JP3474089B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JP3474089B2
JP3474089B2 JP30456197A JP30456197A JP3474089B2 JP 3474089 B2 JP3474089 B2 JP 3474089B2 JP 30456197 A JP30456197 A JP 30456197A JP 30456197 A JP30456197 A JP 30456197A JP 3474089 B2 JP3474089 B2 JP 3474089B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力ガイダンス音
声を出力し、それに対して利用者から音声入力された例
えば目的地などに基づいて経路案内などの処理を行なう
ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ナビゲーション装置において
経路探索・案内をする場合には、その経路の目的地を利
用者自身に入力させるようにしている。そして、装置側
の入力ガイダンス音声に従って希望の目的地を入力する
という音声対話機能を持つナビゲーション装置も知られ
ており、目的地を音声入力するまでの具体的な操作・対
話例は、次のようなものである。なお、以下の操作・対
話例中、ナビゲーション装置を「ナビ」と略記してあ
る。
【0003】利用者:対話処理を開始するために設置
されたトリガスイッチを操作 ナビ:「音声コマンドをお話下さい」の旨の入力ガ
イダンス音声を出力 利用者:「目的地設定」の旨の音声入力 ナビ:「目的地設定の方法をお話下さい」の旨の音
声出力 利用者:「住所」の旨の音声入力 ナビ:「住所をお話下さい」の旨の音声出力 利用者:「愛知県刈谷市昭和町」の旨の音声入力 ナビ:「愛知県刈谷市昭和町でよろしいですか」の
旨の音声出力 利用者:「はい」の旨の音声入力 このような〜の操作・対話を経て目的地(この場合
は愛知県刈谷市昭和町)が決定されると、ナビゲーショ
ン装置は、現在地からその目的地までの経路を探索し、
経路が設定できたら案内を開始する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た対話手順によって目的地を入力していく手法の場合に
は、上述した操作・対話例のに示す対話処理を開始す
るために設置されたトリガスイッチを利用者の判断で操
作する必要がある。この場合、利用者が操作に不慣れで
あると、その操作に戸惑い操作自体を諦めてしまうこと
も考えられる。また、トリガスイッチの操作がなされた
としても、利用者が行わなければならない音声入力動作
が多いのが現状である。そのため、例えばカーナビゲー
ション装置を想定すると、信号待ちなどの短時間の停車
中に目的地を設定することができない場合も多く発生
し、実際に経路探索・案内の機能を使い切れていない場
合も多い。
【0005】また 上述の操作・対話例のでは、利用
者が「目的地設定」というコマンドを音声入力している
が、このような音声入力が必要な装置にあっては、この
コマンド自体を覚えていないと経路案内処理を開始する
ことができないこともある。このような状況から、ナビ
ゲーション装置の経路案内機能が実際には十分には使用
されておらず、通常は単なる電子地図帳的な役割しか発
揮していないことが多い。そして、ナビゲーション機能
として一般的な「右左折の案内」や、「交差点案内」、
あるいは「高速道路案内」などの案内機能の大半は、経
路探索が行われて設定された経路に基づいて行なう各種
案内処理であるため、これらの機能も利用できなくな
る。
【0006】本発明は、このような問題を解決し、ナビ
ゲーション装置の持つ最も本質的な機能である経路案内
処理の利用促進を実現するナビゲーション装置を提供す
ることを目的とする。そのために、まず、利用者自身が
能動的な操作によらないでも容易に経路案内機能を利用
できるようにすることを第1の目的とする。そして、簡
単な入力動作で経路探索・案内の機能を実行できるよう
にすることを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載のナビゲーシ
ョン装置によれば、エンジンONであるが車速が零であ
る状態を検知した場合にナビゲート処理としての経路案
内処理を自動的に開始する簡易処理手段を備えており、
また請求項2に記載のナビゲーション装置によれば、ナ
ビゲーション装置が搭載されている車両が信号待ちのた
めに一時停車した状態であるとみなせる場合にナビゲー
ト処理としての経路案内処理を自動的に開始する簡易処
理手段を備えている。これらの簡易処理手段は、処理を
開始すると積極的に入力ガイダンス手段に目的地の入力
を促す入力ガイダンス音声を自動出力させ、音声入力手
段を介して入力された目的地に基づき経路案内処理を実
行するよう構成されているので、利用者自身の能動的な
操作によらないでも容易に経路案内機能を利用できる。
そのため、ナビゲーション装置の持つ最も本質的な機能
である経路案内処理の利用促進を実現することができる
ようになる。また、請求項2のように、車両が信号待ち
のために一時停車した状態であるとみなせる場合に入力
ガイダンス音声を自動的に出力させることは非常に有効
である。これは、車両が信号待ちのために一時停車して
いる間に目的地を入力したいという実際の要求が多いと
思われるからである。つまり、かならずしも走行前に目
的地を決めてあるとは限らず、しばらく走行した後で初
めて利用者が目的地を決める場合もある。したがって、
このような状況にて目的地を音声入力する機会として、
車両が信号待ちのために一時停車した時に、ナビーショ
ン装置側から積極的に目的地の入力を促せば、利便向上
の点で有効である。
【0008】また、請求項5及び6に記載のナビゲーシ
ョン装置によれば、利用者は例えばマイクロフォンなど
の音声入力手段を介して、ナビゲート処理をする上で指
定される必要のある所定のナビゲート処理関連データを
入力するのであるが、この所定のナビゲート処理関連デ
