JP5714859B2 - 基板積層体、貼り合わせ装置、剥離装置、および基板の製造方法 - Google Patents

基板積層体、貼り合わせ装置、剥離装置、および基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板積層体、貼り合わせ装置、剥離装置、および基板の製造方法に関する。
近年、複数の半導体素子(半導体チップ)を積層し、ワイヤーボンディングやシリコン貫通電極(TSV;Through Silicon Via)などを用いて1つのパッケージ内に実装するマルチチップパッケージ(MCP;Multi Chip Package)が用いられるようになってきている。
この様なマルチチップパッケージに用いられる半導体素子は、通常の半導体素子よりも厚み寸法が薄くされるのが一般的である。
また、半導体装置の高集積化などの観点からも半導体素子の厚み寸法が薄くなる傾向にある。
この様な厚み寸法の薄い半導体素子を製造するためには、例えば、ダイシングする前の基板の厚み寸法を薄くする必要がある。ところが、基板の厚み寸法を薄くすると機械的な強度が低下するので、基板の厚み寸法を薄く加工する際に基板が破損するおそれがある。 そのため、基板の厚み寸法を薄く加工する際に必要となる強度を付与するために、パターンが形成された基板(製品基板)と、支持基板とを貼り合わせて基板積層体を形成し、厚み寸法の加工後に基板から支持基板を剥離させる技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された技術などにおいては、基板の厚み寸法を薄く加工する際に用いられるエッチング液、研磨液、CMP液などが基板積層体の内部に侵入することが考慮されていなかった。
そのため、基板の厚み寸法を薄く加工する際に侵入したエッチング液、研磨液、CMP液などによってパターンや基板が損傷するおそれがある。
特許第4405246号公報
本発明の実施形態は、基板の厚み寸法を薄く加工する際の損傷を抑制することができる基板積層体、貼り合わせ装置、剥離装置、および基板の製造方法を提供する。
実施形態によれば、接合部を介して基板と支持基板とが貼り合わされた基板積層体であって、前記接合部は、前記基板の主面の周縁に沿って設けられた第1の接合部と、前記第1の接合部よりも前記基板の中心側に設けられた第2の接合部と、を有し、前記第1の接合部は、前記第2の接合部よりも耐薬品性が高く、前記第2の接合部は、前記第1の接合部よりも剥離液により剥離しやすいことを特徴とする基板積層体が提供される。
また、他の実施形態によれば、第1の基体を載置する載置部と、前記載置部に載置された前記第1の基体と所定の間隔をあけて対峙させて第2の基体を支持する支持部と、前記載置部と前記支持部とを接離方向に相対移動させる移動機構部と、を備え、前記移動機構部により前記載置部と前記支持部とを接近動させて、前記第1の基体と前記第2の基体とを貼り合わせることで上記の基板積層体となる積層体を形成すること、を特徴とする貼り合わせ装置が提供される。
また、他の実施形態によれば、上記の基板積層体を載置する載置部と、前記基板積層体にレーザ光を照射する照射部と、前記基板積層体に設けられた基板と支持基板との間に剥離液を供給する剥離液供給部と、を備えたことを特徴とする剥離装置が提供される。
また、他の実施形態によれば、支持基板および基板の少なくともいずれか一方の主面の周縁に沿って第1の接合部を設ける工程と、前記第1の接合部よりも前記主面の中心側に第2の接合部を設ける工程と、前記第1の接合部と前記第2の接合部を介して、前記支持基板と前記基板とを貼り合わせる工程と、前記第1の接合部と前記第2の接合部とを硬化させる工程と、前記基板の厚み寸法が所定の寸法となるように加工する工程と、前記支持基板、前記基板、および前記第1の接合部からなる群より選ばれた少なくともいずれかに向けてレーザ光を照射する工程と、前記基板と前記支持基板との間に剥離液を供給する工程と、を備えたことを特徴とする基板の製造方法が提供される。
本発明の実施形態によれば、基板の厚み寸法を薄く加工する際の損傷を抑制することができる基板積層体、貼り合わせ装置、剥離装置、および基板の製造方法が提供される。
第1の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。 第2の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。 第3の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。 第4の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。 第5の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。 第6の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。 本実施の形態に係る貼り合わせ装置について例示をするための模式図である。 本実施の形態に係る剥離装置を例示するための模式図である。 本実施の形態に係る基板の製造方法について例示をするためのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。
なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。 また、一例として、レーザ光を照射して剥離を行う場合を例示するが、レーザ光の照射に限らず、熱線やレーザ光以外の高エネルギー線を照射して剥離を行う場合にも適用させることができる。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。
