JP5017079B2 - 光画像計測装置 - Google Patents

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Description

この発明は、被測定物体に低コヒーレンス光を照射し、その反射光若しくは透過光を用いて被測定物体の表面形態や内部形態の画像を形成する光画像計測装置に関する。
近年、レーザ光源等から出力される低コヒーレンス光を用いて被測定物体の表面形態や内部形態を表す画像を形成する光画像計測技術が注目を集めている。この光画像計測技術は、X線CT装置のような人体に対する侵襲性を持たないことから、特に医療分野における応用の展開が期待されている。
特許文献1には、測定腕が回転式転向鏡(ガルバノミラー)により物体を走査し、参照腕に参照ミラーが設置されており、さらにその出口では、計測腕及び参照腕からの光束の干渉によって現れる光の強度が分光器で分析もされるという干渉器が利用されていて、参照腕には参照光光束位相を不連続な値で段階的に変える装置が設けられた構成の光画像計測装置が開示されている。
特許文献1の光画像計測装置は、特許文献2に開示された技術を基本とするいわゆる「フーリエドメインOCT(Fourier Domain Optical Coherence Tomography)」の手法を用いるものである。すなわち、被測定物体に対して低コヒーレンス光のビームを照射し、その反射光に基づく干渉光を分光(スペクトル分解)し、そのスペクトル強度分布をCCD等の光検出器で検出し、その検出結果をフーリエ変換することにより、被測定物体の深度方向の形態を画像化するものである。ここで、信号光と参照光から生成された干渉光は、光ファイバ(導光手段)により導かれてファイバ端から出射し、回折格子等によってスペクトル分解されて光検出器に検出されるようになっている。
更に、特許文献1に記載の光画像計測装置は、光ビーム(信号光)を走査するガルバノミラーを備え、それにより被測定物体の所望の測定対象領域の画像を形成できるようになっている。なお、この光画像計測装置においては、z方向に直交する1方向にのみ光ビームを走査するようになっているので、形成される画像は、光ビームの走査方向に沿った深度方向の2次元断層画像となる。
また、特許文献3には、このような光画像計測装置を眼科分野に応用した構成が開示されている。
特開平11−325849号公報 独国特許出願公開第DE4309056A1号明細書 特開2003−543号公報
このような光画像計測装置においては、干渉光を導く光ファイバのファイバ端の位置と、スペクトル分解された干渉光を検出する光検出器との位置関係が重要である。すなわち、これらの位置関係にずれが介在すると、スペクトル分解された干渉光が光検出器の受光面に適正に照射されなくなり、光検出器が干渉光を受光できなかったり、光検出器による受光光量が不十分になったりして、画像を適正に形成できないことがあった。
従来の光画像計測装置では、ファイバ端と光検出器の受光面との位置関係が乱れた場合、ファイバ端の位置や光検出器の位置をユーザが手作業で調整したり、メンテナンスサービス会社のサービスマンを呼び出して位置調整を行ってもらったりしていた。
このように、従来の光画像計測装置においては、多大な手間や時間を掛けてファイバ端と受光面との位置合わせを行わねばならないという問題があった。
また、ファイバ端と受光面との位置関係の適否は、実際に計測を実施しなければ分からなかったため、ユーザが望むタイミングで画像を取得できないこともあった。
なお、ファイバ端面は直径数μm程度と微小であることから、ファイバ端と光検出器の受光面との位置合わせは、非常に精密に行う必要がある。また、光検出器としてはラインセンサを用いることが多いが、ラインセンサの幅は一般に数μm〜十数μm程度であるため、幅方向における位置合わせを特に精密に行う必要がある。他方、ファイバ端と受光面との位置関係は、装置筐体に対する衝撃、温度や湿度等の環境条件などにより容易に変化してしまう。したがって、従来の光画像計測装置においては、ファイバ端と受光面との精密な位置合わせをかなりの頻度で実施しなければならなかった。
この発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、導光手段からの干渉光の出射位置と干渉光を受光する受光面との位置関係を容易に調整することが可能な光画像計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、低コヒーレンス光を出力する光源と、前記低コヒーレンス光を信号光と参照光とに分割し、被測定物体を経由した信号光を前記参照光に重畳させて干渉光を生成する干渉光生成手段と、前記干渉光を導光する導光手段と、前記導光された干渉光を分光する分光手段と、前記分光された干渉光を受光する受光手段と、を有し、前記受光手段による受光結果に基づいて前記被測定物体の画像を形成する光画像計測装置であって、前記導光手段及び前記分光手段を経由した光前記受光手段の受光面が受光する受光光量を特定する特定手段と、前記受光光量が略ピークとなるように前記導光手段の出射端と前記受光面との相対的な位置及び/又は方向を変更する変更手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記導光手段は光ファイバであり、前記変更手段は、駆動力を発生する駆動手段を含み、該発生された駆動力により前記光ファイバの出射端の位置及び/又は向きを変更する、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記変更手段は、駆動力を発生する駆動手段を含み、該発生された駆動力により前記受光面の位置及び/又は向きを変更する、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記出射端と前記受光面との間の複数の配置に対してそれぞれ前記受光光量を特定し、前記変更手段は、前記特定された複数の受光光量のうち最大の受光光量のときの前記出射端と前記受光面との配置に、前記相対的な位置及び/又は方向を変更する、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記受光手段により受光された前記光の受光光量がピークになるような、前記受光面上の照射位置を特定し、前記変更手段は、前記導光手段及び前記分光手段を経由した光が前記特定された照射位置に照射されるように、前記出射端と前記受光面との相対的な位置を変更する、ことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記受光手段による前記光の受光光量のピーク値をあらかじめ記憶し、前記受光手段により受光された前記光の受光光量と前記ピーク値とを比較することにより前記照射位置を特定する、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記受光手段による前記光の受光光量がピーク値となる範囲である許容範囲をあらかじめ記憶し、前記変更手段は、前記受光手段により受光された前記光の受光光量が前記許容範囲に含まれないときにのみ、前記出射端と前記受光面の相対的な位置を変更する、ことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の光画像計測装置あって、前記特定手段は、前記受光手段による前記光の受光光量がピーク値となる範囲である許容範囲をあらかじめ記憶し、前記受光手段により受光された前記光の受光光量が前記許容範囲に含まれないときに報知情報を出力する報知手段を更に備える、ことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記受光光量を解析して分光成分毎に受光光量を求め、前記光の分光成分毎の受光光量の差異を特定することにより前記受光面に対する前記光の照射方向を特定し、前記変更手段は、前記照射方向に基づいて前記出射端と前記受光面との相対的な方向を変更する、ことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記分光成分毎の受光光量の差異の適正値をあらかじめ記憶し、前記特定された差異と前記適正値とを比較することにより前記照射方向を特定する、ことを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記分光成分毎の受光光量の差異の許容範囲をあらかじめ記憶し、前記変更手段は、前記特定された差異が前記許容範囲に含まれないときにのみ、前記出射端と前記受光面との相対的な方向を変更する、ことを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記分光成分毎の受光光量の差異の許容範囲をあらかじめ記憶し、前記特定された差異が前記許容範囲に含まれないときに報知情報を出力する報知手段を更に備える、ことを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記変更手段は、プリズム部材と、前記出射端と前記受光面との間の光路中に前記プリズム部材を挿入する駆動機構とを含む、ことを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記光は、前記干渉光生成手段により生成された干渉光である、ことを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記光は、前記被測定物体を計測位置に配置させずに前記光源から低コヒーレンス光を出力することにより得られる参照光である、ことを特徴とする。
この発明に係る光画像計測装置は、干渉光を導光する導光手段と、導光された干渉光を分光する分光手段と、分光された干渉光を受光する受光手段と、導光手段及び分光手段を経由した光の受光手段の受光面に対する照射状態を特定する特定手段と、特定された照射状態に基づいて導光手段からの光の出射端と受光面との相対的な位置及び/又は方向を変更する変更手段と備えている。
このような光画像計測装置によれば、受光面に対する光の照射状態に基づいて、干渉光が出射される導光手段の出射端と、干渉光を受光する受光手段の受光面との位置関係を自動的に変更できるので、これらの位置関係の調整を容易に行うことが可能である。
この発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[装置構成]
まず、この実施形態に係る光画像計測装置の構成について図1〜図7を参照しながら説明する。ここで、図1は、この発明に係る光画像計測装置としての機能を有する眼底観察装置1の全体構成の一例を表している。図2は、眼底カメラユニット1A内の走査ユニット141の構成の一例を表している。図3は、OCTユニット150の構成の一例を表している。図4は、ファイバ端駆動機構244の構成の一例を表している。図5は、演算制御装置200のハードウェア構成の一例を表している。図6は、眼底観察装置1の制御系の構成の一例を表している。図7は、眼底カメラユニット1Aに設けられた操作パネル3aの構成の一例を表している。
[全体構成]
この実施形態に係る眼底観察装置1は、図1に示すように、眼底カメラユニット1A、OCTユニット150及び演算制御装置200を含んで構成されている。眼底カメラユニット1Aは、眼底表面の2次元画像を撮影する従来の眼底カメラとほぼ同様の光学系を有している。OCTユニット150は、光画像計測装置として機能する光学系を格納している。演算制御装置200は、各種の演算処理や制御処理等を実行するコンピュータを具備している。
OCTユニット150には、接続線152の一端が取り付けられている。接続線152の他端には、接続線152を眼底カメラユニット1Aに接続するコネクタ部151が取り付けられている。接続線152の内部には光ファイバが導通されている。このように、OCTユニット150と眼底カメラユニット1Aは、接続線152を介して光学的に接続されている。
〔眼底カメラユニットの構成〕
眼底カメラユニット1Aは、光学的に取得されるデータ(撮像装置10、12により検出されるデータ)に基づいて被検眼の眼底の表面の2次元画像を形成するために用いられる。ここで、眼底の表面の2次元画像とは、眼底の表面を撮影したカラー画像やモノクロ画像、更には蛍光画像(フルオレセイン蛍光画像、インドシアニングリーン蛍光画像等)などを表す。眼底カメラユニット1Aは、従来の眼底カメラと同様に、眼底Efを照明する照明光学系100と、この照明光の眼底反射光を撮像装置10に導く撮影光学系120とを備えている。
なお、詳細は後述するが、この実施形態の撮影光学系120における撮像装置10は、近赤外領域の波長を有する照明光を検出するものである。また、撮影光学系120には、可視領域の波長を有する照明光を検出する撮像装置12が別途設けられている。更に、撮影光学系120は、OCTユニット150からの信号光を眼底Efに導くとともに、眼底Efを経由した信号光をOCTユニット150に導くようになっている。
照明光学系100は、観察光源101、コンデンサレンズ102、撮影光源103、コンデンサレンズ104、エキサイタフィルタ105及び106、リング透光板107、ミラー108、LCD(Liquid Crystal Display)109、照明絞り110、リレーレンズ111、孔開きミラー112、対物レンズ113を含んで構成される。
観察光源101は、たとえば約400nm〜700nmの範囲に含まれる可視領域の波長の照明光を出力する。また、撮影光源103は、たとえば約700nm〜800nmの範囲に含まれる近赤外領域の波長の照明光を出力する。撮影光源103から出力される近赤外光は、OCTユニット150で使用する光の波長よりも短く設定されている(後述)。
また、撮影光学系120は、対物レンズ113、孔開きミラー112(の孔部112a)、撮影絞り121、バリアフィルタ122及び123、変倍レンズ124、リレーレンズ125、撮影レンズ126、ダイクロイックミラー134、フィールドレンズ(視野レンズ)128、ハーフミラー135、リレーレンズ131、ダイクロイックミラー136、撮影レンズ133、撮像装置10(撮像素子10a)、反射ミラー137、撮影レンズ138、撮像装置12(撮像素子12a)、レンズ139及びLCD140を含んで構成される。
更に、撮影光学系120には、ダイクロイックミラー134、ハーフミラー135、ダイクロイックミラー136、反射ミラー137、撮影レンズ138、レンズ139及びLCD140が設けられている。
