JPH04326899A - 車載用データ通信システム - Google Patents

車載用データ通信システム

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Publication number
JPH04326899A
JPH04326899A JP3097677A JP9767791A JPH04326899A JP H04326899 A JPH04326899 A JP H04326899A JP 3097677 A JP3097677 A JP 3097677A JP 9767791 A JP9767791 A JP 9767791A JP H04326899 A JPH04326899 A JP H04326899A
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JP
Japan
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data
communication
communication system
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unit
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Application number
JP3097677A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shimoma
下間 浩
Yasunao Go
郷 保直
Kimikatsu Igata
伊形 仁克
Toshiyuki Kimura
俊之 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
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Publication of JPH04326899A publication Critical patent/JPH04326899A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ通信システムに
係り、特に車載用のAV(オーディオ・ビジュアル)シ
ステムの接続ネットワークとして用いるのに好適なデー
タ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車載用オーディオシステムは、単
に音楽を聞くだけのシステムから視覚的な要素を含むシ
ステムへと発展しつつある。このように、オーディオの
みならずビジュアルな機能をもったシステムはAVシス
テムとして知られている。車載用のAVシステムは、多
種多様な要素によって構築されている。例えば、オーデ
ィオ要素としては、カセットテープデッキ、ラジオチュ
ーナ、CD(コンパクトディスク)プレーヤ等があり、
ビジュアル要素としては、TV(テレビジョン)チュー
ナやナビゲーション装置等が含まれている。これらの各
要素から出力されるオーディオ再生信号はアンプを介し
て車内に搭載されたスピーカから再生され、画像再生信
号は同様に車内に搭載されたディスプレイ上に映像出力
される。今日、これらの各要素はディジタル技術によっ
て制御されており、その制御はマイクロコンピュータを
用いたコントローラによって行われる。
【0003】上記各要素をシステマチックに動作させる
ためには、各要素を統括的にコントロールする必要があ
る。そこで、車載用AVシステムでは、上記各要素のコ
ントローラをバス方式のネットワークにより接続し、互
の制御データを上記ネットワークを構成する通信バスを
介して送受するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のネットワー
クを構成するマスタ装置またはスレーブ装置においては
、一のデータを処理する前に他に処理すべきデータが発
生した場合には、新しく受信した受信データを無効とし
て先に受信した受信データの処理を行うか、先に受信し
た受信データを無効として新しく受信した受信データの
処理を行っていた。
【0005】したがって、例えば、先に受信した受信デ
ータを無効として新しく受信した受信データの処理を行
うように図22に示すようなシステムを構成した場合に
