JP2014071408A - パターン形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より微細なパターンを簡便かつ効率的に形成可能であり、半導体の製造プロセスに適用することのできる実用性の高いパターン形成方法を提供する。
【解決手段】 被加工基板上にポジ型化学増幅型フォトレジスト膜を形成し露光し有機溶剤を用いて現像してネガ現像パターンを得る工程、熱もしくは酸又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及び溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物を被加工基板上に塗布してケイ素含有膜を形成する工程、加熱によりもしくは酸を触媒として又はその両方によりネガ現像パターンの表面近傍のケイ素含有膜を溶剤不溶化させる工程、不溶化していないケイ素含有膜を除去して不溶化した部分をケイ素含有膜パターンとして得る工程、ケイ素含有膜パターンの上部をエッチングしてネガ現像パターンを露出させる工程、ネガ現像パターンを除去する工程、ケイ素含有膜パターンを被加工基板に転写する工程を含むパターン形成方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、側壁スペーサー法によるパターン形成方法に関するものである。
レジストパターン形成の際に使用する露光光として、1980年代には水銀灯のg線(436nm)もしくはi線(365nm)を光源とする光露光が広く用いられた。更なる微細化のための手段として、露光波長を短波長化する方法が有効とされ、1990年代の64Mビット(加工寸法が0.25μm以下)DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)以降の量産プロセスには、露光光源としてi線(365nm)に代わって短波長のKrFエキシマレーザー(248nm)が利用された。
しかし、更に微細な加工技術(加工寸法が0.2μm以下)を必要とする集積度256M及び1G以上のDRAMの製造には、より短波長の光源が必要とされ、10年ほど前からArFエキシマレーザー(193nm)を用いたフォトリソグラフィーが本格的に検討されてきた。当初ArFリソグラフィーは180nmノードのデバイス作製から適用されるはずであったが、KrFエキシマリソグラフィーは130nmノードデバイス量産まで延命され、ArFリソグラフィーの本格適用は90nmノードからである。更に、NAを0.9にまで高めたレンズと組み合わせて65nmノードデバイスの量産が行われている。次の45nmノードデバイスには露光波長の短波長化が推し進められ、波長157nmのF2リソグラフィーが候補に挙がった。しかしながら、投影レンズに高価なCaF2単結晶を大量に用いることによるスキャナーのコストアップ、ソフトペリクルの耐久性が極めて低いためのハードペリクル導入に伴う光学系の変更、レジスト膜のエッチング耐性低下等の種々問題により、F2リソグラフィーの開発が中止され、ArF液浸リソグラフィーが導入された。
ArF液浸リソグラフィーにおいては、投影レンズとウエハーの間に屈折率1.44の水がパーシャルフィル方式によって挿入され、これによって高速スキャンが可能となり、NA1.3級のレンズによって45nmノードデバイスの量産が行われている。
32nmノードのリソグラフィー技術としては、波長13.5nmの真空紫外光(EUV)リソグラフィーが候補に挙げられている。EUVリソグラフィーの問題点としてはレーザーの高出力化、レジスト膜の高感度化、高解像度化、低ラインエッジラフネス(LER)化、無欠陥MoSi積層マスク、反射ミラーの低収差化等が挙げられ、克服すべき問題が山積している。32nmノードのもう一つの候補の高屈折率液浸リソグラフィーは、高屈折率レンズ候補であるLUAGの透過率が低いことと、液体の屈折率が目標の1.8に届かなかったことによって開発が中止された。このように、汎用技術として用いられている光露光では、光源の波長に由来する本質的な解像度の限界に近づきつつある。
そこで、近年注目を浴びている微細化技術の一つとして、1回目の露光と現像でパターンを形成し、2回目の露光で1回目のパターンの丁度間にパターンを形成するダブルパターニングプロセスがある(非特許文献1)。ダブルパターニングの方法としては多くのプロセスが提案されている。例えば、1回目の露光と現像でラインとスペースが1:3の間隔のフォトレジストパターンを形成し、ドライエッチングで下層のハードマスクを加工し、その上にハードマスクをもう1層敷いて、1回目の露光のスペース部分にフォトレジスト膜の露光と現像でラインパターンを形成して、ハードマスクをドライエッチングで加工して、初めのパターンのピッチの半分のラインアンドスペースパターンを形成する方法がある。また、1回目の露光と現像でスペースとラインが1:3の間隔のフォトレジストパターンを形成し、ドライエッチングで下層のハードマスクを加工し、その上にフォトレジスト膜を塗布して、ハードマスクが残っている部分に2回目のスペースパターンを露光し、ハードマスクをドライエッチングで加工する方法も存在する。いずれの方法もドライエッチングでハードマスクを加工する工程を2回行っている。
前者の方法ではハードマスクを2回敷く必要があり、後者の方法ではハードマスクは1層で済むが、ラインパターンに比べて解像が困難なトレンチパターンを形成する必要がある。また、後者の方法ではトレンチパターンの形成にネガ型レジスト材料を使う方法がある。この方法ではポジ現像パターンでラインを形成するのと同じ高コントラストの光を用いることができるが、ポジ型レジスト材料に比べてネガ型レジスト材料の方が溶解コントラストが低いために、ポジ型レジスト材料でラインを形成する場合とネガ型レジスト材料で同じ寸法のトレンチパターンを形成する場合とを比較すると、ネガ型レジスト材料を使った方が解像性が低い。後者の方法で、ポジ型レジスト材料を用いて広いトレンチパターンを形成してから、基板を加熱してトレンチパターンをシュリンクさせるサーマルフロー法や、現像後のトレンチパターンの上に水溶性膜をコートしてから加熱してレジスト膜表面を架橋させることによってトレンチをシュリンクさせるRELACS法を適用させることも考えられるが、プロキシミティーバイアスが劣化するという欠点やプロセスが更に煩雑化し、スループットが低下する欠点が生じる。
前者の方法及び後者の方法においても、基板加工のエッチングは2回必要なため、スループットの低下と2回のエッチングによるパターンの変形や位置ずれが生じる問題がある。
エッチングを1回で済ませるために、1回目の露光でネガ型レジスト材料を用い、2回目の露光でポジ型レジスト材料を用いる方法がある。1回目の露光でポジ型レジスト材料を用い、2回目の露光でポジ型レジスト材料が溶解しない炭素4以上の高級アルコールに溶解させたネガ型レジスト材料を用いる方法もある。これらの場合、解像性が低いネガ型レジスト材料を使うため解像性の劣化が生じる。
その他の方法として、1回目の露光と現像で形成されたパターンを、反応性の金属化合物で処理し、パターンを不溶化した後、新たに1回目のパターンとパターンの間に2回目のパターンを露光、現像で形成する方法が提案されている(特許文献1)。
このようなダブルパターニングにおいて最もクリティカルな問題となるのは、1回目のパターンと2回目のパターンの合わせ精度である。位置ずれの大きさがラインの寸法のバラツキとなるために、例えば32nmのラインを10%の精度で形成しようとすると3.2nm以内の合わせ精度が必要となる。現状のスキャナーの合わせ精度が8nm程度であるので、大幅な精度の向上が必要である。
スキャナーの合わせ精度の問題や、1つのパターンを2つに分割することが困難であるため、1回の露光でピッチを半分にする方法が検討されている。例えば、ラインパターン両側の側壁に膜を付けてこれによってピッチを半分にする方法が提案されている(非特許文献2)。この側壁スペーサー法としては、レジスト下層のハードマスクとその側壁に付けた膜と膜の間のスペースに埋めこんだ膜とをエッチングパターンとして用いるスペーサースペース法と、レジスト下層のハードマスク側壁に付けた膜をエッチングパターンとして用いるスペーサーライン法が提案されている(非特許文献3)。
さらに、コアとなるパターンにCVD法により、SiO、α−Si、α−Cなどで側壁を形成した後、ドライエッチングでコアパターンを除去することで側壁をパターンとし、パターンピッチを半分にする側壁スペーサー法が提案されている。しかしながら、側壁を形成する際の加熱の温度が150℃以上必要であり、露光で形成されたレジストパターンをコアにした場合、この温度では、パターンが崩れてしまいスペーサーのコアとしては強度が不十分であった。そのため、このレジストパターンをドライエッチングでコア材となるSiOやα−Cにパターンを転写し、これに側壁を形成するという複雑な工程を行っていた。
上記のように、近年のパターンルールの微細化に伴い、より微細なパターンを簡便で効率的に形成することができるパターン形成方法が求められている。
特開2008−33174号公報
