JP2006192059A - 断層測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低可干渉光束の出射端面から被検領域までの距離が変化するような場合でも、リアルタイムで被検領域の光断層情報を得ることが可能な断層測定装置を得る。
【解決手段】断層測定装置は、内挿型の測定プローブ10の先端部にそれぞれ配設された、低可干渉光束の照射部13と超音波を送受信する圧電振動子14とを備えている。そして、圧電振動子14から送受信される超音波に基づき、位置検出部44において照射部13の出射端面から被検体60の内周面61までの距離が求められ、この距離の変化に応じて、経路長調整機構24において第2光束の経路長が調整されるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可干渉距離の短い低コヒーレンス光を利用する光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:OCT)と称される手法を適用して、医療または工業等の分野において被検体の断層測定を行なう際に用いられる断層測定装置に関し、特に、超音波を利用する超音波パルス反射法と称される手法をOCTの手法と組み合わせて断層測定を行なうように構成された断層測定装置に関する。
従来、医療用や工業用等の被検体を撮像する分野、特に電子内視鏡の分野において、OCTを利用した断層測定(以下、「光断層測定」と称することがある)技術の研究開発が進められている(下記特許文献1、下記非特許文献1参照)。
この光断層測定の原理は以下の通りである。すなわち、スペクトル幅の広い低可干渉光束を第1光束と第2光束とに2分し、第1光束を被検体に照射する。被検体が生体等の高吸収・高多重散乱物体である場合、被検体に照射された第1光束は、被検体の内部に侵入し、主に屈折率分布が不連続となる各断層境界部において後方散乱光を生じさせる。各断層境界部で生じた各々の後方散乱光は、僅かにコヒーレンス性を有しており、照射経路を逆進した後、第2光束と合波されて光検出器に導かれる。
被検体の各断層境界部で生じた後方散乱光は、被検体の深さ方向の各発生位置に対応する(時間的、空間的な)光遅延量を伴って光検出器に到達するが、そのコヒーレンス時間の短さから、第2光束との光遅延量が略等しい(第2光束との光路長差が数μm程度の)光波(波束)だけが第2光束と干渉して、光検出器により干渉信号として検出され得る。そこで、第2光束の光遅延量を可変とする機構(以下「光遅延機構」と称する)を用いて、第2光束の光遅延量を時間的に微小変化させることにより、被検体の深さ方向の各位置からの後方散乱光による各干渉信号を時系列的に得、これら各干渉信号の強度分布に基づき被検体の断層画像を形成する。なお、光遅延機構としては、第2光束の辿る経路上に配置された反射ミラー(参照ミラー)を光軸方向に往復移動させるものが一般的に知られているが、近年では、第2光束の光遅延量をより高速に変化させるための各種の光遅延機構が提案されている(下記特許文献2、下記非特許文献2参照)。
一方、超音波パルス反射法は、超音波プローブに高周波パルスを一定周期で印加して発生させた超音波パルスを生体等に放射し、その内部で反射された超音波パルスのエコーを検出することにより、生体等の断層測定を行なう方法であり、従来、特に医療分野において、超音波パルス反射法を利用した断層測定(以下、「超音波断層測定」と称することがある)技術の研究開発が種々なされている(下記特許文献3参照)。
また、光断層測定では、一般に高い分解能が得られるが、使用する低可干渉光束の深達度(被検体内部へ侵入し反射され得る最大の深度)が短い(被検体が生体の場合、2〜3mm程度)のに対し、超音波断層測定では、使用する超音波の周波数帯域を適宜選択することにより、分解能は低くなるが深達度を大きく(周波数2.5MHzの場合、深達度は10cm程度、周波数20MHzの場合、深達度は2〜3cm程度)し得るという特性を有している。
このような特性の違いを利用して、生体の表層部については光断層測定を行ない、生体の深部については超音波断層測定を行なうようにした装置の提案もなされている(下記特許文献4参照)。
特公平6−35946号公報 特開2003−329577号公報 特許第3347205号公報 特開平11−56752号公報 光学32巻4号(2003):佐藤学、丹野直弘著 Andrew M. Rollins, et. al, "In vivo video rateoptical coherence tomography",OPTICS EXPRESS, Vol.3, No.614, 219-229, 14 September, 1998.