ータの利用者による音声入力は、入力ガイダンス手段に
て出力された入力ガイダンス音声に従って行なう。ナビ
ゲート処理としては経路案内処理を含む少なくとも2種
類以上の処理が可能であり、音声入力手段を介して入力
された所定のナビゲート処理関連データに基づき所定の
ナビゲート処理を実行する。なお、ナビゲート処理が経
路案内処理の場合、「ナビゲート処理をする上で指定さ
れる必要のある所定のナビゲート処理関連データ」とし
ては例えば「目的地」などが挙げられる。また、経路案
内処理以外のナビゲート処理としては、地図表示処理や
施設表示処理などがある。そして、地図表示処理の場合
であれば、「所定のナビゲート処理関連データ」として
例えば「表示希望地」や「拡大」・「縮小」などが挙げ
られる。また、施設表示処理の場合であれば、「所定の
ナビゲート処理関連データ」として例えば「表示希望施
設名(例えばガソリンスタンド、銀行など)」などが挙
げられる。
【0009】このようにナビゲート処理として2種類以
上の処理が可能ではあるが、簡易処理モードに切替設定
されている場合には、経路案内処理を自動的に開始す
る。一方、通常処理モードに切替設定されている場合に
は、経路案内処理を含む2種類以上の処理のいずれかを
利用者に選択させ、その選択された処理を実行する。そ
して、簡易処理モードに切替設定されている場合には、
請求項5の場合にはナビゲーション装置が搭載されてい
る車両が走行し、エンジンONであるが車速が零である
状態を検知すると、また請求項6の場合にはナビゲーシ
ョン装置が搭載されている車両が信号待ちのために一時
停車した状態であるとみなせると、自動的に入力ガイダ
ンス手段によって経路探索のための目的地の入力を促す
入力ガイダンス音声を出力させ、音声入力手段を介して
入力された目的地に基づき経路案内処理を実行するので
ある。
【0010】このように、簡易処理モードに切替設定さ
れていれば、経路案内処理が自動的に開始されるため、
利用者は2種類以上のナビゲート処理から経路案内処理
を選択する操作を行なう必要がない。そして、経路案内
処理が開始されると、エンジンONであるが車速が零で
ある状態を検知した場合、あるいは車両が信号待ちのた
めに一時停車した状態であるとみなせる場合をトリガと
して、入力ガイダンス手段からの目的地の入力を促す入
力ガイダンス音声を出力する。利用者は、その入力ガイ
ダンス音声に応じて目的地を音声入力するだけでよく、
操作が非常に簡便となる。
【0011】例えば、上記従来技術にて示した操作・対
話例で考えると、利用者が対話処理を開始するためのト
リガスイッチを操作した後、ナビゲーション装置側の
「音声コマンドをお話下さい」との問いかけに対して利
用者が「目的地設定」と音声入力してナビゲート処理の
種類を選択し、その後ナビゲーション装置側の「目的地
設定の方法をお話下さい」との問いかけに対して目的地
を入力するという手順を踏まなければならなかった。そ
れに対して、本発明では、簡易処理モードに設定されて
いる場合、ナビゲーション装置側の問いかけに対してい
きなり目的地を音声入力すればよく、非常に簡便にな
る。そのため、例えば車載ナビゲーション装置を想定す
ると、信号待ちなどの短時間の停車中に目的地を設定す
ることが容易にできるようになり、また自動的に経路案
内処理が実行されていくので、利用者としてはその経路
案内処理を選択するためのコマンド自体を覚えていなく
てもよい。したがって、コマンド自体を知らないため経
路案内処理を選択できないという不都合もなく、その点
においても、経路案内処理の利用促進を図ることができ
る。
【0012】このように、ナビゲーション装置の持つ最
も本質的な機能である経路案内処理の利用促進を実現す
ることができる。もちろん、通常処理モードに設定すれ
ば経路設定処理以外の処理も選択することができるの
で、利用者の便宜に応じて切替設定すればよい。
【0013】なお、利用者の操作を簡便にするという観
点からは、次のような工夫も考えられる。これは、簡易
処理モードで、入力ガイダンス音声に応じて利用者から
目的地が音声入力された場合、入力ガイダンス手段が確
認のために入力された目的地を音声出力する構成を前提
にしたものである。この場合、利用者が例えば「はい」
というように肯定する内容の音声入力をすることも考え
られるが、請求項3、7に示すように、確認のために目
的地を音声出力した時点から所定時間経過しても音声入
力手段を介した音声入力がない場合には、入力された目
的地を確定し、その目的地に基づき経路案内処理を実行
するのである。つまり、利用者が何も入力しなければ肯
定したと推定して処理を自動的に進行していくことによ
って、利用者の操作回数を減らすのである。
【0014】
【0015】
【0016】なお、目的地が設定され、その目的地まで
の経路が計算されて実際に走行していく先の経路を案内
していく処理がされている場合には、車両が信号待ちの
ために一時停車しても入力ガイダンス音声は出力されな
い。基本的には目的地設定の必要はないからである。但
し、実際の利用の際には、一度設定した目的地を途中で
変更したい場合もあるが、その場合には、操作スイッチ
にて新規に経路案内を行なうモードとすればよい。
【0017】ところで、入力ガイダンス手段からの入力
ガイダンス音声に応じ音声入力手段を介して入力する目
的地としては、例えば「愛知県刈谷市昭和町」というよ
うな住所、「東京ディズニーランド」というような施設
名、あるいは電話番号や予め登録しておいた地点のいず
れでも入力可能に構成しておくと便利である。そしてこ
のような複数種類の入力の仕方がある場合、従来技術で
示したように、入力方法を最初に特定し、その後、特定
された入力方法に従う目的地を入力するような手順でも
よいが、利用者の操作の簡略化の点では、入力方法を特
定せずに入力できるようにした方が好ましい。つまり、
利用者は、ナビゲーション装置側の「目的地を入力して
下さい」というような入力ガイダンス音声に応じて、
「愛知県刈谷市昭和町」、「東京ディズニーランド」、
「0566−25−5511」、「メモリA」などとい
