JPH08300790A - 簡易な構造の減圧式孔版印刷方法および装置 - Google Patents

簡易な構造の減圧式孔版印刷方法および装置

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JPH08300790A
JPH08300790A JP7138528A JP13852895A JPH08300790A JP H08300790 A JPH08300790 A JP H08300790A JP 7138528 A JP7138528 A JP 7138528A JP 13852895 A JP13852895 A JP 13852895A JP H08300790 A JPH08300790 A JP H08300790A
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stencil
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章郎 小林
Yoshiji Noguchi
芳史 野口
Masakazu Kouno
雅主 河野
Teru Ikezawa
輝 池澤
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/02Stencilling apparatus for office or other commercial use with flat stencil carriers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧時のダイヤフラムの押圧作用により孔版
印刷を行なう減圧式の押圧式孔版印刷装置において、ダ
イヤフラムの反りの負担を軽減して劣化を防止するとと
もに孔版原紙上のインキ塊に均一な押圧力を加えること
ができ、構造が単純で組み立ても容易な減圧式の孔版印
刷装置を提供する。 【構成】 ダイヤフラム(22)を全ての方向に可橈性
のある材質で作られた枠体(21)に張設して第1の壁
面を構成し、該第1の壁面をこれに対向する第2の壁面
(11)に枠状のパッキン(3)を介して積層して減圧
式孔版印刷装置の圧力チャンバを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷方法及び装置
に関し、特に、減圧式の押圧式孔版印刷方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷面が大きくても所定濃度、均一濃度
の孔版印刷を行なうに適している押圧式孔版印刷装置と
して、可橈性または弾性の少なくとも何れか一方を備え
たダイヤフラムを張設してなる壁面を備えた箱体からな
る圧力チャンバと、該圧力チャンバを減圧する減圧手段
と、該圧力チャンバ内に孔版原紙をダイヤフラムに対向
させて固定する孔版原紙支持手段とを備えてなる減圧式
の孔版印刷装置が、特開平6−270523号公報に提
案されている。
【0003】この減圧式の孔版印刷装置は、形状を自己
保持できる硬度の印刷インキを用い、当該印刷インキを
孔版原紙上にインキ塊として載置し、前記箱体内に孔版
原紙をそのインキ塊載置面側をダイヤフラム側としてダ
イヤフラムに対向させて取り付け、箱体を減圧すること
により、ダイヤフラムを孔版原紙上のインキ塊に密着さ
せると共に孔版原紙を被印刷面に密着させ、ダイヤフラ
ムにより孔版原紙上のインキ塊に押圧力を与えて前記被
印刷面に孔版印刷を行なうものである。
【0004】この特開平6−270523号公報の孔版
印刷装置の圧力チャンバとして用いられている箱体は、
中央開口部にダイヤフラムが張設された枠体を蓋部部材
とし、該蓋部部材と上方開口の箱本体とを蝶番によって
開閉自在に接続して構成されているが、ダイヤフラムに
は可橈性のある材質を使用しているとしても、箱体のそ
の他の部分の材質については特に言及していない。ま
た、該箱体の気密性を高めるために、箱本体と蓋部部材
との接合面部にゴム磁石板を貼着することを提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の知見によれ
ば、上記のような減圧式孔版印刷装置において、蓋部部
材と箱本体との接合を良くして密閉性の高い圧力チャン
バを作る為に、蓋部部材を硬い材質で構成した場合、圧
