JP5407896B2 - 診断補助装置及び光プローブ - Google Patents

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本発明は、被検体に低コヒーレンス光等の光を照射し、被検体において散乱した光から被検体の生体組織等の診断についての情報を得る診断補助装置及び光プローブに関する。
近年、生体組織を診断する際に、生体組織の光学的情報を得ることのできる各種装置、例えば、光コヒーレンス断層画像生成装置等が提案されている。かかる装置は、医療の現場において、内視鏡等を用いた目視検査と同時に実施される診断補助装置として活用されつつある。特に、光を被検体内に伝搬させる光プローブの先端にバルーンを設け、管腔内にてバルーンを拡げることで対象部位の診断を容易とする診断補助装置が注目されている(例えば特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に係る診断補助装置の光プローブ9の概略構成図である。光プローブ9は、透明シート94に覆われ回転可能なカテーテルスキャナ90に支持された内部コア92と、内部コア92の先端に設けられた集光光学系96と、バルーン10を有する。
図示しない光源から出射した低コヒーレンス光は内部コア92を伝搬し、集光光学系96によって被検体の管腔25に集光照射され、集光スポット98を形成する。カテーテルスキャナ90の回転に従って、集光スポット98は管腔25を回転走査する。管腔25において反射又は散乱した光は集光光学系96、内部コア92を通して図示しない断層画像処理手段によって解析され、光コヒーレンス断層画像が生成される。
特表2009−523581号公報
特許文献1に記載の光プローブにおいては、集光光学系96は、出射光をレンズやプリズムを用いて対象部位に照射していることから複雑な機構となってしまう。
また、バルーンを用いる目的は、管腔25内に集光点を位置決めすることであり、出射光の焦点位置は固定となっている。一方、診断の必要な対象部位の管腔25の径は、その管腔25毎に異なる。従って、対象部位毎に管腔25の内面に焦点位置を設定することができないことから、有効な情報を得ることが難しい。
本発明は、出射光を対象部位毎に管腔25の内面に確実に焦点位置を設定できることで、有効な生体情報を得ることができる診断補助装置及び光プローブを提供することを目的とする。
前述の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.低コヒーレンス光を伝送する光ファイバと、
膨張材が充填されるように区画された充填部を一部に有し、前記低コヒーレンス光を被検体に向けて出射する前記光ファイバの光出射部が、当該充填部以外の箇所で内面に結合されたバルーンと、
を有することを特徴とする光プローブ。
2.蛍光励起光を伝達する光ファイバと、
膨張材が充填されるように区画された充填部を一部に有し、前記蛍光励起光を被検体に向けて出射する前記光ファイバの光出射部が、当該充填部以外の箇所で内面に結合されたバルーンと、
を有することを特徴とする光プローブ。
請求項1に記載の光プローブを有し、
前記光プローブが出射し被検体において反射又は散乱した低コヒーレンス光が有する情報に基づいて被検体の生体情報を生成することを特徴とする診断補助装置。
.前記低コヒーレンス光が有する情報は、光コヒーレンストモグラフィーの情報であることを特徴とする前記に記載の診断補助装置。
請求項2に記載の光プローブを有し、
前記光プローブが出射した前記励起光により励起された蛍光が有する情報に基づいて被検体の生体情報を生成することを特徴とする診断補助装置。
.前記バルーンに前記膨張材を案内する案内手段と、
前記案内手段を通して前記バルーンを膨張収縮させる膨張収縮手段と、
を有することを特徴とする請求項3から5の何れか一項に記載の診断補助装置。
.前記膨張材は少なくとも気体又は液体からなることを特徴とする請求項に記載の診断補助装置。
.前記光プローブは着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項からの何れか一項に記載の診断補助装置。
対象部位毎に、管腔25の内面に確実に出射光の焦点位置を設定できることで、有効な生体情報を得ることができる診断補助装置及び光プローブを提供できる。
