JP5922298B2 - 移動通信システム、ユーザ端末及び基地局 - Google Patents

移動通信システム、ユーザ端末及び基地局 Download PDF

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Description

本発明は、D2D通信をサポートする移動通信システム、ユーザ端末及び基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)通信の導入が検討されている(非特許文献1参照)。
D2D通信では、近接する複数のユーザ端末が、ネットワークを介さずに直接的な通信を行う。すなわち、D2D通信のデータパスはネットワークを経由しない。一方、移動通信システムの通常の通信(セルラ通信)のデータパスはネットワークを経由する。
3GPP技術報告 「TR 22.803 V2.0.0」 2012年11月
セルラ通信における通信状況は、ネットワークが容易に管理することができる。これに対し、D2D通信における通信状況は、ネットワークが管理することが難しい。従って、D2D通信については、課金などの運用が難しいという問題がある。
そこで、本発明は、D2D通信についての運用を容易にすることができる移動通信システム、ユーザ端末及び基地局を提供する。
実施形態に係る移動通信システムは、データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする。前記ネットワークは、ユーザ端末からの要求に応じて、直交性を有する無線リソースを、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当てる。前記ユーザ端末は、前記ネットワークから割り当てられた前記無線リソースを使用して、前記D2D通信を行う。前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末群に含まれるユーザ端末数の増減に基づいて、前記要求を前記ネットワークに送信する。
実施形態に係る移動通信システムは、データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする。前記ネットワークは、ユーザ端末からの要求に応じて、直交性を有する無線リソースを、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当てる。前記ユーザ端末は、前記ネットワークから割り当てられた前記無線リソースを使用して、前記D2D通信を行う。前記ネットワークは、前記ユーザ端末群に含まれるユーザ端末数に基づいて、前記ユーザ端末群に割り当てる前記無線リソースの数を制御する。
実施形態に係る移動通信システムは、データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする。前記ネットワークは、ユーザ端末からの要求に応じて、直交性を有する無線リソースを、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当てる。前記ユーザ端末は、前記ネットワークから割り当てられた前記無線リソースを使用して、前記D2D通信を行う。前記ネットワークは、前記D2D通信が許容されない課金契約のユーザ端末が前記ユーザ端末群に含まれる場合には、前記ユーザ端末群に対する前記無線リソースの割り当てを拒否する。
図1は、LTEシステムの構成図である。 図2は、UEのブロック図である。 図3は、eNBのブロック図である。 図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 図6は、D2D通信における直接通信モードを説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係る周波数割当を説明するための図である。 図8は、第1実施形態に係る動作環境を説明するための図である。 図9は、第1実施形態に係るシーケンス図である。 図10は、第1実施形態の変更例1に係るシーケンス図である。 図11は、第1実施形態の変更例2に係るシーケンス図である。 図12は、図11のシーケンス図を一部変更した図である。 図13は、第1実施形態の変更例3に係るシーケンス図である。 図14は、第1実施形態の変更例4に係るデータ送信方法を説明するための図である。 図15は、第1実施形態の変更例6に係る送信データフォーマットを示す図である。 図16は、第1実施形態の変更例7に係るフロー図である。 図17は、第1実施形態の変更例8に係るシーケンス図である。 図18は、図17のシーケンス図を一部変更した図である。 図19は、第2実施形態に係るシーケンス図である。 図20は、第2実施形態の変更例1に係るシーケンス図である。 図21は、第2実施形態の変更例2に係るシーケンス図である。 図22は、第2実施形態の変更例3に係るシーケンス図である。 図23は、第3実施形態に係る動作概要を説明するための図である。 図24は、第3実施形態に係るシーケンス図である。 図25は、第4実施形態に係る動作概要を説明するための図である。 図26は、第4実施形態に係るシーケンス図である。 図27は、第4実施形態の変更例1に係る動作概要を説明するための図である。 図28は、第4実施形態の変更例1に係るシーケンス図である。 図29は、図28のシーケンス図を一部変更した図である。 図30は、第4実施形態の変更例2に係る動作概要を説明するための図である。 図31は、第4実施形態の変更例2に係るシーケンス図である。 図32は、第4実施形態の変更例3に係る動作概要を説明するための図である。 図33は、第5実施形態に係るシーケンス図である。 図34は、第5実施形態の変更例1に係る動作を説明するための図である。 図35は、第5実施形態の変更例2に係るシーケンス図である。 図36は、第6実施形態に係る、D2D UE群に含まれるUE数が増加する場合のシーケンス図である。 図37は、第6実施形態に係る、D2D UE群に含まれるUE数が減少する場合のシーケンス図である。 図38は、第7実施形態に係る動作を説明するための図である(その1)。 図39は、第7実施形態に係る動作を説明するための図である(その2)。 図40は、第7実施形態に係る動作を説明するための図である(その3)。 図41は、第8実施形態に係る動作環境を説明するための図である。
実施形態に係る移動通信システムは、データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする。前記ネットワークは、前記D2D通信における通信相手とすべき近傍端末を発見するための発見処理に使用すべき第1の無線リソースを示す情報を報知する。前記ユーザ端末は、前記ネットワークから報知された前記情報が示す前記第1の無線リソースを使用して、前記発見処理を行う。実施形態では、前記ネットワークは、前記ユーザ端末からの要求に応じて、直交性を有する第2の無線リソースを前記ユーザ端末に割り当て、前記ユーザ端末は、前記ネットワークから割り当てられた前記第2の無線リソースを使用して、前記D2D通信を行う。
実施形態では、前記ネットワークは、前記ユーザ端末による前記第2の無線リソースの使用について課金を行う。
実施形態では、前記第2の無線リソースには、有効時間が設定される。前記第2の無線リソースが割り当てられた前記ユーザ端末は、前記D2D通信を継続するために前記第2の無線リソースの再割り当てを前記ネットワークに要求する。
実施形態では、前記ネットワークは、前記ユーザ端末による前記D2D通信の経過時間、前記ユーザ端末が前記D2D通信に使用するアプリケーション、前記ユーザ端末の課金契約、及び前記ユーザ端末の移動速度のうち、少なくとも1つに基づいて、前記有効時間を制御する。
実施形態では、前記ユーザ端末は、前記有効時間が満了する前であっても、前記D2D通信の通信品質の悪化を検知したことに応じて、前記第2の無線リソースの再割り当てを前記ネットワークに要求する。
実施形態では、前記ユーザ端末は、前記有効時間が満了する前に前記D2D通信を終了する場合に、前記D2D通信の終了を前記ネットワークに通知する。
前記ネットワークは、前記第2の無線リソースの再割り当てにおいて、再割り当て前の第2の無線リソースとは異なる無線リソースを前記ユーザ端末に割り当てる。
実施形態では、前記ネットワークは、前記D2D通信における送信用の無線リソースと、前記D2D通信における受信用の無線リソースと、を前記ユーザ端末に割り当てる。
実施形態では、前記第2の無線リソースは、拡散符号であり、前記ネットワークは、前記ユーザ端末における前記D2D通信の通信品質、及び、前記ユーザ端末が属するセルにおいて前記D2D通信を行うユーザ端末数のうち、少なくとも1つに基づいて、前記ユーザ端末に割り当てる前記拡散符号の符号長を制御する。
実施形態では、前記ネットワークは、前記ユーザ端末に割り当てる前記拡散符号の符号長が所定長を超えると判断した場合に、前記D2D通信から前記セルラ通信に切り替えるよう前記ユーザ端末に指示する。
実施形態では、前記ユーザ端末は、直交性を有しない初期無線リソースを保持する。前記ユーザ端末は、前記ネットワークから前記第2の無線リソースが割り当てられない場合でも、前記初期無線リソースを使用して前記D2D通信を行う。
実施形態では、前記初期無線リソースを使用して前記D2D通信を行う前記ユーザ端末は、前記D2D通信の通信品質の悪化を検知したことに応じて、前記第2の無線リソースの割り当てを前記ネットワークに要求する。
実施形態では、前記ネットワークは、前記第2の無線リソースを割り当てることで前記通信品質が改善すると判断した場合に、前記第2の無線リソースを前記ユーザ端末に割り当てる。
