JP2892881B2 - 車載ナビゲータの誘導経路探索方法 - Google Patents

車載ナビゲータの誘導経路探索方法

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JP2892881B2 JP4258092A JP4258092A JP2892881B2 JP 2892881 B2 JP2892881 B2 JP 2892881B2 JP 4258092 A JP4258092 A JP 4258092A JP 4258092 A JP4258092 A JP 4258092A JP 2892881 B2 JP2892881 B2 JP 2892881B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載ナビゲータの誘導経
路探索方法に係り、特に交差点ネットリストを用いて出
発地から目的地までを結ぶ最適経路をダイクストラ法に
より探索するようにした車載ナビゲータの誘導経路探索
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車載ナビゲータは、大量の地図データを
記憶するCD−ROM等の大容量記憶装置、ディスプレ
イ装置、車両の現在位置を検出する車両位置検出装置等
を有し、車両の現在位置に応じた地図データをCD−R
OMから読み出し、該地図データに基づいて地図をディ
スプレイ画面に描画するとともに、車両位置マーク(ロ
ケーションカーソル)をディスプレイ画面の一定位置
(例えば画面中央)に固定し、車両の移動に応じて地図
をスクロール表示したり、地図は画面に固定し、車両位
置マークを移動表示したりして、車両が現在どこを走行
しているか一目で判るようにしてある。
【0003】CD−ROMに記憶されている地図は縮尺
レベルに応じて適当な大きさの経度幅、緯度幅に区切ら
れており、道路等は経緯度で表現された頂点(ノード)
の座標集合で示され、これらの描画は各ノードを順に直
線で接続することにより行われる。なお、道路は2以上
のノードの連結からなり、2つのノードを連結した部分
はリンクと呼ばれる。地図データには、(1)道路リス
ト、ノードテーブル、交差点構成ノードリスト、交差点
ネットリストなどからなる道路レイヤ、(2)地図画面
上の道路、建物、河川等を表示するための背景レイヤ、
(3)市町村名、道路名等を表示するための文字レイヤ
などから構成されている。
【0004】この内、道路レイヤは図9に示す構成を有
している。道路リストRDLTは道路別に、道路の種別
(0;国道、1;高速道路、2;一般道路、3;その他
の道路)、道路を構成する全ノード数、道路を構成する
ノードのノードテーブルNDTB上での位置と、次のノ
ードまでの幅員(0;1.5m以上2.5m未満、1;2.5m以上
5.5m未満、2;5.5m以上11.0m 未満、3;11.0m 以上)
等のデータより構成されている。交差点構成ノードリス
トCRLTは地図上の各交差点毎に、該交差点に連結す
るリンク他端ノード(交差点構成ノードという)のノー
ドテーブルNDTB上での位置の集合である。ノードテ
ーブルNDTBは地図上の全ノードのリストであり、ノ
ード毎に位置情報(経度、緯度)、該ノードが交差点で
あるか否かの交差点識別フラグ、交差点であれば交差点
構成ノードリスト上での位置を指し、交差点でなければ
道路リスト上で当該ノードが属する道路の位置を指すポ
インタ等で構成されている。
【0005】交差点ネットリストCRNLは各交差点ノ
ード毎に、 (1)交差点シーケンシャル番号 (2)該交差点ノードが含まれる地図の図葉番号 (3)データユニットコード 以上、交差点ノードID (4)交差点構成ノード数 (5)各隣接交差点のシーケンシャル番号 (6)各隣接交差点までの距離 (7)各隣接交差点までの道路の属性(道路種別、幅
員) 等を有している。
【0006】ところで車載ナビゲータには、出発地点か
ら目的地点まで例えば最短距離を辿るような最適経路を
探索し、画面に誘導経路表示して運転者の走行案内をす
る経路誘導機能があり、実際の運転に際して、誘導経路
を特定の色で太く表示するなど他の道路と識別可能した
り、あるいは車両位置マークの前方に誘導経路に沿って
移動する案内マークを表示したりして、運転者が目的地
まで用意に到達できるようにしてある。
【0007】出発地点から目的地点までの最適経路を求
める方法として、ダイクストラ法と称せられる方法が提
案されている。このダイクストラ法は出発地点と目的地
点を結ぶ直線を半径とする領域、あるいは該領域より大
きめの領域内に存在する全交差点を考慮して出発地から
目的地迄の最短経路を交差点ネットリストCRNLを参
照して探索するものである。図10はダイクストラ法の
概略説明図であり、道路を直線、交差点を直線の交点と
してグラフ化したものであり、各交差点間の距離は既知
で、STPは出発地(交差点)、DSPは目的地(交差
点)である。
【0008】ダイクストラ法においては、交差点ネット
リストCRNLを参照しながら、出発地交差点STPに
道路に沿って隣接する交差点A1 〜A4 を探し、各交差
点A 1 〜A4 につき、対応する1つ手前の交差点(出発
地交差点)からの累計距離を求め、各交差点A1 〜A4
に対応させて1つ手前の交差点を特定するシーケンシャ
ル番号とともにメモリに記憶する。次いで、各交差点A
1 〜A4 毎に、道路に沿って隣接する交差点Bijを探
し、該交差点につき、対応する1つ手前の交差点を経由
した出発地からの累計距離を求め、各交差点Bijに対応
させて1つ手前の交差点を特定するシーケンシャル番号
とともにメモリに記憶する。例えば、交差点A1 に対し
ては3つの交差点B11,B12,B13を見出し、これら各
交差点に対応させて、 B11:交差点A1 経由での出発地からの累計距離Bd1112:交差点A1 経由での出発地からの累計距離Bd1213:交差点A1 経由での出発地からの累計距離Bd13 ・・(A) を対応する交差点A1 のシーケンシャル番号とともに記
憶する。また、交差点A 2 に対しては3つの交差点
21,B22,B23が求まり、各交差点B21,B22,B 23
に対応させて、 B21:交差点A2 経由での出発地からの累計距離Bd21 ・・(B) B22:交差点A2 経由での出発地からの累計距離Bd2223:交差点A2 経由での出発地からの累計距離Bd23 を対応する交差点A2 とともに記憶する。他の交差点A
3 ,A4 についても同様に隣接交差点を探して所定のデ
ータを記憶する。ところで、交差点B13とB21は同一の
交差点である。このように、データを記憶すべき交差点
が重複し、既に、該交差点に対し、異なる経路での累計
距離データが記憶されているとき、出発地からの累計距
離Bd13とBd21の大小を比較し、小さい方のデータの
みを記憶する。たとえば、Bd13>Bd21であれば、交
差点B13(=B21)のデータとして(b)に示す累計距
離Bd21と対応する1つ手前の交差点A2 のシーケンシ
ャル番号が最終的に記憶される。
【0009】以降、同様にして、各交差点Bijについて
隣接交差点Cijを求め、各交差点C ijにつき、対応する
1つ手前の交差点を経由する出発地からの累計距離を求
め、当該1つ手前の交差点のシーケンシャル番号ととも
に記憶し、一般に交差点ネットリストを参照しながら或
る交差点について隣接する交差点を求め、該交差点につ
き、対応する1つ手前の交差点を経由する出発地からの
累計距離を求め、1つ手前の交差点のシーケンシャル番
号とともに記憶していけば、最終的に目的地(交差点)