力チャンバの減圧時に蓋部部材がダイヤフラムの反りの
抵抗となり、孔版原紙及びそれに載置された印刷インキ
に十分な押圧力が加わらず、孔版原紙上のインキに盛り
ムラがある場合、インキに均一な押圧力が加わらず、過
度に減圧すればダイヤフラムに過度の変形を生じさせ、
早期劣化の原因となる。
【0006】また、圧力チャンバの気密性を高める為に
蓋部部材を重い材質で構成した場合は操作性が悪くな
り、また、上記のように箱本体と蓋部部材との接合面部
にゴム磁石板を使用すると部品点数が多くなり構造が複
雑化する。
【0007】本発明は、ダイヤフラムの反りの負担を軽
減してダイヤフラムの劣化を防止するとともに孔版原紙
上のインキ塊に均一な押圧力を加えることができる減圧
式の孔版印刷方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0008】又、本発明は、構造が単純で組み立ても容
易な減圧式の孔版印刷装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決しようとする手段】上記目的は、本発明に
よれば、形状を自己保持できる硬度の印刷インキを用
い、当該印刷インキを孔版原紙上にインキ塊として載置
し、一部壁面を可橈性又は弾性の少なくとも何れか一方
を備えたダイヤフラムにより構成した圧力チャンバ内に
前記孔版原紙をそのインキ塊載置面側を当該ダイヤフラ
ムと対向させて配置し、前記圧力チャンバを減圧するこ
とにより前記ダイヤフラムを前記孔版原紙上のインキ塊
に密着させると共に前記孔版原紙を被印刷面に密着さ
せ、前記ダイヤフラムにより前記孔版原紙上のインキ塊
に押圧力を加えて前記被印刷面に孔版印刷を行なう孔版
印刷方法において、ダイヤフラムを備えた前記壁面を、
全ての方向に可橈性のある材質からなる枠体とこれに張
設されたダイヤフラムとから構成し、減圧時のダイヤフ
ラムの張引にあわせてこれを支持する枠体も橈むように
してダイヤフラムだけに変形の負担をかけることなく孔
版原紙及びインキ塊に均等な押圧力をかけることができ
るようにした孔版印刷方法によって達成される。
【0010】上記圧力チャンバは、例えば、ダイヤフラ
ムを備えた前記壁面を、枠状のパッキンを介して、これ
に対向する別の壁面に積層することにより形成すること
ができる。当該別の壁面は特開平6−270523号公
報に記載の孔版印刷装置の箱本体のようなものであって
もよく、また、建築物等の壁等の大きな物体に直接印刷
を施す場合は、当該物体自体であってもよい。
【0011】かかる本発明の孔版印刷方法は、全ての方
向に可橈性のある材質で作られた枠体とこれに張設され
た可橈性又は弾性の少なくとも何れか一方を備えたダイ
ヤフラムとからなる第1の壁面をこれに対向する第2の
壁面に枠状のパッキンを介して積層してなる圧力チャン
バと、該圧力チャンバ内において孔版原紙を前記ダイヤ
フラムと対向させて配置する孔版原紙支持手段と、該圧
力チャンバ内において印刷用紙を前記孔版原紙と前記第
2の壁面との間に配置する印刷用紙支持手段と、該圧力
チャンバの減圧手段とを有してなる孔版印刷装置を用い
ることによって実施することができる。
【0012】当該枠体はダイヤフラムを支持するに十分
な強度を備えていればよく、該枠体の可橈性はダイヤフ
ラムの可橈性よりも低いことが必要であり、例えば、弾
性のある金属やプラスチックから形成することができ
る。
【0013】当該ダイヤフラムは減圧時に、インキが施
された孔版原紙上に押圧力を与えて印刷用紙に印刷を施
し得る程度の可橈性及び/又は弾性を備えたものであれ
ば、いかなる材質のものであってもよいが、例えば、軟
質塩化ビニル、ゴム等の可橈性または弾性を備えた柔軟
な薄膜により構成することができる。
【0014】ダイヤフラムは枠体と一体成形してもよい
が、枠体の外周寸法とほぼ同じ大きさのダイヤフラムを
枠体に積層して取り付けることもできる。この場合、枠
体と積層されているダイヤフラムの部分、すなわち、枠
体の開口部を塞いでいるダイヤフラムの部分以外の部分
の上にパッキンと孔版原紙支持手段を取り付けておくこ
とが好ましい。このように、ダイヤフラムに予めパッキ
ンと孔版原紙支持手段を取り付けたユニットを構成して
おくことにより、ダイヤフラムが劣化して交換が必要に
なった場合に、該ユニット全体を交換すればよく、交換
操作が簡単になる。
【0015】パッキンは密閉された圧力チャンバを形成