ダイクロイックミラー134は、照明光学系100からの照明光の眼底反射光(約400nm〜800nmの範囲に含まれる波長を有する)を反射するとともに、OCTユニット150からの信号光LS(たとえば約800nm〜900nmの範囲に含まれる波長を有する;後述)を透過させるように構成されている。
また、ダイクロイックミラー136は、照明光学系100からの可視領域の波長を有する照明光(観察光源101から出力される波長約400nm〜700nmの可視光)を透過させるとともに、近赤外領域の波長を有する照明光(撮影光源103から出力される波長約700nm〜800nmの近赤外光)を反射するように構成されている。
LCD140には、被検眼Eを固視させるための固視標(内部固視標)などが表示される。LCD140からの光は、レンズ139により集光された後に、ハーフミラー135により反射され、フィールドレンズ128を経由してダイクロイックミラー136に反射される。更に、この光は、撮影レンズ126、リレーレンズ125、変倍レンズ124、孔開きミラー112(の孔部112a)、対物レンズ113等を経由して、被検眼Eに入射する。それにより、被検眼Eの眼底Efに内部固視標等が投影される。
撮像素子10aは、テレビカメラ等の撮像装置10に内蔵されたCCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子であり、特に、近赤外領域の波長の光を検出するものである。つまり、撮像装置10は、近赤外光を検出する赤外線テレビカメラである。撮像装置10は、近赤外光を検出した結果として映像信号を出力する。
タッチパネルモニタ11は、この映像信号に基づいて、眼底Efの表面の2次元画像(眼底画像Ef′)を表示する。また、この映像信号は演算制御装置200に送られ、そのディスプレイ(後述)に眼底画像が表示されるようになっている。
なお、撮像装置10による眼底撮影時には、たとえば照明光学系100の撮影光源103から出力される近赤外領域の波長を有する照明光が用いられる。
一方、撮像素子12aは、テレビカメラ等の撮像装置12に内蔵されたCCDやCMOS等の撮像素子であり、特に、可視領域の波長の光を検出するものである。つまり、撮像装置12は、可視光を検出するテレビカメラである。撮像装置12は、可視光を検出した結果として映像信号を出力する。
タッチパネルモニタ11は、この映像信号に基づいて、眼底Efの表面の2次元画像(眼底画像Ef′)を表示する。また、この映像信号は演算制御装置200に送られ、そのディスプレイ(後述)に眼底画像が表示されるようになっている。
なお、撮像装置12による眼底撮影時には、たとえば照明光学系100の観察光源101から出力される可視領域の波長を有する照明光が用いられる。
眼底カメラユニット1Aには、走査ユニット141とレンズ142とが設けられている。走査ユニット141は、OCTユニット150から出力される光(信号光LS;後述)の眼底Efに対する照射位置を走査するための構成を具備する。走査ユニット141は、この発明の「走査手段」の一例として機能するものである。
レンズ142は、OCTユニット150から接続線152を通じて導光された信号光LSを平行な光束にして走査ユニット141に入射させる。また、レンズ142は、走査ユニット141を経由してきた信号光LSの眼底反射光を集束させるように作用する。
図2に、走査ユニット141の具体的構成の一例を示す。走査ユニット141は、ガルバノミラー141A、141Bと、反射ミラー141C、141Dとを含んで構成されている。
ガルバノミラー141A、141Bは、それぞれ回動軸141a、141bを中心に回動可能に配設された反射ミラーである。各ガルバノミラー141A、141Bは、後述の駆動機構(図6に示すミラー駆動機構241、242)によって回動軸141a、141bを中心にそれぞれ回動されて、その反射面(信号光LSを反射する面)の向き、すなわちガルバノミラー141A、141Bの位置がそれぞれ変更されるようになっている。
回動軸141a、141bは、互いに直交するように配設されている。図2においては、ガルバノミラー141Aの回動軸141aは、同図の紙面に対して平行方向に配設されている。また、ガルバノミラー141Bの回動軸141bは、同図の紙面に対して直交する方向に配設されている。
すなわち、ガルバノミラー141Bは、図2中の両側矢印に示す方向に回動可能に構成され、ガルバノミラー141Aは、当該両側矢印に対して直交する方向に回動可能に構成されている。それにより、この一対のガルバノミラー141A、141Bは、信号光LSの反射方向を互いに直交する方向に変更するようにそれぞれ作用する。図1、図2から分かるように、ガルバノミラー141Aを回動させると信号光LSはx方向に走査され、ガルバノミラー141Bを回動させると信号光LSはy方向に走査されることになる。
ガルバノミラー141A、141Bにより反射された信号光LSは、反射ミラー141C、141Dにより反射され、ガルバノミラー141Aに入射したときと同じ向きに進行するようになっている。
なお、前述のように、接続線152の内部には光ファイバ152aが導通されている。光ファイバ152aの端面152bは、レンズ142に対峙して配設される。端面152bから出射した信号光LSは、レンズ142に向かってビーム径を拡大しつつ進行するが、レンズ142によって平行な光束とされる。逆に、眼底Efを経由した信号光LSは、レンズ142により、端面152bに向けて集束されて光ファイバ152aに導かれるようになっている。
〔OCTユニットの構成〕
次に、図3を参照しつつOCTユニット150の構成について説明する。OCTユニット150は、光学的に取得されるデータ(後述のCCD184により検出されるデータ)に基づいて眼底の断層画像を形成するための装置である。
OCTユニット150は、従来の光画像計測装置とほぼ同様の光学系を備えている。すなわち、OCTユニット150は、光源から出力された光を参照光と信号光に分割するとともに、被測定物体(眼底Ef)を経由した信号光を参照光に重畳して干渉光を生成する干渉計と、この干渉光を検出し、その検出結果としての信号(検出信号)を演算制御装置200に向けて出力する手段とを具備している。演算制御装置200は、この検出信号を解析することにより被測定物体の断層画像を形成する。
低コヒーレンス光源160は、低コヒーレンス光L0を出力するスーパールミネセントダイオード(SLD)や発光ダイオード(LED)等の広帯域光源により構成されている。低コヒーレンス光L0は、たとえば、近赤外領域の波長を有し、かつ、数十マイクロメートル程度の時間的コヒーレンス長を有する光とされる。低コヒーレンス光源160は、この発明の「光源」の一例に相当している。
低コヒーレンス光L0は、眼底カメラユニット1Aの照明光(波長約400nm〜800nm)よりも長い波長、たとえば約800nm〜900nmの範囲に含まれる波長を有している。
低コヒーレンス光源160から出力された低コヒーレンス光L0は、光ファイバ161を通じて光カプラ162に導かれる。光ファイバ161は、たとえばシングルモードファイバないしはPMファイバ(Polarization maintaining fiber;偏波面保持ファイバ)等によって構成されている。光カプラ162は、低コヒーレンス光L0を参照光LRと信号光LSとに分割する。
なお、光カプラ162は、光を分割する手段(スプリッタ;splitter)、及び、光を重畳する手段(カプラ;coupler)の双方として作用するものであるが、ここでは慣用的に「光カプラ」と称することにする。
光カプラ162により生成された参照光LRは、シングルモードファイバ等からなる光ファイバ163により導光されてファイバ端面から出射される。出射された参照光LRは、コリメータレンズ171により平行光束とされた後に、ガラスブロック172及び濃度フィルタ173を経由し、参照ミラー174により反射される。
参照ミラー174により反射された参照光LRは、再び濃度フィルタ173及びガラスブロック172を経由し、コリメータレンズ171によって光ファイバ163のファイバ端面に集光される。集光された参照光LRは、光ファイバ163を通じて光カプラ162に導かれる。
ここで、ガラスブロック172と濃度フィルタ173は、参照光LRと信号光LSの光路長(光学距離)を合わせるための遅延手段として、また参照光LRと信号光LSの分散特性を合わせるための分散補償手段として作用している。
また、濃度フィルタ173は、参照光の光量を減少させる減光フィルタとしても作用するものであり、たとえば回転型のND(Neutral Density)フィルタによって構成される。濃度フィルタ173は、モータ等の駆動装置を含んで構成される駆動機構によって回転駆動されることにより、参照光LRの光量の減少量を変更させるように作用する。それにより、干渉光LCの生成に寄与する参照光LRの光量を変更させることができる。
また、参照ミラー174は、参照光LRの進行方向(図3に示す両側矢印方向)に移動されるように構成されている。このような構成により、被検眼Eの眼軸長などに応じた参照光LRの光路長を確保することができる。また、参照ミラー174を移動させることにより、眼底Efの任意の深度位置の画像を取得することができる。なお、参照ミラー174は、モータ等の駆動装置を含んで構成される駆動機構(後述の参照ミラー駆動機構243;図6参照)によって移動される。
一方、光カプラ162により生成された信号光LSは、シングルモードファイバ等からなる光ファイバ164により接続線152の端部まで導光される。接続線152の内部には光ファイバ152aが導通されている。なお、光ファイバ164と光ファイバ152aとは、単一の光ファイバにより構成されていてもよいし、また、各々の端面同士を接合するなどして一体的に形成されたものであってもよい。いずれにしても、光ファイバ164、152aは、眼底カメラユニット1AとOCTユニット150との間で、信号光LSを伝送可能に構成されていれば十分である。
信号光LSは、接続線152内部を導光されて眼底カメラユニット1Aに案内される。更に、信号光LSは、レンズ142、走査ユニット141、ダイクロイックミラー134、撮影レンズ126、リレーレンズ125、変倍レンズ124、撮影絞り121、孔開きミラー112の孔部112a、対物レンズ113を経由して、被検眼Eに入射するようになっている。なお、信号光LSを被検眼Eに入射させるときには、バリアフィルタ122、123は、それぞれ光路から事前に退避されるようになっている。
被検眼Eに入射した信号光LSは、眼底Ef上にて結像し反射される。このとき、信号光LSは、眼底Efの表面で反射されるだけでなく、眼底Efの深部領域にも到達して屈折率境界において散乱される。したがって、眼底Efを経由した信号光LSは、眼底Efの表面形態を反映する情報と、眼底Efの深層組織の屈折率境界における後方散乱の状態を反映する情報とを含んだ光となっている。この光を単に「信号光LSの眼底反射光」と呼ぶことがある。
信号光LSの眼底反射光は、眼底カメラユニット1A内の上記経路を逆向きに進行して光ファイバ152aの端面152bに集光される。そして、信号光LSは、光ファイバ152aを通じてOCTユニット150に入射し、光ファイバ164を通じて光カプラ162に戻ってくる。
光カプラ162は、眼底Efを経由して戻ってきた信号光LSと、参照ミラー174にて反射された参照光LRとを重畳して干渉光LCを生成する。生成された干渉光LCは、シングルモードファイバ等からなる光ファイバ165に導かれる。そして、干渉光LCは、光ファイバ165のファイバ端165aから出射してスペクトロメータ180に入力される。
なお、この実施形態ではマイケルソン型の干渉計を採用しているが、たとえばマッハツェンダー型など任意のタイプの干渉計を適宜に採用することが可能である。なお、この発明に係る「干渉光生成手段」は、たとえば、光カプラ162と、信号光LSの光路上の光学部材(つまり光カプラ162と眼底Efとの間に配置された光学部材)と、参照光LRの光路上の光学部材(つまり光カプラ162と参照ミラー174との間に配置された光学部材)とを含んで構成され、特に、光カプラ162、光ファイバ163、164及び参照ミラー174を具備する干渉計を含んで構成される。
また、光ファイバ165は、この発明の「導光手段」の一例として機能するものであり、ファイバ端165aは、この発明の「出射端」の一例に相当するものである。
スペクトロメータ(分光計)180は、コリメータレンズ181、回折格子182、結像レンズ183、CCD184を含んで構成される。この実施形態の回折格子182は、光を透過させる透過型の回折格子であるが、光を反射する反射型の回折格子を用いることも可能である。また、CCD184に代えて、その他の光検出素子を適用することももちろん可能である。
スペクトロメータ180に入射した干渉光LCは、コリメータレンズ181により平行光束とされた後、回折格子182によって分光(スペクトル分解)される。分光された干渉光LCは、結像レンズ183によってCCD184の撮像面上に結像される。CCD184は、分光された干渉光LCの各スペクトル成分(分光成分)を受光して電気的な信号に変換して演算制御装置200に出力する。CCD184は、たとえば、複数のCCD素子を直線状に配設したCCDラインセンサからなる。
ここで、回折格子182は、この発明の「分光手段」の一例として機能する。また、CCD184は、この発明の「受光手段」の一例として機能するものである。
計測を行う際には、CCD184を構成するCCD素子の配列方向と、干渉光LCのスペクトル成分の広がり方向とを一致させる必要がある。すなわち、各CCD素子が、対応するスペクトル成分を受光するように、ファイバ端165aとCCD184の受光面との相対的な位置関係を調整する必要がある。
以下に説明するファイバ端駆動機構244は、当該位置合わせを行うためにファイバ端165aの位置を変更するものである。
ファイバ端駆動機構244は、たとえばステッピングモータ等のアクチュエータと、このアクチュエータが出力する駆動力を伝達する伝達機構とを含んで構成されている。この伝達機構は、たとえば光ファイバ165の端面(つまり干渉光LCの出射端)以外の部位に接続されており、アクチュエータが発生した駆動力をファイバ端165aに伝達するようになっている。