は、マスタ装置がスレーブ装置であるキーコマンダーか
ら最初にキーデータを受信し、その後他のスレーブ装置
であるマルチCDプレーヤから表示データを受信すると
、キーデータを無効とし、表示データを優先して処理し
てしまう。これを操作者側からみれば、キーデータが受
け付けられず、キーレスポンスが悪くなって、操作性が
悪くなってしまうという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、ネットワークを構成す
る一の装置が他の装置からのデータを複数受信した場合
であっても、操作性を悪化させることなく処理を行うこ
とが可能な車載用データ通信システムを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理説明
図を示す。車載用データ通信システム100は、少なく
とも一つのマスタ装置101(、101´)および少な
くとも一つのスレーブ装置102−1〜102−nが同
一通信バス103に接続され、マスタ装置101(、1
01´)または前記スレーブ装置102−1〜102−
nは、他の装置からの少なくとも2つの受信データを一
時的に記憶する記憶手段104と、記憶手段104に記
憶された各受信データの優先順位を比較して優先順位の
高い受信データを優先的に処理する優先処理手段105
と、を備えて構成する。
【0008】
【作用】本発明によれば、記憶手段104は、他の装置
からの少なくとも2つの受信データを一時的に記憶する
。優先処理手段105は、記憶手段104に記憶された
各受信データの優先順位を比較して優先順位の高い受信
データを優先的に処理する。
【0009】したがって、車載用データ通信システムを
構成する一の装置が他の装置から複数のデータを受信し
たとしても、効率良く処理することができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。 AVシステムの電源系統 本発明は、好適な態様では、車載用のAVシステムに適
用される。図2に示すように、AV装置113はACC
スイッチ112を介してカーバッテリ111から電源供
給を受ける。ACCスイッチ112は自動車のエンジン
キーに連動するスイッチであり、エンジンキーをACC
スイッチ112のポジションに回動させることにより、
車内のアクセサリー類に電源が供給されるとともに、A
V装置113に電源が供給される。
【0011】AVシステムの構成例 図3に、本発明が適用されるAVシステムの構成例を示
す。図3の例では、オーディオ再生装置として、カセッ
トテープ1から録音信号を再生するテープデッキ6、ア
ンテナ2で受信したラジオ電波を再生するFM等のチュ
ーナ7、CD3から記録信号を再生するCDプレーヤ8
およびマルチCD4の各CDから記録信号を再生するオ
ートチェンジャ5を含むマルチCDプレーヤ9を備えて
いる。ビジュアル再生装置としては、アンテナ2で受信
したTV電波を再生するTVチューナ(チューナ7に内
蔵されているものとする。)、あるいは、CDプレーヤ
8がCD‐ROMである場合にその記録静止画像をCD
プレーヤ8を介して画像出力するディスプレイ12など
を含んでいる。CD‐ROMを使う典型的な例は、ナビ
ゲーション装置である。外部コマンダ10は外部から各
種操作命令を入力するためのキーボードからなる。入力
装置13は外部コマンダ10に組込むこともできる。
【0012】以上の各装置は自らの動作を制御するため
のコントローラを有しており、各コントローラは通信B
US14を介して互に接続され、バス方式の制御ネット
ワークが形成されている。このネットワークの構成は図
3に示されており、その詳細は後述する。一方、オーデ
ィオ再生装置の再生信号S1 は、セレクタ15を介し
て選択的に再生信号S2 としてディジタルアンプ16
に入力され、所定量だけ増幅された後再生信号S2 は
、スピーカ17から再生信号S3 として放射される。 ディジタルアンプ16内に含まれるディジタル信号系の
回路も内蔵するコントローラによって制御され、このコ
ントローラも通信BUS14に接続されている。
【0013】AVシステムの制御ネットワーク図4に、
AVシステムの制御ネットワークの例を示す。 ここで、説明の便宜のため、図4において通信BUS1
4に接続されている各装置を一般的な表現として「ユニ