するものであれば、いかなる材質のものであってもよい
が、通気性が無く押圧時の減圧力に支障をきたさない柔
軟性、復帰性を持ったもの、例えばEPDM等でできたもの
を使用することが好ましい。
【0016】また、本発明の孔版印刷方法を、上述のよ
うに建築物の壁等の大きな物体に直接印刷を施すのに使
用する場合は、全ての方向に可橈性のある材質で作られ
た枠体とこれに張設された可橈性又は弾性の少なくとも
何れか一方を備えたダイヤフラムとからなる壁面と、該
壁面に設けられた枠状のパッキンと、該パッキンの内方
において孔版原紙を前記ダイヤフラムと対向させて配置
する孔版原紙支持手段と、減圧手段とからなる孔版印刷
装置によって実施することができる。すなわち、当該孔
版印刷装置のパッキンを被印刷物である建築物の壁等に
載置すれば、当該被印刷物と上記壁面とパッキンとで圧
力チャンバを構成することができ、当該被印刷物に孔版
印刷を施すことができる。
【0017】
【作用】本発明の孔版印刷方法および装置では、ダイヤ
フラムを支持する枠体を全ての方向に可橈性のある材質
で作ったので、減圧時のダイヤフラムの張引にあわせて
枠体も橈むので、減圧時にダイヤフラムと孔版原紙及び
インキ塊との密着性が高まり、インキ塊に盛りムラがあ
っても均等な押圧力を加えられ、ダイヤフラムのみに過
度の変形の負担をかけることもなく、その劣化も防止さ
れる。
【0018】また、このように枠体自体も橈むことか
ら、被印刷面が曲面であったとしても、ダイヤフラムを
当該曲面に沿って密着させることができる。
【0019】
【実施例】以下に、添付の図を参照して本発明の実施例
について説明する。
【0020】図1乃至3は本発明の孔版印刷装置の一具
体例を示す断面図であり、概略的には、基台1と、上板
2と、パッキン3と、孔版原紙支持手段5と、減圧手段
6とから構成されている。ここで、上板2は上記第1の
壁面として位置づけられ、基台1は上記第2の壁面とし
て位置づけられる。
【0021】基台1は、矩形の下板11からなり、その
中央部に印刷用紙支持手段としての印刷用紙載置台13
を備えている。上板2は、中央に矩形開口部を備える矩
形の枠体21を備え、該枠体の外周形状と同じ形状のダ
イヤフラム22が枠体21の下方面に積層され接着され
ており、ダイヤフラム22の下方面にはその周辺部に沿
って枠状のパッキン3が取り付けられており、その内方
には枠体21の開口部を挟んで対向する1対のレール状
の孔版原紙支持手段5が取り付けられており、さらに、
枠体21とダイヤフラム22を穿孔した吸引ポート24
が設けられている。そして、該吸引ポート24は減圧手
段6と連通している。ここにおいて、枠体21はSPC
C等を用いた金属製シート、または塩化ビニル、ABS
等を用いた樹脂製シートとすることができ、ダイヤフラ
ム22は塩化ビニル、ゴム等を用いた樹脂製シートとす
ることができる。
【0022】かくして、図2に示されるように、この孔
版印刷装置は、上板2をパッキン3を介在させて基台1
の下板11に載置させるだけで、簡単に上板2と下板1
1とパッキン3とで壁面が構成された圧力チャンバを形
成することができる。
【0023】印刷時は、上板2を基台1に載置する前
に、孔版原紙ユニット4の孔版原紙41上に、形状を自
己保持できる硬度の印刷インキをインキ塊44として載
置し、その上にインキカバーシート43を被覆させた
後、該孔版原紙ユニット4を、そのインキ塊載置面をダ
イヤフラム22に対向させるとともに枠42の左右側縁
を一対のレール状孔版原紙支持手段5に夫々差し込み、
上板2に装着させる。
【0024】この孔版原紙ユニット4は、孔版原紙41
を厚紙、プラスチック等による枠42に張設するととも
に、インキカバーシート43が開閉可能に貼着されてな
るものであるが、該インキカバーシート43は不要であ
れば設けなくてもよい。なお、孔版原紙ユニット4は実
開昭51−132007号公報に示されている孔版原紙
ユニットと実質的に同一構造のものであってよく、その
詳細については当該公報を参照されたい。また、孔版原
紙41は、感熱孔版原紙として、インキ不通過性の熱可
塑性プラスチックスフィルムとインキの通過を自由に許
す和紙、織布等によるシート状の多孔性支持体との積層
体により構成されたものを用いることができる。
【0025】また、ここで使用される印刷インキとして
