JP5483386B2 - データ複製装置 - Google Patents

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本発明は、データ複製装置にかかり、特に、複製元となる記憶装置に記憶される/されたデータを、複製先となる記憶装置に記憶することによりデータを複製するデータ複製装置に関する。
近年、コンピュータが普及し、種々の情報がデジタルデータにて管理されている。これに伴い、管理しているデータを二重化(多重化、ミラーリング、バックアップ、とも言う)しておくことが必要となり、種々の二重化技術が検討されている。ここで、二重化システムに関連する技術を、下記特許文献を参照して説明する。
まず、特許文献1は、データ復旧時における正常側記憶装置から復旧先記憶装置の記憶領域へのコピー実行方法を示している。具体的には、正常側記憶装置に記憶されているデータを、復旧先記憶装置に順にコピーを行い、一連のコピーが終了後、コピー中にライト要求が発生し更新された領域のデータのみ、再度コピーを行っている。
ここで、特許文献1の技術について、さらに、図14乃至図15を参照して詳述する。図14は、データ復旧時における記憶領域の状態を示す図であり、図15は、データ復旧方法の一例を示すフローチャートである。まず、復旧先記憶装置の復旧を検知すると(ステップS101)、図14に示すように、各記憶領域の領域1から5に格納されているデータ1からデータ5までを順番に、正常記憶装置から復旧先記憶装置へコピーする(ステップS102)。そして、コピー中に正常記憶装置のデータの書き換えがあった場合には、その領域のデータが書き換わったことを領域ごとに存在する更新フラグを設定することによって記憶しておく。その後、全データのコピーが完了した時点で、更新データがあるかを更新フラグにより判断する(ステップS103)。更新データがある場合は(ステップS103:Yes)、その領域のデータを再度復旧先記憶装置へコピーする(ステップS104)。更新データがなければ(ステップS103:No)、そのまま終了する。
特開平8−234923号公報 特許第3400297号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術では、以下のような問題があった。まず、図14に示すように、正常記憶装置の記憶領域の先頭から順に復旧先記憶装置へデータをコピーするため、二重化によるシステムの復旧を実現するためには、全データのコピーが完了することを待つ必要が生じる。このため、二重化する記憶領域が増大すると、復旧までにかかる時間が長くなる、という問題が生じる。ここで、例えば、図14に示す正常記憶装置の記憶領域のうち半分をコピーした時点の状態を考える。このとき、仮にデータ3やデータ5など記憶領域の後ろ側にあるデータがシステムの復旧に必要な重要データである場合に、復旧先記憶装置にコピーされていない状態では、二重化の途中の段階においてシステム復旧を行うことができない。従って、復旧時間の長時間化という問題が生じると共に、利用者の利便性の向上を図ることができない、という問題が生じる。
また、二重化システムに関連する技術として、特許文献2に開示している技術がある。特許文献2では、一定期間内のデータ更新回数を記憶し、この更新回数の変化に基づいてデータを優先的にコピーする、という技術を開示している。しかし、上記特許文献2の技術では、データ更新回数に基づいて優先的にコピーするデータを決定しているものの、二重化を必要としている重要データは必ずしも更新回数に反映されるとは限らない。つまり、更新回数に基づいて二重化が必要な重要データを判別することは困難である。従って、上述同様に、二重化の途中の段階では重要なデータが二重化されていない可能性があるため、短時間でのシステムの復旧は困難である。その結果、二重化による復旧にかかる時間が長くなり、利用者の利便性の向上を図ることができない、という問題が生じる。
このため、本発明では、上記不都合を改善し、特に、必要なデータの複製を短時間で実現し、これにより、複製データを利用するシステムの信頼性の向上、及び、利用者の利便性の向上を図ること、をその目的とする。
そこで、本発明の一形態であるデータ複製装置は、複製元記憶装置に記憶される/されたデータを複製先記憶装置に複製記憶するデータ複製処理手段を備えると共に、複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定手段を備え、上記データ複製処理手段は、データ指定手段にて指定を受け付けた所定単位のデータを複製先記憶装置に優先的に複製記憶する、という構成を採る。
本発明は、上記構成にすることにより、複製元記憶装置に記憶されている全データの複製が完了することを待つことなく、指定された必要とされうるデータの複製を短時間で実現でき、当該複製されたデータを利用することができる。その結果、複製されたデータを利用するシステムの信頼性の向上、及び、かかるシステムの利用者の利便性の向上を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明は、複製元記憶装置のデータを複製先記憶装置に複製して、データを二重化するコンピュータシステムである。特に、本発明のコンピュータシステムでは、当該システムで複製が必要とされるデータの複製を短時間で実行し、システムの二重化による早期の運用を可能とする点に特徴を有する。なお、データの複製先は複数であってもよく、複数の複製先記憶装置にデータを多重化するコンピュータシステムであってもよい。
そして、本発明の一形態であるデータ複製装置は、複製元記憶装置に記憶される/されたデータを複製先記憶装置に複製記憶するデータ複製処理手段を備えると共に、複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定手段を備え、上記データ複製処理手段は、データ指定手段にて指定を受け付けた所定単位のデータを複製先記憶装置に優先的に複製記憶する、という構成を採る。
上記発明によると、まず、データ複製装置は、複製元記憶装置に記憶される/されたデータのうち優先的に複製するデータの指定を受け付ける。そして、データ複製装置は、指定された所定単位のデータを、他のデータよりも優先して複製先記憶装置に複製記憶する。従って、複製元記憶装置に記憶されている全データの複製が完了することを待つことなく、指定された必要とされうるデータの複製を短時間で実現でき、当該複製されたデータを利用することができる。その結果、複製されたデータを利用するシステムの信頼性の向上、及び、かかるシステムの利用者の利便性の向上を図ることができる。
また、上記データ複製装置は、上記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいて、データの複製順位を決定する複製順位決定手段を備え、上記データ複製処理手段は、複製順位決定手段にて決定された順位に基づいて所定単位のデータを複製先記録装置に複製記憶する、という構成を採る。これにより、複製処理前に、指定されたデータの指定内容に基づいてデータ毎の複製順位を決定する。そして、この順位に基づいて、各データの複製記憶を順番に行う。従って、優先して複製するデータに関してさらに順番を設定することができるため、より必要とされる重要なデータの複製及び利用をより短時間で実現できる。その結果、さらなるシステムの信頼性の向上、及び、利用者の利便性の向上を図ることができる。
