JP3161125B2 - 録音装置 - Google Patents

録音装置

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JP3161125B2
JP3161125B2 JP01417393A JP1417393A JP3161125B2 JP 3161125 B2 JP3161125 B2 JP 3161125B2 JP 01417393 A JP01417393 A JP 01417393A JP 1417393 A JP1417393 A JP 1417393A JP 3161125 B2 JP3161125 B2 JP 3161125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープレコーダなど
録音置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダ等の録音機を使用して会
議などの会話を録音した後、この録音されたテープ等を
再生する場合には、テープを高速で早送り再生や巻戻し
再生させて、再生させたい会話が記録された箇所をサー
チすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高速で早送
り再生や巻戻し再生を行って必要とする箇所をサーチす
る作業は、非常に手間がかかる不都合があった。即ち、
通常のテープレコーダは早送り再生や巻戻し再生を行う
とき、通常速度の6倍〜20倍程度の高速で再生される
ので、再生音から会話の内容を聞き取ることは不可能
で、ある程度勘に頼ってサーチを行っているのが現状で
ある。特に、テープを高速で早送りや巻戻しさせたと
き、どの程度テープが送られたのか判断するのは困難
で、例えば或る地点に記録された内容を再生させている
状態から、テープを5分前の地点に巻戻すことを考えた
とき、テープの高速巻戻しを数十秒程度行えば良いが、
正確に5分前の地点を一度で頭出しするのは困難で、通
常は早送りと巻戻しを繰り返して、5分前と思われる地
点をサーチするようにしていた。
【0004】なお、テープレコーダは早送りや巻戻しの
速度が一定でなく(通常はリールの回転速度が一定)、
テープを巻き取るリールのテープ巻径が大きくなるに従
って、走行速度が早くなって行く。従って、早送り時間
や巻戻し時間とテープ上の記録時間との間には、一定の
比例関係はなく、例えば5分前の地点に巻戻したいと
き、何十秒巻戻しすれば良いのかを予め知ることはでき
ない。
【0005】本発明はこれらの点に鑑み、高速の早送り
再生や巻戻し再生によるサーチ時に、何分間だけ早送り
や巻戻しをしたのかが容易に判断できるような記録が可
能な録音装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、音圧の変化を電気的な音声信号に変換する
マイクユニット1,2a,2bを有する録音装置におい
て、一定の低周波数の信号を出力する低周波数信号発生
手段12を設け、この低周波数信号発生手段12が出力
する低周波数信号を、所定間隔で短時間マイクユニット
1,2a,2bが出力する音声信号に重畳して録音する
ようにした録音装置であって、低周波数信号を重畳させ
る所定間隔として、少なくとも第1の間隔と第2の間隔
を組み合わせるようにしたものである。
【0007】
【0008】
【0009】さらに、低周波信号を重畳させる間隔とし
て、少なくとも第1の間隔と第2の間隔との2組の間隔
を組み合わせるようにしたものである。
【0010】さらにこの2組の間隔を組み合わせる場
合、第1の間隔を約30秒とし、第2の間隔を約5分と
したものである。
【0011】
【作用】低周波信号を所定間隔で短時間マイクユニット
が出力する音声信号に重畳することで、このマイク装置
が出力する音声信号をテープレコーダで録音した場合、
録音後にテープを高速で早送り再生や巻戻し再生すると
き、記録された低周波信号が、テープの速度の早さに対
応した高い周波数に変換されて再生され、可聴帯域内の
高い周波数の音として再生され、この可聴帯域内の音が
一定の記録時間毎に再生されることになる。
