JP3788711B2 - 火災報知システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信機からのアドレス指定により感知器用中継器等の端末を順次呼出すことにより端末情報を受信して火災警報を行う火災報知システムに関し、特に、感知器用中継器からの感知器回線に接続している発報した火災感知器のアドレスを検索して応答できるようにした火災報知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、R型として知られた火災報知システムにあっては、伝送路を介してアナログ火災感知器、感知器用中継器等の端末を受信機に接続し、受信機からのアドレス指定による呼出信号の送信で端末を順次呼出し、端末側で呼出アドレスと自己アドレスとの一致照合が得られた際に端末応答信号を送信し、この端末応答信号を受信機で受信解読して警報等を行うようにしている。
【0003】
ここで端末がアナログ火災感知器の場合、感知器自体が中継器としての機能を備えており、火災を検出すると受信機に割込み信号を送信する。受信機は、端末からの火災割込みに基づき、検索コマンドを発行して発報した端末のアドレスを特定し、火災発生アドレスを表示すると共に、特定した端末装置から火災データを収集して監視するようにしている。
【0004】
また端末が感知器用中継器の場合には、感知器用中継器から引き出された感知器回線に複数のオン−オフ式の火災感知器を接続し、回線単位に火災感知器からの発報信号を受信して火災を判断している。このオン−オフ式の火災感知器はアナログ火災感知器や感知器用中継器のように受信機と伝送する機能を持たず、火災を検出したときは感知器回線を短絡させて感知器用中継器に火災信号を送出するものである。
【0005】
このため感知器用中継器で回線発報を検出すると、受信機に割込み信号を送信する。受信機は端末からの火災割込みに基づき、検索コマンドを発行して発報した端末アドレスを特定して表示すると共に、特定した端末から火災データを収集して監視するようにしている。
【0006】
このように火災を検出した端末のアドレスが分かると、適切な避難誘導や消火活動が可能となり、特に規模の大きな設備の火災監視には不可欠な機能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようなR型の火災報知システムにおいて、感知器用中継器はどの感知器回線が火災発報したかを受信機に送ることができるため、受信機では例えば「○号ビル1階」のように広い範囲で火災発生場所を表示することが行われるが、発報した感知器回線内のどの火災感知器が発報したのかは判らないないため、狭い範囲での発報感知器の設置場所、例えば「○号ビル1階機械室」のように詳しく表示することができない。
【0008】
また、感知器回線単位に火災を監視する感知器用中継器を設置した場合であっても、火災に対する危険度の高い場所や重要な設備機器を設置する場所については、火災時に重要監視場所の火災感知器が発報したことを個別に知る必要があるが、現在の感知器用中継器では、専用の感知器回線を引いて対応するしかなく、専用回線では設備が複雑化してコストアップとなり、十分な対応がとれない問題があった。
【0009】
さらにこのような火災報知システムにおいては、受信機から各端末に対して試験コマンドを送出し、各端末を試験動作させて、各端末が正常に動作しているか遠隔試験を行っているが、感知器用中継器は接続されている火災感知器に対して試験動作させることができず、遠隔的に火災感知器の試験を行うことができないため、実際に火災感知器の現場に行って発報動作させて試験を行っていた。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされてもので、回線単位に火災監視を行う感知器用中継器につき、必要な感知器回線については、感知器回線内の発報した火災感知器を特定して表示でき、更に火災感知器の遠隔試験もできるようにした火災報知システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、伝送路を介して複数の端末を受信機に接続し、受信機からのアドレス指定による呼出信号の送信で端末を順次呼出し、端末側で呼出アドレスと自己アドレスとの一致照合が得られた際に端末応答信号を送信し、該端末応答信号を受信機で受信解読して警報等を行う火災報知システムを対象とする。
【0012】
このような火災報知システムにつき本発明は、複数の端末のいずれかは、火災検出時に感知器回線を低インピーダンスに短絡して発報信号を送出する火災感知器を、1又は複数の感知器回線に接続し、回線単位に火災感知器からの発報信号を受信して処理する感知器用中継器であった場合、この感知器用中継器に、火災発報を検出した際に、発報回線に検索信号を送出して発報した火災感知器を検索する発報検索部を設け、また火災感知器の各々に、火災発報状態において発報検索部からの検索信号を判別した際に、発報電流を所定の保持電流に低下させた検索応答信号を返送する検索応答部を設けたことを特徴とする。
【0013】
このため感知器用中継器において自動的に感知器回線に接続している発報した火災感知器の個別アドレスを検索し、受信機からの呼出しに対し検索したアドレスを応答して発報した感知器アドレスを表示することができる。また発報した感知器アドレスの検索は、感知器回線単位であり、1回線接続する火災感知器の数はそれほど多くないため、比較的簡単な伝送回路機能を感知器用中継器に設ければよく、安価に実現できる。
【0014】
本発明の火災報知システムの具体例として、火災感知器の検索応答部は、EEPROM等の不揮発性メモリを備え、不揮発性メモリの所定のアドレスに固有の感知器番号データを記憶し、検索信号に基づく感知器番号データの読出しで発報信号を変化させて検索応答信号を送出す。また、感知器用中継器の発報検索部は、火災発報の検出時に所定のアドレスの指定により複数の感知器から各々異なる固有の感知器番号データの並列的な読出しで検索応答動作を行わせる。
【0015】
このように火災感知器側には、CPUを必要とせず、EEPROM等の不揮発性メモリとそのインタフェース回路を受けるという簡単な構成で発報感知器のアドレスを検索して表示することができ、大幅なコントダウンが実現できる。
【0016】
更に、本発明は、火災感知器の遠隔試験を可能とするため、感知器用中継器に、試験信号を火災感知器に送って遠隔試験を行う遠隔試験部を設け、火災感知器の各々に、試験信号に基づいて擬似的な試験発報動作を行う試験回路部を設けるようにしてもよい。
【0017】
この試験回路部は、不揮発性メモリの所定アドレスに記憶した感知器番号データの読出しで動作する遠隔試験機能を備える。
【0018】
また感知器用中継器の遠隔試験部は、試験開始時に、所定アドレスの指定による複数の火災感知器からの各々異なる固有の感知器番号データの並列的な読出により感知器番号順に遠隔試験を行わせる試験制御部と、試験制御部により複数の火災感知器の試験動作が行われている時の感知器回線の状態に基づき、複数の火災感知器の全てが試験発報した場合が正常と判断し、複数の火災感知器の少なくとも1つで試験発報がなかった場合にが異常であることを判断する試験結果判定部とを備える。
【0019】
一方、本発明の火災報知システムの別の形態として、感知器用中継器の発報検索部は、火災発報の検出時に複数の火災検出器のアドレスを指定した検索信号を個別に出力して応答信号を受信し、火災感知器の検索応答部は、CPUを備え、自己アドレスに一致する検索信号を判別して発報の有無を示す検索応答信号を送出するようにしてもよい。
【0020】
また本発明の火災報知システムの別の形態として、感知器用中継器の発報検索部は、火災発報の検出時に感知器回線に同じ検索信号を繰り返し出力すると共に検索応答信号を受信して感知器回線の手前側から奥側の火災感知器まで1つずつ検索を行い、火災感知器の検索応答部は、手前側の火災感知器から順番に送出検索信号を受信して火災発報の有無を示す検索応答信号を出力すると共に次の火災感知器に検索信号を供給可能な接続状態を形成するようにしてもよい。
【0021】
また発報検索部の検索機能を感知器回線の回線毎に有効無効を任意に設定できる。
【0022】
更に、火災感知器の検索応答部は、同一回線上のいずれかの火災感知器が発報している間は2報以上の同時発報を禁止する。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の火災報知システムのシステム構成を示したブロック図である。
【0024】
図1において、受信機10から引き出された伝送路5には、感知器用中継器1、アナログ煙感知器6、アナログ熱感知器7及び制御用中継器8が接続されている。
【0025】
感知器用中継器1からは例えば感知器回線2a,2b,2cが引き出され、感知器回線2a〜2cのそれぞれに複数の火災感知器3と終端器4を接続している。火災感知器3は火災を検出したときに感知器回線2を短絡させて感知器用中継器1に火災信号を送信する火災感知器である。また制御用中継器8からの制御線8aには地区ベル、防排煙機器等の制御負荷9を接続している。
【0026】
受信機10には受信機用MPU11が設けられ、受信機用MPU11に対しては表示部12、操作部13、警報用メッセージを出力する鳴動部14を設けている。受信機用MPU11には、プログラム制御により実現される呼出制御部15、割込処理部16及び定期点検部17の機能が設けられている。
【0027】
