JP2005040153A - Display device used for game machine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットマシン、パチスロ、パロット(登録商標)、パチンコ機等の遊技機に用いる表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機においては、「ドットマトリクス表示機」と称される表示装置が一般的に用いられている。このようなドットマトリクス表示機は、情報表示媒体として、一般的に複数の単色発光ダイオード(たとえば、赤色発光ダイオード)を有している。これらの複数の単色発光ダイオード(以下、発光ダイオードを、「LED」と称する。)は、全体として表示面(発光面)を形成するように、たとえばマトリクス状に配してある。また、これらの複数の単色LEDは、それぞれ、所定の制御回路に接続してある。制御回路は、単色LEDのそれぞれについて、ON(点灯)/OFF(消灯)を個別に制御して、所定のLEDのみを発光させる。以上のようにして、ドットマトリクス表示機は、発光する単色LEDの組合せから成る図柄を表示する。
【0003】
しかしながら、遊技機において一般的に用いられている上述したドットマトリクス表示機には、以下のような問題点がある。すなわち、ドットマトリクス表示機は、それぞれのドットのON/OFF状態を制御することによって図柄を表示するように構成されているが、ドットの発光色を制御するようには構成されていない。また、単色LEDは、複数種類の色の光を発することができるようには構成されていない。そのため、単色発光タイプのLEDを備えるドットマトリクス表示機は、図柄の形状(輪郭)を表示することはできるものの、単調な色の図柄しか表示することができない。
【0004】
一方、遊技機は、その種類によっては、カラー表示装置を備えている。たとえば、カラー表示装置の1種である「カラー液晶ディスプレイ」は、光の3原色であるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルーあるいはブルーバイオレット)の3種類のフィルターを用いて、赤・緑・青紫(又は青)のそれぞれのドットをつくり、その組合せで様々な色を表現することができる。したがって、このようなカラー液晶ディスプレイは、ドットマトリクス表示機と比較すると、変化に富んだ図柄を、色彩豊かに表示することが可能である。しかしながら、カラー液晶ディスプレイ等のカラー表示装置は、ドットマトリクス表示機と比較すると、複雑な構造を有しているため高価である。したがって、遊技機のすべてにおいて、表示装置としてカラー表示装置を用いることは難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上述した従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、一般的なドットマトリクス表示機を利用した表示装置であって、しかも、変化に富んだ図柄を表示することが可能な遊技機用の表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、次の構成を備えている。なお、何れかの請求項に係る発明の説明に当たって行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において他の請求項に係る発明にも適用されるものとする。
【0007】
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1記載の発明に係る表示装置は、遊技者方向を臨む発光面を有するとともに、当該発光面に複数の発光可能なドットを備えるドットマトリクス表示機と、遊技者方向を臨む表示面と、当該発光面に対向する対向面と、端面と、を有しており、遊技者の視点から見て当該発光面と重なって見えるように配してある透過板と、当該端面を介して当該透過板に光を入射するための光源と、当該ドットマトリクス表示機を制御するためのドット制御手段と、当該光源を制御するための光源制御手段と、を備えている。当該透過板の表示面及び/又は対向面には、当該光源から端面を介して入射した光を拡散させるための複数の凹部が形成してある。なお、表示装置のドットマトリクス表示機が備える複数のドットは、必ずしも規則的な間隔で配してある必要はなく、不規則な間隔で配してあってもよい。また、複数のドットは、必ずしもマトリクス状(たとえばn行×m列の行列状)に配してある必要はなく、たとえば、全体として所定の図柄を形成するように配してあってもよい。また、本明細書において、「図柄」とは、形状、模様、及び色彩の何れかから成るもの、または、これらの2以上の組合せから成るもの等をいう。
【0008】
請求項1の表示装置は、制御方法として、たとえばドットマトリクス表示機のドットがON状態にあるときであって、光源がOFF状態にあるときには、透過板を介して、発光するドットの組合せから成る図柄をそのまま表示することができる。また、表示装置は、光源がON状態にあるときであって、ドットがOFF状態にあるときには、凹部の組合せから成る図柄をそのまま表示することができる。さらに、表示装置は、光源及びドットの双方がON状態にあるときには、ドットマトリクス表示機上の図柄と、透過板上の図柄と、を重ね合わせて表示することができる。一方、一般的に用いられているドットマトリクス表示機は、従来技術との関係で説明したように、単色発光するドットの組合せから成る単調な図柄しか表示することができない。したがって、請求項1の表示装置によれば、単色LEDを備えた一般的なドットマトリクス表示機単体と比較して、変化に富んだ図柄を表示することが可能である。
【0009】
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2記載の発明に係る表示装置は、請求項1の表示装置であって、前記光源が、色相、彩度及び明度のうちの少なくともいずれか1つにおいて相異なる光を発することが可能に構成してある。なお、請求項2の表示装置において、光源を、相異なる色の光を発することが可能な単体の光源から構成してもよい。また、光源を、相異なる色の光を発することが可能な複数の光源から構成してもよい。あるいは、光源を、前者の光源と、後者の光源との組合せから構成してもよい。ここで、「色(又は色彩)」とは、色相、彩度及び明度から成る三要素によって規定されるものをいう。したがって、たとえば「異なる2種類の色」とは、色相、彩度及び明度のうちの少なくともいずれか1つが相異なる2つの色をいう。このような「異なる2種類の色」の具体例としては、赤・青紫等の明らかに色調の異なる2種類の色や、明度(輝度)の相異なる2種類の赤色等が挙げられる。
【0010】
請求項2の表示装置によれば、光源の発光色を適宜変化させることによって、複数種類の色彩の図柄を透過板に表示することができる。したがって、請求項2の表示装置は、複数種類の色彩の図柄をドットマトリクス表示機が表示する図柄に混ぜ合わせて表示することも可能であるので、単色光しか発することのできない光源を用いる表示装置と比較して、より変化に富んだ図柄を表示することが可能である。
【0011】
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3記載の発明に係る表示装置は、請求項1又は2の表示装置であって、前記複数の凹部が、前記複数のドットの数と同数形成してあるとともに、前記複数のドットの配置とほぼ同一の配置に配してあり、前記複数の凹部のそれぞれが、遊技者の視点から見て、対応する前記ドットのそれぞれと重なって見える。
【0012】
請求項3の表示装置によれば、透過板の凹部の数及び配置が、ドットの数及び配置と同じであるので、ドットマトリクス表示機が表示する内容を、透過板を介してそのまま図柄として表示することができる。すなわち、透過板の凹部の数又は配置を、ドットのそれらと意図的に異ならせることも可能であるが、ドットの数及び配置と一致させることによって透過板自体の個性を失わせて、これにより、ドットマトリクス表示機の表示態様や表示方法等に変化を与える機能のみを、透過板に持たせることも、また、可能である。後者の機能を持った透過板を備えさせることは、ドットマトリクス表示機の本質的な表示内容に変化は与えないが色彩等の変化による表現方法(又は表示態様)に変化を与える。そして、表現方法等の変化が加わることにより、表示装置全体の表示を、より変化に富んだものとすることができる。
【0013】
(請求項4記載の発明の特徴)
請求項4記載の発明に係る表示装置は、請求項1乃至3の何れかの表示装置であって、前記透過板が、厚さ方向において重なる複数の個別透過板により構成してあり、当該複数の個別透過板のそれぞれには、前記凹部が形成してあり、前記光源が、当該複数の個別透過板のそれぞれに対応した複数の個別光源により構成してある。
【0014】
請求項4の表示装置が達成する効果を、一例を挙げて説明する。たとえば、透過板が3枚の個別透過板A,B,Cから構成してあり、表示装置が個別透過板A,B,Cに各々対応する3個の個別光源a,b,cを備えていると仮定する。この場合において、たとえばドットだけがON状態にあるときは、透過板を介して、発光するドットの組合せから成る図柄をそのまま表示することができる。また、たとえば発光するドット及び個別光源aがON状態にあるときは、表示装置は、発光するドットが成す図柄と、個別透過板Aの凹部が成す図柄と、を重ね合わせて成る図柄を表示することができる。さらに、たとえばドット及びすべての個別光源a,b,cがON状態にあるときは、表示装置は、発光するドットが成す図柄と、個別透過板A〜Cのそれぞれの凹部が成す図柄と、を重ね合わせて成る図柄を表示することができる。以上の例から分かるように、請求項4の表示装置は、ドット及び個別光源のそれぞれのON/OFFを個別に制御することにより、発光するドットが成す図柄、又は何れかの個別透過板の凹部が成す図柄を単独で表示することが可能であり、また、これらの図柄の2以上の任意の組合せを重ねて成る図柄を表示することも可能である。したがって、複数の個別透過板を備えた請求項4の表示装置によれば、単体の透過板しか備えていない表示装置と比較して、より変化に富んだ図柄を表示することが可能である。
