JP2016509869A - 飲料を準備するためのカプセル、システム及び方法 - Google Patents

飲料を準備するためのカプセル、システム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】飲料の準備のための改良された開かれたカプセルを提供すること、および従来の問題を少なくとも部分的に解消すること。【解決手段】抽出可能な製品、例えば焙煎され且つ挽かれたコーヒーを使用して、摂取に適する所定量の飲料を準備するためのカプセル(2)は、実質的に剛性の周囲壁(14)、該周囲壁を第1端部(18)で閉じる底(16)、および該周囲壁を該底の反対側の第2の、開いた端部(22)で閉じる蓋(20)を備える。ここで、該周囲壁、該底および該蓋は、抽出可能な製品を備える内部空間(23)を囲み、該蓋(20)は、準備された飲料の排出のための出口領域を画定する複数の出口開口(25)を有する可撓性の箔(24)を備え、該抽出可能な製品と該蓋(20)の間の該カプセル(2)の内部では、実質的にシート形状のフィルタ層が、該箔(24)内の該出口開口(25)のいずれをも被覆しない。【選択図】図1

Description

本発明は、抽出可能な製品、例えば焙煎され且つ挽かれたコーヒーを使用して、摂取に適する所定量の飲料を準備するためのカプセル、システム及び方法に関する。該カプセルは、実質的に剛性の周囲壁、該周囲壁を第1端部で閉じる底、および該周囲壁を該底の反対側の第2の、開いた端部で閉じる蓋を備える。ここで、該周囲壁、該底および該蓋は、抽出可能な製品を備える内部空間を囲み、該蓋は、準備された飲料の排出のための出口領域を画定する複数の出口開口を有する可撓性の箔を備える。
そのようなカプセルは、例えば国際公開第2010/137953号から公知であり、飲料を準備するための装置内で用いられうる。そのようなカプセルは、使用における便宜と再現可能な抽出条件とを与え、一定の品質を有する一杯のコーヒーの容易な準備をもたらす。公知のカプセルは、準備された飲料の排出のための出口領域を規定する複数の出口開口を有する可撓性の箔を備えるので、このカプセルは開かれたカプセルとして公知である。そのようなカプセルは、飲料製造装置において用いられえて、その中で、カプセル内の抽出可能製品と相互作用するために、加圧下の液体が底を介してカプセルに入る。該液体と該抽出可能製品とが相互作用すると、飲料が得られる。飲料の準備の間、該箔は、準備された飲料が該蓋に備えられた出口開口を介してカプセルを出、そして焙煎され挽かれたコーヒーがカプセル内部に残るように、無傷のままであろう。しかし、出願人は、出口開口を規定する蓋の物質のせいで、コーヒーを準備するためのカプセルのコーヒーパラメータに関する限定された可能性のみが有効であることを見出した。したがって、様々なコーヒー風味で変えることは、同様に制限されうる。飲料を準備するときに、カプセル内部のコーヒー粒子は、カプセル内への流体の供給の間、該箔の方へ移動しえて、それら粒子は流れの制限を作る一因になりうる。しかし、また微粒子は、移動し、箔の出口開口の少なくとも部分の前に堆積するか又はその部分を覆うことになりうる。これは、流れの制限が余りに高く成り得るので、不利でありえる。上記公知のカプセルを用いるとき、飲料の調製時間は、比較的に長いものでありえ、それは飲料製造装置のユーザーにとって不便でありうる。その上、公知のカプセルを用いるとき、小さな粒子、すなわち、焙煎され挽かれたコーヒーのいわゆる微少粒子は、準備された飲料内に入りえ、そのことは劣る品質を有するコーヒーへと導きうる。
したがって、飲料の準備のための改良された開かれたカプセルを提供すること、およびより具体的には、上述の問題の少なくとも部分を解消することが本発明の目的である。
それに加えて、本発明の第一の局面に従うと、上に記されたタイプのカプセルが与えられ、そこでは抽出可能製品と蓋との間のカプセルの内側に、箔内の出口開口のいずれをも覆わない、実質的にシート形状のフィルタ層が備えられる。このことは、各開口はフィルタ層によって全く被覆されないことを意味する。
抽出可能製品、即ち焙煎され挽かれたコーヒーと、蓋の出口開口を有する箔との間にフィルタ層を備えることによって、焙煎され挽かれたコーヒーの最小粒子、即ち微粒子は、フィルタ層の物質によって捉えられる。微粒子は、上記粒子が箔内の出口開口に到達する前に、フィルタ層内に拡散しうる。少なくとも全てではない微粒子が出口開口に達するであろうから、これにより水の流れを制限し過ぎないで、所望の流れ制限が得られる。改良されたコーヒーカプセルを用いるとき、飲料を準備する方法は、より良く制御されえ、ひいてはより良く再現可能である。そのような改良されたカプセルで、コーヒーの抽出条件は改善されうる。出口開口を有する箔と追加のフィルタの間の協働は、コーヒーパラメータ、例えばコーヒー量およびコーヒー粒子の寸法によって変化する可能性を許容し、そのことは、例えば様々なコーヒー風味を有するコーヒーを準備するのに有利である。出願人は、本発明に従うカプセルが、壊れやすく、ひいては微粒子を大量に含有しているコーヒー粒子を備えているとき、特に有利に用いられうることを見出した。例えば、カフェインを抜かれたコーヒー粒子は、比較的大量の微粒子を備えうる。
フィルタ層によって、微粒子の蓄積及び/又は出口開口の被覆が最小化される。加圧下の液体が、抽出可能な製品と相互作用するために、底(それは、入口開口、例えばスリットを備え、またはコーヒー装置によって開けられうる)を介してカプセルに入るとき、該抽出可能な製品は、コンパクト化されうる。抽出可能な製品、即ち焙煎され挽かれたコーヒーと蓋の出口開口を有する箔の間のフィルタ層の存在は、好ましい流れがフィルタ層を通して形成されることを可能にする。なぜなら、フィルタ層を通る流れ抵抗は、コンパクト化された抽出可能な製品の流れ抵抗よりも小さいからである。この好ましい流れはまた、飲料の調製時間に良い方向に影響する。また、コーヒー床の過度の圧縮は最小化される。従来技術のカプセルのコンパクト化されたコーヒーの領域は、ろ紙で満たされ、それによりそのような領域における低い流れ抵抗を与える。加圧下の液体が、抽出可能な製品と相互作用するために底を介してカプセルに入るので、該抽出可能な製品は、コンパクト化されうる。抽出可能な製品、即ち焙煎され挽かれたコーヒーと蓋の出口開口を有する箔の間のフィルタ層の存在は、好ましい流れがフィルタ層を通して形成されることを可能にする。なぜなら、フィルタ層を通る流れ抵抗は、コンパクト化された抽出可能な製品の流れ抵抗よりも小さいからである。この好ましい流れはまた、飲料の調製時間に良い方向に影響する。さらに、改良されたカプセルは、より良く制御された調製時間でコーヒーの調製を可能にする。例えば、コーヒールンゴ(lungo)を準備するために、調製時間は、公知の従来技術のカプセルを用いるときの38〜55秒ではなく、40〜50秒でありうる。このようにして、調製時間範囲は、より小さくなるであろう。焙煎され挽かれたコーヒーの微粒子が、フィルタ層によって捕捉されるので、これら粒子は準備された飲料に結局到達しないであろう。泡層は良好な品質である。泡層は、安定で、クリーンな外観をもち、かつ気泡の一様な分布を持っている。「泡層」は、準備された飲料の頂部に与えられるクレマ層と呼ばれることは知られている。クレマ層は、箔全体及び各出口開口が、または各出口開口への箔全体がフィルタ層で被覆される場合よりも一般に厚い。驚くべきことに、微粒子が箔へ到達することを防ぐことによって、カプセルは多量のコーヒーで満たされえること、及び/又は小粒子を有するコーヒーが使われ得ることが見出された。本発明に従うカプセルは、コーヒーの調製時間への、および準備された飲料内に含有される乾燥物質の量への積極的な効果を有する。本発明に従うカプセルを用いてコーヒーを準備するとき、準備されたコーヒーは、記載された公知の開かれたカプセルに対してより多くの乾燥物質(DMA)、例えば近似的に15%を含有しうる。さらに、準備されたコーヒー内の油の量は、大きく減らされ得る。このことは高品質のコーヒー飲料をもたらす。飲料を準備する間、箔は無傷のままであるので、上記箔と焙煎され挽かれたコーヒーの間に備えられたフィルタ層は、これにより、飲料を準備する間、また無傷のままである。
好ましくは、実質的にシート状のフィルタ層は、紙フィルタ物質層、不織物質層、または織った物質層を備える。好ましくは、該シート状フィルタ層は、紙フィルタ物質層または不織物質層を備える。そのような紙フィルタ物質は比較的小さな孔、少なくとも該箔の出口開口よりも小さな孔を備え、その孔は、焙煎され挽かれたコーヒーの小粒子を、出口開口に到達する前に引き留めるよう適合されている。
国際公開第2010/137952号および国際公開第2010/137963号の両方は、摂取に適する所定量の飲料を準備するためのカプセルを開示しており、該カプセルは、該カプセルから準備された飲料を排出するための出口領域を有する蓋を備えている開かれたカプセルでありうる。両出版物に、該蓋は適切な多孔性の及び/又は穿孔された物質の多層を備えうる。しかし、出口領域の開口を被覆しうるところの微粒子の蓄積の問題は、認識されておらず、また層の適切な組合せが上記問題を克服することを示唆するものでもない。
本発明の別の実施態様において、フィルタ層は、好ましくは、カプセルの第2の、開いた端部の最大横断面の少なくとも前面にわたって蓋に沿って実質的に平行に延在する。フィルタ層は、その中央領域に開口を備えうる。代替的に、フィルタ層は、1以上の開口(恐らく或るパターンで設けられる)、例えば円形開口、長方形開口、及び/又は三角形開口を備えうる。
本発明に従うカプセルの別の局面に従うと、フィルタ層は蓋に当接する。該フィルタ層は、該蓋に当てて備えられ、かつそれは焙煎され挽かれたコーヒーと蓋の間にきつく押圧されるという事実によって所望の位置に留まる。その結果、該フィルタ層は、カプセル及び/又は蓋へ接続される必要はない。むしろ、該フィルタ層は、好ましくは上記蓋の周囲縁に隣接する該フィルタ層の周囲縁で接続されうる。本発明の別の実施態様において、該フィルタ層は、該フィルタ層の表面全体に沿って蓋に接続されうる。該フィルタ層および該蓋のアセンブリは、それが1回の操作工程で該カプセルへ搭載されうるように予め製作されうる。該フィルタ層を該蓋へ少なくとも部分的に接続するとき、該フィルタ層の周囲縁は、該蓋と該カプセルの外向きに延在するリムの間に囲まれうる。該フィルタ層は、該蓋が該フィルタ層を介して該リムへ接続されるように、外向きに延在するリムの半径方向の長さ全体に沿って延在しうる。この場合、該フィルタ層は、該出口開口が該フィルタ層によって被覆されないように、少なくとも1つの開口を備えなければならない。代替的に、該フィルタ層は、外向きに延在するリムの半径方向の長さの部分に沿ってのみ延在しうる。その結果、該蓋は、該フィルタ層によって被覆されていないところのその半径方向の長さの部分に沿って、直接にリムに接続される。もし該フィルタ層のフィルタ物質が比較的薄いと、該フィルタ層は、該蓋と該リムの間の封止された接続によって適切な位置に保たれ得ることが見出された。該フィルタ層の外側周囲縁は、該リムまたは可撓性の箔へ接続されるとき、準備された飲料は、該フィルタ層を迂回しないであろう。該フィルタ層は、近似的に10μm〜1mm、好ましくは50μm〜0.2mmの厚さを有しうる。該フィルタ層はまた、0.2mm〜10mmの範囲内、好ましくは0.2mm〜5mmの範囲内、より好ましくは0.2mm〜2mmの範囲内(そのような範囲から0.2mmは除く)の厚さを有する。本発明の別の実施態様において、該フィルタ層は、その封止能力を高めるために封止特性を備えうる。
焙煎され挽かれたコーヒーの小粒子のフィルタ物質に沿う所望の拡散を得るために、もし紙フィルタ物質が、近似的に1〜250g/m、より好ましくは10〜100g/m、好ましくは近似的に15〜50g/mの重さを有する紙であるならば、有利であり得る。代替的に、該フィルタ層は、合成物質、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)を含有した不織物質層を備えうる。そのようなフィルタ物質は、タイベック(Tyvek)である。そのような不織物質層は、紙フィルタ物質で上に示したものと類似の厚さおよび重さを備えうる。さらに別の実施態様において、フィルタ層は、織られた又は不織の物質のスクリーンを備えうる。該スクリーンは、例えば、プラスチック材料、例えばPEのもの、または金属、例えばアルミニウムの薄い層のものである。
紙フィルタ物質またはフィルタ層の不織物質は、約200パスカルの圧力で測定された最大550mm/秒の空気透過性を有する。そのような空気透過性は、微粒子が箔の出口孔に到達するのを妨げるための、上記微粒子の係留を高めるフィルタリング特性を示す。空気透過性は、Δp=200パスカルで10〜3000mm/秒の範囲内で、ろ紙、不織および織られた繊維の空気透過性を測定するように構成されているところのAkustron空気透過性テスターで測られる。
フィルタ層を箔に対して封止するために該フィルタ層の封止特性を高めるため、該フィルタ層物質は、プラスチックを含有しえ、又は被覆されうる。この場合、好ましくは被覆またはプラスチックは、箔に向き合う。例えば、該フィルタ層は、ポリエチレン(PE)または別の適切なプラスチックを備えうる。
別の実施態様において、フィルタ層は、該フィルタ層の1つの表面で箔に接続され、且つ該フィルタ層の反対側の表面上に備えられた別の箔層に接続されうる。そのような別の箔層は、蓋の開口よりも僅かに大きな且つ該フィルタ層の孔よりは非常に大きな開口を備えうる。そのような出口層は、予め製作されえて、容易にカプセル本体へ接続されうる。
蓋の箔は、閉じられたカプセル(即ち、少なくとも閉じられた蓋を備えるカプセル)の蓋を刺通することを意図された蓋刺通手段を備える装置において用いられるとき、無傷のままであるように構成されうる。該箔の引裂き強度および剛性は、例えば流体圧の影響下で該蓋刺通手段に対する該箔の裂開が妨げられるように選択されうる。
