JP6262762B2 - 空間分割多重光コヒーレンストモグラフィー装置 - Google Patents

空間分割多重光コヒーレンストモグラフィー装置 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2012年12月6日に出願された米国特許仮出願第61/734,168号および2013年5月3日に出願された米国特許仮出願第61/819,251号の優先権の利益を主張し、これらの米国特許仮出願の内容はいずれも、参照によりそれらの全体が本明細書に組み入れられる。
政府所有権の陳述
本発明は、国立衛生研究所(NIH)−国立生物医学画像・生物工学研究所(NIBIB)により与えられたR00−EB010071に基づく政府支援によってなされた。政府は、本発明において特定の権利を有する。
本開示は、トモグラフィーに関し、特に光コヒーレンストモグラフィーに関する。
光コヒーレンストモグラフィー(OCT)は、その場でリアルタイムに生体組織のミクロンスケールの断面の三次元(3D)撮像を可能にする新しい光学的撮像技術である。OCTは、標準的な組織病理学の分解能に近づく分解能をもって組織微細構造を撮像するが、組織試料を取り出して処理する必要性を伴わないある種の「光学的生検」として機能する。したがって、OCTは、生体組織などの有形物体の視覚画像を捕捉してデジタル化する。OCTの侵入深さは、通常、生体組織中で1−2mmである。OCTは、眼科、心臓血管撮像、内視鏡検査撮像、癌撮像、歯科用途、および、研究撮像用途を含めて、特に人および動物における幅広い範囲の臨床用途および生物医学用途のために使用されてきた。
現在の市販の眼科OCTシステムは20−70kHzで動作する。512×512A−ラインをカバーするそれぞれの3Dスキャンは3−10秒を要する。市販の心臓血管OCT撮像システムおよび内視鏡検査OCT撮像システムは、大きな撮像領域をカバーするために100kHz−200kHzA−ライン速度で動作する。撮像をより速くして、動きアーチファクトを少なくするためには、目標として1MHzA−ライン速度を超える高い撮像速度が最終的に望ましい。しかしながら、現在は、その速度で動作する市販の波長可変レーザまたは高速ライン−スキャンカメラが存在しない。1秒当たりのA−スキャンの数として特徴付けられるOCTにおける撮像速度は、スペクトル領域OCT(SD−OCT)におけるラインスキャンカメラのライン速度によってあるいは掃引源OCT(SS−OCT)におけるレーザ掃引速度によって制限される。
本明細書中では、前述のシステムよりも撮像速度を向上させる光コヒーレンストモグラフィー(OCT)システムが提供される。1つの典型的な実施形態において、システムは、空間分割多重(SDM)光コヒーレンストモグラフィー(SDM−OCT)システムであってもよい。様々な実施形態において、SDM−OCTシステムは、掃引源レーザまたは広帯域光源などの波長可変光源を利用してもよい。本明細書中に開示されるSDM−OCTシステムは、光学的な時間遅延を使用して、空間的に分布されるサンプルリングビームからの信号を異なる周波数帯域へマッピングしてもよい。
本開示に係るOCTシステムは、撮像深さ範囲を増大させるために、制限なく波長可変レーザ(例えば、垂直共振器面発光レーザ、VCSEL)などの新たに利用できる光源の長いコヒーレンス長特性をうまく利用するように構成されてもよい。また、OCTシステムは、有効A−ライン速度のある程度の大きさの向上を達成するために、空間的に分布される光ビームの並行検出を更に利用してもよい。好適には、これは、分解能および感度を維持しつつ、OCTの撮像速度の数倍の向上を与える。1つの実施形態において、これは、サンプル画像を得るために単一の検出チャネルを利用して達成されてもよく、それにより、複数の光サンプルリングビームを使用して有効撮像速度を拡大収縮できる、簡単で、あまり複雑でない、安価なOCTシステムを提供できる。劇的に向上される撮像速度に加えて、OCTシステムは、画像分解能を維持するとともに、複数のビームを使用して複数の異なるサンプル位置で同期した同時撮像も可能にし、これにより、多くの生物医学的な適用の機会を広げる。
1つの実施形態では、空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステムが提供される。システムは、光をもたらす光源と、光を基準光とサンプルリング光とに分割するように構成される第1の光学デバイスと、サンプルリング光を複数のサンプルリングビームに分割するように構成される第2の光学デバイスと、複数のサンプルリングビーム間に光学遅延をもたらすように構成される光学遅延素子と、複数のサンプルリングビームをサンプルの表面上へ同時に走査するように構成されるスキャナと、複数のサンプルリングビームによりもたらされるサンプルの表面から戻される反射光信号と基準光との受信に基づいて干渉信号を発生させるように構成される第3の光学デバイスとを含む。干渉信号は、サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む。
他の実施形態において、空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステムは、コヒーレント光をもたらす光源と、光を基準光とサンプルリング光とに分離するように構成される第1の光学デバイスと、第1の光学光路を規定する基準アームであって、該基準アームが、基準光を受けるとともに、基準光に基づいて基準光信号を発生させる、基準アームと、第2の光学光路を規定するとともに、サンプルリング光を受ける単一のサンプルアームと、サンプルアームに配置されるとともに、サンプルリング光を複数のサンプルリング光ビームに分離するように構成される光スプリッタと、複数のサンプルリングビーム間に光学遅延をもたらすように構成される光学遅延素子とを含む。システムは、複数のサンプルリングビームをサンプルの表面上へ同時に走査するように構成される。1つの実施形態において、システムは、サンプルリングビームを走査するためにガルバノメータスキャナを含む。他のタイプのスキャナが使用されてもよい。また、干渉信号をもたらすために、基準光信号と、それぞれが複数のサンプルリングビームのそれぞれによってもたらされてサンプルの表面から戻される複数の反射光信号とを受けて組み合わせるように構成される、第2の光学デバイスも設けられる。干渉信号は、サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む。
他の実施形態において、空間分割多重化を伴う低挿入損失光コヒーレンストモグラフィーシステムは、コヒーレント光をもたらす光源と、光を基準光とサンプルリング光とに分離するように構成される光学デバイスと、第1の光学光路を規定する基準アームであって、該基準アームが、基準光を受けるとともに、基準光に基づいて基準光信号を発生させる、基準アームと、第2の光学光路を規定するとともに、サンプルリング光を受ける単一のサンプルアームと、サンプルアームに配置されるとともに、サンプルリング光を複数のサンプルリング光ビームに分離するように構成される光スプリッタと、複数のサンプルリングビーム間に光学遅延をもたらすように構成される光学遅延素子とを含む。システムは、複数のサンプルリングビームをサンプルの表面上へ同時に走査するように構成される。また、複数の干渉信号をもたらすために、基準光信号と、複数のサンプルリングビームのそれぞれによってもたらされてサンプルの表面から戻される複数の反射光信号のうちの1つとを受けて組み合わせるようにそれぞれが構成されて配置される、複数の光カプラ、および、複数の干渉信号を検出するように構成されるセンサも設けられる。干渉信号は、サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む。
他の実施形態において、空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステムは、光をもたらす光源と、光を基準光とサンプルリング光とに分割するように構成される第1の光学デバイスと、サンプルリング光を複数のサンプルリングビームに分割するように構成される第2の光学デバイスと、複数のサンプルリングビーム間に光学遅延をもたらすように構成される光学遅延素子と、複数のサンプルリングビームをサンプルの表面上へ同時に走査するように構成されるスキャナとを含む。第1の光学デバイスは、複数のサンプルリングビームによりもたらされるサンプルの表面から戻される反射光信号と基準光との受信に基づいて干渉信号を発生させるように更に構成される。干渉信号は、サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む。
空間分割多重光コヒーレンストモグラフィーシステムを使用してサンプルを撮像するための方法が提供される。方法は、光をもたらす光源と、第1の光路を規定する基準アームと、第2の光路を規定するサンプルアームとを備える光コヒーレンストモグラフィーシステムを用意するステップと、光源からの光を基準光とサンプルリング光とに分離するステップと、反射光信号をもたらすために基準光を基準アームへ伝送するステップと、サンプルリング光をサンプルアームへ伝送するステップと、サンプルアームでサンプルリング光を複数のサンプルリングビームに分割するステップと、複数のサンプルリングビーム間に光学遅延をもたらすステップと、サンプルの表面上へ複数のビームを走査するステップと、それぞれが複数のサンプルリングビームのそれぞれによってもたらされてサンプルの表面から戻される複数の反射光信号を収集するステップと、複数の反射光信号を該複数の反射光信号から構成される単一の反射光信号の状態へと組み合わせるステップと、干渉信号をもたらすために単一の反射光信号と反射光信号とを組み合わせるステップであって、干渉信号がサンプルのデジタル画像を表わすデータを備える、ステップとを含む。
同様の要素には同様に標示が付される以下の図面を参照して、好ましい実施形態の特徴について説明する。
