JP2755467B2 - ヒンジ蓋付き・パックの製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、素材ウエブとして供給され、部分接続部
（切り残し接続部）によって互いに接続されたブランク
から（煙草）パックを製造する装置に関する。

この装置によれば、ブランクが上記素材ウエブから切
り離された後、折り畳み部材、特に折り畳みターレッ
ト、に供給され、次に折り畳まれ、例えば煙草が詰めら
れる。

［従来の技術及びその課題］ 一般的に、ヒンジ蓋付きパックは、薄いカードボード
のブランクから作られ、これが予め他の工場で作られ、
スタックの状態で包装工場に送り込まれる。薄いカード
ボードのブランクを連続した素材ウエブとして包装機械
で処理することが既に知られており、このブランクは切
り離し可能の切り残し接続部によって互いに繋げられて
いる。このブランクの切り離しが包装機械の中で行なわ
れる（独逸特許出願番号p37 16 897.5号）。

本発明は、中でも、隣り合うブランクの間に部分パン
チングを持つ上述した素材ウエブの有効利用を意図して
いる。勿論、カードボード以外の例えば紙のウエブを使
うことも出来る。

本発明の目的は、包装機械との組み合わせにおいて、
互いに繋がった素材ウエブを効率良く処理して、個々の
ブランクを作り、更にこれらを処理してパックを作るこ
との出来る装置を提供することである。

［課題を解決するための手段及び作用］ この目的を達成するため、本発明による装置は、特許
請求の範囲の第１項に記載した次の特徴を有する。すな
わち、 （ａ）ブランクは、互いに隣り合って位置するブランク
の素材ウエブを形成することによって、ブランクの長手
方向に延在する縁で互いに繋がっており、ブランクは、
素材ウエブの範囲内で、素材ウエブの長手方向を横断す
る延在部を有するように配列される。

（ｂ）内側タブとカラーはブランクの端部として両側方
に向く。

（ｃ）折り畳みトラックの区域には、ウエブをＺ字状に
折り畳むことによって、内側タブとカラーを、それら
が、それらの伸びた状態から蓋の前壁の内側と向き合っ
て当接するか、または、前壁の内側においてカラーの縁
部区域と向き合って当接するまで折り畳むために特別な
折り畳み部材が設けられる。

（ｄ）内側タブとカラーを折り畳むための折り畳み部材
は、素材ウエブに沿って静止する態様で設けられてお
り、各折り畳み部材は、素材ウエブの移送方向において
反対側の縁部と折り曲げ縁部の形状が変化し、前記各折
り畳み部材に沿って、内側タブとカラーとが通過し案内
される。

（ｅ）ブランクは、折り畳み部材の下流区域すなわちブ
ランクステーションの区域において素材ウエブから切り
離すことができ、ヒンジ蓋付きパックを製造するために
折り曲げターレットに供給される。

（ｆ）素材ウエブからブランクを切り離すために、切り
離し部材が、ブランクステーションの区域において、ブ
ランクを切り離すことができるように、素材ウエブの面
を横断するように可動である。

（ｇ）切り離し部材は、素材ウエブの一部を挟持する切
り離しラムからなり、前記素材ウエブは、前記切り離し
ラムが、静止対向部材、すなわち静止対向板に向かって
運ばれることによって切り離される。

（ｈ）素材ウエブから切り離されたブランクは、折り畳
みターレットに供給される。

［実施例］ 図面に示した実施例は、煙草を入れるヒンジ−リッド
型、つまりヒンジ蓋付きパックを作るためのブランク20
の処理に関するものである。このブランク20が、この型
のパックには一般的なカラー21がブランク20と一体に繋
がっている点で、特殊な形をしている。このブランクの
設計に就いては独逸特許明細書2,861,346号に詳細に説
明されている。この説明によると、カラー21が横の接続
ウエブ22を介してブランク20の前壁23に接続されてい
る。パックを作るためには、カラー21をブランク20に対
してずれた位置に移動させ、ウエブ22を折り曲げ、カラ
ー21が前壁23の内面に重なるようにする必要がある。こ
れによってカラー21が所定の位置に収められる。

図に示した包装機械の特に概念的に重要な特徴は、薄
いカードボードで作られたブランク20が、パックにされ
る前に、その側面の縁の部分で互いに繋がっており、こ
れによって連続した素材ウエブ24が形成される点であ
る。従ってこのブランク20は素材ウエブ24の長手方向に
対して横に並べられている（第８図参照）。