これに対応して端末側の感知器用中継器1には、呼出応答部18、割込送信部19、発報検索部20及び遠隔試験部21が設けられている。端末側のアナログ煙感知器6とアナログ熱感知器7にあっては、感知器用中継器1における呼出応答部18、割込送信部19及び遠隔試験部21の機能が設けられる。更に制御用中継器8にあっては、感知器用中継器1における呼出応答部18、割込送信部19に加え、端末駆動のための端末制御部を備えている。
【0028】
受信機10の呼出制御部15は各端末に対し一連の端末アドレスを設定しており、例えばアドレス1〜127の127アドレスが使用される。受信機10の呼出制御部15は、端末情報を収集する通常のポーリング時には端末アドレス及び呼出コマンドを含む呼出信号を使用して一定周期ごとに順次端末を呼び出して端末情報を応答送信させている。
【0029】
また呼出制御部15は、遠隔試験や端末制御を行う際には端末アドレスを指定した制御信号を送信すると同時に、制御信号と制御信号の間にポーリング用の呼出信号を入れて送信する。ここで端末に対する制御信号としては、制御用中継器8の制御負荷9を駆動するための制御コマンドを含む制御信号と、定期点検部17からの一定時間ごとの定期点検指示に基づいて感知器用中継器1、アナログ煙感知器6及びアナログ熱感知器7のアドレスを順次指定して試験コマンドを送る端末試験用の制御信号がある。尚、端末試験は人為的に特定の端末アドレスを設定して行うこともできる。
【0030】
図2は図1の受信機10からの呼出信号と端末側からの応答信号のフォーマットを示す。図2(A)は、受信機10からの呼出信号であり、呼出コマンド、検索コマンド又は制御コマンド等を設定する8ビットのコマンドフィールド、端末アドレスを設定する8ビットのアドレスフィールド、更に、8ビットのチェックサムフィールドの3バイトで構成される。
【0031】
図2(B)は端末からの応答信号であり、端末応答データを設定する8ビットのデータフィールドと8ビットのチェックサムフィールドの2バイトで構成される。また呼出信号及び応答信号の各バイトの前後にはスタートビット、パリティビット及びストップビットが設けられる。勿論、呼出信号及び応答信号のフォーマットは、この実施形態に限定されず、必要に応じて適宜のフォーマット構成とできる。
【0032】
再び図1を参照するに、受信機10の呼出制御部15は端末のアドレスを順次指定したサンプリングコマンドC1を含む呼出信号を一定周期で送信している。このため感知器用中継器1の呼出応答部18にあっては、受信機10からの呼出信号に含まれる呼出アドレスが自己アドレスに一致することを判別すると、そのときの感知器回線2a〜2cの状態、即ち発報状態か非発報状態かを示すデータを含む応答信号を受信機10に返送する。
【0033】
感知器用中継器1の割込送信部19は、受信機10の呼出制御部15からのサンプリングコマンドC1に基づいた感知器回線の検出状態から火災感知器の発報による回線発報を受信した場合、いずれかの端末に対する呼出信号の後の端末応答タイミングを使用して火災発生を受信機10に知らせるための割込信号を送信する。
【0034】
ここで、受信機10から端末に対する呼出信号は電圧モードで送られており、一方、端末から受信機10に対する応答信号は電流モードで送られている。したがって割込送信部19は、いずれかの端末に対する呼出信号の後の応答信号のタイミングで他の端末のいずれかから送信された応答信号を破壊するブレーク信号を電流信号として伝送路6に送出することで割込信号の送信を行う。
【0035】
感知器用中継器1の割込送信部19に対応して、受信機10の受信機用MPU11には割込処理部16が設けられる。割込処理部16は呼出信号に対する応答信号のタイミングのみで通常の端末応答信号では得られない特異な信号例えばオール1を受信したときに、いずれかの端末からの割込信号を受信したものと判断する。
【0036】
割込処理部16で感知器用中継器1からの割込信号の受信が判別されると、呼出制御部15に対し割込原因の詳細を得るための割込確認要求コマンドC2の送信を行わせる。
【0037】
この割込確認要求コマンドC2に対し、感知器用中継器1の呼出応答部18は、割込詳細情報を送り返す。この割込詳細情報としては例えば割込レベル1〜3を設定しており、最も優先度の高い割込レベル1は火災発信機の検出出力に基づく割り込み、次の割込レベル2は火災感知器3の検出出力に基づく割り込み、更に割込レベル3はアナログ煙感知器6及びアナログ熱感知器7におけるプリアラームに基づく割り込みを示す。
【0038】
呼出制御部15を使用して割込レベルとなる割込詳細情報を入手した割込処理部16は、割込レベルに応じた警報動作を行う。例えば、割込レベル1を受信した場合は、その後の端末特定処理を行わずに直ちに音声警報を行う。その割込レベルに応じた警報動作の後に割込信号を送信した端末を特定するため、グループ検索を開始する。
【0039】
このグループ検索は、端末アドレスを所定数のグループに分け、グループごとに検索コマンドC3を発行して、火災検出の行われた端末を含むグループを特定し、グループが特定できたならばグループ内の端末を順次呼び出して、火災検出を行った端末を特定する。
【0040】
このグループ検索は、これ以外に2分法等を用いてもよい。図3(A)(B)(C)は図1の受信機10と感知器用中継器1との間の火災検出時の伝送動作のタイムチャートである。
【0041】
いま図1の感知器用中継器1に端末アドレスAiが設定されていたとする。この端末アドレスAiをもつ感知器用中継器1から引き出された感知器回線2a〜2cに接続している火災感知器3のいずれかがアドレスA1の呼出信号の後のタイミングで火災検出が行われたとすると、次の受信機10からのアドレスA2の呼出信号に続く応答タイミングで、感知器用中継器1の割込送信部19は、アドレスA2の端末より送信される応答データを破壊してオール1のブレークデータにするための電流信号を伝送路5に出力する。
【0042】
このため受信機10は、図3(C)に示すようにアドレスA2からの端末応答信号のタイミングでオール1となるブレークデータとアドレス2の端末からの応答データを合成したデータを受信し、割込信号の受信を判別する。続いて受信機10は割込確認コマンドC2をもつ呼出信号を送信する。
【0043】
火災検出に基づき割込信号を送出したアドレスAiの感知器用中継器1は、割込確認コマンドC2に対し割込詳細情報を示す割込レベルを返送する。感知器用中継器1内の火災感知器3の発報であるから割込レベル2の信号を送信する。
【0044】
割込応答データを受信した受信機10は、次に検索コマンドC3とグループアドレスをG1から順次増加させるグループ検索のための呼出信号を順次送信する。このグループ検索のための呼出信号について、割込信号を送出した感知器用中継器1を含むグループアドレスの指定があると、グループ検索に対する応答信号として割込レベルが感知器用中継器1の割込送信部から送信される。
【0045】
これによって受信機10側にあっては、割込信号を送出したグループアドレスを認識する。続いて受信機10は、検索コマンドC3及びグループ内の個別アドレスA1,A2,・・・を順次指定した個別アドレス検索のための呼出信号を順次送出する。
【0046】
この個別アドレス検索のための呼出信号に対し、割込信号を送出した感知器用中継器1のアドレスAiに呼出アドレスが一致すると、応答信号として同じく割込レベルを返送し、これによって受信機10において割込信号を送出した端末がアドレスAiの感知器用中継器1であることが認識される。
【0047】
続いて発報した端末が感知器用中継器1であると判定した場合に、受信機10は感知器用中継器1の感知器回線の中の発報した火災感知器の個別アドレスを検索するための個別アドレス検索コマンドC4を含む呼出信号を送信する。
【0048】
感知器用中継器1にあっては、回線発報を受信した際に発報した火災感知器の個別アドレスの自動検索が開始されており、個別アドレス検索コマンドC4を受信した際に個別アドレスが検索できていれば、発報した火災感知器の個別アドレスデータD1を受信機に応答し、これによって受信機10で火災感知器用中継器1からの感知器回線に接続した発報火災感知器のアドレスを表示することができる。
【0049】
このため感知器用中継器1には、感知器回線2a〜2cのいずれかの火災感知器3が火災検出により発報して発報信号が受信された際に、発報回線の感知器アドレスを自動的に検索するための発報検索部20を設けている。この感知器用中継器1の発報検索部20に対応して、感知器回線2a〜2cに接続している複数の火災感知器3の各々には、火災発報状態で発報検索部20からの検索信号を判別した際に発報状態の有無を示す検索応答信号を返送する検索応答部を設けている。
【0050】
更に本発明にあっては、感知器用中継器1に遠隔試験部21を設けている。遠隔試験21は受信機10の定期点検部17に基づく試験コマンドを受信した際に動作し、発報検索部20における火災感知器3の検索機能を利用した遠隔試験を複数の火災感知器3に対し順次行って試験発報を行わせる。この遠隔試験部21に対応して火災感知器3の各々には、試験信号に基づいて疑似的な試験発報動作を行う試験回路部が設けられる。
【0051】
なお、以上の割込信号送信動作及びグループ検索C2、個別アドレス検索C3に対する応答の動作はアナログ煙感知器6等の他の端末も同様の動作を行う。但し、発報した端末が感知器用中継器1以外の端末の場合は、受信機10はその後の個別アドレス検索コマンドC4の送信は行わない。
【0052】
図4は図1の感知器用中継器1の実施形態を示した回路ブロック図である。感知器用中継器1には中継器用MPU30が設けられる。中継器用MPU30に対しては、伝送表示灯32を備えた送受信回路31、及びアドレス設定スイッチ34を備えたアドレス設定回路33が設けられる。