本開示の1つの実施形態に係る空間分割多重光コヒーレンストモグラフィー(SDM−OCT)システムの概略図である。 光ファイバ配列の1つの実施形態の横断面図である。 本開示にしたがって複数の光サンプルリングビームにもたらされる光学遅延を示すグラフである。 空間分割多重光コヒーレンストモグラフィー(SDM−OCT)システムの第2の低挿入損失実施形態の概略図である。 ドップラー撮像に適した光ファイバ配列の第2の実施形態の横断面図である。 図1のSDM−OCTシステムを用いて得られるサンプルの実際のデジタル画像を示す。 サンプルの異なる走査深さから測定されたサンプルリング点広がり関数を示すグラフである。 図1のSDM−OCTシステムを使用する生体内撮像中に捕捉されたショウジョウバエ幼虫の三次元デジタル画像である。 生体内撮像中に捕捉されたショウジョウバエ幼虫のセグメントの二次元デジタル画像を示す。 昆虫の鼓動する心管を明らかにする生体内撮像中に捕捉されたショウジョウバエ幼虫のセグメントの同時二次元デジタル画像を示す。 Mモード撮像により捕捉された昆虫の鼓動する心管を明らかにする生体撮像中に捕捉されたショウジョウバエ幼虫のセグメントのデジタル画像を示す。 光学遅延素子の概略図である。 空間分割多重光コヒーレンストモグラフィー(SDM−OCT)システムの第3の実施形態の概略図である。 OCTプローブの典型的な実施形態の図である。 広帯域光源を使用するスペクトル領域空間分割多重光コヒーレンストモグラフィー(SDM−OCT)システムの概略図である。 広帯域光源を使用するスペクトル領域空間分割多重光コヒーレンストモグラフィー(SDM−OCT)システムの別の実施形態の概略図である。 ドップラー撮像に適した光ファイバ配列の第3の実施形態の横断面図である。 自由空間光伝送空間分割多重光コヒーレンストモグラフィー(SDM−OCT)システムの別の実施形態の概略図である。
全ての図面は、概略的であり、原寸に比例していない。
ここで、好ましい実施形態を参照して、本発明の特徴および利点について例示して説明する。したがって、本発明は、言うまでもなく、単独で存在するかまたは特徴の他の組み合わせで存在してもよい特徴の幾つかの想定し得る非限定的な組み合わせを示すそのような好ましい実施形態に限定されるべきでなく、本発明の範囲は、本明細書に添付される特許請求の範囲によって規定される。好ましい実施形態の説明は、書かれた説明全体の一部と見なされるべきである添付図面に関連して読み取られるように意図される。描く図は、必ずしも原寸に比例しているとは限らず、また、特定の特徴は、明確にかつ簡単にするために、スケールが誇張されるかまたは幾分概略的な形態で示される場合がある。したがって、添付図面に示される材料または構造の様々な層のサイズ、厚さ、および間隔は、添付図面に示される相対的なサイズ、厚さ、または間隔に限定されない。
本明細書中に開示される実施形態の説明において、方向または方位への任意の言及は、単に説明の便宜のためにすぎず、決して本発明の範囲を限定しようとするものではない。「下側」、「上側」、「水平」、「垂直」、「上方」、「下方」、「上へ」、「下へ」、「上端」、および、「下端」、ならびに、その派生語などの相対語(例えば、「水平に」、「下方に」、「上方に」など)は、論議中のそのときに説明されるかまたは図面に示される向きを示すように解釈されるべきである。これらの相対語は、単なる説明の便宜のためにすぎず、装置が特定の向きで構成または動作されることを要さない。様々な要素、特徴、または層の間の物理的関係を説明するために本明細書中で使用される用語、例えば、「取り付けられ」、「付設され」、「接続され」、「結合され」、「相互接続され」、または同様のものなどは、別段明確に記載されなければ、そのような要素、特徴、または層が互いに直接的にあるいは介在する要素、特徴、または層を介して間接的に固定されあるいは取り付けられてもよい関係を示すように、ならびに、いずれも移動できるかもしくは強固な取り付けまたは関係を示すように広く解釈されるべきである。同様に、様々な要素、特徴、または、層の間の物理的関係を説明するために本明細書中で使用されるときの用語「上に」は、別段明確に記載されなければ、直接的なあるいは介在する要素、特徴、または層を介した間接的な互い同士の間の接触を含むように広く解釈されるべきである。
1つの実施形態において、本開示に係るOCTシステムは、光源および検出方法論のための基準としての掃引源レーザOCT(SS−OCT)形態などの波長可変光を利用してもよい。SS−OCTにおいて、光源からの光は、サンプルアーム(第1の光路)および干渉計構成の基準アーム(第2の光路)へと分離される。光源は、一般に、対象の物体上またはサンプル上に照射されあるいは走査されるコヒーレントな広い波長可変範囲光である。サンプル内の屈折率の変化によって物体またはサンプルから反射されて戻る散乱光は、サンプルアームで再結合された後、基準アームに沿って所定の光路長にわたって進んだ光と組み合わされ、それにより、インターフェログラムを備える干渉信号を発生する。結果として得られるインターフェログラムは、干渉計の検出アームを通じてセンサデバイスにより捕捉されて測定される。サンプルから戻されるサンプルリング光反射の撮像深さに関連するインターフェログラムの光周波数を解析するために、コンピュータプロセッサを使用してフーリエ変換が行なわれる。異なるサンプルリング深さからの反射は、異なる周波数を伴う干渉パターンをもたらす。フーリエ変換処理による反射の解明は、サンプルの深さ反射率プロファイル(A−スキャン)をもたらす。サンプルを横切る第1の方向でのサンプルリング光ビームの走査は、二次元(2D)画像(B−スキャン)を更にもたらす。第2の方向でのサンプルリングビームの走査は、サンプルの三次元(3D)画像の形成を可能にする。
本発明者は、撮像分解能および感度を維持しつつ空間分割多重化によってOCT撮像速度を大きく向上させることができることを見出した。本開示に係る光コヒーレンストモグラフィー(OCT)システムの1つの固有の特徴は、サンプル上の複数の物理的な位置を同時に照らすためにサンプルアームで撮像ビームを分割することである。幾つかの実施形態では、単一のサンプルアームが使用されてもよい。各ビームがシステムによって光学的に遅延され、それにより、画像が形成されると、異なる物理的位置からの信号が異なる周波数帯域(すなわち、撮像深さ)で検出される。好適には、これは、複数の撮像ポイントからの信号の並行検出を可能にし、そのため、OCT撮像速度を劇的に向上させるとともに、システム分解能および感度を維持する。したがって、本発明の実施形態は空間分割多重OCT(SDM−OCT)を含む。本開示に係るSDM−OCTシステムの更なる利点は、該システムが、システム性能のかなりの向上を達成しつつ、現在のOCTシステム構造に対する最小の変更だけで済むという点である。SDM−OCTシステムの更なる利点は、該システムが市販の光源を利用できるという点である。
図1は、波長可変光源(例えば、掃引源またはSS)を利用するSDM−OCTシステム100の非限定的な典型的実施形態を示す図である。OCTシステム100は、一般に、光源110と、光カプラ120などの第1の光学デバイスと、光カプラ130などの第2の光学デバイスと、第1の光学光路を規定する基準アームR(すなわち、基準チャネル)と、第2の光学光路を規定するサンプルアームS(すなわち、サンプルリングチャネル)と、本明細書中で更に説明されるような他の構成要素とを含んでもよい。基準アームRは、本明細書中で更に説明されるように、サンプルアームSを介して被検査物体または被検査サンプルから戻される反射光信号との比較のための基準信号を発生させるための所定の固定長の光路を与える。
1つの実施形態において、光源110は、最適な撮像深さ範囲を与えるために波長可変の長コヒーレンス光源であってもよい。1つの実施形態では、制限なく、コヒーレンス長は、SDM−OCTシステムに適した撮像範囲を得るために5mmより大きくてもよい。例えば制限なく約1310nmの中心波長を伴うThorlabs,Inc.のSL1310V1などの市販の垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)ダイオードがSDM−OCTシステム100のための光源として使用されてもよい。他の適した中心波長が使用されてもよい。1つの実施形態において、VCSELレーザは、約100kHzの掃引速度、約100nmの同調範囲、および、50mmを超えるコヒーレンス長を有してもよい。光源110からのレーザの出力は約37mWであってもよい。VCSELダイオードは、本質的に、チップ表面に対して垂直な光を発する半導体ベースのデバイスである。VCSELダイオードおよび/または他のタイプの光源に関して他の適した光源仕様が使用されてもよいことが分かる。例えば、フーリエドメインモードロック(FDML)レーザまたはMEMS可変レーザ、例えばAxsun Technologies,Inc.、Santec Corporation、Exalos Inc.またはInsight Photonics Inc.等が提供するレーザが使用されてもよい。
光源110から出力される光ビームは、単一の入力を2つの出力光ビームへ分離させるかまたは分割するための第1の光カプラ120に光学的に結合される。光カプラ(別名スプリッタ)は、一般に、光を1つ以上の入力ファイバから1つ以上の出力ファイバへ結合して分配するようになっている受動光ファイバデバイスである。したがって、光エネルギー入力は、入力光とほぼ同じ特性を保持する複数の出力信号へ分割される。適した光カプラとしては、AC Photonics,Inc.、Thorlabs,Inc.または他の供給元から入手できる光ファイバカプラが挙げられる。
1つの実施形態では、制限なく、カプラ120が95/5光分割をもたらすように構成され、この場合、光の5%がマッハ・ツェンダー干渉計(MZI)に回され、一方、光の残りの95%がOCT撮像セットアップのために使用される。MZIは、更に詳しく説明するまでもなく当業者に良く知られている。1つの実施形態では、取得されたMZI信号がOCT信号の位相較正のために使用される。他の想定し得る実施形態では、OCT信号の取得をクロックするために光クロック信号が代わりに使用されれば、MZI信号が省かれてもよい(例えば、MZIを伴わない図4参照)。本発明はいずれの構成にも限定されない。光クロックが使用される場合には、第1の光カプラ120が省かれてもよいことを理解できる。
