JP2006269631A - 多波長計測手段を有するレーザ装置 - Google Patents

多波長計測手段を有するレーザ装置 Download PDF

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重夫 小前
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Abstract

【課題】 1つのピーク発振、2ピーク発振が可能なレーザ装置において、簡便な構成にてレーザ光の中心波長を正確に計測し制御すること。
【解決手段】 波長モニター22のラインセンサによりフリンジのピーク数、ピーク強度を検出する。コントローラ15はフリンジのピーク強度を調整しピーク数を判定する。ピーク数がnの場合(1ピーク発振の場合)は、ラインセンサ上のフリンジの内径(Di)と外径(Do)より中心波長を決定し、中心波長制御機構13bにより中央波長を制御する。ピーク数が2nの場合(2ピーク発振の場合)は、2つピークの内の内側のピークの内側部分の内径(Di1)、外側のピークの外側部分の外径(Do2)より2つのピーク間の中心の波長(ピーク間中心波長)を求め、中心波長制御機構13bにより上記ピーク間中心波形を制御する。またピーク間隔制御機構13cによりピーク間隔を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多波長計測手段を有するレーザ装置に関し、特に露光用狭帯域エキシマレーザ装置に適用するのに好適な多波長計測手段を有するレーザ装置に関するものである。
LSIの高集積化に伴い回路パターンが微細化する一方で、投影レンズの焦点深度が減少し、プロセスマージンの確保が課題となってきている。この改善策の一つとして、2つの波長を用いたプロセスが提案されている(例えば特許文献1、特許文献4等参照)。
図8に、特許文献1の図4に記載される従来技術を示す。図8に示す従来例は、反射鏡101、エキシマレーザ共振器102、出力鏡103、ハーフミラー104、109、ミラー105、108、エタロン106、107の各要素より構成されている。
エキシマレーザ共振器102を発したレーザ光束は、ハーフミラー104により2光路に分離され、分離された2つの光束はエタロン106、107により互いに異なる波長λ1、λ2を中心に狭帯域化される。狭帯域化された2つの光束はハーフミラー109により合成された後、露光機に伝送される。
上記従来の装置を用いることにより、多重結像露光が可能となり、光軸上の焦点深度を拡大することが可能となる。上記従来例では、エタロンの角度を調整することにより、波長を変更することが記載されており、これにより2波長発振(2ピーク発振)が実現可能となる。
周知の通り、狭帯域レーザの発振中心波長はドリフトするため各波長λ1、λ2を検出してそれが目標波長に近づくように制御する必要もあるが、特許文献1にはその点の説明が見当たらない。
次に、単一の中心波長で狭帯域発振するエキシマレーザの波長計測技術の概要について特許文献2を用いて説明する。
特許文献2に説明されているように、通常、露光用エキシマレーザ装置では、エタロン等を用いたモニターモジュールにより、中心波長を計測している。このモニターモジュールでは、ビームスプリッターによりレーザ光の一部を分岐し、その分岐光をエタロンに通したフリンジ(干渉縞)波形より、中心波長を計測している。
図9は特許文献2から抜粋した図であり、図9(a)は、エタロン分光器を説明する図である。
同図に示すように、光拡散板を通過し、更にエタロン71を透過した狭帯域レーザ光をレンズ72で集光すると、焦点距離fの位置においてそのレーザ光の波長に応じた半径を有する同心円(フリンジパターン73)が現れる。そのフリンジパターンの位置にラインセンサを置くと図9(b)に示す光強度分布73の左半分を得ることができる。この光強度のピークを示す半径等からレーザ光の発振中心波長を計算することができる。
また、特許文献3には、プリズムを回転させて波長制御をする技術が開示されている。
特許第2619473号公報 特開平6−188502号公報 特許第2631554号公報 特許第3325350号公報
特許文献2記載の波長計測において中心波長を正確に計測するためには、センサに入射する光強度をある一定の範囲内に維持する必要がある。センサに入射する光の上限値としては、スペクトル形状の変化等によるセンサ上の光強度の変動量+/−20%、及びレーザ出力の可変範囲+/−20%であるため、定格出力時のセンサ強度は、センサのフルレンジの70%以下である必要がある。
更に、センサに入射する光の下限値としては、センサ上のバックグランドが通常、フルレンジの10%程度であるため、少なくともバックグランドレベルの2倍以上の光強度を得る必要があり、約30%が下限値となる。このため、定格出力時のセンサ強度が40%以上である必要がある。
すなわち、図10に示すように、センサに入射する光は、センサのフルレンジの40〜70%であることが必要である。なお、図10において、横軸はセンサチャンネルを示し、縦軸は、センサ上の光の強度を示す。