また、上記データ複製装置は、上記データ指定手段が、データ複製装置に対する外部からの入力あるいはデータ複製装置の内部処理により優先データとして特定された所定単位のデータの指定を受け付ける、という構成を採る。これにより、データ複製装置は、優先データとして所定単位のデータの指定を受け付け、かかるデータを優先的に複製する。従って、ユーザ等が意図的に指定するデータや、データ複製装置のOS等によって重要であると特定されたデータを、優先的に複製することができる。その結果、必要とするデータの複製及び利用のさらなる短時間化を図ることができ、システムの信頼性及び利用者の利便性の向上を図ることができる。
また、上記データ複製装置は、上記データ指定手段が、複製元記憶装置に書き込む、あるいは、複製元記憶装置から読み出す所定単位のデータの指定を受け付ける、という構成を採る。これにより、データ複製装置は、所定の記憶装置に対するデータの書き込み/読み出しの指令を受け付けて、かかるデータを優先的に複製する。従って、処理対象となっているデータを優先的に複製することができる。その結果、必要とするデータの複製及び利用のさらなる短時間化を図ることができ、システムの信頼性及び利用者の利便性の向上を図ることができる。
また、上記データ複製装置は、上記データ複製処理手段が、データ指定手段にて指定された複製元記憶装置に書き込む、あるいは、複製元記憶装置から読み出す所定単位のデータを、当該データの複製元記憶装置に対する書き込み/読み出し処理時に複製先記憶装置に複製記憶する、という構成を採る。これにより、データ複製装置は、複製元記憶装置に書き込む、あるいは、複製元記憶装置から読み出すデータを、その書き込みあるいは読み出し処理のタイミングでデータの複製を行う。従って、書き込み/読み出しされるデータが迅速に複製されるため、必要とするデータの複製及び利用のさらなる短時間化を図ることができ、システムの信頼性及び利用者の利便性の向上を図ることができる。
また、上記データ複製装置は、複製元記憶装置に記憶されている所定単位のデータの更新頻度を監視する更新頻度監視手段を備え、上記複製順位決定手段は、データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容、及び、更新頻度監視手段にて監視したデータの更新頻度、に応じてデータの複製順位を決定する、という構成を採る。これにより、データ複製装置は、複製元記憶装置に記憶されている所定単位のデータの更新頻度を監視し、この更新頻度にも基づいて、データの複製順位を決定する。そして、その順位に基づいてデータを複製する。従って、上述した指定されたデータや、更新頻度が高いなどの必要とするデータを優先的に複製することができる。その結果、必要とするデータの複製及び利用のさらなる短時間化を図ることができ、システムの信頼性及び利用者の利便性の向上を図ることができる。さらなる効率的なデータの複製を実現できる。
また、上記データ複製装置は、上記複製順位決定手段が、上記優先データとして指定された所定単位のデータを最上位にして複製順位を決定する、という構成を採る。また、上記複製順位決定手段が、上記優先データとして指定されたデータ、上記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、複製元記憶装置から読み出すデータとして指定されたデータ、の順にこれらデータを優先して複製順位を決定する、という構成を採る。また、上記複製順位決定手段が、上記優先データとして指定されたデータ、上記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出すデータとして指定されたデータ、上記更新頻度監視手段にて更新頻度が監視され当該更新頻度が高いデータ、の順にこれらデータを優先して複製順位を決定する、という構成を採る。これにより、データ複製装置は、ユーザ等が優先データとして指定したデータ、書き込み/読み出しされるデータ、過去の更新頻度が高いデータ、の順で複製順位を決定する。そして、その順番でデータの複製を行う。従って、複製の必要性の高いとされるデータから複製されるため、必要とされるデータの複製及び利用のさらなる短時間化を図ることができ、システムの信頼性及び利用者の利便性の向上を図ることができる。
また、上記データ複製装置は、上記データ複製処理手段が、複製元記憶装置に記憶されており複製を行ったデータに対して複製済みを示す信号を付与すると共に、この複製済み信号が付与されていないデータの複製処理を行う、という構成を採る。これにより、データ複製装置は、複製したデータに複製済み信号を付与し、かかる信号に基づいて、当該信号が付与されていないデータの複製処理を行う。従って、複製処理の重複を抑制することができ、効率的かつ迅速な複製処理を実行することができる。
また、上記データ複製装置は、上記複製順位決定手段が、データ複製処理手段にて所定単位のデータ毎の複製を実行する度に複製順位の決定処理を行う、という構成を採る。これにより、データ複製処理は、所定単位のデータの複製を実行するたびに、複製順位の決定処理を再度行い、順位を更新する。そして、かかる順位に基づいて複製処理を行う。従って、そのときの状況に適切に応じた優先順位で複製を実行することができる。その結果、より効率的な複製処理を実現できる。
なお、上記複製元記憶装置に記憶される/された複製対象となる所定単位のデータは、例えば、複製元記憶装置内において区分けされた領域毎のデータである。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、複製元記憶装置と複製先記憶装置とに接続されたコンピュータに、複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定手段と、データ指定手段にて指定を受け付けた複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータを複製先記憶装置に優先的に複製記憶するデータ複製処理手段と、を実現させる、という構成を採る。
また、上記プログラムは、さらに、コンピュータに、データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいてデータの複製順位を決定する複製順位決定手段を実現すると共に、上記データ複製処理手段は、複製順位決定手段にて決定された順位に基づいて所定単位のデータを複製先記録装置に複製記憶する、という構成を採る。
また、本発明の他の形態であるデータ複製システムは、複製元記憶装置と複製先記憶装置とを備えると共に、複製元記憶装置に記憶される/されたデータを前記複製先記憶装置に複製記憶するデータ複製処理手段を備えている。そして、複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定手段を備えると共に、データ複製処理手段は、データ指定手段にて指定を受け付けた所定単位のデータを複製先記憶装置に優先的に複製記憶する、という構成を採る。
また、上記データ複製システムは、上記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいて、データの複製順位を決定する複製順位決定手段を備え、データ複製処理手段は、複製順位決定手段にて決定された順位に基づいて所定単位のデータを複製先記録装置に複製記憶する、という構成を採る。
また、本発明の他の形態であるデータ複製方法は、コンピュータが複製元記憶装置に記憶される/されたデータを複製先記憶装置に複製記憶するデータ複製方法であり、複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定工程と、このデータ指定工程にて指定を受け付けた複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータを、複製先記憶装置に優先的に複製記憶するデータ複製処理工程と、を有する、という構成を採る。