は、特公昭54−23601号公報に示されるような、
スプレッドメータによる1分値が32以下で、形状を自
己保持できる硬度を有するエマルジョンタイプの印刷イ
ンキであることが好ましく、更にはチキソトロピー性を
有していてもよい。
【0026】かくして、図2に示すように、印刷用紙載
置台13に印刷用紙Pを載置し、孔版原紙ユニット4が
装着された上板2を下板11の上へパッキン3を介して
積層して圧力チャンバを形成し、図3に示すように、吸
引ポート24に連通した減圧手段6によって圧力チャン
バを減圧させると、ダイヤフラム22が孔版原紙上のイ
ンキ塊44に密着するとともに孔版原紙41を印刷用紙
Pに密着させ、さらに孔版原紙上のインキ塊44に押圧
力を加えるので、印刷用紙Pに孔版印刷が施される。
【0027】また、図3に示すように、ダイヤフラム2
2を支持する枠体21も全ての方向に可橈性の材料で作
られているので、減圧時に、開口部周縁が下方へ橈み、
ダイヤフラム22が孔版原紙ユニットに添着するのを妨
害しないのでインキ塊に盛りムラのあっても均等な押圧
力を加えられ、さらにはダイヤフラム22に加えられる
変形度を小さく押さえることができるので、ダイヤフラ
ム22に過度の変形を強いることなくその劣化を防止す
ることができる。また、印刷後に減圧を解除した時、枠
体21は減圧前の平らな状態に復帰するので、ダイヤフ
ラム22が孔版原紙41の側方から持ち上げられ、用紙
に対して大きな角度をもって剥離される。さらに、上板
2が橈むので上板2の開閉を楽に行えると同時に用紙の
剥離動作もスムーズに行われる。
【0028】但し、図1乃至3の孔版印刷装置では、孔
版原紙支持手段5がレール状の長手部材であるため、上
板2に設けた場合、レールの延在方向に一種の補強リブ
としての作用を生じるため、枠体21が孔版原紙支持手
段5の横断方向に橈むのを制限する傾向がある。このよ
うな傾向を防止した別の具体例を以下、図4乃至8を参
照しつつ説明する。
【0029】図4乃至8において、図1乃至3の具体例
と同様の要素は同様の符号で示してある。この具体例で
は、上板2は、図7及び8から明らかなように、枠体2
1にダイヤフラム22と枠状のパッキン3を順次積層し
て構成した点では図1乃至3の上板1と同様である。し
かし、パッキン3として幾分柔軟性の高いものを使用
し、印刷用紙載置台13として通気性が高く伸縮性の高
いものを使用している点で図1乃至3の具体例と異なっ
ているが、この場合減圧時に吸引ポート24が下板11
に密着して閉塞する場合があるので、パッキン3及び/
又は孔版原紙ユニット4の枠42をなるべく吸引ポート
24付近に配置しておくことが望ましい。更に図1乃至
3の具体例と大きく異なる点は、孔版原紙ユニット4と
して、各長辺に沿って枠42に夫々5個の穴45が穿孔
されたものを用いており、孔版原紙支持手段5として一
対のマジックテープ51及び52を使用し、このマジッ
クテープ51及び52の一方52は孔版原紙ユニット4
の各穴45が装着時に対向する上板2の各部に穴45と
同形状の突起としてダイヤフラム22に積層して配置さ
れ、他方51はマジックテープそのものを利用した帯状
の形状として、突起状の5つのマジックテープ52に沿
って貼着できるように用意されている。
【0030】なお、ここにおいて、マジックテープと
は、非粘着性の繰り返し付けたり剥がしたりできる一対
の付着テープを意味し、具体的には、多数のループが表
面上に設けられた一方と該ループと係合する繊維が表面
上に設けられた他方の一対からなる付着テープであり、
「ベルクロ(Velcro)」等の商品名で市販されている。
【0031】図5および図7に示されるように、孔版原
紙ユニット4の各穴45を突起状の各マジックテープ5
2に嵌合させた状態で(図5参照)、該マジックテープ
52の列に沿って帯状のマジックテープ51を貼着する
(図7参照)ことで、孔版原紙ユニット4を上板2と帯
状マジックテープ51との間に挟持させて固定すること
ができる。この場合、図5に示されるように、図1乃至
3の装置よりも、ダイヤフラム22から孔版原紙ユニッ
ト4までの距離が幾分近くなるため、ダイヤフラム22
の押圧力が効率的に印刷用紙Pに伝えられるので好まし
い。なお、図7に数字25で示されるスリットを用い
て、下板11に設けられた同様のスリット(図示せず)
とベルト等で連結して、上板2を基台1に対して開閉可
能に連結することもできる。