ここで、例えば前記図8に示される1波長発振から2波長発振への変更が可能なエキシマレーザ装置の場合、波長を計測するためのモニターモジュール内のセンサ上には、スペクトル形状による光強度変化、出力可変範囲以外に、2倍以上の強度差が発生する。すなわち、図11に示すように1ピーク発振の場合の光の強度(同図の太線)と2ピーク発振の場合の光の強度(同図の細線)では、2倍以上の強度差がある。
以上のように1波長発振から2波長発振への変更が可能なエキシマレーザ装置においては、1ピーク発振と2ピーク発振とでは光強度差が大きく、この両方のピークを検出しようとすると、センサのフルレンジの40〜70%内に入らない場合も生じる。このため、中心波長の正確な計測に問題が生じる。
また、エタロン等を用いたモニターモジュールでは、前記特許文献2に記載されているように、コース波長(λc)とファイン波長(λf)を、次の式により求め、λcとλfを比較することによって、絶対波長を求めている。
λc=FSRc/Cc・((rcSt)2 −(rcex)2 )+λc0…(1)
λf=FSRf/Cf・((rfSt)2 −(rfex)2 )+λf0…(2)
ここで、
FSRc :コースエタロンのフリースペクトルレンジ
FSRf :ファインエタロンのフリースペクトルレンジ
Cc :コースエタロンの定数
Cf :ファインエタロンの定数
rcSt :コースエタロンにおける基準光の干渉縞の半径
rfSt :ファインエタロンにおける基準光の干渉縞の半径
rcex :コースエタロンにおける被検出光の干渉縞の半径
rfex :ファインエタロンにおける被検出光の干渉縞の半径
λc0 :コースエタロンにおいて、基準光と被検出光の干渉縞が一致したときの被検出光の波長
λf0 :ファインエタロンにおいて、基準光と被検出光の干渉縞が一致したときの被検出光の波長
上記干渉縞の半径rcSt,rfSt,rcex,rfexは、例えば、ラインセンサ上のフリンジの内径(Di)と外径(Do)より、次式のように求められる。
r=(Do+Di)/4
上記特許文献2の記載されるモニターモジュールでは、上記のようにして干渉縞の半径を求めコース波長(λc)とファイン波長(λf)波長から絶対波長を求めている。
ここで、1波長発振から2波長発振への変更が可能なエキシマレーザ装置においては、1ピーク発振の場合には図12(a)に示すようにピークが現れるが、2ピーク発振の場合は図12(b)に示すように1ピーク発振の場合に比べ、2倍のピーク数が検出される。このため、1波長発振から2波長発振に切り替わった場合に、上記従来の方法では中心波長を正確に計測できないという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2つのピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するエキシマレーザ装置において、簡便な構成にてレーザ光の中心波長を正確に計測し、制御する手段を提供することにある。
上記課題を本発明においては、次のように解決する。
(1)1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2以上のピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するレーザ装置に、上記各ピークの両端にあるピーク中心波長間の中心位置の波長、ピーク数、及びピーク間隔を計測する計測手段と、上記計測された中心位置の波長に基づき、中心位置の波長が所望の値になるように制御するとともに、上記2以上のピークのピーク間隔を制御する手段を設ける。
(2)1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2以上のピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するレーザ装置に、少なくとも上記各ピークの中心波長、及びピーク数を計測する計測手段と、上記計測された各中心波長に基づき、各中心波長が所望の値になるように制御する手段を設ける。
(3)上記(1)(2)の計測手段を、少なくともコース波長とファイン波長を計測する光学系から構成する。
(4)上記(3)において、上記ファイン波長を計測する光学系に、該光学系に入射する光量を調整する光量調整手段を設ける。
(5)上記(3)において、ファイン波長を計測する光学系の出力側に設けられたセンサ回路に、該センサ回路の出力を調整する手段を設ける。
(6)上記(3)(4)(5)において、ファイン波長を計測する光学系をエタロンから構成する。
(7)上記(6)において、ファイン波長を計測する光学系のエタロンのフリースペクトルレンジを、2つのピーク間隔の2倍以上とする。
(8)1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2以上のピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するレーザ装置に、上記各ピークの両端にあるピーク中心波長間の中心位置の波長、ピーク数、及びピーク間隔を計測する計測手段と、上記計測された中心位置の波長に基づき、中心位置の波長が所望の値になるように制御するとともに、上記2以上のピークのピーク間隔を制御する手段を設ける。