また、上記データ複製方法は、さらに、コンピュータがデータ指定工程にて受け付けたデータの指定内容に基づいてデータの複製順位を決定する複製順位決定工程を備え、上記データ複製処理工程は、複製順位決定工程にて決定された順位に基づいて所定単位のデータを複製先記録装置に複製記憶する、という構成を採る。
以下、本発明であるデータ複製装置として作動するコンピュータシステムの構成及び動作を、実施例にて具体的に説明する。なお、実施例では、コンピュータシステムの復旧を目的として、データの複製を実行する例に説明するが、システムの復旧目的ではなく、単にデータをバックアップするためにデータの複製を実行してもよい。また、実施例では、データの「複製」のことを「二重化(多重化)」あるいは「コピー」と呼んで説明する。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図8を参照して説明する。図1乃至図2は、コンピュータシステムの構成を示すブロック図である。図3は、コンピュータシステムで二重化されるデータ例を示す図である。図4は、二重化の順位の一例を示す図である。図5乃至図7は、データの二重化の様子を示す説明図である。図8は、コンピュータシステムの動作を示すフローチャートである。
[構成]
本実施例における二重化を行うコンピュータシステムは、図1に示すように、A計算機1とB計算機2とを備えている。そして、A計算機1及びB計算機2は、共に、主となるデータが記憶され当該データの複製元となる正常記憶装置4(複製元記憶装置)と、この正常記憶装置4に記憶される/されたデータの複製先となる復旧先記憶装置5(複製先記憶装置)とを備えた二重化記憶装置3に接続している。なお、以下では、A計算機1が、正常記憶装置4から復旧先記憶装置5にデータを複製して二重化し、データ複製装置として構成されている場合を説明する。但し、二重化記憶装置3に接続されるB計算機2(あるいは他の計算機)もA計算機1と同一の構成を備えており、データ複製装置として作動することも可能である。
A計算機1は、CPUといった演算装置(図示せず)を備えている。そして、A計算機1は、演算装置にOS用プログラムが組み込まれることで、図1に示すように、計算機の基本動作を実現するオペレーティングシステムであるOS10を備えている。また、A計算機1は、さらに演算装置に本発明であるデータ複製用のプログラムが組み込まれることで、図1に示すように、データ監視処理部11と、優先順位決定処理部12と、データ復旧処理部13と、を備えている。さらに、データ監視処理部11は、優先データ監視処理部11aと、OS要求受付処理部11bと、更新頻度監視処理部11cと、を備えている。なお、B計算機2は、図1に示すように、OS20、データ監視処理部21、優先順位決定処理部22、データ復旧処理部23を備え、A計算機1と同様の構成を採っている。このように、B計算機2の構成はA計算機1の構成と同一なので、その詳細な説明は省略する。
また、正常記憶装置4は、図1に示すように、所定容量の記憶領域41を有し、当該記憶領域内にデータを保持している。この記憶領域41はさらに、図3に示すように、二重化の最小単位となる各領域に区分けされている。具体的に、領域は、番号1〜5に区分けされており、符号41aに示すように領域番号を記憶している。また、各領域は、符号41eに示すように、データ1〜データ5をそれぞれ格納している。また、各領域は、例えば、二重化状態フラグ41b、更新頻度カウンタ41c、優先フラグ41d、といった、それぞれの領域に格納しているデータの特性を表す情報を記憶している。なお、データの特性については後述する。ここで、本実施例では、記憶領域4内で区分け設定されている各領域を二重化するデータの単位としているが、二重化するデータの単位は、例えば、ファイルごとであってもよく、その他の所定単位であってもよい。
また、復旧先記憶装置5は、図1に示すように、所定容量の記憶領域51を有している。但し、復旧先記憶装置5が立ち上げ直後の状態では、復旧先記憶装置の記憶領域51内のデータは初期値となっている。そして、その後、二重化記憶装置3が二重化状態となると、復旧先記憶装置5の記憶領域51内のデータは、正常記憶装置4の記憶領域41内のデータと同一となる。
次に、上述したA計算機1が備える各処理部について詳述する。まず、データ監視処理部11内の優先データ監視処理部11aは、OS10から優先的に二重化に復旧する必要があるデータである優先データの指定通知を受け付ける。例えば、OS10による予め定められた内部処理にて特定された優先データの指定や、外部から利用者によって入力された優先データの指定、を受け付ける。そして、記憶領域41内で、優先データとして指定を受けたデータの優先フラグ41dに、その旨のフラグを立てる。具体的に、図3の例では、優先フラグ41dに「優先」と付加する。また、優先データ監視処理部11aは、A計算機1による復旧処理時に、正常記憶装置4内から優先フラグ41dを検索し、当該優先フラグ41dが存在する領域41aを優先順位決定処理部12に対して通知する。このように、優先データ監視処理部11aは、優先的に複製するデータとして優先データの指定を受け付けるデータ指定手段として機能する。
また、データ監視処理部11内のOS要求受付処理部11bは、OS10による正常記憶装置4に対するデータの書き込み/読み出し処理を監視し、データの読み出し、または、書き込みが要求された領域を特定する。そして、特定された領域のデータを、優先的に複製するデータの指定として受け付けて、優先順位決定処理部12に通知する。このように、OS要求受付処理部11bは、優先的に複製するデータとして、書き込み/読み出しされるデータの指定を受け付けるデータ指定手段として機能する。
また、データ監視処理部11内の更新頻度監視処理部11c(更新頻度監視手段)は、正常記憶装置4に対するデータの更新を監視し、各領域41aのデータ毎の更新頻度をカウントする。そして、更新頻度監視処理部11cは、記憶領域4内の領域41a毎に設けた更新カウンタ41cに、カウント数に応じた更新頻度を表す情報を記憶する。例えば、図3の例では、更新頻度が高い順に、「高」、「中」、「低」という情報を記憶する。そして、更新頻度監視処理部11cは、復旧処理時に、正常記憶装置4内から更新頻度カウンタ41cを参照して、当該カウンタ内の情報(更新頻度の情報)と共に領域の情報を優先順位決定処理部12に通知する。
次に、優先順位決定処理部12について説明する。優先順位決定処理部12(複製順位決定手段)は、上述した優先データ監視処理部11aから受け付けた優先データを特定する情報、OS要求受付処理部11bから受け付けた書き込み/読み出しデータを特定する情報、更新頻度監視処理部11cから受け付けた更新頻度及びそのデータを特定する情報、を受け付ける。そして、これらの内容から、各領域41aのデータ41eを復旧(二重化)する順位を決定する。例えば、本実施例では、図4に示す復旧順序テーブルのように、二重化する順序を決定する。具体的には、まず、最上位の順位は、優先データ監視処理部11aから通知された優先フラグ41dが設定され優先データとして指定されたデータとする。その次の順位は、OS要求受付処理部11bから通知を受けた書き込み/読み出しされるデータとする。そして、それ以下の順位は、更新頻度監視処理部11cから通知された更新頻度の高いデータであって、かかる更新頻度の高い順に順位を決定する。従って、図4の復旧順序テーブルの例では、優先データと指定された領域3に示す「データ3」を1番目、OS要求により書き込み/読み出しの対象となっている領域5の「データ5」を2番目、更新頻度の最も高い領域1の「データ1」を3番目、次に更新頻度の高い領域4の「データ4」を4番目、高頻度の最も低い領域2の「データ2」を5番目、として二重化する順位を決定する。
