JP5979904B2 - 画像処理装置、眼科撮影システム、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、眼科撮影システム、及び画像処理方法 Download PDF

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Description

本明細書の開示は、被検体の血管を含む画像を処理して組織の情報を出力する画像処理装置、眼科撮影システム及び画像処理方法に関する。
人体の組織を非侵襲で撮影し画像診断する際に、測定光が血管領域にて影響を受け血管下の領域でその他の領域と比べて画質や解像度等が低下することが知られている。例えば補償光学系を用いて眼部の収差を補正しつつ眼部を測定光で走査する補償光学走査型レーザ検眼鏡(AO−SLO)では測定光が血管領域の影響を受け、血管下の領域の画像は輝度が低くなってしまう。
このような血管領域内における組織の特定について、特許文献1はOCT断層画像における血管下の層構造を、血管下の領域とそれ以外の領域とで処理方法を変えて抽出することが開示している。特許文献2は眼底画像における背景の画像情報に基づいて特定領域の病変を判定することを開示している。
特開2010−279440号公報 特表2005−504595号公報 特開2001−070247号公報
本発明は血球の移動情報を用い眼部の血管下における組織を精度良く特定できるようにすることを目的とする。
本発明のある実施形態に係る画像処理装置は、
補償光学系を有する眼科撮影装置により得られた眼底画像から血球の移動に基づく領域を特定する特定手段と、
前記領域と前記領域とは異なる領域とで異なる画像処理を適用し前記眼底の組織に関する情報を取得する取得手段と、
を有する。
また、本発明のある実施形態に係る画像処理装置は、補償光学系を有する眼科撮影装置により得られた眼底画像から血球の移動に基づく領域を特定する特定手段と、前記領域と前記領域とは異なる領域とで異なる方法を用いて前記眼底画像から視細胞を検出する検出手段と、を有する
さらに、本発明のある実施形態に係る画像処理装置は、補償光学系を有する眼科撮影装置により得られた眼底画像から血球の移動に基づく領域を特定する特定手段と、前記眼底画像に対して前記領域と前記領域とは異なる領域とで異なる画像処理を適用することで画像を生成する生成手段とを有する。
このように、適用する画像処理を領域ごとに変更することで、血管領域における組織の情報を容易にユーザに確認させることができる。
第1の実施形態に係るシステムの構成を示す図である。 第1の実施形態に係る補償光学SLO撮影装置の構成を示す図である。 画像処理装置10その他のハードウェア構成と、実施形態の処理を実現するためのソフトウェアプログラムを記録する記録媒体を示す図である。 第1の実施形態に係る画像処理装置10が実行する処理のフローチャートである。 第1の実施形態での画像処理を説明する図である。 第2の実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す図である。 第2の実施形態に係る画像処理装置10が実行する処理のフローチャートである。 欠損領域の判定処理を説明する図である。 第3の実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す図である。 第3実施形態に係る画像処理装置10が実行する処理のフローチャートである。 第3の実施形態での画像処理を説明する図である。 組織に関する情報の計測処理の詳細を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る画像処理装置10が実行する処理のフローチャートである。 第5の実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す図である。 第5の実施形態に係る画像処理装置10が実行する処理のフローチャートである。 AOSLO動画像の位置合わせ処理の詳細を示すフローチャートである。 第6の実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す図である。 第6の実施形態に係る画像処理装置10が実行する処理のフローチャートである。 第6の実施形態での画像処理内容を説明する図である。 血球領域の特定処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、添付図面に従い実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態に係る画像処理装置は、SLO動画像から血球領域を特定した上で高輝度血球領域における輝度値を選択して画像補正し、血球による影が軽減されたSLO画像を生成する場合について説明する。
図1は本実施形態に係る画像処理装置10を含む眼科撮影システムの構成図である。当システムは画像処理装置10、補償光学SLO20、LAN30、データサーバ40、操作部50、表示部60を有する。画像処理装置10は、データサーバ40や表示部60と、光ファイバ、USBやIEEE1394等で構成されるローカル・エリア・ネットワーク(LAN)30を介して接続されている。なお補償光学SLO20や操作部50とLAN30で接続されていても良い。これらの機器との接続は、インターネット等の外部ネットワークを介して接続される構成であってもよい。
補償光学SLO20は眼部の収差を補償光学系により補償しつつ眼底部の平面画像(SLO動画像D)を撮像する装置である。補償光学SLO20はSLO動画像Dを撮像し、前記SLO動画像D及びその撮影時に用いた固視標位置Fの情報を画像処理装置10、データサーバ40へ送信する。
データサーバ40は被検眼のSLO動画像Dや固視標位置Fのような撮像条件データ、眼部の画像特徴、眼部の画像特徴の分布に関する正常値などを保持する。眼部の画像特徴として、本発明では視細胞Cや篩状板孔に関する画像特徴を扱う。補償光学SLOが出力する前記SLO動画像D、固視標位置F、画像処理装置10が出力する眼部の画像特徴を該サーバに保存する。また画像処理装置10からの要求に応じ、SLO動画像D、眼部の画像特徴及び該画像特徴の正常値データを画像処理装置10に送信する。操作部50はユーザによる操作を受付け、入力された情報を画像処理装置10へと入力する。表示部60は画像処理装置10より出力された情報を表示する。
画像処理装置10は画像取得部110、記憶部120、特定部131、制御部132、画像処理部133、出力部134、指示取得部140を有する。
特定部131は補償光学系を有する眼科撮影装置により得られた眼底画像から血球の移動に基づく領域を特定する。特定部131は、黄斑部の網膜外層を撮像したSLO動画像Dに対して特定部131が差分処理を行うことで高輝度血球領域を特定する。
制御部132は特定された領域とそれ以外の領域とで画像処理方法を変更する。この点で、当該領域と当該領域とは異なる眼底画像の領域とで異なる処理を適用させる制御をする制御部として機能する。ここでは画像処理法決定部1321がSLO動画像D上の各x−y位置で前記高輝度血球領域の輝度値を選択するよう指示する。
画像処理部133は移動に基づく領域と前記領域とは異なる領域とで異なる画像補正処理を適用し眼底の組織に関する情報を取得する。この点で、画像処理部133は取得部として機能する。画像処理部133は各x−y位置において高輝度血球領域が存在するフレームの輝度値を選択することで赤血球による影が補正されたSLO画像を生成する。
出力部134は補正済SLO画像を眼底の組織の情報として出力し、表示部60に表示させる。この点で出力部134は表示制御部として機能する。これにより、血管が走行する部位においても視細胞Cが視認しやすいSLO画像を生成・表示できる。
図2を用いて補償光学SLO20または補償光学走査型レーザ検眼鏡(AO−SLO)の構成を説明する。補償光学SLO20はSLD201、シャックハルトマン波面センサ206、補償光学系204、ビームスプリッタ(202、203)、X−Y走査ミラー205、フォーカスレンズ209、絞り210、光センサ211、画像形成部212、出力部213を有する。
