JP3360793B2 - 符号分割多重通信装置 - Google Patents

符号分割多重通信装置

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JP3360793B2
JP3360793B2 JP3249297A JP3249297A JP3360793B2 JP 3360793 B2 JP3360793 B2 JP 3360793B2 JP 3249297 A JP3249297 A JP 3249297A JP 3249297 A JP3249297 A JP 3249297A JP 3360793 B2 JP3360793 B2 JP 3360793B2
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信に係わり、特に高速同期が可能な低消費電力型の符号
分割多重通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】符号分割多重通信方式(CDMA;Code
Division Muitiple Access)は、他の多重通信方式
(FDMA、TDMA)が、ある一定のユーザ以上は許
容不可能であるのに対し、通信品質が徐々に劣化するた
め(Graceful degradation )、符号同期の設定が可能
な限り許容可能であり、ユーザ数の増加を見込むことが
できる。また、耐干渉性、信号秘匿、耐フェージング性
にも優れており、広範囲な利用が行われつつある。
【0003】CDMA通信装置は、送信装置において、
送信すべきベースバンドデータに拡散符号を乗算し、さ
らに、キャリアを乗算してアンテナから発信する。そし
て、受信装置においては、送信時の拡散符号と同じ位相
を持つ拡散符号を用意し、相関器を使用してベースバン
ドデータを取り出す。
【0004】従来、相関器として、スライディング相関
器、SAW(Surface Acoustic Wa
ve)マッチドフィルタ、ディジタルLSIマッチドフ
ィルタ等が知られている。スライディング相関器は、拡
散符号を受信信号より早く巡回させ、DLL(Dela
y Locked Loop)等を有する判定回路によ
って同期引き込みを行う。スライディング相関器には、
同期検波あるいはそれに準ずる手段でキャリア成分を取
り除いた、すなわち、チップレート程度の周波数の信号
が入力される。このスライディング相関器は、チップ同
期が必要であり、また、同期捕捉に時間がかる欠点があ
る。キャリア成分を含んだ受信信号をスライディング相
関器に入力できない欠点がある。
【0005】SAWマッチドフィルタは、高速チップ同
期が可能であり、RF,IF帯においても使用できる
が、拡散符号がSAWデバイスの物理的パターンによっ
てきまるため、符号変更が難しく、また、長い拡散符号
に対応しにくい欠点がある。ディジタルLSIマッチド
フィルタは、チップ同期が不要であり、また、拡散符号
の変更が容易である利点があるが、消費電力が大きい欠
点がある。従来のCMOS集積回路技術によるディジタ
ルLSIマッチドフィルタは、動作速度が遅いことか
ら、一般にベースバンド帯でしか利用できない欠点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、移動
体通信(携帯電話等)が広く普及しつつある。そして、
この移動体通信に用いられる通信方式として、上述した
CDMAが最も注目されている。この移動体通信におい
て用いられるCDMAの相関器は、次のような要件を全
て満たすことが望ましい。 長い拡散符号に対応できること RF,IF帯においても動作できること 拡散符号のプログラマビリティがあること 消費電力が少ないこと マッチドフィルタ形式であること
【0007】しかしながら、上述した従来の各相関器に
あっては、いずれも上述した各要件の全てを満たすこと
はできない。そこで、最近、スイッチドキャパシタ方式
を用いた相関器が開発され、実用化されつつある。この
相関器は、ディジタルLSIマッチドフィルタをさらに
改良したもので、ディジタルLSIマッチドフィルタに
比較し消費電力を約1/10とすることができるが、動作速
度が遅く(最大25MHz)、RF,IF帯のマッチン
グには使用できない欠点がある。本発明はこのような背
景の下になされたもので、長い拡散符号に対応でき、R
F,IF帯において動作させることができ、拡散符号の
変更容易であり、さらに消費電力が少ない符号分割多重
通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電波を受信して電気信号に変換する受信手段と、前
記電気信号を電流信号に変換する電圧・電流変換手段
と、クロックパルスのタイミングで前記電流信号を読み
込んで一時保持するとともに、この保持した電流信号を
前記クロックパルスのタイミングで順次次段に伝達する
ことで前記読み込んだ電流信号の出力を遅延させる複数
電流遅延手段と、前記複数の電流遅延手段の各出力電
流を拡散符号に従って加減算する加減算手段と、前記加
減算手段の出力に基づいて送信信号を再生する再生手段
とを具備してなる符号分割多重通信装置である。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の符号分割多重通信装置において、前記受信手段が、前
記電波を受信し該受信した信号を中間周波数の信号に変
換するものであることを特徴とする。請求項3に記載の
発明は、請求項1に記載の符号分割多重通信装置におい
て、前記受信手段が、前記電波を受信し、該受信した電
波をベースバンド信号に変換することを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の符号分割多重通信装置において、前記
電流遅延手段を、前記拡散符号のチップ数の2倍の数の