【0053】
中継器用MPU30には、図1に示した呼出応答部18、割込送信部19、発報検索部20及び遠隔試験部21としての機能が設けられる。
【0054】
感知器用中継器1は、図1の受信機10に対し、電源線V、伝送線S、コモン線SCの3線で接続される。電源線Vは定電圧回路22に接続され、火災感知器3側に24ボルトの一定電圧を供給する。伝送線Sは定電圧回路23に接続され、中継器用MPU30に対する電源電圧+3.2ボルトを出力する。
【0055】
定電圧回路22に続いては電流制限回路25が設けられる。続いて検索回路部26−1,26−2,26−3が設けられ、感知器回線2a〜2cが引き出され、複数の火災感知器3が接続されているが、説明を簡単にするため、最終端の火災感知器3と終端器4のみを示している。
【0056】
検索回路部26−1〜26−3は、電圧制御回路27、出力バッファ回路28及び電圧検出回路29を備えている。電圧検出回路29の検出電圧は中継器用MPU30に入力され、AD変換器36によりデジタルデータとして取り込まれ、発報検索部20の検索処理に使用される。
【0057】
通常の監視状態において、感知器回線L,C間の電圧は定電圧回路22の出力電圧で決まる24ボルトにある。この状態でいずれかの火災感知器3で火災検出が行われると、感知器回線L,C間が低インピーダンスに短絡されて発報電流が流れ、これによって感知器回線L,C間の線間電圧は例えば10ボルトに低下する。
【0058】
このため電圧検出回路29の検出電圧を中継器用MPU30にデジタルデータとして取り込んで監視することで、通常時の24ボルトから10ボルトに変化したことで感知器回線の発報受信を認識することができる。このように中継器用MPU30において感知器回線の発報受信が検出されると、発報した感知器回線に対応して設けている検索回路部、例えば検索回路部26−1を動作して、発報した感知器回線L,Cに接続している火災感知器3に対し検索信号を出力させる。
【0059】
火災感知器3には感知器用中継器1からの発報検索に対応して検索応答回路部24aを設けている。この検索応答回路部24aとして本発明の実施形態にあっては、後の説明で明らかにするように不揮発性メモリであるEEPROMとそのインタフェース回路が設けられている。
【0060】
このため検索回路部26−1は、火災感知器3側の検索応答回路部24aに設けているEEPROMの予め定めた所定アドレスを指定した読出動作を行い、感知器回線に接続している複数の火災感知器に固有な感知器番号データの並列読出しを行わせ、発報感知器で感知器番号データが読み出されたタイミングで発報電流を保持電流に低下させ、この保持電流への低下に伴う線間電圧の増加を電圧検出回路29で検出し、中継器用MPU30で発報した感知器アドレスを検出できるようにしている。
【0061】
発報した感知器回線に対応する検索回路部26−1に設けている電圧制御回路27は、火災感知器3側のEEPROMの読出動作に必要なクロック及びデータを電圧信号に変換し、出力バッファ回路28を介して感知器回線L,C間に呼出信号として送出する。
【0062】
このため電圧制御回路27に対しては、中継器用MPU30より発報検出に基づくデータビット0信号及びデータビット1信号が加えられ、これに基づき感知器発報状態で例えば24ボルトから10ボルトに電圧が低下している感知器回線L,C間に出力バッファ回路28を介して電圧モードで検索信号を送出する。
【0063】
一方、感知器用中継器1の中継器用MPU30には遠隔試験部21の機能が設けられる。遠隔試験部21は受信機10から試験コマンドを受信した際に、検索回路部26−1〜26−3を使用し、回線ごとに複数の火災感知器3の試験発報を順次行い、試験結果を受信機10に応答する。この遠隔試験部21に対応して、火災感知器3側には試験回路部24bが設けられている。
【0064】
中継器用MPU30に設けた遠隔試験部21は、試験制御部の機能と試験結果判定部の機能を備える。試験制御部としての機能は、火災感知器3側に設けているEEPROMの所定アドレスの指定による各火災感知器からの固有の感知器番号データの並列的な読出しにより感知器番号順に遠隔試験を行わせる。
【0065】
また試験結果判定部としての機能は、試験制御部の機能により複数の火災感知器の試験動作が行われたときの感知器回線の状態に基づき、全ての試験結果が正常に得られた場合には正常と判断し、少なくとも1つの火災感知器の試験結果が異常である場合には試験結果異常であることを判断し、受信機10側からのサンプリングコマンドの呼出タイミングで試験結果を応答する。
【0066】
図5は図4の感知器用中継器1に接続される火災感知器3の実施形態を示した回路ブロック図である。
【0067】
火災感知器3は感知器回線L,Cの接続端子に続いて、整流ノイズ吸収回路38、発報回路39、電源回路40、信号処理回路41及び検出回路42を設けている。検出回路42は、火災による煙や熱に応じた検出信号を信号処理回路41に出力する。
【0068】
信号処理回路41は、検出信号が予め定めた火災判定の閾値を超えたときに発報回路39に火災信号を出力し、発報回路39のスイッチングにより感知器回線L,Cを低インピーダンスに短絡してラッチすることで発報電流を流し、発報信号を感知器用中継器1側に送出する。
【0069】
信号処理回路41は、検出回路42による煙や熱の検出に対応した信号処理を行う。例えば検出回路42が発光素子の間欠発光で煙による散乱光を検出する散乱光式煙検出回路の場合には、間欠発光で得られる火災検出信号の2カウントで発報回路22を動作してラッチすることで発報信号を送出する。またサーミスタ等の熱検出にあっては、コンパレータにより火災判断の閾値を超えたときに発報回路39をラッチし発報信号を出力する。
【0070】
このような火災感知器の基本的回路に加えて本発明にあっては、発報検索に応答するための発報応答回路と、試験信号に対する試験動作を行うための試験回路部を含む検索応答試験回路部24を設けている。
【0071】
検索応答試験回路部24は、線路電圧検出回路43、クロックデータ検出回路44、不揮発性メモリとしてのEEPROM45、機能切替スイッチ46、電流制限回路47、立下がり検出回路49及び復旧回路50で構成される。
【0072】
線路電圧検出回路43は、通常時の感知器回線L,C間の電圧が24ボルトの場合は試験モードを設定し、火災検出時の発報状態における10ボルトでは検索モードを設定する。即ち通常の監視状態にあってはL,C間電圧は24ボルトであり、線路電圧検出回路43は通常時の線間電圧24ボルトを検出して検索応答試験回路部48を遠隔試験モードの待機状態としている。
【0073】
具体的には、L,C間電圧が15ボルト以上であることを検出して通常の火災のない状態と判断し、このときの線路電圧検出信号によってクロックデータ検出回路44のクロックとデータを検出するための閾値を高電圧側の18ボルトと21ボルトに設定している。
【0074】
これに対し、火災発報によりL,C間電圧が10ボルト以下になると、10ボルト以下への電圧低下を線路電圧検出回路43で検出し、このときの検出信号によってクロックデータ検出回路44のクロックとデータを検出するための閾値を低電圧側の10ボルトと7ボルトに切り替える。
【0075】
また通常状態で線路電圧検出回路43が15ボルト以上の線間電圧を検出したときに検出信号により、機能切替スイッチ46を制御してEEPROM45の出力を試験回路48に接続している。
【0076】
これに対し火災発報で線間電圧が10ボルト以下に低下したことを検出したときの線路電圧検出回路43の検出信号により、機能切替スイッチ46を切替制御してEEPROM45の出力を電流制限回路47に接続する。
【0077】
更に火災発報状態で線路電圧検出回路43から出力される検出信号は、信号処理回路41にリセット信号として供給され、信号処理回路41のリセットにより発報回路39に対し、これ以上信号を送らないようにしている。このため火災発報となっていない他の火災感知器においても線路電圧検出回路43からの検出信号による信号処理回路41のリセットが同様に行われ、他の火災感知器の検出回路42で検出信号が火災レベルに達しても、それ以上の発報動作を禁止し、同一回線での2報以上の発報を禁止する。
【0078】
これは、同一回線で2個以上火災感知器が発報すると、感知器回線L−C間の電圧が変動して、後述する試験モードや検索モード時の電圧変動による伝送が正常に動作しなくなるためである。
【0079】
この図5の火災感知器3における発報状態でのクロック及びデータの検出は、図6のタイミングチャートのようになる。
【0080】
図6(A)のように、通常時にL−C間電圧は24ボルトとなっているが、いずれかの火災感知器3が発報してL−C間が短絡すると、L−C間電圧は受信機内部回路や感知器内部インピーダンスによって決まる10ボルトに低下する。この発報状態で感知器用中継器1側より電圧制御によってクロックとデータを重畳した電圧信号が検索信号として送られ、火災感知器3側にあっては4ボルトを規定値として7ボルトまたは10ボルトで変化する電圧パルスを受信する。
【0081】
このうち4〜7ボルトの電圧が図6(B)のクロックとして検出される。また7〜10ボルトの電圧が図6(C)のデータとして検出される。ここで感知器用中継器1の中継器用MPU30からの電圧制御回路27への信号「0」,「1」の信号送出により、L−C間電圧は、データは10ボルトがビット0、7ボルトがビット1となっている。
【0082】
