JP2566843B2 - ベンゾチアジン誘導体、その製法、及び医薬品として又は医薬品の合成中間体としてのその適用 - Google Patents
ベンゾチアジン誘導体、その製法、及び医薬品として又は医薬品の合成中間体としてのその適用Info
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D417/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
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- C07D417/12—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/04—Centrally acting analgesics, e.g. opioids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般式 (式中、R1は炭素数1〜4個の低級アルキル基、フェニ
ル基又はベンジル基を示す)で表わされる新規な化合
物、その製造法、及び医薬品として又は医薬品の製造の
ための該化合物の適用に関する。
ル基又はベンジル基を示す)で表わされる新規な化合
物、その製造法、及び医薬品として又は医薬品の製造の
ための該化合物の適用に関する。
従来の技術及びその問題点 一般式 (式中、R2はヘテロアリール基を示す)で表わされるオ
キサジノベンゾチアジン 6,6−ジオキシド、特にケミ
カルアブストラクト.,1984,100,191893jに記載のドロキ
シカム(droxicam;R2=2−ピリジル)は、公知の抗炎
症及び鎮痛剤である。
キサジノベンゾチアジン 6,6−ジオキシド、特にケミ
カルアブストラクト.,1984,100,191893jに記載のドロキ
シカム(droxicam;R2=2−ピリジル)は、公知の抗炎
症及び鎮痛剤である。
有利な条件下、特に工業的規模において、容易に実施
可能な条件下で、ドロキシカムを合成するために提供で
きる簡単且つ有効な中間体を得るための努力がなされて
きた。
可能な条件下で、ドロキシカムを合成するために提供で
きる簡単且つ有効な中間体を得るための努力がなされて
きた。
従来は、ドロキシカムは、一般式 (式中、R3は、アルコキシ基を示す)のエステルから得
られていた。更に、FR−A−2566408及びFR−A−25971
03は、R3が2−ピリジルアミノ基である式(III)の化
合物からのヒドロキシカムの製造を記載している。
られていた。更に、FR−A−2566408及びFR−A−25971
03は、R3が2−ピリジルアミノ基である式(III)の化
合物からのヒドロキシカムの製造を記載している。
問題点を解決するための手段 本発明は、一般式 〔式中、R1は低級アルキル基(炭素数1〜4)、フェニ
ル基又はベンジル基である〕で表わされる新規な化合物
に関する。
ル基又はベンジル基である〕で表わされる新規な化合物
に関する。
本発明によれば、式(I)の化合物は、式(III)の
化合物(R3は2−ピリジルアミノ基を示す)と、一般式 (式中、R1は式(I)について上記したものと同様であ
る)の化合物とを、塩基の存在下に反応させることによ
って得られる。
化合物(R3は2−ピリジルアミノ基を示す)と、一般式 (式中、R1は式(I)について上記したものと同様であ
る)の化合物とを、塩基の存在下に反応させることによ
って得られる。
一般式(III)の化合物と一般式(IV)の化合物の反
応は、約−5℃〜約30℃の間の温度で、実質的に、1〜
5時間で行なわれる。接触させる反応物の正確な量は、
限定されないが、完全に反応させ、高収率とするために
は、式(III)の化合物1モルに対して、式(IV)の化
合物を少なくとも2モルの割合で用いることが好まし
い。
応は、約−5℃〜約30℃の間の温度で、実質的に、1〜
5時間で行なわれる。接触させる反応物の正確な量は、
限定されないが、完全に反応させ、高収率とするために
は、式(III)の化合物1モルに対して、式(IV)の化
合物を少なくとも2モルの割合で用いることが好まし
い。
反応は、ピリジン、トリエチルアミン、置換ピリジン
類、例えば4−ジメチルアミノピリジン、ピコリン、ル
チジン等;又はジメチルスルホキシド、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド、1,2
−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等から選ばれた有機溶媒中で行なわれる。使用する溶媒
が塩基性ではない場合には、ピリジン、トリエチルアミ
ン、トリメチルアミン等の有機塩基を少なくとも2モル
当量加えることが必要である。
類、例えば4−ジメチルアミノピリジン、ピコリン、ル
チジン等;又はジメチルスルホキシド、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド、1,2
−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等から選ばれた有機溶媒中で行なわれる。使用する溶媒
が塩基性ではない場合には、ピリジン、トリエチルアミ
ン、トリメチルアミン等の有機塩基を少なくとも2モル
当量加えることが必要である。
或いは、式(III)及び式(IV)の化合物の反応は、
有機溶媒、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、1,
2−ジメトキシエタン、トルエン、キシレン、又はジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルホスホルアミド等の非プロトン性極性溶媒中で、水素
化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物の存在下に行な
うことができる。
有機溶媒、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、1,
