JP4996105B2 - 竪型炉用炭材内装塊成鉱 - Google Patents

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本発明は、高炉、キューポラなどの竪型炉用装入原料として用いることができる、ハンドリング強度に優れた竪型炉用炭材内装塊成鉱に関する。
本発明者らは、高炉、キューポラなどの竪型炉用装入原料として用いることを目的として、粉鉱石と軟化溶融性を有する炭材の混合物を熱間成形することにより、従来の炭材内装コールドペレット等のようにセメントなどのバインダを添加せずとも高強度が得られる炭材内装塊成化物を開発した。
このような炭材内装塊成鉱は、粉状鉄鉱石をロータリキルン等で400〜800℃に加熱するとともに、軟化溶融性を有する粉状炭材を別途ロータリドライヤ等で軟化溶融が起こらない250℃未満の温度で乾燥したのち、この粉状炭材と粉状鉄鉱石とを二軸型のミキサ等で混合して粉状炭材が軟化溶融する温度である250〜550℃の混合物とする。そして、この混合物を双ロール型成形機等で熱間成形してブリケット化することにより高強度の成形物である炭材内装塊成鉱が得られる。そして、このようにして熱間成形された炭材内装塊成鉱は、熱間成形の際の加熱により炭材に含有されるタール分がほとんど除去されているため高炉などの竪型炉での使用上問題とならないことを示唆した(例えば、特許文献1参照)。
その後、本発明者らは、さらなる検討の結果、熱間成形後の炭材内装塊成鉱をさらに成形温度ないしそれ以上の温度で5分以上加熱して脱ガス処理(熱処理)を行うことにより、炭材内装塊成鉱からタール分をより完全に除去することができるとともに、炭材内装塊成鉱の圧潰強度がさらに上昇し、高炉内での粉化がより確実に防止できることを示唆した(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記脱ガス処理(熱処理)の最適条件範囲については明確でなく、高炉などの竪型炉の装入原料により適した、さらに高強度でかつよりタール分の少ない竪型炉用炭材内装塊成鉱が求められていた。
そこで、本発明は、高炉などの竪型炉の装入原料により適した、さらに高強度でかつよりタール分の少ない竪型炉用炭材内装塊成鉱を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、質量割合で82:18〜78:22の粉状鉄含有原料と軟化溶融性を有する粉状炭材との混合物を400〜550℃、成形圧力10〜50kN/cmで熱間成形して作製した成形物を、さらに550〜800℃、5〜60minの範囲で、かつ不活性ガス雰囲気下で熱処理を行い、その後、400℃以下まで冷却して得られる、還元率が3〜17%、かつタール含有量が0.05質量%以下であることを特徴とする竪型炉用炭材内装塊成鉱である。
なお、「軟化溶融性を有する粉状炭材」とは、logMF(ここに、MFはギーセラ最高流動度である。)が1.0以上の石炭、SRC、タイヤチップ、プラスチック、アスファルト、タール、ASP、ハイパーコールなど軟化溶融性を有する炭素質物質を少なくとも1種含むものであって、粉状のものの総称である。なお、この「軟化溶融性を有する粉状炭材」は、上記軟化溶融性を有する炭素質物質に加えて、さらにコークス、一般炭、無煙炭、オイルコークスなど軟化溶融性を実質的に有しない炭素質物質を1種以上混合したものであってもよい。また、「粉状鉄含有原料」とは、鉄鉱石、製鉄ダスト(高炉ダスト、転炉ダスト、電気炉ダスト、ミルスケールなど)、雑鉱、ペレット篩下など主として酸化鉄を含有する原料、またはこれらの原料の2種以上の混合物であって、粉状のものの総称である。
また、上記「還元率」は、炭材内装塊成鉱中の全鉄分がヘマタイトであると仮定したときを基準(還元率0%)とする。
本発明によれば、所定の製造条件で製造した竪型炉用炭材内装塊成鉱(以下、単に「炭材内装塊成鉱」または「塊成鉱」ともいう。)の還元率を3%以上に規定したことで、炭材内装塊成鉱からのタール分のより完全な除去が達成されるとともに、炭材内装塊成鉱の還元率を17%以下に規定したことで、炭材内装塊成鉱の気孔率の増加が抑制され、炭材の固化による強度上昇効果が十分に発揮され、より圧潰強度の高い竪型炉用炭材内装塊成鉱が得られる。
(実施形態)