本発明に従う実施態様において、該箔は、多層箔でありうる。該多層箔は、第1物質層と第2物質層を備えうる。該第1層は、該第2層よりもよりも高い剛性を有しえ、そして該第2層は、該第1層よりも高い引裂き強度を有しうる。該第1層は、ポリエチレンテレフタレート(PET-P)でありえ、そして該第2層は、共重合ポリプロピレン(CPP)でありうる。好ましくは、PET-Pの該層は、約15μmの厚さを有し、そしてCPPの該層は、約30μmの厚さを有する。CPPの該層は、PET-Pの該層よりも高い引裂き強度を有しうる。PET-Pの該層は、CPPの該層よりも高い剛性を有しうる。これらの層は、一緒に接着される。そのような多層箔は、例えば流体圧の影響下で該蓋の裂開を回避する。
該箔の該出口領域は、例えば50〜250の開口、好ましくは70〜190、より好ましくは100〜160の開口を有しうる。該箔の開いている面、即ち該開口の合計面は、近似的に0.4〜49.1mmでありうる。該出口開口の平均直径は、0.1〜0.5mmでありうる。該箔は、様々な直径を有する、及び/又は様々なパターンで与えられる開口の組合せを有しうる。そのような箔は、飲料の準備の間、該カプセルの該箔の引裂きを防ぐために、実質的に低い流れ抵抗を形成しうる。このことは飲料の制御された準備にとって有利である。以前に述べたように、該箔のお陰で、フィルタ層は同様に無傷のままであろう。
本発明に従うカプセルは、高圧下で所定量の熱湯を該カプセルへ供給することによって所定量の飲料を準備するのに適しており、それにより供給された水で飲料成分を抽出する。例えば、交換可能なカプセルは、所定量の飲料成分、例えば4〜11グラム、好ましくは5〜8グラム、より好ましくは5.3〜6グラムを備えうる。そのようなカプセルは、飲料の単一部分、好ましくは1杯の飲料、例えば20〜30ml(30mlは除外)から30〜200mlの準備された飲料を準備するのに適しかつ意図される。該交換可能なカプセルは、このように単一部分パックである。本発明に従う該交換可能なカプセルは、使い捨てカプセルでありうる。好ましくは、カプセルの内部空間は、約10〜20ml、好ましくは11〜18mlの容積を有しうる。このことは一般に、カプセルを1杯の飲料を準備するのに適するようにする。例えばエスプレッソを準備するためのカプセルは、約12mlの内部空間を有しうる。液体をカプセルに入れることを可能にするために、カプセルの底は入口フィルタ、例えば実質的に剛性の底であって、複数の入口開口又は例えば多孔性のシート、例えば紙シートまたはそのような不織物質、または穿孔されたシート、例えば複数の入口開口を備える高分子フィルムを備える底を、これを通して該液体を抽出可能な製品へ供給するために備えうる。入口フィルタは、例えば複数のスリットを有する実質的に剛性の底を備えうる。1実施態様において、該スリットは、該底の中心から半径方向外向きに該入口フィルタの外側周囲縁の方へ延在しうる。1実施態様において、該複数のスリットは、様々なパターンで配置しうる。入口フィルタに入口開口を与えることによって、例えば、該カプセルを該装置から取り外すときに、焙煎され挽かれたコーヒーを台無しにするのは防がれる。入口フィルタは、その中央領域で凹所を備えうる。そのような入口フィルタは、例えば国際公開第2012/019902号にある。入口フィルタは、飲料を準備するために装置内でのカプセルの使用の際、無傷を保つように構成されうる。例え、該装置が、閉じられたカプセルの底を刺通するための底刺通手段を備えているとしても、本発明に従うカプセルの底は、無傷のままであるように構成されうる。本発明の代替的実施態様において、カプセルは、使用中、流体を該カプセルの内部空間へ供給することを可能にするため、該カプセルに供給開口与えるための蓋刺通手段によって刺通されるところの閉じられた底を備えうる。
これは一般に、カプセルを1杯の飲料を準備するために適するようにする。好ましくは、該出口開口は、抽出可能な製品に直接に向き合う。これは、有利な点として、使用中、該出口開口が、該成分中の微粒子によって部分的に閉塞されうることを有する。もし出口開口が使用中に、部分的に閉塞され、もし加圧下(例えば1〜20バール)の水がカプセル内へ提出されるならば、圧力の上昇があるであろう。この圧力の上昇は、もし抽出可能な製品が挽かれたコーヒーであるなら、該抽出可能な製品から気体が逃れうるという結果をもたらす。これらの気体は、もし飲料がカップに集められると、飲料の上部にクレマ層を提供する。フィルタ層は、一方で、出口開口が、調製時間が受入れがたい長さ、例えば約55〜65秒になる程度にまで閉塞されないことを保証する。該フィルタ層の比較的低い流れ抵抗によって、カプセル内の流体の流速は増加しうると考えられ。このことは、結果的に、出口開口が受け入れがたい程度までは閉塞されないことでありうる。同様に、調製時間は、飲料中のDMAの量が少なくなるように,受け入れがたい程小さくはならない。直接に向き合うことは、出口開口が、そのような開口が抽出可能な製品に隣接し又は実質的に当接するような別のシートによって被覆されないことを意味している。複数の被覆されない出口開口は、しかし何もない空間によって抽出可能な製品から分離されうる。しかし、この空間は、追加の要素または物質が使われていないことは理解されよう。このようにして、使用中、所望の流れ抵抗が、抽出可能な製品に直接向き合うところの複数の出口開口に到達する微粒子の堆積によって得られる。
このように、フィルタ層の寸法、出口開口の数と位置、および成分のタイプに依存する出口開口の寸法を取ることによって、飲料を調製するための上手くバランスのとれた方法が得られる。例えば、フィルタ層によって被覆されていないところの箔の表面は、カプセルの内部空間の境界を形成するところの箔の合計表面積のp%を備える。ここで、pは、29〜99.5の範囲内、好ましくは44〜99.5の範囲内、より好ましくは44〜99.5の範囲内にある。好ましくは、フィルタ層によって被覆されておらず且つ出口開口を備えるところの箔の表面積は、f*p%である。ここで、fは0.5〜1の範囲内にある。もしp=1であるならば、出口開口は、フィルタ層によって被覆されていないところの箔の表面全体に亘って拡げられる。しかし実験は、出口開口がまた、紙層によって被覆されていないところの箔の領域の部分のみにありうることを示した。例えば、一方で飲料におけるDMAの量を実質的に低下させることなく、他方で短縮された調製時間を提供するために出口開口を備え且つフィルタ層によって被覆されていないところの別の領域に加えて、もし周囲壁に隣接するところの箔の周囲領域が出口開口を備えておらず、この領域はフィルタ層によって被覆されていないならば、有益でありうることが見出された。代替的に、フィルタ層は、周囲壁へ延在する、より特別にはフィルタ層の外側境界全体が周囲壁へ延在する。1実施態様において、フィルタ層によって被覆されるところの箔の表面領域の第1部分は、周囲壁に少なくとも実質的に完全に隣接して置かれる。より特別には、そのような実施態様において、箔の第1部分の外側境界のc%は、周囲壁に隣接して置かれる。ここで、cは、50を超え、好ましくは85を超え、より好ましくは95を超え、そしてcは、最も好ましくは100である。そのような実施態様は、調製結果はまた非常に予測可能であると上で議論したように満足のいく調製結果を提供しうる。もし距離が、箔に隣接するカプセルの内部空間の最大直径の3%よりも小さいと、及び/又はここで、好ましくは、bは0.5mm未満であると、距離は、例えば隣接している。議論された実施態様において、好ましくはフィルタ層は、箔に隣接する周囲壁の各位置へ延在する。カプセルにおいて、カプセルの入口側(底)から出口側(箔)への周囲壁沿った好ましい流れが存在する。この流れは、フィルタ層が比較的低い流れ抵抗を有するので、フィルタ層内へと曲げられ、そしてカプセルの中央領域の方へ連続していると考えられている。それによって、調製時間は改善される。
1の代替の実施態様において、フィルタ層は周囲壁まで延在していない。その場合、それは箔の中央領域に島を形成しうる。その場合、入口側から出口側のフィルタ層への方向の流体の流れは、フィルタ層内へと曲げられ、そして周囲壁の出口開口の方への方向における半径方向に流れうる。再び、フィルタ層を通る流れは、使用中にカプセル内のフィルタ層の相対的に低い流れ抵抗のせいで、比較的に容易であると信じられている。それにより、流体の速度は、増大させられうる、出口開口が余りにも大きく閉塞されるようになるのを防ぐ結果をもたらし、一方で調製時間は受け入れうる短さを維持しており、且つ他方で飲料のクレマ層および飲料中のDMAの量は予測可能且つ満足できるものになる。
議論された実施態様の各々において、更に、フィルタ層は、1の(追加の)開口を、例えば該フィルタ層の中央領域に備えることが可能である。該開口は、最大表面積を有する出口開口の表面積よりも大きいところの表面積を有する。フィルタ層の開口の領域において、少なくとも1つの又は複数の出口開口が備えられうる。もし出口開口が備えられないときは、この領域は特に、カプセル内の流体の平均流れ抵抗を平衡させるために用いられる。またフィルタ層は、複数の開口を備えうる。この場合。好ましくは各開口は、最大表面積を持つ出口開口の表面積を超えところの表面積を有している。
1の実施態様において、箔の表面領域の第2部分(ここで複数の出口開口が分布させられている)は、周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離に置かれる。この場合、フィルタ層は、例えばリング形状を有しうる。
1の実施態様において、フィルタ層によって被覆されるところの箔の表面領域の第3部分は、周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離に置かれる。この場合、フィルタ層は、上で検討したように島の形状を有しうる。この場合、フィルタ層は、ディスクの形状を有してもよい。フィルタ層は、その形状が図12に示されているところのDEブランドの形状でさえ有しうる。
好ましくは、箔の表面領域の第3部分の外側周囲境界のa%は、周囲壁から或る距離に置かれることは妥当である。ここで、aは、50を超え、好ましくは85を超え、より好ましくは95を超え、そしてaは、最も好ましくは100であり、或る距離は、箔に隣接する内部空間の直径の5〜30%として規定される。もしa=100であれば、フィルタ層は、周囲壁に対して島でありうる、もしaが100未満であれば、周囲壁に対して半島でありうる。
リングの実施例において、リングの中央開口は、例えば、箔でのカプセルの内部空間の最大直径の25%〜75%の範囲内にある最大直径を有しうる。周囲壁に隣接する箔であって且つリングによって被覆されていない箔の面積は、好ましくは内部空間の境界を形成するところの箔の総面積のx%であり、xは、10〜50の範囲内、好ましくは15〜40の範囲内である。これは、満足な調製時間を与える。リングの中央開口は、例えば、箔での内部空間の最大直径の15%〜60%の範囲内にある最大直径を有しうる。この場合、好ましくはフィルタ層の外側周囲境界は周囲壁に隣接して置かれ、そしてここで好ましくは中央領域は、Smmの断面を有し、Sは、12〜26の範囲内、好ましくは14〜25の範囲内、より好ましくは16〜24の範囲内にあり、そして好ましくは、内部空間の境界を形成するところのフィルタ層の該部分の外径は、約28〜30mmの断面を有し、及び/又は好ましくは箔の近くの内部空間の直径は約28〜30mmである。
代替的に、フィルタ層は、ストリップの形状を有しうる。この場合、ストリップの形状を有するフィルタ層は、周囲壁に隣接する2つの対向する端部および周囲壁から或る距離に置かれた2つの対向する側部を備えうる。
場合により各実施態様について、フィルタ層の中心が、内部空間の境界を形成するところの箔のあの部分の中心と少なくとも実質的に対応することは妥当である。代替的に、場合により各実施態様について、フィルタ層の中心が、内部空間の境界を形成するところの箔のあの部分の中心と箔に平行な方向にずれていることは妥当である。中心は、この場合、フィルタまたは内部空間の境界を形成するところの箔のあの部分の形状として夫々同じ周囲形状を有する平坦な製品の重心として規定される。
好ましい実施態様において、複数の出口開口が分布されている箔の表面領域の外側境界は、少なくとも実質的に完全にまたは完全に、周囲側壁から或る距離に置かれる。任意的に、一方で飲料の品質をそして他方で調製時間を最適化するために、フィルタ層は、カプセルの内部空間の容積のc%を満たす。ここで、cは、0.1〜8の範囲内、好ましくは0.1〜6.5の範囲内、より好ましくは0.1〜3の範囲内にある。フィルタ層によって充填されるところのカプセルの内部空間の容積を保つことによって、使用中、好ましい流れがその内部で確立されうるところの、及び/又は好ましい流れがそこを通して流れうるところの、カプセルの容積が提供される。
好ましくは、フィルタ層が塞ぐところの容積は、箔に隣接して、または箔の少なくとも近傍に置かれる。
任意的に、フィルタ層の流れ抵抗は、抽出可能な製品の流れ抵抗よりも高い。好ましくは、フィルタ層の流れ抵抗は、9〜18バールの圧力下での流体を用いて抽出されるとき、抽出可能な製品の流れ抵抗よりも小さい。場合により、フィルタ層の流れ抵抗は、9〜18バールの圧力下での流体を用いて抽出されるとき、抽出可能な製品の流れ抵抗よりもG倍小さい。ここで、Gは、10〜30の範囲内、好ましくは15〜25の範囲内、より好ましくは18〜22の範囲内にある。Gは、モデル化に基づいて評価される。
抽出の間、加圧下の流体は、抽出可能な製品と相互作用するために底を介してカプセルに入るので、抽出可能な製品はコンパクト化される。フィルタ層をコンパクト化された床よりも小さな流れ抵抗を有するように選択することは、好ましい流れが形成され及び/又は継続することを可能にする。好ましい流れに影響を与えることは、より制御可能な調製条件をもたらす。このようにして、改良された飲料が確実に得られうる。抽出可能な製品の流れ抵抗よりも近似的に20倍も小さい流れ抵抗を有するフィルタ層は、抽出されるとき、望ましいことが、モデル化の助けで評価されてきた。このことはまた、この応用において他のところで与えられたそのような値に適用される。
抽出されるとき、Gバール、ここでGは4〜20の範囲内、好ましくは9〜18の範囲内にある、の圧力下で流体を供給することを含んでいることは明らかであろう。該流体は水でありうる。この場合、加圧下の該水は、例えば70〜90℃よりも高い温度で供給されうる。