【0015】
(請求項5記載の発明の特徴)
請求項5記載の発明に係る表示装置は、請求項1乃至4の何れかの表示装置であって、前記透過板の端面は、前記光源から発された光を前記透過板の内側に入射させるための入射領域と、当該入射領域以外の非入射領域と、を有しており、当該非入射領域の少なくとも一部には、前記光源から入射した光が非入射領域を介して透過板の外側へ放射するのを遮るための遮光手段が設けてある。
【0016】
請求項5の表示装置によれば、遮光手段を設けることにより、光源から入射した光を、透過板の内側へ閉じ込めることができる。その結果、凹部において拡散する光量を増やすことができるので、遮光手段を設けない場合と比較して、光を逃がさない分だけより高い輝度で、図柄を透過板の表示面に表示することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、各図を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。以下、遊技機の一例としてパチンコ機を挙げ、当該パチンコ機に本発明を適用した場合について説明する。まず最初に、図1乃至7に基づいて、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る表示装置を備えたパチンコ機を示す正面図である。図2は、図1に示す表示装置を詳細に示す正面図と断面図である。この図2において、図2(a)は表示装置を示す正面図であり、図2(b)は図2(a)のX−X線に沿った断面図である。図3は、図2に示す表示装置の内部構造の概略を示す分解斜視図である。図4は、図3に示す表示装置の透過板を示す断面図及び底面図である。この図4において、図4(a)は図3のY−Y線に沿った透過板の断面図であり、図4(b)は図3に示す透過板の底面図である。図5は、表示装置の電気的構成を、図1に示すパチンコ機との関係で示すブロック図である。図6は、図1に示すパチンコ機における遊技の流れを示すフローチャートである。図7は、第1実施形態に係る表示装置の使用例を示す図である。
【0018】
(表示装置を備えたパチンコ機の概略構造)
図1を参照しながら、表示装置を備えたパチンコ機の概略構造について説明する。パチンコ機100は、パチンコ機100を設置するための設置フレーム102と、設置フレーム102に対してヒンジ結合した前面フレーム103と、前面フレーム103の内側に取り付けた遊技盤105と、遊技盤105を覆うガラス板106と、から概ね構成してある。ガラス板106の下方には、賞球を貯めるための賞球皿107を取り付けてある。また、賞球皿107の右下方向には、ハンドル109を取り付けてある。ハンドル109は、時計回りの方向(図1において矢印で示す方向)において回転させることができるように構成してあり、遊技者がハンドル109を回転させることによって、遊技球を遊技盤105方向へ発射できるようになっている。
【0019】
遊技盤105の表面の中央部には、図柄を表示するための表示装置1が設けてある。表示装置1の下方には、特定入賞口112が設けてある。特定入賞口112には、入賞球を検知するための入賞球検知センサ137(図5参照)が取り付けてある。また、表示装置1の周囲には、上記特定入賞口112に加えて、特定入賞口112とは別の機能を持たせた一般入賞口114が複数取り付けてある。
【0020】
(表示装置の概略構造)
図2乃至4を参照しながら、表示装置1の概略構造について説明する。表示装置1は、図2(b)に示すように、マトリクス状に配してある複数の発光可能なドット(光源)を備えるドットマトリクス表示機2と、透明なアクリル板から成る透過板4と、透過板4に光を入射するための発光ダイオード(LED/光源)6と、ドットマトリクス表示機2及びLED6を個別に制御するための回路等を含むモジュール部8(図2(b)参照)と、これらの部品を収容するケース9と、から概ね構成してある。
【0021】
表示装置1のドットマトリクス表示機2は、図3に示すように、たとえば6行×13列のマトリクス状に配してある78個のLED(発光可能なドット)21を備えている。これらのLED21が、遊技者方向を臨む発光面23を形成している。(以下、透過板4に光を入射するためのLED6との混同を避けるために、ドットマトリクス表示機2が有するLED21のそれぞれを、単に「ドット」と称する。)
【0022】
透過板4は、図2及び3に示すように、遊技者の視点から見てドットマトリクス表示機2の発光面23と重なって見えるように配してある。したがって、遊技者の側からは、透過板4の表示面41を見ることができるだけでなく、透過板4を介してドットマトリクス表示機2の発光面23を見ることができるようになっている。また、図3及び4に示すように、透過板4は、遊技者方向を臨む表示面(正面)41と、ドットマトリクス表示機2の発光面23に対向する対向面(背面)43と、端面45とを有している。端面45は、図3及び4(b)に示すように、LED6が発した光を透過板4の内側に入射させるための入射領域451と、端面45上における入射領域451以外の領域に相当する非入射領域453と、を有し、LED6が発した光は、入射領域451を介して、透過板4の内側へ入射するようになっている。一方、非入射領域453には、アルミ箔等の光反射部材から成るシール状の遮光部材(遮光手段)49が設けてある。遮光部材49は、透過板4の端面45から出ようとする入射光(LED6から入射した光)を反射することにより、当該入射光を透過板4の内部へ閉じ込める役割を担っている。
【0023】
透過板4の表示面41には、図3及び4(a)に示すように、LED6から入射領域451を介して入射した光を拡散させるための複数の凹部47が形成してある。凹部47のそれぞれは、ほぼ矩形の縦断面を有しているとともに、(表示装置1をパチンコ機100に取り付けた状態において)遊技者方向に開口する形状を有している。このように形成された凹部47は、ドット21と同じ数だけ形成してあり、また、ドット21とほぼ同一の配置に配してある。しかも、凹部47のそれぞれは、(表示装置1をパチンコ機100に取り付けた状態において)遊技者の視点から見たときに、透過板4を透して、対応するドット21のそれぞれと重なって見えるように配してある。
【0024】
LED6は3個設けてあり、それぞれのLED6が、たとえば一般的な単色LEDから構成してある。これらのLED6は、それぞれ、端面45の入射領域451と対向するように、ケース9に収容してある。
【0025】
なお、透過板4に光を入射させるためのLED6の数は、3個に限定されず、たとえば透過板4の寸法や形状等を考慮して、任意に決定することが可能である。したがって、LED6の数は、1個又は2個でもよく、あるいは、4個以上であってもよい。また、透過板4に光を入射させるための光源の種類は、LEDに限定されず、たとえば遊技機のタイプや、表示すべき図柄等に応じて、任意に決定することが可能である。なお、本発明においては、透過板4に光を入射させるための光源は、LEDであることが好ましい。ここで、LEDの消費電力は、一般に同じ光量の電球の消費電力の約5分の1であり、また、その寿命は、一般に同じ光量の電球の消費電力の10倍以上(種類によっては半永久的)である。したがって、LEDを用いて光源を構成することにより、光源のすべてを同じ光量の電球から構成する場合と比較して、消費電力が少なく、しかも、長期間に渡って光源の交換が不要な表示装置1を提供することが可能になる。
【0026】
また、ドットマトリクス表示機2が備える複数のドット21は、必ずしも規則的な間隔で配してある必要はなく、不規則な間隔で配してあってもよい。さらに、複数のドット21は、必ずしもマトリクス状(たとえばn行×m列の行列状)に配してある必要はなく、たとえば、全体として所定の図柄を成すように配してあってもよい。さらに、複数のドット21の数は、必ずしも78個に限定されず、遊技の内容や表示すべき図柄の模様,形状等に応じて増減することも可能である。
【0027】
また、本発明に係る表示装置1に用いられる透過板4は、無色透明の板が一般的であるが、これに限定されない。たとえば、透過板4は、表示すべき図柄の形状,模様,色彩等に影響を与えない程度であれば、又は、意図的に色を必要とするのであれば、有色透明の材料(例えば、透き通った黄色の透明板)から構成してあってもよい。
【0028】
また、光を拡散させるための凹部47を設ける箇所は、透過板4の表示面41に限定されない。すなわち、透過板4は透明な板から形成してあるので、仮に、凹部47を対向面43の側(すなわち、透過板4の背面側)に設けた場合であっても、遊技者側からは凹部47において拡散する光を視認することが可能である。したがって、凹部47は、対向面43に形成してもよく、あるいは、表示面41及び対向面43の両面に形成してもよい。
【0029】
また、凹部47の形状は、前述した矩形の縦断面を有する形状に限定されない。すなわち、透過板4の内側へ入射した光を拡散させるための端面(凹部を規定する端面)を有している限り、凹部はいかなる形状に形成してあってもよい。ただし、より高い輝度で図柄を表示させる必要がある場合には、凹部は矩形の縦断面を有していることが好ましい。なお、遊技の内容や、表示すべき図柄の形状,模様等によっては、必ずしも、図柄を高輝度で表示させる必要がない場合もある。このような場合には、矩形以外の縦断面を有するような形状(たとえば、抜きテーパ等が付いた形状)に凹部を形成してもよい。
【0030】
また、LED6から入射した光を透過板4の内側へ閉じ込めるための遮光部材49は、シール状の光反射部材に限定されない。たとえば、遮光部材49は、光を反射し得る塗料等を端面45に塗布することによって形成した塗膜から構成してあってもよい。
【0031】
(表示装置の電気的構成)