なお、図1(a)は基板積層体の模式断面図、図1(b)は第1の接合部が剥離された基板積層体の模式断面図である。
図1に示すように、基板積層体1には、支持基板2、基板(製品基板)3、第1の接合部4a、第2の接合部4b、変換部5が設けられている。
支持基板2は、基板3の厚み寸法を薄く加工する際に必要となる強度を付与する。
支持基板2の大きさは特に限定されるわけではなく、基板3の大きさと略同一とすることができる。この場合、支持基板2の大きさが基板3の大きさよりも若干大きくなるようにすることができる。例えば、支持基板2の大きさが基板3の大きさよりも0.5mm〜1mm程度大きくなるようにすることができる。
支持基板2の形状は特に限定されるわけではなく、基板3を支持できる形状であれば任意の形状とすることができる。ただし、支持基板2の形状と基板3の形状とが相似の関係となるようにすることが好ましく、一般的には基板3が円形(例えば、ウェーハなど)であることを考慮すると、支持基板2の形状は円形とすることができる。
支持基板2の材料は特に限定されず、基板3の厚み寸法を薄く加工する際に必要となる強度を付与できるものであればよい。例えば、ガラス、金属、セラミックスなどの無機材料、樹脂などの有機材料などとすることができる。
ただし、支持基板2と基板3とを貼り合わせた状態で基板3の厚み寸法を薄く加工する際に後述するエッチング液などがかかるので耐薬品性が高いものとすることができる。また、基板3から支持基板2を剥離させる際に支持基板2に向けて後述するレーザ光が照射されることを考慮すると耐熱性が高くレーザ光に対する透過率が高いものとすることができる。その様なものとしては、例えば、石英ガラスなどのガラスを例示することができる。
また、支持基板2の材料の熱膨張係数が基板3の材料の熱膨張係数に近ければ、例えば、基板3の厚み寸法を薄く加工する際などに発生する熱応力を抑制することができる。そのため、支持基板2は、基板3の材料の熱膨張係数になるべく近い熱膨張係数を有する材料から形成されるものとすることができる。
基板3としては特に限定されるわけではなく、例えば、図1(b)に示すように、表面にパターン3a(例えば、回路パターン)が形成されたウェーハとすることができる。
基板3の材料としては特に限定されるわけではなく、例えば、基板3がウェーハである場合には、シリコンなどの半導体材料から形成されたものとすることができる。また、基板3の表面には酸化物や窒化物からなる層が形成されたものとすることもできる。
第1の接合部4a、第2の接合部4bは、支持基板2と基板3とを貼り合わせるために設けられている。
第1の接合部4a、第2の接合部4bは、接着剤を塗布し、これを硬化させることで形成されたものとすることができる。
第1の接合部4a、第2の接合部4bの厚み寸法は特に限定されるわけではなく、基板3の厚み寸法を薄く加工する際に必要となる強度を付与できるような厚み寸法であればよい。例えば、第1の接合部4a、第2の接合部4bの厚み寸法は数μm〜100μm程度とすることができる。
なお、例えば、基板3の厚み寸法を薄く加工する際に必要となる平面度が維持できれば、支持基板2や基板3の必ずしも全面に第2の接合部4bを設ける必要はない。
また、第1の接合部4a、第2の接合部4bの材料の熱膨張係数が基板3の材料の熱膨張係数に近ければ、例えば、基板3の厚み寸法を薄く加工する際などに発生する熱応力を抑制することができる。そのため、第1の接合部4a、第2の接合部4bは、基板3の材料の熱膨張係数になるべく近い熱膨張係数を有する材料から形成されるものとすることができる。
ここで、支持基板2と基板3とを貼り合わせた状態で基板3の厚み寸法を薄く加工する際には、ウェットエッチング法、研磨法、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法などが用いられる。この場合、これらの方法において用いられるエッチング液、研磨液、CMP液などが基板3の表面に形成されているパターン3aに接触するとパターン3aに損傷が発生するおそれがある。
そのため、本実施の形態においては、基板3のパターン3aが形成された側の主面の周縁(以下においては、単に基板3の周縁と称する)に沿って設けられた第1の接合部4aと、第1の接合部4aよりも基板3の中心側に設けられた第2の接合部4bと、を備えるようにしている。すなわち、第1の接合部4aは、パターン3aが形成された領域を囲うように閉ループ状に設けられている。そして、第1の接合部4aは、第2の接合部4bよりも耐薬品性が高いものとなっている。この場合、第1の接合部4aは、エッチング液、研磨液、CMP液などにより分解されにくいものとすることができる。また、第2の接合部4bは、第1の接合部4aよりも容易に剥離させることができるものとすることができる。
第1の接合部4aは、例えば、AS(アクリロニトリル・スチレン)系樹脂を含む接着剤により形成されたものとすることができる。
また、第2の接合部4bは、例えば、水性接着剤により形成されたものとすることができる。
この様にすれば、第1の接合部4aによりエッチング液、研磨液、CMP液などが基板積層体1の内部に侵入することを抑制することができる。
また、基板3から支持基板2、第2の接合部4bを剥離する際には、水などを供給するなどして第2の接合部4bを容易に剥離することができる。なお、後述するように、第1の接合部4aにはレーザ光が照射されるので、第1の接合部4aはレーザ光により分解された状態となる。そのため、第1の接合部4aを容易に剥離することができる。
また、第1の接合部4aを剥離する際にパターン3aにレーザ光が照射されないようにするために、第1の接合部4aはパターン3aが形成されていない領域に対峙する位置に設けられるようにすることができる。