光源であるSLD(Super Luminescent Diode)201から照射された光は眼底で反射され、一部が第二のビームスプリッタ203経由でシャックハルトマン波面センサ206へ、それ以外は第一のビームスプリッタ202経由で光センサ211へ入力される。シャックハルトマン波面センサ206は眼の収差を測定するためのデバイスであり、レンズアレイ207にCCD208が接続されている。入射光がレンズアレイ207を透過するとCCD208に輝点群が現れ、該投影された輝点の位置ずれに基づき波面収差が測定される。補償光学系204はシャックハルトマン波面センサ206で測定された波面収差に基づき、収差補正デバイス(可変形状ミラーもしくは空間光位相変調器)を駆動して収差を補正する。該収差補正された光はフォーカスレンズ209、絞り210を経由し光センサ211にて受光される。X/Y走査ミラー205を動かすことで眼底上の走査位置を制御でき、操作者が予め指定した撮影対象領域、時間(フレームレート×フレーム数)のデータを取得する。該データを画像形成部212へ伝送し、走査速度のばらつきに起因する画像歪みの補正や、輝度値の補正を行って画像データ(動画像もしくは静止画像)を形成する。出力部213は画像形成部212が形成した画像データを出力する。眼底上の特定の深さ位置にフォーカスを合わせるためには、補償光学系204内の収差補正デバイスを用いた調整か、光学系内に不図示のフォーカス調整用レンズを設置し、該レンズを移動することによる調整かの少なくともいずれかを用いることができる。
図3を用いて画像処理装置10および操作部50のハードウェア構成について説明する。図3において、301は中央演算処理装置(CPU)、302はメモリ(RAM)、303は制御メモリ(ROM)、304は外部記憶装置、305はモニタ、306はキーボード、307はマウス、308はインターフェースである。図4に示す画像処理を実現するための制御プログラム310や、当該制御プログラムが実行される際に用いられるデータは、外部記憶装置304に記憶されている。これらの制御プログラムやデータは、CPU301による制御のもと、バス309を通じて適宜RAM302に取り込まれ、CPU301によって実行され、以下に説明する各部として機能する。
画像処理装置10を構成する各部については、図4のフローチャートに示す画像処理装置10の具体的な実行手順と関連付けて説明する。
図5に補償光学SLO20により得られるSLO動画像Dと、画像処理装置10による処理の概要を示す。図5(a)はOCT撮影装置等により得られる網膜の断層画像である。網膜は層構造をなしており、内境界膜(ILM)B1、神経線維層(NFL)の下側境界B2、神経節細胞(GCL)の下側境界B3、内網状層(IPL)の下側境界B4、視細胞内節外節接合部(IS/OS)B5、網膜色素上皮(RPE)B6がそれぞれ図示されている。補償光学SLO20を用いて視細胞Cを観察したり視細胞Cの分布を計測する場合にはフォーカス位置を網膜外層(図5(a)の境界B5)付近に設定して図5(b)のようなSLO画像を撮影する。一方、網膜内層(図5(a)の境界B2から境界B4)には網膜血管や分岐した毛細血管が走行している。血管内に存在する血液の45%が血球成分であり、そのうち約96%を赤血球、約3%を白血球が占める。網膜血管内の赤血球が存在する位置では入射光が反射されるためにSLO画像に濃い影(図5(b)のQや図5(c)のSA2)が生じ、白血球が存在する位置(図5(c)のSA1)では入射光が透過されるために影が生じにくい。
血管が走行する部位についてはSLO動画像の大半のフレームでは赤血球に反射されて低輝度となるが、白血球が通過するフレームにおいては視細胞Cの輝度値を直接取得できることになる。例えば、時刻t=nの時(図5(c))には、小領域SA1上に白血球が存在するために入射光が透過し、視細胞Cを視認できる。一方、小領域SA2上には赤血球が存在するため入射光が網膜血管で反射され、影が生じている。次に、時刻T=n+1の時には白血球がSA2上に移動し、SA1上には赤血球が移動するためにSA1では低輝度、SA2では高輝度(視細胞Cの持つ輝度値)となる。血管が走行する各位置において白血球が存在するフレームの輝度値を選択して合成できれば、図5(f)のように血球の影を補正できる可能性がある。
なお、血球による影は網膜外層以外、例えば視神経乳頭部の篩状板を撮影した場合にも生じ、視神経乳頭部における細い血管(分岐血管)では白血球が存在する位置で入射光が篩状板に到達し、観察や形状計測が可能となる。
これまで視細胞Cや篩状板を観察したり計測する場合には、血管領域内の各画素では大半のフレームにおいて赤血球による影が生じて低輝度となるため、視細胞Cや篩状板を視認したり検出しにくいという問題があった。そこで血球による影が生じている領域において、i)血球の影響が少ない(細胞や組織を視認・計測しやすい)画像を生成する。
<ステップS410>
画像取得部110は補償光学SLO20に対して、SLO動画像D、固視標位置Fの取得を要求する。この点で、画像取得部110は撮影制御部としての機能を有する。本実施形態では、黄斑部の傍中心窩に固視標位置を設定し、深さ方向のフォーカス位置を網膜外層に設定してSLO動画像Dを取得する。なお、撮影部位の設定方法はこれに限定されず、例えば後述するように固視灯位置を視神経乳頭部に、深さ方向のフォーカス位置を網膜下の篩状板の位置に設定することができる。また、ユーザの設定に応じて撮影部位を設定し、これに応じて後段の特定部131、制御部132及び画像処理部133の処理を切り替えることとすれば、設定の手間が省けユーザの利便性が向上する。
補償光学SLO20は該取得要求に応じてSLO動画像D、固視標位置Fを取得し送信するので、画像取得部110は補償光学SLOからLAN30を介して当該SLO動画像D、固視標位置Fを受信する。画像取得部110は受信したSLO動画像D、固視標位置Fを記憶部120に格納する。なお、本実施形態では前記SLO動画像Dは既にフレーム間位置合わせ済の動画像とする。
<ステップS420>
特定部131は、前記SLO動画像Dから血球領域及び血球の移動範囲を特定する処理を行う。具体的には、以下の手順で特定処理が実行される。
ステップS421にて、特定部131はSLO動画像Dの各位置で画素値の時間的なばらつき度合いを算出する。
まず、SLO動画像Dの隣接する第一のフレームと第二のフレームとの間で差分動画像を生成する。これは、図5(c)から図5(d)を差し引き図5(e)の画像を得る処理に該当する。差分画像を得ることで、動画像から血球の移動に関する情報を抽出することができるため、血球の移動領域の特定精度が向上する。なお、必ずしも隣接フレームでなくてもよく、例えばフレームレートが十分に高い場合等には所定数のフレームごとに差分動画像を生成することで処理を効率化することができる。次に差分動画像の各x−y位置においてフレーム方向に関する輝度統計量を算出する。例えば、SLO動画像Dにおける画素値の時間的なばらつき度合いを示す値として分散値を用いることで血球の移動に起因する情報を抽出することができる。
ステップS422にて、特定部はばらつき度合いが閾値より大きい領域を血球移動領域として特定する。これは、前記差分動画像の各x−y位置において輝度分散が閾値Tv以上の領域を血球移動領域として特定することによりおこなわれる。
また特定部131は、血球が移動する領域の特定の位置における画素値が特定の値より大きいフレーム画像を、該特定の位置における血球の位置を示すフレームとして特定する。この処理では特定部131はSLO動画像Dの血球移動領域内の各x−y位置に対して、輝度値が最大値のフレームを白血球が存在するフレーム(入射光が透過され、影のない領域)として特定する。この処理により、後段の画像処理において、白血球が存在する部分領域を各フレームから抽出し、1つの画像を形成するためのデータが得られる。
なお血球の特定処理はステップS420の方法に限定されるものではなく、例えば前記差分動画像上の高輝度領域のうち、血球移動領域内に含まれるものを血球領域として特定することとすれば処理は効率化される。また、フレーム間で輝度値の割り算をすることで血球の移動に基づく領域を特定することができる。
<ステップS430>
画像処理法決定部1321がSLO画像D上の各x−y位置における画像補正法を決定し、画像処理部133が画像処理法決定部1321の指示に従って補正済SLO画像を生成する。具体的には、まず、画像処理法決定部1321がi)視細胞領域におけるノイズ低減処理を行い、ii)血球影の除去又は低減処理、画像処理部133は画像処理部決定部1321に指示された方法で画像補正を行う。