【0032】かくして、図5に示すように、基台1の印
刷用紙載置台13に印刷用紙Pを載置し、孔版原紙ユニ
ット4が装着された上板2をパッキン3を介して下板1
1に積層して圧力チャンバを形成し、図6に示すよう
に、吸引ポート24に連通した減圧手段6によって圧力
チャンバを減圧させると、ダイヤフラム22が孔版原紙
上のインキ塊44に密着するとともに孔版原紙41を印
刷用紙Pに密着させ、さらに孔版原紙上のインキ塊44
に押圧力を加えるので、印刷用紙Pに孔版印刷が施され
る。この時、枠体21が全ての方向に可橈性の材料で作
られているため、開口部周縁が下方に橈むので、ダイヤ
フラム22は良好に孔版原紙ユニットに密着しインキ塊
に良好に押圧力を与え、また、ダイヤフラム21に過度
の変形を強いることなくその劣化を防止することができ
る。孔版原紙ユニット4は柔軟なマジックテープ51及
び52によって上板2に取り付けられているので、従来
のレールによる孔版原紙支持手段のように枠体21の可
橈性を阻害することもない。また、減圧時に印刷用紙載
置台13が収縮し、パッキン3も収縮して上板2と下板
11との距離が狭まるため、ダイヤフラム22の孔版原
紙ユニット及びインキ塊への密着度が更に良好になり、
これらに均一な押圧力を加えることができる。
【0033】図9は、図4乃至6の上板2を用いて曲面
Cに直接孔版印刷する状態を示すものであり、インキ塊
を載置した孔版原紙ユニット4を当該上板2に装着した
後、該上板2を直接曲面Cにパッキン3を介して載置し
ている。この状態で、上板2とパッキン3と曲面Cとで
圧力チャンバが構成され、上板の吸引ポート24に連通
した減圧手段6によって圧力チャンバを減圧させると、
ダイヤフラム22が孔版原紙上のインキ塊44に密着す
るとともに孔版原紙41を曲面Cに密着させ、さらに孔
版原紙上のインキ塊44に押圧力を加えるので、印刷用
紙Cに孔版印刷が施される。この時、枠体21が全ての
方向に可橈性の材料で作られているため、開口部周縁が
下方に橈むので、ダイヤフラム21を曲面Cに沿って幅
広く密着させることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、ダイヤフラムを枠体によって
支持する構成とするとともに、該枠体にも全ての方向に
可橈性を与えたので、ダイヤフラムが容易に孔版原紙上
のインキ塊に密着でき該インキ塊に盛りムラがあっても
均一な押圧力を加えることができ、被印刷面が曲面であ
っても容易に印刷を行なうことができるようになるとと
もに、ダイヤフラムの反りの負担を軽減してダイヤフラ
ムの劣化を防止することもできる。
【0035】また、減圧時に橈んだ枠体は印刷終了後の
減圧を解放すると平らな状態に復帰するので、ダイヤフ
ラムの橈を側方から復帰させ、さらに、上板2の開放時
に上板2が橈むので、ダイヤフラムの孔版原紙からの剥
離動作もスムーズに行われる。また、上板2が橈むので
上板2の開閉を楽に行うことができる。
【0036】また、圧力チャンバを、ダイヤフラムが張
設された枠体からなる第1の壁面を第2の壁面にパッキ
ンを介して積層する構成としたので、第1の壁面と第2
の壁面は平板状でもよく、孔版印刷装置全体の構造が簡
略化される。
【0037】また、本発明は、枠体にダイヤフラムを積
層し、ダイヤフラム上にパッキンと孔版原紙支持手段を
配置した構成とすることもでき、これを印刷用紙載置台
が設けられた基台や建築物等のガラス面や壁面にパッキ
ンを介して載置するだけで圧力チャンバを構成すること
ができ、また、ダイヤフラム、パッキン、孔版原紙支持
手段といった消耗品をダイヤフラム上にユニットとして
まとめたので、ダイヤフラム交換時にパッキンと孔版原
紙支持手段も一体として新しいものと交換することがで
き、構造及び組み立てが簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷装置の具体例を分解して示す
断面図である。
【図2】図1の孔版印刷装置を組み立てた常圧時の状態
を示す断面図である。
【図3】図2の孔版印刷装置の減圧時の状態を示す断面
図である。
【図4】本発明の孔版印刷装置の別の具体例を分解して
示す断面図である。
【図5】図4の孔版印刷装置を組み立てた常圧時の状態
を示す断面図である。
【図6】図5の孔版印刷装置の減圧時の状態を示す断面
図である。