【0012】この場合、マイクロコンピュータの所定の
ポートの出力のオン・オフを低周波信号の周波数に対応
した間隔で行って低周波信号を発生させることで、マイ
ク制御用のマイクロコンピュータを使用した簡単な構成
で低周波信号の作成ができる。
【0013】また、低周波信号の周波数を30Hz前後
としたことで、通常のテープレコーダで良好に記録でき
ると共に、可聴帯域の下限近傍の周波数であるので、こ
の記録された低周波信号を通常速度で再生したときに
は、低周波信号を音として聞き分けることは困難で、通
常速度での再生を行う上で低周波信号がノイズになるこ
とはない。
【0014】また、低周波信号を重畳させる間隔とし
て、少なくとも第1の間隔と第2の間隔との2組の間隔
を組み合わせるようにしたことで、このマイク装置が出
力する音声信号をテープレコーダで録音した後に高速で
早送り再生や巻戻し再生をしたとき、第1の記録間隔毎
に聞こえる音と、第2の記録間隔毎に聞こえる音とで、
2種類の記録間隔(時間)の判断が可能になる。
【0015】また、このときの第1の間隔を約30秒と
し、第2の間隔を約5分としたことで、良好に記録時間
が判断できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図5を参
照して説明する。
【0017】図1は本例のマイク装置の構成を示す図
で、本例においては全指向性のマイクと鋭指向性のマイ
クとを一体に収納させたもので、図1において1は全指
向性のマイクユニットを示し、2a,2bは鋭指向性の
マイクユニットを示し、それぞれのマイクユニット1,
2a,2bで受けた音圧の変化を電気的な音声信号に変
換する処理が行われる。そして、鋭指向性の2個のマイ
クユニット2a,2bは、組み合わせて使用されること
で、指向性の調整が行われる。このそれぞれのマイクユ
ニットは、エレクトレットコンデンサ型のユニット等が
使用され、例えば図2に示すように一体に収納されてい
る。即ち、箱型の第1の筐体41の端部に全指向性のマ
イクユニット1が配置され、この第1の筐体41に対し
て回動自在な第2の筐体42の端部に2個のマイクユニ
ット2a,2bが配置され、鋭指向性のマイクユニット
2a,2bで収音する場合には、破線で示すように第2
の筐体42を適当に回動させることで、音がする方向に
収音する範囲を向けることができる。
【0018】また、第1の筐体41の上面には、表示パ
ネル30と、マイク選択スイッチ9と、動作切換スイッ
チ43とが配置してある。さらに、第1の筐体41の後
端部から信号線44が引き出され、この信号線44の先
端のプラグ45を録音機(図示せず)のマイク端子に挿
入することで、録音機側に収音した音声信号が供給され
る。
【0019】ここで図1に戻って、マイク装置内の回路
構成を説明すると、2個のマイクユニット2a,2bの
出力を合成するために、一方のマイクユニット2aの出
力と、他方のマイクユニット2bの出力を反転アンプ3
で反転したものとを、可変抵抗器4の一端及び他端に供
給し、この可変抵抗器4の可動端子から取り出すように
する。このとき、可変抵抗器4の可動端子の位置を調整
することで、指向性の調整が行われる。そして、この可
変抵抗器4の可動端子から取り出した音声信号を、イコ
ライザ5に供給して周波数特性の補正を行う。そして、
イコライザ5の出力をハイパスフィルタ6に供給し、低
域成分のカットを行う。この低域成分のカットは、机の
振動音などの低周波のノイズを除去するために行う。そ
して、ハイパスフィルタ6の出力を、マイク選択スイッ
チ9側に供給する。また、全指向性のマイクユニット1
の出力も、マイク選択スイッチ9側に供給する。
【0020】この場合、このマイク選択スイッチ9の近
傍には、鋭指向性のマイクの感度を切換える回路が構成
されている。即ち、全指向性のマイクユニット1の出力
を、スイッチ9の第1の固定接点9aに供給し、鋭指向
性のマイクユニット2a,2bの合成出力(即ちハイパ
スフィルタ6の出力)を、直接スイッチ9の第2の固定
接点9bに供給する。さらに、ハイパスフィルタ6の出
力部に、抵抗器7,8を介して接地された回路を接続