上記計測手段は、少なくともコース波長を計測する手段と、エタロン及びラインセンサを使用したファイン波長を計測する手段を有し、上記ファイン波長を計測する手段は、ラインセンサ上のフリンジのピーク数を計測し、所定範囲内のフリンジのピーク数がnのとき、(Do+Di)/4(Do:ラインセンサ上に現れるフリンジ外径、Di:ラインセンサ上に現れるフリンジ内径)を算出して中心波長λを決定し、所定範囲内のフリンジのピーク数が2n以上のとき、(Do2+Di1)/4(Do2:上記2以上のピークの内、ラインセンサ上に現れる一方のピークに対応した外側のフリンジの外径、Di1:上記2以上のピークの内、ラインセンサ上に現れる他方のピークに対応した内側のフリンジの内径)を算出して中心波長λを決定する。
(9)1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2以上のピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するレーザ装置に、少なくとも上記各ピークの中心波長、及びピーク数を計測する計測手段と、上記計測された各中心波長に基づき、各中心波長が所望の値になるように制御する手段を設ける。
上記計測手段は、少なくともコース波長を計測する手段と、エタロン及びラインセンサを使用したファイン波長を計測する手段を有し、上記ファイン波長を計測する手段は、ラインセンサ上のフリンジのピーク数を計測し、 所定範囲内のフリンジのピーク数がnのとき、(Do+Di)/4(Do:ラインセンサ上に現れるフリンジ外径、Di:ラインセンサ上現れるフリンジ内径)を算出して中心波長λを決定し、所定範囲内のフリンジのピーク数が2n以上のとき、(Do1+Di1)/4(Do1:ラインセンサ上に現れる上記2つのピークの内、一方のピークに対応したフリンジ外径、Di1:ラインセンサ上現れる2つのピークの内、一方のピークに対応した内側のフリンジの内径)を算出して、一方のピークの中心波長を決定するとともに、(Do2+Di2)/4(Do2:ラインセンサ上に現れる上記2つのピークの内、他方のピークに対応したフリンジ外径、Di2:ラインセンサ上現れる上記2つのピークの内、他方のピークに対応した内側のフリンジの内径)を算出して、他方のピークの中心波長を決定する。
本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)各ピークの両端にあるピーク中心波長間の中心位置の波長、ピーク数、及びピーク間隔を計測し、計測された中心位置の波長に基づき、中心位置の波長が所望の値になるように制御するとともに、上記2以上のピークのピーク間隔を制御するようにしたので、2ピーク発振においてレーザ光の各中心波長を正確に計測し、制御することができる。
また、各ピークの中心波長、及びピーク数を計測し、計測された各中心波長に基づき、各中心波長が所望の値になるように制御するようにすることで、上記と同様、2ピーク発振においてレーザ光の各中心波長を正確に計測し制御することができる。
このため、複数の異なる波長からなる光を、安定に発生させることが可能となり、本発明によるレーザ装置を投影露光装置の光源に用いることにより、多重露光法によるLSI等の製造に際し、必要な焦点深度を確保することができる。
(2)上記計測手段を、少なくともコース波長とファイン波長を計測する光学系から構成することで、波長を精度よく検出することが可能となる。
(3)上記ファイン波長を計測する光学系に、該光学系に入射する光量を調整する光量調整手段を設けたり、ファイン波長を計測する光学系の出力側に設けられたセンサ回路に出力を調整する手段を設けることにより、1ピーク発振の場合の光の強度と2ピーク発振の場合の光の強度に強度差があっても、中心波長の正確な計測が可能となる。
(4)ファイン波長を計測する光学系をエタロンから構成し、エタロンのフリースペクトルレンジを、2つのピーク間隔の2倍以上とすることにより、2ピーク発振の場合においても、中心波長の正確な計測が可能となる。
図1に本発明の一実施例の構成を示す。
図1に示す装置は、レーザ光を発振するためのレーザチャンバ11、出力ミラー11a、レーザチャンバ11で放電を発生させるための高電圧電源12、レーザ光を狭帯域化するための狭帯域モジュール13、レーザ光のエネルギーおよび中心波長を計測するためのモニターモジュール14、及び、モニターモジュール14により、計測されたレーザ出力、中心波長を基に、レーザ出力及び中心波長を制御するためのコントローラ15より構成される。
更に、狭帯域化モジュール13は、狭帯域化光学素子13aと、中心波長の中心の値を制御するための中心波長制御機構13b及び、スペクトル形状を1ピークから少なくとも2ピークを持つ波形にコントロールするための2波長間隔制御機構13cを有している。狭帯域化光学素子13aは、同図に示すように例えばプリズム131とグレーティング132等から構成される。
また、モニターモジュール14は、レーザ光を分岐するためのビームスプリッタ14aおよび14b、ビームスプリッタ14bにより分岐されたレーザ光によりレーザ出力光のエネルギーを測定する出力モニター21、波長を検出するための波長モニター22、及び、スペクトル形状が1ピークから少なくとも2ピークを持つ形状に変化したときのフリンジ強度を調整するためのフリンジ強度調整機構23を有する。
上記中心波長制御機構13bとしては、特許文献3に記載されるように、狭帯域化光学素子13a内のプリズム131を回転制御して中心波長を制御する等、周知の波長制御手段を用いることができる。
