JP2003192677A - 含複素環化合物およびこれを含有する潤滑剤組成物 - Google Patents

含複素環化合物およびこれを含有する潤滑剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた潤滑剤性能を示す新規な含複素環化合
物および潤滑剤組成物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される含複素環化
合物およびこれを含有する潤滑剤組成物である。式中、
Dは(m+n)個の置換基によって置換された5〜7員
環構造の複素環残基を表し、Xは単結合、NR3基(R3
は、水素原子または炭素数が1〜30のアルキル基)、
酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基また
はこれらの組み合わせからなる二価の連結基を表し、R
1は置換もしくは無置換の、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基または複素環基を表し、
2はハロゲン原子、ヒドロキシ基、無置換のアミノ
基、メルカプト基、シアノ基、スルフィド基、カルボキ
シ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ヒドロ
キシアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表す。m
は1または2を表し、nは1以上の整数を表す。 一般式(1) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な含複素環化
合物およびこれを用いた潤滑剤組成物の技術分野に属
し、より詳細には、機械的摩擦摺動部に供給される潤滑
剤組成物およびそれに用いられる含複素環化合物の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】潤滑剤に求められる性能は、広い温度範
囲および広い圧力範囲において、機械的摩擦摺動部の摩
擦係数を低下することができ、さらにその効果ができる
だけ持続することである。また、潤滑剤には、摩擦摺動
部材間の潤滑性を向上させるという効果だけでなく、そ
れによって摩擦摺動部材自体に耐磨耗性が付与できるこ
とも望まれる。エンジンオイル等の潤滑油の、摩擦摺動
部における摩擦係数の低減効果およびその長寿命化は、
機械駆動のための燃費の向上、すなわちエネルギーの節
約に直結する。エンジンオイルの長寿命化は、廃オイル
量の低減のみならず、CO2排出量の低減をも可能とす
るので、近年注目されている環境適合性の面でも好まし
い。また、産業機械系の摺動部の中でも、特に苛酷な摩
擦条件で摺動する軸受やギヤなどでは、従来の潤滑油や
グリースなどの潤滑剤を用いた場合、潤滑条件が苛酷に
なると、潤滑剤が膜切れや焼付けを起こし、摩耗傷のた
めに、所望の低摩擦係数を得られなくなる場合がある。
その結果、装置の信頼性を損ねることがあり、特に装置
を小型化した場合に、摺動部の摩擦条件が過酷化する傾
向になり、装置の小型化の妨げにもなっていた。従っ
て、苛酷な条件においても、摩耗や焼付きを生じず、装
置の信頼性を向上させることができ、さらに装置の小型
化に寄与することができるような省エネルギーな潤滑剤
が望まれている。
【0003】さらに、近年では、高密度磁気記録媒体の
表面、マイクロマシンにおける摺動部および回転部等に
供給される潤滑剤については、極少量で前記性能が維持
できることが要求される。即ち、潤滑剤には、必要最小
限度の量で摩擦面を覆い、摺動面の摩擦係数を低減する
とともに、耐磨耗性を向上させ、その効果をできるだけ
長く持続できる効果を有するものが望まれている。この
要望に応えるには、必然的に、容易に均質かつ平滑な薄
膜が形成可能な性質が、潤滑剤に要求される。
【0004】ところで、従来、潤滑剤としては、一般的
には、潤滑基油を主成分とし、これに有機化合物等の潤
滑助剤を配合したものが用いられる。潤滑助剤の代表的
なものとしては、ジオルガノジチオカルバミン酸が挙げ
られ、その金属塩が潤滑剤用の抗酸化剤や抗磨耗剤や腐
食抑制添加剤等の多数の機能を示すことが知られてい
る。例えば、米国特許第4278587号明細書に開示
されている亜鉛塩、米国特許第4290202号明細書
に開示されているアンチモン塩、米国特許第46043
8号明細書に開示されているモリブデン塩、および特表
平9−508156号公報に開示されている、ニッケ
ル、銅、コバルト、鉄、カドミウム、マンガンなどの金
属塩は、苛酷な条件においても、摺動部の低摩擦性およ
び低磨耗性が維持できるという顕著な効果を有してい
る。特に近年では、有機モリブデン化合物が、潤滑助剤
として注目されている。有機モリブデン化合物は、機械
装置の摺動部が、高温、高速または低速、高付加、小型
軽量化など、苛酷な摩擦条件で運動している場合も、な
お耐摩耗性、極圧性(耐荷重性)、低摩擦特性などの性
能に優れ、通常圧での流体潤滑条件より高圧下、即ち境
界潤滑条件において効果的に潤滑性能を発揮できる素材
として注目されている。
【0005】しかし、この有機モリブデン化合物は単独
で使用するより、ジチオリン酸亜鉛との併用での効果が
大きいことが知られている。村木正芳らは、トライボロ
ジスト 38巻、10頁(1993年)において、ジチ
オリン酸亜鉛が摩擦面に薄膜形成されることにより、モ
リブデンジチオカルバメートまたはモリブデンジチオリ
ン酸がそれに吸着・反応・分解して、硫化モリブデンと
酸化モリブデンの混合被膜を形成するという機構を報告
している。新井克矢らは、トライボロジスト44巻、4
6頁(1999年)において、摩擦摺動面の深さ方向の
元素構成をX線光電子分光法(XPS)を用いて行い、
表面からモリブデンジチオカルバメートに由来するモリ
ブデン、硫黄、酸素が次第に減少し、逆に鉄元素が増加
することを確かめ、摺動面の金属鉄がモリブデンと反応
した複合被膜の形成により、低摩擦係数と耐磨耗性が生
じていると説明している。また、菊池隆司らは、ジチオ
リン酸亜鉛以外に、硫化油脂、硫化オレフィンおよび硫
化フェネートのような硫黄化合物もモリブデンジチオカ
ルバメートの低摩擦性に相乗効果があると、JSAE
Paper 9537538(1995年)で述べてい
る。
【0006】モリブデンジチオカルバメートは、激しい
摩擦条件下でも優れた潤滑効果を奏する、優れた素材で
はあるが、潤滑油中にはモリブデンおよび亜鉛といった
重金属、容易に酸化されて潤滑油のみならず摺動部材そ
