JP2660069B2 - 超音波治療装置 - Google Patents

超音波治療装置

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JP2660069B2 JP1289652A JP28965289A JP2660069B2 JP 2660069 B2 JP2660069 B2 JP 2660069B2 JP 1289652 A JP1289652 A JP 1289652A JP 28965289 A JP28965289 A JP 28965289A JP 2660069 B2 JP2660069 B2 JP 2660069B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は超音波振動子を利用して生体組織を切開また
は乳化したり、結石を破壊したりする超音波治療装置に
関する。
[従来の技術] この種の超音波治療装置は、従来、特開昭61−259655
号公報、米国特許第4,516,398号明細書等において知ら
れている。超音波治療装置の一般的な構成は次の通りで
ある。
すなわち、超音波振動子を有してなる超音波振動発生
部に、超音波振動伝達用プローブを連結して構成する。
さらに、超音波振動伝達用プローブは、通常、中空パイ
プから形成され、その内部を吸引孔としている。プロー
ブは、その処置用先端を残して他の部分が、シースによ
り覆われている。また、プローブとシースの間の空間を
送水路としている。
そして、治療時において、送水路を通じて対腔内に送
水することにより、そのプローブの発生する熱を逃が
し、また、体腔内に一度、流出した後の送水液を、超音
波振動により切除・乳化された組織、または破壊された
結石の破片とともに、吸引孔を通じて外部へ吸引排出す
るようになっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、超音波治療装置の超音波振動発生部を高出
力で発振させ、その超音波振動をプローブに伝達する
と、プローブは通常以上に発熱する。これに伴って送水
液の温度が上昇する。
そこで、送水液の温度上昇を防ぐため、送水量を多く
することも考えられるが、このようにすると、体腔内に
多量の送水液が溜りすぎたり、水しぶきが生じて観察視
野が悪化したりすることになり、治療作業を損なう。
本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目
的とするところは、送水量を多くすることにより、体腔
内に多量の送水液が溜りすぎたり、水しぶきが生じて観
察視野が悪化したりすることなく、良好な治療作業を行
うことができる超音波治療装置を提供することにある。
[課題を解決する手段および作用] 上記課題を解決するために本発明は、超音波振動子に
連結される振動伝達用プローブを中空な部材で形成し、
そのプローブの中空孔を第1の吸引路とするとともに、
上記振動伝達用プローブをシースで覆うようにした超音
波治療装置において、上記シースは、内側シース部とこ
れを覆う外側シース部との二重管で構成し、上記プロー
ブと内側シース部の隙間、および内側シース部と外側シ
ース部との隙間の一方を送水路、他方の隙間を第2の吸
引路とし、上記内側シース部の先端部分に外側シース部
の先端より手前でその送水路と第2の吸引路とを連通す
る連通路を形成したものである。
上記シース側の送水路から送水したとき、その一部は
直接、連通路を通じて第2の吸引路に吸引されるから、
特に、送水量を多くしたことにより、体腔内に多量の送
水液が溜りすぎたり、水しぶきが生じて観察視野を悪化
させたりすることなく、良好な治療作業を行うことがで
きる。
[実施例] 第1図および第2図は本発明の第1の実施例を示すも
のである。
第1図で示すように、この超音波治療装置は、ハンド
ピース1として構成されている。このハンドピース1の
把持部2はカバー3の内部に超音波発生部としての超音
波振動子4が設けられている。超音波振動子4は圧電素
子(例えばPZT)5と電極6を積層してなる。超音波振
動子4の前端には、その超音波振動子4で発生させた超
音波振動の振幅を増幅するホーン部7が接続されてい
る。超音波振動子4の後端には裏打板8が接続されてい
る。そして、超音波振動子4はホーン部7と裏打板8と
の間でその超音波振動子4と裏打板8を貫通する図示し
ないボルトとこれに螺合するナットによって挟み付けら
れて締結され、一体的に結合している。9は超音波振動
子4の電極6に接続される電源コードである。