図5を参照しながら、表示装置の電気的構成について説明する。表示装置1は、ドットマトリクス表示機2のドット21のそれぞれを個別に制御するためのドット制御回路(ドット制御手段)81と、LED6を制御するためのLED制御回路(光源制御手段)83と、を有している。これらの回路は、図2(b)に示すモジュール部8に収容してある。このような構成を有する表示装置1は、パチンコ機100に取り付けた状態において、出力インターフェイス131を介して、パチンコ機100のCPU133に電気的に接続するようになっている。具体的には、ドット制御回路81及びLED制御回路83が、それぞれ、出力インターフェイス131を介してCPU133に接続するようになっている。
【0032】
パチンコ機100のCPU133は、遊技球が特定入賞口112に入賞したときに、入力インターフェイス135を介して入賞球検知センサ137から所定の検知信号を受信するように構成してある。また、CPU133は、受信した検知信号に応じて、所定の制御信号を、出力インターフェイス131を介して、ドット制御回路81及びLED制御回路83のそれぞれに送信するように構成してある。
【0033】
一方、表示装置1のドット制御回路81は、CPU133からのドット制御信号に応じて、ドット21のそれぞれを個別にON/OFF制御できるように構成してある。同様に、LED制御回路83は、CPU133からのLED制御信号に応じて、LED6をON/OFF制御できるように構成してある。そして、これらのドット制御回路81及びLED制御回路83は、互いに独立して、上述したON/OFF切替制御を行うことができるようになっている。また、ドット制御回路81及びLED制御回路83は、上述したON/OFF切替制御を、同時に又は非同時に行うことができるようになっている。
【0034】
上述した電気的構成を有する表示装置1によれば、ドット21からの光が形成する図柄と、LED6からの光が形成する図柄と、ドット21からの光及びLED6からの光の組合せ(すなわち、ドット21からの光と、LED6からの光とが混じり合った光)が形成する図柄と、を遊技の進行状況に応じて個別に表示装置1に表示することが可能である。
【0035】
(パチンコ機における遊技の流れ)
図6に示すフローチャートを中心に、図1乃至5を参考にしながら、パチンコ機における遊技の流れの一例を説明する。遊技は、遊技者がハンドル109を回転させて、遊技球を遊技盤105に発射することから始まる。遊技が始まった後、特定入賞口112での入賞が検知されるまでの間は、LED6及びドット21は消灯したままである(S1の判断No)。遊技球が特定入賞口112に入賞したときには、入賞球検知センサ137がこの入賞を検知して(S1の判断Yes)、所定の検知信号をCPU133に送信する。CPU133は、検知信号の受信タイミングを契機として、所定のプログラムに従って抽選処理を行うとともに、この抽選結果を所定のメモリに格納する。
【0036】
次に、CPU133は、入賞に伴う遊技状況確定の有無を判断する(S3)。このとき、遊技確定無しと判断したときには(S3の判断No)、CPU133は、所定のドット制御信号をドット制御回路81に送信する。ドット制御回路81は、受信した信号に応じて、複数のドット21のそれぞれをON状態に切替える(S5)。その結果、表示装置1は、透過板4を介して、発光するドット21の組合せから成る図柄を表示する。この表示を通じて、遊技者は、「入賞」の事実及び「遊技確定無し」の事実を知ることができる。一方、ステップS3において、遊技確定有りと判断したときには(S3の判断Yes)、CPU133は、ステップS3での判断に続いて、メモリに格納してある抽選結果が当選であったのか、又は落選であったのかを判断する(S7)。
【0037】
落選である場合には(S7の判断No)、CPU133は、「抽選結果が落選であるとともに、遊技確定有りである」と判断して、所定のLED制御信号をLED制御回路83に送信する。LED制御回路83は、受信した信号に応じて、LED6をON状態に切替える(S9)。その結果、表示装置1は、光を放射する凹部47の組合せから成る図柄を透過板4に表示する。この表示を通じて、遊技者は、「抽選結果が落選であるとともに、遊技確定有りである」という事実を知ることができる。
【0038】
一方、当選である場合には(S7の判断Yes)、CPU133は、「抽選結果が当選であるとともに、遊技確定有りである」と判断して、所定のドット制御信号をドット制御回路81に送信するとともに、所定のLED制御信号をLED制御回路83に送信する。ドット制御回路81は、受信した信号に応じて、複数のドット21のそれぞれをON状態に切替え、また、LED制御回路83は、受信した信号に応じて、LED6をON状態に切替える(S11)。その結果、表示装置1は、ドットマトリクス表示機2が表示する図柄と、透過板4に表示する図柄と、重ね合わせて成る図柄を表示する。この表示を通じて、遊技者は、「抽選結果が当選であるとともに、遊技確定有りである」という事実を知ることができる。
【0039】
なお、上述した表示装置1による図柄の表示態様(S5,S9,S11における表示態様)は、単なる一例であって、表示装置1が表示することが可能な図柄の態様を、限定するものではない。たとえば、表示装置1は、LED6及びドット21の何れか一方、又はこれらの両方を点滅させながら図柄を表示することも可能である。
【0040】
(使用例1)
図7を参照しながら、単純な使用例との関係で、表示装置1が表示することが可能な図柄について説明する。まず最初に、図7に記載した使用例1について説明する。図7に示す使用例1は、ドットマトリクス表示機2のドット21に関する光源として、「青紫色」発光が可能なLEDを用いている場合であって、且つ、透過板4へ光を入射するためのLED6として、「赤色」発光が可能なLEDを用いている場合を示している。なお、本明細書において、青紫色とは、いわゆるブルー及びブルーバイオレットのいずれの色も含むことに留意されたい。
【0041】
使用例1の場合において、まずLED6及びドット21の双方がOFF状態にあるときにドット21をON状態に切替えると、ドットマトリクス表示機2の各ドット21が青色光を発する。その結果、表示装置1は、透過板4を介して、青紫色発光するドット21の組合せから成る青紫色図柄をそのまま表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS5において、この青紫色図柄を表示することとなる。
【0042】
一方、LED6及びドット21の双方がOFF状態にあるときにLED6をON状態に切替えると、端面45を介してLED6から入射した赤色光が、凹部47のそれぞれにおいて拡散する。その結果、表示装置1は、赤色光を放射する凹部47の組合せから成る赤色図柄を表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS9において、この赤色図柄を表示することとなる。
【0043】
続いて、LED6をON状態にしたまま、ドット21をON状態に切替えると、ドット21が発した青紫色光が、対応する凹部47において拡散する赤色光と混ざり合う。その結果、凹部47及びその近傍から、たとえば赤紫色(赤と青紫が混ざり合って生じる色の一例)の光が放射する。以上のようにして、表示装置1は、青紫色光を発するドット21の組合せから成る青紫色図柄と、赤色光を放射する凹部47の組合せから成る赤色図柄と、を組み合わせて(混ぜ合わせて)成る「赤紫」色の図柄を表示する(この関係を図7に示す)。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS11において、この赤紫色図柄を表示することとなる。
【0044】
以上、第1実施形態に係る表示装置1が表示することが可能な図柄の一例について説明したが、使用例1において表示装置1が表示することが可能な図柄の色彩は、前述した例に限定されない。すなわち、ドットマトリクス表示機2からの青紫色光の光量と、LED6からの赤色光の光量と、をそれぞれ調節することにより、表示装置1は、たとえば「青紫」色の図柄を表示することも可能である。
【0045】
(使用例2)
図7に記載した使用例2について説明する。なお、使用例2は、ドット21の発光色を「青紫」から「赤」に変更した点と、LED6の発光色を「赤」から「緑」に変更した点と、を除いて、前述した使用例1と同じである。
【0046】
すなわち、使用例2の表示装置1は、透過板4を介して、ドット21の組合せから成る赤色図柄をそのまま表示することもできるし、また、凹部47の組合せから成る緑色図柄を表示することもできる。さらに、LED6及びドット21の双方をON状態に切替えたときには、表示装置1は、赤色図柄と緑色図柄とを組み合わせて(混ぜ合わせて)成る「黄」色の図柄を表示することもできる。
【0047】
(使用例3)
図7に記載した使用例3について説明する。なお、使用例3は、ドット21の発光色を「青紫」から「緑」に変更した点と、LED6の発光色を「赤」から「青紫」に変更した点と、を除いて、前述した使用例1と同じである。
【0048】
すなわち、使用例3の表示装置1は、透過板4を介して、ドット21の組合せから成る緑色図柄をそのまま表示することもできるし、また、凹部47の組合せから成る青紫色図柄を表示することもできる。さらに、LED6及びドット21の双方をON状態に切替えたときには、表示装置1は、緑色図柄と青紫色図柄とを組み合わせて(混ぜ合わせて)成る「青緑」色の図柄を表示することもできる。
【0049】
(本実施形態特有の効果)
以上、第1実施形態に係る表示装置1の構成を説明するとともに、簡単な使用例との関係で、表示装置1の作用について説明した。このような表示装置1によれば、発光するドット21の組合せから成る図柄をそのまま表示することもできるし、また、凹部47の組合せから成る図柄をそのまま表示することもできる。さらに、表示装置1は、LED6及びドット21の双方がON状態にあるときには、ドットマトリクス表示機2が表示する図柄と、透過板4に表示する図柄と、を重ね合わせて表示することもできる。一方、一般的に用いられているドットマトリクス表示機は、従来技術との関係で説明したように、単色発光するドットの組合せから成る単調な図柄しか表示することができない。したがって、表示装置1によれば、単色LEDを備えた一般的なドットマトリクス表示機単体と比較して、変化に富んだ図柄を表示することが可能である。