DSPに到達する。
【0010】目的地DSPに到達すれば、該目的地(m
次交差点とする)に対応させて記憶してある1つ手前の
交差点、該交差点に対応させて記憶してある1つ手前の
交差点、・・・、出発地交差点を、出発地側から目的地
側に向けて順次結んでなる経路が最短の最適経路とな
る。なお、交差点ネットリストCRNLは以上のように
予め道路レイヤの一部としてCD−ROMに記憶してお
くほか、CD−ROMには記憶しておかず、誘導経路探
索処理に際して、必要な交差点のみについてソフト的に
道路レイヤ情報(道路リストRDLT、交差点構成ノー
ドリストCRLT、ノードテーブルNDTB等)を用い
て作成しても良く、また、目的地交差点を起点にして出
発地交差点に向けて経路探索を進めても同様に最適経路
を求めることができる。
【0011】このようにダイクストラ法によれば、グラ
フ理論的に最短距離を指標にした最適経路が求まる。よ
って、画面の地図画像中に車両位置マークとともに、最
適経路を表示し、運転者に対し、所望の目的地に向けた
経路誘導を行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画面に
表示された最適経路に、途中、工事等で通行止めになっ
ている区間が含まれていたり、混雑の予想される区間が
含まれていたりして、他の経路で走行したいと思ったと
き、高速道路優先や幅員の大きい道路優先など、経路探
索条件を変えて、再度、目的地等を設定し直して経路探
索を起動させなければならず、操作が煩雑であるととと
もに、1つの最適経路を探索し終わるまでに現状では数
十秒から数分の時間を要していることから、希望の最適
経路を得るまで、長時間待たなければならないという問
題があった。
【0013】以上から本発明の目的は、1度の探索処理
で、条件の異なる複数の最適経路を求めることができ、
希望の経路を簡単、かつ、迅速に選択可能とできる車載
ナビゲータの誘導経路探索方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明にお
いては、各交差点毎に、該交差点を特定する情報、当該
交差点から道路に沿って隣接する隣接交差点を特定する
情報、当該交差点から隣接交差点までの距離情報を含む
所定の交差点ネットリストを参照して、出発地から目的
地までを結ぶ最適経路を探索する最適経路探索手段を有
する車載ナビゲータにおいて、前記最適経路探索手段
に、各交差点について単純累計距離を計算し、着目する
経路での1つ手前の交差点を特定する情報と組にして新
規に登録する際、当該交差点と1つ手前の交差点間を結
ぶ道路の種別に応じ、交差点ネットリストの距離情報に
所定の係数を乗じ重みづけをしながら求めた種別優先累
計距離及び着目する経路での1つ手前の交差点を特定す
る情報の組と、当該交差点と1つ手前の交差点間を結ぶ
道路の幅員に応じ、交差点ネットリストの距離情報に所
定の係数を乗じ重みづけをしながら求めた幅員優先累計
距離及び着目する経路での1つ手前の交差点を特定する
情報の組のいずれか一方、または、両方別個に登録す
る手段と、或る交差点につき種別優先累計距離及び着目
する経路での1つ手前の交差点を特定する情報の組、ま
たは、幅員優先累計距離及び着目する経路での1つ手前
の交差点を特定する情報の組を登録しようとする際、既
に、当該交差点に対して、異なる経路での同一内容が登
録されているとき、種別優先累計距離または幅員優先累
距離がより小さい方の経路での種別優先累計距離と1
つ手前の交差点を特定する情報の組、または、種別優先
累計距離と1つ手前の交差点を特定する情報の組に同一
内容を置き換えて登録する手段と、目的地交差点(また
は出発地交差点)まで処理が終わったとき、単純累計距
離で見た最短の誘導経路に加えて、目的地交差点(また
は出発地交差点)、目的地交差点(または出発地交差
点)に対して登録された種別優先累計距離に係る1つ手
前の交差点、該交差点に対して登録された種別優先累計
距離に係る1つ手前の交差点、・・・、出発地交差点
(または目的地交差点)を逆順(または正順)で並べた
種別優先で見た最短の誘導経路と、目的地交差点(また
は出発地交差点)、目的地交差点(または出発地交差
点)に対して登録された幅員優先累計距離に係る1つ手
前の交差点、該交差点に対して登録された幅員優先累計
距離に係る1つ手前の交差点、・・・、出発地交差点
(または目的地交差点)を逆順(または正順)で並べた
幅員優先で見た最短の誘導経路のいずれか一方、または
両方求める手段を設けたことにより、達成される。
【0015】
【作用】本発明によれば、出発地から目的地までを結ぶ
最適経路を探索する中で、各交差点について単純累
離を計算し、着目する経路での1つ手前の交差点を特定
する情報と組にして新規に登録する際、当該交差点と1
つ手前の交差点間を結ぶ道路の種別に応じ、交差点ネッ
トリストの距離情報に所定の係数を乗じ重みづけをしな
がら求めた種別優先累計距離及び着目する経路での1つ
手前の交差点を特定する情報の組と、当該交差点と1つ
手前の交差点間を結ぶ道路の幅員に応じ、交差点ネット
リストの距離情報に所定の係数を乗じ重みづけをしなが
ら求めた幅員優先累計距離及び着目する経路での1つ手
前の交差点を特定する情報の組のいずれか一方、また
は、両方別個に登録する手段と、或る交差点につき種
別優先累計距離及び着目する経路での1つ手前の交差点
を特定する情報の組、または、幅員優先累計距離及び着
目する経路での1つ手前の交差点を特定する情報の組を
登録しようとする際、既に、当該交差点に対して、異な
る経路での同一内容が登録されているとき、種別優先累
計距離または幅員優先累距離がより小さい方の経路で
の種別優先累計距離と1つ手前の交差点を特定する情報
の組、または、種別優先累計距離と1つ手前の交差点を
特定する情報の組に同一内容を置き換えて登録し、目的
地交差点(または出発地交差点)まで処理が終わったと
き、単純累計距離で見た最短の誘導経路に加えて、目的
地交差点(または出発地交差点)、目的地交差点(また
は出発地交差点)に対して登録された種別優先累計距離
に係る1つ手前の交差点、該交差点に対して登録された
種別優先累計距離に係る1つ手前の交差点、・・・、出
発地交差点(または目的地交差点)を逆順(または正
順)で並べた種別優先で見た最短の誘導経路と、目的地
交差点(または出発地交差点)、目的地交差点(または
出発地交差点)に対して登録された幅員優先累計距離に
係る1つ手前の交差点、該交差点に対して登録された幅
員優先累計距離に係る1つ手前の交差点、・・・、出発
地交差点(または目的地交差点)を逆順(または正順)
で並べた幅員優先で見た最短の誘導経路のいずれか一
方、または両方求める。これにより、運転者は、目的
地設定など最適経路探索を行うのに必要な操作を一度行
うだけで、単純累計距離で見た最短の誘導経路に加えて
種別優先下での最短の誘導経路と、幅員優先下での最短
の誘導経路のいずれか一方、または、両方合わせて求
めることができ、また、交差点ネットリストを参照する
部分を共通化しながら、互いに条件の異なる2つまたは
3つの誘導経路を平行処理で求めることができるので、
1つの条件下で1つの誘導経路だけを求めるのとそれほ
ど時間的な差なく経路探索を完了することができる。
【0016】
【実施例】全体の構成 図1は本発明の一実施例に係わる車載ナビゲータの全体
構成図である。図中、11は地図データを記憶するCD
−ROM(地図情報記憶部)である。地図データは、道
路レイヤ、背景レイヤ、文字レイヤなどから構成されて
いる。12は車両の現在位置に応じた地図画像や車両位
