JP6453061B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、特別遊技への移行が決定している前兆遊技中における所定役の当選を意味のあるものにした遊技機に関する。
従来、スロットマシン等の遊技機では、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、遊技者の操作により回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、複数の回転リールそれぞれに対応して設けられ、複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、遊技の進行及び演出を制御する制御装置と、種々の演出を外部に向かって報知する報知手段とを備え、制御装置は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段を有し、役抽選の結果及びストップスイッチの停止操作に基づいて回転リールの回転を停止させ、当選した役に係る図柄の組合せが有効なライン上に揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を付与するようにしている。
また、従来の遊技機では、遊技として、通常に行われる通常遊技と、通常遊技よりも特典を付与する可能性が高く利益付与の可能性が高い特別遊技とが設けられている。この特別遊技は、所定の契機で行われ、通常遊技中に特別遊技へ移行するか否かの抽選(以下、「移行抽選」とする。)の結果に応じて移行可能である。
特別遊技への移行が決定した場合、特別遊技への移行への期待感が高まるような演出、いわゆる前兆演出が行われる。前兆演出が実施されても内部的には既に移行抽選への移行は決定されているため、前兆演出は遊技者にとって意味の無い演出による煽りとなる場合がある。そのような前兆演出中における特別遊技への移行に関連する所定役(例えば、チャンス役や、移行役、移行に絡む役等)の当選は、既に特別遊技への移行抽選の当選が決定されているため、移行に絡んでいる役等に当選した分だけ遊技者が損をしたような、いわゆる引き損として感じる遊技者もいた。
ここで、特別遊技の終了時から、次の特別遊技への不当選状態が連続して所定の遊技回数に到達し、又は、所定の契機で獲得されるポイントが所定ポイントに到達すること等により、特別遊技への移行又は移行抽選の実施等が可能ないわゆる「天井」と呼ばれるものがある。
従来技術として、いわゆるリプレイタイムゲーム(RT))中、所定の遊技回数毎に終了抽選が行われる遊技機があった(特許文献1)。
また、特別遊技(BB)中の遊技区間Aと遊技区間Bとでポイントを蓄積し、別の遊技への移行抽選を行う遊技機があった(特許文献2)。
特開2003−205071号公報 特開2012−81176号公報
上述したような従来技術では、前兆演出中における所定の当選において、遊技者が引き損として感じることを回避できるような対策は特に記載されていない。そのような対策が無い状態で、前兆演出が実施されると、前兆演出中の所定役の当選を引き損として感じてしまうことになるという問題点があった。
上記の問題点に鑑み、本発明は、特別遊技に対する前兆演出中の遊技におけるいわゆる引き損感を遊技者に対して与えずに興趣に富む遊技にすることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、通常遊技と、前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い特別遊技とを備えると共に、前記通常遊技中の所定の遊技数の期間(以下、「周期期間」とする。)内で、遊技毎に遊技状態に応じてポイントを加算するポイント加算手段190と、前記周期期間の経過時に前記ポイント加算手段190が加算したポイントの合計に対応した抽選データを用いた抽選で、前記特別遊技に移行するか否かを決定する周期移行決定手段220とを備え、前記周期移行決定手段220が前記特別遊技に移行しないことに決定した場合には、前記周期期間が再開され、前記周期移行決定手段220が前記特別遊技に移行することに決定した場合には、前記特別遊技へ移行することの前兆となる他の所定の遊技数の遊技(以下、「前兆遊技」とする。)の終了後に前記特別遊技が実行される遊技機であって、前記ポイント加算手段190は、前記周期移行決定手段220による前記特別遊技に移行するか否かの決定後、前記ポイントの合計をリセットし、前記前兆遊技中にポイントを獲得可能であり、前記前兆遊技中に獲得し、未だ前記周期移行決定手段220による前記特別遊技に移行するか否かを決定する抽選に用いられていないポイントを前記特別遊技の終了後の周期期間のポイントに加算し、加算後のポイントの合計を新たなポイントとし、当該新たなポイントに当該周期期間で獲得したポイントを加算していくことを特徴とする。
本発明では、周期期間中に遊技毎に遊技状態に応じてポイントが加算され、周期期間の経過時にポイントの合計に対応した抽選データを用いた抽選で特別遊技に移行するか否かが決定される。周期期間中に獲得したポイントの合計に対応した抽選データを用いることで、特別遊技への移行の頻度が変わることになる。これにより、周期期間毎に抽選内容を変更させることができ、移行抽選に関連する内容を変化のあるものにすることができる。また、単に遊技回数の合計が所定の遊技回数に到達することで移行抽選が行われるようなものと比較して、遊技毎に遊技状態に応じて加算されるポイントに興味を抱かせることができ、遊技における新たな楽しみを設けることができ、興趣に富むものにすることができる。
特別遊技へ移行することに決定した場合には、特別遊技へ移行することの前兆となる前兆遊技(前兆演出)が行われ、この前兆遊技の終了後に特別遊技が実行される。ポイント加算手段190は、前兆遊技中にポイントを獲得可能であり、前兆遊技中に獲得したポイントは、特別遊技終了後の周期期間のポイントに加算される。一般的に前兆遊技においては既に特別遊技への移行が確定しているため、今回の特別遊技への移行に関連するような抽選や決定は遊技者にとって当該特別遊技に対して無駄であり、いわゆる引き損となりうるが、本発明では、この前兆遊技中に獲得したポイントは、当該特別遊技の終了後の周期期間のポイントに加算される。すなわち、前兆遊技中に獲得したポイントは、既に移行が確定している特別遊技ではなく、未だ移行が確定していない次以降の特別遊技の移行を決定するためのポイントして用いられる。これにより、前兆遊技中の遊技状態に応じて加算されるポイントは、遊技者にとって有意義なものとなり、前兆遊技中の抽選や決定が重要なものとなり、いわゆる引き損となったり、無駄引きとなるようなことを解消することができ、前兆遊技を興趣に富む遊技にすることができる。
なお、ここで、「特別遊技」としては、いわゆるアシストタイム(AT)や、リプレイタイム(RT)や、AT及びRTの両方の状態を有するアシストリプレイタイム(ART)等の状態となって遊技者に特典が付与される遊技が含まれ、また、いわゆるビッグボーナスゲーム(BB)や、レギュラーボーナスゲーム(RB)も含まれる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに前記周期期間は、前記周期期間毎に抽選により所定範囲内で決定される振れ幅の期間により変動可能に形成されていることを特徴とする。
周期期間の経過時にポイントの合計をリセットすることにより、当該周期期間のポイントをリセットされた状態から新たに加算開始することでき、新たに開始される周期期間に対して気分を一新して臨むことができる。
また、特別遊技へ移行することに決定した場合には、周期期間の経過時にポイントの合計をリセットすることにより、前兆遊技におけるポイントを、リセットされた状態から新たに加算開始することが可能となり、当該ポイントを将来(次以降)の周期期間のポイントして蓄積することが可能となる。これにより、特別遊技への単なる前兆としてだけでなく、前兆遊技に対して新たな気分で臨むことができる。
前記周期移行決定手段220は、前記周期期間の経過時の前記ポイント加算手段190が加算したポイントの合計が属する所定範囲毎に前記特別遊技への移行抽選確率を設定した複数種類の周期到達時移行抽選テーブルを記憶する周期到達時移行抽選テーブル記憶手段と、前記周期期間毎の前記周期到達時移行抽選テーブルの組み合わせが設定されている設定テーブルを複数種類記憶した設定テーブル記憶手段と、複数種類の前記設定テーブルのいずれを用いるかを抽選により決定するための振り分け抽選確率が設定されている振り分け抽選テーブルを記憶した振り分け抽選テーブル記憶手段と、少なくとも前記特別遊技の終了時に前記振り分け抽選テーブルを用いて使用する前記設定テーブルを抽選により決定するテーブル決定手段と、前記テーブル決定手段により決定された前記周期到達時移行抽選テーブルの組み合わせを用い、前記周期期間毎に設定されている前記周期到達時移行抽選テーブルを用いて、前記ポイント加算手段190が加算したポイントの合計に対応する抽選確率により前記特別遊技へ移行確定か非当選かを抽選により決定する周期到達時特別遊技移行抽選手段とを備えていることを特徴とする
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
発明によれば、前兆遊技中の遊技状態に応じて加算されるポイントを遊技者にとって有意義なものにすることができ、前兆遊技中の抽選や決定が重要なものとなり、いわゆる引き損となったり、無駄引きとなるようなことを解消することができ、前兆遊技を興趣に富む遊技にすることが可能な遊技機を提供することができる。
