管を付けた200mlのナス型フラス
コに窒素還流下で、先のA−2溶液(側鎖メチル:γ−
メタクリロキシプロピル=1:1ポリオルガノシルセス
キオキサン50%エタノール溶液) 18g、メタクリ
ル酸−t−ブチル 5.9g、メタクリル酸 0.9
g、酢酸ブチル(BA)/乳酸エチル(EL)=50/
50混合液 50.6gを仕込み、重合開始剤としてア
ゾビスイソブチロニトリルをモノマーの2mol%の割
合で添加した。この混合物を窒素気流下で1時間撹拌し
た後反応温度を80℃に保ち3時間さらに温度を90℃
に上げて1時間付加反応を行った。その後反応溶液を1
リットルのヘキサン中に注加することで、再沈を2回繰
り返した。析出した重合体の沈殿を濾集しロータリエバ
ポレーターを用いて減圧乾燥により溶剤を除去した。こ
れにBA/EL=50/50混合液を加えることにより
固形分濃度20wt%溶液に調製した。
【0074】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度20wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは8000であった。またF
T−IR及びNMR解析により側鎖γ−メタクリロキシ
プロピル基へのt−ブチル基の導入率は90%以上であ
ることが確認された。
【0075】〔合成例8〕 (側鎖メチル:t−BOC=1:2ポリオルガノシルセ
スキオキサンB−3の合成)温度計、攪拌装置、還流冷
却器及び窒素導入管を付けた200mlのナス型フラス
コに窒素還流下で、先のA−3溶液(側鎖メチル:ビニ
ル=1:2ポリオルガノシルセスキオキサン50%エタ
ノール溶液) 18g、メタクリル酸−t−ブチル
9.4g、メタクリル酸 1.5g、3−エトキシプロ
ピオン酸エチル(EEP) 64.6gを仕込み、重合
開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルをモノマーの
2mol%の割合で添加した。この混合物を窒素気流下
で1時間撹拌した後反応温度を80℃に保ち5時間さら
に温度を90℃に上げて1時間付加反応を行った。その
後反応溶液を1リットルのヘキサン中に注加すること
で、再沈を2回繰り返した。析出した重合体の沈殿を濾
集しロータリエバポレーターを用いて減圧乾燥により溶
剤を除去した。これにEEPを加えることにより固形分
濃度20wt%溶液に調製した。
【0076】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度20wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは7000であった。またF
T−IR及びNMR解析により側鎖γ−メタクリロキシ
プロピル基へのt−ブチル基の導入率は90%以上であ
ることが確認された。
【0077】〔合成例9〕 (側鎖メチル:t−BOC=11:1ポリオルガノシル
セスキオキサンB−4の合成)温度計、攪拌装置、還流
冷却器及び窒素導入管を付けた200mlのナス型フラ
スコに窒素還流下で、先のA−4溶液(側鎖メチル:ビ
ニル=11:1ポリオルガノシルセスキオキサン50%
エタノール溶液) 18g、メタクリル酸−t−ブチル
3.4g、メタクリル酸 0.6g、プロピレングリ
コールメチルエーテルアセテート(PGMEA) 4
0.6gを仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチ
ロニトリルをモノマーの2mol%の割合で添加した。
この混合物を窒素気流下で1時間撹拌した後反応温度を
80℃に保ち3時間さらに温度を90℃に上げて1時間
付加反応を行った。その後反応溶液を1リットルのヘキ
サン中に注加することで、再沈を2回繰り返した。析出
した重合体の沈殿を濾集しロータリエバポレーターを用
いて減圧乾燥により溶剤を除去した。これにPGMEA
を加えることにより固形分濃度20wt%溶液に調製し
た。
【0078】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度20wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは6000であった。またF
T−IR及びNMR解析により側鎖γ−メタクリロキシ
プロピル基へのt−ブチル基の導入率は90%以上であ
ることが確認された。
【0079】〔合成例10〕 (末端トリメチルシリル化、側鎖メチル:t−BOC=
11:1ポリオルガノシルセスキオキサンB−5の合
成)温度計、攪拌装置、還流冷却器及び窒素導入管を付
けた200mlのナス型フラスコに窒素還流下で、先の
A−5溶液(側鎖メチル:ビニル=11:1ポリオルガ