電流フリップフロップから構成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の符号分割多
重通信装置において、前記電流フリップフロップを、入
力電流を第1のクロックパルスの立ち上がりでサンプル
し、前記第1のクロックパルスの立ち下がりでホールド
する第1のサンプル/ホールド回路と、入力電流を第2
のクロックパルスの立ち上がりでサンプルし、前記第2
のクロックパルスの立ち下がりでホールドする第2のサ
ンプル/ホールド回路とをシリアル接続して構成したこ
とを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の符号分割多重通信装置において、前記
加減算手段を、前記拡散符号を出力する拡散符号出力手
段と、前記拡散符号出力手段の出力に基づいて、前記電
流遅延手段の各出力を各々第1または第2の電流経路へ
接続して電流加算を行うスイッチ手段と、前記第1の電
流経路の電流から前記第2の電流経路の電流を減算する
減算手段とから構成したことを特徴とする。請求項7に
記載の発明は、請求項6に記載の符号分割多重通信装置
において、前記減算手段を、第1、第2のカーレントミ
ラー回路をシリアル接続して構成し、前記第1のカーレ
ントミラー回路の入力端へ前記第2の電流経路の電流を
供給し、前記第1のカーレントミラー回路の出力端およ
び前記第2のカーレントミラー回路の入力端へ前記第1
の電流経路の電流を供給し、前記第2のカーレントミラ
ー回路の出力端から出力を得るようにしたことを特徴と
する。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の符号分割多重通信装置において、前記
再生手段を、前記加減算手段の出力を電圧信号に変換す
る電流・電圧変換器と、前記電流・電圧変換器の出力を
積分して送信信号を再生する復調器とから構成したこと
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1)実施形態の説明 以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明
する。図2は本発明の一実施形態による符号分割多重通
信装置(受信側)の構成を示すブロック図である。この
図において、1は、アンテナであり、後に説明する送信
装置からの送信波を受信する。2は混合器であり、受信
した送信波と局部発振器3が出力する信号とを混合し、
IF(中間周波数)信号を出力する。4は、キャリア同
期検波器であり、混合器2の出力を同期検波する。5
は、相関器であり、PN(Pseudorandom Noise)符号発生
器6の発生するPN符号と、キャリア同期検波器の出力
との相関を取り、相関信号を出力する。このPN符号と
しては、m系列、Gold系列、直交系列、直交Gol
d系列、ウオルシュ関数から生成される直交系列などが
ある。7は積分器等を用いて構成された復調器であり、
相関器5の出力に基づいてベースバンドデータを復調す
る。
【0014】次に、図1を参照して、図2に示す相関器
5の構成を説明する。この相関器5は、従来の相関器と
異なり、スイッチドカーレント方式を用いており(Sw
itched Current Matched Fi
lter)、電流加算によって相関を検出するようにな
っている。図1において、101は、V/IC(Vol
tage/Current Converter)であ
り、端子T1から入力される信号Vinの電圧値を電流
値Iinに変換し、端子T2から出力する。
【0015】図3は、図1におけるV/IC101の構
成例を示す図である。この図において、OP1は(−)
端子と(+)端子との電圧差を増幅するオペアンプであ
り、(+)端子が端子T1に接続され、(−)端子が抵
抗R1を介して接地されている。M10は、電圧を電流
に変換する、抵抗R1を介してソース接地されたnチャ
ンネル型MOSトランジスタであり、ドレインが端子T
2に接続され、ゲートがオペアンプ1の出力端子へ接続
されている。本構成は、シンク形と呼ばれるV/Iコン
バータであるが、ソース形と呼ばれるV/Iコンバータ
を用いても良い。
【0016】次に、図1において、1021、1022、
・・・、102n(nは自然数)は、CDF/F(Curr
ent Delay Flip/Flop)であり、お
のおの端子T61〜T6nより入力する電流を、端子T7
1〜T7nへ入力されるクロックパルスのタイミングでサ
ンプリングして一時保持し、端子T81〜T8nへ入力さ
れるクロックパルスのタイミングで端子T91〜T9nお
よび端子T101〜T10nから出力する。
【0017】図4は、図1におけるCDF/F1021
(1022〜102nも同一構成)の構成の一例を示す図
である。このCDF/F1021は、電流を保持するサ
ンプルホールド回路SH1とSH2とで構成されてい
る。サンプルホールド回路SH1の構成において、M1
は、ソース接地のn型MOSトランジスタであり、ドレ
インが定電流源A1を介して電源Vddへ接続され、ゲ
ートがドレインに接続され、ソースが接地されている。
M2も同様にソース接地のn型MOSトランジスタであ
り、ドレインが定電流源A2を介して電源Vddへ接続
され、ゲートがスイッチSW1を介してn型MOSトラ
ンジスタM1のゲートに接続され、ソースが接地されて
いる。上記n型MOSトランジスタとは、いわゆるnチ
ャネルMOSFETのことである。また、p型MOSト
ランジスタとは、pチャネルMOSFETのことであ
る。これらn型MOSトランジスタおよびp型MOSト
ランジスタは、ゲートに電圧が印加されないとき、ドレ
イン/ソース間にほとんど電流の流れないというエンハ
ンスメント型MOSFETである。ゲートに電圧を印加
しないときにドレイン・ソース間に電流の流れるデプレ
ッション型MOSFETを用いても良いが、この場合に