図1に本発明の一実施形態に係る竪型炉用炭材内装塊成化物の製造フローの概念図を示す。以下、粉状鉄含有原料として粉状鉄鉱石を代表例として説明する。炭材のうち軟化溶融性を有する炭材(例えば、粘結炭、SRC等)は、粉状鉄鉱石および軟化溶融性を実質的に有しない炭材との混合状態を良好に保つために1mm以下程度に粉砕するのが望ましい。また、上記軟化溶融性を有する炭材との充填性を上げるため、鉄鉱石と、炭材のうち軟化溶融性を実質的に有しない炭材(例えば、コークス粉、一般炭、無煙炭、オイルコークス等)は、必要な場合には粉砕して使用する。粉砕粒度は、その上限は成形が可能な粒度であるが、下限は特に限定されないものの、軟化溶融性を有する炭材と同程度が望ましい。
〔炭材乾燥加熱工程〕
このようにして粒度調整された粉状炭材Aは、炭材乾燥加熱設備(例えば、ロータリドライヤ)1で、炭材Aが実質的に軟化溶融しない例えば350℃以下の温度で乾燥・加熱し、付着水分を除去する。ここで、粉状炭材の乾燥加熱温度は、従来技術(特許文献1参照)では炭材が軟化溶融しない「250℃未満」としていたが、発明者らのその後の検討により「350℃」まで乾燥加熱温度を上昇させても実質上軟化溶融しない炭材も存在することが判明したため、「例えば350℃以下」とした。
〔原料加熱工程〕
一方、粉状鉄鉱石Bは、粉状炭材Aと混合したときに目標温度の250〜550℃となるように、原料加熱設備(例えば、ロータリキルン)2で400〜800℃に予熱する。ロータリキルン2のバーナから吹き込む燃料としては固体燃料である微粉炭、液体燃料である重油、気体燃料である天然ガス、COG等いずれも使用できる。
〔混合工程〕
乾燥した粉状炭材Aと予熱した粉状鉄鉱石Bとの混合には、混合設備として、粉状炭材Aの無機化および/または炭材軟化による不要な造粒を抑制するために短時間で混合できるこの業種で常用されている、例えば竪形混合槽3を用いる。また、この竪形混合槽3は成形温度を確保するために断熱および/または保温する。
〔熱間成形工程〕
粉状炭材Aと粉状鉄鉱石Bからなる混合物Cは、成形設備として例えば熱間成形用の双ロール型成形機4を用いて加圧成形し、成形物Dとなす。加圧成形は、成形物Dを熱処理して得られた塊成化物Eが成形機4から竪型炉(例えば、高炉)への装入までのハンドリングに耐え得るに十分な強度である0.5kN/個以上が得られるよう、成形加圧力を10kN/cm以上とする。
このようにして成形された成形物Dは、粉状鉄鉱石Bの空隙に、溶融した軟化溶融性を有する炭材Aが浸入し、この炭材Aが潤滑剤として作用して、成形物Dの表面に加えられた成形加圧力が成形物Dの内部にまでほぼ均一に及ぶため、表面近傍のみが圧密されることが防止され、成形物D内の気孔率分布が平均化され、加熱時に爆裂が起こらない塊成化物Eが得られる。
また、固化後の炭材Aは、粉状鉄鉱石Bの粒子同士を強固に連結するとともに、粉状鉄鉱石Bとの接触面積も大きくなっており、このようにして得られた塊成化物Eは、高強度で、かつ被還元性に優れたものとなる。
〔熱処理工程〕
この成形物Dを熱処理設備(例えば、シャフト炉)5内に装入し、熱処理して得られる塊成鉱Eの還元率が3〜17%の範囲となるように、500〜800℃、5〜60minの範囲で処理温度および/または処理時間を調整して熱処理を行う。すなわち、塊成鉱Eの還元率の調整は、熱処理設備5での処理温度を一定にして処理時間を変更することにより行ってもよいし、逆に処理時間を一定にして処理温度を変更することによって行ってもよいし、さらに処理温度と処理時間をともに変更することによって行ってもよい。
このように、塊成鉱の還元率を3〜17%の範囲に規定したのは以下の理由による。すなわち、熱処理により、成形物D中に残存する揮発分およびタール分が除去され、得られた塊成鉱Eが収縮して緻密化するとともに、炭材がコークス化して固化する。一方、成形物D中の粉状鉄鉱石Bが炭材Aで還元され、得られた塊成鉱Eの気孔率が増加する。塊成鉱Eの緻密化および炭材の固化は、塊成鉱Eの強度を上昇させる方向に作用するが、気孔率の増加は、逆に塊成鉱Eの強度を低下させる方向に作用する。したがって、熱処理の進行とともに、塊成鉱Eの圧潰強度は、当初は揮発分等の除去による成形物の緻密化および炭材固化による強度向上効果のほうが優勢なため上昇するが、やがて揮発分等の除去がほぼ完了し、気孔率の増加による強度低下効果が優勢となるため、最高値を示した後、低下する傾向を示す。また、熱処理の進行度合いを表す指標として、塊成鉱Eの還元率を用いることができ、後記実施例に示すように、還元率と圧潰強度との間に一定の関係が認められる。塊成鉱Eの還元率が3%未満では、熱処理が不足して熱間成形後の成形物D中に残存する揮発分およびタール分の除去が十分に行われず、塊成鉱の緻密化および炭材の固化が不十分となり圧潰強度の上昇効果が小さい。他方、塊成鉱の還元率が17%を超えると、揮発分およびタール分の除去が実質的に完了して塊成鉱の緻密化および炭材の固化による強度向上効果が飽和する一方、気孔率の増加による強度低下効果が優勢となる。よって、塊成鉱の還元率の範囲は3〜17%とする。なお、好ましい範囲は5〜15%、より好ましい範囲は7〜13%である。