実施形態に係る光コヒーレンス断層画像生成装置1の模式図である。 実施形態に係る光プローブ8の先端の概略構成の断面図である。 実施形態に係る光ファイバ22の光出射部23とバルーン24の結合状態を示す模式図である。 実施形態に係る診断補助として光プローブ8を使用する際に光プローブ8が膨張収縮する様子を説明する模式図である。図4(a)は、管腔25内に光プローブ8を挿入した状態、図4(b)は、バルーン24を管腔25内に膨張させた状態を示す。 実施形態に係る光プローブ8の先端の概略構成を示す図である。図5(a)は、概略上面図、図5(b)はAA’を断面とする概略断面図である。 実施形態に係る光プローブ8が挿通される内視鏡61を示す図である。 実施形態に係る光コヒーレンス断層画像生成装置1の動作方法を示すフロー図である。 実施形態に係る蛍光分析装置2の模式図である。 特許文献1に係る診断補助装置の光プローブ9の概略構成図である。
[第1の実施形態]
以下に本発明の実施形態を図面により説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に限られるものではない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
被検体の生体情報を生成する診断補助装置には、光コヒーレンストモグラフィー装置、すなわち光コヒーレンス断層画像生成(OCT: optical coherence tomography)装置や、蛍光分析装置等がある。
光コヒーレンス断層画像生成装置とは、被検体の管腔における対象部位Sbの生体組織からの光を用いて、生体組織の屈折率分布、分光情報、偏光情報(複屈折率分布)等を計測し、断層画像化できるものである。
蛍光分析装置は、同じく被検体の管腔における対象部位Sbの生体組織が所定の波長の光によって励起されることで発生する蛍光を分析する装置である。
本実施形態では、特に光コヒーレンス断層画像生成装置を例にとり説明するが、これらの装置は生体組織からの光が有する生体情報を解析するものであり、本実施形態に係る診断補助装置に、同様に採用することが可能である。
図1は、光コヒーレンス断層画像生成装置1の模式図である。図1に示す光コヒーレンス断層画像生成装置1は、対象部位の断層画像をいわゆるTD(Time Domain)方式により取得するものである。
以下、光ファイバはシングルモードの光ファイバである。光コヒーレンス断層画像生成装置1は、光源ユニット110、分割手段C1、参照光学系120、サーキュレータCR1、サーキュレータCR2、光プローブ8、断層画像処理手段140、モニター160、及び第1光ファイバFB1〜第6光ファイバFB6を備えている。
光源ユニット110は、低コヒーレンス光Laを出射する光源111及び光学系112からなる。
光源ユニット110は、低コヒーレンス光Laを出射する例えばSLD(Super Luminescent Diode)やASE(Amplified Spontaneous Emission)、超短パルスレーザ光を非線形媒質に照射させて広帯域光を得るスーパーコンティニューム等の光源111と、この光源111から出射された光を第1光ファイバFB1内に入射させるための光学系112とを有している。
これらの光源は波長がブロードであるので低コヒーレンス光源と称される。SLDの場合、その波長が例えば940nmで、その可干渉距離が例えば17μm程度であるような短い距離範囲のみで干渉性を示す低コヒーレンス光(以下、測定光とも称す)の特徴を備えている。つまり、この光を例えば2つに分岐した後、再び混合した場合には分岐した点から混合した点までの2つの光路長の差が17μm程度の短い距離範囲内の場合には干渉した光として検出され、それより光路長が大きい場合には干渉しない特性を示す。
分割手段C1は、光源ユニット110から出射されて第1光ファイバFB1を伝搬する低コヒーレンス光Laを、対象部位Sbに照射する測定光L1と参照光L2とに分割する。
分割手段C1は、例えば1×2の光ファイバカプラから構成されており、光源ユニット110から第1光ファイバFB1を介して導波した低コヒーレンス光Laを測定光L1と参照光L2とに分割する。分割手段C1は、第2光ファイバFB2、第3光ファイバFB3にそれぞれ光学的に結合されており、参照光L2は第2光ファイバFB2を導波し、測定光L1は第3光ファイバFB3を導波する。
