JPH07142805A - 半導体露光装置及び露光方法 - Google Patents

半導体露光装置及び露光方法

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JPH07142805A
JPH07142805A JP5309798A JP30979893A JPH07142805A JP H07142805 A JPH07142805 A JP H07142805A JP 5309798 A JP5309798 A JP 5309798A JP 30979893 A JP30979893 A JP 30979893A JP H07142805 A JPH07142805 A JP H07142805A
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JP
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light
wavelength
laser
wavelength dispersion
harmonic generation
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JP5309798A
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English (en)
Inventor
Toru Ogawa
透 小川
Masaya Uematsu
政也 植松
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きな焦点深度を有する半導体露光装置を提供
する。 【構成】半導体露光装置は、レーザ光源10、及びレー
ザ光源から射出された光が入射されそしてこの入射光の
第2高調波に基づいた波長を有する光を射出する第2高
調波発生装置20を具備している。そして、エタロン2
7を備えた第2高調波発生装置20が複数備えられてお
り、各第2高調波発生装置から射出される光の波長をエ
タロン27によって異ならせる。あるいは又、半導体露
光装置は、レーザ光源、及びレーザ光源から射出された
光が入射されそしてこの入射光の第2高調波に基づいた
波長を有する光を射出する第2高調波発生装置を具備し
ている。そして、エタロンを備え、第2高調波発生装置
から射出される光の波長をエタロンによって変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大きな焦点深度を付与
するために、露光光源から射出される光の波長を異なら
せあるいは又変化させ得る半導体露光装置及びかかる半
導体露光装置を用いた露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置においては、レジストの
露光に用いる光の波長をλ、レンズの開口数をNAとし
たとき、解像度及び焦点深度DOFは、以下の式で表わ
される。 解像度=k1λ/NA 式(1) DOF=k2λ/NA2 式(2) ここでk1、k2は半導体露光装置に依存した定数であ
る。
【0003】従来の半導体露光装置においては、半導体
集積回路の集積度を高めるために、式(1)から明らか
なように、短波長の露光光源を使用する必要がある。こ
の露光光源として、例えば超高圧水銀アークランプやエ
キシマ・レーザを挙げることができる。
【0004】従来の露光光源においては、射出される光
の波長は一定であり、単焦点であるため、波長λが短く
なるに従い、式(2)にて求められる焦点深度が十分で
なくなっている。そのため、段差を有するような領域
(例えば、コンタクトホール部)上のレジストにパター
ンを焼き付ける場合、十分な解像度を得ることが困難に
なりつつある。
【0005】このような焦点深度の問題を解決するため
の一手段にFLEX法がある。このFLEX法の概要
を、以下、簡単に説明する。通常、レチクルに形成され
たパターンを縮小投影光学系(縮小投影レンズ等)を用
いて、ウエハステージに載置されたウエハ上に形成され
たレジストに転写する。この際、FLEX法において
は、ウエハ上に形成されたレジスト層と縮小投影光学系
との間の距離を変えて、最低2回露光を行う。ウエハ上
に形成されたレジスト層と縮小投影光学系との間の距離
(Z)は、ウエハステージをZ軸方向に移動させること
で変化させることができる。
【0006】このようなFLEX法によって得られるレ
ジストの厚さ方向の光強度分布を模式的に図13に示
す。ウエハ上に形成されたレジスト層と縮小投影光学系
との間の距離がZの場合の露光によって、図13の左側
の(a)のような光強度分布が得られる。また、ウエハ
上に形成されたレジスト層と縮小投影光学系との間の距
離をZ−ΔZに変化させて露光することによって、図1
3の中央の(b)のような光強度分布が得られる。この
ような2回の露光の結果、図13の右側の(c)に示す
ような、レジストの厚さ方向の光強度分布を得ることが
できる。その結果、焦点深度の値を大きくすることが可
能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなFLEX法
は焦点深度の値を大きくする効果的な方法であるが、最
低2回の露光を行う必要があるため、スループットの低
下を招くという問題がある。また、ウエハステージをZ
軸方向に移動させる必要があるために、アライメントが
変化する虞がある。更には、図14に模式的な一部断面
図を示すように、露光・現像後のレジスト64のエッジ
部にテーパーが付くという問題もある。この現象は、露
光時の、エッジ部が形成されるレジスト部分のdI/d
xの値(エッジ部が形成されるレジスト部分の光強度の
微分係数)が小さいことに起因する。レジストのエッジ
部にテーパーが付くと、例えば、エッチング工程におい
て、所望のエッチング形状を得ることができなくなる。
【0008】従って、本発明の目的は、大きな焦点深度
を有する半導体露光装置を提供することにある。また、
本発明の目的は、1回の露光でしかもウエハステージを
移動することなく、大きな焦点深度にてシャープな露光
を行うことを可能にする露光方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る半導体露光装置は、レー
ザ光源、及びレーザ光源から射出された光が入射されそ
してこの入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光
を射出する第2高調波発生装置を具備している。そし
て、波長分散素子を備えた第2高調波発生装置が複数備
えられており、波長分散素子によって各第2高調波発生
装置から射出される光の波長を異ならせることを特徴と
する。
【0010】本発明の第1の態様に係る半導体露光装置
においては、例えば、レーザ光源は、レーザダイオー
ド、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学
結晶素子から構成されたLD励起固体レーザから成り、
第2高調波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器
及び波長分散素子から成り、レーザ光源から射出された
光を第2高調波発生装置の数だけ分割し、各分割された
光を第2高調波発生装置を構成する波長分散素子に入射
させ、波長分散素子にて分光された光を光共振器に入射
させる。
【0011】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る半導体露光装置は、レーザ光源、及びレー
ザ光源から射出された光が入射されそしてこの入射光の
第2高調波に基づいた波長を有する光を射出する第2高
調波発生装置を具備している。そして、レーザ光源及び
第2高調波発生装置が複数備えられており、各第2高調
波発生装置から射出される光の波長が異なることを特徴
とする。
【0012】本発明の第2の態様に係る半導体露光装置
においては、例えば、レーザ光源は、レーザダイオー
ド、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学
結晶素子及び波長分散素子から構成されたLD励起固体
レーザから成り、第2高調波発生装置は非線形光学結晶
素子及び光共振器から成り、波長分散素子にて分光され
た光を光共振器に入射させる。
【0013】あるいは又、例えば、レーザ光源は、レー
ザダイオード、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質、