【0050】
また、第1実施形態に係る表示装置1においては、透過板4の凹部47の数及び配置が、ドット21の数及び配置と同じであるので(図3参照)、ドットマトリクス表示機2が表示する内容を、透過板4を介してそのまま図柄として表示することができる。すなわち、透過板4の凹部47の数又は配置を、ドット21のそれらと意図的に異ならせることも可能であるが、ドット21の数及び配置と一致させることによって透過板4自体の個性を失わせて、これにより、ドットマトリクス表示機2の表示態様や表示方法等に変化を与える機能のみを、透過板4に持たせることも、また、可能である。後者の機能を持った透過板4を備えさせることは、ドットマトリクス表示機2の本質的な表示内容に変化は与えないが色彩等の変化による表現方法(又は表示態様)に変化を与える。そして、表現方法等の変化が加わることにより、表示装置1全体の表示を、より変化に富んだものとすることができる。
【0051】
また、表示装置1は遮光部材49を備えているので、LED6から入射した光を、透過板4の内側へ閉じ込めることができる。その結果、透過板4の凹部47において拡散する光量を増やすことができるので、遮光部材49を設けない場合と比較して、光を逃がさない分だけより高い輝度で、図柄を透過板4の表示面41に表示することができる。
【0052】
(第2の実施形態)
第2実施形態に係る表示装置について説明する。なお、第2実施形態に係る表示装置1は、透過板4に光を入射するためのLEDの種類を変更した点を除いて、前述した第1実施形態と同様の構成を有している。したがって、透過板4に光を入射するためのLED以外の構成については、その説明を省略する。以下、図8を参照しながら、第2実施形態に係る表示装置が備える多色LEDの概略構成について説明する。図8は、第2実施形態に係る表示装置が備える多色LED(フルカラーLED)の概略構成を示すブロック図である。
【0053】
図8に示すように、多色LED6fは、それぞれ、赤色LEDチップ61と、緑色LEDチップ62と、青紫色LEDチップ63とを有している。これらのチップは、それぞれ、前述したLED制御回路83に接続してある。LED制御回路83は、CPU133から所定のLED制御信号を受信したときに、信号の内容に応じて、LEDチップ61〜63のそれぞれに流れる電流値の割合を微妙に調整できるように構成してある。このような構成により、多色LED6fは、光の3原色である赤色(レッド)・緑色(グリーン)・青紫色(ブルーあるいはブルーバイオレット)のそれぞれの色の光を、該当するLEDチップから発することができるようになっている。
【0054】
ここで、赤色(R),緑色(G),青紫色(B)の3色の光量(輝度)のそれぞれを独立して制御することにより、人間が判別可能な色のほぼすべてを表現することが可能であることは、一般的に知られている。一方において、上述したように、LEDチップ61〜63のそれぞれが発する光の輝度は、当該LEDチップのそれぞれに流れる電流値の割合を微妙に制御することによって、調整できるようになっている。したがって、多色LED6fを備えた表示装置1によれば、多色LED6fの発光色を適宜変化させることによって、複数種類の色彩の図柄を透過板4に表示することができる。また、第2実施形態に係る表示装置1は、複数種類の色彩の図柄をドットマトリクス表示機2が表示する図柄に混ぜ合わせて表示することも可能であるので、”単色”光しか発することのできないLED6を用いる表示装置と比較して、より変化に富んだ図柄を表示することが可能である。
【0055】
(第3の実施形態)
図9を参照しながら、第3実施形態に係る表示装置について説明する。図9は、第3実施形態に係る表示装置の概略構成を示す分解斜視図及び正面図である。図9において、図9(a)は、表示装置の内部構造を示す分解斜視図である。一方、図9(b)は、図9(a)に示す構成を有する表示装置の正面図であって、図柄を表示している状態を示している。なお、第3実施形態の表示装置は、次に挙げる3点を除いて、前述した第1実施形態に係る表示装置1と同様の構成を有している。すなわち、第1に透過板4の凹部47の数及び配置を変更した点、第2にドットマトリクス表示機2の各ドットを構成する光源として赤色LEDを用いている点、及び第3に透過板4に光を入射させるための光源として青紫色LEDを用いている点が、第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と同様の構成については、その説明を省略し、第1実施形態との比較において異なる構成及び作用について説明する。
【0056】
第3実施形態に係る表示装置1において、ドットマトリクス表示機2は、赤色LEDより構成した複数のドット21rを有している。これらのドット21rは、一例として6行×13列のマトリクス状に配してある。
【0057】
ドットマトリクス表示機2の前方に配してある透過板4には、複数の凹部47が形成してある。これらの凹部47は、たとえば全体として「V」字状の形を成すように、ドットマトリクス表示機2のドット21rとほぼ同じ間隔で配してある。表示装置1をパチンコ機100に取り付けた状態において遊技者の視点から見ると、複数の凹部47のそれぞれは、透過板4を透して、対応するドット21rのそれぞれとほぼ重なって見えるようになっている。
【0058】
透過板4に光を入射するためのLED6bは、青紫色LEDより構成してある。これらのLED6bは、それぞれ、第1実施形態と同様に、端面45の入射領域451に対向して配してある。
【0059】
上述した構成を有する表示装置1において、LED6b及びドット21rの双方がOFF状態にあるときにドット21rをON状態に切替えると、ドットマトリクス表示機2の各ドット21rが赤色光を発する。その結果、表示装置1は、透過板4を介して、発光するドット21rの組合せから成る赤色図柄をそのまま表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS5において、この赤色図柄を表示することとなる。
【0060】
一方、LED6b及びドット21rの双方がOFF状態にあるときにLED6bをON状態に切替えると、端面45を介してLED6bから入射した青紫色光が、凹部47のそれぞれにおいて拡散する。その結果、表示装置1は、青紫色光を放射する凹部の組合せから成る「V」字状の青紫色図柄を表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS9において、このV字状青紫色図柄を表示することとなる。
【0061】
続いて、LED6bをON状態にしたまま、ドット21rをON状態に切替えると、表示装置1は、図9(b)に示すような「赤色の地模様の上に浮かび上がる赤紫色のV字模様」に関する図柄を表示する。すなわち、図柄のうちの「V字模様」を成す部分については、ドット21rが発した赤色光と、対応する凹部47において拡散する青紫色光と、が混ざり合うことによって、表示装置1は、赤紫色のV字模様を表示する。また、図柄のうちのV字模様を成す部分以外の部分(すなわち「地模様」の部分)については、表示装置1は、透過板4を介して、赤色発光するドット21rの一部が成す地模様をそのまま表示する。その結果、表示装置1は、赤色の地模様と、赤紫色のV字模様と、を組み合わせて成る「赤色の地模様の上に浮かび上がる赤紫色のV字模様」に関する図柄を表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS11において、この「浮かび上がるV字模様」に関する図柄を表示することとなる。
【0062】
上述した第3実施形態に係る表示装置1においては、凹部47の数と、ドット21rの数とを、それぞれ意図的に異ならせている。したがって、ドットマトリクス表示機2が表示する図柄と、透過板4に表示する図柄とを、単独で及び組み合わせて表示することにより、凹部47の数とドット21rの数とを同一にする場合と比較して、形状や模様等の点においてより変化に富んだ図柄を表示することが可能になる。
【0063】
(第4の実施形態)
図10を参照しながら、第4実施形態に係る表示装置について説明する。図10は、第4実施形態に係る表示装置の概略構成を示す分解斜視図及び正面図である。図10において、図10(a)は、表示装置の内部構造を示す分解斜視図である。一方、図10(b)は、図10(a)に示す構成を有する表示装置の正面図であって、図柄を表示している状態を示している。なお、第4実施形態に係る表示装置1は、透過板4に光を入射させるための光源として赤色LED、緑色LED、及び青紫色LEDを用いている点と、LEDの配置を変更した点と、を除いて、前述した第3実施形態に係る表示装置1と同様の構成を有している。以下、第3実施形態と同様の構成については、その説明を省略し、第3実施形態との比較において異なる構成及び作用について説明する。
【0064】
透過板4に光を入射するための光源は、2個の赤色LED6rと、2個の緑色LED6gと、2個の青紫色LED6bと、から構成してある。これらのLEDは、透過板4を両側から挟み込むように、透過板4の端面45に対向して配してある。また、赤色LED6r、緑色LED6g、及び青紫色LED6bは、それぞれ、同色のLEDが透過板4を挟んで対向するように、配してある。なお、ここで説明したLED6r,6g,6bの配置は、単なる一例に過ぎず、透過板4に光を入射させるためのLEDの配置を限定するものではない。すなわち、表示すべき図柄の模様や色彩等に合わせて、LED6r,6g,6bを、それぞれ、所望の位置に配置することが可能である。
【0065】
