JP2659274B2 - 画像信号処理方法 - Google Patents

画像信号処理方法

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JP2659274B2 JP2281079A JP28107990A JP2659274B2 JP 2659274 B2 JP2659274 B2 JP 2659274B2 JP 2281079 A JP2281079 A JP 2281079A JP 28107990 A JP28107990 A JP 28107990A JP 2659274 B2 JP2659274 B2 JP 2659274B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、画像信号処理方法に関し、一層詳細には、
規則的パターンを含む画像情報に対して網かけ処理を行
う際、前記画像情報を、前記規則的パターンもしくは前
記規則的パターンと入出力の変換倍率に応じて平均化マ
スクサイズを決定し、この平均化マスクサイズで平均化
処理を行うことでモアレのない鮮明な画像を得ることの
出来る画像信号処理方法に関する。
<従来の技術> 例えば、印刷、製版の分野において作業工程の合理
化、画像品質の向上等を目的として原稿に担持された画
像情報を電気的に処理しフィルム原板を作成する画像走
査読取再生システムが広範に用いられている。
このシステムは画像読取部と画像記録部とから基本的
に構成されており、前記画像読取部では副走査搬送され
る原稿に担持された画像情報が光センサによって主走査
され電気信号に変換される。次に、画像読取部で光電変
換された画像情報は製版条件に応じて所定の画像処理が
施された後、画像記録部においてレーザ光等の光信号に
変換されフィルム等の感光材料からなる画像記録担体上
に記録される。なお、前記画像記録担体は所定の現像装
置によって現像処理され、フィルム原版として印刷等に
供される。
ところで、このような画像走査読取再生システムで
は、連続階調画像の濃淡を再現するため、前記連続階調
画像を網点画像に変換する網かけ処理を行っている。こ
の場合、原稿画像がすでに網かけされた印刷物のように
規則的パターンを有したものであると、網かけ処理によ
って前記規則的パターンと出力網構造が干渉し、画像に
モアレの発生する不都合がある。
そこで、このような不都合を解消する方法として、網
かけ処理を行う場合の網角度を調整しモアレの発生が一
番小さくなる角度を選択するようにしたものがある。然
しながら、この場合、最適な網角度を選択するために熟
練を要するだけでなく、そのための作業が必要となる煩
わしさが指摘されている。また、他の方法として、網か
け処理におけるアパーチャサイズを変更することで画像
をぼかし、規則的パターンを視認し難くするものも提案
されているが、画像が不鮮明となり品質が劣化してしま
うという問題がある。さらに、この方法はアパーチャサ
イズを物理的に変更可能な場合にのみ採用出来るもので
あり、その適用範囲は相当に限定されてしまう。
このため、本出願人は、特願平1−165607号に原稿に
担持された画像情報に平均化によるアンシャープネス処
理を施した後、鮮鋭化によるシャープネス強調処理を行
うことにより規則的パターンを有する原稿画像からモア
レのない鮮明な画像を再生することの出来る画像信号処
理方法およびその装置を提案している。
<発明が解決しようとする課題> 上記出願において開示された方法は、一定のマスクサ
イズでアンシャープネス処理すなわち平均化処理を行う
ものであるが、前記マスクサイズは比較的細かい網に対
応するものが用いられるので、通常の比較的細かい網ピ
ッチの原稿においては十分にモアレの発生を防ぐことが
できる方法である。
ところが、入力原稿の網点が荒い場合や平均化処理の
前に倍率変換して拡大露光を行う場合などは入力原稿網
ピッチが大きくなり、固定されているマスクサイズが入
