JP4903801B2 - FlexRay通信モジュールとFlexRay加入者装置とを繋ぐ加入者インタフェース、およびFlexRay通信モジュールとFlexRay加入者装置とを繋ぐ加入者インタフェースを経由するメッセージの伝送方法 - Google Patents

FlexRay通信モジュールとFlexRay加入者装置とを繋ぐ加入者インタフェース、およびFlexRay通信モジュールとFlexRay加入者装置とを繋ぐ加入者インタフェースを経由するメッセージの伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、FlexRay通信モジュールとFlexRay通信モジュールに割り当てられたFlexRay加入者装置とを繋ぐ加入者インタフェースに関する。FlexRay通信モジュールは、FlexRay通信接続に接続され、FlexRay通信接続を介してメッセージが伝送される。FlexRay通信モジュールは、FlexRay通信接続からのメッセージの一時格納のためのメッセージ記憶装置、またはFlexRay通信接続のためのメッセージ記憶装置を含んでいる。
さらに、本発明は、FlexRay通信モジュールとFlexRay通信モジュールに割り当てられたFlexRay加入者装置との間のメッセージの伝送方法に関する。FlexRay通信モジュールは、FlexRay通信接続に接続されており、FlexRay通信接続を介してメッセージが伝送されている。さらに、FlexRay通信モジュールは、FlexRay通信接続からのメッセージの一時格納のためのメッセージ記憶装置、またはFlexRay通信接続のためのメッセージ記憶装置を含んでいる。
通信システムおよびバスシステムとして構成された通信接続を利用した、制御装置、センサおよびアクチュエータのネットワーク化は、近年、近代的な車両において、機械工学、特に工作機械分野において、さらにオートメーション化領域においても急激に増加している。その際、機能を複数の制御装置に分散させて相乗効果を達成することが可能である。すなわち、ここでは(機能)分散型システムが関わっている。様々な加入者間の通信は、ますますバスシステムとして構成された通信システムを介して行われている。バスシステムにおける通信、アクセスおよび受信メカニズム、並びにエラー処理はプロトコルを介して制御されている。
ここでの公知のプロトコルは、現在FlexRayプロトコル仕様バージョン2.0に基づく、FlexRayプロトコルである。FlexRayプロトコルは、特に車両に組み込むための、高速で、決定論的でフォールト・トレラントなバスシステムを定義する。FlexRayプロトコルに基づくデータ伝送は、時分割多元接続(Time Division Multiple Access;TDMA)の方法に基づいて行われる。通信接続を介したデータ伝送は、定期的に繰り返される伝送サイクルにおいて行われる。伝送サイクルはそれぞれ、タイムスロットとも呼ばれる、複数のデータフレームに分割されている。加入者または伝送されるメッセージには、固定のタイムスロットが割り当てられている。固定のタイムスロットにおいて、加入者または伝送されるメッセージは、通信接続の排他的使用権を持つ。タイムスロットは設定された伝送サイクルで繰り返されるので、メッセージがバスを介して伝送される時点が事前に正確に予告され、バス使用権の取得も決定論的に行われることが可能である。
バスシステムにおいてメッセージ伝送のための帯域幅を最適に利用するため、FlexRayは、サイクルまたはバスサイクルとも呼ばれる伝送サイクルを静的部分および動的部分に分割する。その際、固定のタイムスロットは、バスサイクルの先頭にある静的部分に存在する。動的部分では、タイムスロットは動的に設定される。動的部分では、タイムスロットが動的に設定される。動的部分においては、短時間、すなわち1つまたは複数のミニスロットの間に、排他的バス使用権が与えられる。ミニスロット内でバスアクセスが行われる場合に限り、タイムスロットは必要な時間だけ延長される。すなわち、帯域幅は、実際に必要な場合に使用される。
FlexRayは、2つの物理的に異なる線を介して、最大10Mbit/sのデータ伝送速度で通信する。その際、5msごとに、通信システムによっては2.5msごとにバスサイクルが終了される。その際、双方のチャネルは、特にOSI(Open System Architecture)の物理層に相当する。双方のチャネルは、主として冗長的でフォールト・トレラントなメッセージ伝送に役立つ。しかし、異なるメッセージも伝送可能であり、その場合データ伝送速度は2倍の速さになることが予想される。FlexRayは、しかし、データ伝送速度が遅い場合でも駆動されることが可能である。
同期機能を実現し、2つのメッセージ間に短い間隔を入れて帯域幅を最適化するために、通信ネットワークの加入者、または分散された構成要素は、共通の時間基準、グローバル時間を必要とする。時刻同期ために、サイクルの静的部分において同期メッセージが伝送される。その際、FlexRay仕様に応じた特別なアルゴリズムによって、加入者のローカル時計は、全ローカル時計がグローバル時間に同期して稼動するように修正される。
FlexRayノードまたはホストとも呼ばれるFlexRay加入者装置は、加入者プロセッサまたはホストプロセッサと、FlexRayコントローラまたは通信コントローラと、バス監視用のバスガーディアンとを有している。その際、加入者プロセッサは、FlexRay通信コントローラおよびFlexRay通信接続を介して伝送されるデータを伝達し、処理する。FlexRayネットワークでの通信のために、例えば最大254バイトまでのメッセージまたはメッセージオブジェクトが構成されることが可能である。
メッセージ伝送を媒介するFlexRay通信接続をFlexRay加入者装置と結合させるために、本願の出願日にはまだ開示されていなかった独国特許出願第10 2005 0340744号明細書では、FlexRay通信モジュールが組み込まれている。FlexRay通信モジュールは、加入者インタフェースを介して加入者へ、さらに、更なる別の接続を介して通信接続に接続されている。その際、加入者と通信接続との間でメッセージを伝送するために、通信モジュール内にメッセージを保存するための構成が設けられている。伝送は、ステートマシンによって制御される。
通信モジュールには、2つの構成要素から成るインタフェースモジュールが設けられている。その際、一方のサブモジュールは加入者から独立しており、他方のサブモジュールは、加入者に特化している。加入者に特化したサブモジュールは、カスタマCPUインタフェース(Customer CPU Interface;CIF)とも呼ばれ、加入者専用ホストCPUの形態をしたカスタマ専用加入者を、FlexRay通信モジュールと接続する。加入者から独立したサブモジュールは、汎用CPUインタフェース(Generic CPU Interface;GIF)とも呼ばれ、汎用の、すなわち一般的なCPUインタフェースである。汎用CPUインタフェースを介して、対応する加入者専用サブモジュール、すなわちカスタマCPUインタフェース(CIF)によって、異なるカスタム専用ホストCPUがFlexRay通信モジュールに接続される。従って、加入者に応じて、加入者専用のサブモジュールのみ変更されればよいので、通信モジュールは、異なる加入者に対して問題なく調整されることが可能である。一方、加入者から独立したサブモジュールおよび残りの通信モジュールは、常に同一に構成されることが可能である。通信モジュールによって、すなわち、任意のFlexRay加入者装置をFlexRay通信接続に接続するための標準インタフェースが生成される。その際、インタフェースは、加入者専用サブモジュールの簡単な変更によって、任意に構成されたまたは従来の加入者に柔軟に(可変的に)調整される。その際、各サブモジュールが、このインタフェースモジュール内でもソフトウェアにおいて実現される、すなわちソフトウェア機能としての各サブモジュールとして実現されることも可能である。
FlexRay通信モジュール内のステートマシンは、ハードウェアに組み込まれることが可能である。同様に、シーケンスは、ハードウェアに組み込まれることが可能である。択一的に、通信モジュール内のステートマシンは、加入者インタフェースを介して、加入者により自由にプログラム可能であることも可能である。
情報は、特に、アクセスタイプ、および/または、アクセス方式、および/または、アクセスアドレス、および/または、データ値、および/または、データに関する制御情報、および/または、少なくとも1つのデータ防護のための情報を含んでいる。
従来の技術によると、FlexRay通信モジュールのメッセージ記憶装置は、特に、シングルポートRAM(Random Access Memory)として実現されている。このRAM記憶装置は、メッセージまたはメッセージオブジェクト、すなわち実質的な有効データを、構成および状態データと共に保存する。公知の通信モジュールのメッセージ記憶装置の厳密な構造は、上記の独国特許出願第10 2005 034744号明細書に開示されている。
FlexRay通信モジュールのメッセージ記憶装置とFlexRay加入者装置との間のメッセージの伝送は比較的遅く、加入者に対して、特に、ホストCPUの必要な演算能力と必要な記憶場所に関して大きなリソースを要求して行われるということが明らかになっている。FlexRay通信モジュールとFlexRay加入者装置とを繋ぐ公知の加入者インタフェースの場合、通信モジュールのメッセージ記憶装置の新たに入力されたバッファ内容をホストCPUの記憶装置に移すために、ホストが常に作動している(場合によっては、DMA(Direct Memory Access))ことが要求される。ポーリング(Polling)によって、ホストCPUは、新メッセージが加入者インタフェースのメッセージ記憶装置に格納されているかどうかを定期的に検査することが可能である。ホストCPUは、通信モジュールのメッセージ記憶装置に直接アクセスすることは出来ない。特に、FlexRay通信接続の伝送速度が最大である場合、ホストCPUによる直接的なアクセスは不利である。そのためには、レジスタ等を設定するために、ホストCPUの待ち時間を甘受しなければならない。
従って、本発明の課題は、FlexRayネットワークにおける通信を最適な方法で支援し、加入者または加入者プロセッサのために特にリソースを節約し、リソースに配慮して加入者をFlexRay通信モジュールに結合させることを可能にする、FlexRay通信モジュールを提供することにある。
本課題を解決するため、冒頭で挙げた形態の加入者インタフェースに基づいて、加入者インタフェースが、FlexRay通信モジュールとFlexRay加入者装置との間で伝送されるメッセージを一時格納するための構成を備えており、構成が、FlexRay通信モジュールへの第1接続と加入者への第2接続とを有する少なくとも1つのメッセージ記憶装置を含んでいることが提案される。
本発明に基づいて、更なる別のメッセージ記憶装置が加入者インタフェースの領域に設けられる。更なる別のメッセージ記憶装置へは、FlexRay通信モジュールのメッセージ記憶装置の内容が、ホストCPUに(最小限の)負荷をかけることなく、またはホストCPUへの最小限の負荷で伝送されることが可能である。FlexRay加入者装置のホストCPUは、最大速度で、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置内のミラーデータに直接アクセスすることが可能である。加入者インタフェースのメッセージ記憶装置の適切な実施形態において、ホストCPUが、伝送サイクル中にも、適切な場所で、メッセージまたはデータパケットを受信し、送信を許可することも構想可能である。全工程は、FlexRay通信モジュールのメッセージ記憶装置への伝送に関して全く待ち時間を必要とせず、FlexRay通信モジュールのメッセージ記憶装置のインタフェースの性能によって(のみ)制限されている。
