JP3250369B2 - 光学式位置検出装置用の光源及び位置検出方法 - Google Patents

光学式位置検出装置用の光源及び位置検出方法

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JP3250369B2
JP3250369B2 JP08388294A JP8388294A JP3250369B2 JP 3250369 B2 JP3250369 B2 JP 3250369B2 JP 08388294 A JP08388294 A JP 08388294A JP 8388294 A JP8388294 A JP 8388294A JP 3250369 B2 JP3250369 B2 JP 3250369B2
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体露光装置におけ
るウエハステージの位置を検出するための光学式位置検
出装置に用いられる位置検出装置用の光源、及びウエハ
ステージの位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置にはウエハステージ(所
謂XYステージ)が備えられている。X方向及びY方向
への直線移動の組み合わせによってウエハステージを移
動させることにより、ウエハを載置したウエハステージ
を所定の位置に高速且つ高精度に移動させることができ
る。ウエハステージ移動機構は、例えば、DCサーボモ
ータ、及びウエハステージに連結されたボールネジから
成り、DCサーボモータの回転をボールネジに伝達し、
ウエハステージを移動させる。図7に模式的に示すよう
に、ウエハステージ65にはバーミラー66が取り付け
られている。
【0003】ウエハステージ65の位置は、光学式位置
検出装置によって計測される。光学式位置検出装置は、
例えばレーザ干渉計、より具体的にはプレーンミラー干
渉計50、及びレシーバ(受光装置)51から構成され
ている。このタイプの干渉計においては、He−Neレ
ーザやArレーザから成る光学式位置検出装置用のレー
ザ光源から射出された波長λのレーザ光(周波数をfと
する)が、プレーンミラー干渉計50からウエハステー
ジ65に設けられたバーミラー66に照射される。バー
ミラー66からの反射光は、ウエハステージ65の移動
速度に応じてドップラーシフトした周波数を有し、プレ
ーンミラー干渉計50、ハーフミラー52を介してレシ
ーバ(受光装置)51に達する。尚、ウエハステージ6
5の移動速度をv、光速をcとした場合、ドップラーシ
フトしたレーザ光の周波数変化量Δfは、 Δf=(v/c)f で表わすことができる。レシーバ51からこのΔに基
づいた電気信号が出力され、この出力に基づき、ウエハ
ステージの相対的な位置が決定される。この決定された
ウエハステージ65の相対的な位置と目標位置との偏差
量が0若しくは一定の値に入るように、DCサーボモー
タ(図示せず)が制御される。
【0004】半導体露光装置においては、ウエハを所定
の位置に配置するために、ウエハステージ65をX方向
及びY方向へ直線移動させる。ウエハステージ65の粗
動中、光学式位置検出装置によってウエハステージ65
の相対的な位置を常に計測する。そして、ウエハステー
ジ65の現在位置と目標位置との偏差量が所定の値とな
ったならば、ウエハステージ65を停止させる。実際に
は、ウエハステージ65を停止させても、停止したウエ
ハステージの位置は、慣性に起因して目標位置からずれ
る。それ故、このずれ量が0若しくは所定の値の範囲に
入るまで、ウエハステージ移動機構によってウエハステ
ージ65を微動させる。尚、このようなウエハステージ
の位置調整方法は、通常、クローズドループ法と呼ばれ
ている。一方、ウエハステージを1回若しくは所定の回
数だけ微動させて、ウエハステージの位置調整を完了さ
せてしまう方法もある。このような方法は、オープンル
ープ法と呼ばれている。ウエハステージの微動量と、最
終的なウエハステージの位置と目標位置の偏差量の関係
が実績的に把握されている場合には、このオープンルー
プ法は有効な方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式位置検出
装置においては、上述したように、He−Neレーザや
Arレーザから成る光学式位置検出装置用のレーザ光源
が用いられている。一方、半導体露光装置には、図7に
示すように、レーザ光源から成る露光光源が備えられて
いる。このように、従来の半導体露光装置においては2
組のレーザ光源が必要とされ、装置が複雑になると同時
に、煩雑な保守が必要とされるという問題がある。ま
た、ウエハステージ65の相対的な位置を一層正確に計
測するためには、周波数の高い(即ち、波長の短い)レ
ーザ光を射出し得るレーザ光源を用いることが望まし
い。
【0006】従って、本発明の第1の目的は、独立した
光学式位置検出装置用の光源を不要とする光学式位置検
出装置用の光源を提供することにある。本発明の第2の
目的は、第1の目的に加えて、従来よりも一層高精度で
ウエハステージの位置を計測することができる光学式位
置検出装置用の光源を提供することにある。本発明の第
3の目的は、従来よりも一層高精度でウエハステージを