のもの、さらには環境にも悪影響を及ぼす硫黄酸化物の
もととなる硫化物、および河川や海を富栄養化してしま
うリン酸がかなり含まれていて、環境適合性の点からは
明らかに好ましくない。さらに、摺動面に形成される酸
化/硫化モリブデン被膜は、摩擦で徐々に削り取られ、
新たな被膜を形成するため、その元となる有機モリブデ
ン化合物や有機亜鉛化合物のいずれかが不足すると急激
にその効果を失う。しかし、有機モリブデン化合物およ
び有機亜鉛化合物を増量すると、その皮膜が削られるこ
とによって副生される副生物が系内に増え、摺動機械そ
のものに悪影響を及ぼすため、増量することは有効では
なく、前記有機モリブデン化合物を利用した系では、潤
滑剤の長寿命化による燃費改善等の効果はあまり期待で
きないのが実状である。この様に、従来の潤滑剤は、重
金属元素、リン酸化合物および硫化物等の環境有害物質
または環境汚染物質を含むことなく、潤滑剤としての優
れた性能を示すとともに、その性能を長期的に維持でき
る材料は、未だに提供されていない。一方、複素環残基
を含む化合物を含有する潤滑剤組成物が提案されている
(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2002−69472号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記諸問題に
鑑みなされたものであって、新規な含複素環化合物、特
に、従来の潤滑剤基油と混合した形態のみならず、潤滑
剤基油を混合しない形態でも、優れた潤滑剤性能を示す
新規な含複素環化合物を提供することを課題とする。ま
た、本発明は、優れた潤滑剤性能を示す新規な潤滑剤組
成物を提供することを課題とする。また、本発明は、摺
動面において低摩擦性および耐磨耗性を長期的に維持で
きる、特に極圧下においても、低摩擦性および耐磨耗性
を長期的に維持できる潤滑剤組成物を提供することを課
題とする。また、本発明は、均質な薄膜を容易に形成可
能であり、磁気記録媒体の表面およびマイクロマシン等
にも適用可能な潤滑剤組成物を提供することを課題とす
る。さらに、本発明は、環境適合性に乏しい重金属元
素、燐酸基および硫化物を排除することにより、長寿命
化および環境適合性を両立し得る潤滑剤組成物を提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術の問題点を解決するために鋭意研究した結果、特定
の官能基部分構造を有する化合物が、優れた潤滑性能を
示すとの知見を得、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
【0010】前記課題を解決するため、本発明は下記一
般式(1)で表される含複素環化合物を提供するもので
ある。
【0011】一般式(1)
【化9】
【0012】式中、Dは(m+n)個の置換基によって
置換された5〜7員環構造の複素環残基を表し、Xは単
結合、NR3基(R3は、水素原子または炭素数が1〜3
0のアルキル基)、酸素原子、硫黄原子、カルボニル
基、スルホニル基またはこれらの組み合わせからなる二
価の連結基を表し、R1は置換もしくは無置換の、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基また
は複素環基を表し、R2はハロゲン原子、ヒドロキシ
基、無置換のアミノ基、メルカプト基、シアノ基、スル
フィド基、カルボキシ基もしくはその塩、スルホ基もし
くはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウレイド基またはウ
レタン基を表す。mは1または2を表し、nは1以上の
整数を表す。mおよびnがそれぞれ2以上の場合、2以
上のX、R1およびR2は各々同一でも異なっていてもよ
い。
【0013】本発明の好ましい態様として、下記一般式
(2)〜(8)のいずれかで表される含複素環化合物が
提供される。
【0014】一般式(2)
【化10】 式中、X1およびX2は各々独立に、単結合、NR3
(R3は、水素原子または炭素数が1〜30のアルキル
基)、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル
基またはこれらの組み合わせからなる二価の連結基を表
す(好ましくは硫黄原子またはイミノ基(−NH−)を
表す)。R11およびR12は各々独立に、置換もしくは無
置換の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リール基または複素環基を表し(好ましくは、R11およ
びR12のうち少なくとも1つが−(C=O)O−基を含
む)、R21はハロゲン原子、ヒドロキシ基、無置換のア
ミノ基、メルカプト基、シアノ基、スルフィド基、カル
ボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ヒ
ドロキシアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表す
(好ましくはハロゲン原子を表す)。
【0015】一般式(3)
【化11】
【0016】一般式(4)
【化12】
【0017】一般式(5)
【化13】
【0018】一般式(6)
【化14】
【0019】一般式(7)
【化15】
【0020】一般式(8)
【化16】
【0021】前記式(3)〜(8)中、Rは炭素数8以
上のアルキル基、炭素数4以上のオリゴアルキレンオキ
シ基または炭素数2以上のパーフルオロアルキル基を表
し(少なくとも1つのRは−(C=O)O−基を含
む)、R21はハロゲン原子、ヒドロキシ基、無置換のア
ミノ基、メルカプト基、シアノ基、スルフィド基、カル
ボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ヒ
ドロキシアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表し
(好ましくはハロゲン原子を表し)、p1およびp2は各
々独立して1または2を表す。
【0022】また、本発明の他の態様は、前記一般式
(1)で表される含複素環化合物(好ましくは前記一般
式(2)〜(8)のいずれかで表される含複素環化合
物)を含有する潤滑剤組成物である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、下記一般式(1)で表される含複素環化合物につ
いて説明する。
【0024】一般式(1)
【化17】
【0025】前記一般式(1)中、Dは(m+n)個の