上述したように光断層測定では、被検体の各断層境界部から反射された第1光束の光遅延量が、合波される第2光束の光遅延量と略等しい場合のみ干渉信号として検出され得るようになっている。第1光束の光遅延量は、第1光束の出射端面から被検領域までの距離に依存するので、この距離が変化する場合にはその変化に応じて、第2光束が辿る経路の長さを調整する必要がある。
従来、このような第2光束の経路長の調整は、その都度オペレータにより手作業的に行なわれているのが実情である。このような経路長の調整に時間がかかるため光断層測定では、第1光束の出射端面から被検領域までの距離が変化するような場合、リアルタイムで被検体の断層情報を得ることが難しく、特に、被検体を走査しながらリアルタイムで断層画像を得るような測定方法を適用することが難しいという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、光断層測定により被検体の断層情報を得る断層測定装置であって、第1光束の出射端面から被検領域までの距離が変化するような場合でも、リアルタイムで被検領域の断層情報を得ることが可能な断層測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明では、超音波を用いて被検体の位置情報を求め、この位置情報に基づき、第2光束の経路長の調整を行なうようにしている。
すなわち、本発明に係る断層測定装置は、低可干渉光束を第1光束と第2光束とに2分し、該第1光束を被検体に照射するとともに、該被検体から反射された該第1光束を前記第2光束と合波して光検出器に入射せしめ、合波された該第1光束および該第2光束の各々の光路長が互いに略一致している場合に前記光検出器において検出される干渉信号に基づき、前記被検体の断層情報を得る光断層測定手段と、超音波を前記被検体に送信するとともに、該被検体から反射された超音波を受信して、該被検体の位置情報を得る超音波測定手段と、前記超音波測定手段により得られた前記位置情報に基づき、前記第2光束が辿る経路の長さを調整して、前記光断層測定手段の測定可能範囲内に前記被検体の被検領域が含まれるようになす測定距離調整手段と、を備えてなることを特徴とする。
ここで、「測定可能範囲」とは、分波されてから合波されるまでの第2光束の光路長(光遅延機構により光路長を変化させる場合、その変化の増減分を加算した長さ)に依存するものであり、第1光束がこの測定可能範囲から反射されたものである場合には、それを第2光束と合波することにより干渉信号を得ることが可能となる範囲を意味する。
本発明において、超音波および第1光束を所定方向に走査しながら出力する測定プローブを備えるようにすることができる。その場合、前記測定距離調整手段は、第1光束による走査の期間中、測定可能範囲に被検領域が常に含まれるように、前記経路の長さ調整を所定のタイミングで行なうように構成されていることが好ましい。
また、時系列的に得られた干渉信号に基づき、被検体の断層画像を得る画像生成手段を備えたり、時系列的に受信された超音波に基づき、被検体の超音波断層画像を得る超音波画像生成手段を備えたりすることができる。
本発明の断層測定装置によれば、被検体に超音波を送受信する超音波測定手段により得られた被検体の位置情報に基づき、光断層測定手段の測定可能範囲内に被検体の被検領域が含まれるように、測定距離調整手段により第2光束の経路長を調整するように構成されているので、第1光束の出射端面から被検体の被検領域までの距離に応じて、第2光束の経路長を極めて短時間で調整することが可能となる。
したがって、第1光束の出射端面から被検領域までの距離が変化するような場合でも、リアルタイムで被検体の断層情報を得ることが可能となり、また、被検体を走査しながらリアルタイムで断層画像を得ることも可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る断層測定装置について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態に係る断層測定装置を示す概念図である。
〈装置構成〉
図1に示すように本実施形態に係る断層測定装置は、医療用の内視鏡に適用されたものであって、内挿型の測定プローブ10と、いわゆるアンバランス型のマイケルソン干渉光学系を構成する干渉導光部20と、光断層測定部30と、超音波断層測定部40と、制御部50とに区分される。