参照光学系120は、第2光ファイバFB2から出射した参照光L2をリレーするリレー光学系11と、矢印A方向に移動可能とされたミラー12と、このミラー12を移動させるミラー移動手段14とから構成される。
参照光学系120には、第2光ファイバFB2を伝搬する参照光L2がサーキュレータCR1を経た後に入射し、入射した参照光L2の光路長を調整する。
光プローブ8は、第3光ファイバFB3を経て入射した測定光L1を対象部位Sbに照射する(詳細は後述する)。光プローブ8は、コネクタ15を通して第3光ファイバFB3と着脱可能に構成されている。
合波手段C2は、例えば1×2の光ファイバカプラから構成されている。合波手段C2は、対象部位Sbにおいて反射又は散乱(以後、反射又は散乱を反射で代表させる)し、サーキュレータCR2を経て第4光ファイバFB4を伝搬した反射光L3と、参照光学系120とサーキュレータCR1を経て第5光ファイバFB5を伝搬した参照光L4とを合波する機能を有する。
合波手段C2に入射した反射光L3と参照光L4とは、干渉光L5となり、第6光ファイバFB6を伝搬して干渉光L5の光強度を検出する検出器130に入射し、光電変換されて断層画像処理手段140に入力される。
断層画像処理手段140は、合波手段C2から第6光ファイバFB6を伝搬して来た干渉光L5の光強度を、例えばヘテロダイン検波により検出する。具体的には、分割手段C1によって分割されて参照光L2となった光と、測定光L1となった光との差周波数により生じる干渉光L5のビート信号を検出する。
すなわち、参照光学系120により光路長が変更されて行くにつれて、対象部位Sbの測定位置(深さ)が変わって行き、断層画像処理手段140は各測定位置における複数のビート信号を検出するようになっている。
上記断層画像処理手段140は例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムを有し、CRTや液晶表示装置等からなるモニター160に接続されている。
そして、断層画像処理手段140により検出されたビート信号と、ミラー移動手段14における測定位置の情報とに基づいて、画像取得手段270により光断層画像が生成される。生成されたその光断層画像は、モニター160において表示される。
次に、上記構成を有する光コヒーレンス断層画像生成装置1の作用について説明する。断層画像を取得する際には、まずミラー12を矢印A方向に移動させることにより、測定可能領域内に対象部位Sbが位置するように光路長の調整が行われる。
その後、光源ユニット110から低コヒーレンス光Laが出射され、この低コヒーレンス光Laは分割手段C1により測定光L1と参照光L2とに分割される。測定光L1は光プローブ8から対象部位Sbの管腔内に向けて照射される。
そして、対象部位Sbからの反射光L3がミラー12において反射した参照光L2と合波され、反射光L3と参照光L2との干渉光L5が断層画像処理手段140によって検出される。この検出された干渉光L5が断層画像処理手段140において適当な波形補償、ノイズ除去を施し、対象部位Sbの屈折率分布、分光情報、偏光情報(複屈折率分布)等が計測でき、画像化できる。
このようにして取得された断層画像は、モニター160に表示される。
なお、光コヒーレンス断層画像生成装置1の方式としていわゆるTD方式を用いて説明したが、TD方式以外にも、単一ディテクタの代わりに分光計を用いるいわゆるSD(Spectral Domain)方式、光源をSLDではなく、波長掃引レーザを用いるいわゆるSS(Swept Source)方式の何れかを用いても良い。
(光プローブ8の構成例1)
次に本実施形態における光プローブ8の構成例1について詳細に説明する。図2は、光プローブ8の先端の概略構成の断面図である。光プローブ8は被覆21内部に複数の光ファイバ22を有する。光ファイバ22は、クラッドに被覆された測定光が伝搬するコアである。被覆21の材料としては人体に影響を与えないテフロン(登録商標)が好ましく用いられる。
クラッドは保護被覆を有していてもよい。図2では、4本の光ファイバ22を例示する。被覆21の先端にはバルーン24が取り付けられている。バルーンは、膨張材を充填することで膨張し、膨張材を開放することで収縮する機能を有する。バルーンの材質としては、例えば、低コヒーレンス光Laの波長に対して透明なシリコン樹脂を好ましく採用できる。シリコン樹脂は膨張収縮自在であり、丈夫な材質として知られている。バルーンは、例えば2重構造をしている。