発明によれば、さらに、周期期間の経過後に開始される新たな周期期間や、前兆遊技に対して、リセットされた状態から新たなポイントを加算開始することができ、新たな気分で遊技に臨むことが可能な遊技機を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、各回転リールに設けてある図柄の配置を示す図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、メイン制御装置における移行状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態であって、AT中の移行状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態であって、周期期間経過時に特別遊技へ移行することに決定した場合の遊技の流れの概念図である。 本発明の第1の実施の形態であって、周期期間経過時に特別遊技へ移行しないことに決定された場合の遊技の流れの概念図である。 本発明の第1の実施の形態であって、各周期期間の基準遊技回数を示す基準遊技回数テーブルである。 本発明の第1の実施の形態であって、振れ幅遊技回数の抽選確率の振り分けを示す振れ幅抽選テーブルである。 本発明の第1の実施の形態であって、MAP1〜3における各周期期間のテーブル番号を示すMAP設定テーブルである。 本発明の第1の実施の形態であって、MAP1〜3における抽選確率の振り分けを示すMAP抽選テーブルである。 本発明の第1の実施の形態であって、役の種類による加算ポイントの抽選確率の振り分けを示す加算ポイント抽選テーブルである。 本発明の第1の実施の形態であって、所定のポイント範囲と、周期期間経過時抽選における各遊技状態の抽選確率との関係を示す周期到達時AT移行抽選テーブル0〜3である。 本発明の第1の実施の形態であって、スタートスイッチ作動後のメイン制御装置の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、設定変更時又はAT終了時のポイント処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、前兆遊技における制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態であって、所定のポイント範囲及び周期期間経過時抽選の遊技状態の抽選確率の関係を示す周期到達時AT移行抽選テーブルである。
(第1の実施の形態)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向も、遊技者から見た場合の左方向や、右方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した状態における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記駆動モータ及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる報知手段70が形成されている。この報知手段70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、表示装置84と、演出用ランプ78とを備えている。なお、回転リール62は、通常、遊技進行のために用いられるが、遊技の進行を停止している状態において、通常の回転動作とは異なる挙動による演出(いわゆるリール演出)を示すことにより報知手段70の一種として使用してもよい。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための表示デバイスであり、動画を含んだ映像の表示を行うための液晶表示装置を有する演出ユニットを構成するものである。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として後述するメダル投入口38からあらかじめメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記メダル投入口38の下には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。この精算スイッチ36の左側には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するマックスベットスイッチ34の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。このスタートスイッチ40の上には、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34が設けられている。なお、後述するCBB中には上記3枚投入が2枚投入に設定されている。
なお、マックスベットスイッチ34に加えて、又はマックスベットスイッチ34に代えて、クレジットしたメダル数を1枚減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチを設けてもよい。
なお、マックスベットスイッチ34とメダル投入口38との間に、操作手段31として遊技の進行に関与しないスイッチとしてのチャンススイッチのようなものを設けてもよい。そして、この操作手段31としてのチャンススイッチを所定の契機で遊技者に1回又は所定回数以上、操作させることで所定の特典を付与するようにしてもよい。
上述したスタートスイッチ40、ストップスイッチ50、精算スイッチ36及びマックスベットスイッチ34により、遊技者が操作可能な操作手段31を構成している。
前記前扉14の下部の後方向(奥方向)には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払出手段24(図3参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
前記前扉14の下部には、所定の場合に貯留払出手段24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御装置110の各遊技状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
なお「有効ライン86」は後述の停止図柄判定手段150の判定対象となるラインを意味し、後述する小役の「入賞」等は有効ライン86上に役に対応した図柄61の組合せが揃うことを意味する。本実施の形態の有効ライン86は、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68のそれぞれの中段を結んだ直線状の1本のみからなるものである。
図2に示すように、左回転リール64、中回転リール66及び右回転リール68の表面には、「白7」、「ベル(BEL)」、「リプレイ(REP)」、「チェリー1(CH1)」、「チェリー2(CH2)」、「スイカ1(WM1)」、「スイカ2(WM2)」、「赤バー(赤BAR)」、「青バー(青BAR)」、「ブランク(BR)」の複数の種々の図柄61が形成されている。本実施の形態では、特に図示していないが、上述した図柄の組み合わせにより役a、役b、役c、・・・・が予め設定されている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御装置110と、このメイン制御装置110からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出状態を制御するサブ制御装置300とを備えている。
ここで、メイン制御装置110の制御に基づくスロットマシンの作動状態を遊技状態といい、サブ制御装置300の制御に基づくスロットマシンの作動状態を演出状態というものとする。なお、メイン制御装置110とサブ制御装置300との間は、メイン制御装置110への不正操作を防止するために、メイン制御装置110からサブ制御装置300への一方向の通信により行われ、サブ制御装置300からメイン制御装置110への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御装置110は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、マックスベットスイッチ34、精算スイッチ36の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及び貯留払出手段24の作動を制御する。サブ制御装置300は、メイン制御装置110から信号を入力し、表示装置84等の報知手段70の作動を制御する。サブ制御装置300の出力側には、報知手段70としての表示装置84、スピーカー72、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御装置110を有するメイン基板と、サブ制御装置300を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御装置110は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御装置300は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御装置110及びサブ制御装置300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
本実施の形態に係る遊技機10のメイン制御装置110では、通常に行われる通常状態が設けられている。メイン制御装置110では、この通常状態よりも再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が高く(或いは低く)設定されているリプレイタイム(RT)状態が設けられている。このRT状態は、メイン制御装置110により制御される。
サブ制御装置300では、ストップスイッチ50の停止操作順番や当選図柄61等を報知することによって役に係る図柄61の組合せを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストをするアシストタイム(AT)状態が設けられている。このAT状態は、主にサブ制御装置300により制御される。
もちろん、各状態を制御する装置(メイン制御装置110、サブ制御装置300)は、上述したものに限定されるものではなく、各状態を他方の制御装置で制御するようにしてもよく、また、部分的に一部の手段を他の制御装置で制御し、両方の制御装置に跨がって制御するようにしてもよいものである。なお、その際、サブ制御装置300からメイン制御装置110への直接的な送信は行われていないが、所定の停止操作順序をサブ制御装置300から報知して遊技者の停止操作等によりメイン制御装置110へ間接的に情報を送信することができる。
上記アシストタイム(AT)状態は、通常遊技(非アシストタイム(AT)状態)よりも遊技者に利益となる特典を付与する可能性が高い特別遊技となるように形成されている。