素材ウエブ24を形成するために、ブランク20がその側
面の縁の全長に亘っては接続されておらず、ブランク20
の特定の中央部分でのみ、切り残し接続部25によって接
続されている。この切り残し接続部25以外の所では、パ
ンチングによって、一部では素材ウエブ24の内部まで
も、ブランク20が互いに切り離されている。カラーと素
材ウエブの点を除き、このブランク20の設計は独逸出願
公開公報3,716,897.5号のそれと同じである。

次の処理のために、素材ウエブ24として包装機械に連
続的に送られるブランク20を互いに切り離し、個々のブ
ランク20にしなければならない。ブランク20は剪断によ
って素材ウエブ24から切り離される。切り離されるべき
ブランク20が適切な切り離し工具によって、素材ウエブ
24の次に続くブランク20に対して直角方向に動かされ
て、この剪断作業が行われる。

個々のブランク20への分離がブランクステーション26
の区域で行われる。ここで、素材ウエブ24が、供給ロー
ラー27を介して、切り離し部材28の区域の水平面に送り
込まれる。

この切り離し部材28が実質的にラムの２つの付設プレ
ート30,31を持つ切り離しラム29からなっている。ラム
の各付設プレート30,31が１枚のブランク20a,20bを切り
離すために用いられる。この実施例に於いては、２枚の
ブランク20a,20bが素材ウエブ24から切り離されると同
時に互いに切り離される。こうするために、上下動する
切り離しラム29の横に、剪断刃33を持つ静止した水平対
向板32が設けられる。又、静止した薄肉の剪断ウエブ34
がこのラムの２つの付設プレート30,31の中間に、従っ
て２枚の隣接するブランク20a,20bの真中の境に、設け
られる。

切り離しラム29の下向きの動作の間に、先ず、２枚の
ブランク20a,20bと素材ウエブ24との間の切り離しが、
素材ウエブ24に当てがわれたラムの付設プレート31と対
向板32との、それぞれの切り離し刃33、35によって行わ
れる。と同時又は直後に、更に押し下げる動作により、
２枚からなるブランク20a,20bが剪断ウエブ34によって
互いに切り離され、この剪断ウエブがラムの２つの付設
プレート30,31の間を通る。

このラムの付設プレート30,31が下に向かって開口す
る吸引孔36を持ち、これによってブランク20a,20bがラ
ムの付設プレート30,31に真空によって固定される。

更に、このラムの付設プレート30,31が互いに横方向
に動くことが出来る。この目的で、各ラムプレート30,3
1が支持腕37,38に装着される。最初の位置（第３及び５
図に実線で示す位置）に於いてはラムの付設プレート3
0,31の相互間距離が小さい。支持腕37,38の位置によっ
て、ラムの付設プレート30,31の外側の縁即ち切り離し
刃35が僅かに下に傾き、剪断姿勢をとることが出来る。
ブランク20a,20bが素材ウエブ24から又互いに切り離さ
れた後、ラムの付設プレート30,31が互いに若干離れ、
これによって、２枚のブランク20a,20bが次の処理に必
要な間隔をとる。

このブランク20が２トラックモードの作業で処理され
る、即ち折り畳みターレット40に送り込まれる。このタ
ーレットは垂直軸の回りで回転し、板状をしている（独
逸特許明細書2,440,006号と同じ）。この折り畳みター
レット40が対で設けられたそれぞれ上向きに開口したタ
ーレットポケット41,42を持っている。ブランク20が上
からこのポケットに押し込まれ、これと同時にブランク
の一部が立った状態で折り畳まれる。

互いに又素材ウエブ24から切り離されたブランク20a,
20bを折り畳みターレット40へ運ぶために、中間コンベ
ヤーとして、水平軸の回りで間欠的に回転するブランク
ターレット43がある。互いに間隔を持って運ばれる２枚
のブランク20a,20bがこの外表面に、吸引空気によって
吸引孔44を介して吸い付けられる。素材ウエブ24の供給
は水平面のブランクターレット43の上で行われる。素材
ウエブ24から又は互いに切り離されたブランク20a,20b
が、ブランクターレット43の上のラムプレート30,31に
よってターレットの外表面に送られ、この上に置かれ
る。ラムの付設プレート30,31の吸引孔36が同時に開か
れ、この吸引孔44から空気が吸引される。