ファイバ端駆動機構244は、光ファイバ165の端面に平行な方向や、端面に直交する方向にファイバ端165aを移動させる。それにより、ファイバ端165aは、端面の向きを固定した状態で3次元的に移動される。更に、ファイバ端駆動機構244は、端面の向きを変更させるようにファイバ端165aの位置を移動する。
ここで、端面を3次元的に移動させるための駆動力を発生するアクチュエータと、端面の向きを変更させるための駆動力を発生するアクチュエータとを個別に設けることもできるし、単一のアクチュエータが発生する駆動力を個別の伝達機構で伝達することにより3次元的な移動と端面の向きの変更とを実現させてもよい。また、3次元的な移動についても、各方向へ移動させるためのアクチュエータをそれぞれ設けてもよいし、単一のアクチュエータによる駆動力を個別の伝達機構で伝達して各方向への移動を実現させてもよい。同様に、端面の向きの変更についても、各方向毎に個別のアクチュエータを設けてもよいし、単一のアクチュエータによる駆動力を個別の伝達機構で伝達することにより、端面の向きを各方向に変更させてもよい。
ファイバ端駆動機構244の構成の一例を図4に示す。図4に示すファイバ端駆動機構244は、光ファイバ165の長手方向(干渉光LCの出射方向)に対して直交する方向にファイバ端165aを移動させるものである。
図4に示すファイバ端駆動機構244は、アクチュエータ244aにより駆動力を発生する。アクチュエータ244aは、この発明の「駆動手段」の一例として機能するものである。
アクチュエータ244aが発生した駆動力は、図示しない伝達機構により駆動力印可部材244bに伝達され、駆動力印可部材244bを図4中の矢印方向(図4の紙面における上下方向)に移動させる。駆動力印可部材244bには、光ファイバ保持部材244cが接続されている。光ファイバ保持部材244cは、ファイバ端165aの近傍部位にて光ファイバ165を保持している。
光ファイバ保持部材244cは、駆動力印可部材244bとの接続部位に対向する部位において、ピストン部材244eの端部に接続されている。ピストン部材244eは、シリンダ部材244dの開口部に挿入されており、シリンダ部材244dの内部を図4の矢印方向に移動可能に構成されている。ここで、ピストン部材244eの移動方向は、前述した駆動力印可部材244bの移動方向と同じである。シリンダ部材244dの他端側、すなわち開口部の反対側は、OCTユニット150の筐体の内壁等に固定されている。
ピストン部材244eの光ファイバ保持部材244cとの接続部位に対向する部位は、開口を形成している。つまり、ピストン部材244eは、その開口部をシリンダ部材244dの開口部に挿入するようにして、シリンダ部材244dの内部に挿入されている。
シリンダ部材244dとピストン部材244eの内部領域には、これらを離反させる方向に弾性力を付加するバネ部材244fが設けられている。この弾性力の付加方向は、図4の紙面における下方向である。
このように構成されたファイバ端駆動機構244は、次のように作用する。まず、バネ部材244fによる弾性力は、光ファイバ保持部材244cに対して図4の紙面の下方向に常に付加されている。アクチュエータ244aが発生した駆動力は、図4の紙面の上下方向に駆動力印可部材244bを移動させる。光ファイバ保持部材244cは、駆動力印可部材244bと一体的に移動する。バネ部材244fによる弾性力は、駆動力印可部材244bとピストン部材244eとで光ファイバ保持部材244cを挟み込む力として作用する。それにより、光ファイバ保持部材244cは、アクチュエータ244aからの駆動力により移動されていないときに静止状態を保つこととなる。
光ファイバ165のファイバ端165aは、以上のようなファイバ端駆動機構244により、図4の紙面の上下方向に移動される。
なお、図4のファイバ端駆動機構244と同様の機構を設けることにより、図4の紙面に直交する方向にファイバ端165aを移動させることができる。それにより、光ファイバ165の長手方向(干渉光LCの出射方向)に対して直交する方向において、ファイバ端165aを2次元的に移動させることができる。
また、この実施形態に係るファイバ端駆動機構244は、このような2次元的移動を可能とするファイバ駆動機構の全体を光ファイバ165の長手方向(干渉光LCの出射方向)に移動させる機構を備えていてもよい。それにより、ファイバ端165aとCCD184との間の光学的距離がずれた場合などに、これらの間の距離を修正することが可能になる。
更に、この実施形態に係るファイバ端駆動機構244は、以上のような3次元的移動を可能とするファイバ駆動機構(3次元移動機構)の全体を傾斜させる機構(傾斜機構)を備えていてもよい。それにより、ファイバ端165aの端面の向きを変更することができ、干渉光LCの出射方向を変更することができる。
なお、ファイバ端165aの端面の向きを変更する傾斜機構全体を3次元的に移動させる3次元移動機構を設けるようにしてもよい。いずれにしても、この実施形態に係るファイバ端駆動機構244は、光ファイバ165の長手方向に直交する方向にファイバ端165aを3次元的に移動するとともに、ファイバ端165aの端面の向きを変更するように作用するように構成されている。
ファイバ端駆動機構244(及びこれを制御する制御部210)は、この発明の「変更手段」の一例に相当する。なお、この変更手段は、上記の3次元的な移動を構成する3つの1次元的な移動、及び、上記の端面の向きの変更のうち、少なくとも1つの動作を実行可能であれば十分である。ただし、実用上、ファイバ端165aとCCD184の受光面との位置ずれは、任意の方向に発生するので、ファイバ端駆動機構244によるファイバ端165aの移動方向の自由度は大きい方がよい。
〔演算制御装置の構成〕
次に、演算制御装置200の構成について説明する。演算制御装置200は、スペクトロメータ180のCCD184から入力される検出信号を解析して、被検眼Eの眼底Efの断層画像を形成する処理を行う。このときの解析手法は、従来のフーリエドメインOCTの手法と同様である。
また、演算制御装置200は、眼底カメラユニット1Aの撮像装置10、12から出力される映像信号に基づいて眼底Efの表面の形態を示す2次元画像(の画像データ)を形成する。
更に、演算制御装置200は、眼底カメラユニット1A及びOCTユニット150の各部の制御を実行する。
演算制御装置200は、眼底カメラユニット1Aの制御として、たとえば、観察光源101や撮影光源103による照明光の出力制御、エキサイタフィルタ105、106やバリアフィルタ122、123の光路上への挿入/退避動作の制御、LCD140等の表示装置の動作の制御、照明絞り110の移動制御(絞り値の制御)、撮影絞り121の絞り値の制御、変倍レンズ124の移動制御(倍率の制御)などを行う。また、演算制御装置200は、走査ユニット141内のガルバノミラー141A、141Bの動作(反射面の向きの変更動作)の制御を行う。
また、演算制御装置200は、OCTユニット150の制御として、たとえば、低コヒーレンス光源160による低コヒーレンス光L0の出力制御、参照ミラー174の移動制御、濃度フィルタ173の回転動作(参照光LRの光量の減少量の変更動作)の制御、CCD184の蓄積時間の制御、光ファイバ165のファイバ端165aとCCD184との位置関係の制御などを行う。
なお、この実施形態では、ファイバ端駆動機構244を制御して光ファイバ165のファイバ端165aの位置(向きを含む)を変更することにより、ファイバ端165aとCCD184との位置関係を変更するようになっている。
ファイバ端駆動機構244のアクチュエータがステッピングモータである場合、演算制御装置200(制御部210)は、このステッピングモータに対してパルス信号を送信する。ステッピングモータは、このパルス信号のパルス数に応じた距離だけファイバ端165aを目的の方向に移動させるように動作し、また、パルス数に応じた角度だけファイバ端165a(端面)の向きを変更させるように動作する。
なお、一つのパルスに対応する移動距離(単位移動距離)や傾斜角度(単位傾斜角度)は、あらかじめ設定されている。演算制御装置200(制御部210)は、目的の移動距離や傾斜角度に応じたパルス数を含むパルス信号をファイバ端駆動機構244に送信することにより、ファイバ端165aの位置を制御する。
このような演算制御装置200のハードウェア構成の一例について、図5を参照しつつ説明する。
演算制御装置200は、従来のコンピュータと同様のハードウェア構成を備えている。具体的には、マイクロプロセッサ201、RAM202、ROM203、ハードディスクドライブ(HDD)204、キーボード205、マウス206、ディスプレイ207、画像形成ボード208及び通信インターフェイス(I/F)209を含んで構成されている。以上の各部は、バス200aを介して接続されている。
マイクロプロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等を含んで構成され、ハードディスクドライブ204に格納された制御プログラム204aをRAM202上に展開することにより、この実施形態に特徴的な動作を実行する。
また、マイクロプロセッサ201は、前述した装置各部の制御や、各種の演算処理などを実行する。また、キーボード205やマウス206からの操作信号に対応する装置各部の制御、ディスプレイ207による表示処理の制御、通信インターフェイス209による各種のデータや制御信号等の送受信処理の制御などを実行する。
キーボード205、マウス206及びディスプレイ207は、眼底観察装置1のユーザインターフェイスとして使用される。キーボード205は、たとえば文字や数字等をタイピング入力するためのデバイスとして用いられる。マウス206は、ディスプレイ207の表示画面に対する各種入力操作を行うためのデバイスとして用いられる。
また、ディスプレイ207は、たとえばLCDやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等からなる任意の表示デバイスであり、眼底観察装置1により形成された眼底Efの画像などの各種の画像を表示したり、操作画面や設定画面などの各種の画面を表示したりする。
なお、眼底観察装置1のユーザインターフェイスは、このような構成に限定されるものではなく、たとえばトラックボール、ジョイスティック、タッチパネル式のLCD、眼科検査用のコントロールパネルなど、各種情報を表示出力する機能と、各種情報を入力したり装置の操作を行ったりする機能とを具備する任意のユーザインターフェイス手段を用いて構成することが可能である。
画像形成ボード208は、眼底Efの画像(画像データ)を形成する処理を行う専用の電子回路である。この画像形成ボード208には、眼底画像形成ボード208aとOCT画像形成ボード208bとが設けられている。
眼底画像形成ボード208aは、眼底カメラユニット1Aの撮像装置10や撮像装置12からの映像信号に基づいて眼底画像の画像データを形成するように動作する、専用の電子回路である。
また、OCT画像形成ボード208bは、OCTユニット150のスペクトロメータ180のCCD184からの検出信号に基づいて眼底Efの断層画像の画像データを形成するように動作する、専用の電子回路である。
このような画像形成ボード208を設けることにより、眼底画像や断層画像の画像データを形成する処理の処理速度を向上させることができる。
通信インターフェイス209は、マイクロプロセッサ201からの制御信号を、眼底カメラユニット1AやOCTユニット150に送信する処理を行う。また、通信インターフェイス209は、眼底カメラユニット1Aの撮像装置10、12からの映像信号や、OCTユニット150のCCD184からの検出信号を受信して、画像形成ボード208に入力する処理などを行う。このとき、通信インターフェイス209は、撮像装置10、12からの映像信号を眼底画像形成ボード208aに入力し、CCD184からの検出信号をOCT画像形成ボード208bに入力するように動作する。
また、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークに演算制御装置200を接続させる場合には、LANカード等のネットワークアダプタや、モデム等の通信機器を通信インターフェイス209に具備させる。その場合、制御プログラム204aを格納するサーバを当該ネットワーク上に設置するとともに、演算制御装置200を当該サーバのクライアント端末として構成することにより、この発明に係る動作を眼底観察装置1に実行させることができる。
〔制御系の構成〕
次に、眼底観察装置1の制御系の構成について図6、図7を参照しつつ説明する。図6には、眼底観察装置1が具備する構成のうち、この発明に係る動作や処理に関わる部分が特に記載されている。図7には、眼底カメラユニット1Aに設けられた操作パネル3aの構成の一例が記載されている。
(制御部)
眼底観察装置1の制御系は、図6に示す演算制御装置200の制御部210を中心に構成される。制御部210は、マイクロプロセッサ201、RAM202、ROM203、ハードディスクドライブ204(制御プログラム204a)、通信インターフェイス209等を含んで構成される。
制御部210は、制御プログラム204aに基づいて動作するマイクロプロセッサ201によって前述した各種の制御を行う。特に、制御部210は、眼底カメラユニット1Aについて、ガルバノミラー141A、141Bの位置を変更させるミラー駆動機構241、242の制御を行う。
また、OCTユニット150について、制御部210は、低コヒーレンス光源160やCCD184の制御、光ファイバ165のファイバ端165aの位置を変更するファイバ端駆動機構244の制御、参照光LRの進行方向に参照ミラー174を移動させる参照ミラー駆動機構243の制御などを実行する。制御部210は、前述のようにしてファイバ端165aの位置を変更させることによりファイバ端165aとCCD184との位置関係の調整を行うもので、この発明の「制御手段」の一例に相当している。
なお、この実施形態では、ファイバ端165aの位置を移動させることでファイバ端165aとCCD184との位置関係の調整を行うように構成するが、この発明においては、CCD184(受光面)の位置を移動させる構成や、ファイバ端165aとCCD184の双方を移動させる構成を適用することも可能である。いずれにしても、干渉光LCを導く光ファイバ165のファイバ端165aと、スペクトロメータ180のCCD184との相対位置を変更可能に構成されていれば十分である。
