JP3435412B2 - ディジタル放送に用いられるインデックス情報サービス提供方法、ディジタル放送送出装置、及びディジタル放送受信装置 - Google Patents

ディジタル放送に用いられるインデックス情報サービス提供方法、ディジタル放送送出装置、及びディジタル放送受信装置

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JP3435412B2
JP3435412B2 JP17040398A JP17040398A JP3435412B2 JP 3435412 B2 JP3435412 B2 JP 3435412B2 JP 17040398 A JP17040398 A JP 17040398A JP 17040398 A JP17040398 A JP 17040398A JP 3435412 B2 JP3435412 B2 JP 3435412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、番組をエンコード
して放送するディジタル放送に係り、特に、番組内にお
ける複数の単位部分に対し、各単位部分を特定する際に
用いられるインデックス情報を付加して伝送するインデ
ックス情報サービスを、番組提供者の意図に沿わない視
聴者によるインデックス情報の利用を制限しながら、し
かも、例えば、番組提供スポンサーのコマーシャル・メ
ッセージ、いわゆるCMを含む単位部分を選択的に切り
出して視聴したいという視聴者側の要望にも応え得る形
態で提供可能なディジタル放送に用いられるインデック
ス情報サービス提供方法、ディジタル放送送出装置、及
びディジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近時、既存の地上波放送に加えて、デ
ィジタル放送に係る社会基盤が急速に整備されてきた。
【0003】現在日本国内で運用されているディジタル
放送方式は、映像、音声、又は各種データストリームな
どの複数の時系列信号を含んで構成される番組をエンコ
ードして放送する方式が採用されており、このエンコー
ドやデコードは、放送や通信メディアなどに適した国際
標準方式であるMPEG−2の規格に準拠して行われて
いる。なお、MPEG−2は国際標準である ISO/IEC 1
3818により規定されている。
【0004】ところで、上述のディジタル放送方式は、
例えば、ある番組を複数の単位部分に区分し、番組を構
成する複数の単位部分に対し、それぞれの単位部分を特
定する際に用いられる時間情報などを含むいわゆるイン
デックス情報を付加して伝送する方式について特に規定
していない。
【0005】しかし、番組内における複数の単位部分に
対し、インデックス情報を付加して伝送すれば、このイ
ンデックス情報を利用することで、例えば、視聴者側で
番組を再構成する際に、視聴者の嗜好に合致した部分映
像を選択的に切り出す等の、ディジタル放送コンテンツ
の有効利用を飛躍的に促進することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、現行技術の枠
組みを考慮して、番組内における複数の単位部分に対し
てインデックス情報を付加するための試行例を挙げる
と、電波産業会規格(ARIBSTD-B10)において番組配列情
報として規格化されているEIT (Event Information
Table:イベントインフォメーションテーブル) と呼ばれ
る、番組、すなわちイベントの開始時刻や継続時間等を
含むイベント情報をそのまま用いて、番組を複数の単位
部分に区切って運用する手法、又は番組内における複数
の単位部分に対してインデックス情報を記述した、EI
Tに準じる記述テーブルを新たに設ける手法などを提案
することができる。
【0007】しかしながら、上述した2つのインデック
ス情報の付加形態にあっては、例えばCMを含む単位部
分(以下、「CM部分」と省略する。)に対してインデ
ックス情報を付加してしまうと、その単位部分にCMが
含まれていることが視聴者側においてインデックス情報
から容易に判別できてしまうので、視聴者側で一旦蓄積
した番組をCM部分を飛ばして再生したり、又は、予め
CM部分を飛ばして蓄積するなど、視聴者側において番
組提供者の意図に沿わないインデックス情報の利用がな
される事態が生じるおそれがあった。
【0008】そこで、上記事態を未然に回避するため
に、CM部分に対してインデックス情報を付加しない手
法や、CM部分と、番組の実質的な内容部分を含む本編
部分とが明確とはならないように番組を複数の単位部分
に区切る手法などの運用方法が考えられる。
【0009】しかし、前者の手法によれば、インデック
ス情報が付加されていない単位部分にCMが挿入されて
いることが視聴者側において判別されるおそれがあるた
め、上記事態を未然に回避するという課題を完全に解消
することはできない。
【0010】また、後者の手法によれば、上記事態を未
然に回避するという課題は解消することができるもの
の、逆にCM部分を選択的に切り出して視聴したいとい
う視聴者側の要望に応えることが出来なくなってしまう
という新たな解決すべき課題を生じさせる。
【0011】そこで、番組内における複数の単位部分に
対し、各単位部分を特定する際に用いられるインデック
ス情報を付加して伝送するインデックス情報サービス
を、番組提供者の意図に沿わない視聴者によるインデッ
クス情報の利用を制限しながら、しかも、例えば、CM
部分を選択的に切り出して視聴したいという視聴者側の
要望にも応え得る形態で提供可能な新規な技術の開発が
関係者の間で久しく待ち望まれていた。
【0012】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、番組内における複数の単位部分に対し、各単位
部分を特定する際に用いられるインデックス情報を付加
して伝送するインデックス情報サービスを、番組提供者
の意図に沿わない視聴者によるインデックス情報の利用
を制限しながら、しかも、例えばCM部分を選択的に切
り出して視聴したいという視聴者側の要望にも応え得る
形態で提供可能なディジタル放送に用いられるインデッ
クス情報サービス提供方法、ディジタル放送送出装置、
及びディジタル放送受信装置を提供することを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、番組をエンコードして放送する
ディジタル放送に用いられ、前記番組を構成する複数の
単位部分に対し、当該各単位部分を特定する際に用いら
れるインデックス情報を付加して伝送するインデックス
情報サービス提供方法であって、前記番組の送出側は、
前記インデックス情報の付加対象となる単位部分毎に該
当するインデックス情報の利用制限を行う旨の無効化を
施しておき、当該無効化が施されている単位部分に該当
するインデックス情報の利用制限を解除する旨の有効化
を施す際に用いられる有効化信号を伝送することを要旨
とする。
【0014】また、請求項2の発明は、番組をエンコー
ドして放送するディジタル放送に用いられ、前記番組を
構成する複数の単位部分に対し、当該各単位部分を特定
する際に用いられるインデックス情報を付加して伝送す
るインデックス情報サービス提供方法であって、前記番
組の送出側は、前記インデックス情報の付加対象となる
単位部分毎に該当するインデックス情報の利用制限を行
う旨の無効化を施しておき、当該無効化が施されている
単位部分に該当するインデックス情報の利用制限を解除
する旨の有効化を施す際に用いられる有効化信号を、前
記番組中における特定部分のデコードに伴って取り出し
得る領域に付加して伝送することを要旨とする。
【0015】また、請求項3の発明は、番組をエンコー
ドして放送するディジタル放送に用いられ、前記番組を
構成する複数の単位部分に対し、当該各単位部分を特定
する際に用いられるインデックス情報を付加して伝送す
るインデックス情報サービス提供方法であって、前記番
組の受信側は、利用制限されているインデックス情報の
利用制限を解除する有効化信号を受信し、受信後、前記
番組中における特定部分のデコードに伴って取り出し得
る領域から有効化信号を抽出し、当該抽出した有効化信
号を用いて、前記インデックス情報の付加対象となる単
位部分毎に、該当するインデックス情報の利用制限を行
う旨の無効化が施されている単位部分に対して有効化を
施すことで該当するインデックス情報を取得することを
要旨とする。
【0016】また、請求項4の発明は、番組をエンコー
ドして放送するディジタル放送に用いられ、前記番組を
構成する複数の単位部分に対し、当該各単位部分を特定
する際に用いられるインデックス情報を付加して伝送す
るインデックス情報サービス提供方法であって、前記番
組の送出側は、前記インデックス情報の付加対象となる
単位部分毎に、該当するインデックス情報の利用制限を
行う旨の無効化を施しておき、当該無効化が施されてい
る単位部分に該当するインデックス情報の利用制限を解
除する旨の有効化を施す際に用いられる有効化信号を、
前記番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
し得る領域に付加して伝送する一方、前記番組の受信側
は、前記番組中における特定部分のデコードに伴って取
り出し得る領域から有効化信号を順次抽出し、当該抽出
した有効化信号を用いて、前記無効化が施されている単
位部分に対して前記有効化を施すことで該当するインデ
ックス情報を取得することを要旨とする。
【0017】請求項4の発明によれば、まず、番組の送
出側は、インデックス情報の付加対象となるイベントな
どの単位部分毎に、該当するインデックス情報の利用制
限を行う旨の無効化を施しておき、この無効化が施され
ている単位部分に該当するインデックス情報の利用制限
を解除する旨の有効化を施す際に用いられる有効化信号
を、番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
し得る領域に付加して伝送する。
【0018】一方、番組の受信側は、番組中における特
定部分のデコードに伴って取り出し得る領域から有効化
信号を順次抽出し、この抽出した有効化信号を用いて、