非線形光学結晶素子から構成されたLD励起固体レーザ
から成り、第2高調波発生装置は、非線形光学結晶素
子、光共振器及び波長分散素子から成り、波長分散素子
にて分光された光を光共振器に入射させる。
【0014】これらの第1又は第2の態様に係る半導体
露光装置においては、各第2高調波発生装置から射出さ
れる光を合成する光合成手段を更に備えていることが望
ましい。波長分散素子は、例えばエタロンから構成する
ことができる。
【0015】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る露光方法は、レーザ光源、及び波長分散素
子を備え且つレーザ光源から射出された光が入射されそ
してこの入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光
を射出する第2高調波発生装置を複数具備し、波長分散
素子によって各第2高調波発生装置から射出される光の
波長を異ならせる半導体露光装置を用いた露光方法であ
る。そして、第2高調波発生装置の各々から射出された
波長の異なる光を合成し、かかる合成された光を用い
て、レチクルに形成されたパターンをウエハ上に形成さ
れたレジストに転写することを特徴とする。
【0016】本発明の第1の態様に係る露光方法におい
ては、レーザ光源を、レーザダイオード、Nd:YAG
から成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素子から成る
LD励起固体レーザから構成し、第2高調波発生装置
を、非線形光学結晶素子、光共振器及び波長分散素子か
ら構成し、レーザ光源から射出された光を第2高調波発
生装置の数だけ分割し、各分割された光を第2高調波発
生装置を構成する波長分散素子に入射させ、波長分散素
子にて分光された光を光共振器に入射させることが好ま
しい。
【0017】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る露光方法は、複数のレーザ光源、及びレー
ザ光源から射出された光が入射されそしてこの入射光の
第2高調波に基づいた波長を有する光を射出する複数の
第2高調波発生装置を具備し、各第2高調波発生装置か
ら射出される光の波長が異なる半導体露光装置を用いた
露光方法である。そして、第2高調波発生装置の各々か
ら射出された波長の異なる光を合成し、かかる合成され
た光を用いて、レチクルに形成されたパターンをウエハ
上に形成されたレジストに転写することを特徴とする。
【0018】本発明の第2の態様に係る露光方法におい
ては、例えば、レーザ光源を、レーザダイオード、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素
子及び波長分散素子から成るLD励起固体レーザから構
成し、第2高調波発生装置を非線形光学結晶素子及び光
共振器から構成し、波長分散素子にて分光された光を光
共振器に入射させる。
【0019】あるいは又、例えば、レーザ光源を、レー
ザダイオード、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質及
び非線形光学結晶素子から成るLD励起固体レーザから
構成し、第2高調波発生装置を、非線形光学結晶素子、
光共振器及び波長分散素子から構成し、波長分散素子に
て分光された光を光共振器に入射させる。
【0020】これらの第1及び第2の態様に係る露光方
法においては、波長分散素子として、例えばエタロンを
用いることができる。
【0021】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る半導体露光装置は、レーザ光源、及びレー
ザ光源から射出された光が入射されそしてこの入射光の
第2高調波に基づいた波長を有する光を射出する第2高
調波発生装置を具備している。そして、波長分散素子を
備え、波長分散素子によって第2高調波発生装置から射
出される光の波長を変化させることを特徴とする。
【0022】本発明の第3の態様に係る半導体露光装置
においては、レーザ光源は、レーザダイオード、Nd:
YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素子、
波長分散素子及び波長分散素子制御装置から構成された
LD励起固体レーザから成り、第2高調波発生装置は非
線形光学結晶素子及び光共振器から構成することができ
る。
【0023】あるいは又、レーザ光源は、レーザダイオ
ード、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形
光学結晶素子から構成されたLD励起固体レーザから成
り、第2高調波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共
振器、波長分散素子及び波長分散素子制御装置から構成
することができる。
【0024】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る露光方法は、レーザ光源、及びレーザ光源
から射出された光が入射されそしてこの入射光の第2高
調波に基づいた波長を有する光を射出する第2高調波発
生装置を具備した半導体露光装置を用いる。そして、第
2高調波発生装置から射出される光の波長を連続的若し
くは段階的に変化させ、かかる光を用いて、レチクルに
形成されたパターンをウエハ上に形成されたレジストに
転写することを特徴とする。
【0025】本発明の第3の態様に係る露光方法におい
ては、レーザ光源を、レーザダイオード、Nd:YAG
から成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素子、波長分
散素子及び波長分散素子制御装置から成るLD励起固体
レーザから構成し、第2高調波発生装置を非線形光学結
晶素子及び光共振器から構成し、波長分散素子制御装置
にて波長分散素子による分光を変化させ、これによって
波長を変化させることができる。
【0026】あるいは又、レーザ光源を、レーザダイオ
ード、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形
光学結晶素子から成るLD励起固体レーザから構成し、
第2高調波発生装置を、非線形光学結晶素子、光共振
器、波長分散素子及び波長分散素子制御装置から構成
し、波長分散素子制御装置にて波長分散素子による分光
を変化させ、これによって波長を変化させることができ
る。
【0027】本発明の第3の態様に係る半導体露光装置
及び露光方法においては、波長分散素子として、例えば
エタロンを用いることができる。
【0028】
【作用】一般に、縮小投影光学系の色収差を考慮する
と、レンズ開口数が0.4の場合、露光光の半値幅は3
pm以下とする必要がある。また、レンズ開口数が0.
4〜0.45の場合、露光光の半値幅は2pm以下、レ
ンズ開口数が0.45を越える場合、露光光の半値幅は
1.5pm以下とする必要がある。従って、従来の技術
においては、露光光の狭帯域化を施すことに注力されて
いる。また、露光光の波長がλからλ±Δλに変化する
と、縮小投影光学系によって形成される焦点面がずれる
(変動する)ことが知られている。
【0029】本発明の半導体露光装置においては、正確
に制御された複数の波長を有する露光光を得ることがで
き、あるいは又、可変波長の露光光を得ることができ
る。従って、縮小投影光学系によって形成される焦点面
を正確に制御された状態でずらす(変動させる)ことが
できる。その結果、本発明の半導体露光装置において
は、大きな焦点深度を得ることができる。
【0030】本発明の露光方法においては、正確に制御
された複数の波長を有する露光光を得ることができ、あ
るいは又、可変波長の露光光を得ることができるので、
1回の露光でしかもウエハステージを移動することな
く、大きな焦点深度にてシャープな露光を行うことがで
きる。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。尚、実施例1は、本発明の第1の態様に
係る半導体露光装置及び露光方法に関する。また、実施
例2は、本発明の第2の態様に係る半導体露光装置及び
露光方法に関する。更に、実施例3は、本発明の第3の
態様に係る半導体露光装置及び露光方法に関する。
【0032】(実施例1)実施例1は、本発明の第1の
態様に係る半導体露光装置及び露光方法に関する。図1
に模式図を示すように、実施例1の半導体露光装置は、
