JPH0879236A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH0879236A
JPH0879236A JP6215699A JP21569994A JPH0879236A JP H0879236 A JPH0879236 A JP H0879236A JP 6215699 A JP6215699 A JP 6215699A JP 21569994 A JP21569994 A JP 21569994A JP H0879236 A JPH0879236 A JP H0879236A
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JP6215699A
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English (en)
Inventor
Koichi Shibata
浩一 柴田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暗号通信を行う通信システムを構成する通信
装置において、暗号強度を強化する通信装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 送信時には、通信毎に制御部1内で乱数を発
生し、その値Nで暗号化回路7で暗号化する所定の初期
値テーブルに格納しておいたCBC初期値を変更して原
稿を暗号化して送信する。受信時には、制御部1内でこ
の初期値テーブルを共有しておき、送られてきた暗号文
の最初の1行目を解読・復号化して1728ドットと成
るか否かを判別することで上記の値Nを検索し、一致を
見た値Nで全文を平文化と復号化を行い、記録部15か
ら出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、暗号通信機能を有する
通信装置、特に電話回線を用いたファクシミリ等に好適
な通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ通信では同一メーカのファ
クシミリ同士の通信では、付加機能として種々の特殊通
信を行うことができる。そのような特殊通信の一つに暗
号通信がある。
【0003】図9はそのようなファクシミリ通信装置の
一般的な暗号通信の手順を示している。図9のパス
(A)において91〜94は送信側の信号処理の手順で
ある。送信しようとする原稿は、まず、スキャナ91に
よって読み取られ、読み取られた原稿の画像データは、
92においてMH(モディファイド・ホフマン)或いは
MR(モディファイド・リード)等のアルゴリズムによ
ってデータ圧縮、即ち符号化処理される。次いで、この
圧縮された画像データに対して秘密通信とすべく、93
において暗号鍵を用いて暗号化処理され、その暗号化デ
ータが送信側モデム94としてのファクシミリ通信装置
から電話回線に送出される。
【0004】このように従来においては、ファクシミリ
通信装置を用いて暗号通信を行う際には、スキャナ91
で読み取った画像データを、何等加工することなく、ス
キャナ91で読み取った順序そのままに暗号化送信して
いた。
【0005】図9のパス(B)に示す95〜98のブロ
ックは、受信側の信号処理手順である。受信側モデム9
5としてのファクシミリ通信装置で電話回線から受信さ
れた原稿の暗号受信データは、96で送信側と同一の暗
号鍵を用いて平文化処理(暗号文の解読)がなされる。
平文化された画像データは、97においてデータ伸張、
即ち復号化され、元の画像データに復元されてプリンタ
98により印刷される。これら一連の処理によって、受
信側で原稿が取り出される。ここで、暗号鍵とは、一種
の数値データである。
【0006】図10は典型的な送信原稿の一例である。
図示の原稿は、CCITT(国際電信電話諮問委員会)
の定める標準原稿である。この原稿Mから明らかなよう
に、通常の送信原稿は、殆どの部分が”白”、即ち文字
や図柄の書き込まれていない白地の部分で占められてい
る。
【0007】いま、従来のファクシミリ通信装置におい
て、スキャナ91により最初にスキャンされる部分、言
い替えれば通信データの最初の部分または、最初に暗号
化される部分について考えると、原稿Mで最初にスキャ
ンされるのは、その先頭部分Hである。通常、この先頭