し、この抵抗器7と抵抗器8の接続中点を、スイッチ9
の第3の固定接点9cに接続する。
【0021】このようにマイク選択スイッチ9の周辺を
構成したことで、このスイッチ9の可動接点9mを第1
の固定接点9aに接続させることで、全指向性のマイク
ユニット1の出力がマイク選択スイッチ9から出力さ
れ、可動接点9mを第2の固定接点9bに接続させるこ
とで、鋭指向性のマイクユニット2a,2bの出力がマ
イク選択スイッチ9から高い感度で出力され、可動接点
9mを第3の固定接点9cに接続させることで、鋭指向
性のマイクユニット2a,2bの出力がマイク選択スイ
ッチ9から低い感度で出力される。
【0022】そして、このマイク選択スイッチ9の可動
接点9mに得られる音声信号を、バッファアンプ10を
介して出力端子11に供給し、出力端子11に接続され
た信号線44の先端のプラグ45(図2参照)が挿入さ
れた録音機に音声信号を供給する。
【0023】そして本例においては、この出力端子11
から出力される音声信号に、マーカー信号の重畳ができ
るようにしてある。即ち、図1において12はこのマイ
ク装置の動作を制御するマイクロコンピュータである中
央制御装置(CPU)を示し、この中央制御装置12の
所定のポートから、30Hzの低周波信号を出力するよ
うにしてある。この中央制御装置12には、動作切換ス
イッチ43の操作情報が供給され、このスイッチ43の
操作でマーカー信号出力モードが設定されているとき、
後述する処理に従って所定間隔で2秒間の低周波信号を
出力する。
【0024】この中央制御装置12の所定のポートから
の2秒間の30Hzの低周波信号の出力としては、2秒
間だけこのポートから所定のレベルの信号の出力のオン
・オフ制御を30Hz周期で行うようにする。即ち、所
定のレベルの信号が出力されるポートからの、このレベ
ルの信号の出力のオン(開始)とオフ(停止)とを、そ
れぞれ毎秒30回ずつ交互に行うように、ポートの出力
制御を2秒間行い、この2秒が経過した後は、次に低周
波信号を出力させるタイミングになるまで、このポート
の出力をオフとさせる制御を行う。このようにすること
で、図5のAに示すような30Hzの矩形波が2秒間中
央制御装置12から出力される。
【0025】そして、この30Hzの矩形波信号をロー
パスフィルタ13に供給して、高周波成分の除去を行っ
て、図5のBに示すような正弦波に近い波形の低周波信
号とし、このローパスフィルタ13が出力する低周波信
号をバッファアンプ10に供給し、マイク選択スイッチ
9からバッファアンプ10に供給される音声信号に低周
波信号を重畳させる。この場合、重畳される低周波信号
の出力端子11からの出力レベルは、出力される音声信
号の最大レベルに近い比較的大きなレベルとする。な
お、以下の説明では、この低周波信号をマーカー信号と
称する。
【0026】次に、このマーカー信号を重畳させるタイ
ミングを、中央制御装置12で設定する場合の処理につ
いて説明すると、本例においては中央制御装置12が図
3のフローチャートに示す処理を行って、マーカー信号
を重畳させるタイミングを決定する。このフローチャー
トについて説明すると、まず動作切換スイッチ43でマ
ーカー信号出力モードが設定されているか否か判断し
(ステップ101)、マーカー信号出力モードが設定さ
れている場合には、この中央制御装置12内に用意され
た2個のカウンタ(プログラムでソフト的に処理される
カウンタ)のカウント値をリセットする(ステップ10
2)。このカウンタは、少なくとも1秒周期でカウント
値がカウントアップするもので、第1のカウンタは30
0秒経過するまでカウントでき、第2のカウンタは30
秒経過するまでカウントできる。
【0027】そして、ステップ102で各カウンタのカ
ウント値をリセットした後、上述した30Hzのマーカ
ー信号の出力を所定のポートから行う(ステップ10
3)。そして、第1のカウンタのカウント値が2秒に対
応した値になったか否か判断し(ステップ104)、2
秒に対応した値になったとき、マーカー信号の出力を停
止して待機する。この状態で、第1のカウンタのカウン
ト値が3秒に対応した値になったか否か判断し(ステッ