次に、データ復旧処理部13について説明する。データ復旧処理部13(データ複製処理部)は、上記優先順位決定処理部12にて決定した復旧順序テーブルの順位に基づいて、正常記憶装置4内のデータを復旧先記憶装置5に複製して、二重化記憶装置3内で二重化する。具体的には、データ復旧処理部13は、まず、復旧順序テーブル中の最上位の領域のデータを復旧対象データとして特定する。そして、この復旧対象データの二重化状態フラグ41bを調べ、二重化未終了であるか否かを判定する。そして、この二重化未終了である領域のデータについて、正常記憶装置4から復旧先記憶装置5へデータの複製記憶(コピー)を行い、順次、二重化状態へと復旧する。
ここで、二重化状態フラグ41bは、各領域41aの二重化状態を表す情報を記憶している。例えば、一方の記憶装置4又は5が故障するなどして、二重化記憶装置3内でデータが非二重化状態になったことをOS10又は20等が検知した際に、二重化未終了を示す「未」を記憶する。また、データ復旧処理部13にて二重化による復旧処理時には、二重化実行中を示す「中」を記憶する。そして、データ復旧処理部13にて二重化復旧処理が完了した時に二重化実行済を示す「済」を記憶する。具体的に、二重化状態フラグ41bは、例えば、2ビットのレジスタにより、「00」を「未」、「01」を「中」、「10」を「済」、「11」は「不定」、に対応させることにより実現する。このように、データ復旧処理部13は、二重化を行った領域のデータに対して複製済みを示す「済」信号を付与すると共に、この「済」信号が付与されていないデータに対してのみ、二重化処理を行う。なお、二重化状態フラグ41bに記憶する上記情報は一例であって、これらに限定されない。
そして、上述したようにデータ復旧処理部13は、その時点における最高順位の領域41aのデータ41eから、順番に一領域ずつ二重化していくが、上述した優先順位決定処理部12は、一領域を二重化する毎に二重化順位つまり復旧順序テーブルの更新を行う。従って、データ復旧時に、正常記憶装置4に対してデータの書き込み/読み出し処理が割り込み処理として発生した場合には、かかる書き込み/読み出しデータがすぐに復旧順位テーブルの上位に設定される。そして、このとき、既に優先データの二重化が終了しており、復旧順序の最上位が書き込み/読み出しデータである場合には、この書き込み/読み出しデータを、正常記憶装置4に対して書き込むと同時に、あるいは、正常記憶装置4から読み出すと同時に、データ復旧処理部13が復旧先記憶装置5に対して優先的に二重化を行う。
[動作]
次に、上述したコンピュータシステム、特に、A計算機1の動作を、図5乃至図7の記憶装置内のデータの様子を示す説明図、及び、図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、復旧処理が実行される前から、データ監視処理部11は、正常記憶装置4に記憶している/記憶されうる二重化対象となるデータの監視を常時行う。例えば、優先データ監視処理部11aは、OS10から正常記憶装置4の記憶領域41内のデータで、優先データとして指定する要求があると、そのデータが格納されている領域の優先フラグ41dに「優先」を設定する。また、更新頻度監視処理部11cは、正常記憶装置4の記憶領域41内における各領域のデータの更新頻度をカウントして、カウント数に応じた情報を更新頻度カウンタ41cに記憶する。
そして、例えば、正常記憶装置4に異常が発生したり、予め設定された復旧時間となるなど、A計算機1が復旧先記憶装置5に対する復旧処理が必要であることを検知すると(ステップS1)、OS10は、データ監視処理部11や優先順位決定処理部12に対して、復旧順序の決定を指示する。すると、優先データ監視処理部11aは、正常記憶装置4の記憶領域41内で優先フラグ41dが「優先」に設定されている領域41aのデータを検索し、その領域41aの番号を取得する(ステップS2)。そして、その領域41aのデータ41eを、優先データとして優先順位決定処理部12に通知する。また、更新頻度監視処理部11cは、記憶領域41内の更新頻度カウンタ41cより、各領域41aの更新頻度を取得する(ステップS3)。そして、その領域41aの番号と更新頻度を、優先順位決定処理部12に通知する。さらに、OS要求受付処理部11bは、OS10から記憶領域41に対するデータの読み出し又は書き込みの要求を受け付け、読み出し又は書き込みを行いたい領域41aの番号を受け付ける(ステップS4)。そして、その領域41aの番号を、書き込み/読み出しされうるデータとして、優先順位決定処理部12に通知する。このようにして、A計算機1は、優先フラグが設定されたデータや書き込み/読み出しされたデータである優先的に二重化したいデータの指定を受け付ける(データ指定工程)。
続いて、優先順位決定処理部12は、上述したように、優先データ監視処理部11a、OS要求受付処理部11b、更新頻度監視処理部11cから得られた情報に基づいて、図4に示す復旧順序テーブルを作成する(ステップS5、複製順位決定工程)。この復旧順序テーブルの作成にあたっては、例えば、次の順に従い、優先順位を決定する。まず、優先フラグ41aが「優先」に設定されている領域のデータを、最上位に決定する。なお、この領域は、OS10による処理や利用者から、あらかじめ重要であると特定されたデータが格納されている領域であり、最初に復旧させる必要があるため、最上位に決定する。次に、OS要求受付処理部11bが受け付けた、OS10が読み出しあるいは書き込みを行いたい領域のデータを、次の順位に決定する。なお、これら読み出し、書き込みされるデータは、後述するように、読み出し、書き込みと同時に二重化される。また、それ以降の順位は、更新頻度カウンタ41cから判断される更新頻度が高い領域から低い領域の順に決定する。そして、これら更新頻度に基づいて順位が決定されたデータは、上述した優先データ及び書き込み/読み出しデータの二重化が終了した後であって、OS10から書き込み/読み出しの要求がきていないタイミングで、データの二重化が実行される。
続いて、上述したように決定した復旧順序テーブルに基づき、その時点で最上位に位置する領域のデータを復旧対象として決定する(ステップS6)。このとき、復旧対象として決定した領域の二重化状態を、記憶領域41の二重化状態フラグ41bから取得する。そして、二重化状態が二重化未終了を示す「未」ではなかった場合(ステップS7でNo)、すなわち、二重化実行中を示す「中」もしくは二重化実行済を示す「済」であった場合には、かかる領域については、既に復旧処理を実行中、もしくは実行したと判断し、A計算機1では復旧処理を行わない。そして、その後は、優先順位決定処理部12は、OS要求受付処理部11bがOS10からデータの書き込み/読み出し要求を受け付けていないかを確認し(ステップS4)、再度、復旧順序テーブルを作成して(ステップS5)、次の復旧対象領域を決定する(ステップS6)。このとき、上記二重化状態が「未」ではなかった領域については、復旧する対象から外して、復旧順序テーブルを再度作成する。