力原稿網ピッチに対して小さくなってしまう。このよう
に、入力原稿網ピッチに対してマスクサイズが小さい場
合には、十分な平均化を行われず、出力網点画像にモア
レが発生し、画像品質が劣化するという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、規
則的パターンを含む画像情報を、この規則パターンのピ
ッチに応じた、あるいはこの規則的パターンのピッチと
入出力の変換倍率とに応じたマスクサイズで平均化処理
し、その後シャープネス強調(鮮鋭化)処理をすること
によりモアレのない鮮明な網点画像を得る画像信号処理
方法を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、
規則的パターンを含む画像情報を平均化処理し、得られ
たアンシャープネス信号を鮮鋭化処理し、得られたシャ
ープネス信号を網かけ処理して網点画像信号を形成する
に際し、前記画像情報の規則的パターンのピッチに応じ
て平均化マスクサイズを決定し、この平均化マスクサイ
ズにて平均化処理を行うことを特徴とする画像信号処理
方法を提供するものである。
また、本発明の第2の態様は、規則的パターンを含む
画像情報を平均化処理し、得られたアンシャープネス信
号を鮮鋭化処理し、得られたシャープネス信号を網かけ
処理して網点画像信号を形成するに際し、前記画像情報
の規則的パターンのピッチおよび入出力変換倍率に応じ
て平均化マスクサイズを演算し、この平均化マスクサイ
ズにて平均化処理を行うことを特徴とする画像信号処理
方法を提供するものである。
上記第1の態様において、前記マスクサイズは、前記
規則的パターンのピッチと同一のマスクサイズであるの
が好ましい。
上記第2の態様において、前記マスクサイズは、前記
規則的パターンのピッチと前記変換倍率の0.8倍以上1.2
倍以下であるのが好ましく、より好ましくはその0.9倍
以上1.1倍以下であるのがよい。
<実施態様> 次に、本発明に係る画像信号処理方法について好適な
実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下に詳細
に説明する。
第1図において、参照符号10は本実施態様に係る画像
信号処理方法を実施する画像信号処理装置を適用する画
像読取記録装置を示す。この画像読取記録装置10では原
稿Gの規則的パターンを含む画像情報(例えば、印刷物
などの網点階調画像)が電気信号に変換された後、網点
階調画像としてフィルムF上に再生されるものである。
すなわち、原稿Gは図示しない搬送手段により矢印A
方向に副走査搬送されるように構成されており、原稿G
の規則的パターンを含む画像情報(網点階調画像)は集
光光学系12を介して光電変換手段であるCCD14によって
矢印B方向に主走査される。CCD14によって光電変換さ
れ、ゲイン補正などのアナログ補正された画像信号は、
クロック発生器16からの主走査クロックφに基づきA/
D変換器18によりデジタル信号としての画像信号Sに変
換された後、本発明の画像信号処理方法を実施する装置
からなる画像処理部20に供給される。
画像処理部20ではクロック発生器16からの主走査クロ
ック信号φおよび副走査クロック信号φに基づき前
記画像信号Sに対してCCDのシェーディング補正や暗時
補正などを施した後、対数変換処理、階調変換処理、倍
率変換処理、平滑化処理、鮮鋭化処理、網掛処理等の画
像処理などを施し、2値化された網点画像信号Rとして
画像記録部22に出力する。画像記録部22は前記網点画像
信号Rをレーザ光等の光信号に変換しフイルムF上に導
くことで網点階調画像の記録を行う。
第2図は、第1図の画像処理部20を含む本発明の画像
信号処理方法の第1の態様を実施する装置の一構成例を
示したものである。この場合、画像処理部20は、補正回
路24、変換処理回路26、マスクサイズ決定回路28、第1
ラインメモリ回路30、平均化処理(アンシャープネス処