フィルタ層の低い抵抗は、好ましくはTによって特徴付けられる。ここで、Schroder Pruftechniksからのヘルツベルク(Herzberg)デザインのろ紙試験装置を用いるとき、Tは、100mlの水が、33cmの出発の水柱で始めて、該フィルタ層のサンプルの10cmの面積を通して、該サンプルが置かれるところの平面に垂直な方向に流れる、秒での時間である。ここで、水温は20℃であり、Tは4〜150の範囲内、好ましくは4〜30、より好ましくは5〜20、例えばろ紙について4〜15の範囲内、例えば白不織布について60〜150、および例えば青不織布について45〜80にある。好ましくは、抽出可能な製品の密度は、Dg/cmであり、Dは、0.278〜0.5の範囲内、好ましくは0.313〜0.455の範囲内、より好ましくは0.379〜0.416の範囲内にある。この場合、フィルタ層は、カプセル内の流体の流通路に影響を与えうる。
好ましくは、抽出可能な製品は、挽かれたコーヒーであり、該抽出可能な製品の平均粒子サイズは、Eマイクロメートルであり、Eは、100〜1000の範囲内、好ましくは200〜750の範囲内、より好ましくは250〜500の範囲内にある。
好ましくは、抽出可能な製品の粒子は、体積のL%の微粒子を備え、Lは、7〜60の範囲内、好ましくは8〜30の範囲内、より好ましくは10〜20の範囲内にある。微粒子は、100μm未満の粒子であると理解される。この出願において微粒子の量の測定は、r6レンズを備えるSympatec のレーザ回折装置によって実行される。
フィルタ層を備えることによって、出願人は、コーヒーを調製するためのカプセルのコーヒーパラメータに関してより多くの可能性を利用できることを見出した。再現可能であり及び/又は制御可能である調製方法を維持しつつ、抽出可能な製品の様々な、密度、平均粒子サイズ、及び/又は微粒子の百分率が、用いられうる。さらに、1杯の改良されたコーヒーが、ユーザーのために、所望の乾燥物質量、クレマ層および受容可能な調整時間を有して得られうる。
検討された実施態様において、箔(24)の出口領域は、例えば、50〜250の開口(25)、好ましくは70〜190、より好ましくは100〜160の開口を備えうる。また好ましくは、出口開口の平均開面積は、出口開口当りzmmであり、zは、0.008〜0.2の範囲内、好ましくは0.03〜0.13の範囲内、より好ましくは0.05〜0.1の範囲内にある。各出口開口の平均最大直径は、出口開口当りdμmであり、dは、100〜500の範囲内、好ましくは200〜400の範囲内、より好ましくは250〜350の範囲内にある。
実用的な実施態様において、フィルタ層は、リング形状を有し、該フィルタ層の外側周囲境界は、周囲壁に隣接して在り、そして好ましくは中央領域はSmmの断面を有し、Sは、45〜85の範囲内、好ましくは50〜80の範囲内、およびより好ましくは60〜75の範囲内にあり、かつ好ましくは内部空間の境界を形成するところの該フィルタ層の該部分の外径は、28〜30mmの断面を有し、及び/又は好ましくは箔の近くでの内部空間の直径は約28〜30mmである。
フィルタ層は、例えばTmmの厚さを有しうる。ここで、Tは、0.01を除く0.05〜0.01、または0.01〜1または1を除く1〜10、好ましくは0.05〜0.5、より好ましくは0.05〜0.2の範囲内にある。フィルタの厚さは、該フィルタを通る好ましい通路に影響を与えることができ、またフィルタによって捉えられる微粒子量を増加させうる。追加のフィルタ物質は、好ましい流れがその中に確立されうるところの、及び/又は好ましい流れがそれを通って流れうるところのカプセルの内部空間の追加の容積を与える。
任意的に、該フィルタ層は、副フィルタ層のスタックを備え、各副フィルタ層はシート状である。副フィルタ層の積み重ねを通して、所望のフィルタ厚さが達成されうる。該スタックは、例えば2〜10の副フィルタ層を備えうる。
任意的に、該抽出可能な製品は、Hグラムの挽かれたコーヒーを備え又はHグラムの挽かれたコーヒーから成る、ここで、Hは、4〜11の範囲内、好ましくは5〜8の範囲内、より好ましくは5.3〜6の範囲内にある。該フィルタ層のお陰で、調製中に箔が微粒子によって閉塞されるというリスクを増大させることなしに、より多くの挽かれたコーヒーが、カプセル内に与えられうる。
また、フィルタ層を備えることによって、出願人は、コーヒーを調製するためのカプセルのコーヒーパラメータに関してより多くの可能性が利用できることを見出した。再現可能な及び/又は制御可能であるとことの調製方法を維持しながら、挽かれたコーヒー及び/又はより細かなコーヒーの様々な量が。用いられうる。さらに、改良された1杯のコーヒーが、所望の乾燥物質量、クレマ層、およびユーザーにとって受容しうる調製時間を有して得られうる。
実施態様の各々について、底は、カプセルの入口開口を形成する複数のスリットを備える。
本発明はまた、抽出可能な製品を使用して摂取に適する所定量の飲料を準備するためのシステムに関しており、上述された交換可能なカプセルおよび該交換可能なカプセルを保持するための収容器、および加圧下の或る量の流体、例えば水を該交換可能なカプセルに供給するための流体分配デバイスを備える、ここで、該流体分配デバイスは、飲料を形成するための底を通して該流体を抽出可能な製品へ供給するように配置され、該収容器は支持表面を備え、そして、該カプセルは、該カプセルから該蓋および該支持表面を通して準備された飲料を排出するために該支持表面に少なくとも部分的に当接するように配置され、該蓋は、準備された飲料の排出のための出口領域を画定する複数の出口開口を有する可撓性の箔を備え、該抽出可能な製品と該蓋の間の該カプセル内部に、実質的にシート状のフィルタ層が、該箔内の該出口開口の何れをも被覆しないで与えられ、該システムは、準備された飲料をカプセルから排出させるために、使用中、該蓋と流体連絡している出口を備え、そして該飲料を容器、例えばカップへ供給する。本発明に従う該カプセルを本システムの該装置内で用いるときに、該カプセルで記載されたような同じ効果と有利点が得られる。該システムの該装置の該支持表面は、例えば密封的に封止された閉じられたカプセルの出口領域を刺し貫くことを意図された蓋刺通手段を備えうるのは、そのようなカプセルの該出口領域が、該流体、及び/又は該飲料が上記密封的に封止されたカプセルからそれを通して排出されるところの少なくとも1つの出口開口を作るための該カプセル内の飲料の圧力の影響下で該蓋刺通手段に対して十分に押圧されるときである。本発明に従う該カプセルがそのような装置において用いられ場合、出口開口を有する該箔および、上記箔と該カプセル本体内の該焙煎され挽かれたコーヒーとの間に設けられた該フィルタ層は、無傷のままであろう。しかし、該蓋は該蓋刺通手段に対して変形しうる。その結果として、該焙煎され挽かれた粒子は、調製の間、および飲料の出来上がり後の該装置から該カプセルを取り除く間、該カプセル内に残留するであろう。該箔の該出口開口に到達する前に微粒子を留めておくことができるので、該フィルタ層は、約200パスカルの圧力で測られた0〜2000mm/秒の空気透過性を有しうる。該システムの手段によって、カップ、例えば約35〜50mlで6cmの直径をもつ円筒状内部空間を有する、に準備された該飲料は、高さRmmのクレマ層を備える。ここで、Rは、2〜16の範囲内、好ましくは4〜12の範囲内、そしてより好ましくは5〜8.5の範囲内にある。
本発明はまた、本発明に従うシステム(1)及び/又は本発明に従う交換可能なカプセル(2)を用いて、抽出可能な製品を使い摂取するのに適した所定量の飲料を準備するための方法に関する。
本発明はこれ以降、図面を参照しつつ非限定的な実施例を用いてさらに説明されるであろう。
本発明の第一実施態様に従う飲料を準備するためのカプセルを伴うシステムの1例を示す断面図である。 本発明の第二実施態様に従うカプセルを伴うシステムの第2実施例を示す断面図である。 本発明に従うカプセルの第三実施態様を示す断面図である。 本発明に従うカプセルのフィルタ層の1実施例を示す平面図である。 本発明に従うカプセルのフィルタ層の別の実施例を示す平面図である。 本発明に従うカプセルのフィルタ層のさらに別の実施例を示す平面図である。 本発明に従うカプセルのフィルタ層のまた別の実施例を示す平面図である。 本発明に従うカプセルのフィルタ層の1実施例を示す平面図である。 本発明に従うカプセルの追加のフィルタ層の代替の実施例を示す平面図である。 本発明に従うカプセルの図式的断面図である。 図10Aのカプセルの内側からの、方向Bの視点での図式的平面図である。 本発明に従うカプセルの図式的断面図である。 図11Aのカプセルの内側からの、方向Bの視点での図式的平面図である。 本発明に従うカプセルの図式的断面図である。 図12Aのカプセルの内側からの、方向Bの視点での図式的平面図である。 本発明に従うカプセルの図式的断面図である。 図13Aのカプセルの内側からの、方向Bの視点での図式的平面図である。 本発明に従うカプセルの図式的断面図である。 図14Aのカプセルの内側からの、方向Bの視点での図式的平面図である。 本発明に従うカプセルの図式的断面図である。 図15Aのカプセルの内側からの、方向Bの視点での図式的平面図である。
様々な図面における同一または対応する要素は、同一または対応する参照番号で指示されることが注意される。示された典型的な実施態様は、如何なる仕方においても限定的に解釈されるべきではなく、かつ単に説明としての役割を果たす。
図1は、本発明に従う、抽出可能製品を用いて摂取に適する所定量の飲料を準備するためのシステム(1)の第一実施態様の1実施例を示している。システム(1)は、交換可能なカプセル(2)および装置(4)を備えている。装置(4)は、該交換可能なカプセル(2)を保持するための収容器(6)を備えている。図1において明瞭のために、カプセル(2)と収容器(6)の間に空隙が描かれている。使用において、該カプセル(2)は、該収容器(6)と接触して置かれうることが、理解されるであろう。この実施例において、収容器(6)は、該カプセル(2)の形状に少なくとも部分的に相補的な形状を有している。この実施例において、該収容器(6)は、上側部分(8)および支持面(10)を備えている。該装置(4)はさらに、カプセル(2)内部の圧力が十分高くされるとき、密封的に封止されたカプセルの蓋を刺し貫くために備えられるところの蓋刺通手段(30)を備えている。装置(4)はまた、該交換可能なカプセル(2)に高圧下で、流体、例えば熱湯の或る量を供給するための流体分配デバイス(5)を備えている。該流体分配デバイス(5)は、密封的に封止されたカプセルを刺し貫くことを同様に意図されるところの底刺通手段(12)へ動作可能なように接続されている。図1において、該底刺通手段(12)は、延ばされた位置で示されている。本発明に従うカプセル(2)は刺し貫かれる必要のない開かれたカプセルであるために、底刺通手段(12)の端部は、カプセル(2)から近距離に置かれている。しかし、本発明の代替の実施態様において、該液体分配デバイス(5)は、該収容器の内部空間内に、該底刺通手段(12)の近傍に延在するところの流体供給部を備えうる。そのような構成で、流体は、底刺通手段を介することなく、カプセルの上方の収容器(6)の内部空間へ供給される。別の実施態様において、カプセル(2)は、流体が該カプセルに入り、かつ抽出可能製品と接触できるようにカプセルに供給開口を与えるために、蓋刺通手段(12)によって使用中刺し貫かれるところの閉じられた底を備えうる。
図1に示されたシステムにおいて、本発明に従う交換可能な開かれたカプセル(2)は、周囲壁(14)、該周囲壁(14)を第1端部(18)で閉じる底(16)、および該周囲壁(14)を該底(16)の反対側の第2端部(22)で閉じる蓋(20)を備えている。該周囲壁(14)、該底(16)、および該蓋(20)は、飲料成分、例えば焙煎され挽かれたコーヒーを備える内部空間(23)を囲んでいる。カプセル本体は、約4〜11グラム、好ましくは5〜8グラム、より好ましくは5.3〜6グラムの焙煎され挽かれたコーヒーを充填されうる。平均粒子径は、100〜1000μm、好ましくは200〜750μm、より好ましくは250〜500μmでありうる。該カプセルは、飲料の単一部分、好ましくは1杯の飲料、例えば30mlを除く20ml〜30ml、または30〜200mlの準備された飲料、を準備するために適しうる。準備された飲料の所望の強さに依存して、抽出可能な製品の量は変わりうる。1杯のコーヒーを準備するために、カプセル(2)は約11〜18mlの内部空間(23)を有しうる。例えば、該内部空間(24)は、約12mlの容積を有する。様々な種類のコーヒーを準備するために適するために、カプセル(2)は、0.278g/cm〜0.5g/cmの密度、好ましくは0.313g/cm〜0.455g/cmの密度、より好ましくは0.357g/cm〜0.434g/cmの密度、最も好ましくは0.379g/cm〜0.416g/cmの密度を有する焙煎され挽かれたコーヒーの量を備えうる。焙煎され挽かれたコーヒーに注ぐ量は、500〜900cc/250g、好ましくは550〜800cc/250g、より好ましくは575〜700cc/250g、最も好ましくは600〜660cc/250gコーヒーでありうる。本発明の別の実施態様に従うと、焙煎され挽かれたコーヒーは、100〜1000μmの平均粒子径、好ましくは200〜750μmの平均粒子径、より好ましくは250〜500μmの平均粒子径を備えうる。そのような平均粒子径で、比較的大量の乾燥物質ひいては良好な品質を有するコーヒーが得られる。
図1の実施例において、周囲第1壁(14)は、実質的に剛性である。該周囲第1壁(14)は、例えばプラスチック材料を備ええて、例えば、射出成形、真空形成、または熱形成等によって形成されうる。この実施例において、底(16)は周囲第1壁(14)と一体化されている。この実施例において、第2壁(16)は、実質的に剛性であり、そして流体がカプセル(2)に入るのを可能にするための複数の入口開口(17)、場合によりスリットを備える。底(16)は、カプセル(2)の入口フィルタを提供する。