ット」と称することとする。図4に示すように、通信B
US14には各ユニットが並列的に接続されている。各
ユニットのうち、いずれか一つは当該ネットワークを統
括的に制御するために「マスタ」とされ、これをマスタ
ユニット200で示す。他の残りのユニットはすべて「
スレーブ」であり、これらをスレーブユニット200−
n〜200−nで示す。
【0014】マスタユニット200に内蔵されるマスタ
コントローラ18は、処理前の受信データを一時的に記
憶する受信バッファ18B を有し、スレーブ装置から
の受信データを一時的に記憶する入力バッファ25B 
を有する通信インターフェイスIC25を介して通信B
US14に接続されている。この例では、マスタコント
ローラ18はテープデッキ6およびチューナ7のコント
ロールを兼用するようになっている。スレーブユニット
200−1〜200−nに内蔵される各スレーブコント
ローラ18−1〜18−nも同様に通信インターフェイ
スIC25−1〜25−nを介して通信BUS14に接
続されている。
【0015】図5に、マスタユニット200とスレーブ
ユニット200−nとの接続状態の具体例を示す。図5
に示すように、マスタユニット200とスレーブユニッ
ト200−nとは通信BUS14により接続されている
。通信BUS14は2本の線からなるツイストペア線が
使用されている。通信BUS14を経由して送受される
通信データDTはマスタユニット200およびスレーブ
ユニット200−nの通信インターフェイスIC25お
よび通信インターフェイスIC31により送受される。 通信インターフェイスIC25は、通信ドライバ/レシ
ーバIC32と通信コントロールIC33に分離されて
おり、同様に通信インターフェイスIC31は通信ドラ
イバ/レシーバIC35と通信コントロールIC36に
分離されている。この点、従来では1つのIC内に一体
で設けられていた。通信コントロールIC33はCMO
Sトランジスタで形成され、通信ドライバ/レシーバI
C32は電流駆動能力の高いバイポーラトランジスタで
形成されている。通信ドライバ/レシーバIC35、通
信コントロールIC36についても同様である。
【0016】このように、通信インターフェイスIC2
5についていえば、通信コントロールIC33と通信ド
ライバ/レシーバIC32に分離することにより、通信
BUS14の伝送媒体の変更に対応することが可能とな
る。例えば、図5の例では、差動伝送のために通信BU
S14としてツイストペア線を用いているが、図6に示
すように、通信BUS14として光通信ケーブル40を
用いる場合、通信ドライバ/レシーバIC32に代えて
電/光変換器38を用いることで他の構成を変えること
なく対応することができる。また、マスタユニット20
0において発生する動作不良は通信BUS14から混入
する外乱ノイズによるところが大きいのであり、何らか
の原因で過大信号が混入したとしても通信ドライバ/レ
シーバIC32のみの故障で済むことが多く、通信ドラ
イバ/レシーバIC32のみを交換することにより現状
復帰を簡単に行える等、メンテナンス上有利となる。特
に、車載用のAVシステムの場合、自動車のエンジン系
統から発生するノイズの混入の機会が多いため、有効で
ある。
【0017】また、ICの製造面からすれば、Bi‐C
MOS  ICの構成とするよりも、製造プロセスの異
なるCMOSトランジスタとバイポーラトランジスタの
ICに分離した方が製造が容易であり、コスト的にも有
利となる。なお、以上の説明は、通信インターフェイス
IC25について説明したが、他のスレーブユニット2
00−1〜200−nの通信インターフェイスIC25
−1〜25n についても同様に通信コントロールIC
と通信ドライバ/レシーバICに分離されている。
【0018】通信データDTの伝送フォーマット次に、
本発明で用いられる通信データDTの伝送フォーマット
について説明する。図7に、通信データDTの転送フォ
ーマットの例を示す。図7に示すように、通信データD
Tは、先頭からマスタユニット200のアドレスを示す
マスタアドレスデータMA、スレーブニット200−1
〜200−nのアドレスを示すスレーブアドレスSA、
データDの電文長を表わす電文長データN、データDの
種類を表わす分類データTPおよび転送内容を示すデー
タDからなる。
【0019】データDの構成は、通信データDTの内容