また、ホーン部7の中心部と、超音波振動子4と裏打
板8を貫通するボルトには、互いに連通して前後に貫通
する吸引孔13が形成されている。この吸引孔13の後端
は、上記カバー3の後端壁をOリング14を使用して水密
的に貫通する吸引口金15を介して第1の吸引チューブ16
に接続されている。この第1の吸引チュープ16は図示し
ない吸引ポンプに接続されるようになっている。なお、
ホーン部7はその外周の一部分が、把持部2のカバー3
の内面にOリング17を使用して水密的な支持で保持され
ている。この各Oリング14,17により超音波振動子4の
部分はカバー3の内部に水密的に収納されている。
一方、上記ホーン部7の先端には、振動伝達部材とし
ての中空な金属製パイプからなる振動伝達用プローブ20
が着脱自在に接続されている。プローブ20の中空孔は上
記吸引孔13に連通する第1の吸引路21を形成している。
さらに、このプローブ20および上記ホーン部7の外周
を覆うシース22が設けられ、このシース22の手元側端が
後述するように上記カバー3の先端部外周に対してねじ
込まれている。
すなわち、シース22は、内側シース部22aと、これを
覆う外側シース部22bとの二重管で構成してなり、内側
シース22aの手元側部分には上記ホーン部7の部分の外
周を覆うテーパ状の内面を形成するカバー部23を一体に
形成している。そして、このカバー部23は上記把持部2
のカバー3における前端部外周にねじ込まれて着脱自在
に取り付けられている。カバー部23の先端部の内面とホ
ーン部7の先端部分の外周との間には、Oリング24が介
挿されており、その間を水密的にシールしている。
また、シース22の外側シース部22bは、その手元側端
部を上記内側シース部22aのカバー部23の外周に対して
着脱自在にねじ込まれている。
しかして、内側シース部22aはプローブ20に同心的に
被嵌し、その間に隙間を形成している。また、外側シー
ス部22bも、そのプローブ20および内側シース部22aに対
して同心的に被嵌し、内側シース部22aとの間に隙間を
形成している。そして、プローブ20とこれを覆う内側シ
ース部22aとの隙間を第1の流体路としての送水路25と
して構成する。また、内側シース部22aと、これを覆う
外側シース部22bとの隙間の第2の流体路としての第2
の吸引路26とし構成する。
シース22の手元側端部付近には、送水口金27と第2の
吸引口金28が設けられている。そして、送水口金27は上
記送水路25に連通し、第2の吸引口金28は上記第2の吸
引路26に連通している。送水口金27には送水チューブ31
が接続されている。送水チューブ31は図示しない送水源
に接続されている。また、第2の吸引口金28には第2の
吸引チューブ32が接続されている。第2の吸引チューブ
32は上記第1の吸引チューブ16の途中に連通している。
さらに、上記内側シース部22aの先端は、外側シース
部22bの先端より手前にあり、内側シース部22aの方が、
外側シース部22bよりも短く形成されている。つまり、
送水路25と第2の吸引路26とは、その内側シース部22a
の先端を短くしたことにより、外側シース部22bの先端
部内で全周的に形成される連通路27を通じて互いに連通
している。
次に、上記構成による超音波治療装置の作用を説明す
る。ハンドピース1の把持部2を手で把持してシース22
で覆ったプローブ20を体腔内に導入する。そして、図示
しない吸引ポンプを作動して第1の吸引チュープ16およ
び第2の吸引チューブ32を通じて第1の吸引路21と第2
の吸引路26に吸引作用を働かせる。
また、図示しない送水ポンプを作動して送水チューブ
31から送水口金27を通じて送水路25に水を送り込み、そ
の送水路25の先端側へ送水する。このように送水された
大部分の量は通常、体腔内へ送り込まれるが、その一部
は外側シース部22bの先端から流れ出すことなく、その
先端部の内側において連通路27を通じて直接に第2の吸
引路26に吸引される。
また、体腔内に送水され、その体腔内を洗浄した水は
第1の吸引路21を通じて吸引される。また、振動伝達部
材としてのプローブ20により処置したときに生じる組織
や結石の破壊片も、その灌流液とともにプローブ20にお
ける第1の吸引路21を通じて吸引される。このように、
第1の吸引路21を通じて吸引された組織や灌流液は、さ
らに吸引孔13を通じて第1の吸引チューブ16に送り出さ
れる。
また、送水路25から体腔内へ送り込まれることなく、
直接に第2の吸引路26に吸引された水は、第2の吸引チ
ューブ32を通じて第1の吸引チュープ16に合流し、図示