カプセル(2)の蓋(20)は、複数の出口開口(25)を有する多層箔(24)を備え、それを通して飲料がカプセル(2)から排出されうる。多層箔(24)は、2つの層(27、28)を備えている。該2つの層(27、28)は、それらは相互に作用し合うことができ、及び/又は相互に強めあうことができるように互に結合される。物理的及び/又は化学的結合は、該複数の層のほぼ全表面にわたって与えられうる。この実施例において、第1層(27)は、第2層(28)よりも高い引裂き強度を有し、そして第2層(28)は、第1層(27)よりも高い剛性を有している。該層(27、28)の剛性及び強度は、該多層箔(24)が、カプセル(2)内の高められた圧力に対して比較的一定の流れ抵抗を有しうるように、該互いに結合された層が、余りにひどく引裂かれず、裂傷せず、または変形しないようなものである。第1層(27)は、好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET-P)の層を備え、そして第2層(28)は、好ましくは共重合ポリプロピレン(CPP)の層を備えている。PET-Pの第1層(27)は、約15μmの厚さを有し、そしてCPPの第2層(28)は、約30μmの厚さを有している。多層箔(24)の出口領域は、好ましくは50〜250の開口(25)、好ましくは70〜190の、より好ましくは100〜160の開口を備え、平均開口直径は、0.1mmと0.5mmの間にありうる。このようにして、流体は、大きな領域にわたってカプセル(2)から排出されうる。したがって、抽出可能な製品からの飲料の非常に均一な排出が得られる。こうして、流体が抽出可能な製品中で優越的な通路をそれを介して流れるところの優越的な通路の生起のリスクは、大きく低下させられる。
図1の実施例において、カプセル(2)は、さらに外向きに延在するリム(15)を第2端部(22)で備え、該蓋(20)は、例えば接着、または溶接等によって該外向きに延在するリム(15)に接着されている。したがって、この実施例において、多層箔(24)は、外向きに延在するリム(15)に接着されている。
該カプセル(2)の内部空間(23)内の抽出可能な製品と多層箔(24)の間に、実質的にシート状のフィルタ層(26)が、与えられている。本発明の第一の局面に従うと、該実質的にシート状のフィルタ層(26)は、該箔(24)の出口開口(25)のどれをも被覆しない。このことは、図1に描かれている。該フィルタ層(26)は、紙フィルタ物質層または不織物質層でありうる。該フィルタ層(26)は、焙煎され挽かれたコーヒーの最小粒子、即ち内部空間(23)内に容れられた微粒子を捕捉しうる。微粒子は、上記粒子が該箔(24)の出口開口(25)に到達する前に、該フィルタ層(26)内に拡散であろう。少なくとも全ての微粒子が該出口開口に到達するわけではないので、このように水流を過度に制限しないで、所望の流れ制限が得られる。さらに、どのような理論によっても制限されることを望まないで、出願人は、該フィルタ層(26)はまた、好ましい流れを確立しうること、及び/又は、好ましい流れが該フィルタ層(26)を通して流れることを可能にすることを見出した。飲料調製の間、該フィルタ層(26)は、該箔(24)に隣接する領域において、カプセル(2)内のコンパクト化されたコーヒー床よりも低い流れ抵抗を有する。該フィルタ層(26)を通る好ましい通路は、周囲壁に平行に延在する好ましい通路、および該箔に平行に、周囲壁から内向き半径方向に延在する好ましい通路を包含しうる。好ましい流れはまた、飲料の調製時間に良い影響を与えうる。またコーヒー床の過度の圧縮は、最小化される。こうして調製時間は改善される。したがって、該フィルタ層(26)は、約1〜250グラム/mの重さ、より好ましくは10〜100グラム/mの、好ましくは約15〜50グラム/mの重さを有する、紙フィルタ物質でありうる。代替的に、該フィルタ層(26)は、不織の又は織られた物質、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)のような合成物質でありうる。カプセルの実施例において、フィルタ層の物質はカレンダー仕上げされうる。該フィルタ層(26)は、繊維の微細構造網、及び/又は網を備えうる。そのような物質の1例は、タイベック(Tyvek)である。異なる実施態様において、フィルタ層は、スクリーン、例えばプラスチックまたは金属スクリーンを備えうる。そのような物質層は、上で紙フィルタ物質で示されたのと類似の厚さおよび重さを備えうる。多層箔(24)の出口開口(25)に達する前に、微粒子を引き止めることが出来るように、該フィルタ層(26)は、約200パスカルの圧力で測定された0〜550mm/秒または550〜2000(500は除く)mm/秒の空気透過性を有している。図1に見られるように、該フィルタ層(26)は、該多層箔(24)に実質的に平行に延在し、そし多層箔(24)内に設けられた出口開口(25)のいずれをも被覆しない。
出口開口(25)のいずれをも被覆しないように、フィルタ層は、例えばフィルタ層の中央領域に備えられた1の開口を備えうる(例えば図5参照)。これは図1に従うカプセル(2)のケースである。該フィルタ層(26)の第1表面Pは、多層箔(24)に、少なくとも該フィルタ層に向いている表面Sに当接しえて、そしてフィルタ層(26)を適切な位置に保つように、焙煎され挽かれたコーヒーと多層箔(24)の間に押し付けられうる。このケースにおいて、該フィルタ層(26)は、カプセル(2)の他部に接続されていない。あるいは、該フィルタ層(26)は、その全表面Sに沿って該多層箔(24)へ接続されうる。該フィルタ層(26)は、例えば多層箔(24)へ封止され、または接着されうる。上記フィルタ層(26)と該多層箔(24)の間の封止特性を高めるために、該フィルタ層(26)は、ポリエチレン(PE)を備えうる。その全表面に沿う該フィルタ層(26)の該多層箔(24)への接続の代わりに、該フィルタ層(26)の周囲縁のみが、該多層箔(24)へ接続されうる。
多層箔(24)とフィルタ層(26)の組合せは、例えば飲料の準備中若しくは後に又は使用後のカプセル(2)を装置(4)から取り除く間に、抽出可能な製品がカプセル(2)から出るのを防止し、それにより装置(4)の汚染を防ぎ、かつ同時に微粒子が、準備された飲料と共に容器に入るのを防ぐ。
多層箔(24)は、カプセル(2)内の圧力の影響下で蓋刺通手段(30)によって刺し貫かれないよう十分に高い引裂き強度を持つようにされる。フィルタ層(26)は、蓋(9)の強度に貢献するように構成されうる。
代替的に若しくは追加的に、多層箔(24)は、カプセル(2)を出る飲料に対する十分に低い流れ抵抗を形成し、従って蓋(20)は、蓋刺通手段(30)によって刺通されるに十分な力では蓋刺通手段(30)に対して押圧されず、そして蓋(20)は無傷のままである。より一般的には、多層箔(24)および蓋刺通手段(30)は、カプセル(2)が、使用中、蓋刺通手段(30)によって刺通されず、そして蓋(20)は無傷のままであるように相互に適合される。多層箔(24)は無傷のままであるので、同様にフィルタ層(26)は無傷のままであろう。しかし蓋(20)は、蓋刺通手段(30)に対して変形しうるということは理解されるであろう。
図1に示されたシステム(1)は、1杯のコーヒーを準備するために以下のように操作される。
カプセル(2)は収容器(6)内に置かれる。蓋(20)は、支持表面(10)と当接させられる。流体、ここでは加圧下の熱湯、が、流体分配デバイス(5)から底刺通手段(12)の穴(13)を介して、内部空間内の抽出可能な製品へ、カプセル(2)の底(16)に備えられた入口開口(17)を通して供給される。異なる実施態様(図示されていない)において、水は、該底刺通手段(12)とは別に配置されるところの水供給部を介して供給されうる。熱湯は、約4〜20バールの、好ましくは9〜15バールの圧力下で、焙煎され挽かれたコーヒーへ供給されうる。水は挽かれたコーヒーを濡らし且つ所望の物質を抽出してコーヒー飲料を形成する。準備されたコーヒーは、多層箔(24)およびフィルタ層(26)を備える蓋(20)を通してカプセル(2)から出るであろう。コーヒー飲料は、さらに、複数の出口(32)を介して収容器(6)から排出され、そして容器(図示されていない)、例えばカップへ供給されうる。カプセル(2)の内部空間(23)内の焙煎され挽かれたコーヒーへの水の供給の間、コーヒー粒子は、カプセル(2)の内部空間(24)内で再分布させられる。比較的小さな粒子、即ち微粒子は、水と共に蓋(20)の方へ移動させられ、そして微粒子のいくらかは、フィルタ層(26)によって捕捉され、そして上記層(26)内に拡散する。それにより、上記微粒子による出口開口(25)での蓄積は、低減される。さらに、フィルタ層(26)を通る流れ抵抗が、コンパクト化された焙煎され挽かれたコーヒー製品を通る流れ抵抗よりも、好ましくは10〜30倍小さいので、周囲壁(14)に沿って形成される好ましい流れは、フィルタ層(26)に入りうると信じられている。好ましい流れは、内向きの半径方向に流れ続け、そして箔(24)に備えられた出口開口(25)を通ってカプセル(2)を出る。こうして調製時間は改善される。
図2に、本発明の第二実施態様に従うカプセル(2)を備えるシステム(1)の別の実施例が示されている。明瞭のために、第1実施例に従うシステム(1)に対して異なる点のみが議論されるであろう。図2に従うシステム(1)の装置(4)は、底刺通手段(12)を備えていない。図2の実施例において、複数の入口開口(17)は、実質的に底(16)全体にわたって分布させられている。このように、流体は、複数の入口開口(17)を介して抽出可能な製品へ供給され、このことは、抽出可能な製品をカプセル(2)の実質的に全断面にわたって濡らす原因となる。したがって、流体の抽出可能な製品への非常に均一な供給が得られる。
本発明の第二実施態様に従うカプセル(2)は、第一実施態様に従うカプセル(2)に対して蓋(20’)が異なる構成を有することにおいて異なるのみである。フィルタ層(26)は、箔(24)の出口開口(25)のいずれをも被覆しない。フィルタ層の中央領域に備えられた開口を備えるフィルタ層(26)(例えば図5を参照)は、該蓋の多層箔(24)のように実質的に同じ外径を有している。フィルタ層(26)は、その周囲縁で該リム(15)へ、少なくとも該リム(15)の蓋(20’)と向き合う表面へ接続されている。フィルタ層(26)をリム(15)へ直接的に封止できるように、フィルタ層(26)はプラスチック、例えばPE含有物を備えうる。代替的に、フィルタ層(26)は、被覆されうる。多層箔(24)は、表面全体にわたって又は周囲縁のみに沿ってのどちらかでフィルタ層(26)に対して封止されうる。もしフィルタ層(26)のフィルタ物質が十分薄いと、多層箔(24)およびリム(15)を一緒に溶かすことは、フィルタ層(26)を適切な位置に保持しうるのに十分である。この場合、フィルタ層(26)のフィルタ物質が、追加的な封止特性、例えば可塑性または被覆性を備えなければならないわけではない。
システムの図示されていない別の実施態様において、装置は、本発明に従うシステムの第一または第二実施例に記載されたような装置とは異なりうることは理解されよう。例えば、装置は、カプセル(2)の蓋(20)と装置(4)の出口開口(28)の間に中空空間を備えうる。また、蓋刺通手段(30)は省かれうる。こうして、本発明に従うカプセルは、高圧を用いて飲料を準備するためのなんらかの適切な装置において用いられうる。
図3に、本発明に従うカプセル(2)の別の実施態様が示されている。カプセル(2)は、図1に示されたような装置(4)、又は図1に示されたような装置(4)、又はなんらかの別の適切な装置において用いられうる。
図3のカプセル(2)は、図1及び2(そこでは、底(16)および蓋(20”’)が異なって構成されている)のカプセル(2)とは異なっている。明瞭のために、異なっている点のみがここで詳細に検討されるであろう。図1及び/又は2を参照して前に記載された特徴の記載はここでは省かれる。
図3に示されたようにカプセル(2)の蓋(20”)は、第1物質層(27)および第2物質層(28)を有する多層箔(24)を備えている。フィルタ層(26)は、カプセル(2)の内部空間(23)に準備された焙煎され挽かれたコーヒーと多層箔(24)の間に置かれるところの該フィルタ層の中央領域に備えられた開口を備えるろ紙を備えている(例えば図5を参照)。フィルタ層(26)の周囲縁は、蓋(20”)と外向きに延在するリム(15)の間に囲まれている。フィルタ層(26)は、蓋(20”)をリム(15)へリム(15)の外側部分で接続する封止手段によって所望の位置に留まりうる。入口フィルタ(19)は、底開口(17’)に沿って延在するように底(16)へ接続される多孔質シート、例えばろ紙を備えている。入口フィルタは、カプセル(2)の底(16)の周囲縁へ接続される。
図4〜9は、それぞれの可撓性の箔層、例えば多層箔(24)の上部に備えられうるフィルタ層(26)の別の実施例を示している。そのようなフィルタ層(26)は、本発明に従うカプセル(2)内に備えられうる。図4に、多数の実質的に円形の穴を備えるところの紙又は不織フィルタ層が示されている。該箔(24)内に備えられた出口開口は、フィルタ層(26)が、該箔(24)と内部空間内の抽出可能な製品の間に置かれるとき、出口開口のいずれもがフィルタ層(26)によって被覆されないように、実質的に円形の穴に対応している。こうして、それぞれの穴の間に延在する物質は、カプセル(2)の該箔(24)内の出口開口(25)のいずれをも被覆しない。
図5において、フィルタ層(26)は、好ましくは該箔(24)の中央領域の上部に置かれるところの単一の開口を備えうる。この実施態様において、図1〜3に記載されたカプセル(2)のように、フィルタ層(26)が該箔(24)と内部空間内の抽出可能な製品の間に置かれるとき、出口開口のいずれもがフィルタ層(26)によって被覆されない。図6において、フィルタ層(26)は、可撓性箔(24)の約半分を被覆している。出口開口は、フィルタ層(26)によって被覆されない可撓性箔(24)の別の半分上に備えられうる。これはまた、図7に示されたように、該箔層(26)の実施例についても妥当である。フィルタ層(26)は、フィルタ物質の細長い片から形成されうる。図8は、実質的に長方形の形状を有する開口を持つフィルタ層(26)を示している。本発明に従うと、該箔(24)内の出口開口は、フィルタ層(26)が、該箔(24)と内部空間内に容れられた抽出可能な製品の間に置かれるとき、いずれの出口開口もフィルタ層(26)によって被覆されないように、フィルタ層(26)の開口に対応している。別の実施例において、開口は、別の形状、例えば三角形の開口を有しうる。図4〜8に示されたようなフィルタ層(26)は、例えば、紙の又は不織の物質でありうる。図9において、フィルタ層(26)は、図5に描かれたフィルタ層(26)のそれに類似の形状を有し、そして多数の小さな開口を有するガーゼ(金網)である。