【図7】(a)は図4乃至図6の上板を孔版原紙ユニット
を取り付けた状態で示す平面図であり、(b)はその底面
図である。
【図8】図7の上板を分解した状態で示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の孔版印刷装置で曲面に直接孔版印刷す
る状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基台(第2の壁面) 11 下板 13 印刷用紙載置台(印刷用紙支持手段) 2 上板(第1の壁面) 21 枠体 22 ダイヤフラム 24 吸引ポート 25 連結スリット 3 パッキン 4 孔版原紙ユニット 41 孔版原紙 42 枠 43 カバーシート 44 インキ塊 45 穴 5 孔版原紙支持手段 51 マジックテープ 52 マジックテープ 6 減圧手段 P 印刷用紙 C 曲面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池澤 輝 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科学 工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状を自己保持できる硬度の印刷インキ
    を用い、当該印刷インキを孔版原紙上にインキ塊として
    載置し、一部壁面を可橈性又は弾性の少なくとも何れか
    一方を備えたダイヤフラムにより構成した圧力チャンバ
    内に前記孔版原紙をそのインキ塊載置面側を当該ダイヤ
    フラムと対向させて配置し、前記圧力チャンバを減圧す
    ることにより前記ダイヤフラムを前記孔版原紙上のイン
    キ塊に密着させると共に前記孔版原紙を被印刷面に密着
    させ、前記ダイヤフラムにより前記孔版原紙上のインキ
    塊に押圧力を加えて前記被印刷面に孔版印刷を行なう孔
    版印刷方法において、ダイヤフラムを備えた前記壁面
    を、全ての方向に可橈性のある材質からなる枠体とこれ
    に張設されたダイヤフラムとから構成したことを特徴と
    する孔版印刷方法。
  2. 【請求項2】 ダイヤフラムを備えた前記壁面を、枠状
    のパッキンを介して、これに対向する別の壁面に積層す
    ることにより圧力チャンバを形成することを特徴とする
    請求項1に記載の孔版印刷方法。
  3. 【請求項3】 パッキンは通気性はないが弾性のあるも
    のである請求項2に記載の孔版印刷方法。
  4. 【請求項4】 全ての方向に可橈性のある材質で作られ
    た枠体とこれに張設された可橈性又は弾性の少なくとも
    何れか一方を備えたダイヤフラムとからなる第1の壁面
    をこれに対向する第2の壁面に枠状のパッキンを介して
    積層してなる圧力チャンバと、該圧力チャンバ内におい
    て孔版原紙を前記ダイヤフラムと対向させて配置する孔
    版原紙支持手段と、該圧力チャンバ内において印刷用紙
    を前記孔版原紙と前記第2の壁面との間に配置する印刷
    用紙支持手段と、該圧力チャンバの減圧手段とを有して
    なる孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記ダイヤフラムは前記枠体に積層され
    て張設されていることを特徴とする請求項4に記載の孔
    版印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記ダイヤフラムは、前記枠体と積層さ
    れた部分に、前記パッキンと前記孔版原紙支持手段を備
    えていることを特徴とする請求項5に記載の孔版印刷方
    法。
  7. 【請求項7】 パッキンは通気性はないが弾性のあるも
    のである請求項4に記載の孔版印刷装置。
  8. 【請求項8】 全ての方向に可橈性のある材質で作られ
    た枠体とこれに張設された可橈性又は弾性の少なくとも
    何れか一方を備えたダイヤフラムとからなる壁面と、該
    壁面に設けられた枠状のパッキンと、該パッキンの内方
    において孔版原紙を前記ダイヤフラムと対向させて配置
    する孔版原紙支持手段と、減圧手段とからなる孔版印刷
    装置。
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