無効化が施されている単位部分に対して有効化を施すこ
とで該当するインデックス情報を取得する。
【0019】つまり、番組の受信側は、有効化信号が付
加されて伝送された番組中における特定部分をデコード
するまでは、その有効化信号と対応する単位部分に該当
するインデックス情報を有効化することはできないこと
から、このインデックス情報を取得することはできない
のである。
【0020】したがって、請求項4の発明によれば、番
組内における複数の単位部分に対し、インデックス情報
を付加して伝送するインデックス情報サービスを、番組
提供者の意図に沿わない視聴者によるインデックス情報
の利用を制限しながら、しかも、例えば、番組提供スポ
ンサーのCMを含む単位部分を選択的に切り出して視聴
したいという視聴者側の要望にも応え得る形態で提供す
ることができる。
【0021】また、請求項5の発明は、請求項1乃至4
に記載のディジタル放送に用いられるインデックス情報
サービス提供方法であって、前記番組は、時系列信号に
よって構成される時系列型の番組であり、前記インデッ
クス情報は、該当する単位部分を特定するための、開始
時刻、継続時間若しくは終了時刻、又は、該当する単位
部分を説明する記述を含むことを要旨とする。
【0022】請求項5の発明によれば、番組は、時系列
信号によって構成される時系列型の番組であり、インデ
ックス情報は、該当する単位部分を特定するための、開
始時刻、継続時間若しくは終了時刻、又は、該当する単
位部分を説明する記述を含むものとされるので、したが
って、例えば、インデックス情報として該当する単位部
分の開始時刻及び継続時間を定義した場合には、該当す
る単位部分を特定可能な情報に対して、又は、インデッ
クス情報として該当する単位部分の説明記述を定義した
場合には、該当する単位部分の説明内容、例えばこの単
位部分がCMか又は本編かなどを識別可能な情報に対し
て、それぞれ番組提供者の意図に反する利用行為を制限
することができる。
【0023】また、請求項6の発明は、請求項4乃至5
に記載のディジタル放送に用いられるインデックス情報
サービス提供方法であって、前記番組の送出側は、前記
インデックス情報の付加対象となる単位部分毎に、該当
するインデックス情報の利用制限を行う旨の無効化を選
択的に施しておき、当該無効化が選択的に施されている
単位部分に該当するインデックス情報の利用制限を解除
する旨の有効化を施す際に用いられる有効化信号を、前
記番組中における特定部分のデコードに伴って取り出し
得る領域に付加して伝送する一方、 前記番組の受信側
は、前記番組中における特定部分のデコードに伴って取
り出し得る領域から有効化信号を順次抽出し、当該抽出
した有効化信号を用いて、前記無効化が選択的に施され
ている単位部分に対して前記有効化を施すことで該当す
るインデックス情報を取得することを要旨とする。
【0024】請求項6の発明によれば、まず、番組の送
出側は、インデックス情報の付加対象となるイベントな
どの単位部分毎に、該当するインデックス情報の利用制
限を行う旨の無効化を選択的に施しておき、この無効化
が選択的に施されている単位部分に該当するインデック
ス情報の利用制限を解除する旨の有効化を施す際に用い
られる有効化信号を、番組中における特定部分のデコー
ドに伴って取り出し得る領域に付加して伝送する。
【0025】一方、番組の受信側は、番組中における特
定部分のデコードに伴って取り出し得る領域から有効化
信号を順次抽出し、この抽出した有効化信号を用いて、
無効化が選択的に施されている単位部分に対して有効化
を施すことで該当するインデックス情報を取得する。
【0026】このように、番組の送出側は、インデック
ス情報の付加対象となるイベントなどの単位部分毎に、
該当するインデックス情報の利用制限を行う旨の無効化
を選択的に施すことができるので、したがって、例え
ば、番組提供者がインデックス情報の利用を制限したい
と考える単位部分については無効化を施す一方、番組提
供者がインデックス情報の利用を制限する必要がないと
考える単位部分については無効化を施さない、というよ
うな番組提供者の意図に沿った選択的な無効化を実施す
ることができ、この結果、番組提供者の意図を忠実に反
映させたインデックス情報サービスを提供することがで
きる。
【0027】また、請求項7の発明は、請求項4乃至6
に記載のディジタル放送に用いられるインデックス情報
サービス提供方法であって、前記無効化は、前記インデ
ックス情報の一部又は全部を暗号化することで実行され
る一方、前記有効化は、前記有効化信号として前記暗号
の復号鍵を用いて、前記暗号化されたインデックス情報
を復号化することで実行されることを要旨とする。
【0028】請求項7の発明によれば、無効化は、イン
デックス情報の一部又は全部を暗号化することで実行さ
れる一方、有効化は、有効化信号として暗号の復号鍵を
用いて、暗号化されたインデックス情報を復号化するこ
とで実行されるので、したがって、インデックス情報の
機密性を維持した状態でインデックス情報サービスを提
供することができる。
【0029】また、請求項8の発明は、請求項4乃至6
に記載のディジタル放送に用いられるインデックス情報
サービス提供方法であって、前記無効化は、前記インデ
ックス情報として、無意味な情報又は番組提供者の意図
に沿わないインデックス情報の利用を試みたときに当該
利用を攪乱させる情報を含む不完全な情報を用いること
で実行される一方、前記有効化は、前記有効化信号とし
て、前記インデックス情報そのものを含む前記不完全な
情報より完全に近い情報を用いて、当該有効化信号を、
前記不完全な情報に対し、上書きするか又は差分を埋め
る如く補充することで実行されることを要旨とする。
【0030】請求項8の発明によれば、無効化は、イン
デックス情報として、無意味な情報、又は番組提供者の
意図に沿わないインデックス情報の利用を試みたときに
この利用を攪乱させる情報を含む不完全な情報を用いる
ことで実行される一方、有効化は、有効化信号として、
インデックス情報そのものを含む不完全な情報より完全
に近い情報を用いて、有効化信号を、不完全な情報に対
し、上書きするか又は差分を埋める如く補充することで
実行されるのである。
【0031】具体例を挙げて説明すると、請求項8の発
明によれば、例えば、無効化の際に、インデックス情報
として、誤差を多く含む概略情報を用いる一方、有効化
の際に、有効化信号として、誤差を含まない詳細情報を
用い、詳細情報を含む有効化信号を、概略情報に対して
上書きしたり、又は、無効化の際に、インデックス情報
として、充実度が低い概略情報を用いる一方、有効化の
際に、有効化信号として、充実度が高い詳細情報を用
い、詳細情報を含む有効化信号を、概略情報に対して差
分を埋める如く補充するような形態で実行されるので、
したがって、番組提供者の意図を自在に反映させること
が可能な自由度の高いインデックス情報サービスを提供
することができる。
【0032】また、請求項9の発明は、請求項8に記載
のディジタル放送に用いられるインデックス情報サービ
ス提供方法であって、前記無効化は、前記インデックス
情報の付加対象となる単位部分毎に、該当するインデッ
クス情報の完全性の度合を表す情報充実度を複数段階に
設定した状態で利用制限を行うものとされ、この場合、
前記有効化信号は、前記番組中における特定部分のデコ
ードに伴って取り出し得る領域のうち、前記複数段階に
対応する複数箇所の領域に付加して伝送されることを要
旨とする。
【0033】請求項9の発明によれば、無効化は、イン
デックス情報の付加対象となる単位部分毎に、該当する
インデックス情報の完全性の度合を表す情報充実度を複
数段階に設定した状態で利用制限を行うものとされ、こ
の場合、有効化信号は、番組中における特定部分のデコ
ードに伴って取り出し得る領域のうち、複数段階に対応
する複数箇所の領域に付加して伝送される。
【0034】すなわち、例えば、無効化の形態として、
インデックス情報の付加対象となる単位部分毎に、該当
するインデックス情報がもつ情報充実度を、「低」、
「中」、「高」の3段階に設定した状態で利用制限を行
うものと仮定すれば、この場合、有効化信号は、番組中
における特定部分のデコードに伴って取り出し得る領域
のうち、上記3段階に対応する3箇所の領域に付加して
伝送されることとなり、したがって、インデックス情報
を、複数回の更新を経て徐々により充実度の高い情報に
更新するような運用を行うことができ、この結果、請求
項8の発明と比較して、番組提供者の意図をさらに自在
に反映させることが可能なきわめて自由度の高いインデ
ックス情報サービスを提供することができる。
【0035】さらに、請求項10の発明は、請求項9
記載のディジタル放送に用いられるインデックス情報サ
ービス提供方法であって、前記複数段階に対応する複数
箇所の領域に付加して伝送される有効化信号は、前記複
数段階の各々に対応する相互間の優先度関係を含むもの
とされることを要旨とする。
【0036】請求項10の発明によれば、複数段階に対
応する複数箇所の領域に付加して伝送される有効化信号
は、複数段階の各々に対応する相互間の優先度関係を含
むものとされるので、したがって、例えば、受信側で有
効化を施す際に、今回取得した有効化信号の優先度が、
前回取得した有効化信号の優先度より高い場合には今回
取得した有効化信号を用いて該当するインデックス情報
を取得する一方、今回取得した有効化信号の優先度が、
前回取得した有効化信号の優先度より低い場合には今回
取得した有効化信号を用いたインデックス情報の取得を
行わない、などの運用を行うことができ、この結果、請
求項8乃至9の発明と比較して、番組提供者の意図をよ
り一層自在に反映させることが可能なきわめて自由度の
高いインデックス情報サービスを提供することができ
る。
【0037】また、請求項11の発明は、請求項9乃至
10に記載のディジタル放送に用いられるインデックス
情報サービス提供方法であって、前記番組の受信側は、
前記複数段階に対応する複数箇所の領域に付加して伝送
される有効化信号を抽出し、当該抽出した有効化信号を
用いて、該当する単位部分のインデックス情報を有効化
したとき、当該有効化したインデックス情報がもつ前記