本発明に基づく加入者インタフェースを既存のFlexRay通信モジュールに統合することが構想可能である。しかし、FlexRay通信モジュールが、すでにFlexRay標準規格またはその他として証明された場合は、新しい加入者インタフェースを統合することによって、全証明プロセスが新たに実行される必要があることが予想される。そのような場合は、加入者インタフェースを特別な構成要素として形成する、またはFlexRay加入者装置に統合することが望ましい。
本発明に基づいて、データを見えないようにバッファ記憶装置に伝送することが提案される。その際、加入者のホストCPUは、(わずかな)遅延なく、またはわずかに遅れてバッファ記憶装置にアクセスする。
本発明の好適な実施形態に基づいて、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置が、複数の接続の一方を介して書込まれながらまたは読出されながら、同時に他方の接続を介して読出されながらまたは書込まれながらアクセスされることが可能であるように、構成されていることが提案される。本発明の利点にとして、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置は、デュアルポートRAM(2つの接続を備えたRandom Access Memory)として構成されている。デュアルポートRAMの場合、2つの方向からの同時の読出しアクセスが可能である。本発明において使用可能なデュアルポートRAMの形態は、以下のとおりである。
−デュアルポートRAMの一方は書込み可能であり、他方は読出し可能である
−デュアルポートRAMの一方は読出しおよび書込み可能であり、他方は読出し可能である
−デュアルポートRAMの一方は読出しおよび書込み可能であり、他方は書込み可能である
−デュアルポートRAMの一方は読出しおよび書込み可能であり、他方は読出しおよび書込み可能である
第1に挙げるデュアルポートRAMの形態は、ハードウェア費用(ゲート数 Gate Count)が最も安く、第4に挙げる形態が最もハードウェア費用が高い。検査可能性に配慮しないのであれば、第1に挙げるデュアルポートの形態の、全提案されるRAMが、実現可能である。場合により検査可能性が要求される場合、上記の第2から第4の形態のデュアルポートRAMのうちの1つを使用する必要がある。
この種の記憶装置は、通常、別々のアドレス・バスシステムおよびデータ・バスシステム、ならびに仲裁ロジックを有している。仲裁ロジックは、同時の書込み動作の際に衝突を回避するための処理を開始する。同時アクセスによって、2つの別々のシステム、すなわちFlexRay通信モジュールおよびFlexRay加入者装置のホストCPUは、互いにアクセス速度を制限し合うことなく、共通のデータを用いて処理することが可能である。
本発明の好適な実施形態に基づいて、加入者インタフェースがステートマシンを有することが提案される。ステートマシンは、FlexRay通信モジュールのメッセージ記憶装置と、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置との間の、両方向へのメッセージ伝送を制御する。有限ステートマシンとも呼ばれるステートマシンは、通信モジュールのメッセージ記憶装置の内容が、ホストCPU(のため)に見えないようにまたはホストCPUが関与することなく、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置(デュアルポートRAM等)へ伝送されるように作用する。
さらに、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置は、FlexRay通信接続を介して伝送されるメッセージが格納されている書込み領域、およびFlexRay通信モジュールによって受信されたメッセージが格納されている読出し領域を有していることが提案される。書込み領域および読出し領域という呼称は、加入者のホストCPUの視点に立って選択されている。FlexRayデータバス(上)に書込まれるデータ、およびFlexRayデータバスを介して伝送されるデータは、バッファ記憶装置の書込み領域に格納される。さらに、FlexRayデータバスによって受信されたデータは、読出し記憶装置に書込まれ、読出し記憶装置から加入者に読み込まれる。
本発明の利点として、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置に、レジスタが割り当てられている。特に、メッセージ記憶装置の書込み領域に書込みレジスタが、メッセージ記憶装置の読出し領域に読出しレジスタが割り当てられている。メッセージ記憶装置(デュアルポートRAM等)の状態は、レジスタを介して、ステートマシンによってFlexRay通信モジュールへ伝達される。状態レジスタの読出しの際に、読み出されたビットがリセットされる。FlexRay通信モジュールによって受信されたバッファの伝送は、ステートマシンによって行われる。その際、FlexRay通信モジュールは、新たに加入者インタフェースを介して受信されたバッファ内容の存在を、ステートマシンに信号で知らせる。その後、ステートマシンは、FlexRay通信モジュールからメッセージ記憶装置(デュアルポートRAM等)へのバッファ内容の伝送を行う。伝送の終了時に、ステートマシンによって、伝送の実行が読出し状態レジスタに表示され、場合によっては割込みが開始される。ホストCPUは、読出し状態レジスタの読出しによって、どの読出しバッファが、ステートマシンによって新たに書込まれたのかを確定することが可能である。最後にステートマシンによって成功裏に伝送されたバッファの識別子、例えば符号等は(その都度、書込み記憶装置および読出し記憶装置ごとに別々に)、ステートマシンによって、加入者インタフェースの更なる別のレジスタに、すなわち書込み・読出し位置レジスタに格納される。
ホストCPUによって加入者インタフェースのメッセージ記憶装置、例えば、デュアルポートRAMに書込まれたバッファの伝送は、読出しの場合と同一の形態および方法で行われる。読出しと異なり、送信されるバッファは、書込みレジスタの評価によって決定される。レジスタ内のビット符号は、伝送の際の優先順位に相当する。ステートマシンは、レジスタのビットを降順に読み取る。第1の「1」に設定されたビットの対応するバッファは、メッセージ記憶装置(デュアルポートRAM等)から、通信モジュールのメッセージ記憶装置へ伝送される。伝送が実行された後に、付属するビットが書込みレジスタ内で設定され、バッファ符号が加入者インタフェースの書込み・読出し位置レジスタに書込まれる。この工程は、継続的に実行される。「1」とマークされた全バッファは、その優先順位に従って、メッセージ記憶装置(デュアルポートRAM等)から、通信モジュールのメッセージ記憶装置に伝送される。
本発明の更なる別の好適な実施形態に従って、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置は、少なくとも、FlexRay通信接続を介する伝送サイクルのデータを格納するために十分な記憶場所を有している。FlexRay通信接続を介する伝送サイクルは、複数のデータフレームに分割されており、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置は、本発明の利点として、少なくとも、伝送サイクルの最大容量のデータフレーム、すなわちバッファを格納するために十分な記憶場所を有している。本発明の利点として、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置は、128個の最大容量のデータフレーム(バッファ)を格納するために十分な記憶場所を有している。この場合、加入者インタフェースのメッセージ記憶装置に割り当てられたレジスタの大きさは、データフレームごとに1ビット、特に128ビットである。書込みまたは読出しレジスタでの1ビットの設定によって、いつ新たにデータが、通信モジュールのメッセージ記憶装置に向かって、またはホストCPUの記憶装置に向かって伝送するために提供されるのかが、ステートマシンまたは加入者のホストCPUに通知される。加入者インタフェースのメッセージ記憶装置(デュアルポートRAM等)の各バッファのために、書込みまたは読出しレジスタで1ビットが提供される。
本発明の課題の更なる別の解決案として、冒頭で述べた形態の方法に基づいて、FlexRay通信モジュールと加入者との間を伝送されるメッセージが、メッセージを一時格納するための加入者インタフェースの構成に一時格納されることが提案される。その際、構成は、少なくとも1つのメッセージ記憶装置を含んでおり、少なくとも1つのメッセージ記憶装置は、FlexRay通信モジュールおよび加入者によってアクセスされることが可能である。メッセージ記憶装置またはレジスタへの同期のアクセスは、加入者のアービタによって調整される。アービタは、加入者のホストCPUによる、ステートマシンの構成(設定)も可能にする。
更なる利点および好適な実施形態は、特許請求の範囲に記載の請求項の構成要件および明細書から明らかとなろう。
図1では、加入者(FlexRay加入者装置)またはホスト102をFlexRay通信接続101へ、すなわちFlexRayの物理層へ組み込む(Anbindung)ためのFlexRay通信モジュール100が示されている。従って、FlexRay通信モジュール100は、接続107を介して加入者または加入者プロセッサ102と、また接続106を介して通信接続101と接続されている。伝送時間、データの完全性に関連して問題なく組み込むために、図では、本質的にFlexRay通信モジュールにおいて3つの構成が区別されている。その際、第1構成105、特にクリップボードは、伝送されるメッセージの少なくとも一部分を保存する。加入者102とこの第1構成105との間では、第2構成104が、接続107および108を介して切り替えられる。同様に、加入者101と第1構成105との間では、第3構成103が、接続106および109を介して切り替えられる。従って、メッセージの構成要素(断片、セグメント)としての、特に第1構成105内のFlexRayメッセージまたは第1構成105からのFlexRayメッセージの構成要素(断片、セグメント)としてのデータの、非常に可変的な入力および出力が、データの完全性を保障しながら最適な速度で達成される。
図2では、通信モジュール100が、好適な実施形態において再度詳細に示されている。同様に、各接続106〜109が詳細に示されている。FlexRay通信モジュール100をFlexRay加入者装置102またはホストプロセッサに接続させるために、第2構成104は、入力バッファ(Input Buffer;IBF)201と、出力バッファ(Output Buffer;OBF)202と、2つの構成要素203および204から成るインタフェースモジュールとを含んでいる。その際、サブモジュール203は加入者から独立しており、第2サブモジュール204は加入者に特化している。加入者専用のサブモジュール(Customer CPU Interface;CIF)204は、加入者専用ホストCPU102、すなわちカスタマ専用加入者をFlexRay通信モジュールと接続する。従って、双方向のデータ線216と、アドレス線217と、制御入力218とが設けられている。同様に、割込み出力219が設けられている。加入者専用サブモジュール204は、加入者非依存のサブモジュール203(Generic CPU Interface;GIF)と接続している。すなわち、FlexRay通信モジュールまたはFlexRay−IPモデルは、汎用の、すなわち一般的なCPUインタフェース203を有している。CPUインタフェース203には、対応する加入者専用のサブモジュール204、すなわちカスタマCPUインタフェースCIFを介して、かなりの数の、様々なカスタム専用ホストCPUが接続される。従って、加入者に応じてサブモジュール204のみが変更されればよいので、コストが明らかに低減される。CPUインタフェース203および残りの通信モジュール100は、変更されずに引き続き使用されることが可能である。