すなわち、本実施の形態に係る遊技機10では、遊技として、通常の遊技である通常遊技と、この通常遊技中において移行するか否かの抽選(移行抽選)に当選することで移行可能であり通常遊技よりも多くの特典を付与可能な特別遊技としてのアシストタイム状態(AT状態)の遊技(AT遊技)とを備えている。
特別遊技としてのAT遊技は、所定の開始条件を達成したときに開始可能であり、所定の終了条件を達成したときに終了可能に形成されている。具体的には、特別遊技としてのAT遊技は、役抽選の抽選結果、所定の移行役に当選した場合や、後述する移行抽選手段330により所定の移行抽選に当選した場合や、後述する周期移行決定手段220によりAT当選した場合等に移行可能である。また、AT遊技は、AT中に遊技者が獲得した(遊技者に払い出された)メダルの枚数が所定の遊技枚数(いわゆる獲得規定枚数、具体的には、120枚に設定されている。もちろん当該枚数に限定されるものではない。)に到達することで終了可能なものである。
特別遊技としてのAT遊技は、所定の移行抽選の結果に応じて実施した際に遊技者が獲得したメダルの獲得枚数(払出枚数)が獲得規定枚数に到達するまで実行可能であるが、この実行可能な獲得規定枚数は、所定の抽選により上乗せ可能に設定されている。この上乗せを決定する際には、特別遊技の獲得規定枚数に上乗せするときの演出、いわゆる上乗せ演出が実行可能であり、この上乗せ演出としては、回転リール62を用いたリール演出と、表示装置84を用いた表示演出との両方が実行可能に形成されている。
なお、これらの開始条件や終了条件に限定されるものではなく、上述したメダルの獲得枚数として払出枚数の代わりに、払い出されたメダル枚数から投入したメダルの数を引いて計算した実質的なメダルの獲得枚数である純増枚数で設定してもよい。また、AT中に実行した遊技回数が所定の遊技回数(いわゆる初期遊技可能回数や最大遊技可能回数等と称されるもの)に達する等の他の内容の条件に設定してもよいものである。すなわち、AT中の遊技回数が所定の遊技回数(いわゆる初期遊技可能回数や最大遊技可能回数)を実行することで終了可能にしてもよいものである。また、それらの条件を、遊技回数とメダルの獲得枚数(又は純増枚数)とを組み合わせたものにしてもよい。
上記上乗せでは、獲得規定枚数(又は純増枚数)に上乗せされるメダルの枚数が設定される。もちろん、この上乗せに関しても、上述したようにメダルの獲得枚数(純増枚数)ではなく、実行可能な遊技回数を上乗せするようにしてもよく、また、遊技回数とメダルの獲得枚数(又は純増枚数)とを組み合わせたものにしてもよいものである。
リール演出は、回転リール62を用いた演出であって、3個の回転リール62の回転や停止、回転方向の変更、回転速度の変更、回転加速度の変更、所定図柄61を揃えた状態で回転させる等の種々の手段により行われるものである。表示演出は、液晶表示装置84である表示装置84に表示される動画像や静止画像等により行われる演出である。なお、表示演出に伴ってスピーカー72からの音声や音楽や効果音等は適宜行われる。
特別遊技としてのAT遊技には、AT遊技の開始条件の達成により開始され繰り返し実施可能なAT中通常状態と、このAT中通常状態中に移行し、所定回数だけ繰り返し実施可能なAT中上乗せ演出状態とが設けられている(図5参照)。
AT遊技の開始に伴ってAT中通常状態が開始されるものであり、AT中上乗せ演出状態において上乗せ演出(上乗せ遊技)が実行可能となっている。
メイン制御装置110は、役抽選手段120、リール制御手段130、停止図柄判定手段150、通常状態制御手段160、RT制御手段170、ボーナス遊技制御手段180、周期到達遊技回数決定手段185、周期期間遊技回数カウント手段188、ポイント加算手段190、周期移行決定手段220、フリーズ演出制御手段230、上乗せ演出決定実行手段390、特別遊技決定手段200、獲得規定枚数カウント手段210、リール演出実行手段245、払出制御手段250、移行抽選手段330及び送信手段260の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
なお、これらの手段、特に、周期到達遊技回数決定手段185、周期期間遊技回数カウント手段188、ポイント加算手段190、周囲移行決定手段220、特別遊技決定手段200、獲得規定枚数カウント手段210、移行抽選手段330等は、メイン制御装置110ではなく、サブ制御装置300が有しても良い。その際、サブ制御装置300からメイン制御装置110へのデータの直接的な送信は行われていないので、そのような送信が必要な場合は、サブ制御装置300によりストップスイッチ50による停止操作の順番を報知手段70により遊技者に報知して、遊技者がその停止操作順番で停止操作すること等の間接的な伝達手段を介して、サブ制御装置300からの情報がメイン制御装置110へ伝達される。
以上の構成をもって、メイン制御装置110は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御装置110は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段120により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。なお、本実施の形態では、後述するボーナス遊技(CBB)中のみ上記規定数が2に設定されている。
本実施の形態では、役として、大別すると、小役(メダルの払い出しを伴う役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
本実施の形態に係る遊技機10では、遊技状態として、通常に行われる通常状態と、この通常状態において役抽選手段120の役抽選によりボーナス(CBB)に当選したにもかかわらず当該ボーナス移行役に係る図柄61が有効ライン86上に停止しなかった場合に、通常状態から移行する内部当選状態(具体的にはCBB当選中状態であって、RT1状態)と、この内部当選状態(CBB当選中状態、RT1状態)においてボーナス移行役に係る図柄61が有効ライン86上に停止した場合に移行し、通常状態よりも遊技者へ付与される利益がより大きくなり得るボーナス状態(CBB状態)とが設けられている(図4参照)。
ボーナス状態は、移行役としてのボーナス移行役に当選し、さらにボーナス移行役に対応した図柄61の組合せ(例えば、「青バー、赤バー、チェリー2」)が有効ライン86上に揃うと、揃った遊技の次回の遊技から開始される遊技である。
なお、ボーナス移行役は、当選時の遊技で有効ライン86上にボーナス移行役に対応する図柄61の組合せが揃わなくても、次回の遊技以降、有効ライン86上にボーナス移行役に対応する図柄61の組合せが揃うまでボーナス移行役に当選した状態が有効である。その他の役は、当選時の遊技で有効ライン86上に役に対応する図柄61の組合せが揃わなければ、次回の遊技以降は無効となる。ボーナス状態は、ボーナス状態中に遊技者へ払い出したメダルの総枚数が予め設定された枚数(具体的には26枚)を越えたときに終了する。
本実施の形態では、ボーナス状態として、主にメイン制御装置110により制御されるチャレンジボーナス状態(CBB状態)が設けられている。チャレンジボーナス状態は、全ての小役を当選状態にすることで小役の入賞を容易にしているものである。なお、チャレンジボーナス状態中は所定の場合にストップスイッチ50の操作時から75ms以内に停止させることになっており、通常状態よりもいわゆる滑りコマ数が少なくなっている。具体的には、本実施の形態に係るチャレンジボーナス状態では、右回転リール68は、右ストップスイッチRを停止操作したときのタイミングで表示位置にある図柄61と、その図柄61の1コマ上の図柄61との2コマの範囲内の中から停止可能な、いわゆる「1コマすべり」の状態となっている。本実施の形態に係るチャレンジボーナス状態は26枚を越える払出枚数で終了する。もちろん、この終了条件は26枚に限定されるものではなく、他の枚数でもよいものである。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
役抽選手段120は、メイン制御装置110が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段120は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類として通常状態用、ボーナス状態(CBB状態)用、内部当選状態(CBB当選中状態)用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御装置110のROM上に記憶されている。役抽選手段120は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段120による処理は、後述するステップ113(図14参照)において行われる。
なお、役抽選手段120の役抽選に用いる抽選確率は、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その抽選確率を規定するための値である設定値を変更するための筐体12内部の設定変更スイッチ(図示せず)を操作することにより、複数の設定値(具体的には、1〜6の6個)のうちいずれか1つを選択することで前記抽選確率の変更が可能となる。本実施の形態では、1〜6の6個の設定値が設けられ、設定値の数値が大きくなるほど、抽選確率が遊技者に原則として有利になり得るように規定されている。
リール制御手段130は、メイン制御装置110が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段130は、役抽選手段120の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段130は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(停止操作順番)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段130による処理は、後述するステップ114(図14参照)において行われる。
また、リール制御手段130は、遊技の進行が停止している、いわゆるフリーズ状態において、所定のリール演出を実行可能なものである。