また、2波長間隔制御機構13cとしては、例えば前記特許文献1、4に示されるように、複数の狭帯域化手段を設け、各狭帯域化手段に設けられたエタロン等の角度を調整可能とすることで実現することができる。
また、図2(a)(b)に示すように、ビームを拡大するために用いられる複数のプリズム131の間に、二つに分割された平面ミラー132a,132bを挿入し、ミラー132a,132bの回転角度を制御することにより2波長間隔を制御するようにしてもよい。
すなわち、平面ミラー132を平面ミラー132a、平面ミラー132 bの2枚のミラーで構成し、ミラー132aにより反射されたビーム141を、プリズム131を通り、グレーティング133に角度θ1 で入射させ、また、平面ミラー132bにより反射されたビーム142を、同様にプリズム131を通り、グレーティング133に角度θ2 で入射させる。
グレーティング133に入射したビーム141はグレーティング133の回折効果により、波長λ1 を中心に狭帯域化された光として狭帯域化モジュール13を通り、チャンバ11へ戻され、出力ミラー11aよりレーザ光として取り出される。
ミラー132bにより反射されたビーム142は、同様にプリズム133を通り、グレーティング131に角度θ2 で入射する。
入射したビーム142はグレーティング133の回折効果により、波長λ2 を中心に狭帯域化された光として狭帯域化モジュール13を通り、チャンバ11へ戻され、出力ミラー11aよりレーザ光として取り出される。
1波長発振の場合は、上記ミラー132a,132bの設置角度を調整し、ミラー132a,132bの反射面が同一平面上にあるようにする。これにより、ミラー132a及びミラー132bの反射光は、同一角度でグレーティング133に入射し、レーザ光源は一波長発振をする。
また、2波長発振をさせる場合には、ミラー132a又はミラー132bの両方、若しくはいずれか一方の設置角度を変更することにより、グレーティング133に入射する角度θ1 、θ2 の両方、若しくはいずれか一方を変化させることができ、それに伴い、出力される波長λ1 、λ2 を変化させることができる。
また、図2(a)において、反射ミラー132a,132bの挿入位置を同図のB方向に調整し、反射ミラー132a,132bの境界である線132cの位置が、レーザビームを2分割する位置にあるように調整することにより、同時に発振する各ビーム141,142の光エネルギーを略同等とすることができる。
また、ミラー132a,132bの反射等による光損失分や、ビーム幅方向において光エネルギー分布がある場合も考慮して、反射ミラー132a,132bの線132cに直交する方向の長さをビーム縦方向の長さより十分長くし、反射ミラー132a,132bを同図の矢印B方向に移動させるように構成すれば、上記エネルギー分布がある場合でも、同時に発振する各ビーム141,142の光エネルギーを略同等とすることができる。さらに、必要があれば上記境界線132cの位置を調整し、各ビーム142と143の光エネルギーの値に所定の差を持たせることも可能である。
また、図2(c)(d)に示すように、上記ミラーに換えて、プリズム間にクサビ状の光学素子(ウェッジ基板151)を光路の半分まで挿入し、この光学素子を回転させたり、グレーティングを2つに分割して、その設置角度を変えても、同様に出力される波長λ1 、λ2 を変化させることができる。
ウェッジ基板151は、例えば狭帯域化モジュール内の光路中に、図2(d)に示すようにレーザのビームを縦に二分割するように挿入される。これにより2波長発振をさせることができる。また、一波長発振させる場合、ウェッジ基板151を光路中から離脱させる。
図2(d)は縦方向へビームを分割している様子を示す斜視図である。
2分割された各ビームをそれぞれ図2 (c) に示すように152,153とする。ウェッジ基板151を通らない、分割された一方のビーム152は、プリズム131を通り、グレーティング133に角度θ1で入射する。入射したビーム152はグレーティング133の回折効果により、波長λ1を中心に狭帯域化された光として狭帯域化モジュールを通り、チャンバ11へ戻され、出力鏡11aよりレーザ光として取り出される。
ウェッジ基板151を通り、分割されたもう一方のビーム153は、同様にプリズム131を通り、グレーティング133に角度θ2で入射する。入射したビーム153はグレーティング133の回折効果により、波長λ2を中心に狭帯域化された光として、チャンバ11へ戻され、出力鏡11aよりレーザ光として取り出される。
ウェッジ基板151は、その頂角(ビーム152と153を分ける部分における頂角)がレーザ光路中にあり、その頂角を中心として図2 (c) に記載した矢印Aのように回転してウェッジ基板151の設置角度を変更することにより、グレーティング133に入射する角度θ2 を変化させることができ、それに伴い出力される波長λ2 を変化させることができる。
出力されたレーザ光の波長を後述する波長モニターで検出し、目標波長との誤差を計算し、ウェッジ基板151の設置角度を制御することにより、出力される波長のうちλ2をほぼ目標波長に保持することができる。また、紫外線透過率の高い材料(フッ化カルシウム等)を使って薄く作るウェッジ基板151による損失は非常に少ない。