しない吸引ポンプ側へ送り出される。
ところで、この超音波治療装置の超音波振動子4を高
出力で発振動作させて、その超音波振動をプローブ20へ
伝達して使用すると、プローブ20は通常以上に発熱す
る。この発熱に伴う温度上昇を防止するため、送水路25
を通じてその送水量を多くする。なお、このとき、第1
の吸引チューブ16を通じての吸引力を強めるようにする
ことが望ましい。
このように、送水量を多くしたときには、送水路25か
ら体腔内へ送り込まれることなく、連通路27を通じて直
接に第2の吸引路26に吸引される水の量も多くなり、そ
の結果、体腔内に送り込まれる水量が少なくなる。した
がって、体腔内に多量の送水液が溜りすぎたり、水しぶ
きが生じて観察視野が悪化したりすることがなくなり、
治療作業を損なうことを防止できる。
また、プローブ20における第1の吸引路21とは別に第
2の吸引路26を設けてあるから、吸引力を強めても、そ
の第1の吸引路21を通じての吸引力を必要以上に高める
ことがない。このため、プローブ20の先端への生体組織
等の吸い付きを防止できる。第1の吸引路21と第2の吸
引路26は後方で連通しているので、第1の吸引路21が塞
がれれば、第2の吸引路26の吸引量が増大し、プローブ
20の先端に生体組織等の吸い付きを防止する。
第3図は本発明の第2の実施例を示すものである。こ
の実施例は、プローブ2を覆うシース22を上記同様に内
側シース部22aと外側シース部22bとから形成するが、そ
の内側シース部22aと外側シース部22bとの隙間を送水路
25として構成する。また、内側シース部22aとこれが覆
うプローブ20との隙間を第2の吸引路26とし構成するも
のである。もちろん、内側シース部22aの先端を外側シ
ース部22bの先端より短く連通路27を形成する。その他
は上記第1の実施例と同様に構成する。
この場合にも、送水路25を通じて送水する一部の水を
体腔内に送水することなく、第2の吸引路26から直接に
吸引することができる。したがって、特に送水量を多く
したときには、送水路25から体腔内へ送り込まれること
なく、直接に第2の吸引路26に吸引される水の量も多く
なり、体腔内に送り込まれる水量を少なくする。このた
め、体腔内に多量の送水液が溜りすぎたり、水しぶきが
生じて観察視野が悪化したりすることがなくなり、治療
作業を損なうことを防止できる。
第4図は本発明の第3の実施例を示すものである。こ
の実施例は、上記第1の実施例でのシース22の構成にお
いて、内側シース部22aより長い外側シース部22bの先端
に内側へ突き出す覆い縁、35を形成した。この覆い縁35
はプローブ20の周面との間に送水用隙間36を開口してい
る。つまり、シース22の先端を大きく開口しないで、送
水路25から内側シース部22aと外側シース部22bとの隙間
からなる第2の吸引路26への吸い込み作用を促進する構
成としたものである。その他の点は上記第1の実施例の
ものと同様である。
第5図は本発明の第4の実施例を示すものである。こ
の実施例は、上記第2の実施例でのシース22の構成にお
いて、内側シース部22aと外側シース部22bとの先端間の
隙間を塞ぐ端壁36を設け、さらに内側シース部22aの先
端部に、送水路25から内側シース部22aとプローブ20と
の隙間からなる第2の吸引路26へ通じる連通路としての
複数の送水孔37を設けたものである。このように構成し
ても送水路25から第2の吸引路26への吸引を直接に行わ
れる作用を促進できる。その他の点は上記実施例のもの
と同様である。
第6図は本発明の第5の実施例を示すものである。こ
の実施例は、上記第3の実施例でのシース22の構成にお
いて、内側シース部22aより長い外側シース部22bの先端
に内側へ突き出す覆い縁38を前方へテーパ状に形成した
ものである。この覆い縁38はプローブ20の周面との間に
送水用隙間36を開口している。つまり、この実施例では
シース22の先端を大きく開口しないで、送水路25から内
側シース部22aと外側シース部22bとの隙間からなる第2
の吸引路26への吸い込み作用を促進する構成としたもの
である。また、シース22の先端部分をテーパ状に形成さ
れるので、プローブ20の作業先端の観察がしやすくな
る。その他の点は上記実施例のものと同様である。
第7図は本発明に近い開示例を示すものである。すな
わち、この実施例は、シース22を構成する内側シース部
22aとプローブ20の外周面との間、内側シース部22aと外
側シース部22bの間をそれぞれ送水路25a,25bとして構成