部分Hは全白であることが多い。このような理由により
従来のファクシミリ通信装置で何らかの原稿を送出しよ
うとすると、その送出データの最初の部分は全白に対す
るデータに対応する可能性が非常に高いといえる。
【0008】図11はファクシミリ通信装置における一
般的な暗号化処理部の代表的な一例として、図11の
(A)には、ECB(Electric CodeBook)モードを用
いた例を、また図11の(B)には、CBC(Cipher B
look Chaining)モードを用いた例を示す。図11の
(A)と(B)の両者ともに、通常は上述のように平文
Pに対して暗号鍵Kを用いて暗号文Cを出力するもので
ある。
【0009】ECBモードでは、図11の(A)に示す
ように、暗号を掛けようとする画像データと暗号が1対
1に対応する。一方、CBCモードでは図11の(B)
に示すように、例えばn番目の平文Pnを暗号化する
際、その1回前の暗号文Cn-1と平文Pnとの間のEOR
(排他的論理和)を取り、その結果を暗号化する。な
お、この場合、1番目の画像データは暗号文が存在して
いないため、予め秘密に設定された初期値IVを用い、
この初期値IVと平文P1とのEORを取るものであ
る。
【0010】以上のように、暗号通信を行う場合、通
常、人目に触れるのは、暗号文Cのみであり、その暗号
文Cが解読される可能性はかなり低くなるというもので
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送信デ
ータのうち最初にスキャンされる部分は、上述のよう
に”全白”に対応するデータであることが多いことか
ら、画像データと暗号が1対1に対応するECBモード
では、スキャナ91で原稿Mを読み取らせるとき、受信
された暗号化データの最初の部分は、”白”に相当する
画像データを暗号化したものであることが容易に判明し
てしまい、暗号化アルゴリズムの強度に欠けるという問
題点がある。
【0012】また、CBCモードにおいては、初期値I
Vが既知でないため、1番目の画像データが”白”であ
っても、この”白”を表す平文P1にもスクランブルが
掛けられているため、ECBモードの場合よりも暗号化
アルゴリズムの強度は高いといえるが、送出データの最
初の部分が”白”である点はECBモードと同じであ
る。従って、両モードにおいて平文P(全白のデータ)
と、それに対応する暗号文Cが事実上公開されているよ
うなものであるという問題点がある。
【0013】即ち、以上のように従来の通信装置では、
特定の平文とそれに対する暗号文が既知になるので、そ
の暗号の強度はかなり低下するという問題点がある。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑み成されたもの
であり、暗号通信を行う通信システムを構成する通信装
置において、暗号強度を強化する通信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通信装置は、請求項1のように、再帰的な
アルゴリズムを用いて通信文を暗号化するに際し、この
アルゴリズムにおける初期値を所定の表に則り選択的に
変更できる暗号通信を行う機能を有する送受信可能な通
信装置において、所定の規則に従った乱数を発生する乱
数発生手段と、この乱数発生手段の出力に応じて上記表
のうちいずれかの上記初期値を読み出す読出手段と、上
記読出手段の出力を基に通信文を暗号化して送信する送
信手段と、送信されてきたデータを受けて、上記表のう
ちのいずれの初期値が用いられたかを検索する受信手段
と、この受信手段の出力に応じて受信されたデータを平
文化する平文化手段とを備えるものである。
【0016】また、請求項2のように、再帰的なアルゴ
リズムを用いて通信文を暗号化するに際し、このアルゴ
リズムにおける初期値を所定の表に則り選択的に変更で
きる暗号通信を行う機能を有し、かつ上記初期値選択の
手順を示す手順情報を予め送受信する通信装置におい
て、所定の規則に従った乱数を発生する乱数発生手段
と、この乱数発生手段の出力に応じて上記表のうちいず
れかの上記初期値を読み出す読出手段と、上記読出手段
の出力を基に通信文を暗号化して上記手順情報とともに
送信する送信手段と、送信されてきた上記手順情報を受
けて、上記表のうちのいずれの初期値が用いられたかを
判別する判別手段と、この判別手段の出力に応じて受信