きなり音声入力する。ナビゲーション装置側では、その
目的地の音声入力に基づきどの種類(住所、施設名、電
話番号、メモリ地点)の入力の仕方かを判断し、さらに
目的地を特定するのである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態として
のナビゲーション装置2の概略構成を示すブロック図で
ある。本ナビゲーション装置2は、車載用の装置であ
り、位置検出器4、地図データ入力器6、操作スイッチ
群8、これらに接続された制御回路10、制御回路10
に接続された外部メモリ12、表示器14及びリモコン
センサ15及び音声認識ユニット30を備えている。な
お制御回路10は通常のコンピュータとして構成されて
おり、内部には、周知のCPU、ROM、RAM、I/
O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられて
いる。
【0019】位置検出器4は、周知の地磁気センサ1
6、ジャイロスコープ18、距離センサ20、及び衛星
からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Gl
obal Positioning System )のためのGPS受信機22
を有している。これらのセンサ等16,18,20,2
2は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数の
センサにより、各々補間しながら使用するように構成さ
れている。なお、精度によっては上述した内の一部で構
成してもよく、更に、ステアリングの回転センサ、各転
動輪の車輪センサ等を用いてもよい。
【0020】地図データ入力器6は、位置検出の精度向
上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図デ
ータ及び目印データを含む各種データを入力するための
装置である。媒体としては、そのデータ量からCD−R
OMを用いるのが一般的であるが、例えばDVDやメモ
リカード等の他の媒体を用いても良い。
【0021】表示器14はカラー表示器であり、表示器
14の画面には、位置検出器4から入力された車両現在
位置マークと、地図データ入力器6より入力された地図
データと、更に地図上に表示する誘導経路や後述する設
定地点の目印等の付加データとを重ねて表示することが
できる。
【0022】また、本ナビゲーション装置2は、リモー
トコントロール端末(以下、リモコンと称する。)15
aを介してリモコンセンサ15から、あるいは操作スイ
ッチ群8により目的地の位置を入力すると、現在位置か
らその目的地までの最適な経路を自動的に選択して誘導
経路を形成し表示する、いわゆる経路案内機能も備えて
いる。このような自動的に最適な経路を設定する手法
は、ダイクストラ法等の手法が知られている。操作スイ
ッチ群8は、例えば、表示器14と一体になったタッチ
スイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、
各種入力に使用される。
【0023】そして、音声認識ユニット30は、上記操
作スイッチ群8あるいはリモコン15aが手動操作によ
り目的地などを指示するために用いられるのに対して、
利用者が音声で入力することによっても同様に目的地な
どを指示することができるようにするための装置であ
る。本発明は、上述したように目的地などを音声入力す
ることを前提としたものであるため、操作スイッチ群8
あるいはリモコン15aによる操作では目的地などを指
示できない構成であっても構わないが、実際に車載用装
置として構成した場合には、両方の入力方法を可能とし
た方が好ましいので本実施形態でもそのようにしてあ
る。
【0024】この音声認識ユニット30は、音声認識部
31と、対話制御部32と、音声合成部33と、音声抽
出部34と、「音声入力手段」としてのマイク35と、
PTT(Push-To-Talk)スイッチ36と、「入力ガイダ
ンス手段」として入力ガイダンス音声を出力するための
スピーカ37と、制御部38とを備えている。
【0025】音声認識部31は、音声抽出部34から入
力された音声データを、対話制御部32からの指示によ
り入力音声の認識処理を行い、その認識結果を対話制御
部32に返す。すなわち、音声抽出部34から取得した
音声データに対し、記憶している辞書データを用いて照
合を行ない、複数の比較対象パターン候補と比較して一
致度の高い上位比較対象パターンを対話制御部32へ出
力する。入力音声中の単語系列の認識は、音声抽出部3
4から入力された音声データを順次音響分析して音響的
特徴量(例えばケプストラム)を抽出し、この音響分析
によって得られた音響的特徴量時系列データを得る。そ
して、周知のDPマッチング法、HMM(隠れマルコフ
モデル)あるいはニューラルネットなどによって、この
時系列データをいくつかの区間に分け、各区間が辞書デ
ータとして格納されたどの単語に対応しているかを求め
る。
【0026】対話制御部32は、音声認識部31におけ
る認識結果や制御部38からの指示に基づき、音声合成
部33への応答音声の出力指示、あるいは、システム自
体の処理を実行する制御回路10に対して例えばナビゲ
ート処理のために必要な目的地を通知して設定処理を実
行させるよう指示する処理を実行する。このような処理
が確定後処理であり、結果として、この音声認識ユニッ
ト30を利用すれば、上記操作スイッチ群8あるいはリ
モコン15aを手動しなくても、音声入力によりナビゲ
ーション装置2に対する目的地の指示などが可能となる
のである。
【0027】また、このようなナビゲーション装置2と
の間での音声対話を通じて目的地などを音声入力して所
定のナビゲート処理を行わせる場合、本実施形態におい
ては通常処理モードと簡易処理モードとを切替設定でき
るようにされている。具体的には、操作スイッチ群8あ
るいはリモコン15aを操作して行なうのであるが、本
実施形態では、所定の操作によって設定画面を表示器1
4に表示させ、その設定画面中にある「簡易処理モー
