JP2009270879A - 光断層画像生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SSOCTによる検査対象の深部からの情報を、量子化雑音に埋没することなく、高精度でデジタル信号に変換でき、断層像の深達度を向上できる光断層画像生成装置を提供する。
【解決手段】SSOCTによる光断層画像生成装置において、反射参照波と検査対象からの反射検査光との干渉光を光電変換する光電変換部12と、光電変換信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換部14との間に、光電変換信号の低周波成分を、高周波成分に対して相対的に減衰するアナログ信号処理部13を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長が時間的に変化する光を検査対象に照射して、検査対象の断層画像を生成する光断層画像生成装置に関するものである。
従来、光コヒーレンストモグラフィ(Optical coherence tomography:OCT)と呼ばれる光を用いた生体断層画像計測技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。このOCT技術によると、生体の深さ1mm〜2mmまでの断層画像を、解像度1μm〜10μm程度で計測することが可能である。
OCT技術は、大別して、時間領域(Time-domain:TD)OCT、周波数領域(Frequency-domain:FD)OCT(例えば、非特許文献2参照)、波長走査(Swept source:SS)OCT(例えば、非特許文献3参照)の三つの手法がある。なかでも、波長が時間的に変化する光を用いるSSOCTは、もっとも高速かつ高感度に生体断層画像の計測が可能であり、現在活発に技術開発が進められている。
D.Huang et al.,Science 254,1178(1991) R.Leitgeb et al.,Opt.Lett.25,820(2000) S.R.Chinn et al.,Opt.Lett.22,340(1997)
しかしながら、OCTで得られる断層像の深達度は、現状では、高々1mm〜2mm程度であるため、例えば、癌の早期発見に欠かせない癌の浸潤度診断では、性能が不十分である。そのため、適用範囲が限定的となっている。
OCTの深達度が向上しない原因は、生体中における光散乱効果や光吸収効果の影響によって、生体深部から体表へと戻ってくる光信号が微弱であるために、検出過程で生じるショット雑音、熱雑音、量子化雑音などの雑音に、生体深部からの信号が埋もれてしまうことに起因する。特に、SSOCTの場合は、アナログ−デジタルコンバータ(ADC)における量子化雑音(量子化誤差)が、深達度制限要因になっている。
すなわち、SSOCTでは、光電変換後のアナログ信号は、生体深部では高周波数となり、生体浅部では低周波数となるが、その信号強度は、通常、生体浅部からの信号の方が、生体深部からの信号よりも桁違いに高い。このため、このような信号をADCで量子化すると、例えば14ビットの比較的広いダイナミックレンジを有するADCを用いても、生体深部からの情報を持った微小な振幅を持つ高周波成分は、量子化雑音に埋没して、深部情報を取り出すことができなくなってしまう。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、SSOCTによる検査対象の深部からの情報を、量子化雑音に埋没することなく、高精度でデジタル信号に変換でき、断層像の深達度を向上できる光断層画像生成装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る光断層画像生成装置の発明は、
波長が時間的に変化する光を出射する波長可変光源部と、
前記波長可変光源部からの光を検査光と参照光とに分波して、前記検査光を検査対象に導き、前記参照光を光反射部に導くとともに、前記検査光が前記検査対象で反射・散乱されて得られる反射検査光と、前記参照光が前記光反射部で反射されて得られる反射参照光とを合波して干渉光を生成する光分合波部と、
前記光分合波部で生成された干渉光を受光して光電変換する光電変換部と、
前記光電変換部から得られる光電変換信号の低周波成分を、高周波成分に対して相対的に減衰するアナログ信号処理部と、
前記アナログ信号処理部のアナログ出力信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換部と、