は、一実施形態で示した動作特性が得られないという欠
点がある。
【0018】基本構成としては、ひとつのSample
& Hold回路、すなわち図4のサンプルホールド回
路SH1において、定電流源A1ならびにA2の電流値
は同一とする。n型MOSトンランジスタM1、M2の
「ゲート幅/ゲート長」比は同一とされている。また、
図4のサンプルホールド回路SH2において、定電流源
A3、A4、A5の電流値は同一とする。また、サンプ
ルホールド回路SH2のn型MOSトランジスタM3、
M4、M5の「ゲート幅/ゲート長比」は同一とする。
このようにすると、サンプルホールド回路SH1におけ
る入力電流Iinとサンプルホールド回路SH1の出力
電流Isの大きさの絶対値が等しくなる。また、サンプ
ルホールド回路SH2における入力電流Isと、端子T
91からの出力電流(Iout)と、端子T101からの
出力電流の大きさが等しくなる。 図1におけるスイッ
チSW1、SW2は、n型MOSトランジスタで構成す
ることができる。ゲート電圧に電源電圧Vddが印加さ
れたとき、n型MOSトランジスタのドレイン/ソース
は導通状態(ON)となり、ゲート電圧が零のとき、ソ
ース/ドレインは遮断状態(OFF)となる。後述する
図11におけるスイッチSW11、SW12、SW2
1、SW22も、これと同様にしてn型MOSトランジ
スタで構成することができる。
【0019】このように、ひとつのCDF/F内での電
流値を等しくすると、n個のCDF/Fを全て同じ回路
で構成できるので、回路設計が容易になる。電流源の電
流値や、各n型MOSトランジスタの「ゲート幅/ゲー
ト長比」を意識的に変えても良い。しかし、そのとき
は、各サンプルホールド回路SH1やSH2における入
力電流と出力電流との大きさが、電流源の電流値の大き
さやn型MOSトランジスタの「ゲート幅/ゲート長
比」によって変化するので、回路設計が複雑になる。
【0020】スイッチSW1は、端子T71から入力す
るクロックパルスW1が’1’のときオンし、クロック
パルスW1が’0’のときオフするスイッチであり、M
OSトランジスタによって構成されている。C1は、n
型MOSトランジスタM2のゲート/ソース間の寄生容
量を示している。クロックパルスW1が”1”のときに
は、具体的に電圧してVddが印加される。またクロッ
クパルスW1が”0”のときには、零電位とされる。こ
のようにすると、スイッチSW1およびSW2が、n型
MOSトランジスタから構成されている場合、クロック
パルスW1が”1”のとき、スイッチW1がオンとさ
れ、一方クロックパルスW1が”0”のときスイッチW
2がオフとされる。
【0021】サンプルホールド回路SH2の構成におい
て、M3は、ソース接地のn型MOSトランジスタであ
り、ドレインが定電流源A3を介して電源Vddへ接続
され、ゲートがドレインと接続され、ソースが接地され
ている。M4はソース接地のn型MOSトランジスタで
あり、ドレインが定電流源A4を介して電源Vddへ接
続され、ゲートがスイッチSW2を介してMOSトラン
ジスタM3に接続され、ソースが接地されている。M5
も同様にソース接地のn型MOSトランジスタであり、
ドレインが定電流源A5を介して電源Vddへ接続さ
れ、ゲートがMOSトランジスタM4のゲートに接続さ
れ、ソースが接地されている。
【0022】スイッチSW2は、端子T81から入力さ
れるクロックパルスW2が’1’のときオンし、信号W
2が’0’のときオフするスイッチであり、MOSトラ
ンジスタによって構成されている。C2は、MOSトラ
ンジスタM4のゲートおよびMOSトランジスタM5の
ゲートにおける寄生容量を示している。
【0023】n型MOSトランジスタM4のドレイン
は、端子T91に接続され、n型MOSトランジスタM
5のドレインは、端子T101へ接続されている。ま
た、n型MOSトランジスタM2のドレインと、n型M
OSトランジスタM3のドレインとが接続されている。
【0024】次に、図1における103はスイッチ回路
であり、端子T111〜T11nに入力される電流の経路
を端子T121〜T12nから入力される信号により、端
子13または端子14へ切り換える回路であり、アナロ
グスイッチ1041、1042、・・・、104nによって構
成されている。ここで、端子T121〜T12nへは、P
N符号発生器6(図2)から出力されるPN符号が印加
される。
【0025】図5は、図1におけるアナログスイッチ1
041(1042〜104nも同一構成)の構成を示す図
である。この図において、M20は、n型MOSトラン
ジスタであり、ドレインが端子T111へ接続され、ソ
ースが端子T131へ接続され、ゲートが端子T121に
接続されている。M211は、p型MOSトランジスタ
であり、ドレインが端子T111へ接続され、ソースが
端子T141へ接続され、ゲートが、上述した端子T1
21へ接続されている。
【0026】アナログスイッチの端子T131から端子
T13nは、共通接続され、図1に示すT13へ接続さ
れる。また、アナログスイッチの端子T141から端子
T14nは、共通接続され、図1に示すT14へ接続さ
れる。
【0027】次に、図1の105は、電流加算器であ
り、端子T15に流れ込む電流と、端子T16に流れ込
む電流を反転手段106によって反転した電流とを加算
し、この加算結果を出力端子T17へ出力する。言い換
えれば、端子T15に流れ込む電流から端子T16へ流
れ込む電流を減算し、その結果を出力端子T17へ出力
する。
【0028】図6は、図1における電流加算器105の
構成例を示す図である。この図において、M30は、ソ
ース接地のn型MOSトランジスタであり、ドレインが
定電流源A30を介して電源Vddへ接続されると共
に、端子T16へ接続され、ゲートがドレインと接続さ
れ、ソースが接地されている。M31は、ソース接地の