入力バッファ201および出力バッファ202は、1つの共通の記憶装置モジュール内または別々の記憶装置モジュール内に構成されることが可能である。その際、入力バッファ201は、メッセージ記憶装置300へ伝送するためのメッセージを一時格納する。その際、入力バッファモジュール201は、その都度、特に構成データを含むヘッダセグメントと、データセグメントまたはペイロードとから成る2つの完全なメッセージを保存出来るように構成されているのが好ましい。その際、入力バッファ201は、2つの構成要素から(サブバッファとシャドウバッファから)構成されている。従って、入力バッファの双方の構成要素が交互に書込むことによって、またはアクセスを切り替えることによって、加入者CPU102とメッセージ記憶装置300との間の伝送が加速される。同様に、出力バッファ(OBF)202は、メッセージ記憶装置300から加入者CPU102へ伝送するためのメッセージを一時格納する。その際、出力バッファ202も、特に構成データを含むヘッダセグメントとデータセグメント、すなわちペイロードセグメントとから成る2つの完全なメッセージが保存されるように、構成されている。また、出力バッファ202も、2つの構成要素、サブバッファとシャドウバッファに分割されている。従って、双方の構成要素を交互に読み出すことによって、またはアクセスを切り替えることによって、加入者またはホストCPU102とメッセージ記憶装置300との間の伝送が加速される。ブロック201〜204から成る第2構成104は、図に示すように、第1構成105と接続されている。
構成105は、メッセージハンドラ(Message Handler;MHD)200とメッセージ記憶装置300(Message RAM)から構成される。メッセージハンドラ200は、入力バッファ201および出力バッファ202と、メッセージ記憶装置300との間のデータ伝送を検証する、または制御する。同様に、メッセージハンドラ200は、第3構成103を介する逆方向のデータ伝送を検証する、または制御する。メッセージ記憶装置300は、シングルポートRAM(single-ported RAM)として構成されているのが好ましい。このRAM記憶装置は、メッセージまたはメッセージオブジェクト、すなわち構成および状態データを含む実質的なデータを保存する。メッセージ記憶装置300の厳密な構造は、図3でより詳細に示される。
第3構成103は、ブロック205〜208から構成される。FlexRay物理層の2つのチャネルに対応して、この構成103は、それぞれ2つのデータ方向を有する2つのデータパスに分割されている。すなわち、接続213および接続214を参照すると明らかなように、チャネルA、すなわちRxA(受信)およびTxA(送信)専用、並びにチャネルB、すなわちRxBおよびTxB専用の2つのデータ方向が示されている。接続215は、任意の、双方向の制御入力である。第3構成103の組み込みは、チャネルBのための第1バッファ205およびチャネルAのための第2バッファ206を介して行われる。この2つのバッファ(Transient Buffer RAM, RAM AおよびRAM B)は、第1構成105からの、または第1構成105へのデータ伝送のためのバッファ記憶装置として機能する。2つのチャネルに対応して、2つのバッファ205および206は、インタフェースモジュール207および208それぞれと接続されている。インタフェースモジュール207および208は、送信/受信シフトレジスタおよびFlexRayプロトコル有限ステートマシンから成る、FlexRayプロトコル・コントローラまたはバスプロトコル・コントローラを含んでいる。従って、双方のバッファ205および206は、インタフェースモジュールまたはFlexRayプロトコル・コントローラ207および208のシフトレジスタと、メッセージ記憶装置300との間のデータ伝送のためのバッファ記憶装置として機能する。ここでも、好適に、各バッファ205または206によって、データフィールド、すなわち、2つのFlexRayメッセージのペイロードセグメントまたはデータセグメントが保存される。
さらに、通信モジュール100内に、グローバルタイムユニット(Global Time Unit;GTU)209が示されている。グローバルタイムユニット209は、FlexRayでのグローバルタイムスロット、すなわち、ミクロティックμTおよびマクロティックMTを表示する役割を果たす。同様に、グローバルタイムユニット209を介して、フォールト・トレラントな、サイクルカウンタのタイミングの同期とFlexRayの静的および動的セグメントにおける同期処理の制御が行われる。ブロック210は一般的なシステム制御(System Universal Control;SUC)であり、FlexRay通信コントローラの動作モードを判定する、または制御する。動作モードには、ウェイクアップ、スタートアップ、再統合または統合、ノーマルオペレーションおよびパッシブオペレーションが含まれる。
ブロック211は、FlexRayプロトコル仕様v2.0に記載されているように、ネットワークおよびエラー管理部(Netzwerk and Error Management;NEM)を示している。さらに、ブロック212は、割込み制御部(Interrupt Control;INT)を示している。割込み制御部は、状態・エラー割込みフラッグを管理し、加入者CPU102への割込み出力219を判定する、または制御する。さらに、ブロック212は、時間割込みを生成するために、1つの絶対的タイミングジェネレータおよび1つの相対的タイミングジェネレータを含んでいる。
FlexRayネットワークでの通信には、最大254バイトのメッセージオブジェクトまたはメッセージ(Message Buffer)を構成することが可能である。メッセージ記憶装置300は特に、例えば最大128個のメッセージオブジェクトを保存出来る、メッセージRAM記憶装置(Message RAM)である。メッセージ自体の処理または管理に関わる全機能は、メッセージハンドラ200において実装されている。機能としては、例えば、許容範囲のフィルタリング、2つのFlexRayプロトコル・コントローラ・ブロック207および208とメッセージ記憶装置300、すなわちメッセージRAMとの間のメッセージ伝送、送信順序の管理、および構成データまたは状態データの準備等がある。
外部のCPU,すなわち加入者プロセッサ102の外部プロセッサは、加入者インタフェース204を介して、加入者専用の構成要素204を利用して、FlexRay通信モジュール100のレジスタに直接アクセス出来る。その際、複数のレジスタが使用される。この複数のレジスタは、FlexRayプロトコル・コントローラ、すなわちインタフェースモジュール207および208、メッセージハンドラ200、グローバルタイムユニット209、一般的なシステム制御装置210、ネットワークおよびエラー管理ユニット211、割込み制御装置212、および、メッセージRAMすなわちメッセージ記憶装置300へのアクセス、を構成し、制御し、対応する状態を表示するために投入される。少なくともこのレジスタの構成要素に関しては、図4〜図6および図7〜図9でより詳細に解説する。上記のFlexRay通信モジュール100によって、FlexRay仕様v2.0が容易に実現される。それに伴い、対応するFlexRayの機能を備えたASIC(特定用途向けIC)またはマイクロコントローラが容易に形成されることが可能である。
FlexRayプロトコル仕様、特にヴァーション2.0は、上記のFlexRay通信モジュール100によって完全に支援されており、例えば、最大128個のメッセージまたはメッセージオブジェクトが構成可能である。その際、メッセージの各データフィールドまたは各データ領域の大きさに従って、異なる数量のメッセージオブジェクトを保存するための、柔軟に構成可能なメッセージ記憶装置が設けられる。従って、好適に、異なる長さのデータフィールドを有するメッセージまたはメッセージオブジェクトが構成される。その際、メッセージ記憶装置300は、好適に、FIFO(first in-first out)として構成されているので、構成可能な受信FIFO(Empfangs-FIFO)が設けられる。記憶装置内の各メッセージまたは各メッセージオブジェクトは、受信バッファ(Receive-Buffer)または送信バッファ(Transmit-Buffer)または構成可能な受信FIFOの一部として構成されることが可能である。同様に、FlexRayネットワークにおけるフレームID、チャネルIDおよびサイクルカウンタの許容範囲のフィルタリングが可能である。従って、有利に、ネットワーク管理が支援される。さらに、本発明の利点として、マスク可能なモジュール割込みが設けられている。
図3では、メッセージ記憶装置300を区分化した様子が詳細に示されている。FlexRayプロトコル仕様に要求される、FlexRay通信コントローラの機能のためには、送信されるメッセージを準備するメッセージ記憶装置(送信バッファ;Transmit Buffer Tx)、および正常に受信されたメッセージを保存するためのメッセージ記憶装置(受信バッファ;Receive Buffer Rx)が必要である。FlexRayプロトコルは、データ領域、すなわちペイロード領域が0〜254バイトのメッセージを許容する。図2で示されているように、メッセージ記憶装置300は、FlexRay通信モジュール100の構成要素である。以下に述べる方法および対応するメッセージ記憶装置300において、特にRAMを使用した際の送信メッセージおよび受信メッセージの保存について記載されている。その際、上記の仕組みによって、所定の容量のメッセージ記憶装置に可変数のメッセージを保存することが出来る。その際、保存可能なメッセージの数は、個々のメッセージのデータ領域の容量に依存する。従って、メッセージのデータ領域の容量が制限されることなく、必要とされる記憶装置の容量が最小限にとどめられ、記憶装置が適切に最適に活用される。以下、FlexRay通信コントローラのための、特にRAMに基づくメッセージ記憶装置300の可変的な区分化について詳細に解説する。
実装として、固定のワード幅がnビット、例えば8、16、32ビット等、および所定のメモリ深度がmワードのメッセージ記憶装置が例えば設定される(m、nは自然数)。その際、メッセージ記憶装置300は、2つのセグメント、すなわちヘッダセグメントHSとデータセグメントDS(Payload Section、Payload Segment)とに分割される。従って、メッセージごとに、1つのヘッダ領域HBおよび1つのデータ領域DBが設けられる。すなわち、メッセージ0、1〜k(kは自然数)のために、ヘッダ領域HB0、HB1〜HBkとデータ領域DB0,DB1〜DBkとが設けられる。メッセージにおいては、第1データと第2データに区別される。第1データは、FlexRayメッセージに関する構成データおよび/または状態データに相当し、各ヘッダ領域HB(HB0、HB1…HBk)に格納される。伝送されるべき実質的な有効データに相当する第2データは、これに対応してデータ領域DB(DB0、DB1…DBk)に格納される。このように、第1データのために、メッセージごとに(ビット、バイトまたはワードで測定される)第1データ量が、また、メッセージの第2データのために、(ビット、バイトまたはワードで測定される)第2データ量が発生する。第2データ量は、メッセージごとに異なっていてもよい。ヘッダセグメントHSとデータセグメントDSとの分割は、メッセージ記憶装置300において可変的である。すなわち、(2つの)領域間に所定の境界は存在しない。ヘッダセグメントHSとデータセグメントDSとの分割は、メッセージの数kと第2データ量、すなわち1つのメッセージまたは全k個のメッセージの実質的な有効データの量に依存している。各メッセージの構成データKD0、KD1〜KDkそれぞれに、データポインタDP0、DP1〜DPkが直接割り当てられる。本発明の特別な実施形態において、各ヘッダ領域HB0,HB1〜HBkに定数のワード、ここでは2ワードが割り当てられるので、構成データKD(KD0,KD1…KDk)とデータポイントDP(DP0,DP1…DPk)は、常に一緒にヘッダ領域HBに格納される。ヘッダ領域HBのまたは第1データ量の容量は、保存されるk個のメッセージに依存する。さらに、ヘッダ領域HBを含むヘッダセグメントHSには、実質的なメッセージデータD0、D1〜Dkを保存するためのデータセグメントDSが結合される。データセグメント(またはデータセクション)DSのデータ量は、格納されるメッセージデータの各データ量に依存する。例えば、データ領域DB0では6ワード、DB1では1ワード、DBkでは2ワードとなる。各データポインタDP0,DP1〜DPkは、常に最初に、各メッセージ0、1、〜kのデータD0、D1〜Dkが格納されている各データ領域DB0、DB1〜DBkの開始アドレスを指す。従って、メッセージ記憶装置300の、ヘッダセグメントHSとデータセグメントDSとの分割は可変的であり、メッセージ数k自体、メッセージの各データ量、および第2データ量全体に依存する。メッセージが比較的少なく構成された場合、ヘッダセグメントHSは比較的小さくなり、メッセージ記憶装置300の空き領域は、データセグメントDSに加えて、データ保存のために使用される。このような可変性によって、記憶装置が最適に、最大限に使用することが保障される。従って、比較的小さな記憶装置の使用も可能である。特に、空きデータセグメントFDSの容量は、同様に、保存されるk個のメッセージとメッセージの各第2データ量との組み合わせに従って最小であり、場合によっては0になる。