変換部5は、第1の接合部4aに照射されたレーザ光を吸収して熱に変換する。
変換部5は、第1の接合部4aの剥離を容易にするために設けられる。
図1(a)に示すように、変換部5は、支持基板2と第1の接合部4aとの間に設けるようにすることができる。この場合、レーザ光Lの照射方向と直交する方向に変換部5の主面を設けるようにすることができる。その様にすれば、レーザ光Lを効率よく熱に変換することができる。
なお、変換部5の配設位置はレーザ光Lが照射される方向などを考慮して適宜変更することができる。
変換部5は、例えば、熱で分解される樹脂と、照射されたレーザ光を吸収して熱に変換する変換剤などを含む接着剤とすることができる。この場合、熱で分解される樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などを例示することができる。変換剤は、照射されるレーザ光の波長に応じて適宜選択することができる。変換剤としては、例えば、カーボン、アルミニウム、鉄、クロムなどを例示することができる。
変換部5の大きさ、厚み寸法、形状などは特に限定されるわけではなく、第1の接合部4aを剥離させやすくするために必要となる熱量などを考慮して適宜設定することができる。
なお、変換部5は必ずしも必要ではないが変換部5を設けるようにすれば、第1の接合部4aの剥離を容易とすることができる。前述したように、第1の接合部4aは耐薬品性が高いものとされているが、一般的には、耐薬品性が高いものは熱分解されにくいものが多い。そのため、変換部5を設けることで第1の接合部4aの剥離を促進させることができる。
図1(a)に例示をしたように、変換部5にレーザ光Lを照射すると、変換部5によりレーザ光Lが熱に変換される。そのため、レーザ光Lと変換部5による熱で第1の接合部4aが分解されて、図1(b)に示すように第1の接合部4a、変換部5が剥離される。この場合、第1の接合部4a、変換部5が完全に剥離されなくても、第1の接合部4a、変換部5は分解された状態となっているので、剥離液で第2の接合部4bを剥離する際に一緒に剥離することができる。また、第1の接合部4a、変換部5が剥離されることで、第2の接合部4bに剥離液が浸透しやすくなるので第2の接合部4bの剥離を容易とすることができる。
本実施の形態によれば、第2の接合部4bよりも耐薬品性が高い第1の接合部4aを基板3の周縁に沿って設けているので、基板3の厚み寸法を薄く加工する際にエッチング液、研磨液、CMP液などが基板積層体1の内部に侵入することを抑制することができる。そのため、エッチング液、研磨液、CMP液などが基板3の表面に形成されているパターン3aに接触することで発生する損傷を抑制することができる。
また、第1の接合部4aよりも基板3の中心側に設けられた第2の接合部4bは、第1の接合部4aよりも容易に剥離させることができるものとしているので第2の接合部4bを剥離する際には、水などを供給するなどして第2の接合部4bを容易に剥離することができる。
また、照射されたレーザ光を吸収して熱に変換する変換部5を設けるようにすれば、第1の接合部4aを容易に剥離することができる。この場合、第1の接合部4aを容易に剥離することができれば、第2の接合部4bに剥離液が浸透しやすくなるので第2の接合部4bの剥離をも容易とすることができる。
[第2の実施形態]
図2は、第2の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。
なお、図2(a)は基板積層体の模式断面図、図2(b)は第1の接合部が剥離された基板積層体の模式断面図である。
図2に示すように、基板積層体1aには、支持基板2、基板3、第1の接合部4a、第2の接合部4b、変換部5aが設けられている。
図1(a)に例示をした変換部5と変換部5aとでは配設位置が異なっている。
すなわち、基板積層体1aにおいては、変換部5aが第1の接合部4a内周面側に設けられている。
この様な変換部5aの配設位置とすれば、支持基板2を介さずに第1の接合部4aに直接レーザ光Lを照射することができる。そのため、レーザ光Lの利用効率を高めることができる。
ここで、レーザ光Lの照射方向にはパターン3aが形成されている。この場合、レーザ光Lがパターン3aに照射されるとパターン3aが損傷するおそれがある。しかしながら、パターン3aの手前には変換部5aが配設されているので、照射されたレーザ光Lが変換部5aに吸収される。そのため、レーザ光Lがパターン3aに照射されることを抑制することができる。
なお、変換部5aは、配設位置以外は変換部5と同様とすることができるので、その他の説明は省略する。
本実施の形態によれば、図1において例示をしたものと同様の効果を享受することができる。
またさらに、支持基板2を介さずに第1の接合部4aに直接レーザ光Lを照射することができる。そのため、レーザ光Lの利用効率を高めることができる。この場合、パターン3aの手前には変換部5aが配設されているので、レーザ光Lがパターン3aに照射されることを抑制することができる。
また、支持基板2は通常繰り返し使用するものであることを考慮すると、支持基板2にレーザ光が照射されない分、支持基板2の寿命を延ばすことができる。
[第3の実施形態]
図3は、第3の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。
なお、図3(a)は基板積層体の模式断面図、図3(b)は第3の接合部が剥離された基板積層体の模式断面図である。
図3に示すように、基板積層体1bには、支持基板2、基板3、第2の接合部4b、第3の接合部4cが設けられている。