レーザ光源10、及びレーザ光源10から射出された光
が入射されそしてこの入射光の第2高調波に基づいた波
長を有する光を射出する第2高調波発生装置20を具備
している。半導体露光装置は複数(実施例1においては
3つ。但し3つに限定されないが奇数が望ましい)の第
2高調波発生装置20を有し、各第2高調波発生装置2
0にはエタロンから成る波長分散素子27が備えられて
おり、波長分散素子27によって第2高調波発生装置2
0から射出される光の波長を異ならせる。
【0033】また、実施例1の露光方法においては、レ
ーザ光源10、及びエタロンから成る波長分散素子27
を備え且つレーザ光源10から射出された光が入射され
そして該光の第2高調波に基づいた波長を有する光を射
出する第2高調波発生装置20を複数具備し、波長分散
素子27によって各第2高調波発生装置から射出される
光の波長を異ならせる半導体露光装置を用いる。そし
て、第2高調波発生装置20の各々から射出された波長
の異なる光を合成し、かかる合成された光を用いて、レ
チクル62に形成されたパターンをウエハ65上に形成
されたレジスト64に転写する。
【0034】尚、場合によっては、第2高調波発生装置
の各々から射出された光を順次用いて、レチクルに形成
されたパターンをウエハ上に形成されたレジストに転写
することも可能である。
【0035】この波長分散素子27によって各第2高調
波発生装置20から射出される光の波長を異ならせる。
即ち、波長分散素子27であるエタロンを構成する2枚
の平行平面ガラス(両面は半鍍銀されあるいは多重層反
射膜が形成されている)の間隔(ギャップ間隔)をD、
相対する反射面への入射角をθ、波長分散素子から射出
される光の波長をλ0とすれば、波長分散素子に入射す
る光から波長λ0の波長の光を分光し、選択的に射出さ
せるためには、2Dcosθ=mλ0(mは整数)を満
足するように、ギャップ間隔D若しくは入射角θを制御
すればよい。
【0036】レーザ光源10から射出された光は、ハー
フミラー40から成る光分割手段によって第2高調波発
生装置20の数だけ分割される。第2高調波発生装置2
0に入射する光の強度は、各ハーフミラー40の光透過
率を変えることによって制御することができる。
【0037】各第2高調波発生装置20から射出された
波長の異なる光は、光を合成する光合成手段によって1
つのビームに合成される。光合成手段は、例えば、図1
に示すように複数のハーフミラー41とすることができ
る。あるいは又、複数のプリズムと、かかるプリズムか
ら射出された光が一ヶ所に集められた位置に配置された
フライアイレンズ(ハエの目レンズ)とすることができ
る。更には、如何なる形成の光合成手段を採用してもよ
い。尚、図1中、42は反射鏡である。
【0038】光合成手段41から射出された光は、反射
鏡61を介してレチクル62を照射し、レチクル62に
形成されたパターンを縮小投影レンズ63を介してウエ
ハ65上に形成されたレジスト64に転写する。レチク
ル62に形成されたパターンは、レジスト64上に形成
すべきパターンが例えば5倍に拡大されたものである。
縮小投影レンズ63は、入射した光を透過し、例えば1
/5に縮小した光学像をウエハ65に形成されたレジス
ト64に投影する。これによって、レジスト64には微
細パターンが形成される。
【0039】光合成手段41から射出された光は、実施
例1においては異なる波長を有する3つの光が合成され
たものである。かかる合成された光の波長と光強度の関
係を模式的に図2の(A)に示す。また、レジスト64
の厚さ方向における光強度分布を模式的に図2の(B)
に示す。光強度が或る値以上である範囲が、焦点深度
(DOF)に相当する。
【0040】波長が266nmで開口数NAが0.45
の縮小投影レンズ63を用いた光学系においては、波長
が1pm変化すると、焦点面は0.3〜0.5μm程度
変化する。従って、第2高調波発生装置20の各々から
射出された波長の異なる3つの光(λ=266.000
nm、λ−Δλ=266.000nm−1pm、及びλ
+Δλ=266.000nm+1pm)を合成し、かか
る合成された光を用いると、焦点深度約1μmにて、レ
チクル62に形成されたパターンをウエハ65上に形成
されたレジスト64に転写することができる。実施例1
においては、FLEX法において、ウエハステージのZ
軸方向の位置を変えて3回(第2高調波発生装置20の
数に相当する)露光したと同等の効果を、1回の露光で
得ることができる。
【0041】レーザ光源10、第2高調波発生装置20
を、図3、図4及び図5を参照して説明する。尚、図3
においては、1つの第2高調波発生装置20のみを図示
した。
【0042】レーザ光源10は、レーザダイオード1
1、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12、非線形
光学結晶素子13から構成された、第2高調波を射出し
得るLD励起固体レーザから成る。第2高調波発生装置
20は、非線形光学結晶素子21、光共振器22及び波
長分散素子27から成る。波長分散素子27はエタロン
から成る。光共振器22の共振器長を制御するための共
振器長制御装置30が更に備えられている。
【0043】レーザ光源10から射出された光は、第2
高調波発生装置20の数だけハーフミラー40によって
分割される。各分割された光は、第2高調波発生装置2
0を構成する波長分散素子27に入射され、波長分散素
子27にて分光された波長は光共振器22に入射する。
各第2高調波発生装置20を構成する波長分散素子27
から射出される光の波長は、各第2高調波発生装置20
によって少しずつ異なっている。
【0044】第2高調波発生装置20は、光共振器22
に入射された光の第2高調波に基づいた波長を有する光
(固体レーザ媒質が生成するレーザ光を基準とした場
合、第4若しくは第5高調波)を射出する。各第2高調
波発生装置20を構成する光共振器22の共振器長は、
各光共振器22に入射する光の波長に合わせて異ならせ
てある。また、各第2高調波発生装置20から射出され
る光の波長は少しずつ異なっている。尚、以下、ナノメ
ートルオーダーの波長の値を議論するが、この波長の値
は第2高調波、第4高調波、第5高調波等を説明するた
めのみの値であり、各第2高調波発生装置20から射出
される光の実際の波長の値はピコメートルオーダーで異
なっている点を指摘しておく。
【0045】図3に示すように、レーザ光源10は、例
えば、複数のレーザダイオード11(射出光の波長:8
08nm)、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12
(射出光の波長:1064nm)、及びKTP(KTi
OPO4)から成る非線形光学結晶素子13から構成さ
れている。固体レーザ媒質12は、端面励起方式であ
る。このような構成により、レーザ光源10からは、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質の第2高調波である
532nmの光が射出される。レーザ光源10には、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質12の前方に1/4
波長板14が配置されている。これによって、レーザ光
源において、所謂ホールバーニング効果による多モード
発振を抑制することができる。
【0046】非線形光学結晶素子13は、平面鏡15及
び凹面鏡16から成る光共振器の光路内に配置されてお
り、所謂外部SHG方式(レーザ発振器の外部に構成し
た光共振器中に配置する方式)を構成する。平面鏡15
は光の殆どを反射する。また、凹面鏡16はNd:YA
Gから成る固体レーザ媒質の第2高調波の殆どを透過
し、その他の波長を有する光を殆ど反射する。凹面鏡1
6は、例えばダイクロイックミラーで構成することがで
きる。
【0047】図3に示すように、第2高調波発生装置2
0は、例えばBBO(β−BaB24)から成る非線形
光学結晶素子21、光共振器22及び波長分散素子27
から構成されている。第2高調波発生装置20を構成す
る非線形光学結晶素子21は、光共振器22の光路内に
配置されている。即ち、第2高調波発生装置20は、所
謂外部SHG方式である。この光共振器22において
は、所謂フィネス値(共振のQ値に相当する)を例えば
100〜1000程度と大きくして、光共振器22内部
の光密度を、光共振器22に入射される光の光密度の数
百倍とすることによって、光共振器22内に配置された
非線形光学結晶素子21の非線形効果を有効に利用する