図6(C)のデータはダミークロック「00」に続いてスタートビット「1」があり、続いて読出オペコード「10」となり、その後ろにEEPROM45内のアドレス38を指定するアドレスビットA5〜A0として「100110」を設けている。
【0083】
続いて32ビットのデータビットD31〜D0が設けられる。データビットD31〜D0には、32ビットデータのうちの特定1ビットをデータビット「1」とする火災感知器固有の感知器番号データが予め書き込まれている。例えばデータビットD1〜D31の順に、感知器番号No.1〜No.32に対応した感知器番号データのデータビット「1」が順次格納されている。
【0084】
ここで感知器番号No.3の火災感知器を例にとると、EEPROM45のアドレス38には感知器番号データがデータビットD2に斜線部で示すようにデータビットを「1」とし、他のデータビットを全て「0」として記憶されている。
【0085】
このような図6(B)のクロックに同期した図6(C)のデータによる読出しでEEPROM45は、データビットD31〜D0の順にクロックに同期してシリアルビット出力を生じ、感知器番号No.3の火災感知器ではデータビットD31〜D3までは「0」のシリアルビット出力であるから機能切替スイッチ46へは何も出力されないが、データビットD2のタイミングにあっては「1」のシリアルビット出力となり、この出力「1」によって図6(D)に示すように発報電流を保持電流以下に低下させ、発報感知器応答信号を感知器用中継器1側に送出する。
【0086】
具体的には図5のEEPROM45からのシリアルビット出力「1」を電流制限回路47に出力し、このとき流れている30ミリアンペアの発報電流を電流制限回路47により1ミリアンペアの保持電流に制限する。この発報感知器応答電流としての発報電流を保持電流に制限することに伴い、図6(A)のL−C間電圧は18ボルト付近に増加する電圧パルスとなり、これを図4に示した電圧検出回路29で検出し、中継器用MPU30のAD変換器36で取り込むことで、発報感知器の発報応答信号を受信することができる。
【0087】
図6に示したクロックとデータに基づくデータビットのアドレス38の指定によるEEPROMの読出動作は、発報した感知器回線に接続している全ての火災感知器3で同時に並行して一斉に行われており、そのうち発報した火災感知器は1つのみであることから、発報した火災感知器でデータビット「1」を読み出したタイミングで発報応答電流(保持電流)が流れ、これを図4の電圧検出回路29で検出して中継器用MPU30の発報検索部20に通知することで、何番目のデータビットのカウントで応答電流が得られたかが分かり、これによって発報した火災感知器の個別アドレスを認識することができる。
【0088】
図7は図4の感知器用中継器1と図5の火災感知器3との間で火災発報時に自動的に行われる感知器個別アドレスを検索するための検索処理のタイムチャートである。
【0089】
図7において、感知器用中継器1は、通常の監視状態にあっては、受信機10からのポーリングコマンドC1による呼出しに対し、そのときの感知器回線の非発報状態を示す応答データを返送している。この状態で火災感知器3でステップS101のように火災が発生したとすると、ステップS102で火災感知器3の検出回路42からの火災検出信号により信号処理回路41が発報回路39をラッチし、発報電流を感知器回線L,C間に流すことで発報信号を感知器用中継器1に送出する。
【0090】
この火災感知器3からの発報信号を受信した感知器用中継器1は、中継器用MPU30の割込送信部19により送受信回路31を動作して、受信機10に対しそのときの呼出信号の応答タイミングで他の端末からの応答データを破壊するブレーク信号を送出することで、割込信号を送信する。この割込送信による受信機10側の処理は、図3(A)〜(C)に示したようになる。
【0091】
感知器用中継器1は発報信号を受信すると同時に中継器用MPU30の発報検索部20を起動し、ステップS3で、発報した感知器回線に対応した検索回路部例えば検索回路部26−1の電圧制御回路27を動作し、発報した感知器回線にアドレス検索信号を送信する。このアドレス検索信号の送出によって、発報した感知器回線L−C間の電圧は図6(A)のように変化する。
【0092】
ステップS102で発報信号を送出した火災感知器3は、次のステップS103で火災感知器3の線路電圧検出回路43による発報時の線路電圧の低下を判断し、信号処理回路41のリセットで同一回線の2報以上の発報禁止を行う。同時にステップS104でクロックデータ検出回路44の閾値を低電圧側の7ボルトと10ボルトに切り替える。更にステップS105で、EEPROM45の出力を機能切替スイッチ46の制御で電流制限回路47に接続するように切り替える。
【0093】
感知器用中継器1のステップS3で発報回線に送出されたアドレス検索信号は、火災感知器3においてステップS106で受信され、線間電圧からクロックとデータをクロックデータ検出回路44により検出し、感知器用中継器からのEEPROM45内のアドレス38のデータ読出信号をEEPROM45に供給して読出動作を行う。
【0094】
この読出動作により、ステップS107でクロックデータに合わせてアドレス38に記憶されたデータを1ビットずつ出力し、自己アドレス即ち感知器番号データに対応するデータビットのシリアル出力「1」に同期して電流制限回路47を動作し、30ミリアンペアの発報電流を1ミリアンペアの保持電流に制限することで、発報感知器の検索応答を感知器用中継器1に対し行う。
【0095】
この火災感知器3における発報電流の保持電流への低下により発報回線L−C間電圧は、図6(A)のデータビットD2のタイミングに示すように約18ボルト付近に増加し、これによって感知器用中継器1の中継器用MPU30に設けた発報検索部20は、データビットD31〜D0までのクロックを出力する検索ポーリングのカウント値により、発報した感知器の個別アドレスを認識し、受信機10側からの呼出しに対する応答データとして保持する。
【0096】
図6(A)に示した発報感知器のアドレス検索の際のL−C間電圧のタイミングチャートは図3(D)にも示しており、この検索信号による感知器アドレスの検索で発報感知器のアドレスが検出され、同時に図3(A)の受信機10からのグループ検索、グループ検索に続く個別アドレス検索で割込送信を行った感知器アドレスが特定され、個別アドレス検索コマンドC4の呼出信号を受信した際に、図3(A)のアドレス検索で得られている発報した火災感知器のアドレスデータD1を含む応答信号を図3(B)のように受信機10に返送する。
【0097】
このため図1の受信機10にあっては、感知器用中継器1からの火災検出に基づく割込信号の送信に対し、アドレス検索後の個別アドレス検索コマンドC4を含む呼出信号の送出に対し、感知器回線2a〜2cのうちの発報回線例えば発報回線2aの中の複数の火災感知器3のうちの発報している火災感知器のアドレスを認識し、表示部12に感知器アドレスを表示することができる。
【0098】
また、回線内の火災感知器のアドレスと設置場所の変換テーブルが受信機に記憶されていれば、感知器アドレスだけではなく設置場所を表示しても良い。なお、感知器用中継器1でもアドレスを表示させても良い。
【0099】
次に図5の火災感知器3について、図4の感知器用中継器1から試験信号を受信した際の遠隔試験処理を説明する。まず通常の監視状態にあっては、L−C間電圧は24ボルトであり、線路電圧検出回路43は通常時の線間電圧24ボルトを検出して火災感知器3を遠隔試験モードの待機状態としている。
【0100】
具体的にはL−C間電圧が15ボルト以上であることを検出して通常の火災のない状態と判断し、このときの線路電圧検出信号によってクロックデータ検出回路44のクロックとデータを検出するための閾値を高電圧側の18ボルトと21ボルトに設定している。
【0101】
また通常状態で線路電圧検出回路43が15ボルト以上の線間電圧を検出したときの検出信号により、機能切替スイッチ46によってEEPROM45の出力を試験回路48及び立下がり検出回路49に接続している。
【0102】
EEPROM45は遠隔試験の際には、図4の感知器用中継器1より送出される試験信号としての電圧パルスに基づき、クロックデータ検出回路44で得られたクロック及びデータの供給を受けてアドレス38の読出動作を行い、自己アドレスに一致する感知器番号データのデータビット「1」のシリアル出力を機能切替スイッチ46を介して試験回路48に供給することで試験動作を行わせる。
【0103】
試験回路48はEEPROM45からの感知器番号に対応したタイミングでのデータビット「1」のシリアル出力を受けると、まず検出回路42に設けている検出素子の断線をチェックし、検出素子が正常な場合には検出回路42を強制的に作動させて試験発報させる。
【0104】
このとき試験回路48は信号処理回路41を試験モードに制御しており、検出回路42の試験発報による検出信号をそのまま発報回路39に出力して起動ラッチさせ、瞬時的に試験発報による発報信号が送出できるようにする。
【0105】
つまり、例えば光電式煙感知器の場合は、通常監視時は検出回路42からの検出信号を2回カウントした場合に発報回路39を作動させるが、試験回路48からの試験信号を受信した場合は、検出回路42からの1回の検出信号で発報回路39を作動させる。
【0106】
立下がり検出回路49は、試験回路48を動作する感知器番号データに対応したシリアルビット「1」の出力の立下がりを検出し、この立下がりのタイミングで復旧回路50を動作して発報回路39のラッチを解除し、試験発報を終了させる。したがって試験発報による発報電流は、EEPROM45から出力される感知器番号に対応したデータビット「1」が出力している間、具体的にはクロックパルスの立ち上がっている時間だけ流れる。