図1(a)に例示をした第1の接合部4aと第3の接合部4cとでは材料が異なっている。
この場合、第3の接合部4cは、第1の接合部4aに変換剤を含ませたものとされている。すなわち、第3の接合部4cは、第1の接合部4aと変換部5の2つの機能を併せ持つものとされている。
この様な第3の接合部4cとすれば、任意の方向からレーザ光Lを照射することができるようになる。また、1つの工程で第1の接合部4aと変換部5の2つの機能を併せ持つ第3の接合部4cを形成することができる。
本実施の形態によれば、図1において例示をしたものと同様の効果を享受することができる。
またさらに、レーザ光Lの照射方向を自由に選択することができる。また、1つの工程で第3の接合部4cを形成することができる。そのため、生産性を向上させることができる。
[第4の実施形態]
図4は、第4の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。
なお、図4(a)は基板積層体の模式断面図、図4(b)は剥離液孔が設けられた基板積層体の模式断面図である。
図4に示すように、基板積層体1cには、支持基板2、基板3、第1の接合部4a、第2の接合部4bが設けられている。
前述した実施形態においては、第1の接合部4aにレーザ光Lを照射して第1の接合部4aを剥離し、第1の接合部4aが剥離された部分を介して第2の接合部4bに剥離液を供給するようにしている。
これに対して、本実施の形態においては、基板3の周縁部分であってパターン3aが形成されていない領域にレーザ光Lが照射されることで形成された剥離液孔3b(第1の剥離液孔)が設けられている。剥離液孔3bは、剥離液を基板3と支持基板2との間に供給するために設けられる。
この場合、平面視において剥離液孔3bは環状であり、かつ第1の接合部4aと剥離液孔3bとの少なくとも一部が重ならない位置に設けるようにすることができる。その様にすれば、剥離液孔3bを介して第2の接合部4bに剥離液を容易に供給することができる。
なお、剥離液孔3bは、基板3および支持基板2の少なくともいずれかに設けるようにすることもできる。
また、第1の接合部4aにもレーザ光Lを照射するようにすることができる。その様にすれば、第1の接合部4a、第2の接合部4bの剥離をさらに容易にすることができる。
本実施の形態によれば、第2の接合部4bよりも耐薬品性が高い第1の接合部4aを基板3の周縁に沿って設けているので、基板3の厚み寸法を薄く加工する際にエッチング液、研磨液、CMP液などが基板積層体1cの内部に侵入することを抑制することができる。そのため、エッチング液、研磨液、CMP液などが基板3の表面に形成されているパターン3aに接触することで発生する損傷を抑制することができる。
また、第1の接合部4aよりも基板3の中心側に設けられた第2の接合部4bは、第1の接合部4aよりも容易に剥離させることができるものとしているので第2の接合部4bを剥離する際には、水などを供給するなどして第2の接合部4bを容易に剥離することができる。
またさらに、剥離液孔3bを形成することで第1の接合部4a、第2の接合部4bの剥離をさらに容易にすることができる。
[第5の実施形態]
図5は、第5の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。
なお、図5(a)は基板積層体の模式断面図、図5(b)は剥離液孔が設けられた基板積層体の模式断面図である。
図5に示すように、基板積層体1dには、支持基板2、基板3、第1の接合部4a、第2の接合部4b、封止部6が設けられている。
図4に例示をした剥離液孔3bと剥離液孔2a(第2の剥離液孔)とでは形成される位置が異なる。すなわち、剥離液孔3bは基板3に形成されるが、剥離液孔2aは支持基板2に形成されている。
剥離液孔2aは、例えば、支持基板2の周縁部分であって基板3のパターン3aが形成されていない領域に対峙する位置に設けられている。ただし、パターン3aが形成されていない部分であれば、周縁部分以外に設けるようにすることもできる。剥離液孔2aは、剥離液を基板3と支持基板2との間に供給するために設けられる。
この場合、平面視において剥離液孔2aは環状であり、かつ第1の接合部4aと剥離液孔2aとの少なくとも一部が重ならない位置に設けるようにすることができる。その様にすれば、剥離液孔2aを介して第2の接合部4bに剥離液を容易に供給することができる。
なお、剥離液孔2aは、基板3および支持基板2の少なくともいずれかに設けるようにすることもできる。
また、剥離液孔2aを封止するための封止部6が設けられている。封止部6は、第1の接合部4a、第3の接合部4cと同じ材料から形成されるものとすることができる。また、変換部5を併せて設けるようにすることもできる。
この様な封止部6を設けるようにすれば、エッチング液、研磨液、CMP液などの侵入を抑制することができる。また、封止部6にレーザ光Lを照射することで封止部6を剥離させれば、剥離液孔2aを介して第1の接合部4a、第2の接合部4bに剥離液を容易に供給することができる。
本実施の形態によれば、図4に例示をしたものと同様の効果を享受することができる。
[第6の実施形態]
図6は、第6の実施形態に係る基板積層体を例示するための模式図である。
なお、図6(a)は基板積層体の模式断面図、図6(b)は剥離液孔が設けられた基板積層体の模式断面図である。
図6に示すように、基板積層体1eには、支持基板2、基板3、第1の接合部4a、第2の接合部4bが設けられている。
前述した実施形態においては、第1の接合部4aにレーザ光Lを照射して第1の接合部4aを剥離し、第1の接合部4aが剥離された部分を介して第2の接合部4bに剥離液を供給するようにしている。