ステップS431で画像処理部133は、i)S420で特定されたSLO動画像Dの血球移動領域内の各x−y位置における画像補正法として、フレーム方向における最大輝度のフレームの輝度を選択し、選択された輝度値(画素値)を用いて画像を形成する。つまりは、血球移動領域内で時間方向の最大値投影(MIP)を行う。なお必ずしも最大値を選択する必要はなく、外れ値を除去する処理を含めることとしてもよい。
ステップS432で画像処理部133は、ii)SLO動画像Dの血球領域外の各x−y位置における画像補正法として、フレーム方向または時間方向における輝度平均値を選択する。つまりは、血球移動領域外での加算平均を行う。
なお画像補正法はこれに限定されるものではなく、少なくとも血球影が発生している位置で血球影を除去する効果を持つ方法であれば任意の補正法を用いることができる。例えば画像処理部133はSLO動画像Dの各x−y位置において、閾値Tp以上の輝度値を持つフレーム集合Stについて時間方向に加算平均した輝度値を選択し、得られた輝度値(画素値)を用いて画像を形成する。閾値Tpは視細胞Cを撮影した場合の標準的な輝度値を設定するものとする。S430のようにフレーム方向に関する最大輝度値を選択する場合に比べ、フレーム間の位置ずれの影響を受けにくいSLO画像を生成することができる。
<ステップS440>
出力部134は、SLO動画像DとS430で生成した補正済SLO画像とを並べてモニタ305に表示する。
ここで別の実施形態では、異なる補正法で補正したSLO画像を数種類用意しておき、リスト等のGUIで補正法を選択して切り替え表示するように構成する例えば、以下のi)〜iii)のような補正法を選択して切り替え表示する。i)血球移動領域内で最大値投影、血球移動領域外で加算平均し画像を得る。ii)血球移動領域内で閾値Tp以上の輝度値の加算平均、血球移動領域外で加算平均し画像を得る。iii)画像全面についての時間方向の最大値投影画像を得る。これにより、ユーザが補正方法を選択することで所望の画像を得ることができる。
<ステップS450>
指示取得部140は、SLO動画像D、S430において補正されたSLO画像、固視標位置Fをデータサーバ40へ保存するか否かの指示を外部から取得する。この指示は例えばキーボード306やマウス307を介して操作者により入力される。保存が指示された場合はS460へ、保存が指示されなかった場合はS470へと処理を進める。
<ステップS460>
画像処理装置10は、検査日時、披検眼を同定する情報の書誌情報、固視標位置F等の書誌情報、補正済SLO画像、をSLO動画像Dに関連付ける。関連付けられた画像情報を出力部134がLAN30を介してデータサーバ40へ送信する。
<ステップS470>
指示取得部140は画像処理装置10によるSLO動画像Dに関する処理を終了するか否かの指示を外部から取得する。この指示はキーボード306やマウス307を介して操作者により入力される。処理終了の指示を取得した場合は解析処理を終了する。一方、処理継続の指示を取得した場合にはS410に処理を戻し、次の披検眼に対する処理(または同一披検眼に対する再処理を)行う。
以上述べた構成によれば、画像処理装置10は、SLO動画像Dから血球領域を特定し、特定された血球領域の各x−y位置において高輝度血球領域が存在するフレームの輝度値を選択することで画像補正し、血球による影の影響が軽減された画像を生成する。
これにより、血球により入射光がブロックされて影が生じる血管下の領域でも細胞や組織が視認しやすいSLO画像を生成、表示できる。
なお、本実施形態では黄斑部網膜における視細胞Cを撮影したSLO画像に生じた血球による影領域の画像補正を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、視神経乳頭部の網膜下に存在する篩状板のような組織を撮影した場合に生じる血球による影領域の画像補正を行うことができる。
篩状板(図20(b)及び(c)のLC)は視神経乳頭部の網膜下に存在する円盤状の組織であり、篩状板内部には篩状板孔(図20の(c)のLP)と呼ばれる小さな穴が多数存在する。円盤部からの反射光により篩状板自体はAO−SLO画像上で高輝度領域になるが、血球による影が存在する領域や篩状板孔では低輝度になる。ただし視神経乳頭部における細い血管では白血球が存在する位置で入射光が篩状板に到達するため、篩状板の観察や形状計測が可能となる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、SLO動画像Dのフレーム間位置合わせを行い、特定部131により特定された血球領域の輝度値を用いて画像補正を行う。さらに、画像補正前後の輝度値の変化量に基づいて血球による影領域と視細胞Cの欠損領域とを判別し、出力部134が補正済SLO画像と、検出された病変領域を表示する場合について説明する。
SLO画像上の血管が走行する領域に発生している低輝度領域が、血球の影響により生じた低輝度領域であるのか、(血球による反射はなく)細胞や組織が欠損した領域であるために低輝度であるのか判別することは難しかった。
そこで、血球による影なのか、細胞や組織が欠損しているのか判別することにより細胞・組織・病変の視認性や計測性能を向上させる。
これにより、より正確に血球領域を特定した上で白血球領域の輝度値を用いた画像補正ができる。さらに視細胞Cが欠損した低輝度領域を検出して表示することで、細胞や組織、病変の分布を把握しやすくなる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置10の機能ブロック図を図6に示す。実施形態1とは位置合わせ部135、制御部132に判定部1322を有する点が異なっている。判定部1322は、領域と領域とは異なる眼底画像の領域とにそれぞれ適用された画像処理により得られる眼底の画像に基づいて、組織の欠損領域を判定する欠損判定部として機能する。
また本実施形態での画像処理フローは図7に示す通りであり、S720、S750、S760以外は実施形態1の場合と同様である。そこで、本実施形態ではS720、S750、S760における処理を中心に説明する。
<ステップS720>
位置合わせ部135は、記憶部120からSLO動画像Dを読み込んでSLO動画像Dにおけるフレーム間位置合わせを行う。具体的には、下記のi)乃至iii)の処理を行う。
i)位置合わせ部135は、位置合わせの基準となる基準フレームを設定する。本実施形態では、最もフレーム番号の小さいフレームを基準フレームとする。なお、基準フレームの設定法はこれに限るものではなく、例えば、ユーザが指定した基準フレーム番号を指示取得部140から取得して基準フレームを設定することができる。
ii)位置合わせ部135は、フレーム間の大まかな位置の対応付け(粗位置合わせ)を行う。任意の位置合わせ手法を利用できるが、本実施形態では、画像間類似度評価関数として相関係数、座標変換手法としてAffine変換を用いて粗位置合わせを行う。
iii)位置合わせ部135は、フレーム間の大まかな位置の対応関係のデータに基づいて精密位置合わせを行う。
本実施形態ではii)で得られた粗位置合わせ済動画像に対し、非剛体位置合わせ手法の一種であるFFD(Free Form Deformation)法を用いてフレーム間の精密位置合わせを行う。
なお、精密位置合わせの手法はこれに限らず、任意の位置合わせ手法を用いて良い。
本実施形態では、画素値ベースの画像間類似度を用いて、SLO動画像Dのフレーム全体が基準フレームに最も類似する位置合わせパラメータの組み合わせを求めたが、これに限定されるものではない。例えば、SLO動画像Dの各フレームにおいて観察対象の画像特徴(中心窩や血管分岐等)を検出する。さらに該画像特徴の位置が最も精密に合うようにSLO動画像Dのフレーム間で位置合わせを行っても良い。
<ステップS750>
判定部1322はSLO動画像Dの重ね合わせ画像と、S740で生成した画像補正済SLO画像との輝度の差分情報を得る。ここで、重ね合わせ画像とは、SLO動画像の各x−y位置における各フレームの輝度値の時間方向の平均値を画素値として持つ2次元画像のことを指す。重ね合わせ画像は判定部1322で位置合わせされたSLO動画像Dの各フレームを加算処理することにより得られる。判定部1322は重ね合わせ画像と補正済SLO画像との差分処理により得られる、各x−y位置における輝度の変動量を求めて血球による影領域か、視細胞Cの欠損領域かの判定を行う。
血管中の血球成分の大半は赤血球であるので、重ね合わせ画像(図8(a))上では、血管が走行する領域の輝度値は全て低くなる。そのため該低輝度領域(図8(a)のDA1・DA2)において視細胞Cの欠損があるか否かの判定は難しい。一方、図8(b)のように血球による影の補正が行われた画像では視細胞Cの欠損領域DLの判定が容易であり、図8(a)のDA2に視細胞Cの欠損領域が隠れていることがわかる。