所定の位置に配置することを可能にする、半導体露光装
置におけるウエハステージの位置を検出する位置検出方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明の第1の態様に係る光学式位置検出装
置用の光源は、半導体露光装置におけるウエハステージ
の位置を検出するための光学式位置検出装置に用いられ
る。この光学式位置検出装置用の光源は、半導体露光装
置用の露光光源を兼ね、且つ、露光光源からのレーザ光
の一部を取り出すための光路分割手段を含む。露光光源
は、(イ)レーザダイオード、Nd:YAGから成る固
体レーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成された、
波長λの第2高調波を射出し得るレーザ光源と、(ロ)
非線形光学結晶素子及び光共振器から成り、該レーザ光
源から射出された波長λのレーザ光が入射され、そして
この入射光の第2高調波に基づいた波長λ’のレーザ
光、及び波長λのレーザ光を射出し得る第2高調波発生
装置と、(ハ)該光共振器の共振器長を制御するための
共振器長制御装置から成る。そして、光路分割手段によ
って取り出された波長λのレーザ光を用いて光学式位置
検出装置によりウエハステージの位置を検出することを
特徴とする。
【0008】本発明の第1の態様に係る光学式位置検出
装置用の光源においては、光路分割手段をバンドパスフ
ィルターから構成し、第2高調波発生装置から射出され
た波長λのレーザ光を光路分割手段によって取り出すこ
とができる。あるいは又、光路分割手段をハーフミラー
又はビームスプリッターから構成し、レーザ光源から射
出された波長λのレーザ光の一部を光路分割手段によっ
て取り出すことができる。
【0009】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係る光学式位置検出装置用の光源におい
ては、ハーフミラー又はビームスプリッターから成る第
2の光路分割手段が更に備えられており、光路分割手段
はバンドパスフィルターから成り、光路分割手段によっ
て、第2高調波発生装置から射出されたレーザ光の内、
波長λのレーザ光が取り出され、第2の光路分割手段に
よって、第2高調波発生装置から射出されたレーザ光の
内、波長λ’のレーザ光の一部が取り出され、これらの
波長λ及び波長λ’のレーザ光を用いて光学式位置検出
装置によりウエハステージの位置を検出することを特徴
とする。
【0010】上記の第3の目的を達成するための本発明
の半導体露光装置におけるウエハステージの位置を検出
する位置検出方法は、波長λのレーザ光でウエハステー
ジの位置を検出しながらウエハステージを粗動させて、
所望の位置の近傍にウエハステージを移動させた後、波
長λ’(但しλ’<λ)のレーザ光でウエハステージの
位置を検出しながらウエハステージを微動させて、所望
の位置にウエハステージを配置する工程から成ることを
特徴とする。
【0011】本発明の位置検出方法においては、レーザ
光を、半導体露光装置用の露光光源から射出されたレー
ザ光の一部とすることができる。この場合、波長が、λ
=2λ’の関係を満たすレーザ光を用いることが好まし
い。
【0012】
【作用】本発明の光学式位置検出装置用の光源は、半導
体露光装置用の露光光源を兼ねているので、従来技術の
ように、2つのレーザ光源を必要とすることがない。第
2高調波発生装置からは、波長λ’のレーザ光及び波長
λのレーザ光が射出される。そして、波長λ’のレーザ
光が、ウエハに形成されたレジストを露光するために供
される。波長λにも依るが、波長λのレーザ光によって
は、ウエハに形成されたレジストが露光されない。従っ
て、レジストの露光中に、光学式位置検出装置のための
光源として波長λのレーザ光を取り出したとしても、半
導体露光装置用の露光光源としての効率が低下すること
はない。本発明の第2の態様に係る光学式位置検出装置
用の光源においては、波長λ’のレーザ光の一部を光学
式位置検出装置のための光源として用いるが、この光量
は微々たるものであり、半導体露光装置用の露光光源と
しての効率が大幅に低下することはない。
【0013】本発明の第2の態様に係る光学式位置検出
装置用の光源、及び本発明の位置検出方法においては、
波長λ’のレーザ光の一部及び波長λのレーザ光を光学
式位置検出装置のための光源として用いる。このように
2種類の波長のレーザ光を用いることによって、Δf=
(v/c)fの式からも明らかなように、高い精度でウ
エハステージの位置を計測することが可能になる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0015】(実施例1)実施例1の光学式位置検出装
置用の光源は、本発明の第1の態様の光学式位置検出装
置用の光源に関する。実施例1における光学式位置検出
装置用の光源、光学式位置検出装置、及び半導体露光装
置の原理図を図1に示す。実施例1の光学式位置検出装
置用の光源は、半導体露光装置用の露光光源を兼ね、且
つ、この露光光源からのレーザ光の一部を取り出すため
の光路分割手段40を含んでいる。
【0016】この露光光源は、レーザ光源10と、第2
高調波発生装置20と、共振器長制御装置30から構成