Proc. SPIE Vol. 5754 p1508(2005) J. Vac. Sci. Technol. B 17(6)、 Nov/Dec 1999 第4回液浸シンポジウム(2007年) 講演番号;PR−01、題名;Implementation of immersion lithography to NAND/CMOS lithography to NAND/CMOS device manufacturing
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、より微細なパターンを簡便かつ効率的に形成可能であり、半導体の製造プロセスに適用することのできる、実用性の高いパターン形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、
(1)被加工基板上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜を露光し、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターンを得る工程、
(2)熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及び前記ネガ現像パターンを溶解しない溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物を前記ネガ現像パターンを有する被加工基板上に塗布して、ケイ素含有膜を形成する工程、
(3)加熱により、もしくは前記ネガ現像パターンに含まれる酸を触媒として、又はその両方により前記ネガ現像パターンの表面近傍の前記ケイ素含有膜を溶剤不溶化させる工程、
(4)不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターンとして得る工程、
(5)該ケイ素含有膜パターンの上部をドライエッチング又は湿式エッチングして、前記ネガ現像パターンの上部を露出させる工程、
(6)ドライエッチング又は湿式エッチングで前記ネガ現像パターンを除去する工程、
(7)前記上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとして、前記被加工基板にパターンを転写する工程、
を含むパターン形成方法を提供する。
ポジ型化学増幅型フォトレジスト膜から得たネガ現像パターン中には、露光時に発生した酸発生剤由来の酸が大量に存在する。その作用によりケイ素含有膜中に含まれるケイ素含有化合物がネガ現像パターンの表面近傍において反応し、溶剤不溶化したケイ素含有膜を形成することができる。続いて、不溶化していない余分なケイ素含有膜を有機溶剤により除去することにより、ネガ現像パターンの表面近傍に不溶化した塗布膜のみを残し、側壁とすることができる。更に、この不溶化したケイ素含有膜とネガ現像パターンは、エッチング選択性が異なるため、ドライエッチング又は湿式エッチングにより、ケイ素含有膜パターンにダメージを与えることなくネガ現像パターンを除去することができる。得られたケイ素含有パターンをエッチングマスクとすることで、パターンピッチを半分にしたパターンを基板に転写することができる。
従って、本発明は、より微細なパターンを簡便かつ効率的に形成可能であり、半導体の製造プロセスに適用することのできる、実用性の高いパターン形成方法を提供することができる。
また、本発明は、
(1)被加工基板上に有機下層膜を形成し、該有機下層膜上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜を露光し、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターンを得る工程、
(2)熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及び前記ネガ現像パターンを溶解しない溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物を前記ネガ現像パターンを有する被加工基板上に塗布して、ケイ素含有膜を形成する工程、
(3)加熱により、もしくは前記ネガ現像パターンに含まれる酸を触媒として、又はその両方により前記ネガ現像パターンの表面近傍の前記ケイ素含有膜を溶剤不溶化させる工程、
(4)不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターンとして得る工程、
(5)該ケイ素含有膜パターンの上部をドライエッチング又は湿式エッチングして、前記ネガ現像パターンの上部を露出させる工程、
(6)ドライエッチング又は湿式エッチングで前記ネガ現像パターンを除去する工程、
(7)前記上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとして、前記有機下層膜にパターンを転写する工程、
(8)前記有機下層膜のパターンを前記被加工基板に転写する工程、
を含むパターン形成方法を提供する。
このように、本発明のパターン形成方法は、被加工基板上に有機下層膜を形成する場合にも適用することができる。
また、前記ケイ素含有化合物として、熱もしくは酸、又はその両方により、フェノール性水酸基もしくはナフトール性水酸基、又はその両方を発生可能な置換基を有するケイ素含有化合物、あるいはエポキシ骨格もしくはオキセタン骨格、又はその両方を有するケイ素含有化合物を用いることが好ましい。
このようなケイ素含有化合物を用いることで、露光時にネガ現像パターン中に発生した酸発生剤由来の酸とケイ素含有化合物との反応性が向上し、ネガ現像パターンの表面近傍におけるケイ素含有膜の溶剤不溶化を容易に行うことができる。
また、ケイ素含有膜形成用組成物として、架橋剤を含むものを用いることが好ましい。
このように、ケイ素含有膜形成用組成物に架橋剤を含ませることにより、ネガ現像パターン中に発生した酸発生剤由来の酸により架橋反応を起こして、ケイ素含有膜を溶剤に対してより不溶化にすることができる。
また、ケイ素含有膜形成用組成物として、熱酸発生剤を含むものを用いることが好ましい。
このように、ケイ素含有膜形成用組成物に熱酸発生剤を含ませることにより、上記架橋反応を更に促進させることができる。
また、有機下層膜を、回転塗布法によって塗布することにより形成することが好ましい。
このように、有機下層膜の塗布を回転塗布法によって行うことで、膜厚が均一な有機下層膜を簡単に形成することができる。
本発明によれば、ケイ素含有膜形成用組成物としてネガ現像パターンを溶解することのない有機溶剤を選ぶことが可能であるため、ケイ素含有膜形成用組成物を塗布する際にネガ現像パターンにダメージを与えることなく、ネガ現像パターンの間隙にケイ素含有膜を埋め込むことができる。更に、不溶化したケイ素含有膜とネガ現像パターンは、エッチング選択性が異なるため、ドライエッチング又は湿式エッチングの条件を選択することにより、ケイ素含有膜パターンにダメージを与えることなくネガ現像パターンを除去することが可能である。
従って、本発明は、より微細なパターンを簡便かつ効率的に形成可能であり、半導体の製造プロセスに適用することのできる、実用性の高いパターン形成方法を提供できる。
本発明に係るパターン形成方法の一例の説明図である。 本発明に係るパターン形成方法の別の一例の説明図である。
以下、本発明についてより具体的に説明する。
前述のように、近年のパターンルールの微細化に伴い、より微細なパターンを簡便かつ効率的に形成可能であり、半導体の製造プロセスに適用することのできる、実用性の高いパターン形成方法が必要視されていた。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、少なくとも、
(1)被加工基板上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜を露光し、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターンを得る工程、(2)熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及び前記ネガ現像パターンを溶解しない溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物を前記ネガ現像パターンを有する被加工基板上に塗布して、ケイ素含有膜を形成する工程、(3)加熱により、もしくは前記ネガ現像パターンに含まれる酸を触媒として、又はその両方により前記ネガ現像パターンの表面近傍の前記ケイ素含有膜を溶剤不溶化させる工程、(4)不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターンとして得る工程、(5)該ケイ素含有膜パターンの上部をドライエッチング又は湿式エッチングして、前記ネガ現像パターンの上部を露出させる工程、(6)ドライエッチング又は湿式エッチングで前記ネガ現像パターンを除去する工程、(7)前記上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとして、前記被加工基板にパターンを転写する工程を含むパターン形成方法であれば、簡便かつ効率的に基板に微細なパターンを形成することができることを見出した。