されたデータを平文化する平文化手段とを備えるもので
ある。
【0017】また、請求項3のように、再帰的なアルゴ
リズムを用いて通信文を暗号化するに際し、このアルゴ
リズムにおける初期値を所定の表に則り選択的に変更で
きる暗号通信を行う機能を有し、かつ上記初期値選択の
手順を示す手順情報を予め送受信する通信装置におい
て、所定の規則に従った乱数を発生する乱数発生手段
と、この乱数発生段の出力に応じて上記表のうちいずれ
かの上記初期値を読み出す読出手段と、上記読出手段の
出力を基に上記手順情報とともに通信文を暗号化して送
信する送信手段と、送信されてきた上記手順情報を受け
て、上記表のうちのいずれの初期値が用いられたかを判
別する判別手段と、この判別手段の出力に応じて受信さ
れたデータを平文化する平文化手段とを備えるものであ
る。
【0018】また、請求項4のように、再帰的なアルゴ
リズムを用いて通信文を暗号化するに際し、このアルゴ
リズムにおける初期値を所定の表に則り選択的に変更で
きる暗号通信を行う機能を有する送受信可能な通信装置
において、送信側と受信側の双方についてその通信相手
に応じて変化する実質的に複数の計数手段と、この計数
手段の出力に応じて上記初期値を上記表から読み出し、
決定する決定手段とを備えるものである。
【0019】
【作用】請求項1に記載の構成によると、送信側では乱
数発生手段によって発生した乱数を基に送信手段におい
て所定の表からCBCモードの初期値を読みだして原稿
を暗号化したうえで送信し、受信側では受信手段におい
て送信に用いられた初期値を検索して決定し送られたデ
ータを平文化手段において平文化することとなる。
【0020】また、請求項2の構成によると、送信側で
は乱数発生手段によって発生した乱数を基に送信手段に
おいて所定の表からCBCモードの初期値を読みだして
原稿を暗号化し、この暗号文とともに初期値を手順情報
に載せて送信し、受信側では受信手段において送信に用
いられた初期値を判別手段において手順情報から判別
し、この初期値を用いて送られた暗号文を平文化手段に
おいて平文化することとなる。
【0021】また、請求項3の構成によると、送信側で
は乱数発生手段によって発生した乱数を基に、送信手段
において所定の表からCBCモードの初期値を読みだし
て原稿を暗号化し、この暗号文とともに暗号化した初期
値を手順情報に載せて送信し、受信側では受信手段にお
いて送信に用いられた初期値を判別手段において手順情
報から判別して解読し、この初期値を用いて送られた暗
号文を平文化手段において平文化することとなる。
【0022】また、請求項4の構成によると、送信側で
は計数手段によって決定した値を用いてCBCモードの
初期値を決定して原稿を暗号化し、受信側では送信相手
に1対1に対応した計数手段の値をもとに送信された暗
号文を平文化することとなる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の通信装置を、CBCモードに
よる暗号通信を行うファクシミリ通信装置に適用した例
につき図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
通信装置における第1の実施例に係るファクシミリ通信
装置の全体構成を示すブロック図である。同図におい
て、1はマイクロコンピュータ等から成る制御部であっ
て、全体の制御を司る。
【0024】なお、この制御部1は、図2に示すように
中央処理装置(以下「CPU」と略す)2、プログラム
読出専用記憶素子(以下「ROM」と略す)3、ランダ
ム・アクセス・メモリ(以下「RAM」と略す)4から
構成されている。また、RAM4は、図2に示すよう
に、暗号通信を行うときのワーク領域、記憶領域の一つ
の形態としての暗号鍵記憶領域、初期値テーブル、カウ
ンタ等として利用される。
【0025】図1に戻って、5は操作部であり、ユーザ
が操作するキー・アレイを有する。6は符号化/復号化
回路であり、前述のように圧縮/伸張等を行う回路であ
る。7は暗号化/平文化回路であり、当該ファクシミリ
通信装置が送信側として動作するときにはCBCモード
による暗号化を行い、受信側として動作するときには平
文化を行う。8は変復調部モデム、9はNCU(網制御
装置)、10は電話回線である。11は原稿を読み取る
スキャナ11aを有する読み取り部である。
【0026】12は読み取った画像データにシェーディ