上述した構成を有する表示装置1において、LED6r、LED6g、LED6b、及びドット21rのすべてがOFF状態にあるときにドット21rをON状態に切替えると、表示装置1は、透過板4を介して、発光するドット21rの組合せから成る赤色図柄をそのまま表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS5において、この赤色図柄を表示することとなる。
【0066】
一方、LED6r、LED6g、LED6b、及びドット21rのすべてがOFF状態にあるときにLED6r,LED6g,及びLED6bのそれぞれをON状態に切替えると、表示装置1は、赤色と緑色と青紫色とが段階的に変化する模様(グラデーション模様)を有する「V」字状の図柄を表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS9において、この「グラデーション模様を有するV字図柄」を表示することとなる。
【0067】
続いて、LED6r、LED6g及びLED6bをON状態にしたまま、ドット21rをON状態に切替えると、表示装置1は、図10(b)に示すような「赤色の地模様の上に浮かび上がる虹模様状のV字柄」に関する図柄を表示する。すなわち、図柄のうちの「V字柄」を成す部分については、ドット21rが発した赤色光と、対応する凹部47において拡散する光(グラデーション模様を形成している様々な色の光)とが混ざり合うことによって、表示装置1は、虹模様状のV字柄を表示する。また、図柄のうちのV字部分以外の部分(すなわち「地模様」の部分)については、表示装置1は、透過板4を介して、赤色発光するドット21rの一部が成す地模様をそのまま表示する。その結果、表示装置1は、赤色の地模様と、グラデーション模様のV字柄と、を組み合わせて成る「赤色の地模様の上に浮かび上がる虹模様状のV字柄」に関する図柄を表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS11において、この「虹模様状のV字柄」に関する図柄を表示することとなる。
【0068】
上述した第4実施形態に係る表示装置1においては、第3実施形態との関係で説明した作用及び効果を奏することができるだけでなく、複数種類の色で彩られた図柄を透過板に表示することもできる。したがって、第4実施形態に係る表示装置1は、複数種類の色彩の図柄をドットマトリクス表示機2が表示する図柄に混ぜ合わせて表示することも可能であるので、単色光しか発することのできない光源(透過板4用の光源)を用いる表示装置と比較して、より変化に富んだ図柄を表示することが可能である。
【0069】
(第5の実施形態)
図11を参照しながら、第5実施形態に係る表示装置について説明する。図11は、第5実施形態に係る表示装置の概略構成を示す分解斜視図及び正面図である。図11において、図11(a)は、表示装置の内部構造を示す分解斜視図である。一方、図11(b)は、図11(a)に示す構成を有する表示装置の正面図であって、図柄を表示している状態を示している。なお、第5実施形態の表示装置1は、透過板4に光を入射させるための光源として高輝度赤色LEDを用いている点を除いて、前述した第3実施形態に係る表示装置1と同様の構成を有している。以下、第3実施形態と同様の構成については、その説明を省略し、第3実施形態との比較において異なる構成及び作用について説明する。
【0070】
透過板4に光を入射するための光源は、3個の高輝度赤色LED6r’より構成してある。高輝度赤色LED6r’は、ドットマトリクス表示機2のドット21rと比較して、より高い輝度を有する赤色光を発することができるように構成してある。
【0071】
上述した構成を有する表示装置1において、LED6r’及びドット21rの双方がOFF状態にあるときにドット21rをON状態に切替えると、表示装置1は、透過板4を介して、発光するドット21rの組合せから成る赤色図柄をそのまま表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS5において、この赤色図柄を表示することとなる。
【0072】
一方、LED6r’及びドット21の双方がOFF状態にあるときにLED6r’をON状態に切替えると、端面45を介してLED6r’から入射した高輝度赤色光が、凹部47のそれぞれにおいて拡散する。その結果、表示装置1は、高輝度の赤色で彩られた「V」字状の図柄を表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS9において、この高輝度赤色の「V」字状図柄を表示することとなる。
【0073】
続いて、LED6r’をON状態にしたまま、ドット21rをON状態に切替えると、表示装置1は、図11(b)に示すような「赤色の地模様の上に浮かび上がる高輝度赤色のV字模様」に関する図柄を表示する。すなわち、図柄のうちの「V字模様」を成す部分については、ドット21rが発した赤色光と、対応する凹部47において拡散する高輝度赤色光とが混ざり合うことによって、表示装置1は、地模様となる部分の赤色よりも高輝度の赤色のV字模様を表示する。また、図柄のうちのV字模様を成す部分以外の部分(すなわち「地模様」の部分)については、表示装置は、透過板4を介して、赤色発光するドット21rが成す地模様をそのまま表示する。その結果、表示装置1は、赤色の地模様と、高輝度赤色のV字模様と、を組み合わせて成る「赤色の地模様の上に浮かび上がる高輝度赤色のV字模様」に関する図柄を表示する。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、ステップS11において、この「赤色の地模様の上に浮かび上がる高輝度赤色のV字模様」に関する図柄を表示することとなる。
【0074】
上述した第5実施形態に係る表示装置によれば、第3実施形態に係る表示装置と同様に、ドットマトリクス表示機2が表示する図柄と、透過板4に表示する図柄とを、単独で及び組み合わせて表示することにより、変化に富んだ図柄を表示することが可能になる。
【0075】
(第6の実施形態)
図12を参照しながら、第6実施形態に係る表示装置について説明する。図12は、第6実施形態に係る表示装置の内部構造の概略を示す分解斜視図である。なお、第6実施形態の表示装置は、次に挙げる5点を除いて、前述した第1実施形態に係る表示装置1と同様の構成を有している。すなわち、第1にドットマトリクス表示機のドットの数を変更した点と、第2にドットマトリクス表示機の各ドットを構成する光源として青紫色LEDを用いている点と、第3に透過板の構成を変更した点と、第4に透過板に形成する凹部の数及び配置を変更した点と、第5に透過板に光を入射させるための光源として多色LEDを用いている点が、第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と同様の構成については、その説明を省略し、第1実施形態との比較において異なる構成及び作用について説明する。なお、以下に説明する第6実施形態においては、「青紫色」LEDを、ドットマトリクス表示機の各ドットを構成するための単なる一例として用いているに過ぎない。したがって、ドットマトリクス表示機の各ドットを、青紫色LEDの代わりに、赤色LED又は緑色LEDから構成することも可能である。あるいは、ドットマトリクス表示機の各ドットを、多色LEDから構成することも可能である。
【0076】
ドットマトリクス表示機2bは、たとえば32列×16行のマトリクス状に配してある512個のドット21bを備えており、これらのドット21bが発光面23を成している。ドット21bのそれぞれは、青紫色LEDより構成してある。
【0077】
ドットマトリクス表示機2bの発光面23の前方には、透過板4が配してある。透過板4は、第1の個別透過板4a、第2の個別透過板4b、及び第3の個別透過板4cから構成してあり、それぞれの個別透過板は、たとえば3mm程度の厚さを有している。これらの個別透過板4a〜4cは、一例として、他方の個別透過板との間に2mm程度の間隔を空けて配置してあるとともに、厚さ方向において重なって見えるようにケース9に収容してある。
【0078】
上述した第1の個別透過板4a、第2の個別透過板4b、及び第3の個別透過板4cには、複数のドット状凹部47a,47b,47cが、各々形成してある。これらの個別透過板4a〜4cに形成してある凹部47a〜47cは、それぞれ、相異なる図柄を成している。具体的には、第1の個別透過板4aに形成してある凹部47aは、全体として「CHANCE」の単語を示す図柄を成している。第2の個別透過板4bに形成してある凹部47bは、全体として、りんごの形状を示す図柄(りんご図柄)を成している。第3の個別透過板4cに形成してある凹部47cは、全体として、星の形状を示す図柄(星図柄)を成している。
【0079】
第1の個別透過板4aの端面45に対向する位置には、2個の多色LED61fから成る1組の光源が設けてある。同様に、第2の個別透過板4bの端面45に対向する位置には、2個の多色LED62fから成る1組の光源が設けてあり、また、第3の個別透過板4cの端面45に対向する位置には、2個の多色LED63fから成る1組の光源が設けてある。多色LED61f〜63fのそれぞれは、第2実施形態との関係で説明した多色LEDと同様の構成を有している(図8参照)。
【0080】
(第6の実施形態における図柄表示の例)
図12及び13を参照しながら、第6実施形態に係る表示装置が表示することが可能な図柄の一例について説明する。図13は、第6実施形態に係る表示装置を示す正面図であり、表示装置が遊技の進行状況に応じて異なる図柄を表示している状態を示している。
【0081】
まず、多色LED61f,62f,63f、及びドット21bのすべてがOFF状態にあるときに所定のドット21bをON状態に切替えると、該当する位置のドット21bが青紫色光を発する。その結果、表示装置1は、透過板4を介して、たとえば、壷の図柄と、壷を指差す女の子の図柄と、女の子に付属する疑問符の図柄と、の組合せから成る図柄を表示する(図12参照)。このような図柄を遊技者側から見たときに、遊技者は、表示装置1が「女の子が壷の中身について質問する」様子を示す青紫色図柄(以下、「ベース図柄」と称する。)を表示している事実を知ることができる。