理)回路32、第2ラインメモリ回路34、鮮鋭化処理(シ
ャープネス強調処理)回路36および網掛処理回路38を備
えている。
補正回路24は、固体撮像素子であるCCD14によるA/D変
換後の画像信号のベースの温度ドリフトをライン毎に補
正するオフセット補正、CCD欠陥画素補正、CCD14の各画
素毎のばらつきによる受光光量のゆらぎを(照明光のゆ
らぎをも含めて)補正するシェーディング補正および各
画素毎の(光が入射していない時にも存在する)ベース
のゆらぎを補正する暗時補正などを行うもので、各画素
の受光信号をベースのそろった均一なものとする。例え
ば同じ原稿画像濃度であれば同じ画像信号(画像デー
タ)とするものである。このようなシェーディング補正
や暗時補正などは、CCD14での受光信号をA/D変換器18で
A/D変換する前のアナログデータのうちに行ってもよ
い。この時補正回路24はA/D変換器18の信号伝送の下流
側に設けられる。また、補正回路24は、後述する対数変
換回路の後に配置し、対数変換後、CCD信号の補正を行
ってもよい。
変換処理回路26は、画像信号を対数変換する対数変換
回路および階調特性(露光量−濃度特性)に対応する画
像信号に変換する階調変換回路などからなるもので、画
像記録のため信号に変換するものである。
マスクサイズ(M)決定回路28は、入力画像信号Sの
規則的パターンのピッチを得て、このピッチと同一のマ
スクサイズ(データ)M1、すなわち、平均化処理回路32
で平均化を行うのに用いる画素数M1を決定し、記憶すべ
きライン数を第1ラインメモリ回路30に、マスクサイズ
データM1を平均化処理回路32に転送するものである。
本発明においては、用いられるマスクサイズM1は入力
画像信号Sの規則的パターン、すなわち網点のピッチと
同一のピッチとするのがよいが、平均化する際に対象画
素が当該画素を中心に対称となる奇数であるのが好まし
い。従って、モアレを視認させることができなければ、
完全に一致しなくてもよい。ここで、例えば本実施例で
網点のピッチ150線、100線、65線は、それぞれマスクサ
イズ10(10×10)、15(15×15)、25(25×25)画素に
相当するが、この時平均化マスクサイズM1として、11、
15、25などを用いるのがよい。
マスクサイズ決定回路28におけるマスクサイズM1の決
定・変更は、画像信号データから規則的パターンのピッ
チを読み取ることによって行うものであってもよいし、
外部からのオペレータによるピッチ入力40を受けて行う
ものであってもよい。
第1ラインメモリ回路30は、平均化処理(アンシャー
プネス処理)に必要な複数のラインメモリで構成され、
変換処理回路26で処理された画像信号をマスクサイズデ
ータM1に応じてM1ライン分保持する。
例えば、原稿Sから得られる画像信号がn×nの画素
に分割されるものとすると、まず、第1ラインメモリ回
路30はマスクサイズ決定回路28から送られたマスクサイ
ズM1に従って、当該画素(i、j)を含むラインを中心
にM1ライン、すなわち当該画素ラインiの前後それぞれ
Lライン(L=(M−1)/2)分の画像信号を保持す
る。
平均化処理(アンシャープネス処理)回路32は、第1
ラインメモリ回路30に保持された画像信号に対してマス
クサイズM1でアンシャープネス処理である平均化処理を
行い、平均化画像信号Uを得るものである。
すなわち第1ラインメモリ回路30に保持された画像信
号Sij(i=1、…n、j=1、…n)はアンシャープ
ネス処理回路32において、マスクサイズM1に応じて第1
ラインメモリ回路30に保持されている周囲の画素信号と
平均化され、電気的にぼけた画像信号である第1のアン
シャープネス信号Uijに変換される。
この第1アンシャープネス信号UijはマスクサイズM1
で定まる画素数の画像信号Sijとその周囲の画像信号を
平均化することにより得られるものであり、例えば、M1
を第1アンシャープネス信号Uijを作成する場合に用い