し、内側の送水路25aの先端を内側シース部22aの先端に
内側へ突き出して形成した覆い縁41によってほぼ閉塞さ
れている。また、内側の送水路25aの先端部分はプロー
ブ20に形成した複数の連通孔4によって吸引路21に連通
する。したがって、内側の送水路25aを通じて送る水は
その複数の連通孔42によって吸引路21へ直接に吸引さ
れ、体腔内へは送水されない。これによると、内側の送
水路25aを通じて送水量を増大できる。
第8図は本発明の第6の実施例を示すものである。こ
の実施例は、上記第2の実施例での構成において、プロ
ーブ20の外周とシース22の内側シース部22aとの間に形
成した第2の吸引路26を、そのプローブ20の基端側部分
に形成した複数の吸引孔45によって第1の吸引路21に連
通したものである。
そして、これによると、第1の実施例のように第2の
吸引路26に接続する専用の第2の吸引口金28および第2
の吸引チューブ32が不要となる。
第9図は本発明の第7の実施例を示すものである。こ
の実施例は、上記第6の実施例での構成において、さら
に、ハンドピース1の把持部2のカバー3内を通じて送
水量の一部を送水路25へ送水するようにしたものであ
る。このため、カバー3の後端壁に第2の送水口金48を
設け、これには第2の送水チュープ49を接続するように
する。ホーン部7のつば51には複数の通孔52を形成す
る。また、把持部2のカバー3の内部をシース22の送水
路25に連通させる。超音波振動子4のまわりは水密部材
53で覆われている。
しかして、第2の送水チュープ49および第2の送水口
金48を通じてハンドピース1の把持部2内に送水でき、
そのカバー3内の超音波振動子4を冷却することができ
る。また、このハンドピース1の把持部2内を通じても
送水するため、送水量を増大し、プローブ20の冷却能力
を高めることができる。
以下に本発明に近い開示例を列挙する。なお、以下の
各開示例の思想を矛盾しない限り本発明に組み込むよう
にしてもよい。
第10図で示すものは、プローブ20の壁部にその軸方向
にわたりほぼ等間隔で等径で多数の孔61を設け、このプ
ローブ20とこれを囲むシース62との間の隙間によって形
成する送液路63と、プローブ20の中空孔によって形成す
る吸引路64とを連通するようにしたものである。
この構成によれば、送液路63を通じて多量の送水を行
うとき、その送水量の一部を途中から孔61を通じて吸引
路64に取り込み、シース62の先端開口から放出する送水
量を少なくする。このため、体腔内に多量の送水液が溜
りすぎたり、水しぶきが生じて観察視野が悪化したりす
ることがなくなり、治療作業を損なうことを防止でき
る。
第11図で示すものも、プローブ20の壁部に多数の孔61
を設けるが、その孔61の配置が異なる。つまり、プロー
ブ20の軸方向にわたり、その先端に近づくにつれ、孔61
を多くして密度を高めた。したがって、プローブ20の先
端側程、吸引路64に取り込む水量が多くなる。プローブ
20の先端側部分までの送水量を確保し、プローブ20の全
体が均質に冷却される。
第12図で示すものは、プローブ20の壁部にその軸方向
にわたりほぼ等間隔で多数の孔61を設けるが、その各孔
61の経がプローブ20の先端に近づくほど大きくした。
この構成においても、プローブ20の先端側程、吸引路
64に取り込む水量が多くなる。プローブ20の先端側部分
までの送水量を確保し、プローブ20の全体が均質に冷却
される。
第13図で示すものは、プローブ20の壁部にその軸方向
にわたり多数の孔61を設けるが、そのプローブ20の振動
の節近傍における孔61の数を多くした。第13図中aは振
動の振幅を示し、bはプローブ20における応力の分布を
示す。
この構成においてはプローブ20の節付近の歪みによる
発熱を効率的に吸収し、温度上昇を阻止することができ
る。
なお、プローブ20の振動の節近傍における孔61の数を
多くするのではなく、その孔61の径を大きくしもよい。
また、孔61の数多くするとともにその径を大きくしても
よい。
第14図で示すものは、プローブ20とこれを覆うシース
62との間に送水路63を形成するとともに、そのシース62
の外側に送水路63に沿って送気路64aを形成する部材65
を設けたものである。送気路64aの先端開口はプローブ2
0の先端に向けて開口するようになっている。また、プ
ローブ20、シース62、部材65を先端側が中心軸に収束す
るようにテーパ状に形成した。
シース62の外側に送気路64を設けたから、この送気に
よって送水液を冷却し、さらにプローブ20を冷却するこ