これらのうち測定プローブ10は、図1に示すように、回転ジョイント11を介して軸線回りに(図中矢線方向に)回転可能に構成された回転シャフト12と、この回転シャフト12の先端部にそれぞれ設けられた照射部13および圧電振動子14とを、図示せぬ外筒(シース)内に備えており、気管支や食道等の筒状の被検体60内に挿通されるように構成されている。また、回転シャフト12はモータ15により回転駆動されるように構成されており、このモータ15の回転速度等は上記制御部50により制御されるようになっている。
上記照射部13は、回転シャフト12内に挿通された光ファイバ16により導光された光束を収束する対物レンズと、この対物レンズからの光束を直角に反射するプリズムとからなり、回転シャフト12と共に回転しながら、測定用の低可干渉光束を被検体60の内周面61に沿って照射するように構成されている。また、上記圧電振動子14は、照射部13と一体的に回転しながら、低可干渉光束の照射方向と平行な方向に測定用の超音波(超音波パルス)を送信するとともに、被検体60から反射された超音波を受信するように構成されている。
また、上記干渉導光部20は、近赤外域に広いスペクトル幅(広波長帯域)を有する低可干渉光束を出射する、例えばSLD(Super-luminescent diode)やASE (Amplified Spontaneous Emission)等の低可干渉光源21と、導光路としての4つの光ファイバ22A〜22Dと、該光ファイバ22A〜22Dで導光される光束を分波および合波する2×2カプラ23と、参照光(後述の第2光束)の辿る経路の長さを調整する経路長調整機構24と、被検体情報を検波する光検出器28とを備えている。
この経路長調整機構24は、コリメータレンズ25と参照ミラー26とモータ27とを備えており、参照ミラー26は、その反射面がコリメータレンズの光軸Lに対して垂直となるように配置されるとともに、図示せぬリニアガイド機構により光軸L方向に沿って経路長調整範囲A内を移動可能に構成されている。また、この経路長調整機構24は、光遅延機構としても機能するように構成されている。すなわち、上記参照ミラー26は、上記被検体60の深さ方向の走査を行なうために走査用シフト範囲B内を高速で往復移動できるようにも構成されている。この参照ミラー26は、リニアガイド機構を介してモータ27により駆動されるように構成されており、このモータ27の回転速度等は上記制御部50により制御されるようになっている。
また、上記光断層測定部30は、上記光検出器28からの干渉信号に対して増幅、フィルタリング等の処理を行なう干渉信号処理部31と、処理された信号に基づき光断層画像を生成する画像生成手段としての画像生成部32と、生成された光断層画像を表示する画像表示部33とを備えている。
また、上記超音波断層測定部40は、送受信部41と、超音波画像生成手段としての超音波画像生成部42と、画像表示部43と、位置検出部44とを備えてなる。送受信部41は、上記圧電振動子41に電気的な高周波パルスを所定の周期で印加して該圧電振動子41から超音波を放射せしめるとともに、圧電振動子41が受信し電気信号に変換された反射超音波を増幅、検波して所定の反射信号を得るように構成されている。超音波画像生成部42は、得られた反射信号に基づき超音波断層画像を生成するように構成されており、画像表示部43は、生成された超音波画像を表示するように構成されている。また、位置検出部44は、送受信部41からの反射信号に基づき、超音波を送信してから受信されるまでの時間を求めて、上記被検体60の位置情報(本実施形態では、上記圧電振動子41から上記被検体60の表面までの距離情報)を得るように構成されている。
また、上記制御部50は、位置検出部44より得られた位置情報に基づき上記モータ27を制御して、上記参照ミラー26の基準位置(参照ミラー26による上記走査用シフト範囲B内の往復移動を開始する位置)を変えるとともに、上記モータ15を制御して上記回転シャフト12を回転せしめるように構成されている。
なお、本実施形態では、測定プローブ10と干渉導光部20と光断層測定部30とにより、本発明の光断層測定手段が構成されており、測定プローブ10と超音波断層測定部40とにより、本発明の超音波測定手段が構成されている。また、経路長調整機構24と制御部50とにより、本発明の測定距離調整手段が構成されている。
〈装置の作用〉