情報充実度が最終的な完全性を備えているかを判定する
ための情報は付加しないことを要旨とする。
【0038】請求項11の発明によれば、番組の受信側
は、複数段階に対応する複数箇所の領域に付加して伝送
される有効化信号を抽出し、抽出した有効化信号を用い
て、該当する単位部分のインデックス情報を有効化した
とき、有効化したインデックス情報がもつ情報充実度が
最終的な完全性を備えているかを判定するための情報は
付加しないものとされるので、したがって、例えば、受
信側において、ある単位部分を飛ばして視聴した場合を
考えると、該当する単位部分のインデックス情報を有効
化したとき、有効化したインデックス情報がもつ情報充
実度が、最終的な完全性を備えているかを判定不能であ
り、具体的には、最初に例えばEITでは優先度「1」
でそこそこの情報充実度をもつインデックス情報を設定
しておき、CM部分には、優先度「3」、「5」、
「7」の如く徐々にその情報充実度が高くなるようなイ
ンデックス情報を付加して伝送し、その後の本編部分に
はインデックス情報の不正利用者を撹乱させることを企
図した、情報充実度が低いでたらめなインデックス情報
を優先度「6」で付加して伝送したとすると、受信側で
順を追って正しい視聴を行った場合には優先度「7」の
情報充実度が高いインデックス情報が最終的に残るが、
CM部分を飛ばして不正に視聴した場合には、優先度
「6」の情報充実度が低いでたらめなインデックス情報
が残る、といった不正視聴者に不利益を与える運用も可
能であり、この結果、請求項8乃至10の発明と比較し
て、番組提供者の意図をさらに一層自在に反映させるこ
とが可能な飛躍的に自由度の高いインデックス情報サー
ビスを提供することができる。
【0039】また、請求項12の発明は、請求項1乃至
11に記載のディジタル放送に用いられるインデックス
情報サービス提供方法であって、前記エンコードは、M
PEG−2の規格に準拠して行われるものであり、前記
番組中における特定部分のデコードに伴って取り出し得
る領域としては、エレメンタリーストリームか、パケッ
ト化されたエレメンタリーストリームか、又はトランス
ポートストリーム上の、前記番組中における特定部分の
信号に挿入された領域が採用されることを要旨とする。
【0040】請求項12の発明によれば、エンコード
は、MPEG−2の規格に準拠して行われるものであ
り、番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
し得る領域としては、エレメンタリーストリームか、パ
ケット化されたエレメンタリーストリームか、又はトラ
ンスポートストリーム上の、番組中における特定部分の
信号に挿入された領域が採用されるので、したがって、
MPEG−2のデータ構造中の各領域の位置関係から鑑
みて、トランスポートストリームよりパケット化された
エレメンタリーストリーム、また、パケット化されたエ
レメンタリーストリームよりエレメンタリーストリー
ム、と上位層に挿入するほど、有効化信号ひいてはイン
デックス情報の不正利用が困難になる結果として、イン
デックス情報の機密性の水準に対し、番組提供者の意図
を自在に反映させることが可能な自由度の高いインデッ
クス情報サービスを提供することができる。
【0041】しかして、請求項13の発明は、請求項1
乃至11に記載のディジタル放送に用いられるインデッ
クス情報サービス提供方法であって、前記エンコード
は、MPEG−2の規格に準拠して行われるものであ
り、前記番組中における特定部分のデコードに伴って取
り出し得る領域としては、有料放送関連情報の記述領域
が採用されることを要旨とする。
【0042】請求項13の発明によれば、エンコード
は、MPEG−2の規格に準拠して行われるものであ
り、番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
し得る領域としては、有料放送関連情報、例えば、EC
M(Entitlement Control Message)、又はEMM (Entit
lement Management Message)などの記述領域が採用され
るので、したがって、受信側に対して無差別に有効化信
号を伝送する形態に代えて、例えば、特定の有料放送契
約受信者に限定して有効化信号を伝送することもでき
る。
【0043】また、請求項14の発明は、番組をエンコ
ードして放送するディジタル放送送出装置であって、前
記番組を構成する複数の単位部分毎に、当該単位部分を
特定する際に用いられるインデックス情報の利用制限を
行う旨の無効化を施す無効化手段と、当該無効化手段で
無効化が施されている単位部分に該当するインデックス
情報の利用制限を解除する際に用いられる有効化信号
を、前記番組中における特定部分のデコードに伴って取
り出し得る領域に付加して伝送する有効化信号伝送手段
とを含んで構成されることを要旨とする。
【0044】請求項14の発明によれば、まず、無効化
手段は、番組を構成する複数の単位部分毎に、この単位
部分を特定する際に用いられるインデックス情報の利用
制限を行う旨の無効化を施す一方、有効化信号伝送手段
は、無効化手段で無効化が施されている単位部分に該当
するインデックス情報の利用制限を解除する際に用いら
れる有効化信号を、番組中における特定部分のデコード
に伴って取り出し得る領域に付加して伝送するので、し
たがって、番組内における複数の単位部分に対し、イン
デックス情報を付加して伝送するインデックス情報サー
ビスを、番組提供者の意図に沿わない視聴者によるイン
デックス情報の利用を制限しながら、しかも、例えば、
番組提供スポンサーのCMを含む単位部分を選択的に切
り出して視聴したいという視聴者側の要望にも応え得る
形態で提供可能なディジタル放送送出装置を得ることが
できる。
【0045】また、請求項15の発明は、請求項14
記載のディジタル放送送出装置であって、前記無効化手
段は、前記番組を構成する複数の単位部分毎に、当該単
位部分を特定する際に用いられるインデックス情報の利
用制限を行う旨の無効化を選択的に施すものとされ、
前記有効化信号伝送手段は、前記無効化手段で選択的に
無効化が施されている単位部分に該当するインデックス
情報の利用制限を解除する際に用いられる有効化信号
を、前記番組中における特定部分のデコードに伴って取
り出し得る領域に付加して伝送するものとされることを
要旨とする。
【0046】請求項15の発明によれば、番組を構成す
るイベントなどの複数の単位部分毎に、該当するインデ
ックス情報の利用制限を行う旨の無効化を選択的に施す
ことができるので、したがって、例えば、番組提供者が
インデックス情報の利用を制限したいと考える単位部分
については無効化を施す一方、番組提供者がインデック
ス情報の利用を制限する必要がないと考える単位部分に
ついては無効化を施さない、というような番組提供者の
意図に沿った選択的な無効化を実施することができ、こ
の結果、番組提供者の意図を忠実に反映させたインデッ
クス情報サービスを提供可能なディジタル放送送出装置
を得ることができる。
【0047】
【0048】また、請求項16の発明は、番組を受信し
てデコードするディジタル放送受信装置であって、前記
番組を構成する複数の単位部分毎に施されている、当該
単位部分を特定する際に用いられるインデックス情報の
利用制限を行う旨の無効化を解除する際に用いられる有
効化信号を、前記番組中における特定部分のデコードに
伴って抽出する有効化信号抽出手段と、当該有効化信号
抽出手段で抽出した有効化信号を用いて、前記無効化が
施されている単位部分に該当するインデックス情報の利
用制限を解除することで当該インデックス情報を取得す
るインデックス情報取得手段とを含んで構成されること
を要旨とする。
【0049】請求項16の発明によれば、まず、有効化
信号抽出手段は、番組を構成する複数の単位部分毎に施
されている、この単位部分を特定する際に用いられるイ
ンデックス情報の利用制限を行う旨の無効化を解除する
際に用いられる有効化信号を、番組中における特定部分
のデコードに伴って抽出する一方、インデックス情報取
得手段は、有効化信号抽出手段で抽出した有効化信号を
用いて、無効化が施されている単位部分に該当するイン
デックス情報の利用制限を解除することでインデックス
情報を取得するので、したがって、番組内における複数
の単位部分に対し、インデックス情報を付加して伝送す
るインデックス情報サービスを、番組提供者の意図に沿
わない視聴者によるインデックス情報の利用を制限しな
がら、しかも、例えば、番組提供スポンサーのCMを含
む単位部分を選択的に切り出して視聴したいという視聴
者側の要望にも応え得る形態で提供可能なディジタル放
送受信装置を得ることができる。
【0050】また、請求項17の発明は、請求項16
記載のディジタル放送受信装置であって、前記有効化信
号抽出手段は、前記番組を構成する複数の単位部分毎に
選択的に施されている、当該単位部分を特定する際に用
いられるインデックス情報の利用制限を行う旨の無効化
を解除する際に用いられる有効化信号を、前記番組中に
おける特定部分のデコードに伴って抽出するものとさ
れ、前記インデックス情報取得手段は、前記有効化信号
抽出手段で抽出した有効化信号を用いて、前記無効化が
選択的に施されている単位部分に該当するインデックス
情報の利用制限を解除することで当該インデックス情報
を取得するものとされることを要旨とする。
【0051】請求項17の発明によれば、無効化が選択
的に施されている単位部分に該当するインデックス情報
の利用制限を解除することでインデックス情報を取得す
ることができるので、したがって、番組提供者の意図を
忠実に反映させたインデックス情報サービスを提供可能
なディジタル放送受信装置を得ることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るディジタル
放送に用いられるインデックス情報サービス提供方法、
ディジタル放送送出装置、ディジタル放送受信装置、及
びディジタル放送のデータ構造の各実施形態について、
図に基づいて詳細に説明する。
【0053】図1は、本発明に係るインデックス情報サ
ービス提供方法が適用される、ディジタル放送送出装