本発明の一態様を、図を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は本発明に係るパターン形成方法の一例を示す説明図である。
まず、上記(1)工程では、被加工基板1上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜2を形成し(図1(a)、(b))、フォトレジスト膜2を露光し(図1(c))、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターン2’を得る(図1(d))。次に、上記(2)工程では、熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及びネガ現像パターンを溶解しない溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物をネガ現像パターン2’を有する被加工基板1上に塗布して、ケイ素含有膜3を形成する(図1(e))。そして、上記(3)工程では、加熱により、もしくはネガ現像パターン2’に含まれる酸を触媒として、又はその両方によりネガ現像パターン2’の表面近傍のケイ素含有膜3を溶剤不溶化させて、不溶化したケイ素含有膜3’を得る(図1(f))。次に、上記(4)工程では、不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターン3”として得る(図1(g))。そして、上記(5)工程では、ケイ素含有膜パターン3”の上部をドライエッチング又は湿式エッチングして側壁とし、ネガ現像パターン2’の上部を露出させる(図1(h))。さらに、上記(6)工程では、ドライエッチング又は湿式エッチングでネガ現像パターン2’を除去する(図1(i))。そして、上記(7)工程では、上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターン3”をエッチングマスクとして、被加工基板1にパターンを転写することができる(図1(j))。
さらに、本発明者らは、
(1)被加工基板上に有機下層膜を形成し、該有機下層膜上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜を露光し、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターンを得る工程、(2)熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及び前記ネガ現像パターンを溶解しない溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物を前記ネガ現像パターンを有する被加工基板上に塗布して、ケイ素含有膜を形成する工程、(3)加熱により、もしくは前記ネガ現像パターンに含まれる酸を触媒として、又はその両方により前記ネガ現像パターンの表面近傍の前記ケイ素含有膜を溶剤不溶化させる工程、(4)不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターンとして得る工程、(5)該ケイ素含有膜パターンの上部をドライエッチング又は湿式エッチングして、前記ネガ現像パターンの上部を露出させる工程、(6)ドライエッチング又は湿式エッチングで前記ネガ現像パターンを除去する工程、(7)前記上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとして、前記有機下層膜にパターンを転写する工程、(8)前記有機下層膜のパターンを前記被加工基板に転写する工程を含むパターン形成方法であれば、簡便かつ効率的であり、より実用性の高いパターン形成方法を提供することができることを見出した。
図2は本発明に係るパターン形成方法の別の一例の説明図である。
まず、上記(1)工程では、被加工基板1上に有機下層膜4を形成し(図2(a’)、(b’))、有機下層膜4上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜2を形成し(図2(c’))、フォトレジスト膜2を露光し(図2(d’))、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターン2’を得る(図2(e’))。次に、上記(2)工程では、熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及びネガ現像パターンを溶解しない溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物をネガ現像パターン2’を有する被加工基板1上に塗布して、ケイ素含有膜3を形成する(図2(f’))。そして、上記(3)工程では、加熱により、もしくはネガ現像パターン2’に含まれる酸を触媒として、又はその両方によりネガ現像パターン2’の表面近傍のケイ素含有膜3を溶剤不溶化させて、不溶化したケイ素含有膜3’を得る(図2(g’))。次に、上記(4)工程では、不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターン3”として得る(図2(h’))。次に、上記(5)工程では、ケイ素含有膜パターン3”の上部をドライエッチング又は湿式エッチングして側壁とし、ネガ現像パターン2’の上部を露出させる(図2(i’))。そして、上記(6)工程では、ドライエッチング又は湿式エッチングでネガ現像パターン2’を除去する(図2(j’))。さらに、上記(7)工程では、上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターン3”をエッチングマスクとして、有機下層膜4にパターンを転写する(図2(k’))。そして、上記(8)工程では、有機下層膜4のパターンをエッチングマスクとして、被加工基板1に転写することができる(図2(l’))。
以下、各工程を順に詳述する。
(1)工程において、被加工基板1上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜2を形成し、フォトレジスト膜2を露光し、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターン2’を得る。
被加工基板1としては、半導体基板に、被加工層(被加工部分)として、金属膜、金属炭化膜、金属酸化膜、金属窒化膜、及び金属酸化窒化膜のいずれかが成膜されたもの等を用いることができる。
上記半導体基板としては、シリコン基板が一般的に用いられるが、特に限定されるものではなく、Si、アモルファスシリコン(α−Si)、p−Si、SiO、SiN、SiON、W、TiN、Al等で被加工層と異なる材質のものが用いられてもよい。
被加工層を構成する金属としては、ケイ素、チタン、タングステン、ハフニウム、ジルコニウム、クロム、ゲルマニウム、銅、アルミニウム、及び鉄のいずれか、あるいはこれらの合金であるものを用いることができ、このような金属を含む被加工層としては、例えば、Si、SiO、SiN、SiON、SiOC、p−Si、α−Si、TiN、WSi、BPSG、SOG、Cr、CrO、CrON、MoSi、W、W−Si、Al、Cu、Al−Si等及び種々の低誘電膜及びそのエッチングストッパー膜が用いられ、通常50〜10,000nm、特に100〜5,000nmの厚さに形成し得る。
フォトレジスト膜2を形成するポジ型化学増幅フォトレジスト膜材料としては、酸発生剤を含む化学増幅型であり、有機溶剤の現像液を用いた現像によりネガ型のパターンを形成できるものであれば、特に限定はされないが、下記一般式(a1)で示される繰り返し単位を有する樹脂を含有することが好ましい。
Figure 2014071408
(式中、R101は水素原子又はメチル基を示す。R102は酸不安定基である。)
一般式(a1)で示される酸不安定基を有する繰り返し単位を得るためのモノマーとしては、下記一般式(Ma1)で示される。ここで、R101、R102は前述と同じである。
Figure 2014071408
上記のモノマーとしては、特開2008−111103号公報(0083)〜(0104)、具体的には(0114)〜(0117)に記載されているものを用いることができる。
本発明のパターン形成方法で用いるポジ型化学増幅フォトレジスト膜材料は、酸発生剤を含んでおり、例えば、活性光線又は放射線に感応して酸を発生する化合物(光酸発生剤)を挙げることができる。光酸発生剤の成分としては、高エネルギー線照射により酸を発生する化合物であればいずれでも構わない。好適な光酸発生剤としてはスルホニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニルジアゾメタン、N−スルホニルオキシイミド、オキシム−O−スルホネート型酸発生剤等がある。これらは単独であるいは2種以上混合して用いることができる。酸発生剤の具体例としては、特開2008−111103号公報(0122)〜(0142)段落に記載されているものを挙げることができる。