置マーク、最適経路探索で探索された誘導経路等を描画
するディスプレイ装置(CRT)、13は走行中の車両
の走行距離と方位に基づいて車両の現在位置を算出する
車両位置検出部である。車両位置検出部13は、図示し
ないが、車両の進行方位を検出する方位センサや走行距
離を検出する距離センサ、方位や走行距離に基づいて車
両の現在位置(経度、緯度)を参集する位置計算用CP
Uを有している。
【0017】14は地図検索キー、拡大・縮小キー、地
図スクロールキー、経路誘導モードキー、経路変更キー
等を備えた操作部、15は地図表示制御装置であり、地
図データに基づき車両の現在地周辺の地図画像を発生す
るとともに、車両位置マークや誘導経路画像を発生す
る。
【0018】地図表示制御装置15において、15aは
車両位置データに基づき、現在地周辺で画面表示範囲よ
り広い範囲の地図データ(例えば9画面分の地図デー
タ)をCD−ROM11から読み出し、該地図データに
基づいてドットイメージの地図画像を発生する地図画像
描画部である。
【0019】15bは最適経路探索処理により得られた
出発地から目的地までを結ぶ3つの誘導経路データの
内、運転者の選択した1つに基づいて誘導経路画像を発
生する誘導経路描画部、15cは地図画像及び誘導経路
画像を記憶するビデオRAMである。地図画像描画部1
5aはディスプレイ画面の表示範囲がビデオRAM15
cの画像範囲を越えないように、車両の走行に従って、
随時、ビデオRAM15cを書き換え、また誘導経路描
画部15bも車両の走行に応じて誘導経路画像を発生し
てビデオRAM15cに記憶させるようになっている。
【0020】15dは車両の現在位置がディスプレイ画
面の中心に位置するようにビデオRAM15cから1画
面分の地図画像を読み出す読み出し制御部であり、読み
出し位置は地図画像描画部15aから指示される。15
eはディスプレイ画面の中心に車両位置マークを表示す
るための車両位置マーク発生部、15fは最適経路探索
部であり、経路誘導モード時に出発地と目的地が入力さ
れると地図データに含まれる道路レイヤ情報に基づい
て、出発地から目的地までを結ぶ最適経路(最短経路)
を3つの条件下(単純累計距離での最短、種別優先での
最短、幅員優先での最短)で算出する。15gは出発地
から目的地までを結ぶ最適経路を構成するノード列を誘
導経路データとして記憶する誘導経路記憶部であり、図
2に示す如く、単純誘導経路データ、種別優先誘導経路
データ、幅員優先誘導経路データの3つの誘導経路デー
タが別個に記憶される。
【0021】15hは合成部であり、ビデオRAM15
c、車両位置マーク発生部15eからそれぞれ読み出さ
れた地図画像及び誘導経路画像、車両位置マーク画像を
合成してディスプレイ装置12に出力し、画像表示させ
る。
【0022】道路レイヤ 地図データに含まれる道路レイヤは図9と同様のデータ
構造を有しており、道路リストRDLT、交差点構成ノ
ードリストCRLT、ノードテーブルNDTB、各交差
点ノード毎に用意された交差点ネットリストCRNLな
どが含まれている。但し、交差点ネットリストCRNL
は、図3に示す如く構成されていて、固定データ領域F
DAに、 (1)交差点シーケンシャル番号(当該交差点を特定す
る情報) (2)該交差点ノードが含まれる地図の図葉番号 (3)データユニットコード 以上、交差点ノードID (4)交差点構成ノード数 (5)各隣接交差点のシーケンシャル番号 (6)各隣接交差点までの距離 (7)各隣接交差点までの道路の属性(道路種別、幅
員) 等を有している。1つの交差点ネットリストには最大で
7つの隣接交差点データが格納されている。道路種別デ
ータは0〜3の数値で表されており、0;国道、1;高
速道路、2;一般道路、3;その他の道路である。幅員
データも0〜3の数値で表されており、0;1.5m以上2.
5m未満、1;2.5m以上5.5m未満、2;5.5m以上11.0m 未
満、3;11.0m 以上である。
【0023】また、交差点ネットリストCRNLは4つ
の書き換えデータ領域RDA1〜RDA4を有してお
り、経路探索時に、RDA1には、単純累計距離及び1
つ手前の(次数の1つ少ない)交差点のシーケンシャル
番号、RDA2には種別優先累計距離及び1つ手前の
(次数の1つ少ない)交差点のシーケンシャル番号、R
DA3には幅員優先累計距離及び1つ手前の(次数の1
つ少ない)交差点のシーケンシャル番号を格納できるよ
うになっており、RDA4には検索次数を格納できるよ
うになっている。
【0024】なお、最適経路探索部15fは、或る隣接
交差点についての単純累計距離を求める場合、当該隣接
交差点に対応する1つ手前の交差点に係る交差点ネット
リストCRNLのRDA1に格納された単純累計距離
に、当該隣接交差点の距離情報を加算する。また、種別
優先累計距離を求める場合、当該隣接交差点に対応する
1つ手前の交差点に係る交差点ネットリストCRNLの
RDA2に格納された種別優先累計距離に、当該隣接交
差点の距離情報に道路種別に応じた係数qを乗じて重み
づけをした距離を加算する。本実施例では、一例として
道路種別と係数の対応を以下の通りとする。 国道(0) ・・・q=1 高速道路(1) ・・・q=0.5 一般道路(2) ・・・q=1 その他の道路(3)・・・q=2 即ち、道路の種別によって走行時間や運転の難易に差が
生じるのを考慮し、同じ走行距離であっても、高速道路
であれば一般に走行時間がかなり短くて済むとともに運
転がかなり容易であるため実際の距離より短く扱い、逆
に、その他の道路では一般に、走行時間が長く掛かると
ともに運転に注意を要するため実際の距離より長く扱う
ようにする。
【0025】更に、幅員優先累計距離を求める場合、当
該隣接交差点に対応する1つ手前の交差点に係る交差点
ネットリストCRNLのRDA3に格納された幅員優先
累計距離に、当該隣接交差点の距離情報に道路幅員に応
じた係数rを乗じて重みづけをした距離を加算する。本
実施例では、一例として道路幅員と係数の対応を以下の
通りとする。 1.5m以上2.5m未満(0) ・・・r=4 2.5m以上5.5m未満(1) ・・・r=2 5.5m以上11.0m 未満(2)・・・r=1 11.0m 以上(3) ・・・r=0.5 即ち、道路の幅員によっても走行時間や運転の難易に差
が生じるのを考慮し、同じ走行距離であっても、幅員が
広ければ一般に走行時間が比較的短くて済むとともに運
転が比較的容易であるため実際の距離より短く扱い、逆
に、幅員が狭ければ一般に、走行時間が長く掛かるとと
もに運転に注意を要するため実際の距離より長く扱うよ
うにする。
【0026】経路探索処理 図4〜図7は地図表示制御装置15の動作を示す流れ
図、図8は経路探索の説明図であり、以下、これらの図
に従って経路探索処理を説明する。なお、ここでは、簡
単のため、どの交差点の交差点ネットリストCRNLに
も、第1〜第4の4つの隣接交差点が含まれているもの
とし、図8における下隣が第1隣接交差点、右隣が第2
隣接交差点、上隣が第3隣接交差点、左隣が第4隣接交
差点になっているものとする。
【0027】経路探索に際して、操作部14上の経路誘
導キーを用いて経路誘導モードにする。次いで、地図検
索キーを操作し、地図画像描画部15aにより出発地、
目的地それぞれについて所定の地図をディスプレイ画面
に表示し、しかる後、地図スクロールキーを用いて車両
位置マークを出発地、目的地に位置決めし、これら出発
地、目的地を設定する(図4のステップ101)。
【0028】出発地と目的地が設定されると、最適経路