実施形態では、前記初期無線リソースを使用して前記D2D通信を行う前記ユーザ端末は、干渉波信号をモニタリングした結果に基づいて、前記D2D通信における送信を行う。
実施形態では、前記ネットワークは、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して、前記第2の無線リソースを割り当てる。
実施形態では、前記ネットワークは、前記ユーザ端末群に含まれるユーザ端末数に基づいて、前記ユーザ端末群に割り当てる前記第2の無線リソースの数を制御する。
実施形態では、前記ネットワークは、前記D2D通信が許容されない課金契約のユーザ端末が前記ユーザ端末群に含まれる場合に、前記ユーザ端末群に対する前記第2の無線リソースの割り当てを拒否する。
実施形態では、前記ネットワークは、前記セルラ通信のタイミングを基準として前記D2D通信の送受信開始タイミングを前記ユーザ端末に通知する。
実施形態では、前記ネットワークは、複数のセルを含む。前記複数のセルのそれぞれは、自セルにおける前記第2の無線リソースの割当状況を隣接セルに通知する。
実施形態では、前記ネットワークは、前記ユーザ端末に関連付けられた識別子に基づいて、前記第2の無線リソースを前記ユーザ端末に割り当てる。
実施形態では、前記第2の無線リソースとしての拡散符号を使用して前記D2D通信を行う前記ユーザ端末は、前記拡散符号を複数のサブキャリアのそれぞれに適用して送信を行う。
実施形態では、前記D2D通信を行う前記ユーザ端末は、データを送信する際に、前記データに対応するアプリケーションを示す情報を前記データに付加して送信する。
実施形態では、前記ネットワークは、複数の通信事業者で共用され、かつ前記第2の無線リソースの割り当てを行うサーバ装置を含む。
実施形態に係るユーザ端末は、データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする移動通信システムにおいて用いられる。前記ユーザ端末は、前記ネットワークから、前記D2D通信における通信相手とすべき近傍端末を発見するための発見処理に使用すべき第1の無線リソースを示す情報を受信する処理を行う制御部を有する。前記制御部は、前記ネットワークから報知された前記情報が示す前記第1の無線リソースを使用して、前記発見処理を行う。
実施形態に係る基地局は、データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする移動通信システムにおいて用いられる。前記基地局は、前記D2D通信における通信相手とすべき近傍端末を発見するための発見処理に使用すべき第1の無線リソースを示す情報を報知する処理を行う制御部を有する。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、3GPP規格に準拠して構成される移動通信システム(LTEシステム)にD2D通信を導入する場合の実施形態を説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
(LTEシステムの構成)
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、LTEシステムは、複数のUE(User Equipment)1A乃至1Cと、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10と、EPC(Evolved Packet Core)20と、を含む。E−UTRAN10は無線アクセスネットワークに相当し、EPC20はコアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20は、LTEシステムのネットワークを構成する。
UE1は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE1はユーザ端末に相当する。
E−UTRAN10は、複数のeNB(evolved Node−B)2A乃至2Cを含む。eNB2は基地局に相当する。eNB2は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE1との無線通信を行う。なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE1との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
eNB2は、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
EPC20は、複数のMME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)3A及び3Bと、課金サーバ4と、を含む。MMEは、UE1に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。課金サーバ4は、UE1についての課金を管理するネットワークノードである。詳細については後述するが、課金サーバ4は、セルラ通信に対する課金を行うだけでなく、D2D通信に対する課金を行う。
eNB2は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。また、eNB2は、S1インターフェイスを介してEPC20と接続される。
次に、UE1及びeNB2の構成を説明する。
図2は、UE1のブロック図である。図2に示すように、UE1は、アンテナ101と、無線送受信機110と、ユーザインターフェイス120と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130と、バッテリ140と、メモリ150と、プロセッサ160と、を有する。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE1は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ101は、複数のアンテナ素子を含む。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE1を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE1の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE1の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160によって実行されるプログラムと、プロセッサ160による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB2のブロック図である。図3に示すように、eNB2は、アンテナ201と、無線送受信機210と、ネットワークインターフェイス220と、メモリ230と、プロセッサ240と、を有する。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ201は、複数のアンテナ素子を含む。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB2と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GWと接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240によって実行されるプログラムと、プロセッサ240による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルのレイヤ1乃至レイヤ3に区分されており、レイヤ1は物理(PHY)レイヤである。レイヤ2は、MAC(Media Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、を含む。レイヤ3は、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。
物理レイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE1の物理レイヤとeNB2の物理レイヤとの間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE1のMACレイヤとeNB2のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNB2のMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))、及び割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及び物理レイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE1のRLCレイヤとeNB2のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御プレーンでのみ定義される。UE1のRRCレイヤとeNB2のRRCレイヤとの間では、各種設定のための制御(RRC)が伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE1のRRCとeNB2のRRCとの間にRRC接続がある場合、UE1は接続状態(RRC connected state)であり、そうでない場合、UE1はアイドル状態(RRC idle state)である。