露光は波長140〜250nmの高エネルギー線、その中でもArFエキシマレーザーによる193nmの露光が最も好ましく用いられる。露光における露光量は1〜200mJ/cm程度、好ましくは10〜100mJ/cm程度となるように露光することが好ましい。その後、ホットプレート上で60〜150℃、1〜5分間、好ましくは80〜120℃、1〜3分間ポストエクスポジュアーベーク(PEB)することが好ましい。
通常、ポジ型のフォトレジスト材料は、フォトレジスト膜を形成し、露光後にアルカリ現像を行い、露光部を溶解してポジ現像パターンを得るものである。本発明では、ポジ型化学増幅型フォトレジスト材料を用いてフォトレジスト膜を形成し、露光後に有機溶剤を用いて現像(ネガ現像)することにより、露光部が残ってネガ現像パターンを形成する。これにより、従来のアルカリ現像によるポジ現像パターンや従来のネガ型フォトレジスト材料を用いて形成したネガ現像パターンに比べて、微細なパターンを得ることができる。この場合、得られたパターンは露光部であるので、酸発生剤からの大量の酸が含まれることになる。
ポジ型フォトレジスト膜2のネガ現像に用いる有機溶剤としては、例えば、2−オクタノン、2−ノナノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、メチルアセトフェノン、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酢酸ブテニル、酢酸イソアミル、酢酸フェニル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸アミル、ギ酸イソアミル、吉草酸メチル、ペンテン酸メチル、クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル、乳酸イソブチル、乳酸アミル、乳酸イソアミル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル、2−ヒドロキシイソ酪酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、酢酸フェニル、酢酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、ギ酸ベンジル、ギ酸フェニルエチル、3−フェニルプロピオン酸メチル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸エチル、酢酸−2−フェニルエチルから選ばれる1種以上を成分として含む現像液等を使用することができ、現像液成分1種又は2種以上の合計が、50質量%以上である現像液を使用することが、パターン倒れ改善等の観点から好ましい。
また、(1)工程において、被加工基板1とフォトレジスト膜2の間に有機下層膜4を形成することができる。
有機下層膜4は、特に限定されるものではないが、フォトレジスト膜の露光を行う際に十分な反射防止膜機能を発現するものが好ましい。また、有機下層膜4とフォトレジスト膜2との間に反射防止膜を形成することもできる。
有機下層膜4としては、被加工基板をエッチング加工する際にエッチングマスクとして機能しなければならないため、基板とのエッチング選択性の高い材料、具体的には芳香族骨格を有するものが好ましい。このような下層膜としての有機膜は既に3層レジスト法用、あるいはシリコン含有レジスト組成物を使用した2層レジスト法用の下層膜として多数公知であり、特開2005−128509号公報記載の4,4’−(9H−フルオレン−9−イリデン)ビスフェノールノボラック樹脂(分子量11,000)の他、ノボラック樹脂をはじめとする多数の樹脂が、2層レジスト法や3層レジスト法のレジスト下層膜材料として公知であり、それらをいずれも使用することができる。
また、通常のノボラックよりも耐熱性を上げたい場合には、ナフタレン化合物、アセナフチレン化合物、ナフトール化合物、ビスナフトール化合物を骨格に含む樹脂を例示出来る。例えば、特開2007−199653号公報に記載の樹脂を例示できる。更にポリイミド系樹脂を選択することもできる(例えば、特開2004−153125号公報)。また、低温で有機膜を形成する場合であれば、ヒドロキシスチレン系樹脂も選択することができるが、これのエッチング耐性を高めるためにも多環式骨格の導入効果があり、例えばインデン、フルオレン等を共重合することができる。
このような有機下層膜4は、回転塗布法によって塗布することにより、膜厚を均一にかつ簡単に形成することができる。
また、被加工基板1とフォトレジスト膜2との間に形成する下層膜として、金属酸化物含有膜を用いることもできる。
このような金属酸化物含有膜としては、金属酸化物含有膜形成用組成物から有機下層膜と同様に回転塗布法等で被加工基板上に作製することが可能であるものを例示できる。回転塗布後、溶剤を蒸発させ、上層のフォトレジスト膜とのミキシング防止のため、架橋反応を促進させるためにベークをすることが望ましい。ベーク温度は50〜500℃の範囲内で、10〜300秒の範囲内が好ましく用いられる。特に好ましい温度範囲は、製造されるデバイスの構造にもよるが、デバイスへの熱ダメージを少なくするため、400℃以下が好ましい。
(2)工程において、熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化したケイ素含有化合物及びネガ現像パターンを溶解しない溶剤を含有するケイ素含有膜形成用組成物をネガ現像パターン2’を有する被加工基板1上に塗布して、ケイ素含有膜3を形成する。
ケイ素含有膜3を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物に含まれるケイ素含有化合物としては、少なくとも、以下の一般式(A−1)で示される化合物と、一般式(A−2)で示される化合物もしくは一般式(A−3)で示される化合物、又はその両方を含む混合物の加水分解物もしくは縮合物、又はその両方のものを例示できる。

m1 m2 m3Si(R(4−m1−m2−m3) (A−1)

(式中、Rはハロゲン原子又は炭素数1〜6の加水分解性基であり、R、R、Rは水素原子又は炭素数1〜30の1価のケイ素を含んでもよい有機基であり、R、R、Rのうち、少なくとも一つが熱もしくは酸、又はその両方により、フェノール性水酸基もしくはナフトール性水酸基、又はその両方を発生可能な置換基であることが好ましい。また、m1、m2、m3は0又は1であり、1≦m1+m2+m3≦3である。)

m4 m5 m6Si(OR(4−m4−m5−m6) (A−2)

(式中、Rは上記と同じであり、R、R、Rは水素原子又は炭素数1〜30の1価の有機基である。また、m4、m5、m6は0又は1であり、0≦m4+m5+m6≦3である。)

L(ORm7(ORm8(O)m9 (A−3)

(式中、R、Rは炭素数1〜30の有機基であり、m7+m8+m9×2はLの種類により決まる価数であり、m7、m8、m9は0以上の整数、Lは周期律表のIII族、IV族、又はV族の元素で炭素を除くものである。)
上記Lとしては、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、ゲルマニウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ビスマス、スズ、リン、バナジウム、ヒ素、アンチモン、ニオブ、又はタンタルが好ましい。
本発明で用いるケイ素含有化合物の原料として使用される一般式(A−1)中のフェノール性水酸基もしくはナフトール性水酸基、又はその両方を発生可能な置換基の好ましい例として、以下のものが挙げられる。尚、下記式中において、(Si)はSiとの結合箇所を示すために記載した。
Figure 2014071408
Figure 2014071408
Figure 2014071408
本発明で用いるケイ素含有化合物の原料として使用される一般式(A−1)で示される加水分解性モノマーとしては、上記構造をケイ素上に有し、Rとして塩素、臭素、ヨウ素、アセトキシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはブトキシ基に例示される基と、R及びRとして水素原子又は炭素数1〜30の1価の有機基を含んでいるものを使用できる。
また、一般式(A−1)中のR、R、Rで表される有機基の別の例として、炭素−酸素単結合又は炭素−酸素二重結合を1以上有する有機基を挙げることができる。具体的には、エポキシ環、オキセタン環、エステル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基からなる群から選択される1以上の基、好ましくはエポキシ環、オキセタン環を有する有機基である。一般式(A−1)中の炭素−酸素単結合、炭素−酸素二重結合の1以上を有する有機基は、例として次の一般式(2)で示されるものを挙げることができる。
(P−Q−(Sv1−Q−)−(T)v2−Q−(Sv3−Q− (2)
(上記式中、Pは水素原子、ヒドロキシル基、下記式で示されるエポキシ環を有する基、
Figure 2014071408