さらに、ウェッジ基板151のレーザビーム内へ挿入する距離を図2 (d) のBDd、レーザビーム幅をBWとし、BW=2×BDdとすることにより同時に発振する各ビーム152,153の光エネルギーを略同等とすることができる。
BDdの値は、ウェッジ基板151を図2 (c) の矢印C方向(レーザビーム幅方向)へ移動することで調整する。
ウェッジ基板151の反射及び吸収による光損失分も考慮して各ビーム152と153の光エネルギーを略同等とするためにBDdをBW/2よりも若干だけ大きくしてもよい。また、図2 (d) に示すビーム幅BW方向において光エネルギー分布がある場合にも前記BDdの値を調整して各ビーム152,153の光エネルギーを略同等とすることもできる。必要があればBDdの値を調整することにより各ビーム152,153の光エネルギーの値に所定の差を持たせることも可能である。
図3はモニターモジュールの第1の実施例を示す図である。
モニターモジュール14は、出力モニター21と波長モニター22から構成され、本実施例では、波長モニター22内に前記フリンジ強度調整機構23として機能するビームスプリッタ23aと回転機構23bが設けられている。
出力モニター21は、ビームスプリッタ14aによりサンプルされたレーザ光を、さらにサンプルするビームスプリッタ14bと、ビームスプリッタ14bによりサンプルされたレーザ光のエネルギーを測定する出力エネルギー測定手段21aから構成され、出力エネルギー測定手段21aにより測定されたレーザ光のエネルギーはコントローラ15に送られる。コントローラ15は、出力モニター21の出力により、レーザ出力が所定の値になるように制御する。
また、上記ビームスプリッタ14bの出力は、波長モニター22に導入される。
波長モニター22は、コースエタロン22b、レンズ22c、第1のラインセンサ22dから構成される波長検出範囲幅の広い第1の検出系と、ファインエタロン22e、レンズ22f、第2のラインセンサ22gから構成される波長検出範囲幅は狭いが検出精度の高い第2の検出系と、基準となる所定の波長の光を放射する基準光源22hと、前記フリンジ強度調整機構23として機能するビームスプリッタ23aと回転機構23bを有する。また、コースエタロン22b、ファインエタロン22eの光入射側には、拡散板22aが設けられている。
図3において、波長モニター22に入射した光は、ビームスプリッタ22iで上記基準光源22hの出力光と合成され、一部が上記コースエタロン22bに入射し、他の一部が上記フリンジ強度調整機構23を介してファインエタロン22eに入射する。
フリンジ強度調整機構23は、回転機構23bにより回転するビームスプリッタ23aを有し、ビームスプリッター23bの角度を調整し、光の透過率を変えることにより光の透過率を変化させ、ファインエタロン22eに入射する光の強度を変える。
コースエタロン22bに入射した光により、レンズ22cの焦点面上にフリンジパターンが発生し、このフリンジパターンは第1のラインセンサ22dにより検出される。
また、ファインエタロン22eに入射した光によりレンズ22fの焦点面上にフリンジパターンが発生し、このフリンジパターンは第2のラインセンサ22gにより検出される。
上記第1、第2のラインセンサ22d、22gにより検出されたフリンジパターンは、コントローラ15に送られる。
コントローラ15においては、前記した特許文献2に記載される通り、コース波長(λc)とファイン波長(λf)を、前記した次の(1)(2)式により求め、λcとλfを比較することによって、絶対波長を求めている。
λc=FSRc/Cc・((rcSt)2 −(rcex)2 )+λc0…(1)
λf=FSRf/Cf・((rfSt)2 −(rfex)2 )+λf0…(2)
なお、上記FSRc、FSRf、Cc等は前記定義の通りである。
図4は、本発明のモニターモジュールの第2の実施例を示す図である。前記図3に示したものと同一のものには同一の符号が付されており、本実施例の波長モニターは、前記フリンジ強度調整機構23として、第1の実施例におけるビームスプリッタ23aと回転機構23bに換え、ゲインが可変のAMPを用いたものである。
すなわち、図4に示すように、第2の検出系の第2のラインセンサ22gからの出力を増幅する回路に、ゲインが可変のAMP23cを用い、可変アンプAMP23cの出力をA/D変換器23dを介してコントローラ15に入力するようにしたものである。その他の構成および動作は上記第1の実施例と同様である。
本実施例においては、コントローラ15により上記AMP23cのゲインを調整することにより、波長モニター22からコントローラ15へ出力される信号の強度を調整することができ、前記第1の実施例と同様、1波長及び2波長発振時においても、フリンジ強度を一定の値に保つことが可能となる。
次に、本実施例の波長モニターによる中心波長計測について説明する。
図5に本実施例の中心波長計測処理のフローチャートを示す。
同図に示すように、前記コントローラ15は、まず、ラインセンサ22g上のフリンジのピーク数、ピーク強度を検出する。そして、フリンジ強度調整機構23によりピーク強度が前記したラインセンサのフルレンジの30%〜70%以内に入るように調整する。