また、制御部210は、眼底観察装置1により取得される2種類の画像、すなわち眼底カメラユニット1Aにより得られる眼底Efの表面の2次元画像と、OCTユニット150により得られる検出信号に基づく眼底Efの断層画像とを、ユーザインターフェイス(UI)240の表示部240Aに表示させる。これらの画像は、それぞれ別々に表示部240Aにさせることもできるし、それらを並べて同時に表示させることもできる。
(照射状態特定部)
制御部210には、照射状態特定部211が設けられている。照射状態特定部211は、CCD184の受光面に対する干渉光LCの照射状態を特定するもので、この発明の「特定手段」の一例として機能する。ここで、「照射状態」には、CCD184の受光面に対する干渉光LCの照射位置と、受光面に対する干渉光LCの照射方向とが含まれるものとする。
受光面に対する干渉光LCの照射位置がずれている場合、受光面に配列されたCCD素子の一部又は全部が干渉光LCを受光できない、したがって、干渉光LCのスペクトル成分の一部又は全部を検出できず、OCT画像を形成できなくなる。また、受光面に対する干渉光LCの照射方向がずれている場合には、受光面に配列されたCCD素子に対して干渉光LCの各スペクトル成分が不適正な方向から入射する。したがって、各CCD素子により検出されるスペクトル成分の受光量が実際の光量(強度)を反映しないものとなり、適正なOCT画像を形成できなくなる。
照射状態特定部211は、受光面に対する干渉光LCの照射状態を特定することにより、上記のような問題が発生しているか否かを判定する機能を有する。以下、照射状態特定部211の動作の一例を説明する。
干渉光LCの照射状態の特定処理は、次のような計測の結果を利用して行う。CCD184は、ファイバ端165aから出射して回折格子182により分光された光を受光し、その受光結果を演算制御装置200に送る。この計測に用いられる光(計測光と呼ぶことにする)は、干渉光LCであってもよいし、その他の光であってもよい。その他の光としては、たとえば、低コヒーレンス光L0に基づく参照光LRを用いることができる。この計測光としての参照光LRは、被測定物体を計測位置に配置させずに低コヒーレンス光L0を出力することにより取得可能である。また、計測光を出力する専用の光源を設けてもよい。
照射状態特定部211は、CCD184による計測光の受光結果を解析して計測光の受光光量を特定する。そのために、たとえば、照射状態特定部211は、検出光の受光光量の適正値をあらかじめ記憶している。
ここで、「適正」とは、CCD184の受光面に対して計測光が適正に照射される状態、つまり計測光の各スペクトル成分が受光面上の所定位置に照射される状態を意味する。このような適正な照射状態においては、OCT画像を好適に形成することができる。なお、OCT画像を好適に取得可能な範囲内における計測光の照射位置のずれは許容されるものとする。
この適正値は、たとえば計測光のスペクトル分布、すなわち各スペクトル毎の適正な受光光量を表す情報である。換言すると、この適正値は、計測光が適正に照射される状態におけるCCD184の複数のCCD素子による受光光量の分布を表す情報である。この適正値は、CCD184の受光面と光ファイバ165のファイバ端165aとを実際に位置合わせし、その状態において計測光の受光光量を実際に計測することにより取得できる。なお、計測光の出力光量やOCTユニット150の光学系の構成などを基に、理論的に適正値を求めることも可能である。
照射状態特定部211は、CCD184による計測光の受光光量と適正値とを比較することにより、CCD184の受光面に対する計測光の照射位置、すなわち干渉光LCの照射位置を特定する。照射状態特定部211は、CCD184の複数のCCD素子による計測光の受光光量の分布と、適正値に示す受光光量の分布とを比較することにより、計測光の照射位置のずれを次のようにして判定することができる。ここでは、CCD184は、CCDラインセンサであるとする。
まず、CCD素子の配列方向のほぼ同じ位置に双方の受光光量が分布しており、かつ、複数のCCD素子による受光光量が適正値と比較してほぼ一様に小さい場合、計測光の照射位置は、CCD素子の配列方向へのずれは許容でき、配列方向に直交する方向(幅方向)にずれていると判定できる。
更に、適正値に対する計測光の受光光量の値に基づいて、幅方向へのずれの方向や大きさを特定することができる。たとえば、受光光量が適正値の半分であれば、CCD素子の幅方向の長さの半分の距離だけ照射位置がずれていると判定することができる。なお、CCD184が計測光を全く受光できないときには、計測光が少しでも受光できるようになるまで、ファイバ端165aを移動制御することが望ましい。
また、適正値に示す分布に対して計測光の受光光量の分布がCCD素子の配列方向にずれている場合、計測光の照射位置は、CCD素子の配列方向にずれていると判定できる。
更に、配列方向における双方の分布の変位、つまりCCD素子何個分だけ変位しているかを求めることにより、配列方向におけるずれの方向や大きさを特定することができる。たとえば、CCD素子10個分だけ変位しているときには、CCD素子の配列方向の長さの10倍の距離だけ照射位置がずれていると判定できる。
なお、計測光の照射位置が配列方向にずれていると、計測光の全てのスペクトル成分をCCD184が受光できないことがあり、その場合には、一部の分布しか取得することができない。そこで、取得された分布が全分布のどの部分に相当するかを判断することにより、計測光の照射位置の配列方向へのずれを特定することも可能である。
次に、CCD184の受光面に対する計測光(干渉光LC)の照射方向を特定する処理について説明する。計測光の照射方向が適正方向からずれていると、計測光のスペクトル成分の受光光量に差異が生じる。すなわち、計測光が適正な方向から照射されている場合と比較して、スペクトルの分布が傾斜した形状となる。
照射状態特定部211は、CCD184の受光面に対して計測光が適正に照射されているときの受光光量の差異を表す情報(適正値)をあらかじめ記憶している。更に、照射状態特定部211は、計測光のスペクトル成分の受光光量の分布が、適正値に対してどれだけ傾斜しているかを求め、この傾斜角度に基づいて計測光の照射方向を特定する。
(画像形成部)
画像形成部220は、眼底カメラユニット1Aの撮像装置10、12からの映像信号に基づいて眼底画像の画像データを形成する処理と、OCTユニット150のCCD184からの検出信号に基づいて眼底Efの断層画像の画像データを形成する処理とを行う。
画像形成部220は、画像形成ボード208や通信インターフェイス209等を含んで構成される。なお、本明細書において、「画像」と、それに対応する「画像データ」とを同一視することがある。
(画像処理部)
画像処理部230は、画像形成部220により形成された画像の画像データに対して各種の画像処理や解析処理を施すものである。たとえば、画像処理部230は、画像の輝度補正や分散補正等の各種補正処理などを実行する。
また、画像処理部230は、画像形成部220により形成された断層画像に対し、断層画像間の画素を補間する補間処理等を施すことにより、眼底Efの3次元画像の画像データを形成する。
なお、3次元画像の画像データとは、3次元的に配列された複数のボクセルのそれぞれに画素値を付与して成る画像データであり、ボリュームデータ或いはボクセルデータなどと呼ばれる。ボリュームデータに基づく画像を表示させる場合、画像処理部230は、このボリュームデータに対してレンダリング処理(ボリュームレンダリングやMIP(Maximum Intensity Projection:最大値投影)など)を施して、特定の視線方向から見たときの擬似的な3次元画像の画像データを形成するように作用する。表示部240Aには、この画像データに基づく擬似的な3次元画像が表示されることになる。
また、画像処理部230は、複数の断層画像のスタックデータを形成することも可能である。スタックデータは、複数の走査線に沿って得られた複数の断層画像を、走査線の位置関係に基づいて配列させることにより得られる画像データである。
以上のように動作する画像処理部230は、マイクロプロセッサ201、RAM202、ROM203、ハードディスクドライブ204(制御プログラム204a)等を含んで構成されている。
(ユーザインターフェイス)
ユーザインターフェイス(User Interface;UI)240には、表示部240Aと操作部240Bが設けられている。表示部240Aは、ディスプレイ207等の表示デバイスにより構成される。また、操作部240Bは、キーボード205やマウス206などの入力デバイスや操作デバイスにより構成される。
(操作パネル)
眼底カメラユニット1Aの操作パネル3aについて説明する。操作パネル3aは、たとえば、眼底カメラユニット1Aの架台(図示せず)上に配設されている。
操作パネル3aには、眼底Efの表面の2次元画像を取得するための操作指示に使用される操作部と、眼底Efの断層画像を取得するための操作指示に使用される操作部とが設けられている。
このような操作パネル3aを設けることにより、従来の眼底カメラを操作するときと同じ要領で、眼底画像Ef′の取得のための操作と断層画像の取得のための操作との双方を行うことができる。
操作パネル3aには、たとえば、図7に示すように、メニュースイッチ301、スプリットスイッチ302、撮影光量スイッチ303、観察光量スイッチ304、顎受けスイッチ305、撮影スイッチ306、ズームスイッチ307、画像切替スイッチ308、固視標切替スイッチ309、固視標位置調整スイッチ310、固視標サイズ切替スイッチ311及びモード切替ノブ312が設けられている。
メニュースイッチ301は、各種のメニューをユーザが選択指定するための所定のメニュー画面を表示させるために操作されるスイッチである。選択可能なメニューとしては、たとえば、眼底Efの表面の2次元画像、断層画像、3次元画像等を撮影するときの撮影メニューや、各種の設定入力を行うための設定メニューなどがある。
メニュースイッチ301が操作されると、その操作信号が制御部210に入力される。制御部210は、この操作信号の入力に対応し、タッチパネルモニタ11或いは表示部240Aにメニュー画面を表示させる。なお、眼底カメラユニット1Aに制御部(図示せず)を設け、この制御部がメニュー画面をタッチパネルモニタ11に表示させるようにしてもよい。
スプリットスイッチ302は、ピント合わせ用のスプリット輝線(たとえば特開平9−66031等を参照。スプリット視標、スプリットマークなどとも呼ばれる。)の点灯と消灯とを切り替えるために操作されるスイッチである。なお、このスプリット輝線を被検眼Eに投影させるための構成(スプリット輝線投影部)は、たとえば眼底カメラユニット1A内に格納されている(図1において省略されている。)。
スプリットスイッチ302が操作されると、その操作信号が制御部210(又は眼底カメラユニット1A内の制御部;以下同様)に入力される。制御部210は、この操作信号の入力に対応し、スプリット輝線投影部を制御して被検眼Eにスプリット輝線を投影させる。
撮影光量スイッチ303は、被検眼Eの状態(たとえば水晶体の濁り度合い等)などに応じて撮影光源103の出力光量(撮影光量)を調整するために操作されるスイッチである。この撮影光量スイッチ303には、たとえば、撮影光量を増大させるための撮影光量増大スイッチ「+」と、撮影光量を減少させるための撮影光量減少スイッチ「−」と、撮影光量を所定の初期値(デフォルト値)に設定するためのリセットスイッチ(中央のボタン)とが設けられている。
撮影光量スイッチ303の1つが操作されると、その操作信号が制御部210に入力される。制御部210は、入力された操作信号に応じて撮影光源103を制御して撮影光量を調整する。
観察光量スイッチ304は、観察光源101の出力光量(観察光量)を調整するために操作されるスイッチである。この観察光量スイッチ304には、たとえば、観察光量を増大させるための観察光量増大スイッチ「+」と、観察光量を減少させるための撮影光量減少スイッチ「−」とが設けられている。
観察光量スイッチ304の1つが操作されると、その操作信号が制御部210に入力される。制御部210は、入力された操作信号に応じて観察光源101を制御して観察光量を調整する。
顎受けスイッチ305は、眼底カメラユニット1Aの顎受け(図示せず)の位置を移動させるためのスイッチである。顎受けスイッチ305には、たとえば、顎受けを上方に移動させるための上方移動スイッチ(上向き三角形)と、顎受けを下方に移動させるための下方移動スイッチ(下向き三角形)とが設けられている。
顎受けスイッチ305の1つが操作されると、その操作信号が制御部210に入力される。制御部210は、入力された操作信号に応じて顎受け移動機構(図示せず)を制御して、顎受けを上方又は下方に移動させる。
撮影スイッチ306は、眼底Efの表面の2次元画像或いは眼底Efの断層画像を取得するためのトリガスイッチとして使用されるスイッチである。
2次元画像を撮影するメニューが選択されているときに撮影スイッチ306が操作されると、その操作信号を受けた制御部210は、撮影光源103を制御して撮影照明光を出力させるとともに、その眼底反射光を検出した撮像装置10から出力される映像信号に基づいて、表示部240Aやタッチパネルモニタ11に眼底Efの表面の2次元画像を表示させる。
一方、断層画像を取得するメニューが選択されているときに撮影スイッチ306が操作されると、その操作信号を受けた制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御して低コヒーレンス光L0を出力させ、ガルバノミラー141A、141Bを制御して信号光LSを走査させるとともに、干渉光LCを検出したCCD184から出力される検出信号に基づいて画像形成部220(及び画像処理部230)が形成した眼底Efの断層画像を表示部240A或いはタッチパネルモニタ11に表示させる。また、3次元画像を取得するメニューが選択されているときには、同様にして取得された複数の断層画像に基づく眼底Efの3次元画像が表示部240A等に表示される。
ズームスイッチ307は、眼底Efの撮影時の画角(ズーム倍率)を変更するために操作されるスイッチである。ズームスイッチ307を操作する度毎に、たとえば撮影画角45度と22.5度とが交互に設定されるようになっている。