されている。図2に概要図を示すように、レーザ光源1
0は、レーザダイオード11と、Nd:YAGから成る
固体レーザ媒質12及び非線形光学結晶素子13から構
成されており、波長λの第2高調波を射出することがで
きる。第2高調波発生装置20は、非線形光学結晶素子
21及び光共振器22から構成されており、レーザ光源
10から射出された波長λのレーザ光が入射され、そし
てこの入射光の第2高調波に基づいた波長λ’のレーザ
光、及び波長λのレーザ光を射出する。共振器長制御装
置30は、光共振器22の共振器長を制御する。
【0017】光路分割手段40によって取り出された波
長λのレーザ光を光学式位置検出装置のための光源とし
て用いる。実施例1の光学式位置検出装置用の光源にお
いては、光路分割手段40をバンドパスフィルターから
構成し、第2高調波発生装置20から射出されたレーザ
光(波長はλ’及びλ)の内、波長λのレーザ光を光路
分割手段40によって取り出し、この波長λのレーザ光
を用いて光学式位置検出装置によりウエハステージ65
の位置を検出する。
【0018】第2高調波発生装置20から射出された波
長λ’のレーザ光は、反射鏡60を介してレチクル61
を照射し、レチクル61に形成されたパターンを縮小投
影レンズ62を介してウエハ63上に形成されたレジス
ト64に転写する。レチクル61に形成されたパターン
は、レジスト64上に形成すべきパターンが例えば5倍
に拡大されたものである。縮小投影レンズ62は、入射
したレーザ光を透過し、例えば1/5に縮小した光学像
をウエハ63に形成されたレジスト64に投影する。こ
れによって、レジスト64には微細パターンが形成され
る。
【0019】ウエハ63はウエハチャック(図示せず)
に載置される。このウエハチャックはウエハステージ6
5に取り付けられている。ウエハステージ65にはバー
ミラー66が取り付けられている。尚、図1においては
一方向(例えばX方向)のバーミラーのみを図示した
が、バーミラーは他の方向(例えばY方向)にも取り付
けられている。ウエハステージ65は図示しない従来の
ウエハステージ移動機構によってX方向及びY方向に移
動される。ウエハステージ移動機構は、DCサーボモー
タ、及びウエハステージに連結されたボールネジから成
り、DCサーボモータの回転をボールネジに伝達し、ウ
エハステージを移動させる。
【0020】光学式位置検出装置は、例えば、プレーン
ミラー干渉計50、レシーバ(受光装置)51及びハー
フミラー52から構成されている。プレーンミラー干渉
計50は、偏光ビームスプリッターと、2つのコーナー
キューブ反射器と、1/4波長板が組み合わされた公知
の干渉計である。レシーバ51は、例えばフォトダイオ
ードから構成することができる。尚、光学式位置検出装
置はウエハステージのX方向の移動及びY方向の移動を
検出するために、2組配設されている。
【0021】ウエハステージ65の位置の計測のため
に、第2高調波発生装置20から射出され、バンドパス
フィルターから成る光路分割手段40によって取り出さ
れ、ハーフミラー52、プレーンミラー干渉計50を経
由した波長λ(周波数f)のレーザ光でバーミラー66
を照射する。バーミラー66はウエハステージ65と共
に移動しているので、バーミラー66で反射されたレー
ザ光にはドップラーシフトが発生する。尚、通常、バー
ミラー66で反射されプレーンミラー干渉計50に入射
したレーザ光は、プレーンミラー干渉計50から再びバ
ーミラー66に向けて射出され、再びバーミラー66で
反射される。このように、バーミラー66において2回
反射されることによって、レーザ光のドップラーシフト
量を2倍(2Δf)とすることができ、精度が向上す
る。また、レーザ光は1/4波長板を合計4回通過する
ので、位相がπずれる。
【0022】そして、最終的にプレーンミラー干渉計5
0を経由したこのレーザ光(周波数はf±2Δf)をハ
ーフミラー52を介してレシーバ51で受光する。一
方、プレーンミラー干渉計50から反射された波長λ
(周波数f)のレーザ光(但し、バーミラー66によっ
て反射されたレーザ光とは位相がπずれている)も、レ
シーバ51に入射する。その結果、レシーバ51から
は、周波数差2Δfの信号が出力される。この出力に基
づき、ウエハステージ65の相対的な位置が決定され
る。この決定されたウエハステージ65の相対的な位置
と目標位置との偏差量が0若しくは一定の値に入るよう
に、クローズドループ法若しくはオープンループ法に
て、DCサーボモータ(図示せず)を制御する。尚、実
施例1にて説明した光学式位置検出装置を用いたウエハ
ステージの位置を検出する位置検出方法は、公知の方法
である。
【0023】実施例1にて用いられる半導体露光装置用
の露光光源のより詳しい構成図を図2に示す。図2に示
すように、実施例1の半導体露光装置用の露光光源は、
第2高調波を射出し得るレーザ光源10から構成されて
いる。レーザ光源10は、複数のレーザダイオード11
(射出光の波長:808nm)、Nd:YAGから成る
固体レーザ媒質12(射出光の波長:1064nm)、
及びKTP(KTiOPO4)から成る非線形光学結晶
素子13から構成されたLD励起固体レーザである。固
体レーザ媒質12は端面励起方式である。このような構