一方、復旧対象として決定した領域の二重化状態が、二重化未終了を示す「未」であった場合には(ステップS7でYes)、データ復旧処理部13が、その領域の二重化状態を二重化実行中であることを示す「中」とした上で、正常記憶装置4の記憶領域41のデータを復旧先記憶装置5の記憶領域51の対応する領域にコピーする(ステップS8、データ複製処理工程)。そして、その領域のコピーが終了した際には、当該領域の二重化状態を二重化実行済を示す「済」とし、全領域の二重化状態が「済」となっているかを確認する(ステップS9)。
そして、全領域の二重化状態が「済」となっていない場合は(ステップS9でNo)、部分的な二重化状態であると判断する。そして、再度、二重化を実行するために、その時点において、優先データ監視処理部11aが優先データ領域番号を取得し(ステップS2)、また、更新頻度監視処理部11cが更新頻度を取得する(ステップS3)。さらに、OS要求受付処理部11bがOS10から書き込み/読み出し要求を受け付ける(ステップS4)。そして、これら取得した情報に基づいて、優先順位決定処理部12は、再度、復旧順序テーブルを作成する(ステップS5)。これにより、正常記憶装置4の各領域のデータを、順次、復旧先記憶装置5にコピーし、二重化状態へ復旧する。そして、全領域の二重化状態が「済」となっていた場合は(ステップS9でYes)、全領域のコピーが完了しているため、二重化状態へ復旧したと判断し、復旧処理を終了する。
ここで、各領域のデータのコピーの様子を、図5乃至図7を参照して説明する。図4の復旧順序テーブルに示すように順位が決定された場合には、まず、はじめに、図5の矢印(1)に示すように、最上位である領域3の「データ3」をコピーする。続いて、再度、復旧順序テーブルを更新するが、優先データの指定の追加が無ければ、図6の矢印(2)に示すように、次の順序の領域5の「データ5」をコピーする。このとき、上述した最上位の優先データのコピーが先に行われているが、正常記憶装置4に対してデータの書き込み/読み出しが発生した段階で、その書き込み/読み出し処理とほぼ同時に、コピーが実行されることとなる。
続いて、再度、復旧順序テーブルを更新するが、このとき、優先データの指定の追加が無く、また、OS10による新たな読み出し、書き込み要求が無ければ、図7の矢印(3)に示すように、3番目の順序の領域1の「データ1」をコピーする。一方、復旧順序テーブルの更新時に、OS10による新たな読み出し、書き込み要求が有った場合には、かかる読み出し、書き込みのデータの優先順位が高いため、復旧順序テーブルの最上位に、かかるデータが設定される。従って、その時点で発生した読み出し/書き込みデータのコピーを行う。つまり、正常記憶装置4に対するデータの読み出し/書き込み処理と同時に、復旧先記憶装置5へのコピーを実行する。なお、復旧順序テーブルの更新時に、優先データの追加があった場合には、もちろん優先データとして指定された領域が復旧順序テーブルの最上位に設定されるため、かかるデータのコピーを実行する。
ここで、OS要求に基づく書き込み/読み出し処理と同時に行う、復旧先記憶装置5へのデータのコピーの具体的な動作を説明する。まず、OS受付処理部11bが、OS10からの書き込み要求を受けた際に、データ復旧処理部13は、まず、書き込むデータをデータ復旧処理部13内のバッファ領域に保持した上で、OS10に書き込み許可を出す。許可を受けたOS10は、正常記憶装置4、復旧先記憶装置5の順にデータを書き込むことにより、二重化状態となる。このとき、正常記憶装置4への書き込み中に障害が発生した場合には、データ復旧処理部13内のバッファ領域のデータを正常記憶装置4内の記憶領域41に書き戻すことにより、データ更新前の状態に戻る。これにより、データが破壊されることを防ぐ。また、復旧先記憶装置5への書き込み中に障害が発生した場合は、正常記憶装置4からデータをコピーすることにより、最新状態で二重化される。また、OS要求受付処理部11bがOS10からの読み出し要求を受けた際には、データ復旧処理部13はその領域のデータの読み出しを実施し、OS10に対して読み出しデータを返却し、復旧先記憶装置5内の記憶領域51へ該データの書き込みを行うことで、データの二重化を実施する。以上の手順により、OS10が書き込み、読み出しを実行した際に、データの二重化状態への復旧も実行される。
なお、上述したA計算機1の動作は、復旧先記憶装置5の復旧を検知したB計算機2も同様に実行することができる。
以上のように、本実施例によると、優先データとして指定されたデータや、書き込み/読み出しされるデータとして指定されたデータを、他のデータよりも優先して復旧先記憶装置5に二重化することができる。従って、正常記憶装置4に記憶されている全データの複製が完了することを待つことなく、指定された必要とされるデータの複製を短時間で実現でき、当該復旧されたデータを利用することができる。その結果、復旧されたデータを利用するシステムの信頼性の向上、及び、かかるシステムの利用者の利便性の向上を図ることができる。
また、復旧順序を、優先データとしての指定や、書き込み/読み出しデータとして指定、さらには、更新頻度に応じて決定するため、より必要とされる重要なデータの複製及び利用をより短時間で実現できる。そして、特に、書き込み/読み出しされるデータを、書き込み/読み出しのタイミングで複製するため、データが非二重化となる状態を抑制でき、信頼性の向上を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施例を、図9乃至図10を参照して説明する。図9は、本実施例におけるA計算機の構成を示すブロック図であり、図10は、その動作を示すフローチャートである。
[構成]
本実施例におけるA計算機1は、上述した実施例1におけるA計算機1とほぼ同様の構成を備えている。但し、本実施例では、図2に開示した更新頻度監視処理部11cを備えていない点で異なる。具体的には、本実施例におけるデータ複製装置であるA計算機1は、まず、データが記憶され当該データの複製元となる正常記憶装置4(複製元記憶装置)と、この正常記憶装置4に記憶される/されたデータの複製先となる復旧先記憶装置5(複製先記憶装置)とを備えた二重化記憶装置3に接続している。そして、A計算機1のCPUといった演算装置(図示せず)は、当該演算装置にOS用プログラムが組み込まれることで、図1に示すように、計算機の基本動作を実現するオペレーティングシステムであるOS10を備えている。また、A計算機1は、さらに演算装置に本発明であるデータ複製用のプログラムが組み込まれることで、図9に示すように、優先データ監視処理部11aとOS要求受付処理部11bとを有するデータ監視処理部11(データ指定手段)と、優先順位決定処理部12(複製順位決定手段)と、データ復旧処理部13(データ複製処理手段)と、を備えている。
そして、上記優先順位決定処理部12は、優先データ監視処理部11aから取得した優先フラグが設定された領域の情報と、OS要求受付処理部11bから取得したOSからの要求により書き込み/読み出しする領域の情報と、に基づいて、復旧順序テーブルを作成する。つまり、優先順位決定処理部12は、優先フラグが設定された領域を最上位にし、OSから書き込み/読み出し要求されている領域をそれ以下の順位に決定して、復旧順序テーブルを作成する。なお、それ以降の復旧順序は任意である。そして、データ復旧処理部13は、かかる復旧順序テーブルに基づいて、上位から順番に復旧先記憶装置5にデータのコピーを実行する。
[動作]