停止図柄判定手段150は、メイン制御装置110が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段150による処理は、後述するステップ115(図14参照)において行われる。
通常状態制御手段160は、通常状態の進行を制御するものである。ここで、通常状態とは、後述するRT制御手段170によるリプレイタイム(RT)や、ボーナス遊技制御手段180によるCBB以外の遊技状態をいう。なお、通常状態中における再遊技役の当選確率は、内部当選状態(CBB当選中状態、RT1状態)におけるリプレイタイム(RT)よりも低く設定されている。
RT制御手段170は、本実施の形態では、リプレイタイム(RT)状態を制御するものである。
ボーナス遊技制御手段180は、ボーナス遊技、具体的には、CBB状態を制御するものである。
周期到達遊技回数決定手段185は、所定の契機に所定の遊技数の期間(周期期間)等を決定するものである。ここで、「所定の契機」とは、特別遊技としてのAT遊技の終了時と、設定1〜6の変更を行うための設定変更スイッチが操作された時とを意味する。すなわち、周期到達遊技回数決定手段185は、設定変更時と、AT遊技終了時とに全ての周期期間を一括で決定して、各周期期間の周期到達遊技回数を決定するものである。なお、この周期到達遊技回数は、所定の契機から遊技回数をカウントしたものであって、周期に到達したときの遊技回数を示すものである。
この所定の遊技数の期間(周期期間)は、一定の遊技回数に固定されているものではなく、変動可能に設定されている。所定の遊技数の期間(周期期間)としての周期到達遊技回数(所定の契機からカウントし、周期に到達したときの遊技回数)は、予め設定されている基準遊技回数(96回、224回、352回、480回、608回、736回、864回、992回、図8参照)に所定の抽選により決定された振れ幅(1回〜32回のいずれか)(図9参照)を加算した遊技回数となる。
周期到達遊技回数決定手段185は、上述した基準遊技回数を有する基準遊技回数テーブル(図8参照)を記憶した基準遊技回数テーブル記憶手段と、振れ幅遊技回数及び振り分け抽選確率を有する振れ幅抽選テーブル(図9参照)を記憶する振れ幅抽選テーブル記憶手段と、所定の契機(AT遊技終了時及び設定変更時)に振れ幅抽選テーブル記憶手段に記憶された振れ幅遊技回数の振り分け抽選確率を用いて、抽選により周期1〜8の各振れ幅を決定し最終的に周期到達遊技回数を決定する振れ幅決定手段とを備えている。
基準遊技回数テーブル記憶手段に記憶した基準遊技回数テーブルの基準遊技回数は、最初が遊技回数96回に設定されているが、その後は、当該遊技回数(96回)に遊技回数128回を繰り返し加算していった遊技回数に設定されている。具体的には、基準遊技回数は、96回、224回(96回+128回)、352回(96回+128回+128回)、480回(96回+128回+128回+128回)、・・・、992回(96回+128回+128回+128回+128回+128回+128回+128回)となっているものである。なお、基準遊技回数の最初の96回は、これに限定されるものではなく、他の遊技回数に設定してもよいものであり、また、この遊技回数に繰り返し加算している遊技回数128回も、この遊技回数に限定されるものではなく、他の遊技回数に設定してもよいものであり、また、さらに、基準遊技回数において、上記加算する遊技回数(128回)自体を所定範囲の中から抽選等により選択して変動させるようにしてもよい。
振れ幅抽選テーブルには、各周期1〜8のそれぞれにおける振れ幅(1回〜32回)を決定するため、振れ幅1回、2回、・・・31回、32回のそれぞれに振り分けられた抽選確率が設定されている(図9参照)。
例えば、振れ幅決定手段が決定した振れ幅が周期1、2、3、4、5、6、7、8において、それぞれ4回、1回、5回、14回、10回、25回、3回、30回であった場合、振れ幅決定手段は、周期1〜8の各周期期間の周期到達遊技回数を以下のように決定する。
周期1の周期到達遊技回数は96回+4回の100回となって、周期1の周期期間は1回〜100回となる。周期2の周期到達遊技回数は224回+1回の225回となって、周期2の周期期間は101回〜225回となる。周期3の周期到達遊技回数は352回+5回の357回となって、周期3の周期期間は226回〜357回となる。周期4の周期到達遊技回数は480回+14回の494回となって、周期4の周期期間は358回〜494回となる。周期5の周期到達遊技回数は608回+10回の618回となって、周期5の周期期間は495回〜618回となる。周期6の周期到達遊技回数は736回+25回の761回となって、周期6の周期期間は619回〜761回となる。周期7の周期到達遊技回数は864回+3回の867回となって、周期7の周期期間は762回〜867回となる。周期8の周期到達遊技回数は992回+30回の1022回となって、周期8の周期期間は868回〜1022回となる。
周期期間遊技回数カウント手段188は、周期到達遊技回数決定手段185が決定した周期期間の遊技回数に基づいて、周期期間の遊技回数を遊技の実行に伴ってカウントするものである。周期期間遊技回数カウント手段188は、設定変更後又はAT遊技の終了後の次に開始される遊技から周期期間の遊技回数を遊技1回を実行するごとにカウントし、その値を記憶する。周期期間遊技回数カウント手段188は、AT遊技へ移行する前の前兆遊技が終了した際、周期期間遊技回数のカウント(加算)を停止する。そして、周期期間遊技回数カウント手段188は、AT遊技中の遊技回数のカウントは行わず、AT遊技が終了後、周期期間遊技回数のカウントをリセットし、次に開始される通常遊技から遊技回数のカウントを開始する。
本実施の形態では、周期8が終了するとAT遊技への移行が確定する。周期8の周期期間の終了時、AT遊技への移行が確定して前兆遊技へ移行し、周期期間遊技回数カウント手段188により、前兆遊技終了後に遊技回数のカウント(加算)が停止され、AT遊技の終了後に遊技回数がリセットされて周期1の周期期間から遊技回数のカウントが開始されるように設定されている。なお、この場合に前兆遊技を省略してもよい。
なお、周期8の周期期間の終了後の処理は、上述したものに限定されるものではない。例えば、周期期間遊技回数カウント手段188は、周期8の周期期間の終了時、AT遊技へ非当選になった場合には遊技回数をリセットするとともに周期1の周期期間から遊技回数のカウントを開始するようにしてもよい。また、新たに周期9以降も別途作成し、128回等の遊技回数を加算した基準遊技回数を設定して上述したものと同様に処理するようにしてもよい。例えば、後述するMAP設定テーブル(図10)と同様のものを新たに作成してもよく、又は、周期1〜8の後述するMAP設定テーブルを繰り返し用いる等により処理することが可能である。
ポイント加算手段190は、所定の遊技数の期間(周期期間)内で、各遊技毎に遊技状態に応じてポイントを加算するものである。
ポイント加算手段190は、各周期期間内において、各遊技毎に遊技状態(役抽選結果)に応じて予め設定された加算ポイント(0ポイント、1ポイント、2ポイント、3ポイント、5ポイント、10ポイント、20ポイント、30ポイント)毎に振り分けられた抽選確率を用いて、いずれの加算ポイントを加算するかを抽選により決定するポイント決定手段と、各周期期間においてポイント決定手段により決定されたポイントを当該周期期間内において加算したポイントの合計に加算し、加算後の合計のポイントを新たなポイントとして記憶するポイント演算記憶手段とを備えている。
ポイント加算手段190のポイント決定手段は、各周期期間内において、各遊技毎に役抽選手段120の役抽選により役aが当選したときに図12の役aの欄の抽選確率(0、1、2、3、5、10、20、30ポイントの各抽選確率が50%、15%、15%、10%、5%、3%、1%、1%)を用い、役bが当選したときに図12の役bの欄の抽選確率(0、1、2、3、5、10、20、30ポイントの各抽選確率が0%、50%、20%、10%、10%、5%、3%、2%)を用い、役cが当選したときに図12の役cの欄の抽選確率(0、1、2、3、5、10、20、30ポイントの各抽選確率が0%、0%、0%、50%、20%、15%、10%、5%)を用いて、抽選を行う。もちろん、他の役が当選したときにポイントを決定する抽選を行うようにしてもよいものであり、また、当選時ではなく、当選役に対応する図柄組み合わせを入賞ライン上に停止させることができた時にポイントを決定する抽選を行うようにしてもよい。また、役抽選における所定の役が当選したときに、役抽選とは異なる他の抽選を行い、当該抽選の結果、当選した場合にポイントを決定する抽選を行うようにしてもよい。
ポイント加算手段190のポイント決定手段は、前兆遊技中にポイントを獲得可能であり、ポイント加算手段190のポイント演算記憶手段は、前兆遊技中に獲得したポイントを特別遊技の終了後の周期期間のポイントに加算し、加算後のポイントの合計を新たなポイントとして記憶する。ここで、前兆遊技中に獲得したポイントは、その特別遊技終了後の次の特別遊技のためにポイントが蓄積される周期期間に持ち越しているが、必ずしも「次の特別遊技」のために持ち越されるものに限定されるものではなく、「次以降の特別遊技」のための持ち越されるようにしてもよいものである。例えば前記「次の特別遊技」のさらに次の特別遊技等のためのポイントとして持ち越してもよいものであり、さらにその次の特別遊技等のためのポイントとして持ち越してもよいものである。
ポイント加算手段190は、周期期間の経過時(周期到達遊技回数に到達した時)において特別遊技(AT遊技)への移行抽選に当選した場合にポイントの合計をリセットする。上述した例では、周期1において周期到達遊技回数100回に到達した時にAT当選した場合、周期1回〜100回で加算したポイントの合計が0にリセットされる。
本実施施の形態では、周期到達遊技回数に到達した時に特別遊技(AT遊技)への移行抽選に非当選の場合であっても、当選の場合と同様にポイントの合計をリセットしている。これにより、各周期毎に気分を一新して新たな遊技に臨むことができる。
なお、周期到達遊技回数に到達した時に特別遊技(AT遊技)への移行抽選に非当選の場合、ポイントの合計をリセットせず、ポイントを次の周期期間のポイントとして持ち越すようにしてもよい。これにより、特別遊技(AT遊技)に当選するまで、ポイントを蓄積する楽しみを持つことができ、ポイントを蓄積することでAT遊技へ移行し易くすることが可能となる。