そこで判定部1322は、重ね合わせ画像に基づいて血管領域を特定する。また、血管領域において、輝度値(画素値)のばらつきが大きくかつ時間方向の画素値の最大値(ピーク値)が時間方向の画素値の平均値(平均レベル)と大きく離れている位置を、血球による影領域に含まれると判定する。また、血管領域において時間方向の画素値の最大値が時間方向の画素値の平均値が近い位置を欠損領域に含まれると判定する。なお、上述の通り最大値としては外れ値等を除去した後の最大値を採用しても良い。また、平均値としては中央値やその他平均的な画素値のレベルを示す値が採用されればよい。
判定部1322は重ね合わせ画像上の輝度値が閾値Ta未満、かつ重ね合わせ画像と補正済SLO画像との差分を行った際の輝度値の変動量が閾値Ts以上であれば、血球による影領域と判定する。また、重ね合わせ画像上の輝度値が閾値Ta未満かつ該輝度値の変動量が閾値Ts未満であれば、視細胞Cの欠損領域DLと判定する。
<ステップS760>
出力部134は、補正済のSLO画像と、S750にて検出された視細胞Cの欠損候補領域をモニタ305に表示する。
本実施形態では、補正済SLO画像の隣に、補正済SLO画像上に視細胞欠損候補領域を色付けして重畳した画像を並べて表示する。なお、表示方法はこれに限定されるものではなく、任意の表示方法を用いて良い。例えば、補正済SLO画像上に欠損領域を色枠で囲ったり、欠損領域の近傍に矢印を付加したりしても良い。あるいは、欠損領域を示す色枠や矢印の表示・非表示を補正済SLO画像上で切り替え可能なように構成しても良い。
なお、本実施形態では黄斑部網膜における視細胞Cを撮影したSLO画像に生じた血球による影領域の画像補正を行い、視細胞欠損領域を検出して表示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、視神経乳頭部の網膜下に存在する篩状板のような組織を撮影した場合に生じる血球による影領域の画像補正を行い、欠損領域を検出して表示しても良い。
以上の構成より、画像処理装置10は、位置合わせ部135がフレーム間位置合わせを行った上で、画像処理部133が血球による影領域の画像補正を行う。さらに画像補正前後の輝度値の変化量に基づいて血球による影領域と視細胞Cの欠損領域とを判別し、出力部134が補正済SLO画像と、検出された病変領域を表示する。
これにより、位置合わせ結果を用いて正確に血球領域を特定した上で白血球領域の輝度値を用いた画像補正ができる。さらに視細胞Cが欠損した低輝度領域を検出して表示することで、細胞や組織、病変の分布を把握しやすくなる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、SLO動画像Dのフレーム間位置合わせを行い、特定部131により特定された血球領域の輝度値を用いて画像補正を行う。さらに、補正済SLOに対して視細胞Cの検出及び視細胞分布の計測を行い、算出した視細胞分布の統計量を正常値と比較することで病変候補(分布異常領域)を検出する場合について説明する。
これにより、位置合わせ結果を用いて正確に血球領域を特定した上で白血球領域の輝度値を用いた画像補正ができる。さらに血球による影領域においても細胞や組織の分布を計測することや、病変候補(分布異常領域)を検出することができる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置10の機能ブロック図を図9に示す。実施形態1とは位置合わせ部135、計測部136を有する点が異なっている。
計測部136は、眼底画像から組織に関する情報を計測し該計測された情報を前記組織の情報として得る。この点で、計測部136は本実施形態における組織情報の取得部として機能する。また制御部132は、特定された領域の位置、輝度、形状の少なくとも一つに基づき細胞もしくは組織の検出方法、形状計測方法、分布計測方法の少なくとも一つを変更する変更部として機能する。
また本実施形態での画像処理フローは図10に示す通りであり、S1040、S1050、S1060以外は実施形態1の場合と同様である。そこで、本実施形態ではS1040、S1050、S1060における処理を中心に説明する。
<ステップS1040>
ステップS1040では、画像処理部133が制御部132の制御に応じて血球領域内外で異なる画像処理を適用し 視細胞を強調する処理を行う。ステップS1040の処理は、下記のステップS1041乃至S1044の処理を含む。
ステップS1041で画像処理部133は血球領域外についてノイズ低減処理を適用する。この処理は第一の実施形態におけるステップS431の処理と同様である。
ステップS1042で制御部132は、血球領域内の処理を選択する。本ステップでは、血球領域内について動画像の位置ずれの影響を考慮した画像処理とするか否かを選択する。位置ずれの影響を補正するか否かは種々の情報を基準とすることができる。例えばユーザの操作に応じて操作部50から入力された設定情報を用いることで、ユーザが所望の画像を得ることができる。また、制御部132で動画像についてフレーム間差分を算出し、動き成分が所定以上あると判定された場合に制御部132が位置ずれの影響を補正する画像処理を選択する。それ以外の場合には通常の処理を選択する。これによりことで、ユーザの手間を要さずに適切な画像を得ることができる。
ステップS1043では、位置ずれの影響を補正しない画像処理が選択された場合に、画像処理部133が血球領域内について画像処理を適用する。この処理は、実施形態1におけるステップS432の処理と同様である。
ステップS1044では画像処理装置が位置ずれの影響を考慮した画像処理を行う。画像処理部133は、SLO動画像Dの各x−y位置において、閾値Tp以上の輝度値を持つフレーム集合Stの平均輝度値を選択する。閾値Tpは視細胞Cを撮影した場合の標準的な輝度値を設定するものとする。このようにすることで、S430のようにフレーム方向に関する最大輝度値を選択する場合に比べ、フレーム間の位置ずれの影響を受けにくいSLO画像を生成することができる。
<ステップS1050>
計測部136は、S1040で補正されたSLO画像から視細胞Cを検出し、視細胞Cの分布を計測する。また視細胞Cの分布に関して正常値と比較することで、分布異常領域を検出する。詳細は図12のフローチャートを用いて後述する。
<ステップS1060>
出力部134は、i)補正済SLO画像、ii)視細胞Cの検出結果(視細胞位置のマップ)、iii)ボロノイ図、iv)小領域ごとの視細胞分布の統計値に関するマップ、をモニタ305に表示する。なお、ボロノイ図については個々のボロノイ領域ごとの面積に応じて色づけして表示する。
またiii)のボロノイ図やiv)の統計値マップについて、個々のボロノイ領域に関する計測値や小領域ごとの統計値が正常値の範囲から外れているものについては、あらかじめ分布異常を表す色として指定された色で領域を色づけして表示する。
次に図11及び図12に示すフローチャートを参照しながら、S1050で実行される処理の詳細について説明する。
<ステップS1210>
計測部136は、補正済SLO画像における視細胞以外のピーク成分(ノイズや視細胞以外の眼底組織から反射光)を除去するために、高周波成分の除去を行う。本実施形態では、高速フーリエ変換(FFT)を用いて周波数変換を行い、低域通過フィルタを適用して高周波成分の信号値をカットする。該フィルタ済SLO画像を逆フーリエ変換することで空間領域に戻し、高周波成分が除去された補正済SLO画像を生成する。
<ステップS1220>
S1210で生成された補正済SLO画像に対して閾値Tbで二値化することにより、視細胞Cを検出する。
<ステップS1230>
S1220で検出された視細胞Cの二値画像に対し、以下の手順でボロノイ図を生成する。すなわち、視細胞Cの二値画像に対し、個々の視細胞領域の中心点(図11(c)のMP)を算出し、隣り合う中心点MPを結ぶ線分に対して垂直二等分線を描画する。描画された垂直二等分線のうち、中心点MP同士を結ぶ線分の中点から垂直二等分線同士の交点VPまでを残し、残りを消去することでボロノイ境界VBが得られる。ボロノイ図において、個々の視細胞Cが占める面積や形状はボロノイ境界VBで囲まれた領域VRで表される。
<ステップS1240>