データポインタを使用する以外に、第1および第2データ、すなわち、構成データKD(KD0、KD1、…、DKk)および実質的なデータD(D0、D1、…、Dk)を、所定の順序で格納することが出来る。従って、ヘッダセグメントHS内のヘッダ領域HB0〜HBkの順序とデータセグメントDS内のデータ領域DB0〜DBkの順序がその都度一致している。従って、状況によって、データポイントが必要ない可能性がある。
本発明の特別な実施形態において、HSおよびDS内で保存されたデータの正確さを保障するために、メッセージ記憶装置に、エラー検出ジェネレータ、特にパリティビット・ジェネレータと、エラー検出チェッカー、特にパリティビット・チェッカーとが割り当てられる。その際、ワードまたは領域(HBおよび/またはDB)ごとに、検査合計、特にパリティビットが一緒に格納されることが可能である。例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)等の更なる別の検査識別子、またはECC(Error Code Correction)等のより高度な識別子も構想可能である。従って、メッセージ記憶装置を固定分割することに対して、以下の長所が挙げられる。
使用者は、プログラミングの際に、比較的多数の、データフィールドが小さいメッセージを使用したいのか、または比較的小数の、データフィールドが大きいメッセージを使用したいのかについて決定することが出来る。異なる容量のデータ領域DBを含むメッセージを構成する際に、存在する記憶場所を最適に、最大限に使用することが可能である。また、使用者は、1つのデータ記憶装置領域を、異なるメッセージのために共用することが出来る。
集積回路により通信コントローラを実現する際、メッセージ記憶装置300の容量は、アプリケーションからの要求に対して、使用される記憶装置のメモリ深度(m個のワード)を調整させることによって、調節される。その際、通信コントローラのその他の機能は変更されない。
さらに、図4〜図6および図7〜図9を参照しながら、ホストCPUのアクセスについて、すなわち、バッファ構成201および202を介した、構成データまたは状態データおよび実質的なデータの書込みと読出しについてより詳細に記載する。その際、データの完全性が保障されるのと同時に、高速の伝送速度が保障されているように、データ伝送に関する疎結合(Entkopplung)を確立することを目的とする。このプロセスの制御は、メッセージハンドラ200を介して行われるが、以下図10、図11および図12において再度詳細に記載する。
図4、図5および図6では、まず、加入者CPU102のホストCPUによる、入力バッファ201を介したメッセージ記憶装置300への書込みアクセスについてより詳細に解説する。さらに、図4では、通信モジュール100が再度示されているが、参照しやすいように、ここでは通信モジュール100の関連する構成要素が示されている。ここでは、シーケンス制御の役割を果たすメッセージハンドラ200と2つの制御レジスタ403および404が示されている。制御レジスタは、図に示されているように、通信モジュール100内のメッセージジハンドラ200の外部に配置されているが、メッセージハンドラ200自体の内部に含まれていてもよい。その際、符号403は入力要求レジスタ(Input Buffer Command Request Register)を、符号404は入力マスクレジスタ(Input Buffer Command Mask Register)を表している。ホストCPU102によるメッセージ記憶装置(Message RAM)300への書込みアクセスは、すなわち、中間に配置される入力バッファ201を介して行われる。この入力バッファ記憶装置201は、分割または二重化されている。すなわち、サブバッファ400とサブバッファ付属のシャドウバッファ401として構成されている。従って、以下に述べるように、ホストCPU102による、メッセージ記憶装置300のメッセージもしくはメッセージオブジェクトに対する、またはメッセージ記憶装置300のデータに対するアクセスが継続的に行われ、データの完全性および加速されたデータ伝送が保障されることが可能である。
アクセス制御は、入力要求レジスタ403および入力マスクレジスタ404を介して行われる。レジスタ403では、図5における符号0〜31によって、例えば32ビット幅のためのレジスタ403における各ビット位置が表されている。同様に、レジスタ404に関しても、図6のレジスタ404におけるビット位置0〜31が表されている。
例えば、レジスタ403のビット位置0〜5、15、16〜21および31は、シーケンス制御に関連して特別な機能を担っている。従って、レジスタ403のビット位置0〜5には、メッセージ識別子としての識別子IBRH(Input Buffer Request Host)が登録可能である。同様に、レジスタ403のビット位置16〜21には、識別子IBRS(Input Buffer Request Shadow)が登録可能である。同様に、403のレジスタ位置15にはアクセス識別子としてIBSYHが、また403のレジスタ位置31にはIBSYSが登録可能である。特筆すべきは、レジスタ404の位置0〜2である。すなわち、LHSH(Load Header Section Host)を含むビット位置0およびLDSH(Load Data Section Host)を含むビット位置1に、データ識別子として更なる別の識別子が登録されている。このデータ識別子は、ここではもっとも簡略化された形式で、すなわちそれぞれ1ビットで構成されている。レジスタ404のビット位置2には、開始識別子として、STXRH(Set Transmission X Request Host)が書込まれている。さらに、入力バッファ201を介したメッセージ記憶装置300への書込みアクセスのフローについて記載する。
ホストCPU102は、転送されるメッセージのデータを入力バッファ201に書込む。その際、ホストCPU102は、メッセージ記憶装置300のヘッダセグメントHS用のメッセージの構成およびヘッダデータKDか、メッセージ記憶装置300のデータセグメントDS用のメッセージの実質的に伝送されるデータDか、または双方のデータを書込むことが出来る。メッセージのどの部分が、すなわち構成データおよび/または実質的なデータが伝送されるべきかどうかは、入力マスクレジスタ404内の特別なデータ識別子LHSHおよびLDSHによって設定される。その際、LHSHは、ヘッダデータ、すなわち構成データKDが伝送されるべきかどうかを、またLDSHは、データDが伝送されるべきかどうかを設定する。入力バッファ201が2つの構成部分、すなわちバッファ400とそれに付属するシャドウバッファ401から構成され、交互にアクセスが行われるので、LHSHおよびLDSHに対応するものとして、シャドウバッファ401に関連する、2つの更なるデータ識別子領域が設けられる。レジスタ404のビット位置16および17にあるデータ識別子は、それぞれLHSS(Load Header Section Shadow)、LDSS(Load Data Section Shadow)と呼ばれる。これらデータ識別子によって、シャドウバッファ401に関連する伝送プロセスが制御される。
開始ビットまたは開始識別子STXRHが、入力マスクバッファ404のビット位置2に設定される場合、伝送される構成データおよび/または実質的なデータそれぞれがメッセージ記憶装置300に転送された後に自動的に、対応するメッセージオブジェクトのための送信リクエスト(Transmission Request)が設定される。すなわち、この開始識別子STXRHによって、伝送されるメッセージオブジェクトの自動送信が制御される、特に開始される。
シャドウバッファ401に対応するものとして、開始識別子STXRS(Set Transmission X Request Shadow)がある。例えば、入力マスクバッファ404のビット位置18に含まれ、ここでももっとも簡略化された場合1ビットとして構成されている。識別子STXRSの機能は、シャドウバッファ401に関連しており、識別子STXRHと類似した機能を担っている。
ホストCPU102が、メッセージ識別子を、特に、メッセージ記憶装置300内の、入力バッファ201のデータの転送先に当たるメッセージオブジェクトの符号を、入力要求レジスタ403のビット位置0〜5に、すなわちIBRHに書込むと、半円の矢印が示すように、入力バッファ201のサブバッファ400とそれに付属するシャドウバッファ401が交換される。または、ホストCPU102およびメッセージ記憶装置300による、2つのサブ記憶装置400および401へのアクセスそれぞれが交換される。その際、例えば、データ伝送も、すなわちメッセージ記憶装置300へのデータ伝送も開始される。メッセージ記憶装置300へのデータ伝送自体は、シャドウバッファ401から開始される。同時に、レジスタ領域IBRHとIBRSとが交換される。さらに、LHSHおよびLDSHと、LHSSおよびLDSSとが交換される。同様に、STXRHがSTXRSと交換される。従って、IBRSは、メッセージの識別子、すなわち、シャドウバッファ401から転送中のメッセージオブジェクトの符号を示している。または、どのメッセージオブジェクトが、すなわちメッセージ記憶装置300のどの領域がシャドウバッファ401の最新のデータ(KDおよび/またはD)を含んでいるのか、を示している。入力要求レジスタ403のビット位置31にある識別子(この場合も再び1ビット等)IBSYS(Input Buffer Busy Shadow)によって、その都度の伝送が、シャドウバッファ401が関与して行われるかどうかが表示される。従って、例えば、IBSYS=1の際、まさにシャドウバッファ401から伝送され、IBSYS=0の際はこれに該当しない。このビットIBSYSは、シャドウバッファ401とメッセージ記憶装置300との間で転送中であることを示すために、例えばIBRH、すなわちレジスタ403のビット位置0〜5を書込むことによって設定される。このメッセージ記憶装置300へデータ伝送が終了した後、TBSYSは再びリセットされる。