とができる。また、送気することにより術野の水を吹き
飛ばし、良好な観察視野を確保することができる。
また、各部材をテーパ状に形成したから、先端側の術
野の視野を確保できる。
第15図および第16図で示すものはプローブ20を覆うシ
ース62の壁部内に送水路66と吸引路67を多数組設け、そ
の各組の送水路66と吸引路67の先端を連通させてなり、
送水路66を通じて送水した冷却水を吸引路67を通じて吸
引するようにした。もちろん、プローブ20とそのシース
62との間の隙間で送水路63を形成する。
このように送水路66と吸引路67を多数組設けることに
よりそのシース62自体を冷却することができる。したが
って、プローブ20における発熱を外部に伝えない。
第17図に示すものはプローブ20を覆うシース62の壁部
内にそのシース62の中心軸を中心として送水路66と吸引
路67を螺旋状に形成する。送水路66と吸引路67の先端は
連通させてなり、送水路66を通じて送水した冷却水を吸
引路67を通じて吸引するようにした。もちろん、プロー
ブ20とそのシース62との間の隙間で送水路63を形成して
いる。
これによっても、送水路66と吸引路67を多数組設ける
ことにより、そのシース62自体を冷却することができ
る。したがって、プローブ20における発熱を外部に伝え
ない。
第18図で示すものはプローブ20の中空孔に、送水路71
を形成する送水管72を配置する。プローブ70と送水管72
との間には吸引路73を形成する。プローブ70の外側には
シース74を被嵌し、そのプローブ70とシース74との間を
第2の送水路75として形成した。さらに、プローブ70の
先端よりも送水管72を短くした。
しかして、この構成によれば、プローブ70の送水路71
から送水する一部の水を吸引路73を通じて吸引する。し
たがって、術野に多量の送水を行わないで済むので、そ
の術野を確保できる。
第19図および第20図は第18図で示したものと同様の構
成において、プローブ70の振動の節近傍における位置で
送水管72の途中にはフランジ76を設け、このフランジ76
により送水管72をプローブ70の中央に支えるようにし
た。フランジ76には第20図で示すように多数の通孔77を
設け、流路を確保している。
なお、フランジ76に設ける通孔76の代わりに第21図に
示すように多数の溝78を形成して流路を確保してもよ
い。
第22図で示すものはプローブ80の中空孔を吸引路81と
するとともに、そのプローブ80の中空孔内に螺旋状に形
成した送水管82を同心的に配置する。プローブ70の外側
にはシース83を被嵌する。なお、そのプローブ80とシー
ス83との間を第2の送水路75として形成してもよい。
さらに、送水管82の先端はプローブ80の先端から突き
出さずにその先端に手前に位置している。
しかして、この構成によれば、送水管82から送水する
一部の水を吸引路81内を通じて吸引することができる。
したがって、術野に多量の送水を行わないで済むので、
その術野を確保できる。また、送水管82を螺旋状に形成
したので、プローブ80の長さに応じてその長さを調節す
ることができる。
第23図で示すものは上述した第18図で示すものにおけ
る送水管72に多数の送水孔90を形成したものである。
これによると、プローブ70全体を均等に冷却すること
ができる。
また、そのプローブ70内を送水路として構成するもの
にも同様に適用できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、プローブを囲むシース
を、内側シース部とこれを覆う外側シース部との二重管
で構成し、上記プローブと内側シース部の隙間、および
内側シース部と外側シース部との隙間の一方を送水路、
他方の隙間を第2の吸引路とし、上記内側シース部の先
端部分に外側シース部の先端より手前でその送水路と第
2の吸引路とを連通する連通路を形成したから、シース
側の送水路から送水したとき、その一部は直接、連通路
を通じて第2の吸引路に吸引されるから、特に、送水量
を多くしたことにより、体腔内に多量の送水液が溜りす
ぎたり、水しぶきが生じて観察視野を悪化させたりする
ことなく、良好な治療作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の第1の実施例を示し、第
1図は超音波治療装置の側断面図、第2図はそのプロー
ブの先端付近の側断面図である。第3図は本発明の第2
の実施例を示す超音波治療装置におけるプローブの先端
付近の側断面図である。第4図は本発明の第3の実施例