ズームスイッチ307が操作されると、その操作信号を受けた制御部210は、図示しない変倍レンズ駆動機構を制御し、変倍レンズ124を光軸方向に移動させて撮影画角を変更する。
画像切替スイッチ308は、表示画像を切り替えるために操作されるスイッチである。表示部240A或いはタッチパネルモニタ11に眼底観察画像(撮像装置12からの映像信号に基づく眼底Efの表面の2次元画像)が表示されているときに画像切替スイッチ308が操作されると、その操作信号を受けた制御部210は、眼底Efの断層画像を表示部240A或いはタッチパネルモニタ11に表示させる。
一方、眼底の断層画像が表示部240A或いはタッチパネルモニタ11に表示されているときに画像切替スイッチ308が操作されると、その操作信号を受けた制御部210は、眼底観察画像を表示部240A或いはタッチパネルモニタ11に表示させる。
固視標切替スイッチ309は、LCD140による内部固視標の表示位置(つまり眼底Efにおける内部固視標の投影位置)を切り替えるために操作されるスイッチである。この固視標切替スイッチ309を操作することにより、たとえば、内部固視標の表示位置を「眼底中心の周辺領域の画像を取得するための固視位置(眼底中心撮影用固視位置)」と、「黄斑の周辺領域の画像を取得するための固視位置(黄斑撮影用固視位置)」と、「視神経乳頭の周辺領域の画像を取得するための固視位置(視神経乳頭撮影用固視位置)」との間で巡回的に内部固視標の表示位置が切り替えられるようになっている。
制御部210は、固視標切替スイッチ309からの操作信号に対応し、LCD140の表示面上の異なる位置に内部固視標を表示させる。なお、上記3つの固視位置に対応する内部固視標の表示位置は、たとえば臨床データに基づいてあらかじめ設定することもできるし、各被検眼毎に又は各画像撮影毎に事前に設定するように構成こともできる。
固視標位置調整スイッチ310は、内部固視標の表示位置を調整するために操作されるスイッチである。固視標位置調整スイッチ310には、たとえば、内部固視標の表示位置を上方に移動させるための上方移動スイッチと、下方に移動させるための下方移動スイッチと、左方に移動させるための左方移動スイッチと、右方に移動させるための右方移動スイッチと、所定の初期位置(デフォルト位置)に移動させるためのリセットスイッチとが設けられている。
制御部210は、固視標位置調整スイッチ310のいずれかのスイッチからの操作信号を受けると、この操作信号に応じてLCD140を制御することにより内部固視標の表示位置を移動させる。
固視標サイズ切替スイッチ311は、内部固視標のサイズを変更するために操作されるスイッチである。この固視標サイズ切替スイッチ311が操作されると、その操作信号を受けた制御部210は、LCD140に表示させる内部固視標の表示サイズを変更する。内部固視標の表示サイズは、たとえば「通常サイズ」と「拡大サイズ」とに交互に切り替えられるようになっている。それにより、眼底Efに投影される固視標の投影像のサイズが変更される。制御部210は、固視標サイズ切替スイッチ311からの操作信号を受けると、この操作信号に応じてLCD140を制御することにより内部固視標の表示サイズを変更させる。
モード切替ノブ312は、各種の撮影モードを選択するために回転操作されるノブである。撮影モードとしては、たとえば、眼底Efの2次元画像を撮影するための眼底撮影モード、信号光LSのBスキャンを行うためのBスキャンモード、信号光LSを放射状に走査させるための放射スキャンモード、信号光LSを3次元的に走査させるための3次元スキャンモードなどがある。また、モード切替ノブ312は、取得された眼底Efの2次元画像や断層画像を再生表示させるための再生モードを選択できるようになっていてもよい。また、信号光LSの走査の直後に眼底撮影を行うように制御する撮影モードを選択できるようにしてもよい。これらの各モードに対応する動作を眼底観察装置1に実行させるための装置各部の制御は、制御部210が行う。
〔信号光の走査について〕
信号光LSの走査は、前述のように、眼底カメラユニット1Aの走査ユニット141のガルバノミラー141A、141Bの位置(反射面の向き)を変更することにより行われる。制御部210は、ミラー駆動機構241、242をそれぞれ制御してガルバノミラー141A、141Bの反射面の向きをそれぞれ変更することにより、眼底Efにおける信号光LSの照射位置を走査する。
ガルバノミラー141Aの反射面の向きが変更されると、信号光LSは、眼底Ef上において水平方向(図1のx方向)に走査される。一方、ガルバノミラー141Aの反射面の向きが変更されると、信号光LSは、眼底Ef上において垂直方向(図1のy方向)に走査される。また、ガルバノミラー141A、141Bの双方の反射面の向きを同時に変更させることにより、x方向とy方向とを合成した方向に信号光LSを走査することができる。すなわち、これら2つのガルバノミラー141A、141Bを制御することにより、xy平面上の任意の方向に信号光LSを走査することができる。
図8は、眼底Efの画像を形成するための信号光LSの走査態様の一例を表している。図8(A)は、信号光LSが被検眼Eに入射する方向から眼底Efを見た(つまり図1の−z方向から+z方向を見た)ときの、信号光LSの走査態様の一例を表す。また、図8(B)は、眼底Ef上の各走査線における走査点(画像計測を行う位置;信号光LSの照射位置)の配列態様の一例を表す。
信号光LSは、たとえば、図8(A)に示すような矩形の走査領域R内を走査される。走査領域R内には、x方向に複数(m本)の走査線R1〜Rmが設定されている。各走査線Ri(i=1〜m)に沿って信号光LSが走査されるときに、干渉光LCの検出信号が生成されるようになっている。
ここで、各走査線Riの方向を「主走査方向」と呼び、それに直交する方向を「副走査方向」と呼ぶことにする。したがって、信号光LSの主走査方向への走査は、ガルバノミラー141Aの反射面の向きを変更することにより実行され、副走査方向への走査は、ガルバノミラー141Bの反射面の向きを変更することによって実行される。
各走査線Ri上には、図8(B)に示すように、複数(n個)の走査点Ri1〜Rinがあらかじめ設定されている。
図8に示す走査を実行するために、制御部210は、まず、ガルバノミラー141A、141Bを制御し、眼底Efに対する信号光LSの入射目標を第1の走査線R1上の走査開始位置RS(走査点R11)に設定する。続いて、制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御し、低コヒーレンス光L0をフラッシュ発光させて、走査開始位置RSに信号光LSを入射させる。CCD184は、この信号光LSの走査開始位置RSにおける眼底反射光に基づく干渉光LCを受光し、検出信号を演算制御装置200に出力する。
次に、制御部210は、ガルバノミラー141Aを制御することにより、信号光LSを主走査方向に走査して、その入射目標を走査点R12に設定し、低コヒーレンス光L0をフラッシュ発光させて走査点R12に信号光LSを入射させる。CCD184は、この信号光LSの走査点R12における眼底反射光に基づく干渉光LCを受光し、検出信号を演算制御装置200に出力する。
制御部210は、同様にして、信号光LSの入射目標を走査点R13、R14、・・・、R1(n−1)、R1nと順次移動させつつ、各走査点において低コヒーレンス光L0をフラッシュ発光させることにより、各走査点ごとの干渉光LCに対応してCCD184から出力される検出信号を取得する。
第1の走査線R1の最後の走査点R1nにおける計測が終了したら、制御部210は、ガルバノミラー141A、141Bを同時に制御して、信号光LSの入射目標を、線換え走査rに沿って第2の走査線R2の最初の走査点R21まで移動させる。そして、この第2の走査線R2の各走査点R2j(j=1〜n)について前述の計測を行うことで、各走査点R2jに対応する検出信号をそれぞれ取得する。
同様に、第3の走査線R3、・・・・、第m−1の走査線R(m−1)、第mの走査線Rmのそれぞれについて計測を行い、各走査点に対応する検出信号を取得する。なお、走査線Rm上の符号REは、走査点Rmnに対応する走査終了位置である。
それにより、制御部210は、走査領域R内のm×n個の走査点Rij(i=1〜m、j=1〜n)に対応するm×n個の検出信号を取得する。以下、走査点Rijに対応する検出信号をDijと表すことがある。
以上のような走査点の移動と低コヒーレンス光L0の出力との連動制御は、たとえば、ミラー駆動機構241、242に対する制御信号の送信タイミングと、低コヒーレンス光源160に対する制御信号(出力要求信号)の送信タイミングとを互いに同期させることによって実現することができる。
制御部210は、上述のように各ガルバノミラー141A、141Bを動作させるときに、その動作内容を示す情報として各走査線Riの位置や各走査点Rijの位置(xy座標系における座標)を記憶しておくようになっている。この記憶内容(走査点座標情報)は、従来と同様に画像形成処理において用いられる。
〔画像処理について〕
次に、図9を参照しつつ、画像形成部220及び画像処理部230による眼底EfのOCT画像に関する処理の一例を説明する。
前述のように、画像形成部220は、各走査線Riに沿った眼底Efの断層画像の形成処理を実行し、画像処理部230は、画像形成部220により形成された断層画像に基づく眼底Efの3次元画像の形成処理などを実行する。
画像形成部220による断層画像の形成処理は、従来と同様に、2段階の演算処理を含んで構成される。第1段階の演算処理においては、各走査点Rijに対応する検出信号Dijに基づいて、その走査点Rijにおける眼底Efの深度方向(図1に示すz方向)の画像Gijを形成する。深度方向の画像Gijは、走査点Rijを通過しz方向に延びる1次元画像である。なお、図9においては、走査点Rmjにおける深度方向の画像Gmjのみが記載されている。
第2段階の演算処理において、画像形成部220は、各走査線Riについて、n個の走査点Ri1〜Rinにおける深度方向の画像Gi1〜Ginを並べることにより、この走査線Riに沿った眼底Efの断層画像Giを形成する。このとき、画像形成部220は、各走査点Ri1〜Rinの位置情報(前述の走査点座標情報)を参照して各深度方向の画像Gijの配列や間隔を決定することにより、走査線Riにおける断層画像Giを形成する。
以上の処理により、走査線R1〜Rmに対応するm個の断層画像G1〜Gmが形成される。
次に、眼底Efの3次元画像の形成処理について説明する。眼底Efの3次元画像は、上記の演算処理により得られたm個の断層画像Giに基づいて形成される。画像処理部230は、隣接する断層画像の間を補間する公知の補間処理を行うなどして、眼底Efの3次元画像を形成する。この3次元画像には、各走査点Rijの位置情報(前述の走査点座標情報)と深度方向のz座標とに基づいて、3次元座標系(x、y、z)が設定される。
なお、画像処理部230は、この3次元画像に基づいて、眼底Ef上の任意の断面における眼底Efの断層画像を形成することができる。断面が指定されると、画像処理部230は、この指定断面上の各走査点(及び/又は補間された深度方向の画像)の位置を特定し、各特定位置における深度方向の画像(及び/又は補間された深度方向の画像)を3次元画像から抽出し、抽出された複数の深度方向の画像を配列させることにより当該指定断面における眼底Efの断層画像を形成する。
[使用形態]
以上のような構成を有する眼底観察装置1の使用形態について説明する。以下、眼底観察装置1の使用形態の2つの具体例を説明する。図10に示すフローチャートは、第1の使用形態の具体例を表し、図11に示すフローチャートは、第2の使用形態の具体例を表している。
〔第1の使用形態〕
第1の使用形態は、光ファイバ165のファイバ端165aとCCD184の受光面との位置合わせを電源投入時に行うものである。まず、オペレータは、図示しない電源スイッチを操作し、眼底観察装置1に電源を投入する(S1)。
電源が投入されると、制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御し、低コヒーレンス光L0を出力させる(S2)。なお、この処理は、オペレータの指示に基づいて実行するようにしてもよい。低コヒーレンス光L0の一部は、光カプラ162によって参照光LRになる。この参照光LRは、前述の計測光として用いられる。
参照光LRは、光ファイバ163、コリメータレンズ171、ガラスブロック172及び濃度フィルタ173を経由し、参照ミラー174により反射され、濃度フィルタ173、ガラスブロック172、コリメータレンズ171及び光ファイバ163を再度経由して光カプラ162に戻ってくる。更に、参照光LRは、光ファイバ165により導光されてファイバ端165aから出射される。
ファイバ端165aから出射された参照光LRは、コリメータレンズ181、回折格子182及び結像レンズ183を経由し、CCD184の受光面に照射される。CCD184の受光面上のCCD素子は、回折格子182によりスペクトル分解されて得られる参照光LRのスペクトル成分を受光する(S3)。CCD184は、参照光LRのスペクトル成分の検出結果(検出信号)を演算制御装置200に出力する。
照射状態特定部211は、CCD184から入力された検出信号を解析し、CCD184の受光面に対する参照光LR(計測光)の照射状態を特定する(S4)。それにより、CCD184の受光面に対する参照光LRの照射位置と照射方向が特定される。
制御部210は、特定された参照光LRの照射状態(照射位置、照射方向)に基づいてファイバ端駆動機構244を制御し、CCD184の受光面に対して参照光LRが適正に照射されるように、ファイバ端165aの位置や向きを変更する(S5)。
以上の処理により、OCT画像の取得が可能な装置状態となる(S6)。それにより、オペレータがOCT画像取得の指示を入力したことに対応し、眼底観察装置1は、この指示を受け付けてOCT画像を形成するための動作を実行する。
〔第2の使用形態〕
第2の使用形態は、光ファイバ165のファイバ端165aとCCD184の受光面との位置合わせをOCT画像の取得時に行うものである。所定の計測位置(図1に示す位置)に被検眼Eが配置されているものとする。
まず、オペレータは、操作部240Bを操作し、ファイバ端165aと受光面との位置合わせを実施させるための指示を入力する(S11)。