本明細書中に記載される光カプラまたはスプリッタ(例えば、120、130など)に関しては、意図される用途およびシステムパラメータに応じて、入射ビームのパーセンテージ(例えば、5/95、10/90など)として特定される入力光ビームの任意の適した光分離または光分割が使用されてもよいことが分かる。したがって、本発明は、言うまでもなく、カプラのために使用されてもよい多くの想定し得る形態の一部のみを表わす本明細書中に開示されるこれらの光分離または光分割パーセンテージに限定されない。当業者であれば分かるように、光分割比の決定は、どのくらいの量の光がサンプルおよび基準アームのそれぞれへと方向付けられるようになっているのかに依存する。サンプル上でパワーを安全限界内となるように維持しつつ、サンプル上で可能な限り多くのパワーを有することが望ましい。その一方で、ショットノイズ制限感度を得るため、十分なパワーが基準アームで必要とされる。
引き続いて図1を参照すると、OCT撮像セットアップのためのサンプルリングビームは、その後、第2の光カプラ130へ伝送される。1つの実施形態では、90/10光スプリッタが使用されてもよく、この場合、入力光の10%が基準アームR(基準チャネル)へ方向付けられ、光の90%がサンプルアームS(検出チャネル)へ方向付けられる。サンプルアームSでは、入力光ビームが光サーキュレータ140を通過する。1つの実施形態において、光サーキュレータ140は、光ファイバ中を反対方向に進む光信号を分離するために使用される3ポート光ファイバデバイスである。ポートのうちの1つに入る光(入射光とは反対の方向に進む反射光を含む)は、隣のポートから出る。この典型的な形態において、カプラ130からのサンプルアームSのための光は、光サーキュレータ140のポート1に入って、ポート2から出る。
光サーキュレータ140のポート2から出るサンプルアームSのための光サンプルリングビームは、その後、光スプリッタ230によって受けられて分割される。1つの実施形態では光ファイバ分割デバイスであってもよいスプリッタ230は、デバイスからの出力で、サンプルリングビームを少なくとも2つ以上のサンプルリングビームに分離してもよい。1つの典型的な実施形態では、制限なく、サンプルアーム光ビームは、1×8光スプリッタによって分割されて、サンプルリングのための光ファイバ配列170(例えば、図2参照)を形成する8本の異なる光ファイバ175へ伝送されてもよい。サンプルリングファイバ配列170中の各光ファイバ175は、サンプル上または試料上のサンプル位置S1、S2、S3、...Snを表わす。ここで、n=サンプル位置番号である。図1では、簡単かつ明確にするために、8本の光ファイバ175のうちの4本だけが示されていることに留意すべきである。
幾つかの実施形態では、例えばPLC Connections,Inc.または他から入手できるような平面光波回路(PLC)スプリッタが使用されてもよい。光スプリッタ230は、本明細書中で更に説明されるように、光信号を、ファイバ配列170を介してサンプルへ伝送するとともに、複数の異なるサンプル位置からの個々の反射サンプル戻り信号を収集して組み合わせるように機能する。好適には、本開示に係るこの形態は、OCTシステム機器パッケージに関して費用、複雑さ、および物理的な体積がより大きい複数の検出チャネルの代わりに単一の検出チャネル(サンプルアームS)を使用できるようにする。
前述の例は、光分割および遅延機能を実現するために、光スプリッタ、ファイバ光学遅延、および、ファイバ配列を使用する。1つの実施形態では、同じ機能を図12に示されるカスタム平面光波回路(PLC)スプリッタ構造を用いて実現することができる。ここで、スプリッタ230は、同量の光パワーが各チャネルに分割されるとともに異なる光学遅延が光波回路に組み込まれて製造されてもよい。このデバイスは、空間的に分離されるビームでサンプルを同時に照らすためにサンプルアームS上に直接に置かれ得る。
意図されるサンプルリング用途、望まれるサンプル位置の数、および他の因子に応じて、入射サンプルリング光を、8個を上回るかまたは8個を下回る出力光ファイバ175に分離するかあるいは分割する光スプリッタ230が使用されてもよいことに留意すべきである。したがって、本発明は、サンプルリングファイバ配列170におけるサンプルリング光ファイバ175の任意の特定の数に限定されず、あるいは、サンプルリング位置(S1...Sn)の数に限定されない。多くの変形および形態を想定し得る。
なお、本明細書中で説明される図示の構成要素間の光学光路および光学的結合は、例えば、制限なく、光ケーブルまたは光ファイバ、リレー、開放空間伝送(例えば、構成要素間の物理的接触を伴わない空気または他の媒体)、現在利用できるかまたは開発されるべき他の光伝送技術、およびこれらの任意の組み合わせを含む任意の適した手段によって行なわれてもよい。したがって、本発明は、任意の特定の光結合手段に限定されず、多くの変形が可能である。1つの実施形態において、光ファイバは、レンズ間、ミラー間、および/もしくは対象の物体またはサンプルの間の光伝送以外で構成要素を互いに光学的に結合するために使用されてもよい。
引き続いて図1を参照すると、OCTシステム100は、サンプルリング光ファイバ175において時間遅延をもたらすための光学遅延素子280を更に含む。光スプリッタ230と光学遅延素子280との組み合わせは、本発明のこの実施形態の空間分割多重化態様を与える。1つの実施形態では、制限なく、光学遅延をもたらすための光学遅延素子は、それぞれが異なる長さを有する複数の光ファイバ175を使用することを含んでもよい(図1では、各ファイバの1つ以上のコイルまたはループによって図式的に示される)。短い光ファイバ175は、長いファイバよりも少ない時間で、サンプルからの反射光信号を光スプリッタ230へ戻し、それにより、光学的な時間遅延がもたらされる。したがって、1つの実施形態では、光学遅延をもたらすために、各ファイバ175が異なる長さを有してもよい。
1つの例示的な例では、制限なく、各光ファイバ175間の長さの差が約2.5mmであってもよい。1つの非限定的な例では、例示のため、典型的なファイバ配列における最短ファイバおよび最長ファイバの長さがそれぞれ約50mmおよび約67mmであってもよい。単一モードファイバがOCT用途のために使用されてもよい。光ファイバのコアが単一モード光伝送をサポートできる必要がないことに留意されたい。例えば、1310nmに関しては、ファイバコア直径が約9μmであり、約800nmに関しては、ファイバコア直径が約6μmである。また、ファイバの直径は、ファイバの屈折率差によっても決まる。ファイバのクラッドおよび外径も変わり得る。
なお、他の適したファイバ長およびファイバ直径が使用されてもよい。したがって、多数の変形および形態が想定し得る。
1つの実施形態では、ガラス(すなわち、シリカ)またはプラスチックから成る可撓性の透明なファイバから形成されるとともにファイバの各端部間で光を伝送する光ファイバ175が使用されてもよい。1つの例では、ファイバ175がCorning Inc.、SMF28ファイバであってもよい。
ファイバ配列170内の光ファイバ175は、任意の適したパターンで配置されてもよい。図2に示される1つの例では、制限なく、光ファイバ175は、ファイバ間に適した垂直間隔Yを伴って一次元直線配列を成して配置されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、ファイバ間の約0.3mmの代表的な間隔Yが使用されてもよいが、様々な実施形態では、それよりも小さいかまたは大きい間隔が代わりに使用されてもよい。ファイバ間の垂直間隔Yは、配列内で一様であってもよく、または異なってもよい。また、直線以外の光ファイバ175のパターンおよび配置が使用されてもよいことに留意すべきである(例えば、本明細書中で更に説明される図5参照)。
1つの非限定的な典型的実施形態を表わすにすぎない、異なる長さの光ファイバ175を有する光学遅延素子280以外に、光学遅延をもたらすべく他の方法およびデバイスが使用されてもよいことが分かる。例えば、別の光学遅延素子285が図13に示されており、これについては本明細書中で更に説明する。光学遅延素子の多くの他の変形およびタイプを想定することができ、これは本発明を限定しない。
引き続いて図1を参照すると、異なる光ファイバ175のそれぞれからのサンプルリング光は、サンプル上の複数の異なるスポットまたはサンプルリング位置S1...Snに合焦するようにコリメータ180を介して伝送される。サンプルは、制限なくガルバノメータスキャナ200などの走査デバイスを使用して全ての光ファイバ175からの光によって同時に走査され得る。ガルバノメータスキャナ200は、モータシャフトにより駆動される傾斜した(例えば上下に)振動する/揺動するミラーを有するガルボモータを含むミラー型デバイスであってもよい。各光ファイバ175からのサンプルリング光ビームは、ガルバノメータスキャナ200によって独立に伝送されてサンプルの表面を横切って走査され、それにより、それぞれが光ファイバのうちの1つに対応する別個の独立した照明サンプルリングスポットまたは位置S1...Snがもたらされる。1つの代表的な例では、制限なく、各スポットがサンプル上で約3mWのパワーを有してもよく、また、全てのスポット間の光強度変動が1dB未満であってもよい。ガルバノメータスキャナ200は、所望の画像情報を捕捉するために、サンプルリングビームを任意の適したパターンでサンプル上へ投影してもよい。走査デバイスの他の変形およびタイプが使用されてもよい。幾つかの非限定的な例では、ガルバノメータスキャナ200がCambridge Technologies、Model 6215Hまたは Thorlabs、GVS102であってもよい。
1つの実施形態において、ガルバノメータスキャナ200によって伝送されるサンプルリングビームは、走査対物レンズ190を介してサンプルに合焦されてもよい。特定の実施形態では5×対物レンズ(例えば、Mitutoyo、5X NIRまたは他のもの)が使用されてもよいが、所定のOCT走査用途に応じて、他の適したレンズおよびパワーが使用されてもよい。なお、対物レンズ190は、ガルバノメータスキャナ200の直後に位置される必要はない。幾つかの実施形態では、ビームを合焦させるために、リレー光学素子がサンプルアーム内に挿入されてもよい。
ファイバ配列170から伝送される各入射光サンプルリングビームによってサンプルリング位置S1...Snでサンプルから発せられる複数の後方反射光信号は、第1の光学光路に沿って逆方向に進み、対物レンズ190を介してガルバノメータスキャナ200によって反射される。サンプルからの画像情報を含む反射光信号は、ファイバ配列170の各光ファイバ175によって収集されて、元の光スプリッタ230へ中継される(図1参照)。したがって、各光ファイバ175は、個々のサンプルリングビームを伝送するとともに、サンプルから戻る個々のそれぞれの反射光または反射信号を受けるようになっている。