n型MOSトランジスタであり、ドレインが定電流源A
31を介して電源Vddへ接続されると共に、端子T1
5へ接続され、ゲートがMOSトランジスタM30のゲ
ートへ接続され、ソースが接地されている。
【0029】M32は、ソース接地のn型MOSトラン
ジスタであり、ドレインが定電流源A32を介して電源
Vddと接続されると共に、端子T15へ接続され、ゲ
ートがドレインへ接続され、ソースが接地されている。
M33は、ソース接地のn型MOSトランジスタであ
り、ドレインが定電流源A33を介して電源Vddへ接
続されると共に、端子T17へ接続され、ゲートがn型
MOSトランジスタM32のゲートへ接続され、ソース
が接地されている。ここで、定電流源A30〜A34の
電流値は同一である。また、上述したMOSトランジス
タM30、M31、定電流源A30、A31によって構
成される回路、また、MOSトランジスタM32、M3
3、定電流源A32、A33によって構成される回路は
各々カーレントミラー回路を構成している。
【0030】基本構成としては、電流源A30とA31
との電流値は等しく、n型MOSトランジスタM30と
M31との「ゲート幅/ゲート長比」は等しくする。同
様に、電流源A32とA33との電流値は等しく、n型
MOSトランジスタM32とM33との「ゲート幅/ゲ
ート長比」は等しくする。このようにすると、以下に示
す動作が行われる。
【0031】このような構成において、いま、端子T1
6から流れ込む電流をImとすると、端子T15からM
OSトランジスタM31へ流れ込む電流もImとなる。
この結果、端子T15から流れ込む全電流をIpとする
と、端子T15からMOSトランジスタM32に流れ込
む電流はIp−Imとなり、従って、出力端子T17か
ら外部方向へ出力される電流Ioutが−(Ip−I
m)となる。
【0032】電流源A30とA31との電流値、n型ト
ランジスタM30とM31との「ゲート幅/ゲート長
比」、電流源A32とA33の電流値、n型トランジス
タM32とM33との「ゲート幅/ゲート長比」を等し
くしない場合、出力電流は、一般に”−(αIp−βI
m)”となる。ここで、α、βは、各電流源の電流値と
各n型MOSトランジスタの「ゲート幅/ゲート長比」
とで決まる値である。
【0033】次に、図1の107は、I/VC(Cur
rent/Voltage Converter)であ
り、端子T18より入力される電流値を電圧値へ変換
し、端子T19より出力する。図7は、このI/VC1
07の構成例を示す図であり、この図においてOP2は
オペアンプ、R2はオペアンプOP2の(−)端子と出
力端との間に介挿された抵抗である。上述においては、
電流源として回路記号を用いて説明してきた。実際の回
路においては、図14(a)および(b)に示す構成の
ものを利用することができる。図14(a)は、図4、
図6、図11の電流源を含む回路部分を取り出したもの
である。この図において、M301は、n型MOSトラ
ンジスタであり、ソースが接地され、ゲートとドレイン
とが接続され、さらにドレインが電流源A301を介し
て電源Vddに接続されている。図14(b)は、図1
4(a)に示す電流源A301の具体的な回路を示す図
である。この図において、M302は、n型MOSトラ
ンジスタであり、図14(a)に示すM301と同一構
成とされている。M303は、p型MOSトランジスタ
であり、ドレインがM302のドレインと接続され、ソ
ースがVddに接続されている。このような構成におい
て、M303のゲートに適当な電圧VEEが印加される
と、p型MOSトランジスタM303は電流源として動
作する。電流源の電流Jは、p型MOS型トランジスタ
の「ゲート長」、「ゲート幅/ゲート長比」、およびゲ
ート電圧から決定される。回路が構成された後に、電流
源の電流Jの値を制御する場合には、ゲート電圧VEE
を可変することにより、制御可能である。
【0034】次に、図1、図2および図8を参照して上
記一実施形態の動作の説明を行う。図8は、スペクトル
拡散された送信波の復調処理を示す図である。まず、図
2のアンテナ1は、スペクトル拡散変調され、さらに搬
送波に乗せられた送信波を受信する。受信した図8
(イ)に示す送信波について、図9を用いて説明する。
図9は、スペクトル拡散変調の処理の流れ説明するため
の波形図である。
【0035】図9に示すデータパケットは128チップ
で構成されている。まず、図9(イ)に示すベースバン
ドデータ’1’を送信する場合、図9(ロ)に示すPN
符号と、ベースバンドデータ’1’との乗算を行う。こ
こで、PN符号とは、擬似雑音符号のことをいい、この
PN符号としては、m系列符号、Gold符号、直交m
系列符号、直交Gold符号、ウォルシュ関数から生成
される直交符号などが知られている。特に、直交符号の
場合、以下のような特性を持つ。自己相関関数は、位相
差が零のとき相関値が最大値となる。また、相互相関関
数は、位相差が零の時、相関値が零になる。このような
特徴を有しているため、直交符号は、CDMAにおける
チャネル分割に適した符号であるといえる。本一実施形
態による相関器5では、スイッチマトリックス103に
加えられるT121からT12nの信号によりいかなる
符号に対しても相関操作を行うことができる。そして、
この乗算処理で拡散変調された図9(ハ)の信号と、図
9(ホ)に示す搬送波とを乗算処理することで、図9
(ニ)に示すスペクトル拡散された送信波が得られる。
【0036】また、たとえば、ベースバンドデータ’
0’を送信する場合は、拡散変調されたデータは、図9
(ハ)に示す波形に対して、逆位相の波形が得られる。
そして、この図9(ハ)と逆位相の波形と、図9(ホ)
に示す搬送波との乗算処理が行われ、データ’0’の送
信波が作成される。
【0037】次に、図2のアンテナ1から入力された図