当該指示を受けた制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御し、低コヒーレンス光L0を出力させる(S12)。
低コヒーレンス光L0は、光カプラ162により信号光LSと参照光LRに分割される。信号光LSは、前述の経路を介して眼底に照射される。信号光LSの眼底反射光は、同じ経路を逆方向に通過して光カプラ162に戻ってくる。一方、参照光LRは、第1の使用形態と同じ経路を介して光カプラ162に戻ってくる。光カプラ162は、信号光LSと参照光LRとを重畳して干渉光LCを生成する(S13)。干渉光LCは、光ファイバ165により導光されてファイバ端165aから出射される。干渉光LCは、前述の計測光として用いられる。
ファイバ端165aから出射された干渉光LCは、コリメータレンズ181、回折格子182及び結像レンズ183を経由し、CCD184の受光面に照射される。CCD184の受光面上のCCD素子は、回折格子182によりスペクトル分解されて得られる干渉光LCのスペクトル成分を受光する(S14)。CCD184は、参照光LRのスペクトル成分の検出結果(検出信号)を演算制御装置200に出力する。
照射状態特定部211は、CCD184から入力された検出信号を解析し、CCD184の受光面に対する干渉光LC(計測光)の照射状態を特定する(S15)。それにより、CCD184の受光面に対する干渉光LCの照射位置と照射方向が特定される。
制御部210は、特定された干渉光LCの照射状態(照射位置、照射方向)に基づいてファイバ端駆動機構244を制御し、CCD184の受光面に対して干渉光LCが適正に照射されるように、ファイバ端165aの位置や向きを変更する(S16)。
以上の処理により、眼底EfのOCT画像の取得が可能な装置状態となる。すなわち、オペレータがOCT画像取得の指示を入力すると、眼底観察装置1は、この指示を受け付けて眼底EfのOCT画像を形成するための動作を行う(S17)。
[作用・効果]
以上のような眼底観察装置1の作用及び効果について説明する。
眼底観察装置1は、眼底Efの断層画像等のOCT画像を計測可能な光画像計測装置として作用するものである。眼底観察装置1は、CCD184の受光面に対する計測光の照射状態(照射位置、照射方向)を特定することにより、CCD184の受光面に対する計測光の照射状態を特定する照射状態特定部211を備えている。
更に、眼底観察装置1は、照射状態特定部211により特定された計測光の照射状態に基づいて光ファイバ165のファイバ端165aの位置や向きを変更するファイバ端駆動機構244を備え、それにより、光ファイバ165のファイバ端165aとCCD184の受光面との相対的な位置や方向を変更するようになっている。
このような眼底観察装置1によれば、光ファイバ165のファイバ端165aとCCD184の受光面との相対的な位置や方向を自動的に適正な位置関係にすることができるので、これらの位置関係の調整を容易に行うことが可能である。ファイバ端165aと受光面とを適正な位置関係に配置させた後に眼底Efの計測を実施することにより、ファイバ端165aと受光面とが適正に配置された状態で干渉光LCを受光することができる。
上記の第1の使用形態によれば、装置の電源を投入したときにファイバ端165aとCCD184との位置関係を自動的に調整することができるので、その後に行うOCT画像の計測を好適に行うことができる。すなわち、ファイバ端165aとCCD184とが適正な位置関係に配置された状態で計測を行えるので、良好なOCT画像を取得することが可能である。
また、眼底観察装置1を使用していない間(たとえば夜間等)の環境状態の変化などにより、ファイバ端165aとCCD184との位置関係が不良になったとしても、電源投入時に位置関係を修正できるので便利である。
一方、上記の第2の使用形態によれば、ファイバ端165aとCCD184との位置関係の調整を、たとえば被検眼Eを交替する度毎に行ったり、所定の時間間隔で行ったりできるので、ファイバ端165aとCCD184との適正な位置関係を維持することができる。特に、眼底観察装置1の使用中に環境状態の変化などがあっても、これらの位置関係を適正な状態に維持することが可能である。
[変形例]
以上に説明した構成は、この発明に係る光画像計測装置を好適に実施するための一例に過ぎない。したがって、この発明の要旨の範囲内における任意の変形を適宜に施すことが可能である。以下、各種の変形例について説明する。
上記の実施形態においては、装置の電源投入時やOCT画像を取得する前に、導光手段からの干渉光の出射位置と受光手段の受光面の位置との調整を実施しているが、この位置合わせは任意のタイミングで行うことが可能である。その際、オペレータの指示に対応して位置合わせを実行するように構成してもよいし、自動的に位置合わせを実行するように構成してもよい。後者としては、たとえば所定時刻に自動的に位置合わせを実行することができる。なお、自動的な位置合わせは、OCT画像を取得しているときなど、当該装置を実際に使用しているときには行わないように構成することが望ましい。
上記の実施形態では、導光手段からの干渉光の出射位置と受光手段の受光面の位置とを調整するために導光手段からの出射位置を変更しているが、受光手段の受光面の位置を変更するように構成することも可能である。
図12、図13は、受光手段(CCD)の受光面の位置を変更させる機能を具備する眼底観察装置500(光画像計測装置)の構成の一例を表している。眼底観察装置500は、上記の実施形態の眼底観察装置1とほぼ同様に構成されている。ただし、眼底観察装置500は、ファイバ端駆動機構244の代わりにCCD駆動機構245を備えている。
CCD駆動機構245は、複数のCCD素子が配列された受光面に平行な方向(受光面の法線方向に直交する方向)や、受光面に直交する方向(受光面の法線方向)にCCD184を移動させる。それにより、CCD184は、受光面の向きを固定した状態で3次元的に移動される。更に、CCD駆動機構245は、受光面の向き(受光面の法線方向)を変更させるようにCCD184を移動させる。この動作は、たとえば所定の軸方向(たとえば受光面の法線方向)に対してCCD184を回転させるようにして行うことができる。
CCD駆動機構245は、たとえばステッピングモータ等のアクチュエータと、このアクチュエータが出力する駆動力を伝達する伝達機構とを含んで構成されている。この伝達機構は、たとえばCCD184の背面部や側部など、CCD184の受光面以外の部位に接続され(図13参照)、アクチュエータが出力した駆動力をCCD184に伝達するようになっている。
ここで、CCD184を3次元的に移動させるための駆動力を出力するアクチュエータと、受光面の向きを変更するための駆動力を出力するアクチュエータとを個別に設けてもよいし、単一のアクチュエータが出力する駆動力を個別の伝達機構で伝達することにより3次元的な移動と受光面の向きを変更させる移動とを実現させてもよい。また、3次元的な移動についても、各方向へ移動させるためのアクチュエータをそれぞれ設けてもよいし、単一のアクチュエータによる駆動力を個別の伝達機構で伝達して各方向の移動を実現させてもよい。同様に、受光面の向きの変更においても、向きの変更方向毎に個別のアクチュエータを設けてもよいし、単一のアクチュエータによる駆動力を個別の伝達機構で伝達することにより、受光面の向きを各方向に変更させるようにしてもよい。
照射状態特定部211は、上記の実施形態と同様にして、CCD184の受光面に対する干渉光LC(計測光)の照射状態(照射位置、照射方向)を特定する。制御部210は、上記の実施形態におけるファイバ端駆動機構244と同じ要領でCCD駆動機構245を制御する。それにより、光ファイバ165のファイバ端165aとCCD184の受光面との位置関係を自動的に調整することが可能である。
なお、導光手段からの干渉光の出射位置及び受光手段の受光面の位置の双方を変更するように構成することも可能である。その具体例としては、前述のファイバ端駆動機構244とCCD駆動機構245の双方を設けた構成を適用することが可能である。この場合、ファイバ端駆動機構244によるファイバ端165aの移動距離と、CCD駆動機構245によるCCD184の受光面の移動距離との合計が、位置合わせのための目的の移動距離となるように制御を行う。また、ファイバ端駆動機構244によるファイバ端165aの向きの変更角度と、CCD駆動機構245によるCCD184の受光面の向きの変更角度との合計が、位置合わせのための目的の変更角度となるように制御を行う。
上記の実施形態では、計測光の受光光量を適正値と比較して位置合わせを行っているが、計測光の受光光量が許容範囲に含まれない場合にのみ位置合わせを行う構成を適用することも可能である。そのために、計測光の受光光量の許容範囲をあらかじめ設ける。この許容範囲は、計測光のスペクトル成分の受光光量がたとえば前述の適正値の80%以上など、当該状態における干渉光LCの検出結果を基に形成されるOCT画像が許容可能なものとなる範囲として設定される。この許容範囲は、たとえばハードディスクドライブ204(照射状態特定部211)に記憶される。
照射状態特定部211は、計測光を受光したCCD184からの検出信号に基づいて計測光の受光光量を特定するとともに、特定された受光光量が許容範囲に含まれるか否か判断する。制御部210は、受光光量が許容範囲に含まれると判断されたときには、ファイバ端165aとCCD184との位置関係の調整を実施しない。一方、受光光量が許容範囲に含まれないと判断された場合、制御部210は、ファイバ端駆動機構244やCCD駆動機構245を制御して、ファイバ端165aとCCD184との位置関係の変更を行う。
この変形例によれば、計測光の受光光量が許容範囲内であるとき、つまり干渉光LCの受光光量が許容範囲内であるときにはファイバ端165aとCCD184との位置関係の調整を実施しないように作用するので、不要な調整動作を行うことがないというメリットがある。
また、計測光の受光光量が許容範囲に含まれないと判断されたときに報知情報を出力するように構成することも可能である。この報知情報としては、計測光の受光光量が許容範囲外である旨(良好なOCT画像を取得できない旨)を示す文字列情報や画像情報等の視覚的な情報や、ビープ音等の聴覚的な情報などがある。視覚的な情報は、たとえば、制御部210によって表示部240Aに表示される。なお、LED等の光源を装置外観部に設け、この光源を点灯させたり点滅させたりすることにより視覚的に報知してもよい。また、聴覚的な情報は、図示しない音声出力手段(アンプやスピーカ等)によって出力される。このように報知情報を出力する表示部240AやLEDや音声出力手段は、この発明の「報知手段」の一例に相当する。なお、いずれの場合であっても、報知情報の出力動作は、制御部210によって制御される。
本発明に係る受光手段は、複数の光検出素子を1次元的に配列させたラインセンサに限定されるものではない。たとえば、2つ以上のラインを有するセンサ、すなわち複数の素子を2次元的に配列させたセンサを受光手段として用いることができる。
その場合、どの素子が光を検出したか特定できるので、この特定結果に基づいて、所定の素子に光を検出させるように、導光手段からの光の出射端と受光手段との相対的な位置を変更することができる。
たとえば、受光手段が奇数本のラインを有している場合、その中央のライン上の素子を上記所定の素子とする。受光手段が光を受光したら、このときに光を受光した素子を特定する。
中央のライン上の素子が光を受光した場合には、ラインの直交方向における出射端と受光手段との位置関係は適正である。なお、ラインに沿った方向における相対的な位置については、上記の実施形態と同様にして位置合わせを行うことができる。
一方、中央のライン以外の素子が光を受光した場合には、光を受光した素子と中央のラインとの間の距離を算出する。この算出処理は、たとえば、隣接するラインの間隔(既知)に基づいて容易に算出できる。また、中央のラインに対する光を受光した素子の方向も特定することができる。このようにして求められた距離と方向とに基づいて光の出射端と受光手段との相対的な位置を変更することにより、受光手段の所定の素子に光を受光させることができる。なお、ラインに沿った方向における相対的な位置については、上記の実施形態と同様にして位置合わせを行うことができる。
なお、受光手段が偶数本のラインを有している場合についても、たとえば中央の2本のラインの一方及び/又は双方のライン上の素子を上記所定の素子とすることにより、奇数本の場合と同様の処理を実行することが可能である。
また、ビニング(隣接する複数の画素をひとまとめにして受光面積を仮想的に大きくして信号を増幅して検出する技術)により検出感度を向上させることも可能である。また、一つの光がどのように分割されて複数の画素に検出されているかを特定することができる。それにより、光の出射端と受光手段との相対誤差を画素の間隔を単位として特定する場合と比較して、この相対誤差をより精密に特定することが可能になる。
また、図14及び図15に示す処理により、光ファイバ165のファイバ端165aとCCD184の受光面との位置合わせを行うことも可能である。図14に示す処理は、ファイバ端165aと受光面との相対位置の粗調整の例である。また、図15に示す処理は、ファイバ端165aと受光面との相対位置の微調整の例である。
図14に示す粗調整について説明する。粗調整は、回折格子182により分光された干渉光LCのスペクトル成分の広がり方向における位置合わせに用いられる。この方向を分光方向と呼ぶことにする。
CCD184は、分光方向に沿って複数のCCD素子が配列されたラインセンサであるとする。また、ファイバ端駆動機構244(又はCCD駆動機構245:以下同様)のアクチュエータは、ステッピングモータ(パルスモータ)であるとする。
更に、CCD184の受光面に対する干渉光LCのスペクトル成分の照射位置を複数のCCD素子の配列の半分の距離だけ移動させるのに必要なパルス数を70とする。
また、スペクトル成分の照射位置を分光方向の正方向(たとえば上方向:+y方向)に移動させるためのパルス信号のパルス数を正号(+)で表現し、負方向(たとえば下方向:−y方向)に移動させるためのパルス信号のパルス数を負号(−)で表現することにする。
粗調整の開始要求がなされると、制御部210は、ファイバ端駆動機構244にパルス信号を送り、y方向への移動範囲の中央位置にファイバ端165aを配置させる(S21)。