周期移行決定手段220は、周期期間の経過時にポイント加算手段190が加算したポイントの合計に対応した抽選データを用いた抽選で、特別遊技(AT遊技)に移行するか否かを決定するものである。本実施の形態では、周期移行決定手段220が特別遊技に移行しないことに決定した場合には周期期間(次の周期の周期期間)が再開され、周期移行決定手段220が特別遊技に移行することに決定した場合には特別遊技へ移行することの前兆となる他の所定の遊技数の遊技(前兆遊技)の終了後に特別遊技が実行される。
周期移行決定手段220は、周期到達遊技回数に達した時(周期到達時、いわゆる周期期間の経過時(終了時))のポイントの合計が属する所定範囲毎にAT遊技への移行抽選確率を設定した4種類の周期到達時AT移行抽選テーブル0、1、2、3(図13中のテーブル0、テーブル1、テーブル2、テーブル3)を記憶する周期到達時AT移行抽選テーブル記憶手段と、各周期期間毎に周期到達時AT移行抽選テーブル0、1、2、3の組み合わせにより3種類のMAP種別(MAP1、MAP2、MAP3)が設定されているMAP設定テーブル(図10)を記憶したMAP設定テーブル記憶手段と、このMAP設定テーブルにおけるMAP種別(MAP1、2、3)のいずれを用いるかを抽選により決定するための抽選確率が予め設定されているMAP抽選テーブル(図11)を記憶したMAP抽選テーブル記憶手段と、このMAP抽選テーブル(図11)を用いて使用するMAP種別を抽選により決定するためのMAP決定手段と、MAP決定手段により決定されたMAP種別を用い各周期毎に設定されている周期到達時AT移行抽選テーブルを用いて、合計のポイントに対応する抽選確率によりAT移行確定か非当選かを抽選により決定する周期到達時AT移行抽選手段とを備えている。
本実施の形態では、周期8の周期期間が終了した場合には、全ての場合において、特別遊技への移行が確定するように設定されている。その場合にも当該特別遊技終了後に周期1の周期期間が開始される。なお、周期8の周期期間終了で特別遊技へ移行確定となることに限定されるものではなく、周期8において周期移行決定手段220が特別遊技に移行しないことに決定した場合には特別遊技に移行することなく周期1の周期期間が再開されるようにしてもよい。
フリーズ演出制御手段230は、遊技の進行を一時的に停止させるフリーズ演出を実行するためのものである。
具体的には、移行抽選手段330の移行抽選に当選したと判定された時には、フリーズ演出制御手段230は、フリーズ演出を実行する。
なお、このフリーズ演出中に、リール演出実行手段245により、回転リール62の回転、停止、逆回転等を組み合わせた回胴演出を実行してもよいものである。
上乗せ演出決定実行手段390は、特別遊技(AT)中のAT中通常状態において、所定の契機(具体的には、AT中通常状態の毎回の遊技におけるスタートスイッチ40の操作タイミングの契機)に、AT中上乗せ演出状態(いわゆる上乗せ遊技)へ移行するか否かの抽選による決定を行う。
上乗せ演出決定実行手段390は、AT中の上乗せ演出が実行される上乗せ遊技において、所定の契機(具体的には、上乗せ遊技中の毎回の遊技におけるスタートスイッチ40の操作タイミングの契機、なお、上乗せ遊技中の役抽選の結果、予め定めた所定役の当選を契機としてもよい)に、特別遊技(AT)の上乗せの有無及びその上乗せされる特別遊技のメダルの獲得規定枚数を抽選(上乗せ遊技獲得抽選)により決定するものである。
特別遊技決定手段200は、特別遊技の遊技区間の終了判定を行うためのものである。
具体的には、特別遊技決定手段200は、後述する獲得規定枚数カウント手段210がカウントした獲得規定枚数が所定のメダル枚数(具体的には0枚)に到達したことを条件として特別遊技の遊技区間を終了させる。
なお、上述した周期移行決定手段220又は後述する移行抽選手段330の移行抽選に当選した場合、特別遊技決定手段200により、特別遊技(AT)中に獲得可能な最大のメダル枚数(初期獲得規定枚数)が設定される。
獲得規定枚数カウント手段210は、特別遊技の遊技区間中に獲得規定枚数を減算(又は加算)によりカウントするためのものである。
本実施の形態では、特に図示していないが、獲得規定枚数カウント手段210は、特別遊技として獲得可能なメダルの枚数として当初に設定されている初期獲得規定枚数(120枚)をカウントし記憶するカウント手段と、上乗せ遊技により獲得された上乗せによる特別遊技の獲得枚数(上乗せ獲得規定枚数)をカウントし記憶するカウント手段との両方を有している。
各獲得規定枚数カウント手段210は、特に図示していないが、メダルの払い出しが行われるごとに、獲得規定枚数から払出枚数を減算する演算手段と、この演算手段により算出された数値を記憶する記憶手段とを備えているものである。
また、獲得規定枚数カウント手段210は、上述した初期獲得規定枚数と、上乗せ獲得規定枚数との両方を合計した合計獲得規定枚数をカウントし記憶するようにしてもよいものである。
また、この初期獲得規定枚数は、予め120枚に設定されてあるが、特にこれに限定されるものではなく、120枚未満、又は、120枚を越える枚数であってもよいものである。また、この初期獲得規定枚数は、乱数を用いた抽選により毎回、決定してもよい。
また、獲得規定枚数カウント手段210は、上述したように初期獲得規定枚数から払出枚数を減算するものに限定されるものではなく、遊技者に対するメダルの払出が行われるごとに、当初の0枚から払出枚数を加算するようにして、所定の獲得規定枚数に到達することで特別遊技を終了させるように特別遊技決定手段200により判定されるようにしてもよい。
獲得規定枚数カウント手段210は、特別遊技の遊技区間中に上乗せ遊技に移行した場合、当該上乗せ遊技中に獲得した払出枚数をカウントしているが、特にこれに限定されることなく、上乗せ遊技中の払出はカウントしないようにしてもよい。
獲得規定枚数カウント手段210がカウントした獲得規定枚数が所定の枚数(具体的には0回)に到達したことを条件として特別遊技決定手段200が特別遊技の遊技区間の終了を決定する。
すなわち、獲得規定枚数カウント手段210が特別遊技の遊技区間中にカウントする枚数は、特別遊技としてのATの遊技区間の終了を決定するための直接的なパラメータである。かかる獲得したメダルの枚数が、特別遊技において獲得可能な最大のメダル枚数に到達したか否かによって特別遊技の遊技区間の終了を判断するか否かが特別遊技決定手段200により判断される。
なお、特別遊技の遊技区間を決定するパラメータとして、上述したように獲得したメダル枚数(獲得規定枚数)を用いているが、必ずしもこれに限定されるものではない。最終的に特別遊技の遊技区間を決定する(遊技区間の長さに影響を与える(長さを左右し、制限する))パラメータになり得るものであれば、他のパラメータを用いてもよい。具体的には、直接的な遊技回数を前記パラメータとして用いてもよい。特別遊技としてのAT中に実行可能な遊技回数の最大の遊技回数(いわゆる最大遊技回数)が決定され、特別遊技としてのATは、AT中に実行される遊技回数が最大遊技回数に達することで終了するようにしてもよいものである(なお、この場合は、遊技回数を加算する場合であるが、減算する場合には、最大遊技回数から実行した遊技回数を減算して、減算後の数値が0回に達することで終了するようにしてもよい)。また、その他の最終的な遊技区間を決定可能(制限可能)な直接的又は間接的なパラメータ、または、それらのパラメータを組み合わせたものを用いてもよい。
リール演出実行手段245は、上乗せ演出としてのリール演出を報知手段70として作動中の回転リール62により実行するためのものである。このリール演出実行手段245は、上乗せ演出のリール演出を実行する。
払出制御手段250は、停止図柄判定手段150の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段250は、停止図柄判定手段150の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。
移行抽選手段330は、上述した周期移行決定手段220が決定する移行抽選以外の移行抽選であって、予め定められた移行抽選確率を用いて通常遊技中に移行抽選を行うものであり、特別遊技としてのAT状態へ移行するか否かを抽選(移行抽選)で決定するものである。具体的には、移行抽選手段330は、通常遊技中、毎回の遊技において移行抽選を行うように設定されている。もちろん、移行抽選を実施する契機は、これに限定されるものではなく、他の所定の契機(例えば、所定の遊技状態が開始又は終了するタイミングや、所定の契機から所定の遊技回数が経過したタイミング、所定の役当選時等)でもよいものである。なお、本実施の形態では、特別遊技としてのAT遊技への移行抽選を行うものとして、周期移行決定手段220と、移行抽選手段330との両方を有しているが、これに限定されるものではなく、周期移行決定手段220だけを有して、この移行抽選手段330を有さないようにしてもよい。
送信手段260は、サブ制御装置300へ信号を送信するためのものである。
サブ制御装置300は、受信手段310及びAT制御手段320の各手段を有する。
受信手段310は、送信手段260からの信号を受信するものである。
AT制御手段320は、AT状態の演出状態を制御するものである。具体的には、AT制御手段320は、表示演出実行手段370を備えている。
表示演出実行手段370は、表示装置84により行われる表示演出を実行するためのものである。
なお、これらの手段はメイン制御装置110に配置してもよいものであり、表示演出実行手段370を、サブ制御装置300ではなくメイン制御装置110に配置してもよい。
以上の構成をもって、サブ制御装置300は、メイン制御装置110からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
図4に示すように、メイン制御装置110における移行状態は、通常状態と、内部当選状態(RT1状態、CBB当選中状態)と、ボーナス状態(CBB状態)とがある。