置、及びディジタル放送受信装置を含んで構成されるデ
ィジタル放送送受システムの機能ブロック構成図、図2
乃至図3は、本発明に係るインデックス情報サービス提
供方法の説明に供する図、図4は、従来のEITとの互
換性を考慮した本発明による第1のEITのデータ構造
を示す図、図5は、従来のEITに有効化制御を加えた
本発明による第2のEITのデータ構造を示す図、図6
は、インデックス情報に無効化を施す際、無効化を施す
範囲を一般化するためEITを元にインデックス情報を
記述子化した本発明による第3のEITのデータ構造を
示す図である。
【0054】はじめに、本発明の説明に先立って、本発
明で使用する用語の定義付けを行うことにする。
【0055】現行ディジタル放送において、番組を構成
する複数の単位部分、すなわちイベントに対し、このイ
ベントを特定及び記述する際に用いられるインデックス
情報を付加して伝送するインデックス情報サービスを提
供する方法として、例えばEIT(Event Information T
able、ARIB STD B-10)を利用することが考えられる。
【0056】EITとは、イベントの識別子、イベント
開始時刻、イベント継続時間又はイベント終了時刻を含
むイベント時間識別、イベントがCM部分か又は本編部
分かなどを含むイベントの記述などの複数の情報が、複
数のイベント毎に対応付けてテーブル化されたものであ
る。これら複数の情報は、例えば図4に示すように、イ
ベント情報セクション、短形式イベント記述子、又は拡
張形式イベント記述子を用いて番組配列情報として伝送
される。このEITの概要を図2又は図3に示す。
【0057】現状では、EITの単位となるイベントと
しては、いわゆる番組を単位に運用している。しかし、
番組を複数に細分化した単位部分をイベントとして運用
することも可能である。そこで、本発明に係る実施形態
の説明において、特にことわらないかぎり、番組を構成
する複数の単位部分をイベントとして取り扱うことにす
る。
【0058】なお、ここでいう番組とは、特にことわら
ないかぎり、映像、音声ストリームなどの複数の時系列
信号、又は文字データなどの非時系列信号のうち、少な
くともいずれか一方を含み、番組の実質的な内容を含む
本編と、番組提供スポンサーのコマーシャル・メッセー
ジ、いわゆるCMとを適宜織り交ぜて含んでいるものと
する。しかし、本発明が対象とする番組は、CMを含ま
ない、1又は2以上の本編から構成されるような番組を
も含むことを付言しておく。
【0059】次に、本インデックス情報サービス提供方
法の概要について以下に説明する。
【0060】本インデックス情報サービス提供方法は、
時系列信号を含む番組をエンコードして放送するディジ
タル放送に用いられ、番組を構成する複数の単位部分に
対し、各単位部分を特定する際に用いられるインデック
ス情報を付加して伝送するインデックス情報サービス提
供方法であって、番組の送出側は、インデックス情報の
付加対象となる単位部分毎に、該当するインデックス情
報の利用制限を行う旨の無効化を施しておき、無効化が
施されている単位部分に該当するインデックス情報の利
用制限を解除する旨の有効化を施す際に用いられる有効
化信号を、番組中における特定部分のデコードに伴って
取り出し得る領域に付加して伝送する一方、番組の受信
側は、番組中における特定部分のデコードに伴って取り
出し得る領域から有効化信号を順次抽出し、抽出した有
効化信号を用いて、無効化が施されている単位部分に対
して有効化を施すことで該当するインデックス情報を取
得することを特徴としている。
【0061】本インデックス情報サービス提供方法によ
れば、まず、番組の送出側は、インデックス情報の付加
対象となるイベントなどの単位部分毎に、該当するイン
デックス情報の利用制限を行う旨の無効化を施してお
き、この無効化が施されている単位部分に該当するイン
デックス情報の利用制限を解除する旨の有効化を施す際
に用いられる有効化信号を、番組中における特定部分の
デコードに伴って取り出し得る領域に付加して伝送す
る。
【0062】一方、番組の受信側は、番組中における特
定部分のデコードに伴って取り出し得る領域から有効化
信号を順次抽出し、この抽出した有効化信号を用いて、
無効化が施されている単位部分に対して有効化を施すこ
とで該当するインデックス情報を取得する。
【0063】つまり、番組の受信側は、有効化信号が付
加されて伝送された番組中における特定部分をデコード
するまでは、その有効化信号と対応する単位部分に該当
するインデックス情報を有効化することはできないこと
から、このインデックス情報を取得することはできない
のである。
【0064】具体例を挙げて説明すると、例えば、番組
の送出側において、CMを含む単位部分とその前後の単
位部分について無効化を施しておき、各単位部分の有効
化信号を、CMのデコードに伴って取り出し得る領域に
付加して伝送した場合には、番組の受信側は、実際にC
Mを含む単位部分をデコードしてみるまでは、各単位部
分を特定する際に用いられるインデックス情報を取得す
ることはできないので、したがって、インデックス情報
を参照したCM飛ばし視聴などの、番組提供者の意図に
沿わないインデックス情報の利用を制限することができ
る。
【0065】ところが、例えば、CM部分を含んだ番組
全体をデコードして視聴した後に、全てのインデックス
情報が有効化されることでその利用制限が解除される如
く構成すれば、上記の解除条件を満足したときには、C
M部分を容易に特定することが可能になる結果として、
CM部分を選択して視聴することが可能になる。
【0066】したがって、本インデックス情報サービス
提供方法によれば、番組内における複数の単位部分に対
し、インデックス情報を付加して伝送するインデックス
情報サービスを、番組提供者の意図に沿わない視聴者に
よるインデックス情報の利用を制限しながら、しかも、
番組提供スポンサーのCMを含む単位部分を選択的に切
り出して視聴したいという視聴者側の要望にも応え得る
形態で提供することができることになる。
【0067】次に、本インデックス情報サービス提供方
法の詳細について、現行ディジタル放送のEITを用い
た場合を例示して以下に説明する。
【0068】本発明では、番組を、EITを付加して伝
送するにあたって、番組信号からイベントを特定する際
に用いられるインデックス情報、すなわち、例えばイベ
ント開始時刻、イベント継続時間を無効化することを選
択できるようにする。無効化して伝送するか否かはイベ
ント毎に選択し、この選択情報を有効化制御情報として
EITとともに伝送する。なお、有効化制御情報は、全
てのイベントを無効化する運用を行う場合、又は無効化
として無意味な値、暫定的な値を挿入しておく運用を行
う場合などには省略することができる。
【0069】ここで、無効化とは、その具体的方法は後
述するが、該当するインデックス情報の利用制限を行う
ことを意味し、また、有効化信号を作用させないとイン
デックス情報が利用できない状態のことをいう。図2に
示したEITは、伝送時の状態であり、すなわち、受信
側における初期状態である。なお、無効化されたインデ
ックス情報の部分はハッチングで示してある。
【0070】本発明ではさらに、番組の送信側では、番
組信号の送出に併せて有効化信号を送出する。番組の受
信側では、受信した有効化信号を用いて、EITに記述
されたインデックス情報を順次有効化する。例えば図3
では、現在の時点がCM2の途中の時点であり、CM1
・本編「起」・本編「承」のインデックス情報までは有
効化されて利用可能な状態であるが、CM2以降のイン
デックス情報は未だ無効化されたままで利用できない状
態を表わしている。視聴者にはCMが始まったことは分
かるが、インデックス情報を用いてCM部分を飛ばして
視聴することは出来ない。
【0071】仮に、インデックス情報が利用可能な状態
であった場合には、番組をリアルタイムで視聴するリア
ルタイム型視聴であれば、次の本編の時刻までチャンネ
ル浮気をしたり、番組を一旦蓄積した後に再生して視聴
する蓄積型視聴であれば、次の本編まで早送りしたり、
というようなCM飛ばし視聴をされてしまう可能性があ
る。そこで、本発明では、きちんとCM2を視聴した後
でなければ、CM2のインデックス情報の利用が制限さ
れるようにしている。
【0072】次に、本インデックス情報サービス提供方
法において、各イベントの有効化信号を番組内に付加し
て伝送する際に用いられる、(1)乃至(3)の3つの
形態について、図3を参照して説明する。
【0073】(1)各イベントの有効化信号を、そのイ
ベントの時間内におけるいずれか1又は2以上の箇所に
付加して伝送する形態(図3、CM1の部分の例)。こ
の場合、各イベントをデコードして始めてそのイベント
のインデックス情報の利用制限が解除される。即ち、C
Mを視聴しなければ該当するCMのインデックス情報は
利用できるようにならない。
【0074】(2)各イベントの有効化信号を、そのイ
ベント以降の時間のうち、いずれか1又は2以上の箇所
に付加して伝送する形態(図3、CM2の部分の例)。
この場合、各イベントがデコードし終わって始めてその
イベントのインデックス情報の利用制限が解除される。
即ち、CMが終わった後でなければ該当するCMのイン
デックス情報は利用できるようにならない。(1)で
は、CMの途中で有効化信号が得られた場合、その時点
でCMの終了が分かって飛ばされてしまうことも考えら
れるが、(2)ではこれを避けられる。
【0075】(3)各イベントの有効化信号を、CMの
時間内のいずれか1又は2以上の箇所に付加して伝送す
る形態(図3、CM3の部分の例)。CMをデコードし
て始めて各イベントのインデックス情報の利用制限が解
除される。とにもかくにも、CMを視聴しなければ他の
インデックス情報をも利用できるようにならない。
(2)では、CMの終了時点が分からなくても、一旦次
のイベント(本編)であろう時点まで飛ばしを試みるこ
とによって、CMのインデックス情報が分かってしまう
ことが考えられるが、(3)ではこれを避けられる。
【0076】次に、本発明に係るディジタル放送送出装
置、及びディジタル放送受信装置について、図1を参照
して説明する。