前記アナログ−デジタル変換部のデジタル出力信号を処理して光断層画像を生成する画像処理部と、
を有することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光断層画像生成装置において、
前記アナログ信号処理部は、ハイパスフィルタからなることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の光断層画像生成装置において、
前記アナログ信号処理部は、前記光電変換部から得られる光電変換信号の高周波成分を増幅する高周波増幅器からなることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1,2または3に記載の光断層画像生成装置において、
前記光電変換部と前記アナログ信号処理部との間、または前記アナログ信号処理部と前記アナログ−デジタル変換部との間に、増幅器を設けたことを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光断層画像生成装置において、
前記光分合波部の前記反射検査光の入力側に、前記反射検査光を増幅する光増幅器を設けたことを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の光断層画像生成装置において、
前記光増幅器と前記光分合波部との間に、光雑音を除去する光フィルタを設けたことを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の光断層画像生成装置において、
前記光フィルタは、透過中心波長が可変のバンドパスフィルタからなり、前記透過中心波長を、前記波長可変光源部から出射される光の波長の時間的変化と同期して変化させるように構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、SSOCTによる反射検査光と反射参照光との干渉光の光電変換信号をアナログ信号処理部に供給し、該アナログ信号処理部で光電変換信号の低周波成分を高周波成分に対して相対的に減衰してから、アナログ−デジタル変換部でデジタル信号に変換して光断層画像を生成するようにしたので、生体等の検査対象の深部からの情報を、量子化雑音に埋没することなく、高精度でデジタル信号に変換でき、断層像の深達度を向上することができる。
先ず、本発明の実施の形態の説明に先立って、本発明の光断層画像生成装置の基本的構成について説明する。
図1は、本発明の光断層画像生成装置の基本的構成を示す機能ブロック図である。本発明の光断層画像生成装置は、射出する光の波長を制御可能な波長可変光源部1を有する。波長可変光源部1は、パーソナルコンピュータを有する画像処理部2により、波長制御部3を介して制御し、これにより波長可変光源部1から、図1に示すように、光強度変化が滑らかで、波長が時間的に変化する光を出射させる。
波長可変光源部1は、光分合波部5の一端に接続する。光分合波部5は、波長可変光源部1からの光を2つに分波し、一方は参照光として参照側光伝送部6に入射させ、他方は検査光として検査側光伝送部7に入射させる。参照側光伝送部6に入射させた参照光は、参照側光伝送部6から出射させてレンズ8を経て光反射部9で反射させ、その反射参照光は再びレンズ8を経て参照側光伝送部6を伝搬させて光分合波部5に入射させる。
一方、光分合波部5で分波して検査側光伝送部7に入射させた検査光は、検査側光伝送部7から出射させて、レンズ10を経て生体等の検査対象11に照射する。検査対象11に照射された検査光は、対象表面および内部にて反射・散乱される。この反射・散乱される検査光は、その一部を反射検査光としてレンズ10を経て再び検査側光伝送部7に入射させて、該検査側光伝送部7を伝搬させ、再び光分合波部5へ入射させる。
光分合波部5は、参照側光伝送部6および検査側光伝送部7からそれぞれ入射する反射参照光および反射検査光を合波して、図1に示すような干渉光を生成する。この光分合波部5で生成された干渉光は、光電変換部12で受光して光電変換する。