膨張材には、空気等の気体や水等の液体を採用する。バルーン24へは、図示しない案内手段により膨張材を案内する。また、光コヒーレンス断層画像生成装置1は、案内手段へ膨張材を送り込み、また、案内手段から膨張材を吸引する図示しない膨張収縮手段を有する。案内手段の例としては、チューブ等である。光プローブ8内部又は外に備えられた図示しないチューブと接続されている。
膨張収縮手段の例としては、膨張材が気体の場合は気体ポンプ等であり、膨張材が液体の場合は液体ポンプ等である。シリンジ等であってもよい。チューブの先は、該ポンプやシリンジが付けられており、シリンジから気体もしくは液体をバルーン内に注入しバルーンを膨らませる。
図3は、光ファイバ22の光出射部23とバルーン24の結合状態を示す模式図である。光ファイバ22の光出射部23はバルーン24の内面に結合されている。光ファイバ22の光出射部23から出射する低コヒーレンス光Laが、バルーン24の外面から垂直に出射するように、光ファイバ22の光出射部23はバルーン24の内面に対して光軸が垂直になるように接着されている。具体的には、光出射部23はバルーン24の内面に直接接触されており、光出射部23とバルーン24に両方に接着剤が接着するように、接着剤26が肉盛り接着されている。シングルモードファイバは材質的にはシリコン系であり、バルーンと同質であることから、接着材にはシリコン系接着剤を採用することが望ましい。
図4は、診断補助として光プローブ8を使用する際に光プローブ8が膨張収縮する様子を説明する模式図である。説明の簡単化のため、例として光ファイバ22が2本の場合である。図4(a)は、管腔25内に光プローブ8を挿入した状態、図4(b)は、バルーン24を管腔25内に膨張させた状態を示す。
診断補助として光プローブ8を使用する際には、使用者は、図4(a)に示すように、光プローブ8を管腔25内に挿入する。次に使用者が図示しない空気ポンプなどの膨張収縮手段を用いて膨張材を、案内手段を用いてバルーン24に充填し、管腔25内に膨張させる。案内手段は、被覆21であってもよい。例えば、図4(b)に示すように、被覆内に矢印Bに示すように空気等の気体が送り出され、その空気圧によってバルーン24が膨張する。バルーン24は、管腔25に外面が接触するまで膨張される。この状態で、光源ユニット110から低コヒーレンス光Laが伝搬される。低コヒーレンス光Laは光出射部23から出射され、バルーン24を透過して管腔25を照射する。
管腔25を照射する光のスポット径は、光ファイバ22のコア径と開口数、そしてバルーン24の厚みに依存する。一般的なシングルモードの光ファイバ22を採用した場合、光ファイバ22のコア径は約9.2μmである。
開口数NAは、NA=n×sin(θ)で表される。ここで、nは光が進行する媒質の屈折率であり、θは光ファイバ22から出射される光の最大角である。シリコン樹脂の一般的な屈折率は1.4程度である。一般的なシングルモードの光ファイバ22の開口数NAは約2.0程度である。この数値を上記の式に適用すると、0.2=1.4×sin(θ)となり、θは、約8°となる。典型的なシリコン系のバルーン24の厚みは0.9mm程度である。膨張させた場合には、厚さが約0.6mmに薄くなる。従って、膨張させた場合に、バルーン24の外面におけるスポット径は、tan(8°)×0.6mm×2+9.2μm=187μmとなり、バルーン24の厚みが支配的となる。
かかるスポット径に集光された測定光L1は、管腔25の生体組織の屈折率等の情報を収集し、光ファイバ22に戻る。
(光プローブ8の構成例2)
次に本実施形態における光プローブ8の構成例2について詳細に説明する。図5は、光プローブ8の先端の概略構成を示す図である。図5(a)は、概略上面図、図5(b)はAA’を断面とする概略断面図である。
光プローブ8の構成例1との相違は、主にバルーンの構成にある。構成例1のバルーン24は、バルーン24全体に膨張材を充填可能となっている。一方、構成例2のバルーン24は、図5に示すように、膨張材を充填可能な充填部51をバルーン24の一部に有する。そして、光ファイバ22の光出射部23は、充填部51以外の箇所でバルーン24の内面に結合されている。