【0077】図1に示すように、本発明に係るインデッ
クス情報サービス提供方法が適用されるディジタル放送
送受システム1は、ディジタル放送送出装置3と、ディ
ジタル放送受信装置5とを含んで構成されている。
【0078】ディジタル放送送出装置3は、例えば、あ
らかじめ蓄積されている番組を再生して番組信号を送出
するVTR (Video Tape Recroder)などの番組再生部7
と、各イベントに該当するインデックス情報の利用制限
を解除する旨の有効化を施す際に用いられる有効化信号
を生成して送出する有効化信号送出部9と、有効化信号
送出部9から送出された有効化信号を、番組再生部7か
ら送出された番組信号のうち、特定部分のデコードに伴
って取り出し得る領域に付加してエンコードする番組信
号エンコーダ11と、インデックス情報が後述するよう
な適宜の形態で記述付加されたEITを送出するEIT
送出部13と、番組信号エンコーダ11から送出された
エンコード出力と、EIT送出部13から送出されたE
ITとを多重化して送出する多重化部15と、を含んで
構成されている。なお、請求項中の各構成部材と、ディ
ジタル放送送出装置3の各構成部材との対応関係を述べ
ると、無効化手段がEIT送出部13に該当し、有効化
信号送出手段が、番組信号エンコーダ11及び多重化部
15に該当する。
【0079】一方、ディジタル放送受信装置5は、送信
側から送出される多重化された時系列信号を含む番組
を、番組信号とEITとに分離して取り出す多重分離部
17と、多重分離部17で取り出された番組信号をデコ
ードする番組信号デコーダ19と、番組信号デコーダ1
9から送出されたデコード出力にしたがう番組を表示す
る番組表示部21と、番組信号デコーダ19から送出さ
れたデコード出力のうち、特定部分のデコードに伴って
取り出し得る領域に付加された有効化信号を抽出する有
効化信号抽出部23と、有効化信号抽出部23で抽出さ
れた有効化信号を用いて、EITに含まれる該当するイ
ンデックス情報を有効化するEIT有効化部25と、多
重分離部17で取り出されたEITを抽出するEIT抽
出部27と、EIT抽出部27で抽出されたEITを、
EIT有効化部25で有効化されたインデックス情報を
元に再構成するEIT再構成部29と、EIT再構成部
29で再構成されたEITを、イベントの特定などの用
途に利用するEIT利用部31と、を含んで構成されて
いる。なお、請求項中の各構成部材と、ディジタル放送
受信装置5の各構成部材との対応関係を述べると、有効
化信号抽出手段が、番組信号デコーダ19及び有効化信
号抽出部23に該当し、インデックス情報取得手段が、
EIT有効化部25及びEIT再構成部29に該当す
る。
【0080】次に、ディジタル放送送出装置3の動作に
ついて説明すると、まず、EIT送出部13は、インデ
ックス情報の付加対象となるイベントなどの単位部分毎
に、該当するインデックス情報の利用制限を行う旨の無
効化を、全ての単位部分を対象として、又は必要に応じ
て選択的に施しておき、無効化が施されたインデックス
情報を含むEITを送出する。一方、番組信号エンコー
ダ11及び多重化部15は、無効化が施されている単位
部分に該当するインデックス情報の利用制限を解除する
旨の有効化を施す際に用いられる有効化信号を、番組中
における特定部分のデコードに伴って取り出し得る領域
に付加して伝送する。
【0081】したがって、ディジタル放送送出装置3に
よれば、番組内における複数の単位部分に対し、インデ
ックス情報を付加して伝送するインデックス情報サービ
スを、番組提供者の意図に沿わない視聴者によるインデ
ックス情報の利用を制限しながら、しかも、例えば、番
組提供スポンサーのCMを含む単位部分を選択的に切り
出して視聴したいという視聴者側の要望にも応え得る形
態で提供することができる。
【0082】また、番組を構成するイベントなどの複数
の単位部分毎に、該当するインデックス情報の利用制限
を行う旨の無効化を選択的に施した場合には、例えば、
番組提供者がインデックス情報の利用を制限したいと考
える単位部分については無効化を施す一方、番組提供者
がインデックス情報の利用を制限する必要がないと考え
る単位部分については無効化を施さない、というような
番組提供者の意図に沿った選択的な無効化を実施するこ
とができ、この結果、番組提供者の意図を忠実に反映さ
せたインデックス情報サービスを提供することができ
る。
【0083】次に、ディジタル放送受信装置5の動作に
ついて説明すると、まず、番組信号デコーダ19及び有
効化信号抽出部23は、各イベントなどの複数の単位部
分を有効化する際に用いられる有効化信号を、番組中に
おける特定部分のデコードに伴って抽出する。一方、E
IT有効化部25及びEIT再構成部29は、前述の如
く抽出した有効化信号を用いて、無効化が施されている
単位部分に該当するインデックス情報の利用制限を解除
することでインデックス情報を取得する。
【0084】したがって、ディジタル放送受信装置5に
よれば、番組内における複数の単位部分に対し、インデ
ックス情報を付加して伝送するインデックス情報サービ
スを、番組提供者の意図に沿わない視聴者によるインデ
ックス情報の利用を制限しながら、しかも、例えば、番
組提供スポンサーのCMを含む単位部分を選択的に切り
出して視聴したいという視聴者側の要望にも応え得る形
態で提供することができる。
【0085】また、無効化が選択的に施されている単位
部分に該当するインデックス情報の利用制限を解除する
ことでインデックス情報を取得する場合には、番組提供
者の意図を忠実に反映させたインデックス情報サービス
を提供することができる。
【0086】次に、本発明に係るインデックス情報サー
ビス提供方法の複数の応用例について以下に述べる。
【0087】(1)本実施形態では、インデックス情報
の付加対象としてEITを用いる場合を例示して説明し
たが、EITに代えて、番組を構成する複数の単位部分
に対してインデックス情報を記述するための新規なテー
ブルを設定した場合においても同様の方法で応用でき
る。
【0088】(2)番組を細分した単位部分(イベン
ト)の開始時刻と継続時間に対し無効化を施す形態を例
示して説明したが、開始時刻と継続時間を連動して無効
化/有効化する方法と、独立して無効化/有効化する方
法とが考えられる。
【0089】(3)さらに、イベントの記述に対して無
効化を施す応用もある。この場合も、開始時刻や継続時
間と連動して無効化/有効化する方法と、独立して無効
化/有効化する方法とが考えられる。
【0090】次に、本発明に係るインデックス情報サー
ビス提供方法のうち、無効化/有効化に関する複数の応
用例について以下に述べる。
【0091】(1)暗号化による方法。暗号を解く鍵を
有効化信号によって伝送する。
【0092】(2)無効化として、情報のない無意味な
値又は暫定的な値を挿入しておく方法。有効化信号によ
って意味のある情報を伝送する。
【0093】さらに、上記(2)の運用方法として、下
記に述べる方法を例示することができる。
【0094】(a)無効化の際に、誤差を多く含む値
(概略情報)を送っておき、有効化の際に、誤差のない
正確な値(詳細情報)に更新する運用方法。
【0095】(b)無効化の際に、CMを含む時間指定
をしておき、有効化の際に、CMを除いた正味の時間指
定に更新する運用方法。
【0096】(c)無効化の際に、インデックス情報の
目的外利用を行った場合にそれを撹乱させる値を送って
おき、有効化の際に、より本当の値に更新する運用方
法。
【0097】(d)無効化の際に、未定を示す値を送っ
ておき、有効化の際に、より本当の値に更新する運用方
法。(CMを示す場合など) (e)上述した各の運用方法(組み合わせも含む)に対
し、複数回の更新を行なって徐々に最終的な値に更新す
る運用方法。
【0098】次に、本発明に係るインデックス情報サー
ビス提供方法のうち、有効化信号の伝送方法に関する複
数の応用例について以下に述べる。
【0099】有効化信号を伝送するにあたっては、該当
するイベントを識別する情報と、開始時刻、継続時間、
イベントの記述の各々に対して独立して無効化/有効化
する場合においてはそれらの識別情報とを、有効化信号
とともに伝送する。
【0100】(1)映像や音声のエレメンタリーストリ
ームESの拡張領域に多重して伝送する方法。
【0101】(2)映像や音声のパケット化されたエレ
メンタリーストリームPESの拡張領域に多重して伝送
する方法。
【0102】(3)セクション形式などを用いて、トラ
ンスポートストリームTSに多重して伝送する方法。
【0103】(3)より(2)、(2)より(1)が、
ディジタル放送のデータ構造のうち深い階層に位置する
ので、インデックス情報の不正利用が困難になる。
【0104】また、有料放送関連情報(ECM、EM
M)を利用する方法が考えられる(郵政省告示平8第7
8号に規定)。この方法によれば、全ての受信者に対し
て有効化信号を伝送する方法に加えて、特定の有料放送
契約受信者に限定して有効化信号を伝送することも可能
になる。
【0105】次に、本発明に係るインデックス情報サー
ビス提供方法のうち、EITを用いたときのEITのフ
ォーマットに関する複数の応用例について以下に述べ
る。
【0106】(1)従来のEITと互換性を確保したフ
ォーマット(図4に示す第1のEIT)。無効化の方法
としては、開始時刻、継続時間の値として0xffff(ARIB
規格では不定)を与える。この場合の有効化の方法とし
ては、有効化信号によって意味のあるインデックス情報
を伝送する。
【0107】(2)従来のEITに有効化制御を加えた
フォーマット(図5に示す第2のEIT)。
【0108】(3)インデックス情報に無効化を施す
際、無効化を施す範囲を一般化するため、EITを元に
インデックス情報を記述子化したフォーマット(図6に
示す第3のEIT)。
【0109】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜の変更
を加えることにより、その他の態様で実施することが可
能である。
【0110】すなわち、例えば、本発明でいう番組は、
時系列信号によって構成される時系列型の番組であり、