ブランクターレット43の上に載せられたブランク20a,
20bがブランクターレット43の間欠的回転によって折り
畳みターレット40の真上の位置に運ばれ、この位置で、
ブランクターレット43の下側になったブランク20a,20b
が２つのターレットポケット41,42に対して正確に位置
付けられる。ブランクターレット43が止まっている間
に、上向きに開口しているターレットポケット41,42に
導く下向きの動作によって、ブランク20a,20bがこれか
ら引き離される。

折り畳みターレット40へのブランク20a,20bの運搬
が、２本腕47の運搬ラム45,46によって行われる。これ
は中空体として設計されたブランクターレット43の中に
装着されており、上下動することが出来る。この２本腕
47が、第５図に１点鎖線で示す低い位置に下降している
間に、運搬ラム45,46がブランクターレット43の凹部48,
49を通過し、この凹部48,49を覆っているブランク20a,2
0bを取り上げる。

ブランク20a,20bが運搬ラム45,46によってターレット
ポケット41,42の中に押し込まれ、ブランク20a,20bの一
部分、即ち外側の横タブ50と、底板51、前壁23とからな
るブランク部分と、及びブランクカラー21を含むことに
繋がる部分、が垂直位置に折り畳まれる。次に、運搬ラ
ム45,46がブランクターレット43の中の上の最初の位置
に戻る。

ここで説明している実施例においては、ブランクター
レット43が多角形に設計されている。それぞれ２枚のブ
ランク20a,20bを支持する４つの平らな支持面52が形成
されている。従ってこれらの支持面52は上下の水平姿勢
又は左右の垂直姿勢のいずれかをとっている。

この実施例に於いては、ブランクターレット43がポッ
ト状の中空体として設計され、片側に突出する水平のシ
ャフトジャーナル53によって支持され且つこれによって
駆動される。このジャーナルが機械スタンドの垂直支持
部54に装着される。

このシャフトジャーナル53が垂直面上に伸びるターレ
ットディスク55に接続される。このディスクの縁の部分
からターレットケーシング56が伸び、その外側表面でブ
ランク20a,20bを支持する。ターレットケーシング56が
多角形に作られ、ターレットディスク55の反対側の面が
開放されている。

凹部48,49がターレットケーシング56に、特に片側の
開いた隙間として形成される。この凹部48,49の間に形
成されてキャリヤーウエブ57,58があり、これがターレ
ットケーシング56の一部として上記凹部48,49の範囲を
限定している。キャリヤーウエブ57がほぼ方形の断面を
持つブランクターレット43の隅角部にあり、一方キャリ
ヤーウエブ58が支持面52の中央部分にある。キャリヤー
ウエブ57が吸引孔44を持つ。これらが吸引溝59及び吸引
溝61を持つ静止セグメントディスク60を介して真空ソー
スに接続される。このセグメントディスク60がシャフト
ジャーナル53に対して同心に取り付けられる。

この実施例に於いては、ターレットケーシング56の軸
方向の寸法は、ブランク20a,20bのターレットポケット4
1,42に押し込まれる部分のみがターレットケーシング56
に又はキャリヤーウエブ57,58に接するような長さにな
っている。即ち、それはブランクの後壁62、これに繋が
る内側の横タブ76、及びパックの蓋を形成する部分であ
る。中でも、ブランク20a,20bの横の部分、即ち横タブ7
6と蓋の横タブ77,78、がターレットケーシンマ56即ちキ
ャリヤーウエブ57,58に当接し、吸引孔44を介して吸い
付けられる。

二本腕47がブランクターレット43の横の開口部からそ
の中に、即ちターレットケーシング56の中に差し込まれ
ている。二本腕47が、上下動する作動ロッド66上の作動
腕65を介して、ブランクターレット43の横側、特に外側
に装着される。

折り畳みターレット40に入れられたブランク20a,20b
が次に続くステーションで充填され、折り畳まれ、そし
てパックが完成する。充填ステーション67に於いては、
パックの内容物、特に中紙に包まれた１群の煙草、が部
分的に折り畳まれたブランク20a,20bの中に押し込まれ
る。

素材ウエブ24をブランクステーション26に装入する方
法は各種あり、第３図に示す実施例では、素材ウエブ24
が巻紙リール68から引き出され、素材ウエブ24が、素材
のストックを形成するウエブ貯蔵部69を通過し、ここで
特に、素材ウエブ24がジグザグ形に折り畳まれる。その
折り畳み線がブランク20同士の境界線、即ち切り残し接
続部25、に形成される。この様にして手風琴状の構造の
比較的大きなブランク20のストックが得られる。このス
トックが方形の断面を持つ貯蔵ハウジング70の中に入れ
られる。その場合はこれが垂直に置かれている。素材ウ
エブ24が貯蔵ハウジング70の下から引き出され、ここで
再び平らな状態に延ばされる。