ド」という設定項目を「オン」とするか「オフ」とする
かによって切替設定している。つまり、「簡易処理モー
ド」をオンにすれば簡易処理モードが設定されることと
なり、「簡易処理モード」をオフにすれば通常処理モー
ドが設定されることとなる。
【0028】この通常処理モードと簡易処理モードの内
容を簡単に説明する。通常処理モードに係る通常処理手
段は本ナビゲーション装置2が有している複数の機能を
利用者が選択できるようになっており、その選択された
機能の処理を実行する。一方、簡易処理モードに係る簡
易処理手段は、経路案内機能専用として自動的にその経
路案内機能の処理を実行する。なお、これら通常処理モ
ードと簡易処処理モードの処理内容については後で詳し
く説明する。
【0029】なお、音声合成部33は、波形データベー
ス内に格納されている音声波形を用い、対話制御部32
からの応答音声の出力指示に基づく音声を合成する。こ
の合成音声がスピーカ37から出力されることとなる。
音声抽出部34は、マイク35にて取り込んだ周囲の音
声をデジタルデータに変換して音声認識部31に出力す
るものである。
【0030】また、本実施形態においては、利用者がP
TTスイッチ36を押しながらマイク35を介して音声
を入力するという使用方法である。具体的には、制御部
38がPTTスイッチ36が押されたタイミングや戻さ
れたタイミング及び押された状態が継続した時間を監視
しており、PTTスイッチ36が押された場合には音声
抽出部34に対して処理の実行を指示する。一方、PT
Tスイッチ36が押されていない場合にはその処理を実
行させないようにしている。したがって、PTTスイッ
チ36が押されている間にマイク35を介して入力され
た音声データが音声認識部31へ出力されることとな
る。
【0031】次に、本実施形態のナビゲーション装置2
の動作について説明する。イグニションスイッチ3が操
作されてエンジンONとなると(S100:YES)、
ナビゲーション装置2にも電源供給がなされるのである
が、その場合にはまず設定が簡易処理モードであるかど
うかを判断する(S110)。上述したように、所定の
操作によって設定画面を表示器14に表示させ、その設
定画面中にある「簡易処理モード」という設定項目をオ
ンにすれば簡易処理モードが設定され、「簡易処理モー
ド」をオフにすれば通常処理モードが設定される。した
がって、この設定項目がオンであるかどうかで、簡易処
理モードが設定されているかどうかを判断する。
【0032】設定が簡易処理モードでない場合は(S1
10:NO)、S120へ移行して通常処理モードによ
る処理を実行する。ここで、通常処理モードの場合の処
理について説明する。この通常処理モードの場合には、
利用者が対話処理を開始するためのトリガスイッチを操
作することによって具体的な処理が開始する。ここでは
トリガスイッチとしてPTTスイッチ36を用いる。し
たがって、PTTスイッチ36を操作すると、まず音声
認識ユニット30の対話制御部32が音声合成部33及
びスピーカ37を介して「音声コマンドをお話し下さ
い」という入力ガイダンス音声を合成出力する。そし
て、この入力ガイダンス音声を聞いた利用者は、所望す
るコマンドをマイク35から入力するため、ナビゲーシ
ョン装置2は、この入力された音声に基づいて処理を進
めていく。
【0033】その一例を挙げると、例えば音声コマンド
として利用者が「目的地設定」と入力した場合には、装
置側が「目的地設定の方法をお話下さい」という入力ガ
イダンス音声を出力し、利用者から「住所」と音声入力
されれば、装置側は「住所をお話下さい」という入力ガ
イダンス音声を出力する。そして、利用者から住所とし
て「愛知県刈谷市昭和町」と音声入力されれば、装置側
は認識結果を利用者に確認させるため「愛知県刈谷市昭
和町でよろしいですか」とトークバックする。その後、
利用者から「はい」という確認の言葉が音声入力される
と、例えば上記具体例では目的地として「愛知県刈谷市
昭和町」が決定されることとなる。そして、ナビゲーシ
ョン装置2は、現在地からその決定された目的地までの
経路を探索し、経路上の案内地点に対する案内処理を実
行する。
【0034】これが通常処理モードによる処理内容であ
るが、一方、設定が簡易処理モードである場合は(S1
10:YES)、S130へ移行して簡易処理モードに
よる処理を開始する。簡易処理モードの場合の最初の処
理であるS130では、対話制御部32が音声合成部3
3及びスピーカ37を介して「どちらに行きますか」と
いう入力ガイダンス音声を出力する。
【0035】続くS140では、音声入力があるかどう
かを判断する。上述したように音声抽出部34ではマイ
ク35を介して入力された音声データに基づき音声区間
であるか雑音区間であるかを判定しており、その判定結
果は制御部38へ入力するので、制御部38はこの判定
結果を基に音声入力があるかどうかを判断する。音声入
力がある場合には(S140:YES)、図3のS17
0へ移行するが、このS170以降の処理は後述する。
【0036】一方、音声入力がない場合には(S14
0:NO)、S150へ移行し、タイムアウトであるか
どうか、つまり所定時間が経過したかどうかを判断す
る。所定時間が経過していない場合には(S150:N
O)、S140へ戻って音声入力されるのを待つが、所
定時間が経過した場合には(S150:YES)、S1
60へ移行し、信号待ち状態であるかどうかを判断す
る。
【0037】このS160での判断は、実際に信号によ
って一時停車していることを検知するものではなく、そ
のような状態であることを推定判断する。例えばエンジ
ンONであるが車速が零である状態を検知して、それを
信号待ち状態であると判断してもよい。そして、信号待
ち状態であると判断された場合には(S160:YE
S)、S130へ戻って、上述した「どちらに行きます
か」という入力ガイダンス音声を出力する。したがっ
て、簡易処理モードに設定されている場合には、エンジ
ンONされた際に「どちらに行きますか」という入力ガ
イダンス音声が出力され、また、その際に音声入力がな