オキセタン環を有する基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルカルボニルオキシ基、又は炭素数1〜6のアルキルカルボニル基であり、QとQとQとQは各々独立して−CqH(2q−p)−(式中、Pは上記と同様であり、pは0〜3の整数であり、qは0〜10の整数である。)、uは0〜3の整数であり、SとSは各々独立して−O−、−CO−、−OCO−、−COO−又は−OCOO−を表す。v1、v2、v3は、各々独立して0又は1を表す。これらとともに、Tは脂環又は芳香環からなる2価の基であり、Tの例を以下に示す。TにおいてQとQと結合する位置は、特に限定されないが、立体的な要因による反応性や反応に用いる市販試薬の入手性等を考慮して適宜選択できる。)
Figure 2014071408
一般式(A−1)中の炭素−酸素単結合又は炭素−酸素二重結合を1以上有する有機基の好ましい例として、以下のものが挙げられる。
Figure 2014071408
本発明で用いるケイ素含有化合物の原料として使用される一般式(A−2)で示される化合物として、以下のものを例示できる。
トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリプロポキシシラン、トリイソプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリプロポキシシラン、プロピルトリイソプロポキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシシラン、イソプロピルトリプロポキシシラン、イソプロピルトリイソプロポキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリプロポキシシラン、ブチルトリイソプロポキシシラン、sec−ブチルトリメトキシシラン、sec−ブチルトリエトキシシラン、sec−ブチルトリプロポキシシラン、sec−ブチルトリイソプロポキシシラン、t−ブチルトリメトキシシラン、t−ブチルトリエトキシシラン、t−ブチルトリプロポキシシラン、t−ブチルトリイソプロポキシシラン、シクロプロピルトリメトキシシラン、シクロプロピルトリエトキシシラン、シクロプロピルトリプロポキシシラン、シクロプロピルトリイソプロポキシシラン、シクロブチルトリメトキシシラン、シクロブチルトリエトキシシラン、シクロブチルトリプロポキシシラン、シクロブチルトリイソプロポキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、シクロペンチルトリエトキシシラン、シクロペンチルトリプロポキシシラン、シクロペンチルトリイソプロポキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルトリプロポキシシラン、シクロヘキシルトリイソプロポキシシラン、シクロヘキセニルトリメトキシシラン、シクロヘキセニルトリエトキシシラン、シクロヘキセニルトリプロポキシシラン、シクロヘキセニルトリイソプロポキシシラン、シクロヘキセニルエチルトリメトキシシラン、シクロヘキセニルエチルトリエトキシシラン、シクロヘキセニルエチルトリプロポキシシラン、シクロヘキセニルエチルトリイソプロポキシシラン、シクロオクチルトリメトキシシラン、シクロオクチルトリエトキシシラン、シクロオクチルトリプロポキシシラン、シクロオクチルトリイソプロポキシシラン、シクロペンタジエニルプロピルトリメトキシシラン、シクロペンタジエニルプロピルトリエトキシシラン、シクロペンタジエニルプロピルトリプロポキシシラン、シクロペンタジエニルプロピルトリイソプロポキシシラン、ビシクロヘプテニルトリメトキシシラン、ビシクロヘプテニルトリエトキシシラン、ビシクロヘプテニルトリプロポキシシラン、ビシクロヘプテニルトリイソプロポキシシラン、ビシクロヘプチルトリメトキシシラン、ビシクロヘプチルトリエトキシシラン、ビシクロヘプチルトリプロポキシシラン、ビシクロヘプチルトリイソプロポキシシラン、アダマンチルトリメトキシシラン、アダマンチルトリエトキシシラン、アダマンチルトリプロポキシシラン、アダマンチルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、ベンジルトリメトキシシラン、ベンジルトリエトキシシラン、ベンジルトリプロポキシシラン、ベンジルトリイソプロポキシシラン、トリルトリメトキシシラン、トリルトリエトキシシラン、トリルトリプロポキシシラン、トリルトリイソプロポキシシラン、アニシルトリメトキシシラン、アニシルトリエトキシシラン、アニシルトリプロポキシシラン、アニシルトリイソプロポキシシラン、フェネチルトリメトキシシラン、フェネチルトリエトキシシラン、フェネチルトリプロポキシシラン、フェネチルトリイソプロポキシシラン、ナフチルトリメトキシシラン、ナフチルトリエトキシシラン、ナフチルトリプロポキシシラン、ナフチルトリイソプロポキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジプロポキシシラン、ジエチルジイソプロポキシシラン、ジプロピルジメトキシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、ジプロピルジプロポキシシラン、ジプロピルジイソプロポキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジイソプロピルジエトキシシラン、ジイソプロピルジプロポキシシラン、ジイソプロピルジイソプロポキシシラン、ジブチルジメトキシシラン、ジブチルジエトキシシラン、ジブチルジプロポキシシラン、ジブチルジイソプロポキシシラン、ジsec−ブチルジメトキシシラン、ジsec−ブチルジエトキシシラン、ジsec−ブチルジプロポキシシラン、ジsec−ブチルジイソプロポキシシラン、ジt−ブチルジメトキシシラン、ジt−ブチルジエトキシシラン、ジt−ブチルジプロポキシシラン、ジt−ブチルジイソプロポキシシラン、ジシクロプロピルジメトキシシラン、ジシクロプロピルジエトキシシラン、ジシクロプロピルジプロポキシシラン、ジシクロプロピルジイソプロポキシシラン、ジシクロブチルジメトキシシラン、ジシクロブチルジエトキシシラン、ジシクロブチルジプロポキシシラン、ジシクロブチルジイソプロポキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジエトキシシラン、ジシクロペンチルジプロポキシシラン、ジシクロペンチルジイソプロポキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、ジシクロヘキシルジエトキシシラン、ジシクロヘキシルジプロポキシシラン、ジシクロヘキシルジイソプロポキシシラン、ジシクロヘキセニルジメトキシシラン、ジシクロヘキセニルジエトキシシラン、ジシクロヘキセニルジプロポキシシラン、ジシクロヘキセニルジイソプロポキシシラン、ジシクロヘキセニルエチルジメトキシシラン、ジシクロヘキセニルエチルジエトキシシラン、ジシクロヘキセニルエチルジプロポキシシラン、ジシクロヘキセニルエチルジイソプロポキシシラン、ジシクロオクチルジメトキシシラン、ジシクロオクチルジエトキシシラン、ジシクロオクチルジプロポキシシラン、ジシクロオクチルジイソプロポキシシラン、ジシクロペンタジエニルプロピルジメトキシシラン、ジシクロペンタジエニルプロピルジエトキシシラン、ジシクロペンタジエニルプロピルジプロポキシシラン、ジシクロペンタジエニルプロピルジイソプロポキシシラン、ビス(ビシクロヘプテニル)ジメトキシシラン、ビス(ビシクロヘプテニル)ジエトキシシラン、ビス(ビシクロヘプテニル)ジプロポキシシラン、ビス(ビシクロヘプテニル)ジイソプロポキシシラン、ビス(ビシクロヘプチル)ジメトキシシラン、ビス(ビシクロヘプチル)ジエトキシシラン、ビス(ビシクロヘプチル)ジプロポキシシラン、ビス(ビシクロヘプチル)ジイソプロポキシシラン、ジアダマンチルジメトキシシラン、ジアダマンチルジエトキシシラン、ジアダマンチルジプロポキシシラン、ジアダマンチルジイソプロポキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジプロポキシシラン、ジフェニルジイソプロポキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルエチルメトキシシラン、ジメチルエチルエトキシシラン、ジメチルフェニルメトキシシラン、ジメチルフェニルエトキシシラン、ジメチルベンジルメトキシシラン、ジメチルベンジルエトキシシラン、ジメチルフェネチルメトキシシラン、ジメチルフェネチルエトキシシラン等を例示できる。
本発明で用いるケイ素含有化合物の原料として使用される一般式(A−3)で示される化合物として、以下のものを例示できる。
Lがホウ素の場合、ボロンメトキシド、ボロンエトキシド、ボロンプロポキシド、ボロンブトキシド、ボロンアミロキシド、ボロンヘキシロキシド、ボロンシクロペントキシド、ボロンシクロヘキシロキシド、ボロンアリロキシド、ボロンフェノキシド、ボロンメトキシエトキシドが例示できる。