ング補正等の処理を施す画像処理部である。13は送信
機能部、14は受信機能部、15はプリント部15a等
を有する記録部である。上述した操作部5、変復調部モ
デム8、NCU9、スキャナ11a、プリント部15a
とCPU2は、図2に示すように、データバス17を介
して接続されている。さらに、16は通信時刻を計測す
るリアルタイムクロック(以下「RTC」と略す)であ
る。
【0027】さて、図3は、本実施例の動作を表すフロ
ーチャートである。同図に則り、以上のように構成され
た本実施例の動作を説明する。まず、送信側の動作を先
に説明する。図3の(a)はこの送信側の主要な動作を
表している。
【0028】まず、ユーザが読み取り部11に原稿をセ
ットし、操作部5から相手先の電話番号を入力すると、
ステップ301において、NCU9を介して送信相手に
電話を掛ける等の送信動作を開始する。ステップ302
においてスキャナ11aによって原稿を読み込み、逐次
RAM4に蓄えていく。ステップ303において符号化
回路6で符号化し、ステップ304において、暗号鍵K
をRAM4の暗号鍵記憶領域から読み出す。
【0029】次にステップ305において、乱数発生ル
ーチンを呼び出して、乱数Nを作る。個の乱数発生のア
ルゴリズムの一例を、図4に示している。まずステップ
401において日付(D)、時間(H)、分(M)、秒
(S)の値をRTC16から読み出す。次いでステップ
402において、CBC初期値の登録数AをRAM4か
ら読み出す。なお、このCBC初期値の登録数について
は後に詳解する。
【0030】ステップ403において、 N=(D+H+M+S) MOD A (1) なる計算を行う。ここで、「MOD」とは、「modu
lo」の略であり、群論においてAを法とする剰余群を
表す演算記号である。換言すれば、(1)式の意味する
ところは、上述のD、H、M、Sの値を加算してそれを
登録するAで割った余りを表している。
【0031】参考のため、なぜ(1)式の演算が乱数と
なるかを説明しておく。例えば、15日14時35分2
7秒に通信されたとすると、 15+14+35+27=91 となり、この値”91”を例えば初期値テーブルの登録
数Aが”10”であったとすると、その余りは”1”で
ある。これによって1番目の初期値を用いることとな
る。ここで、D、H、M、Sの値は、通信毎に異なり、
通信ごとにどの値をとるかは不定である。これにより、
ある種の擬乱数を生成できることになる。
【0032】この乱数発生後に、ステップ306におい
て、N番目のCBC初期値IVNをRAM4内の初期値
テーブルから読み出す。このテーブルは、例えば、下表
に表されるような4ビット長で16個の値が格納されて
いる。
【0033】
【表1】
【0034】ステップ307において、この表から読み
だした番号Nに対応した初期値IVNと先に読みだした
暗号鍵Kを用いて図11の(B)に示した構成の暗号化
回路7において暗号化する。この後、ステップ308に
おいて、変復調部モデム8とNCU9を介して電話回線
10に送信する。以上が、送信側の動作である。
【0035】次に受信側の動作に付いて説明する。図3
の(b)は、受信側の主な動作を表すフローチャートで
ある。まず、送信相手から着呼すると、ステップ351
において、周辺回路を受信モードに切り換える等の受信
動作を開始する。
【0036】次にステップ352において、電話回線1
0からの暗号文のデータを変復調部モデム8を介して受
信し、RAM4のワーク領域に格納してゆく。これとと
もにステップ353において、暗号鍵KをRAM4の暗
号鍵記憶領域から読み出し、ステップ354において、
内部値Mを0にクリアする。
【0037】次にステップ355において、M番目の初
期値IVMを上表から読みだしてくる。いまの場合は、
M=0であり、従ってIV0=00000000000
00000である。このIV0を基に、ステップ356
においてCBC初期値の判定を行う。この判定のアルゴ
リズムは、図5に示すとおりである。
【0038】まず、ステップ501において、RAM4
から最初の1ブロック目を読みだし、暗号鍵KとCBC
初期値IV0で平文化し、ステップ502において、こ
の平文データのうち先頭の1ライン目を復号化回路6に
おいて復号する。ここで、通常のファクシミリ通信では
1ラインのドット数は、規格上1728ドットと定めら