S1230で生成したボロノイ図に基づき、視細胞Cの分布に関する統計量を算出する。具体的には、検出された視細胞Cの密度、隣接する視細胞間の距離の平均、1視細胞が占める面積の平均値、ボロノイ図において視細胞Cが六角形で表される領域の割合を算出する。なお、上記統計量は画像全体に対してだけでなく、小領域ごとに求めておく。
<ステップS1250>
データサーバ40に対して、視細胞Cの分布に関する正常値データの送信を要求し、画像取得部110が該正常値データを取得して記憶部120に保存する。
計測部136は、S1240で算出した視細胞分布に関する各統計量に関して、該正常値データと比較し、正常値の範囲外である場合に視細胞分布異常領域として検出する。
なお、本実施形態では黄斑部網膜における視細胞Cの形状及び分布を計測したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、視神経乳頭部の網膜下に存在する篩状板のような組織を撮影した場合に生じる血球による影領域の画像補正を行い、篩状板孔の形状や分布を計測することができる。
以上の構成より、画像処理装置10は、SLO動画像Dのフレーム間位置合わせを行い、特定部131により特定された血球領域の輝度値を用いて画像補正を行う。さらに、補正済SLOに対して視細胞Cの検出及び視細胞分布の計測を行い、算出した視細胞分布の統計量を正常値と比較することで、病変候補領域を検出する。
これにより、位置合わせ結果を用いて正確に血球領域を特定した上で白血球領域の輝度値を用いた画像補正ができる。さらに血球による影領域においても細胞や組織の分布を計測し、また病変候補を検出することができる。
さらには、計測部136は実施形態2における細胞の欠損領域を計測し計測するように構成することも可能である。
[第4の実施形態]
本実施形態は、血球による影領域に対して画像補正を行うのではなく画像処理パラメータを変更して視細胞Cの形状や分布を計測するように構成したものである。
具体的には、計測法設定部1323がSLO画像D上の血球による影領域の輝度値に基づいて血球影領域内の画像処理パラメータを設定し、計測部136が視細胞Cの形状や分布を計測する場合について説明する。
これにより、血球による影領域において画像処理パラメータを変更して計測することができる。また血球による影領域においても細胞や組織の形状や分布を計測できる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置10の機能ブロック図を図13に示す。画像処理法決定部1321や画像処理部133がなく、代わりに制御部132に計測法設定部1323を備える点が実施形態3の場合と異なっている。
また本実施形態での画像処理フローは図14に示す通りであり、S1430、S1440、S1450以外は実施形態3の場合と同様である。そこで、本実施形態ではS1430、S1440、S1450における処理のみ説明する。
<ステップS1430>
特定部131は、SLO動画像Dから血球の移動領域を特定する処理を行う。具体的には、実施形態1のS420におけるi)からiii)の処理と同様であるので詳細は省略する。
<ステップS1440>
制御部132は、計測部136が組織を検出する際の閾値を、血管の移動に基づく領域と該領域とは異なる領域とで異なるように画像処理パラメータを設定する。具体的には、視細胞検出の際に用いる閾値Tbを以下のように変更する。すなわち、制御部132は、Tbに対して
(血球の移動領域における輝度値)/(視細胞領域の平均輝度値)
を乗じた閾値Tcを視細胞検出の際に用いるよう計測部136に対して変更を指示する。
<ステップS1450>
計測部136は、S1440で設定された画像処理パラメータを用いて、血球による影領域での視細胞Cの形状及び分布を計測する。
具体的には、S1440で検出された視細胞Cに対してボロノイ分割を行い、視細胞Cの分布に関する統計量を算出する。ボロノイ分割や視細胞Cの分布に関する統計量の算出法については実施形態3の場合と同様であるので、詳細は省略する。
ステップS1460で出力部134は表示部60に対して計測された情報を表示する。
なお、本実施形態では黄斑部網膜における視細胞Cの形状及び分布を計測したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、視神経乳頭部の網膜下に存在する篩状板を撮影した場合に生じる血球による影領域において、画像処理パラメータを変更して篩状板孔の形状や分布を計測してもよい。
以上の構成より、画像処理装置10は、血球による影領域に対して画像処理パラメータを変更して視細胞Cの形状や分布を計測する。
これにより、血球による影領域において画像処理パラメータを変更して計測することで、血球による影領域においても細胞や組織の形状や分布を計測できる。
[第5の実施形態]
本実施形態は、先述の実施形態に対して、瞬目や固視ずれのような例外フレームを除外して画像補正した上で、視細胞Cの分布・形状を計測するように構成したものである。
画像処理部10は、SLO動画像D処理対象となるフレーム画像を画像情報に基づいて判定する例外フレーム判定部1351を有する。具体的には、例外フレーム判定部1351がSLO画像Dのフレーム間位置合わせ時に各フレームの輝度値・画像歪み量・S/N比、基準フレームに対する変位量に基づき例外フレームを判定する。画像処理法制御部1321は例外フレーム以外の高輝度血球領域の輝度値を用いて画像補正するよう指示し、画像処理部133が補正済SLO画像を生成する。計測部136が補正済SLO画像に対して視細胞Cの形状及び分布を計測する場合について説明する。
これにより、例外フレームが含まれたSLO画像に対しても正確に血球領域を特定して高輝度血球領域の輝度値を用いた画像補正を行った上で、細胞や組織の形状や分布を計測できる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置10の機能ブロック図を図15に示す。位置合わせ部135に例外フレーム判定部1351を備える点が実施形態3の場合と異なっている。
また本実施形態での画像処理フローは図16に示す通りであり、S1620以外は実施形態3の場合と同様である。そこで、本実施形態ではS1620における処理のみ説明する。
<ステップS1620>
位置合わせ部135は、SLO動画像Dに対してフレーム間位置合わせを行う。
まず例外フレーム判定部1351が単独フレームで例外フレーム判定を行い、位置合わせ部135が基準フレームを選択する。次にAffine変換を用いて粗位置合わせを行った後、公知の非剛体位置合わせ手法を用いて精密位置合わせを行う。最後に、例外フレーム判定部1351が位置合わせ済SLO動画像に対して例外フレーム判定を行う。
次に図17に示すフローチャートを参照しながら、S1620で実行される処理の詳細について説明する。
なお、S1720、S1730、S1740については実施形態2におけるS720の場合と同様であるので、詳細は省略する。
<ステップS1710>
例外フレーム判定部1351は、単独フレームでの例外判定を行う。
SLO画像Dから画像特徴として各フレームDiにおける平均輝度値Ai及び血管領域Viを取得する。血管領域の取得方法は任意の公知の血管抽出法を用いることができ、本実施形態では輝度値が閾値T1以下の領域とする。また、前記血管領域Viを細線化して得られる点列Bim(m=1,2,...,n3)の交差部Cin(n=1,...,n4≧3)も取得する。
SLO動画像Dの各フレームDiに対し、瞬目により輝度が極端に低いフレームや固視微動により画像歪みが生じているフレーム、収差補正不良によりS/N比が低いフレームを例外フレームとして検出する。
本実施形態では、前記平均輝度値Aiが閾値T2以下であれば、各SLO動画像DのフレームDiを瞬目による輝度異常とみなし例外フレームと判定する。また前記血管交差部Cin間の距離の二乗和の値が隣接フレーム間で閾値T3以上異なっていれば、固視微動による画像歪みとみなして例外フレームと判定する。さらに、S/N比が閾値T4以下であれば収差補正不良とみなして例外フレームと判定する。
なお例外フレームの判定法はこれに限るものではなく、任意の例外判定法を用いて良い。例えば、各フレームに対し微分処理を行うことにより得られる微分画像の輝度統計量(平均値、最頻値、もしくは最大値)を算出し、閾値T5以下であれば被写体の動きによるボケが発生しているとみなして例外フレームと判定しても良い。
<ステップS1750>
例外フレーム判定部1351は、S1740で生成した精密位置合わせSLO画像に対して例外フレーム判定を行う。