プ105)、3秒に対応した値になったとき、上述した
30Hzのマーカー信号の出力を所定のポートから行う
(ステップ106)。そして、第1のカウンタのカウン
ト値が5秒に対応した値になったか否か判断し(ステッ
プ107)、5秒に対応した値になったとき、マーカー
信号の出力を停止して待機する。
【0028】そして次に、第2のカウンタのカウント値
が30秒に対応した値になったか否か判断し(ステップ
108)、30秒に対応した値になったとき、この第2
のカウンタのカウント値をリセットした後(ステップ1
09)、上述した30Hzのマーカー信号の出力を所定
のポートから行う(ステップ110)。そして、第2の
カウンタのカウント値が2秒に対応した値になったか否
か判断し(ステップ111)、2秒に対応した値になっ
たとき、マーカー信号の出力を停止して待機する。
【0029】そして次に、第1のカウンタのカウント値
が300秒に対応した値になったか否か判断し(ステッ
プ112)、300秒に対応した値になったとき、ステ
ップ102に戻って両カウンタのリセットを行う。ま
た、ステップ112で第1のカウンタのカウント値が3
00秒に対応した値になっていないと判断したときに
は、ステップ108に戻って第2のカウンタのリセット
を行う。
【0030】そして、動作切換スイッチ43の切換え
で、マーカー信号出力モード以外のモードが設定される
まで(マイク装置の電源がオフになる場合も含む)、こ
のフローチャートによる処理を継続して行う。
【0031】このフローチャートに基づいた処理が行わ
れることで、このマイク装置の動作切換スイッチ43で
マーカー信号出力モードが設定されている状態で、バッ
ファアンプ10の入力段でマイクユニットが拾った音声
信号に重畳されるマーカー信号は、図4に示すようなタ
イミングで発生するようになる。即ち、最初に2秒間マ
ーカー信号が出力された後、1秒停止してから再度2秒
間マーカー信号が出力される。そして以後は、30秒毎
に2秒間ずつマーカー信号が出力される処理が繰り返さ
れる。そして、最初に2回続けてマーカー信号を出力し
てから300秒(5分)すると、再び2回続けてマーカ
ー信号を出力するようになる。従って、30秒毎に2秒
間ずつマーカー信号が出力されると共に、5分毎に1回
は2回続けてマーカー信号が出力される。
【0032】次に、本例のマイク装置から出力されるマ
ーカー信号の使用法について説明すると、動作切換スイ
ッチ43でマーカー信号出力モードを設定させること
で、図4に示すように30秒間隔で30Hzのマーカー
信号が出力音声信号に重畳され、このマイク装置が出力
する音声信号をテープレコーダで記録している場合に
は、そのままマーカー信号も音声信号と共に記録され
る。ここで、このとき記録されたテープを後で再生させ
る場合に、通常速度で再生させたときには、マーカー信
号の周波数が可聴帯域の下限近傍であり、殆どマーカー
信号を聞き取ることは困難で、高性能のヘッドホンなど
を使用した場合に聞こえたとしても、若干の低周波の唸
りが聞こえる程度で、記録された会話などの音声の聞き
取りの妨げにはならない。
【0033】そして、この記録されたテープを高速で早
送り再生や巻戻し再生することで、マーカー信号が明確
に聞こえるようになる。即ち、例えば10倍の速度で高
速再生が行われたとすると、30Hzで記録されたマー
カー信号が、10倍の周波数(300Hz)の音声信号
として再生され、明確に音声としてマーカー信号を聞き
取ることができるようになる。実際には「ピッ」という
音が瞬間的に聞こえる。この聞こえる音は、テープの走
行方向にかかわらず同じである。
【0034】そして、図4に示すように30秒間隔でこ
のマーカー信号がテープに記録されているので、テープ
を30秒分走行させる毎に、「ピッ」というマーカー信
号音が再生される。また、300秒(5分)毎に2回連
続したマーカー信号の記録が行われているので、テープ
を300秒分走行させる毎に、「ピッ・ピッ」という連
続的なマーカー信号音が再生される。
【0035】なお、テープを高速で早送り再生や巻戻し
再生する場合の再生速度の変化に応じて、「ピッ」とい
うマーカー信号音の高さ(周波数)が若干変化するが、