置換基によって置換された5〜7員環構造の複素環残基
を表す。5員環または6員環がより好ましく、6員環が
最も好ましい。これらの骨格の具体的な例は、岩波理化
学辞典 第三版増補版 (岩波書店発行)の付録11章
有機化学命名法 表4.主要複素単環式化合物の名称
1606頁 および表5.主要縮合複素環式化合物の
名称 1607頁 に記載される複素環が挙げられる。
Dは、芳香性を有する複素環残基であるのが好ましく、
窒素原子を含む芳香性を有する複素環残基であるのがよ
り好ましい。なお、Dで表される複素環残基は(m+
n)個の置換基を有するが、Dを構成しているヘテロ原
子が置換されていても、またDが炭素原子を含む複素環
残基を表す場合は炭素原子が置換されていてもよい。
【0026】前記一般式(1)中、Xは単結合、NR3
基、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基
またはこれらの組み合わせからなる二価の連結基を表
し、R 3は水素原子または炭素数が1〜30のアルキル
基(直鎖状および分岐鎖状のアルキル基の双方を含む)
を表す。組み合わせからなる二価の連結基としては、オ
キシカルボニル基、アミノカルボニル基、カルバモイル
基、オキシスルホニル基、スルファモイル基等が挙げら
れる。Xが単結合の場合、Dで表される複素環残基は、
直接R1によって置換される。Xが単結合でR1が複素環
基の場合、ピペリジンのような複素環基が遊離原子価を
もった窒素原子で直接結合していてもよく、さらに遊離
原子価がなくてもヘテロ原子で結合し、オキソニウム
塩、スルホニウム塩、アンモニウム塩のようにオニウム
塩を形成していてもよい。Xは硫黄原子またはNR3
であるのが好ましく、R3は炭素数が3以下のアルキル
基または水素原子であるのが好ましい。
【0027】前記一般式(1)中、R1は置換もしくは
無置換の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基または複素環基を表す。R1で表されるアル
キル基は炭素数が1〜30であるのが好ましく、2〜3
0であるのがより好ましく、4〜30であるのがさらに
好ましく、6〜30であるのが最も好ましい。前記アル
キル基は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、ま
た置換基を有していてもよい。置換基の例としては、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、
メトキシエトキシ基、フェノキシ基等)、スルフィド基
(メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基等)、
アルキルアミノ基(メチルアミノ基、プロピルアミノ基
等)、アシル基(アセチル基、プロパノイル基、オクタ
ノイル基、ベンゾイル基等)及びアシルオキシ基(アセ
トキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基
等)や、水酸基、メルカプト基、アミノ基、カルボキシ
ル基、スルホ基、カルバモイル基、スルファモイル基及
びウレイド基等が挙げられる。
【0028】R1で表されるアルケニル基およびアルキ
ニル基の炭素数の好ましい範囲については前記アルキル
基と同様であり、また、アルケニル基およびアルキニル
基は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。さら
に、R1で表されるアルケニル基およびアルキニル基は
置換基を有していてもよく、該置換基としては上記アル
キル基の置換基で例示したものと同様のものが挙げられ
る。
【0029】R1で表されるアリール基は、フェニル
基、インデニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基、
フルオレニル基、フェナンスレニル基、アントラセニル
基およびピレニル基等が挙げられるが、フェニル基およ
びナフチル基が好ましい。また、前記アリール基は置換
基を有していてもよく、該置換基としては、上記アルキ
ル基の置換基として例示したものの他、アルキル基が挙
げられる。前記置換基としては、炭素数8以上の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基およびアルキル残基を含
む置換基が好ましく、具体的には、アルキル基(オクチ
ル基、デシル基、ヘキサデシル基、2−エチルヘキシル
基等)、アルコキシ基(ドデシルオキシ基、ヘキサデシ
ルオキシ基等)、スルフィド基(ヘキサデシルチオ基
等)、置換アミノ基(ヘプタデシルアミノ基等)、オク
チルカルバモイル基、オクタノイル基およびデシルスル
ファモイル基等の置換基が好ましい。また、これらの置
換基は2つ以上置換しているのが好ましく、さらに上記
の置換基の他にも、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シア
ノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基等で置換さ
れていてもよい。
【0030】R1で表される複素環基は、Dで表される
複素環基と同様、5〜7員環構造の複素環残基が好まし
く、5または6員環構造の複素環残基がより好ましい。
これらの骨格の具体的な例については、岩波理化学辞典
第三版増補版 (岩波書店発行)の付録11章 有機
化学命名法 表4.主要複素単環式化合物の名称 16
06頁 および表5.主要縮合複素環式化合物の名称
1607頁 に記載される複素環が挙げられる。また、
これらはアリール基と同様、置換基を有していてもよ
く、該置換基としては、炭素数8以上の直鎖状または分
岐鎖状のアルキル残基を含む置換基が好ましい。また、
これらの置換基によって2以上置換されているのが好ま
しく、例えば、上記置換基の他、ハロゲン原子、ヒドロ
キシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スル
ホ基等によって置換されているのが好ましい。
【0031】前記一般式(1)中、R2はハロゲン原
子、ヒドロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、
シアノ基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその
塩、スルホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウ
レイド基またはウレタン基を表す。中でも、R2はハロ
ゲン原子、ヒドロキシ基、無置換のアミノ基またはメル
カプト基であるのが好ましく、ハロゲン原子であるのが
より好ましい。
【0032】前記一般式(1)中、mは1または2を表
し、nは1以上の整数を表す。mおよびnがそれぞれ2
以上の場合、2以上のX、R1およびR2は各々同一でも
異なっていてもよい。mは2であるのが好ましい。
【0033】前記一般式(1)で表される含複素環化合
物の中でも、下記一般式(2)で表される含複素環化合
物が好ましい。
【0034】一般式(2)
【化18】
【0035】前記一般式(2)中、X1およびX2は各々
独立に、単結合、NR3基、酸素原子、硫黄原子、カル
ボニル基、スルホニル基またはこれらの組み合わせから
なる二価の連結基を表し、R3は水素原子または炭素数
が1〜30のアルキル基(直鎖状および分岐鎖状のアル
キル基の双方を含む)を表す。組み合わせからなる二価
の連結基としては、オキシカルボニル基、アミノカルボ
ニル基、カルバモイル基、オキシスルホニル基、スルフ
ァモイル基等が挙げられる。X1およびX2がそれぞれ単
結合の場合、トリアジン環はR11およびR12のそれぞれ
によって直接置換される。X1およびX2がそれぞれ単結
合でR11およびR12がそれぞれ複素環基の場合、ピペリ
ジンのような複素環基が遊離原子価をもった窒素原子で
直接結合していてもよく、さらに遊離原子価がなくても
ヘテロ原子で結合し、オキソニウム塩、スルホニウム
塩、アンモニウム塩のようにオニウム塩を形成していて
もよい。X1およびX2はそれぞれ硫黄原子またはNR3
基であるのが好ましく、R3は炭素数が3以下のアルキ
ル基または水素原子であるのが好ましい。
【0036】前記一般式(2)中、R11およびR12は各
々独立に、置換もしくは無置換の、アルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アリール基または複素環基を表
す。R11およびR12でそれぞれ表されるアルキル基は、
炭素数が1〜30であるのが好ましく、2〜30である
のがより好ましく、4〜30であるのがさらに好まし
く、6〜30であるのが最も好ましい。前記アルキル基
は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、また置換
基を有していてもよい。置換基の例としては、ハロゲン
原子、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、メトキ
シエトキシ基、フェノキシ基等)、スルフィド基(メチ
ルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基等)、アルキ
ルアミノ基(メチルアミノ基、プロピルアミノ基等)、
アシル基(アセチル基、プロパノイル基、オクタノイル
基、ベンゾイル基等)及びアシルオキシ基(アセトキシ
基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等)や、
水酸基、メルカプト基、アミノ基、カルボキシル基、ス
ルホ基、カルバモイル基、スルファモイル基及びウレイ
ド基等が挙げられる。
【0037】R11およびR12でそれぞれ表されるアルケ
ニル基ならびにアルキニル基の炭素数の好ましい範囲に
ついては前記アルキル基と同様であり、また、アルケニ
ル基およびアルキニル基は直鎖状であっても分岐鎖状で
あってもよい。さらに、R11およびR12でそれぞれ表さ
れるアルケニル基およびアルキニル基は置換基を有して
いてもよく、該置換基としては上記アルキル基の置換基
で例示したものと同様のものが挙げられる。
【0038】R11およびR12でそれぞれ表されるアリー
ル基は、フェニル基、インデニル基、α−ナフチル基、
β−ナフチル基、フルオレニル基、フェナンスレニル
基、アントラセニル基およびピレニル基等が挙げられる
が、フェニル基およびナフチル基が好ましい。さらに、
置換基を有していてもよく、該置換基としては、上記ア
ルキル基の置換基として例示したものの他、アルキル基
が挙げられる。前記置換基としては、炭素数8以上の直
鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基およびアルキル残基
を含む置換基が好ましく、具体的には、アルキル基(オ
クチル基、デシル基、ヘキサデシル基、2−エチルヘキ
シル基等)、アルコキシ基(ドデシルオキシ基、ヘキサ
デシルオキシ基等)、スルフィド基(ヘキサデシルチオ
基等)、置換アミノ基(ヘプタデシルアミノ基等)、オ
クチルカルバモイル基、オクタノイル基およびデシルス
ルファモイル基等の置換基が好ましい。また、これらの
置換基は2つ以上置換しているのが好ましく、さらに上
記の置換基の他にも、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、
シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基等で置
換されていてもよい。
【0039】R11およびR12でそれぞれ表される複素環
基は、Dで表される複素環基と同様、5〜7員環構造の
複素環残基が好ましく、5または6員環構造の複素環残
基がより好ましい。これらの骨格の具体的な例について
は、岩波理化学辞典 第三版増補版 (岩波書店発行)
の付録11章 有機化学命名法 表4.主要複素単環式
化合物の名称 1606頁 および表5.主要縮合複素
環式化合物の名称 1607頁 に記載される複素環が
挙げられる。また、これらはアリール基と同様、置換基
を有していてもよく、該置換基としては、炭素数8以上
の直鎖状または分岐鎖状のアルキル残基を含む置換基が
好ましい。また、これらの置換基によって2以上置換さ
れているのが好ましく、さらに、上記置換基の他、ハロ
ゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カル
ボキシル基、スルホ基等によって置換されていてもよ
い。
【0040】R11およびR12には、総炭素数8以上の直
鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル鎖、総炭素数4以上の
直鎖状もしくは分岐鎖状のオリゴアルキレンオキシ鎖、
総炭素数2以上の直鎖状もしくは分岐鎖状のパーフルオ
ロアルキル鎖、総炭素数2以上の直鎖状もしくは分岐鎖
状のパーフルオロアルキルエーテル鎖、または直鎖状も