RRCレイヤの上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)レイヤは、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、周波数分割多重方式が適用される。具体的には、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。UE1に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主にユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームにおける周波数方向の中央部は、主にユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(第1実施形態に係る動作)
次に、第1実施形態に係る動作について説明する。第1実施形態に係るLTEシステムは、直接的なUE間通信であるD2D通信をサポートする。ここでは、D2D通信を、LTEシステムの通常の通信(セルラ通信)と比較して説明する。
セルラ通信は、コアネットワークであるEPC20をデータパスが経由する。データパスとは、ユーザデータ(ユーザプレーン)の通信経路である。一方、D2D通信は、UE間に設定されるデータパスがEPC20を経由しない。よって、EPC20のトラフィック負荷を削減できる。
UE1は、近傍に存在する他のUE1を発見し、D2D通信を開始する。D2D通信には、直接通信モード及び局所中継モード(Locally Routedモード)がある。
図6は、D2D通信における直接通信モードを説明するための図である。図6に示すように、直接通信モードは、データパスがeNB2を経由しない。相互に近接するUE1A及びUE1Bは、eNB2のセルにおいて、低送信電力で直接的に無線通信を行う。よって、UE1の消費電力の削減、及び隣接セルへの干渉の低減といったメリットを得られる。
UE1A及びUE1Bは、eNB2のセルにおいて直接通信モードのD2D通信を行うD2D UE(D2D端末)である。接続状態にあるUE1A及びUE1Bは、eNB2から割り当てられる無線リソースを使用して、D2D通信を行う。UE1A及びUE1Bは、ユーザデータを相互に送受信し、制御信号をeNB2と送受信する。このように、D2D通信の制御は、eNB2の主導で行われる。
UE1Cは、eNB2のセルにおいてセルラ通信を行うセルラUE(セルラ端末)である。接続状態にあるUE1Cは、eNB2から割り当てられる無線リソースを使用して、セルラ通信を行う。UE1Cは、ユーザデータ及び制御信号をeNB2と送受信する。
なお、局所中継モードは、UE間のデータパスがeNB2を経由するものの、当該データパスがEPC20を経由しない。すなわち、局所中継モードにおいて、UE1A及びUE1Bは、EPC20を介さずにeNB2を介して無線通信を行う。局所中継モードは、EPC20のトラフィック負荷を削減できるものの、直接通信モードに比べてメリットが少ない。よって、第1実施形態では、直接通信モードを主として想定する。
また、第1実施形態では、D2D通信がLTEシステムの周波数帯域(ライセンスバンド)内で行われるケースを想定する。
図7は、第1実施形態に係る周波数割当を説明するための図である。図7に示すように、LTEシステムの周波数帯域は、セルラ通信用の周波数帯域とD2D通信用の周波数帯域とに分割される。このような周波数割当は、セルラ通信とD2D通信との間の干渉を回避できる。
さらに、第1実施形態では、セルラ通信には周波数分割多重方式が適用され、D2D通信には符号分割多重方式が適用される。すなわち、セルラUEについては、異なる周波数リソース(リソースブロック)を割り当てることにより多重化を実現する。D2D UEについては、異なる拡散符号(コード)を割り当てることにより多重化を実現する。
図8は、第1実施形態に係る動作環境を説明するための図である。図8に示すように、複数のUE1A乃至1DがeNB2のセルに在圏する。複数のUE1A乃至1Dのそれぞれは、直交性を有しない初期拡散符号(例えば、オール1)を保持している。
UE1Bは、D2D通信の通信相手とすべき近傍UEを発見する発見処理によりUE1Aを発見し、UE1AとのD2D通信を開始する。UE1A及び1Bは、eNB2から割り当てられる拡散符号を使用してD2D通信(保証型D2D通信)を行う。保証型D2D通信は、課金サーバ4による課金の対象とされる。eNB2から割り当てられる拡散符号は直交性を有するため、保証型D2D通信は良好な通信品質及び高い秘匿性が保証される。
UE1Dは、発見処理によりUE1Cを発見し、UE1CとのD2D通信を開始する。UE1C及び1Dは、初期拡散符号を使用してD2D通信(非保証型D2D通信)を行う。非保証型D2D通信は、課金サーバ4による課金の対象とならない、すなわち無料とされる。非保証型D2D通信は、無料で利用できるものの、通信品質及び秘匿性が保証されない。
図9は、第1実施形態に係るシーケンス図である。ここでは、UE1A及び1Bが発見処理を完了した後において、D2D通信を開始するための動作を説明する。
図9に示すように、第1に、eNB2のセルにおいて接続状態のUE1Bは、D2D通信のための割り当てを要求するためのD2D要求をeNB2に送信する(S1)。D2D要求は、割り当てを要求する各UE1(UE1A及び1B)の識別子を含む。なお、以下の図面の記載において、UE1A、UE1B、…の識別子を適宜「UE1A」、「UE1B」、…と表記する。
第2に、D2D要求を受信したeNB2は、D2D要求に応じて、直交性を有する拡散符号を算出する(S2)。直交性を有する拡散符号としては、例えばWalsh符号が使用できる。eNB2は、隣接eNBで割り当て中の拡散符号を把握している場合(第7実施形態において後述)には、隣接eNBで割り当て中の拡散符号と重複しない拡散符号を算出することが好ましい。
第3に、eNB2は、D2D通信を許可するためのD2D許可をUE1A及び1Bに送信する(S3、S4)。D2D許可は、算出した拡散符号(割当拡散符号)を示す符号情報と、D2D通信が許可された各UE1(UE1A及び1B)の識別子と、を含む。これにより、拡散符号がUE1A及び1Bに割り当てられる。
第4に、拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てたeNB2は、UE1A及び1Bによる拡散符号の使用について課金するためのD2D課金情報を課金サーバ4に送信する(S8)。D2D課金情報は、課金対象の各UE1(UE1A及び1B)の識別子を含む。課金サーバ4は、D2D課金に含まれる識別子に対応する各UE1(UE1A及び1B)に対して課金を行う(S9)。
第5に、eNB2からD2D許可を受信したUE1A及び1Bは、D2D許可に含まれる符号情報(ここでは、code1)に対応する拡散符号を設定する(S5、S6)。そして、UE1A及び1Bは、設定した拡散符号を使用して、D2D通信を行う(S7)。
このように、第1実施形態では、保証型D2D通信を行うUE1A及び1Bについては課金を条件として、良好な通信品質及び高い秘匿性を保証できる。また、ネットワーク(eNB2及び課金サーバ4)は、拡散符号の使用について課金を行うことにより、D2D通信の課金を適切に運用できる。さらに、非保証型D2D通信を行うUE1C及び1Dは、通信品質及び秘匿性が保証されないものの、D2D通信を利用できる。
[第1実施形態の変更例1]
UE1A及びUE1Bのうち何れか一方のUEは、D2D通信において他方のUEを制御可能なUE(以下、「アンカーUE」)であってもよい。アンカーUEが存在する場合、他方のUE(通信相手UE)は、制御信号をeNB2と送受信せずにアンカーUEと送受信できる。
図10は、第1実施形態の変更例1に係るシーケンス図である。ここでは、UE1BがアンカーUEである場合について説明する。
図10に示すように、eNB2は、D2D許可をUE1Bにのみ送信する(S3)。すなわち、eNB2は、割当拡散符号をUE1Bにのみ通知する。
D2D許可を受信したUE1Bは、D2D許可をUE1Aに転送する(S4)。その結果、割当拡散符号がUE1Aに通知される。
このように、第1実施形態の変更例1では、割当拡散符号をUE1B経由でUE1Aに通知することにより、eNB・UE間のシグナリングを削減できる。
[第1実施形態の変更例2]
UE1A及びUE1Bは、同一セルに在圏する場合に限らず、異なるセルに在圏していてもよい。
図11は、第1実施形態の変更例2に係るシーケンス図である。ここでは、UE1BがeNB2Aのセルに在圏しており、かつUE1AがeNB2Bのセルに在圏している場合について説明する。
図11に示すように、拡散符号を算出(S2)したeNB2Aは、D2D許可をUE1Bに送信し(S3)、かつ、D2D許可をeNB2Bに送信する(S3’)。
eNB2AからのD2D許可を受信したeNB2Bは、D2D許可をUE1Aに転送する(S4)。よって、割当拡散符号は、eNB2AからeNB2Bを経由してUE1Aに通知される。
このように、第1実施形態の変更例2では、UE1A及びUE1Bは、異なるセルに在圏していてもD2D通信を行うことができる。
図12は、図11のシーケンス図を一部変更した図である。図12に示すように、UE1A及びUE1Bが異なるセルに在圏している場合において、UE1BはアンカーUEとして動作する。eNB2AからD2D許可を受信したUE1Bは、D2D許可をUE1Aに転送する(S4)。
[第1実施形態の変更例3]
第1実施形態の変更例3では、UE1A及び1Bは、割当拡散符号の試行を行った上で使用する。図13は、第1実施形態の変更例3に係るシーケンス図である。
図13に示すように、UE1A及び1Bは、拡散符号を設定(S5、S6)した後、当該拡散符号を使用してD2D通信を試行する(S11、S12)。
試行に成功した場合、UE1A及び1Bは、試行成功を示すD2D許可返信をeNB2に送信し(S13、S14)、D2D通信を開始する(S7)。