光電変換部12から出力される光電変換信号は、アナログ信号処理部13に供給し、該アナログ信号処理部13において、光電変換信号の低周波成分を、高周波成分に対して相対的に減衰する。すなわち、アナログ信号処理部13において、例えば、光電変換信号の低周波成分をハイパスフィルタ(High-Pass Filter:HPF)やバンドパスフィルタ(Band-Pass Filter:BPF)により除去したり、高周波成分のみを高周波増幅器により増幅したり、あるいは、低周波成分を低減するとともに高周波成分を増幅したり、する。このアナログ信号処理部13のアナログ出力信号は、アナログ−デジタル(A/D)変換部14でデジタル信号に変換して画像処理部2に供給する。
画像処理部2は、A/D変換部14からのデジタル出力信号をフーリエ変換して、周波数を空間的距離に変換する。したがって、この情報は、検査側光伝送部7から検査対象11に検査光が照射された位置において、各深さで反射・散乱された光信号に対応する。画像処理部2は、検査側光伝送部7から検査対象11へ検査光が照射される位置が変化する毎に、各位置において、上述のように各深さからの情報を得、それらの情報に基づいて検査対象11の断層画像を生成し、表示部15に表示する。
このように、光電変換部12から得られる反射参照光および反射検査光の干渉光の光電変換信号を、A/D変換部14でデジタル信号に変換するのに先立って、アナログ信号処理部13で低周波成分を高周波成分に対して相対的に減衰することにより、検査対象11の深部からの情報を強調することができる。したがって、その後、アナログ信号処理部13のアナログ出力信号を、A/D変換部14でデジタル信号に変換する際に、検査対象11の深部からの情報を、量子化雑音に埋没することなく、高精度でデジタル信号に変換することができるので、断層像の深達度を向上することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図2は、本発明の第1実施の形態に係る光断層画像生成装置の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態では、波長可変光源部として、周波数領域モード同期レーザ(Fourier domain mode locked laser:FDML)21を用いる。このFDML21は、例えば米国特許第2006/0187537号明細書に開示されているように、半導体光増幅器(semiconductor optical amplifier:SOA)、ファイバ・ファブリ・ペロー型波長可変フィルタ(fiber Fabry-Perot wavelength tunable filter:FFPTF)、光アイソレータ、単一モード光ファイバ(sigle-mode fiber:SMF)および出力用光ファイバカプラから構成する。SMFは、複数種類使用して、合計長を約4.3kmとし、かつレーザ共振器全体の波長分散はほぼ零になるように構成する。
本実施の形態では、パーソナルコンピュータを有する画像処理部22によりフィルタ制御部23を介して、FDML21のFFPTFを制御し、これによりFDML21から、掃引波長範囲1010nm〜1090nm、繰り返し周波数50kHz、平均光強度約5mWの光を出力する。
FDML21の出力端は、第1ポート24a〜第3ポート24cを有する光サーキュレータ24の第1ポート24aに接続する。光サーキュレータ24は、第1ポート24aから入力された光を、第2ポート24bへ出力し、第2ポート24bに入力された光を第3ポート24cから出力する。
光サーキュレータ24の第2ポート24bは、第1ポート25a〜第4ポート25dを有する光分合波部としての3dBカプラ25の第1ポート25aに接続して、該第1ポート25aに入力された光を、3dBカプラ25により、第3ポート25cおよび第4ポート25dにそれぞれ強度比50:50で分波する。
3dBカプラ25の第3ポート25cは、参照側光伝送部としての単一モード光ファイバ(sigle-mode fiber:SMF)26に接続して、3dBカプラ25で分波された光を参照光としてSMF26に入力する。SMF26には、途中に、偏波制御器27を配置して、参照光の偏波方向を調整する。SMF26を伝搬した参照光は、レンズ28により平行光に変換して空気中に射出し、その射出された参照光を、光減衰器29で所望の光強度に減衰した後、反射鏡30で反射させる。この反射鏡30で反射された参照光は、反射参照光として、再び光減衰器29およびレンズ28を介してSMF26に入射させて、3dBカプラ25の第3ポート25cに入力する。