次にラインセンサ上のピーク数を判定し、ピーク数がnの場合(1ピーク発振の場合)は、上記特許文献2記載の技術を利用して、ラインセンサ上のフリンジの内径(Di)と外径(Do)より、次式により干渉縞の半径を求め、前記した(1)(2)式により中心波長を決定する。
r=(Do+Di)/4…(3)
ここで、図6(a)に示すように、フリンジパターンの中心から同じ距離だけ離れた一対のピークの各内側部分間の距離がDi、各外側部分間の距離がDoである。なお、図6(a)では、ピークの異なる高さでDiとDoを求めているが、これは作図上の便宜のためであって、実際は同じ高さ(例えば頂点の半分の高さ)においてDiとDoとを求める。次に説明する図6(b)のDi1、Di2、Do1、Do2も同様にして求める。
また、ピーク数が2nの場合(2ピーク発振の場合)は、まず、以下の式を用いて干渉縞の半径を求め、前記した(1)(2)式により中心波長λcを決定する。
r=(Do2+Di1)/4…(4)
ここで、図6(b)に示すように、フリンジパターンの中心から同じ距離だけ離れた一対の2つピークの内の各内側のピークの内側部分間の距離がDi1、各外側のピークの各外側部分間の距離がDo2であり、上記中心波長λcとは2つのピークそれぞれの中心波長ではなく、それらの間の波長(図6(b)の2つのピーク間のディップ近傍の波長)である。以下では1ピーク発振における中心波長と区別するためピーク間中心波長と呼ぶ。 次に、以下の式を用いて干渉縞の半径を求めて短波長側の波長λcsを計算し、上記ピーク間中心波長λcとの比較により、2つのピークのピークの間隔を計算する。
r=(Do1+Di1)/4…(5)
ここで、図6(b)に示すように、フリンジパターンの中心から同じ距離だけ離れた一対の2つピークの内の各内側のピークの内側部分間の距離がDi1、各内側のピークの各外側部分間の距離がDo1である。
上記のようにして、ピーク数がnの場合の中心波長、ピーク数が2nの場合の中心波長およびピーク間隔が計算されたら、コントローラ15は、図1に示した中心波長制御機構13b及び2波長間隔制御機構13cによりピーク間中心波長、ピーク間隔を制御する。
以上のように、本実施例では、2ピーク発振の場合、ピーク間中心波長を決定し、ピーク間中心波長を制御する方式をとっている。これについて、さらに具体的に説明する。
ピーク数が1の場合はモニターモジュール内の分光素子(エタロン)のFSR(フリースペクトルレンジ)で決まる間隔毎にピークが観測される。前記図6(a)ではそれらのピークが現れている。
ピーク数が2×nになり、各ピークの中心波長の差が小さいときは図6(b)に示すように2つのピークを持つフリンジが、エタロンのFSRで決まる間隔毎に現れる。2つのピークのうち、フリンジ中心に近い方が長波長の光、遠い方が短波長の光である。なお、第2の検出系のファインエタロン22eのFRSは、少なくとも2つのピーク間隔の2倍以上とする必要がある。
ピーク数がnか2×nかの識別は、ラインセンサ上のピーク数のカウントによる。ピーク数がnの場合は、前記した特許文献2に記載の通り、前記(3)式により干渉縞の半径を求め、中心波長を求める。
また、ピーク数が2×nの場合、前記(4)式により干渉縞の半径を求め、ピーク間中心波長を決定する。
これはフリンジパターンの中心から同じ距離だけ離れた位置にあり、2つのピークを持つ一対のフリンジに注目し、外側ピークの外側部分間の距離Do2と、内側ピークの内側部分間の距離Di1とを利用している。
つまり、ピーク間中心波長とは、前記したように、2つのピークそれぞれの中心波長ではなく、それらの間の波長である。
2ピークの場合のピーク間中心波長をこのように定義する意味は、2波長λ1とλ2(例えばλ1>λ2)で発振する必要がある場合、露光機からレーザ発振器へ送信されてくる波長の指令信号は典型的には、次の式で示されるλcとdλの値であるためである。
λc=(λ1+λ2)/2
dλ=λc−λ2=λ1−λc
レーザ装置は、λcとdλを受信すると、上記式を用いてλ1=λc+dλとλ2=λc−dλを計算し、2波長発振を開始し波長の制御を行う。
次に、上記実施例に示したレーザ装置において、2ピーク発振における波長制御とパルス光エネルギーの制御について説明する。
前記図1において、出力鏡3を透過して出力されるレーザ光の一部がモニターモジュール14内へ導かれ、前記したようにフリンジ半径と、それぞれのパルス光のエネルギーE1d,E2dが計測される。
コントローラ15は、露光機から送られてくる各発振中心波長目標値λ1tとλ2t、各パルス光エネルギー目標値E1t, E2tを記憶している。コントローラ15は前記モニターモジュール14から与えられる計測値に基づき、前記特許文献2に記載される方法により、各発振中心波長計測値λ1dとλ2dを求め、また、各パルス光エネルギー計測値E1d, E2dの各値を求める。なお、計測値を例えば上記λ1dのように”d”を付して表記し、目標値を例えば上記λ1tのように”t”を付して表記する。
コントローラ15は波長間隔λ1d−λ2dを計算し、この計算値が所定の許容範囲内に収まるように2波長間隔制御機構13bへ制御信号を送信する。
また、各発振中心波長のピーク間中心波長λcd(=(λ1d+λ2d)/2)を求め、中心波長制御機構13aにより、上記前記特許文献4に記載された周知の波長制御によって発振中心波長を制御する。例えばプリズム131のいずれかを回転制御することによってλcdと(λ1t+λ2t)/2の差がゼロに近づくようにする。