充填部51は、図5(b)に示す断面図では区切られているが、図5(a)に示すように各充填部51は結合されている。充填部51へは、被覆21の外側に設けられた案内手段であるチューブ52が気体や液体等の膨張材を案内する。使用者が図示しない空気ポンプなどの膨張収縮手段を用いて、チューブ52を介して膨張材をバルーン24に充填すると、充填部は膨張する。バルーン24が膨張すると、バルーン24を構成する材料は引き延ばされる。従って、光ファイバ22とバルーン24との結合部に力が加わる。一方、充填部51以外の箇所でバルーン24の内面に結合されていると、バルーン24が膨張しても、光ファイバ22とバルーン24との結合部には、力は加わり難い。従って、光プローブ8の構成例2は、膨張した際にも構成が安定しているというメリットを有する。
光プローブ8内部から、バルーン24の内面に光ファイバ22を導く上で、被覆21の角部Rを丸めておくことによりファイバが引っかかることも無い構造となっている。
バルーン24を膨らませることによる光ファイバ22の伸びに関しては、光プローブ8に光ファイバ22を導入する手前で撓ましておくことが好ましい。また、光プローブ8内で光ファイバ22を撓ましておいてもよい。このように、光ファイバ22を撓ましておくことで、バルーン24の膨張によるファイバの伸びを補うようになっている。
かかる光コヒーレンス断層画像生成装置1は、被検体の対象部位Sbの光プローブ8を位置決めして用いることが望ましい。そのためには、被検体の対象部位Sbを観察する必要がある。そこで、光プローブ8を内視鏡に併設し、内視鏡を用いて対象部位Sbを特定してから、診断補助の動作を実施することが望ましい。
図6は、実施形態の光プローブ8が挿通される内視鏡61を示す図である。以下、光コヒーレンス断層画像生成装置1に併設する内視鏡61について説明する。実施形態における光プローブ8は図6に示すように内視鏡61の鉗子挿通口62から鉗子挿通用チャンネルを経てその先端開口から光プローブ8の先端側を突出させることができる。
この内視鏡61は体腔内に挿入し易いように細長の挿入部63を有し、この挿入部63の後端には太幅の操作部64が設けてある。この挿入部63の後端付近には鉗子挿通口62が設けてあり、この鉗子挿通口62はその内部で鉗子挿通用チャンネルと連通している。
挿入部63内には図示しないライトガイドが挿通され、このライトガイドの入射端を光源装置に接続し、照明光を伝送して挿入部63の先端部に設けた照明窓から出射し、患部等を照明する。また、照明窓に隣接して観察窓が設けられ、この観察窓には対物光学系が取り付けられ、照明された患部等を光学系に観察できるようにしている。
そして、内視鏡61の先端部の観察光学系の観察の下で、患部等の注目する部分の管腔25側に光プローブ8により、低コヒーレンス光Laを照射し、その対象部位Sbの内部の断層画像データを得て、モニター160の表示面に光断層画像を表示できるようにしている。
(光コヒーレンス断層画像生成装置1の動作方法)
次いで、かかる技術的構成を有する光コヒーレンス断層画像生成装置1の動作方法について説明する。図7は、光コヒーレンス断層画像生成装置1の動作方法を示すフロー図である。
最初に、ステップS1にて、使用者は光プローブ8を被検体の体内に挿入する。例えば、食道に適用する場合、使用者は光プローブ8を口腔から挿入する。
次いでステップS2にて、内視鏡61を用いて口腔から食道を観察しつつ、食道内の対象部位Sbを特定する。そして、対象部位Sbに光プローブ8のバルーン24を接近させる。
次いでステップS3にて、使用者はポンプやシリンジ等を使ってバルーン24を膨張させる。食道の径は大凡25mm程度であるので、バルーン24を25mm以上に膨張させる。バルーン24の状態を内視鏡61で観察しつつ膨張させる。
次いで、ステップS4にて、管腔25に低コヒーレンス光Laを照射する。低コヒーレンス光Laを照射された管腔25においては、管腔25の生体組織の屈折率の情報が位相変調等の情報として収集された反射光L3として、光ファイバ22に戻る。
次いで、ステップS5にて、反射光L3は光ファイバ22から第3光ファイバFB3に伝搬し、サーキュレータCR2等を介して、断層画像処理手段140によって検出される。