eNB2は、試行成功を示すD2D許可返信を受信した場合に、D2D課金情報を課金サーバ4に送信する(S8)。D2D課金情報を受信した課金サーバ4は、UE1A及び1Bに対する課金を行う(S9)。
一方、UE1Bが試行失敗を検知した場合、UE1Bは、試行失敗を示すD2D許可返信をeNB2に送信する(S15)。UE1Aは試行成功を検知してその旨のD2D許可返信をeNB2に送信する(S16)。試行失敗を示すD2D許可返信をUE1Bから受信したeNB2は、セルラ通信を行うようUE1A及び1Bに指示する(S17、S18)。セルラ通信指示を受信したUE1A及び1Bは、設定した拡散符号を初期化し(S19、S20)、セルラ通信に移行する。
このように、第1実施形態の変更例3では、割当拡散符号の試行が失敗した場合にセルラ通信に切り替えることにより、通信の継続性を保証できる。また、UE1A及び1Bによる割当拡散符号の試行が成功しなければ、UE1A及び1Bに対する課金が行われないため、D2D通信を行えないにも拘わらず課金が行われてしまうことを防止できる。
[第1実施形態の変更例4]
第1実施形態の変更例4では、D2D通信にマルチキャリア符号分割多重方式を適用する。図14は、第1実施形態の変更例4に係るデータ送信方法を説明するための図である。
図14に示すように、D2D通信を行うUE1は、拡散符号を複数のサブキャリアのそれぞれに適用して送信を行う。具体的には、送信データをD2D通信の送受信周波数帯に含まれる複数のサブキャリアに合わせてS/P(シリアル/パラレル)変換し、サブキャリアごとの送信データを拡散符号により符号化(拡散)して送信する。図14(A)はサブキャリア間でデータDのタイミングがずれている場合を示し、図14(B)はサブキャリア間でデータDのタイミングが揃っている場合を示す。
このように、第1実施形態の変更例4では、複数のサブキャリアでデータを並列送信することにより、D2D通信の通信速度を向上させることができる。
[第1実施形態の変更例5]
第1実施形態の変更例5では、eNB2は、D2D通信の送受信開始タイミング(符号化開始ポイント)を指定する。
eNB2は、セルラ通信のタイミングを基準とした符号化開始ポイントを示す情報を報知(ブロードキャスト)する。符号化開始ポイントとは、1つの拡散符号を適用した符号化が開始されるタイミングを意味する。例えば、図14に示す各データDxは、複数サブフレーム分の期間に相当するため、当該期間の開始点(開始タイミング)である符号化開始ポイントを指定する必要がある。
例えば、eNB2は、システム情報ブロック(SIB)又はマスタ情報ブロック(MIB)などのブロードキャスト情報により、符号化開始ポイントを指示する。符号化開始ポイントの指定としては、例えば下記のTSTEP及びTOFFSETの2つをブロードキャスト情報に含めて指定する。
Figure 0005922298
ここで、SFNは無線フレーム番号であり、subframeはサブフレーム番号である。D2D通信を行うUE1は、TSTEP及びTOFFSETに基づき、上記の計算式を用いて符号化開始ポイントを特定する。
また、D2D通信における送信は、セル内において、セルラ通信の下りリンクの受信タイミングに同期したタイミング、もしくは、タイミングアドバンス(TA)にて補正されたタイミングに同期したタイミングのいずれかとする。ここでの同期は、1サブフレーム単位での同期である。
[第1実施形態の変更例6]
第1実施形態の変更例6では、D2D通信を行うUE1は、データを送信する際に、当該データに対応するアプリケーションを示す情報(アプリケーション情報)をデータに付加して送信する。
図15は、第1実施形態の変更例6に係る送信データフォーマットを示す図である。図15に示すように、本フォーマットは、データが格納されるフィールドに加えて、アプリケーション情報、データ開始フラグ、データ終端フラグ、シーケンス番号、データ長の各フィールドを有する。アプリケーション情報は、アプリケーションを示す識別子、アプリケーションのタイプ、アプリケーションに要求されるQoS、又はベアラ識別情報などであってもよい。
このように、第1実施形態の変更例6では、D2D通信における送信データにアプリケーション情報を付加することにより、受信側は、受信データがどのアプリケーションのものであるかを判別できるため、データを受信すればそれを解読することが可能となる。これにより、D2D通信を行うUE間で接続の手順を踏むことなく、通信を開始することが可能となる。
[第1実施形態の変更例7]
第1実施形態の変更例7では、初期拡散符号を使用してD2D通信を行うUE1(図8のUE1C及び1D)は、干渉波信号をモニタリング(すなわち、キャリアセンス)した結果に基づいて、D2D通信における送信を行う。
図16は、第1実施形態の変更例7に係るフロー図である。図16に示すように、UE1は、初期拡散符号を設定し(S1001)、D2D通信を行う際に、キャリアセンスを行う(S1002)。ここで、D2D通信の送受信周波数帯において干渉波信号を受信するか否かを確認する(S1003)。UE1は、干渉波信号を受信しないことを確認した上で送信を行う(S1004)。
このように、第1実施形態の変更例7では、キャリアセンスを行うことにより、非保証型D2D通信における干渉を抑制できる。
[第1実施形態の変更例8]
第1実施形態の変更例8では、初期拡散符号を使用してD2D通信を行うUE1(図8のUE1C及び1D)は、D2D通信の通信品質の悪化を検知したことに応じて、拡散符号の割り当てをeNB2に要求する。
図17は、第1実施形態の変更例8に係るシーケンス図である。図17に示すように、UE1Dは、初期拡散符号を使用してD2D通信を行っている際(S0)に、D2D通信の通信品質の悪化を検知した場合に、拡散符号の割り当てをeNB2に要求する(S1)。その結果、非保証型D2D通信から保証型D2D通信に切り替えられる。
例えば、UE1Dは、チャネル情報、干渉電力、パスロス、又は(平均)再送回数などの情報(エラーレベル情報)に基づいて、D2D通信の通信品質の悪化を検知する。エラーレベル情報は、D2D通信において送受信される、送信電力・タイミングが既知の参照信号に基づいて算出できる。
このように、第1実施形態の変更例8では、非保証型D2D通信における通信品質が悪化しても保証型D2D通信によりD2D通信を継続できる。
図18は、図17のシーケンス図を一部変更した図である。図18に示すように、UE1Dは、D2D通信の通信品質の悪化を検知し、かつ、拡散符号の割り当てにより通信品質が改善されると判断される場合に、拡散符号の割り当てをeNB2に要求する(S1)。例えば、UE1Dは、UE1Cからの参照信号の受信電力が十分である(すなわち、パスロスが小さい)ものの、干渉電力が高い(或いは再送が多い)などの場合には、拡散符号の割り当てにより通信品質が改善されると判断する。
一方、UE1Cからの参照信号の受信電力が低い(すなわち、パスロスが大きい)などの場合には、拡散符号の割り当てによっても改善見込みがないと判断する。この場合、UE1Dはセルラ通信をeNB2に要求し(S81)、eNB2はUE1C及び1Dに対してセルラ通信を開始させる(S82、S83)。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を説明する。第2実施形態は、eNB2が割り当てる拡散符号に対して有効時間が設定される点で第1実施形態とは異なる。eNB2から拡散符号が割り当てられたUE1は、D2D通信を継続するために、拡散符号の再割り当てをeNB2に要求する。
図19は、第2実施形態に係るシーケンス図である。図19に示すように、eNB2は、割当拡散符号の有効時間を示す有効時間情報をD2D許可にさらに含めて送信する(S3、S4)。D2D許可を受信したUE1A及び1Bは、D2D許可に含まれる符号情報により示される拡散符号を設定する(S5、S6)。
また、UE1A及び1Bは、D2D許可に含まれる有効時間情報に基づいて2種類のタイマ(タイマ1、タイマ2)を設定する(S21、S22)。タイマ1には、有効時間情報により示される有効時間から所定時間(Δt)を減じて得た時間を設定する。すなわち、タイマ1は、本来の有効時間が満了するよりも前の時点で満了するように設定される。所定時間(Δt)は、拡散符号の再割り当て手順に要する時間以上の時間であることが好ましい。タイマ2には、有効時間情報により示される有効時間を設定する。
UE1A及び1Bは、設定した拡散符号を使用して、D2D通信を行う(S7)。
タイマ1が満了した時点でUE1A及び1BがD2D通信を継続している場合、UE1A及び1Bは、拡散符号の再割り当て手順を開始する。UE1Bは、拡散符号の再割り当てを要求することを示すD2D要求をeNB2に送信する(S1’)。
D2D要求を受信したeNB2は、当該D2D要求に応じて、直交性を有する新たな拡散符号を算出する(S2’)。eNB2は、新たな拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる(S3’、S4’)。新たな拡散符号にも有効時間が設定される。
UE1A及び1Bは、新たな拡散符号を設定し(S5’、S6’)、2種類のタイマ(タイマ1、タイマ2)を設定する(S21’、S22’)。UE1A及び1Bは、設定した拡散符号を使用して、D2D通信を継続する(S7’)。
新たな拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てたeNB2は、課金情報を課金サーバ4に送信する(S8’)。課金サーバ4は、UE1A及び1Bに対して追加の課金を行う(S9’)。
一方、タイマ2が満了した時点でUE1A及び1BがD2D通信を終了している場合、UE1A及び1Bは、設定した拡散符号を初期化する(S23、S24)。