【0107】
図8は図5の火災感知器3における遠隔試験時のタイミングチャートである。遠隔試験時にあっては、図8(A)のようにL−C間電圧は通常監視時の24ボルトであり、試験信号として感知器用中継器1側より15ボルト、18ボルト、24ボルトで変化する電圧パルスが送られてくる。
【0108】
このL−C間電圧について、クロックデータ検出回路44は閾値電圧18ボルトと24ボルトの設定により、図8(B)のように15〜18ボルトの電圧変化でクロックを検出し、図8(C)のように18〜21ボルトの電圧変化でデータを検出する。
【0109】
図8(C)のデータにあっては、ダミークロック「00」、スタートビット「1」、読出オペコード「10」、アドレス38を示すアドレスビットA5〜A0として「100110」、更に遠隔試験のポーリング開始から終了までのデータビットD31〜D0を出力している。
【0110】
図8(D)(E)(F)は、感知器回線に接続している3番感知器、2番感知器及び1番感知器の3台の火災感知器を例にとって試験発報の応答電流を示している。ここで3番感知器にあってはEEPROM45のアドレス38のデータビットD2にビット「1」を書き込んでおり、他のデータビットはビット「0」を書き込んである。2番感知器にあってはデータビットD1にビット「1」を書き込んでおり、更に1番感知器にあってはデータビットD0にビット「1」を書き込んでいる。
【0111】
このため3番感知器、2番感知器、1番感知器のそれぞれに設けているEEPROM45は、クロック及びデータによって並列的に読出動作を受け、データビットD31〜D0の順番にシリアルビット出力を行う。これにより、データビットD31〜D3のタイミングにおいては3つの感知器はビット「0」を出力するから試験回路48は動作しないが、データビットD2のタイミングで図8(D)の3番感知器の試験発報が行われ、発報回路39を駆動して30ミリアンペアに立ち上がる試験発報の応答電流を送出する。
【0112】
そして、データビットD2の立ち下がりで立ち下がり検出回路49が復旧回路50を駆動して3番感知器は復旧して、感知回線L−Cの電流が通常電流に低下する。
【0113】
次のデータビットD1のタイミングでは、図8(E)の2番感知器の試験発報がEEPROM45からのシリアルビット「1」の出力で行われる。このとき2番感知器に異常があれば試験発報の応答電流は出力されない。続いて図8(F)の1番感知器の試験発報がEEPROM45からのデータビット「0」のシリアルビット「1」の出力で行われ、試験発報が正常に行われて発報電流を送出する。
【0114】
よって感知器用中継器1は試験発報による応答電流を受信することで火災感知器が正常であることが判り、応答電流を受信しなかった場合は、そのデータビットに「1」が設定された火災感知器が異常であることが判る。
【0115】
図9は、図4の感知器用中継器1と図5の火災感知器3における遠隔試験動作のタイムチャートである。
【0116】
図9において、感知器用中継器1は、ステップS1で、図1に示した受信機10の定期点検部17からの試験コマンドを受信し、感知器用中継器1の中継器用MPU30に設けている遠隔試験部21を起動して遠隔試験を開始する。この遠隔試験にあっては、感知器用中継器1に接続している感知器回線の数mと1回線の感知器数nが初期設定等により予め判明している。
【0117】
続いてステップS2で回線番号jをj=0に初期化し、ステップS3でL−C間電圧が15ボルト以上か否かチェックする。もし、いずれかの火災感知器3で火災発報があれば、L−C間電圧は15ボルト以下であり、この場合には図7に示した火災処理に進む。
【0118】
線間電圧が15ボルト以上であればステップS4に進み、火災感知器3側のEEPROM45のアドレス38の読出動作を行うための試験信号を電圧パルスによって火災感知器3側に送出する。具体的には、図8(A)に示すようにL−C間電圧を試験信号の送出により変化させる。
【0119】
一方、火災感知器3にあっては、試験前の通常監視時にはステップS101のようにL−C間電圧の15ボルト以上の検出によりクロックデータ検出回路44の閾値を高電圧側の18ボルトと21ボルトに設定し、またステップS102でEEPROM45の出力を試験回路48と立下がり検出回路49に接続するように機能切替スイッチ46を制御している。
【0120】
この状態で感知器用中継器1より試験信号を受信すると、ステップS103で試験信号をクロックデータ検出回路44によりデータとクロックに分けてEEPROM45に供給し、アドレス38に記憶されているデータの読出動作を行う。
【0121】
この読出動作により、ステップS104で自己アドレス、即ち感知器番号データに対応したタイミングのデータビット「1」のシリアル出力により試験回路48を動作する。試験回路48は、まず検出回路42の検出素子の断線を確認した後に、正常であれば検出回路42を強制的に動作して火災時と同じ検出信号を疑似的に出力させ、ステップS105で試験回路48の試験信号により試験モードとしている信号処理回路41を介して疑似的に火災検出状態と同じ検出信号を発報回路39に出力し、試験発報のための起動ラッチを行う。
【0122】
このため、感知器用中継器1に対し試験発報による発報電流が流れる。続いて火災感知器3は、ステップS106で立下がり検出回路49によるEEPROM45からのデータビット「1」のパルス信号の立下がり検出で復旧回路50を動作し、発報回路39のラッチを解除することで、試験による発報電流を停止する。
【0123】
感知器用中継器1は、ステップS6で火災感知器3の試験発報をチェックしており、発報電流に基づいて試験発報を検出すると、ステップS8で感知器番号iを1つカウントアップし、ステップS9で感知器番号iが1回線の感知器数nに達していなければ、ステップS6に戻り、次の試験発報を待つ。ステップS6で試験発報がなかった場合には、ステップS7で異常感知器としてのアドレスをラッチする。
【0124】
ステップS9で感知器番号が1回線の感知器数nに達すると、ステップS10に進み、次の回線に切り替え、ステップS11で回線番号jを1つアップし、ステップS12で回線数mに達していなければ、ステップS3に戻り、次の感知器回線について同様な遠隔試験を繰り返す。ステップS12で回線番号jが回線数mに達すると、ステップS13に進み、受信機10に対し試験結果を応答する。この試験結果の応答は、感知器用中継器1に対する受信機10からの呼出信号の応答タイミングで行われる。
【0125】
受信機はこの試験結果により、正常であった場合は試験が正常に終了したことの表示もしくは印字し、異常な感知器があった場合は、異常の感知器が接続されている感知器用中継器1のアドレスと火災感知器のアドレスもしくは設置場所を表示もしくは印字する。
【0126】
図10は図1の本発明の火災報知システムにおける受信機10の制御処理のフローチャートである。
【0127】
図10において受信機10の電源を投入すると、まずステップS1でイニシャライズを行い、呼出アドレスAをA=1の初期アドレスにセットする。続いてステップS2で呼出コマンドC1、初期アドレスA=1とした呼出信号を送信し、端末応答に対し次のステップS3で火災検出に基づく割込信号としてのブレークデータか否かチェックする。ブレークデータでなければ通常の応答信号が受信されたことから、ステップS5に進んで呼出アドレスAを1つインクリメントし、受信データをメモリに書き込む等の通常のデータ処理を行う。
【0128】
続いてステップS7で最終アドレスか否かチェックし、最終アドレスでなければステップS2に戻って次の呼出アドレスによる呼出しを行う。一方、最終アドレスであれば、ステップS8でアドレスAをA=1にイニシャライズした後、ステップS2に戻って最初から端末呼出しを繰り返す。
【0129】
ステップS3でブレークデータが受信された場合には、ステップS10に進み、端末に対し割込確認コマンドC2による割込確認要求を行い、この割込確認要求に対し端末より割込レベルを示す割込応答データが受信されると、ステップS12の割込検索処理を行い、火災検出を行った端末を特定して受信データを受信し、ステップS6でデータ処理を行う。
【0130】
図11は図10のステップS12の割込検索処理の詳細を示したフローチャートである。この割込検索処理にあっては、まずステップS1でグループアドレス検索のためのカウンタを1にセットする。次にステップS2でグループアドレスの検索コマンドC3を送信する。
【0131】
即ち、グループ1に異常検出を行った端末があるか否かの応答をグループ1の端末に求める。ここでステップS3により応答データの有無がチェックされ、応答データがなければ、ステップS11によりカウンタを1つインクリメントし、更にステップS12でカウンタがグループ数以下か否かをチェックする。
【0132】
カウンタがグループ数以下であればステップS2の処理に戻り、次のグループを検索する。またカウンタがグループ数に達すれば、この割込みにおけるグループアドレスの検索処理は終了する。
【0133】
一方、ステップS3において、当該グループからの応答データがあった場合には端末個別アドレスの検索へと進む。端末個別アドレスの検索も、カウンタを1つずつインクリメントすることによりグループ内の各端末の応答を求める処理を行う。即ち、当該グループ内のいずれの端末が異常検出を行ったかを特定する。
【0134】