成により、レーザ光源10からは、Nd:YAGから成
る固体レーザ媒質の第2高調波である532nm(=
λ)の波長を有するレーザ光が射出される。レーザ光源
10には、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12の
前方に1/4波長板14が配置されている。これによっ
て、レーザ光源10において、所謂ホールバーニング効
果による多モード発振を抑制することができる。
【0024】非線形光学結晶素子13は、平面鏡15及
び凹面鏡16から成る光共振器の光路内に配置されてお
り、所謂外部SHG方式(レーザ発振器の外部に構成し
た光共振器中に配置する方式)を構成する。平面鏡15
は光の殆どを反射する。また、凹面鏡16はNd:YA
Gから成る固体レーザ媒質の第2高調波の殆どを透過
し、その他の波長を有する光を殆ど反射する。凹面鏡1
6は、例えばダイクロイックミラーで構成することがで
きる。
【0025】図2に示すように、第2高調波発生装置2
0は、例えばBBO(β−BaB24)から成る非線形
光学結晶素子21、及び光共振器22から構成されてい
る。実施例1においては、第2高調波発生装置20を構
成する非線形光学結晶素子21は、光共振器22の光路
内に配置されている。即ち、第2高調波発生装置20
は、所謂外部SHG方式である。この光共振器22にお
いては、所謂フィネス値(共振のQ値に相当する)を例
えば100〜1000程度と大きくして、光共振器22
内部の光密度を、光共振器22に入射される光の光密度
の数百倍とすることによって、光共振器22内に配置さ
れた非線形光学結晶素子21の非線形効果を有効に利用
することができる。
【0026】光共振器22は、一対の凹面鏡23,24
及び一対の平面鏡25,26から構成されている。第2
高調波発生装置20に入射した光(例えば、λ=532
nmの波長を有する光)は、第1の凹面鏡23を透過
し、非線形光学結晶素子21を透過して少なくとも一部
が第2高調波(例えば、波長λ’=266nmの光)に
された後、第2の凹面鏡24によって反射され、次に、
平面鏡25,26によって反射され、更には、第1の凹
面鏡23によって反射される。このような状態におい
て、第2の凹面鏡24に入射した光(例えば、波長λ’
=266nmの光)の少なくとも一部が第2の凹面鏡2
4を透過し、第2高調波発生装置20から光路分割手段
40に向かって射出される。尚、第2高調波発生装置2
0から光路分割手段40に向かって射出されるレーザ光
中には、λ’=266nmのレーザ光だけでなく、λ=
532nmのレーザ光も含まれる。
【0027】また、平面鏡26から第1の凹面鏡23へ
と入射した光の一部分(例えば、波長532nmの光)
は、第1の凹面鏡23を透過し、後述する共振器長制御
装置30へと入射する。尚、第1及び第2の凹面鏡2
3,24、平面鏡25,26は、以上の説明のように光
を反射・透過させるように設計する。第2の凹面鏡24
は、例えばダイクロイックミラーで構成することができ
る。
【0028】第2高調波発生装置20から射出された光
の波長λ’は、第2高調波発生装置20に入射するレー
ザ光(波長=λ)を基準とすれば、かかる入射光の第2
高調波である。即ち、実施例1においては、レーザ光源
10から第2高調波発生装置20に入射する入射光の波
長λは532nmであり、第2高調波発生装置20から
射出されるレーザ光の波長λ’は266nmであり、同
時に波長λ(=532nm)のレーザ光も射出される。
尚、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12から射出
されるレーザ光の波長(1064nm)を基準とすれ
ば、第2高調波発生装置20から射出される波長λ’の
レーザ光は第4高調波に相当する。第2高調波発生装置
20からは、波長266nm及び532nmの狭帯域を
有するレーザ光が連続的に射出され、かかる光のモード
均一性は高い。
【0029】光共振器22の共振器長(L)は、共振器
長制御装置30によって精密に制御され一定長に保持さ
れる。この光共振器22の共振器長(L)を一定長に精
密に保持することにより、第2高調波発生装置20から
射出される波長λ’のレーザ光の強度を一定に保持する
ことができる。尚、共振器長(L)は、第1の凹面鏡2
3、第2の凹面鏡24、平面鏡25、平面鏡26、及び
第1の凹面鏡23のそれぞれの反射面を結んだ光路長に
相当する。
【0030】第2高調波発生装置20から射出される射
出光の波長をλ’としたとき、光共振器22の共振器長
0が、λ’=L0/M(但し、Mは正数)を満足すると
き(ロック状態とも呼ぶ)、光共振器22は共振し、第
2高調波発生装置20は高強度の光を安定に射出する。
言い換えれば、光共振器22における光路位相差Δが2
πの整数倍のとき、第2高調波発生装置20を構成する
光共振器22は共振状態となる。即ち、ロック状態とな
る。ここで、非線形光学結晶素子21の屈折率をn、厚
さをlとしたとき、光路位相差Δは(4πnl/λ’)
で表わすことができる。
【0031】また、光共振器22の共振器長L0±ΔL0
が、λ’≠(L0±ΔL0)/M’(但し、M’は正数)
のとき(アンロック状態とも呼ぶ)、第2高調波発生装
置20は低強度の光を射出する。言い換えれば、光共振