ことができる。
【0048】光共振器22は、一対の凹面鏡23,24
及び一対の平面鏡25,26から構成されている。第2
高調波発生装置20に入射した光(例えば、532nm
の波長を有する光)は、第1の凹面鏡23を透過し、非
線形光学結晶素子21を透過して少なくとも一部が第2
高調波(例えば、波長266nmの光)にされた後、第
2の凹面鏡24によって反射され、次に、平面鏡25,
26によって反射され、更には、第1の凹面鏡23によ
って反射される。このような状態において、第2の凹面
鏡24に入射した光(例えば、波長266nmの光)の
少なくとも一部が第2の凹面鏡24を透過し、第2高調
波発生装置20から光合成手段41に向かって射出され
る。また、平面鏡26から第1の凹面鏡23へと入射し
た光の一部分(例えば、波長532nmの光)は、第1
の凹面鏡23を透過し、後述する共振器長制御装置30
へと入射する。尚、第1及び第2の凹面鏡23,24、
平面鏡25,26は、以上の説明のように光を反射・透
過させるように設計する。第2の凹面鏡24は、例えば
ダイクロイックミラーで構成することができる。
【0049】第2高調波発生装置20から射出された光
の波長は、第2高調波発生装置20に入射する光を基準
とすれば、かかる入射光の第2高調波である。即ち、第
2高調波発生装置20に入射する入射光の波長は532
nmであり、第2高調波発生装置20から射出する光は
266nmである。尚、Nd:YAGから成る固体レー
ザ媒質12から射出されるレーザ光の波長(1064n
m)を基準とすれば、第2高調波発生装置20から射出
される光は第4高調波に相当する。第2高調波発生装置
20からは、波長266nmの狭帯域を有するレーザ光
が連続的に射出され、かかる光のモード均一性は高い。
【0050】露光用光源には、更に、共振器長制御装置
30が備えられている。光共振器22の共振器長(L)
は、共振器長制御装置30によって精密に制御され一定
長に保持される。この光共振器22の共振器長(L)を
一定長に精密に保持することにより、第2高調波発生装
置20から射出される射出光の強度を一定に保持するこ
とができる。尚、共振器長(L)は、第1の凹面鏡2
3、第2の凹面鏡24、平面鏡25、平面鏡26、及び
第1の凹面鏡23のそれぞれの反射面を結んだ光路長に
相当する。
【0051】第2高調波発生装置20から射出される射
出光の波長をλとしたとき、光共振器22の共振器長L
0が、λ=L0/N(但し、Nは正数)を満足するとき
(ロック状態とも呼ぶ)、光共振器22は共振し、第2
高調波発生装置20は高強度の光を安定に射出する。言
い換えれば、光共振器22における光路位相差Δが2π
の整数倍のとき、第2高調波発生装置を構成する光共振
器22は共振状態となる。即ち、ロック状態となる。こ
こで、非線形光学結晶素子21の屈折率をn、厚さをl
としたとき、光路位相差Δは(4πnl/λ)で表わす
ことができる。
【0052】また、光共振器22の共振器長L0±ΔL0
が、λ≠(L0±ΔL0)/N’(但し、N’は正数)の
とき(アンロック状態とも呼ぶ)、第2高調波発生装置
20は低強度の光を射出する。言い換えれば、光共振器
22における光路位相差Δが2πの整数倍からずれたと
き、第2高調波発生装置を構成する光共振器22は非共
振状態となる。即ち、アンロック状態となる。
【0053】従って、第2高調波発生装置20から波長
λの光を安定に射出するためには、光共振器22の共振
器長(L)の経時的な変動(具体的には、例えば、凹面
鏡23,24、平面鏡25,26の位置の変動)を出来
る限り小さくする必要がある。そこで、共振器長制御装
置30の制御によって、第1の凹面鏡23と第2の凹面
鏡24とを結ぶ光軸上で、第1の凹面鏡23を移動させ
たり、かかる光軸に対する第1の凹面鏡23の配置角度
を変化させ、光共振器22の共振器長(L)の経時的な
変動を抑制し、光共振器22の共振器長(L)を一定に
保持する。
【0054】共振器長制御装置30は、本出願人が平成
4年3月2日付で特許出願した「レーザ光発生装置」
(特開平5−243661号)に詳述されている。
【0055】この形式の共振器長制御装置30は、図3
に示すように、フォトダイオード等の光検出器31、ボ
イスコイルモータ(VCM)32、ボイスコイルモータ
制御回路(VCM制御回路)33、位相変調器34から
構成される。位相変調器34は、レーザ光源10と第2
高調波発生装置20との間の光路内に配置されており、
レーザ光源10から射出された光を位相変調する所謂E
O(電気光学)素子やAO(音響光学)素子から成る。
位相変調器34と第2高調波発生装置20との間には、
集光レンズ35が配置されている。ボイスコイルモータ
32には、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23が
取り付けられている。
【0056】図4に模式図を示すように、ボイスコイル
モータ32は、磁性材料から成る基体320、1つ以上
の電磁石(所謂ボイスコイル)322、磁性体から成る
ヨーク323、及び少なくとも1つのコイルバネ(ある
いは渦巻き状の板バネ)321から構成された電磁アク
チュエータである。コイルバネ321は、その一端が基
体320に取り付けられ、そして他端がヨーク323に
取り付けられている。また、ヨーク323には、第1の
凹面鏡23及び電磁石322が取り付けられている。電
磁石322に電流を流すと、磁界が形成され、ヨーク3
23と基体320との間の距離が変化する。その結果、
第1の凹面鏡23の位置を移動させることができる。即
ち、電磁石322に流す電流を制御することによって、
光共振器22の共振器長(L)を変化させることができ
る。ボイスコイルモータ32に対して、サーボ制御が行
われる。
【0057】ボイスコイルモータ32の駆動電流は数十
〜数百mA程度である。従って、駆動回路構成を安価に
作製することができる。しかも、サーボループの複共振
の周波数を数十kHz〜100kHz以上とすることが
でき、位相回りの少ない周波数特性を有するため、サー
ボ帯域を数十MHzと広帯域化することができ、安定し
た制御を得ることができる。
【0058】光共振器22がロック状態にあるとき、例
えば第1の凹面鏡23から射出され光検出器31に到達
する光の強度が極小となり、また、かかる光の位相が大
きく変化する。このような変化を利用して光共振器の制
御を行うことが、例えば、R.W.P.Drever, et al. "Lase
r Phase and Frequency Stabilization Using an Optic
al Resonator", Applied Physics B31. 97-105(1983)に
開示されている。光共振器22のロック状態の制御は、
基本的にはこの技術を応用している。
【0059】即ち、例えば第1の凹面鏡23を透過し、
光検出器31に到達する光の強度が常に極小値(例えば
0)となるように、VCM制御回路33によってボイス
コイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡23の位置を
変化させれば、光共振器22のロック状態を安定して保
持することができる。言い換えれば、レーザ光源10か
ら射出された光を位相変調信号に基づき位相変調を施し
て、第2高調波発生装置20に入射させ、第2高調波発
生装置20からの戻り光を光検出器31によって検出す
ることで検出信号を得る。そして、かかる検出信号を、
位相変調信号にて同期検波し、誤差信号を取り出す。こ
の誤差信号が0となるようにVCM制御回路33によっ
て、ボイスコイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡2
3の位置を変化させる。
【0060】VCM制御回路33は、図5に構成図を示
すように、例えば、発振器330、位相変調器駆動回路
331、同期検波回路332、ローパスフィルタ33
3、及びボイスコイルモータ駆動回路(VCM駆動回
路)334から構成されている。
【0061】発振器330から出力された周波数f
m(例えば10MHz)の変調信号は、位相変調器駆動
回路331を介して位相変調器34に送られる。位相変
調器34においては、レーザ光源10から射出された光
(周波数fO。1014Hzオーダー)に位相変調が施さ
れ、周波数fO±fmのサイドバンドが生成される。
【0062】光共振器22を構成する第1の凹面鏡23
を通過して光共振器22の系外に射出された光(周波
数:fO及びfO±fm)は、光検出器31によって検出