ノシルセスキオキサン50%エタノール溶液) 18
g、メタクリル酸−t−ブチル 3.4g、メタクリル
酸 0.6g、プロピレングリコールメチルエーテルア
セテート(PGMEA) 40.6gを仕込み、重合開
始剤としてアゾビスイソブチロニトリルをモノマーの2
mol%の割合で添加した。この混合物を窒素気流下で
1時間撹拌した後反応温度を80℃に保ち3時間さらに
温度を90℃に上げて1時間付加反応を行った。その後
反応溶液を1リットルのヘキサン中に注加することで、
再沈を2回繰り返した。析出した重合体の沈殿を濾集し
ロータリエバポレーターを用いて減圧乾燥により溶剤を
除去した。これにPGMEAを加えることにより固形分
濃度20wt%溶液に調製した。
【0080】得られたポリオルガノシルセスキオキサン
(固形分濃度20wt%溶液)のGPC曲線は単一のピ
ークとなり、モノマーに由来する残存ピークは全く見ら
れず、重量平均分子量Mwは6000であった。またF
T−IR及びNMR解析により側鎖γ−メタクリロキシ
プロピル基へのt−ブチル基の導入率は90%以上であ
ることが確認された。
【0081】〔合成例11〕 (t−ブチル化ポリヒドロキシカルボニルエチルシルセ
スキオキサンB−6の合成)温度計、攪拌装置、還流冷
却器を付けた500mlのフラスコにシアノエチルトリ
クロロシラン 18.9gをトルエン溶液 20gに溶
解し、水 50g中へ室温で撹拌しながら滴下した。室
温から加温し全還流下に反応温度を保ち、縮合反応を5
時間行った。得られた反応溶液を35℃まで冷却した後
取り出した。反応混合物より酸性水層を分離し、次いで
水100mlで有機層を2回水洗した。有機層を分離し
濾過を行った後にロータリエバポレーターを用いて減圧
乾燥によりトルエンを除去した。得られポリヒドロキシ
カルボニルエチルシルセスキオキサンはのGPC曲線は
単一のピークとなりモノマーに由来する残存ピークは全
く見られず、重量平均分子量Mwは6300であった。
FT−IRにおいてシアノ基特有の2200cm-1吸収
ピークが無くカルボン酸特有の1650cm-1の吸収ピ
ークがみられることにより、シアノ基がカルボン酸に変
換されていることがわかった。このポリマー 6.3g
と無水トリフルオロ酢酸 12.5gをアセトン 25
mlに溶解し、室温において撹拌しながらt−ブチルア
ルコール6.1gを添加し熟成5時間を行なった。ロー
タリエバポレーターを用いて減圧乾燥により未反応のt
−ブチルアルコール、アセトンを除去した。これにPG
MEAを加えることにより固形分濃度20wt%溶液に
調製した。
【0082】得られたt−ブチル化ポリヒドロキシカル
ボニルエチルシルセスキオキサン(固形分濃度20wt
%溶液)のGPC曲線は単一のピークとなり、モノマー
に由来する残存ピークは全く見られず、重量平均分子量
Mwは10000であった。またFT−IR解析により
側鎖カルボン酸のt−ブチル化率は20%であることが
確認された。
【0083】(実施例1)合成例6にて得られた樹脂溶
液B−1(固形分濃度20wt%溶液)に、酸発生剤と
してトリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロアンチ
モンをポリマーに対して1wt%添加した後、0.2μ
mフィルターにてろ過することによりレジスト溶液を調
製した。
【0084】この溶液をシリコンウエハ上に3000r
pmにてスピンコートし、ホットプレート上で100℃
2分間プリベークした。膜厚は4000Åであった。
こうして得られたウエハ上のレジスト膜をArFエキシ
マステッパー(NA=0.55)で露光した後、温度1
50℃ 1分間のポストエクスポージャベーク(PE
B)を行なった。続いて2.38%のテトラメチルアン
モニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像
を行い、水で30秒間リンスした。その結果、本レジス
ト材料はポジ型の特性を示し照射線量(感度)6mJ/
cm2 にて0.14μm幅のライン&スペース(L&
S)を解像した。
【0085】(実施例2)合成例7にて得られた樹脂溶
液B−2(固形分濃度20wt%溶液)に、酸発生剤と
してトリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロアンチ
モンをポリマーに対して1wt%添加した後、0.2μ
mフィルターにてろ過することによりレジスト溶液を調
製した。
【0086】この溶液をシリコンウエハ上に3000r
pmにてスピンコートし、ホットプレート上で100℃
2分間プリベークした。膜厚は5000Åであった。
こうして得られたウエハ上のレジスト膜をArFエキシ
マステッパー(NA=0.55)で露光した後、温度1