れており、初期値IVが暗号化を行った初期値と一致し
なければ、復号後の1ラインのドット数は、1728ド
ットとならない。
【0039】即ち、ステップ503において、上述の理
由により、復号後の1ラインが1728ドットか否かを
判定し、一致すればCBC初期値IVが正しいとしてス
テップ505を実行し、不一致であればCBC初期値I
Vが正しくないとしてステップ504を実行し、サブル
ーチンの処理を終える。ここで、例では前述のように暗
号化の初期値は”1”であったから、初期値IV0では
1728ドットに一致せず、ステップ504が実行され
て図3の(b)に示したメインルーチンに復帰すること
になる。
【0040】さて、図3の(b)に戻って、ステップ3
57において、前述のIVM(ここではIV0)が一致し
ているか否かの情報を受け取り、もし一致していればス
テップ360を実行し、不一致であればステップ358
を実行する。今の場合、不一致であるからステップ35
8が実行される。
【0041】ステップ358では、全ての初期値のパタ
ーンが試されたか否かを判定し、もし試されていれば、
どの初期値にも一致しなかったのであるから、ステップ
363を実行してエラー表示して全ての受信動作を完了
する。今の場合、1つ目で一致しなかっただけであるか
ら、ステップ359が実行され、値Mをインクリメント
し、処理をステップ355に戻す。
【0042】ここで、前述のように送信に用いられた初
期値はIV1であるから、ステップ356において一致
を見、ステップ357においてIVMは正しいと判定さ
れ、ステップ360が実行される。ステップ360で
は、前述の暗号鍵KとこのCBC初期値IV1を用い
て、全文を平文化回路7で平文化し、ステップ361に
おいて復号化回路6で復号化する。この後、ステップ3
62において全文をプリンタ部11aから出力し、全て
の受信処理を完了する。以上が受信側の動作である。
【0043】以上のように本実施例によれば、日付時分
秒によって通信毎に異ならせて生成した乱数の値でCB
C初期値を決定しているので、同一の原稿を繰り返し送
信しても、送信の度にCBC初期値が異なり、傍受者が
いても、どの初期値で暗号化されているのかが不明であ
るため、暗号を解読することが困難となり、暗号の強度
が増すという効果が得られる。
【0044】さて、図6は本発明の第2の実施例におけ
る通信装置の動作を表すフローチャートである。ハード
ウェアの構成は、第1の実施例と同一であり、説明は省
略する。はじめに、送信側の動作について説明する。図
6の(a)は、送信側の主な動作を表すフローチャート
である。
【0045】同図において、ステップ601〜605は
第1の実施例におけるステップ301〜305と同一で
あり、説明は省略する。ステップ606において、”N
SS”に乱数の値Nの情報を付加する。ここで、”NS
S”とは、「非標準機能設定」を表すファクシミリ通信
装置のための一種の制御信号であり、CCITTの勧告
T.30で示された仕様に則って設定される。
【0046】この後の処理ステップ607と608は、
第1の実施例におけるステップ306と307と同一で
あり、説明を省略する。ステップ609において、暗号
データとともに上記の”NSS”信号を変復調部モデム
8とNCU9を介して電話回線10に送信する。以上
が、送信側の動作である。
【0047】次に受信側の動作に付いて説明する。図6
の(b)は、受信側の主な動作を表すフローチャートで
ある。まず、送信相手から着呼すると、ステップ651
において、周辺回路を受信モードに切り換える等の受信
動作を開始する。
【0048】次いで、ステップ652において、最初に
送られてくる制御コードから”NSS”信号を分離し、
ステップ653において前述の乱数の値Nを読み取り、
ステップ654において送られてくる暗号文のデータを
受信し、RAM4内のワーク領域に蓄える。全文を受信
し終わると、制御部1は、NCU9に電話回線10との
接続を切る等の受信終了の動作を指令する。
【0049】さて、このような送信相手からの暗号文の
データの受信を完了した時点で、ステップ655におい
て、暗号鍵Kを読みだし、ステップ656において先に
分離しておいた乱数の値Nに対応するCBC初期値IV
NをRAM4の初期値テーブルから読み出す。この後、
ステップ657において平文化回路7でRAM4のワー
ク領域に蓄えておいた暗号文のデータを平文化し、RA