具体的には、S1720で設定した基準フレームにおける画像特徴(血管交差部Cin)と非基準フレームにおける画像特徴との変位量を算出し、変位量が許容値より大きいフレームを例外フレームとして判定する。本実施形態では基準フレームに対する変位量として並進(x、y)、回転θ、拡大率(sx、sy)を成分として持つ変位量ベクトル(x,y,θ,sx、sy)を定義する。x>Tx、y>Ty、θ>Tθ、sx>Tsx、sy>Tsyの少なくとも一つが成り立つ場合に例外フレームと判定する。
なお、変位量の定義はこれに限らず、変位の程度を示唆する量(スカラ量またはベクトル量)であれば任意の値を用いてよい。例えば、観察・計測対象となる基準領域が各フレームにおいて含まれる割合(例えば、(基準領域全体の面積) /(各フレームDiに含まれる基準領域の面積))を変位量として定義しても良い。
後段のステップS1640で特定部131は、SLO動画像Dにおいて画素値の時間的な分散が特定の閾値より大きい領域を血球の移動に基づく領域として特定する際に、処理対象にならないと判定されたフレーム画像を除いて前記分散を測定する。これにより、測定される分散値では血球の移動以外の要因による影響が低減されるため、血球の移動領域を精度良く特定することができる。
また、後段のステップS1640で画像処理部133は、血球の移動領域外の領域と血球の移動領域のそれぞれについて適用する画像処理において、処理に用いるフレーム画像から例外フレームが除去されることとなる。これにより、より鮮明な視細胞の画像を得ることができる。
なお、本実施形態では黄斑部網膜における視細胞Cの形状及び分布を計測したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、視神経乳頭部の網膜下に存在する篩状板を撮影した場合に生じる血球による影領域において、例外フレームを判定して除外し、篩状板孔の形状や分布を計測してもよい。
以上の構成より、画像処理装置10は、瞬目や固視ずれのような例外フレームを除外して画像補正した上で、視細胞Cの分布・形状を計測する。これにより、例外フレームが含まれたSLO画像に対しても正確に血球領域を特定して高輝度血球領域の輝度値を用いた画像補正を行った上で、細胞や組織の形状や分布を計測できる。
[第6の実施形態]
眼 底画像において、太い血管では白血球の全周囲を赤血球が囲んで入射光が反射されやすくなったり、血管の交差部で赤血球によって反射される確率が交差回数倍に上昇するため赤血球による影が生じて細胞や組織を直接視認したり形状計測しにくくなりやすい。そこで、本実施形態では、細胞や組織の形状や分布に関する計測値の信頼性を低下させないため、血管径の大きい領域や交差部のような計測誤りが生じやすい領域を計測対象領域から除外した上で篩状板孔の分布・形状を計測するように構成したものである。
具体的には、画像取得部110がフォーカス位置を網膜内層付近に設定して撮影したSLO画像DIと、フォーカス位置を網膜下に設定して撮影したSLO画像DOを取得しておく。例外フレーム判定部1351がSLO画像DI・DOのフレーム間位置合わせ時に例外フレームを判定する。特定部131は両画像(DI、DO)に対して各々血球の移動領域を特定し、形状特徴取得部1324がSLO画像DIに対して血管径VWの大きい領域MSや交差部を特定する。制御部132は、特定された領域の位置もしくは形状に基づき、特定された領域における細胞もしくは組織の、検出もしくは形状計測もしくは分布計測の少なくとも一つを行うか否かを決定する。
画像処理部133は例外フレーム以外の高輝度血球領域の輝度値を用いてSLO画像DOを補正する。さらに、制御部132が形状特徴取得部1324によって特定された血管径VWの大きい領域MSや交差部を計測対象から除外するよう指示した上で、計測部136が補正済SLO画像に対して篩状板孔LPの検出及び形状・分布計測を行う場合について説明する。
これにより、計測誤りが発生しやすい領域を計測対象から除外して計測を行うことで、正確に細胞や組織の形状や分布を計測できる。
篩状板LCは、図20(b)及び(c)に示すように、視神経乳頭部の網膜下に存在する高輝度な円盤状の組織である。篩状板LCの内部には篩状板孔LPと呼ばれる小さな穴が多数存在し、篩状板孔LPの内部を神経線維が走行している。篩状板LCに凹凸が生じると、結果として神経線維の障害を引き起こすため、緑内障を誘発すると考えられている。そこで、篩状板LC及び篩状板孔LPの形状や分布を計測し、該計測値の異常を検出することは緑内障の早期発見につながることが期待される。
ただし、視神経乳頭部の乳頭陥凹の鼻側には血管径VWの大きい血管MSが走行している。篩状板LC上で該領域MSと同じx−y位置を持つ領域では赤血球による影が生じており篩状板孔LPの観察は難しい。血管径VWは白血球の大きさよりも大きく、血管内部を白血球が通過しても周囲を赤血球に囲まれる可能性が高くなる。また血管の交差部においても、交差回数分白血球が存在して初めて入射光が篩状板LCに到達することになるので、このような領域においては、画像補正をするよりも計測対象から除外して計測した方が計測値の信頼性を確保できる。
(深層部の細胞や組織が欠損しているのではなく)血球による影が生じているために低輝度となっている領域の位置や形状をより確実に取得するために、本実施形態では網膜血管MV付近にフォーカス位置を設定して撮影したSLO動画像DIを用いる。もともとフォーカス位置が表層付近であるので、深層部の細胞や組織は画像に映らない。SLO動画像DIから血管径VWの大きな領域MSと、交差部を検出して計測対象から除外することで、細胞や組織の形状や分布の計測値の信頼性を確保する。
次に、本実施形態に係る画像処理装置10の機能ブロック図を図18に示す。制御部132に形状特徴取得部1324を備える点が実施形態5の場合と異なっている。
また本実施形態での画像処理フローは図19に示す通りであり、処理の内容について説明する。ただし、S1980、S1990、S1995の説明については実施形態5の場合と同様であるので省略する。
<ステップS1910>
画像取得部110は、補償光学SLOに対して網膜血管MVにフォーカス位置が設定されたSLO動画像DIと篩状板LC付近にフォーカス位置が設定されたSLO動画像DOの撮像を指示する。補償光学SLOからSLO動画像DIとSLO動画像DOを取得し、記憶部120に格納する。
<ステップS1920>
位置合わせ部135は、SLO動画像DIとSLO動画像DOに対してフレーム間位置合わせを行う。個々のSLO動画像に対する位置合わせ方法については、実施形態2のS720で述べた方法と同じであるので、詳細は省略する。
<ステップS1930>
特定部131は、深さ方向のフォーカス位置を網膜内層に設定して撮影した画像と、網膜下の篩状板に設定して撮影した画像を用いて前記血球もしくは血球の移動領域を特定する。SLO動画像DIにおける血管領域と、SLO動画像DOにおける血球領域を特定する。特定部131は下記のi)乃至iv)の処理を行うことにより血球領域を特定する。
i)SLO動画像DIに対して赤血球領域を含む血管領域の特定を行う。
ii)形状特徴取得部1324がSLO動画像DIに対し血管径VWの大きい領域MSと公知の交差検出フィルタを用いた交差部の特定を行う。
iii)SLO動画像DOに対して、フレーム間差分を行い、血球移動領域を特定する。
iv)SLO動画像DOのフレーム間差分画像上の各x−y位置において、フレーム方向に関して輝度統計量を算出して白血球が存在するフレームを特定する。
本ステップにおける処理の詳細については、S2110からS2190で説明する。
<ステップS1940>
画像処理法決定部1321は、S1930で特定された高輝度血球領域の輝度値を用いて画像補正を行うように画像処理部133に対して指示し、画像処理部133がSLO動画像DOにおける血球による影領域を補正する。図20(c)に示すような血球による影領域のうち、図20(d)のように細い血管に相当する領域の影が補正される。
<ステップS1950>
制御部132は、血管径の大きさまたは血管の交差状態の少なくともいずれかに基づいて、血球の移動に基づく領域についての計測対象とする領域を制限する。形状特徴取得部1324によって特定された血管径VWの大きい領域MS及び交差部を計測対象から除外するよう計測部136に対して指示する。
<ステップS1960>