1つの実施形態において、サンプルアームS内の第1の光学光路に沿って後進するサンプルからの反射光信号は、その後、光スプリッタ230を介して、単一の反射光信号(検出信号)の状態へと組み合わされてもよい。サンプルアームSからのこの単一の反射光/検出信号は、その後、光カプラ240により、基準ミラー160から光サーキュレータ150を介して戻される第2の光学光路(基準アームR)からの反射光基準信号と組み合わされ、それにより、1つの非限定的な例では広帯域平衡型検出器(光検出器)220(例えば、Thorlabs Inc.、PDB480CAC、1.6GHz帯域幅)などのセンサを用いて検出される干渉信号が形成される。1つの実施形態では、制限なく、反射検出信号と基準信号とを等しい割合またはパーセンテージで組み合わせる50/50カプラ240が使用されてもよい。他の適したパーセンテージが使用されてもよい。平衡型検出器220は、干渉信号からインターフェログラムを発生させるようになっている。幾つかの非限定的な実施形態では、MZI250光路が平衡型検出器210を含んでもよく、この場合、MZIは、本明細書中に記載されるように、OCT信号の位相較正のためであってもよい。
OCTシステム100およびMZI250の両方からの干渉信号は、適切に構成される高速データ取得(DAQ)カード260を使用してデジタルで同時に取得される。1つの例示的な実施形態では、制限なく、高速DAQカード260は、1.2GS/sで動作するAlazar Tech ATS9360カードまたは他の適切に構成されるDAQカードであってもよい。DAQカード260から取得される信号データは、その後、適切に構成されるコンピュータ270のメモリへ、または、適切に構成されるポートを介して他の適したプロセッサベースのデバイスまたはPLC(プログラマブル論理コントローラ)にアクセス可能なメモリへ連続的に流されてもよい。信号データは、更なる処理、表示、エクスポート等のためにメモリに記憶されてもよい。
本明細書中に記載される「コンピュータ」270は、コンピュータプログラム命令(例えばコード)を実行してDAQカード260から取得される信号データを処理するように構成される中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または、計算データ処理デバイスまたは回路を有する任意の適したコンピュータまたはサーバデバイスを表わす。これは、例えば、制限なく、デスクトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、ノート型パソコン、タブレット、および適した処理能力および速度を有する他のプロセッサベースのデバイスを含んでもよい。コンピュータ260は、適切にプログラムされるプロセッサ、1または複数のメモリデバイス、電源、ビデオカード、視覚表示デバイスまたはスクリーン(例えば、グラフィカルユーザインタフェース)、ファームウェア、ソフトウェア、ユーザ入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーンなど)、有線および/または無線出力デバイス、捕捉されたサンプルリング画像を送信するための有線および/または無線通信デバイス(例えば、イーサネット、Wi−Fi、ブルートゥースなど)を制限なく含めて、そのようなデバイスと関連付けられる通常の付属品の全てを含んでもよい。したがって、本発明は、任意の特定のタイプのプロセッサベースのデバイスによって限定されない。
メモリは、任意の適した持続性コンピュータ可読媒体、例えば、制限なく、媒体に動作可能に接続されるプロセッサによって書き込まれおよび/または読み取られてもよい、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびその様々なタイプ、リードオンリーメモリ(ROM)およびその様々なタイプ、USBフラッシュメモリ、ならびに、磁気データ記憶デバイスまたは光データ記憶デバイス(例えば、内部/外部ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、CD−ROM、DVD−ROM、光ディスク、ZIPTMドライブ、ブルーレイディスクなど)を含む任意の適した揮発性または不揮発性メモリなどであってもよい。
また、本実施形態の様々な態様がソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または、これらの組み合わせで実施されてもよいことが分かる。本明細書中に記載されるコンピュータプログラムは、任意の特定の実施形態に限定されず、単一のコンピュータまたはサーバプロセッサあるいは複数のコンピュータまたはサーバプロセッサで実行する、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、フォアグラウンドプロセスまたはバックグラウンドプロセス、ドライバ、あるいはこれらの任意の組み合わせで実施されてもよい。
引き続いて図1を参照すると、このOCTシステム100およびDAQカード260によって捕捉されて記録されるサンプルの静止画像および/またはビデオ動画像は、システムユーザによる観察のためにコンピュータ270によって適した視覚ディスプレイ290上にレンダリングされてもよい。OCTシステム100のヘルスケア関連の用途では、幾つかの想定し得る実施形態において、ユーザは、ヘルスケア提供者、技術者、または、他の専門家であってもよい。視角ディスプレイ290上に表示されるサンプル画像は、OCTシステム100によって解析されているとともに診断ツールとして役立つ実際のサンプルまたは試料(例えば、幾つかの実施形態では、人または他の動物の組織)を表わす。
図3は、OCTシステム100の光学遅延を示す信号強度対深さ/周波数のグラフである。図示のように、異なる空間サンプル位置S1...Snから検出される戻りサンプルリングビーム信号は、最終画像では、異なる周波数帯域/撮像深さで現れる。周波数の遅延量は、サンプルアームSでもたらされる光学遅延量に依存する。
別の実施形態−低挿入損失OCTシステム
一般に、スプリッタを使用して光が1本のファイバからN本のファイバへ分割される場合、出力ファイバのそれぞれにおける強度は、入力強度の約1/Nである。これは、全ての出力ファイバを通じた光の均一な分配を可能にする。反射光がサンプルから戻されてスプリッタを再び通過すると、戻り光の約1/Nだけが入力ファイバ内で組み合わされる。この挿入損失は、スプリッタが光を分割するチャネル数に比例する。戻りビームにおける挿入損失を最小にするために、別の実施形態のOCTシステム102が図4に与えられる。
ここで、図4を参照すると、低挿入損失OCTシステム102は光サーキュレータ141、142、143、144を含んでもよく、それにより、光ファイバ175ごとに光サーキュレータが設けられる。1つの実施形態では、サーキュレータ141−144が光スプリッタ230の後のシステム102内(すなわち、光スプリッタよりも下流側の経路)に配置されてもよい。光サーキュレータ141−144は、光学遅延素子280の後に配置されてもよく、更に、幾つかの実施形態では、コリメータ180の前に配置されてもよい。
この非限定的な例では、図示を明確にするために、4本の光ファイバ175がファイバ配列170を形成するべく示されるが、任意の適した数のファイバが配列内で使用されてもよい。幾つかの実施形態では、制限なく、必要に応じて8本以上の光ファイバ175が使用されてもよい。
スキャナ200によって収集されるサンプルからの戻り(反射)光は、スプリッタ230の代わりに、スプリッタ230を通らずに、本明細書中で既に説明された態様でサーキュレータ141−144を通じて後進する。サーキュレータ141−144からの戻り光は、4つの光カプラ240(1つの非限定的な実施形態では、50/50カプラであってもよい)へ伝送されて、4つの光カプラ240内で基準アームRからの基準光と干渉する。したがって、1つの非限定的な実施形態では、各ファイバ175およびサーキュレータ141−144が関連するカプラ240を有してもよいが、他の変形が想定し得る。光カプラ240はそれぞれ、干渉信号をもたらすために、サンプルからの反射光を受ける複数の光ファイバ175のうちの1つからの反射光と基準光とを組み合わせる。
その後、カプラ240のうちの1つから送られる複数の出力信号はそれぞれ、組み合わされて平衡型検出器(光検出器)225などのセンサによって検出される。1つの実施形態では、単一の平衡型検出器225が設けられてもよい。この場合、この手法を使用して、戻り反射光における挿入損失が最小限に抑えられ、それにより、より高い検出感度がもたらされる。他の実施形態では、コストを減らすために、光サーキュレータ141−144を代わりに光スプリッタと置き換えることもできるが、スプリッタと関連する光学的損失を犠牲にする。しかしながら、サーキュレータまたはスプリッタのいずれかが使用されてもよい。
図4のOCTシステム102では、光源110の下流側に単一の光カプラ145が使用されてもよいことが更に留意されるべきである。この実施形態において、カプラ145は、光の80パーセントをサンプルリングアームS(検出チャネル)へそらせるとともに、光の20パーセントを基準アームR(基準チャネル)へそらせてもよい。他の適したビーム分割構成が使用されてもよい。基準アームRのための光は、OCTシステム100(図1参照)と同様な態様で、スプリッタ145から光サーキュレータ150へ伝送されて(ポート1に入って、ポート2から出る)、コリメータ282へ伝送され、最終的に、基準ミラー160へ伝送される。ミラー160からの反射基準光は、サーキュレータ150を通じて後進して、(ポート3から)基準光スプリッタ300へ出力される。光スプリッタ300は、その後、スプリッタ230と機能的に同様の態様で、単一の反射基準光ビームを光ファイバへ出力される4つの基準ビーム(基準チャネル)に分割する。これらの光ファイバは、4つの光カプラ240のそれぞれに結合されるとともに、既に前述した態様で、基準信号をサンプルアームSのサーキュレータ141−144からの光と干渉するべく4つの光カプラ240のそれぞれに与える。1つの実施形態では、制限なく、スプリッタ300が平面光波回路(PLC)スプリッタであってもよい。しかしながら、他の適したスプリッタが使用されてもよい。