50℃ 1分間のポストエクスポージャベーク(PE
B)を行なった。続いて2.38%のテトラメチルアン
モニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像
を行い、水で30秒間リンスした。その結果、本レジス
ト材料はポジ型の特性を示し照射線量(感度)7mJ/
cm2 にて0.15μm幅のライン&スペース(L&
S)を解像した。
【0087】(実施例3)合成例8にて得られた樹脂溶
液B−3(固形分濃度20wt%溶液)に、酸発生剤と
してトリフェニルスルフォニウムトリフレートポリマー
に対して1.5wt%添加した後、0.2μmフィルタ
ーにてろ過することによりレジスト溶液を調製した。こ
の溶液をシリコンウエハ上に3000rpmにてスピン
コートし、ホットプレート上で100℃ 2分間プリベ
ークした。膜厚は4500Åであった。こうして得られ
たウエハ上のレジスト膜をArFエキシマステッパー
(NA=0.55)で露光した後、温度150℃ 1分
間のポストエクスポージャベーク(PEB)を行なっ
た。続いて2.38%のテトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像を行い、水で
30秒間リンスした。その結果、本レジスト材料はポジ
型の特性を示し照射線量(感度)5mJ/cm2 にて
0.14μm幅のライン&スペース(L&S)を解像し
た。
【0088】(実施例4)合成例9にて得られた樹脂溶
液B−4(固形分濃度20wt%溶液)に、酸発生剤と
してジオキソシクロヘキシル−2−ノルボニルスルフォ
ニウムトリフレートをポリマーに対して1wt%添加し
た後、0.2μmフィルターにてろ過することによりレ
ジスト溶液を調製した。
【0089】この溶液をシリコンウエハ上に3000r
pmにてスピンコートし、ホットプレート上で100℃
2分間プリベークした。膜厚は5000Åであった。
こうして得られたウエハ上のレジスト膜をArFエキシ
マステッパー(NA=0.55)で露光した後、温度1
50℃ 1分間のポストエクスポージャベーク(PE
B)を行なった。続いて2.38%のテトラメチルアン
モニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像
を行い、水で30秒間リンスした。その結果、本レジス
ト材料はポジ型の特性を示し照射線量(感度)9mJ/
cm2 にて0.16μm幅のライン&スペース(L&
S)を解像した。
【0090】(実施例5)合成例10にて得られた樹脂
溶液B−5(固形分濃度20wt%溶液)に、酸発生剤
としてジオキソシクロヘキシル−2−ノルボニルスルフ
ォニウムトリフレートをポリマーに対して1wt%添加
した後、0.2μmフィルターにてろ過することにより
レジスト溶液を調製した。
【0091】この溶液をシリコンウエハ上に3000r
pmにてスピンコートし、ホットプレート上で100℃
2分間プリベークした。膜厚は5500Åであった。
こうして得られたウエハ上のレジスト膜をArFエキシ
マステッパー(NA=0.55)で露光した後、温度1
50℃ 1分間のポストエクスポージャベーク(PE
B)を行なった。続いて2.38%のテトラメチルアン
モニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像
を行い、水で30秒間リンスした。その結果、本レジス
ト材料はポジ型の特性を示し照射線量(感度)9mJ/
cm2 にて0.14μm幅のライン&スペース(L&
S)を解像した。
【0092】(比較例1)合成例11にて得られた樹脂
溶液B−6(固形分濃度20wt%溶液)に、酸発生剤
としてトリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロアン
チモンをポリマーに対して1wt%添加した後、0.2
μmフィルターにてろ過することによりレジスト溶液を
調製した。
【0093】この溶液をシリコンウエハ上に3000r
pmにてスピンコートし、ホットプレート上で100℃
2分間プリベークした。膜厚は4500Åであった。
こうして得られたウエハ上のレジスト膜をArFエキシ
マステッパー(NA=0.55)で露光した後、温度1
50℃ 1分間のポストエクスポージャベーク(PE
B)を行なった。続いて2.38%のテトラメチルアン
モニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像
を行い、水で30秒間リンスした。その結果、本レジス
ト材料は照射線量(感度)10mJ/cm2 にてもポジ
型の特性を示すもの、2.38%のテトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド(TMAH)では溶解性が強過ぎ