これに対して、本実施の形態においては、基板3の周縁部分であってパターン3aが形成されていない領域と、第1の接合部4aとを研削などの機械加工で除去するようにしている。その様にすれば、機械加工などで除去された部分を介して第2の接合部4bに剥離液を容易に供給することができる。
本実施の形態によれば、第2の接合部4bよりも耐薬品性が高い第1の接合部4aを基板3の周縁に沿って設けているので、基板3の厚み寸法を薄く加工する際にエッチング液、研磨液、CMP液などが基板積層体1eの内部に侵入することを抑制することができる。そのため、エッチング液、研磨液、CMP液などが基板3の表面に形成されているパターン3aに接触することで発生する損傷を抑制することができる。
また、第1の接合部4aよりも基板3の中心側に設けられた第2の接合部4bは、第1の接合部4aよりも容易に剥離させることができるものとしているので第2の接合部4bを剥離する際には、水などを供給するなどして第2の接合部4bを容易に剥離することができる。
またさらに、機械加工などで除去された広い範囲から第2の接合部4bに剥離液を供給することができるので第2の接合部4bの剥離をさらに容易にすることができる。また、剥離しにくい第1の接合部4aを機械加工などで容易に除去することができる。
次に、本実施の形態に係る貼り合わせ装置について例示をする。
[第7の実施形態]
図7は、本実施の形態に係る貼り合わせ装置について例示をするための模式図である。 図7に示すように、貼り合わせ装置10には、処理容器11、載置部12、支持部13、移動機構部14、排気部15が設けられている。
処理容器11は、気密構造となっており大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能となっている。処理容器11の側壁には、基体W1(第1の基体)、基体W2(第2の基体)の搬入搬出を行うための開口部11aが設けられ、開口部11aを気密に開閉可能な開閉扉11bが設けられている。また、処理容器11の底部には、処理容器11内の排気をするための開口部11cが設けられている。
処理容器11の内部には、貼り合わされる一方の基体W1を載置、保持する載置部12が設けられている。載置部12の載置面(上面)は平坦面となっており、載置面に基体W1が載置されるようになっている。また、載置部12には静電チャックなどの図示しない保持部が設けられており、載置された基体W1を保持することができるようになっている。
この場合、基体W1は、前述した基板積層体のうち基板3を除いた部分とすることができる。すなわち、基体W1は、支持基板2の一方の主面上に前述した接合部が設けられたものとすることができる。
処理容器11の内部であって、載置部12の上方であって対向する位置には、貼り合わされる他方の基体W2を支持する支持部13が設けられる。
この場合、基体W2は、前述した基板3とすることができる。
支持部13は、載置部12に載置された基体W1と所定の間隔をあけて対峙させて基体W2の周縁部を支持する。
支持部13には、真空チャックや静電チャックなどを用いることができる。
この支持部13は、移動機構部14の動作により、載置部12に対して接離方向に移動することができる。移動機構部14としては、エアシリンダなどを備えたものとすることができる。
また、図示しない画像処理部からの画像情報に基づいて、載置部12に載置された基体W1に対する基体W2の位置を調整する図示しない調整部を設けるようにすることができる。
排気部15は、配管15aを介して開口部11cに接続されている。排気部15は、例えば、ドライポンプなどとすることができる。なお、基体W1と基体W2との貼り合わせは、必ずしも減圧雰囲気下で行う必要はなく、例えば、大気圧雰囲気下で行うこともできる。基体W1と基体W2との貼り合わせを減圧雰囲気下で行わない場合には、排気部15を設ける必要はなく、また、処理容器11をパーティクルなどの侵入が抑制される程度の気密構造とすればよい。
ここで、基体W1と基体W2の間に空気が巻き込まれることによりボイドが発生すると、基板3の厚み寸法を薄く加工する際に厚み寸法の加工精度が低下するおそれがある。この場合、基体W1と基体W2との貼り合わせを減圧雰囲気下で行ようにすれば、基体W1と基体W2との間に空気が巻き込まれることによるボイドの発生が抑制されるので、基板3の厚み寸法の加工精度を向上させることができる。
次に、貼り合わせ装置10の作用について例示をする。
まず、図示しない搬送装置により基体W1が処理容器11内に搬入され、基体W1が載置部12に載置される。この際、接合部が設けられた側の主面を上方に向けるようにして基体W1が載置部12に載置される。
次に、図示しない搬送装置により基体W2が処理容器11内に搬入され、基体W2が支持部13により支持される。この際、パターン3aが形成された主面を下方に向けるようにして基体W2が支持部13により支持される。
次に、図示しない搬送装置が処理容器11の外に退避した後、開閉扉11bが閉じられ処理容器11が密閉される。そして、処理容器11内が排気される。
次に、移動機構部14により、支持部13を下降させる。これにより、基体W1と基体W2とを貼り合わせることで前述した基板積層体となる積層体を形成する。
なお、支持部13に基体W1に対する基体W2の位置を調整する図示しない調整部が設けられている場合には、貼り合わせ前に図示しない調整部により基体W1に対する基体W2の位置が調整される。
本実施の形態に係る貼り合わせ装置によれば、前述した基板積層体を効率よく製造することができる。また、接合部が設けられた支持基板2と、基板3とを減圧環境下で貼り合わせるようにすればボイドが発生することを抑制することができる。