Lがアルミニウムの場合、アルミニウムメトキシド、アルミニウムエトキシド、アルミニウムプロポキシド、アルミニウムブトキシド、アルミニウムアミロキシド、アルミニウムヘキシロキシド、アルミニウムシクロペントキシド、アルミニウムシクロヘキシロキシド、アルミニウムアリロキシド、アルミニウムフェノキシド、アルミニウムメトキシエトキシド、アルミニウムエトキシエトキシド、アルミニウムジプロポキシエチルアセトアセテート、アルミニウムジブトキシエチルアセトアセテート、アルミニウムプロポキシビスエチルアセトアセテート、アルミニウムブトキシビスエチルアセトアセテート、アルミニウム2,4−ペンタンジオネート、アルミニウム2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがガリウムの場合、ガリウムメトキシド、ガリウムエトキシド、ガリウムプロポキシド、ガリウムブトキシド、ガリウムアミロキシド、ガリウムヘキシロキシド、ガリウムシクロペントキシド、ガリウムシクロヘキシロキシド、ガリウムアリロキシド、ガリウムフェノキシド、ガリウムメトキシエトキシド、ガリウムエトキシエトキシド、ガリウムジプロポキシエチルアセトアセテート、ガリウムジブトキシエチルアセトアセテート、ガリウムプロポキシビスエチルアセトアセテート、ガリウムブトキシビスエチルアセトアセテート、ガリウム2,4−ペンタンジオネート、ガリウム2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがイットリウムの場合、イットリウムメトキシド、イットリウムエトキシド、イットリウムプロポキシド、イットリウムブトキシド、イットリウムアミロキシド、イットリウムヘキシロキシド、イットリウムシクロペントキシド、イットリウムシクロヘキシロキシド、イットリウムアリロキシド、イットリウムフェノキシド、イットリウムメトキシエトキシド、イットリウムエトキシエトキシド、イットリウムジプロポキシエチルアセトアセテート、イットリウムジブトキシエチルアセトアセテート、イットリウムプロポキシビスエチルアセトアセテート、イットリウムブトキシビスエチルアセトアセテート、イットリウム2,4−ペンタンジオネート、イットリウム2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがゲルマニウムの場合、ゲルマニウムメトキシド、ゲルマニウムエトキシド、ゲルマニウムプロポキシド、ゲルマニウムブトキシド、ゲルマニウムアミロキシド、ゲルマニウムヘキシロキシド、ゲルマニウムシクロペントキシド、ゲルマニウムシクロヘキシロキシド、ゲルマニウムアリロキシド、ゲルマニウムフェノキシド、ゲルマニウムメトキシエトキシド、ゲルマニウムエトキシエトキシドなどをモノマーとして例示できる。
Lがチタンの場合、チタンメトキシド、チタンエトキシド、チタンプロポキシド、チタンブトキシド、チタンアミロキシド、チタンヘキシロキシド、チタンシクロペントキシド、チタンシクロヘキシロキシド、チタンアリロキシド、チタンフェノキシド、チタンメトキシエトキシド、チタンエトキシエトキシド、チタンジプロポキシビスエチルアセトアセテート、チタンジブトキシビスエチルアセトアセテート、チタンジプロポキシビス2,4−ペンタンジオネート、チタンジブトキシビス2,4−ペンタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがハフニウムの場合、ハフニウムメトキシド、ハフニウムエトキシド、ハフニウムプロポキシド、ハフニウムブトキシド、ハフニウムアミロキシド、ハフニウムヘキシロキシド、ハフニウムシクロペントキシド、ハフニウムシクロヘキシロキシド、ハフニウムアリロキシド、ハフニウムフェノキシド、ハフニウムメトキシエトキシド、ハフニウムエトキシエトキシド、ハフニウムジプロポキシビスエチルアセトアセテート、ハフニウムジブトキシビスエチルアセトアセテート、ハフニウムジプロポキシビス2,4−ペンタンジオネート、ハフニウムジブトキシビス2,4−ペンタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがスズの場合、メトキシスズ、エトキシスズ、プロポキシスズ、ブトキシスズ、フェノキシスズ、メトキシエトキシスズ、エトキシエトキシスズ、スズ2,4−ペンタンジオネート、スズ2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがヒ素の場合、メトキシヒ素、エトキシヒ素、プロポキシヒ素、ブトキシヒ素、フェノキシヒ素などをモノマーとして例示できる。
Lがアンチモンの場合、メトキシアンチモン、エトキシアンチモン、プロポキシアンチモン、ブトキシアンチモン、フェノキシアンチモン、酢酸アンチモン、プロピオン酸アンチモンなどをモノマーとして例示できる。
Lがニオブの場合、メトキシニオブ、エトキシニオブ、プロポキシニオブ、ブトキシニオブ、フェノキシニオブなどをモノマーとして例示できる。
Lがタンタルの場合、メトキシタンタル、エトキシタンタル、プロポキシタンタル、ブトキシタンタル、フェノキシタンタルなどをモノマーとして例示できる。
Lがビスマスの場合、メトキシビスマス、エトキシビスマス、プロポキシビスマス、ブトキシビスマス、フェノキシビスマスなどをモノマーとして例示できる。
Lがリンの場合、トリメチルフォスファイト、トリエチルフォスファイト、トリプロピルフォスファイト、トリメチルフォスフェイト、トリエチルフォスフェイト、トリプロピルフォスフェイト、五酸化ニリンなどをモノマーとして例示できる。
Lがバナジウムの場合、バナジウムオキシドビス(2,4−ペンタンジオネート)、バナジウム2,4−ペンタンジオネート、バナジウムトリブトキシドオキシド、バナジウムトリプロポキシドオキシドなどをモノマーとして例示できる。
Lがジルコニウムの場合、メトキシジルコニウム、エトキシジルコニウム、プロポキシジルコニウム、ブトキシジルコニウム、フェノキシジルコニウム、ジルコニウムジブトキシドビス(2,4−ペンタンジオネート)、ジルコニウムジプロポキシドビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート)などをモノマーとして例示できる。
これらのモノマーを酸触媒又は塩基触媒の存在下で加水分解縮合を行うことでケイ素含有化合物を製造することができる。
このとき使用される酸触媒としては、無機酸、脂肪族スルホン酸、芳香族スルホン酸、脂肪族カルボン酸および芳香族カルボン酸から選ばれる一種以上の化合物を用いることができ、具体的には、フッ酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸等を挙げることができる。
また、このとき使用される塩基触媒は、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、エチルメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルモノエタノールアミン、モノメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロシクロノネン、ジアザビシクロウンデセン、ヘキサメチレンテトラミン、アニリン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、N,N-ジメチルアミノピリジン、ピロール、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、ピコリン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、コリンハイドロオキサイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド、アンモニア、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等を挙げることができる。
各触媒の使用量は、モノマー1モルに対して10−6〜10モル、好ましくは10−5〜5モル、より好ましくは10−4〜1モルである。
これらのモノマーから加水分解縮合によりケイ素含有化合物を得るときの水の量は、モノマーに結合している加水分解性置換基1モル当たり0.01〜100モル、より好ましくは0.05〜50モル、更に好ましくは0.1〜30モルを添加することが好ましい。添加量が100モル以下であれば、反応に使用する装置を過大する必要がないため経済的で好ましい。
これらのモノマーから加水分解縮合によりケイ素含有化合物を得るときの操作方法としては、特開2009−126940号公報(0103)〜(0120)段落、同公報(0142)〜(0156)段落に記載されている方法を例示できる。