ウエブ貯蔵部69の貯蔵能力は、リール68を新しいもの
と交換する間、包装機械の作業を継続することの出来る
容量とする。

ウエブ貯蔵部69から出た後、素材ウエブ24が水平面上
に方向変換する。これと同時に、素材ウエブ24が糊付け
ユニット71を通過する。これはブランク20に糊を点付け
するための一般的な糊付けローラーと糊容器とからなっ
ている。

これに続いて同様に水平に伸びる折り畳みトラック72
がある。この区域で、ブランク20の部分折り畳みが素材
ウエブ24の中で行われながら、連続的に運ばれて行く。
一方では、この折り畳みトラック72の区域で、カラー21
が、第１図に示す延ばされた状態から、第２図に示すパ
ックに適した形に折り畳まれる。このために、ブランク
20の前壁23の方向にカラー21を移動させられ、これと共
に、ウエブ22、カラー21、前壁23の３つの部分がＺ形に
なるように折り畳まれる（第10図参照）。

この折り畳み作業はこの折り畳みトラック72の固定さ
れた折り畳み部材によって行われ、これに沿って移動し
ている間に、ブランク20の折り畳むべき部分が折り畳ま
れ行く。

こうするために、この折り畳みトラック72が実質的に
上案内73と下案内74とからなっている。素材ウエブ24
が、僅かな距離離れて設けられたこれらの案内73,74の
間に運ばれる。側部の折り畳み縁部75がカラー21に当接
し、カラーがこの縁に沿って摺動する。反対側の縁部79
が折り畳みトラック72に沿って反対側に伸びている。ブ
ランク20の、即ちカラー21の反対側の素材ウエブ24の端
部がこの反対側の縁部79上に支持される。この実施例で
は、折り畳み縁部75と反対側の縁部79が上側の案内73に
形成され、この案内が機械スタンドの側面チーク80に接
続されている。

折り畳み縁部75の形状が折り畳みトラック72の運搬域
に沿って変化し、カラー21が第１図に示す最初の位置か
ら第２図に示すずらされた位置に徐々にずらされて行
く。この最後の位置に達したとき、素材ウエブ24が、折
り畳み縁部75及び反対側の縁部79によって形成される折
り畳みトラック72の区域の外に出る。第２図に示すカラ
ー21の折り畳み部分が上下の圧力ローラー81,82によっ
て安定化される。

反対側の縁部79は素材ウエブ24を支持すると共に折り
畳み部材としての機能を持っている。素材ウエブ24が移
動して行く間に、ブランク20のカラー21の反対側に設け
られた内側タブ83が第１図に示す最初の延ばされた姿勢
から、ブランク20の内側の面、即ち蓋の前壁84に連続的
に折り畳まれる。こうするために、反対側の縁部79が、
平らに伸びた姿勢から、垂直に下を向く中間姿勢を経て
（第９図）、内側に鋭角的に折り曲げられた姿勢に、素
材ウエブ24の運搬長さに沿って変化して行くように設定
されている。下側の案内74が反対側の縁部79に面する側
に、ベベルエッジ85を持っており、折り畳み作業の最初
の段階に於いて、内側タブ83が鋭角的に折り畳まれる隙
間に内側タブ83を受け入れる。素材ウエブ24のこの連続
した折り畳み作業も又、圧力ローラー81,82と同じ軸に
設けられた次の圧力ローラー86,87によって安定化され
る。

この様な部分折り畳みによって準備された素材ウエブ
24がブランクステーション26に調節保管部88を経て到着
する。このステーションは折り畳みトラック72に対して
垂直方向にずれた位置に設けられている。方形の角管と
して設けられたこの調節保管部88がこのブランクステー
ション26と折り畳みトラック72との間を斜めに繋いでい
る。

この調節保管部88の中には、素材ウエブ24がジグザグ
に一時的に折り畳むことによって常にある貯蔵量が保管
されており、折り畳みトラック72の区域に於ける素材ウ
エブ24の連続的運搬と、ブランクステーション26の区域
に於ける間欠的運搬との間の橋渡しをする役を果たして
いる。従って、ここでの素材ウエブ24のジグザグ模様は
第12図に２様に示す如く常に変化している。