る画素数、すなわち、上述のマスクサイズデータとし、
また、Lを上述したように(M1−1)/2で定義すると、
Uijとして求められる。本発明の平均化は、これに限定され
ずマスクサイズM1で行うものであれば、どのような平均
であってもよい。
本発明においては、平均化処理回路32による平均化を
画像信号Sに含まれる規則的パターンのピッチに応じた
マスクサイズM1で、すなわち、当該画素信号Sijを中心
にM1×M1の周辺画素信号において行うので、第3a図に示
すような規則的パターンの周波数成分すなわちピッチM1
の変動を含む画像信号であっても、第3b図に示すように
平均化信号である第1アンシャープネス信号Uは平均化
によって規則的パターンの周波数成分が十分に除去され
た信号となる。
第2ラインメモリ回路34は、第1ラインメモリ回路30
と同様に、複数のラインメモリで構成され、前記平均化
処理回路32において処理された平均化信号を保持する。
すなわち、この回路34は上述の第1アンシャープ信号U
ijを主走査線毎に格納する。
鮮鋭化(シャープネス)処理回路36は、画像の輪郭な
どのエッジを強調し、鮮鋭化(シャープネス)処理する
ものである。
本発明では、鮮鋭化処理回路36がこの規則的パターン
の周波数成分が十分に除去された第1アンシャープネス
信号Uに対してシャープネス強調処理を施こすので、第
3c図に示すようなエッジ部が強調され、モアレのない出
力画像信号(シャープネス信号)S′が得られる。
具体的には、シャープネス処理回路36においてシャー
プネス強調処理が施され、出力画像信号(シャープネス
信号)S′ijが作成される。すなわち、シャープネス処
理回路36では別に定めたマスクサイズM2で前記第1アン
シャープネス信号Uijの周囲の画像信号を平均化するこ
とにより、(1)式の場合と同様に、 となる第2のアンシャープネス信号U′ijを作成する。
この場合、マスクサイズデータM2は、シャープネス強調
を行う上で視覚特性上最適に定められたものである。次
に、前記第1アンシャープネス信号Uijと第2アンシャ
ープネス信号U′ijとの差信号を求める。そして、この
差信号にシャープネスパラメータKを乗算して前記第1
アンシャープネス信号Uijを加算することにより、 S′ij=Uij+K・(Uij−U′ij) ……(3) で定義される出力画像信号S′ijが得られる。
この場合、規則的パターンを含む画像信号Sijはアン
シャープネス処理回路32において、第1アンシャープネ
ス信号Uijを作成することで前記規則的パターンの周波
数成分が平均化され除去されている。従って、シャープ
ネス処理回路36は前記規則的パターンの周波数成分を含
まない第1アンシャープネス信号Uijに対してシャープ
ネス強調処理の施すためエッジ部が強調され、しかもモ
アレのない画像信号S′ijが生成される。
なお、原稿Gに担持された画像情報が、例えば、写真
原稿のような規則的パターンを含まない画像である場
合、画像処理部20を構成するアンシャープネス処理回路
32を作用させないようにしておけば、シャープネス処理
回路36において当該画像情報に対し通常のシャープネス
強調処理を施すことが可能である。例えば、画像信号S
から平均化画像信号Uの定数倍を引きアンシャープマス
キングをして画像鮮鋭度を増し、エッジ強調を行うこと
ができる。
網掛処理回路38は、画像濃度信号から網点画像信号R
を作成するもので、この網点画像信号は、所要の角度お
よび線数に応じて画像濃度を面積変調するものである。
すなわち、出力画像信号S′ijは網掛処理回路38にお
いて、所定の網点情報信号に基づき所望の網点サイズか
らなるオンオフ信号に変換された網点画像信号Rとな
る。
この網点画像信号Rは、画像記録部22に出力される。
以上、補正回路24、変換回路26、第1および第2ライ
ンメモリ回路30、34、鮮鋭化処理回路36および網掛処理
回路38は、従来公知の回路を用いることができる。
本発明に係る画像処理方法を実施する画像読取装置は