次いで、ステップS6にて、反射光L3を解析する。検出された干渉光L5が断層画像処理手段140において適切な波形補償、ノイズ除去を施され、対象部位Sbの屈折率分布、分光情報、偏光情報(複屈折率分布)等が計測され、画像化される。
以上のような動作方法により、光コヒーレンス断層画像生成装置1を動作させることができる。
[第2の実施形態]
以上は、診断補助装置、光プローブ、及び診断補助装置の作動方法として、光コヒーレンス断層画像生成装置1を例に実施形態を説明したが、診断補助装置としては、光コヒーレンス断層画像生成装置1以外にも適用できる。以下、診断補助装置に蛍光分析装置に適用した実施形態を説明する。
図8は、蛍光分析装置2の模式図である。蛍光分析装置2は、光源ユニット110、サーキュレータCR3、上記した光プローブ8、分光装置80、スペクトル解析装置250、モニター160、第7光ファイバFB7、及び第8光ファイバFB8を備えている。
光源ユニット110は、上記で説明した通り光源111及び光学系112からなる。蛍光分析の場合、光源111は低コヒーレンス光である必要はなく、対象部位Sbに蛍光を励起させるに必要な波長、例えば紫外域の波長を有する光源を採用する。紫外域のLEDやキセノン光源を好ましく用いることができる。
分光装置80は、例えば回折格子81、CCD(Charge Coupled Device)82を有する。
スペクトル解析装置250は、CCD82の出力から蛍光のスペクトル分析を行う。
光源ユニット110を出射した蛍光励起光L6は、第7光ファイバFB7を伝搬し、サーキュレータCR3を経、コネクタ15を通じて光プローブ8に入射する。
光プローブ8は、蛍光励起光L6を対象部位Sbに照射する。光プローブ8は、コネクタ15を通して第7光ファイバFB7と着脱可能に構成されている。
蛍光励起光L6を照射された管腔25の対象部位Sbの生体組織は、蛍光を励起され、励起された蛍光L7は第7光ファイバFB7に戻る。蛍光L7は、第7光ファイバFB7に伝搬し、サーキュレータCR3を介して、第8光ファイバFB8に入射し、分光装置80によって検出される。
蛍光分光で使用するマルチファイバのコア径は105μmであるので上記の光コヒーレンス断層画像生成装置1と同様にバルーンの厚さを考慮すると蛍光分光のスポット径が0.35mmとなる。
分光装置80においては、第8光ファイバFB8から出射した蛍光L7は回折格子81を照射し、蛍光L7を構成する波長に応じた回折角に分離され分光される。分光された蛍光L7はCCD82に入射し、CCD82上の位置と波長との対応に関する情報としての電気信号がCCD82から出力される。
CCD82からの出力はスペクトル解析装置250に入射し、スペクトル解析装置250は蛍光を構成する波長の分布を解析すると供に画像信号を形成する。画像信号はモニター160に入力され、モニター160が蛍光分析の結果を画像として表示する。
以上のように、本発明によれば、低コヒーレンス光Laや蛍光励起光L6を伝送する光ファイバ22と、低コヒーレンス光Laや蛍光励起光L6を被検体に向けて出射する光ファイバの光出射部23が内面に結合されたバルーン24と、を有することで、出射光を対象部位Sb毎に管腔25の内面に確実に焦点位置を設定でき、有効な生体情報を得ることができる光プローブ8を提供することができる。
また、本発明によれば、バルーン24は、膨張剤を充填可能な充填部51を一部に有し、光出射部23は、充填部51以外の箇所でバルーン24の内面に結合されていることで、バルーン24を膨張させる際にも対象部位Sb毎に管腔25の内面に確実に出射光の焦点位置を設定でき、有効な生体情報を得ることができる光プローブ8を提供することができる。
また、本発明によれば、光プローブ8を有し、光プローブ8が出射し被検体において反射又は散乱した低コヒーレンス光Laが有する情報や、光プローブ8が出射した励起光により被検体において励起された蛍光に基づいて被検体の生体情報を生成することで、対象部位Sb毎に管腔25の内面に確実に出射光の焦点位置を設定でき、有効な生体情報を得ることができる診断補助装置を提供することができる。
また、本発明によれば、バルーン24に膨張材を案内する案内手段と、案内手段を通してバルーン24を膨張収縮させる膨張収縮手段と、を有することで、バルーン24を膨張させて管腔25を広げることができ、対象部位Sb毎に管腔25の内面に確実に出射光の焦点位置を設定でき、有効な生体情報を得ることができる診断補助装置を提供することができる。