8(イ)に示す送信波は、混合器2において局部発信器
3が出力する周波数の信号と混合され、搬送波と前記信
号との差の周波数であるIF(中間周波数)信号とな
る。そして、キャリア同期検波器4によりこのIF信号
が検波され、図9(ロ)に示すPN符号とベースバンド
データとに基づく信号に変換される。そして、このキャ
リア同期検波器4の出力信号は、相関器5により、PN
符号発生器6の発生するPN符号と相関がとられる。こ
こで、PN符号発生器6が出力するPN符号は勿論、上
述した送信時におけるPN符号と同一である。
【0038】次に、図1に示す相関器5の動作を詳細に
説明する。まず、キャリア同期検波器4から出力される
拡散変調されたデータ(図8(ロ)参照)は、端子T1
からV/IC101へ入力され、このV/IC101に
よって電流に変換され、CDF/F1021へ順次出力
される。そして、このV/IC101から出力された電
流データは、クロックパルスW1およびW2に基づい
て、CDF/F1021〜CDF/F102nへ順次シフ
トされつつ読み込まれる。
【0039】ここで、図4および図10を用いて、CD
F/F1021〜102nの動作を詳細に説明する。図1
0は、CDF/F1021の動作を示すタイミングチャ
ートであり、クロックパルスW2はクロックパルスW1
の位相を反転したクロックパルスである。一般的には、
クロックパルスW1とW2とは’1’の状態がオーバー
ラップしない状態となっていれば良い。
【0040】まず、図10に示す時刻t1よりわずか前
の時点において、V/IC101からCDF/F102
1に流れ込む電流が、図10(ハ)に示す電流Iinで
あったとする。この電流Iinは、端子T61からMO
SトランジスタM1のドレインへ入力され、MOSトラ
ンジスタM1に流れる電流値は、定電流源A1〜A5の
電流値を各々Jとすると、「J+Iin」となる。そし
て、時刻t1において、図10(イ)に示すクロックパ
ルスW1が’1’となり、図10(ロ)に示すクロック
パルスW2が’0’となると、スイッチSW1(図4)
が閉じることにより、MOSトランジスタM1のゲート
と、MOSトランジスタM2のゲートとが短絡される。
また、スイッチSW2が、オープンとなり、MOSトラ
ンジスタM3のゲートと、MOSトランジスタM4のゲ
ートとは、切り放された状態となる。
【0041】そして、スイッチSW1が’1’となる
と、MOSトランジスタM1とM2とが、カレントミラ
ー回路を構成し、MOSトランジスタM2には、MOS
トランジスタM1と同じ電流「J+Iin」が流れる。
これにより、MOSトランジスタM2のドレイン側から
MOSトランジスタM3のドレイン側へ流れる電流Is
(図4参照)は、Is=−Iinとなり(図10(ニ)
参照)、MOSトランジスタM3の電流が「J−Ii
n」となる。またこの時、MOSトランジスタM2のゲ
ート/ソース間の寄生容量C1が充電される。上述した
過程が、電流サンプリングの過程である。
【0042】次に、時刻t2において、クロックパルス
W1が’0’、クロックパルスW2が’1’となると、
スイッチSW1が、オープンとなり、MOSトランジス
タM1のゲートと、MOSトランジスタM2のゲート
が、切り放された状態となる。この時、MOSトランジ
スタM2の電流は、寄生容量C1により保持され、した
がっって、電流Isの値も「−Iin」に保持される。
この過程が電流ホールドの過程である。
【0043】一方、時刻t2において、スイッチSW2
が閉じると、MOSトランジスタM3のゲートとMOS
トランジスタM4およびM5のゲートとは短絡される。
これにより、MOSトランジスタM4およびM5に流れ
る電流はMOSトランジスタM3の電流と同じ電流「J
−Iin」となる。この結果、電流Iout(図4)
は、図10(ホ)に示すように、電流Iinとなり、こ
の電流Ioutが端子T91から出力される。端子T1
01から出力される電流も同じである。またこの時、M
OSトランジスタM4、M5のゲート/ソース間の寄生
容量C2が充電される。
【0044】次に、時刻t3において、クロックパルス
W1が’1’、クロックパルスW2が’0’となると、
次の電流データがサンプルホールド回路SH1に読み込
まれる。またこの時、スイッチSW2が’0’となる
が、出力電流Ioutは寄生容量C2によって保持され
る。
【0045】上述したサンプリングと保持との処理が逐
次行われ、これにより、端子T1へ入力されたPN符号
の各チップ値に対応する電流値が、CDF/F1021
〜102nに順次セットされる。
【0046】次に、CDF/F1021〜102nから各
々出力された電流は、スイッチ回路103によって電流
加算器105の端子T15または端子T16へ集められ
る。すなわち、電流加算が行われる。いま、例えば、C
DF/Fの数が10であり、PN符号が’111111
0000’であったとすると、CDF/F1021〜1
026の出力電流がスイッチ回路103を介して端子T
15へ流れ込み、CDF/F1027〜10210の出力
電流がスイッチ回路103を介して端子T16へ流れ込
む。したがって、端子T15へは、CDF/F1021
〜1026の各出力電流の和の電流が流れ込み、端子T
16へは、CDF/F1027〜10210の各出力電流
の和の電流が流れ込む。
【0047】そして、電流加算器105において、端子
T15の電流と、端子T16の電流を反転した電流とが
加算され、その結果が端子T17から出力される。した
がって、上記の例によれば、CDF/F1021〜10
210にPN符号と同じ電流データ’111111000
0’がセットされた時、電流加算器105の出力電流が
ピーク値となり(図8(ハ)参照)、したがって、I/
VC107からピーク電圧が出力される。
【0048】すなわち、図1の相関器5は、PN符号発
生器6(図2)から出力されているPN符号と同位相の