される。このような周波数(fO及びfO±fm)を有す
る光の間のビートを検出するFMサイドバンド法によっ
て、極性を有する誤差信号を得ることができ、かかる誤
差信号に基づき光共振器22の共振器長(L)を制御す
る。
【0063】即ち、この光検出器31から出力された信
号は、同期検波回路332に送られる。この信号は、周
波数fOの光の強度信号と、周波数fmの変調信号に対応
する信号とが重畳された信号である。同期検波回路33
2には、発振器330から出力された変調信号も(必要
に応じて波形整形や位相遅延等が施されて)供給され
る。光検出器31から出力された信号と変調信号とは同
期検波回路322において乗算され、同期検波が行われ
る。同期検波回路332から出力された検波出力信号は
ローパスフィルタ333に入力され、ローパスフィルタ
333においてこの検波出力信号から変調信号成分を除
去することで、光共振器22の共振器長の誤差信号が生
成される。ここで、誤差信号とは、光共振器22の設定
共振器長(L0)に対する測定共振器長(L0±ΔL0
の差(±ΔL0)を表わす信号である。
【0064】この誤差信号はVCM駆動回路334に送
られ、かかる誤差信号に基づきボイスコイルモータ32
が駆動され(具体的には、電磁石322に流れる電流を
制御し)、第1の凹面鏡23を透過しそして光検出器3
1に到達する光が極小値となるように(言い換えれば、
光共振器22の共振器長がL0となり、誤差信号が0と
なるように)、光共振器22の共振器長(L)が調整さ
れる。
【0065】光共振器22の共振器長(L)がL0に設
定されている場合(即ち、ロック状態においては)、共
振器長制御装置30の制御によって、光共振器22の共
振器長(L)の経時的な変動を、第2高調波発生装置2
0に入射する光の波長の1/1000〜1/10000
に抑えることができる。
【0066】(実施例2)実施例2は、本発明の第2の
態様に係る半導体露光装置及び露光方法に関する。図6
に模式図を示すように、実施例2の半導体露光装置は、
レーザ光源10、及びレーザ光源10から射出された光
が入射されそしてこの入射光の第2高調波に基づいた波
長を有する光を射出する第2高調波発生装置20を具備
している。そして、レーザ光源10及び第2高調波発生
装置20が複数(実施例2においては3つ。但し3つに
限定されないが奇数が望ましい)備えられており、各第
2高調波発生装置20から射出される光の波長が異な
る。
【0067】図7に示すように、レーザ光源10は、レ
ーザダイオード11、Nd:YAGから成る固体レーザ
媒質12、非線形光学結晶素子13及び波長分散素子1
7から構成されたLD励起固体レーザから成る。また、
第2高調波発生装置20は非線形光学結晶素子21及び
光共振器22から成る。そして、エタロンから成る波長
分散素子17にて分光された光を光共振器22に入射さ
せる。各レーザ光源10にて生成される光の強度を変化
させることによって、第2高調波発生装置の各々から射
出される光の強度を制御することができる。各第2高調
波発生装置20から射出された光は、光合成手段によっ
て合成され、レチクル62に入射される。
【0068】複数のレーザ光源10及び各レーザ光源に
対応した第2高調波発生装置20を備えている点、及び
各レーザ光源10に波長分散素子17が備えられている
点、光分割手段が不要である点が、実施例1の半導体露
光装置と異なる点である。その他の構造は基本的には実
施例1と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0069】尚、波長分散素子をレーザ光源10に組み
込む代わりに、実施例1と同様に、第2高調波発生装置
20に組み込んでもよい。即ち、図8に示すように、レ
ーザ光源10は、レーザダイオード11、Nd:YAG
から成る固体レーザ媒質12、非線形光学結晶素子13
から構成されたLD励起固体レーザから成る。また、第
2高調波発生装置20は、非線形光学結晶素子21、光
共振器22及び波長分散素子27から成る。そして、エ
タロンから成る波長分散素子27にて分光された波長を
光共振器22に入射させるように構成することもでき
る。
【0070】実施例2の露光方法は、複数のレーザ光源
10、及びレーザ光源10から射出された光が入射され
そしてこの入射光の第2高調波に基づいた波長を有する
光を射出する複数の第2高調波発生装置20を具備し、
各第2高調波発生装置20から射出される光の波長が異
なる半導体露光装置を用いる。そして、第2高調波発生
装置20の各々から射出された波長の異なる光を合成
し、かかる合成された光を用いて、レチクル62に形成
されたパターンをウエハ65上に形成されたレジスト6
4に転写する。
【0071】尚、場合によっては、第2高調波発生装置
20の各々から射出された光を順次用いて、レチクル6
2に形成されたパターンをウエハ65上に形成されたレ
ジスト64に転写することも可能である。
【0072】第2高調波発生装置20の各々から射出さ
れた波長の異なる光を合成し、かかる合成された光を用
いて、レチクル62に形成されたパターンをウエハ65
上に形成されたレジスト64に転写する具体的な方法
は、実施例1と同様とすることができ、詳細な説明は省
略する。
【0073】尚、実施例2の露光方法においては、実施
例2の半導体露光装置にて説明した半導体露光装置(図
6を参照)を使用する。即ち、レーザ光源10を、レー
ザダイオード11、Nd:YAGから成る固体レーザ媒
質12、非線形光学結晶素子13及び波長分散素子17
から成るLD励起固体レーザから構成する。また、第2
高調波発生装置20を非線形光学結晶素子21及び光共
振器22から構成する。そして、エタロンから成る波長
分散素子17にて分光された光を光共振器22に入射さ
せる。
【0074】あるいは又、実施例2の変形の半導体露光
装置にて説明した半導体露光装置(図8を参照)を使用
する。即ち、レーザ光源10を、レーザダイオード1
1、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12及び非線
形光学結晶素子13から成るLD励起固体レーザから構
成する、また、第2高調波発生装置20を、非線形光学
結晶素子21、光共振器22及び波長分散素子27から
構成する。そして、エタロンから成る波長分散素子27
にて分光された光を光共振器22に入射する。
【0075】(実施例3)実施例3は、本発明の第3の
態様に係る半導体露光装置及び露光方法に関する。図9
に模式図を示すように、実施例3の半導体露光装置は、
レーザ光源10、及びレーザ光源10から射出された光
が入射されそしてこの入射光の第2高調波に基づいた波
長を有する光を射出する第2高調波発生装置20を具備
している。そして、エタロンから成る波長分散素子17
を備え、波長分散素子17によって、第2高調波発生装
置20から射出される光の波長を変化させる。
【0076】第2高調波発生装置20から射出される光
の波長を変えるためには、LD励起固体レーザ10から
射出される光の波長を変化させる必要がある。そのため
には、波長分散素子17を構成するエタロンのギャップ
間隔D及び/又は入射角θを制御することによって、2
Dcosθ=mλ0(mは整数)を満足する波長λ0の光
を、波長分散素子に入射する光から分光して選択的にL
D励起固体レーザ10から射出させればよい。このよう
なエタロンのギャップ間隔D及び/又は入射角θを制御
するために、波長分散素子制御装置18がレーザ光源1
0には備えられている。波長分散素子制御装置18は、
例えばモータと歯車から構成され、波長分散素子を構成
するエタロンの2枚の平行平面ガラス(両面は半鍍銀さ
れあるいは多重層反射膜が形成されている)のギャップ
間隔をD、相対する反射面への入射角θを精密に変化さ
せ得る機構を有する。
【0077】実施例2にて説明した半導体露光装置と概
ね同様に、レーザ光源10は、レーザダイオード11、
Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12、非線形光学
結晶素子13及び波長分散素子17から構成されたLD
励起固体レーザから成る。波長分散素子17はエタロン
から成り、波長分散素子17を制御するための波長分散
素子制御装置18が備えられている。また、第2高調波
発生装置20は、非線形光学結晶素子21及び光共振器
22から成る(図10参照)。
【0078】あるいは又、実施例2の変形にて説明した
半導体露光装置と概ね同様に、レーザ光源10は、レー