この端末個別アドレスの検索は、ステップS4で、検索を行うグループ内の先頭の端末個別アドレスをカウンタにセットする。次にステップS5で個別アドレスの検索コマンドC3を送信する。ステップS6で応答データの有無がチェックされ、応答があった場合にはステップS7で当該アドレス及びそのデータをセーブする。
【0135】
続いてステップS8で個別アドレス特定終了の有無をチェックし、終了していない場合にはステップS9で個別アドレス検索用のカウンタを1つインクリメントし、ステップS10でグループ内の最大アドレスに達していない場合には、再びステップS5に戻り、検索コマンドによる個別アドレスの検索を繰り返す。
【0136】
またステップS10でカウンタがグループ内の最大アドレスを超えた場合にはステップS11に進み、グループアドレスを検索するためのカウンタを1つインクリメントし、次のグループについての検索を行う。これによって複数グループでの2報以上に対し検索処理を行うことができる。
【0137】
一方、ステップS8で端末個別アドレスの特定終了を判別した場合には、ステップS13に進み、端末個別アドレスは図4に示した感知器用中継器1か否かチェックする。端末個別アドレスが感知器用中継器1であった場合には、ステップS14に進み、感知器用中継器1内の発報感知器を検索する個別アドレス検索コマンドC4を送信し、ステップS15で感知器用中継器1より発報感知器の個別アドレスの応答があれば、特定を終了する。
【0138】
図12は図1の火災報知システムにおける端末側の感知器用中継器1の制御処理を示したフローチャートである。
【0139】
図12において、まずステップS1で受信機10からの呼出信号の有無をチェックしており、呼出信号を受信するとステップS2で受信データをデータバッファにラッチした後、ステップS3で呼出コマンドか否かチェックする。
【0140】
呼出コマンドであればステップS4に進み、火災検出があるか否かチェックする。火災検出があればステップS5でブレーク信号を受信機10に送出する。火災検出でない場合にはステップS6で受信データの呼出アドレスと自己アドレスのアドレス一致照合を行い、一致が得られればステップS7で感知器回線2a〜2cの非発報状態を示す応答信号を送信する。
【0141】
ステップS5で火災検出に基づいてブレーク信号を送出した場合には、受信機10より割込確認のための呼出信号が送出されるため、ステップS3からステップS8に進んで割込確認コマンドを判別する。次にステップS9で火災検出の有無を判別し、火災検出があれば、ステップS10で割込レベルを送信する。図1の感知器用中継器1の火災検出は火災感知器3によるものであることから、割込レベル2を送信することになる。
【0142】
ステップS10の割込レベルを示す端末応答信号の送信に対し、受信機10からはグループ検索のための呼出信号が送られてくるため、ステップS11でグループアドレスを検索する検索コマンドC3を判別する。次にステップS12で火災検出の有無を判別し、火災検出であれば、ステップS13で検索コマンドに続くグループアドレスの一致照合を行い、グループアドレスが一致すれば、ステップS10の割込レベルをグループ応答信号として送信する。
【0143】
このグループ応答に対し更に受信機10より、特定したグループ内の個別アドレスを検索するための検索コマンドC3が送られてくる。ステップS14でグループ内の個別アドレスの検索コマンドC3を判別すると、ステップS15で火災検出の有無をチェックする。
【0144】
火災検出であればステップS16でアドレス一致を判別したとき、ステップS17に進んで、火災検出情報を含む応答信号を送信し、これにより受信機10側で火災を検出した感知器用中継器1を特定することができる。
【0145】
このようにして火災を検出した感知器用中継器1が特定されると、受信機10からは感知器用中継器1内の発報した火災感知器を検索する検索コマンドが送られてくるので、図13のステップS18で検索コマンドC4を判別し、ステップS19で火災検出ありをチェックした後、ステップS20でアドレス一致を判別し、ステップS21で発報感知器の特定済みか否かチェックする。
【0146】
ここで感知器発報を受信した感知器用中継器1にあっては、受信機10との送受信に並行して、発報受信と同時に発報検索部20が自動的に発報した感知器アドレスの検索を自動的に行っており、受信機10から検索コマンドを受信したタイミングで、発報した火災感知器のアドレス検索が終了していれば、ステップS22に進み、感知器アドレスを示す感知器データを受信機10に返送する。
【0147】
一方、発報した火災感知器のアドレス検索中であったり感知器アドレスが特定できなかった場合には、ステップS23で未特定データを受信機10に返送する。
【0148】
ここで、上記実施形態の感知器用中継器1の発報検索部20は、火災感知器3の回線発報を受信した際に自動的に起動して、発報した火災感知器のアドレス検索を行うようにしているが、図13のステップS18に示したように受信機10から感知器用中継器1内の発報感知器の検索コマンドC4を受信した際に感知器用中継器1の発報検索部20を起動して、発報した火災感知器を特定するアドレス検索を行うようにしてもよい。
【0149】
なお、受信機10での火災警報及び火災表示処理は、感知器用中継器1内の発報した火災感知器が特定されてから行うのではなく、割込信号を送信した感知器用中継器1が特定された段階で、感知器用中継器1のアドレス表示及び警報音鳴動を行うと迅速に火災警報ができて良い。
【0150】
また、感知器回線2によっては接続された火災感知器が32個以上になることも考えられる。その場合はEEPROM45のアドレス38は32ビットしか記憶できないから、アドレス38だけでは全ての感知器を割り当てることができないので、アドレス38以外の例えばアドレス39を使用して33個目以降の感知器にアドレスを設定しても良い。この場合は感知器用中継器1はアドレス38と39のデータ読み出しを行う。
【0151】
図14は感知器回線2aに接続される火災感知器3の他の実施形態を示す内部構成図であり、感知器を天井に取り付けるためのベース部3aに検索応答試験回路部24を設けたものである。よって、火災感知器3はベース部3a及び火災を検出するセンサ部3bからなる。
【0152】
センサ部3bは本発明の発報検索及び遠隔試験に対応する機能を有しない従来からある感知器と同様のもので、例えば熱感知器として火災の熱の検出で機構的に接点を閉じてセンサ部の端子L1とC1を短絡させるセンサ70を備えるものである。そして、本発明の発報検索及び遠隔試験に対応する機能はベース部3aに備えている。
【0153】
ベース部3aに備えた発報検索及び遠隔試験に対応する構成は、図5に示す構成と殆ど同じ構成であるが、センサ70の発報で端子L1−C1間の短絡を監視する受信回路71を備え、センサ部3aが発報したときに受信回路71が火災信号を出力し信号処理回路41を介して発報回路39を駆動し感知器回線L−C間を短絡させる。発報検索時の動作は他の感知器3と同じである。
【0154】
遠隔試験時は試験回路48が受信回路71を駆動し強制的に火災信号を信号処理回路41に出力させる。その後の動作は他の感知器3と同様である。
【0155】
このように、火災感知器3の検索応答試験回路部はベース部3aに設けても良い。
【0156】
このような構成であれば、火災感知器3はベース部3aを設ければ従来からある多種の感知器を任意に接続できる。よって、施工後に後から本発明の機能を備えたシステムを構築する場合はベース部3aを変更すれば良く簡単に取り替えができ、また取り替え費用を抑えることができる。
【0157】
図15は本発明の火災報知システムにおける感知器用中継器1の他の実施形態であり、この実施形態にあっては感知器用中継器1で回線発報を受信した際に各火災感知器のアドレスを指定して発報検索を行うようにしたことを特徴とする。
【0158】
図15(A)は感知器用中継器1側の構成であり、感知器用中継器1から引き出された感知器回線L,C間に複数の火災感知器3A−1〜3A−nを接続し、終端に終端抵抗等の終端器4を接続している。火災感知器3A−1〜3A−nは、火災による熱または煙を検出した際に感知器回線L,C間を低インピーダンスに短絡して発報電流を流し、この発報電流を感知器用中継器1で検出して受信機10側に対し割込送信を行う。
【0159】
感知器用中継器1には図1の実施形態と同様、呼出応答部18、割込送信部19、発報検索部20A、遠隔試験部21Aが設けられる。また火災感知器3A−1〜3A−nのそれぞれには検索試験応答回路部50Aが設けられ、検索試験応答回路部50Aとしては、この実施形態にあってはCPUを含む制御回路を使用している。
【0160】
呼出応答部18、割込送信部19は図1の感知器用中継器1と同じであり、受信機10からの呼出信号に対し応答を行い、火災検出時には割込送信部19よりブロックデータを送信し、受信機10からの発報端末の検索処理を行わせる。
【0161】
発報検索部20Aは火災感知器3A−1〜3A−nのいずれかの火災検出による回線発報を受信して動作し、図15(B)に示す検索信号52を感知器回線L,C間に送出する。この検索信号52として、発報検索部20Aは、まず準備信号を送出して火災感知器3A−1〜3A−nに検索開始を認識させる。
【0162】
続いて検索信号52の先頭を示すヘッダ信号、発報したことの検索応答の内容を示す制御コード信号、各火災感知器を個別に指定するアドレス信号、検索信号の最後を示すフッタ信号を1つの検索信号フォーマットとし、予め判明している感知器回線L,C間に接続している感知器数に対応して順次アドレスを変えながら送出し、最後に伝送終了を示すエンド信号を送出する。