、すなわち、分類データTPによって異なり、大別して
3種類のフォーマット構成となる。図8に示すように、
第1のフォーマットは接続確認のためのフォーマットで
あり、第2のフォーマットはキーや表示データ等のフォ
ーマットであり、第3のフォーマットはチェックサムC
Sの結果を送出するフォーマットである。なお、図8に
おいて、キーや表示データのフォーマットにおいて、デ
ータ構成のうちフィジカルステータスPS〜ロジカルモ
ードLMまでは全て同じであるため、図示が省略されて
いる。
【0020】分類データTPは、通信データDTの先頭
に配置され、分類データTPにつづくデータDの種類を
表わすデータ領域である。分類データTPは大分類デー
タと小分類データとで構成される。大分類データは、図
9に示すように、データDの種類を表わす。ビット配分
は、分類データTP全体が8ビットである場合、上位4
ビットが割当てられる。小分類データは、図10に示す
ように、主にデータDのフォーマットを識別するために
用いられ、下位4ビットが割当てられる。例えば、分類
データTP=“21H”の場合は、上位4ビットが“2
H”であるのでスレーブユニットからマスタユニットに
キーデータを転送することを意味し、下位4ビットが“
1H”であるので転送されるキーデータはリモコンデー
タそのものであることを意味している。
【0021】物理アドレスデータPAは、図11、図1
2に示すように、通信BUS14上における各マスタユ
ニット200〜スレーブユニット200−1〜200−
nの通信インターフェイスIC25−1〜25−nを特
定するための通信上のアドレスであり、当該マスタユニ
ット200、スレーブユニット200−1〜200−n
を示すアドレスである。この物理アドレスデータPAの
うち、マスタユニット200を特定する物理アドレスデ
ータPAは常に固定されている。物理アドレスデータP
Aは基本的には1つのユニットには1つの物理アドレス
データPAが割当てられる。図14に、図3のユニット
構成に対応付けて物理アドレスデータPAを割当てた例
を示す。なお、図14において、マスタコントローラ1
8にも物理アドレスデータPAが設定されているが、こ
れは、マスタユニット200のように、1つのコントロ
ーラマスタコントローラ18にテープデッキ6、チュー
ナ7の2つの機能要素が接続される場合を考慮したもの
である。1つのコントローラに1つの機能という組み合
せでは、スレーブコントローラ18−1、18−2、1
8−4、18−5のように、物理アドレスデータPAと
論理アドレスデータLAは同一アドレスとなる。
【0022】フィジカル・ステータス・データPSは、
マスタユニット200、スレーブユニット200−1〜
200−nの当該ユニットに関するステータス情報であ
り、当該ユニットがもつ機能アドレス(すなわち、後述
する論理アドレスデータLA)の数を示すデータである
。論理アドレスデータLAは、第13図に示すように、
マスタユニット200、スレーブユニット200−1〜
200−nの当該ユニットがもつ機能(すなわち、チュ
ーナ、テープデッキ等の機能のこと)を示すデータであ
り、各機能ごとに割てられる。この論理アドレスデータ
LAの数は物理アドレスデータPAで定まるコントロー
ラが受けもつ機能の数だけ、LA1 、LA2 …とい
うように付加されるので一定した数ではない。図14に
、図3のユニット構成に対応付けて論理アドレスデータ
LAを割当てた例を示す。
【0023】トーカ・アドレス・データTLは、通信デ
ータDTを送信する送信元(話し手)のアドレスを示す
。リスナ・アドレス・データLNは、通信データDTを
受信する送信先(聞き手)のアドレスを示す。ロジカル
・ステータス・データLSは、各論理アドレスLAに対
応した機能の状態を表す。ロジカル・モード・データL
Mは、各論理アドレスに対応した機能の動作状態(モー
ド)を表わす。チェックサム・データCSは、データD
の信頼性を向上させるために、付加されたエラー検出用
のデータである。
【0024】通信動作 以上、説明したAVシステムにおいて、マスタユニット
200と、スレーブユニット200−1〜200−nと
の間で、各種通信データをやりとりする場合の通信シー
ケンスの基本アルゴリズムについて説明する。この場合
において、通信データは、スレーブユニット側からマス
タユニット側に送られるものとする。
【0025】1)まず、通信データを送信するスレーブ