探索部15fは出発地が交差点であるか調べ(ステップ
102)、交差点であれば出発地交差点STPとし(ス
テップ103)、ステップ105以降の処理を行い、交
差点でなければ、最寄りの交差点を出発地交差点STP
とし(ステップ104)、ステップ105以降の処理を
行う。出発地交差点STPが決まれば、最適経路探索部
15fは目的地が交差点であるか調べ(ステップ10
5)、交差点であれば目的地交差点DSPとし(ステッ
プ106)、ステップ108以降の処理を行い、交差点
でなければ、最寄りの交差点を目的地交差点DSPとし
(ステップ107)、ステップ108以降の処理を行
う。
【0029】出発地交差点STP及び目的地交差点DS
Pが決まれば、最適経路探索部15fはまず、出発地交
差点STPを中心とし、該出発地交差点STPと目的地
交差点DSP間より少し長い距離を半径とする円内に含
まれる全ての交差点の交差点ネットリストCRNLをC
D−ROM11の地図データから読み出し、記憶部15
f−1に記憶しておく(ステップ108)。そして、検
索次数iを0とし(ステップ109)、記憶部15f−
1に記憶された第i次交差点に係る交差点ネットリスト
CRNLを参照して、当該第i次交差点に隣接する交差
点が残存するかを調べる(ステップ110)。0次交差
点は出発地交差点STPである。なお、ステップ110
では、それまでに第j次交差点(j=0,1,・・,
i)とされたものは除く。
【0030】ここでは、4つの隣接交差点が残存するの
で、最初の第1隣接交差点A1 について、出発地交差点
STPに係る交差点ネットリストCRNLの中の出発地
交差点STPから第1隣接交差点A1 までの距離d2
道路種別、幅員を参照して、出発地交差点STPから隣
接交差点A1 までの単純な累計距離D、出発地交差点S
TPと隣接交差点A1 間の道路種別に応じて重みづけし
た種別優先累計距離D′、出発地交差点STPと隣接交
差点A1 間の道路幅員に応じて重みづけした幅員優先累
計距離D″を計算する(ステップ111〜113)。D
は出発地交差点STPから第i次交差点までの単純累計
距離をd1 とすると、次式 d1 +d2 →D により求まる。初めi=0のときはd1 =0なのでD=
2 となる。
【0031】また、D′は出発地交差点STPから第i
次交差点までの種別優先累計距離をd1 ′とすると、次
式 d1 ′+q・d2 →D′ により求まる。初めi=0のときはd1 ′=0なので
D′=q・d2 となる。qは、出発地交差点STPから
隣接交差点A1 までの道路種別が国道(0)のときq=
1、高速道路(1)のときq=0.5 、一般道路(2)の
ときq=1、その他の道路(3)のときq=2である。
更に、D″は出発地交差点STPから第i次交差点まで
の幅員優先累計距離をd1 ″とすると、次式 d1 ″+r・d2 →D″ により求まる。初めi=0のときはd1 ″=0なので
D″=r・d2 となる。rは、出発地交差点STPから
隣接交差点A1 までの道路幅員が1.5m以上2.5m未満
(0)のときr=4、2.5m以上5.5m未満(1)のときr
=2、5.5m以上11.0m 未満(2)のときr=1、11.0m
以上(3)のときr=0.5 である。
【0032】次いで、記憶部15f−1に記憶された交
差点A1 に係る交差点ネットリストCRNLの書き換え
データ領域RDA4を参照して、隣接交差点A1 の検索
次数が(i+1)となっているか、換言すれば、既に、
交差点A1 につき、異なる経路での単純累計距離及び1
つ手前の交差点を特定する情報、種別優先累計距離及び
1つ手前の交差点を特定する情報、幅員優先累計距離及
び1つ手前の交差点を特定する情報が登録済かチェック
し(図5のステップ201)、ここではNOとなるの
で、当該隣接交差点A1 に対応させるようにして、交差
点A1 に係る交差点ネットリストCRNLの中に、
(a)現在着目している第0次交差点STPのシーケン
シャル番号、(b)出発地交差点STPから当該隣接交
差点A1 までの単純累計距離D(=Ad1 )、を書き換
えデータ領域RDA1に記憶し、(c)現在着目してい
る第0次交差点STPのシーケンシャル番号、(d)出
発地交差点STPから当該隣接交差点A1 までの種別優
先累計距離D′(=Ad1 ′)、を書き換えデータ領域
RDA2に記憶し、(e)現在着目している第0次交差
点STPのシーケンシャル番号、(f)出発地交差点S
TPから当該隣接交差点A1 までの幅員優先累計距離
D″(=Ad1 ″)、を書き換えデータ領域RDA3に
記憶し、(g)当該隣接交差点A1 の検索次数としての
(i+1)=1を書き換えデータ領域RDA4に記憶す
る(ステップ202)。なお、交差点A1 に対応して登
録される1つ手前の交差点(第0次交差点STP)を特
定する情報(a)、(c)、(e)は全て同じとなって
いるが、後述するように、書き換えで異なる情報となる
場合がある。
【0033】そして、図4のステップ110に戻り、出
発地交差点STPを対象とした交差点ネットリストCR
NLを参照して、着目している第0次交差点に隣接する
交差点がなお残存するか調べ、残存すれば同様の処理を
繰り返す。この結果、出発地交差点STPの交差点ネッ
トリストに隣接交差点A1 〜A4 が存在しているので、
これらが1次交差点とされ、かつ、これら1次交差点に
係る交差点ネットリストCRNLの各データ書き換え領
域には、単純累計距離Ad1 〜Ad4 及び各隣接交差点
1 〜A4 に対応する1つ手前の交差点STPを特定す
るシーケンシャル番号、種別優先累計距離Ad1 ′〜A
4 ′と対応する1つ手前の交差点STPを特定するシ
ーケンシャル番号、幅員優先累計距離Ad1 ″〜A
4 ″と対応する1つ手前の交差点STPを特定するシ
ーケンシャル番号が登録される。
【0034】出発地交差点STPを対象とした交差点ネ
ットリストCRNLに含まれる全ての隣接交差点につき
処理が終わると、最適経路探索部15fは、出発地交差
点STP以外に第0次交差点が存在するか判断し(図4
のステップ110、図6のステップ301)、存在しな
いので、続いて目的地交差点DSPに到達したか、換言
すれば第(i+1)次交差点とした中に目的地交差点D
SPが含まれているか判断し(302)、まだであれ
ば、iをインクリメントして1とする(ステップ30
3)。そして、図4のステップ110へ進み、第1次交
差点とされた中の1つA1 に着目して、記憶部15f−
1に記憶された交差点A1 に係る交差点ネットリストC
RNLを参照して、第0次交差点STPを除き、隣接交
差点が残存するか判断する。
【0035】ここでは、B11,B12,B14が存在するの
で、この内、まず第1隣接交差点B 11について、交差点
1 に係る交差点ネットリストCRNLを参照しなが
ら、出発地交差点STPから隣接交差点B11までの単純
累計距離D、種別優先累計距離D′、幅員優先累計距離
D″を計算する(ステップ111〜113)。出発地交
差点STPから現在着目している第1次交差点A1 まで
の単純累計距離d1 、種別優先累計距離d1 ′、幅員優
先累計距離d1 ″は記憶部15f−1に、交差点A1
係る交差点ネットリストCRNLのRDA1〜RDA3
にAd1 、Ad1′、Ad1 ″として記憶されており、
第1次交差点A1 から当該隣接交差点B11までの距離d
2 は交差点A1 に係る交差点ネットリストCRNLに記
憶されているから、 Ad1 +d2 →D により出発地交差点STPから第1次交差点A1 を経由
した当該隣接交差点B11までの単純累計距離Dが求ま