【0082】
続いて、多色LED61f(第1の個別透過板4aに対応したLED)をON状態に切替えると、表示装置1は、青紫色のベース図柄と、多色光(多色LEDから発された多様な色の光)を放射する「CHANCE」図柄と、を組み合わせて成る図柄を表示する(図13(a)参照)。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、たとえば、ステップS5においてこの図柄を表示するようにしてもよい。
【0083】
続いて、多色LED61fをOFF状態に切替えるとともに、多色LED62f(第2の個別透過板4bに対応した多色LED)をON状態に切替えると、表示装置1は、青紫色のベース図柄と、多色光を放射する「りんご」図柄と、を組み合わせて成る図柄を表示する(図13(b)参照)。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、たとえば、ステップS9においてこの図柄を表示するようにしてもよい。
【0084】
続いて、多色LED62fをOFF状態に切替えるとともに、多色LED63f(第3の個別透過板4cに対応した多色LED)をON状態に切替えると、表示装置1は、青紫色のベース図柄と、多色光を放射する「星」図柄と、を組み合わせて成る図柄を表示する(図13(b)参照)。なお、図6に示すフローチャートとの関係では、表示装置1は、たとえば、ステップS11においてこの図柄を表示するようにしてもよい。
【0085】
上述した第6実施形態に係る表示装置1によれば、ドット21b及び多色LED61f〜63fのそれぞれのON/OFFを個別に制御することにより、発光するドット21bが成す図柄、又は個別透過板4a〜4cの何れかの凹部が成す図柄を単独で表示することも可能であるし、また、これらの図柄の2以上の任意の組合せを重ねて表示することも可能である。したがって、第6実施形態に係る表示装置1によれば、単体の透過板しか備えていない表示装置と比較して、より変化に富んだ図柄を表示することが可能である。
【0086】
なお、第6実施形態との関係で説明した個別透過板の数、形状、寸法等は、一例に過ぎず、個別透過板の態様を限定するものではない。すなわち、遊技者の視点から見て、透過板4を透してドットマトリクス表示機2bが表示する図柄を視認することができる限り、透過板4は、いかなる枚数の個別透過板を有していてもよく、また、各個別透過板は、いかなる形状,寸法を有していてもよい。
【0087】
また、前述した例は、第6実施形態に係る表示装置が表示することが可能な図柄の内容、図柄の表示方法、図柄の表示態様等を、限定するものではない。たとえば、第6実施形態に係る表示装置は、個別透過板4a〜4cの何れか又はこれらの任意の組合せを、同時に又は非同時に点滅させることによって、図柄を表示してもよい。また、たとえば、第6実施形態に係る表示装置は、多色LED61f,62f,63fの何れか又2以上の発光色を連続的に変化させながら、図柄を表示するようにしてもよい。
【0088】
(その他の実施形態)
前述した第1乃至第6の実施形態は、遊技機がパチンコ機である場合について説明した。しかしながら、前述した実施形態は、本発明から、パチンコ機以外の遊技機(たとえばスロットマシン等)を排除する趣旨ではない。すなわち、本発明は、パチンコ機以外の遊技機にも適用することができることに留意されたい。
【0089】
【発明の効果】
本発明の表示装置は、たとえばドットマトリクス表示機のドットがON状態にあるときであって、光源がOFF状態にあるときには、透過板を介して、発光するドットの組合せから成る図柄をそのまま表示することができる。また、表示装置は、光源がON状態にあるときであって、ドットがOFF状態にあるときには、凹部の組合せから成る図柄をそのまま表示することができる。さらに、表示装置は、光源及びドットの双方がON状態にあるときには、ドットマトリクス表示機上の図柄と、透過板上の図柄と、を重ね合わせて表示することができる。一方、一般的に用いられているドットマトリクス表示機は、従来技術との関係で説明したように、単色発光するドットの組合せから成る単調な図柄しか表示することができない。したがって、本発明の表示装置によれば、単色LEDを備えた一般的なドットマトリクス表示機単体と比較して、変化に富んだ図柄を表示することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る表示装置を備えたパチンコ機を示す正面図である。
【図2】図1に示す表示装置を詳細に示す正面図及び断面図である。
【図3】図2に示す表示装置の内部構造を示す分解斜視図である。
【図4】図3の表示装置が有する透過板を詳細に示す図である。
【図5】表示装置の電気的構成を、図1に示すパチンコ機との関係で示すブロック図である。
【図6】図1に示すパチンコ機における遊技の流れを示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態に係る表示装置の使用例を示す図である。
【図8】第2実施形態に係る表示装置が備える多色LED(フルカラーLED)の概略構成を示すブロック図である。
【図9】第3実施形態に係る表示装置の概略構成を示す図である。
【図10】第4実施形態に係る表示装置の概略構成を示す図である。
【図11】第5実施形態に係る表示装置の概略構成を示す図である。
【図12】第6実施形態に係る表示装置の内部構造を示す分解斜視図である。
【図13】第6実施形態に係る表示装置を示す正面図であり、表示装置が遊技の進行状況に応じて異なる図柄を表示している状態を示している。
【符合の説明】
1 表示装置
2 ドットマトリクス表示機(第1〜第5の実施形態)
2b ドットマトリクス表示機(第6の実施形態)
21 ドット(LED/発光ダイオード)
21r 赤色ドット(赤色LED/赤色発光ダイオード)
21b 青紫色ドット(青紫色LED/青紫色発光ダイオード)
23 発光面
4 透過板
4a 第1の個別透過板
4b 第2の個別透過板
4c 第3の個別透過板
41 表示面(正面)
43 対向面(背面)
45 端面
451 入射領域
453 非入射領域
47 凹部
47a 凹部(個別透過板4aの凹部)
47b 凹部(個別透過板4bの凹部)
47c 凹部(個別透過板4cの凹部)
49 遮光部材(遮光手段)
6 光源(LED/発光ダイオード)
6r 赤色LED(赤色発光ダイオード)
6r’ 高輝度赤色LED(高輝度赤色発光ダイオード)
6g 緑色LED(緑色発光ダイオード)
6b 青紫色LED(青紫色発光ダイオード)
6f 多色LED(多色発光ダイオード/フルカラーLED)
61f 多色LED(多色発光ダイオード/フルカラーLED)
62f 多色LED(多色発光ダイオード/フルカラーLED)
63f 多色LED(多色発光ダイオード/フルカラーLED)
61 赤色LEDチップ
62 緑色LEDチップ
63 赤色LEDチップ
8 モジュール部
81 ドット制御回路
83 LED制御回路
9 ケース
100 パチンコ機(遊技機)
102 設置フレーム
103 前面フレーム
105 遊技盤
106 ガラス板
107 賞球皿
109 ハンドル
112 特定入賞口
114 一般入賞口
131 出力インターフェイス
133 CPU
135 入力インターフェイス
137 入賞球検知センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a display device used for a gaming machine such as a slot machine, a pachislot machine, a parrot (registered trademark), or a pachinko machine.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in gaming machines such as slot machines and pachinko machines, display devices called “dot matrix display machines” are generally used. Such a dot matrix display generally has a plurality of single color light emitting diodes (for example, red light emitting diodes) as an information display medium. The plurality of monochromatic light emitting diodes (hereinafter, the light emitting diodes are referred to as “LEDs”) are arranged in a matrix, for example, so as to form a display surface (light emitting surface) as a whole. Each of the plurality of single color LEDs is connected to a predetermined control circuit. The control circuit individually controls ON (lights on) / OFF (lights off) for each of the single color LEDs, and causes only predetermined LEDs to emit light. As described above, the dot matrix display device displays a pattern composed of a combination of light emitting single color LEDs.