データがCDF/F1021〜102nにセットされた時
正のピーク値を出力し、逆位相のデータがセットされた
時負のピーク値を出力する。すなわち、PN拡散変調さ
れたベースバンドデータ’1’がCDF/F1021〜
102nによって受信された時正のピークを出力し、’
0’の時負のピークを出力する。そして、このピーク値
が復調器7(図2)において積分され、もとのベースバ
ンドデータに戻される。
【0049】(2)上記実施形態の効果 上述した実施形態による電流加算型相関器5は、従来の
Siプロセスを用いたCMOS・LSI・ディジタルマ
ッチドフィルタに比較し、回路の簡略化、高速化、低消
費電力化の点で顕著な効果を得ることができる。以下、
コンピュータシミュレーションに基づく両者の比較結果
を示す。
【0050】 CMOS・LSI・ディジタル 電流加算型 マッチドフィルタ 相関器 (128チップ・7ビット) (128チップ・S/N40dB ) (1)トランジスタ数 加算部 75,770 8*1 遅延部 50,176 3,584*2 合計 125,946 3,592 (2)最高動作周波数 100MHz 4.46GHz (3)消費電力 180mW(100MHz) 202mW(4.46GHz) *1加算部・・・電流加算器105 *2遅延部・・・CDF/F1021〜102n及びスイッチ回路103
【0051】ここで、CMOS・LSIディジタルマッ
チドフィルタについて、(128チップ・7ビット)と
は、PN符号の符号長が128チップであり、CMOS
ディジタルマッチドフィルタ前段のA/Dコンバータの
量子化ビット数が7ビットであることを意味する。サン
プリングは、ダブルサンプリングとしている。すなわ
ち、チップレートの2倍の周波数で、マッチドフィルタ
への入力信号をサンプリングしている。CMOS・LS
Iディジタルマッチドフィルタの最高動作周波数は10
0MHzであった。
【0052】これは、チップレートとして、50Mcp
s(mega chip persecond)の受信
信号の相関操作をできることを意味する。CMOS・L
SIディジタルマッチドフィルタの消費電力は、電源電
圧1.8V、100MHzのクロックで動作させたとき
の消費電力である。消費電力は、動作クロック周波数に
比例して増加する。なお、ここで示した最高動作周波数
ならびに消費電力は、デザインルール0.2μmのCM
OSプロセスを用いたときの回路の値である。
【0053】ここで、電流加算型相関器について(12
8チップ・S/N 40dB)とは、PN符号の符号長
が128チップであることを意味する。サンプリング
は、ダブルサンプリングとしている。すなわち、チップ
レートの2倍の周波数でマッチドフィルタへの入力信号
をサンプリングしている。電流加算型相関器の最高動作
周波数は、4.46GHzであった。これは、回路のカ
ットオフ周波数であり、最高動作クロック周波数に相当
する。
【0054】ダブルサンプリングであるので、最大動作
チップレートは、4.46GHzの半分の2.23Gc
psとなる。チップレートとして、50Mcps(me
gachip per second)の受信信号の相
関操作ができることを意味する。電流加算型相関器の場
合、消費電力は、相関器の動作クロック周波数に依存し
ない一定値である。ここで、動作周波数ならびに消費電
力は、デザインルール0.2μmのCMOSプロセスを
用い、動作電源電圧を1.0Vとしたときの値である。
【0055】このように、上記実施形態による相関器
は、従来のCMOS・LSI・マッチドフィルタに比較
し、まず、トランジスタ数を大幅に減らすことができ
る。この結果、LSI作成時において、LSIのチップ
面積を小さくすることができ、価格を安くすることがで
きる。また、従来のマッチドフィルタは、特に加算部に
多くのトランジスタが必要であり、このため、動作速度
が100MHzまでしか得ることができず、RF,IF
帯のマッチングは不可能である。これに対し、上記実施
態様の相関器は、電流加算を用いているため、加算部の
回路が極めて簡単であり、この結果4.46GHzとい
う速い動作速度を得ることができ、これにより、RF、
IF帯のマッチングをとることが可能となる。
【0056】また、従来のマッチドフィルタは、動作周
波数が高くなるほど消費電力が大きくなる。このため、
仮に1GHzのクロック周波数で動作したとすると消費
電力が1.8Wにもなってしまう。これに対し、上記実
施形態の相関器は、電流加算を用いているため、周波数
によって消費電力が変わることがなく、4GHz以上で
動作させても200mWの電力消費で済む利点がある。
さらに、上記実施形態による相関器は、LSI化する場
合に、通常のスタンダードLSIプロセスで作成するこ
とができる利点もある。
【0057】スイッチドキャパシタンスを利用したアナ
ログマッチドフィルタでは、非常に厳密値をもつ容量を
LSIプロセスに導入しなければならないが、本電流加
算型マッチドフィルタでは、いわゆるASICベンダー
が通常供給しているスタンダードSiプロセスを利用し
て全ての回路を構成できる。
【0058】(3)他の実施形態 図11は図1におけるCDF/F1021〜102nの他
の構成例を示す回路図である。この図において、M50
は、ソース接地のn型MOSトランジスタであり、ドレ
インが定電流源A51を介し電源Vddへ接続され、ゲ
ートがスイッチSW12を介してドレインへ接続されて
いる。n型MOSトランジスタM50のドレインは、ス
イッチSW11を介し端子T61へ接続されている。
【0059】M51は、ソース接地のn型MOSトラン
ジスタであり、ドレインが定電流源A52を介して電源
Vddへ接続され、ゲートがスイッチSW22を介して
ドレインへ接続されている。n型MOSトランジスタM
51のドレインは、スイッチSW21を介して、n型M