このように、熱間成形後に、さらに熱処理を施すことにより得られた還元率3〜17%の塊成化物Eは、竪型炉に装入されて加熱された際においても、もはや炭材が軟化することがなく、かつ熱処理時に気孔率の増加が抑制されているため強度が維持される。
また、熱処理後の塊成鉱Eに残留するタール含有量は、できるだけ少なくするのが望ましいが、0.05質量%以下とすれば十分であり、これにより竪型炉内でのタール分の発生が非常に少なくなり竪型炉の排ガス系統にタールが固着する等のトラブルの発生を防止できる。
熱処理温度を500〜800℃としたのは、500℃を下回ると揮発分やタール分の除去速度が遅く、これらの除去が非常に困難となるためであり、他方800℃を超えると還元速度が著しく上昇し還元率を上記規定範囲内(3〜17%)に制御することが困難になるためである。なお、熱処理温度の好ましい範囲は550〜700℃であり、特に好ましい温度は約600℃である。
熱処理時間を5〜60minとしたのは、5min未満では揮発分やタール分の除去が十分に行えなかったり、塊成鉱の品質がはらつきやすくなったりするためであり、他方60minを超えると熱処理設備が過大になり設備コストが上昇するためである。なお、熱処理時間の好ましい範囲は10〜50min、さらに好ましい範囲は20〜40minである。
また、熱処理時に還元された塊成鉱が空気などの酸化性ガスにより再酸化されると強度が低下してしまうため、シャフト炉5内は窒素ガス等により不活性ガス雰囲気としておくことが好ましい。
また、揮発分やタール分の除去を促進するために、シャフト炉5内を負圧に制御することも有効な手段の一つである。
シャフト炉5で熱処理された塊成鉱Hは、熱いまま大気中に排出すると発火や燃焼のおそれがあるため、シャフト炉5の下部で窒素ガスなどの不活性ガスにより400℃以下まで冷却してから排出するのが望ましい。
なお、シャフト炉5で発生する炭材Aの熱分解ガス(揮発分)は炭化水素が主成分であるので、このガスをエジェクタ等を用いて吸引回収し、回収したガスはロータリキルン2等の加熱燃料として利用することができる。
(変形例)
上記実施形態では、炭材乾燥加熱工程にロータリドライヤを用いる例を示したが、流動層式ドライヤ、チューブドライヤ、外熱式多筒型ロータリドライヤ、気流式ドライヤ、流動層式ドライヤなどを用いてもよく、これらを複数組み合わせて用いてもよい。
また、上記実施形態では、原料加熱工程にロータリキルンを用いる例を示したが、流動層式加熱炉、チューブ式加熱炉、外熱式多筒型キルン、加熱固体による間接加熱炉などを用いてもよく、これらを複数組み合わせて用いてもよい。
また、上記実施形態では、混合工程に竪型混合槽を用いる例を示したが、容器回転型混合槽や横型混合槽などを用いてもよく、これらを複数組み合わせて用いてもよい。また、連続式の混合方式だけでなく、混合槽の前段にホッパを設置し断続的に稼動させるバッチ式の混合形方式を採用してもよく、さらに連続式とバッチ式とを組み合わせて用いてもよい。
また、上記実施形態では、熱間成形工程に双ロール型成形機を用いる例を示したが、押出し成形機や打錠機などを用いてもよい。
また、上記実施形態では、熱処理工程にシャフト炉を用いる例を示したが、ロータリキルン、回転炉床炉、外熱式多筒型キルン、バッチ炉などを用いてもよく、これらを複数組み合わせて用いてもよい。
また、上記実施形態では、シャフト炉の下部に冷却部を設けた例を示したが、シャフト炉と別に冷却設備を設けてもよい。
〔塊成鉱の還元率と圧潰強度との関係〕
塊成鉱の圧潰強度に及ぼす還元率の影響を調査するため、以下のような熱間成形実験および熱処理実験を行った。
図2に本熱間成形実験で用いた熱間成形機の概要を示す。原料として、表1に示す2種類の粉状石炭および表2に示す4種類の粉状鉄鉱石を種々組み合わせて用いた。なお、粉状石炭の粒度は74μm以下、60〜80質量%程度、粉状鉄鉱石の粒度は−1mm、100質量%とした。