い場合には、その後に車両が走行し信号で一時停車する
度に「どちらに行きますか」という入力ガイダンス音声
が出力される。もちろん、エンジンONされた後、発車
せずにそのまま停車している場合には、S150にて肯
定判断、つまりタイムアウトと判断された場合でも、続
くS160にて信号待ち状態であると判断され、S13
0へ戻って「どちらに行きますか」という入力ガイダン
ス音声が出力される。
【0038】続いて、S140にて肯定判断、つまり音
声入力があった場合に移行するS170からの処理につ
いて図3を参照して説明する。S170では、入力され
た音声に対する認識処理を行なう。この音声認識処理は
音声認識部31にて実行されるのであるが、具体的に
は、取得した音声データに対して、記憶されている辞書
データを用いて照合を行なう。そして、その照合結果に
より定まった比較対象パターンあるいは、その比較対象
パターンに対応する地点特定データを認識結果として対
話制御部32に出力する。
【0039】ここで「比較対象パターンに対応する地点
特定データ」とした意図について説明する。目的地が音
声入力されることを前提としているが、本実施形態で
は、入力する目的地として、例えば「愛知県刈谷市昭
和町」というような住所、「東京ディズニーランド」
というような施設名、電話番号、予め登録しておい
た地点、の4種類のいずれでも入力可能に構成してあ
る。そのため、音声入力されたのが目的地であった場合
には、例えば「愛知県刈谷市昭和町」というような住所
そのものを示す音声に対応した比較対象パターンではな
く、その地点を特定するデータの方が制御回路10側に
送られた場合も扱い易い。また、地図データ入力器6を
介して記憶媒体から入力した地図データには、これら住
所や施設に対応したデータが設定されているので、この
対応関係を持った地図データを音声認識部31の辞書中
に記憶させ、音声認識後に、この対応関係から地点特定
データとして対話制御部32に出力させれば実現でき
る。したがって、本実施形態においては、音声認識ユニ
ット30の音声認識部31に、それら4種類での目的地
の音声入力に対応できるよう、住所、施設名、電話番
号、メモリ地点に対する認識辞書及び対応する地点特定
データが準備されている。そして、目的地が入力された
場合には対応する地点特定データとして音声認識部31
から対話制御部32へ出力され、対話制御部32から制
御回路10へ出力されることとなる。
【0040】したがって、この簡易処理モードの場合に
は、利用者は、ナビゲーション装置2側の「目的地を入
力して下さい」という入力ガイダンス音声(S130)
に応じて、例えば「愛知県刈谷市昭和町」、「東京ディ
ズニーランド」、「0566−25−5511」、「メ
モリA」などといきなり音声入力するだけでよい。
【0041】続くS180では、その認識結果をトーク
バックする。つまり、対話制御部32が音声合成部33
を制御し、認識した結果を音声によりスピーカ37から
出力させる。その後、S190にて音声入力があるかど
うか判断し、音声入力がない場合には(S190:N
O)、S200にてタイムアウトであるかどうかを判断
する。そして、音声入力がないまま(S190:N
O)、タイムアウトとなった場合には(S200:YE
S)、S210にてトークバックした認識結果を確定す
る。この確定された認識結果は利用者から入力された目
的地であるため、音声認識ユニット30はこの認識結果
を、上述したように地点特定データの形態で制御回路1
0へ出力し、制御回路10はその目的地に基づいて経路
計算・案内処理を実行する(S220)。
【0042】このS220での経路計算処理は、GPS
受信機22から得られる衛星のデータに基づき求められ
た車両の現在地と、S210にて確定された目的地との
間に、ダイクストラ法によりコスト計算して、例えば現
在地から目的地までの最も短距離の経路を誘導経路とし
て求める処理である。そして、経路案内処理は、表示器
14上の道路地図に重ねて誘導経路を表示して、ドライ
バーに適切なルートを案内する処理である。このような
誘導経路を求める計算処理や案内処理は一般的に良く知
られた処理であるので詳しい説明は省略する。
【0043】一方、S190にて肯定判断、つまりS1
80にて認識結果をトークバックした内容に対する利用
者からの音声入力があった場合には、S230へ移行
し、その入力音声の内容が「いいえ」相当の否定語であ
るかどうかを判断する。もしも入力音声の内容が「いい
え」相当の否定語であった場合には(S230:YE
S)、図2のS130へ戻って「どちらに行きますか」
という入力ガイダンス音声を出力する。つまり、S18
0にてトークバックされた認識結果が利用者の所望した
内容と異なっていた場合にはそのままでは済ませられな
いので、利用者は「いいえ」という否定内容の音声入力
を行なう。この場合には再度目的地を音声入力する必要
が生じるので、再度「どちらに行きますか」という入力
ガイダンス音声を出力する。
【0044】なお、入力音声の内容が「いいえ」相当の
否定語ではない場合には(S230:NO)、S240
にて対応する処理を実行する。このS240での対応処
理とは、例えば入力音声の内容が「はい」相当の否定語
であった場合にはS210へ移行したり、入力音声の内
容が所定のコマンドであった場合に、そのコマンドに対
応する処理を実行したりする処理である。この点につい
て補足しておく。上述したように、S180での認識結
果のトークバックの後に何も音声入力しないで所定時間
が過ぎた場合には(S190:NO,S200:YE
S)、利用者は肯定していると判断してそのまま認識結
果を確定している(S210)。但し、「はい」相当の
否定語と音声入力する利用者も考えられることから、そ
の場合の対応として、入力音声の内容が「はい」相当の
否定語であるとS210へ移行する。一方、簡易処理モ
ードは上述したように経路案内処理の専用モードである
が、その処理中においても別の機能を利用したい場合も
想定されるため、入力音声の内容が所定のコマンドであ
った場合に、この簡易処理モードから抜けて、その入力