図4における他の構成要素は、図1に見られるこれらの同じ構成要素と構造的にかつ機能的に同様であってもよい。
別の実施形態−ドップラーOCTシステム
図5は、ドップラーOCTシステムにおけるファイバ配列のための別の配列形態を示す。この場合、ファイバは、縦列および横列にN×Nの配列を成して配置されてもよい。ここで、Nはファイバの数である。1つの典型的な実施形態では、2×Nの配列を成し、Nはファイバの横列の数である。各横列内のファイバの2つの対から捕捉される画像は、それぞれのB−スキャン中に重なり合う。重なり合う画像領域からの位相差は、撮像されるサンプルに関するドップラー情報を得るために使用され得る。同じ水平の横列内の2つのファイバ間の間隔は、当該技術分野において良く知られるドップラー偏移原理を使用するドップラーシステムを用いて測定され得る最小流速を決定する2つの重なり合う画像間の異なる時間遅延をもたらすために調整され得る。より長い遅延は、より遅い流速に対応し、逆もまた同様である。最大流速は、連続するA−スキャン間の時間によって決定されてもよい。A−ライン速度および時間遅延のための適したパラメータを選択することにより、例えばOCTシステムのヘルスケア用途において、大きな範囲内の血流速度を測定することができる。複数の撮像スポットからの同時撮像は、ドップラーOCTにおける撮像速度を効果的に高めることもできる。2つのファイバ間の横列における任意の適した水平な間隔Xと、ファイバ間の縦列における垂直間隔Yとが使用されてもよい。水平および垂直の間隔X、Yが同じであってもよくあるいは異なっていてもよく、また、ファイバの横列間の垂直間隔Yが異なっていてもよくあるいは同じであってもよい。1つの代表的であるが非限定的な例では、水平および垂直の間隔がそれぞれ0.3mmおよび0.5mmであってもよい。
N×Nファイバ配列における縦列および横列の数は、必要に応じて変えられてもよい。ドップラーOCTにおいては、同じビームからのA−スキャン間の位相差、同じ横列内の異なる光源対間のA−スキャン、または、それぞれがそれ自体のドップラー感度範囲を有する異なる横列からのビーム間のA−スキャンを使用できる。これらの全ての組み合わせは、ドップラー測定のための大きなダイナミックレンジを与えることができる。
図17は、別のファイバ配列形態を示す。この場合、ファイバは、4×4の配列を成して配置されてもよい。構造的な撮像のために使用されると、撮像速度をN倍だけ高めることができる。ドップラーOCT用途においては、同じビーム間(例えば、1と1との間、2と2との間など)で測定されるあるいはサンプルの同じ位置からの異なるビーム間(例えば、1と2との間、1と3との間、1と4との間など)で測定される位相差を使用して、大きく向上されたダイナミックレンジをもってドップラー情報を得ることができる。
ドップラーOCTは、血管造影図を生成して画像サンプルの血流情報を定量的に測定するために使用されてもよい。ドップラーOCTはドップラー効果に基づき、この場合、光源へ向けてあるいは光源から離れて移動する散乱粒子(例えば、赤血球)は、光照射の方向に沿って投影される流速に比例するドップラー位相シフトをもたらす。
なお、各サンプルリング光ビーム間の光ファイバ175の長さの差は、同じかまたは一様である必要はない。多くの状況では、サンプル表面または試料表面が平坦ではない(例えば、人の網膜、前眼部、歯、血管など)。ファイバ長の差は、システム設計の最大の柔軟性と撮像範囲の最良の使用とを可能にするために、それぞれの特定の用途にしたがって設定され得る。
ファイバ配列170は大部分の用途において使用されてもよいが、全てのファイバを単一の配列内に置く必要はない。ファイバ175が異なる配列で使用されてもよく、あるいは、ファイバ175は、異なるサンプルまたはサンプルの異なる位置を同時に撮像するために個々のファイバを使用してもよい。
本開示に係るOCTシステムの他の利点は、異なる照明位置からの完全に同期された測定を行なうことである。これは、ユーザが単一サンプル上の異なる位置の動的関係または異なるサンプルからの同期された挙動(例えば、心臓動態、ニューロン活動など)を調べたい場合に有益である。
なお、掃引源OCTのための最大感度を得るために平衡型検出器が使用されてもよいが、単一の検出器または非平衡型検出器を使用することもできる。したがって、本発明は、平衡型検出器のみの使用に限定されない。
ここに記載される方法は掃引源OCTに基づくが、同じ手法をスペクトル領域OCTのために使用することができる。その場合、光源は、それぞれの個々の波長に長いコヒーレンス長を伴う広帯域光源と置き換えられる。検出器は、コリメータレンズ、格子、合焦レンズ、および、高い画素数を有するデジタルラインスキャンカメラまたは2Dカメラを備えるスペクトロメータと置き換えられてもよい。システム内の全ての他の構成要素が同じままであってもよい。
OCT実験的検査
本開示に係る空間分割多重掃引源OCTシステムの性能が、静的な試料またはサンプルに関して検査されて検証された。図6は、図1のOCTシステム100にしたがって構成されるプロトタイプシステムを使用して撮像検査から得られる実際の画像を示す。検査で撮像されたサンプルは、Scotch(登録商標)テープのロールであった。この場合、(例えば、異なる深さにおける)テープの異なる層をテープのロール上の異なるスポットで得られる画像から明確に見ることができる。この用途では、サンプルリングビームをもたらす8本の光ファイバ175のそれぞれが検査セットアップのサンプルリングアームSで使用され、それにより、ビームからのテープロールサンプル内の1〜8の標示が付された8個の異なる位置で別個の画像が得られた。検査のために使用される光源および他の付属品は、図1に示されるOCTシステム100に関して本明細書中で説明されたものと同様であった。
この検査では、OCTシステム100の全撮像範囲(例えば、深さ)が組織中で約26.5mm(空気中で35mm)であった(図6の左側の画像「a」参照)。異なる深さで見られるロールからのScotch(登録商標)テープ画像は、8個の異なる撮像位置から得られる画像に対応する。テープロールにおける8個のサンプル位置S1...S8のそれぞれの拡大画像が図6の右側に示され、これらの画像は、異なるサンプルリングビームからの比較的一様な強度を明らかにしている。最も深い撮像深さ(S8)でさえ、右側に示されるテープの個々の層を依然として明確に識別することができる。このことは、軸方向の画像分解能が深さの全撮像範囲にわたって保たれることを示唆する。また、サンプルアーム内の較正された反射ミラーを使用する撮像結果は、プロトタイプOCT撮像システムを使用して組織中の約8.3μmの軸方向分解能および95dBを超える感度を得ることができることを示す。VCSELレーザは約100kHz(光源110)で動作されるため、1×8ファイバ配列170を用いた同時撮像は、8個の全てのビームを組み合わせる約800kHz有効A−スキャン速度を達成する。なお、結果は、8個のサンプルリングビームを用いるにもかかわらず、単一の検出チャネルを使用して得られた。
このプロトタイプOCTシステム100は撮像速度の8倍の向上を明らかにするが、より多くのファイバを有するファイバ配列を使用することによって撮像速度の更なる向上を達成できる。撮像速度における最終的な限界は、もはや光源の掃引速度ではない。代わりに、光源のコヒーレンス長、検出器の帯域幅、データ取得の速度、ファイバチャネルの数、および、各ファイバ間の光路長差の増大に伴って撮像速度を高めることができる。
生体内OCT実験的検査
生体内OCTシステムセットアップ
ショウジョウバエ(fruit fly)の幼虫の鼓動する心臓の動画像の捕捉に対して図1のOCTシステム100の生体内検査が行なわれた。1310nmの中心波長を伴う市販のVCSEL可変レーザ110(SL1310V1、Thorlabs Inc.)がOCTシステムのために使用された。レーザは、約100000Hzの掃引速度、約100nmの同調範囲、および、50mmを超えるコヒーレンス長を有した。出力は約37mWであった。95/5光カプラ120(AC Photonics,Inc.)がレーザ出力に接続され、また、光の5%は、2つのアームR(基準)、S(サンプル)に関して空気中で約60mmの光路長差を有するマッハ・ツェンダー干渉計(MZI)へ方向付けられた。光の残りの95%は、OCT撮像のために使用された。
90/10光カプラ130は、光の10%を基準アームRへ与えるとともに、光の90%をサンプルアームSへ与えた。サンプルアームSへの入力光は、平面光波回路(PLC)スプリッタ230(例えば、PLC Connections,Inc.または同様のもの)を使用して8本のファイバへ分割された。PLCスプリッタからの出力光ファイバ175は、各ファイバ間に約2.5mmの長さの差を伴って、一次元(1D)配列(1×8、図2)を成してカスタム配置された。間隔は、1D配列内の各ファイバ間で約300μmであり、スポットがサンプル上に投影された後に約370μmであった。ファイバ配列170の表面は、光反射を最小にするために約8度で角度研磨された。異なるファイバからの光は、一対のガルバノメータ(Cambridge Technology,Inc.)によって同期走査されたサンプル上の異なるスポット上に合焦された。各スポットは、サンプル上で約2mWパワーを有した。全てのスポット間の光強度ばらつきは1dB未満であった。サンプルアームおよび基準アームS、Rの両方に関して光サーキュレータ(AC Photonics,Inc.)を利用して、両アームからの反射信号を50/50カプラ240で干渉するように経路付けた。高帯域平衡型検出器210、220(1.6GHz、PDB480CAC、Thorlabs Inc.)を使用して、OCTシステムおよびMZIの両方からの干渉信号を検出した。平衡型検出器の出力は、1.2GS/sの高速データ取得カード260(ATS9360、Alazar Tech)を使用してデジタルで同時に取得された。両方のチャネル(掃引ごとに各チャネルに関して8320ポイント)からのデータは、PCleポートを介してコンピュータ270のメモリへ連続的に流された。プロトタイプシステムの全撮像範囲は、空気中で約35mm(または、組織中で26.5mm)であった。約11μmの横分解能を与えるために5×対物レンズ190(Mitutoyo、5X NIR)が利用された。軸方向分解能は、深さ範囲全体にわたって空気中で約11μm(または、組織中で約8.3μm)まで測定された(図7参照、異なる深さから測定された点広がり関数)。較正された反射体(−43.4dB)を使用して94.6dB感度が測定されるとともに、約30mm深さで<2dBのロールオフが観察された。VCSELレーザは約100000Hzで動作されたため、8個の全てのファイバを用いた同時撮像は、約800000A−スキャン/sの有効軸方向走査速度を達成した。