通常のテープレコーダで早送りや巻戻しさせる場合の速
度(6倍〜20倍程度)の範囲では、明確に他の記録音
声と区別できる。
【0036】従って、テープを30秒分早送りや巻戻し
したことが、「ピッ」というマーカー信号音が再生され
る毎に判り、このマーカー信号音が再生される数を数え
ることで、何分間に相当する分だけテープを送ったかが
30秒単位で判り、テープ送りでサーチを行う場合に便
利である。また、「ピッ・ピッ」という連続的なマーカ
ー信号音が再生される数を数えることで、5分単位でテ
ープを送った長さが判断でき、テープの早送りや巻戻し
を長時間行う場合に便利である。
【0037】また本例においては、マイクロコンピュー
タの所定のポートの出力のオン・オフをマーカー信号の
周波数(30Hz)に対応した間隔で行ってマーカー信
号を発生させるようにしたことで、マイク制御用の中央
制御装置12を使用した簡単な構成で低周波信号の作成
ができ、30Hzの周波数信号を生成させる発振器など
を必要としない簡単な構成で実現できる。なおこのと
き、中央制御装置12が出力する矩形波(図5のA参
照)を、そのまま音声信号に重畳させた場合には、3次
(90Hz),5次(150Hz)‥‥の高調波成分が
音声として聞こえてしまうので好ましくなく、ローパス
フィルタ13により正弦波に高い波形としてあること
で、通常再生時には音として聞こえない良好なマーカー
信号が記録される。
【0038】なお、マーカー信号発生手段を別の低周波
信号生成回路で構成するようにしても良い。例えば図6
に示すように、中央制御装置51のマーカー信号作成制
御信号をNANDゲート52の一方の入力端に供給し、
このNANDゲート52の出力を抵抗器53,54を介
してインバータゲート55,56の直列回路に供給し、
インバータゲート56の出力をNANDゲート52の他
方の入力端に供給する。そして、抵抗器53,54の接
続中点を、コンデンサ57によりNANDゲート52の
他方の入力端と接続する。そして、NANDゲート52
の出力をローパスフィルタ58を介して出力端子59に
供給し、この出力端子59に得られる信号をマイクユニ
ット側から出力される音声信号に重畳させる。
【0039】このように構成したことで、例えば中央制
御装置51からマーカー信号作成制御信号として図7の
Aに示すように2秒間ハイレベルになる出力が30秒周
期で出力されることで、この制御信号がハイレベルにな
っている期間に、接続された回路で30Hz等の所定の
周波数の矩形波(図7のB)が作成され、この矩形波が
ローパスフィルタ58で正弦波に近い周波数信号(図7
のC)とされ、上述実施例と同様なマーカー信号が作成
される。
【0040】或いは、図8に示すように、単純にマイク
ユニット61が出力する音声信号に、発振器63が出力
する30Hz等の周波数信号を、アナログスイッチ64
を介して重畳させて、出力端子62に供給するように
し、このアナログスイッチ64の制御を中央制御装置6
5により行うようにしても良い。
【0041】また、上述実施例ではマーカー信号の周波
数を30Hzとしたが、他の周波数としても良いことは
勿論である。但し、あまり低いとテープレコーダで記録
するのが困難になると共に、あまり高いと通常再生時に
マーカー信号音が再生されてしまうので、30Hz前後
が好適である。また、マーカー信号を発生させる間隔
も、30秒以外にすることも可能であるが、あまり間隔
が短いとサーチ時にカウントする数が非常に多くなり、
面倒であると共に、あまり間隔が長いと逆にカウントし
にくく、一般には30秒程度が好適である。さらに、上
述実施例では30秒毎の1回の出力と5分毎の連続出力
とを組み合わせるようにしたが、30秒毎の1回の出力
だけを繰り返し行うようにしても良い。
【0042】また、上述実施例では指向性の異なる2組
のマイクユニットを切換えるようにしたが、単一のマイ
クユニットだけを備えたマイク装置にも適用できる。或
いは、同一の指向性のマイクユニットを2組備え、それ
ぞれのマイクユニットの収音方向を変えたステレオ収音
を行うマイク装置にも適用できる。
【0043】なお、ここまでの説明ではマイク装置にマ