2−ジメトキシエタン、トルエン、キシレン、又はジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルホスホルアミド等の非プロトン性極性溶媒中で、水素
化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物の存在下に行な
うことができる。
反応は、有機塩基を用いる場合と同様の温度及び同様
の反応時間で行われる。
の反応時間で行われる。
更に、一般式(I)の新規化合物(R1は上記に同じ)
は、ピリジン等の有機溶媒中で、25〜60℃の温度で、5
〜24時間加熱することによって、R2が2−ピリジル基で
ある式(II)で表わされるヒドロキシカムに変換するこ
とができる。
は、ピリジン等の有機溶媒中で、25〜60℃の温度で、5
〜24時間加熱することによって、R2が2−ピリジル基で
ある式(II)で表わされるヒドロキシカムに変換するこ
とができる。
従って、一般式(I)の化合物は、ドロキシカムの製
造に適用できることがわかる。
造に適用できることがわかる。
一般式(I)の化合物を得る反応は、有機塩又はアル
カリ金属塩が初期に形成され、このアニオンが式(IV)
のクロルギ酸エステルと反応することによって起こると
思われる。2番目のアニオンが引き続き形成され、更に
式(IV)の化合物と反応することによって、本発明の目
的物である一般式(I)の化合物が形成されるであろ
う。しかしながら、本発明は、このような推論に限定さ
れるものではない。
カリ金属塩が初期に形成され、このアニオンが式(IV)
のクロルギ酸エステルと反応することによって起こると
思われる。2番目のアニオンが引き続き形成され、更に
式(IV)の化合物と反応することによって、本発明の目
的物である一般式(I)の化合物が形成されるであろ
う。しかしながら、本発明は、このような推論に限定さ
れるものではない。
上記反応は、以下の反応行程式で表わすことができ
る。
る。
従って、本発明は、オキサジノベンゾチアジン、特に
R2が2−ピリジル基である式(II)で表わされるヒドロ
キシカムの合成中間体としての一般式(I)の化合物の
使用にも適用できる。
R2が2−ピリジル基である式(II)で表わされるヒドロ
キシカムの合成中間体としての一般式(I)の化合物の
使用にも適用できる。
一般式(I)の化合物は、それ自体が抗炎症剤として
も有効である。一般式(I)の化合物を抗炎症剤として
用いる場合には、一般式(I)の化合物を有効成分とし
て含む医薬組成物を公知の製剤、例えば注射剤、錠剤、
カプセル剤、坐剤等の形態として用いればよい。該医薬
組成物は、一般式(I)の化合物として、大人体重1kg
当り、1日につき0.1〜1mg程度の投与量とすることが好
ましい。
も有効である。一般式(I)の化合物を抗炎症剤として
用いる場合には、一般式(I)の化合物を有効成分とし
て含む医薬組成物を公知の製剤、例えば注射剤、錠剤、
カプセル剤、坐剤等の形態として用いればよい。該医薬
組成物は、一般式(I)の化合物として、大人体重1kg
当り、1日につき0.1〜1mg程度の投与量とすることが好
ましい。
一般式(I)の誘導体の製造、及び一般式(I)の誘
導体から一般式(II)のドロキシカム(R2=2−ピリジ
ル)の形成について、以下に、簡単な実施例を記載する
が、これに限定されるものではない。
導体から一般式(II)のドロキシカム(R2=2−ピリジ
ル)の形成について、以下に、簡単な実施例を記載する
が、これに限定されるものではない。
実 施 例 実施例1 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4−
エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2−
ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシ
ドの製造 N−(2−ピリジル)−4−ヒドロキシ−2−メチル
−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
1,1−ジオキシド75g(0.226モル)の無水ピリジン225ml
中への懸濁液に、クロルギ酸エチル90ml(0.945モル)
を、0℃で徐々に加えた。温度は、10℃以下に維持し
た。混合物を1時間攪拌し、反応媒体を室温(約20℃)
にした。この懸濁液を、氷冷水1200ml中に注入し、混合
物を0〜5℃で1時間攪拌した後、過した。生成物を
冷水200mlで洗浄した。
エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2−
ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシ
ドの製造 N−(2−ピリジル)−4−ヒドロキシ−2−メチル
−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
1,1−ジオキシド75g(0.226モル)の無水ピリジン225ml
中への懸濁液に、クロルギ酸エチル90ml(0.945モル)
を、0℃で徐々に加えた。温度は、10℃以下に維持し
た。混合物を1時間攪拌し、反応媒体を室温(約20℃)
にした。この懸濁液を、氷冷水1200ml中に注入し、混合
物を0〜5℃で1時間攪拌した後、過した。生成物を
冷水200mlで洗浄した。
粗生成物を攪拌下に冷アセトン200mlと混合し、混合
物を過した。残渣を冷アセトン100mlで洗浄した。融
点144〜146℃の白色生成物96.4g(収率90%)が得られ
た。酢酸エチルで再結晶して、融点148〜149℃の黄色が
かった白色固体を得た。
物を過した。残渣を冷アセトン100mlで洗浄した。融
点144〜146℃の白色生成物96.4g(収率90%)が得られ
た。酢酸エチルで再結晶して、融点148〜149℃の黄色が
かった白色固体を得た。
分光学的データ:1H NMR,δ,〔DMSO−d6〕: 1.10(t,3H);1.30(t,3H);3.30(s,3H);4.24(q,2
H);4.35(q,2H);7.42(m,2H);7.60(m,1H);7.80