器22における光路位相差Δが2πの整数倍からずれた
とき、第2高調波発生装置20を構成する光共振器22
は非共振状態となる。即ち、アンロック状態となる。
【0032】従って、第2高調波発生装置20から波長
λ’の光を安定に射出するためには、光共振器22の共
振器長(L)の経時的な変動(具体的には、例えば、凹
面鏡23,24、平面鏡25,26の位置の変動)を出
来る限り小さくする必要がある。そこで、共振器長制御
装置30の制御によって、第1の凹面鏡23と第2の凹
面鏡24とを結ぶ光軸上で、第1の凹面鏡23を移動さ
せたり、かかる光軸に対する第1の凹面鏡23の配置角
度を変化させ、光共振器22の共振器長(L)の経時的
な変動を抑制し、光共振器22の共振器長(L)を一定
に保持する。
【0033】実施例1における共振器長制御装置30
は、本出願人が平成4年3月2日付で特許出願した「レ
ーザ光発生装置」(特開平5−243661号)に詳述
されている。
【0034】この形式の共振器長制御装置30は、図2
に示すように、フォトダイオード等の光検出器31、ボ
イスコイルモータ(VCM)32、ボイスコイルモータ
制御回路(VCM制御回路)33、位相変調器34から
構成される。位相変調器34は、レーザ光源10と第2
高調波発生装置20との間の光路内に配置されており、
レーザ光源10から射出された光を位相変調する所謂E
O(電気光学)素子やAO(音響光学)素子から成る。
位相変調器34と第2高調波発生装置20との間には、
集光レンズ35が配置されている。ボイスコイルモータ
32には、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23が
取り付けられている。
【0035】図3に模式図を示すように、ボイスコイル
モータ32は、磁性材料から成る基体320、1つ以上
の電磁石(所謂ボイスコイル)322、磁性体から成る
ヨーク323、及び少なくとも1つのコイルバネ(ある
いは渦巻き状の板バネ)321から構成された電磁アク
チュエータである。コイルバネ321は、その一端が基
体320に取り付けられ、そして他端がヨーク323に
取り付けられている。また、ヨーク323には、第1の
凹面鏡23及び電磁石322が取り付けられている。電
磁石322に電流を流すと、磁界が形成され、ヨーク3
23と基体320との間の距離が変化する。その結果、
第1の凹面鏡23の位置を移動させることができる。即
ち、電磁石322に流す電流を制御することによって、
光共振器22の共振器長(L)を変化させることができ
る。ボイスコイルモータ32に対して、サーボ制御が行
われる。
【0036】ボイスコイルモータ32の駆動電流は数十
〜数百mA程度である。従って、駆動回路構成を安価に
作製することができる。しかも、サーボループの複共振
の周波数を数十kHz〜100kHz以上とすることが
でき、位相回りの少ない周波数特性を有するため、サー
ボ帯域を数十MHzと広帯域化することができ、安定し
た制御を得ることができる。
【0037】光共振器22がロック状態にあるとき、例
えば第1の凹面鏡23から射出され光検出器31に到達
する光の強度が極小となり、また、かかる光の位相が大
きく変化する。このような変化を利用して光共振器の制
御を行うことが、例えば、R.W.P.Drever, et al. "Lase
r Phase and Frequency Stabilization Using an Optic
al Resonator", Applied Physics B31. 97-105(1983)に
開示されている。光共振器22のロック状態の制御は、
基本的にはこの技術を応用している。
【0038】即ち、例えば第1の凹面鏡23を透過し、
光検出器31に到達する光の強度が常に極小値(例えば
0)となるように、VCM制御回路33によってボイス
コイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡23の位置を
変化させれば、光共振器22のロック状態を安定して保
持することができる。言い換えれば、レーザ光源10か
ら射出された光を位相変調信号に基づき位相変調を施し
て、第2高調波発生装置20に入射させ、第2高調波発
生装置20からの戻り光を光検出器31によって検出す
ることで検出信号を得る。そして、かかる検出信号を、
位相変調信号にて同期検波し、誤差信号を取り出す。こ
の誤差信号が0となるようにVCM制御回路33によっ
て、ボイスコイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡2
3の位置を変化させる。
【0039】VCM制御回路33は、図4に構成図を示
すように、例えば、発振器330、位相変調器駆動回路
331、同期検波回路332、ローパスフィルタ33
3、及びボイスコイルモータ駆動回路(VCM駆動回
路)334から構成されている。
【0040】発振器330から出力された周波数f
m(例えば10MHz)の変調信号は、位相変調器駆動
回路331を介して位相変調器34に送られる。位相変
調器34においては、レーザ光源10から射出された光
(周波数fO。1014Hzオーダー)に位相変調が施さ
れ、周波数fO±fmのサイドバンドが生成される。