この処理は、たとえば、ファイバ端165aの位置(ステッピングモータの回転位置)を検出し、この検出位置と中央位置との差を求め、この差に相当するパルス数のパルス信号を生成してファイバ端駆動機構244に送信することにより行うことができる。
次に、制御部210は、パルス数−70のパルス信号をファイバ端駆動機構244に送る。ファイバ端駆動機構244は、このパルス信号を受けて、CCD素子の配列の半分の距離だけファイバ端165aを−y方向に移動させる(S22)。それにより、スペクトル成分の照射位置が−y方向の端部(の近傍)まで移動される。
次に、制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御して低コヒーレンス光L0を出力させる。CCD184は、この低コヒーレンス光L0に基づく計測光(干渉光LC又は参照光LR)のスペクトル成分を受光する。照射状態特定部211は、この受光結果に基づいて受光光量Q0を求める(S23)。受光光量(初期値)Q0の値は、RAM202やハードディスクドライブ204に記憶される。
次に、制御部210は、所定の正のパルス数(たとえば+4)のパルス信号をファイバ端駆動機構244に送る。ファイバ端駆動機構244は、このパルス信号を受けて、パルス数+4に相当する距離だけファイバ端165aを+y方向に移動させる(S25)。
制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御して低コヒーレンス光L0を出力させる。CCD184は、この低コヒーレンス光L0に基づく計測光のスペクトル成分を受光する。照射状態特定部211は、この受光結果に基づいて受光光量Q1を求める(S26)。
照射状態特定部211は、受光光量のピークを検出する(S27)。第1番目の受光光量Q1が取得された段階では、ピークは検出されない(S27:N)。
この段階では、未だファイバ端165aはパルス数+80に相当する距離だけ移動していないので(S24:N)、制御部210は、パルス数+4のパルス信号をファイバ端駆動機構244に送り、パルス数+4に相当する距離だけファイバ端165aを+y方向に移動させる(S25)。
このようにして、ステップ27で「Y」と判断されるまで、若しくはステップ24で「Y」と判断されるまで、ステップ24〜ステップ27を反復する。
なお、ステップ24の判断は制御部210が行う。この処理の具体例として、制御部210は、ステップ25でパルス信号を送信した回数をカウントし、このカウント数が20(=80÷4)に達したか否か判断することによりステップ24の判断を行う。
受光光量のピークを検出する処理(S27)の具体例を説明する。ステップ24からステップ26がL回反復されたとすると(L=2〜20)、この段階までにL+1個の受光光量Qα(α=0、1、2、・・・、L)が取得されている。
このとき、照射状態特定部211は、次の条件が成り立っているか判断する:Q(L−2)<Q(L−1)、かつ、Q(L−1)>QL。この条件は、Q(L−1)が受光光量のピークになっていることに相当する。なお、ピークを検出する処理はこれに限定されるものではなく、任意の公知技術を適用してピークを検出することができる。
受光光量のピーク値Q(L−1)が検出されたとき(S27:Y)、ファイバ端165aは、受光光量QLに対応する位置、つまりステップ22で移動された位置からパルス数(+4×L)に相当する距離だけ+y方向に移動した位置に配置されている。
制御部210は、ファイバ端駆動機構244を制御し、ピークの検出位置よりもパルス数−10に相当する距離だけ−y方向に変位した位置までファイバ端165aを移動させる(S28)。
より具体的に説明すると、制御部210は、パルス数−14(=−4−10)のパルス信号を生成してファイバ端駆動機構244に送信する。ファイバ端駆動機構244は、このパルス信号を受けて、ファイバ端165aをパルス数−14に相当する距離だけ−y方向に移動させる。ここで、パルス数−4に相当する位置はピーク値Q(L−1)の検出位置であるから、この処理によりファイバ端165aはピーク検出位置よりもパルス数−10に相当する距離だけ変位した位置まで移動される。
更に、制御部210は、パルス数+10のパルス信号を生成してファイバ端駆動機構244に送信する。ファイバ端駆動機構244は、このパルス信号を受けて、ファイバ端165aをパルス数+10に相当する距離だけ+y方向に移動させる。それにより、ファイバ端165aは、受光光量のピーク値Q(L−1)が検出された位置に配置される(S29)。この場合の処理はこれで終了となる。
一方、受光光量のピークが検出されないままパルス数+80に相当する距離だけファイバ端165aが移動された場合(S24:Y)、制御部210は、所定のエラー処理を実行させる(S30)。
このエラー処理は、たとえば次のような処理である。まず、制御部210は、上記の処理(S21〜S29)を再度実行させる。それにより再度、受光光量のピークが検出されずにパルス数+80に相当する距離だけファイバ端165aが移動された場合(S24:Y)、制御部210は、所定のエラー情報を表示部240Aに表示させる。
このエラー情報には、たとえば「再度実施しますか?終了しますか?」等のメッセージや、「再試行」ボタンや「終了」ボタン等のソフトウェアキーなどが含まれる。
「再試行」ボタンがクリックされた場合、制御部210は、上記処理を再度実行させる。一方、「終了」ボタンがクリックされた場合、制御部210は、ファイバ端165aを所定位置に移動させて位置合わせ処理を終了する。この所定位置としては、たとえば、ステップS21の実施前における位置、ステップ21の実施後における位置、上記検索範囲内において受光光量が最大であった位置などがある。
受光光量が最大の位置にファイバ端165aを移動させる処理は、たとえば次のようにして行うことができる。まず、照射状態特定部211は、上記処理により取得された21個の受光光量Q0〜Q20のうちの最大値QM(M=0〜20)を特定する。次に、制御部210は、パルス数{−4×(20−M)}のパルス信号を生成してファイバ端駆動機構244に送信する。ファイバ端駆動機構244は、このパルス信号を受けて、最大値QMが検出された位置にファイバ端165aを移動させる。
なお、ここで説明した使用形態においては、ピークが検出されたときに、ファイバ端165aをピーク検出位置まで直接に移動させる代わりに、ピーク検出位置を通過して所定距離(パルス数+10に相当する距離)だけ離れた位置に一旦移動させ(S28)、更に、ピーク検出位置に移動させる(S29)ようになっている。この動作は、ステッピングモータの回転方向に起因する移動距離の誤差をキャンセルするためのものである。なお、ピークが検出されたときに、ファイバ端165aをピーク検出位置まで直接に移動させるように構成することも可能である。以上で、粗調整の説明を終了する。
次に、図15を参照しつつ微調整について説明する。この微調整は、上記の粗調整と同様に分光方向への位置合わせに用いられる。
微調整の開始要求がなされると、制御部210は、パルス数−20のパルス信号を生成してファイバ端駆動機構244に送り、ファイバ端165aを現在位置から−y方向にパルス数−20に相当する距離だけ移動させる(S41)。
次に、制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御して低コヒーレンス光L0を出力させる。CCD184は、この低コヒーレンス光L0に基づく計測光のスペクトル成分を受光する。照射状態特定部211は、この受光結果に基づいて受光光量T0を求める(S42)。受光光量(初期値)T0の値は、RAM202やハードディスクドライブ204に記憶される。
次に、制御部210は、所定の正のパルス数(たとえば+2:粗調整より少ない)のパルス信号をファイバ端駆動機構244に送る。ファイバ端駆動機構244は、このパルス信号を受けて、パルス数+2に相当する距離だけファイバ端165aを+y方向に移動させる(S44)。
制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御して低コヒーレンス光L0を出力させる。CCD184は、この低コヒーレンス光L0に基づく計測光のスペクトル成分を受光する。照射状態特定部211は、この受光結果に基づいて受光光量T1を求める(S45)。
照射状態特定部211は、たとえば粗調整の場合と同様にして、受光光量のピークを検出する(S46)。第1番目の受光光量T1が取得された段階では、ピークは検出されない(S46:N)。
この段階では、未だファイバ端165aはパルス数+80に相当する距離だけ移動していないので(S43:N)、制御部210は、パルス数+2のパルス信号をファイバ端駆動機構244に送り、パルス数+2に相当する距離だけファイバ端165aを+y方向に移動させる(S44)。
このようにして、ステップ46で「Y」と判断されるまで、若しくはステップ43で「Y」と判断されるまで、ステップ43〜ステップ46を反復する。
受光光量のピーク値T(L−1)が検出されると(S46:Y)、制御部210は、ファイバ端駆動機構244を制御し、ピークの検出位置よりもパルス数−10に相当する距離だけ−y方向に変位した位置までファイバ端165aを移動させる(S47)。
更に、制御部210は、パルス数+10のパルス信号を生成してファイバ端駆動機構244に送信し、ファイバ端165aをパルス数+10に相当する距離だけ+y方向に移動させる。それにより、ファイバ端165aは、受光光量のピーク値T(L−1)が検出された位置に配置される(S48)。この場合の処理は、これで終了となる。
一方、受光光量のピークが検出されないままパルス数+80に相当する距離だけファイバ端165aが移動された場合(S43:Y)、制御部210は、所定のエラー処理を実行させる(S49)。このエラー処理は、たとえば粗調整の場合と同様である。以上で、微調整の説明を終了する。
以下、図16及び図17を参照し、粗調整と微調整を利用した使用形態の一例を説明する。
図16に示す処理は、たとえば、装置に電源を投入したときや、電源投入後の最初の被検眼の検査を行うときなどに実施される。
まず、制御部210は、前述の粗調整(S61)及び微調整(S62)を実行させる。微調整が終了したら、制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御して低コヒーレンス光L0を出力させる。CCD184は、この低コヒーレンス光L0に基づく計測光のスペクトル成分を受光する。照射状態特定部211は、この受光結果に基づいて受光光量を求める(S63)。
更に、照射状態特定部211は、この受光光量が所定の許容範囲内に含まれるか否か判断する(S64)。
この受光光量の検出は、低コヒーレンス光源160から出力される低コヒーレンス光L0の光量(出力光量)の適否を判断するためのものである。よって、この許容範囲は、低コヒーレンス光源160からの出力光量について予め設定されたものである。
ここで、CCD184による受光光量は、低コヒーレンス光源160からの出力光量と、ファイバ端165aと受光面との位置関係との双方に影響を受ける。この使用形態では、粗調整と微調整を既に行っていることから、ファイバ端165aと受光面とは(ほぼ)適正な位置関係に配置されていると考えられる。よって、この仮定の下に受光光量から出力光量を求めることができる。なお、位置関係の誤差を考慮して、ステップ64の許容範囲をやや広めに設定しておくことも可能である。
また、微調整(S62)の結果に基づいて出力光量の許容範囲を設定するように構成することも可能である。たとえば、微調整により得られたピーク値T(L−1)と、最適な位置関係における受光光量(出荷時などに事前に設定することができる)との比率を用いて、最適な位置関係における出力光量の許容範囲を補正するように構成することが可能である。
出力光量が許容範囲内に含まれると判断された場合(S64:Y)、制御部210は、当該装置を、OCT画像の取得が可能な状態、つまりOCT画像の取得要求を待機している状態にする(S67)。この場合の処理は、これで終了となる。
出力光量が許容範囲内に含まれない場合(S64:N)、照射状態特定部221は、この出力光量が許容範囲の下限未満であるか判断する(S65)。
下限未満であると判断された場合(S65:Y)、制御部210は、所定の警告情報を表示部240Aに表示させる(S66)。
この警告情報には、たとえば、「光源のパワーが下限未満です」等のメッセージや、「OK」ボタンや「光量調整」ボタン等のソフトウェアキーなどが含まれる。「OK」ボタンがクリックされると、制御部210は、当該装置を、OCT画像の取得が可能な状態にする(S67)。また、「光量調整」ボタンがクリックされた場合、制御部210は、たとえば、所定の操作画面を表示部240Aに表示させる。そして、オペレータによる出力光量の調整作業が済んだら、制御部210は、当該装置を、OCT画像の取得が可能な状態にする(S67)。この場合の処理は、これで終了となる。
一方、下限未満ではない、つまり出力光量が許容範囲の上限を超えると判断された場合(S65:N)、制御部210は、所定のエラー情報を表示部240Aに表示させる(SS68)。
このエラー情報には、たとえば、「光源のパワーが上限を超えています」等のエラーメッセージが含まれる。このとき、「光量調整」ボタンを表示させ、上記と同様の光量調整作業を行えるようにしてもよい。以上で、この使用形態は終了となる。
図17に示す処理について説明する。この処理は、たとえば、2番目以降の被検眼の検査を行うときなどに実行される。なお、この処理は、各被検眼毎に実行することもできるし、所定の時間間隔で実行することもできるし、所定数の被検眼毎に実行することもできる。
まず、制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御して低コヒーレンス光L0を出力させる。CCD184は、この低コヒーレンス光L0に基づく計測光のスペクトル成分を受光する。照射状態特定部211は、この受光結果に基づいて受光光量を求める(S81)。
更に、照射状態特定部211は、この受光光量が所定の許容範囲内に含まれるか否か判断する(S82)。この許容範囲は、ファイバ端165aと受光面との位置関係の調整を行うか否か判断するためのものであり、事前に設定される。
受光光量が許容範囲内に含まれると判断された場合(S82:Y)、後述のステップ85に移行する。