一方、3dBカプラ25の第4ポート25dは、検査側光伝送部としてのSMF31に接続して、3dBカプラ25で分波された光を検査光としてSMF31に入力する。SMF31を伝搬した検査光は、レンズ32で平行光に変換して空気中に射出し、その射出された検査光を、ガルバノスキャナミラー33で、伝搬方向を二次元的にスキャンして、レンズ34により生体等の検査対象35上に集光させる。なお、ガルバノスキャナミラー33は、画像処理部22によりスキャナドライバ36を介して制御する。検査対象35の表面および内部で反射・散乱された検査光は、反射検査光として、再びレンズ34、ガルバノスキャナミラー33、レンズ32およびSMF31を伝搬させて、3dBカプラ25の第4ポート25dに入力する。
3dBカプラ25の第3ポート25cに入力する反射参照光および第4ポート25dに入力する反射検査光は、3dBカプラ25において干渉させて、干渉光として第1ポート25aおよび第2ポート25bから出力する。ここで、第1ポート25aから出力される干渉光と、第2ポート25bから出力される干渉光とは、逆位相となる。
3dBカプラ25の第1ポート25aから出力される干渉光は、光サーキュレータ24の第2ポート24bおよび第3ポート24cを経て、光電変換部としてのデュアルバランスレシーバ(Dual-balanced receiver)37の第1ポート37aに入力する。また、3dBカプラ25の第2ポート25bから出力される干渉光は、デュアルバランスレシーバ37の第2ポート37bに入力する。これにより、デュアルバランスレシーバ37で、第1ポート37aおよび第2ポート37bにそれぞれ入力する干渉光を光電変換して、直流成分をキャンセルした、干渉成分(交流成分)のみのアナログ信号を得る。デュアルバランスレシーバ37は、電気応答帯域が、例えば80MHzのものを用いる。なお、参照側光伝送部に設けた偏波制御器27は、デュアルバランスレシーバ37から得られるアナログ信号が大きくなるように、すなわち、反射参照光と反射検査光とが適切に干渉するように、参照光の偏波方向を調整する。
デュアルバランスレシーバ37から出力されるアナログ信号は、アナログ信号処理部としてのハイパスフィルタ(HPF)38に入力して低周波成分を除去する。このHPF38からのアナログ出力信号は、増幅器39で約10dB増幅した後、A/D変換部40に入力してデジタル信号に変換する。なお、A/D変換部40は、例えば、14ビット、100MS/sのものを用いる。
A/D変換部40のデジタル出力信号は、画像処理部22に入力する。画像処理部22は、A/D変換部40からのデジタル出力信号をフーリエ変換して電力スペクトルを算出し、その周波数は、FDML21の波長掃引速度から検査対象35の深さ方向の空間的距離に変換し、電力は、検査対象35中の各深度における反射・散乱光強度に変換する。このようにして、画像処理部22は、ガルバノスキャナミラー33の設定値毎、ずなわち検査対象35への検査光の照射位置毎に、深さ方向の空間的距離−反射・散乱光強度分布を計算して取得し、これらのデータに基づいて検査対象35の断層画像を生成して、モニタ41に表示する。
このように、本実施の形態では、デュアルバランスレシーバ37から得られる反射参照光および反射検査光の干渉光の光電変換信号を、HPF38に入力して低周波成分を除去し、その低周波成分が除去されたアナログ出力信号を増幅器39で増幅してA/D変換部40でデジタル信号に変換するようにしたので、検査対象35の深部からの情報を、量子化雑音に埋没することなく、強調してデジタル信号に変換することができ、断層像の深達度を向上することができる。
(第2実施の形態)
図3は、本発明の第2実施の形態に係る光断層画像生成装置の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態は、第1実施の形態において、検査対象35から得られる反射検査光を増幅してから、反射参照光と干渉させるようにしたものである。このため、本実施の形態では、図2に示した構成において、光分合波部を、光分波用の3dBカプラ45と、光合波用の3dBカプラ46とにより構成する。以下の説明では、図2に示した要素と同一作用を成す要素には、同一参照符号を付して、詳細な説明を省略する。
図3において、FDML21の出力端は、光分波用の3dBカプラ45の第1ポート45aに接続して、該第1ポート45aに入力するFDML21からの光を、3dBカプラ45により、第3ポート45cおよび第4ポート45dにそれぞれ強度比50:50で参照光と検査光とに分波する。