り、 Ad1 ′+q・d2 →D′ により出発地交差点STPから第1次交差点A1 を経由
した当該隣接交差点B11までの種別優先累計距離D′が
求まり、 Ad1 ″+q・d2 →D″ により出発地交差点STPから第1次交差点A1 を経由
した当該隣接交差点B11までの種別優先累計距離D″が
求まる。
【0036】次いで、記憶部15f−1に記憶された隣
接交差点B11に係る交差点ネットリストCRNLの書き
換えデータ領域RDA4を参照して、隣接交差点B11
検索次数が(i+1)かチェックし(図5のステップ2
01)、ここではNOとなるので、当該隣接交差点B11
に対応させるようにして、交差点B11に係る交差点ネッ
トリストCRNLの中に、(a)現在着目している第1
次交差点A1 のシーケンシャル番号、(b)出発地交差
点STPから当該隣接交差点B11までの単純累計距離D
(=Bd1 )、を書き換えデータ領域RDA1に記憶
し、(c)現在着目している第1次交差点A1 のシーケ
ンシャル番号、(d)出発地交差点STPから当該隣接
交差点B11までの種別優先累計距離D′(=B
1 ′)、を書き換えデータ領域RDA2に記憶し、
(e)現在着目している第1次交差点A1 のシーケンシ
ャル番号、(f)出発地交差点STPから当該隣接交差
点B11までの幅員優先累計距離D″(=Bd1 ″)、を
書き換えデータ領域RDA3に記憶し、(g)当該隣接
交差点B11の検索次数としての(i+1)=2を書き換
えデータ領域RDA4に記憶する(ステップ202)。
そして図4のステップ110に戻り、記憶部15f−1
に記憶された第1次交差点A1 に係る交差点ネットリス
トCRNLを参照して、現在着目している第1次交差点
1 に隣接する交差点がなお残存するか調べ、残存すれ
ば同様の処理を繰り返す。
【0037】最適経路探索部15fはステップ110に
戻ると隣接交差点B12,B14が存在しているのでYES
と判断する。そして、この内、第2隣接交差点B12につ
いて、出発地交差点STPから隣接交差点B12までの単
純累計距離D、種別優先累計距離D′、幅員優先累計距
離D″を計算したあと(ステップ111〜113)、記
憶部15f−1に記憶された隣接交差点B12に対応する
交差点ネットリストCRNLのデータ書き換え領域RD
A4を参照して検索次数が既に2となっているかチェッ
クし(図5のステップ201)、NOなので、データ書
き換え領域RDA1に第1次交差点A1 のシーケンシャ
ル番号と単純累計距離D=Bd12、RDA2に第1次交
差点A1 のシーケンシャル番号と種別優先累計距離D′
=Bd12′、RDA3に第1次交差点A1 のシーケンシ
ャル番号と幅員優先累計距離D″=Bd12″、RDA4
に検索次数2を登録する(ステップ202)。そして、
図4のステップ110に戻って、前述と同様にして、交
差点A1 の交差点ネットリストCRNLに記憶された残
りの隣接交差点B14につき処理する。
【0038】B14についての処理が終わると、最適経路
探索部15fは、他の第1次交差点が存在するかチェッ
クし(図6のステップ301)、ここではまだA2 ,A
3 ,A4 が存在するので、続いてA2 を新たな第1次交
差点として図4のステップ110以降の処理を行う(ス
テップ304)。
【0039】交差点A2 の交差点ネットリストCRNL
に第1〜第4隣接交差点B21〜B24が存在しているが、
24=出発地交差点STPなので、第4隣接交差点B24
はステップ110で外して処理される。そして、まずB
21について、最適経路探索部15fは、交差点A2 の交
差点ネットリストCRNLを参照して、出発地交差点S
TPから第1次隣接交差点A2 を経由した隣接交差点B
21までの単純累計距離D、種別優先累計距離D′、幅員
優先累計距離D″を計算する(ステップ110〜11
3)。
【0040】続いて、最適経路探索部15fは、記憶部
15f−1に記憶された隣接交差点B21の交差点ネット
リストCRNLを参照して隣接交差点B21の次数が2か
チェックするが(図5のステップ201)、B21=B12
であり、隣接交差点B12の次数が既に2となっているた
めYESとなる。これは、先に第1次交差点A1 に隣接
する交差点B12として処理済み(前記(a)〜(g)の
データが記憶済み)であることを示すが、この場合、ま
ず、該隣接交差点B12に係る交差点ネットリストCRN
Lの書き換えデータ領域RDA1に記憶してある出発地
交差点STPからの単純累計距離*D=Bd12と今回ス
テップ111で求めた距離Dの大小を比較する(ステッ
プ203)。
【0041】D<*Dであれば、当該隣接交差点B
12(=B21)の交差点ネットリストCRNLの書き換え
データ領域RDA1に記憶してある第i次交差点A1
シーケンシャル番号を現在着目している第i次交差点A
2 のシーケンシャル番号で置き換えるとともに、単純累
計距離*DをD=Bd21で書き換える(ステップ20
4)。D≧*DであればRDA1の書き換えはしない。
次いで、隣接交差点B12に係る交差点ネットリストCR
NLの書き換えデータ領域RDA2に記憶してある出発
地交差点STPからの種別優先累計距離*D′=B
12′と今回ステップ112で求めた距離D′の大小を
比較する(ステップ205)。D′<*D′であれば、
当該隣接交差点B12(=B21)の交差点ネットリストC
RNLの書き換えデータ領域RDA2に記憶してある第
i次交差点A1 のシーケンシャル番号を現在着目してい
る第i次交差点A2 のシーケンシャル番号で置き換える
とともに、種別優先累積距離*D′をD′=Bd21で書
き換える(ステップ206)。D′≧*D′であればR
DA2の書き換えはしない。
【0042】次いで、隣接交差点B12に係る交差点ネッ
トリストCRNLの書き換えデータ領域RDA3に記憶
してある出発地交差点STPからの幅員優先累計距離*
D″=Bd12″と今回ステップ113で求めた距離D″
の大小を比較する(ステップ207)。D″<*D″で
あれば、当該隣接交差点B12(=B21)の交差点ネット
リストCRNLの書き換えデータ領域RDA3に記憶し
てある第i次交差点A1 のシーケンシャル番号を現在着
目している第i次交差点A2 のシーケンシャル番号で置
き換えるとともに、種別優先累計距離*D″をD″=B
21で書き換える(ステップ208)。D″≧*D″で
あればRDA3の書き換えはしない。一般には、同じ隣
接交差点に登録されるデータであっても、単純累計距
離、種別優先累計距離、幅員優先累計距離では、これら
累計距離が相違することから1つ手前の交差点を特定す
るシーケンシャル番号として互いに異なったデータが登
録される。これらの処理を終えたあと、図4のステップ
110に戻り、第1次交差点A2に係る次の隣接交差点
について、同様の処理を行う。
【0043】以下、同様の処理を順次繰り返していき、
図6のステップ302のチェックにおいて、第(i+
1)次とされた全ての交差点の中に目的地交差点DSP
が含まれていて、YESと判断されたとき、まず、記憶
部15f−1に記憶された目的地交差点DSPに係る交
差点ネットリストCRNLの中で、書き換えデータ領域
RDA1に記憶してある当該目的地交差点DSP(m次
の交差点とする)に対応する1つ手前の(m−1)次交
差点、該(m−1)次の交差点に係る交差点ネットリス
トCRNLの中で、書き換えデータ領域RDA1に記憶
してある当該交差点に対応する1つ手前の(m−2)次
交差点、・・・、2次の交差点に係る交差点ネットリス
トCRNLの中で、書き換えデータ領域RDA1に記憶
してある1次交差点、出発地交差点STPを、逆順に結