シャドウバッファ401からのデータ伝送が進行する間、ホストCPU102は、次に転送されるメッセージを入力バッファ201またはサブバッファ400に書込むことが可能である。更なる別のアクセス識別子IBSYH(Input Buffer Busy Host)を、例えば、レジスタ403のビット位置15で使用すると、識別子がさらに洗練される。シャドウバッファ401とメッセージ記憶装置300との間で伝送が進行する間、すなわちIBSYS=1である間に、ホストCPU102が、まさにIBRH、すなわちレジスタ403のビット位置0〜5を書込む場合、入力要求レジスタ403でIBSYHが設定される。進行中の転送が、すなわち進行中の伝送が終了すると直ちに、要求された転送が開始され(STXRHによる要求、上記参照)、ビットIBSYHがリセットされる。ビットIBSYSは、データがメッセージ記憶装置300に転送されることを表示するため、転送中は常に設定されたままである。その際、全実施形態において使用される全ビットは、1ビット以上の識別子として構成されることが可能である。保存および処理上の合理性から、1ビットであることが好ましい。
上記で述べた仕組みによって、ホストCPU102は、ヘッダ領域HBおよびデータ領域DBから成る、メッセージ記憶装置300内にあるメッセージオブジェクトに、データを継続的に転送することが出来る。その際、ホストCPU102の入力バッファ201へのアクセス速度が、FlexRay−IPモジュールの、すなわち通信モジュール100の内部伝送速度より低い、または同じであることを前提とする。
図7、図8および図9では、ホストCPUまたは加入者CPU102による、出力バッファまたは出力バッファ202を介した、メッセージ記憶装置300への読出しアクセスについてより詳細に解説する。従って、図7では、通信モジュール100が再度示されているが、参照しやすいように、ここでは通信モジュール100の関連する構成要素が示されている。まず、シーケンス制御の役割を果たすメッセージハンドラ200と2つの制御レジスタ703および704とが示されている。制御レジスタは、図に示されているように、通信モジュール100内のメッセージハンドラ200の外部に配置されているが、メッセージハンドラ200自体の内部に含まれていてもよい。その際、符号703は出力要求レジスタ(Output Buffer Command Request Register)を、符号704は出力マスクレジスタ(Output Buffer Command Mask Register)を表している。ホストCPU102によるメッセージ記憶装置300への読出しアクセスは、中間に配置される出力バッファ202を介して行われる。この出力バッファ202も同様に、分割または二重化されている。すなわち、サブバッファ701とサブバッファ付属のシャドウバッファ700として構成されている。従って、以下に述べるように、ホストCPU102による、メッセージ記憶装置300のメッセージもしくはメッセージオブジェクトに対する、またはメッセージ記憶装置300のデータに対するアクセスが継続的に行われ、データの完全性、メッセージ記憶装置300からホスト102へ逆方向に行われる加速された伝送が保障されることが可能である。アクセス制御は、出力要求レジスタ703および出力マスクレジスタ704を介して行われる。レジスタ703でも、符号0から31によって、例えば32ビット幅のための703における各ビット位置が表されている(図8参照)。同様に、レジスタ704でもレジスタ704におけるビット位置0〜31が表されている(図9参照)。
例えば、レジスタ703のビット位置0〜5、8および9、15、および16〜21は、読出しアクセスのシーケンス制御に関して特別な機能を担っている。従って、レジスタ703のビット位置0〜5には、識別子OBRS(Output Buffer Request Shadow)がメッセージ識別子として登録可能である。同様に、レジスタ703のビット位置16〜21には、識別子OBRH(Output Buffer Request Host)が登録可能である。アクセス識別子として、レジスタ703のビット位置15に、識別子OBSYS(Output Buffer Busy Shadow)が登録可能である。着目すべきは、出力マスクレジスタ704のビット位置0および1である。すなわち、RHSS(Read Header Section Host)を含むビット位置0およびRDSS(Read Data Section Shadow)を含むビット位置1に、データ識別子として更なる別の識別子が登録されている。更なるデータ識別子として、例えばビット位置16にRDSH(Read Data Section Host)、ビット位置17にRHSH(Read Header Section Host)が設けられている。このデータ識別子は、ここではもっとも簡略化された形式で、すなわちそれぞれ1ビットで構成されている。レジスタ703のビット位置9には、開始識別子REQが登録されている。さらに、切り替え識別子VIEWが設けられており、例えば、レジスタ703のビット位置8に登録されている。
ホストCPU102は、要求するメッセージの識別子、特に要求するメッセージオブジェクトの符号を、OBRSの後に、すなわちレジスタ703のビット位置0〜5に書込みながら、メッセージ記憶装置300のメッセージオブジェクトのデータを要求する。この場合も、ホストCPUは、逆方向の伝送のように、ヘッダ領域のメッセージの状態または構成およびヘッダデータKDか、またはデータ領域のメッセージの実質的に伝送されるデータDか、または双方のデータを読み込むことが出来る。その際、ヘッダ領域および/またはデータ領域のデータのどの部分が伝送されるべきかどうかは、逆方向の伝送と比較可能であるが、RHSSおよびRDSSによって設定される。すなわち、RHSSは、ヘッダデータが読み出されるべきかどうかを、またRDSSは、実質的なデータが読み出されるべきかどうかを示す。
開始識別子は、メッセージ記憶装置300からシャドウバッファ700への伝送を開始する役割を果たす。すなわち、識別子として、もっとも簡略化された場合のように1ビットが使用される場合、出力要求レジスタ703のビット位置9にビットREQを設定することによって、メッセージ記憶装置300からシャドウバッファ700への伝送が開始される。伝送が進行中であることは、アクセス識別子によって、すなわちもっとも簡略化された場合のように1ビットのOBSYSによって、レジスタ703で表示される。衝突を回避するため、ビットREQが設定されるのが好ましい。すなわち、OBSYSが設定されていない場合は、伝送は進行していない。ここでは、メッセージ記憶装置300とシャドウバッファ700との間のメッセージ転送も行われる。実質的なフローは、その逆方向の伝送と比較可能であるが、図4、図5および図6で示されているように制御され(補完的なレジスタ配置)、実行される。または、変化させた実施形態として識別子を追加して、すなわちレジスタ703のビット位置8に切り替え識別子VIEWを追加して実行される。すなわち、伝送終了後、ビットOBSYSがリセットされる。出力要求レジスタ703でビットVIEWが設定されることによって、サブバッファ701とそれに付属するシャドウバッファ700とが交換される。または、サブバッファへのアクセスとシャドウバッファへのアクセスとが交換され、ホストCPU102は、メッセージ記憶装置300に要求されたメッセージオブジェクト、すなわちサブバッファ701の対応するメッセージを読み出すことが出来る。その際、図4〜図6に示された逆方向の伝送と比較可能であるが、レジスタセルOBRSとOBRHとが交換される。同様に、RHSSおよびRDSSと、RHSHおよびRDSHとが交換される。ここで安全性を高める仕組みとして、OBSYSが設定されていない場合、すなわち伝送が進行していない場合に、ビットVIEWが設定されることも構想可能である。
従って、ホストCPU102によるメッセージ記憶装置300への読出しアクセスは、中間に配置される出力バッファ202を介して行われる。この出力バッファ202は、ホストCPU102による、メッセージ記憶装置300に格納されたメッセージオブジェクトへの継続的なアクセスを保証するために、入力バッファと同様に二重化されている、または2つの構成要素から成る。ここでも、高いデータの完全性と加速された伝送という利点が実現される。
上記の入力バッファ201および出力バッファ202の使用によって、ホストCPU102が、モジュール内部の待ち時間にもかかわらず、割込みされずにメッセージ記憶装置300にアクセス出来ることが保障される。
このようなデータの完全性を保障するため、データ伝送は、特に通信モジュール100内での転送は、メッセージハンドラ200によって行われる。従って、図10では、メッセージハンドラ200が示されている。メッセージハンドラ200は、その機能性において、複数のステートマシンまたはステートオートマトン、すなわち有限オートマトン、いわゆる有限ステートマシン(FSM)として表すことが出来る。その際、少なくとも3つのステートマシンが、また特別な実施形態においては4つの有限ステートマシンが設けられている。第1有限ステートマシンは、IOBF−FSM(Input/Output Buffer State Machine)501である。このIOBF−FSMは、入力バッファ201または出力バッファ202に関連する伝送方向に従って、2つの有限ステートマシン、すなわち、IBF−FSM(Input Buffer FSM)とOBF−FSM(Output Buffer FSM)に分割される。さらに、最大5つのステートオートマトン(IBF−FSM、OBF−FSM、TBF1−FSM、TBF2−FSM、AFSM)が構想可能である。しかし、すべてに共通するIOBF−FSMが1つ設けられることが好ましい。少なくとも第2有限ステートマシンは、ここでの好適な実施形態において、2つのブロック502と503に分割され、図2に示されているように、記憶装置205および206に関連して2つのチャネルAおよびBを使用する。その際、有限ステートマシンは、2つのチャネルAおよびB使用するために設けられる。または、または好適な実施形態のように、有限ステートマシンTBF1−FSM(Transient Buffer1(206,RAM A)State Machine)502がチャネルAのために、TBF2−FSM(Transient Buffer2(205,RAM B)State Machine)503がチャネルBのために設けられる。
好適な実施形態において、仲裁有限ステートマシンAFSM500は、3つの有限ステートマシン501〜503のアクセスを制御する役割を果たす。データ(KDおよび/またはD)は、電圧制御発振器(VCO;Voltage Controlled Oscillator)、水晶発振器等のクロック(生成)手段によって生成されたクロックに基づき、またはこの調節されたクロックを起点として、通信モジュールにおいて伝送される。その際クロックTは、モジュール内で生成される、または外部からバスクロック等として構成される。この仲裁有限ステートマシンAFSM500は、3つの有限ステートマシン501〜503のうちの1つに交互に、特にクロック周期Tごとに、メッセージ記憶装置300へのアクセス権を与える。すなわち、使用可能な時間は、個々のステートマシン501〜503のアクセス要求に応じて、要求しているステートオートマトンに分配される。アクセス権が1つの有限ステートマシンのみに要求される場合、このステートマシンが100%のアクセス時間、すなわち全クロックTを獲得する。アクセス権が2つのステートマシンに要求される場合、それぞれの有限ステートマシンがアクセス時間を50%ずつ獲得する。さらに、アクセス権が3つのステートマシンに要求される場合、各有限ステートマシンがアクセス時間を3分の1ずつ獲得する。従って、使用可能なバンド幅は最適に利用される。
第1有限ステートマシンIOBF−FSM501は、必要な場合に以下の動作を実行する。
−入力バッファ201から、メッセージ記憶装置300内の選択されたメッセージオブジェクトへのデータ伝送
−メッセージ記憶装置300内の選択されたメッセージオブジェクトから、出力バッファ202へのデータ伝送