また、本発明でいうインデックス情報は、該当する単位
部分を特定するための、開始時刻、継続時間若しくは終
了時刻、又は、該当する単位部分を説明する記述を含む
ものとすることができる。
【0111】このようにすれば、例えば、インデックス
情報として、該当する単位部分の開始時刻及び継続時間
を定義した場合には、該当する単位部分を特定すること
ができ、これに加えて、インデックス情報として該当す
る単位部分の説明記述を定義した場合には、該当する単
位部分の説明内容、例えばこの単位部分がCMか又は本
編かなどを識別することができる。
【0112】また、本発明でいう無効化は、インデック
ス情報の一部又は全部を暗号化することで実行される一
方、有効化は、有効化信号として暗号の復号鍵を用い
て、暗号化されたインデックス情報を復号化することで
実行されるものとすることができる。
【0113】このようにすれば、インデックス情報の機
密性を維持した状態でインデックス情報サービスを提供
することができる。
【0114】さらに、本発明でいう無効化は、インデッ
クス情報として、無意味な情報、又は番組提供者の意図
に沿わないインデックス情報の利用を試みたときにこの
利用を攪乱させる情報を含む不完全な情報を用いること
で実行される一方、有効化は、有効化信号として、イン
デックス情報そのものを含む不完全な情報より完全に近
い情報を用いて、有効化信号を、不完全な情報に対し、
上書きするか又は差分を埋める如く補充することで実行
されるものとすることができる。なお、差分を埋める如
く補充する差分方法として、具体的には、算術的な差を
送る方法、ビット毎の排他的論理和を送る方法、等を挙
げることができる。しかし、この差分方法よりも、上書
きする方法の方が伝送誤りに強く実用的である。
【0115】このようにすれば、例えば、無効化の際
に、インデックス情報として、誤差を多く含む概略情報
を用いる一方、有効化の際に、有効化信号として、誤差
を含まない詳細情報を用い、詳細情報を含む有効化信号
を、概略情報に対して上書きしたり、又は、無効化の際
に、インデックス情報として、充実度が低い概略情報を
用いる一方、有効化の際に、有効化信号として、充実度
が高い詳細情報を用い、詳細情報を含む有効化信号を、
概略情報に対して差分を埋める如く補充するような形態
で実行されるので、したがって、番組提供者の意図を自
在に反映させることが可能な自由度の高いインデックス
情報サービスを提供することができる。
【0116】さらにまた、本発明でいう無効化は、イン
デックス情報の付加対象となる単位部分毎に、該当する
インデックス情報の完全性の度合を表す情報充実度を複
数段階に設定した状態で利用制限を行うものとされ、こ
の場合、有効化信号は、番組中における特定部分のデコ
ードに伴って取り出し得る領域のうち、複数段階に対応
する複数箇所の領域に付加して伝送される形態を採用す
ることもできる。
【0117】このようにすれば、例えば、無効化の形態
として、インデックス情報の付加対象となる単位部分毎
に、該当するインデックス情報がもつ情報充実度を、
「低」、「中」、「高」の3段階に設定した状態で利用
制限を行うものと仮定すれば、この場合、有効化信号
は、番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
し得る領域のうち、上記3段階に対応する3箇所の領域
に付加して伝送されることとなり、したがって、インデ
ックス情報を、複数回の更新を経て徐々により情報充実
度の高い情報に更新するような運用を行うことができ、
この結果、番組提供者の意図をさらに自在に反映させる
ことが可能なきわめて自由度の高いインデックス情報サ
ービスを提供することができる。
【0118】しかも、上述した複数段階に対応する複数
箇所の領域に付加して伝送される有効化信号は、複数段
階の各々に対応する相互間の優先度関係を含むものとす
ることができる。
【0119】このようにすれば、例えば、受信側で有効
化を施す際に、今回取得した有効化信号の優先度が、前
回取得した有効化信号の優先度より高い場合には今回取
得した有効化信号を用いて該当するインデックス情報を
取得する一方、今回取得した有効化信号の優先度が、前
回取得した有効化信号の優先度より低い場合には今回取
得した有効化信号を用いたインデックス情報の取得を行
わない、などの運用を行うことができ、この結果、番組
提供者の意図をより一層自在に反映させることが可能な
きわめて自由度の高いインデックス情報サービスを提供
することができる。
【0120】また、本発明でいう番組の受信側は、上述
した複数段階に対応する複数箇所の領域に付加して伝送
される有効化信号を抽出し、抽出した有効化信号を用い
て、該当する単位部分のインデックス情報を有効化した
とき、有効化したインデックス情報がもつ情報充実度が
最終的な完全性を備えているかを判定するための情報は
付加しないように構成することができる。
【0121】このようにすれば、例えば、受信側におい
て、ある単位部分を飛ばして視聴した場合を考えると、
該当する単位部分のインデックス情報を有効化したと
き、有効化したインデックス情報がもつ情報充実度が、
最終的な完全性を備えているかを判定不能であり、具体
的には、最初に例えばEITでは優先度「1」でそこそ
この情報充実度をもつインデックス情報を設定してお
き、CM部分には、優先度「3」、「5」、「7」の如
く徐々にその情報充実度が高くなるようなインデックス
情報を付加して伝送し、その後の本編部分にはインデッ
クス情報の不正利用者を撹乱させることを企図した、情
報充実度が低いでたらめなインデックス情報を優先度
「6」で付加して伝送したとすると、受信側で順を追っ
て正しい視聴を行った場合には優先度「7」の情報充実
度が高いインデックス情報が最終的に残るが、CM部分
を飛ばして不正に視聴した場合には、優先度「6」の情
報充実度が低いでたらめなインデックス情報が残る、と
いった不正視聴者に不利益を与える運用も可能であり、
この結果、番組提供者の意図をさらに一層自在に反映さ
せることが可能な飛躍的に自由度の高いインデックス情
報サービスを提供することができる。
【0122】さらに、本発明でいうエンコードは、MP
EG−2の規格に準拠して行われるものであり、番組中
における特定部分のデコードに伴って取り出し得る領域
としては、エレメンタリーストリームか、パケット化さ
れたエレメンタリーストリームか、又はトランスポート
ストリーム上の、番組中における特定部分の信号に挿入
された領域を採用することができる。
【0123】このようにすれば、MPEG−2のデータ
構造中の各領域の位置関係から鑑みて、トランスポート
ストリームよりパケット化されたエレメンタリーストリ
ーム、また、パケット化されたエレメンタリーストリー
ムよりエレメンタリーストリーム、と上位層に挿入する
ほど、有効化信号ひいてはインデックス情報の不正利用
が困難になる結果として、インデックス情報の機密性の
水準に対し、番組提供者の意図を自在に反映させること
が可能な自由度の高いインデックス情報サービスを提供
することができる。
【0124】そして、本発明でいうエンコードは、MP
EG−2の規格に準拠して行われるものであり、番組中
における特定部分のデコードに伴って取り出し得る領域
としては、有料放送関連情報、例えば、ECM(Entitle
ment Control Message)、又はEMM (Entitlement Man
agement Message)などの記述領域を採用することができ
る。
【0125】このようにすれば、受信側に対して無差別
に有効化信号を伝送する形態に代えて、例えば、特定の
有料放送契約受信者に限定して有効化信号を伝送するこ
ともできることは言うまでもない。
【0126】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、番組内における複数の単位部分に対し、インデッ
クス情報を付加して伝送するインデックス情報サービス
を、番組提供者の意図に沿わない視聴者によるインデッ
クス情報の利用を制限しながら、しかも、例えば、番組
提供スポンサーのCMを含む単位部分を選択的に切り出
して視聴したいという視聴者側の要望にも応え得る形態
で提供することができる。
【0127】すなわち、逆に言えば、CM飛ばし視聴を
心配することなく、個々のCMについてのインデックス
情報を詳しく記述することができるようになる。これに
より、視聴者が一度視聴したCMを指定して繰り返し視
聴したり、CMのみを意図的に選択して視聴したりする
インデックス情報の利用方法を可能にする。
【0128】たとえば、番組の部分的な視聴において無
効化を利用すれば、指定された順序で再生を行なわない
と、次に再生すべき部分を特定することが出来ない。こ
のように、インデックス情報が放送局側の意図あるいは
許可する視聴方法以外に利用されることを制限する効果
もある。
【0129】なお、番組そのものにスクランブルが施さ
れているわけではないので、従来の受信機における視聴
には何ら影響を及ぼさないとともに、インデックス情報
を利用する受信機においても従来の時系列に従った視聴
には何ら影響を及ぼさない。要するに本発明は、インデ
ックス情報を用いて番組提供者の意図に沿わない番組の
飛ばし視聴を行なおうとしたとき、この行為を制限する
ものであると言うことができる。
【0130】また、請求項5の発明によれば、例えば、
インデックス情報として該当する単位部分の開始時刻及
び継続時間を定義した場合には、該当する単位部分を特
定可能な情報に対して、又は、インデックス情報として
該当する単位部分の説明記述を定義した場合には、該当
する単位部分の説明内容、例えばこの単位部分がCMか
又は本編かなどを識別可能な情報に対して、それぞれ番
組提供者の意図に反する利用行為を制限することができ
る。
【0131】さらに、請求項6の発明によれば、例え
ば、番組提供者がインデックス情報の利用を制限したい
と考える単位部分については無効化を施す一方、番組提
供者がインデックス情報の利用を制限する必要がないと
考える単位部分については無効化を施さない、というよ
うな番組提供者の意図に沿った選択的な無効化を実施す
ることができ、この結果、番組提供者の意図を忠実に反