ユニットは、図7の通信データフォーマットに則り、通
信データを生成する。すなわち図15に示すように自己
の物理アドレスデータPA=PAS および相手先のマ
スタユニットの物理アドレスデータPA=PAM を設
定し、転送するデータ数を電文長Nで示し、送信するデ
ータ内容をデータ分類TPで示し、送信すべきデータD
1 を付加し、さらにチェックサム用のチェックサムデ
ータCSを付加して、通信データを生成し、通信バスを
介してこの通信データを送信する。
【0026】2)一方、この通信データを受取ったマス
タユニットは、通信データを受信したことを示すためリ
ターンデータ生成し、当該通信データを送信したスレー
ブユニットに返信した後、当該受信したデータの処理を
行う。リターンデータは、図15に示すように自己の物
理アドレスデータPA=PAM および相手先のスレー
ブユニットの物理アドレスデータPA=PAS を設定
し、転送するデータ数を電文長Nで示し、チェックサム
が正常であることを示すデータD2 を付加し、さらに
チェックサム用のチェックサムデータCSを付加したも
のである。
【0027】受信データ処理 以上説明したAVシステムにおいて、マスタユニット2
00における受信データ処理を以下に説明する。次に、
図16乃至図18を参照して、マスタコントローラ18
に受信データを1つ記憶することが可能な受信バッファ
が1つある場合の実施例を説明する。
【0028】図16に示すように、通信インターフェー
スIC25は、スレーブユニットからのデータを受信す
る入力バッファ51をRAM50内に有し、マスタコン
トローラ18は、RAM52内に受信バッファ53と、
受信バッファ53内にデータが記憶されているか否かを
示すデータ有無記憶部DTARIFと、受信バッファ5
3及び入力バッファ51の双方にデータが存在して非受
信状態であることを示す受信状態記憶部DTFULFと
、を有している。この場合においてデータ有無記憶部D
TARIFは、受信バッファ53にデータがすでに記憶
されている場合には“1”となり、データが記憶されて
いない場合には“0”となるものとする。さらにマスタ
コントローラ18は、図示しないROM内には処理すべ
き受信データの優先順位を記憶しているものとする。
【0029】図17に、スレーブユニットからデータを
受信したときの割り込み処理ルーチンを示す。通信イン
ターフェースIC25の入力バッファ51にスレーブユ
ニットからのデータを受信すると、マスタコントローラ
18は、データ有無記憶部DTARIFが“1”である
かを判別し、受信バッファ53にデータがすでに記憶さ
れているか否かを判別する(ステップS1)。
【0030】データ有無記憶部DTARIFが“0”で
ある場合には、受信バッファ53にはデータが存在しな
いので、通信インターフェースIC25の入力バッファ
51から受信バッファ53に受信データを転送する(ス
テップS2)続いてマスタコントローラ18は、データ
有無記憶部DTARIFを“1”にし(ステップS3)
、処理を終了する。
【0031】データ有無記憶部DTARIFが“1”で
ある場合には、受信バッファ53にはすでにデータが存
在しているので、受信バッファ53に存在する受信デー
タと入力バッファ51に存在する受信データとの優先順
位を決定するため、必要なデータを優先順位決定ルーチ
ン側に転送する(ステップS4)とともに、受信状態記
憶部DTFULFを“1”とし(ステップS5)、受信
データを受け付けられないことを示す。
【0032】図18に優先順位決定ルーチンを示す。こ
のルーチンはマスタコントローラ18のメイン処理ルー
チンにおいて、随時ループしており、受信状態記憶部D
TFULFの状態によって処理を行う。この優先順位決
定ルーチンにおいて、マスタコントローラ18は、優先
順位判別手段として機能する。
【0033】マスタコントローラ18は、受信状態記憶
部DTFULFを常に監視し、受信状態記憶部がDTF
ULF“1”であるか否かを判別する(ステップS10
)。受信状態記憶部DTFULFが“1”でない場合に
は、処理を終了する。受信状態記憶部DTFULFが“
1”である場合には受信状態記憶部DTFULFを“0
”にし(ステップS11)、入力バッファ51に記憶し
ている受信データと受信バッファ53に記憶している受
信データの優先順位をROM内の優先順位に基づいて判