チャネルAのためのステートマシンTBF1−FSM502は、以下の動作を実行する。
−メッセージ記憶装置300内の選択されたメッセージオブジェクトから、チャネルAのバッファ206へのデータ伝送
−バッファ206から、メッセージ記憶装置300内の選択されたメッセージオブジェクトへのデータ伝送
−メッセージ記憶装置300内の適切なメッセージオブジェクトの検索。受信の際、チャネルAで受信されたメッセージを保存するメッセージオブジェクト(受信バッファ;Receive Buffer)が、許容範囲のフィルタリングとして検索される。また、送信の際、次にチャネルAで送信されるメッセージオブジェクト(送信バッファ;Transmit Buffer)が検索される。
上記の動作と、チャネルBのための、ブロック503の有限ステートマシンTBF2−FSMの動作は類似している。このステートマシンは、メッセージ記憶装置300内の選択されたメッセージオブジェクトからチャネルBのバッファ205へのデータ伝送と、バッファ205からメッセージ記憶装置300内の選択されたメッセージオブジェクトへのデータ伝送とを実行する。また、メッセージ記憶装置300内で適切なメッセージオブジェクトを検索する検索機能も、TBF1−FSMと類似している。受信の際、チャネルBで受信されたメッセージを保存するメッセージオブジェクト(受信バッファ)が、許容範囲のフィルタリングにおいて検索される。また、送信の際、次にチャネルBで送信されるメッセージまたはメッセージオブジェクト(送信バッファ)が検索される。
図11では、伝送処理と伝送路が再度示されている。3つのステートマシン501〜503は、個々の構成要素間の各データ伝送を制御する。その際、ホストCPU102、入力バッファ201および出力バッファ202が再び示されている。また、メッセージ記憶装置300、チャネルAのためのバッファ206とチャネルBのためのバッファ205が示されている。さらに、インタフェース207および208が示されている。第1ステートマシンIOBF−FSM501は、入力バッファ201からメッセージ記憶装置300へのデータ伝送Z1Aとメッセージ記憶装置300から出力バッファ202へのデータ伝送Z1Bとを制御する。その際、データ伝送は、32ビット等のワード幅のデータバスを介して行われるが、その際どの更なる別のビット数も可能である。このことは、メッセージ記憶装置とバッファ206との間の伝送Z2の場合にも該当する。このデータ伝送は、チャネルAのためのステートマシンTBFI−FSM502によって制御される。メッセージ記憶装置300とバッファ205との間の伝送Z3は、ステートオートマトンTBF2−FSM503によって制御される。その際もデータ伝送は、32ビット等のワード幅のデータバスを介して行われるが、その際どの更なる別のビット数も可能である。通常、上記の伝送路を介して完全なメッセージオブジェクトをする転送には、複数のクロック周期Tが必要である。従って、クロック周期Tに関連する伝送時間の分配は、アービタAFSM500によって行われる。図11では、メッセージハンドラ200によって制御される記憶装置間のデータパスが示されている。メッセージ記憶装置300に保存されたメッセージオブジェクトのデータ完全性を保障するため、図に示されたパスZ1AおよびZ1B、Z2およびZ3のうちそれぞれ1つパスでのみ、同時にデータが交換されるのが好ましい。
図12では、使用可能なシステムクロックTが、どのようにアービタAFSM500によって3つの要求しているステートオートマトンに分配されるか、という例が示されている。第1段階(I)において、オートマトン501および502によるアクセス要求が行われる。すなわち、全時間は半分ずつ、双方の要求しているステートオートマトンに分配される。すなわち、第1段階(I)のクロック周期に関連して、ステートオートマトン501はクロック周期T1およびT3においてアクセス権を獲得し、ステートオートマトン502はクロック周期T2およびT4においてアクセス権を獲得する。第2段階(II)において、ステートマシン501のみがアクセスするので、3つのクロック周期のすべて、すなわち100%のアクセス時間T5〜T7がIOBF−FSMに割り当てられる。第3段階(III)において、3つのステートオートマトン501〜503すべてがアクセス要求を行い、全アクセス時間が3等分される。アービタAFSM500は、例えば、ステートマシン501がクロック周期T8およびT11において、ステートマシン502がクロック周期T9およびT12において、およびステートマシン503がクロック周期T10およびT13においてアクセス権を獲得するように、アクセス時間を分配する。最後に第4段階(IV)において、2つのステートオートマトン502および503による、通信モジュール100のチャネルAおよびBへのアクセスが行われるので、クロック周期T14およびT16のアクセス権は有限ステートマシン502に、およびクロック周期T15およびT17のアクセス権は有限ステートマシン503に分配される。
仲裁オートマトンAFSM500は、3つのステートマシンの1つ以上がメッセージ記憶装置300へのアクセスを要求した際、アクセス権がクロック単位で交互に要求しているステートマシン501〜503に分配されるように、調整する。このような処理方法によって、メッセージ記憶装置300に格納されたメッセージオブジェクトの完全性、すなわちデータの完全性が保障される。例えば、ホストCPU102が出力バッファ202を介して、現在まさに受信メッセージを書き込み中のメッセージオブジェクトを読出したいのであれば、どの要求が最初に出されたのかに従って、古い状態または新しい状態が読み出される。その際、メッセージ記憶装置300内のメッセージオブジェクトのアクセス自体は衝突しない。
上記の方法により、ホストCPUは駆動中に、メッセージ記憶装置300内のどの任意のメッセージオブジェクトも読み出す、または書込むことが出来る。その際、選択されたメッセージオブジェクトは、ホストCPUがデータ交換に関与してアクセスしている間、FlexRayバス101の2つのチャネルにおいてロック(バッファ・ロッキング;Buffer Locking)されないことが予想される。同時に、アクセスをクロック単位で連動させることによって、メッセージ記憶装置300に格納されたデータの完全性が保障され、全帯域幅を最大限に使用することによってデータ伝送速度が速められる。
FlexRay通信モジュール100が最適な方法でFlexRayネットワークでの通信を支援するために、さらに、加入者102またはホストCPUにとって特にリソースを節約し、リソースに配慮する形態および方法で、FlexRay通信モジュール100を加入者に接続できるように、本発明の一実施形態に基づいて、特別に形成された加入者インタフェース204が提案される。その詳細は、図13に示されている。加入者インタフェース204は、FlexRay通信モジュール100とFlexRay加入者装置102との間で伝送されるメッセージを一時格納するための構成800を有している。構成800は、FlexRay通信モジュール100への第1接続804および加入者102への第2接続806を有する、少なくとも1つのメッセージ記憶装置802を含んでいる。記憶装置構成800のメッセージ記憶装置802は、特に、デュアルポートRAMとして実現されている。メッセージ記憶装置802は、FlexRay通信接続101を介して伝送されるメッセージが格納されている書込み領域(W)と、FlexRay通信接続101に受信されたメッセージが格納されている読出し領域(R)とを含んでいる。メッセージ記憶装置802は、少なくとも、バスサイクルの全メッセージを保存するために十分な記憶場所を有する程度の大きさに構成されている。特に、記憶装置802は、128個のバッファ(データフレーム(フレーム)の最大容量)のために十分な記憶場所を有している。
さらに、加入者インタフェース204は、第2構成808を有している。第2構成808は、加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802へのアクセス順序を調整する、データ完全性の保障のためのインスタンス810(アービタARB)と、少なくとも1つのステートマシン812(SM)とを含んでいる。ステートマシン812によって、加入者102またはホストCPUのために見えないように、FlexRay通信モジュール100のメッセージ記憶装置300の内容がインタフェース204のデュアルポートRAM(DPRAM)メッセージ記憶装置802に伝送される。ホストCPUは、最大速度で、DPRAM802内のミラーデータに直接アクセスすることが可能である。
バスシステム等として構成されている接続824を介して、データ、アドレスおよび制御データが、通信モジュール100と加入者インタフェース204のアバスアービタ810との間で交換される。バスシステム等として構成されている接続826を介して、データ、アドレスおよび制御データが、加入者インタフェース204のバスアービタ810と加入者102またはホストCPUとの間で交換される。バスシステム等として構成されている接続806を介して、データ、アドレスおよび制御データが、加入者インタフェース204の記憶装置構成800と加入者102またはホストCPUとの間で交換される。アービタ810とステートマシン812との間で、データ、アドレスおよび制御データが、バスシステムとして構成されることが可能な接続834を介して交換される。記憶装置802で通信モジュール100のメッセージ記憶装置300のバッファが受信され次第(DPBuffer_received_Int-Signal)、接続828を介して、割込みが加入者102またはホストCPUに伝送されることが可能である。接続830を介して、加入者インタフェース204のステートマシン812に、新バスサイクルの開始が通知される(new_cycle_Signal)。接続820を介して、加入者インタフェース204のステートマシン812に、通信モジュール100のメッセージ記憶装置300で、新バッファが受信されたこと(Buffer_received_Signal)が通知され、ステートマシン812は、この新バッファを加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802へ伝送するように促す。最後に、ステートマシン812は、全体(トータル)システム100、101、102、104における残りのシーケンスを含めた独自の動作を制御および調整するために、接続832を介して通信モジュール100からクロック信号を獲得する。
加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802には、レジスタが割り当てられている。その際、特に、メッセージ記憶装置802の書込み領域Wには書込みレジスタ(デュアルポート/状態レジスタ(DP/Statusregister)W)が、さらに、メッセージ記憶装置802の読出し領域Rには読出しレジスタ(デュアルポート/状態レジスタ(DP/Statusregister)R)816が割り当てられている。加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802の状態は、レジスタ814、816を介して、ステートマシン812によってFlexRay通信モジュール100へ伝達される。状態レジスタ814、816の大きさは、特に、メッセージ記憶装置802の容量、またはその内部に一時格納されることが可能なメッセージの数量に対応している。128個のバッファの記憶装置802の大きさの場合、レジスタ814、816の大きさは、特に128ビットである。その際、レジスタ814、816の各ビットには、記憶装置802のバッファが1個ずつ割り当てられている。状態レジスタの読出しの際に、読出されたビットがリセットされる。最後にステートマシン812によって成功裏に伝送されたバッファの識別子、例えば符号等は(その都度、読出し記憶装置および書込み記憶装置ごとに別々に)、ステートマシン812によって、更なる別のレジスタ818に、すなわち加入者インタフェース204の書込み・読出し位置レジスタ(Schreib-Lese-Positionsregister)に格納される。