を示す超音波治療装置におけるプローブの先端付近の側
断面図である。第5図は本発明の第4の実施例を示す超
音波治療装置におけるプローブの先端付近の側断面図で
ある。第6図は本発明の第5の実施例を示す超音波治療
装置におけるプローブの先端付近の側断面図である。第
7図は超音波治療装置におけるプローブの先端付近の側
断面図である。第8図は本発明の第6の実施例を示す超
音波治療装置の側断面図である。第9図は本発明の第7
の実施例を示す超音波治療装置の側断面図である。第10
図は超音波治療装置におけるプローブの先端付近の側断
面図である。第11図は超音波治療装置におけるプローブ
の先端付近の側断面図である。第12図は超音波治療装置
におけるプローブの先端付近の側断面図である。第13図
は超音波治療装置におけるプローブの先端付近の側断面
図である。第14図は超音波治療装置におけるプローブの
先端付近の側断面図である。第15図は超音波治療装置に
おけるプローブの先端付近の側断面図、第16図は第15図
中A−A線に沿う断面図である。第17図は超音波治療装
置におけるプローブの先端付近の側断面図である。第18
図は超音波治療装置におけるプローブの先端付近の側断
面図である。第19図は超音波治療装置におけるプローブ
の先端付近の側断面図、第20図および第21図は送水管を
支持するフランジ部分の斜視図である。第22図は超音波
治療装置におけるプローブの先端付近の側断面図であ
る。第23図は超音波治療装置におけるプローブの先端付
近の側断面図である。 1……ハンドピース、2……把持部、4……超音波振動
子、20……プローブ、21……第1の吸引路、22……シー
ス、22a……内側シース部、22b……外側シース部、26…
…第2の吸引路、27……連通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴田 敏彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 工藤 正宏 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 肘井 一也 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 池田 裕一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡田 光正 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 唐沢 均 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 桜井 友尚 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪田 哲丸 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉野 謙二 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 萩野 忠夫 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−126452(JP,A) 特開 平2−268751(JP,A) 特開 昭63−197444(JP,A) 特開 昭62−299253(JP,A) 実開 平2−135006(JP,U) 実開 平2−45723(JP,U) 実開 昭61−63211(JP,U) 実開 昭60−55409(JP,U) 実公 平7−13691(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波振動子に連結される振動伝達用プロ
    ーブを中空な部材で形成し、そのプローブの中空孔を第
    1の吸引路として形成するとともに、上記振動伝達用プ
    ローブをシースで覆うようにした超音波治療装置におい
    て、上記シースは、内側シース部とこれを覆う外側シー
    ス部との二重管で構成してなり、上記プローブと内側シ
    ース部の隙間、および内側シース部と外側シース部との
    隙間の一方を送水路、他方の隙間を第2の吸引路とし、
    上記内側シース部の先端部分に外側シース部の先端より
    手前でその送水路と第2の吸引路とを連通する連通路を
    形成したことを特徴とする超音波治療装置。
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