ショウジョウバエ幼虫標本
ショウジョウバエは、培養の容易さとその短いライフサイクルとに起因して、発生生物学において幅広く使用されるモデルシステムである。図8における生体内OCT画像は三齢ショウジョウバエ幼虫から得られた。この段階で、心管は、翼筋の7つの対によってその背側表皮に取り付けられるセグメントT2(前端)〜A8(後端)にまたがる背側正中線に位置される。幼虫は、その背面側が上を向く状態で両面テープを使用して黒色のクリップボード上に取り付けられた。
生体内撮像および信号処理
ショウジョウバエ幼虫の3D撮像を得るため、約1.1mm×0.4mmをカバーする400×80A−スキャンが約0.37秒で取得された。OCT信号を用いて同時に取得されたMZI信号は、それぞれのレーザ掃引ごとに位相較正のために利用された。8個のビームからの8個の画像は、異なる深さ範囲からセグメント化されるとともに、幼虫全体(約1.1mm×3.0mm範囲)をカバーする400×605A−スキャンから成る体積データセットを形成するべくデジタルで組み合わされた。幼虫心臓からM−モード撮像を得るために、それぞれが心管の周囲で約250μm範囲にわたって400A−スキャンを含む400B−スキャンが約2秒間にわたって取得された。B−スキャンにおけるフレームレートは毎秒約217フレームであった。異なる心臓セグメントからの画像がデジタルで組み合わされた。心臓の機能情報は、確立した方法にしたがって解析された。データを処理するためにMatlab(Mathwork,Inc.)が使用され、また、プレゼンテーションのためにビデオを生成して画像をレンダリングするべくImageJ(NIH)およびAmira(VSG,Inc.)が使用された。
生体内検査結果
ショウジョウバエ幼虫の生体内3D SDM−OCT撮像の結果が図8〜図11に示される。8個の全てのビームからの画像を使用してアセンブルされる3Dデータセット全体(400×605A−スキャン、幼虫全体を組み合わせ3D画像で示す図8)は、0.37秒未満で得られた。幼虫の実際のサイズは、約1mm幅×約3mm長であった。図9は、幼虫の断面画像および正面画像を示す。心管(H)および気管(T)が明確に観察される。
同期撮像能力を明らかにするために、A7セグメント、A6セグメント、および、A5セグメントにおおよそ対応する他の幼虫心臓の3つのセグメントにわたってM−モードB−スキャン撮像が行なわれた。全てのセグメントで同時に約217フレーム/秒のフレームレートが得られた。鼓動する心管の3つの全てのセグメントを示す代表的な断面同期静止画像が図10に示される。心管セグメントの同期鼓動を示すビデオが得られ、このビデオから静止画像が抽出された。セグメント1が最初に鼓動し、セグメント2がそれに続き、その後、セグメント3がセグメント2の後に続く。
幼虫の心臓の機能は、生体内検査によって更に定量化された。心拍(372拍動/分)、収縮末期径(A7に関して36μm、A6に関して32μm、および、A5に関して11μm)および拡張期径(A7に関して60μm、A6に関して74μm、および、A5に関して58μm)、ならびに、短縮率(A7に関して42%、A6に関して56%、A5に関して80%)などの機能情報に加えて、図11に示される、セグメントA7と比べたセグメントA6における拡張と収縮との間の遅延(14ms)およびセグメントA6と比べたセグメントA5における拡張と収縮との間の遅延(69ms)も観察された。この遅延は、心管の収縮がA7セグメント(後部)で初期化されてA5セグメント(前部)へ伝搬されたことを示唆した。この所見は、ショウジョウバエ幼虫心臓発生に関する以前の文献と一致する。
要約すると、撮像速度の8倍の向上が実験的検査によって明らかにされた。更なる速度向上が容易である。実際に、有効A−スキャン速度は、サンプル上で同時に光るスポットの数に合わせて拡大縮小可能であり、一方で、単一の検出チャネルのみが必要とされる。撮像侵入深さが数百ミクロン未満に制限される光学コヒーレンス顕微鏡(OCM)用途においては、16個以上のチャネルを使用できる。現在のハードウェアを使用して全てのチャネルからの画像を検出範囲に適合させるためには、それに応じて各チャネル間の光学遅延を短くする必要がある。
基本的に、空間多重化技術は、レーザ掃引速度を増大させる手法と比べて分解能利点および感度利点を有する。レーザ掃引速度が保たれたため、有効A−スキャン速度が増大されるにつれて、OCTにおける軸方向分解能は損なわれなかった。その一方で、各撮像スポットにおけるドウェル時間は、比較的低いレーザ掃引速度で維持された。また、SDM−OCTシステム100におけるドウェル時間内で、より多くのデータサンプルリングポイントも記録された。撮像速度の向上は、複数のサンプルリングビームを利用して並行検出を行なうことによって達成された。これは、各掃引におけるサンプルリングポイントの数およびドウェル時間が減少されるレーザ送信速度の増大とは対照的である。OCTシステム100では、PLCスプリッタが約10dBの挿入損失を有する。これは、順方向では問題とならない。入力光が8個のビームへ均等に分割されるからである。しかしながら、サンプルからの反射光を組み合わせると、10dBの挿入損失が感度の低下をもたらした。結果として、各スポットにたった約2mWの光がサンプル上に照射されると、撮像範囲全体にわたって95dB程度の感度が得られた。これは、ショットノイズ制限感度と比べて約11dB低い。しかしながら、戻り経路内でPLCスプリッタを通らないあるいはローパス光学結合器を使用する別の形態(例えば、図4参照)を利用して、撮像感度を更に向上させてもよい。
空間分割多重化技術に関して、SS−OCT撮像速度を更に高めるための障害は、もはや波長可変レーザの掃引速度ではない。代わりに、高速データ取得および高スループットデータ転送が非常に望まれる。図1のOCTシステム100にしたがったプロトタイプシステムを検査する際に使用されるデータ取得カードは、12ビット1.8GS/サンプリングレートをサポートする。しかしながら、制限されたデータスループットに起因して、OCTチャネルおよびMZIチャネルの両方から同時に1.2GS/sでデータを取得できるにすぎない。データ取得速度およびスループット、検出器の帯域幅、光源のコヒーレンス長、ならびに、ファイバチャネルの数における更なる改善は、システム構成を大きく変えることなく、OCT撮像速度を直線的にスケーリングすることができ、有益である。光源110からの入力光は複数のビームに分割されるため、強力な光源が望ましい。
結論として、検査は、軸方向分解能を保持しつつ撮像速度のかなりの向上を達成したOCTのための空間分割多重化技術をうまく実証した。空間分割多重化技術がSS−OCTに基づいて実証されたが、同じ手法をSD−OCTに対して適用できる。その場合には、深い撮像範囲を与えるために、各波長において長いコヒーレンス長を伴うとともに、コリメータレンズ、回折格子、合焦レンズ、および、高い画素数を有するラインスキャンカメラまたは2Dカメラを備えるスペクトロメータを伴う広帯域光源が必要とされてもよい。
図13は、図1のOCTシステム100または他の実施形態と共に使用されてもよい別の光学遅延素子285を伴うOCTシステム104の更なる実施形態を示す。ここでは、掃引源OCT検出方法が使用されるが、その構成はスペクトル領域OCT検出方法にも同様に適用される。
図13に示されるこの実施形態において、サンプルアームSにおける光は、コリメータ150によって平行にされた後、マイクロレンズアレイ288上へ照射される。例えば、制限なく、Edmund Optics、Model#63−230などの市販のマイクロレンズアレイ288が使用されてもよい。アレイ288内の各マイクロレンズは、サンプルリング光ビームの一部を中間撮像面の小スポット上へ合焦させる。マイクロレンズアレイ288は、単一の入射サンプルリング光ビームを複数の光ビームに分割し/分離し、それにより、図1におけるスプリッタ230などの光スプリッタの必要性を未然に防ぐ。また、マイクロレンズアレイ288から出力される分離された複数のサンプルリング光ビームが光ファイバによって捕捉されて伝送されてもよいが、むしろ媒体中の空間を通じて伝送されてもよいことに留意すべきである。
引き続いて図13を参照すると、それぞれのサンプルリングビームごとに異なる光学遅延をもたらすために、光学遅延素子285は、それぞれが異なる厚さを有する複数の隣り合う光透過性のガラス素子またはプラスチック素子を備える。光学遅延素子285は、1つの実施形態では中間撮像面に配置されてもよく、あるいは、他の実施形態では、異なるビームが重なり合わない限りにおいて中間撮像面から外れて配置されてもよい。したがって、サンプル上の異なる位置で合焦されるビームは、最終的な検出信号では、異なる周波数帯域で光学的にエンコードされる。周波数の遅延量は、ガラス部材またはプラスチック部材によってサンプルアームSでもたらされる光学遅延量に依存する。なお、この例では光学遅延素子285が中間撮像面に配置されるが、光学遅延素子を例えばコリメータ180とマイクロレンズアレイ288との間のサンプルアームS内の他の位置に配置することができる。光学遅延素子285からのサンプルリング光ビームのそれぞれは、リレーレンズ222、ガルバノメータスキャナ200、および、対物スキャンレンズ190へと伝送されて、サンプルのサンプル位置S1...Sn上へと同時に至る。
OCTシステム104の他の構成要素は、機能および構成が図1の同じ標示を伴う対応する構成要素と同様であってもよい。OCTシステム104の1つの想定し得る形態では、制限なく、光カプラ120は、光源110からの光の3%を基準アームRへそらすとともに光の97%をサンプルリングアームSへそらすように構成されてもよい。