双方のデュアルポート状態レジスタ(DP-Status)814、816に制御されて、ホストCPUは、バスサイクルの間にも、適切な場所でデータパケットを受信し、送信を許可することが可能である。すなわち、ステートマシン812によって、バッファ記憶装置802に格納されるメッセージの最適化または限定的な前処理がバスサイクル内で行われ、格納されるメッセージへのアクセスがさらに加速される。メッセージの前処理は、特に、メッセージの形式および外部、例えば、メッセージ記憶装置802でメッセージが格納される位置等に限定されている。特に、メッセージの内容の解析、および対応する、内容に関わる前処理は行われない。ホストCPUは、本発明の一実施形態に基づく加入者インタフェース204を介して、通信モジュール100のメッセージ記憶装置300の内容に随意にアクセスする。
メッセージ記憶装置802でのメッセージ格納、およびメッセージ記憶装置802からのメッセージの呼出しに関連する全工程は、データ伝送に関して、全く待ち時間を要しない。伝送速度または転送速度は、メッセージ記憶装置802のDPRAMインタフェースの性能に(のみ)制限される。バッファの実時間操作は可能である。
加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802(DMRAM等)から通信モジュール100のメッセージ記憶装置(MRAM)300へのデータ伝送を開始するために、ホストCPU102によって、書込みレジスタ(デュアルポート/状態レジスタ(DP/Statusregister)W)814において1ビットが設定される。
ステートマシン812によって通信モジュール100へ伝送されるバッファのために、ホストCPU102によって、例えば、伝送されるバッファのために対応するビットが設定されることによって、対応する識別子が書込みレジスタ(DP/Status/W-Register W)814に書込まれる。ステートマシン812は、(例えば、1ビットの設定によって)書込みレジスタ814内にマークされた全バッファを、通信モジュール100のメッセージ記憶装置300に転送する。
通信モジュール100のメッセージ記憶装置300(MRAM等)から、加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802(DPRAM等)へのデータ伝送は、通信モジュール100によって、バッファ受信信号(Buffer/received-Signal)で開始される。ステートマシン812は、通信モジュール100から伝送されるバッファを照会した後に、伝送されるバッファをメッセージ記憶装置300(MRAM等)からメッセージ記憶装置802(DPRAM等)に伝送する。伝送終了時に、ステートマシン812によって、対応するビットが読出しレジスタ(DP/Statusregister R)816で設定される。ステートマシン812は、追加的に、伝送終了時にホストCPU102への割込みを開始することも可能である。
ホストCPU102によって加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802に書込まれたバッファの伝送は、読出しの際と同一の形態および方法で行われる。読出しと異なり、送信されるバッファは読出しレジスタ816(DP/Status/R-Register)の評価によって決定される。レジスタ816でのビット符号は、伝送の際の優先順位に相当する。ステートマシン812は、レジスタ816のビットを降順に読み取る。第1の「1」に設定されたビットの対応するバッファは、加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802から、通信モジュール100のメッセージ記憶装置300へ伝送される。伝送が実行された後に、付属するビットが読出しレジスタ816で設定され、バッファ符号が書込み・読出し位置レジスタ(DP/R-pos-Register)818に書込まれる。この工程は、継続的に実行される。「1」とマークされた全バッファは、その優先順位に従って、メッセージ記憶装置802から通信モジュール100のメッセージ記憶装置300へ伝送される。
図13の実施形態において、FlexRay通信モジュール100および本発明の一実施形態に基づく加入者インタフェース204は、2つの独立した構成要素である。通信モジュール100のメッセージ記憶装置300と加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802との間のデータ転送のためのステートマシン812は、ホストCPU102が関与することなく、通信モジュール100のメッセージ記憶装置300のバッファを、加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802へ転送する。DPRAM802は、一方ではステートマシン812に、他方ではホストCPU102に直接接続されている。双方は、遅延なく、DPRAM802へアクセスすることが可能である。DPRAM802の状態は、読出しレジスタ816を介して、ステートマシン812によってホストCPU102へ伝達される。ステートマシン812によって通信モジュール100へ伝送されるバッファは、ホストCPU102によって、書込みレジスタ814へ書込まれる。ホストCPUによる書込みアクセスの後に、レジスタ814は、独自のそれ以前の内容および書込まれたデータの2つの論理和(OR)を獲得する。ステートマシン812は、書込みレジスタ814でマークされた全バッファを、FlexRay通信モジュール100のメッセージ記憶装置300へ転送する。最後にステートマシン812によって成功裏に伝送されたバッファは(その都度、R(読出し)バッファおよびW(書込み)バッファごとに別々に)、ステートマシン812によって、書込み・読出し位置レジスタ818に格納される。バスアービタ810は、ステートマシン812およびホストCPU102による、加入者インタフェース204のレジスタ814、816への同期のアクセスを許可する。
ステートマシン812は、通信モジュール100の、メッセージ記憶装置300に割り当てられたレジスタに(アービタ810を介して)直接アクセスする。通信モジュール100がバッファ受信信号(Buffer/received Signal)820を介して、通信接続101によって新たに受信されたメッセージを表示した後に、ステートマシン812は、通信モジュール100のレジスタにアクセスすることによって、ビット符号を活発に照会する。引き続いて、ステートマシン812は、バッファの属性(通信モジュール100のメッセージ記憶装置300でのバッファアドレス、バッファの長さ等)を、通信モジュール100の対応するレジスタの読出しによって検出する。必要な転送データがステートマシン812で整った後に、通信モジュールは、通信モジュール100の転送窓にバッファが見えるように切り替えるよう要求される(VIEW命令)。最終ステップにおいて、ステートマシン812は、自動的に、記憶装置300のバッファ内容を、メッセージ記憶装置802へ伝送する。バッファ伝送の終了後に、対応するR(読出し)ビットが読み出しレジスタ816で設定され、バッファ符号が、書き込み・読出し位置レジスタ818に書込まれる。読出しレジスタRビット(DP-Status-Register R-Bit)の設定によって、割込みマスク(128ビットの割込みレジスタ(DP-Status-I-Register))に従って、ホストCPU102への割込みが開始されることが可能である。割込みは、割込み接続828を介して、ホストCPU102に伝達される。この工程は、各伝送されるバッファごとに繰り返される。当然のことながら、本発明の一実施形態に基づく方法は、割込みがない場合にも機能するので、割込みレジスタ822および割込み接続828は省略されることが可能である。バッファが、バッファが通信モジュール100のメッセージ記憶装置300に格納されている順序とは無関係に、メッセージ記憶装置802に格納される順序は、アービタ810によって決定される。バッファが、バッファが通信モジュール100のメッセージ記憶装置300に格納されている順序とは無関係に、メッセージ802に格納される順序は、ステートマシン812によって決定され、例えば、ホストCPU102によって、構成(設定)されることが可能である。
ホストCPU102によってDPRAM802に書込まれたバッファの伝送は、読出しの際と全く同一の形態および方法で行われる。読出しと異なり、送信されるバッファは、書込みレジスタ814の評価によって決定される。レジスタ814内のビット符号は、伝送の優先順位に相当する。ステートマシン812は、レジスタ814のビットを降順に読み取る。第1の「1」に設定されたビットの対応するバッファは、DPRAM802から通信モジュール100のメッセージ記憶装置300に伝送される。伝送が実行された後に、付属するビットが書込みレジスタ814で設定され、さらにビット符号が書込み・読出し位置レジスタ818に書込まれる。この工程は、継続的に実行される。「1」とマークされた全バッファは、その優先順位に従って、DPRAM802からFlexRay通信モジュール100のメッセージ記憶装置300へ伝送される。ステートマシンの構成(設定)、ならびに開始および終了は、MDYSN構成レジスタ(MDYSN-config-Register)によって行われる。
図14には、本発明の一実施形態に基づく加入者インタフェース204の第2の実施形態が示されている。加入者インタフェース204は、図13に示される実施形態の場合と、インタフェース204がFlexRay通信モジュール100に統合されているという点で特に異なっている。しかし、双方の実施形態は、FlexRay通信モジュール100とFlexRay加入者装置102との間で伝送されるデータを一時格納するための、本発明のデュアルポートに基づくアプローチを利用している。図14の実施形態において、データ伝送は、インタフェース204の独自のステートマシン808および独自のアービタ810(図13参照)の代わりに、FlexRay通信モジュールの1つまたは複数のステートマシン500〜503、および/または、メッセージ管理200によって調整され、制御されることが可能である。本発明の一実施形態に基づくインタフェース204は、すなわち、完全に独立して構成される必要はなく、通信モジュール100の構成要素も一緒に使用することが可能である。
図15には、FlexRay通信モジュール100のメッセージ記憶装置300と、加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置(DPRAM等)802との間のデータ転送に関するシーケンス図が示されている。1つまたは複数のステートマシン500〜503によるFlexRay通信モジュール100のメッセージ記憶装置300の制御は、符号900で示されている。1つまたは複数のステートマシン500〜503、および/またはステートマシン808による加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802の制御は、符号902で示されている。1つまたは複数のステートマシン500〜503、および/またはステートマシン808による加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802の状態の制御は、符号904で示されている。最初に、メッセージ記憶装置300の制御900は、信号906をメッセージ記憶装置802の制御902に伝達する。信号906は、通信接続101からのバッファ[x]が、メッセージ記憶装置300で受信されたことを伝えている。その後、ステップ908で、メッセージ記憶装置802のバッファ[x]は、メッセージ記憶装置300のバッファ[x]の内容で更新される。その後、ステップ910で、R(読出し)ビット(DPRAM-Status-R-Bit)[x]がレジスタ816で設定され、I(割込み)ビット=1(DPRAM-Status-I-Bit[x]==1)である場合に、割込みが生成される。その後、読出し位置レジスタ818は、xで更新される。最後に、バッファ伝送の終了が、信号912によって制御902に通知される。引き続いて、制御900は、信号914を制御902へ伝達する。信号914は、新バッファ[y]がメッセージ記憶装置300で受信されたことを伝えている。さらに、バッファ[x]のために実行されたステップが、バッファ[y]のために実行される。この工程は、データサイクルの全バッファが伝送されるまで繰り返される。