OSトランジスタM50のドレインへ接続されると共
に、端子T91へ接続されている。M52は、ソース接
地のn型MOSトランジスタであり、ドレインが定電流
源A53を介して電源Vddへ接続され、ゲートが、n
型MOSトランジスタM51のゲートへ接続されてい
る。n型MOSトランジスタのドレインは、端子T10
1へ接続されている。
【0060】次に、図11に示すCDF/Fの動作を、
図13を参照して説明する。なお、定電流源A51〜A
53の電流をJとする。まず、時刻t1において、図1
3(イ)に示すクロックパルスW1が’1’となり、図
13(ロ)に示すクロックパルスW2が’0’となる
と、スイッチSW11とスイッチSW12とがクローズ
となり、端子T61から入力される図13(ハ)に示
す、電流Iinがn型MOSトランジスタM50のドレ
インへ供給される。そして、n型MOSトランジスタM
50に流れる電流は、定電流源A51の供給する電流
と、電流Iinとの合計電流「J+Iin」となる。
【0061】次に、時刻t2において、クロックパルス
W1が’0’となり、クロックパルスW2が’1’とな
ると、スイッチSW11、SW12がオープン、スイッ
チSW21、SW22クローズとなる。この時、n型M
OSトランジスタM50のゲート/ソース間寄生容量に
よって、トランジスタM50の電流は「J+Iin」に
保持されている。従って、Isは、「−Iin」とな
る。この結果、MOSトランジスタM51の電流は、
「J−Iin」となる。MOSトランジスタM52の電
流も同様に、「J−Iin」となる。
【0062】次に、時刻t3において、クロックパルス
W1が’1’W2が’0’となると、再びスイッチSW
11、SW12がクローズ、スイッチSW21、SW2
2がオープンとなる。この時、MOSトランジスタM5
1およびM52の電流「J−Iin」は、そのゲート/
ソース間の寄生容量によって保持され、この結果、定電
流源A52から端子T91へ電流Ioutとして電流I
inが流れる。またこの時、MOSトランジスタM52
のドレインから端子T101へも同様に電流Iinが流
れる。上述した図11の回路によれば、前述した図4の
回路に比較し定電流源の数を減らすことができる。
【0063】図12は本発明の他の実施形態による符号
分割多重通信装置(受信側)の構成を示すブロック図で
ある。この図において、201は、アンテナであり、図
に示されていない送信器からの送信波を受信する。20
2は、混合器であり、受信した送信波と、局部発振器3
の発振する信号波とを混合し、IF信号を出力する。2
04は、図1に示す相関器5と同様に構成された相関器
であり、プログラマブルなPN符号発生器205の発生
するPN符号と、IF信号との相関をとり、相関信号を
出力する。206は、復調器であり、入力された相関信
号を基にベースバンド信号を再生する。なお、図2に示
す相関器5をM個並列に設け、端子T1の前に量子化ビ
ット数がMビットのA/Dコンバータを接続し、端子T
19の後ろにMビットD/Aコンバータを接続すること
で、ディジタル相関器として構成することも可能であ
る。
【0064】図12に示すようにIF(Interme
diate Frequency)帯で利用するとき
は、以下のように設計をする。問題は、CDF/Fの数
と動作クロック周波数である。IF周波数をfIF、チッ
プ長をN、チップレートをCchip、サンプリング係数を
Msとすると、 [CDF/Fの数]=( N × fIF × Ms )
÷ Cchip で与えられる。ここで、サンプリング係数Msは、ダブ
ルサンプリングの時は2となる。IF周波数(fIF)を
200MHz、チップ長(N)を128、チップレート
(Cchip)を50Mcpsとして、ダブルサンプリング
(Ms=2)とすると、CDF/Fの数は、 (128×200[MHz]×2)÷50[Mcps]
= 1024 となる。
【0065】この場合、サンプリング周波数は、ダブル
サンプリングなので、200MHzの2倍の400MH
zでサンプリングする必要がある。本発明による電流加
算型相関器の最高動作クロック周波数は、各CDF/F
の動作速度で律速される。加算回路は、CDF/Fの段
数が増加しても、動作周波数に影響を与えない。従っ
て、上記のようにCDF/Fの数が1024と増加して
も、4.46GHzまでの高速動作が可能である。従っ
て、400MHzでのサンプリングは十分可能である。
一方、従来のCMOS・LSIディジタルマッチドフィ
ルタでは、たとえ0.2μmプロセスを利用しても、加
算回路で速度が律速し、100MHz程度でしかサンプ
リングできない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果を得ることができる。 (1)長い拡散符号に対応することができる。 (2)拡散符号の変更を容易に行うことができ、プログラ
マビリティが優れている。 (3)動作速度が速く、RF,IF帯においても動作させ
ることができる。 (4)消費電力が少なく、携帯用端末として好適である。 (5)LSI化する場合に特別のプロセスを必要とせず、
スタンダードSiプロセスによってLSIを製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による符号分割多重通信
装置における相関器の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態による符号分割多重通信
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1におけるV/IC101の構成を示す回
路図である。
【図4】 図1におけるCDF/F1021の構成を示
す回路図である。
【図5】 図1におけるアナログスイッチ1041の構
成を示す回路図である。
【図6】 図1における電流加算器105の構成を示す