以下、本実施形態に係る断層測定装置の全体的な作用を説明する。本実施形態装置では、低可干渉光束を用いた光断層測定と超音波を用いた超音波断層測定とが同時並行的に実施される。
光断層測定では、低可干渉光源21から出射された低可干渉光束が図示されない集光レンズにより光ファイバ22Aの入射端面に集光され、この光ファイバ22Aにより2×2カプラ23に伝送される。伝送された低可干渉光束は、この2×2カプラ21において第1光束と第2光束とに2分され、第1光束は光ファイバ22Bにより測定プローブ10に伝送され、第2光束は光ファイバ22Cにより経路長調整機構24に伝送される。
測定プローブ10に伝送された第1光束は、測定用の光束として、回転する照射部13より被検体60の内周面に沿って集光照射される。被検体60に照射された第1光束は、被検体60の内部に侵入し、主に屈折率分布が不連続となる各断層境界部において後方散乱光を生じさせる。被検体60の深さ方向の各断層境界部で生じた各々の後方散乱光は、僅かにコヒーレンス性を有しており、各々が深さ方向に応じた光遅延量を伴いながら照射経路を逆に進み2×2カプラ23に伝送される。
また、経路長調整機構24に伝送された第2光束は、コリメータレンズ25により平行光束に変換されて参照ミラー26に照射される。参照ミラー26に照射された第2光束は、反射面において入射方向とは逆向きに反射されて経路を逆に進み、コリメータレンズ25、光ファイバ22Cを介して2×2カプラ23に伝送される。
2×2カプラ23にそれぞれ伝送された第1光束および第2光束は、2×2カプラ23において互いに合波されるが、合波された両光束はコヒーレンス長が極めて短いものであるため、各々の光遅延量が略等しい場合のみ干渉する。したがって、第2光束の光遅延量(光路長)を経路長調整機構24において逐次変化させることにより、被検体60の深さ方向の各位置の干渉波情報(断層情報)が時系列的に得られることになる。
2×2カプラ23で合波された光は、光ファイバ22Dを介して光検出器28に到達し、光検出器28により光電変換されて干渉信号が得られる。この干渉信号は、干渉信号処理部31に入力されて所定の信号処理が施された後に画像生成部32に入力され、画像生成部32において、被検体60の深さ方向および周方向の2次元断層映像が生成されて、画像表示部33において表示される。
一方、超音波断層測定では、送受信部41より圧電振動子14に高周波パルスが所定周期で印加され、照射部13と共に回転する圧電振動子41から超音波が被検体60に向けて送信される。送信された超音波は、被検体60の内周面61や、被検体60の内部において音響インピーダンスの差がある各断層境界部で一部反射され、反射された超音波は圧電振動子14により受信され電気信号に変換された後、送受信部41に入力される。入力された電気信号は、送受信部41において所定の反射信号に変換されて超音波画像生成部42に入力され、超音波画像生成部42において、被検体60の深さ方向および周方向の2次元断層映像が生成されて、画像表示部43において表示される。
ところで、上述した光断層測定では、被検体60の各断層境界部から反射された第1光束の光遅延量が、合波される第2光束の光遅延量と略等しい場合のみ干渉信号として検出され得るようになっている。第1光束の光遅延量は、2×2カプラ23から光ファイバ22Bを介して照射部13の出射端面に至る往復経路長と、照射部13の出射端面から被検領域内の各反射位置までの往復距離に依存しており、第2光束の光遅延量は、2×2カプラ23から光ファイバ22C、コリメータレンズ25を介して参照ミラー26(の反射面)に至る往復経路長に依存している。したがって、被検領域の深さ方向全域に亘る断層情報を得るためには、参照ミラー26の光軸L方向の走査範囲において、参照ミラー26が最もコリメータレンズ25に近づいたときの第2光束の光路長が、被検領域の最も浅い位置(例えば内周面61)から反射された第1光束の光路長以下であり、かつ参照ミラー26が最もコリメータレンズ25から遠のいたときの第2光束の光路長が、被検領域の最も深い位置(例えば使用する低可干渉光束の深達度に等しい位置)から反射された第1光束の光路長以上である必要があり、照射部13の出射端面から被検領域までの距離が、この参照ミラー26の走査範囲を超えて変化する場合にはその変化に応じて、参照ミラー26の上記基準位置を変化させて第2光束が辿る経路の長さを調整する必要がある。