て、ライン&スペース(L&S)を解像することはでき
なかった。
【0094】(比較例2)側鎖メチル:フェニル=2:
1のポリオルガノシルセスキオキサン(商品名グラスレ
ジンGR100 昭和電工株式会社)を固形分濃度20
wt%にてプロピレングリコールメチルエーテルアセテ
ート(PGMEA)溶液にし、酸発生剤としてトリフェ
ニルスルフォニウムヘキサフルオロアンチモンをポリマ
ーに対して1wt%添加した後、0.2μmフィルター
にてろ過することによりレジスト溶液を調製した。
【0095】この溶液をシリコンウエハ上に3000r
pmにてスピンコートし、ホットプレート上で100℃
2分間プリベークした。膜厚は4000Åであった。
こうして得られたウエハ上のレジスト膜をArFエキシ
マステッパー(NA=0.55)で露光した後、温度1
50℃ 1分間のポストエクスポージャベーク(PE
B)を行なった。続いて2.38%のテトラメチルアン
モニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像
を行い、水で30秒間リンスした。その結果、本レジス
ト材料はポジ型の特性を示し照射線量(感度)100m
J/cm2にて0.20μm幅のライン&スペース(L
&S)を解像した。
【0096】以上の実施例、比較例に於ける感度並びに
ライン&スペース(L&S)の解像線幅を表1に示す。
【0097】
【表1】
【0098】
【発明の効果】本発明のレジスト樹脂組成物を、波長が
220nm以下のエキシマレーザー(193nmArF
レーザ等)の遠紫外線等による露光に用いた場合、照射
線量10mJ/cm2 以下の高感度と0.15μm以下
のライン&スペース(L&S)での良好な解像性によ
り、良好な微細パターン形状を得ることができる。従っ
て本発明は半導体産業に於ける超微細加工技術にとって
大きな価値を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/027 H01L 21/30 502R

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)からなるポリオルガノシル
    セスキオキサンを含有することを特徴とする重合体。 一般式(1); 【化1】 (式中R1 ,R2 は、それぞれ独立して炭素数1〜4の
    アルキル基から選ばれた少なくとも1種の置換基、また
    は酸で分解し得るエステルを示し、R3 〜R6は炭素数
    1〜4のアルキル基、または水素原子を示す。またnは
    正の数である)
  2. 【請求項2】 一般式(1)で示される重合体が、不飽
    和結合を有するポリオルガノシルセスキオキサンと、酸
    により分解する基を有するアクリルモノマーとが付加反
    応した構造であることを特徴とする請求項1記載の重合
    体。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で示されるポリオルガノシ
    ルセスキオキサンの構造が、一般式(2)で示される部
    分分岐構造を含むラダー構造から成ることを特徴とする
    請求項1または2記載の重合体。 一般式(2); 【化2】 (式中R7 〜R10はそれぞれ独立して炭素数1〜4のア
    ルキル基から選ばれた少なくとも1種の置換基、または
    酸で分解し得るエステルを示し、R11〜R16はそれぞれ
    独立して炭素数1〜4のアルキル基、または水素原子を
    示す。またm、pは正の数である)
  4. 【請求項4】 一般式(1)で示されるポリオルガノシ
    ルセスキオキサン中に含まれる末端基OR3 〜OR6
    0.1〜99mol%がエンドキャップ化されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載の重合体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の重合体、及び、波長
    220nm以下の遠紫外線、電子線、またはX線の照射
    作用により分解して酸を発生する光酸発生剤とを含有す
    ることを特徴とするレジスト樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のレジスト組成物を、被加
    工基板上に塗布しプリベーク後、波長220nm以下の
    遠紫外線、電子線、またはX線により露光し、次いでベ
    ークを行った後に現像して、レジストパターンを形成す
    ることを特徴とするパターン形成方法。
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