しくは分岐鎖状の有機ポリシリル鎖を含む置換基を含ん
でいるのがより好ましい。R11およびR12としては、炭
素数8以上の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル残基を
含む置換基で置換されたフェニル基が特に好ましい。ま
た、R11およびR12の少なくとも1つが−(C=O)O
−基を含むのが好ましい。
【0041】前記一般式(2)中、R21はハロゲン原
子、ヒドロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、
シアノ基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその
塩、スルホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウ
レイド基またはウレタン基を表す。中でも、R21はハロ
ゲン原子、ヒドロキシ基、無置換のアミノ基またはメル
カプト基であるのが好ましく、ハロゲン原子であるのが
より好ましい。
【0042】前記一般式(2)で表される含複素環化合
物の好ましい態様としては、X1およびX2が硫黄原子ま
たはイミノ基(−NH−)である(より好ましくはイミ
ノ基である)含複素環化合物;R21がハロゲン原子であ
ることを特徴とする含複素環化合物;および/またはR
11およびR12の少なくとも1つが−(C=O)O−基を
含む含複素環化合物;である。
【0043】さらに、前記一般式(2)で表される含複
素環化合物のより好ましい態様として、下記一般式
(3)〜(8)で表される含複素化合物が挙げられる。
【0044】一般式(3)
【化19】
【0045】一般式(4)
【化20】
【0046】一般式(5)
【化21】
【0047】一般式(6)
【化22】
【0048】一般式(7)
【化23】
【0049】一般式(8)
【化24】
【0050】前記一般式(3)〜(8)中、Rは炭素数
8以上のアルキル基、炭素数4以上のオリゴアルキレン
オキシ基または炭素数2以上のパーフルオロアルキル基
を表し、好ましい範囲も同様である。少なくとも1つの
Rは、−(C=O)O−基を含むのが好ましい。前記一
般式(3)〜(8)中、R21は前記一般式(2)中のR
21と同義であり、好ましい範囲も同様である。即ち、R
21はハロゲン原子、ヒドロキシ基、無置換のアミノ基ま
たはメルカプト基であるのが好ましく、ハロゲン原子で
あるのがより好ましい。前記一般式(3)および(6)
中、p1およびp2は各々独立して1または2を表す。
【0051】以下に、前記一般式(1)で表される化合
物の具体例を挙げるが、本発明は以下の具体例によって
限定されるものではない。
【0052】
【化25】
【0053】
【化26】
【0054】
【化27】
【0055】
【化28】
【0056】
【化29】
【0057】
【化30】
【0058】
【化31】
【0059】
【化32】
【0060】
【化33】
【0061】
【化34】
【0062】
【化35】
【0063】
【化36】
【0064】
【化37】
【0065】
【化38】
【0066】
【化39】
【0067】
【化40】
【0068】
【化41】
【0069】
【化42】
【0070】
【化43】
【0071】
【化44】
【0072】本発明の含複素環化合物は、例えば、下記
合成例1および2により製造することができる。式中の
1、R11、R21およびp1の意味は、前記一般式(1)
〜(8)中のそれぞれと同義である。また、式中のR’
は、例えば、前記一般式(3)中の−ORに代表される
ような置換基を表す。
【0073】
【化45】
【0074】前記一般式(1)で表される含複素環化合
物は、単独で潤滑剤として用いることができる。また、
前記一般式(1)で表される化合物は、潤滑助剤とし
て、潤滑剤基油と混合した態様で用いることもできる。
前記潤滑剤基油としては、特に限定されるものではな
く、一般に潤滑剤基油として用いられているものならば
いずれも使用することができ、鉱油、合成油あるいはそ
れらの混合油が挙げられる。例えば、パラフィン系、中
間基系またはナフテン系原油の常圧または減圧蒸留によ
り誘導される潤滑油原料をフェノール、フルフラール、
N−メチルピロリドンの如き芳香族抽出溶剤で処理して
得られる溶剤精製ラフィネート;潤滑油原料をシリカ−
アルミナを担体とするコバルト、モリブデン等の水素化
処理用触媒の存在下において、水素化処理条件下で水素
と接触させて得られる水素化処理油;潤滑油原料を水素
化分解触媒の存在下において、苛酷な分解反応条件下に
おいて異性化条件下で水素と接触させて得られる異性化
油;潤滑油原料を溶剤精製工程および水素化処理工程、
または水素化分解工程および異性化工程等を組み合わせ
て得られる潤滑油留分;等を挙げることができる。特
に、水素化分解工程および異性化工程によって得られる
高粘度指数鉱油が好適なものとして挙げられる。いずれ
の製造方法においても、脱蝋工程、水素化仕上げ工程、
白土処理工程等の工程を任意に付加することができる。
前記鉱油は、軽質ニュートラル油、中質ニュートラル
油、重質ニュートラル油およびブライトストック等に分
類することもでき、要求性能に応じて適宜混合すること
もできる。
【0075】前記合成油としては、ポリα−オレフィ
ン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、アルキル
ベンゼン、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、ポ
リオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレン
グリコールエーテル、シリコーン油等を挙げることがで
きる。これらの鉱油および合成油は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて使用することができ、
鉱油と合成油を組み合わせて使用してもよい。このよう
な潤滑剤基油は、通常、温度100℃において、2〜2
0mm2/sの動粘度を有し、好ましくは3〜15mm2
/sの動粘度を有する。本発明の潤滑剤組成物が用いら
れる機械的摩擦摺動部の潤滑条件に適するように、適
宜、最適な動粘度を有した混合基油を選択することがで
きる。
【0076】前記一般式(1)で表される化合物を前記
潤滑剤基油と混合して、潤滑剤として用いる場合、好ま
しい配合量は、潤滑剤基油全質量を基準として、前記化
合物が0.01質量%以上であり、より好ましくは0.