更なる他の想定し得る実施形態では、光学遅延素子285が、図1のOCTシステム100において光学遅延素子280の代わりに使用されてもよい。その場合、スプリッタ230から出力される個々の光ファイバ275のそれぞれからの光ビームは、図13に示される態様と同様の態様で光学遅延素子285上に照射されてもよい。
図14は、図1のOCTシステム100と共に使用できるプローブベースのOCTシステムの1つの想定し得る実施形態を示す。プローブ350は、例えば制限なく心臓血管OCTなどの様々な用途のため、ならびに、内視鏡的OCTのために使用され得る。1つの実施形態において、プローブ350は、該プローブを通じて光ファイバ175を経路付けるための内部通路を画定する略管状の本体を有してもよい。光スプリッタ230がプローブ350の基端352に配置されてもよく、この光スプリッタ230は、入力光ビームを幾つかの光ファイバ175へと分割する。各ファイバ175は、異なる長さを有するとともに、サンプルの異なる位置から同時に信号を取得するために、先端354でプローブ350の側面を通じて、例えば、光サンプルリングビームを合焦させるためのマイクロレンズを通じて光を照射する。サンプルリングビームは、先端354に対して0〜180度の任意の適した角度でプローブ350から発せられてもよい。1つの典型的な実施形態では、角度が約90度であってもよい。サンプルを直線的に横切って個々のサンプルリングビームを走査するために、プローブ350の基端352が適切なモータドライブによって回転されてもよく、それにより、サンプルリングビームが発せられる先端354を回転させることができる。心臓血管OCT用途および内視鏡的OCT用途においてはサンプル上を覆うべき面積が一般に大きいため、これらの用途に関しては高速が望ましい。複数のサンプルリングビームまたは走査ビームの使用は、この問題を効率的に解決する。
図15は、スペクトル領域方法を使用する空間分割多重OCT(SDM−OCT)の1つの実施形態を示す。この形態において、光源110は、それぞれの個々の波長ごとに長いコヒーレンス長を伴う広帯域光源である。検出システムは基本的にスペクトロメータである。スペクトロメータは、コリメータレンズ400、格子402、合焦レンズ404、および、ラインスキャンカメラ406または2Dカメラを備える。格子402は、サンプルアームおよび基準アームS、Rからの干渉信号を異なる色に分割し、これらの色は、合焦レンズ404により、ラインスキャンまたはCCDカメラ406上の異なるピクセルに合焦される。カメラ406の高い画素数は、異なる光学遅延からの信号の同時検出にとって望ましいOCTシステムの長い撮像範囲を可能にする。
図16は、スペクトル領域SDM−OCTの他の実施形態を示す。この形態において、広帯域光源110からの出力光は、第1の光カプラ120で基準アームRおよびサンプルアームSへと直接に分割され、また、戻り信号は、信号がスペクトロメータによって検出される前に、同じ光カプラを使用して組み合わされる。同様の形態を波長可変光(例えば、掃引源レーザ)SS−OCTセットアップにおいても同様に使用することができる。このシステム形態は、より簡単であって、幾つかの用途に適しているが、このセットアップの検出感度は、図15の場合のような光サーキュレータを使用する形態と比べて低い場合がある。
図18は、光ファイバの代わりに自由空間光学配置を使用するスペクトル領域SDM−OCTのための他の実施形態を示す。この形態において、広帯域光源110からの出力光は、平行にされるとともに、適切に構成された第1の光ビームスプリッタ520で基準アームRおよびサンプルアームSへと直接に分割され、また、戻り信号は、信号がスペクトロメータによって検出される前に、同じ光ビームスプリッタを使用して組み合わされる。同様の形態を波長可変光(例えば、掃引源レーザ)SS−OCTセットアップにおいても同様に使用することができる。このシステム形態は、より簡単であって、幾つかの用途に適している。このセットアップの検出感度は高い。これは、光学系内に挿入損失が存在しないからである。図18に示される他の構成要素は、図13および図16における同様の数字が付された構成要素と同じであってもよい。
以上の説明および図面は本発明の好ましい実施形態を表わすが、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の思想および範囲から逸脱することなく、様々な付加、改変、および、置き換えが行なわれてもよいことが理解される。特に、当業者に明らかなように、本発明は、その思想または本質的特性から逸脱することなく、他の特定の形態、構造、配置、割合、サイズで、ならびに、他の要素、材料、および構成要素を用いて具現化されてもよい。当業者であれば分かるように、本発明は、本発明の原理から逸脱することなく、本発明の実施で使用されて特定の環境および作動要件に特に適合される構造、配置、割合、サイズ、材料、および構成要素、ならびにその他のものの多くの改変を伴って使用されてもよい。したがって、ここに開示される実施形態は、あらゆる点で、例示的であって限定的でないと見なされるべきであり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定され、前述した説明または実施形態に限定されない。

Claims (40)

  1. 空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステムであって、
    最適な撮像深さ範囲を与えるために5mmより大きなコヒーレンス長の光をもたらす長コヒーレンス光源と、
    光を基準光とサンプリング光とに分割するように構成される第1の光学デバイスと、
    前記基準光を受け、そして基準光信号を発生させる、基準アームと、
    前記サンプリング光を複数のサンプリングビームに分割し、前記複数のサンプリングビームを同時に伝送するように構成される第2の光学デバイスと、
    画像が形成されたときに異なる物理的位置からの信号が異なる周波数帯域で検出されるよう前記複数のサンプリングビーム間に前記光源の前記コヒーレンス長より短い光学遅延をもたらすように構成される光学遅延素子と、
    前記複数のサンプリングビームをサンプルの複数の異なるサンプリング位置へ同時に走査するように構成されるスキャナと、を備え、
    前記第2の光学デバイスは、前記複数の異なるサンプリング位置から戻される複数の反射光信号を同時に受けるよう機能し、
    前記複数のサンプリングビームによりもたらされる前記サンプルの前記複数の異なるサンプリング位置から戻される前記複数の反射光信号と前記基準光との同時の受信に基づいて複数の干渉信号を発生させるように構成される第3の光学デバイスと、
    を備え、
    前記干渉信号は、前記サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む、
    空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステム。
  2. 前記第1の光学デバイスは、前記基準光を基準アームへそらすとともに前記サンプリング光をサンプルアームへそらすようになっている光カプラである、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第2の光学デバイスを含む単一のサンプルアームを更に備え、前記サンプルアームが前記複数のサンプリングビームを前記スキャナへ伝送する、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第2の光学デバイスが光ファイバスプリッタである、請求項1または請求項3に記載のシステム。
  5. 前記第2の光学デバイスが平面光波回路スプリッタである、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記第2の光学デバイスがマイクロレンズアレイである、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記光学遅延素子が複数のガラス部材またはプラスチック部材を備え、前記部材のそれぞれは、異なる厚さを有するとともに、前記マイクロレンズアレイから前記サンプリング光の一部を受ける、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記干渉信号を検出するように配置されて機能する平衡型検出器を更に備える、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記光学遅延素子は、複数の光ファイバから構成される光ファイバ配列を備え、前記各光ファイバは、異なる長さを有するとともに、前記複数のサンプリングビームの一つを伝える、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記第2の光学デバイスは、前記サンプルからの反射光信号を、該反射光信号を含む単一の検出信号の状態へと組み合わせるように更に構成され、前記検出信号が少なくとも1つの前記第3の光学デバイスへ伝送される、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記第3の光学デバイスが光カプラである、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記光源が波長可変光源である、請求項1に記載のシステム。
  13. 前記光源が垂直共振器面発光レーザダイオードである、請求項12に記載のシステム。
  14. 光の一部をマッハ・ツェンダー干渉計へそらすように構成される第4の光学デバイスを更に備え、前記マッハ・ツェンダー干渉計は、前記サンプルの表面から戻される反射光信号の取得をクロックするように構成されて機能する、請求項1に記載のシステム。
  15. 前記干渉信号を捕捉して処理するとともに前記サンプルの実際の画像のディスプレイデバイス上での視覚表示をもたらすように構成されるコンピュータプロセッサおよび高速データ取得カードを更に備える、請求項1に記載のシステム。
  16. 空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステムであって、
    最適な撮像深さ範囲を与えるために5mmより大きなコヒーレント長のコヒーレント光をもたらす長コヒーレンス光源と、
    光を基準光とサンプリング光とに分離するように構成される第1の光学デバイスと、