【0163】
このような発報検索部20Aから検索信号が伝送されている間、各火災感知器3A−1〜3A−nの検索試験応答回路部50Aは、検索信号の中のアドレス信号が自己のアドレスと一致するか否か判断しており、アドレス一致が得られたときに、制御コード信号で指定された発報状態の有無の検出をフッタ信号のタイミングで行う。
【0164】
続いて火災感知器3A−1〜3A−nの中のアドレス一致が得られた火災感知器は、感知器用中継器1の発報検索部20Aに対し発報応答信号53を送出する。発報応答信号53は、先頭を示すヘッダ信号、発報応答の内容を示す応答コード信号、及び最後を示すフッタ信号で構成される。
【0165】
ここで発報応答信号53の中の応答コード信号は、発報状態にあるときには自己アドレスを応答し、発報状態にないときにはアドレスの部分を空白とする。また感知器回線L,C間に接続している最終アドレスの火災感知器3A−nにあっては、応答コード信号の中に最終アドレスであることを示す信号を含ませる。
【0166】
この最終アドレスを示す応答コード信号は、発報状態にないときの空白信号については逆転したオール1の信号として、また発報状態にある場合には自己アドレスを反転した信号とする。この空白反転信号もしくは自己アドレスの反転信号を受信した発報検索部20Aは、その時点で検索信号52の送出を中止し、エンド信号を送出する。
【0167】
なお、最終アドレスを示す応答コード信号の送出方法はこれに限定されるものではなく、感知器用中継器1に予め感知器回線毎の火災感知器の接続数を記憶させておけば、上記のような特別の返送信号にする必要はなく、接続数に応じてアドレス指定で順次火災感知器3Aを呼び出せば良い。
【0168】
この図15の実施形態にあっても、感知器回線L,C間に接続している火災感知器3A−1〜3A−nのいずれかで火災発報があると、感知器用中継器1Aの発報検索部20Aが起動して自動的に発報感知器のアドレスを検索し、受信機10からの発報した感知器用中継器1Aを特定した検索コマンドの呼出信号に対し、発報した感知器アドレスの応答を行い、受信機10側で感知器用中継器1Aに接続している発報した火災感知器のアドレス表示を行うことができる。
【0169】
また感知器用中継器1Aに設けている遠隔試験部21Aは、発報検索部20Aと同じ図15(B)の検索信号52を使用して火災感知器3の遠隔試験を順番に行う。この遠隔試験部21Aで使用する試験信号は図15(B)と同じ検索信号52であり、また火災感知器からの応答信号も同じ応答信号53を使用する。
【0170】
ここで応答信号53の応答コード信号は、試験信号により試験発報があった場合は自己アドレスを応答し、試験発報がないときはアドレス部分を空白とする。また最終アドレスの火災感知器3A−nについては、最終アドレスであることを示すため、最終アドレスを示す応答コード信号は、試験発報があった場合には自己アドレスを反転した信号とし、試験発報がなかった場合には空白信号を逆転したオール1の信号とする。
【0171】
このような遠隔試験部21による試験信号とその応答信号により、火災感知器3のアドレスを順番に指定して感知器試験を行い、全ての火災感知器3の試験結果が正常であれば、受信機10からの感知器用中継器1を指定した呼出信号の応答タイミングで試験結果を受信機10に応答する。
【0172】
また1台でも試験発報が得られない火災感知器があれば、異常を示す試験結果を受信機10に応答する。この場合、異常を起こした火災感知器が試験信号によるアドレス指定で分かっていることから、受信機10に対し異常火災感知器を示すアドレスと共に試験結果を応答することができる。
【0173】
図16は本発明の火災報知システムで使用する感知器用中継器の他の実施形態であり、この実施形態にあっては感知器用中継器からの感知器回線に接続している火災感知器について、手前に位置する火災感知器から奥の火災感知器に対し順番に発報検索あるいは遠隔試験を行っていくようにしたことを特徴とする。
【0174】
図16(A)は感知器用中継器1Bの実施形態であり、感知器用中継器1Bから引き出された感知器回線L,C間に火災感知器3B−1〜3B−nを接続し、終端には終端抵抗等の終端器4を接続している。
【0175】
感知器用中継器1Bには呼出応答部18、割込送信部19、発報検索部20B、遠隔試験部21Bが設けられる。このうち呼出応答部18及び割込送信部19は図1の実施形態と同じものである。火災感知器3には検索試験応答回路部50Bが設けられる。
【0176】
図16(B)は火災感知器3B−1の回路構成であり、火災感知器3B−2〜3B−nも同じ回路構成を持つ。火災感知器3B−1は感知器用中継器1側の接続端子L1,C1と終端器側の接続端子L2,C2を有し、その間に発報回路54、検索パルス検出回路55、ローパスフィルタ56を設けている。
【0177】
端子L1,L2間を接続するラインの発報回路53とローパスフィルタ56の各接続点の間には、ダイオードD1を感知器用中継器1側から終端器4側に向けて接続している。
【0178】
発報回路54は火災による煙や熱を検出すると、端子L1,C1間を低インピーダンスに接続し、感知器用中継器1に対し発報電流を流し、割込送信部19によるブレーク信号の送出と発報検索部20Bによる発報感知器のアドレス検索を開始させる。発報検索部20Bが起動すると、感知器回線L,C間に図15(C)に示すような検索パルス信号60−1,60−2,・・・60−nを順次送信してくる。
【0179】
この検索パルス信号60−1〜60−nのそれぞれは複数の単パルスを連続した同じ信号であり、図16(B)の火災感知器3B−1に設けているローパスフィルタ56で吸収されやすくしている。
【0180】
ローパスフィルタ56は通常状態にあっては、例えば直列RCフィルタ回路のコンデンサと並列に接続したトランジスタをオフとすることでフィルタ機能を有効としている。
【0181】
このため発報検索部20Bから送出された最初の検索パルス信号60−1は1番目の火災感知器3B−1に設けているローパスフィルタ56で吸収され、それ以降に接続している火災感知器3B−2〜3B−nには供給されない。
【0182】
1番目の火災感知器3B−1の検索パルス検出回路55は最初に送出された検索パルス信号60−1を検出し、このとき発報回路54が発報状態になければ、一定時間幅を持った検索応答信号61−1を送出する。
【0183】
これに対し発報回路54が発報状態にあった場合には、その発報電流を例えば保持電流に制限した発報応答信号を送出する。この発報電流を保持電流に制限することにより、図16(C)の破線の検索応答信号61−1´のように感知器回線L−C間の電圧が上昇し、これによって発報検索部20Bは1番目の火災感知器3B−1が発報感知器であることを認識し、発報した感知器アドレスをセーブし、受信機10からの検索コマンドに対し感知器アドレスを応答することができる。
【0184】
また検索パルス検出回路55は最初の検索パルス60−1を検索すると、ローパスフィルタ56のコンデンサに並列接続しているコンデンサをオンすることでショットし、これによってローパスフィルタ56のフィルタ機能をカットする。
【0185】
このため次の検索パルス信号60−2は、検索が済んだ火災感知器3B−1を通って次の火災感知器3B−2に供給され、1番目の火災感知器3B−1と同様な検索パルスの検索の検出に基づく検索応答及びローパスフィルタ56のカットオフ処理が行われる。
【0186】
最後の火災感知器3B−nに検索パルス60−nが送出されると、その検索パルス検出回路55は発報回路54の駆動により、発報状態にない場合には2つのパルスを続けた検索応答信号61−nを送出し、これによって発報検索部20Bは最後の火災感知器であることを認識して検索パルス信号の送出を停止する。
【0187】
また最後の火災感知器3B−nが発報感知器であった場合には、先頭の火災感知器の発報状態での検索応答信号61−1´と同様、発報電流を2回保持電流に制限することで、線間電圧が2回増加する検索応答信号を返すことになる。
【0188】
この検索応答信号61−nの返送方法においても、感知器用中継器1Bが接続数を予め記憶していれば接続数分だけ検索パルスを送れば良いので特別な応答信号61−nにする必要はなく、61−1と同じ信号で良い。
【0189】
このように図16の実施形態にあっても、火災感知器3B−1〜3B−nのいずれかが火災検出により発報すると、感知器用中継器1の発報検索部2Bが自動的に発報した火災感知器のアドレスを検索し、受信機10からの感知器用中継器1を特定した検索コマンドを受信した際に、発報した火災感知器のアドレスを受信機10側に応答して表示することができる。
【0190】
次に図16(A)の感知器用中継器1Bに設けている遠隔試験部21Bによる遠隔試験を説明する。遠隔試験部21Bは受信機10側から試験コマンドを受信した際に起動し、図16(C)の検索信号60−1〜60−nを遠隔試験の際には試験信号として感知器回線L,Cに送出し、図16(B)に示す各火災感知器に設けているローパスフィルタ56により先頭の火災感知器3B−1から最後の火災感知器3B−nに向けて順番に検索パルス検出回路55が発報回路54を動作して試験発報を行わせる。
【0191】
最後の火災感知器3B−nからの試験発報の応答信号が図16(C)の検索応答信号61−nと同じようにして得られると、遠隔試験部21は試験結果を受信機10からの感知器用中継器1のアドレスを指定した呼出信号に対する応答信号のデータとして返送し、受信機10で感知器用中継器1の試験結果を表示することができる。
【0192】