M4のワーク領域の別の領域に格納する。
【0050】この後、ステップ658においてこの平文
化されたデータを復号化回路6において伸張し、ステッ
プ659において、プリンタ部15aから用紙に印字す
る。これによって、受信動作の全てを終わる。
【0051】以上のように本実施例によれば、暗号化の
初期値IVNを乱数Nによって決定し、その値Nを”N
CC”信号に載せて送信相手に送るので、送信相手にと
って暗号解読に不都合を生じることはなくなり、第1の
実施例の効果に加えて、暗号解読が第1の実施例に較べ
高速化されるという更なる効果がある。
【0052】さて、図7は本発明の第3の実施例におけ
る通信装置の動作を表すフローチャートである。ハード
ウェアの構成は、第1の実施例と同一であり、説明は省
略する。はじめに、送信側の動作について説明する。図
7の(a)は、送信側の主な動作を表すフローチャート
である。
【0053】同図において、ステップ701〜705は
第1の実施例におけるステップ301〜305と同一で
あり、説明は省略する。ステップ706において、乱数
の値Nを適当な暗号鍵K’を用いて暗号化してNCとす
る。この暗号化の方法としては、ECBモードでも良い
し、受信側と共通で任意の初期値IV’を定めたCBC
モードでも良い。次いでステップ707において、この
暗号化された値NCを”NSS”信号に付加する。
【0054】この後の処理ステップ708〜710は、
第2の実施例におけるステップ607〜609と同一で
あり、説明を省略する。以上が、送信側の動作である。
【0055】次に受信側の動作に付いて説明する。図7
の(b)は、受信側の主な動作を表すフローチャートで
ある。同図において、ステップ751と752は第2の
実施例におけるステップ651と652と同一であり、
説明を省略する。
【0056】ステップ753において前述の暗号化され
た乱数の値NCを読み取り、ステップ754において、
ECBモードであれば暗号鍵K’のみを用いて平文化し
て乱数の値Nとする。CBCモードであれば、送信側と
共通の初期値IV’と暗号鍵K’を用いて平文化して乱
数の値Nとする。
【0057】これ以降の処理ステップ755〜760
は、第2の実施例におけるステップ654〜659と同
一であり、説明を省略する。これによって、受信動作の
全てを終わる。
【0058】以上のように本実施例によれば、CBCモ
ードの初期値を決定する乱数Nまで暗号化して送受信す
るので、傍受者に解読される可能性が下がり、更に通信
の秘密は守られることとなる。
【0059】さて、図8は本発明の第4の実施例におけ
る通信装置の動作を表すフローチャートである。ハード
ウェアの構成は、第1の実施例と同一であり、説明は省
略する。はじめに、送信側の動作について説明する。図
8の(a)は、送信側の主な動作を表すフローチャート
である。同図において、ステップ801〜804は第2
の実施例におけるステップ601〜604と同一であ
り、説明は省略する。
【0060】ステップ805において、RAM4から相
手先に応じたカウンタ値CBを読みだしてくる。この値
Bは、ある特定の受信者に対して行った、通信回数を
示すものである。この値CBを用いて、ステップ806
において先に挙げた表1からCB番目のCBC初期値I
CBを読み出す。その後、ステップ807において先に
読みだしておいた暗号鍵Kとこの初期値IVCBで通信デ
ータを暗号化してRAM4のワーク領域に蓄える。
【0061】ステップ808において前述のカウンタ値
Bに1を加えて、新たな値CBとしてRAM4のカウン
タの領域に蓄える。その後、ステップ809において変
復調部モデム8とNCU9を介して電話回線10に送信
される。これにより、一連の送信動作を完了する。
【0062】なお、カウンタ値Cは、例えば4ビット長
程度であり、0〜15のうちのいずれかの値を取る。こ
の場合、例外的な処理を施さない限り、通常のマイクロ
コンピュータ等の演算では15に1を足してオーバーフ
ローしても、カウンタの値は再び0の値に戻るものが一
般的である。従って、何等特殊な処理を施すことなく、
リングカウンタを自然かつ容易に実現できる。
【0063】さて、次に受信側の動作に付いて説明す
る。図8の(b)はこの受信側の主要な動作を表してい
る。同図において、ステップ851〜853は、第1の
実施例におけるステップ351〜353と同一であり、
説明を省略する。
