JP2003103377A - 高強度めっき鋼板のスポット溶接方法 - Google Patents

高強度めっき鋼板のスポット溶接方法

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JP2003103377A
JP2003103377A JP2001295877A JP2001295877A JP2003103377A JP 2003103377 A JP2003103377 A JP 2003103377A JP 2001295877 A JP2001295877 A JP 2001295877A JP 2001295877 A JP2001295877 A JP 2001295877A JP 2003103377 A JP2003103377 A JP 2003103377A
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spot welding
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Hatsuhiko Oikawa
初彦 及川
Tsutomu Okamoto
力 岡本
Junichi Kobayashi
順一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度めっき鋼板のスポット溶接において、
溶接部で発生する割れを防止し、信頼性ある継手を得
る。 【解決手段】 高強度めっき鋼板のスポット溶接におい
て、溶接後の保持時間を一定の値以上に設定し、溶接
通電時間を一定の範囲内に減少させる、溶接通電後、
引き続き一定の条件で後通電を行う、溶接後の保持時
間を一定の値以上に設定し、溶接通電後、加圧力を一定
の範囲内で増加させる、一定の組成を有する高強度め
っき鋼板を用い、溶接後の保持時間を一定の値以上に設
定して溶接する、ことにより溶接部の割れ発生を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量化、衝突安全
性向上を目的として、自動車分野で車体用材料として用
いられる高強度めっき鋼板のスポット溶接方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大気中での炭酸ガス増加による地
球の温暖化が環境問題として大きく取り上げられるよう
になり、自動車、鉄道車両、船舶などを軽量化し、炭酸
ガスの排出量を削減しようという動きがある。このよう
な動きに対応して、自動車分野では、高強度鋼板を用い
ることにより板厚を薄くし、車体の重量を軽減させよう
という試みが成されている。一方、これとは別に、最
近、自動車の衝突安全性の問題が大きくクローズアップ
されるようになり、衝突安全性を向上させるために、高
強度鋼板を使用することが検討されている。このよう
に、自動車分野においては、軽量化、衝突安全性向上の
手段として、高強度鋼板に対するニーズが高まってい
る。
【0003】従来、自動車の組立工程では、スポット溶
接が主に使われており、高強度鋼板の溶接でもスポット
溶接が主に使われるものと考えられる。スポット溶接
は、図1で示したように、例えば、高強度鋼板1同士を
重ね合わせ、水冷された2つの銅電極2で加圧しながら
通電して高強度鋼板1同士の接触部を溶融させ、通電後
その部分を凝固させてナゲット3を形成させる溶接法で
ある。しかし、高強度鋼板のスポット溶接では、以下の
ような問題が生じる。車体では、耐食性向上の観点か
ら、通常、めっき材を用いることが多く、高強度鋼板で
もめっき材を用いるものと考えられるが、高強度鋼板の
めっき材(以下、高強度めっき鋼板と記す)を散りが発
生する(通電中、鋼板間に生成された溶融部の直径が銅
電極の先端直径より大きくなって、鋼板間から溶融金属
が飛散する現象)ような過大電流(入熱)域でスポット
溶接すると、図1で示したように、電極2と接触するス
ポット溶接部の表面や鋼板間に存在するナゲット3の端
部から割れ(マイクロクラック)4が発生するのであ
る。
【0004】従来、高強度めっき鋼板のスポット溶接に
おいて、溶接通電時間、溶接後の保持時間などの溶接条
件は、軟鋼板のスポット溶接において用いられている条
件がそのまま用いられていた。自動車技術会・学術講演
会前刷集,No.106−00,P1〜P4,2000
年には、板厚1.6mmの高強度めっき鋼板のスポット
溶接において、溶接通電時間15サイクル(300m
s)、溶接後の保持時間10サイクル(200ms)に
てスポット溶接を行い、散りが発生するような過大電流
域で、スポット溶接部に割れが発生する点が記載されて
いる。
【0005】溶接部で割れが発生すると、例えば、鋼板
表面から発生した割れは外観を損ねたり、その部分の耐
食性を低下させる原因となり、また、鋼板間から発生し
た割れは、溶接部の引張強さ(引張せん断強さ、十字引
張強さ)を低下させる原因となる。
【0006】溶接部で割れが発生しないようにするため
には、過大電流(入熱)域で溶接しなければ良いが、一
般的な自動車組立ラインでは、過大電流(入熱)域で溶
接する場合が多い。これは、以下のような理由によるも
のである。スポット溶接を連続的に行う場合、1点目か
ら散りが発生しないような適正電流(所定のナゲット径
が得られるような電流条件)に設定して溶接すると、打
点数の増加とともに電極先端径が増加して電流密度が低
下するため、打点数とともにナゲット径が低下してやが
てナゲットが形成されなくなる。一方、散りが発生して
いる場合には、ナゲット径が電極先端径まで到達してい