このように、第2実施形態では、D2D通信用の拡散符号に有効時間を設定し、拡散符号の再割り当ての度に課金を行うことにより、D2D通信時間に応じた課金が可能になる。よって、D2D通信時間が長くなるに従って課金を高額にすることができる。
[第2実施形態の変更例1]
第2実施形態の変更例1では、eNB2は、拡散符号の再割り当てにおいて、再割り当て前の拡散符号(前回符号)とは異なる拡散符号を割り当てる。
図20は、第2実施形態の変更例1に係るシーケンス図である。図20に示すように、拡散符号の再割り当て手順において、eNB2が算出(S2’)した新たな拡散符号(選定符号)が前回符号と異なる場合の動作は、上述した第2実施形態と同様である。
一方、例えば前回符号と同一符号長の拡散符号が全て割り当て済みである場合、選定符号が前回符号と同じになってしまうため、前回符号と異なる拡散符号を割り当てることができない。この場合、eNB2は、拡散符号の符号長を変更する(S71)。
符号長が変更された後において、拡散符号(選定符号)が前回符号と異なる場合の動作は、上述した第2実施形態と同様である(S72)。これに対し、符号長が変更された後において、拡散符号(選定符号)が前回符号と同じである場合、改めて符号長を変更する(S73)。
ただし、拡散符号の符号長を変更できない場合には、eNB2は、セルラ通信への切り替えをUE1A及び1Bに指示する(S74、S75)。ここで、拡散符号の符号長を変更できない場合とは、全ての拡散符号が割り当て済みである場合、又は、符号長を長くすることで要求帯域(要求データレート)が満たせなくなる場合である。なお、後者の場合については第5実施形態の変更例3で説明する。
このように、第2実施形態の変更例1では、再割り当て前の拡散符号(前回符号)とは異なる拡散符号を割り当てることにより、D2D通信の秘匿性を確保できる。
[第2実施形態の変更例2]
第2実施形態の変更例2では、タイマを1種類のみ使用する。図21は、第2実施形態の変更例2に係るシーケンス図である。
図21に示すように、UE1A及び1Bは、拡散符号の有効時間に対応する1種類のタイマのみを設定する(S21、S22)。タイマが満了した時点でUE1A及び1BがD2D通信を継続している場合、UE1A及び1Bは、拡散符号を初期化し(S23、S24)、拡散符号の再割り当て手順を開始する。UE1A及び1Bは、タイマ満了時から拡散符号が再割り当てされるまでの間は、初期拡散符号を使用して非保証型D2D通信を行う、又はデータ通信を停止する。
一方、タイマが満了した時点でUE1A及び1BがD2D通信を終了している場合、拡散符号の再割り当て手順を開始することなく、拡散符号を初期化する(S23’、S24’)。
このように、第2実施形態の変更例2では、タイマ満了時に一時的に非保証型D2D通信になる又は通信停止になるものの、UE1A及び1Bにおけるタイマの管理をシンプルにすることができる。
[第2実施形態の変更例3]
第2実施形態の変更例3では、UE1A及び1Bは、拡散符号の有効時間が満了する前にD2D通信を終了する場合に、D2D通信の終了をeNB2に通知する。図22は、第2実施形態の変更例3に係るシーケンス図である。
図22に示すように、UE1A及び1Bは、D2D通信を終了する場合で、その時点(D2D通信の終了時点)で拡散符号の有効時間が満了していない場合には、D2D通信の終了をeNB2に通知する(S61、S62)。また、eNB2は、UE1A及び1BによるD2D通信の終了を課金サーバ4に通知する(S63)。その際、eNB2は、割り当てた拡散符号の使用時間を計測しており、計測した実使用時間(具体的には、拡散符号を割り当ててからD2D通信終了が通知(S61、S62)されるまでの使用時間)を課金サーバ4に通知する。課金サーバ4は、未使用分(拡散符号の有効時間−実使用時間)に応じて課金を減額する。
或いは、UE1A及び1Bにおいて拡散符号の使用時間を計測している場合には、UE1A及び1Bのそれぞれは、D2D通信の終了をeNB2に通知する際(S61、S62)に、計測した使用時間も通知する。eNB2は、UE1A及び1Bのそれぞれで計測された実使用時間を課金サーバ4に通知する。課金サーバ4は、UE1A及び1Bのそれぞれで計測された使用時間のうち長い方の使用時間を実使用時間として選択し、未使用分(拡散符号の有効時間−実使用時間)に応じて課金を減額する。
このように、第2実施形態の変更例3では、より厳密にD2D通信時間に応じた課金を行うことができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、上述した第1実施形態及び第2実施形態との相違点を説明する。上述した第1実施形態及び第2実施形態では、eNB2は、UE1A及び1Bに対して1種類の拡散符号を割り当てていた。この場合、UE1A及び1Bが双方向のD2D通信を行うためには、送受信を時分割で切り替える半二重通信とする必要がある。第3実施形態では、2種類の拡散符号を割り当てることにより、全二重のD2D通信を実現する。
図23は、第3実施形態に係る動作概要を説明するための図である。図23に示すように、UE1A及び1Bが全二重通信(full type)を要求する場合、eNB2は、2種類の拡散符号(送信用、受信用)をUE1A及び1Bに割り当てる。一方、UE1A及び1Bが半二重通信(half type)を要求する場合、eNB2は、1種類の拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる。
図24は、第3実施形態に係るシーケンス図である。ここでは、上述した第2実施形態の変更例と同様に、1種類のタイマのみを使用する一例を説明する。
図24に示すように、UE1Bは、全二重通信・半二重通信の何れを要求するかを示す情報を含んだD2D要求をeNB2に送信する(S1)。
全二重通信が要求される場合、eNB2は、2種類の拡散符号を算出し(S2)、算出した拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる(S3、S4)。UE1A及び1Bは、2種類の拡散符号を設定する(S5、S6)。そして、UE1A及び1Bは、タイマを設定し(S21、S22)、設定した拡散符号を使用して全二重のD2D通信を行う(S7A、S7B)。
一方、半二重通信が要求される場合、eNB2は、1種類の拡散符号を算出し(S2’)、算出した拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる(S3’、S4’)。UE1A及び1Bは、1種類の拡散符号を設定する(S5’、S6’)。そして、UE1A及び1Bは、タイマを設定し(S21’、S22’)、設定した拡散符号を使用して半二重のD2D通信を行う(S7A’、S7B’)。
eNB2は、割当拡散符号数を課金サーバ4に通知し(S8、S8’)、課金サーバ4は、割当拡散符号数に応じて課金を行う(S9、S9’)。全二重通信の課金(costA)は半二重通信の課金(costB)よりも高額とされる。
このように、第3実施形態では、全二重のD2D通信を実現できる。また、全二重のD2D通信と半二重のD2D通信とで課金を異ならせることができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について、上述した第1実施形態乃至第3実施形態との相違点を説明する。上述した実施形態では、eNB2が割り当てる拡散符号の有効時間は一定であることを想定していた。第4実施形態では、eNB2は、UE1A及び1BがD2D通信を開始してからの経過時間に基づいて、拡散符号の有効時間を制御する。
図25は、第4実施形態に係る動作概要を説明するための図である。図25に示すように、eNB2は、拡散符号の再割り当て(更新)の度に、当該拡散符号の有効時間を長くする。よって、拡散符号の更新間隔は、最初は短く、少しずつ長くなる。
図26は、第4実施形態に係るシーケンス図である。図26に示すように、拡散符号の割り当て及び当該拡散符号を使用したD2D通信の手順(S1乃至S7)は、上述した実施形態の変更例と同様である。ただし、eNB2は、拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる際に、UE1A及び1BがD2D通信を開始してからの経過時間に対応する有効時間を当該拡散符号について設定する。
eNB2は、拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てたことに応じて、当該拡散符号の有効時間を課金サーバ4に通知する(S8)。課金サーバ4は、通知された有効時間に応じた課金を行う。
或いは、eNB2は、拡散符号の有効時間を課金サーバ4に通知することに代えて、D2D通信の経過時間を課金サーバ4に通知してもよい。この場合、課金サーバ4は、通知された経過時間に応じた課金を行う。
このように、第4実施形態では、D2D通信の時間経過に従って拡散符号の再割り当ての時間間隔(すなわち、更新間隔)を長くすることにより、処理負荷及びシグナリングを削減できる。
[第4実施形態の変更例1]
第4実施形態の変更例1では、eNB2は、UE1A及び1BがD2D通信に使用するアプリケーション(以下、使用アプリケーション)に基づいて、拡散符号の有効時間を制御する。図27は、第4実施形態の変更例1に係る動作概要を説明するための図である。
図27に示すように、eNB2は、拡散符号の有効時間を使用アプリケーションに応じて異ならせて、拡散符号の更新間隔を使用アプリケーションに最適化する。例えば、連続的に通信を行うアプリケーション1(リアルタイム対戦ゲーム、通話など)については更新間隔を長くし、間欠的に通信を行うアプリケーション2(対戦ゲーム(将棋、囲碁)、チャットなど)については更新間隔を短くする。