    第1の光学光路を規定する基準アームであって、該基準アームが、基準光を受けるとともに、前記基準光に基づいて基準光信号を発生させる、基準アームと、
    第2の光学光路を規定するとともに、前記サンプリング光を受ける単一のサンプルアームと、
    前記サンプルアームに配置されるとともに、前記サンプリング光を複数のサンプリングビームに分離し、前記複数のサンプリングビームを同時に伝送するように構成される光スプリッタと、
    画像が形成されたときに異なる物理的位置からの信号が異なる周波数帯域で検出されるよう前記複数のサンプリングビーム間に前記光源の前記コヒーレンス長より短い光学遅延をもたらすように構成される光学遅延素子と、
    を備え、
    前記システムは、前記複数のサンプリングビームをサンプルの複数の異なるサンプリング位置上へ同時に走査するように構成され、
    干渉信号をもたらすために、前記基準光信号と、記複数のサンプリングビームのそれぞれによってもたらされて前記サンプルの前記複数の異なるサンプリング位置から同時に戻される複数の反射光信号とを受けて組み合わせるように構成される、第2の光学デバイスを備え、
    前記干渉信号は、前記サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む、
    空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステム。
  17. 前記サンプリング光が単一の光ファイバを介して前記光スプリッタに入り、前記サンプリングビームのそれぞれは、複数の光ファイバを備える配列を形成する光ファイバを介して前記光スプリッタから出る、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記光スプリッタが平面光波回路スプリッタである、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記干渉信号を検出するようになっている平衡型検出器を更に備える、請求項16に記載のシステム。
  20. 前記光学遅延素子は、それぞれが前記サンプリングビームのうちの1つをスキャナへ伝送する複数の光ファイバから構成される光ファイバ配列を備え、前記各光ファイバは、光学遅延をもたらす異なる長さを有する、請求項16に記載のシステム。
  21. 前記光源が波長可変レーザである、請求項16に記載のシステム。
  22. 前記光源が広帯域光源である、請求項16に記載のシステム。
  23. 空間分割多重化を伴う低挿入損失光コヒーレンストモグラフィーシステムであって、
    最適な撮像深さ範囲を与えるために5mmより大きなコヒーレンス長のコヒーレント光をもたらす長コヒーレンス光源と、
    光を基準光とサンプリング光とに分離するように構成される光学デバイスと、
    第1の光学光路を規定する基準アームであって、該基準アームが、基準光を受けるとともに、前記基準光に基づいて基準光信号を発生させる、基準アームと、
    第2の光学光路を規定するとともに、前記サンプリング光を受ける単一のサンプルアームと、
    前記サンプルアームに配置されるとともに、前記サンプリング光を複数のサンプリングビームに分離し、前記複数のサンプリングビームを同時に伝送するように構成される光スプリッタと、
    画像が形成されたときに異なる物理的位置からの信号が異なる周波数帯域で検出されるよう前記複数のサンプリングビーム間に前記光源の前記コヒーレンス長より短い光学遅延をもたらすように構成される光学遅延素子と、
    を備え、
    前記システムは、前記複数のサンプリングビームをサンプルの複数の異なるサンプリング位置上へ同時に走査するように構成され、
    複数の干渉信号をもたらすために、前記基準光信号と、前記複数のサンプリングビームのそれぞれによってもたらされて前記サンプルの前記複数の異なるサンプリング位置から同時に戻される複数の反射光信号のうちの1つとを受けて組み合わせるようにそれぞれが構成されて配置される、複数の光カプラを備え、
    前記複数の干渉信号を検出するように構成されるセンサを備え、
    前記干渉信号は、前記サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む、
    空間分割多重化を伴う低挿入損失光コヒーレンストモグラフィーシステム。
  24. 前記センサが平衡型検出器である、請求項23に記載のシステム。
  25. それぞれが前記複数の光カプラのうちの1つと関連付けられる複数の光サーキュレータを更に備え、前記各光サーキュレータは、前記サンプルから前記複数の反射光信号のうちの1つを受けて同じ反射光信号を前記光カプラのうちの1つへ伝送するようになっている、請求項23に記載のシステム。
  26. 前記基準光信号を複数の基準光信号へ分離するように構成される光スプリッタを更に備え、干渉信号をもたらすために前記複数の基準光信号のうちの1つがそれぞれ前記複数の光カプラのうちの1つへ伝送される、請求項23に記載のシステム。
  27. 空間分割多重光コヒーレンストモグラフィーシステムを使用してサンプルを撮像するための方法であって、
    最適な撮像深さ範囲を与えるために5mmより大きなコヒーレント長の光をもたらす長コヒーレンス光源と、第1の光路を規定する基準アームと、第2の光路を規定するサンプルアームとを備える光コヒーレンストモグラフィーシステムを用意するステップと、
    前記光源からの光を基準光とサンプリング光とに分離するステップと、
    反射光信号をもたらすために前記基準光を前記基準アームへ伝送するステップと、
    前記サンプリング光を前記サンプルアームへ伝送するステップと、
    前記サンプルアームで前記サンプリング光を複数のサンプリングビームに分割するステップと、
    前記複数のサンプリングビームを同時に伝送するステップと、
    画像が形成されたときに異なる物理的位置からの信号が異なる周波数帯域で検出されるよう前記複数のサンプリングビーム間に前記光源の前記コヒーレンス長より短い光学遅延をもたらすステップと、
    サンプルの複数の異なるサンプリング位置上へ前記複数のサンプリングビームを同時に走査するステップと、
    それぞれが前記複数のサンプリングビームのそれぞれによってもたらされて前記サンプルの前記複数の異なるサンプリング位置から戻される複数の反射光信号を同時に収集するステップと、
    前記複数の反射光信号を該複数の反射光信号から構成される単一の反射光信号の状態へと同時に組み合わせるステップと、
    干渉信号をもたらすために前記単一の反射光信号と前記反射光信号とを組み合わせるステップであって、前記干渉信号が前記サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む、ステップと、
    を含む方法。
  28. 単一のサンプルアームが設けられる、請求項27に記載の方法。
  29. 分割する前記ステップが光スプリッタを使用して行なわれる、請求項27に記載の方法。
  30. 平衡型検出器を使用して前記干渉信号を検出するステップを更に含む、請求項27に記載の方法。
  31. 前記干渉信号の取得をクロックするために前記光源からの光の一部をマッハ・ツェンダー干渉計へ伝送するステップを更に含む、請求項27に記載の方法。
  32. 光学遅延をもたらす前記ステップは、それぞれが異なる長さを有する複数の光ファイバのうちの1つで前記サンプリングビームのそれぞれを伝送することを含む、請求項27
    に記載の方法。
  33. 空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステムであって、
    最適な撮像深さ範囲を与えるために5mmより大きなコヒーレント長の光をもたらす長コヒーレンス光源と、
    光を基準光とサンプリング光とに分割するように構成される第1の光学デバイスと、
    前記基準光を受けて、基準光信号を発生させる、基準アームと、
    前記サンプリング光を複数のサンプリングビームに分割し、前記複数のサンプリングビームを同時に伝送するように構成される第2の光学デバイスと、
    画像が形成されたときに異なる物理的位置からの信号が異なる周波数帯域で検出されるよう前記複数のサンプリングビーム間に前記光源の前記コヒーレンス長より短い光学遅延をもたらすように構成される光学遅延素子と、
    前記複数のサンプリングビームをサンプルの複数の異なるサンプリング位置上へ同時に走査するように構成されるスキャナと、
    を備え、
    前記第1の光学デバイスは、前記複数のサンプリングビームによりもたらされる前記サンプルの複数の異なるサンプリング位置から戻される複数の反射光信号と前記基準光との同時の受信に基づいて干渉信号を発生させるように更に構成され、
    前記干渉信号は、前記サンプルのデジタル画像を表わすデータを含む、
    空間分割多重化を伴う光コヒーレンストモグラフィーシステム。
  34. 前記第1の光学デバイスは、前記基準光を基準アームへそらすとともに前記サンプリング光をサンプルアームへそらすようになっている光カプラである、請求項33に記載のシステム。
  35. 前記第1の光学デバイスは、前記基準光を基準アームへそらすとともに前記サンプリング光をサンプルアームへそらすようになっているビームスプリッタである、請求項33に記載のシステム。
  36. 前記第2の光学デバイスを含む単一のサンプルアームを更に備え、前記サンプルアームが前記複数のサンプリングビームを前記スキャナへ伝送する、請求項33に記載のシステム。
  37. 前記第2の光学デバイスがマイクロレンズアレイである、請求項33に記載のシステム。
  38. 前記光学遅延素子が複数のガラス部材またはプラスチック部材を備え、前記部材のそれぞれは、異なる厚さを有するとともに、前記マイクロレンズアレイから前記サンプリング光の一部を受ける、請求項37に記載のシステム。
  39. 前記干渉信号を検出するように配置されて機能するコリメータレンズ、格子、合焦レンズ、およびデジタルカメラを含むスペクトロメータを更に備える、請求項33に記載のシステム。
  40. 前記光源が広帯域光源である、請求項33に記載のシステム。
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