素材ウエブ24から剪断によって個々のブランク20即ち
20a,20bを作る１つの実施例が第12図に示されている。

この実施例に於いては、調節保管部88を出た後、素材
ウエブ24がブランクステーション26に運搬ローラー89に
よって送られる。

切り離しユニット90が、折り畳みターレット40の直ぐ
上のブランクステーション26の中に置かれている。この
切り離しユニット90が静止した案内体、即ち側面案内9
1,92と中央案内93とを持っている。これらの案内が垂直
摺動面94を持ち、この面に沿って、ブランク20a,20bの
下向きの動作のブランクの側部が摺動し、垂直に折られ
る。この点は前の実施例と同じである。

剪断ナイフ95,96が切り離しユニット90に属し、その
中の中央剪断ナイフ95が、同時に処理すべき２つのブラ
ンク20a,20bの間の切り離し面に該当する垂直面を上下
動する。剪断ナイフ95のこの下向きの動作が、中央案内
93の割れ目97によって形成される剪断刃98,99と共同し
て、ブランク20a,20bを２つに切り離す。次く続く素材
ウエブ24からの２つのブランク20a,20bの切り離しが、
側面案内92の凹部によって形成された固定剪断刃100と
共同する剪断ナイフ96によって行われる。素材ウエブ24
はこの上を即ち側部案内92に繋がる板101の上を通って
切り離しユニット90に送られる。

この実施例に於けるブランクステーション26は二本ラ
ム102を持っている。第12図に示す最初の高い位置から
の下向きの動作の間、それぞれのラム103,104がブラン
ク20a,20bを掴み、マウスピースの形に設けられた案内9
1,92,93の間を通り、ターレットポケット41,42にこれを
押し込む。この中で、二本ラム102によってブランク20
a,20bが前述した折り畳み姿勢にされる。

本装置の別の実施例が第13図に模式図的に示されてい
る。この例のブランクステーション26の部分は第12図の
実施例と同じである。特徴は、素材ウエブのブランクス
テーション26への保管及び供給の点である。

図に示す如く、ブランクの複数のスタック105が１つ
のストックとして形成される。このブランクスタック10
5は長い素材ウエブをジグザグに折り曲げることによっ
て得られる。従って互いに繋がった多数のブランク20が
狭い場所に蓄えられる。この実施例では、複数のブラン
クスタック105が、ベルトコンベヤーとして設計された
共通のスタックコンベヤー106上に互いに接し合って置
かれる。このブランクスタック105が繋がった形で連続
して次々に取り出しステーション107に運ばれる。この
実施例では、最前列のブランクスタック105が固定され
た垂直障壁108によって所定位置に止められる。

素材ウエブ24が取り出しステーション107のブランク
スタック105から引き出され、今までのジグザグの折り
畳みが無くなる。次に素材ウエブ24が反転ローラー109
を介してブランクステーション26に運ばれる。