なお、基体W1を支持基板2の一方の主面上に接合部が設けられたもの、基体W2を基板3としたがこれに限定されるわけではない。基体W1を基板3のパターン3aが形成された主面に接合部が設けられたもの、基体W2を支持基板2とすることもできる。
例えば、基体W1が支持基板2と、支持基板2の基体W2に対峙する側の主面に設けられた接合部を有している場合には、基体W2は基板3であり、基体W1が基板3である場合には、基体W2は、支持基板2と、支持基板2の基体W1に対峙する側の主面に設けられた接合部を有したものとすることができる。すなわち、支持基板、基板、接合部の組み合わせは任意のものとすることができる。
また、載置部12に対して支持部13側が接離動する構成を例示したが、載置部12側が支持部13に対して接離動するように構成することもできる。
また、基体W1と基体W2とを貼り合わせた後に接合部の硬化を行うようにすることができる。接合部の硬化は、接合部の材料などに応じて適宜選択することができる。例えば、接合部が紫外線硬化樹脂からなる場合は紫外線を照射するようにすることができる。接合部が熱硬化樹脂からなる場合は加熱を行うようにすることができる。
なお、接合部の形成は、既知の塗布装置(例えば、ディスペンス装置、インクジェット装置など)を用いて行うようにすることができるので詳細な説明は省略する。
次に、本実施の形態に係る剥離装置について例示をする。
[第8の実施形態]
図8は、本実施の形態に係る剥離装置を例示するための模式図である。
図8に示すように、剥離装置30には、照射部32、剥離液供給部34が設けられている。
照射部32は、載置台22に載置された基体Wに向けてレーザ光Lを照射する。基体Wは、前述した基板積層体とすることができる。
この場合、照射部32は、基体Wに設けられた第1の接合部4aにレーザ光Lを照射する。
照射部32には、レーザ部25、アーム部26、駆動部27、載置台22が設けられている。
アーム部26は、レーザ部25の出射面25aを載置台22の載置面22aに向けるようにしてレーザ部25を保持する。また、アーム部26の一端は駆動部27に接続されている。
駆動部27は、例えば、サーボモータなどの制御モータなどから構成され、アーム部26を介してレーザ部25の位置を変化させる。すなわち、レーザ光Lの照射位置を変化させる。この場合、駆動部27は、例えば、揺動方向および水平方向の少なくともいずれかの方向にアーム部26を移動させるものとすることができる。また、アーム部26をさらに鉛直方向に移動させるものとすることもできる。なお、レーザ部25によりレーザ光Lの走査が可能な場合には、駆動部27を省略することもできる。
載置台22は基体Wを載置、保持する。また、載置、保持された基体Wの位置を変化させる。載置台22は、例えば、XYθテーブルなどとすることができる。
載置台22は、一方の主面が基体Wを載置する載置面22aとなっている。載置台22にはバキュームチャックなどの図示しない保持部を設けるようにすることができる。
なお、レーザ部25と載置台22とのいずれか一方を移動させるようにすることもできる。
剥離液供給部34は、基体Wに設けられた基板3と支持基板2との間に剥離液を供給する。
剥離液供給部34には、処理槽24、タンク17、送液配管18、送液部19、送液制御部20、ノズル21、排出液配管38、タンク39、排出弁40が設けられている。
処理槽24は、上面が開放されている。処理槽24の底板には、排出口24bが設けられており、排出口24bには排出液配管38の一端が接続されている。
タンク17は、剥離液を収納する。剥離液は、前述した接合部を剥離することができるものとすることができる。ここで、第1の接合部4aは耐薬品性が高いものとなっているが、剥離時においては第1の接合部4aがレーザ光により分解された状態となるので、分解された状態の第1の接合部4aを剥離することができる剥離液であればよい。剥離液は、例えば、純水、脱イオン化された純水などとすることができる。ただし、これらに限定されるわけではなく、接合部の溶解性などに応じて適宜選択することができる。
送液配管18の一端はノズル21に接続され、送液配管18の他端はタンク17内の剥離液に浸漬する位置に設けられている。
送液部19は、送液配管18に設けられ、タンク17内に収納された剥離液を剥離液ノズル21に供給する。送液部19は、例えば、剥離液に対する耐性を有するポンプなどとすることができる。
送液制御部20は、送液配管18に設けられ、送液部19により送液される剥離液の供給と停止とを制御する。また、送液部19により送液される剥離液の流量を制御するようにすることもできる。
剥離液ノズル21の開口端は処理槽24の内部に向けて設けられており、処理槽24の内部に剥離液を供給することができるようになっている。剥離液ノズル21の開口端とは反対側の端部には送液配管18が接続されている。
タンク39は、使用済みの剥離液を収納する。
排出液配管38は、一端が処理槽24の排出口24bに接続され、他端がタンク39に接続されている。
排出弁40は、排出液配管38に設けられ、タンク39に向けて排出される使用済みの剥離液の排出と停止とを制御する。
次に、剥離装置30の作用について例示をする。
まず、図示しない搬送手段により基体Wが載置台22の載置面22aに載置される。載置面22aに載置された基体Wは、バキュームチャックなどの図示しない保持部により保持される。
なお、基体Wを載置する際には、基板積層体の基板3側を載置面22aに載置するようにする。
次に、レーザ部25からレーザ光Lを出射させて、第1の接合部4aにレーザ光Lを照射する。この際、基体Wの位置を載置台22により変化させることで所望の位置にレーザ光Lが照射されるようにすることができる。レーザ光Lが照射された第1の接合部4aは、分解、剥離される。