また、前記したパルスエネルギー目標値と計測値を使ってコントローラ15はE1t+E2t、E1d+E2d、 (E1t+E2t) − (E1d+E2d) の各値を計算し、その (E1t+E2t) − (E1d+E2d) が所定の許容範囲内に収まるように図示していない電源制御装置へ制御信号を送信する。
その電源制御装置は電極2へ与えるパルス電圧レベルを調整して、出力されるパルスレーザ光エネルギーが目標値に近づくように制御する。
また、必要に応じて、この制御が済んだ後のE1d、E2dの値を検出して、その差E1d−E2dが所定目標値となるように制御する。
具体的には、例えば、前記図2(a)においては、ミラー132a,132bのB方向の位置を制御して、上記差E1d−E2dが所定目標値となるように制御したり、図2(c)において、ウェッジ基板をC方向に移動させ、上記差E1d−E2dが所定目標値となるように制御する。
露光機から送信されてくるデータが、各発振中心波長目標値λ1tとλ2tの代わりにピーク間中心波長λtc= (λ1t+λ2t) /2と、中心波長間隔Δλ (=λ2t−λtc=λtc−λ1t )の場合には、以下のように制御してもよい。ここで、λtcは2つの目標中心波長の中央値(ピーク間中心波長)である。この場合の波長制御についてλ2t>λ1tの場合を例にして説明する。
コントローラ15は、モニターモジュール14から送られる計測値に基づき、前記したように各発振中心波長計測値λ1dとλ2d、及びピーク間中心波長計測値λcd、各パルス光エネルギー計測値E1d, E2dの各値を計算する。
コントローラ15は、波長間隔λ1d−λ2dを計算し、この計算値と2Δλの差が所定の許容範囲内に収まるように2波長間隔制御機構13bへ制御信号を送信する。
また、中心波長制御機構13aにより、例えば上記前記特許文献4等に記載された周知の波長制御によって、ピーク間中心波長λdcがλtcに一致するように制御する。
ところで、前記図3に示した出力モニター21により、レーザ出力を測定することができるが、2波長発振においては、上記出力モニターにより測定される値は、2波長λ1とλ2の合成エネルギーEである。
一方、2波長発振においては2つのピークの各光エネルギー又はピーク値を互いに等しくしたり、所定の差を持たせたりする場合がある。そのため、各ピークの光エネルギー又はピーク値を計測する必要がある。光エネルギーはフリンジの面積、ピーク値はフリンジの頂点の高さである。
以下、光エネルギーやピーク値を求める方法を説明する。
図7は、前記波長モニター22に設けられたラインセンサにより観測されるフリンジパターンを示す図である。
ラインセンサは例えば微少な多数のCCD受光素子が直線状に整列した構成を持っている。ラインセンサへ入射した光は各CCD受光素子によって検出されるため、受光信号は図7の多数の縦線に示すように、CCD受光素子毎の離散的な受光光量信号となって出力される。各CCD受光素子の出力を所定範囲内で加算した値がその範囲内の光エネルギーである。また、CCD受光素子の出力信号を比較して最も高レベルの信号がピーク値である。
2波長発振において、2つのピークの各光エネルギーを求めるときは、前記(3)式と同様の以下の式により干渉縞の半径r1,r2を求め、前記したように各ピークの中心波長λ1,λ2を計算する。
r1=(Do12 +Di12 )/4
r2=(Do22 +Di22 )/4
コントローラ15は、上記のようにλ1,λ2を計算し、中心波長λ1を中心とする所定範囲内のCCD受光素子の受光信号を加算した値をE1d、λ2を中心とする所定範囲内のCCD受光素子の受光信号を加算した値をE2dとし、E1dとE2dを比較してそれらの大きさが所望の関係になるように制御する。
本発明の実施例のレーザ装置の構成を示す図である。 2波長間隔制御機構の構成例を示す図である。 モニターモジュールの第1の実施例を示す図である。 モニターモジュールの第2の実施例を示す図である。 中心波長計測処理のフローチャートである。 1ピーク発振と2ピーク発振におけるフリンジ内径と外径を説明する図である。 ラインセンサにより観測されるフリンジパターンを示す図である。 従来の2ピーク発振のレーザ光源の従来例を示す図である。 エタロン分光器を説明する図である。 センサに入射する光の上限値、下限値を説明する図である。 1ピーク発振の場合の光の強度と2ピーク発振の場合の光の強度の一例を示す図である。 1ピーク発振と2ピーク発振におけるスペクトル分布例を示す図である。
符号の説明
11 レーザチャンバ
11a 出力鏡(出力ミラー)
12 高電圧電源
13 狭帯域モジュール
13a 狭帯域化光学素子
13b 中心波長制御機構
13c 2波長間隔制御機構
14 モニターモジュール
15 コントローラ
21 出力モニター
22 波長モニター
23 フリンジ強度調整手段

Claims (9)

  1. 1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2以上のピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するレーザ装置であって、