通常状態は、通常状態制御手段160により制御される遊技状態である。通常状態において役抽選手段120による役抽選によりボーナス(CBB)に当選した場合に、通常状態から内部当選状態(RT1状態、CBB当選中状態)に移行する。なお、この内部当選状態(RT1状態、CBB当選中状態)では、通常状態よりも再遊技の抽選確率が高い状態となっている。
なお、本実施の形態において、通常状態中では数ゲーム以内にボーナス(CBB)に当選するように設定されており、遊技状態は、内部当選状態(RT1状態、CBB当選中状態)で遊技される割合が大きいように設定されている。
この内部当選状態(RT1状態、CBB当選中状態)におけるRT状態は、RT制御手段170により制御される再遊技が高確率で当選する遊技状態である。RT状態において、CBBのボーナス移行役の図柄61の組合せ(青バー、赤バー、チェリー2)が揃った場合に、CBB当選中状態、いわゆるRT1状態からボーナス状態(CBB状態)に移行する。このボーナス状態(CBB状態)は、ボーナス遊技制御手段180により制御される。このボーナス状態(CBB状態)では、再遊技の抽選確率は0に設定されている。
ボーナス状態(CBB状態)において所定枚数、例えば、26枚の払出がされた場合に、CBB状態から通常状態に移行する。
図5に示すように、特別遊技(AT)中における移行状態(演出状態)には、AT中通常状態と、AT中上乗せ演出状態との2つが設けられている。
特別遊技(AT)へ移行すると、AT中通常状態となる。このAT中通常状態において、上乗せ演出決定実行手段390により、AT中上乗せ演出状態へ移行するか否かの抽選において、AT中上乗せ演出状態へ移行することに当選した場合、AT中上乗せ演出状態への移行が決定され、AT中上乗せ演出状態(上乗せ遊技)への移行が実施される。
なお、特別遊技(AT)は、所定のメダル枚数(獲得規定枚数)が払い出されたときに、終了条件を達成したものとして、終了するように設定されている。
AT中上乗せ演出状態において、上乗せ遊技が実行される。
次に、通常遊技における周期期間において、特別遊技としてのAT状態へ当選した場合(図6)と、AT非当選の場合(図7)とについて、以下に説明する。
図6に示すように、設定変更後又はAT遊技終了後に通常遊技が開始され、周期期間が開始される。この通常遊技の周期期間中に役抽選の結果、所定役(役a、b、c)に当選することでポイントの蓄積が行われる。その後、周期期間が終了するまで移行抽選手段330の移行抽選に当選しない状態が続いており、周期1の周期期間の終了時(具体的には、周期1の周期到達遊技回数の経過時)に周期移行決定手段220による周期期間経過時の移行抽選(特別遊技へ移行するか否かの抽選)が行われる。その際、通常遊技の周期期間中に蓄積したポイントの合計がリセットされる(0となる)。そして、周期移行決定手段220が特別遊技に移行することに決定した場合(AT当選の場合)に特別遊技へ移行することの前兆となる前兆遊技が開始される。この前兆遊技では、次の周期期間(例えば、周期1から周期2へ)が進行しているものである。この前兆遊技中においても、役抽選の結果に応じて上述したものと同様のポイントの蓄積が行われる。前兆遊技の終了に伴い、周期期間遊技回数カウント手段188による遊技回数のカウント(加算)が停止され、ポイント加算手段190によるポイントの蓄積(加算)が停止される。そして、AT遊技の終了後に、周期期間遊技回数カウント手段188による遊技回数がリセットされ、遊技回数のカウント(加算)が開始される。また、ポイント加算手段190による前兆遊技中に蓄積したポイントが、ここで開始された周期期間のポイントとして持ち越される。
図7に示すように、設定変更後又はAT遊技終了後に通常遊技が開始され、周期期間が開始される。この通常遊技の周期期間中に役抽選の結果、所定役(役a、b、c)に当選することでポイントの蓄積が行われる。その後、周期期間が終了するまで移行抽選手段330の移行抽選に当選しない状態が続いており、周期1の周期期間の終了時(具体的には、周期1の周期到達遊技回数の経過時)に周期移行決定手段220による周期期間経過時の移行抽選(特別遊技へ移行するか否かの抽選)が行われる。そして、周期移行決定手段220が特別遊技に移行しないことに決定した場合(AT非当選の場合)に周期期間(次の周期の周期期間)が再開される(具体的には周期2の周期期間が開始される)。この際、周期期間遊技回数カウント手段188による遊技回数のカウントは継続され、ポイント加算手段190によるポイントの蓄積(加算)も継続される。本実施の形態では、AT非当選の場合は、周期が次の周期に移行する際、ポイントをリセットし、ポイントの合計は、次の周期に継続されない。なお、これに限定されることなく、周期が次の周期に移行する際、ポイントをリセットせずにポイントの合計を次の周期に継続されるようにしてもよい。
図8に示す基準遊技回数テーブルが、基準遊技回数テーブル記憶手段に記憶されている。この基準遊技回数テーブルに示すように、周期1の基準遊技回数は96回に設定され、周期2の基準遊技回数は224回に設定され、周期3の基準遊技回数は352回に設定され、周期4の基準遊技回数は480回に設定され、周期5の基準遊技回数は608回に設定され、周期6の基準遊技回数は736回に設定され、周期7の基準遊技回数は864回に設定され、周期8の基準遊技回数は992回に設定されている。
最初の周期1の基準遊技回数だけは96回に設定されているが、その後の周期2以降の基準遊技回数は、前の周期の基準遊技回数に128回を加算した数値となっている。
なお、基準遊技回数の最初の96回は、これに限定されるものではなく、他の遊技回数に設定してもよいものであり、また、この遊技回数に繰り返し加算している遊技回数128回も、この遊技回数に限定されるものではなく、他の遊技回数に設定してもよいものであり、また、さらに、基準遊技回数において、上記加算する遊技回数(128回)自体を所定範囲の中から抽選等により選択して変動させるようにしてもよい。
図9に示す振れ幅抽選テーブルが、振れ幅抽選テーブル記憶手段に記憶されている。この振れ幅抽選テーブルに示すように、振れ幅遊技回数1回、2回、3回、・・・、30回、31回、32回の振り分け抽選確率が3%、3%、3%、・・・、5%、5%、5%のように設定されている。振れ幅遊技回数の1回〜32回は、これに限定されるものではなく、周期間の遊技回数である128回以内の数値範囲で他の遊技回数範囲を振れ幅としてもよい。また、本実施の形態では、基準遊技回数に振れ幅を加算しているが、基準遊技回数から振れ幅を減算するようにしてもよく、また、加算と減算とを組み合わせて、周期到達遊技回数を決定してもよい。また、振り分け抽選確率も上述したものに限定されるものではなく、他の数値に設定してもよいものであり、上述したものよりばらつくように設定して、特定の振れ幅遊技回数が出現し易い(或いは出現し難い)ように設定してもよい。
この振れ幅抽選テーブルの振り分け抽選確率を用いて、振れ幅決定手段が、各周期1〜8の基準遊技回数の振れ幅遊技回数をそれぞれ抽選により決定する。なお、各周期毎に基準遊技回数の振れ幅遊技回数を決定しているが、全基準遊技回数の振れ幅として抽選により決定した共通のものにしてもよい。
図10に示すMAP設定テーブルが、MAP設定テーブル記憶手段に記憶されている。このMAP設定テーブルに示すように、周期1〜8の各周期期間毎の周期到達時AT移行抽選テーブル0、1、2、3(図13のテーブル0、1、2、3参照)の組み合わせにより3種類のMAP種別(MAP1、MAP2、MAP3)が設定されている。
MAP種別のMAP1では、周期1〜8の各周期期間における周期到達時AT移行抽選テーブル0、1、2、3の区別が、周期1、・・、8の順に、1、0、0、2、1、0、2、3に設定されている。
MAP種別のMAP2では、周期1〜8の各周期期間における周期到達時AT移行抽選テーブル0、1、2、3の区別が、周期1、・・、8の順に、0、1、0、1、2、0、1、3に設定されている。
MAP種別のMAP3では、周期1〜8の各周期期間における周期到達時AT移行抽選テーブル0、1、2、3の区別が、周期1、・・、8の順に、1、0、2、0、0、3、1、3に設定されている。
具体的には、例えば、周期3のMAP3では、周期到達時AT移行抽選テーブル2(図13に示す「テーブル2」)を用いて、ポイントに応じたAT移行抽選の抽選確率が設定されることになる。
図11に示すMAP抽選テーブルが、MAP抽選テーブル記憶手段に記憶されている。MAP抽選テーブルには、MAP1、2、3の各振り分け抽選確率が、50%、25%、25%に設定されている。この振り分け抽選確率を用いて、MAP決定手段が、MAP種別(MAP1、2、3)を抽選により決定する。
図12に示す加算ポイント抽選テーブルが、加算ポイント抽選テーブル記憶手段に記憶されている。役抽選手段120の役抽選において、役aに当選した場合、加算ポイント抽選テーブルの役aの欄の数値(50%、15%、・・・、1%、1%)が、加算ポイントの0ポイント、1ポイント、・・・20ポイント、30ポイントに振り分けられた抽選確率を意味する。この抽選確率を用いて、役aが当選したときに、ポイント決定手段により、抽選が行われ、いずれのポイントが加算されるかが決定する。
図13に示す周期到達時AT移行抽選テーブル0(表中の「テーブル0」)、周期到達時AT移行抽選テーブル1(表中の「テーブル1」)、周期到達時AT移行抽選テーブル2(表中の「テーブル2」)及び周期到達時AT移行抽選テーブル3(表中の「テーブル3」)が、周期到達時AT移行抽選テーブル記憶手段に記憶されている。
各テーブルの上段の数値範囲が、各周期期間におけるポイントの合計の範囲を示しており、中段及び下段の数値が、当該ポイントの範囲に含まれる場合の周期移行決定手段220によりAT遊技に移行するか否かの抽選に用いる抽選確率である。具体的には、中段の数値が非当選の抽選確率、下段の数値がAT遊技への移行が当選(AT移行確定)の抽選確率である。
全てのテーブル0〜3において、合計ポイントの範囲が120以上の範囲では、AT移行確定の抽選確率が100%に設定されている。
全てのテーブル0〜3において、合計ポイントの範囲が0付近の小さい場合と、120付近の高い場合とのAT移行確率が高く設定され、合計ポイントの範囲が70〜79、80〜89等の中央付近のAT移行確率が低く設定されている。