別する(ステップS12)。
【0034】入力バッファ51に記憶している受信デー
タの優先順位が受信バッファ53に記憶している受信デ
ータの優先順位より高い場合には、入力バッファ51に
記憶している受信データを、受信バッファ53に転送し
(ステップS13)、処理を終了する。これにより、受
信バッファ53に記憶されていた受信データは入力バッ
ファ51に記憶していた受信データにより更新され、マ
スタコントローラ18は、受信バッファ53に転送され
た新しい受信データの処理を行うこととなる。
【0035】入力バッファ51に記憶している受信デー
タの優先順位が受信バッファ53に記憶している受信デ
ータの優先順位以下である場合には、入力バッファ51
に記憶している受信データを無効としてクリアし(ステ
ップS14)、処理を終了する。これによりマスタコン
トローラ18は、受信バッファ53に記憶されていた受
信データの処理を行うこととなる。また、この場合には
入力バッファ51に記憶していたデータを送信したスレ
ーブユニットに対し、マスタユニット18はデータを受
信したことを示すリターンデータを送信しないので、当
該スレーブユニットはデータが受信されなかったものと
みなして、再度データを送信することとなる。
【0036】次に、図19乃至図21を参照して、マス
タコントローラ18に受信データを1つ記憶することが
可能な受信バッファが2つある場合の他の実施例を説明
する。前述の実施例と異なる点は、マスタコントローラ
18は、図19に示すように、RAM54内に第1受信
バッファ55と、第2受信バッファ56と、第1受信バ
ッファ55内にデータが記憶されている場合には“1”
となる第1データ有無記憶部DT1ARIF と、第2
受信バッファ56内にデータが記憶されている場合には
“1”となる第2データ有無記憶部DT2ARIF と
、第1受信バッファ55の受信データを優先的に処理す
ることを示す第1処理状態記憶部DT1SF と、第2
受信バッファ56の受信データを優先的に処理すること
を示す第2処理状態記憶部DT2SFとを設けた点であ
る。
【0037】図20にデータを受信したときの割り込み
処理ルーチンを示す。通信インターフェースIC25の
入力バッファ51にスレーブユニットからのデータを受
信すると、マスタコントローラ18は、第1データ有無
記憶部DT1ARIF が“1”であるかを判別し、第
1受信バッファ55にデータがすでに記憶されているか
否かを判別する(ステップS21)。
【0038】第1データ有無記憶部DT1ARIF が
“0”である場合には、第1受信バッファ55にはデー
タが存在しないので、通信インターフェースIC25の
入力バッファ51から第1受信バッファ55に受信デー
タを転送する(ステップS22)続いてマスタコントロ
ーラ18は、第1データ有無記憶部DTARIFを“1
”にし(ステップS23)、処理を終了する。
【0039】第1データ有無記憶部DT1ARIF が
“1”である場合には、第1受信バッファ55には受信
データがすでに記憶されているので、マスタコントロー
ラ18は、第2データ有無記憶部DT2ARIF が“
1”であるかを判別し、第2受信バッファ56にデータ
がすでに記憶されているか否かを判別する(ステップS
24)。第2データ有無記憶部DT2ARIF が“0
”である場合には、第2受信バッファ56にはデータが
存在しないので、通信インターフェースIC25の入力
バッファ51から第2受信バッファ56に受信データを
転送する(ステップS25)続いてマスタコントローラ
18は、第2データ有無記憶部DT2ARIF を“1
”にし(ステップS26)、処理を終了する。
【0040】第2データ有無記憶部DT2ARIF が
“1”である場合には、第2受信バッファ56にも受信
データがすでに記憶されているので、入力バッファ51
に存在する受信データを無効とし、クリアして(ステッ
プS27)処理を終了する。この場合には入力バッファ
51に記憶していたデータを送信したスレーブユニット
に対し、マスタユニット18はデータを受信したことを
示すリターンデータを送信しないので、当該スレーブユ
ニットはデータが受信されなかったものとみなして、再
度データを送信することとなる。
【0041】一方、この割り込み処理ルーチンと同時に
マスタコントローラ18においては優先順位決定ルーチ
ンが常にループしている。図21に優先順位決定ルーチ