01〜10質量%であり、最も好ましくは0.05〜2
質量%である。また、潤滑剤基油の含有量は50質量%
以上であるのが好ましい。潤滑剤基油を含まない態様で
は、前記化合部物を50質量%以上含有するのが好まし
い。
【0077】前記一般式(1)で表される化合物を含有
する潤滑剤は種々の用途に供することができる。種々の
用途に適応した実用性能を確保するため、さらに必要に
応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、従来の潤
滑剤、例えば軸受油、ギヤ油、動力伝達油などに用いら
れている各種添加剤、具体的には、摩耗防止剤、極圧
剤、酸化防止剤、粘度指数向上剤、清浄分散剤、金属不
活性化剤、腐食防止剤、防錆剤、消泡剤等を添加するこ
ともできる。
【0078】前記潤滑剤組成物は、接触して相対運動す
る摺動面に供給することによって、摺動面の摩擦係数を
低下させるとともに、摺動面の耐磨耗性を向上させる効
果を有する。さらに、この効果を長期的に維持するとい
う優れた効果をも有する。従来の潤滑油やグリースなど
の潤滑剤を用いた場合に、油膜切れを生じるような苛酷
な摩擦条件で運動する摺動面に供給した場合も、焼付き
を軽減し、耐摩耗性を向上させ、低摩擦係数に維持する
ことができる。例えば、苛酷な摩擦条件で運動する軸受
やギヤなどにおいて、省エネルギーな潤滑剤として好適
に使用することができる。さらに、摺動部装置の信頼性
を向上させ、摺動部装置の小型化に寄与することができ
る。また、前記潤滑剤組成物は、苛酷な潤滑条件におい
て、摩擦係数が低いこと、耐摩擦性と極圧性に優れてい
ることなどの特徴を有している。これらについては、特
開平6−16968号、同8−319494号、同9−
328694号、同10−183154号、同10−2
98581号、同10−147790号、同10−33
0778号、特開2000−154391号、WO98
/22472号、特開2000−355695号等の各
公報に記載の内容を参照することができる。
【0079】前記一般式(1)で表される化合物は、単
独でも優れた潤滑効果を奏するので、大量に潤滑剤を供
給できない、例えば、マイクロマシンにも好ましく用い
ることができる。また、前記一般式(1)で表される化
合物は、金属および金属酸化物等の表面に容易に皮膜を
形成し、潤滑機能を発現するという性質を有するので、
磁気記録媒体の表面と、磁気記録ヘッドとの摩擦を軽減
するための潤滑剤として用いるのも好ましい。
【0080】本発明の含複素環化合物は、潤滑剤または
潤滑助剤としての用途以外にも、金属製基材の表面処理
用の剤、例えば、金属製基材の表面を処理することで、
金属表面を低表面エネルギー化し、粘着性調整、塗れ
性、撥水製性、防汚性、防錆性または離型性等を改良す
る金属表面処理剤として用いることができる。また、液
晶の配向を調整する液晶配向制御剤、自動車の窓ガラス
の着氷を防止する着氷防止剤として用いることができ
る。
【0081】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、割合、操
作等は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更する
ことができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す
具体例に制限されるものではない。 [N−8の合成例]以下の合成スキームに従って、N−
8を合成した。
【0082】
【化46】
【0083】(化合物(N−8−A)の合成)撹拌器を
装着した500mLの三ツ口フラスコに、ジエチレング
リコールモノヘキシルエーテルの95.1g(0.5m
ol)、テトラヒドロフランの150mLおよびトリエ
チルアミンの76.7mL(0.55mol)を加え、
撹拌して溶液を得た。溶液を−5℃に冷却し、メタンス
ルホニルクロリドの38.7mL(0.5mol)を、
溶液を撹拌しながら滴下した。滴下終了後、室温で2時
間撹拌した。酢酸エチルで抽出、水で洗浄した後、有機
層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し、133.8g(99.7%)の化合物(N
−8−A)を得た。
【0084】(化合物(N−8−B)の合成)撹拌器を
装着した2Lの三ツ口フラスコに、4−ニトロカテコー
ルの25g(0.161mol)、得られた(N−8−
A)95.1g(0.354mol)およびN,N−ジ
メチルホルムアミドの600mLを加え、撹拌して溶液
を得た。炭酸カリウムの89.0g(0.644mo
l)を加え、130℃に加熱して3時間撹拌した。室温
に冷却後、酢酸エチルで抽出、水で洗浄した後、有機層
を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、71.95g(89%)の化合物(N−8−
B)を得た。
【0085】(化合物(N−8−C)の合成)撹拌器と
還流冷却器を装着した1Lの三ツ口フラスコに、還元鉄
の35.0g(0.625mol)、イソプロピルアル
コールの500mL、水100mLおよび塩化アンモニ
ウムの3.4g(0.063mol)を加え、90℃に
加熱撹拌し、還流させた。この中に、得られた化合物
(N−8−B)を徐々に添加し、そのまま2時間加熱撹
拌を続けた。加熱状態のままセライトろ過し、酢酸エチ
ルで洗浄した。ろ液を酢酸エチルで抽出、水で洗浄した
後、有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、55.35g(91%)の化合
物(N−8−C)を得た。
【0086】(化合物N−8の合成)撹拌器を装着した
500mLの三ツ口フラスコに、得られた化合物(N−
8−C)5.64g(12mmol)、メチルエチルケ
トンの200mL、シアヌルクロリドの1.11g(6
mmol)および炭酸カリウムの3.32g(24mm
ol)を加え、窒素気流下室温で6時間撹拌した。セラ
イトろ過した後、溶媒を減圧留去し、5.6g(90
%)のN−8を得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3):δ7.4−
6.8(m,6H)、4.10(m,8H)、3.85
(m,8H)、3.70(m,8H)、3.60(m,
8H)、3.45(m,8H)、1.55(m,8
H)、1.30(m,12H)、0.85(t,12
H)
【0087】上記化合物(N−8)の合成例において、
ジエチレングリコールモノヘキシルエーテルに代えて、
直鎖もしくは分岐鎖のアルキルアルコール、そのハロゲ
ン体またはその酸クロリドを用いることにより、末端側
鎖に直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有する化合物を
製造することができる。また、フッ素原子を含有するア
ルコール、そのハロゲン体またはその酸クロリドを用い
ることにより、末端側鎖がフッ素原子を含有するアルキ
ル基である化合物を製造することができる。また、トリ
アジンに代えて、ハロゲンを含有する他の複素環化合物
を用いることにより、その他の複素環基を含む化合物を
製造することができる。
【0088】[S−8の合成例]以下の合成スキームに
従って、化合物S−8を合成した。
【0089】
【化47】
【0090】(化合物(S−8−A)の合成)撹拌器を
装着した500mLの三ツ口フラスコに、ジエチレング
リコールモノヘキシルエーテルの95.1g(0.5m
ol)、テトラヒドロフランの150mLおよびトリエ
チルアミンの76.7mL(0.55mol)を加え、
撹拌して溶液を得た。溶液を−5℃に冷却し、メタンス
ルホニルクロリドの38.7mL(0.5mol)を、
溶液を撹拌しながら滴下した。滴下終了後、室温で2時
間撹拌した。酢酸エチルで抽出、水で洗浄した後、有機
層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し、133.8g(99.7%)の化合物(S
−8−A)を得た。
【0091】(化合物(S−8−B)の合成)撹拌器を
装着した500mLの三ツ口フラスコに、カテコールの