3dBカプラ45の第3ポート45cは、光サーキュレータ47の第1ポート47aに接続して、3dBカプラ45からの参照光を光サーキュレータ47の第2ポート47bから出力する。また、3dBカプラ45の第4ポート45dは、光サーキュレータ48の第1ポート48aに接続して、3dBカプラ45からの検査光を、光サーキュレータ48の第2ポート48bから出力する。なお、3dBカプラ45の第2ポート45bは、フリーとする。
参照光側の光サーキュレータ47の第2ポート47bは、SMF26に接続して、第2ポート47bから出力される参照光を、第1実施の形態と同様に、偏波制御器27で偏波方向を調整して、レンズ28および光減衰器29を経て反射鏡30で反射させる。この反射鏡30で反射された反射参照光は、再び光減衰器29およびレンズ28を介してSMF26に入射させて、光サーキュレータ47の第2ポート47bに入力して、該光サーキュレータ47の第3ポート47cから出力する。
一方、検査光側の光サーキュレータ48の第2ポート48bは、SMF31に接続して、第2ポート48bからSMF31を介して出力される検査光を、第1実施の形態と同様に、レンズ32、ガルバノスキャナミラー33およびレンズ34を経て検査対象35に集光する。また、検査対象35への検査光の照射により、検査対象35で反射・散乱された検査光は、その一部を反射検査光として、再び、レンズ34、ガルバノスキャナミラー33、レンズ32およびSMF31を経て、光サーキュレータ48の第2ポート48bに入力して、該光サーキュレータ48の第3ポート48cから出力する。
本実施の形態では、光サーキュレータ48の第3ポート48cから出力される検査対象35からの反射検査光を、光増幅器51で、例えば10dB増幅する。光増幅器51は、希土類添加光ファイバを用いる希土類添加光ファイバ型光増幅器や、石英系光ファイバを用いるラマン光増幅器等のファイバ型光増幅器、あるいは、半導体光増幅器を用いる。
参照光側の光サーキュレータ47の第3ポート47cは、光合波用の3dBカプラ46の第1ポート46aに接続する。また、検査光側の光サーキュレータ48の第3ポート48cは、光合波用の3dBカプラ46の第2ポート46bに接続する。これにより、光合波用の3dBカプラ46において、第1ポート46aに入力する反射参照光と、第2ポート46bに入力する反射検査光とを干渉させて、第3ポート46cおよび第4ポート46dから出力する。
3dBカプラ46の第3ポート46cおよび第4ポート46dは、デュアルバランスレシーバ37の第1ポート37aおよび第2ポート37bにそれぞれ接続して、デュアルバランスレシーバ37により直流成分をキャンセルした、干渉成分(交流成分)のみのアナログ信号を得る。その他の構成および動作は、第1実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、検査対象35から得られる反射検査光を、光増幅器51で増幅してから、反射参照光と干渉させるようにしたので、検査対象35の深部からの情報をより高感度で抽出することができ、断層像の深達度を更に向上することができる。
(第3実施の形態)
図4は、本発明の第3実施の形態に係る光断層画像生成装置の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態は、図3に示した第2実施の形態の構成において、光増幅器51と、光合波用の3dBカプラ46の第2ポート46bとの間に、光バンドパスフィルタ(BPF)52を配置する。光BPF52は、例えば、透過波長帯域幅が1nmの誘電体多層膜を有し、入射光軸に対する該誘電体多層膜の角度を変化させることにより、透過中心波長を可変に構成する。この光BPF52は、画像処理部22によりフィルタ制御部53を介して、入射光軸に対する誘電体多層膜の角度を制御して、透過中心波長を、FDML21から出力される掃引波長の時間的変化に同期して変化させる。すなわち、光BPF52の透過中心波長を、FDML21から掃引されて出力される波長と同じ波長となるように制御する。その他の構成および動作は、第2実施の形態と同様であるので、図3に示した要素と同一作用を成す要素には、同一参照符号を付して、詳細な説明を省略する。