[0003]
However, the above-described dot matrix display generally used in gaming machines has the following problems. That is, the dot matrix display device is configured to display a symbol by controlling the ON / OFF state of each dot, but is not configured to control the emission color of the dot. Further, the single color LED is not configured to emit light of a plurality of types of colors. Therefore, a dot matrix display device including a single color light emitting type LED can display the shape (outline) of a symbol, but can only display a monochromatic color symbol.
[0004]
On the other hand, a gaming machine includes a color display device depending on the type. For example, a “color liquid crystal display”, which is one type of color display device, uses three types of filters, R (red), G (green), and B (blue or blue violet), which are the three primary colors of light. -Green and bluish purple (or blue) dots can be created and various colors can be expressed by combining them. Therefore, such a color liquid crystal display can display a variety of designs richly in color as compared with a dot matrix display. However, a color display device such as a color liquid crystal display is more expensive than a dot matrix display because it has a complicated structure. Therefore, it is difficult to use a color display device as a display device in all gaming machines.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, in view of the above-described problems of the prior art, an object of the present invention is a display device that uses a general dot matrix display, and is capable of displaying a variety of symbols. It is to provide a display device.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention comprises the following arrangement. It should be noted that the definitions of terms used in the description of the invention according to any claim shall be applied to the invention according to other claims as long as possible in nature.
[0007]
(Characteristics of the invention of claim 1)
The display device according to the invention of
[0008]
The display device according to
[0009]
(Characteristics of the invention described in claim 2)
A display device according to a second aspect of the present invention is the display device according to the first aspect, wherein the light source can emit different light in at least one of hue, saturation, and brightness. It is configured. In the display device according to
[0010]
According to the display device of the second aspect, it is possible to display a plurality of types of colors on the transmission plate by appropriately changing the emission color of the light source. Therefore, the display device according to
[0011]
(Characteristics of Claim 3)
A display device according to a third aspect of the invention is the display device according to the first or second aspect, wherein the plurality of concave portions are formed in the same number as the number of the plurality of dots, and the arrangement of the plurality of dots. The plurality of recesses appear to overlap with the corresponding dots as viewed from the player's viewpoint.
[0012]
According to the display device of the third aspect, since the number and arrangement of the concave portions of the transmission plate are the same as the number and arrangement of the dots, the content displayed by the dot matrix display is directly displayed as a pattern through the transmission plate. can do. That is, the number or arrangement of the concave portions of the transmission plate can be intentionally different from those of the dots, but by matching the number and arrangement of the dots, the individuality of the transmission plate itself is lost, thereby It is also possible to give the transmission plate only the function of changing the display mode and display method of the dot matrix display. The provision of the transmissive plate having the latter function does not change the essential display contents of the dot matrix display device, but changes the expression method (or display mode) due to changes in color and the like. Then, by changing the expression method or the like, the display of the entire display device can be made more varied.
[0013]
(Feature of the invention of claim 4)
A display device according to a fourth aspect of the present invention is the display device according to any one of the first to third aspects, wherein the transmission plate includes a plurality of individual transmission plates that overlap in the thickness direction. Each of the individual transmission plates is formed with the recess, and the light source is composed of a plurality of individual light sources corresponding to the plurality of individual transmission plates.
[0014]
The effect achieved by the display device according to
[0015]
(Feature of the invention of claim 5)
A display device according to a fifth aspect of the present invention is the display device according to any one of the first to fourth aspects, wherein an end surface of the transmission plate causes light emitted from the light source to enter the inner side of the transmission plate. And a non-incident area other than the incident area, and at least part of the non-incident area includes light incident from the light source on the outside of the transmission plate via the non-incident area. A light shielding means is provided for blocking radiation to the light.
[0016]
According to the display device of the fifth aspect, the light incident from the light source can be confined inside the transmission plate by providing the light shielding means. As a result, it is possible to increase the amount of light that diffuses in the recesses, so that it is possible to display the design on the display surface of the transmission plate with higher brightness than the case where no light shielding means is provided, as much as the light does not escape. become.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Hereinafter, a pachinko machine will be cited as an example of a gaming machine, and a case where the present invention is applied to the pachinko machine will be described. First, the first embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a front view showing a pachinko machine equipped with a display device according to the first embodiment. 2 is a front view and a cross-sectional view showing the display device shown in FIG. 1 in detail. 2, FIG. 2 (a) is a front view showing the display device, and FIG. 2 (b) is a cross-sectional view taken along line XX of FIG. 2 (a). FIG. 3 is an exploded perspective view schematically showing the internal structure of the display device shown in FIG. 4 is a cross-sectional view and a bottom view showing the transmission plate of the display device shown in FIG. 4A is a cross-sectional view of the transmission plate taken along line YY of FIG. 3, and FIG. 4B is a bottom view of the transmission plate shown in FIG. FIG. 5 is a block diagram showing the electrical configuration of the display device in relation to the pachinko machine shown in FIG. FIG. 6 is a flowchart showing a game flow in the pachinko machine shown in FIG. FIG. 7 is a diagram illustrating a usage example of the display device according to the first embodiment.
[0018]
(Schematic structure of a pachinko machine equipped with a display device)
A schematic structure of a pachinko machine provided with a display device will be described with reference to FIG. The
[0019]
A
[0020]
(Schematic structure of display device)
The schematic structure of the
[0021]
As shown in FIG. 3, the dot
[0022]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0023]
As shown in FIGS. 3 and 4A, a plurality of
[0024]
Three
[0025]
Note that the number of
[0026]
The plurality of
[0027]
The
[0028]
Further, the location where the
[0029]
Moreover, the shape of the recessed
[0030]
Further, the
[0031]
(Electrical configuration of display device)
The electrical configuration of the display device will be described with reference to FIG. The
[0032]
The
[0033]
On the other hand, the
[0034]
According to the
[0035]
(Game flow in pachinko machines)
With reference to FIGS. 1 to 5, an example of a game flow in a pachinko machine will be described with reference to the flowchart shown in FIG. The game starts when the player rotates the
[0036]
Next, the
[0037]
If it is a loss (S7: No), the
[0038]
On the other hand, in the case of winning (determination Yes in S7), the
[0039]
In addition, the display mode (the display mode in S5, S9, S11) by the
[0040]
(Usage example 1)
With reference to FIG. 7, symbols that can be displayed by the
[0041]
In the case of Usage Example 1, first, when the
[0042]
On the other hand, when the
[0043]
Subsequently, when the
[0044]
The example of the symbol that can be displayed by the
[0045]
(Usage example 2)
The usage example 2 described in FIG. 7 will be described. Note that Usage Example 2 was described above except that the emission color of the
[0046]
In other words, the
[0047]
(Usage example 3)
The usage example 3 described in FIG. 7 will be described. Note that Usage Example 3 was described above except that the emission color of the
[0048]
That is, the
[0049]
(Effects specific to this embodiment)
The configuration of the
[0050]
Further, in the
[0051]
Further, since the
[0052]
(Second Embodiment)
A display device according to the second embodiment will be described. The
[0053]
As shown in FIG. 8, the
[0054]
Here, by expressing each of the light amounts (luminances) of the three colors red (R), green (G), and bluish purple (B) independently, almost all of the colors that can be identified by humans are expressed. It is generally known that is possible. On the other hand, as described above, the luminance of light emitted from each of the LED chips 61 to 63 can be adjusted by finely controlling the ratio of the current value flowing through each of the LED chips. Therefore, according to the
[0055]
(Third embodiment)
A display device according to a third embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 9 is an exploded perspective view and a front view illustrating a schematic configuration of the display device according to the third embodiment. 9, FIG. 9 (a) is an exploded perspective view showing the internal structure of the display device. On the other hand, FIG.9 (b) is a front view of the display apparatus which has the structure shown to Fig.9 (a), Comprising: The state which is displaying the symbol is shown. The display device according to the third embodiment has the same configuration as the
[0056]
In the
[0057]
A plurality of
[0058]
The
[0059]
In the
[0060]
On the other hand, when the
[0061]
Subsequently, when the
[0062]
In the
[0063]
(Fourth embodiment)
A display device according to a fourth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 10 is an exploded perspective view and a front view showing a schematic configuration of a display device according to the fourth embodiment. 10A is an exploded perspective view showing the internal structure of the display device. On the other hand, FIG.10 (b) is a front view of the display apparatus which has the structure shown to Fig.10 (a), Comprising: The state which is displaying the symbol is shown. Note that the
[0064]
A light source for making light incident on the
[0065]
In the
[0066]
On the other hand, when each of the
[0067]
Subsequently, when the
[0068]
In the
[0069]
(Fifth embodiment)
A display device according to a fifth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 11 is an exploded perspective view and a front view showing a schematic configuration of a display device according to the fifth embodiment. 11A is an exploded perspective view showing the internal structure of the display device. On the other hand, FIG.11 (b) is a front view of the display apparatus which has the structure shown to Fig.11 (a), Comprising: The state which is displaying the symbol is shown. The
[0070]
A light source for making light incident on the
[0071]
In the
[0072]
On the other hand, if the
[0073]
Subsequently, when the
[0074]
According to the display device according to the fifth embodiment described above, the symbol displayed by the dot
[0075]
(Sixth embodiment)
A display device according to the sixth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 12 is an exploded perspective view showing an outline of the internal structure of the display device according to the sixth embodiment. The display device of the sixth embodiment has the same configuration as the
[0076]
The
[0077]
A
[0078]
In the first
[0079]
At a position facing the
[0080]
(Example of symbol display in the sixth embodiment)
An example of a symbol that can be displayed by the display device according to the sixth embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 13: is a front view which shows the display apparatus which concerns on 6th Embodiment, and has shown the state which the display apparatus displays a different symbol according to the progress of a game.