【0064】これらステップ851〜853の処理によ
って、外部からの送信データが受信され、相手の電話番
号等が判明すると、ステップ854において、その送信
相手に対応するカウンタ値CAをRAM4から読み出
す。この値CAを用いて、ステップ855において、送
信側と共通の初期値テーブルからCBC初期値IVCA
読み出す。
【0065】これ以降のステップ855〜858は、C
BC初期値IVCAが異なるだけで、第2の実施例におけ
るステップ656〜659と同一であり、説明は省略す
る。これら一連の処理によってプリントアウトの動作が
完了した時点で、ステップ859において送信側と同様
にカウンタ値CAに1だけ足して新たなカウンタ値CA
し、RAM4のカウンタに格納する。これにより、一連
の受信動作を完了する。
【0066】以上のように本実施例によれば、通信相手
に応じて設定したカウンタの値を通信毎にインクリメン
トして通信回数毎に異ならせているので、CBC初期値
を知る傍受者がいても、どの初期値を用いて暗号化され
ているのかが不明であるため、暗号を解読することが困
難となり、暗号の強度が増すという効果が得られる。
【0067】なお、以上の2つの実施例の送信側と第2
の実施例の受信側において、一旦、全ての通信データを
RAM4に蓄えていたが、符号化や暗号化が終わるたび
に逐次的に出力していっても良い。また、乱数Nの発生
の方法としては、一様乱数や正規乱数となる擬乱数であ
っても良く、その乱数の核としては日付・時間等を用い
れば良い。また、暗号化にはCBCモードを用いたが、
ECBモード以外の再帰的アルゴリズムを用いる暗号化
方法であれば何でも良い。その他、本発明は種々変形実
施可能である。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明の通信装置は、請求
項1の構成によれば、所定の規則に則って通信毎に異な
らせて乱数発生手段で生成した乱数の値で読出手段によ
って初期値を所定の表から読みだして決定しているの
で、同一の原稿を繰り返し送信しても、送信の度にCB
C初期値が異なり、初期値の表を知る傍受者がいても、
どの初期値で暗号化されているのかが不明であるため、
暗号を解読することが困難となり、暗号の強度が増すと
いう効果が得られる。
【0069】また、請求項2の構成によれば、乱数発生
手段で発生した乱数の値を手順情報に載せて送信相手に
送るので、送信相手にとって暗号解読に不都合を生じる
ことはなくなり、請求項1の効果に加えて、暗号解読が
高速化されるという更なる効果がある。
【0070】また、請求項3の構成によれば、送信手段
において初期値を決定する乱数の値まで暗号化して送受
信するので、傍受者に解読される可能性が下がり、更に
通信の秘密は守られるという効果がある。
【0071】また、請求項4の構成によれば、暗号化の
ための初期値を通信相手との通信回数で異なる計数手段
の値を基に決定する決定手段を設けたことにより、平文
と暗号文のペアが既知とならないので、暗号の強度が低
下することがないという効果が得られる。また、暗号開
始位置を変化させるだけであるから、送信するデータの
量も変化することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の通信装置における第1の実施例に係
るファクシミリ通信装置の全体構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 同実施例における制御部の具体的構成とその
他の周辺構成部分を示すブロック図である。
【図3】 同実施例における送受信の動作を表すフロー
チャートである。
【図4】 同実施例における乱数発生のアルゴリズムを
示すフローチャートである。
【図5】 同実施例におけるCBC初期値判定のアルゴ
リズムを示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第2の実施例における通信装置の送
受信動作を表すフローチャートである。
【図7】 本発明の第3の実施例における通信装置の送
受信動作を表すフローチャートである。
【図8】 本発明の第4の実施例における通信装置の送
受信動作を表すフローチャートである。
【図9】 一般的なファクシミリ通信装置における通常
の暗号送受信の手順を示すブロック図である。
【図10】 送信原稿の一例を示す図である。