【0041】光共振器22を構成する第1の凹面鏡23
を通過して光共振器22の系外に射出された光(周波
数:fO及びfO±fm)は、光検出器31によって検出
される。このような周波数(fO及びfO±fm)を有す
る光の間のビートを検出するFMサイドバンド法によっ
て、極性を有する誤差信号を得ることができ、かかる誤
差信号に基づき光共振器22の共振器長(L)を制御す
る。
【0042】即ち、この光検出器31から出力された信
号は、同期検波回路332に送られる。この信号は、周
波数fOの光の強度信号と、周波数fmの変調信号に対応
する信号とが重畳された信号である。同期検波回路33
2には、発振器330から出力された変調信号も(必要
に応じて波形整形や位相遅延等が施されて)供給され
る。光検出器31から出力された信号と変調信号とは同
期検波回路332において乗算され、同期検波が行われ
る。同期検波回路332から出力された検波出力信号は
ローパスフィルタ333に入力され、ローパスフィルタ
333においてこの検波出力信号から変調信号成分を除
去することで、光共振器22の共振器長の誤差信号が生
成される。ここで、誤差信号とは、光共振器22の設定
共振器長(L0)に対する測定共振器長(L0±ΔL0
の差(±ΔL0)を表わす信号である。
【0043】この誤差信号はVCM駆動回路334に送
られ、かかる誤差信号に基づきボイスコイルモータ32
が駆動され(具体的には、電磁石322に流れる電流を
制御し)、第1の凹面鏡23を透過しそして光検出器3
1に到達する光が極小値となるように(言い換えれば、
光共振器22の共振器長がL0となり、誤差信号が0と
なるように)、光共振器22の共振器長(L)が調整さ
れる。
【0044】光共振器22の共振器長(L)がL0に設
定されている場合(即ち、ロック状態においては)、共
振器長制御装置30の制御によって、光共振器22の共
振器長(L)の経時的な変動(具体的には、例えば、凹
面鏡23,24、平面鏡25,26の位置の変動)を、
第2高調波発生装置20に入射する光の波長の1/10
00〜1/10000に抑えることができる。
【0045】(実施例2)実施例2は、実施例1の変形
である。実施例1においては、第2高調波発生装置20
から射出された波長λ’のレーザ光及び波長λのレーザ
光の内、波長λのレーザ光を光路分割手段40によって
取り出した。これに対して、実施例2においては、光路
分割手段41をハーフミラー又はビームスプリッターか
ら構成し、レーザ光源10から射出された波長λのレー
ザ光の一部を光路分割手段41によって取り出し、光学
式位置検出装置の光源として用いる。
【0046】実施例2における光学式位置検出装置用の
光源を含む位置検出装置、及び半導体露光装置の原理図
を図5に示す。このような光路分割手段41の構造及び
配置が異なることを除き、他の構成要素は実施例1と同
様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0047】(実施例3)実施例3の光学式位置検出装
置用の光源は、本発明の第2の態様の光学式位置検出装
置用の光源、及び半導体露光装置におけるウエハステー
ジの位置を検出する本発明の位置検出方法に関する。実
施例3における光学式位置検出装置用の光源を含む位置
検出装置、及び半導体露光装置の原理図を図6に示す。
実施例3の光学式位置検出装置用の光源は、半導体露光
装置用の露光光源を兼ね、且つ、この露光光源からのレ
ーザ光の一部を取り出すための光路分割手段42及び第
2の光路分割手段43を含んでいる。実施例3において
は、光路分割手段42はバンドパスフィルターから成
り、第2の光路分割手段43は、ハーフミラー又はビー
ムスプリッターから成る。そして、光路分割手段42に
よって、第2高調波発生装置20から射出されたレーザ
光の内、波長λのレーザ光が取り出され、第2の光路分
割手段43によって、第2高調波発生装置20から射出
されたレーザ光の内、波長λ’のレーザ光の一部が取り
出され、これらの波長λ及び波長λ’のレーザ光を用い
て光学式位置検出装置によりウエハステージ65の位置
を検出する。
【0048】露光光源は、図2に示した実施例1におけ
る露光光源と同様に、レーザ光源10と、第2高調波発
生装置20と、共振器長制御装置30から構成されてい
る。光学式位置検出装置の構成も、実施例1と同様とす
ることができる。
【0049】実施例3におけるウエハステージの位置を
検出する位置検出方法では、先ず、第2高調波発生装置
20から射出されたレーザ光の内、バンドパスフィルタ
ーから成る光路分割手段42によって取り出された波長
λ(実施例3においては、λ=532nm)のレーザ光
でウエハステージ65の位置を検出しながらウエハステ
ージ65を粗動させて、所望の位置の近傍にウエハステ
ージを移動させる。即ち、ウエハステージ65をX方向
及びY方向へ高速で直線移動させる。ウエハステージ6
5の粗動中、光学式位置検出装置によってウエハステー
ジ65の相対的な位置を常に計測する。そして、目標位
置との偏差量が所定の値となったならば、ウエハステー
ジ65を停止させる。
【0050】ウエハステージ65を停止させても、停止
したウエハステージ65の位置は、慣性に起因して目標