[0081]
First, when the
[0082]
Subsequently, when the
[0083]
Subsequently, when the
[0084]
Subsequently, when the
[0085]
According to the
[0086]
Note that the number, shape, size, and the like of the individual transmission plates described in relation to the sixth embodiment are merely examples, and do not limit the mode of the individual transmission plates. That is, from the viewpoint of the player, as long as the symbols displayed by the
[0087]
Moreover, the example mentioned above does not limit the content of the symbol which the display apparatus which concerns on 6th Embodiment can display, the display method of a symbol, the display mode of a symbol, etc. For example, the display device according to the sixth embodiment may display a symbol by blinking any of the
[0088]
(Other embodiments)
In the first to sixth embodiments described above, the case where the gaming machine is a pachinko machine has been described. However, the above-described embodiment is not intended to exclude gaming machines other than pachinko machines (for example, slot machines) from the present invention. That is, it should be noted that the present invention can also be applied to gaming machines other than pachinko machines.
[0089]
【The invention's effect】
The display device of the present invention displays a pattern composed of a combination of light emitting dots as it is through a transmission plate when, for example, the dots of a dot matrix display are in an ON state and the light source is in an OFF state. be able to. In addition, the display device can display a symbol composed of a combination of recesses as it is when the light source is in the ON state and the dot is in the OFF state. Further, when both the light source and the dot are in the ON state, the display device can display the design on the dot matrix display and the design on the transmission plate in an overlapping manner. On the other hand, generally used dot matrix display devices can display only a monotonous pattern composed of a combination of dots emitting monochromatic light, as described in relation to the prior art. Therefore, according to the display device of the present invention, it is possible to display a variety of patterns as compared with a general dot matrix display unit having a single color LED.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a pachinko machine equipped with a display device according to a first embodiment.
2 is a front view and a cross-sectional view showing the display device shown in FIG. 1 in detail. FIG.
3 is an exploded perspective view showing an internal structure of the display device shown in FIG. 2. FIG.
4 is a diagram showing in detail a transmission plate included in the display device of FIG. 3;
5 is a block diagram showing the electrical configuration of the display device in relation to the pachinko machine shown in FIG.
FIG. 6 is a flowchart showing a game flow in the pachinko machine shown in FIG. 1;
FIG. 7 is a diagram illustrating a usage example of the display device according to the first embodiment.
FIG. 8 is a block diagram illustrating a schematic configuration of a multicolor LED (full color LED) included in the display device according to the second embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing a schematic configuration of a display device according to a third embodiment.
FIG. 10 is a diagram showing a schematic configuration of a display device according to a fourth embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing a schematic configuration of a display device according to a fifth embodiment.
FIG. 12 is an exploded perspective view showing an internal structure of a display device according to a sixth embodiment.
FIG. 13 is a front view showing a display device according to a sixth embodiment, and shows a state in which the display device displays different symbols depending on the progress of the game.
[Explanation of sign]
1 Display device
2 Dot matrix display (first to fifth embodiments)
2b dot matrix display (sixth embodiment)
21 dots (LED / light emitting diode)
21r red dot (red LED / red light emitting diode)
21b Blue-violet dot (blue-violet LED / blue-violet light-emitting diode)
23 Light emitting surface
4 Transmission plate
4a First individual transmission plate
4b Second individual transmission plate
4c Third individual transmission plate
41 Display surface (front)
43 Opposite surface (back)
45 End face
451 Incident area
453 Non-incident area
47 recess
47a recess (recess of
47b Recessed portion (recessed portion of
47c recess (recess of
49 Shading member (shading means)
6 Light source (LED / light emitting diode)
6r Red LED (Red Light Emitting Diode)
6r 'high brightness red LED (high brightness red light emitting diode)
6g Green LED (Green Light Emitting Diode)
6b Blue-violet LED (blue-violet light-emitting diode)
6f Multicolor LED (Multicolor LED / Full color LED)
61f Multicolor LED (Multicolor Light Emitting Diode / Full Color LED)
62f Multicolor LED (Multicolor LED / Full color LED)
63f Multicolor LED (Multicolor LED / Full color LED)
61 Red LED chip
62 Green LED chip
63 Red LED chip
8 Module part
81 dot control circuit
83 LED control circuit
9 cases
100 Pachinko machines (game machines)
102 Installation frame
103 Front frame
105 game board
106 glass plate
107 prize ball dish
109 Handle
112 Special prize opening
114 General prize opening
131 Output interface
133 CPU
135 Input interface
137 winning ball detection sensor
Claims (5)
遊技者方向を臨む表示面と、当該発光面に対向する対向面と、端面と、を有しており、遊技者の視点から見て当該発光面と重なって見えるように配してある透過板と、
当該端面を介して当該透過板に光を入射するための光源と、
当該ドットマトリクス表示機を制御するためのドット制御手段と、
当該光源を制御するための光源制御手段と、を備え、
当該透過板の表示面及び/又は対向面には、当該光源から端面を介して入射した光を拡散させるための複数の凹部が形成してある
ことを特徴とする遊技機に用いる表示装置。A dot matrix display having a light emitting surface facing the player direction and having a plurality of dots capable of emitting light on the light emitting surface;
A transmission plate having a display surface facing the player direction, a facing surface facing the light emitting surface, and an end surface, and arranged so as to overlap the light emitting surface as viewed from the player's viewpoint When,
A light source for making light incident on the transmission plate through the end surface;
Dot control means for controlling the dot matrix display;
A light source control means for controlling the light source,
A display device for use in a gaming machine, wherein a plurality of recesses for diffusing light incident from the light source through an end surface is formed on a display surface and / or an opposing surface of the transmission plate.
ことを特徴とする請求項1に記載した遊技機に用いられる表示装置。2. The display device used in a gaming machine according to claim 1, wherein the light source is configured to emit different light in at least one of hue, saturation, and brightness. .
前記複数の凹部のそれぞれが、遊技者の視点から見て、対応する前記ドットのそれぞれと重なって見える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技機に用いられる表示装置。The plurality of recesses are formed in the same number as the number of the plurality of dots, and arranged in substantially the same arrangement as the plurality of dots.
3. The display device used in the gaming machine according to claim 1, wherein each of the plurality of recesses appears to overlap with each of the corresponding dots when viewed from a player's viewpoint.
当該複数の個別透過板のそれぞれには、前記凹部が形成してあり、
前記光源が、当該複数の個別透過板のそれぞれに対応した複数の個別光源により構成してある
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載した遊技機に用いる表示装置。The transmission plate is composed of a plurality of individual transmission plates that overlap in the thickness direction,
In each of the plurality of individual transmission plates, the recess is formed,
4. The display device used in a gaming machine according to claim 1, wherein the light source is constituted by a plurality of individual light sources corresponding to the plurality of individual transmission plates.
当該非入射領域の少なくとも一部には、前記光源から入射した光が非入射領域を介して透過板の外側へ放射するのを遮るための遮光手段が設けてある
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載した遊技機に用いる表示装置。The end face of the transmission plate has an incident region for allowing light emitted from the light source to enter the inside of the transmission plate, and a non-incident region other than the incident region,
The light shielding means for shielding light incident from the light source from being emitted outside the transmission plate through the non-incident region is provided in at least a part of the non-incident region. A display device used for the gaming machine according to any one of 4 to 4.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003199632A JP2005040153A (en) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | Display device used for game machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003199632A JP2005040153A (en) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | Display device used for game machine |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005040153A true JP2005040153A (en) | 2005-02-17 |
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ID=34260336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003199632A Pending JP2005040153A (en) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | Display device used for game machine |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005040153A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007236601A (en) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Daiichi Denki Sangyo Kk | Call display device |
JP2008079804A (en) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Olympia:Kk | Game machine |
JP2008161484A (en) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Sansei R & D:Kk | Game machine |
-
2003
- 2003-07-22 JP JP2003199632A patent/JP2005040153A/en active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4633026B2 (en) * | 2006-09-27 | 2011-02-16 | 株式会社オリンピア | Game machine |
JP2008161484A (en) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Sansei R & D:Kk | Game machine |
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