されたコマンドに対応する処理を実行するようにしてい
る。
【0045】なお、本実施形態においては、エンジンO
N後に所定の条件が成立する毎に「どちらに行きます
か」という入力ガイダンス音声を出力するものとして説
明したが、この出力回数をカウントしておき、所定回数
に達したときに入力ガイダンス音声の出力を停止するよ
うにしてもよい。これは、利用者が経路案内機能を必要
としていないときに有効である。この場合、エンジン状
態がON→OFF→ONという順番で成立したときに図
2のS110以下の処理を実行するようにすればよい。
【0046】このような処理を実行することによって、
本実施形態のナビゲーション装置2は、次のような効果
を発揮する。 (1)簡易処理モードに設定されている場合には、エン
ジンがONされた際や信号待ち状態の際に、ナビゲーシ
ョン装置2側から「どちらに行きますか」という入力ガ
イダンス音声が自動的に出力される。つまり、音声コマ
ンドを入力するためPTTスイッチ36を操作した後、
経路案内処理を実行させるためのコマンドを音声入力す
る、といった通常処理モードの場合であれば必要な利用
者自身の能動的な操作が不要となる。つまり、ナビゲー
ション装置2側からの「どちらに行きますか」という入
力ガイダンス音声に応じて所望の目的地を音声入力する
だけでよく、操作が非常に簡便となる。そのため、例え
ば信号待ちなどの短時間の停車中に目的地を設定するこ
とも容易にできるようになる。また、自動的に経路案内
処理が実行されていくので、利用者としてはその経路案
内処理を選択するためのコマンド自体を覚えていなくて
もよい。したがって、コマンド自体を知らないため経路
案内処理を選択できないという不都合もなく、その点に
おいても、簡単な入力動作で経路探索・案内の機能を実
行できるようになり、経路案内処理の利用促進を図るこ
とができる。
【0047】(2)また、簡易処理モードでは、利用者
が音声入力した目的地をトークバックして利用者自身に
内容確認をさせる場合、トークバックしてから所定時間
経過しても音声入力がない場合には(S190:NO,
S200:YES)、入力された目的地を確定(S21
0)するようにしている。つまり、利用者が何も入力し
なければ肯定したと推定して処理を自動的に進行してい
くことによって、利用者の操作回数を減らすことができ
る。
【0048】(3)簡易処理モードの場合には、エンジ
ンがONされた際に目的地の入力を促す入力ガイダンス
音声を出力させている。エンジンがONされた場合に
は、近い将来に車両が発進することが想定されるので、
その時期に、ナビーション装置2側から積極的に目的地
の入力を促せば、利用者の便宜向上の点で有効である。
【0049】また、必ずしも車両が発車する前に目的地
が決まっているとは限らず、走行途中で目的地が決まる
場合もある。したがって、車両が信号待ちのために一時
停車した際にもナビーション装置2側から積極的に目的
地の入力を促せば、利便向上の点で有効である。なお、
当然ではあるが、エンジンがONされた際に目的地が入
力されて経路案内処理が開始されていれば、信号待ちの
ために一時停車した際に入力ガイダンス音声が出力され
ることはない。但し、実際には、一度設定した目的地を
途中で変更したい場合もある。そのため、操作スイッチ
群8を操作するか、あるいはPTTスイッチ36を操作
して所定のコマンドを音声入力すれば、経路案内処理を
新規に開始できるようにしておくことが好ましい。
【0050】以上、本発明はこのような実施形態に何等
限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範
囲において種々なる形態で実施し得る。 例えば、上記実施形態では図2のS120において実
行される通常処理モードでの処理中にて目的地を設定す
る場合には、入力方法(例えば住所、施設名、電話番
号、メモリ地点の4種類)を最初に特定し、その後、特
定された入力方法に従う目的地を入力する「段階的入力
手順」とし、一方、簡易処理モードの場合には、入力方
法を特定せず、「愛知県刈谷市昭和町」、「東京ディズ
ニーランド」、「0566−25−5511」、「メモ
リA」などと音声入力する「ダイレクト入力手順」であ
ると説明した。しかし、必ずしもそのように構成しなく
てはならない訳ではなく、例えば簡易処理モード及び通
常処理モード共に「段階的入力手順」としてもよいし、
あるいは「ダイレクト入力手順」としてもよい。
【0051】また、このダイレクト入力手順に関して
は、例えば住所、施設名、電話番号、メモリ地点の4種
類の内の何れかを選択してから入力するといった手順が
不要であることを意味しており、必ずしも1回の入力し
か許可しないわけではない。例えば住所を音声入力する
場合には、何回からの対話を経てもよい。具体例を挙げ
ておく。まず、利用者が「愛知県」と入力した場合に
は、ナビゲーション装置2側は「愛知県市町村名をお話
下さい」とトークバックする。それに対して利用者が
「刈谷市」と入力した場合には、ナビゲーション装置2
側は「町村名をお話下さい」とトークバックする。それ
に対して利用者が「昭和町」と入力した場合には、ナビ
ゲーション装置2側は「愛知県刈谷市昭和町まで案内し
ます」とトークバックするようにしてもよい。この場合
には住所を段階的に入力しているが、上述した「段階的
入力手順」とは技術思想が別個のものであることはいう
までもない。
【0052】なお、施設名を入力する場合には、例えば
「千葉県東京ディズニーランド」のように都道府県名の
後に施設名を加えて音声入力したり、「東名高速道路名
古屋インターチェンジ」のように高速道路名の後にイン
ターチェンジ名を加えて音声入力したりすることが原則
であるが、例えば上述例の「千葉県東京ディズニーラン
ド」の場合には、単に「東京ディズニーランド」でも地
点特定が容易であるので、千葉県を省略した入力も認め
る。同様に「東名高速道路名古屋インターチェンジ」の
場合も、単に「名古屋インターチェンジ」でも地点特定
が容易であるので、東名高速道路を省略した入力も認め
る。