基板積層体が非円形状(例えば矩形状など)の場合においても同様である。
また、図4に例示をしたように、基板3の周縁部分にレーザ光Lを照射することで剥離液を供給する剥離液孔3bを形成することもできる。
また、図5に例示をしたように、剥離液を供給する剥離液孔2aを封止する封止部6にレーザ光Lを照射することで剥離液孔2aを開口させることもできる。
次に、支持基板2、第2の接合部4bを剥離する。
図示しない搬送装置により載置台22から基体Wを受け取り、処理槽24に貯留されている剥離液中に基体Wを浸漬させる。
レーザ光が照射されることで第1の接合部4aが剥離されているので、第2の接合部4bに剥離液を供給することができる。
また、剥離液孔3b、剥離液孔2aを介して第2の接合部4bに剥離液を供給することができる。
使用済みの剥離液は、排出液配管38を介してタンク39に排出される。この際、使用済みの剥離液の排出と停止とが排出弁40により制御される。
また、処理槽24内の剥離液の量が略一定となるようにタンク17から送液部19、送液制御部20、送液配管18、ノズル21を介して処理槽24内に剥離液が補充される。処理槽24内の剥離液の量は図示しない液面計などにより制御するようにすることができる。
本実施の形態に係る剥離装置によれば、前述した基板積層体の剥離を効率よく行うことができる。
次に、本実施の形態に係る基板の製造方法について例示をする。
[第9の実施形態]
図9は、本実施の形態に係る基板の製造方法について例示をするためのフローチャートである。
まず、支持基板および基板3の少なくともいずれか一方の主面の中心側に第2の接合部4bを設ける(ステップS1)。
そして、第2の接合部4bを囲うように主面の周縁に沿って第1の接合部4aを設ける(ステップS2)。
なお、ステップS1とステップS2とを同時に実行しても構わない。
この場合、基板3に第1の接合部4a、第2の接合部4bが設けられる場合には、基板3のパターン3aが形成された主面に設けられるようにすることができる。
以下では、一例として、支持基板2の一方の主面に接合部を設ける場合を例示する。
図1に例示をしたものの場合には、支持基板2の一方の主面の周縁に沿って変換部5を設け、変換部5に積層するようにして第1の接合部4aを設ける。そして、第1の接合部4aにより囲まれた領域に第2の接合部4bを設ける。
図2に例示をしたものの場合には、支持基板2の一方の主面の周縁に沿って第1の接合部4aを設け、第1の接合部4aの内周面に変換部5を設ける。そして、変換部5により囲まれた領域に第2の接合部4bを設ける。
図3に例示をしたものの場合には、支持基板2の一方の主面の周縁に沿って第3の接合部4cを設ける。そして、第3の接合部4cにより囲まれた領域に第2の接合部4bを設ける。
図4〜図6に例示をしたものの場合には、支持基板2の一方の主面の周縁に沿って第1の接合部4aを設ける。そして、第1の接合部4aにより囲まれた領域に第2の接合部4bを設ける。
次に、第1の接合部4a、第2の接合部4bを介して、支持基板2と基板3とを貼り合わせることで積層体を形成する(ステップS3)。
貼り合わせは、例えば、前述した貼り合わせ装置10を用いて行うようにすることができる。そのため、貼り合わせの手順の詳細は省略する。
次に、第1の接合部4aと第2の接合部4bとを硬化させることで基板積層体を作成する(ステップS4)。
第1の接合部4a、第2の接合部4bの硬化は、第1の接合部4a、第2の接合部4bの材料などに応じて適宜選択することができる。例えば、第1の接合部4a、第2の接合部4bが紫外線硬化樹脂からなる場合は紫外線を照射するようにすることができる。第1の接合部4a、第2の接合部4bが熱硬化樹脂からなる場合は加熱を行うようにすることができる。
次に、基板積層体に設けられた基板3の厚み寸法が所定の寸法となるように加工する(ステップS5)。
基板3の加工は、ウェットエッチング法、研磨法、CMP法などを用いて行うようにすることができる。なお、基板3の加工は、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
ここで、第1の接合部4aまたは第3の接合部4cが設けられているので、第1の接合部4aまたは第3の接合部4cによりエッチング液、研磨液、CMP液などが基板積層体の内部に侵入することを抑制することができる。
次に、支持基板2、接合部を剥離する(ステップS6)。
この場合、支持基板2、基板3、および第1の接合部4aからなる群より選ばれた少なくともいずれかに向けてレーザ光を照射する工程と、基板3と支持基板2との間に剥離液を供給する工程を備えるようにすることができる。
例えば、図1〜図3に例示をしたように第1の接合部4aまたは第3の接合部4cにレーザ光を照射して第1の接合部4aまたは第3の接合部4cを剥離する工程、図4に例示をしたように基板3の周縁部分にレーザ光を照射することで剥離液を供給する剥離液孔3bを形成する工程、図5に例示をしたように剥離液を供給する剥離液孔2aを封止する封止部6にレーザ光を照射することで剥離液孔2aを開口させる工程を備えるようにすることができる。
支持基板2、接合部の剥離は、例えば、前述した剥離装置30を用いて行うようにすることができる。そのため、前述した剥離の工程の詳細は省略する。
また、レーザ光を照射する工程に代えて、図6に例示をした機械加工により第1の接合部4aを除去する工程を備えるようにすることもできる。
以上のようにして、厚み寸法の薄い基板3を製造することができる。
本実施の形態によれば、基板3から支持基板2を剥離させる際の損傷を抑制することができる。そのため、歩留まりや生産性などを向上させることができる。