んで単純累計距離で見た最短の最適経路を決定し、出発
地交差点STPから目的地交差点DSPまでの最適経路
を構成するノード列を単純誘導経路データとして誘導経
路記憶部15gに記憶させる(ステップ305)。
【0044】次に、記憶部15f−1に記憶された目的
地交差点DSPに係る交差点ネットリストCRNLの中
で、書き換えデータ領域RDA2に記憶してある当該目
的地交差点DSP(m次の交差点とする)に対応する1
つ手前の(m−1)次交差点、該(m−1)次の交差点
に係る交差点ネットリストCRNLの中で、書き換えデ
ータ領域RDA2に記憶してある当該交差点に対応する
1つ手前の(m−2)次交差点、・・・、2次の交差点
に係る交差点ネットリストCRNLの中で、書き換えデ
ータ領域RDA2に記憶してある1次交差点、出発地交
差点STPを、逆順に結んで種別優先累計距離で見た最
短の最適経路を決定し、出発地交差点STPから目的地
交差点DSPまでの最適経路を構成するノード列を種別
優先誘導経路データとして誘導経路記憶部15gに記憶
させる(ステップ306)。最後に、記憶部15f−1
に記憶された目的地交差点DSPに係る交差点ネットリ
ストCRNLの中で、書き換えデータ領域RDA3に記
憶してある当該目的地交差点DSP(m次の交差点とす
る)に対応する1つ手前の(m−1)次交差点、該(m
−1)次の交差点に係る交差点ネットリストCRNLの
中で、書き換えデータ領域RDA3に記憶してある当該
交差点に対応する1つ手前の(m−2)次交差点、・・
・、2次の交差点に係る交差点ネットリストCRNLの
中で、書き換えデータ領域RDA3に記憶してある1次
交差点、出発地交差点STPを、逆順に結んで幅員優先
累計距離で見た最短の最適経路を決定し、出発地交差点
STPから目的地交差点DSPまでの最適経路を構成す
るノード列を幅員優先誘導経路データとして誘導経路記
憶部15gに記憶させ、以上で、経路探索処理を終了す
る(ステップ307)。
【0045】なお、ここでは、簡単のため各交差点の隣
接交差点数が4として説明したが、各交差点毎に、様々
な数であっても、同様にして、単純誘導経路、種別優先
誘導経路、幅員優先誘導経路の3つが求められる。ま
た、ダイクストラ法による経路探索は、目的地交差点D
SPを0次の交差点とし、出発地交差点STPに到達す
るまで前述と同様の処理を行うことでも実行できる。こ
の場合は、出発地交差点、出発地交差点に対応して記憶
してある1つ手前の交差点、該交差点に対応して記憶し
てある1つ手前の交差点、・・・、目的地交差点を正順
で結んで最適経路を決定する。
【0046】経路誘導 最適経路の探索が終了すると、最初、単純モードとなり
(ステップ308)、地図画像描画部15aは車両位置
検出部13から車両位置データを入力し(ステップ30
9)、車両位置を含む地図データをCD−ROM11か
ら読み出し、ビデオRAM15cに描画する。一方、誘
導経路描画部15bは車両位置データに基づき、誘導経
路記憶部15gに記憶された単純誘導経路データの中か
ら、ビデオRAM15cに描画されたエリアに入る部分
を選び出し、ビデオRAM15cに誘導経路を所定色で
太く強調表示する。
【0047】地図画像描画部15aの読み出し制御を受
けて、読み出し制御部15dはビデオRAM15cに描
画された地図画像の内、車両位置を中心とする1画面分
の地図画像を切り出し、合成部15hへ出力する。ま
た、車両位置マーク発生部15eも所定の車両位置マー
クを発生して合成部15hへ出力する。合成部15hは
強調誘導経路を含む地図画像に車両位置マークを合成
し、ディスプレイ装置12へ出力して、画面に表示させ
る(ステップ310)。これにより、画面には、出発地
交差点STPから目的地交差点DSPまでを結ぶ距離が
単純に最短な誘導経路が表示されることになる。
【0048】この誘導経路を見て、特に問題がないと
き、そのまま該誘導経路に沿って走行すれば、一定距離
走行する毎に、車両位置検出部13から出力される車両
位置データが変化するので(ステップ311〜31
3)、地図画像描画部15aはビデオRAM15cに描
画された地図画像の内、車両位置を中心とする1画面分
の地図画像を切り出し、合成部15hへ出力する。ま
た、車両位置マーク発生部15eも所定の車両位置マー
クを発生して合成部15hへ出力する。合成部15hは
強調誘導経路を含む地図画像に車両位置マークを合成
し、ディスプレイ装置12へ出力して、画面に表示させ
る(ステップ310)。若し、ビデオRAM15cから
の切り出し範囲がビデオRAM15cのに描画された地
図画像の端に来ると、地図画像描画部15aはCD−R
OM11から新たな地図データを読み出し、車両位置を
中央に含む地図画像をビデオRAM15cに描画し、誘
導経路描画部15bは誘導経路記憶部15gに記憶され
た単純誘導経路データの中から、ビデオRAM15cに
描画されたエリアに入る部分を選び出し、ビデオRAM
15cに誘導経路を所定色で太く強調表示する。これに
より、常に、画面には中央を車両位置とした地図画像が
強調誘導経路(単純誘導経路)及び車両位置マークとと
もに表示されるので、運転者は正しく所望の目的地に到
達することができる。
【0049】これと異なり、最初、単純モードで画面に
表示された誘導経路を見て、途中に通行止めの箇所があ
ったり、市街地の混雑する区間が含まれているなどし
て、他の誘導経路に変更したいと思ったとき、運転者
は、操作盤2の経路変更キーを押圧する。すると、種別
優先モードとなり(ステップ311、図7のステップ4
01)、地図画像描画部15aは車両位置検出部13か
ら車両位置データを入力し(ステップ402)、車両位
置を含む地図データをCD−ROM11から読み出し、
ビデオRAM15cに描画する。一方、誘導経路描画部
15bは車両位置データに基づき、誘導経路記憶部15
gに記憶された種別優先誘導経路データの中から、ビデ
オRAM15cに描画されたエリアに入る部分を選び出
し、ビデオRAM15cに誘導経路を所定色で太く強調
表示する。
【0050】地図画像描画部15aの読み出し制御を受
けて、読み出し制御部15dはビデオRAM15cに描
画された地図画像の内、車両位置を中心とする1画面分
の地図画像を切り出し、合成部15hへ出力する。ま
た、車両位置マーク発生部15eも所定の車両位置マー
クを発生して合成部15hへ出力する。合成部15hは
強調誘導経路を含む地図画像に車両位置マークを合成
し、ディスプレイ装置12へ出力して、画面に表示させ
る(ステップ403)。これにより、画面には、出発地
交差点STPから目的地交差点DSPまでを結ぶ種別優
先で見た最短な誘導経路が表示されることになる。この
種別優先誘導経路には高速道路が優先されているので、
目的地に短時間でかつ楽な運転で到達することができ、
運転者が所望の経路と判断したときはそのまま走行を開
始すればよい。
【0051】一定距離走行する毎に、車両位置検出部1
3から出力される車両位置データが変化するので(ステ
ップ404〜406)、地図画像描画部15aはビデオ
RAM15cに描画された地図画像の内、車両位置を中
心とする1画面分の地図画像を切り出し、合成部15h
へ出力する。また、車両位置マーク発生部15eも所定
の車両位置マークを発生して合成部15hへ出力する。
合成部15hは強調誘導経路を含む地図画像に車両位置
マークを合成し、ディスプレイ装置12へ出力して、画
面に表示させる(ステップ403)。若し、ビデオRA
M15cからの切り出し範囲がビデオRAM15cのに
描画された地図画像の端に来ると、地図画像描画部15