位置からずれる。それ故、このずれ量が0若しくは所定
の値の範囲に入るまで、波長λ’(実施例3において
は、λ’=266nm)のレーザ光でウエハステージの
位置を検出しながらウエハステージを微動させる。この
波長λ’のレーザ光は、第2の光路分割手段43によっ
て取り出された、第2高調波発生装置20から射出され
たレーザ光の内の波長λ’のレーザ光の一部である。そ
して、ウエハステージ65を微動させて、所望の位置に
ウエハステージ65を配置する。尚、ウエハステージの
位置調整方法としては、クローズドループ法若しくはオ
ープンループ法のどちらを採用してもよい。波長λのレ
ーザ光及び波長λ’のレーザ光の光学式位置検出装置へ
の入射は、図示しないシャッター機構によって制御する
ことができる。
【0051】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。レーザ光源10、第2高調波発生装置20及び
共振器長制御装置30、光学式位置検出装置の構造は例
示であり、適宜設計変更することができる。
【0052】固体レーザ媒質は、Nd:YAG以外に
も、Nd:YVO4、Nd:BEL、LNP等から構成
することができる。レーザダイオードによる固体レーザ
媒質の励起方式も、端面励起方式だけでなく、側面励起
方式や表面励起方式とすることができ、更にはスラブ固
体レーザを用いることもできる。また、非線形光学結晶
素子として、KTPやBBOの他にも、LN、QPM
LN、LBO、KN等、入射光や射出光に要求される光
の波長に依存して適宜選定することができる。
【0053】一対の反射鏡から成る光共振器の光路内に
固体レーザ媒質と非線形光学結晶素子が配置された、所
謂内部SHG方式のレーザ光源を用いることもできる。
また、固体レーザ媒質12からの射出光を非線形光学結
晶素子13に通すような構造(即ち、平面鏡15及び凹
面鏡16から成る光共振器を省略する構造)とすること
もできる。更には、レーザ光源として、LD励起固体レ
ーザの代わりに、例えば青色半導体レーザを使用し、か
かる半導体レーザの射出光を第2高調波発生装置に直接
入射させることもできるし、かかる半導体レーザと非線
形光学結晶素子とを組み合わせた所謂内部SHG方式か
ら成るレーザ光源と第2高調波発生装置との組み合わせ
構造とすることもできる。また、平面鏡15及び凹面鏡
16から成る光共振器の共振器長の制御のために、共振
器長制御装置30を別途設けることもできる。
【0054】第2高調波発生装置20における光共振器
22の構造を、例えば、凹面鏡と平面鏡から構成された
ファブリ−ペロー型共振器とすることもできる。この場
合、第2高調波発生装置20に入射する入射光を透過
し、そして第2高調波発生装置20からの戻り光を反射
する反射鏡を、第2高調波発生装置20の手前に配置
し、かかる反射鏡で反射された光を光検出器31で検出
すればよい。光共振器22の共振器長を変えるために
は、第1の凹面鏡23を移動させるだけでなく、他の鏡
を移動させてもよい。
【0055】共振器長制御装置30の別の態様として、
PZT等から成る共振器長制御装置を挙げることができ
る。即ち、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23を
移動させるために、PZT等から成る積層圧電素子及び
共振器長(L)の長さ変化に比例した信号をこの積層圧
電素子に供給する制御装置から成る共振器長制御装置を
用い、かかる信号をフィードバックしてサーボループを
構成する。これによって、光共振器22の共振器長の制
御を行い、第2高調波発生装置20から射出される射出
光の強度制御を行うこともできる。
【0056】第2高調波発生装置から射出されるレーザ
光の一部は、レーザ光源からの入射光の第2高調波に基
づいた波長(λ’)を有するレーザ光であるが、この第
2高調波発生装置から射出される光の波長(λ’)は、
実施例にて説明したように、固体レーザ媒質の射出する
光を基準とした第4高調波だけでなく、第5高調波とす
ることもできる。この場合には、例えばNd:YAGか
ら成る固体レーザ媒質から射出される光(波長:106
4nm)と、第2高調波発生装置20から射出される光
(波長:266nm)とを合成して、再び別の第2高調
波発生装置20(例えば、非線形光学結晶素子として有
機結晶の urea CO(NH22 を用いる)を通すこと
によって、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質の第5
高調波(波長:213nm)を生成することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の光学式位置検出装置用の光源
は、半導体露光装置用の露光光源を兼ねているので、従
来技術のように、2つのレーザ光源を必要とすることが
ない。従って、半導体露光装置全体の構成が簡素化さ
れ、保守も容易になる。しかも、露光光源としての効率
が左程低下することはない。本発明の第2の態様に係る
光学式位置検出装置用の光源及び本発明の位置検出方法
においては、波長λ’のレーザ光の一部及び波長λのレ
ーザ光を光学式位置検出装置のための光源として用いる
ので、ウエハステージの位置検出分解能が高くなり、高