    上記各ピークの両端にあるピーク中心波長間の中心位置の波長、ピーク数、及びピーク間隔を計測する計測手段と、
    上記計測された中心位置の波長に基づき、中心位置の波長が所望の値になるように制御するとともに、上記2以上のピークのピーク間隔を制御する手段を有する
    ことを特徴とする多波長計測手段を有するレーザ装置。
  2. 1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2以上のピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するレーザ装置であって、
    少なくとも上記各ピークの中心波長、及びピーク数を計測する計測手段と、
    上記計測された各中心波長に基づき、各中心波長が所望の値になるように制御する手段を有する
    ことを特徴とする多波長計測手段を有するレーザ装置。
  3. 前記計測手段が、少なくともコース波長とファイン波長を計測する光学系を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の多波長計測手段を有するレーザ装置。
  4. 前記計測手段のファイン波長を計測する光学系に、該光学系に入射する光量を調整する光量調整手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の多波長計測手段を有するレーザ装置。
  5. 前記計測手段のファイン波長を計測する光学系の出力側に設けられたセンサ回路に、該センサ回路の出力を調整する手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の多波長計測手段を有するレーザ装置。
  6. 前記ファイン波長を計測する光学系がエタロンから構成される
    ことを特徴とする請求項3,4または請求項5記載の多波長計測手段を有するレーザ装置。
  7. 前記ファイン波長を計測する光学系のエタロンのフリースペクトルレンジが、2つのピーク間隔の2倍以上である
    ことを特徴とする請求項6記載の多波長計測手段を有するレーザ装置。
  8. 1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2以上のピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するレーザ装置であって、
    上記各ピークの両端にあるピーク中心波長間の中心位置の波長、ピーク数、及びピーク間隔を計測する計測手段と、
    上記計測された中心位置の波長に基づき、中心位置の波長が所望の値になるように制御するとともに、上記2以上のピークのピーク間隔を制御する手段を有し、
    上記計測手段は、少なくともコース波長を計測する手段と、エタロン及びラインセンサを使用したファイン波長を計測する手段を有し、
    上記ファイン波長を計測する手段は、ラインセンサ上のフリンジのピーク数を計測し、 所定範囲内のフリンジのピーク数がnのとき、(Do+Di)/4(Do:ラインセンサ上に現れるフリンジ外径、Di:ラインセンサ上に現れるフリンジ内径)を算出して中心波長λを決定し、
    所定範囲内のフリンジのピーク数が2n以上のとき、(Do2+Di1)/4(Do2:上記2以上のピークの内、ラインセンサ上に現れる一方のピークに対応した外側のフリンジの外径、Di1:上記2以上のピークの内、ラインセンサ上に現れる他方のピークに対応した内側のフリンジの内径)を算出して中心波長λを決定する
    ことを特徴とする多波長計測手段を有するレーザ装置。
  9. 1つのピークを持つスペクトル形状を少なくとも2以上のピークを持つスペクトル形状に変更する手段を有するレーザ装置であって、
    少なくとも上記各ピークの中心波長、及びピーク数を計測する計測手段と、
    上記計測された各中心波長に基づき、各中心波長が所望の値になるように制御する手段を有し、
    上記計測手段は、少なくともコース波長を計測する手段と、エタロン及びラインセンサを使用したファイン波長を計測する手段を有し、
    上記ファイン波長を計測する手段は、ラインセンサ上のフリンジのピーク数を計測し、 所定範囲内のフリンジのピーク数がnのとき、(Do+Di)/4(Do:ラインセンサ上に現れるフリンジ外径、Di:ラインセンサ上現れるフリンジ内径)を算出して中心波長λを決定し、
    所定範囲内のフリンジのピーク数が2n以上のとき、(Do1+Di1)/4(Do1:ラインセンサ上に現れる上記2つのピークの内、一方のピークに対応したフリンジ外径、Di1:ラインセンサ上現れる2つのピークの内、一方のピークに対応した内側のフリンジの内径)を算出して、一方のピークの中心波長を決定するとともに、(Do2+Di2)/4(Do2:ラインセンサ上に現れる上記2つのピークの内、他方のピークに対応したフリンジ外径、Di2:ラインセンサ上現れる上記2つのピークの内、他方のピークに対応した内側のフリンジの内径)を算出して、他方のピークの中心波長を決定する
    ことを特徴とする多波長計測手段を有するレーザ装置。




















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