また、合計ポイントの範囲が120以上を除いた全ての合計ポイントの範囲において、テーブル0よりもテーブル1の方がAT移行確率が高く、テーブル1よりもテーブル2の方がAT移行確率が高く、テーブル2よりもテーブル3の方がAT移行確率が高くなるように設定されている。すなわち、テーブルの番号の数値が増加する程、AT移行確率が高くなり、遊技者にとって有利となるように設定されている。
なお、本実施の形態では、各ポイントの範囲において、「非当選」と、「AT移行確定」との2種類の区分しか設けていないが、特にこれに限定されるものではない。例えば、上述した2種類の区分に加えて、「非当選」であるがATへ移行する抽選確率が通常よりも高く設定されている「AT高確状態」や、「非当選」であるがAT遊技へ移行したかのような印象を遊技者に与える「ATフェイク(ATガセ)状態」等の他の区分を設けて、抽選確率を振り分けるようにしてもよい。
図14に示すフローチャートに基づいて、メイン制御装置110が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップ112において、メイン制御装置110により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御装置110により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップ113に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップ112となる。
なお、このステップ112の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御装置110により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(2又は3)に達しているか否かの判定が行われる。
ステップ113において、役抽選手段120により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御装置110からサブ制御装置300へ送信される。さらに、移行抽選手段330により、移行抽選処理が行われる。これらの処理が終了すると、次のステップ114に進む。
ステップ114において、リールユニット60における回転リール62の回転変動処理が行われる。回転リール62が所定の回転速度に達した後、メイン制御装置110により、回転中の回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段130により、各回転リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する停止操作順番は、メイン制御装置110に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。
また、全ての停止操作終了後、メイン制御装置110の送信手段260からサブ制御装置300の受信手段310へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、全ての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップ115に進む。
ステップ115において、停止図柄判定手段150により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの入賞等の判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御装置110からサブ制御装置300へ送信される。そして、次のステップ116に進む。
ステップ116において、払出制御手段250により、停止図柄判定手段150の判定結果に対応した払出処理等が行われる。なお、判定結果、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理が終了する。
図15に示すフローチャートに基づいて、設定変更時又はAT終了時のポイント処理について説明する。
先ず、ステップ210において、周期到達遊技回数決定手段185の基準遊技回数テーブル記憶手段により、基準遊技回数設定処理が行われる。具体的には、次に開始される通常遊技を周期期間の遊技回数1回目として、図8に示す基準遊技回数テーブルに基づいて周期1〜8の予め定めた基準遊技回数を設定する。
そして、周期到達遊技回数決定手段185の振れ幅決定手段により、振れ幅抽選処理が行われる。振れ幅決定手段により、周期1〜8の全ての周期期間において、振れ幅抽選テーブル記憶手段に記憶された図9に示す振れ幅抽選テーブルから振れ幅1〜32回の各振り分け抽選確率が採取される。そして、振れ幅決定手段により、周期1〜8の全てにおいて、振り分け抽選確率を用いて、振れ幅1〜32回のうちから、いずれの振れ幅にするかが決定され、この振れ幅を基準遊技回数に加算した周期到達遊技回数が決定される。
そして、周期移行決定手段220の周期到達時AT移行抽選テーブル記憶手段により、周期到達時AT移行抽選テーブル0、1、2及び3が、設定される。
そして、周期移行決定手段220のMAP決定手段により、MAP抽選処理が行われる。MAP決定手段により、MAP抽選テーブル(図11参照)の振り分け抽選確率を用いて、抽選によりMAP種別(MAP1、2、3)が決定される。
そして、ポイント加算手段190のポイント演算記憶手段により、ポイントの持ち越し処理が行われる。具体的には、ポイント加算手段190のポイント演算記憶手段は、前兆遊技中に獲得したポイントを特別遊技の終了後に再開される次の周期期間のポイントに加算し、加算後のポイントの合計を新たなポイントとして記憶する。
そして、次のステップ211に進む。
ステップ211において、遊技者の操作によりスタートスイッチ40がON状態となる。そして、次のステップ212に進む。
ステップ212において、周期期間遊技回数カウント手段188により、周期期間の遊技回数(周期期間遊技回数)に1が加算される。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213において、役抽選手段120により、役抽選処理が行われる。そして、次のステップ214に進む。
ステップ214において、ポイント加算手段190により、加算ポイント処理が行われる。具体的には、ポイント加算手段190により、役抽選の結果、所定の役a、b又はcに当選している場合に、加算ポイント抽選テーブル(図10参照)に基づいて、各役に応じた各ポイント毎の抽選確率を用いて、いずれの加算ポイントを加算するか抽選により決定される。役抽選の結果、上記役に当選していない場合には、当該抽選は行われない。そして、次のステップ215に進む。
ステップ215において、周期期間遊技回数が、周期到達遊技回数に到達したか否かが判定される。周期期間遊技回数が周期到達遊技回数に到達したと判定された場合、次のステップ216に進み、周期期間遊技回数が周期到達遊技回数に到達していないと判定された場合、ステップ211の前に戻る。
ステップ216において、周期移行決定手段220により、周期到達時AT移行抽選テーブル(図13参照)に基づき、ポイント加算手段190が加算したポイントの合計に対応した抽選データを用いて、特別遊技(AT遊技)に移行するか否かの移行抽選処理が行われる。そして、ポイント加算手段190により、蓄積したポイントの合計が0にリセットされる。そして、次のステップ217に進む。
ステップ217において、当該移行抽選処理の結果、特別遊技(AT遊技)に移行することに確定したか(AT移行確定か)否かが判定される。AT移行確定であると判定された場合、当該処理が終了し、AT前兆(図16のステップ311)へ進み、AT移行確定でないと判定された場合、ステップ211の前に戻る。
図16に示すフローチャートに基づいて、AT前兆遊技処理について説明する。なお、このAT前兆遊技は、未だAT遊技は開始されていない状態である。
先ず、ステップ311において、遊技者の操作によりスタートスイッチ40がON状態となる。そして、次のステップ312に進む。
ステップ312において、周期期間遊技回数カウント手段188により、周期期間の遊技回数(周期期間遊技回数)に1が加算される。そして、次のステップ313に進む。
ステップ313において、役抽選手段120により、役抽選処理が行われる。そして、次のステップ314に進む。
ステップ314において、ポイント加算手段190により、加算ポイント処理が行われる。具体的には、ポイント加算手段190により、役抽選の結果、所定の役a、b又はcに当選している場合に、加算ポイント抽選テーブル(図12参照)に基づいて、各役に応じた各ポイント毎の抽選確率を用いて、いずれの加算ポイントを加算するか抽選により決定される。役抽選の結果、上記役に当選していない場合には、当該抽選は行われない。そして、次のステップ315に進む。
ステップ315において、AT前兆遊技の遊技回数が、AT前兆遊技の遊技回数として予め設定されている所定の遊技回数(具体的には32回)に到達したか否かが判定される。そして、AT前兆遊技の遊技回数が、所定の遊技回数(32回)に到達していると判定された場合、次のステップ316に進み、所定の遊技回数(32回)に到達していないと判定された場合、ステップ311の前に戻る。なお、このAT前兆遊技の遊技回数は、抽選等により変動させるようにしてもよい。
ステップ316において、周期期間遊技回数カウント手段188による周期期間遊技回数の加算が停止される。そして、ポイント加算手段190によるポイントの蓄積(加算)の停止処理が行われる。なお、ポイントの数値の蓄積(加算)が停止されるだけで、ポイントの合計の数値はリセットされずに、そのまま保持される。そして、当該処理は終了し、特別遊技としてのAT遊技へ移行する。
本実施の形態では、ポイント加算手段190により周期期間中に遊技毎に遊技状態(役抽選結果)に応じてポイントが加算され、周期移行決定手段220により周期期間の経過時にポイントの合計に対応した抽選データを用いた移行抽選で特別遊技(AT遊技)に移行するか否かが決定される。周期期間中に獲得したポイントの合計に対応した抽選データを用いることで、特別遊技(AT遊技)への移行の頻度が変わることになる。これにより、周期期間毎に抽選内容を変更させることができ、移行抽選に関連する内容を変化のあるものにすることができる。また、単に遊技回数の合計が所定の遊技回数に到達することで移行抽選が行われるようなものと比較して、遊技毎に遊技状態に応じて加算されるポイントに興味を抱かせることができ、遊技における新たな楽しみを設けることができ、興趣に富むものにすることができる。