次に、A計算機1の動作を、図10のフローチャートを参照して説明する。なお、基本的には、上述した実施例1における動作を同様なので、簡単に説明する。まず、A計算機1が復旧先記憶装置5に対する復旧処理が必要であることを検知すると(ステップS11)、OS10は、データ監視処理部11や優先順位決定処理部12に対して、復旧順序の決定を指示する。すると、優先データ監視処理部11aは、正常記憶装置4の記憶領域41内で優先フラグ41dが「優先」に設定されている領域41aのデータを検索し、その領域41aの番号を取得する(ステップS12)。そして、その領域41aのデータ41eを、優先データとして優先順位決定処理部12に通知する。また、OS要求受付処理部11bは、OS10から記憶領域41内の読み出し又は書き込みを行いたい領域41aの番号を受け付ける(ステップS13)。そして、その領域41aの番号を、書き込み/読み出しされうるデータとして優先順位決定処理部12に通知する。このようにして、A計算機1は、優先的に二重化したいデータの指定を受け付けることができる(データ指定工程)。
続いて、優先順位決定処理部12は、上述したように、優先データ監視処理部11a、OS要求受付処理部11bから得られた情報に基づいて、復旧順序テーブルを作成する(ステップS14、複製順位決定工程)。ここでは、上述同様に、優先フラグ41aが「優先」に設定されている領域のデータを、最上位に決定し、それ以降の順位に、OS要求受付処理部11bが受け付けたOS10が読み出し、あるいは、書き込みを行いたい領域のデータを、次の順位に決定する。
続いて、上述したように決定した復旧順序テーブルに基づき、その時点で最上位に位置する領域のデータを復旧対象として決定する(ステップS15)。このとき、復旧対象として決定した領域の二重化状態を、記憶領域41の二重化状態フラグ41bから取得する。そして、二重化状態が二重化未終了を示す「未」ではなかった場合(ステップS16でNo)、すなわち、二重化実行中を示す「中」もしくは二重化実行済を示す「済」であった場合には、かかる領域については、既に復旧処理を実行中、もしくは実行したと判断し、A計算機1では復旧処理を行わない。そして、優先順位決定処理部12は、OS要求受付処理部11bがOS10からデータの書き込み/読み出し要求を受け付けていないかを確認し(ステップS13)、再度、復旧順序テーブルを作成して(ステップS14)、次の復旧対象領域を決定する(ステップS15)。このとき、上記二重化状態が「未」ではなかった領域については、復旧対象から外して、復旧順序テーブルを作成する。
一方、復旧対象として決定した領域の二重化状態が、二重化未終了を示す「未」であった場合には(ステップS16でYes)、データ復旧処理部13が、その領域の二重化状態を二重化実行中であることを示す「中」とした上で、正常記憶装置4の記憶領域41のデータを復旧先記憶装置5の記憶領域51の対応する領域にコピーする(ステップS17、データ複製処理工程)。そして、かかる領域のコピーが終了した際には、当該領域の二重化状態の二重化実行済を示す「済」とし、全領域の二重化状態が「済」となっているかを確認する(ステップS18)。
その後、全領域の二重化状態が「済」となっていない場合は(ステップS18でNo)、部分的な二重化状態であると判断する。そして、再度コピーを実行するために、その時点において、優先データ監視処理部11aが優先データ領域番号を取得し(ステップS12)、また、OS要求受付処理部11bがOS10から書き込み/読み出し要求を受け付ける(ステップS13)。そして、これら取得した情報に基づいて、優先順位決定処理部12は、再度、復旧順序テーブルを作成する(ステップS14)。これにより、正常記憶装置4の各領域のデータを、順次、復旧先記憶装置5へとデータのコピーを行い、二重化状態へ復旧する(ステップS16,S17)。そして、全領域の二重化状態が「済」となっていた場合は(ステップS18でYes)、全領域のコピーが完了し、二重化状態へ復帰したと判断し、復旧処理を終了する。
以上のように、本実施例によると、優先データであると指定されたデータや、書き込み/読み出しされるデータとして指定されたデータを、他のデータよりも優先して復旧先記憶装置に二重化することができる。従って、復旧先記憶装置に記憶されている全データの複製が完了することを待つことなく、指定された必要とされるデータの複製を短時間で実現でき、当該復旧されたデータを利用することができる。その結果、復旧されたデータを利用するシステムの信頼性の向上、及び、かかるシステムの利用者の利便性の向上を図ることができる。
次に、本発明の第3の実施例を、図11乃至図12を参照して説明する。図11は、本実施例におけるA計算機の構成を示すブロック図であり、図12は、その動作を示すフローチャートである。
[構成]
本実施例におけるA計算機1は、上述した実施例2におけるA計算機1とほぼ同様の構成を備えている。但し、本実施例では、図9に開示した優先順位決定処理部12を備えていない点で異なる。具体的には、本実施例におけるコンピュータシステムを構成するデータ複製装置であるA計算機1は、まず、データが記憶され当該データの複製元となる正常記憶装置4(複製元記憶装置)と、この正常記憶装置4に記憶される/されたデータの複製先となる復旧先記憶装置5(複製先記憶装置)とを備えた二重化記憶装置3に接続している。そして、A計算機1のCPUといった演算装置(図示せず)は、当該演算装置にOS用プログラムが組み込まれることで、図1に示すように、計算機の基本動作を実現するオペレーティングシステムであるOS10を備えている。また、A計算機1は、さらに演算装置に本発明であるデータ複製用のプログラムが組み込まれることで、図11に示すように、優先データ監視処理部11aとOS要求受付処理部11bとを有するデータ監視処理部11(データ指定手段)と、データ復旧処理部13(データ複製処理手段)と、を備えている。
上記データ復旧処理部13は、優先データ監視処理部11aから優先フラグが設定された領域の情報と、OS要求受付処理部11bからOSからの要求により書き込み/読み出しする領域の情報と、を取得する。そして、データ復旧処理部13は、取得した情報に基づく領域のデータを、優先して、正常記憶装置4から復旧先記憶装置5にコピーする。つまり、本実施例におけるデータ復旧処理部13は、復旧時に、優先フラグが設定された領域が存在していれば、かかる領域のデータを他の領域のデータよりも優先してコピーする。また、復旧時に、OSから書き込み/読み出し要求されている領域が存在すれば、かかる領域のデータを他の領域のデータよりも優先してコピーする。なお、上記優先フラグが設定されたデータ、及び、書き込み/読み出しデータ、がいずれも存在している場合には、予め定められた一方の種類の領域のデータを優先してコピーしてもよく、あるいは、先に発生した領域のデータを優先してコピーしてもよい。
[動作]
次に、A計算機1の動作を、図12のフローチャートを参照して説明する。なお、基本的には、上述した実施例2における動作を同様なので、簡単に説明する。まず、A計算機1が復旧先記憶装置5に対する復旧処理が必要であることを検知すると(ステップS21)、OS10は、データ監視処理部11やデータ復旧処理部13に対して、データ復旧を指示する。すると、優先データ監視処理部11aは、正常記憶装置4の記憶領域41内で優先フラグ41dが「優先」に設定されている領域41aのデータを検索し、その領域41aの番号を取得する(ステップS22)。そして、その領域41aの番号を、優先データとしてデータ復旧処理部13に通知する。また、OS要求受付処理部11bは、OS10から記憶領域41内の読み出し又は書き込みを行いたい領域41aの番号を受け付ける(ステップS23)。そして、その領域41aの番号を、書き込み/読み出しされうるデータとして、データ復旧処理部13に通知する。このようにして、A計算機1は、優先的に二重化したいデータの指定を受け付けることができる(データ指定工程)。