aはCD−ROM11から新たな地図データを読み出
し、車両位置を中央に含む地図画像をビデオRAM15
cに描画し、誘導経路描画部15bは誘導経路記憶部1
5gに記憶された種別優先誘導経路データの中から、ビ
デオRAM15cに描画されたエリアに入る部分を選び
出し、ビデオRAM15cに誘導経路を所定色で太く強
調表示する。これにより、常に、画面には中央を車両位
置とした地図画像が強調誘導経路(種別優先誘導経路)
及び車両位置マークとともに表示されるので、運転者は
正しく所望の目的地に到達することができる。
【0052】これに対し、種別優先誘導経路が画面に表
示されたところで、運転者が費用等の問題や、途中で食
事等をしたいため、高速道路を避けた経路で目的地へ行
きたいと思った時、操作盤2の経路変更キーを再度押圧
する。すると、幅員優先モードとなり(ステップ40
4、407)、地図画像描画部15aは車両位置検出部
13から車両位置データを入力し(ステップ408)、
車両位置を含む地図データをCD−ROM11から読み
出し、ビデオRAM15cに描画する。一方、誘導経路
描画部15bは車両位置データに基づき、誘導経路記憶
部15gに記憶された幅員優先誘導経路データの中か
ら、ビデオRAM15cに描画されたエリアに入る部分
を選び出し、ビデオRAM15cに誘導経路を所定色で
太く強調表示する。
【0053】地図画像描画部15aの読み出し制御を受
けて、読み出し制御部15dはビデオRAM15cに描
画された地図画像の内、車両位置を中心とする1画面分
の地図画像を切り出し、合成部15hへ出力する。ま
た、車両位置マーク発生部15eも所定の車両位置マー
クを発生して合成部15hへ出力する。合成部15hは
強調誘導経路を含む地図画像に車両位置マークを合成
し、ディスプレイ装置12へ出力して、画面に表示させ
る(ステップ409)。これにより、画面には、出発地
交差点STPから目的地交差点DSPまでを結ぶ幅員優
先で見た最短な誘導経路が表示されることになる。この
幅員優先誘導経路には高速道路は含まれていないが、幅
員の広い道路が優先されているので、目的地に比較的短
時間でかつ比較的楽な運転で到達することができ、途中
の寄り道も自在にでき、運転者が所望の経路と判断した
ときはそのまま走行を開始すればよい。
【0054】すると、一定距離走行する毎に、車両位置
検出部13から出力される車両位置データが変化するの
で(ステップ410〜412)、地図画像描画部15a
はビデオRAM15cに描画された地図画像の内、車両
位置を中心とする1画面分の地図画像を切り出し、合成
部15hへ出力する。また、車両位置マーク発生部15
eも所定の車両位置マークを発生して合成部15hへ出
力する。合成部15hは強調誘導経路を含む地図画像に
車両位置マークを合成し、ディスプレイ装置12へ出力
して、画面に表示させる(ステップ409)。若し、ビ
デオRAM15cからの切り出し範囲がビデオRAM1
5cのに描画された地図画像の端に来ると、地図画像描
画部15aはCD−ROM11から新たな地図データを
読み出し、車両位置を中央に含む地図画像をビデオRA
M15cに描画し、誘導経路描画部15bは誘導経路記
憶部15gに記憶された幅員優先誘導経路データの中か
ら、ビデオRAM15cに描画されたエリアに入る部分
を選び出し、ビデオRAM15cに誘導経路を所定色で
太く強調表示する。これにより、常に、画面には中央を
車両位置とした地図画像が強調誘導経路(幅員優先誘導
経路)及び車両位置マークとともに表示されるので、運
転者は正しく所望の目的地に到達することができる。
【0055】なお、上記した実施例では、交差点ネット
リストCRNLに記憶できる最大隣接交差点数を7とし
たが、8以上としても何ら差し支えない。また、交差点
ネットリストCRNLには予め、隣接交差点までの道路
種別及び幅員の情報を含めておくようにしたが、これら
を該交差点ネットリストCRNLには含めず、CD−R
OM1に記憶された地図データ中の道路レイヤ情報から
作成するようにしてもよく、更に、交差点ネットリスト
CRNL自体も予めCD−ROM1に記憶された地図デ
ータ中に含まれており、経路探索開始時に、最適経路探
索部15fがCD−ROM1から読み出し、記憶部15
f−1に記憶させるようにしたが、CD−ROM1の地
図データ中に交差点ネットリストCRNLが含まれてい
ないときは、最適経路探索部15fがCD−ROM1に
記憶された地図データから必要な交差点につき交差点ネ
ットリストCRNLを作成して記憶部15f−1に記憶
させることで、前述と同様にして、単純累計距離、種別
優先累計距離、幅員優先累計距離の3つの条件に従う3
つの誘導経路の探索が可能である。また、単純累計距
離、種別優先累計距離、幅員優先累計距離の3つの条件
下で3つの誘導経路を求めるようにしたが、単純累計距
離と種別優先累計距離の2つの条件下で2つの誘導経路
を求めるようにしたり、単純累計距離と幅員優先累計距
離の2つの条件下で2つの誘導経路を求めるようにして
もよい。
【0056】
【発明の効果】以上本発明によれば、出発地から目的地
までを結ぶ最適経路を探索する中で、各交差点について
単純累距離を計算し、着目する経路での1つ手前の交
差点を特定する情報と組にして新規に登録する際、当該
交差点と1つ手前の交差点間を結ぶ道路の種別に応じ、
交差点ネットリストの距離情報に所定の係数を乗じ重み
づけをしながら求めた種別優先累計距離及び着目する経
路での1つ手前の交差点を特定する情報の組と、当該交
差点と1つ手前の交差点間を結ぶ道路の幅員に応じ、交
差点ネットリストの距離情報に所定の係数を乗じ重みづ
けをしながら求めた幅員優先累計距離及び着目する経路
での1つ手前の交差点を特定する情報の組のいずれか一
方、または、両方別個に登録し、或る交差点につき種
別優先累計距離及び着目する経路での1つ手前の交差点
を特定する情報の組、または、幅員優先累計距離及び着
目する経路での1つ手前の交差点を特定する情報の組を
登録しようとする際、既に、当該交差点に対して、異な
る経路での同一内容が登録されているとき、種別優先累
計距離または幅員優先累距離がより小さい方の経路で
の種別優先累計距離と1つ手前の交差点を特定する情報
の組、または、種別優先累計距離と1つ手前の交差点を
特定する情報の組に同一内容を置き換えて登録し、目的
地交差点(または出発地交差点)まで処理が終わったと
き、単純累計距離で見た最短の誘導経路に加えて、目的
地交差点(または出発地交差点)、目的地交差点(また
は出発地交差点)に対して登録された種別優先累計距離
に係る1つ手前の交差点、該交差点に対して登録された
種別優先累計距離に係る1つ手前の交差点、・・・、出
発地交差点(または目的地交差点)を逆順(または正
順)で並べた種別優先で見た最短の誘導経路と、目的地
交差点(または出発地交差点)、目的地交差点(または
出発地交差点)に対して登録された幅員優先累計距離に
係る1つ手前の交差点、該交差点に対して登録された幅
員優先累計距離に係る1つ手前の交差点、・・・、出発
地交差点(または目的地交差点)を逆順(または正順)
で並べた幅員優先で見た最短の誘導経路のいずれか一
方、または両方求めるように構成したから、運転者
は、目的地設定など最適経路探索を行うのに必要な操作
を一度行うだけで、単純累計距離で見た最短の誘導経路
に加えて、種別優先下での最短の誘導経路と、幅員優先
下での最短の誘導経路のいずれか一方、または、両方
合わせて求めることができ、また、交差点ネットリスト
を参照する部分を共通化しながら、互いに条件の異なる
2つまたは3つの誘導経路を平行処理で求めることがで