一方、受光光量が許容範囲内に含まれないと判断された場合(S82:N)、制御部210は、前述の微調整(S83)を実行させる。微調整が終了したら、制御部210は、低コヒーレンス光源160を制御して低コヒーレンス光L0を出力させる。CCD184は、この低コヒーレンス光L0に基づく計測光のスペクトル成分を受光する。照射状態特定部211は、この受光結果に基づいて受光光量を求める(S84)。この受光光量は、ファイバ端165aと受光面との位置関係の調整後の結果である。
照射状態特定部211は、受光光量が所定の許容範囲内に含まれるか否か判断する(S85)。この受光光量の検出は、図16のステップ64と同様に、低コヒーレンス光源160からの出力光量の適否を判断するためのものである。
また、ステップ85の判断対象となる受光光量は、ステップ82で「Y」と判断された場合にはステップ81で取得された受光光量であり、ステップ82で「N」と判断された場合にはステップ84で取得された受光光量である。
出力光量が許容範囲内に含まれると判断された場合(S85:Y)、制御部210は、当該装置を、OCT画像の取得が可能な状態にする(S88)。この場合の処理は、これで終了となる。
出力光量が許容範囲内に含まれない場合(S85:N)、照射状態特定部221は、この出力光量が許容範囲の下限未満であるか判断する(S86)。
下限未満であると判断された場合(S86:Y)、制御部210は、図16のステップ66と同様に、所定の警告情報を表示部240Aに表示させる(S87)。たとえばオペレータからの要求を受けて、制御部210は、当該装置を、OCT画像の取得が可能な状態にする(S88)。この場合の処理は、これで終了となる。
一方、下限未満ではないと判断された場合(S86:N)、制御部210は、図16のステップ68と同様に、所定のエラー情報を表示部240Aに表示させる(S89)。以上で、この使用形態は終了となる。
以上の使用形態によれば、受光光量がピークになるようなファイバ端165aと受光面との相対位置を自動的に探索でき、更に、出力光量についても自動的に判断することができる。
なお、出力光量が上限を超える場合には、被検眼に対する安全性を考慮して検査を中止するか、或いは出力光量を下げてから検査を行う必要がある。一方、出力光量が下限未満である場合には、たとえばオペレータの要求に応じて検査を行うことは差し支えない。
上記の実施形態では、ファイバ端165aと受光面との位置関係を実際に変更するようになっている。このようにファイバ端165aと受光面との「空間的な位置関係」を変更する代わりに、ファイバ端165aと受光面との「光学的な位置関係」を変更することにより同様の効果を得ることが可能である。
たとえば、ファイバ端165aから出射した干渉光LC(又は分光後のスペクトル成分:以下同様)の光路を曲げることによりファイバ端165aと受光面との光学的な位置関係を変更することが可能である。
その具体例として、ファイバ端165aと受光面との間の光路中にプリズム部材を挿入して干渉光LCの光路を曲げ、それにより受光面に照射される干渉光LCの位置を変更することが可能である。
プリズム部材は、ステッピングモータやソレノイドコイル等のアクチュエータを含む駆動機構によって光路に対して挿入/退避される。
また、プリズム部材としては、たとえばバリアブルプリズムを用いることができる。バリアブルプリズムは、プリズム値を変更することが可能な光学部材である。たとえば、制御部210は、バリアブルプリズムを制御してプリズム値を段階的に変更することにより、受光面に対する干渉光LCの照射位置を段階的に変更しながら、前述のピーク値を探索することが可能である。
上記の実施形態においては、参照ミラー174の位置を変更して信号光LSの光路と参照光LRの光路との光路長差)を変更しているが、光路長差を変更する手法はこれに限定されるものではない。たとえば、被検眼Eに対して眼底カメラユニット1A及びOCTユニット150を一体的に移動させて信号光LSの光路長を変更することにより光路長差を変更することができる。また、被測定物体を深度方向(z方向)に移動させることにより光路長差を変更することもできる。
上記の実施形態で説明した眼底観察装置は、フーリエドメイン型の光画像計測装置を含んで構成されているが、タイムドメイン(Time Domain)型の光画像計測装置にこの発明の構成を適用することも可能である。なお、タイムドメイン型の光画像計測装置としては、たとえば特開2005−241464号公報などがある。また、スウェプトソース(Swept Source)型など、その他の任意のタイプの光画像計測装置に対してこの発明の構成を適用することも可能である。
また、上記の実施形態では、眼底のOCT画像を取得する装置について説明したが、たとえば角膜等の被検眼の他の部位のOCT画像を取得可能な装置に対しても上記実施形態の構成を適用することが可能である。また、眼科分野にも、OCT技術によって画像を取得することが可能な任意の被測定物体(他の医療分野や生物学分野や工業分野等における対象物)のOCT画像を取得可能な装置に対して上記実施形態の構成を適用することも可能である。
この発明に係る眼底観察装置の実施形態の全体構成の一例を表す概略構成図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態における眼底カメラユニットに内蔵される走査ユニットの構成の一例を表す概略構成図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態におけるOCTユニットの構成の一例を表す概略構成図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態におけるファイバ端駆動機構の構成の一例を表す概略構成図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態における演算制御装置のハードウェア構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の制御系の構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態における操作パネルの外観構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態による信号光の走査態様の一例を表す概略図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態による信号光の走査態様の一例を表す概略図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の使用形態の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の使用形態の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の変形例における制御系の構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の変形例におけるOCTユニットの構成の一例を表す概略構成図である。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の使用形態の変形例を表すフローチャートである。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の使用形態の変形例を表すフローチャートである。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の使用形態の変形例を表すフローチャートである。 この発明に係る眼底観察装置の実施形態の使用形態の変形例を表すフローチャートである。
符号の説明
1 眼底観察装置(光画像計測装置)
1A 眼底カメラユニット
141 走査ユニット
141A、141B ガルバノミラー
150 OCTユニット
160 低コヒーレンス光源
162 光カプラ
165 光ファイバ
165a ファイバ端
174 参照ミラー
180 スペクトロメータ
182 回折格子
184 CCD
200 演算制御装置
204a 制御プログラム
210 制御部
211 照射状態特定部
220 画像形成部
230 画像処理部
240 ユーザインターフェイス
240A 表示部
240B 操作部
241、242 ミラー駆動機構
243 参照ミラー駆動機構
244 ファイバ端駆動機構
245 CCD駆動機構
Ri(i=1〜m) 走査線
Rij(i=1〜m、j=1〜n) 走査点
Gi(i=1〜m) 断層画像
E 被検眼
Ef 眼底
Ef′ 眼底画像

Claims (15)

  1. 低コヒーレンス光を出力する光源と、
    前記低コヒーレンス光を信号光と参照光とに分割し、被測定物体を経由した信号光を前記参照光に重畳させて干渉光を生成する干渉光生成手段と、
    前記干渉光を導光する導光手段と、
    前記導光された干渉光を分光する分光手段と、
    前記分光された干渉光を受光する受光手段と、
    を有し、
    前記受光手段による受光結果に基づいて前記被測定物体の画像を形成する光画像計測装置であって、
    前記導光手段及び前記分光手段を経由した光前記受光手段の受光面が受光する受光光量を特定する特定手段と、
    前記受光光量が略ピークとなるように前記導光手段の出射端と前記受光面との相対的な位置及び/又は方向を変更する変更手段と、
    を備えることを特徴とする光画像計測装置。
  2. 前記導光手段は光ファイバであり、
    前記変更手段は、駆動力を発生する駆動手段を含み、前記駆動力により前記光ファイバの出射端の位置及び/又は向きを変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  3. 前記変更手段は、駆動力を発生する駆動手段を含み、前記駆動力により前記受光面の位置及び/又は向きを変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  4. 前記特定手段は、前記出射端と前記受光面との間の複数の配置に対してそれぞれ前記受光光量を特定し、
    前記変更手段は、前記特定された複数の受光光量のうち最大の受光光量のときの前記出射端と前記受光面との配置に、前記相対的な位置及び/又は方向を変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  5. 前記特定手段は、前記受光手段により受光された前記光の受光光量がピークになるような、前記受光面上の照射位置を特定し、
    前記変更手段は、前記導光手段及び前記分光手段を経由した光が前記特定された照射位置に照射されるように、前記出射端と前記受光面との相対的な位置を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の光画像計測装置。
  6. 前記特定手段は、前記受光手段による前記光の受光光量のピーク値をあらかじめ記憶し、前記受光手段により受光された前記光の受光光量と前記ピーク値とを比較することにより前記照射位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光画像計測装置。
  7. 前記特定手段は、前記受光手段による前記光の受光光量がピーク値となる範囲である許容範囲をあらかじめ記憶し、
    前記変更手段は、前記受光手段により受光された前記光の受光光量が前記許容範囲に含まれないときにのみ、前記出射端と前記受光面の相対的な位置を変更する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光画像計測装置。
  8. 前記特定手段は、前記受光手段による前記光の受光光量がピーク値となる範囲である許容範囲をあらかじめ記憶し、
    前記受光手段により受光された前記光の受光光量が前記許容範囲に含まれないときに報知情報を出力する報知手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光画像計測装置。
  9. 前記特定手段は、前記受光光量を解析して分光成分毎に受光光量を求め、前記光の分光成分毎の受光光量の差異を特定することにより前記受光面に対する前記光の照射方向を特定し、
    前記変更手段は、前記照射方向に基づいて前記出射端と前記受光面との相対的な方向を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の光画像計測装置。
  10. 前記特定手段は、前記分光成分毎の受光光量の差異の適正値をあらかじめ記憶し、前記特定された差異と前記適正値とを比較することにより前記照射方向を特定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の光画像計測装置。
  11. 前記特定手段は、前記分光成分毎の受光光量の差異の許容範囲をあらかじめ記憶し、
    前記変更手段は、前記特定された差異が前記許容範囲に含まれないときにのみ、前記出射端と前記受光面との相対的な方向を変更する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の光画像計測装置。
  12. 前記特定手段は、前記分光成分毎の受光光量の差異の許容範囲をあらかじめ記憶し、
    前記特定された差異が前記許容範囲に含まれないときに報知情報を出力する報知手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項9に記載の光画像計測装置。
  13. 前記変更手段は、プリズム部材と、前記出射端と前記受光面との間の光路中に前記プリズム部材を挿入する駆動機構とを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  14. 前記光は、前記干渉光生成手段により生成された干渉光である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  15. 前記光は、前記被測定物体を計測位置に配置させずに前記光源から低コヒーレンス光を出力することにより得られる参照光である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
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