図16には、加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802(DPRAM等)と、FlexRay通信モジュール100のメッセージ記憶装置300との間のデータ伝送に関するシーケンス図が示されている。加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802の書込みレジスタW814が符号920で示されている。1つまたは複数のステートマシン500〜503、および/またはステートマシン808による加入者インタフェース204のメッセージ記憶装置802の制御は、符号922で示されている。最初に、ステップ924で、書込みレジスタ
814の1つまたは複数のビット[0・・・127]が0ではないか、が検査される。引き続いて、ステップ926で、一番早い(最初の)W(書込み)ビット(DPRAM-Status-W-Bit)[z]が検出される。その際、対応するビット(DPRAM-Status-W-Register)[z]がレジスタ814で設定されている。すなわち、0ではない。引き続いて、FlexRay通信モジュール100のメッセージ記憶装置300のバッファ[z]が、加入者インタフェー204のメッセージ記憶装置802のバッファ[z]の内容で更新される。さらに、書込み位置レジスタ(DPRAM-Status-W-pos)818がyで更新される。最後に、レジスタ814内の位置DPRAM-Status-W[z]がリセットされる。すなわち、0に設定される。
FlexRay通信システムの通信モジュール、ならびに、FlexRay通信システムの通信モジュールの通信接続への接続、および、FlexRay通信システムの通信モジュールの通信またはホスト加入者への接続を示す説明図である。 図1に基づく通信モジュールの特別な実施形態および通信モジュールの組み込みを詳細に示している。 図2に基づく通信モジュールのメッセージ記憶装置の構造を示している。 加入者からメッセージ記憶装置の方向にデータアクセスする際の構造とプロセスを示す説明図である。 加入者からメッセージ記憶装置の方向にデータアクセスする際の構造とプロセスを示す説明図である。 加入者からメッセージ記憶装置の方向にデータアクセスする際の構造とプロセスを示す説明図である。 メッセージ記憶装置から加入者の方向にデータアクセスする際の構造とプロセスを示す説明図である。 メッセージ記憶装置から加入者の方向にデータアクセスする際の構造とプロセスを示す説明図である。 メッセージ記憶装置から加入者の方向にデータアクセスする際の構造とプロセスを示す説明図である。 メッセージハンドラの構造と、メッセージハンドラの内部に含まれる有限ステートマシンの構造を示す説明図である。 図1および図2に基づく通信モジュールの構成要素、ならびに、加入者およびメッセージハンドラによって制御される対応するデータパスを示す概略図である。 図11のデータパスに関連した、メッセージ記憶装置に対するアクセスの分配を示している。 本発明の第1の好適な実施形態に基づく、本発明に基づく加入者インタフェースを示している。 本発明の第2の好適な実施形態に基づく、本発明に基づく加入者インタフェースを示している。 本発明に基づく、入力記憶装置のメッセージを伝送する方法のシーケンス図である。 本発明に基づく、送信記憶装置のメッセージを伝送する方法のシーケンス図である。

Claims (8)

  1. FlexRay通信モジュール(100)と、前記FlexRay通信モジュール(100)に割り当てられたFlexRay加入者装置(102)とを繋ぐ加入者インタフェース(204)であって、前記FlexRay通信モジュール(100)は、FlexRay通信接続(101)に接続され、前記FlexRay通信接続(101)を介してメッセージが伝送されており、前記FlexRay通信接続(101)からのメッセージの一時格納のためのメッセージ記憶装置(300)、または前記FlexRay通信接続(101)のためのメッセージ記憶装置(300)を有している、前記加入者インタフェース(204)において:
    前記加入者インタフェース(204)は、
    少なくとも1つのメッセージ記憶装置(802)を含む、メッセージの一時格納のための構成(800)と、
    前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)へのアクセス順序を調整するためのインスタンス(810)と、
    ステートマシン(812)と、
    を有し、
    前記少なくとも1つのメッセージ記憶装置(802)は、
    前記FlexRay通信モジュール(100)への第1接続(804)と前記FlexRay加入者装置(102)への第2接続(806)とを有し、
    複数の接続(804;806)の一方の接続を介して書込まれながらまたは読出されながらアクセスされ、同時に他方の接続(804;806)を介して読出されながらまたは書込こまれながらアクセスされることが可能であるように構成され、
    デュアルポートRAMとして構成され、
    前記ステートマシン(812)は、
    前記FlexRay通信モジュール(100)の前記メッセージ記憶装置(300)から前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)へ、または、前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)から前記FlexRay通信モジュール(100)の前記メッセージ記憶装置(300)への、メッセージ伝送を制御することを特徴とする、FlexRay通信モジュールとFlexRay通信モジュールに割り当てられたFlexRay加入者装置とを繋ぐ加入者インタフェース。
  2. 前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)は、前記FlexRay通信接続(101)を介して伝送されるメッセージが格納されている書込み領域(W)と、前記FlexRay通信接続(101)に受信されたメッセージが格納されている読出し領域(R)とを有することを特徴とする、請求項1に記載の加入者インタフェース。
  3. 前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)に、レジスタ(814、816、818、822)が割り当てられ、
    特に、前記メッセージ記憶装置(802)の書込み領域(W)に書込みレジスタ(814)が割り当てられ、前記メッセージ記憶装置(802)の読出し領域(R)に読出しレジスタ(816)が割り当てられることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の加入者インタフェース。
  4. 前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)は、少なくとも前記FlexRay通信接続(101)を介する伝送サイクルのデータを格納するために十分な記憶場所を有することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の加入者インタフェース。
  5. 前記FlexRay通信接続(101)を介する伝送サイクルは、複数のデータフレームに分割され、
    前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)は、少なくとも伝送サイクルの最大容量のデータフレームを格納するために十分な記憶場所を有することを特徴とする、請求項4に記載の加入者インタフェース。
  6. 前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)は、128個の最大容量のデータフレームを格納するために十分な記憶場所を有することを特徴とする、請求項5に記載の加入者インタフェース。
  7. 前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)に割り当てられたレジスタ(814、816)の大きさは、データフレームごとに1ビット、特に128ビットであることを特徴とする、請求項3、請求項5または請求項6のいずれかに記載の加入者インタフェース。
  8. 加入者インタフェース(204)を介する、FlexRay通信モジュール(100)と前記FlexRay通信モジュール(100)に割り当てられたFlexRay加入者装置(102)との間のメッセージの伝送方法であって、前記FlexRay通信モジュール(100)は、FlexRay通信接続(101)に接続され、前記FlexRay通信接続(101)を介してメッセージが伝送されており、前記FlexRay通信接続(101)からのメッセージの一時格納のためのメッセージ記憶装置(300)、または前記FlexRay通信接続(101)のためのメッセージ記憶装置(300)を有している、前記メッセージの伝送方法において:
    前記FlexRay通信モジュール(100)と前記FlexRay加入者装置(102)との間で伝送されるメッセージが、メッセージの一時格納のための前記加入者インタフェース(204)の構成(800)に一時格納されており、
    前記構成(800)は、少なくとも1つのメッセージ記憶装置(802)を含んでおり、
    前記加入者インタフェース(204)の前記少なくとも1つのメッセージ記憶装置(802)へのアクセス順序は、前記加入者インタフェース(204)が有するインスタンス(810)により調整され、
    前記FlexRay通信モジュール(100)の前記メッセージ記憶装置(300)から前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)へ、または、前記加入者インタフェース(204)の前記メッセージ記憶装置(802)から前記FlexRay通信モジュール(100)の前記メッセージ記憶装置(300)への、メッセージ伝送は、前記加入者インタフェース(204)が有するステートマシン(812)により制御され、
    前記少なくとも1つのメッセージ記憶装置(802)は、前記FlexRay通信モジュール(100)および前記FlexRay加入者装置(102)によって同時にアクセスされることが可能であり、
    前記少なくとも1つのメッセージ記憶装置(802)は、
    前記FlexRay通信モジュール(100)への第1接続(804)と前記FlexRay加入者装置(102)への第2接続(806)とを有し、
    複数の接続(804;806)の一方の接続を介して書込まれながらまたは読出されながらアクセスされ、同時に他方の接続(804;806)を介して読出されながらまたは書込こまれながらアクセスされることが可能であるように構成され、
    デュアルポートRAMとして構成されることを特徴とする、加入者インタフェース(204)を介する、FlexRay通信モジュール(100)と前記FlexRay通信モジュール(100)に割り当てられたFlexRay加入者装置(102)との間のメッセージの伝送方法。
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