図28は、第4実施形態の変更例1に係るシーケンス図である。図28に示すように、UE1Bは、使用アプリケーションに関するアプリケーション情報を含んだD2D要求をeNB2に送信する(S1)。ここでアプリケーション情報とは、アプリケーションを示す識別子、アプリケーションのタイプ、アプリケーションに要求されるQoS、又はベアラ識別情報などである。
eNB2は、拡散符号を算出するとともに、使用アプリケーションに応じた有効時間を算出する(S2)。そして、eNB2は、算出した拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる際(S3、S4)に、使用アプリケーションに応じた有効時間をUE1A及び1Bに通知する。さらに、eNB2は、使用アプリケーションを課金サーバ4に通知する(S8)。課金サーバ4は、通知された使用アプリケーションに応じた課金を行う(S9)。
このように、第4実施形態の変更例1では、拡散符号の更新間隔を使用アプリケーションに最適化できる。
なお、本変更例におけるアプリケーション情報を、上述した第3実施形態に適用してもよい。図29は、図28のシーケンス図を一部変更した図である。
図29に示すように、UE1Bは、使用アプリケーションに関するアプリケーション情報を含んだD2D要求をeNB2に送信する(S1)。eNB2は、使用アプリケーションが全二重通信・半二重通信の何れに適しているかをアプリケーション管理サーバ5に問い合わせる(S31、S32)。アプリケーション管理サーバ5は、例えばEPC20に設けられている。
使用アプリケーションが全二重通信に適していると判断される場合、eNB2は、2種類の拡散符号を算出し(S2)、算出した拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる(S3、S4)。UE1A及び1Bは、2種類の拡散符号を設定する(S5、S6)。そして、UE1A及び1Bは、タイマを設定し(S21、S22)、設定した拡散符号を使用して全二重のD2D通信を行う(S7A、S7B)。
一方、使用アプリケーションが半二重通信に適していると判断される場合、eNB2は、1種類の拡散符号を算出し(S2’)、算出した拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる(S3’、S4’)。UE1A及び1Bは、1種類の拡散符号を設定する(S5’、S6’)。そして、UE1A及び1Bは、タイマを設定し(S21’、S22’)、設定した拡散符号を使用して半二重のD2D通信を行う(S7A’、S7B’)。
[第4実施形態の変更例2]
第4実施形態の変更例2では、eNB2は、UE1A及び1Bの課金契約に基づいて、拡散符号の有効時間を制御する。課金契約とは、セルラ通信及びD2D通信の両方についての課金契約であってもよく、D2D通信のみについての課金契約であってもよい。図30は、第4実施形態の変更例2に係る動作概要を説明するための図である。
図30に示すように、eNB2は、拡散符号の有効時間をUE1A及び1Bの課金契約に応じて異ならせて、拡散符号の更新間隔を課金契約に最適化する。例えば、定額課金については更新間隔を長くし、従量課金については更新間隔を短くする。
図31は、第4実施形態の変更例2に係るシーケンス図である。図31に示すように、D2D要求を受信したeNB2は、UE1A及び1Bの課金契約設定について課金サーバ4に問い合せる(S41、S42)。そして、eNB2は、拡散符号を算出するとともに、課金契約に応じた有効時間を算出する(S2)。eNB2は、算出した拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる際(S3、S4)に、課金契約に応じた有効時間をUE1A及び1Bに通知する。課金サーバ4は、UE1A及び1Bの課金契約に応じた課金を行う(S9)。
このように、第4実施形態の変更例2では、拡散符号の更新間隔を課金契約に最適化できる。
[第4実施形態の変更例3]
第4実施形態の変更例3では、eNB2は、UE1A及び1Bの移動速度に基づいて、拡散符号の有効時間を制御する。なお、移動速度を求める方法自体は周知であるため、当該方法についての説明は省略する。
図32は、第4実施形態の変更例3に係る動作概要を説明するための図である。図32に示すように、eNB2は、拡散符号の有効時間をUE1A及び1Bの移動速度に応じて異ならせて、拡散符号の更新間隔を移動速度に最適化する。例えば、移動速度が高くなるに従って更新間隔を短くする。また、eNB2は、UE1A及び/又は1Bが一定速度以上で移動(すなわち、高速移動)する場合には、D2D通信ではなくセルラ通信をUE1A及び1Bに行わせる。
eNB2は、移動速度に基づいて、拡散符号の有効時間として、自セルのカバレッジにUE1A及び1Bが滞在する時間以下の時間を設定することが好ましい。よって、有効時間はセルサイズにも依存するため、eNB2は、自セルのサイズに応じて有効時間を調整してもよい。例えば、ピコセル、フェムトセルなどである場合には有効時間を短くする。
このように、第4実施形態の変更例3では、拡散符号の更新間隔を移動速度に最適化できる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について、上述した第1実施形態乃至第4実施形態との相違点を説明する。第5実施形態では、eNB2は、D2D通信の通信品質に基づいて、UE1A及び1Bに割り当てる拡散符号の符号長を制御する。
図33は、第5実施形態に係るシーケンス図である。図33に示すように、UE1Bは、D2D通信における通信品質を示すエラーレベル情報を含んだD2D要求をeNB2に送信する(S1)。
eNB2は、D2D要求に含まれるエラーレベル情報に基づいて、適切な符号長を有する拡散符号を算出する(S2)。上述したように、エラーレベル情報は、チャネル情報、干渉電力、パスロス、又は(平均)再送回数などの情報などである。例えば、eNB2は、パスロスが小さいものの、干渉電力が高い(或いは再送が多い)などの場合には、直交性を高めるために拡散符号の符号長を長くする。そして、eNB2は、算出した拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる(S3、S4)。
なお、UE1A及び1Bに割り当てる拡散符号の符号長を変更することにより、他のUE1(UE1E、UE1F)に割り当てる拡散符号の符号長の変更が必要になる場合がある。この場合、eNB2は、当該他のUE1(UE1E、UE1F)に対して、新たな拡散符号を割り当てる(S3’、S4’)。
このように、第5実施形態では、拡散符号の符号長の変更により、D2D通信の通信品質の改善を図ることができる。
[第5実施形態の変更例1]
第5実施形態の変更例1では、eNB2のセルに在圏するUE1の数(具体的には、D2D通信を行うUE1の数)に基づいて拡散符号の符号長を制御する。
図34は、第5実施形態の変更例1に係る動作を説明するための図である。図34に示すように、eNB2は、自セル内でD2D通信を行うUE1の数の増加に従って、直交性を高めるために拡散符号の符号長を長くする。
このように、第5実施形態の変更例1では、D2D通信の通信品質が悪化し易い状況下で、D2D通信の通信品質の改善を図ることができる。
[第5実施形態の変更例2]
第5実施形態の変更例2では、UE1A及び1Bは、拡散符号の有効時間が満了する前であっても、D2D通信の通信品質の悪化を検知したことに応じて、拡散符号の再割り当てをeNB2に要求する。eNB2は、当該要求に基づいて、当該拡散符号よりも符号長の長い拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる。
図35は、第5実施形態の変更例2に係るシーケンス図である。図35に示すように、UE1Bは、拡散符号の有効時間が満了する前(すなわち、タイマが満了する前)において、D2D通信における通信品質の悪化を検知する。例えば、UE1Bは、チャネル情報、干渉電力、パスロス、又は(平均)再送回数などの情報(エラーレベル情報)に基づいて、D2D通信の通信品質の悪化を検知する。エラーレベル情報は、D2D通信において送受信される、送信電力・タイミングが既知の参照信号に基づいて算出できる。
UE1Bは、D2D通信の通信品質の悪化を検知し、かつ、拡散符号の割り当てにより通信品質が改善されると判断した場合に、拡散符号の再割り当てをeNB2に要求する(S1’’)。例えば、UE1Bは、UE1Aからの参照信号の受信電力が十分である(すなわち、パスロスが小さい)ものの、干渉電力が高い(或いは再送が多い)などの場合には、拡散符号の再割り当てにより通信品質が改善されると判断する。この場合、UE1Bは、D2D通信における通信品質を示すエラーレベル情報を含んだD2D要求をeNB2に送信する。eNB2は、D2D要求に含まれるエラーレベル情報に基づいて、適切な符号長を有する拡散符号を算出する(S2’’)。ここでは、eNB2は、前回割り当てた拡散符号よりも符号長の長い拡散符号を算出する。そして、eNB2は、算出した拡散符号をUE1A及び1Bに割り当てる(S3’’、S4’’)。
一方、UE1Bは、D2D通信の通信品質の悪化を検知し、かつ、拡散符号の割り当てにより通信品質が改善されないと判断した場合に、セルラ通信への切り替えをeNB2に要求する(S51)。例えば、UE1Bは、UE1Aからの参照信号の受信電力が低い(すなわち、パスロスが大きい)などの場合には、拡散符号の再割り当てによっても改善見込みがないと判断する。この場合、eNB2は、セルラ通信への切り替え要求に応じて、セルラ通信への切り替えをUE1A及び1Bに指示する(S52、S53)。
このように、第5実施形態の変更例2では、拡散符号の符号長の変更により、D2D通信の通信品質の改善を図ることができる。