ケイ素含有膜3を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物に含まれるネガ現像パターンを溶解しない溶剤として好ましいものはフォトレジスト膜をネガ現像する際に使用される現像液を例示できる。例えば、2−オクタノン、2−ノナノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、メチルアセトフェノン、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酢酸ブテニル、酢酸イソアミル、酢酸フェニル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸アミル、ギ酸イソアミル、吉草酸メチル、ペンテン酸メチル、クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル、乳酸イソブチル、乳酸アミル、乳酸イソアミル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル、2−ヒドロキシイソ酪酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、酢酸フェニル、酢酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、ギ酸ベンジル、ギ酸フェニルエチル、3−フェニルプロピオン酸メチル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸エチル、酢酸−2−フェニルエチル、4−メチル−2−ペンタノールから選ばれる1種以上を成分として含む現像液等を使用することができ、現像液成分1種又は2種以上の合計が、50質量%以上である現像液を使用することが、パターン倒れ改善等の観点から好ましい。
ケイ素含有膜形成用組成物の分子量は、モノマーの選択だけでなく、重合時の反応条件制御により調整することができるが、重量平均分子量が100,000を超えるものを用いると、ケースによっては異物の発生や塗布斑が生じることがあり、100,000以下、より好ましくは200〜50,000、更には300〜30,000のものを用いることが好ましい。尚、上記重量平均分子量に関するデータは、検出器としてRI、溶離溶剤としてテトラヒドロフランを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、標準物質としてポリスチレンを用いて、ポリスチレン換算で分子量を表したものである。
本発明ではケイ素含有膜形成用組成物に、ケイ素含有膜を溶剤に対してより不溶化にするために、酸により架橋反応を起こす架橋剤を添加することができる。このような架橋剤は熱を加えることにより架橋反応を促進させることができる。具体的には、特開2007−199653号公報中の(0055)〜(0060)段落に記載されている材料を添加することができる。
本発明ではケイ素含有膜形成用組成物に必要に応じて熱による架橋反応を更に促進させるための熱酸発生剤を添加することができる。熱酸発生剤は熱分解によって酸を発生するものであれば、いずれのものも添加することができる。具体的には、特開2007−199653号公報中の(0061)〜(0085)段落に記載されている材料を添加することができる。
本発明ではケイ素含有膜形成用組成物に必要に応じて界面活性剤を配合することが可能である。このようなものとして、具体的には、特開2009−126940公報の(0185)段落に記載されている材料を添加することができる。
(3)工程では、加熱により、もしくはネガ現像パターン2’に含まれる酸を触媒として、又はその両方によりネガ現像パターン2’の表面近傍のケイ素含有膜3を溶剤不溶化させて、不溶化したケイ素含有膜3’を得る。
こうして、横方向にネガ現像パターン2’、溶剤不溶化したケイ素含有膜3’、溶剤不溶化していない部分のケイ素含有膜3、溶剤不溶化したケイ素含有膜3’、ネガ現像パターン2’、溶剤不溶化したケイ素含有膜3’・・・がこの順で配列する繰り返し構造を形成することができる。
尚、隣接するネガ現像パターン2’同士の間をケイ素含有膜3で埋め込んだ後、熱処理温度と熱処理時間を調整することによって、溶剤不溶化したケイ素含有膜3’の膜厚を制御することができる。ネガ現像パターン2’の表面近傍を溶剤不溶化させるためには、比較的低温の熱処理で十分であり、熱処理温度は30〜200℃、好ましくは60〜180℃、熱処理時間は1〜500秒、好ましくは1〜300秒とすることができる。
(4)工程では、不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターン3”として得る。
溶剤不溶化していない部分のケイ素含有膜を溶解除去する有機溶剤としては、これらを溶解する溶剤であれば特に限定はされないが、例えば、(1)工程のネガ現像パターン2’の現像(図1(d)、図2(e’))に用いた有機溶剤を使用できる。
(5)工程では、ケイ素含有膜パターン3”の上部をドライエッチング又は湿式エッチングして側壁とし、ネガ現像パターン2’の上部を露出させる。
ケイ素含有膜パターン3”の上部のドライエッチング又は湿式エッチングの条件としては、特に限定はされないが、フロン系ガス等のフッ素又はフッ化物を含有したガスを主成分としたガスを使ってエッチングを行うことが好ましい。
(6)工程では、ドライエッチング又は湿式エッチングでネガ現像パターン2’を除去する。
ネガ現像パターン2’のドライエッチング又は湿式エッチングの条件としては、特に限定はされないが、酸素ガスプラズマによる反応性ドライエッチングを行うことで、ケイ素含有膜パターン3”にダメージを与えることなくエッチングすることができ、また、後述の有機下層膜4を形成した場合において、有機下層膜4を同時にエッチングすることができるため好ましい。
(7)工程では、上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターン3”をエッチングマスクとして被加工基板1にパターンを転写する(図1(j))。また、(1)工程において有機下層膜4を形成した場合は有機下層膜4にパターンを転写する(図2(k’))。
(1)工程において有機下層膜4を形成した場合、(8)工程では、有機下層膜4をエッチングマスクとして被加工基板1にパターンを転写する(図2(l’))。
有機下層膜4にパターンを転写する方法としては、特に限定はされないが、前述の酸素ガスプラズマによる反応性ドライエッチングを行うことで、ネガ現像パターン2’のエッチングと同時に行うことができるため好ましい。
被加工基板1にパターンを転写する際は、特に限定はされないが、例えば、フッ素系ドライエッチングや塩素系ドライエッチングを使用することで、被加工基板1を精度よくエッチング加工し、パターンを転写することができる。
このようなパターン形成方法を行うことで、被加工基板上に、フォトレジスト膜の露光時のパターンピッチを半分にしたパターンを転写することができる。
以下、合成例及び実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの記載によって限定されるものではない。
尚、実施例中に記載の%は質量%を示し、分子量はGPCによりポリスチレン換算で表したものである。
[合成例A−1]
メタノール200g、メタンスルホン酸0.1g及び脱イオン水60gの混合物に[化101]54.5g及び[化120]29.8gを添加し、12時間、40℃に保持し、加水分解縮合させた。反応終了後、副生アルコールを減圧で留去した。そこに、酢酸ブチル(BA)1500ml加え、水層を分液した。残った有機層に、イオン交換水100mlを加えて撹拌、静置、分液した。これを3回繰り返した。残った有機層を減圧で濃縮してフェノール性水酸基が保護された有機基を有するケイ素含有化合物A−1のBA溶液250g(化合物濃度20%)を得た。この化合物のポリスチレン換算分子量を測定したところMw=1,900であった。
合成例A−1と同様の条件で表1に示してあるモノマーを使用して、[合成例A−2]から[合成例A−11]まで行い、それぞれ目的物を得た。
[合成例A−12]
メタノール200g、10%塩酸0.1g及び脱イオン水60gの混合物に[化101]47.7g及び[化123]48.1gの混合物を添加し、12時間、40℃に保持し、加水分解縮合させた。反応終了後、副生アルコールを減圧で留去した。そこに、4−メチル−2−ペンタノール(4M2P)1500ml加え、水層を分液した。残った有機層に、イオン交換水100mlを加えて撹拌、静置、分液した。これを3回繰り返した。残った有機層を減圧で濃縮してフェノール性水酸基を有するケイ素含有化合物A−12の4M2P溶液290g(化合物濃度20%)を得た。この化合物のポリスチレン換算分子量を測定したところMw=2,400であった。
[合成例A−13]
エタノール400g、25%水酸化テトラメチルアンモニウム5g及び脱イオン水200gの混合物に[化101]47.7g及び[化123]48.1gの混合物を添加し、4時間、40℃に保持し、加水分解縮合させた。反応終了後、酢酸2gを加えて中和し、副生アルコールを減圧で留去した。そこに、BA1500mlを加え、水層を分液した。残った有機層に、イオン交換水100mlを加えて撹拌、静置、分液した。これを3回繰り返した。残った有機層を減圧で濃縮してケイ素含有化合物A−13のBA溶液305g(化合物濃度20%)を得た。この化合物のポリスチレン換算分子量を測定したところMw=2,200であった。
合成例A−13と同様の条件で表1に示してあるモノマーを使用して、[合成例A−14]を行い、目的物を得た。
Figure 2014071408
Figure 2014071408
[実施例]
上記合成例で得られたケイ素含有化合物(A−1)〜(A−14)、架橋剤、溶剤を表2に示す割合で混合し、0.1μmのフッ素樹脂製のフィルターで濾過することによって、ケイ素含有膜形成用組成物溶液をそれぞれ調製し、それぞれSol.1〜Sol.17とした。