ンを示す。このルーチンは、第1データ有無記憶部DT
1ARIF 及び第2データ有無記憶部DT2ARIF
 の状態によって処理を行う。この優先順位決定ルーチ
ンにおいて、マスタコントローラ18は、優先順位判別
手段として機能する。
【0042】マスタコントローラ18は、第1データ有
無記憶部DT1ARIF 及び第2データ有無記憶部D
T2ARIF を常に監視し、第1データ有無記憶部D
T1ARIF 及び第2データ有無記憶部DT2ARI
Fがともに“1”であるか否かを判別する(ステップS
31)。第1データ有無記憶部DT1ARIF 及び第
2データ有無記憶部DT2ARIF がともに“1”で
ない場合には、第1データ有無記憶部DT1ARIF 
が“1”であるか否かを判別する(ステップS32)。
【0043】第1データ有無記憶部DT1ARIF が
“1”である場合には、第1処理状態記憶部DT1SF
 を“1”にし(ステップS33)、処理を終了する。 第1データ有無記憶部DT1ARIF が“1”でない
場合には、第2データ有無記憶部DT2ARIF が“
1”であるか否かを判別する(ステップS34)。第2
データ有無記憶部DT2ARIF が“1”である場合
には、第2処理状態記憶部DT2SF を“1”にし(
ステップS35)、処理を終了する。
【0044】第2データ有無記憶部DT2ARIF が
“1”でない場合には、ただちに処理を終了する。第1
データ有無記憶部DT1ARIF 及び第2データ有無
記憶部DT2ARIF がともに“1”である場合には
、第1受信バッファ55に記憶している受信データと第
2受信バッファ56に記憶している受信データの優先順
位をROM内の優先順位に基づいて判別する(ステップ
S36)。
【0045】第1受信バッファ55に記憶している受信
データの優先順位が第2受信バッファ56に記憶してい
る受信データの優先順位より高い場合には、第1処理状
態記憶部DT1SF を“1”にし(ステップS37)
、処理を終了する。第2受信バッファ56に記憶してい
る受信データの優先順位が第1受信バッファ55に記憶
している受信データの優先順位以上の場合には、第2処
理状態記憶部DT2SF を“1”にし(ステップS3
8)、処理を終了する。
【0046】これにより、マスタコントローラは、いず
れか処理状態記憶部が“1”である受信バッファに記憶
されている受信データを先に処理し、当該処理状態記憶
部を“0”にし、その後他の受信バッファ内に受信デー
タが存在する場合には、当該受信データの処理を行うこ
ととなる。したがって、第1受信バッファ55または第
2受信バッファ56に記憶されている受信データのうち
いずれか優先順位の高い受信データが先に処理されるこ
ととなる。
【0047】以上の実施例においては、マスタユニット
がスレーブユニットにより送信された通信データを処理
する場合についてのみ述べたが、マスタユニットが送信
した通信データをスレーブユニットが処理する場合や、
スレーブユニット間で通信データをやりとりして通信デ
ータを処理する場合についても本発明の適用が可能であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、優先処理
手段は、記憶手段に一時的に記憶された他の装置からの
少なくとも2つの受信データを各受信データの優先順位
を比較し、優先順位の高い受信データを優先的に処理す
る。したがって、車載用データ通信システムを構成する
各装置が他の装置から複数のデータを受信したとしても
、効率良く処理することができ、操作性を向上させるこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】AVシステムの電源系統図である。
【図3】AVシステムの全体構成図である。
【図4】AVシステムの制御ネットワークのブロック図
である。
【図5】マスタユニットとスレーブユニットの接続状態
の具体例を示すブロック図である。
【図6】マスタユニットとスレーブユニットの接続状態
の他の例を示すブロック図である。
【図7】通信データの転送フォーマットを示す説明図で
ある。
【図8】データ基本フォーマットを示す説明図である。
【図9】分類データTPの内容(大分類)の説明図であ
る。
【図10】分類データTPの内容(小分類)の説明図で
ある。
【図11】物理アドレスの例(1)の説明図である。