映させたインデックス情報サービスを提供することがで
きる。
【0132】さらにまた、請求項7の発明によれば、イ
ンデックス情報の機密性を維持した状態でインデックス
情報サービスを提供することができる。
【0133】しかも、請求項8の発明によれば、例え
ば、無効化の際に、インデックス情報として、誤差を多
く含む概略情報を用いる一方、有効化の際に、有効化信
号として、誤差を含まない詳細情報を用い、詳細情報を
含む有効化信号を、概略情報に対して上書きしたり、又
は、無効化の際に、インデックス情報として、充実度が
低い概略情報を用いる一方、有効化の際に、有効化信号
として、充実度が高い詳細情報を用い、詳細情報を含む
有効化信号を、概略情報に対して差分を埋める如く補充
するような形態で実行することができ、したがって、番
組提供者の意図を自在に反映させることが可能な自由度
の高いインデックス情報サービスを提供することができ
る。
【0134】また、請求項9の発明によれば、インデッ
クス情報を、複数回の更新を経て徐々により充実度の高
い情報に更新するような運用を行うことができ、この結
果、請求項8の発明と比較して、番組提供者の意図をさ
らに自在に反映させることが可能なきわめて自由度の高
いインデックス情報サービスを提供することができる。
【0135】さらに、請求項10の発明によれば、例え
ば、受信側で有効化を施す際に、今回取得した有効化信
号の優先度が、前回取得した有効化信号の優先度より高
い場合には今回取得した有効化信号を用いて該当するイ
ンデックス情報を取得する一方、今回取得した有効化信
号の優先度が、前回取得した有効化信号の優先度より低
い場合には今回取得した有効化信号を用いたインデック
ス情報の取得を行わない、などの運用を行うことがで
き、この結果、請求項8乃至9の発明と比較して、番組
提供者の意図をより一層自在に反映させることが可能な
きわめて自由度の高いインデックス情報サービスを提供
することができる。
【0136】さらにまた、請求項11の発明によれば、
例えば、受信側において、ある単位部分を飛ばして視聴
した場合を考えると、該当する単位部分のインデックス
情報を有効化したとき、有効化したインデックス情報が
もつ情報充実度が、最終的な完全性を備えているかを判
定不能であり、具体的には、最初に例えばEITでは優
先度「1」でそこそこの情報充実度をもつインデックス
情報を設定しておき、CM部分には、優先度「3」、
「5」、「7」の如く徐々にその情報充実度が高くなる
ようなインデックス情報を付加して伝送し、その後の本
編部分にはインデックス情報の不正利用者を撹乱させる
ことを企図した、情報充実度が低いでたらめなインデッ
クス情報を優先度「6」で付加して伝送したとすると、
受信側で順を追って正しい視聴を行った場合には優先度
「7」の情報充実度が高いインデックス情報が最終的に
残るが、CM部分を飛ばして不正に視聴した場合には、
優先度「6」の情報充実度が低いでたらめなインデック
ス情報が残る、といった不正視聴者に不利益を与える運
用も可能であり、この結果、請求項8乃至10の発明と
比較して、番組提供者の意図をさらに一層自在に反映さ
せることが可能な飛躍的に自由度の高いインデックス情
報サービスを提供することができる。
【0137】しかも、請求項12の発明によれば、MP
EG−2のデータ構造中の各領域の位置関係から鑑み
て、トランスポートストリームよりパケット化されたエ
レメンタリーストリーム、また、パケット化されたエレ
メンタリーストリームよりエレメンタリーストリーム、
と上位層に挿入するほど、有効化信号ひいてはインデッ
クス情報の不正利用が困難になる結果として、インデッ
クス情報の機密性の水準に対し、番組提供者の意図を自
在に反映させることが可能な自由度の高いインデックス
情報サービスを提供することができる。
【0138】しかして、請求項13の発明によれば、受
信側に対して無差別に有効化信号を伝送する形態に代え
て、例えば、特定の有料放送契約受信者に限定して有効
化信号を伝送することもできる。
【0139】一方、請求項14の発明によれば、番組内
における複数の単位部分に対し、インデックス情報を付
加して伝送するインデックス情報サービスを、番組提供
者の意図に沿わない視聴者によるインデックス情報の利
用を制限しながら、しかも、例えば、番組提供スポンサ
ーのCMを含む単位部分を選択的に切り出して視聴した
いという視聴者側の要望にも応え得る形態で提供可能な
ディジタル放送送出装置を得ることができる。
【0140】また、請求項15の発明によれば、例え
ば、番組提供者がインデックス情報の利用を制限したい
と考える単位部分については無効化を施す一方、番組提
供者がインデックス情報の利用を制限する必要がないと
考える単位部分については無効化を施さない、というよ
うな番組提供者の意図に沿った選択的な無効化を実施す
ることができ、この結果、番組提供者の意図を忠実に反
映させたインデックス情報サービスを提供可能なディジ
タル放送送出装置を得ることができる。
【0141】さらに、請求項16の発明によれば、番組
内における複数の単位部分に対し、インデックス情報を
付加して伝送するインデックス情報サービスを、番組提
供者の意図に沿わない視聴者によるインデックス情報の
利用を制限しながら、しかも、例えば、番組提供スポン
サーのCMを含む単位部分を選択的に切り出して視聴し
たいという視聴者側の要望にも応え得る形態で提供可能
なディジタル放送受信装置を得ることができる。
【0142】また、請求項17の発明によれば、無効化
が選択的に施されている単位部分に該当するインデック
ス情報の利用制限を解除することでインデックス情報を
取得することができるので、したがって、番組提供者の
意図を忠実に反映させたインデックス情報サービスを提
供可能なディジタル放送受信装置を得ることができる。
【0143】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るインデックス情報サービ
ス提供方法が適用される、ディジタル放送送出装置、及
びディジタル放送受信装置を含んで構成されるディジタ
ル放送送受システムの機能ブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明に係るインデックス情報サービ
ス提供方法の説明に供する図である。
【図3】図3は、本発明に係るインデックス情報サービ
ス提供方法の説明に供する図である。
【図4】図4は、従来のEITとの互換性を考慮した本
発明による第1のEITのデータ構造を示す図である。
【図5】図5は、従来のEITに有効化制御を加えた本
発明による第2のEITのデータ構造を示す図である。
【図6】図6は、インデックス情報に無効化を施す際、
無効化を施す範囲を一般化するためEITを元にインデ
ックス情報を記述子化した本発明による第3のEITの
データ構造を示す図である。
【符号の説明】
1 ディジタル放送送受システム 3 ディジタル放送送出装置 5 ディジタル放送受信装置 7 番組再生部 9 有効化信号送出部 11 番組信号エンコーダ(有効化信号送出手段) 13 EIT送出部(無効化手段) 15 多重化部(有効化信号送出手段) 17 多重分離部 19 番組信号デコーダ(有効化信号抽出手段) 21 番組表示部 23 有効化信号抽出部(有効化信号抽出手段) 25 EIT有効化部(インデックス情報取得手段) 27 EIT抽出部 29 EIT再構成部(インデックス情報取得手段) 31 EIT利用部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 和弘 東京都台東区西浅草1丁目1番1号 株 式会社 次世代情報放送システム研究所 内 (72)発明者 片岡 充照 東京都台東区西浅草1丁目1番1号 株 式会社 次世代情報放送システム研究所 内 (56)参考文献 特開 平10−28255(JP,A) 特開 平9−275555(JP,A) 特開 平5−174450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/00 - 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22 H04N 1/00 - 3/00 H04N 7/00 - 9/00 H04N 5/76 - 5/775 H04N 5/80 - 5/956

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番組をエンコードして放送するディジタ
    ル放送に用いられ、前記番組を構成する複数の単位部分
    に対し、当該各単位部分を特定する際に用いられるイン
    デックス情報を付加して伝送するインデックス情報サー
    ビス提供方法であって、 前記番組の送出側は、 前記インデックス情報の付加対象となる単位部分毎に該
    当するインデックス情報の利用制限を行う旨の無効化を
    施しておき、 当該無効化が施されている単位部分に該当するインデッ
    クス情報の利用制限を解除する旨の有効化を施す際に用
    いられる有効化信号を伝送することを特徴とするディジ
    タル放送に用いられるインデックス情報サービス提供方
    法。
  2. 【請求項2】 番組をエンコードして放送するディジタ
    ル放送に用いられ、前記番組を構成する複数の単位部分
    に対し、当該各単位部分を特定する際に用いられるイン
    デックス情報を付加して伝送するインデックス情報サー
    ビス提供方法であって、 前記番組の送出側は、 前記インデックス情報の付加対象となる単位部分毎に該
    当するインデックス情報の利用制限を行う旨の無効化を
    施しておき、 当該無効化が施されている単位部分に該当するインデッ
    クス情報の利用制限を解除する旨の有効化を施す際に用
    いられる有効化信号を、前記番組中における特定部分の
    デコードに伴って取り出し得る領域に付加して伝送する
    ことを特徴とするディジタル放送に用いられるインデッ
    クス情報サービス提供方法。
  3. 【請求項3】 番組をエンコードして放送するディジタ
    ル放送に用いられ、前記番組を構成する複数の単位部分