基本的には以上のように構成されるものであり、次にそ
の作用について説明する。
まず、第1図に示すように、CCD14は矢印A方向に副
走査搬送される原稿Gの規則的パターンを含む画像情報
である網点階調画像を集光光学系12を介して矢印B方向
に主走査することで電気信号に変換する。次いで、電気
信号に変換された網点階調画像は、クロック発生器16か
らの主走査クロックφに基づきA/D変換器18によって
デジタル信号に変換され、画像信号S(Sij)が得られ
る。この画像信号S(Sij)は画像処理部20に伝送さ
れ、第2図に示すように、補正回路24でオフセット補
正、CCD欠陥画素補正シェーディング補正および暗示補
正され、変換処理回路26で単数変換、階調変換、倍率変
換などの変換処理を行った後、第1ラインメモリ回路30
に転送され、主走査線毎に保持される。このとき、原稿
Gの規則的パターンのピッチ入力40が行われており、あ
るいは画像信号からピッチMが読み取られているので、
マスクサイズ決定回路28はピッチM1と同一のマスクサイ
ズデータM1を第1ラインメモリ回路30に付与しているの
で、第1ラインメモリはラインデータ(1行分の画像信
号)をM1ライン分保持する。
平均化処理回路32において、第1ラインメモリ回路30
に保持された画像信号Sijはマスクサイズ決定回路28か
らのマスクサイズデータMを用いて、マスクサイズM1
上述の式(1)により平均化され、前記規則的パターン
の周波数成分が十分に除去された第1アンシャープネス
信号Uijに変換される。
次に、第1アンシャープネス信号Uijは第2ラインメ
モリ回路34に主走査線毎に別に定めたM2ライン分格納さ
れる。
鮮鋭化処理回路36においては、第2ラインメモリ回路
34に保持されているM2ライン分の第1アンシャープネス
信号Uijが上記式(2)によりマスクサイズM2で平均化
され第2アンシャープ信号U′ijに変換された後、式
(3)によってアンシャープマスキングによるエッジ強
調されたモアレのない出力画像信号S′ijにされる。
以上のようにしてシャープネス強調処理の施された出
力画像信号S′ijは、網掛処理回路34によって、モアレ
を生じることのない画像濃度に応じて最適かつ高精度に
網点の面積に対応したパルス幅変調信号に変換され、網
点画像信号Rとして、画像記録部22に出力される。
拡大、縮小露光のために、主走査方向の画素密度に対
応する画素信号に変換する倍率変換回路を画像処理部20
内に設けてもよいが、原稿Gの規則的パターンのピッチ
と平均化する画像信号Sの規則的パターンのピッチと平
均化する画像信号Sの規則的パターンのピッチとが異な
らないように平均化処理回路32の後段に設けるのがよ
い。
次いで、画像記録部22において、前記網点画像信号R
に基づいてフィルムF上にモアレのない網点画像が形成
される。
本発明では、上記平均化処理において、原稿Gの規則
的パターンのピッチ、すなわち画像信号Sに重畳されて
いる変動のピッチ(周波数の逆数)M1と同一のマスクサ
イズM1で平均化している。このため、従来、入力画像信
号の網ピッチなどが前記規則的パターンのピッチと固定
化された平均化マスクサイズとの不一致の場合、特に前
記パターンピッチが平均化マスクサイズに比べて大きい
場合(荒い網)でも、十分に平均化が行われるので、平
均化信号Uは、前記パターンの周波数成分が十分に除去
された信号である。従って本発明では、鮮鋭化処理する
際に前記周波数成分を含まない十分に平均化された平均
化信号を用いて鮮鋭化処理するので、網点画像を形成す
る際にモアレが発生することがない。
本発明の第2の態様のように、平均化処理の前に倍率
変換を行う場合には原稿Gのピッチだけでなく変換倍率
も考慮して平均化マスクサイズを変更する必要がある。
第4図に、本発明の第2の態様の画像信号処理方法を
実施する画像信号処理装置を示す。この画像処理装置50
は第1図に示す画像処理部20の別の構成例からなる。