材料置き場即ちスタックコンベヤー106上に並べられ
た複数のブランクスタック105が、好ましくは、互いに
繋がった共通の素材ウエブ24によって形成される。各ブ
ランクスタック105の一番下のブランク20が次に続くブ
ランクスタック105の一番上のブランク20に、１つのウ
エブ部分（図示無し）を介して、繋がっている。人手を
使うこと無く、この様にブランクスタック105が連続し
て消費されて行くことによって、ブランク20の大きな貯
蔵能力が得られる。次に、新しいブランクのグループが
スタックコンベヤー106上に置かれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、煙草のパックの製造に用いられるブランクの
最初の形状を示す図、 第２図は、第１図のブランクを一部折り畳んだ状態を示
す図、 第３図は、本発明によるパック製造装置の１つの実施例
を示す模式図的側面図、 第４図は、第３図の平面図、 第５図は、第３図の装置のブランクステーションの拡大
断面図、 第６図は、第５図の平面図、 第７図は、第５図の側面図、 第８図は、第３図の折り畳みトラックの詳細を示す平面
図、 第９図は、第８図の線IX−IXに沿う断面図、 第10図は、第８図の線Ｘ−Ｘに沿う断面図、 第11図は、第８図の線XI−XIに沿う断面図、 第12図は、本発明による装置の別の実施例のブランクス
テーションの部分を拡大して示す断面図、 第13図は、本発明による装置の更に別の実施例の側面図
である。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）（ｅ）
   （ｆ）（ｇ）（ｈ）に特徴を有する、 パック部と、パック部の後壁（62）に回動するように取
   り付けられた蓋（63）と、蓋（63）の前壁（84）に適合
   し、前記前壁（84）の内側に向かって折り畳まれる内側
   タブ（84）と、ウエブ（22）をＺ字状に折り畳むことに
   よって、完成したヒンジ蓋付きパックにおいては、その
   下方部とともに前記前壁（84）の内側に向かって折り畳
   まれるウエブ（22）によって、パック部の前壁（23）と
   一続きに繋がるカラー（21）を備える薄いカードボード
   のブランク（20）から、ヒンジ蓋付きパックを製造する
   装置。 （ａ）ブランク（20）は、互いに隣り合って位置するブ
   ランクの素材ウエブを形成することによって、ブランク
   （20）の長手方向に延在する縁で互いに繋がっており、 ブランクは、素材ウエブ（24）の範囲内で、素材ウエブ
   （24）の長手方向を横断する延在部を有するように配列
   される、 （ｂ）内側タブ（83）とカラー（21）はブランク（20）
   の端部として両側方に向く、 （ｃ）折り畳みトラック（72）の区域には、ウエブ（2
   2）をＺ字状に折り畳むことによって、内側タブ（83）
   とカラー（21）を、それらが、それらの伸びた状態から
   蓋の前壁（84）の内側と向き合って当接するか、また
   は、前壁（23）の内側においてカラーの縁部区域と向き
   合って当接するまで折り畳むために特別な折り畳み部材
   （73,74,79,75）が設けられる、 （ｄ）内側タブ（83）とカラー（21）を折り畳むための
   折り畳み部材（73,74,79,75）は、素材ウエブ（24）に
   沿って静止する態様で設けられており、 各折り畳み部材は、素材ウエブの移送方向において反対
   側の縁部（79）と折り曲げ縁部（75）の形状が変化し、
   前記各折り畳み部材に沿って、内側タブ（83）とカラー
   （21）とが通過し案内される、 （ｅ）ブランク（20）は、折り畳み部材（73,74,79,7
   5）の下流区域すなわちブランクステーション（26）の
   区域において素材ウエブから切り離すことができ、ヒン
   ジ蓋付きパックを製造するために折り曲げターレット
   （40）に供給される、 （ｆ）素材ウエブ（24）からブランク（20）を切り離す
   ために、切り離し部材（28）が、ブランクステーション
   （26）の区域において、ブランクを切り離すことができ
   るように、素材ウエブ（24）の面を横断するように可動
   である、 （ｇ）切り離し部材（28）は、素材ウエブ（24）の一部
   を挟持する切り離しラム（29）からなり、前記素材ウエ
   ブは、前記切り離しラム（29）が、静止対向部材、すな
   わち静止対向板（32）に向かって運ばれることによって
   切り離される、 （ｈ）素材ウエブ（24）から切り離されたブランク（2
   0）は、折り畳みターレット（40）に供給される、
2. 【請求項２】切り離し部材（28）は、２つのラムプレー
   ト（30,31）の形態で設けられており、前記ラムプレー
   トを用いて隣り合う２つのブランク（20）が、同時に素
   材ウエブ（24）から切り離される点、および隣り合う２
   つのブランク（20）を２つのラムプレート（30,31）の
   間で互いに切り離すために、２つのブランク（20）の間
   の面内に対向部材として静止剪断ウエブ（34）が設けら
   れる点に特徴を有する請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】切り離し部材（28）によって切り離された
   ブランク（20）は、押圧部材すなわち個々のラム（103,
   104）によって、直接折り曲げターレット（40）のター
   レットポケット（41,42）に導入されることができ、ブ
   ランク（20）は、下降しつつある間に、マウスピースの
   態様で設けられた案内部材である側面案内（91,92）と
   中央案内（93）を通過して運ばれ、これによってブラン
   クの一部分が直立状態に折り畳まれる点に特徴を有する
   請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】折り曲げトラック（72）の端部は、折り畳
   まれた内側タブ（83）とカラー（21）のＺ字状に折り畳
   まれた残存接続ウエブ（22）に押圧力を作用させるため
   の圧力部材すなわち圧力ローラー（81,82;86;87）を備
   えており、ブランク（20）はこれらの間を、少なくとも
   前記の折り畳まれた諸部分とともに運ばれる点に特徴を
   有する請求項１記載の装置。