図10A/B〜15A/Bにおいて、本発明に従うカプセル(2)の様々な実施態様が示されている。カプセル(2)の各々において、実質的にシート状のフィルタ層(26)は、該箔(24)内の出口開口(25)のいずれをも被覆しない。このことは、各開口がフィルタ層(26)によって完全には被覆されないことを意味している。
図10A/B〜15A/Bのカプセル(2)は、図1を参照して記載された装置(4)に類似の装置を用いて準備されえて、コーヒー飲料をもたらす。熱湯が、流体分配デバイス(5)からカプセル(22P)の底(16)に備えられた入口開口(17)、恐らくスリットを通って、該カプセルへ、内部空間(23)内の抽出可能な製品へ供給される。熱湯は、92〜98℃の平均温度で供給され、そして好ましくは、14〜16バールの平均圧力下でカプセルへ供給される。準備されたコーヒーは、カプセル(2)から蓋(20)を通って排出されうる。コーヒー飲料はさらに、複数の流出口(32)を介して収容器(6)から、例えば容器、例えばカップ内へ排出されうる。水のカプセル(2)の内部空間(23)内の抽出可能な製品への供給の間、コーヒー粒子は、カプセル(2)の内部空間(23)内に再分布させられる。比較的小さな粒子、即ち微粒子は、水と共に蓋(20)の方へ移動させられる。
該カプセルによって調製された飲料の調製特性は、測定されうる。調製時間は秒で測られる。飲料のクレマ(crema)層は、ミリメートルで測られ、そして乾燥物の量(DMA)は、g/100gで測られ、パーセントで表示される。
図10A〜15Aで、カプセル(2)が示されている。図10B〜15Bで、それぞれのカプセルの内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)のその部分の表面領域は、図10A〜15Aに示された方向Bの視点でそれぞれ示されている。カプセル(2)の第2の、開いた端部(22)は、直径Dを有し、これらの実施例では29mmに等しい。該箔(24)の方向Bで見られ且つカプセルの第2の、開いた端部(22)によって画定された表面領域は、該箔(24)に沿って測られたカプセル(2)の第2の、開いた端部(22)でのカプセル(2)の内部空間(23)の直径に対応するところの直径Dを有している。図10A/B〜15A/Bで示された全てのカプセル(2)において、出口開口は300μmの直径を有している。さらに、図10A/B〜15A/Bのカプセル(2)の内部空間(23)は、約12mlの容積を有している。
図10Aは、本発明に従うカプセル(2)を示している。該箔(24)に隣接する領域において、フィルタ層(26)が備えられる。フィルタ層(26)は、内部空間(23)内の抽出可能な製品と蓋(20)(複数の出口開口(25)を有する多層箔(24)を備える)の間に置かれる。この実施例において、多層箔(24)は、22.5mmに等しいD’の直径を有する円(50)によって画定された領域内で或るパターンに分布した141個の出口開口(25)を有している。該円(50)は、第2の、開いた端部(22)によって画定された該箔(24)の表面領域と同心的である。
フィルタ層(26)は、この実施例においてリング状であり、かつ1つの開口(100)を備えている。外径Fは、28.5mmに等しく、そして内径F’は、24mmに等しい。外径が、第2の、開いた端部(22)でのカプセル(2)の内径Dよりも僅かに小さいので、該フィルタ(26)は、カプセル(2)内に、内部空間(23)内の抽出可能な製品と箔(24)の間に置かれうる。この場合、該フィルタの外径Fは、該箔(24)に沿って測られた第2の、開いた端部(22)でのカプセル(2)の内径Dよりも約2%小さい。フィルタ層(26)は、22g/mの密度、200Paでの517mm/秒の空気透過性及び0.1mmの厚さを有するろ紙から形成される。
該フィルタの内径F’は、22.5mmよりも大きいので、出口開口(25)のいずれもがフィルタ層(26)によって被覆されない。複数の出口開口(25)は、内部空間(23)内の抽出可能な製品と直接に向き合う。該フィルタ層(26)の第1表面Pは、多層箔(24)に対して、該フィルタ層(26)と対立している少なくとも表面Sで当接し、そして該フィルタ層(26)が適切な場所に維持さるように焙煎され挽かれたコーヒーと多層箔(24)の間に押圧されうる。該フィルタ層(26)の第1表面Pの反対側である、該フィルタ層(26)の第2表面P’は、内部空間(23)内に容れられた抽出可能な製品に直接に向き合う。
フィルタ層(26)によって被覆されていない該箔(24)の表面は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面領域の72%を備えている。フィルタ層(26)によって被覆されておらず且つ出口開口(25)を備えるところの該箔(24)の表面積は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面積の60%である。この実施例において、フィルタ層(26)によって被覆されていないところの且つ出口開口(25)を備えるところの該箔(24)の表面積は、f*72%である。ここで、fは0.83である。
この実施例において、フィルタ層(26)のリング形状の外側周囲境界であるところの該フィルタ層(26)の全外側境界(126)は、該カプセル(2)の周囲壁(14)へ延在している。したがって、該フィルタ層(26)によって被覆されているところの該箔(24)の該表面領域の第1部分(101)は、周囲壁(14)に少なくとも実質的に完全に隣接して置かれている。カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の表面領域に沿って測られた周囲壁への隣接とは、該第2の、開いた端部(22)での該カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の表面領域の直径の3%よりも小さな距離で存在することであると理解されることは評価されよう。リング形状フィルタ層(26)の外側直径Fが28.5mmであるので、フィルタ層(26)の外側境界(126)は、該直径Dの3%以内である。さらに、該箔(24)の第1部分(101)の外側境界(121)の100%は、周囲壁(14)に隣接して存在する。該箔の第1部分(101)の外側境界(121)は、フィルタ層(26)の外側境界(126)と一致している。したがって、フィルタ層(26)は、該箔(24)に隣接する周囲壁(14)の各位置へ延在している。
フィルタ層(26)の内径F’は、24mmであり、そして出口開口(25)の直径は、近似的に300μmであり、フィルタ層(26)の開口(100)は、最大の表面積を有する出口開口(25)の表面領域よりも大きな表面積を有している。さらに、リング形状フィルタ層(26)の中央開口(100)は、最大の直径F’、この実施例では24mm、を有し、それはDの近似的に83%である。ここで、Dは、第2の、開いた端部(22)でのカプセル(2)の内径である。
複数の出口開口(25)が分布させられているところの該箔(24)の表面領域の第2部分(102)は、周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離を置かれている。この実施例において、141の出口開口(25)は、22.5mmに等しい直径D’を有する円(50)によって画定された領域内に分布されている。円(50)が、第2の、開いた端部(22)によって画定された該箔(24)の表面領域と同心的であるので、出口開口は、少なくともD/2−D’/2、または該箔(24)の表面領域に沿って測られた、周囲壁(14)から3.25mmである。
さらに、フィルタ層(26)によって被覆されていないところの該箔(24)の表面領域の第3部分(103)は、周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離を置かれている。この実施例において、該箔(24)の表面領域の第3部分(103)の外側周囲境界(123)の100%が、周囲壁からの或る距離で存在している。ここで、該第3部分は島である。さらに、フィルタ層(26)は、フィルタ層(26)の中心は、第2の、開いた端部(22)で内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の部分の中心と対応するように、実質的に該箔(24)の中心である。
カプセル(2)が調製されるとき、カプセル内のコーヒー粒子は、カプセル内への流体の供給の間、該箔(24)の方へ動きうる。抽出可能な製品、即ち焙煎され挽かれたコーヒーと該箔(24)の間のフィルタ層(26)は、コーヒー内の微粒子の幾らかを捕捉する。このような仕方で、流れの制限が依然として形成されている間、少なくとも全てではない微粒子が出口開口(25)に達するであろう。さらに、周囲壁(14)に沿って形成された好ましい流れは、フィルタ層(26)を通る流れ抵抗が、モデル化によって近似的に評価され、それが、コンパクト化された焙煎され挽かれたコーヒー製品を通る流れ抵抗よりも20倍小さいので、該箔(24)の第1部分(101)を被覆するフィルタ層(26)へ入りうることが信じられている。好ましい流れは、内向き半径方向に該箔(24)の表面領域の第3部分(103)の方へ流れ続け、そして該箔(24)の表面領域の第2部分(102)に設けられた出口開口(25)を通してカプセル(2)を出うる。
この実施例において、カプセル(2)の内部空間(23)は、5.8gの、焙煎され挽かれたProfondoコーヒーで充填される。コーヒーは、705〜710ml/250gの注入体積、X50で262.21μmの粒子密度、およびX10で40.34μmの粒子密度を有している。微粒子の百分率、即ち100μmよりも小さな粒子、は20.22%である。上の特特性を有するコーヒーで充填されたカプセルで、ルンゴ(lungo)コーヒーのための調製時間は、66〜73秒であった。クレマ層は5.8mm〜6.5mmであった。DMAは1.44%と1.46%の間であった。
図11A/Bにおいて、図10A/Bのカプセル(2)に類似の本発明に従うカプセル(2)が示されている。図11A/Bのカプセル(2)は、図10A/Bのカプセル(2)とは、図11A/Bのカプセル(2)のフィルタ層(26)は、3つの副層26.1〜26.3を備える点において異なる。各副層(26.i)は、シート形状で、そしてまた、この実施例において、各副層(26.i)は、リング形状である。該リングは、24mm内径F’を有し、そして外径は、28.5mmに等しく、それは、該箔(24)の内部表面に沿って測られたカプセルの内部空間(23)の直径Dよりも近似的に2%小さい。さらに各副層(26.i)は、22g/mの密度、および200Paで517mm/秒の空気透過性、および0.1mmの厚さを有するろ紙から形成されている。
積層されたフィルタ層(26.i)を通して、結果として得られる図11A/Bのカプセル(2)のフィルタ層(26)は、通過するための好ましい通路のために3倍を超える体積を備えている。この実施例において、結果として得られるフィルタ層(26)は、カプセル(2)の内部空間(23)の容積の近似的に0.6%を満たす。副層(26.i)を備えるフィルタ層(26)を用いるカプセル(2)はまた、調製時間の確実な短縮、比較的高いDMA百分率、および受容可能なクレマ層を示した。
本発明に従うカプセル(2)内のフィルタ層(26)は、不織物質から形成されていることも考えられる。例えば、24mmの内径F’を有するリング形状の300μmの厚さの不織網目フィルタ層(26)は、カプセル(2)の内部空間(23)の容積の近似的に4.6%を充填している。この実施例において、内部空間(23)の容積は、12mlである。該フィルタ層(23)によって充填されるところのカプセルの内部空間の或る容積を準備しておくことにより、使用中、そこに好ましい流れが確立され得、及び/又はそれを通って好ましい流れが流れうるところのカプセルの或る容積が与えられる。好ましくは、本実施例のように、フィルタ層(26)の流れ抵抗は、4〜20バールの、好ましくは9〜18バールの圧力下の流体で抽出されるとき、内部空間(23)内の抽出可能な製品の流れ抵抗よりも10〜30倍も小さい。
図12Aは、本発明に従うカプセル(2)を示している。該箔(24)に隣接した領域に、フィルタ層(26)が設けられる。該フィルタ層(26)は。内部空間(23)内の抽出可能な製品と複数の出口開口(25)を有する多層箔(24)を備える蓋(20)の間に置かれる。この実施例において、多層箔(24)は、22.5mmのD’の直径を有する円(50)によって画定された領域内で或るパターンに分布した141個の出口開口(25)を有している。該円(50)は、第2の、開いた端部(22)によって画定された該箔(24)の表面領域と同心的である。
フィルタ層(26)は、この実施例において、DEブランドとして成形されるところの1つの開口(100)を備えている。外径Fは、第2の、開いた端部(22)でのカプセル(2)の内径であるところのDに等しい。該フィルタ(26)は、カプセル(2)内に、内部空間(23)内の抽出可能な製品と該箔(24)の間に置かれる。該フィルタ層は、22g/mの密度、および200Paで517mm/秒の空気透過性、および0.1mmの厚さを有するろ紙から形成されている。
この実施例において、フィルタの最小内径F’は、23mmであり、したがって出口開口(25)が分布されている22.5mmの円よりも大きい。したがって、出口開口(25)のどれもがフィルタ層(26)によって被覆されない。複数の出口開口(25)は、内部空間(23)内に収容された抽出可能な製品に直接に向き合う。
フィルタ層(26)によって被覆されていない該箔(24)の表面は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面積の少なくとも63%を備えている。フィルタ層(26)によって被覆されておらず且つ出口開口(25)を備えるところの該箔(24)の表面積は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面積の60%である。この実施例において、フィルタ層によって被覆されていないところの且つ出口開口を備えるところの該箔の表面積は、f*63%である。ここで、fは0.95である。