そして、粉状石炭と粉状鉄鉱石を18:82〜22:78の質量割合で、粉状鉄鉱石のみを図示しない電気炉で600〜800℃に予熱した後、オイルヒータで約200℃に保温されたミキサに装入し混合して400〜550℃とし、この混合物を熱いまま双ロール型成形機に供給し、ロール回転速度4〜8rpm、成形圧力10〜50kN/cmの条件で30mm×25mm×17mmの卵形のブリケット(成形物)に成形した。そして、このブリケットを窒素雰囲気下、500〜800℃、30〜90minの範囲で処理温度および処理時間を種々変更して熱処理を行った。
Figure 0004996105
Figure 0004996105
熱処理後の各ブリケット(塊成鉱)について、還元率と圧潰強度を測定し、その結果を図3および4に示す(ただし、鉱石C/石炭Bの組み合わせについては、圧潰強度のみ測定し、還元率は測定しなかったため、図3にのみ■[黒塗り四角]のプロットで示した。)。なお、これらの図において圧潰強度は、熱処理前のブリケット(成形物)の圧潰強度を基準として相対圧潰強度(=熱処理後のブリケットの圧潰強度/熱処理前のブリケットの圧潰強度)で表示した。
図3より塊成鉱の圧潰強度は、熱処理温度を500℃から上昇させていくと当初は上昇するが、600℃近辺で最高値を示し、それを超えると低下する傾向を示し、800℃で熱処理前とほぼ同等のレベルに戻ることがわかる。なお、本実施例では熱処理時間を30min以上としたため、800℃では塊成鉱の還元が過剰となり圧潰強度が熱処理前のレベルまで低下しているが、熱処理時間を適正とすることにより、塊成鉱の還元を制限することができ、圧潰強度を熱処理前の値より高くすることは十分可能と考えられる。
また、図4より、塊成鉱の圧潰強度は、塊成鉱の還元率が増加していくと当初は上昇するが、炭種と鉱石種の組合せの違いによって異なるものの還元率5〜15%の範囲で最高値に達し、その後低下する傾向を示し、還元率約20%以上になると熱処理前とほぼ同等のレベルに戻ることがわかる。
〔塊成鉱のタール含有量〕
つぎに、上記塊成鉱のタール含有量を測定するため、熱処理後の各ブリケット(塊成鉱)を、高炉内のヒートパターンを模擬した条件で昇温加熱し、発生するガス、水分、揮発分およびタールを回収する実験を行った。そして、回収物のうちベンゼン可溶分を重量測定し、これをタール量とした。
図5に、熱処理温度と塊成鉱のタール含有量との関係を示す。なお、比較のため、熱処理前のブリケット(成形物)のタール含有量と、実高炉に装入実験を行った廃タイヤのタール含有量を併せて示した。
図5より明らかなように、熱処理前のブリケット(成形物)のタール含有量は炭種により異なるものの0.2〜0.025質量%程度の範囲にあり、廃タイヤの約35質量%に比べ1/100〜1/1000のオーダーと大幅に少なく、実高炉に相当多量に装入してもタール発生によるトラブルはほとんど生じないと考えられる。しかしながら、この成形物にさらに熱処理を施すことで、塊成鉱のタール含有量を炭種によらずつねに0.05質量%以下とすることができ、竪型炉内でのタール発生によるトラブルをより確実に防止できることが確認できた。
本発明の実施に係る竪型炉用炭材内装塊成化物の製造フローの概念図である。 実施例で用いた熱間成形機の概要を示すフロー図である。 熱処理温度と竪型炉用炭材内装塊成化物の圧潰強度との関係を示すグラフ図である。 竪型炉用炭材内装塊成化物の還元率と圧潰強度との関係を示すグラフ図である。 熱処理温度と竪型炉用炭材内装塊成化物のタール含有量との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1:炭材乾燥加熱設備(ロータリドライヤ)
2:原料加熱設備(ロータリキルン)
3:混合設備(竪形混合槽)
4:成形設備(双ロール型成形機)
5:熱処理設備(シャフト炉)
A:粉状炭材(粉状石炭)
B:粉状鉄含有原料(粉状鉄鉱石)
C:混合物
D:成形物(熱処理前のブリケット)
E:炭材内装塊成鉱(熱処理後のブリケット)

Claims (1)

  1. 質量割合で82:18〜78:22の粉状鉄含有原料と軟化溶融性を有する粉状炭材との混合物を400〜550℃、成形圧力10〜50kN/cmで熱間成形して作製した成形物を、さらに550〜800℃、5〜60minの範囲で、かつ不活性ガス雰囲気下で熱処理を行い、その後、400℃以下まで冷却して得られる、還元率が3〜17%、かつタール含有量が0.05質量%以下であることを特徴とする竪型炉用炭材内装塊成鉱。
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