【0053】また、音声認識の結果をトークバックす
るようにしていたが、さらに画像表示もして、聴覚と視
覚の両方にて利用者が確認できるような構成を採用して
もよい。その両方で確認した方が確実性は向上する。そ
の場合、表示器14に表示してもよいが、音声認識ユニ
ット30に簡易な表示部を設け、対話制御部がその表示
制御を実行する構成でもよい。音声認識にのみ関連する
処理であり、また表示器14には地図表示などを想定し
てカラー表示器を用いることが考えられるが、音声認識
結果の画像表示だけであれば、白黒表示の簡易なもので
も十分だからである。
【0054】上記実施形態では、極力簡易に経路案内
にかかる操作を済ます観点から、認識結果をトークバッ
クしてから所定時間経過しても音声入力がない場合には
(S190:NO,S200:YES)、入力された目
的地を確定(S210)するようにしていた。そして、
S240での対応処理の説明において、「はい」と音声
入力された場合には、それによっても入力された目的地
を確定する処理(S210)に移行できる点を述べた。
これに関して言えば、例えばPTTスイッチ36をクリ
ックすることで、上記「はい」との音声入力の場合と同
様の役割を果たすようにしてもよい。
【0055】上記実施形態では、エンジンONをトリ
ガとして入力ガイダンス音声を自動的に出力するように
したが、細かい点について考慮すれば、次のような工夫
を加えてもよい。つまり、エンジンONとなってもその
車両内に必ずしも利用者が存在するとは限らない。した
がって、エンジンONとなることに加えて、例えば着座
センサなどのようなものでシートに人が座っているのを
検知した場合、あるいはシートベルトが締められたこと
を検知した場合という条件が成立した時点で、上記入力
ガイダンス音声を自動的に出力するようにしてもよい。
【0056】上記実施形態では、通常処理モードと簡易
処理モードとの間で切替設定可能なものとして説明した
が、これに限らず、装置自体が簡易処理モードに係る簡
易処理手段を備えており、通常処理モードに係る通常処
理手段を備えていない場合についても本発明の適用は可
能である。
【0057】その場合のナビゲーション装置の動作とし
ては、図2のS100において肯定判断、つまりイグニ
ションスイッチ3が操作されてエンジンONとなると、
続く110及びS120の処理がなくて、S130での
入力ガイダンス音声の出力処理が実行されることとな
る。これによって、上記実施形態の場合で説明した上述
の(1)、(2)及び(3)と同様の効果を発揮するこ
とができる。
【0058】なお、この実施形態の場合においても、上
記として記載した「ダイレクト入力手段」なる音声入
力方法の採用、上記として記載した聴覚と視覚の両方
にて利用者が確認できるような構成の採用、上記とし
て記載した入力された目的地を確定する処理にさせるた
めのPTTスイッチ36の利用、上記として記載した
経路案内処理を自動的に開始するための種々の条件設定
など、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる
形態で実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態としてのナビゲーション装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 実施形態のナビゲーション装置が実行する処
理を示すフローチャートの一部である。
【図3】 実施形態のナビゲーション装置が実行する処
理を示すフローチャートの一部である。
【符号の説明】
2…ナビゲーション装置 4…位置検出器 6…地図データ入力器 8…操作スイッチ
群 10…制御回路 12…外部メモリ 14…表示器 15…リモコンセ
ンサ 15a…リモコン 16…地磁気セ
ンサ 18…ジャイロスコープ 20…距離センサ 22…GPS受信機 30…音声認識ユ
ニット 31…音声認識部 32…対話制御部 33…音声合成部 34…音声抽出部 35…マイク 36…PTTスイ
ッチ 37…スピーカ 38…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 寿一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (72)発明者 中嶋 耕一 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株 式会社ケンウッド内 (56)参考文献 特開 平9−134496(JP,A) 特開 平9−114487(JP,A) 特開 平8−44387(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 G08G 1/0969 G10L 13/00 G10L 15/00 G10L 15/22

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナビゲート処理をする上で指定される必要
    のある所定のナビゲート処理関連データを利用者が音声
    にて入力するために用いられる音声入力手段と、 前記所定のナビゲート処理関連データの入力を利用者に
    促すための入力ガイダンス音声を出力する入力ガイダン
    ス手段とを備え、 前記音声入力手段を介して入力された前記所定のナビゲ
    ート処理関連データに基づき所定のナビゲート処理を実
    行するナビゲーション装置において、 ンジンONであるが車速が零である状態を検知した場
    合に前記ナビゲート処理としての経路案内処理を自動的
    に開始する簡易処理手段を備えており、 当該簡易処理手段は、処理を開始すると積極的に前記入
    力ガイダンス手段に目的地の入力を促す入力ガイダンス
    音声を自動出力させ、前記音声入力手段を介して入力さ
    れた目的地に基づき前記経路案内処理を実行するよう構
    成されていることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】ナビゲート処理をする上で指定される必要