この実施例において、フィルタ層(26)の全外側境界(126)は、カプセル(2)のっ周囲壁(14)へ延在している。したがって、フィルタ層(26)によって被覆されていないところの該箔(24)の表面領域の第1部分(101)は、少なくとも実質的に完全に周囲壁(14)に隣接して置かれている。さらに、該箔(24)の第1部分(101)の外側境界(121)の100%は、周囲壁(14)に隣接して存在する。該箔の第1部分(101)の外側境界(121)は、フィルタ層(26)の外側境界(126)と一致している。したがって、フィルタ層(26)は、該箔(24)に隣接する周囲壁(14)の各位置まで延在している。
該内径F’は、23mmであり、ひいてはフィルタ層(26)の開口(100)の領域は、最大の表面積を有する出口開口(25)の表面領域よりも大きな表面積を有している。
該箔(24)の表面領域の第2部分(102)(そこに複数の出口開口(25)が分布されている)は、出口開口(25)が、第2の、開いた端部(22)によって画定された該箔(24)の表面領域と同心の、且つ22.5mmに等しいD’の直径を有する円(50)によって画定された領域内に分布されているので、周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離を置かれている。
さらに、フィルタ層(26)によって被覆されていないところの該箔(24)の表面領域の第3部分(103)は、周囲壁からの少なくとも実質的に完全に或る距離で存在している。この実施例において、該箔(24)の表面領域の第3部分(103)の外側周囲境界(123)の100%が、周囲壁からの或る距離で存在している。第3部分(103)の該外側境界(123)は、DEブランドとして成形される。
図11A/Bのカプセル(2)のフィルタ層(26)に対する、図12A/Bのカプセル(2)のフィルタ層(26)の類似性により、類似の調製特性が達成された。フィルタ層(26)は、抽出可能な製品の性質が変化することを許容することは注目される。したがって、適切なフィルタを準備することは、付加的な焙煎され挽かれたコーヒーが調製されることを可能にしうる。
本発明に従うカプセル(2)が図13Aに示されている。該箔(24)に隣接する領域において、フィルタ層(26)が備えられる。フィルタ層(26)は、内部空間(23)内の抽出可能な製品と蓋(20)の間に配置されている。フィルタ層(26)は、この実施例において、1のストリップ(細長い一片)である。フィルタ層(26)の幅F’は、6mmであり、そして該フィルタ層ストリップ(26)の長さFは、28.5mmである。該フィルタ層は、22g/mの密度、200Paでの517mm/秒の空気透過性及び0.1mmの厚さを有するろ紙から形成される。該ストリップ状フィルタ層(26)は、2つの対向する端部(130、131)を備え、周囲壁に隣接して存在し、そして2つの対向する側部(132、133)の各々は、周囲壁から或る距離に在る。
この実施例において、多層箔(24)は、円(50)によって画定された領域内に或るパターンで分布された100の出口開口(25)を有し、そしてストリップ状フィルタ層(26)によって被覆された該箔(24)の表面領域を除外している。このような仕方で、出口開口(25)のどれもが該フィルタ層(26)によって被覆されない。該円(50)の直径は、D’であり、それは22.5mmに等しい。該円(50)は、第2の、開いた端部(22)によって画定された該箔(24)の表面領域と同心的である。
複数の出口開口(25)は、内部空間(23)内の抽出可能な製品と直接に向き合う。該フィルタ層(26)の第1表面Pは、多層箔(24)に対して、フィルタ層(26)と対立している少なくとも表面Sで当接し、そして該フィルタ層(26)が適切な位置に維持さるように焙煎され挽かれたコーヒーと多層箔(24)の間に押圧されうる。該フィルタ層(26)の第1表面Pの反対である、該フィルタ層(26)の第2表面P’は、内部空間(23)内に容れられた抽出可能な製品に直接に向き合う。
フィルタ層(26)によって被覆されていない該箔(24)の表面は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面領域の近似的に74%を備えている。フィルタ層(26)によって被覆されておらず且つ出口開口(25)を備えるところの該箔(24)の表面積は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面積の近似的に45%である。この実施例において、フィルタ層によって被覆されていないところの且つ出口開口を備えるところの該箔の表面積は、f*74%である。ここで、fは近似的に0.61である。
この実施例において、ストリップ状フィルタの2つの対向する端部(130、131)は、カプセル(2)の周囲壁(14)に隣接して置かれている。したがって、フィルタ層(26)の外側境界(126)は、カプセル(2)の周囲壁(14)へ延在している。該フィルタ層(26)によって被覆されるところの該箔(24)の表面領域の第1部分(101)は、少なくとも実質的に完全に周囲壁(14)に隣接して置かれている。この実施例において、該フィルタ層の外側境界(126)の17%は、周囲壁(14)に隣接して置かれている。
複数の出口開口(25)が分布されている該箔(24)の表面領域の第2部分(102)は、2つの別々の部分(102A、102B)を備えている。2つの第2部分(102A/B)の両方は、周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離を置かれている。
調製の間、カプセル内部のコーヒー粒子は、カプセル内への流体の供給の間、該箔の方へ移動しうる。抽出可能な製品、即ち焙煎され挽かれたコーヒーと該箔(24)の間のフィルタ層(26)は、コーヒー内の微粒子の幾らかを捕捉する。結果として、少なくとも全てではない微粒子が出口開口(25)に達するであろう。さらに、周囲壁(14)に沿って形成された好ましい流れは、周囲壁(14)に隣接する該箔(24)の第1部分(101)を被覆するフィルタ層(26)へ入りうることが信じられる。なぜなら、フィルタ層(26)を通る流れ抵抗が、モデル化によって近似的に評価され、それが、コンパクト化された焙煎され挽かれたコーヒー製品を通る流れ抵抗よりも20倍小さいからである。好ましい流れは、内向き半径方向に該箔(24)の表面領域の第3部分(103)の方へ流れ続け、そして結局、該箔(24)の表面領域の第2部分(102)に設けられた出口開口(25)を通してカプセル(2)を出うる。
カプセル(2)の内部空間(23)は、5.8gの、焙煎され挽かれたProfondoコーヒーで充填される。コーヒーは、705〜710ml/250gの注入体積、X50で262.21μmの粒子密度、およびX10で40.34μmの粒子密度を有している。微粒子の百分率、即ち100μmよりも小さな粒子、は20.22%である。上の特性を有するコーヒーで充填されたカプセルで、ルンゴ(lungo)コーヒーのための調製時間は、73秒を超え90秒未満であった。クレマ層は5.8mmを超え、そしてDMAは1.44%を超えた。
本発明に従う別のカプセル(2)が、図14Aに示されている。該箔(24)に隣接した該領域において、フィルタ層(26)が備えられる。該フィルタ層(26)は、内部空間(23)内の抽出可能な製品と該蓋(20)の間に配置され、該蓋(20)は、複数の出口開口(25)を有する多層箔(24)を備えている。該フィルタ層(26)は、この実施例において、リングおよびストリップを備えている。該フィルタ層(26)の該ストリップ部分の幅F”は、6mmであり、該リングは24mmに等しい内径F”を有している。
該フィルタ層は、22g/mの密度、および200Paで517mm/秒の空気透過性、および0.1mmの厚さを有するろ紙から形成されている。
この実施例において、該多層箔(24)は、円(50)によって画定され、且つ該フィルタ層(26)のストリップ状部分によって被覆された該箔(24)の該表面領域を除外する領域内に、或るパターンで分布された100の出口開口(25)を有している。該円(50)の直径はD’であり、22.5mmに等しく、そして該円(50)は、第2の、開いた端部(22)によって画定された該箔(24)の表面領域と同心的である。
複数の出口開口(25)は、内部空間(23)内の抽出可能な製品と直接に向き合う。該フィルタ層(26)の第1表面Pは、多層箔(24)に対して、該フィルタ層(26)に対立している少なくとも表面Sで当接し、そして該フィルタ層(26)が適切な場所に維持さるように焙煎され挽かれたコーヒーと多層箔(24)の間に押圧されうる。該フィルタ層(26)の第1表面Pの反対側である、該フィルタ層(26)の第2表面P’は、内部空間(23)内に容れられた抽出可能な製品に直接に向き合う。
フィルタ層(26)によって被覆されていない該箔(24)の表面は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面領域の近似的に52%を備えている。フィルタ層(26)によって被覆されておらず且つ出口開口(25)を備えるところの該箔(24)の表面積は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面積の45%である。この実施例において、フィルタ層によって被覆されていないところの且つ出口開口を備えるところの該箔の表面積は、f*52%である。ここで、fは近似的に0.87である。
この実施例において、フィルタ層(26)の全外側境界(126)は、カプセル(2)のっ周囲壁(14)へ延在している。さらに、該外側境界(126)は、外側周囲境界である。フィルタ層(26)によって被覆されているところの該箔(24)の表面領域の第1部分(101)は、周囲壁(14)に少なくとも実質的に完全に隣接して置かれている。さらに、該箔(24)の第1部分(101)の外側境界(121)の100%は、周囲壁(14)に隣接して存在する。該箔の第1部分(101)の外側境界(121)は、フィルタ層(26)の外側境界(126)と一致している。したがって、フィルタ層(26)は、該箔(24)に隣接する周囲壁(14)の各位置へ延在している。
この実施例において、フィルタ層(26)は、複数の開口(100Aおよび100B)を備えている。したがって、複数の出口開口(25)が分布されている該箔(24)の表面領域の第2部分は、2つの別々の部分(102A、102B)を備えている。2つの第2部分(102A/B)の両方は、周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離を置かれている。各開口(100A/B)は、最大表面積を有する出口開口の表面積よりも大きい表面積を有している。
さらに、フィルタ層(26)によって被覆されていないところの該箔(24)の表面領域の第3部分は、2つの別々の第3部分(103A及び103B)を備えている。該第3部分(103A/B)は、周囲壁(14)から少なくとも実質的に完全に或る距離を置かれている。この実施例において、該箔(24)の表面領域の第3部分(103A/B)の両外側周囲境界(123A/B)の100%は、周囲壁(14)から或る距離に置かれている。ここで、該第3部分は、2つの島によって形成されている。さらに、該フィルタは、フィルタ層(26)の中心が、内部空間(23)の境界を第2の、開いた端部(22)で形成するところの該箔(24)の部分の中心と一致するように、該箔(24)の実質的に中心にある。
調製されるとき、カプセル内のコーヒー粒子は、カプセル内への流体の供給の間、該箔(24)の方へ動きうる。抽出可能な製品、即ち焙煎され挽かれたコーヒーと該箔(24)の間のフィルタ層(26)は、コーヒー内の微粒子の幾らかを捕捉する。その結果、少なくとも全てではない微粒子が出口開口(25)に達するであろう。この実施例において、該第1部分(101)の外側境界(121)の100%は、該箔(24)および内部空間(23)によって形成された境界で周囲壁(14)に隣接して存在する。したがって、周囲壁(14)に沿って形成された好ましい流れは、周囲壁(14)に隣接する該箔(24)の第1部分(101)を被覆するフィルタ層(26)へ入りうることが信じられる。なぜなら、フィルタ層(26)を通る流れ抵抗が、モデル化によって好ましくは評価され、それが、コンパクト化された焙煎され挽かれたコーヒー製品を通る流れ抵抗よりも20倍小さいからである。好ましい流れは、内向きに半径方向に流れ続け、そして該箔(24)の表面領域の第2部分(102)に設けられた出口開口(25)を通してカプセル(2)を出うる。
本発明に従う別のカプセル(2)が、図15Aに示されている。該箔(24)に隣接する領域に、フィルタ層(26)は備えられている。該フィルタ層(26)は、ディスクの形状を有している。ディスク状フィルタ層(26)は、この実施例においては18mmに等しい直径Fを有している。該フィルタ層は、22g/mの密度、および200Paで517mm/秒の空気透過性、および0.1mmの厚さを有するろ紙から形成されている。
この実施例において、多層箔(24)は、直径D’(この実施態様においては、Fに等しく、それは18mmに等しい)を有する円の外側で該箔(24)上に分布された90の出口開口(25)を有している。
複数の出口開口(25)は、内部空間(23)内の抽出可能な製品と直接に向き合う。該フィルタ層(26)の第1表面Pは、多層箔(24)に対して、該フィルタ層(26に対立している少なくとも表面Sで当接し、そしてフィルタ層(26)が適切な場所に維持さるように焙煎され挽かれたコーヒーと多層箔(24)の間に押圧されうる。該フィルタ層(26)の第1表面Pの反対側である、該フィルタ層(26)の第2表面P’は、内部空間(23)内に容れられた抽出可能な製品に直接に向き合う。
フィルタ層(26)によって被覆されていない該箔(24)の表面は、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面積の近似的に61%を備えている。フィルタ層(26)によって被覆されておらず且つ出口開口(25)を備えるところの該箔(24)の表面積はまた、カプセル(2)の内部空間(23)の境界を形成するところの該箔(24)の総表面積の61%である。この実施例において、フィルタ層によって被覆されていないところの且つ出口開口を備えるところの該箔の表面積は、f*61%である。ここで、fは近似的に1である。