ザダイオード11、Nd:YAGから成る固体レーザ媒
質12及び非線形光学結晶素子13から構成されたLD
励起固体レーザから成る。また、第2高調波発生装置2
0は非線形光学結晶素子21、光共振器22及び波長分
散素子27から成る。波長分散素子27はエタロンから
成り、波長分散素子制御装置28が第2高調波発生装置
20に備えられている(図11参照)。
【0079】実施例3の半導体露光装置が実施例2(あ
るいはその変形)にて説明した半導体露光装置と相違す
る点は、レーザ光源10及び第2高調波発生装置20が
1つである点、波長分散素子制御装置18,28を備え
ており、第2高調波発生装置20から射出される光の波
長が可変である点にある。
【0080】第2高調波発生装置20の光共振器22に
入射する光の波長が波長分散素子17,27によって変
化させられるので、この光共振器22に入射する光の波
長の変化に追従するように、光共振器22の共振器長を
共振器長制御装置30によって制御し、光共振器22の
ロック状態を安定して保持する必要がある。
【0081】実施例3の露光方法は、レーザ光源10、
及びレーザ光源10から射出された光が入射されそして
この入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光を射
出する第2高調波発生装置20を具備した半導体露光装
置を用いる。そして、第2高調波発生装置20から射出
される光の波長を連続的若しくは段階的に変化させ、か
かる光を用いて、レチクル62に形成されたパターンを
ウエハ65上に形成されたレジスト64に転写する。
【0082】実施例3の露光方法においては、レーザ光
源10を、レーザダイオード11、Nd:YAGから成
る固体レーザ媒質12、非線形光学結晶素子13、波長
分散素子17及び波長分散素子制御装置18から成るL
D励起固体レーザから構成する。また、第2高調波発生
装置20を非線形光学結晶素子21及び光共振器22か
ら構成する。波長分散素子17はエタロンから成り、波
長分散素子制御装置18にて波長分散素子17による分
光状態を変化させ、これによって露光光の波長を変化さ
せることができる。
【0083】あるいは又、レーザ光源10を、レーザダ
イオード11、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質1
2及び非線形光学結晶素子13から成るLD励起固体レ
ーザから構成する。また、第2高調波発生装置20を、
非線形光学結晶素子21、光共振器22、波長分散素子
27及び波長分散素子制御装置28から構成する。波長
分散素子27はエタロンから成り、波長分散素子制御装
置28にて波長分散素子17による分光状態を変化さ
せ、これによって露光光の波長を変化させることができ
る。
【0084】第2高調波発生装置20から射出される光
の波長を連続的若しくは段階的に変化させることによっ
て、図12の(A)若しくは(B)に示すような光強度
と光の波長の関係を得ることができる。また、レジスト
64の厚さ方向における光強度を模式的に図12の
(C)に示す。光強度は、レーザ光源10の出力を変化
させることによって、あるいは又、期間を基準として、
波長分散素子制御装置18,28の制御量を変化させる
ことによって(即ち、光の波長を連続的に変化させる場
合には、dD/dtあるいはdθ/dtを、露光開始か
ら露光終了まで連続的に変化させ、また、光の波長を段
階的に変化させる場合には、変化させるまでの時間を変
え)、変化させることができる。
【0085】波長が266nmで開口数NAが0.45
の縮小投影レンズ63を用いた光学系においては、波長
が1pm変化すると、焦点面は0.3〜0.5μm程度
変化する。従って、第2高調波発生装置20の各々から
射出された光の波長を、λ−Δλ=266.000nm
−1pmから、λ=266.000nmを経由して、λ
+Δλ=266.000nm+1pmまで変化させるこ
とによって、焦点深度約1μmにて、レチクル62に形
成されたパターンをウエハ65上に形成されたレジスト
64に転写することができる。実施例3においては、光
の波長を連続的に変化させる場合には、FLEX法にお
いて、ウエハステージのZ軸方向の位置を変える回数を
無限回数として無限回数露光したと同等の効果を、1回
の露光で得ることができる。また、光の波長を段階的に
変化させる場合には、FLEX法において、ウエハステ
ージのZ軸方向の位置を変える回数は段階的に変化させ
た回数に相当し、かかる回数、露光したと同等の効果
を、1回の露光で得ることができる。
【0086】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。本発明における半導体露光装置は、上述した実
施例のような屈折系の光学系を用いた投影露光装置にの
み限定されるものでなく、例えば反射系の光学系や近接
露光装置にも応用することができる。
【0087】固体レーザ媒質は、Nd:YAG以外に
も、Nd:YVO4、Nd:BEL、LNP等から構成
することができる。レーザダイオードによる固体レーザ
媒質の励起方式も、端面励起方式だけでなく、側面励起
方式や表面励起方式とすることができ、更にはスラブ固
体レーザを用いることもできる。また、非線形光学結晶
素子として、KTPやBBOの他にも、LN、QPM
LN、LBO、KN等、入射光や射出光に要求される光
の波長に依存して適宜選定することができる。
【0088】波長分散素子を、粗調用及び微調用の2組
のエタロンから構成することもできる。また、回析格子
やプリズムから構成したり、エタロンと回析格子とプリ
ズムの組み合わせ、ビームエキスパンダとエタロンと回
析格子の組み合わせ、リトロ配置の回析格子とビームエ
キスパンダの組み合わせ、斜入射回析格子、プリズムに
よるビームエキスパンダとリトロ配置の回析格子の組み
合わせ等から構成することもできる。波長分散素子は、
レーザ光源10及び第2高調波発生装置20を構成する
光共振器22の両方に組み込むこともできる。
【0089】本発明の第1及び第2の半導体露光装置に
おいて、波長分散素子制御装置によって波長分散素子を
制御することもできる。また、射出される光の波長をモ
ニターにて計測し、その結果に基づき波長分散素子制御
装置を制御することもできる。モニターとしては、光の
一部をビームスプリッターで分岐させて、モニターエタ
ロンに入射させてフリンジの状態を計測する方式、分光
器を用いる方式、ガスセルの吸収線を参照する方式等を
挙げることができる。
【0090】レーザ光源10、第2高調波発生装置20
及び共振器長制御装置30の構造、波長分散素子17,
27の配置位置は例示であり、適宜設計変更することが
できる。
【0091】一対の反射鏡から成る光共振器の光路内に
固体レーザ媒質と非線形光学結晶素子が配置された、所
謂内部SHG方式のレーザ光源を用いることもできる。
また、固体レーザ媒質12からの射出光を非線形光学結
晶素子13に通すような構造(即ち、平面鏡15及び凹
面鏡16から成る光共振器を省略する構造)とすること
もできる。更には、レーザ光源として、LD励起固体レ
ーザの代わりに、例えば青色半導体レーザを使用し、か
かる半導体レーザの射出光を第2高調波発生装置に直接
入射させることもできるし、かかる半導体レーザと非線
形光学結晶素子とを組み合わせた所謂内部SHG方式か
ら成るレーザ光源と第2高調波発生装置との組み合わせ
構造とすることもできる。また、平面鏡15及び凹面鏡
16から成る光共振器の共振器長の制御のために、共振
器長制御装置30を別途設けることもできる。
【0092】第2高調波発生装置20における光共振器
22の構造を、例えば、凹面鏡と平面鏡から構成された
ファブリ−ペロー型共振器とすることもできる。この場
合、第2高調波発生装置20に入射する入射光を透過
し、そして第2高調波発生装置20からの戻り光を反射
する反射鏡を、第2高調波発生装置20の手前に配置
し、かかる反射鏡で反射された光を光検出器31で検出
すればよい。光共振器22の共振器長を一定とするため
には、第1の凹面鏡23を移動させるだけでなく、他の
鏡を移動させてもよい。
【0093】共振器長制御装置30の別の態様として、
PZT等から成る共振器長制御装置を挙げることができ
る。即ち、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23を
移動させるために、PZT等から成る積層圧電素子及び
共振器長(L)の長さ変化に比例した信号をこの積層圧
電素子に供給する制御装置から成る共振器長制御装置を