本実施形態に係る断層測定装置は、超音波を用いて被検体60の内周面61までの距離を検出し、第2光束の経路長を自動調整するようにした点に特徴を有するものであり、以下、この経路長の調整について詳細に説明する。
〈第2光束の経路長調整〉
図2は第2光束の経路長調整の一例を概念的に示す図である。この図2は、低可干渉光束および超音波を用いて円筒状の被検体60を図中時計回りの方向にラジアル走査する際に、ラジアル走査の回転中心Dが被検体60の中心Cから偏倚しているために、ラジアル走査の回転に従い回転中心Dから被検体60までの距離が変化する場合を示している。
また、図2に示す例では、ラジアル走査の期間中、低可干渉光束による測定可能範囲W(図中斜線を付した部分)に、被検領域S(内周面61と2点鎖線で示す円とで挟まれた円環状の部分)が常に含まれるように、ラジアル走査の回転中心Dから被検体60までの距離の変化に応じて測定可能範囲Wの位置がシフトするように、第2光束の経路長調整を所定のタイミングで行なうようにしている。なお、図2は、被検体60の内径が20mmで、ラジアル走査の回転中心Dが被検体60の中心Cから5mm偏倚しており、また被検領域Sの深さ方向の幅(径方向の長さ)が2mmで、測定可能範囲Wの深さ方向の幅が5mmである場合に略対応している。また、測定可能範囲Wの深さ方向の幅は、図1に示す参照ミラー26の上記走査用シフト範囲Bの距離に略対応している。
第2光束の経路長調整は以下のように行なわれる。すなわち、図1に示す測定プローブ10を、回転シャフト12が回転しない状態で被検体60内に挿入し、任意の位置で停止して超音波を被検体60に送信する。送信された超音波が被検体60の内周面で反射されて受信されるまでの経過時間に基づき、圧電振動子14の超音波放射面から内周面61までの距離(照射部13の出射面から内周面61までの距離と同じ)を位置検出部44において求め、その距離情報を制御部50に入力する。
制御部50は、入力された距離情報に基づきモータ27を制御して、参照ミラー26の位置を変えることにより第2光束の経路長を変化させ、図2に示す測定開始位置における被検領域Sが測定可能範囲W内に含まれるように初期設定を行なう。この初期設定の後、第1光束を被検体60に照射するとともに、図1に示す回転シャフト12を回転させて、低可干渉光束および超音波のラジアル走査による光断層測定および超音波断層測定を開始する(参照ミラー26の走査も同時に開始される)。
この測定の期間中、所定の周期(例えば、ラジアル走査1周の期間に、720ラインの画像信号を得る場合、1ライン毎、あるいは数ライン間隔)で位置検出部14による距離検出が行なわれ、図2に示すように測定可能範囲Wが被検領域Sを常に含むように、制御部50により参照ミラー26の位置がシフトされる(例えば、測定可能範囲Wの境界と被検領域Sの境界とがどの距離まで接近したらシフトを行なうかの閾値を設定しておき、両境界の距離がこの閾値を超えて接近した時点でシフトを行なう)。図2に示す例では、測定開始位置から角度θ走査した時点で1回目のシフトが行なわれ、以降、角度θ,θ,θ,θと走査が進む毎に2回目〜5回目までのシフトが行なわれる。
なお、被検体60と測定プローブ10との位置関係が、概略的に図2に示すような状態となることが予見し得るような場合には、角度θ〜θのいずれよりも小なる所定角度(シフトを一旦行なった後は、ラジアル走査の範囲がこの所定角度内を超えない限りは、被検領域Sが測定可能範囲Wに含まれていることが確実な角度)を予め設定しておき、シフトを一旦行なった後は、設定された所定角度内の走査期間中は位置検出部14による距離検出を行なわず、所定角度を超えた時点で位置検出部14による距離検出を所定周期で行なうようにすることも可能である。
以上説明したように、本実施形態の断層測定装置によれば、被検体60に超音波を送受信することにより得られた被検体60の位置情報に基づき、ラジアル走査の期間中常に、測定可能範囲W内に被検体60の被検領域Sが含まれるように、第2光束の経路長を調整するように構成されているので、第1光束の出射端面から被検領域Sまでの距離が変化するような場合でも、被検体60をラジアル走査しながらリアルタイムで光断層画像を得ることが可能となる。
また、超音波断層測定による超音波画像も同時に得られるので、被検体60の表層部分については高解像度の光断層画像に基づいた測定、診断を行ない、光断層測定を行なうことができない、被検体60のより深い部分については超音波画像に基づいた測定、診断を行なうことも可能である。
<態様の変更>