[第5実施形態の変更例3]
上述した第5実施形態及びその変形例において、拡散符号の符号長を長くするに従って通信速度(データレート)は低くなる。よって、拡散符号の符号長を長くすることにより通信速度が所定速度よりも低くなる場合には、eNB2又はUE1は、D2D通信からセルラ通信に切り替える制御を行ってもよい。ここで所定速度とは、使用アプリケーションに要求される通信速度であってもよい。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について、上述した第1実施形態乃至第5実施形態との相違点を説明する。第6実施形態では、D2D通信を行うUE1は、UE1が属するD2D UE群に含まれるUE数の増減に基づいて、拡散符号の割り当て要求をeNB2に送信する。
図36は、D2D UE群に含まれるUE数が増加する場合のシーケンス図である。ここでは、UE1A及び1BからなるD2D UE群でD2D通信を開始(S7)した後、UE1Cが当該D2D UE群に追加される場合について説明する。図36に示すように、UE1Cは、Discovery信号を送信する(S91、S92)。Discovery信号は、D2D通信の通信相手とすべき近傍UEの発見処理に使用される信号である。UE1A及び1Bは、UE1CからのDiscovery信号を受信し、Discovery信号に対する応答をUE1Cに送信する(S93、S94)。
UE1Bは、UE1CをD2D UE群に追加するためのD2D要求をeNB2に送信する(S1’)。eNB2は、拡散符号を算出し(S2’)、拡散符号をUE1A乃至1Cに割り当てる(S3’、S4’、S95)。これにより、UE1A乃至1CによるD2D通信が開始される。また、eNB2は、UE1Cの追加を課金サーバ4に通知し(S8’)、課金サーバ4は、UE1Cに対する課金を行う。
図37は、D2D UE群に含まれるUE数が減少する場合のシーケンス図である。ここでは、UE1A乃至1CによるD2D通信が開始された後、UE1Aが当該D2D UE群から離脱する場合について説明する。図37に示すように、D2D通信を終了するUE1Aは、その旨をUE1B及び1C、eNB2に通知する(S100、S101、S103)。その際、UE1Aは、使用していた拡散符号をeNB2に通知してもよい。eNB2は、UE1AがD2D通信を終了する旨(及び拡散符号の使用時間)を課金サーバ4に通知する(S104)。課金サーバ4は、UE1Aに対する課金を終了(及び未使用分を減額)する(S105)。その後、UE1B及び1CによるD2D通信を行う。
このように、第6実施形態では、D2D UE群に含まれるUE数の増減に応じて、拡散符号を適切に割り当てることができる。
[第6実施形態の変更例1]
第6実施形態の変更例1では、D2D UE群に含まれるUE数の増減に応じて、eNB2主導で拡散符号の割り当てを制御する。例えば、D2D UE群に含まれるUE数が増加すると、UE間で全二重通信を行うために拡散符号の割り当てを増やす必要がある。このような場合、eNB2は、自身の判断でD2D UE群に拡散符号の割り当てを増やす。拡散符号の割り当てを増やす場合、課金サーバ4は、D2D UE群に含まれる全UEで拡散符号の使用料金を分けてもよく、拡散符号を送信に使用する各UEで拡散符号の使用料金を分けてもよい。
[第6実施形態の変更例2]
第6実施形態の変更例2では、eNB2は、拡散符号の割り当てを要求するUE1が属するD2D UE群に含まれる各UEの課金契約に基づいて、拡散符号の割り当てを拒否する。具体的には、eNB2は、D2D通信が許容されない課金契約(例えば、従量課金)のUEがD2D UE群に含まれる場合に、当該D2D UE群に対する拡散符号の割り当てを拒否する。課金契約については、課金サーバ4に問い合せることにより把握できる。また、eNB2は、拡散符号の割り当てを拒否する場合に、拒否対象のUEに対して、拒否の理由(例えば、従量課金である旨)を通知してもよい。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態について、上述した第1実施形態乃至第6実施形態との相違点を説明する。第7実施形態では、拡散符号の割当状況を隣接セル間で共有する。
図38乃至図40は、第7実施形態に係る動作を説明するための図である。図38に示すように、eNB2Aは、自身の割当拡散符号(以下、配布符号)として、UE1A及び1Bに割り当てた拡散符号(code1)を記憶している。eNB2Aは、自身に隣接するeNB2B及び2Cのそれぞれに対して、自身の配布符号(code1)を通知する。eNB2B及び2Cのそれぞれは、eNB2Aの配布符号(code1)を記憶する。
また、eNB2Dは、自身の配布符号として、UE1C及び1Dに割り当てた拡散符号(code1)を記憶している。eNB2Dは、自身に隣接するeNB2B及び2Cのそれぞれに対して、自身の配布符号(code1)を通知する。eNB2B及び2Cのそれぞれは、eNB2Dの配布符号(code1)を記憶する。
ここで、図39に示すように、eNB2Cは、UE1E及び1Fに対して拡散符号(code3)を割り当てる。eNB2Cは、自身の配布符号として、UE1E及び1Fに割り当てた拡散符号(code3)を記憶する。eNB2Cは、自身に隣接するeNB2A、2B及び2Dのそれぞれに対して、自身の配布符号(code3)を通知する。eNB2A、2B及び2Dのそれぞれは、eNB2Cの配布符号(code3)を記憶する。
また、図40に示すように、eNB2Aは、UE1A及び1Bに対して拡散符号(code2)を再割り当てする。eNB2Aは、自身の配布符号を、UE1A及び1Bに割り当てた拡散符号(code2)に更新する。eNB2Aは、自身に隣接するeNB2B及び2Cのそれぞれに対して、割り当てを解放した配布符号(code1)及び新たに割り当てた配布符号(code2)を通知する。eNB2B及び2Cのそれぞれは、eNB2Aの配布符号として、eNB2Aが解放した配布符号(code1)を削除し、eNB2Aが新たに割り当てた配布符号(code2)を記憶する。
このように、第7実施形態では、各eNB2が隣接eNB2の配布符号を把握することにより、各eNB2は、隣接eNB2と重複しない拡散符号を割り当てることができるため、D2D通信間の干渉を抑制できる。例えば、eNB2Aのセルから拡散符号が割り当てられているUE1A及び1Bが、eNB2Aに隣接するeNB2のセルに入った場合でも、eNB2Aのセルにおいて干渉が生じることなく、D2D通信を継続することが可能になる。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態について、上述した第1実施形態乃至第7実施形態との相違点を説明する。上述した実施形態では、拡散符号の割り当てをeNB2が行っていた。第8実施形態では、拡散符号の割り当てを、複数の通信事業者(キャリア)で共用されるネットワークノードが行う。
図41は、第8実施形態に係る動作環境を説明するための図である。図41に示すように、UE1A、eNB2A及び課金サーバ4Aは、通信事業者Aに属している。UE1B、eNB2B及び課金サーバ4Bは、通信事業者Bに属している。このような動作環境において、UE1A及び1BによってD2D通信を行う場合、eNB2A及び2Bが協調してUE1A及び1Bに対する拡散符号の割り当てを行うことは難しい。
そこで、第8実施形態では、通信事業者A及びBで共用される割当管理サーバ6がUE1A及び1Bに対する拡散符号の割り当てを行う。UE1A及び1BはD2D要求を割当管理サーバ6に通知し、割当管理サーバ6は割当拡散符号をUE1A及び1Bに通知する。また、割当管理サーバ6は、拡散符号の割当状況を課金サーバ4A及び4Bに通知する。或いは、割当管理サーバ6が課金も管理し、課金情報を通信事業者A及びBに提供する。
このように、第8実施形態では、通信事業者(キャリア)を跨がってD2D通信を行うことができる。
[その他の実施形態]
例えば、eNB2は、UE1に関連付けられた識別子に基づいて、拡散符号をUE1に割り当ててもよい。UE1に関連付けられた識別子とは、UE1のIPアドレス、アプリケーションで割り当てられたIDなどである。eNB2又は割当管理サーバ6は、このようなUE固有の値の少なくとも一部を拡散符号としてUE1に割り当ててもよい。或いは、このようなUE固有の値の少なくとも一部と1対1で対応付けられた別の拡散符号が、UE1に割り当てられてもよい。
また、Discovery信号に対して符号分割多重方式を適用してもよい。この場合、eNB2は、発見処理用に使用すべき拡散符号を示す情報を報知(ブロードキャスト)する。UE1は、ブロードキャスト情報により示される拡散符号をDiscovery信号に適用して、当該Discovery信号を送信する。
上述した実施形態及びその変更例は、別個独立に実施する場合に限らず、2以上を組み合わせて実施してもよい。
上述した実施形態では、LTEシステムの周波数帯域は、セルラ通信用の周波数帯域とD2D通信用の周波数帯域とに分割されていた。しかしながら、セルラ通信用の周波数帯域とD2D通信用の周波数帯域とは、少なくとも一部が重複していてもよい。
上述した実施形態では、D2D通信における直接通信モードを主として説明したが、直接通信モードに代えて局所中継モードを適用してもよい。
上述した実施形態では、本発明をLTEシステムに適用する一例を説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。また、上述した実施形態及び変更例は、組み合わせることが可能である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