【図12】物理アドレスの例(2)の説明図である。
【図13】論理アドレスの例の説明図である。
【図14】物理アドレスおよび論理アドレスの割当て例
を示すブロック図である。
【図15】通信動作の説明図である。
【図16】本発明の一実施例の基本構成図である。
【図17】図16の実施例の割り込み処理ルーチンであ
る。
【図18】図16の実施例の優先順位決定ルーチンであ
る。
【図19】本発明の他の実施例の基本構成図である。
【図20】図19の実施例の割り込み処理ルーチンであ
る。
【図21】図19の実施例の優先順位決定ルーチンであ
る。
【図22】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1…カセットテープ 2…アンテナ 3…CD 4…マルチCD 5…オートチェンジャ 6…テープデッキ 7…チューナ 8…CDプレーヤ 9…マルチCDプレーヤ 10…外部コマンダ 11…ディスプレイ 12…ディスプレイ 13…入力装置 14…通信BUS 15…セレクタ 16、16A…ディジタルアンプ 17…スピーカ 18…マスタコントローラ 18−1〜18−n…スレーブコントローラ25…通信
インターフェイスIC 32…通信ドライバ/レシーバIC 33…通信コントロールIC 34…被制御部 35…通信ドライバ/レシーバIC 36…通信コントロールIC 37…被制御部 38…電/光変換器 39…電/光変換器 50…RAM 51…入力バッファ 52…RAM 53…受信バッファ 54…RAM 55…第1受信バッファ 56…第2受信バッファ 100…車載用データ通信システム 101、101´…マスタ装置 102−1〜102−n…スレーブ装置103…通信バ
ス 104…記憶手段 105…優先処理手段 111…カーバッテリー 112…ACCステッチ 113…AV装置 200…マスタユニット 200−1〜200−n…スレーブユニットADR…ア
ドレスデータ B…通信BUS CS…チェックサムデータ D…データ DT…通信データ LA、LA1 〜LAn …論理アドレスデータPA、
PA1 〜PAn …物理アドレスデータPS…フィジ
カル・ステータス・データTP…分類データ DTARIF…データ有無記憶部 DTFULF…受信状態記憶部 DT1ARIF …第1データ有無記憶部DT2ARI
F …第2データ有無記憶部DT1SF …第1処理状
態記憶部 DT2SF …第2処理状態記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも一つのマスタ装置および少
    なくとも一つのスレーブ装置が同一通信バスに接続され
    てなるバス方式の車載用データ通信システムにおいて、
    前記マスタ装置または前記スレーブ装置の少なくとも一
    方は、少なくとも2つの受信データを一時的に記憶する
    記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各受信データの
    優先順位を比較して優先順位の高い受信データを優先的
    に処理する優先処理手段と、を備えたことを特徴とする
    車載用データ通信システム。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の車載用データ通信シス
    テムにおいて、前記優先処理手段は、前記受信データの
    優先順位を記憶する優先順位記憶手段と、前記優先順位
    記憶手段に記憶した受信データの優先順位に基づいて、
    優先順位を判別する優先順位判別手段と、を備えたこと
    を特徴とする車載用データ通信システム。
  3. 【請求項3】  請求項1または請求項2記載の車載用
    データ通信システムにおいて、前記記憶手段は、前記受
    信データを一時的に記憶する第1記憶手段と、前記第1
    記憶手段から前記受信データを受取って、一時的に記憶
    する第2記憶手段と、を備えたことを特徴とする車載用
    データ通信システム。
  4. 【請求項4】  請求項3記載の車載用データ通信シス
    テムにおいて、前記第2記憶手段は複数の前記受信デー
    タを記憶することを特徴とする車載用データ通信システ
    ム。
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