この実施例において、フィルタ層(26)は、周囲壁(14)までは延在しない。ディスク状フィルタ層(26)は1の島を形成する。
調製の間、フィルタ層(26)は。コーヒーの微粒子を捕捉する。微粒子は、該箔(24)内の出口開口(25)に到達する前に、フィルタ層(26)内に拡散するであろう。このようにして、流れ制限は依然として形成されたままであるが、少なくとも全てではない微粒子が出口開口(25)に到達する。さらに、フィルタ層(26)の存在は、フィルタ層を通る流れ抵抗が、コンパクト化された抽出可能な製品を通る流れ抵抗よりも小さいので、好ましい流れがフィルタ層(26)を通して形成されることを可能にする。
カプセル(2)の内部空間(23)は、5.8gの焙煎され挽かれたRistretoコーヒーを充填された。該コーヒーは684ml/250gの注入体積、X50で400μmの粒子密度を有している。微粒子の百分率、即ち100μmよりも小さな粒子、は13.8%である。
該カプセルが、上記の性質を有するコーヒーを充填されたとき、コーヒーの調製時間は、15〜36秒であった。クレマ層は2mmと5.35mmの間であった。DMAは、3.14%と3.49%の間であった。
フィルタ層(26)がリングを形成するとき、フィルタ層は周囲壁まで延在しないこともありうる。好ましくは、周囲壁に隣接し且つ該リングによって被覆されていないところの該箔の面積は、内部空間の境界を形成するところの該箔の総面積のx%であり、xはX1〜X2の範囲内、好ましくはX3〜X4の範囲内にある。さらに、リングの中央開口は、該箔での内部空間の最大直径の15%〜60%の範囲内にある最大直径を有しうる。
検討されたフィルタ層(26)の流れ抵抗は、抽出可能な製品の流れ抵抗よりもF倍小さいものでありえる。ここでFは、F1〜F2の範囲内、好ましくはF2〜F3の範囲内、より好ましくはF4〜F5の範囲内にある。
フィルタ層(26)の流れ抵抗は、9〜18バールの圧力下での流体で抽出されるとき、抽出可能な製品の流れ抵抗よりもG倍小さいものでありえる。ここで、Gは10〜30の範囲内、好ましくは15〜25の範囲内、より好ましくは18〜22の範囲内にある。
議論されたフィルタ層(26)の流れ抵抗は、例えばTによって特徴付けられうる。ここで、Schroder Pruftechniksからのヘルツベルク(Herzberg)デザインのろ紙試験装置を用いるとき、Tは、100mlの水が、33cmの出発の水柱で始めて、該フィルタ層のサンプルの10cmの面積を通して、該サンプルが置かれるところの平面に垂直な方向に流れる、秒での時間である。ここで、水温は20℃であり、Tは4〜150の範囲内、好ましくは4〜30、より好ましくは5〜20、例えばろ紙について4〜15の範囲内、例えば白不織布について60〜150、および例えば青不織布について45〜80にある。本発明に従うカプセルにおいて示されたようなフィルタ層は、複数の別々のフィルタ層によって具体化されうることは明らかであろう。別々のフィルタ層は、該箔に対して固定されえ、及び/又は該箔およびカプセルの内部空間内の抽出可能な製品によって適切な場所に保持されうる。該別々のフィルタ層の配置は、1のフィルタ層として考えられうる。
さらに、図面は図式的であると理解されよう。出口開口の描画は全く図式的である。出口開口の様々なサイズ、様々な分布パターン、例えば六角形パターン、および密度は、全てこの発明の範囲に属すると考えられる。
また、調製の特性、例えば調製時間、クレマ層、およびDMAは、カプセル(2)の内部空間(23)内に収容された抽出可能な製品、並びに得られた飲料の体積にまた依存することが注目される。
上述の明細書において、本発明は、本発明の実施態様の具体的な実施例について言及しつつ記載された。しかしながら、添付された請求項に記載されているように本発明の幅広い主旨と範囲から離れることなく、そこに様々な修正や変形が為されうることは明白であろう。
例えば、カプセルは、保存期間を改善するために使用前に気密ラッピング内に容れられることは可能である。
例えば、カプセル(2)は様々な寸法または様々な形状を有することは可能である。本実施例において、周囲第第1壁(14)は、実質的に円筒形である。本発明に従うカプセルはこの形状に限定されるものではないことが理解されよう。周囲第1壁(14)は、例えば、切頭円錐状、半球状、または多角形状、例えば六角形状、八角形状などでありうる。
しかし、別の修正、変形および代替はまた可能である。本明細書、図面および実施例は、従って、限定的な意味というよりはむしろ説明的と見なされるべきものである。
請求項において、括弧内に置かれたどのような参照符号も請求項を限定するものとして、解釈されるべきではない。用語「を備える」は、別の特徴または工程の存在、ひいてはある請求項に列挙されたそれらを排除しない。さらに、用語「1の」は「唯一の」に限定されるように解釈されてはならず、むしろ「少なくとも1つ」を意味するように使われ、且つ複数を排除しない。複数のある手段が、相互に異なる請求項において再掲されるという単なる事実は、これらの手段の組合せが有利に用いられえないということを示すものではない。
明瞭および簡潔な記載の目的のために、特徴は、同一または別の実施態様の部分としてここでは記載されているが、本発明の範囲は、記載された特徴の全て又は幾つかの組合せを有する実施態様を包含しうることが理解されよう。
1 システム
2 カプセル
4 装置
5 流体分配デバイス
6 収容器
12 底刺通手段
14 周囲壁
15 リム
16 底
18 第1端部
19、19’、19” 入口フィルタ(
20、20’、20”、20”’ 蓋
22 第2の、開いた端部
23 内部空間
24 可撓性の箔
25 出口開口
26 フィルタ層
30 蓋刺通手段

Claims (81)

  1. 抽出可能な製品、例えば焙煎され挽かれたコーヒーを用いて摂取に適する所定量の飲料を準備するためのカプセル(2)であって、
    実質的に剛性の周囲壁(14)、
    該周囲壁を第1端部(18)で閉じる底(16)、および
    該周囲壁を該底の反対側の第2の、開いた端部(22)で閉じる蓋(20、20’、20”、20”’)、
    を備え、ここで、該周囲壁、該底、および該蓋は、該抽出可能な製品を備える内部空間(23)を囲み、該蓋(20、20’、20”、20”’)は、可撓性の箔(24)を備え、前記箔は、準備された飲料を排出するための出口領域を規定する複数の出口開口(25)を有しており、該抽出可能な製品と該蓋(20、20’、20”、20”’)の間の該カプセル(2)の内側に、該箔内の該出口開口のいずれをも被覆しないところの実質的にシート状のフィルタ層(26)が備えられる、
    上記カプセル。
  2. 該実質的にシート状のフィルタ層(26)は、紙フィルタ物質の層、不織物質の層、または織られた物質の層を備える、請求項1に記載のカプセル。
  3. 該フィルタ層(26)は、該蓋(20、20’、20”、20”’)に沿って実質的に平行に、好ましくは該カプセル(2)の該第2の、開いた端部(22)の最大横断面の少なくとも全面にわたって、延在する、請求項1又は2に記載のカプセル。
  4. 該フィルタ層は、該箔(24)内に設けられた全ての開口(25)を被覆する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカプセル。
  5. 前記フィルタ層の中央領域において、1の開口が備えられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカプセル。
  6. 該フィルタ層(26)は、該蓋(20、20’、20”、20”’)と当接する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のカプセル。
  7. 該フィルタ層(26)の周囲縁のみが、該蓋(20、20’、20”、20”’)へ接続され、好ましくは前記蓋(20、20’、20”、20”’)の周囲縁に隣接して接続される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカプセル。
  8. 該フィルタ層(26)は、該フィルタ層(26)の全体表面に沿って、該蓋(20、20’、20”、20”’)へ接続される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカプセル。
  9. カプセル(2)は、外方向に延在するリム(15)を該第2端部(22)で備え、該蓋(20、20’、20”、20”’)は、該外方向に延在するリム(15)へ取り付けられる、請求項1〜8のいずれか1項に記載のカプセル。
  10. 該フィルタ層(26)の周囲縁は、該蓋(20、20’、20”、20”’)と該外方向に延在するリム(15)の間に囲まれる、請求項9に記載のカプセル。
  11. 該紙フィルタ物質の層は、約1〜250g/mの重さ、より好ましくは10〜100g/mの、好ましくは約15〜50g/mの重さを有する紙の層である、請求項2〜10のいずれか1項に記載のカプセル。
  12. 不織物質の該層(26)は、繊維の構造的網、または網を備える合成物質、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)繊維を備える、請求項2〜10のいずれか1項に記載のカプセル。
  13. 該フィルタ層(26)は、約200パスカルの圧力で測られて、最大で550mm/秒の、または最大で、550mm/秒を除く550〜2000mm/秒の範囲内の空気透過性を有する、請求項1〜12のいずれか1項に記載のカプセル。
  14. 該フィルタ層(26)は、該フィルタ層(26)を該箔(24)に対して封止するための封止特性を高めるために、プラスチック、例えばポリエチレン(PE)を備え、または被覆される、請求項11〜13のいずれか1項に記載のカプセル。
  15. 該カプセル本体は、約100〜1000μmの平均粒子径、好ましくは200〜750μmの平均粒子径、より好ましくは250〜500μmの平均粒子径を有する、約4〜11グラム、好ましくは5〜8グラム、より好ましくは5.3〜6グラムの焙煎され挽かれたコーヒーを充填される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のカプセル。
  16. 該蓋の該箔は、閉じられたカプセルの蓋を刺し貫くことを意図された蓋刺通手段を備えるところの装置内で用いられるとき、無傷のままであるよう構成される、請求項1〜15のいずれか1項に記載のカプセル。
  17. 該箔(24)は、第1物質層(27)および第2物質層(28)を備える多層箔であり、該第2層の引裂き強度は、該第1層の引裂き強度よりも高く、そして該第1層は該第2層よりも高い剛性を有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載のカプセル。
  18. 該第1物質層(27)は、ポリエチレンテレフタレート(PET-P)の層であり、かつ該第2物質層(28)は、共重合ポリプロピレン(CPP)の層である、請求項17に記載のカプセル。
  19. PET-Pの該層(27)は、約15μmの厚さを有し、かつCPPの該層(28)は、約30μmの厚さを有する、請求項18に記載のカプセル。
  20. 該箔(24)の該出口領域は、50〜250の開口(25)、好ましくは70〜190の、より好ましくは100〜160の開口を備え、平均開口直径は0.1mm〜0.5mmである、請求項1〜19のいずれか1項に記載のカプセル。
  21. 該出口開口(25)の総表面によって形成された該箔(24)の開表面は0.4〜49.1mmである、請求項1〜20のいずれか1項に記載のカプセル。
  22. 該底(16)は、入口フィルタ(19、19’、19”)を備え、例えば実質的に剛性の底(16)が、該流体をそれらを通して該抽出可能な製品へ供給するために、複数の入口開口(17)を有し、または例えば多孔性シート、例えば、紙又は類似の不織物質のシート、又は孔をあけたシート、例えば複数の入口開口を備えるポリマー薄膜を備えている、請求項1〜21のいずれか1項に記載のカプセル。
  23. 該カプセルの該内部空間は、10〜20ml、好ましくは11〜18ml、より好ましくは約12mlを除く10〜13ml、またはより好ましくは約12mlである該カプセルの容積を有している、請求項1〜22のいずれか1項に記載のカプセル。
  24. 該出口開口は、該抽出可能な製品に直接向き合っている、請求項1〜23のいずれか1項に記載のカプセル。
  25. 該フィルタ層によって被覆されていないところの該箔の該表面は、該カプセルの該内部空間の境界を形成するところの該箔の総表面積のp%であり、ここで、pは29〜99.5の範囲内、好ましくは44〜99.5の範囲内、より好ましくは54〜99.5の範囲内にある、請求項1〜24のいずれか1項に記載のカプセル。
  26. 該フィルタ層によって被覆されておらず且つ該出口開口を備えられるところの該箔の該表面積は、f*p%であり、fは0.5〜1の範囲内である、請求項25に記載のカプセル。
  27. 該フィルタ層は、該周囲壁へ延在している、より特別にはここで、該フィルタ層の該全外側境界は、該周囲壁へ延在している、請求項1〜26のいずれか1項に記載のカプセル。
  28. 該フィルタ層によって被覆されているところの該箔の該表面領域の第1部分は、該周囲壁に少なくとも実質的に完全に隣接して置かれている、請求項1〜27のいずれか1項に記載のカプセル。
  29. 該箔の該第1部分の外側境界のc%は、該周囲壁へ隣接して置かれている、ここで、cは50を超え、好ましくは85を超え、より好ましくは95を超え、そしてcは最も好ましくは100である、請求項28に記載のカプセル。
  30. 該フィルタ層は、該箔に隣接している該周囲壁の各々の位置へ延在している、請求項1〜27および29のいずれか1項に記載のカプセル。
  31. 該フィルタ層は、該周囲壁までは延在していない、請求項1〜26のいずれか1項に記載のカプセル。
  32. 該フィルタ層は、1つの開口を備えている、請求項1〜31のいずれか1項に記載のカプセル。