【図11】 一般的なファクシミリ通信装置における暗
号化処理部の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 制御部 5 操作部 6 符号化/復号化回路 7 暗号化/平文化回路 8 変復調部モデム 9 NCU 10 電話回線 11 読み取り部 12 画像処理部 13 送信機能部 14 受信機能部 15 記録部 16 RTC

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再帰的なアルゴリズムを用いて通信文を
    暗号化するに際し、このアルゴリズムにおける初期値を
    所定の表に則り選択的に変更できる暗号通信を行う機能
    を有する送受信可能な通信装置において、 所定の規則に従った乱数を発生する乱数発生手段と、 この乱数発生手段の出力に応じて上記表のうちいずれか
    の上記初期値を読み出す読出手段と、 上記読出手段の出力を基に通信文を暗号化して送信する
    送信手段と、 送信されてきたデータを受けて、上記表のうちのいずれ
    の初期値が用いられたかを検索する受信手段と、 この受信手段の出力に応じて受信されたデータを平文化
    する平文化手段と、を備える通信装置。
  2. 【請求項2】 再帰的なアルゴリズムを用いて通信文を
    暗号化するに際し、このアルゴリズムにおける初期値を
    所定の表に則り選択的に変更できる暗号通信を行う機能
    を有し、かつ上記初期値選択の手順を示す手順情報を予
    め送受信する通信装置において、 所定の規則に従った乱数を発生する乱数発生手段と、 この乱数発生手段の出力に応じて上記表のうちいずれか
    の上記初期値を読み出す読出手段と、 上記読出手段の出力を基に通信文を暗号化して上記手順
    情報とともに送信する送信手段と、 送信されてきた上記手順情報を受けて、上記表のうちの
    いずれの初期値が用いられたかを判別する判別手段と、 この判別手段の出力に応じて受信されたデータを平文化
    する平文化手段と、を備える通信装置。
  3. 【請求項3】 再帰的なアルゴリズムを用いて通信文を
    暗号化するに際し、このアルゴリズムにおける初期値を
    所定の表に則り選択的に変更できる暗号通信を行う機能
    を有し、かつ上記初期値選択の手順を示す手順情報を予
    め送受信する通信装置において、 所定の規則に従った乱数を発生する乱数発生手段と、 この乱数発生手段の出力に応じて上記表のうちいずれか
    の上記初期値を読み出す読出手段と、 上記読出手段の出力を基に上記手順情報とともに通信文
    を暗号化して送信する送信手段と、 送信されてきた上記手順情報を受けて、上記表のうちの
    いずれの初期値が用いられたかを判別する判別手段と、 この判別手段の出力に応じて受信されたデータを平文化
    する平文化手段と、を備える通信装置。
  4. 【請求項4】 再帰的なアルゴリズムを用いて通信文を
    暗号化するに際し、このアルゴリズムにおける初期値を
    所定の表に則り選択的に変更できる暗号通信を行う機能
    を有する送受信可能な通信装置において、 送信側と受信側の双方についてその通信相手に応じて変
    化する実質的に複数の計数手段と、 この計数手段の出力に応じて上記初期値を上記表から読
    み出し、決定する決定手段と、を備える通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001918A1 (fr) * 2006-06-30 2008-01-03 Kiyoto Yui Dispositif de production de nombres aléatoires, dispositif de chiffrement/déchiffrement utilisant un tel dispositif, programme et support d'enregistrement de programme
WO2020059535A1 (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 送信装置および送信方法、並びに受信装置および受信方法

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