続いて、データ復旧処理部13は、優先データ監視処理部11a、OS要求受付処理部11bから得られた情報に基づいて、優先データとして指定された領域のデータ、あるいは、書き込み/読み出し対象となる領域のデータを、他の領域のデータよりも優先して、復旧するデータとして決定する(ステップS24)。そして、復旧対象として決定した領域の二重化状態を、記憶領域41の二重化状態フラグ41bから取得する。このとき、二重化状態が二重化未終了を示す「未」ではなかった場合(ステップS25でNo)、すなわち、二重化実行中を示す「中」もしくは二重化実行済を示す「済」であった場合には、かかる領域については、既に復旧処理を実行中、もしくは実行したと判断し、A計算機1では復旧処理を行わない。そして、データ復旧処理部13は、OS要求受付処理部11bがOS10からデータの書き込み/読み出し要求を受け付けていないかを確認し(ステップS23)、かかる状態で、再度、復旧対象となる領域のデータを決定する(ステップS24)。
一方、復旧対象として決定した領域の二重化状態が、二重化未終了を示す「未」であった場合には(ステップS25でYes)、データ復旧処理部13が、その領域の二重化状態を二重化実行中であることを示す「中」とした上で、正常記憶装置4の記憶領域41のデータを復旧先記憶装置5の記憶領域51の対応する領域にコピーする(ステップS26、データ複製処理工程)。そして、その領域のコピーが終了した際には、当該領域の二重化状態の二重化実行済を示す「済」とし、全領域の二重化状態が「済」となっているかを確認する(ステップS27)。
その後、全領域の二重化状態が「済」となっていない場合は(ステップS27でNo)、部分的な二重化状態であると判断する。そして、再度コピーを実行するために、その時点において、優先データ監視処理部11aが優先データ領域番号を取得し(ステップS22)、また、OS要求受付処理部11bがOS10から書き込み/読み出し要求を受け付ける(ステップS23)。そして、これら取得した情報に基づいて、データ復旧処理部13は、復旧するデータを決定し(ステップS24)、優先的に復旧するデータから、順次、復旧先記憶装置5へとデータのコピーを行い、二重化状態へ復旧する(ステップS25,S26)。そして、全領域の二重化状態が「済」となっていた場合は(ステップS27でYes)、全領域のコピーが完了し、二重化状態へ復帰したと判断し、復旧処理を終了する。
以上のように、本実施例によると、優先データであると指定されたデータや、書き込み/読み出しされるデータとして指定されたデータを、他のデータよりも優先して復旧先記憶装置に二重化することができる。従って、復旧先記憶装置に記憶されている全データの複製が完了することを待つことなく、指定された必要とされるデータの複製を短時間で実現でき、当該復旧されたデータを利用することができる。その結果、復旧されたデータを利用するシステムの信頼性の向上、及び、かかるシステムの利用者の利便性の向上を図ることができる。
ここで、上記実施例では、データ監視処理部11が優先データ監視処理部11aとOS要求受付処理部11bとを備えている場合を例示したが、いずれか一方のみを備えていてもよい。つまり、優先データとして指定された領域のデータのみを他のデータに対して優先して二重化するよう、あるいは、書き込み/読み出しされる領域のデータのみを他のデータに対して優先して二重化するよう、A計算機1を構成してしてもよい。
次に、本発明の第4の実施例を、図13を参照して説明する。本実施例では、上述した実施例とは異なり、復旧先記憶装置を複数台備えている。具体的には、図13のブロック図に示すデータ複製システムは、A計算機1と、B計算機2と、C計算機Naとを備えると共に、正常記憶装置4と復旧先記憶装置5と復旧先記憶装置Nbとを有する多重化記憶装置30を備えている。そして、データ複製装置として機能するA計算機1は、上述したように、正常記憶装置4内の優先的に復旧する領域のデータを決定し、かかるデータを、復旧記憶装置5及び復旧先記憶装置Nbにコピーして、データを多重化するよう機能する。このように、本発明であるデータ複製装置は、複数台の復旧先となる復旧先記憶装置に対してデータの複製、つまり、多重化を行ってもよい。
本発明は、重要なデータを大量に保持し、24時間運用され、高度な信頼性・可用性を要求されるコンピュータシステムに適用可能であり、産業上の利用可能性を有する。
実施例1におけるコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 A計算機の詳細な構成を示す機能ブロック図である。 正常記憶装置に記憶されている復旧対象データの一例を示す図である。 復旧順序テーブルの一例を示す図である。 正常記憶装置から復旧先記憶装置にデータを復旧する様子を示す説明図である。 正常記憶装置から復旧先記憶装置にデータを復旧する様子を示す説明図である。 正常記憶装置から復旧先記憶装置にデータを復旧する様子を示す説明図である。 A計算機による復旧時の動作を示すフローチャートである。 実施例2におけるA計算機の構成を示す機能ブロック図である。 実施例2におけるA計算機による復旧時の動作を示すフローチャートである。 実施例3におけるA計算機の構成を示す機能ブロック図である。 実施例3におけるA計算機による復旧時の動作を示すフローチャートである。 実施例4におけるコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 関連技術における正常記憶装置から復旧先記憶装置にデータを復旧する様子を示す説明図である。 関連技術における復旧時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 A計算機
2 B計算機
3 二重化記憶装置
4 正常記憶装置
5 復旧先記憶装置
10,20 OS
11,21 データ監視処理部
12,22 優先順位決定処理部
13,23 データ復旧処理部
41,51 記憶領域
11a 優先データ監視処理部
11b OS要求受付処理部
11c 更新頻度監視処理部

Claims (6)

  1. 複製元記憶装置に記憶される/されたデータを複製先記憶装置に複製記憶するデータ複製処理手段を備えたデータ複製装置であって、
    前記複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定手段と、
    前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいて、データの複製順位を決定する複製順位決定手段と、
    前記複製元記憶装置に記憶されている所定単位のデータの更新頻度を監視する更新頻度監視手段と、を備え、
    前記データ複製処理手段は、前記複製順位決定手段にて決定された順位に基づいて、当該順位が最上位の所定単位のデータを復旧対象データとして特定して当該復旧対象データを前記複製先記録装置に複製記憶し、
    前記複製順位決定手段は、前記データ複製処理手段にて前記復旧対象データの複製が実行された後に、前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいて、データの複製順位の決定処理を再度行い、
    さらに、
    前記データ指定手段は、データ複製装置に対する外部からの入力あるいはデータ複製装置の内部処理により優先データとして特定された所定単位のデータの指定を受け付けると共に、前記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出す所定単位のデータの指定を受け付け、