この場合、もし試験発報しない異常な火災感知器があった場合には、その異常を起こした火災感知器が何番目の感知器か認識できるため、異常を起こした火災感知器のアドレスを受信機10に応答し、異常感知器アドレスを表示することもできる。
【0193】
尚、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含む。また本発明は上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0194】
また、上記の実施形態においては、感知器用中継器1の感知器回線2の全てにおいて遠隔試験及び発報感知器の検索を行うようにしているが、これに限らず、複数回線の中の一部の回線だけ上記機能を設けるようにしても良いし、感知器用中継器1に設けた設定部で回線毎に上記機能を有効にするか任意に設定できるようにしても良い。
【0195】
また、感知器用中継器に接続する感知器回線は1回線でも良い。
【0196】
更に、本実施形態の受信機は図1に示す受信機に限らず受信機に複数の中継盤が接続され、中継盤から各端末と伝送を行う分散型システムの中継盤も含まれる。
【0197】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、回線単位に火災監視を行う感知器用中継器において、受信機からのアドレス指定による呼出しに対し火災検出時に発報感知器のアドレスを自動的に検索し、受信機からの呼出しに対し検索した感知器アドレスを応答して表示することができる。
【0198】
また感知器用中継器における感知器アドレスの検索は感知器回線単位であり、1回線に接続する火災感知器の数はそれほど多くないため、比較的簡単な伝送回路機能を感知器用中継器に設ければよく、回線単位に火災を監視する感知器用中継器であっても、各感知器のアドレスを認識した、きめ細かい火災監視が安価に実現することができ、避難誘導や火災対処をより適切に行うことができる。
【0199】
また、受信機からの試験コマンドの受信で、感知器用中継器の感知器回線に接続された火災感知器の試験を行う機能を設けたことにより、定期的に試験を行うことにより、火災報知システムの信頼性をなお向上することができる共に、感知器の設置場所まで行かずに試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成のブロック図
【図2】本発明の呼出信号と応答信号のフォーマット説明図
【図3】図2の感知器用中継器における火災検出時の呼出応答と発報検索のタイミングチャート
【図4】図1の感知器用中継器の実施形態を示した回路ブロック図
【図5】発報検索機能および遠隔試験機能を備えた図2の火災感知器の回路ブロック図
【図6】図5の火災感知器におけるEEPROMの読出しによる検索応答動作のタイミングチャート
【図7】図4の感知器用中継器と図5の火災感知器による火災監視処理のタイムチャート
【図8】図5の火災感知器におけるEEPROMの読出しによる試験動作のタイミングチャート
【図9】図4の感知器用中継器と図5の火災感知器による遠隔試験処理のタイムチャート
【図10】本発明の受信機制御処理のフローチャート
【図11】図10における割込・検索処理のフローチャート
【図12】本発明の感知器用中継器による制御処理のフローチャート
【図13】図12の続きのフローチャート
【図14】火災感知器の他の実施形態の回路ブロック図
【図15】火災感知器にCPUを搭載して発報検索と遠隔試験を行う本発明の感知器用中継器の他の実施形態の説明図
【図16】同じ検索信号を繰り返し送出して発報感知器を検索する本発明の感知器用中継器の他の実施形態の説明図
【符号の説明】
1,1A,1B:感知器用中継器
2a〜2c:感知器回線
3,3A−1〜3A−n,3B−1〜3B−n:火災感知器
4:終端器
5:伝送路
6:アナログ煙感知器
7:アナログ熱感知器
8:制御用中継器
9:制御不可
11:受信機用MPU
12:表示部
13:操作部
14:鳴動部
15:呼出制御部
16:割込処理部
17:定期点検部
18:呼出応答部
19:割込送信部
20:発報検索部
21:遠隔試験部
22,23:定電圧回路
24:検索応答試験回路部
24a:検索応答部
24b:試験応答部
25:電流制限回路
26−1〜26−3:検索回路部
27:電圧制御回路
28:出力バッファ回路
29:電流検出回路
30:中継器用MPU
31:送受信回路
32:発報表示灯
33:アドレス設定回路
34:ディップスイッチ
35:電圧監視回路
36.37:A/D変換器
38:整流・ノイズ吸収回路
39:発報回路
40:電源回路
41:信号処理回路
42:検出回路
43:線路電圧検出回路
44:クロックデータ検出回路
45:EEPROM(不揮発性メモリ)
46:機能切替スイッチ
47:電流制限回路
48:試験回路
49:立下り回路
50:復旧回路
54:発報回路
55:試験パルス検出回路
56:ローフィルタ

Claims (8)

  1. 伝送路を介して複数の端末を受信機に接続し、受信機からのアドレス指定による呼出信号の送信で端末を順次呼出し、端末側で呼出アドレスと自己アドレスとの一致照合が得られた際に端末応答信号を送信し、該端末応答信号を受信機で受信解読して警報等を行う火災報知システムに於いて、
    前記複数の端末のいずれかは、火災検出時に感知器回線を低インピーダンスに短絡して発報信号を送出する火災感知器を、1又は複数の感知器回線に接続し、回線単位に前記火災感知器からの発報信号を受信して処理する感知器用中継器であり、
    前記感知器用中継器に、火災発報を検出した際に、発報回線に検索信号を送出して発報した前記火災感知器を検索する発報検索部を設け、
    前記火災感知器の各々に、火災発報状態において前記発報検索部からの検索信号を判別した際に、発報電流を所定の保持電流に低下させた検索応答信号を返送する検索応答部を設けたことを特徴とする火災報知システム。
  2. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、
    前記火災感知器の検索応答部は、EEPROM等の不揮発性メモリを備え、該不揮発性メモリの所定のアドレスに固有の感知器番号データを記憶し、前記検索信号に基づく感知器番号データの読出しで発報信号を変化させて検索応答信号を送出し、
    前記感知器用中継器の発報検索部は、火災発報の検出時に前記所定のアドレスの指定により複数の感知器から各々異なる固有の感知器番号データの並列的な読出しで検索応答動作を行わせることを特徴とする火災報知システム。
  3. 請求項2記載の火災報知システムにおいて、
    前記感知器用中継器に、前記受信機からのアドレス指定による試験コマンドを受信したときに感知器回線の火災感知器に試験信号を送って遠隔試験を行う遠隔試験部を設け、
    前記火災感知器の各々に、前記試験信号に基づいて擬似的な試験発報動作を行う試験回路部を設けたことを特徴とする火災報知システム。
  4. 請求項2記載の火災報知システムに於いて、
    前記複数の火災感知器の試験回路部は、前記不揮発性メモリの所定アドレスに記憶した感知器番号データの読出しで動作する遠隔試験機能を備え、
    前記感知器用の遠隔試験部は、
    試験開始時に、前記所定アドレスの指定による複数の火災感知器からの各々異なる固有の感知器番号データの並列的な読出により感知器番号順に遠隔試験を行わせる試験制御部と、
    前記試験制御部により前記複数の火災感知器の試験動作が行われている時の前記感知器回線の状態に基づき、前記複数の火災感知器の全てが新発報した場合に正常と判断し、前記複数の火災感知器の少なくとも1つで試験発報がなかった場合に異常と判断する試験結果判定部と、
    を備えたことを特徴とする火災報知システムの遠隔試験器。
  5. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、
    前記感知器用中継器の発報検索部は、火災発報の検出時に複数の火災検出器のアドレスを指定した検索信号を個別に出力して応答信号を受信し、
    前記火災感知器の検索応答部は、CPUを備え、自己アドレスに一致する検索信号を判別して発報の有無を示す検索応答信号を送出することを特徴とする火災報知システム。
  6. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、
    前記感知器用中継器の発報検索部は、火災発報の検出時に感知器回線に同じ検索信号を繰り返し出力すると共に検索応答信号を受信して感知器回線の手前側から奥側の火災感知器まで1つずつ検索を行い、
    前記火災感知器の検索応答部は、手前側の火災感知器から順番に感知器回線に送出される前記検索信号の受信して火災発報の有無を示す検索応答信号を送出すると共に、次の火災感知器に前記検索信号を供給可能な接続状態を形成することを特徴とする火災報知システム。
  7. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、前記発報検索部の検索機能を感知器回線の回線毎に有効無効を任意に設定できることを特徴とする火災報知システム。
  8. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、前記火災感知器の検索応答部は同一回線上のいずれかの火災感知器が発報している間は2報以上の同時発報を禁止することを特徴とする火災報知システム。
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