    のある所定のナビゲート処理関連データを利用者が音声
    にて入力するために用いられる音声入力手段と、 前記所定のナビゲート処理関連データの入力を利用者に
    促すための入力ガイダンス音声を出力する入力ガイダン
    ス手段とを備え、 前記音声入力手段を介して入力された前記所定のナビゲ
    ート処理関連データに基づき所定のナビゲート処理を実
    行するナビゲーション装置において、 ナビゲーション装置が搭載されている車両が信号待ちの
    ために一時停車した状態であるとみなせる場合に前記ナ
    ビゲート処理としての経路案内処理を自動的に開始する
    簡易処理手段を備えており、 当該簡易処理手段は、処理を開始すると積極的に前記入
    力ガイダンス手段に目的地の入力を促す入力ガイダンス
    音声を自動出力させ、前記音声入力手段を介して入力さ
    れた目的地に基づき前記経路案内処理を実行するよう構
    成されていることを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】前記入力ガイダンス音声に応じ前記音声入
    力手段を介して目的地が入力された場合、前記入力ガイ
    ダンス手段が確認のために当該入力された目的地を音声
    出力するよう構成されており、さらに、前記確認のため
    に目的地を音声出力した時点から所定時間経過しても前
    記音声入力手段を介した音声入力がない場合には、前記
    入力された目的地を確定し、その目的地に基づき前記経
    路案内処理を実行するよう構成されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】前記入力ガイダンス手段からの入力ガイダ
    ンス音声に応じ前記音声入力手段を介して入力する目的
    地は、住所、施設名、電話番号及び予め登録しておいた
    地点のいずれの態様によるものでも入力可能に構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】ナビゲート処理をする上で指定される必要
    のある所定のナビゲート処理関連データを利用者が音声
    にて入力するために用いられる音声入力手段と、 前記所定のナビゲート処理関連データの入力を利用者に
    促すための入力ガイダンス音声を出力する入力ガイダン
    ス手段とを備え、 前記ナビゲート処理として経路案内処理を含む少なくと
    も2種類以上の処理が可能であると共に、前記音声入力
    手段を介して入力された前記所定のナビゲート処理関連
    データに基づき所定のナビゲート処理を実行するナビゲ
    ーション装置において、 前記経路案内処理を自動的に開始する簡易処理モード
    と、前記経路案内処理を含む2種類以上の処理のいずれ
    かを利用者に選択させ、その選択された処理を実行する
    通常処理モードとを切替設定可能に構成されており、 前記簡易処理モードに切替設定されている場合には、
    ンジンONであるが車速が零である状態を検知すると積
    極的に前記入力ガイダンス手段によって目的地の入力を
    促す入力ガイダンス音声を自動出力させ、前記音声入力
    手段を介して入力された目的地に基づき前記経路案内処
    理を実行するよう構成されていることを特徴とするナビ
    ゲーション装置。
  6. 【請求項6】ナビゲート処理をする上で指定される必要
    のある所定のナビゲート処理関連データを利用者が音声
    にて入力するために用いられる音声入力手段と、 前記所定のナビゲート処理関連データの入力を利用者に
    促すための入力ガイダンス音声を出力する入力ガイダン
    ス手段とを備え、 前記ナビゲート処理として経路案内処理を含む少なくと
    も2種類以上の処理が可能であると共に、前記音声入力
    手段を介して入力された前記所定のナビゲート処理関連
    データに基づき所定のナビゲート処理を実行するナビゲ
    ーション装置において、 前記経路案内処理を自動的に開始する簡易処理モード
    と、前記経路案内処理を含む2種類以上の処理のいずれ
    かを利用者に選択させ、その選択された処理を実行する
    通常処理モードとを切替設定可能に構成されており、 前記簡易処理モードに切替設定されている場合には、ナ
    ビゲーション装置が搭載されている車両が信号待ちのた
    めに一時停車した状態であるとみなせる場合に積極的に
    前記入力ガイダンス手段によって目的地の入力を促す入
    力ガイダンス音声を自動出力させ、前記音声入力手段を
    介して入力された目的地に基づき前記経路案内処理を実
    行するよう構成されていることを特徴とするナビゲーシ
    ョン装置。
  7. 【請求項7】前記簡易処理モードにおいては、前記入力
    ガイダンス音声に応じ前記音声入力手段を介して目的地
    が入力された場合、前記入力ガイダンス手段が確認のた
    めに当該入力された目的地を音声出力するよう構成され
    ており、さらに、前記確認のために目的地を音声出力し
    た時点から所定時間経過しても前記音声入力手段を介し
    た音声入力がない場合には、前記入力された目的地を確
    定し、その目的地に基づき前記経路案内処理を実行する
    よう構成されていることを特徴とする請求項5又は6に
    記載のナビゲーション装置。
  8. 【請求項8】前記入力ガイダンス手段からの入力ガイダ
    ンス音声に応じ前記音声入力手段を介して入力する目的
    地は、住所、施設名、電話番号及び予め登録しておいた
    地点のいずれの態様によるものでも入力可能に構成され
    ていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載
    のナビゲーション装置。
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