計測部136は、制御部132によって指示された領域における篩状板LC及び篩状板孔LPの検出、篩状板孔LPの形状や分布の計測を行う。更に計測部136は、特定された領域における画像補正前後の輝度変化量、計測パラメータ変更前後の計測値の変化量が閾値よりも大きいと判定された場合に病変候補領域と判定する。また計測部136は、特定された領域の交差位置や血管径が閾値より大きい領域については病変候補領域から除く。
まず補正済SLO画像に対し閾値Tlcで二値化し、篩状板LC領域を検出する。さらにモルフォロジ―フィルタを適用して検出された篩状板LC領域の整形処理を行う。SLO画像上では篩状板LCの形状異常が、i)篩状板孔LPの面積、ii)篩状板孔LPを楕円近似した場合の長軸と短軸の長さの比、iii)篩状板孔LPの中心位置、iv) 篩状態0板孔LP間の最近傍距離、の計測値の変化として現れる。そこで計測部136は篩状板孔LPの形状や分布の計測項目としてi)乃至iv)を算出する。
<ステップS1970>
出力部134は、画像補正済SLO画像と、計測部136によって計測された篩状板孔LPの形状及び分布の計測結果をモニタ305に表示する。本実施形態では、SLO動画像DIを用いて特定された血管径の大きな領域MSと交差部については計測対象領域から除外された領域であることを示す色を付ける。計測対象外である領域を示す方法はこれに限らず、任意の表示法を用いてよい。
次に図20及び図21に示すフローチャートを参照しながら、S1930で実行される処理の詳細について説明する。
<ステップS2110>
ステップS2110で特定部131は、複数の血管領域特定処理のうちいずれを選択するかを示す設定情報を取得する。第一の血管領域特定処理を選択する旨の設定情報がある場合にはステップS2120を、当該設定情報がない場合にはステップS2140に進む。
ステップS2120で特定部131は網膜血管MV付近にフォーカス位置を設定して撮影されたSLO動画像DIに対して、血管領域を特定する。具体的には、図20(a)に示すような閾値Th以上の領域を赤血球が通過する領域Rhとして設定する。ステップS2130で特定部131はRhとRh近傍に存在する閾値Tl未満の低輝度な血管壁Rlとの和集合を血管領域として特定する。
ステップS2140で特定部131は、閾値Tl以下の低輝度領域Rlを求める。RlとRl近傍の高輝度領域Rhとの和集合を血管領域として特定する。ステップS2150で特定部131は低輝度領域をラベリングする。ステップS2160で特定部131は、面積小のラベルは神経線維内の小領域とみなし、血管領域には該当しないとして削除する。
<ステップS2170>
上述の処理で特定された血管領域の各位置において、特定部131は血管径VWを算出する。例えば、Rhを血管の中心軸と見なせるので、Rhに直交する方向で血管径VWを計測して閾値Tw以上となる領域を血管径VWの大きい領域MSとして特定する。
<ステップS2175>
特定部131は交差検出フィルタを用いて、交差部を検出する。本実施形態では特許文献3に示すような交差検出フィルタを用いる。具体的には、フィルタ外周部における血管領域数が4以上で、かつフィルタ中心部に血管領域が存在する場合に交差部と判定する。
<ステップS2180>
篩状板LC付近にフォーカス位置を設定して撮影されたSLO動画像DOに対して、フレーム間差分を行う。
<ステップS2190>
S2180で得られたSLO動画像DOのフレーム間差分画像の各x−y位置においてフレーム方向の輝度統計量(分散)を算出し、分散値が閾値以上の領域を血球の移動範囲として特定する。次に、該血球移動領域内の各x−y位置において、フレーム方向に輝度の最大値を算出し、最大値を示すフレーム番号に白血球が存在すると見なす。なお、本実施形態では視神経乳頭部の篩状板LCにおける篩状板孔LPの形状及び分布を計測したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、黄斑部網膜に生じる血球による影領域において、血管径の大きい領域や交差部のような計測誤りが発生しやすい領域を計測対象領域から除外した上で視細胞Cの形状や分布を計測してもよい。
以上の構成より、画像処理装置10は、血管径VWの大きい領域MPや交差部を計測対象領域から除外した上で篩状板孔LCの形状・分布を計測する。
これにより、計測誤りが発生しやすい領域を計測対象から除外して計測を行うことで、正確に細胞や組織の形状や分布を計測できる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態6では、前記血球の移動に基づく領域から計測対象の領域を一部除外することとしたが、これに限らない。1つの実施形態では、計測部136による計測は全領域について行うが、出力部134による計測結果の出力について、当該除外する領域を出力対象から除外することとする。これにより計測部136による処理を簡略化することができる。また、実施形態1乃至5において、血管径の大きさまたは血管の交差状態の少なくともいずれかに基づいて、制御部132が血球の移動に基づく領域についての画像処理部133による画像補正を適用する領域を制限することができる。これにより補正処理を高速化することができる。また、制御部132が前記組織の情報について出力部134による出力対象とする領域を制限することで、ユーザに対して信頼性の高い情報を提供することができる。
上述の実施形態6では血管径の大きさが閾値以上である場合には計測対象または出力対象や画像処理補正の対象からはずすこととしている。この閾値をユーザからの入力を受けつける操作部50からの入力に応じて決定することとすれば、ユーザが所望の画像や出力結果を得ることができる。この点で、操作部50及び操作部50からの入力を受け付け、結果を画像処理部133や計測部136にフィードバックする制御部132がフレーム画像内における処理対象外の領域を定める特定部として機能する。
このユーザによる閾値設定は、実施形態6に限らず実施形態1乃至5にも適用することができる。1つの実施例としては、この閾値をユーザによる操作部50への操作を介して0に設定することができる。具体的には、以下のi)またはii)のような方法で計測対象外領域を指定する。i)計測部136は、血球移動領域の径をパラメータとし、ユーザが指定した値以上の血球移動領域を計測対象から除外する。パラメータに0を指定することで全血球移動領域を計測対象から除外できる。ii)画像処理部133は、血球移動領域における画像補正後の輝度値をパラメータとし、ユーザが指定した値以下の領域を計測対象から除外する。なお、パラメータに最高輝度値(8bitであれば255、16bitであれば65535)を指定することで、全血球移動領域を計測対象から除外できる。
この場合、画像処理装置10の画像処理部133はユーザの要求に合わせて血球の移動領域を除いて画像処理を施したり、計測部136は計測値を算出したりすることができる。これにより、血球の移動領域以外の領域における処理後の画像や計測結果の情報を得ることができる。
また別の実施形態としては、ユーザによる操作部50への操作入力に応じて、血球の移動領域のみについて画像処理部133が画像処理補正を施したり、計測部136が計測値を算出したりすることができる。これは特定部131が血球の移動領域とその他の領域をラベリングすることにより達成される。さらには、出力部134は血球の移動領域とそれ以外の領域とで別々に計測値を出力することで、ユーザは計測値を比較することができる。さらには、出力部134が計測値の差分を計算し、既定の閾値に対する当該差分値の大小を報知することができる。
実施形態6では内層にフォーカスしたSLO動画像と篩状板にフォーカスしたSLO動画像の2つを用いて血管領域を特定している。この応用で実施例1乃至5においても内層にフォーカスしたSLO動画像と外層にフォーカスしたSLO動画像の2つを用いて血球の移動領域を特定することとすれば精度良く血管領域を特定することができる。
上述の実施形態1乃至6を適宜組み合わせることができる。
上述の実施形態では走査型レーザ検眼鏡により眼底画像を撮影することをしたが、これに限らず補償光学系を有する眼底カメラにより撮影された眼底画像を用いることとしてもよい。また上述の実施形態で補償光学系を用いる眼科撮影装置を用いることとしたのは、眼底網膜の血球移動や視細胞、篩状板を撮影するためである。そのため、この限りにおいて補償光学系を用いた撮影装置でない撮影装置を用いる場合も本発明の実施形態に含まれる。
上述の実施形態では、黄斑部の視細胞、視神経乳頭の篩状板を撮影する例について述べたが、これに限らず黄斑部以外、例えば視神経乳頭周辺の視細胞を撮影し、上述の処理により補正画像を得ることができる。