回路図である。
【図7】 図1におけるV/IC107の構成を示す回
路図である。
【図8】 本発明の一実施形態による符号分割多重通信
装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】 スペクトル拡散通信の送信波を示すタイミン
グチャートである。
【図10】 CDF/Fの動作を示すタイミングチャー
トである。
【図11】 図1におけるCDF/Fの他の構成を示す
回路図である。
【図12】 本発明の第2の実施形態による符号分割多
重通信装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 図11に示すCDF/Fの動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図14】 本実施形態における電流源の具体的構成を
示す図である。
【符号の説明】
1、201 アンテナ 2、202 混合器 3、203 局部発信器 4 キャリア同期検波器 5、204 相関器 6、205 PN符号発生器 7、206 復調器 8、207 端子 101 V/IC 1021〜102n CDF/F 103 スイッチ回路 105 電流加算器 107 I/VC M1、M2、M3、M4、M5、M10 n型MOSト
ランジスタ M20、M30、M31、M32、M33 n型MOS
トランジスタ M21 p型MOSトランジスタ M50、M51、M52 n型MOSトランジスタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−107271(JP,A) 特開 平9−162780(JP,A) 特開 昭58−133065(JP,A) 特開 平6−97775(JP,A) 藤田康仁、益一哉、坪内和夫,次世代 Siプロセスを用いたDigital Matched Filterの検討, 電子情報通信学会技術研究報告,日本, 社団法人電子情報通信学会,1997年3月 18日,Vol.96 No.590,p.19 −24 John B.Hughes,Ken neth W.Moulding,Ju dith Richardson,Jo hn Bennett,Automat ed design of switc hed−current filter s,IEEE JOUNAL OF S OLID−STATE CIRCUIT S,1996年7月,VOL.31 NO. 7,p.898−907 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電波を受信して電気信号に変換する受信手
    段と、 前記電気信号を電流信号に変換する電圧・電流変換手段
    と、クロックパルスのタイミングで前記電流信号を読み込ん
    で一時保持するとともに、この保持した電流信号を前記
    クロックパルスのタイミングで順次次段に伝達すること
    で前記読み込んだ電流信号の出力を遅延させる複数の
    流遅延手段と、 前記複数の電流遅延手段の各出力電流を拡散符号に従っ
    て加減算する加減算手段と、 前記加減算手段の出力に基づいて送信信号を再生する再
    生手段と、 を具備してなる符号分割多重通信装置。
  2. 【請求項2】 前記受信手段は、前記電波を受信し、該
    受信した信号を中間周波数の信号に変換することを特徴
    とする請求項1に記載の符号分割多重通信装置。
  3. 【請求項3】 前記受信手段は、前記電波を受信し、該
    受信した電波をベースバンド信号に変換することを特徴
    とする請求項1に記載の符号分割多重通信装置。
  4. 【請求項4】 前記電流遅延手段は、前記拡散符号のチ
    ップ数の2倍の数の電流フリップフロップから構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の符号分割多重通信装置。
  5. 【請求項5】 前記電流フリップフロップは、入力電流
    を第1のクロックパルスの立ち上がりでサンプルし、前
    記第1のクロックパルスの立ち下がりでホールドする第
    1のサンプル/ホールド回路と、入力電流を第2のクロ
    ックパルスの立ち上がりでサンプルし、前記第2のクロ
    ックパルスの立ち下がりでホールドする第2のサンプル
    /ホールド回路とをシリアル接続して構成されることを
    特徴とする請求項4に記載の符号分割多重通信装置。
  6. 【請求項6】 前記加減算手段は、前記拡散符号を出力
    する拡散符号出力手段と、前記拡散符号出力手段の出力
    に基づいて、前記電流遅延手段の各出力を各々第1また
    は第2の電流経路へ接続して電流加算を行うスイッチ手
    段と、前記第1の電流経路の電流から前記第2の電流経
    路の電流を減算する減算手段とからなる請求項1〜3の
    いずれかに記載の符号分割多重通信装置。
  7. 【請求項7】 前記減算手段は、第1、第2のカーレン
    トミラー回路をシリアル接続し、前記第1のカーレント
    ミラー回路の入力端へ前記第2の電流経路の電流を供給
    し、前記第1のカーレントミラー回路の出力端および前
    記第2のカーレントミラー回路の入力端へ前記第1の電
    流経路の電流を供給し、前記第2のカーレントミラー回
    路の出力端から出力を得ることを特徴とする請求項6に
    記載の符号分割多重通信装置。
  8. 【請求項8】 前記再生手段は、前記加減算手段の出力
    を電圧信号に変換する電流・電圧変換器と、前記電流・
    電圧変換器の出力を積分して送信信号を再生する復調器
    とからなる請求項1〜3のいずれかに記載の符号分割多
    重通信装置。
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