以上、実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、基板積層体1、基板積層体1a〜1e、貼り合わせ装置10、剥離装置30が備える各要素の形状、寸法、材料、配置、数などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 基板積層体、1a〜1e 基板積層体、2 支持基板、2a 剥離液孔、3 基板、3a パターン、3b 剥離液孔、4a 第1の接合部、4b 第2の接合部、4c 第3の接合部、5 変換部、10 貼り合わせ装置、11 処理容器、12 載置部、13 支持部、14 移動機構部、15 排気部、30 剥離装置、32 照射部、34 剥離液供給部、W 基体、W1〜W3 基体

Claims (16)

  1. 接合部を介して基板と支持基板とが貼り合わされた基板積層体であって、
    前記接合部は、前記基板の主面の周縁に沿って設けられた第1の接合部と、前記第1の接合部よりも前記基板の中心側に設けられた第2の接合部と、を有し
    前記第1の接合部は、前記第2の接合部よりも耐薬品性が高く、
    前記第2の接合部は、前記第1の接合部よりも剥離液により剥離しやすいことを特徴とする基板積層体。
  2. 前記基板の前記第1の接合部が設けられた側にはパターンが形成され、
    前記第1の接合部は、前記パターンが形成された領域を囲うように設けられたことを特徴とする請求項1記載の基板積層体。
  3. 前記第1の接合部に照射されたレーザ光を吸収して熱に変換する変換部がさらに設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の基板積層体。
  4. 前記第1の接合部は、照射されたレーザ光を吸収して熱に変換する変換剤を含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板積層体。
  5. 前記基板および前記支持基板の少なくともいずれかには、剥離液を前記基板と前記支持基板との間に供給する剥離液孔が設けられたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の基板積層体。
  6. 前記剥離液孔を封止する封止部が設けられたことを特徴とする請求項記載の基板積層体。
  7. 第1の基体を載置する載置部と、
    前記載置部に載置された前記第1の基体と所定の間隔をあけて対峙させて第2の基体を支持する支持部と、
    前記載置部と前記支持部とを接離方向に相対移動させる移動機構部と、
    を備え、
    前記移動機構部により前記載置部と前記支持部とを接近動させて、前記第1の基体と前記第2の基体とを貼り合わせることで請求項1〜のいずれか1つに記載の基板積層体となる積層体を形成すること、を特徴とする貼り合わせ装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1つに記載の基板積層体を載置する載置部と、
    前記基板積層体にレーザ光を照射する照射部と、
    前記基板積層体に設けられた基板と支持基板との間に剥離液を供給し、前記第2の接合部を剥離して前記積層体の剥離を行う剥離液供給部と、
    を備えたことを特徴とする剥離装置。
  9. 前記照射部は、前記基板積層体に設けられた第1の接合部にレーザ光を照射することを特徴とする請求項記載の剥離装置。
  10. 前記照射部は、前記基板積層体に設けられた基板の周縁部分にレーザ光を照射することで前記剥離液を供給する第1の剥離液孔を形成することを特徴とする請求項記載の剥離装置。
  11. 前記照射部は、前記基板積層体に設けられた前記剥離液を供給する第2の剥離液孔を封止する封止部にレーザ光を照射することで前記第2の剥離液孔を開口させることを特徴とする請求項記載の剥離装置。
  12. 支持基板および基板の少なくともいずれか一方の主面の周縁に沿って第1の接合部を設ける工程と、
    前記第1の接合部よりも前記主面の中心側に、第2の接合部を設ける工程と、
    前記第1の接合部と前記第2の接合部を介して、前記支持基板と前記基板とを貼り合わせる工程と、
    前記第1の接合部と前記第2の接合部とを硬化させる工程と、
    前記基板の厚み寸法が所定の寸法となるように加工する工程と、
    前記支持基板、前記基板、および前記第1の接合部からなる群より選ばれた少なくともいずれかに向けてレーザ光を照射する工程と、
    前記基板と前記支持基板との間に剥離液を供給し、前記第2の接合部を剥離して前記積層体の剥離を行う工程と、
    を備え
    前記第1の接合部は、前記第2の接合部よりも耐薬品性が高く、
    前記第2の接合部は、前記第1の接合部よりも剥離液に対して剥離しやすいことを特徴とする基板の製造方法。
  13. 前記レーザ光を照射する工程において、前記第1の接合部にレーザ光を照射することで前記第1の接合部を剥離することを特徴とする請求項12記載の基板の製造方法。
  14. 前記レーザ光を照射する工程において、前記基板の周縁部分にレーザ光を照射することで前記剥離液を供給する第1の剥離液孔を形成することを特徴とする請求項12記載の基板の製造方法。
  15. 前記レーザ光を照射する工程において、前記剥離液を供給する第2の剥離液孔を封止する封止部にレーザ光を照射することで前記第2の剥離液孔を開口させることを特徴とする請求項12記載の基板の製造方法。
  16. 前記レーザ光を照射する工程に代えて、機械加工により前記第1の接合部を除去する工程を設けたことを特徴とする請求項12記載の基板の製造方法。
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