なお、米国仮特許出願第61/766518号(2013年2月19日出願)の全内容が、参照により、本願に組み込まれている。
本発明によれば、D2D通信についての運用を容易にすることができる移動通信システム、ユーザ端末及び基地局を提供することができる。

Claims (22)

  1. データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする移動通信システムであって、
    前記ネットワークは、ユーザ端末からの要求に応じて、直交性を有する無線リソースを、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当て、
    前記ユーザ端末は、前記ネットワークから割り当てられた前記無線リソースを使用して、前記D2D通信を行い、
    前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末群に含まれるユーザ端末数の増減に基づいて、前記要求を前記ネットワークに送信することを特徴とする移動通信システム。
  2. データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする移動通信システムであって、
    前記ネットワークは、ユーザ端末からの要求に応じて、直交性を有する無線リソースを、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当て、
    前記ユーザ端末は、前記ネットワークから割り当てられた前記無線リソースを使用して、前記D2D通信を行い、
    前記ネットワークは、前記ユーザ端末群に含まれるユーザ端末数に基づいて、前記ユーザ端末群に割り当てる前記無線リソースの数を制御することを特徴とする移動通信システム。
  3. データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする移動通信システムであって、
    前記ネットワークは、ユーザ端末からの要求に応じて、直交性を有する無線リソースを、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当て、
    前記ユーザ端末は、前記ネットワークから割り当てられた前記無線リソースを使用して、前記D2D通信を行い、
    前記ネットワークは、前記D2D通信が許容されない課金契約のユーザ端末が前記ユーザ端末群に含まれる場合には、前記ユーザ端末群に対する前記無線リソースの割り当てを拒否することを特徴とする移動通信システム。
  4. 前記ネットワークは、前記ユーザ端末による前記無線リソースの使用について課金を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動通信システム。
  5. 前記無線リソースには、有効時間が設定されており、
    前記ユーザ端末は、前記D2D通信を継続するために前記無線リソースの再割り当てを前記ネットワークに要求することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動通信システム。
  6. 前記ネットワークは、前記ユーザ端末による前記D2D通信の経過時間、前記ユーザ端末が前記D2D通信に使用するアプリケーション、前記ユーザ端末の課金契約、及び前記ユーザ端末の移動速度のうち、少なくとも1つに基づいて、前記有効時間を制御することを特徴とする請求項5に記載の移動通信システム。
  7. 前記ユーザ端末は、前記有効時間が満了する前であっても、前記D2D通信の通信品質の悪化を検知したことに応じて、前記無線リソースの再割り当てを前記ネットワークに要求することを特徴とする請求項5に記載の移動通信システム。
  8. 前記ネットワークは、前記ユーザ端末による前記無線リソースの使用に基づく課金を行っており、
    前記ユーザ端末は、前記有効時間が満了する前に前記D2D通信を終了する場合に、前記D2D通信の終了を前記ネットワークに通知することを特徴とする請求項5に記載の移動通信システム。
  9. 前記ネットワークは、前記無線リソースの再割り当てにおいて、再割り当て前の無線リソースとは異なる無線リソースを割り当てることを特徴とする請求項5に記載の移動通信システム。
  10. 前記ネットワークは、前記D2D通信における送信用の無線リソースと、前記D2D通信における受信用の無線リソースと、を割り当てることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動通信システム。
  11. 前記無線リソースは、拡散符号であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動通信システム。
  12. 前記ユーザ端末は、直交性を有しない初期無線リソースを保持しており、
    前記ユーザ端末は、前記ネットワークから前記無線リソースが割り当てられない場合でも、前記初期無線リソースを使用して前記D2D通信を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動通信システム。
  13. 前記初期無線リソースを使用して前記D2D通信を行う前記ユーザ端末は、前記D2D通信の通信品質の悪化を検知したことに応じて、前記無線リソースの割り当てを前記ネットワークに要求することを特徴とする請求項12に記載の移動通信システム。
  14. 前記ネットワークは、前記無線リソースを割り当てることで前記通信品質が改善すると判断した場合に、前記無線リソースを割り当てることを特徴とする請求項13に記載の移動通信システム。
  15. 前記初期無線リソースを使用して前記D2D通信を行う前記ユーザ端末は、干渉波信号をモニタリングした結果に基づいて、前記D2D通信における送信を行うことを特徴とする請求項12に記載の移動通信システム。
  16. 前記ネットワークは、前記D2D通信における前記拡散符号の使用開始タイミングを前記ユーザ端末に通知し、
    前記ユーザ端末は、前記使用開始タイミングに基づき前記拡散符号を使用することを特徴とする請求項11に記載の移動通信システム。
  17. 前記ネットワークは、複数のセルを含み、
    前記複数のセルのそれぞれは、自セルにおける前記無線リソースの割当状況を隣接セルに通知することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動通信システム。
  18. 前記D2D通信を行う前記ユーザ端末は、データを送信する際に、前記データに対応するアプリケーションを示す情報を前記データに付加して送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動通信システム。
  19. 前記ネットワークにおいて課金サーバを有する複数の通信事業者のそれぞれは、自通信事業者に属する前記ユーザ端末に対して前記無線リソースの使用に基づく課金を行っており、
    前記ネットワークは、複数の通信事業者で共用される、前記無線リソースの割り当てを行い、かつ、前記課金サーバのそれぞれに前記ユーザ端末の前記無線リソースの使用に関する情報を送信するサーバ装置を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動通信システム。
  20. データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする移動通信システムにおいて用いられるユーザ端末であって、
    前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当てられた直交性を有する無線リソースを示す情報を前記ネットワークから受信し、前記無線リソースを使用して、前記D2D通信を行う処理を行う制御部を有し、
    前記制御部は、前記ユーザ端末群に含まれるユーザ端末数の増減に基づいて、前記要求を前記ネットワークに送信することを特徴とするユーザ端末。
  21. データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする移動通信システムにおいて用いられる基地局であって、
    ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末が前記D2D通信を行うために使用する直交性を有する無線リソースを、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当てる処理を行う制御部を有し、
    前記制御部は、前記ユーザ端末群に含まれるユーザ端末数に基づいて、前記ユーザ端末群に割り当てる前記無線リソースの数を制御することを特徴とする基地局。
  22. データパスがネットワークを経由するセルラ通信と、データパスが前記ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信と、をサポートする移動通信システムにおいて用いられる基地局であって、
    ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末が前記D2D通信を行うために使用する直交性を有する無線リソースを、前記ユーザ端末と、前記ユーザ端末との前記D2D通信を行うべき他のユーザ端末と、からなるユーザ端末群に対して割り当てる処理を行う制御部を有し、
    前記制御部は、前記D2D通信が許容されない課金契約のユーザ端末が前記ユーザ端末群に含まれる場合には、前記ユーザ端末群に対する前記無線リソースの割り当てを拒否することを特徴とする基地局。
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