(m,2H);7.96(m,2H);8.53(d,1H) IR(KBr):1755,1748,1690,1335,1245,1015,715cm-1 実施例2 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4−
エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2−
ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシ
ドの製造 沈降させた後、オイルを分離するために、ミネラルオ
イルの55%懸濁液中の水素化ナトリウム2.62gをn−ペ
ンタンで洗浄した。得られた水素化ナトリウム(1.44
g、0.06モルに相当)に、テトラヒドロフラン100mlを加
え、5℃の氷浴中で、N−(2−ピリジル)−4−ヒド
ロキシ−2−メチル−2H−1,2−ベンゾチアジン−3
−カルボキサミド 1,1−ジオキシド8.3g(0.025モル)
を加えた。この混合物を0〜5℃に維持しつつ、1時間
攪拌し、クロルギ酸エチル6.7ml(0.07モル)を加え
た。この混合物を室温(20℃)になるまで12時間攪拌
し、過した。液を蒸発乾燥させ、残渣を冷水で洗浄
して、生成物11.2g(収率94%)を得た。酢酸エチルで
再結晶して、融点148〜149℃の生成物を得た。この生成
物の分光学的特性は、実施例1に記載したものと同様で
あった。
H);4.35(q,2H);7.42(m,2H);7.60(m,1H);7.80
(m,2H);7.96(m,2H);8.53(d,1H) IR(KBr):1755,1748,1690,1335,1245,1015,715cm-1 実施例2 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4−
エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2−
ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシ
ドの製造 沈降させた後、オイルを分離するために、ミネラルオ
イルの55%懸濁液中の水素化ナトリウム2.62gをn−ペ
ンタンで洗浄した。得られた水素化ナトリウム(1.44
g、0.06モルに相当)に、テトラヒドロフラン100mlを加
え、5℃の氷浴中で、N−(2−ピリジル)−4−ヒド
ロキシ−2−メチル−2H−1,2−ベンゾチアジン−3
−カルボキサミド 1,1−ジオキシド8.3g(0.025モル)
を加えた。この混合物を0〜5℃に維持しつつ、1時間
攪拌し、クロルギ酸エチル6.7ml(0.07モル)を加え
た。この混合物を室温(20℃)になるまで12時間攪拌
し、過した。液を蒸発乾燥させ、残渣を冷水で洗浄
して、生成物11.2g(収率94%)を得た。酢酸エチルで
再結晶して、融点148〜149℃の生成物を得た。この生成
物の分光学的特性は、実施例1に記載したものと同様で
あった。
実施例3 実施例1及び2と同様の条件により、一般式(IV)の
適当なクロルギ酸エステルを用いて、下記化合物が分離
できた。
適当なクロルギ酸エステルを用いて、下記化合物が分離
できた。
N−フェノキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−
4−フェノキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−
1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオ
キシド; N−ベンジルオキシカルボニル−N−(2−ピリジ
ル)−4−ベンジルオキシカルボニルオキシ−2−メチ
ル−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
1,1−ジオキシド; N−メトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−メトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド; 実施例4 5−メチル−3−(2−ピリジル)−2H,5H−1,3−
オキサジノ−〔5,6−c〕〔1,2〕ベンゾチアジン−2,4
−(3H)−ジオン 6,6−ジオキシド;ドロキシカム
の製造 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド90g(0.189モル)を無水ピリジン150ml中に懸濁さ
せた。この混合物を35℃に加熱して、この温度で15時間
維持させた。この混合物を室温(20℃)に冷却し、水75
0mlに注入した。得られた沈殿物を過し、水で洗浄
し、最後にアセトンで洗浄した。
4−フェノキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−
1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオ
キシド; N−ベンジルオキシカルボニル−N−(2−ピリジ
ル)−4−ベンジルオキシカルボニルオキシ−2−メチ
ル−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
1,1−ジオキシド; N−メトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−メトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド; 実施例4 5−メチル−3−(2−ピリジル)−2H,5H−1,3−
オキサジノ−〔5,6−c〕〔1,2〕ベンゾチアジン−2,4
−(3H)−ジオン 6,6−ジオキシド;ドロキシカム
の製造 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド90g(0.189モル)を無水ピリジン150ml中に懸濁さ
せた。この混合物を35℃に加熱して、この温度で15時間
維持させた。この混合物を室温(20℃)に冷却し、水75
0mlに注入した。得られた沈殿物を過し、水で洗浄
し、最後にアセトンで洗浄した。
64g(収率95%)の生成物が得られた。1,2−ジクロロ