この画像処理装置50においては、倍率変換回路27が変
換回路26と第1ラインメモリ30との間に設けられ、マス
クサイズ演算回路29および入力部41が、それぞれマスク
サイズ決定回路28およびピッチ入力40と交換されている
点を除き、第2図に示す構成例と全く同一であるので、
同じ構成要素には同一番号を付し、その説明は省略す
る。
第4図において、倍率変換回路27は、拡大または縮小
露光時に変換回路26において変換処理された後、与えら
れた拡大または縮小の倍率に応じて主走査方向の画素密
度に対応する画像信号に変換するものである。
入力部41は、原稿Gの規則的パターンのピッチ、例え
ば網ピッチおよび拡大または縮小の倍率すなわち原稿画
像と記録画像との変換倍率を入力するもので、それらの
データは、画像処理部20のマスクサイズ演算回路29に伝
送される。
マスクサイズ演算回路29は、これらのピッチおよび倍
率のデータから平均化処理を行うための画素数すなわち
マスクサイズM1(第1ラインメモリ30に保持すべきライ
ン数M1)を演算するもので、平均化処理回路32に入る直
前の倍率変換後の画像信号Sijが有している規則的パタ
ーンのピッチと等しいあるいはほぼ等しいマスクサイズ
M1を算出するものである。
本発明で用いられるマスクサイズM1は、原稿Gの規則
パターンのピッチpと倍率μとの積の0.8倍以上、1.2倍
以下、好ましくは0.9倍以上、1.1倍以下の範囲となるよ
うに決定するのがよい。すなわち、 0.8≦M1/(p*μ)≦1.2 ……(4) 好ましくは、 0.9≦M1/(p*μ)≦1.1 ……(5) であるのがよい。
前述したように、マスクサイズM1としては、一般的に
奇数が用いられるため、本発明においては、3、5、
7、9、11、13、15、17、19、21、25などを用いること
ができるが、これに限定されるわけではない。等倍の場
合にも、上記式(4)および式(5)から第4図に示す
画像信号処理装置50によってマスクサイズM1を決定する
ようにしてもよい。
本発明の第2の態様は、このようにしてマスクサイズ
M1を演算決定するが、平均化処理を始め、他の処理は第
1図および第2図に示すものと同様であるので、その作
用も含め説明は省略する。
ところで、マスクサイズMが大きくなると、平均化に
必要な画素数(M×M)が増大するため、ラインメモリ
回路30、34に保持すべきライン数が増大する。従ってラ
インメモリ回路30、34のメモリの規模を大きくする必要
があるが、規模を大きくするとコスト高となるため、メ
モリの規模を大きくするにも限度がある。
従って、マスクサイズM1がラインメモリ回路30のメモ
リサイズの最大値を越える場合は、データ(画像信号)
の間引きを行って、平均化処理を行うのが好ましい。
例えば、ラインメモリ回路30のメモリバッファサイズ
が13ラインであるとき、マスクサイズ25で平均化を行う
場合には、 a.間引き率2、バッファサイズ13を使用するか、 b.間引き率3、バッファサイズ9を使用すればよい。
下表に最大メモリライン数が13ラインである場合のマ
スクサイズ17〜25の場合の間引き率と使用バッファ数を
示す。
例えば、マスクサイズ17の場合、当該画素の画像信号
をSijとすると、ラインメモリ回路30は、i−8、i−
6、i−4、i−2、i、i+2、i+4、i+6、i
+8ラインの画像信号が保持され、第1アンシャープ信
号Uijは、 となり、前述の(2)および(3)式により出力画像信
号S′ijを求めればよい。
このような手法を行うことによりメモリの節約を計る
ことができる。
第1図に示す画像読取記録装置においては、CCD12に
おいて読み取られる原稿Gに担持された画像情報が予め
網かけ処理の施された網点画像のように規則的パターン
を含むものである場合、この画像情報に対しさらに網か
け処理を行うと、後述する画像記録部22においてフィル
ムF上に出力される画像にモアレの発生することがあ
る。