    前記複製順位決定手段は、前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容、及び、前記更新頻度監視手段にて監視したデータの更新頻度、に応じてデータの複製順位を決定すると共に、前記優先データとして指定されたデータ、前記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出すデータとして指定されたデータ、前記更新頻度監視手段にて更新頻度が監視され当該更新頻度が高いデータ、の順にこれらデータを優先して複製順位を決定する、
    ことを特徴とするデータ複製装置。
  2. 前記データ複製処理手段は、前記複製元記憶装置に記憶されており複製を行ったデータに対して複製済みを示す信号を付与すると共に、この複製済み信号が付与されていないデータの複製処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ複製装置。
  3. 前記複製元記憶装置に記憶される/された複製対象となる前記所定単位のデータは、当該複製元記憶装置内において区分けされた領域毎のデータである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ複製装置。
  4. 複製元記憶装置と複製先記憶装置とに接続されたコンピュータに、
    前記複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定手段と、
    前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいてデータの複製順位を決定する複製順位決定手段と、
    前記複製順位決定手段にて決定された順位に基づいて、当該順位が最上位の所定単位のデータを復旧対象データとして特定して当該復旧対象データを前記複製先記録装置に複製記憶するデータ複製処理手段と、
    前記複製元記憶装置に記憶されている所定単位のデータの更新頻度を監視する更新頻度監視手段と、
    を実現させると共に、
    前記複製順位決定手段は、前記データ複製処理手段にて前記復旧対象データの複製が実行された後に、前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいて、データの複製順位の決定処理を再度行う、
    ことを実現させ、
    さらに、
    前記データ指定手段は、データ複製装置に対する外部からの入力あるいはデータ複製装置の内部処理により優先データとして特定された所定単位のデータの指定を受け付けると共に、前記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出す所定単位のデータの指定を受け付け、
    前記複製順位決定手段は、前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容、及び、前記更新頻度監視手段にて監視したデータの更新頻度、に応じてデータの複製順位を決定すると共に、前記優先データとして指定されたデータ、前記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出すデータとして指定されたデータ、前記更新頻度監視手段にて更新頻度が監視され当該更新頻度が高いデータ、の順にこれらデータを優先して複製順位を決定する、
    ことを実現させるためのプログラム。
  5. 複製元記憶装置と複製先記憶装置とを備え、前記複製元記憶装置に記憶される/されたデータを前記複製先記憶装置に複製記憶するデータ複製処理手段を備えたデータ複製システムであって、
    前記複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定手段と、
    前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいて、データの複製順位を決定する複製順位決定手段と、
    前記複製元記憶装置に記憶されている所定単位のデータの更新頻度を監視する更新頻度監視手段と、を備え、
    前記データ複製処理手段は、前記複製順位決定手段にて決定された順位に基づいて、当該順位が最上位の所定単位のデータを復旧対象データとして特定して当該復旧対象データを前記複製先記録装置に複製記憶し、
    前記複製順位決定手段は、前記データ複製処理手段にて前記復旧対象データの複製が実行された後に、前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容に基づいて、データの複製順位の決定処理を再度行い、
    さらに、
    前記データ指定手段は、データ複製装置に対する外部からの入力あるいはデータ複製装置の内部処理により優先データとして特定された所定単位のデータの指定を受け付けると共に、前記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出す所定単位のデータの指定を受け付け、
    前記複製順位決定手段は、前記データ指定手段にて受け付けたデータの指定内容、及び、前記更新頻度監視手段にて監視したデータの更新頻度、に応じてデータの複製順位を決定すると共に、前記優先データとして指定されたデータ、前記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出すデータとして指定されたデータ、前記更新頻度監視手段にて更新頻度が監視され当該更新頻度が高いデータ、の順にこれらデータを優先して複製順位を決定する、
    ことを特徴とするデータ複製システム。
  6. コンピュータが複製元記憶装置に記憶される/されたデータを複製先記憶装置に複製記憶するデータ複製方法であって、
    前記複製元記憶装置に記憶される/された所定単位のデータの指定を受け付けるデータ指定工程と、
    前記データ指定工程にて受け付けたデータの指定内容に基づいてデータの複製順位を決定する複製順位決定工程と、
    前記複製順位決定工程にて決定された順位に基づいて、当該順位が最上位の所定単位のデータを復旧対象データとして特定して当該復旧対象データを前記複製先記録装置に複製記憶するデータ複製処理工程と、
    を有し、
    前記複製順位決定工程は、前記データ複製処理工程にて前記復旧対象データの複製が実行された後に、受け付けたデータの指定内容に基づいて、データの複製順位の決定処理を再度行い、
    さらに、
    前記複製元記憶装置に記憶されている所定単位のデータの更新頻度を監視する工程を有し、
    前記データ指定工程は、データ複製装置に対する外部からの入力あるいはデータ複製装置の内部処理により優先データとして特定された所定単位のデータの指定を受け付けると共に、前記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出す所定単位のデータの指定を受け付け、
    前記複製順位決定工程は、前記データ指定工程にて受け付けたデータの指定内容、及び、前記更新頻度を監視する工程にて監視したデータの更新頻度、に応じてデータの複製順位を決定すると共に、前記優先データとして指定されたデータ、前記複製元記憶装置に書き込む、あるいは、当該複製元記憶装置から読み出すデータとして指定されたデータ、前記更新頻度を監視する工程にて更新頻度が監視され当該更新頻度が高いデータ、の順にこれらデータを優先して複製順位を決定する、
    ことを特徴とするデータ複製方法。
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