ーカー信号発生機能を組み込む構成までを説明したが、
テープレコーダなどに内蔵されたマイク装置にマーカー
信号発生機能を組み込むことで、本願発明の効果が得ら
れることは、ここまでの説明から理解されよう。
【0044】
【発明の効果】本発明の録音装置に組み込まれたマイク
装置が出力する音声信号を音することで、録音後にテ
ープを高速で早送り再生や巻戻し再生するとき、記録さ
れた低周波数信号が、テープの速度の早さに対応した高
い周波数に変換されて再生され、可聴帯域内の高い周波
数の音として再生され、この可聴帯域内の音が一定の記
録時間毎に再生されることになり、どの程度テープを早
送り(又は巻戻し)したのかが、この音の発生する数を
カウントすることで判断できる。
【0045】この場合、マイクロコンピュータの所定の
ポートの出力のオン・オフを生成させる低周波信号の周
波数に対応した間隔で行って低周波信号を発生させるこ
とで、マイク制御用のマイクロコンピュータを使用した
簡単な構成で低周波信号の作成ができ、発振器などを必
要としない簡単な構成で実現できる。
【0046】また、低周波信号の周波数を30Hz前後
としたことで、通常のテープレコーダで良好に記録でき
ると共に、可聴帯域の下限近傍の周波数であるので、こ
の記録された低周波信号を通常速度で再生したときに
は、低周波信号を音として聞き分けることは困難で、通
常速度での再生を行う上で低周波信号がノイズとして聞
こえることは殆どない。
【0047】また、低周波数信号を重畳させる間隔とし
て、少なくとも第1の間隔と第2の間隔との2組の間隔
を組み合わせるようにしたことで、音した後に高速で
早送り再生や巻戻し再生をしたとき、第1の記録間隔毎
に聞こえる音と、第2の記録間隔毎に聞こえる音とで、
2種類の記録間隔(時間)の判断が容易に可能になる。
【0048】また、このときの第1の間隔を約30秒と
し、第2の間隔を約5分としたことで、通常のテープレ
コーダを使用して早送り再生(巻戻し再生)を行ったと
き、最もカウントし易い間隔で音(低周波信号に基づい
た音)が発生するようになり、良好に記録時間が判断で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例の外観の一例を示す斜視図である。
【図3】一実施例の説明に供するフローチャート図であ
る。
【図4】一実施例によるマーカー信号の発生状態を示す
タイミング図である。
【図5】一実施例によるマーカー信号の形成状態を示す
タイミング図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図7】図6の例のマーカー信号の形成状態を示すタイ
ミング図である。
【図8】本発明の更に他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 マイクユニット(全指向性マイク) 2a,2b マイクユニット(鋭指向性マイク) 9 マイク選択スイッチ 11 音声信号出力端子 12 中央制御装置(CPU) 13 ローパスフィルタ 43 動作切換スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/087 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音圧の変化を電気的な音声信号に変換す
    るマイクユニットを有し、一定の低周波数の信号を出力
    する低周波数信号発生手段を設け、該低周波数信号発生
    手段が出力する低周波数信号を、所定間隔で短時間上記
    マイクユニットが出力する音声信号に重畳して録音する
    ようにした録音装置であって、 上記低周波数信号を重畳させる所定間隔として、少なく
    とも第1の間隔と第2の間隔を組み合わせるようにした
    録音装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の間隔を約30秒とし、上記第
    2の間隔を約5分とした請求項1記載の録音装置。
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