きるので、1つの条件下で1つの誘導経路だけを求める
のとそれほど時間的な差なく経路探索を完了することが
できる。
【0057】また、交差点ネットリストを、予め、地図
情報記憶手段に記憶された地図データ中に含めておくこ
とで、交差点ネットリストの作成に要する時間を省くこ
とができる。
【0058】更に、前記交差点ネットリストは、地図情
報記憶手段に記憶された地図データに基づき、車載ナビ
ゲータ内で作成するようにすることで、地図情報記憶手
段における記憶容量の負担増を回避することができる。
【0059】また、交差点ネットリストに、各隣接交差
点毎に該隣接交差点と当該交差点を結ぶ道路の種別と幅
員のいずれか一方、または両方の情報を含めておき、交
差点ネットリストを参照して、種別優先累計距離と幅員
優先累計距離のいずれか一方、または両方が求められる
ようにすることで、種別優先累計距離や幅員優先累計距
離を求めるのに、道路種別や幅員を地図情報記憶手段に
記憶された地図データから検索する時間を不要化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車載ナビゲータの全体
構成図である。
【図2】誘導経路記憶部に記憶されるデータの説明図で
ある。
【図3】交差点ネットリストの説明図である。
【図4】地図表示制御装置の動作を示す第1の流れ図で
ある。
【図5】地図表示制御装置の動作を示す第2の流れ図で
ある。
【図6】地図表示制御装置の動作を示す第3の流れ図で
ある。
【図7】地図表示制御装置の動作を示す第4の流れ図で
ある。
【図8】経路探索の説明図である。
【図9】道路レイヤのデータ構造を示す説明図である。
【図10】ダイクストラ法の説明図である。
【符号の説明】
11 地図情報記憶部(CD−ROM) 12 ディスプレイ装置 14 操作部 15 地図表示制御装置 15f 最適経路探索部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 21/00 G08G 1/0969 G09B 29/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各交差点毎に、該交差点を特定する情
    報、当該交差点から道路に沿って隣接した隣接交差点を
    特定する情報、当該交差点から隣接交差点までの距離情
    報とを含む所定の交差点ネットリストを用意し、 出発地交差点に対応する交差点ネットリストを参照し
    て、出発地交差点(または目的地交差点)に隣接する各
    交差点につき、出発地交差点(または目的地交差点)か
    らの距離を単純累計距離として登録し、 次に、単純累計距離を求めた各交差点毎に、対応する交
    差点ネットリストを参照して、当該交差点に隣接する各
    交差点につき、着目する経路での1つ手前の交差点に対
    して登録された単純累計距離に当該交差点と隣接交差点
    間の距離を加算して単純累計距離を求め、着目する経路
    での1つ手前の交差点を特定する情報と組にして登録す
    るという処理を繰り返すとともに、 途中、或る交差点につき単純累計距離と着目する経路で
    の1つ手前の交差点を特定する情報を組にして登録しよ
    うとする際、既に、当該交差点に対して、異なる経路で
    の単純累計距離と1つ手前の交差点を特定する情報の組
    が登録されているとき、単純累計距離がより小さい方の
    経路での単純累計距離と1つ手前の交差点を特定する情
    報の組に置き換えて登録するようにし、 目的地交差点(または出発地交差点)まで処理が終わっ
    たとき、目的地交差点(または出発地交差点)、目的地
    交差点(または出発地交差点)に対して登録された1つ
    手前の交差点、該交差点に対して登録された1つ手前の
    交差点、・・・、出発地交差点(または目的地交差点)
    を逆順(または正順)で並べた経路を最短の誘導経路と
    するようにした車載ナビゲータの誘導経路探索方法にお
    いて、各交差点について単純累計距離を計算し、着目す
    る経路での1つ手前の交差点を特定する情報と組にして
    新規に登録する際、当該交差点と1つ手前の交差点間を
    結ぶ道路の種別に応じ、交差点ネットリストの距離情報
    に所定の係数を乗じ重みづけをしながら求めた種別優先
    累計距離及び着目する経路での1つ手前の交差点を特定
    する情報の組と、当該交差点と1つ手前の交差点間を結
    ぶ道路の幅員に応じ、交差点ネットリストの距離情報に
    所定の係数を乗じ重みづけをしながら求めた幅員優先累
    計距離及び着目する経路での1つ手前の交差点を特定す
    る情報の組のいずれか一方、または、両方別個に登録
    し、 或る交差点につき種別優先累計距離及び着目する経路で
    の1つ手前の交差点を特定する情報の組、または、幅員
    優先累計距離及び着目する経路での1つ手前の交差点を
    特定する情報の組を登録しようとする際、既に、当該交
    差点に対して、異なる経路での同一内容が登録されてい
    るとき、種別優先累計距離または幅員優先累計距離がよ
    り小さい方の経路での種別優先累計距離と1つ手前の交
    差点を特定する情報の組、または、種別優先累計距離と
    1つ手前の交差点を特定する情報の組に同一内容を置き
    換えて登録し、 目的地交差点(または出発地交差点)まで処理が終わっ
    たとき、単純累計距離で見た最短の誘導経路に加えて、
    目的地交差点(または出発地交差点)、目的地交差点
    (または出発地交差点)に対して登録された種別優先累
    計距離に係る1つ手前の交差点、該交差点に対して登録
    された種別優先累計距離に係る1つ手前の交差点、・・
    ・、出発地交差点(または目的地交差点)を逆順(また
    は正順)で並べた種別優先で見た最短の誘導経路と、目
    的地交差点(または出発地交差点)、目的地交差点(ま
    たは出発地交差点)に対して登録された幅員優先累計距
    離に係る1つ手前の交差点、該交差点に対して登録され
    た幅員優先累計距離に係る1つ手前の交差点、・・・、
    出発地交差点(または目的地交差点)を逆順(または正
    順)で並べた幅員優先で見た最短の誘導経路のいずれか
    一方、または両方求めるようにしたこと、 を特徴とする車載ナビゲータの誘導経路探索方法。
  2. 【請求項2】 前記交差点ネットリストは、予め、地図
    情報記憶手段に記憶された地図データ中に含められてい
    ること、を特徴とする請求項1記載の車載ナビゲータの
    誘導経路探索方法。
  3. 【請求項3】 前記交差点ネットリストは、地図情報記
    憶手段に記憶された地図データに基づき、車載ナビゲー
    タ内で作成するようにしたこと、を特徴とする請求項1
    記載の車載ナビゲータの誘導経路探索方法。
  4. 【請求項4】 交差点ネットリストに、各隣接交差点毎
    に該隣接交差点と当該交差点を結ぶ道路の種別と幅員の
    いずれか一方、または両方の情報を含めておき、交差点
    ネットリストを参照して、種別優先累計距離と幅員優先
    累計距離のいずれか一方、または両方が求められるよう
    にしたこと、を特徴とする請求項1記載の車載ナビゲー
    タの誘導経路探索方法。
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