また、本発明によれば、膨張材は少なくとも気体又は液体からなることで、バルーン24を対象部位Sb毎に管腔25の内面に沿って膨張させることができ、対象部位Sb毎に管腔25の内面に確実に出射光の焦点位置を設定でき、有効な生体情報を得ることができる診断補助装置を提供することができる。
また、本発明によれば、光プローブ8は着脱可能に構成されていることで、光プローブ8が破損等した際にも光プローブ8のみを交換することができる。
また、本発明によれば、光コヒーレンストモグラフィーの情報、又は蛍光の情報等の生体情報を得ることができる。
また、本発明によれば、被検体の生体情報を生成する診断補助装置の作動方法であって、光ファイバ22の光出射部23が内面に結合されたバルーン24を膨張させる工程と、光ファイバ22に低コヒーレンス光Laや蛍光励起光L6を伝送させ、光出射部23から低コヒーレンス光Laや蛍光励起光L6を被検体に向けて出射する工程と、被検体において反射又は散乱した低コヒーレンス光Laや励起された蛍光を検出する工程と、検出した低コヒーレンス光Laや蛍光が有する情報に基づいて生体情報を生成する工程と、を有することで、対象部位Sb毎に管腔25の内面に確実に出射光の焦点位置を設定でき、有効な生体情報を得ることができる診断補助装置の作動方法を提供することができる。
1 光コヒーレンス断層画像生成装置
2 蛍光分析装置
8 光プローブ
11 リレー光学系
12 ミラー
14 ミラー移動手段
15 コネクタ
21 被覆
22 光ファイバ
23 光出射
24 バルーン
25 管腔
26 接着剤
51 充填部
52 チューブ
61 内視鏡
62 鉗子挿通口
63 挿入部
64 操作部
80 分光装置
81 回折格子
110 光源ユニット
111 光源
112 光学系
120 参照光学系
140 断層画像処理手段
160 モニター
250 スペクトル解析装置
270 画像取得手段
C1 分割手段
C2 合波手段
CR1 サーキュレータ
CR2 サーキュレータ
CR3 サーキュレータ
FB1 第1光ファイバ
FB2 第2光ファイバ
FB3 第3光ファイバ
FB4 第4光ファイバ
FB5 第5光ファイバ
FB6 第6光ファイバ
FB7 第7光ファイバ
FB8 第8光ファイバ
La 低コヒーレンス光
Sb 対象部位

Claims (8)

  1. 低コヒーレンス光を伝送する光ファイバと、
    膨張材が充填されるように区画された充填部を一部に有し、前記低コヒーレンス光を被検体に向けて出射する前記光ファイバの光出射部が、当該充填部以外の箇所で内面に結合されたバルーンと、
    を有することを特徴とする光プローブ。
  2. 蛍光励起光を伝達する光ファイバと、
    膨張材が充填されるように区画された充填部を一部に有し、前記蛍光励起光を被検体に向けて出射する前記光ファイバの光出射部が、当該充填部以外の箇所で内面に結合されたバルーンと、
    を有することを特徴とする光プローブ。
  3. 請求項1に記載の光プローブを有し、
    前記光プローブが出射し被検体において反射又は散乱した低コヒーレンス光が有する情報に基づいて被検体の生体情報を生成することを特徴とする診断補助装置。
  4. 前記低コヒーレンス光が有する情報は、光コヒーレンストモグラフィーの情報であることを特徴とする請求項に記載の診断補助装置。
  5. 請求項2に記載の光プローブを有し、
    前記光プローブが出射した前記励起光により励起された蛍光が有する情報に基づいて被検体の生体情報を生成することを特徴とする診断補助装置。
  6. 前記バルーンに前記膨張材を案内する案内手段と、
    前記案内手段を通して前記バルーンを膨張収縮させる膨張収縮手段と、
    を有することを特徴とする請求項3から5の何れか一項に記載の診断補助装置。
  7. 前記膨張材は少なくとも気体又は液体からなることを特徴とする請求項に記載の診断補助装置。
  8. 前記光プローブは着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項からの何れか一項に記載の診断補助装置。
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