用い、かかる信号をフィードバックしてサーボループを
構成する。これによって、光共振器22の共振器長の制
御を行い、第2高調波発生装置20から射出される射出
光を安定化することもできる。
【0094】第2高調波発生装置から射出される光は、
レーザ光源からの入射光の第2高調波に基づいた波長を
有する光であるが、この第2高調波発生装置から射出さ
れる光の波長は、実施例にて説明したように、固体レー
ザ媒質の射出する光を基準とした第4高調波だけでな
く、第5高調波とすることもできる。この場合には、例
えばNd:YAGから成る固体レーザ媒質から射出され
る光(波長:1064nm)と、第2高調波発生装置2
0から射出される光(波長:266nm)とを合成し
て、再び別の第2高調波発生装置20(例えば、非線形
光学結晶素子として有機結晶の urea CO(NH22
を用いる)を通すことによって、Nd:YAGから成る
固体レーザ媒質の第5高調波(波長:213nm)を生
成することができる。
【0095】基板としては、シリコン半導体基板、Ga
As等の化合物半導体基板、TFT等を形成するための
ガラス基板等を例示することができる。
【0096】
【発明の効果】本発明の半導体露光装置においては、大
きな焦点深度を得ることができる。従って、単一波長の
露光光では露光が困難であったパターン(例えば、コン
タクトホール)が解像可能になり、微細パターンの形成
が可能になる。
【0097】また、本発明の露光方法においては、1回
の露光でしかもウエハステージを移動することなく、大
きな焦点深度にてシャープな露光を行うことができる。
しかも、FLEX法において、ウエハステージのZ軸方
向の位置を変える回数を例えば3回(場合によっては無
限回数)として、例えば3回(場合によっては無限回
数)露光したと同等の効果を得ることができる。
【0098】本発明の第1及び第2の態様に係る半導体
露光装置及び露光方法においては、第2高調波発生装置
の数、あるいは又、レーザ光源と第2高調波発生装置の
数を奇数とし、|Δλ|の値を同じにすることによっ
て、倍率色収差の発生を抑制することができる。ここ
で、倍率色収差とは、露光光の波長がλのとき、大きさ
X×Yのパターンがレジストに形成されたとすれば、露
光光の波長がλ+Δλに変化したとき、大きさ(X+Δ
X)×(Y+ΔY)のパターンがレジストに形成され
(即ち、パターン寸法が拡大する)、露光光の波長がλ
−Δλに変化したとき、大きさ(X−ΔX)×(Y−Δ
Y)のパターンがレジストに形成される(即ち、パター
ン寸法が縮小する)ような現象を指す。|Δλ|の値を
同じにすることによって、パターン寸法の拡大と縮小と
が打ち消し合うので、倍率色収差の発生を抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の半導体露光装置の概要を示す図であ
る。
【図2】実施例1における、レジストに到達する光の波
長と光強度の関係、及びレジストの厚さ方向における光
強度分布を模式的に示す図である。
【図3】実施例1におけるレーザ光源、第2高調波発生
装置及び共振器長制御装置の模式図である。
【図4】ボイスコイルモータの模式図である。
【図5】共振器長制御装置を構成するVCM制御回路の
構成図である。
【図6】実施例2の半導体露光装置の概要を示す図であ
る。
【図7】実施例2におけるレーザ光源、第2高調波発生
装置及び共振器長制御装置の模式図である。
【図8】実施例2の変形におけるレーザ光源、第2高調
波発生装置及び共振器長制御装置の模式図である。
【図9】実施例3の半導体露光装置の概要を示す図であ
る。
【図10】実施例3におけるレーザ光源、第2高調波発
生装置及び共振器長制御装置の模式図である。
【図11】実施例3の変形におけるレーザ光源、第2高
調波発生装置及び共振器長制御装置の模式図である。
【図12】実施例3における、レジストに到達する光の
波長と光強度の関係、及びレジストの厚さ方向における
光強度分布を模式的に示す図である。
【図13】従来のFLEX法を説明するためのレジスト
の厚さ方向における光強度分布等を示す図である。
【図14】従来のFLEX法における問題点を説明する
ための露光・現像後のレジストの模式的な一部断面図で
ある。
【符号の説明】
10 レーザ光源 11 レーザダイオード 12 固体レーザ媒質 13 非線形光学結晶素子 14 1/4波長板 15 平面鏡 16 凹面鏡 17,27 波長分散素子 18,28 波長分散素子制御装置 20 第2高調波発生装置 21 非線形光学結晶素子 22 光共振器 23 第1の凹面鏡 24 第2の凹面鏡 25,26 平面鏡 30 共振器長制御装置 31 光検出器 32 ボイスコイルモータ 320 基体 321 コイルバネ 322 電磁石 323 ヨーク 33 VCM制御回路 330 発振機 331 位相変調器駆動回路 332 同期検波回路 333 ローパスフィルタ 334 VCM駆動回路 34 位相変調器 35 集光レンズ 40 ハーフミラー 41 光合成手段 61 反射鏡 62 レチクル 63 縮小投影レンズ 64 レジスト 65 ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7352−4M H01L 21/30 515 D

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源、及び該レーザ光源から射出さ
    れた光が入射されそして該光の第2高調波に基づいた波
    長を有する光を射出する第2高調波発生装置を具備した
    半導体露光装置であって、 波長分散素子を備えた第2高調波発生装置が複数備えら
    れており、該波長分散素子によって各第2高調波発生装
    置から射出される光の波長を異ならせることを特徴とす
    る半導体露光装置。
  2. 【請求項2】レーザ光源は、レーザダイオード、Nd:
    YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結晶素子
    から構成されたLD励起固体レーザから成り、第2高調
    波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器及び波長
    分散素子から成り、レーザ光源から射出された光を第2
    高調波発生装置の数だけ分割し、各分割された光を第2
    高調波発生装置を構成する波長分散素子に入射させ、該
    波長分散素子にて分光された光を該光共振器に入射させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体露光装置。
  3. 【請求項3】レーザ光源、及び該レーザ光源から射出さ
    れた光が入射されそして該光の第2高調波に基づいた波
    長を有する光を射出する第2高調波発生装置を具備した
    半導体露光装置であって、 該レーザ光源及び第2高調波発生装置が複数備えられて
    おり、各第2高調波発生装置から射出される光の波長が
    異なることを特徴とする半導体露光装置。
  4. 【請求項4】レーザ光源は、レーザダイオード、Nd:
    YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素子及
    び波長分散素子から構成されたLD励起固体レーザから
    成り、第2高調波発生装置は、非線形光学結晶素子及び
    光共振器から成り、波長分散素子にて分光された光を該
    光共振器に入射させることを特徴とする請求項3に記載
    の半導体露光装置。
  5. 【請求項5】レーザ光源は、レーザダイオード、Nd:
    YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素子か
    ら構成されたLD励起固体レーザから成り、第2高調波
    発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器及び波長分
    散素子から成り、波長分散素子にて分光された光を該光
    共振器に入射させることを特徴とする請求項4に記載の
    半導体露光装置。
  6. 【請求項6】各第2高調波発生装置から射出される光を
    合成する光合成手段を更に備えていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の半導体露
    光装置。