Figure 2014071408
架橋剤
Figure 2014071408
パターニング試験
直径12インチ(300mm)のシリコンウエハー上に、信越化学工業(株)製スピンオンカーボン膜ODL−50(カーボン含有量80質量%)を350℃で60秒間ベークして膜厚200nmで形成した。その上に日産化学工業(株)製有機反射防止膜ARC−29Aを塗布し、205℃で60秒間ベークして膜厚78nmの塗布膜を形成した。
続いて、当該反射防止膜上に表3記載のポジ型でネガ現像用のArFレジスト溶液(PR−1)を塗布し、100℃で60秒間ベークして膜厚100nmのフォトレジスト層を形成した。フォトレジスト膜上に液浸保護膜(TC−1)を塗布し90℃で60秒間ベークし膜厚50nmの保護膜を形成した。
次いで、ArF液浸露光装置((株)ニコン製;NSR−S610C,NA1.30、σ0.98/0.65、35度ダイポール偏光照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク)で露光し、100℃で60秒間ベーク(PEB)し、30rpmで回転させながら現像ノズルから現像液として酢酸ブチルを3秒間吐出し、その後回転を止めてパドル現像を27秒間行い、ジイソアミルエーテルでリンス後スピンドライし、100℃で20秒間ベークしてリンス溶剤を蒸発させた。
このパターニングにより、30nmライン幅、90nmのスペース幅のラインアンドスペースパターンを得た。
Figure 2014071408
ArFレジストポリマー1:
分子量(Mw)=8,600
分散度(Mw/Mn)=1.88
Figure 2014071408
酸発生剤:PAG1
Figure 2014071408
塩基:Quencher
Figure 2014071408
Figure 2014071408
保護膜ポリマー
分子量(Mw)=8,800
分散度(Mw/Mn)=1.69
Figure 2014071408
次に、表2に記載のケイ素含有膜形成用組成物を上記ネガ現像パターンが形成されているウエハーに塗布した。ネガ現像パターン中に含まれる酸を利用して、ネガ現像パターンの表面近傍のケイ素含有膜を不溶化させるため、120℃、60秒間ベークした。次いで、不溶化していない部分のケイ素含有膜を除去するため、酢酸ブチルでリンスした。リンス終了後、形成されたケイ素含有膜パターンを150℃、60秒間加熱硬化させた。
このようにして得られたケイ素含有膜パターンの上部を下記加工条件(1)でドライエッチングし、次いで下記条件(2)でドライエッチングすることによりネガ現像パターンを除去し、さらにケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとして、下記条件(2)でドライエッチングすることによりスピンオンカーボン膜にパターンを転写した。得られたパターンの断面形状を(株)日立製作所製電子顕微鏡(S−9380)で、パターンラフネスを(株)日立ハイテクノロジーズ製電子顕微鏡(CG4000)でそれぞれ形状を比較し表5にまとめた。
(1)CHF/CF系ガスでのエッチング条件
装置:東京エレクトロン(株)製ドライエッチング装置Telius SP
エッチング条件(1):
チャンバー圧力 10Pa
Upper/Lower RFパワー 500W/300W
CHFガス流量 50ml/min
CFガス流量 150ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 40sec
(2)O/N系ガスでのエッチング条件
装置:東京エレクトロン(株)製ドライエッチング装置Telius SP
エッチング条件(2):
チャンバー圧力 2Pa
Upper/Lower RFパワー 1000W/300W
ガス流量 300ml/min
ガス流量 100ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 30sec
Figure 2014071408
本発明では、表5に示されているように、フォトレジスト膜の露光時の半分のピッチのケイ素含有膜パターンを得ることができた。また、これをエッチングマスクとして、スピンオンカーボン膜のパターン得ることができ、得られたスピンオンカーボンのパターンの断面形状およびパターンラフネスは良好であった。このことから、本発明は、より微細なパターンを形成できることが認められた。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…被加工基板、 2…フォトレジスト膜、 2’…ネガ現像パターン、
3…ケイ素含有膜、 3’…不溶化したケイ素含有膜、
3”…ケイ素含有膜パターン 4…有機下層膜。

Claims (7)

  1. (1)被加工基板上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜を露光し、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターンを得る工程、
    (2)熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及び前記ネガ現像パターンを溶解しない溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物を前記ネガ現像パターンを有する被加工基板上に塗布して、ケイ素含有膜を形成する工程、
    (3)加熱により、もしくは前記ネガ現像パターンに含まれる酸を触媒として、又はその両方により前記ネガ現像パターンの表面近傍の前記ケイ素含有膜を溶剤不溶化させる工程、
    (4)不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターンとして得る工程、
    (5)該ケイ素含有膜パターンの上部をドライエッチング又は湿式エッチングして、前記ネガ現像パターンの上部を露出させる工程、
    (6)ドライエッチング又は湿式エッチングで前記ネガ現像パターンを除去する工程、
    (7)前記上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとして、前記被加工基板にパターンを転写する工程、
    を含むパターン形成方法。
  2. (1)被加工基板上に有機下層膜を形成し、該有機下層膜上に酸発生剤を含むポジ型化学増幅型フォトレジスト膜材料を用いてフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜を露光し、有機溶剤を用いて現像して、ネガ現像パターンを得る工程、
    (2)熱もしくは酸、又はその両方により溶剤不溶化するケイ素含有化合物及び前記ネガ現像パターンを溶解しない溶剤からなるケイ素含有膜形成用組成物を前記ネガ現像パターンを有する被加工基板上に塗布して、ケイ素含有膜を形成する工程、
    (3)加熱により、もしくは前記ネガ現像パターンに含まれる酸を触媒として、又はその両方により前記ネガ現像パターンの表面近傍の前記ケイ素含有膜を溶剤不溶化させる工程、
    (4)不溶化していない部分のケイ素含有膜を有機溶剤で溶解除去して、不溶化した部分をケイ素含有膜パターンとして得る工程、
    (5)該ケイ素含有膜パターンの上部をドライエッチング又は湿式エッチングして、前記ネガ現像パターンの上部を露出させる工程、
    (6)ドライエッチング又は湿式エッチングで前記ネガ現像パターンを除去する工程、
    (7)前記上部をドライエッチング又は湿式エッチングしたケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとして、前記有機下層膜にパターンを転写する工程、
    (8)前記有機下層膜のパターンを前記被加工基板に転写する工程、
    を含むパターン形成方法。
  3. 前記ケイ素含有化合物として、熱もしくは酸、又はその両方により、フェノール性水酸基もしくはナフトール性水酸基、又はその両方を発生可能な置換基を有するケイ素含有化合物を用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパターン形成方法。
  4. 前記ケイ素含有化合物として、エポキシ骨格もしくはオキセタン骨格、又はその両方を有するケイ素含有化合物を用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパターン形成方法。
  5. 前記ケイ素含有膜形成用組成物として、架橋剤を含むものを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  6. 前記ケイ素含有膜形成用組成物として、熱酸発生剤を含むものを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  7. 前記有機下層膜を、回転塗布法によって塗布することにより形成することを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
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