5.2g(47.2mmol)およびN,N−ジメチル
ホルムアミドの150mLを加え、撹拌して溶液を得
た。水素化ナトリウム(60%in oil)4.0g
(10.1mmol)を、溶液を撹拌しながら加えた。
この溶液に得られた化合物(S−8−A)30.0g
(112mmol)を、溶液を撹拌しながら滴下した。
滴下終了後、110℃に加熱して1時間撹拌した。室温
に冷却後、酢酸エチルで抽出、水で洗浄した後、有機層
を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、21.0g(99%)の化合物(S−8−
B)を得た。
【0092】(化合物(S−8−C)の合成)撹拌器を
装着した500mLの三ツ口フラスコに、得られた化合
物(S−8−B)21.0g(47.0mmol)およ
び塩化メチレン50mLを加え、撹拌して溶液を得た。
溶液を−10℃に冷却し、クロロスルホン酸の6.27
mL(94mmol)を塩化メチレンの10mLに溶解
した溶液を、撹拌しながら滴下した。滴下終了後、室温
で1時間撹拌した。溶液を−10℃に冷却し、アセトニ
トリルの45mLおよびN,N−ジメチルアセトアミド
の15mLを加え、撹拌して溶液を得た。オキシ塩化リ
ンの11.0mL(118mmol)を、溶液を撹拌し
ながら滴下した。滴下終了後、室温で2時間撹拌した。
酢酸エチルで抽出、水で洗浄した後、有機層を分取し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
21g(80.7%)の化合物(S−8−C)を得た。
【0093】(化合物(S−8−D)の合成)撹拌器を
装着した300mLの三ツ口フラスコに、濃硫酸7.5
mLおよび水47mLを加え溶液を−10℃に冷却し、
得られた化合物(S−8−C)10.0g(18.1m
mol)を加えた。この溶液に亜鉛7.45g(11
3.9mmol)をゆっくり加えた。90℃に加熱撹拌
し還流させ、そのまま2時間加熱撹拌を続けた。加熱状
態のままセライトろ過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液
を酢酸エチルで抽出、水で洗浄した後、有機層を分取
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、8.3g(94%)の化合物(S−8−D)を得
た。
【0094】(化合物(S−8)の合成)撹拌器と還流
冷却器を装着した100mLの三ツ口フラスコに、得ら
れた化合物(S−8−D)4.0g(8.2mmol)
およびメチルエチルケトンを加え、撹拌して溶液を得
た。この溶液に、シアヌルクロリドの0.63g(3.
4mmol)および炭酸カリウムの1.13g(8.2
mmol)を加え、窒素気流下70℃で1時間加熱撹拌
した。室温に冷却後、セライトろ過し、酢酸エチルで洗
浄した。溶媒を減圧留去し、2.95g(80%)の化
合物(S−8)を得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3):δ7.0−
6.8(m,6H)、4.2−4.0(m,8H)、
3.85(m,8H)、3.70(m,8H)、3.6
0(m,8H)、3.45(m,8H)、1.55
(m,8H)、1.25(m,12H)、0.85
(t,12H)
【0095】上記化合物(S−8)の合成例において、
ジエチレングリコールモノヘキシルエーテルに代えて、
直鎖もしくは分岐鎖のアルキルアルコール、そのハロゲ
ン体またはその酸クロリドを用いることにより、末端側
鎖に直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有する化合物を
製造することができる。また、フッ素原子を含有するア
ルコール、そのハロゲン体またはその酸クロリドを用い
ることにより、末端側鎖がフッ素原子を含有するアルキ
ル基である化合物を製造することができる。また、トリ
アジンに代えて、ハロゲンを含有する他の複素環化合物
を用いることにより、その他の複素環基を含む化合物を
製造することができる。
【0096】[化合物(N−7)の合成例]上記化合物
(N−8)の合成例において、化合物(N−8−A)の
代わりにイソヘキシルデカンブロマイドを用いた以外
は、同様にして化合物(N−7)を得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3):δ7.4−
6.8(m,6H)、4.00(m,8H)、1.80
(m,4H)、1.60−1.10(m,96H)、
0.90(m,24H)
【0097】[化合物(S−7)の合成例]上記化合物
(S−8)の合成例において、化合物(S−8−A)の
代わりにイソヘキシルデカンブロマイドを用いた以外
は、同様にして化合物(S−7)を得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3):δ7.0−
6.8(m,6H)、4.00(m,8H)、1.80
(m,4H)、1.60−1.10(m,96H)、
0.90(m,24H)
【0098】本発明の化合物としてN−7、N−8、S
−7、S−8、N−34、S−34および潤滑剤基油を
用いて、実施例1〜12および比較例1〜4の潤滑剤を
調製した。さらに得られた潤滑剤について、以下の条件
で往復動型(SRV)摩擦摩耗試験を行い、摩擦係数お
よび低摩耗性を各々評価した。 [往復動型(SRV)摩擦摩耗試験の試験条件および測
定法] 試験条件 試験片(摩擦材): SUJ−2 プレート : 24mm径×7.9mm シリンダー : 11mm径×15mm 温度 : 70℃ 荷重 : 50N、400N 振幅 : 1.0mm 振動数 : 50Hz 試験時間 : 試験開始5分間 上記試験条件で、荷重50Nおよび400Nにおいて、
摩擦係数を測定した。また、耐摩耗性については、表面
粗さ計にて、摩耗痕の摩耗深さを測定し、評価した。実
施例1〜12の結果を表1に比較例1〜4の結果を表2
に各々示した。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、新規で且つ有用な含複
素環化合物、特に、従来の潤滑剤基油と混合した形態の
みならず、潤滑剤基油を混合しない形態でも、優れた潤
滑剤性能を示す新規な含複素環化合物、および該含複素
環化合物を含有する潤滑剤組成物を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 133/38 C10M 133/38 133/42 133/42 135/10 135/10 135/20 135/20 G11B 5/725 G11B 5/725 // C10N 30:06 C10N 30:06 40:02 40:02 40:18 40:18 (72)発明者 河田 憲 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 4H049 VN01 VP09 VP10 VQ70 VU24 VW02 4H104 BE26A BE26C BE28A BE28C BG06A BG06C BG11A BG11C DA02 EB02 LA03 PA01 PA16 5D006 AA01 FA06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される含複素環化
    合物。 一般式(1) 【化1】 (式中、Dは(m+n)個の置換基によって置換された
    5〜7員環構造の複素環残基を表し、Xは単結合、NR
    3基(R3は、水素原子または炭素数が1〜30のアルキ
    ル基)、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニ
    ル基またはこれらの組み合わせからなる二価の連結基を
    表し、R1は置換もしくは無置換の、アルキル基、アル
    ケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環基を
    表し、R2はハロゲン原子、ヒドロキシ基、無置換のア
    ミノ基、メルカプト基、シアノ基、スルフィド基、カル
    ボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ヒ
    ドロキシアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表
    す。mは1または2を表し、nは1以上の整数を表す。
    mおよびnがそれぞれ2以上の場合、2以上のX、R1
    およびR2は各々同一でも異なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】 前記含複素環化合物が下記一般式(2)
    で表される請求項1に記載の含複素環化合物。 一般式(2) 【化2】 (式中、X1およびX2は各々独立に、単結合、NR3
    (R3は、水素原子または炭素数が1〜30のアルキル
    基)、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル
    基またはこれらの組み合わせからなる二価の連結基を表
    す。R11およびR12は各々独立に、置換もしくは無置換
    の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
    ル基または複素環基を表し、R21はハロゲン原子、ヒド
    ロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、シアノ
    基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその塩、スル
    ホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウレイド基
    またはウレタン基を表す。)
  3. 【請求項3】 前記一般式(2)中、X1およびX2が硫
    黄原子またはイミノ基(−NH−)である請求項2に記
    載の含複素環化合物。
  4. 【請求項4】 前記一般式(2)中、X1およびX2がイ
    ミノ基(−NH−)である請求項2に記載の含複素環化
    合物。
  5. 【請求項5】 前記一般式(2)中、X1およびX2が硫
    黄原子である請求項2に記載の含複素環化合物。
  6. 【請求項6】 前記一般式(2)中、R21がハロゲン原
    子である請求項2〜5のいずれか1項に記載の含複素環
    化合物。
  7. 【請求項7】 前記一般式(2)中、R11およびR12
    うち少なくとも1つが−(C=O)O−基を含む請求項
    2〜6のいずれか1項に記載の含複素環化合物。
  8. 【請求項8】 前記含複素環化合物が下記一般式(3)
    で表される請求項3に記載の含複素環化合物。 一般式(3) 【化3】 (式中、Rは炭素数8以上のアルキル基、炭素数4以上
    のオリゴアルキレンオキシ基または炭素数2以上のパー
    フルオロアルキル基を表し、R21はハロゲン原子、ヒド
    ロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、シアノ
    基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその塩、スル
    ホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウレイド基
    またはウレタン基を表し、p1およびp2は各々独立して
    1または2を表す。)
  9. 【請求項9】 前記含複素環化合物が下記一般式(4)
    で表される請求項8に記載の含複素環化合物。 一般式(4) 【化4】 (式中、Rは炭素数8以上のアルキル基、炭素数4以上
    のオリゴアルキレンオキシ基または炭素数2以上のパー
    フルオロアルキル基を表し、R21はハロゲン原子、ヒド
    ロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、シアノ
    基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその塩、スル
    ホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウレイド基
    またはウレタン基を表す。)
  10. 【請求項10】 前記含複素環化合物が下記一般式
    (5)で表される請求項8に記載の含複素環化合物。 一般式(5) 【化5】 (式中、Rは炭素数8以上のアルキル基、炭素数4以上
    のオリゴアルキレンオキシ基または炭素数2以上のパー
    フルオロアルキル基を表し、R21はハロゲン原子、ヒド
    ロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、シアノ
    基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその塩、スル
    ホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウレイド基
    またはウレタン基を表す。)
  11. 【請求項11】 前記含複素環化合物が下記一般式
    (6)で表される請求項5に記載の含複素環化合物。 一般式(6) 【化6】 (式中、Rは炭素数8以上のアルキル基、炭素数4以上
    のオリゴアルキレンオキシ基または炭素数2以上のパー
    フルオロアルキル基を表し、R21はハロゲン原子、ヒド
    ロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、シアノ
    基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその塩、スル
    ホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウレイド基
    またはウレタン基を表し、p1およびp2は各々独立して
    1または2を表す。)
  12. 【請求項12】 前記含複素環化合物が下記一般式
    (7)で表される請求項11に記載の含複素環化合物。 一般式(7) 【化7】 (式中、Rは炭素数8以上のアルキル基、炭素数4以上
    のオリゴアルキレンオキシ基または炭素数2以上のパー
    フルオロアルキル基を表し、R21はハロゲン原子、ヒド
    ロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、シアノ
    基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその塩、スル
    ホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウレイド基
    またはウレタン基を表す。)
  13. 【請求項13】 前記含複素環化合物が下記一般式
    (8)で表される請求項11に記載の含複素環化合物。 一般式(8) 【化8】 (式中、Rは炭素数8以上のアルキル基、炭素数4以上
    のオリゴアルキレンオキシ基または炭素数2以上のパー
    フルオロアルキル基を表し、R21はハロゲン原子、ヒド
    ロキシ基、無置換のアミノ基、メルカプト基、シアノ
    基、スルフィド基、カルボキシ基もしくはその塩、スル
    ホ基もしくはその塩、ヒドロキシアミノ基、ウレイド基
    またはウレタン基を表す。)
  14. 【請求項14】 式中、R21がハロゲン原子である請求
    項8〜13のいずれか1項に記載の含複素環化合物。
  15. 【請求項15】 式中、少なくとも1つのRが−(C=
    O)O−基を含む請求項8〜14のいずれか1項に記載
    の含複素環化合物。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか1項に記載
    の含複素環化合物を含有する潤滑剤組成物。
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