  7. 【請求項7】波長分散素子はエタロンから成ることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の
    半導体露光装置。
  8. 【請求項8】レーザ光源、及び波長分散素子を備え且つ
    該レーザ光源から射出された光が入射されそして該光の
    第2高調波に基づいた波長を有する光を射出する第2高
    調波発生装置を複数具備し、該波長分散素子によって各
    第2高調波発生装置から射出される光の波長を異ならせ
    る半導体露光装置を用いた露光方法であって、 該第2高調波発生装置の各々から射出された波長の異な
    る光を合成し、かかる合成された光を用いて、レチクル
    に形成されたパターンをウエハ上に形成されたレジスト
    に転写することを特徴とする露光方法。
  9. 【請求項9】レーザ光源は、レーザダイオード、Nd:
    YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素子か
    ら構成されたLD励起固体レーザから成り、第2高調波
    発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器及び波長分
    散素子から成り、レーザ光源から射出された光を第2高
    調波発生装置の数だけ分割し、各分割された光を第2高
    調波発生装置を構成する波長分散素子に入射させ、該波
    長分散素子にて分光された光を該光共振器に入射させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の露光方法。
  10. 【請求項10】複数のレーザ光源、及び該レーザ光源か
    ら射出された光が入射されそして該光の第2高調波に基
    づいた波長を有する光を射出する複数の第2高調波発生
    装置を具備し、各第2高調波発生装置から射出される光
    の波長が異なる半導体露光装置を用いた露光方法であっ
    て、 該第2高調波発生装置の各々から射出された波長の異な
    る光を合成し、かかる合成された光を用いて、レチクル
    に形成されたパターンをウエハ上に形成されたレジスト
    に転写することを特徴とする露光方法。
  11. 【請求項11】レーザ光源は、レーザダイオード、N
    d:YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素
    子及び波長分散素子から構成されたLD励起固体レーザ
    から成り、第2高調波発生装置は非線形光学結晶素子及
    び光共振器から成り、波長分散素子にて分光された光を
    光共振器に入射させることを特徴とする請求項10に記
    載の露光方法。
  12. 【請求項12】レーザ光源は、レーザダイオード、N
    d:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結晶
    素子から構成されたLD励起固体レーザから成り、第2
    高調波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器及び
    波長分散素子から成り、波長分散素子にて分光された光
    を光共振器に入射させることを特徴とする請求項10に
    記載の露光方法。
  13. 【請求項13】波長分散素子はエタロンから成ることを
    特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれか1項に記
    載の露光方法。
  14. 【請求項14】レーザ光源、及び該レーザ光源から射出
    された光が入射されそして該光の第2高調波に基づいた
    波長を有する光を射出する第2高調波発生装置を具備し
    た半導体露光装置であって、 該波長分散素子を備え、該波長分散素子によって該第2
    高調波発生装置から射出される光の波長を変化させるこ
    とを特徴とする半導体露光装置。
  15. 【請求項15】レーザ光源は、レーザダイオード、N
    d:YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素
    子、波長分散素子及び波長分散素子制御装置から構成さ
    れたLD励起固体レーザから成り、第2高調波発生装置
    は非線形光学結晶素子及び光共振器から成ることを特徴
    とする請求項14に記載の半導体露光装置。
  16. 【請求項16】レーザ光源は、レーザダイオード、N
    d:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結晶
    素子から構成されたLD励起固体レーザから成り、第2
    高調波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器、波
    長分散素子及び波長分散素子制御装置から成ることを特
    徴とする請求項14に記載の半導体露光装置。
  17. 【請求項17】波長分散素子はエタロンから成ることを
    特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか1項に
    記載の半導体露光装置。
  18. 【請求項18】レーザ光源、及び該レーザ光源から射出
    された光が入射されそして該光の第2高調波に基づいた
    波長を有する光を射出する第2高調波発生装置を具備し
    た半導体露光装置を用いた露光方法であって、 該第2高調波発生装置から射出される光の波長を連続的
    若しくは段階的に変化させ、かかる光を用いて、レチク
    ルに形成されたパターンをウエハ上に形成されたレジス
    トに転写することを特徴とする露光方法。
  19. 【請求項19】レーザ光源は、レーザダイオード、N
    d:YAGから成る固体レーザ媒質、非線形光学結晶素
    子、波長分散素子及び波長分散素子制御装置から構成さ
    れたLD励起固体レーザから成り、第2高調波発生装置
    は非線形光学結晶素子及び光共振器から成り、波長分散
    素子制御装置にて波長分散素子による分光を変化させ、
    これによって波長を変化させることを特徴とする請求項
    18に記載の露光方法。
  20. 【請求項20】レーザ光源は、レーザダイオード、N
    d:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結晶
    素子から構成されたLD励起固体レーザから成り、第2
    高調波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器、波
    長分散素子及び波長分散素子制御装置から成り、波長分
    散素子制御装置にて波長分散素子による分光を変化さ
    せ、これによって波長を変化させることを特徴とする請
    求項18に記載の露光方法。
  21. 【請求項21】波長分散素子はエタロンから成ることを
    特徴とする請求項18乃至請求項20のいずれか1項に
    記載の露光方法。
JP5309798A 1993-11-16 1993-11-16 半導体露光装置及び露光方法 Pending JPH07142805A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5838709A (en) * 1995-06-07 1998-11-17 Nikon Corporation Ultraviolet laser source
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US6768874B1 (en) * 1999-11-05 2004-07-27 Jds Fitel Inc. Chromatic dispersion compensation device
JP2004537176A (ja) * 2001-07-27 2004-12-09 サイマー インコーポレイテッド リソグラフィ処理のためのレーザスペクトルエンジニアリング
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WO2021186741A1 (ja) * 2020-03-19 2021-09-23 ギガフォトン株式会社 露光方法、露光システム、及び電子デバイスの製造方法

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