精度でウエハステージの位置を計測することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における光学式位置検出装置用の光
源、光学式位置検出装置、及び半導体露光装置の原理図
である。
【図2】露光光源の概要を示す図である。
【図3】ボイスコイルモータの模式図である。
【図4】共振器長制御装置を構成するVCM制御回路の
構成図である。
【図5】実施例2における光学式位置検出装置用の光
源、光学式位置検出装置、及び半導体露光装置の原理図
である。
【図6】実施例3における光学式位置検出装置用の光
源、光学式位置検出装置、及び半導体露光装置の原理図
である。
【図7】従来の光学式位置検出装置用の光源、光学式位
置検出装置、及び半導体露光装置の原理図である。
【符号の説明】
10 レーザ光源 11 レーザダイオード 12 固体レーザ媒質 13 非線形光学結晶素子 14 1/4波長板 15 平面鏡 16 凹面鏡 20 第2高調波発生装置 21 非線形光学結晶素子 22 光共振器 23 第1の凹面鏡 24 第2の凹面鏡 25,26 平面鏡 30 共振器長制御装置 31 光検出器 32 ボイスコイルモータ 320 基体 321 コイルバネ 322 電磁石 323 ヨーク 40,41,42 光路分割手段 43 第2の光路分割手段 50 プレーンミラー干渉計 51 レシーバ 52 ハーフミラー 60 反射鏡 61 レチクル 62 縮小投影レンズ 63 ウエハ 64 レジスト 65 ウエハステージ 66 バーミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体露光装置におけるウエハステージの
    位置を検出するための光学式位置検出装置に用いられる
    光学式位置検出装置用の光源であって、 該光源は、半導体露光装置用の露光光源を兼ね、且つ、
    該露光光源からのレーザ光の一部を取り出すための光路
    分割手段を含み、 該露光光源は、 (イ)レーザダイオード、Nd:YAGから成る固体レ
    ーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成された、波長
    λの第2高調波を射出し得るレーザ光源と、 (ロ)非線形光学結晶素子及び光共振器から成り、該レ
    ーザ光源から射出された波長λのレーザ光が入射され、
    そして該入射光の第2高調波に基づいた波長λ’のレー
    ザ光、及び波長λのレーザ光を射出し得る第2高調波発
    生装置と、 (ハ)該光共振器の共振器長を制御するための共振器長
    制御装置、から成り、 光路分割手段によって取り出された波長λのレーザ光を
    用いて光学式位置検出装置によりウエハステージの位置
    を検出することを特徴とする光学式位置検出装置用の光
    源。
  2. 【請求項2】光路分割手段はバンドパスフィルターから
    成り、第2高調波発生装置から射出された波長λのレー
    ザ光が光路分割手段によって取り出されることを特徴と
    する請求項1に記載の光学式位置検出装置用の光源。
  3. 【請求項3】光路分割手段はハーフミラー又はビームス
    プリッターから成り、レーザ光源から射出された波長λ
    のレーザ光の一部が光路分割手段によって取り出される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置
    用の光源。
  4. 【請求項4】ハーフミラー又はビームスプリッターから
    成る第2の光路分割手段が更に備えられており、光路分
    割手段はバンドパスフィルターから成り、光路分割手段
    によって、第2高調波発生装置から射出されたレーザ光
    の内、波長λのレーザ光が取り出され、第2の光路分割
    手段によって、第2高調波発生装置から射出されたレー
    ザ光の内、波長λ’のレーザ光の一部が取り出され、こ
    れらの波長λ及び波長λ’のレーザ光を用いて光学式位
    置検出装置によりウエハステージの位置を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置用の
    光源。
  5. 【請求項5】半導体露光装置におけるウエハステージの
    位置を検出する位置検出方法であって、 波長λのレーザ光でウエハステージの位置を検出しなが
    らウエハステージを粗動させて、所望の位置の近傍にウ
    エハステージを移動させた後、波長λ’(但しλ’<
    λ)のレーザ光でウエハステージの位置を検出しながら
    ウエハステージを微動させて、所望の位置にウエハステ
    ージを配置する工程から成ることを特徴とするウエハス
    テージの位置検出方法。
  6. 【請求項6】レーザ光は、半導体露光装置用の露光光源
    から射出されたレーザ光の一部であることを特徴とする
    請求項5に記載のウエハステージの位置検出方法。
  7. 【請求項7】レーザ光の波長は、λ=2λ’の関係を満
    たすことを特徴とする請求項6に記載のウエハステージ
    の位置検出方法。
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