周期移行決定手段220により特別遊技(AT遊技)へ移行することに決定した場合には、特別遊技(AT遊技)へ移行することの前兆となる前兆遊技が行われ、この前兆遊技の終了後に特別遊技(AT遊技)が実行される。ポイント加算手段190は、前兆遊技中に遊技状態に基づいて(具体的には役抽選の結果に基づいて)ポイントを獲得可能であり、前兆遊技中に獲得したポイントは持ち越されて、特別遊技(AT遊技)終了後に再開される周期期間のポイントに加算される。一般的に、前兆遊技においては、既に特別遊技(AT遊技)への移行が確定しているため、今回の特別遊技(AT遊技)への移行に関連するような抽選や決定は遊技者にとって当該特別遊技(AT遊技)に対して無駄であり、いわゆる引き損となりうるが、本実施の形態では、この前兆遊技中に獲得したポイントは、当該特別遊技(AT遊技)の終了後に再開される周期期間のポイントに加算される。すなわち、前兆遊技中に獲得したポイントは、既に移行が確定している特別遊技(AT遊技)ではなく、未だ移行が確定していない次の特別遊技(AT遊技)の移行を決定するためのポイントして用いられる。これにより、前兆遊技中の遊技状態に応じて加算されるポイントは、遊技者にとって有意義なものとなり、前兆遊技中の抽選や決定が重要なものとなり、いわゆる引き損となったり、無駄引きとなるようなことを解消することができ、前兆遊技を興趣に富む遊技にすることができる。
さらに、本実施の形態は、前兆遊技中に獲得したポイントを「次の特別遊技」のためだけでなく、2回先の特別遊技や、3回先の特別遊技や、・・n回先(nは1以上の整数)の特別遊技等の「次以降の特別遊技」のために持ち越すようにしてもよい。このように「次以降の特別遊技」のためのポイントとすることにより、先の将来のためにポイントを蓄積することができ、長期間にわたって楽しみを先送りにすることができ、多様な楽しみ方を提供することが可能となる。
なお、ここで、「特別遊技」としては、いわゆるアシストタイム(AT)や、リプレイタイム(RT)や、AT及びRTの両方の状態を有するアシストリプレイタイム(ART)等の状態となって遊技者に特典が付与される遊技が含まれ、また、いわゆるビッグボーナスゲーム(BB)や、レギュラーボーナスゲーム(RB)も含まれる。
本実施の形態では、周期期間の経過時にポイントの合計をリセットすることにより、前兆遊技におけるポイントを、リセットされた状態から新たに加算開始することが可能となり、当該ポイントを将来(次以降)の周期期間のポイントとして蓄積することが可能となる。これにより、特別遊技への単なる前兆としてだけでなく、前兆遊技に対して新たな気分で臨むことができる。
本実施の形態では、周期移行決定手段220の特別遊技(AT遊技)への移行の決定の有無にかかわらず、周期期間の経過時(すなわち周期到達遊技回数の到達時)にポイントの合計がリセットされる。このように、周期期間の経過時にポイントの合計をリセットすることにより、当該周期期間のポイントをリセットされた状態から新たに加算開始することでき、新たに開始される周期期間に対して常に気分を一新して臨むことができる。
なお、これに限定されることなく、周期移行決定手段220が特別遊技(AT遊技)に移行することに決定した場合は、周期到達遊技回数の到達時にポイントの合計がリセットされ、特別遊技(AT遊技)に移行しないことに決定した場合には、ポイントの合計をリセットしないようにしてもよい。これにより、AT非当選の場合には、次の周期の周期期間にポイントを持ち越すことができて、特別遊技(AT遊技)に当選しなくても、ポイントを蓄積させて、最終的に特別遊技(AT遊技)への移行確率を高める楽しみを付与することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、図17に示すように、獲得した合計ポイントの範囲がポイントの値がより高い範囲に移行するほど、周期到達時AT移行抽選テーブル0のAT移行確定の抽選確率の数値が、高くなるように設定されているものである。なお、その他の周期到達時AT移行抽選テーブル1、2、3の数値も、第1の実施の形態と同様に、テーブル番号の数値が増加するほど、遊技者に有利になるとともに、この周期到達時AT移行抽選テーブル0と同様の傾向を有しているものである。
このように、獲得した合計ポイントの範囲がポイントの値がより高い範囲に移行するほど、AT移行確定の抽選確率が高くなることで、ATへ移行し易くなり、遊技者の利益をより多くすることができる。したがって、役抽選の結果が、所定の役に当選すればする程、遊技者に有利な状態へ移行することとなり、遊技者に対する有利な傾向をシンプルで単純なものにすることができる。結果として、初心者や高齢者でも容易に傾向を把握することができる遊技機を提供することができる。
なお、上述した第1及び第2の実施の形態では、遊技者に対する有利さ(利益付与の大きさや、有利の程度である有利度)が、周期到達時AT移行抽選テーブル0〜3におけるテーブルの番号が大きくなる程、有利度が増加している。遊技者に対する有利度が段階的に異なる周期到達時AT移行抽選テーブル0〜3を周期1〜8に適宜配置することにより、遊技の進行に伴って(遊技回数が増加して周期が移行するに伴って)、遊技者に対する有利度を変更することができる。すなわち、MAP設定テーブルにおけるMAPの各周期期間のテーブル番号(周期到達時AT移行抽選テーブル)を適宜配置することにより、遊技者に対する有利度の波を形成することが可能となる。例えば、周期1〜8の後半(或いは前半)に移行するほど、遊技者に有利なテーブルを段階的に配置することで、有利度を段階的に変更するようなことが可能となる。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
20 上パネル 22 下パネル
24 貯留払出手段 26 メダル受け皿
28 メダル払出口 30 操作部
31 操作手段 34 マックスベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 50 ストップスイッチ
L 左ストップスイッチ C 中ストップスイッチ
R 右ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 62 回転リール
64 左回転リール 66 中回転リール
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
100 制御装置 110 メイン制御装置
120 役抽選手段 130 リール制御手段
150 停止図柄判定手段 160 通常状態制御手段
170 RT制御手段 180 ボーナス遊技制御手段
185 周期到達遊技回数決定手段 188 周期期間遊技回数カウント手段
190 ポイント加算手段 200 特別遊技終了決定手段
210 遊技回数カウント手段 220 周期移行決定手段
245 リール演出実行手段 250 払出制御手段
260 送信手段 300 サブ制御装置
310 受信手段 320 AT制御手段
330 移行抽選手段 370 表示演出実行手段
390 上乗せ演出決定実行手段

Claims (3)

  1. 通常遊技と、前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い特別遊技とを備えると共に、 前記通常遊技中の所定の遊技数の期間(以下、「周期期間」とする。)内で、遊技毎に遊技状態に応じてポイントを加算するポイント加算手段と、
    前記周期期間の経過時に前記ポイント加算手段が加算したポイントの合計に対応した抽選データを用いた抽選で、前記特別遊技に移行するか否かを決定する周期移行決定手段とを備え、
    前記周期移行決定手段が前記特別遊技に移行しないことに決定した場合には、前記周期期間が再開され、
    前記周期移行決定手段が前記特別遊技に移行することに決定した場合には、前記特別遊技へ移行することの前兆となる他の所定の遊技数の遊技(以下、「前兆遊技」とする。)の終了後に前記特別遊技が実行される遊技機であって、
    前記ポイント加算手段は、
    前記周期移行決定手段による前記特別遊技に移行するか否かの決定後、前記ポイントの合計をリセットし、
    前記前兆遊技中にポイントを獲得可能であり、前記前兆遊技中に獲得し、未だ前記周期移行決定手段による前記特別遊技に移行するか否かを決定する抽選に用いられていないポイントを前記特別遊技の終了後の周期期間のポイントに加算し、加算後のポイントの合計を新たなポイントとし、当該新たなポイントに当該周期期間で獲得したポイントを加算していくことを特徴とする遊技機。
  2. 前記周期期間は、前記周期期間毎に抽選により所定範囲内で決定される振れ幅の期間により変動可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記周期移行決定手段は、
    前記周期期間の経過時の前記ポイント加算手段が加算したポイントの合計が属する所定範囲毎に前記特別遊技への移行抽選確率を設定した複数種類の周期到達時移行抽選テーブルを記憶する周期到達時移行抽選テーブル記憶手段と、
    前記周期期間毎の前記周期到達時移行抽選テーブルの組み合わせが設定されている設定テーブルを複数種類記憶した設定テーブル記憶手段と、
    複数種類の前記設定テーブルのいずれを用いるかを抽選により決定するための振り分け抽選確率が設定されている振り分け抽選テーブルを記憶した振り分け抽選テーブル記憶手段と、
    少なくとも前記特別遊技の終了時に前記振り分け抽選テーブルを用いて使用する前記設定テーブルを抽選により決定するテーブル決定手段と、
    前記テーブル決定手段により決定された前記周期到達時移行抽選テーブルの組み合わせを用い、前記周期期間毎に設定されている前記周期到達時移行抽選テーブルを用いて、前記ポイント加算手段が加算したポイントの合計に対応する抽選確率により前記特別遊技へ移行確定か非当選かを抽選により決定する周期到達時特別遊技移行抽選手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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