本発明の実施形態には、上述の画像処理装置の各機能を複数の装置に分散した画像処理システムとして実現する場合も含まれる。例えばコンピュータのCPUにより実行されるソフトウェアとして実現しても良い。また、本ソフトウェアを記憶した記憶媒体も本発明を構成する。
10 画像処理装置
20 補償光学SLO
131 特定部
132 制御部
133 画像処理部
134 出力部

Claims (25)

  1. 補償光学系を有する眼科撮影装置により得られた眼底画像から血球の移動に基づく領域を特定する特定手段と、
    前記眼底画像に対して前記領域と前記領域とは異なる領域とで異なる画像処理を適用し前記眼底の組織に関する情報を取得する取得手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特定手段は、動画像である前記眼底画像の第一のフレームと第二のフレームの画素値の差または比率のいずれかに基づいて前記血球の移動に基づく領域を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記特定手段は、前記動画像の画素値の時間的なばらつき度合いが特定の閾値より大きい領域を前記血球が移動する領域として特定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記特定手段は、前記血球が移動する領域の特定の位置における画素値が特定の値より大きいフレーム画像を、該特定の位置における血球の位置を示すフレームとして特定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記特定手段は、白血球の位置に基づく領域を特定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記特定手段は、前記眼科撮影装置により視細胞を撮影して得られる画像か、前記眼科撮影装置により視神経乳頭部の篩状板を撮影して得られる画像のいずれかを前記眼底画像として前記血球の移動に基づく領域を特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記取得手段は、前記処理により前記眼底画像を補正し、該補正された画像を前記組織の情報として得る画像処理手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理手段は、前記血球の移動に基づく領域において血球影の情報を低減する低減処理を適用することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像処理手段は、前記血球の移動に基づく領域とは異なる領域においてノイズを低減する処理を適用することを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像処理手段は、前記血球の移動に基づく領域における時間方向の画素値の分布に基づいて特定の画素値よりも大きい画素値を各フレーム画像から選択することにより画像を形成することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  11. 前記画像処理手段は、前記血球の移動に基づく領域の各位置において、特定の画素値より大きい画素値を時間方向に加算平均した値により画像を形成することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記領域と前記領域とは異なる前記眼底画像の領域とにそれぞれ適用された前記画像処理により得られる眼底の画像に基づいて、組織の欠損領域を判定する欠損判定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記欠損判定手段は、血管領域を特定し、該血管領域において時間方向の画素値のピーク値と時間方向の画素値の平均レベルとの違いに基づいて視細胞の欠損領域を判定することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記取得手段は、前記眼底画像から組織に関する情報を計測し該計測された情報を前記組織の情報として得る計測手段を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記計測手段は、血管下の視細胞または篩状板についての分布、異常または欠損に関する情報を前記組織の情報として得ることを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記領域と前記領域とは異なる前記眼底画像の領域とで異なる処理を適用させる制御をする制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記取得手段は、前記眼底画像から組織に関する情報を計測し該計測された情報を前記組織の情報として得る計測手段を有し、
    前記制御手段は、前記計測手段が前記眼底画像における組織を検出する際の閾値を、前記血球の移動に基づく領域と該領域とは異なる領域とで異ならせることを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記処理が適用され得られた眼底の組織の情報を出力する出力手段を更に有し、
    前記制御手段は、血管の径の大きさまたは血管の交差状態の少なくともいずれかに基づいて、前記血球の移動に基づく領域についての前記画像処理を適用する領域または前記組織の情報について前記出力手段による出力対象とする領域を制限することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  19. 動画像である前記眼底画像から処理対象となるフレーム画像を画像情報に基づいて判定するフレーム判定手段を更に更に有し、
    前記特定手段は、動画像である前記眼底画像において画素値の時間的なばらつき度合いが特定の閾値より大きい領域を血球の移動に基づく領域として特定する際に、前記処理対象にならないと判定されたフレーム画像を除いて前記分散を測定することを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  20. 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    眼部の収差を補償光学系により補償しつつ眼底画像を撮影する眼科撮影装置と、
    前記画像処理装置の前記取得手段により得られる前記組織に関する情報を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする眼科撮影システム。
  21. 補償光学系を有する眼科撮影装置により得られた眼底画像を取得するステップと、前記眼底画像から血球の移動に基づく領域を特定するステップと、
    前記眼底画像に対して前記領域と前記領域とは異なる領域とで異なる画像処理を適用し前記眼底の組織に関する情報を取得するステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  22. 補償光学系を有する眼科撮影装置により得られた眼底画像から血球の移動に基づく領域を特定する特定手段と、
    前記領域と前記領域とは異なる領域とで異なる方法を用いて前記眼底画像から視細胞を検出する検出手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  23. 補償光学系を有する眼科撮影装置により得られた眼底画像から血球の移動に基づく領域を特定する特定手段と、
    前記眼底画像に対して前記領域と前記領域とは異なる領域とで異なる画像処理を適用することで画像を生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  24. 前記特定手段は、複数の前記眼底画像から前記領域特定し、
    前記生成手段は、前記複数の画像に対して前記領域と前記領域とは異なる領域とで異なる画像処理を適用することで画像を生成することを特徴とする請求項23に記載の画像処理装置。
  25. 前記血球の移動に基づく領域は、血球の移動領域であることを特徴とする請求項1乃至19および請求項22乃至24のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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