このため、規則的パターンを含む原稿Gより得られた
画像信号に対し一旦平均化処理を施した後、鮮鋭化処理
を施すことで当該規則的パターンの視認化を抑制する方
法がとられているが、原稿Gの規則的パターンが荒い場
合や拡大露光時などのように平均化する画像信号Sの規
則的パターンがマスクサイズM1に対して大きい場合に
は、平均化処理してもこの規則的パターンの周波数成分
を除去できず、出力画像にモアレを発生することがあ
る。
しかし、本発明の第1および第2の態様では、いずれ
も平均化する画像信号Sの規則的パターンのピッチとマ
スクサイズM1を一致あるいはほぼ一致させているので、
十分に平均化が行われ、規則的パターンの周波数成分が
除去できるので、鮮鋭化処理して網掛処理しても形成画
像にモアレを生じない。
以上本発明の画像信号処理方法について好適な実施態
様を挙げて説明したが、本発明はこの実施態様に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿論で
ある。
<発明の効果> 以上詳述したように、本発明によれば、規則的パター
ンを含む画像情報を平均化処理する際に、この規則的パ
ターンのピッチまたはこのピッチおよび入出力画像信号
の変換倍率に応じて、マスクサイズを決定し、平均化す
る画像信号の規則的パターンのピッチとマスクサイズと
を一致もしくはほぼ一致させるので、前記画像情報信号
を十分に平均化することができ、前記画像信号に重畳さ
れていた前記規則的パターンの周波数成分を十分に除去
できる。
従って、この平均化されたアンシャープネス信号を鮮
鋭化処理した後、所望の網掛処理して、網点画像信号を
得、これにより網点画像として再生してもモアレを生じ
ることはない。
この結果、規則的パターンを含んだ画像情報から印刷
製版用の高品質なフィルム原版を作成することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る画像信号処理方法が実施される
画像処理装置が適用される画像読取記録装置の概略構成
図である。 第2図は、第1図に示す画像処理部を含む、画像処理装
置の一実施例の構成ブロック図である。 第3a図、第3b図および第3c図は、それぞれ、本発明の画
像信号処理方法が適用される入力画像信号、アンシャー
プネス信号およびシャープネス信号(出力画像信号)の
一例のグラフである。 第4図は、本発明の画像信号処理方法が実施される画像
処理装置の別の実施例の構成ブロック図である。 符号の説明 20……画像処理部、 24……補正回路、 26……変換回路、 27……倍率変換回路、 28……マスクサイズ決定回路、 29……マスクサイズ演算回路、 30、34……ラインメモリ回路、 32……平均化処理回路、 36……鮮鋭化処理回路、 38……網掛処理回路、 40……ピッチ入力、 41……入力部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】規則的パターンを含む画像情報を平均化処
    理し、得られたアンシャープネス信号を鮮鋭化処理し、
    得られたシャープネス信号を網かけ処理して網点画像信
    号を形成するに際し、前記画像情報の規則的パターンの
    ピッチに応じて平均化マスクサイズを決定し、この平均
    化マスクサイズにて平均化処理を行うことを特徴とする
    画像信号処理方法。
  2. 【請求項2】規則的パターンを含む画像情報を平均化処
    理し、得られたアンシャープネス信号を鮮鋭化処理し、
    得られたシャープネス信号を網かけ処理して網点画像信
    号を形成するに際し、前記画像情報の規則的パターンの
    ピッチおよび入出力変換倍率に応じて平均化マスクサイ
    ズを演算し、この平均化マスクサイズにて平均化処理を
    行うことを特徴とする画像信号処理方法。
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