このように、本実施の形態では、検査対象35から得られる反射検査光を、光増幅器51で増幅した後、透過波長が可変の光BPF52により、掃引される波長の反射検査光のみを通過させるようにしたので、反射参照光と合波させる反射検査光の低雑音化が可能となる。したがって、検査対象35の深部からの情報を、より高精度で抽出することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、第1〜3実施の形態において、増幅器39は、デュアルバランスレシーバ37とHPF38との間に配置することができる。また、アナログ信号処理部は、HPF38に限らず、BPFを用いて構成することもできる。さらに、第1〜3実施の形態において、HPF38および増幅器39に代えて、低周波帯域では増幅率が低く、高周波帯域では増幅率が高い高周波増幅器を用いることもできる。
本発明の光断層画像生成装置の基本的構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施の形態に係る光断層画像生成装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2実施の形態に係る光断層画像生成装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第3実施の形態に係る光断層画像生成装置の構成を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1 波長可変光源部
2 画像処理部
3 波長制御部
5 光分合波部
6 参照側光伝送部
7 検査側光伝送部
8,10 レンズ
9 光反射部
11 検査対象
12 光電変換部
13 アナログ信号処理部
14 アナログ−デジタル(A/D)変換部
15 表示部
21 周波数領域モード同期レーザ(FDML)
22 画像処理部
23 フィルタ制御部
24 光サーキュレータ
25 3dBカプラ
26,31 単一モード光ファイバ(SMF)
27 偏波制御器
28,32,34 レンズ
29 光減衰器
30 反射鏡
33 ガルバノスキャナミラー
35 検査対象
36 スキャナドライバ
37 デュアルバランスレシーバ
38 ハイパスフィルタ(HPF)
39 増幅器
40 A/D変換部
41 モニタ
45,46 3dBカプラ
47,48 光サーキュレータ
51 光増幅器
52 光バンドパスフィルタ(BPF)
53 フィルタ制御部

Claims (7)

  1. 波長が時間的に変化する光を出射する波長可変光源部と、
    前記波長可変光源部からの光を検査光と参照光とに分波して、前記検査光を検査対象に導き、前記参照光を光反射部に導くとともに、前記検査光が前記検査対象で反射・散乱されて得られる反射検査光と、前記参照光が前記光反射部で反射されて得られる反射参照光とを合波して干渉光を生成する光分合波部と、
    前記光分合波部で生成された干渉光を受光して光電変換する光電変換部と、
    前記光電変換部から得られる光電変換信号の低周波成分を、高周波成分に対して相対的に減衰するアナログ信号処理部と、
    前記アナログ信号処理部のアナログ出力信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換部と、
    前記アナログ−デジタル変換部のデジタル出力信号を処理して光断層画像を生成する画像処理部と、
    を有することを特徴とする光断層画像生成装置。
  2. 前記アナログ信号処理部は、ハイパスフィルタからなることを特徴とする請求項1に記載の光断層画像生成装置。
  3. 前記アナログ信号処理部は、前記光電変換部から得られる光電変換信号の高周波成分を増幅する高周波増幅器からなることを特徴とする請求項1に記載の光断層画像生成装置。
  4. 前記光電変換部と前記アナログ信号処理部との間、または前記アナログ信号処理部と前記アナログ−デジタル変換部との間に、増幅器を設けたことを特徴とする請求項1,2または3に記載の光断層画像生成装置。
  5. 前記光分合波部の前記反射検査光の入力側に、前記反射検査光を増幅する光増幅器を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光断層画像生成装置。
  6. 前記光増幅器と前記光分合波部との間に、光雑音を除去する光フィルタを設けたことを特徴とする請求項5に記載の光断層画像生成装置。
  7. 前記光フィルタは、透過中心波長が可変のバンドパスフィルタからなり、前記透過中心波長を、前記波長可変光源部から出射される光の波長の時間的変化と同期して変化させるように構成したことを特徴とする請求項6に記載の光断層画像生成装置。
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