    に対し、当該各単位部分を特定する際に用いられるイン
    デックス情報を付加して伝送するインデックス情報サー
    ビス提供方法であって、 前記番組の受信側は、 利用制限されているインデックス情報の利用制限を解除
    する有効化信号を受信し、受信後、前記番組中における
    特定部分のデコードに伴って取り出し得る領域から有効
    化信号を抽出し、 当該抽出した有効化信号を用いて、前記インデックス情
    報の付加対象となる単位部分毎に、該当するインデック
    ス情報の利用制限を行う旨の無効化が施されている単位
    部分に対して有効化を施すことで該当するインデックス
    情報を取得することを特徴とするディジタル放送に用い
    られるインデックス情報サービス提供方法。
  4. 【請求項4】 番組をエンコードして放送するディジタ
    ル放送に用いられ、前記番組を構成する複数の単位部分
    に対し、当該各単位部分を特定する際に用いられるイン
    デックス情報を付加して伝送するインデックス情報サー
    ビス提供方法であって、 前記番組の送出側は、 前記インデックス情報の付加対象となる単位部分毎に、
    該当するインデックス情報の利用制限を行う旨の無効化
    を施しておき、 当該無効化が施されている単位部分に該当するインデッ
    クス情報の利用制限を解除する旨の有効化を施す際に用
    いられる有効化信号を、前記番組中における特定部分の
    デコードに伴って取り出し得る領域に付加して伝送する
    一方、 前記番組の受信側は、 前記番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
    し得る領域から有効化信号を順次抽出し、 当該抽出した有効化信号を用いて、前記無効化が施され
    ている単位部分に対して前記有効化を施すことで該当す
    るインデックス情報を取得することを特徴とするディジ
    タル放送に用いられるインデックス情報サービス提供方
    法。
  5. 【請求項5】 前記番組は、 時系列信号によって構成される時系列型の番組であり、 前記インデックス情報は、 該当する単位部分を特定するための、開始時刻、継続時
    間若しくは終了時刻、又は、該当する単位部分を説明す
    る記述を含むことを特徴とする請求項1乃至4に記載の
    ディジタル放送に用いられるインデックス情報サービス
    提供方法。
  6. 【請求項6】 前記番組の送出側は、 前記インデックス情報の付加対象となる単位部分毎に、
    該当するインデックス情報の利用制限を行う旨の無効化
    を選択的に施しておき、 当該無効化が選択的に施されている単位部分に該当する
    インデックス情報の利用制限を解除する旨の有効化を施
    す際に用いられる有効化信号を、前記番組中における特
    定部分のデコードに伴って取り出し得る領域に付加して
    伝送する一方、 前記番組の受信側は、 前記番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
    し得る領域から有効化信号を順次抽出し、 当該抽出した有効化信号を用いて、前記無効化が選択的
    に施されている単位部分に対して前記有効化を施すこと
    で該当するインデックス情報を取得することを特徴とす
    る請求項4乃至5に記載のディジタル放送に用いられる
    インデックス情報サービス提供方法。
  7. 【請求項7】 前記無効化は、 前記インデックス情報の一部又は全部を暗号化すること
    で実行される一方、 前記有効化は、 前記有効化信号として前記暗号の復号鍵を用いて、前記
    暗号化されたインデックス情報を復号化することで実行
    されることを特徴とする請求項4乃至6に記載のディジ
    タル放送に用いられるインデックス情報サービス提供方
    法。
  8. 【請求項8】 前記無効化は、 前記インデックス情報として、無意味な情報又は番組提
    供者の意図に沿わないインデックス情報の利用を試みた
    ときに当該利用を攪乱させる情報を含む不完全な情報を
    用いることで実行される一方、 前記有効化は、 前記有効化信号として、前記インデックス情報そのもの
    を含む前記不完全な情報より完全に近い情報を用いて、
    当該有効化信号を、前記不完全な情報に対し、上書きす
    るか又は差分を埋める如く補充することで実行されるこ
    とを特徴とする請求項4乃至6に記載のディジタル放送
    に用いられるインデックス情報サービス提供方法。
  9. 【請求項9】 前記無効化は、 前記インデックス情報の付加対象となる単位部分毎に、
    該当するインデックス情報の完全性の度合を表す情報充
    実度を複数段階に設定した状態で利用制限を行うものと
    され、 この場合、前記有効化信号は、 前記番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
    し得る領域のうち、前記複数段階に対応する複数箇所の
    領域に付加して伝送されることを特徴とする請求項8に
    記載のディジタル放送に用いられるインデックス情報サ
    ービス提供方法。
  10. 【請求項10】 前記複数段階に対応する複数箇所の領
    域に付加して伝送される有効化信号は、 前記複数段階の各々に対応する相互間の優先度関係を含
    むものとされることを特徴とする請求項9に記載のディ
    ジタル放送に用いられるインデックス情報サービス提供
    方法。
  11. 【請求項11】 前記番組の受信側は、 前記複数段階に対応する複数箇所の領域に付加して伝送
    される有効化信号を抽出し、当該抽出した有効化信号を
    用いて、該当する単位部分のインデックス情報を有効化
    したとき、当該有効化したインデックス情報がもつ前記
    情報充実度が最終的な完全性を備えているかを判定する
    ための情報は付加しないことを特徴とする請求項9乃至
    10に記載のディジタル放送に用いられるインデックス
    情報サービス提供方法。
  12. 【請求項12】 前記エンコードは、MPEG−2の規
    格に準拠して行われるものであり、 前記番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
    し得る領域としては、 エレメンタリーストリームか、パケット化されたエレメ
    ンタリーストリームか、又はトランスポートストリーム
    上の、前記番組中における特定部分の信号に挿入された
    領域が採用されることを特徴とする請求項1乃至11に
    記載のディジタル放送に用いられるインデックス情報サ
    ービス提供方法。
  13. 【請求項13】 前記エンコードは、MPEG−2の規
    格に準拠して行われるものであり、 前記番組中における特定部分のデコードに伴って取り出
    し得る領域としては、有料放送関連情報の記述領域が採
    用されることを特徴とする請求項1乃至11に記載のデ
    ィジタル放送に用いられるインデックス情報サービス提
    供方法。
  14. 【請求項14】 番組をエンコードして放送するディジ
    タル放送送出装置であって、 前記番組を構成する複数の単位部分毎に、当該単位部分
    を特定する際に用いられるインデックス情報の利用制限
    を行う旨の無効化を施す無効化手段と、 当該無効化手段で無効化が施されている単位部分に該当
    するインデックス情報の利用制限を解除する際に用いら
    れる有効化信号を、前記番組中における特定部分のデコ
    ードに伴って取り出し得る領域に付加して伝送する有効
    化信号伝送手段と、 を含んで構成されることを特徴とするディジタル放送送
    出装置。
  15. 【請求項15】 前記無効化手段は、 前記番組を構成する複数の単位部分毎に、当該単位部分
    を特定する際に用いられるインデックス情報の利用制限
    を行う旨の無効化を選択的に施すものとされ、 前記有効化信号伝送手段は、 前記無効化手段で選択的に無効化が施されている単位部
    分に該当するインデックス情報の利用制限を解除する際
    に用いられる有効化信号を、前記番組中における特定部
    分のデコードに伴って取り出し得る領域に付加して伝送
    するものとされることを特徴とする請求項14に記載の
    ディジタル放送送出装置。
  16. 【請求項16】 番組を受信してデコードするディジタ
    ル放送受信装置であって、 前記番組を構成する複数の単位部分毎に施されている、
    当該単位部分を特定する際に用いられるインデックス情
    報の利用制限を行う旨の無効化を解除する際に用いられ
    る有効化信号を、前記番組中における特定部分のデコー
    ドに伴って抽出する有効化信号抽出手段と、 当該有効化信号抽出手段で抽出した有効化信号を用い
    て、前記無効化が施されている単位部分に該当するイン
    デックス情報の利用制限を解除することで当該インデッ
    クス情報を取得するインデックス情報取得手段と、 を含んで構成されることを特徴とするディジタル放送受
    信装置。
  17. 【請求項17】 前記有効化信号抽出手段は、 前記番組を構成する複数の単位部分毎に選択的に施され
    ている、当該単位部分を特定する際に用いられるインデ
    ックス情報の利用制限を行う旨の無効化を解除する際に
    用いられる有効化信号を、前記番組中における特定部分
    のデコードに伴って抽出するものとされ、 前記インデックス情報取得手段は、 前記有効化信号抽出手段で抽出した有効化信号を用い
    て、前記無効化が選択的に施されている単位部分に該当
    するインデックス情報の利用制限を解除することで当該
    インデックス情報を取得するものとされることを特徴と
    する請求項16に記載のディジタル放送受信装置。
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