以上、本発明に係る断層測定装置の一実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、種々に実施の態様を変更することが可能である。
例えば、上記実施形態においては、経路長調整機構24が光遅延機構としても機能するように構成されているが、光遅延機構を経路長調整機構とは別に設けるようにしてもよい。その場合の光遅延機構としては、前掲の特許文献2や非特許文献2に記載されたものを用いることが可能である。
また、上記実施形態においては、測定プローブ10がラジアル走査を行なうように構成されているが、走査の態様としてはラジアル走査以外にも、リニア走査やセクタ走査、アーク走査やコンパウンド走査、あるいはラジアル走査とリニア走査とを複合して行なうものなど、種々の走査の態様を採ることが可能である。
また、図1に示す装置においては、アンバランス型のマイケルソン干渉光学系を用いているが、これに替えて、バランス型のマイケルソン干渉光学系を用いてもよいし、図1に示すマイケルソンタイプに替えて、マッハツェンダタイプ等の他の干渉光学系を用いるようにしてもよい。
また、被検体としては人体に限られず、光が内部に侵入して、内部の各位置から反射光が得られるその他の種々の組織とすることができる。
本発明の一実施形態に係る断層測定装置の構成を概略的に示す図 第2光束の経路長調整の一例を概念的に示す図
符号の説明
10 測定プローブ
11 回転ジョイント
12 回転シャフト
13 照射部
14 圧電振動子
15,27 モータ
16,22A〜22D 光ファイバ
20 干渉導光部
21 低可干渉光源
23 2×2カプラ
24 経路長調整機構
25 コリメータレンズ
26 参照ミラー
28 光検出器
30 光断層測定部
31 干渉信号処理部
32 画像生成部
33,43 画像表示部
40 超音波断層測定部
41 送受信部
42 超音波画像生成部
44 位置検出部
50 制御部
60 被検体
61 (被検体の)内周面
A 経路長調整範囲
B 走査用シフト範囲
C (被検体の)中心
D (ラジアル走査の)回転中心
S 被検領域
W 測定可能範囲

Claims (6)

  1. 低可干渉光束を第1光束と第2光束とに2分し、該第1光束を被検体に照射するとともに、該被検体から反射された該第1光束を前記第2光束と合波して光検出器に入射せしめ、合波された該第1光束および該第2光束の各々の光路長が互いに略一致している場合に前記光検出器において検出される干渉信号に基づき、前記被検体の断層情報を得る光断層測定手段と、
    超音波を前記被検体に送信するとともに、該被検体から反射された超音波を受信して、該被検体の位置情報を得る超音波測定手段と、
    前記超音波測定手段により得られた前記位置情報に基づき、前記第2光束が辿る経路の長さを調整して、前記光断層測定手段の測定可能範囲内に前記被検体の被検領域が含まれるようになす測定距離調整手段と、を備えてなることを特徴とする断層測定装置。
  2. 前記被検領域の各深さ位置の断層情報が得られるように、前記第2光束の光遅延量を時間的に変化させる光遅延機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の断層測定装置。
  3. 前記超音波および前記第1光束を所定方向に走査しながら出力する測定プローブを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の断層測定装置。
  4. 前記測定距離調整手段は、前記第1光束による前記走査の期間中、前記測定可能範囲に前記被検領域が常に含まれるように、前記経路の長さ調整を所定のタイミングで行なうように構成されていることを特徴とする請求項3記載の断層測定装置。
  5. 時系列的に得られた前記干渉信号に基づき、前記被検体の断層画像を得る画像生成手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4までのうちいずれか1項記載の断層測定装置。
  6. 時系列的に受信された前記超音波に基づき、前記被検体の超音波断層画像を得る超音波画像生成手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5までのうちいずれか1項記載の断層測定装置。
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