  33. 該開口は、最大の表面積を有する出口開口の表面積を超えるところの表面積を備えている、請求項32に記載のカプセル。
  34. 該フィルタ層は、複数の開口を備えている、請求項1〜31のいずれか1項に記載のカプセル。
  35. 各開口は、最大表面積を有する出口開口の表面積を超えるところの表面積を有している、請求項34に記載のカプセル。
  36. 該複数の出口開口が分布されている該箔の該表面領域の第2部分は、該周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離を置かれている、請求項1〜35のいずれか1項に記載のカプセル。
  37. 該フィルタ層によって被覆されていないところの該箔の該表面領域の第3部分は、該周囲壁から少なくとも実質的に完全に或る距離を置かれている、請求項1〜36のいずれか1項に記載のカプセル。
  38. 該箔の該表面領域の該第3部分の外側周囲境界のa’%は、該周囲壁から或る距離を置かれている、ここで、aは50を超え、好ましくは85を超え、より好ましくは95を超え、そしてaは最も好ましくは100であり、そして或る距離は、該箔に隣接する該内部空間の直径の5〜30%として規定されている、請求項37に記載のカプセル。
  39. 該フィルタ層は、リング形状を有している、請求項38に記載のカプセル。
  40. 該リングの中央開口は、該箔での該内部空間の最大直径の25%〜75%の範囲内にある最大直径を有している、請求項27及び39または30及び39に記載のカプセル。
  41. 該周囲壁に隣接し且つ該リングによって被覆されていないところの該箔の該面積は、該内部空間の境界を形成するところの該箔の総面積のx%である、ここで、xは10〜50の範囲内に、好ましくは15〜40の範囲内にある、請求項31及び39に記載のカプセル。
  42. 該リングの中央開口は、該箔での該内部空間の最大直径の15%〜60%の範囲内に入っている最大直径を有している、請求項41に記載のカプセル。
  43. 該フィルタ層の外側周囲境界は、該周囲壁に隣接して置かれ、そして好ましくは該中央領域は、Smmの断面を有する、ここでSは12〜26の範囲内に、好ましくは14〜25の範囲内に、そしてより好ましくは16〜24の範囲内にある、そしてここで、好ましくは該内部空間の境界を形成するところの該フィルタ層の該部分の該外径は、約28〜30mmの断面を有する、及び/又は、好ましくは該箔に近い該内部空間の該直径は、約28〜30mmである、請求項39に記載のカプセル。
  44. 該フィルタ層は、ストリップの形状を有している、請求項1〜38のいずれか1項に記載のカプセル。
  45. 該ストリップの形状を有する該フィルタ層は、該周囲壁に隣接して存在する2つの対向する端部を備え、かつ2つの対向する側部の各々は該周囲壁から或る距離に置かれている、請求項44に記載のカプセル。
  46. 該フィルタ層は、ディスク形状を有している、請求項1〜38のいずれか1項に記載のカプセル。
  47. 該フィルタ層は、図12A/Bに示されたようにDEブランドの形状を有している、請求項1〜38のいずれか1項に記載のカプセル。
  48. 該フィルタの中心は、該内部空間の境界を形成しているところの該箔のその部分の中心に少なくとも実質的に対応している、請求項47に記載のカプセル。
  49. フィルタ層は、該カプセルの内部空間の容積のc%を占めている、ここで、cは0.1〜8の範囲内、好ましくは0.1〜6.5の範囲内、より好ましくは0.1〜3の範囲内にある、請求項1〜48のいずれか1項に記載のカプセル。
  50. 該フィルタ層の流れ抵抗は、該抽出可能な製品の流れ抵抗よりも大きい、請求項1〜49のいずれか1項に記載のカプセル。
  51. 該フィルタ層の流れ抵抗は、9〜18バールの圧力下で流体を用いて抽出されるとき、該抽出可能な製品の流れ抵抗よりも小さい、請求項1〜50のいずれか1項に記載のカプセル。
  52. 該フィルタ層の流れ抵抗は、Tによって特徴付けられる、ここで、ヘルツベルク(Herzberg)デザインのろ紙試験装置を用いるとき、Tは、100mlの水が33cmの出発水柱で始めて、フィルタ層のサンプルの10cmの面積を通して、該サンプルが置かれるところの平面に垂直な方向に流れる、秒での時間である、ここで、水温は20℃であり、Tは4〜150の範囲内、好ましくは4〜30、より好ましくは5〜20、例えばろ紙について4〜15の範囲内、例えば白不織布について60〜150、および例えば青不織布について45〜80の範囲にある、請求項1〜51のいずれか1項に記載のカプセル。
  53. 該抽出可能な製品の密度は、Dg/cmである、ここで、Dは、0.278〜0.5の範囲内、好ましくは0.313〜0.455の範囲内、より好ましくは0.379〜0.416の範囲内にある、請求項1〜52のいずれか1項に記載のカプセル。
  54. 該抽出可能な製品は、挽かれたコーヒーであり、そして該抽出可能な製品の平均粒子サイズは、Eミクロンメートルである、ここで、Eは、100〜1000の範囲内、好ましくは200〜750の範囲内、より好ましくは250〜500の範囲内にある、請求項1〜53のいずれか1項に記載のカプセル。
  55. 該抽出可能な製品の該粒子は、体積でL%の微粒子を備えている、ここでLは、7〜60の範囲内、好ましくは8〜30の範囲内、より好ましくは10〜20の範囲内にある、請求項1〜54のいずれか1項に記載のカプセル。
  56. 該箔(24)の該出口領域は、50〜250の開口(25)、好ましくは70〜190の、より好ましくは100〜160の開口を備えている、請求項1〜55のいずれか1項に記載のカプセル。
  57. 該出口開口の平均開面積は、出口開口当たりzmmである、ここで、zは、0.008〜0.2の範囲内、好ましくは0.03〜0.13の範囲内、より好ましくは0.05〜0.1の範囲内にある、請求項1〜56のいずれか1項に記載のカプセル。
  58. 該出口開口の平均直径は、出口開口当たりdμmである、ここで、dは、100〜500の範囲内、好ましくは200〜400の範囲内、より好ましくは250〜350の範囲内にある、請求項1〜57のいずれか1項に記載のカプセル。
  59. 該フィルタ層は、Tmmの厚さを有している、ここで、Tは、0.01を除く0.05〜0.01、または0.01〜1または1を除く1〜10、好ましくは0.05〜0.5、より好ましくは0.05〜0.2の範囲内にある、請求項1〜58のいずれか1項に記載のカプセル。
  60. 該フィルタ層は、副フィルタ層のスタックから成り、各副フィルタ層はシート状である、請求項59に記載のカプセル。
  61. 該スタックは2〜6の副フィルタ層を備えている、請求項60に記載のカプセル。
  62. 該抽出可能な製品は、Hグラムの挽かれたコーヒーを含み又はHグラムの挽かれたコーヒーから成る、ここで、Hは、4〜11の範囲内、好ましくは5〜8の範囲内、より好ましくは5.3〜6の範囲内にある、請求項1〜61のいずれか1項に記載のカプセル。
  63. 該底は、該カプセルの入口開口を形成する複数のスリットを備えている、請求項1〜62の何れか1項に記載のカプセル。
  64. 抽出可能な製品を用いて摂取に適した所定量の飲料を準備するためのシステムであって、
    請求項1〜63のいずれか1項に記載の交換可能なカプセル(2)、
    該交換可能なカプセルを保持するための収容器(6)、およびある量の流体、例えば水を、加圧下で交換可能なカプセルへ供給するための流体分配デバイス(5)を備える装置(4)
    を備え、
    該流体分配デバイス(5)は、該飲料を形成するために該流体を該抽出可能な製品へ該底(16)を通して供給するように配置され、
    該収容器(6)は、支持表面(10)を備え、そして、該カプセル(2)は、該カプセル(2)から該蓋(20、20’、20”、20”’)および該支持表面(10)を通して準備された飲料を排出するために該支持表面(10)に少なくとも部分的に当接するように配置され、
    該蓋(20、20’、20”、20”’)は、準備された飲料の排出のための出口領域を画定する複数の出口開口(25)を有する可撓性の箔(24)を備え、該抽出可能な製品と該蓋(20、20’、20”、20”’)の間の該カプセル(2)内部に、該箔内の該出口開口の何れをも被覆しない実質的にシート状のフィルタ層(26)が、備えられ、
    該システムは、使用中、準備された飲料をカプセル(2)から排出させるため、及び該飲料を容器、例えばカップへ供給するために、該蓋(20、20’、20”、20”’)と流体連絡している出口(32)を備える、
    上記システム。
  65. 該流体は、4〜20バール、好ましくは9〜18バールの圧力下で供給される、請求項64に記載のシステム。
  66. 該抽出可能な製品は、挽かれたコーヒーを含み又は挽かれたコーヒーから成り、焙煎され挽かれたコーヒーの注入体積は、U cc/250gである、ここで、Uは、500〜900の範囲内、好ましくは575〜700の範囲内、より好ましくは600〜660の範囲内にある、請求項64または65に記載のシステム。
  67. Vmlの該流体が該カプセルへ供給される、ここで、Vは、20〜200の範囲内、好ましくは25〜140の範囲内、より好ましくは25〜110の範囲内にある、請求項64〜66のいずれか1項に記載のシステム。
  68. 6cmの内径を持つ円筒状内部空間を有するカップに準備された該飲料は、高さRmmのクレマ層を備えている、ここで、Rは、2〜16の範囲内、好ましくは4〜12の範囲内、より好ましくは5〜8.5の範囲内にある、請求項64〜67のいずれか1項に記載のシステム。
  69. 準備された該飲料、例えばエスプレッソは、百分率(%)で表されたKグラム/100グラムのDMAを備えている、ここで、Kは、2〜7の範囲内、好ましくは2.5〜5の範囲内、より好ましくは2.8〜4.5の範囲内にある、または、
    準備された該飲料、例えばルンゴ(lungo)は、百分率(%)で表されたKグラム/100グラムのDMAを備えている、ここで、Kは、0.5〜3の範囲内、好ましくは0.8〜2の範囲内、より好ましくは1〜1.6の範囲内にある、請求項64〜68のいずれか1項に記載のシステム。
  70. 該飲料、例えばルンゴ(lungo)は、J秒で準備される、ここで、Jは、30〜70の範囲内、好ましくは38〜55の範囲内、より好ましくは42〜48の範囲内にある、且つ、準備された該飲料の量は、Lmlである、ここで、Lは、100〜120の範囲内、好ましくは105〜115の範囲内、より好ましくは108〜112の範囲内にある、請求項64〜69のいずれか1項に記載のシステム。
  71. 該飲料、例えばエスプレッソは、J秒で準備される、ここで、Jは、10〜45の範囲内、好ましくは15〜35の範囲内、より好ましくは18〜32の範囲内にある、且つ、準備された該飲料の量は、Lmlである、ここで、Lは、35〜45の範囲内、好ましくは38〜42の範囲内、より好ましくは39〜40の範囲内にある、請求項64〜69のいずれか1項に記載のシステム。
  72. 5〜19バールの圧力下の流体で抽出されるとき、該フィルタ層の流れ抵抗は、該抽出可能な製品の流れ抵抗よりも小さい、請求項64〜71のいずれか1項に記載のシステム。
  73. 抽出可能な製品を用いて摂取に適する所定量の飲料を準備するための方法であって、請求項64〜72のいずれか1項に記載のシステム(1)及び/又は、請求項1〜63のいずれか1項に記載の交換可能なカプセル(2)を用いる、
    上記方法。
  74. 該流体は、4〜20バール、好ましくは9〜18バールの圧力下で供給される、請求項73に記載の方法。
  75. 該抽出可能な製品は、挽かれたコーヒーを含み、または挽かれたコーヒーから成り、焙煎され挽かれたコーヒーの注入体積は、U cc/250gである、ここで、Uは、500〜900の範囲内、好ましくは575〜700の範囲内、より好ましくは600〜660の範囲内にある、請求項73または74に記載の方法。
  76. Vmlの該流体が該カプセルへ供給される、ここで、Vは、20〜200の範囲内、好ましくは25〜140の範囲内、より好ましくは25〜110の範囲内にある、請求項73〜75のいずれか1項に記載の方法。
  77. 6cmの内径を持つ円筒状内部空間を有するカップに準備された該飲料は、高さRmmのクレマ層を備えている、ここで、Rは、2〜16の範囲内、好ましくは4〜12の範囲内、より好ましくは5〜8.5の範囲内にある、請求項73〜76のいずれか1項に記載の方法。
  78. 準備された該飲料、例えばエスプレッソは、百分率(%)で表されたKグラム/100グラムのDMAを備えている、ここで、Kは、2〜7の範囲内、好ましくは2.5〜5の範囲内、より好ましくは2.8〜4.5の範囲内にある、または、
    準備された該飲料、例えばルンゴ(lungo)は、百分率(%)で表されたKグラム/100グラムのDMAを備えている、ここで、Kは、0.5〜3の範囲内、好ましくは0.8〜2の範囲内、より好ましくは1〜1.6の範囲内にある、請求項73〜77のいずれか1項に記載の方法。
  79. 該飲料、例えばルンゴ(lungo)は、J秒で準備される、ここで、Jは、30〜70の範囲内、好ましくは38〜55の範囲内、より好ましくは42〜48の範囲内にある、且つ、準備された該飲料の量は、Lmlである、ここで、Lは、100〜120の範囲内、好ましくは105〜115の範囲内、より好ましくは108〜112の範囲内にある、請求項73〜78のいずれか1項に記載の方法。
  80. 該飲料、例えばエスプレッソは、J秒で準備される、ここで、Jは、10〜45の範囲内、好ましくは15〜35の範囲内、より好ましくは18〜32の範囲内にある、且つ、準備された該飲料の量は、Lmlである、ここで、Lは、35〜45の範囲内、好ましくは38〜42の範囲内、より好ましくは39〜40の範囲内にある、請求項73〜78のいずれか1項に記載の方法。
  81. 該フィルタ層の流れ抵抗Gは、9〜18バールの圧力下の流体で抽出されるとき、該抽出可能な製品の流れ抵抗よりも小さい、請求項73〜80のいずれか1項に記載の方法。

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