エタンで再結晶して、融点261〜263℃の白色固体結晶を
得た。
エタンで再結晶して、融点261〜263℃の白色固体結晶を
得た。
分光学的データ:1H NMR,δ,〔DMSO−d6〕: 3.02(s,3H);7.52(m,2H);7.92(m,5H);8.52(d,1
H) IR(KBr):1185,1355,1410,1640,1710,1790cm-1 抗炎症活性(カラギナン誘発浮腫(oedema)の抑制) 実施例1の化合物の抗炎症活性をウイスターラットに
おけるカラギナン誘発浮腫の抑制を測定し、フェニルブ
タゾンでの結果と比較することによって検討した。実験
方法では、ウインター他により記載された方法と同様で
ある(Proc.Soc.Exp.Biol.Med.1982;111;544−547)。
H) IR(KBr):1185,1355,1410,1640,1710,1790cm-1 抗炎症活性(カラギナン誘発浮腫(oedema)の抑制) 実施例1の化合物の抗炎症活性をウイスターラットに
おけるカラギナン誘発浮腫の抑制を測定し、フェニルブ
タゾンでの結果と比較することによって検討した。実験
方法では、ウインター他により記載された方法と同様で
ある(Proc.Soc.Exp.Biol.Med.1982;111;544−547)。
ED50は、試験物の経口投与後3時間、即ち、各々の足
にカラギナン(足底下を経由して2%カラギナン溶液0.
1ml)を注射した後2時間後に得た結果から求めた。
にカラギナン(足底下を経由して2%カラギナン溶液0.
1ml)を注射した後2時間後に得た結果から求めた。
得られた結果の概要は以下の通りである。
本発明の対象物である誘導体の三種類の具体的な医薬
投与形態を、例として以下に示す。
投与形態を、例として以下に示す。
硬質ゼラチンカプセル1個についての処方例 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド 0.020 g ラクトース 0.136 g タルク 0.0016g ステアリン酸マグネシウム 0.0016g エアロジル(Aerosil)200 0.0008g カプセル重量 0.160 g 錠剤1錠についての処方例 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド 0.020g アビセル(Avicel)pH 102 0.046g ラクトース 0.055g プリモゲル(Primogel) 0.003g ポリビニルピロリドン 0.005g ステアリン酸マグネシウム 0.011g 錠剤重量 0.100g 坐剤1個についての処方例 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド 0.050g モノレン(Monolene) 1.950g 坐剤重量 2.000g
−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド 0.020 g ラクトース 0.136 g タルク 0.0016g ステアリン酸マグネシウム 0.0016g エアロジル(Aerosil)200 0.0008g カプセル重量 0.160 g 錠剤1錠についての処方例 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド 0.020g アビセル(Avicel)pH 102 0.046g ラクトース 0.055g プリモゲル(Primogel) 0.003g ポリビニルピロリドン 0.005g ステアリン酸マグネシウム 0.011g 錠剤重量 0.100g 坐剤1個についての処方例 N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリジル)−4
−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−2H−1,2
−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキ
シド 0.050g モノレン(Monolene) 1.950g 坐剤重量 2.000g
Claims (5)
- 【請求項1】一般式 (式中、R1は炭素数1〜4個の低級アルキル基、フェニ
ル基又はベンジル基を示す)で表わされる化合物。 - 【請求項2】N−エトキシカルボニル−N−(2−ピリ
ジル)−4−エトキシカルボニルオキシ−2−メチル−
2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド 1,1
−ジオキシドである請求項1の化合物。 - 【請求項3】式 の化合物を、一般式 (式中、R1は炭素数1〜4個の低級アルキル基、フェニ
ル基又はベンジル基を示す)の化合物と反応させること
を特徴とする請求項1又は2に記載の一般式(I)の化
合物の製造法。 - 【請求項4】請求項1又は2に記載の一般式(I)の化
合物からなる、式 (式中、R2は2−ピリジル基を示す。)で表わされる化
合物の合成中間体。 - 【請求項5】薬学的に許容される賦形剤の他に、請求項
1又は2に記載の一般式(I)の化合物を有効成分とし
て含有する抗炎症剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR8910537A FR2650589A1 (fr) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | Derives benzothiaziniques, leur preparation et leurs applications comme medicaments ou comme intermediaires de synthese de medicaments |
FR8910537 | 1989-08-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0366687A JPH0366687A (ja) | 1991-03-22 |
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