ることを確認できるため、現状の組立ラインでは、所定
のナゲット径を確実に得るために、散りを発生させるよ
うな過大電流域でスポット溶接を行う場合が多いのであ
る。したがって、実操業では、適正電流域で連続的に所
定のナゲット径を得ることは難しい。
【0007】このように、高強度めっき鋼板のスポット
溶接では、スポット溶接部で発生する割れが問題となっ
ている。これらは、車体への高強度鋼板の適用に当たっ
ては大きな問題となるが、これらの問題に対する対策技
術は、従来、ほとんど知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、高強度
めっき鋼板のスポット溶接では、スポット溶接部で割れ
が発生するという問題が生じる。したがって、高品質な
溶接部、すなわち、外観、耐食性に優れ、引張強さが高
い溶接部を得ることが困難となる。車体を軽量化するた
めには、板厚の薄い高強度めっき鋼板を用いることが必
要となるが、上記のような問題を抱えている場合には、
例えば、溶接点数を増やすなどの手段が必要となる。し
かし、これは生産時間の増加を招き、ひいてはコスト上
昇の原因となる。また、設計の自由度もかなり制限され
るものと考えられる。
【0009】一方、高強度めっき鋼板のスポット溶接部
で発生する割れを防止する方法については、従来、ほと
んど知られていない。前述の自動車技術会・学術講演会
前刷集,No.106−00,P1〜P4,2000年
では、スポット溶接時の加圧力を高く設定すれば、溶接
部で発生する割れを抑制することは可能であるとしてい
る。しかし、この方法においても、割れが発生する溶接
電流域が高電流側に移行するだけで、完全に割れの発生
を防止することは難しい。
【0010】本発明は、このような問題を解決しようと
したものであり、高強度めっき鋼板のスポット溶接にお
いて、溶接部(鋼板表面、鋼板間のナゲット端部)で発
生する割れを抑えることが可能な、実操業に適した安定
した技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】高強度めっき鋼板のスポ
ット溶接におけるスポット溶接部での割れ発生は、めっ
きの主成分であるZnがスポット溶接部に侵入すること
によって起こる。すなわち、スポット溶接中に、めっき
の主成分であるZnや銅電極から拡散したCuが鋼板表
面からオーステナイト粒界に侵入し、あるいは、めっき
の主成分であるZnが鋼板間からナゲット内に侵入し、
凝固時の収縮応力によって融点が低下したこの部分で割
れ(凝固割れ)が発生するのである。この現象は、従
来、鋼板を真鍮(Cu−Zn)ろうでろう付した場合に
も観察され、はんだ脆性として良く知られている現象と
同等のものである。一方、軟鋼板のめっき材をスポット
溶接した場合には、溶接部で割れが発生しにくいことが
知られている。高強度めっき鋼板を用いた場合にスポッ
ト溶接部で割れが発生しやすくなるのは、溶接部の割れ
感受性と溶接部周囲の拘束力が大きいためと考えられ
る。一般的に、鋼板の引張強さが増加するほど、下記
式で示される炭素当量Ceqhの値が増加するが、Ce
qhの値が増加するとナゲット部(溶融した部分)と熱
影響部の硬さが増加すると言われている。 Ceqh=C+Si/40+Cr/20 (質量%) ・・ ただし、C、Si、Crは、それぞれ、鋼板中におけ
る、炭素、珪素、クロムの含有量(質量%)である。
【0012】したがって、鋼板の引張強さが増加するほ
ど溶接部の割れ感受性が高まって、その部分で容易に割
れが発生するものと考えられる。さらに、鋼板の引張強
さが増加するほど溶接部周囲の拘束力が高くなるため、
この作用によって溶接部での割れ発生が助長されるもの
と考えられる。
【0013】一方、散りが発生するような過大電流(入
熱)域で溶接した場合のみ割れが発生するのは、以下の
ような理由によるものと考えられる。すなわち、過大電
流(入熱)域では、適正電流(入熱)域に比べて、溶融
体積がかなり大きくなるため凝固収縮量が大きくなり、
また、銅電極と接するめっき鋼板表面の温度もかなり上
昇するため、めっきがオーステナイト粒界に浸入しやす
くなり、その結果として割れが発生しやすくなるものと
考えられる。さらに、散り発生(溶融金属の飛散)や温
度上昇による鋼板の変形抵抗低下によって溶接部の変形
量が大きくなり、不均一な応力分布状態となるため、こ
の影響も考えられる。
【0014】以上のような理由により、高強度めっき鋼
板を過大電流(入熱)域、すなわち、散りが発生するよ
うな電流域でスポット溶接した場合には、溶接部で割れ
が発生しやすくなるものと考えられる。
【0015】高強度めっき鋼板のスポット溶接部で割れ
発生を防止する方法としては、散りが発生しないような
適正電流(入熱)域でスポット溶接する方法が考えられ
る。すなわち、ナゲット径が電極先端径を越えないよう
な適正電流(入熱)域で溶接すれば割れの発生を防ぐこ
とが可能になるものと考えられる。しかし、これは前述
の通り非常に難しい。なぜなら、連続的に打点する場合
には、1点目で所定のナゲット径が得られるような適正
電流条件に設定しても、打点数の増加とともに電極先端
径が増加して電流密度が低下するため、打点数とともに
ナゲット径が低下してやがてナゲットが形成されなくな
るからである。一方、散りが発生している場合には、ナ
ゲット径が電極先端径まで到達していることを確認でき
るため、現状の組立ラインでは、所定のナゲット径を確
実に得るために、散りを発生させながらスポット溶接を
行う場合が多いのである。
【0016】このような観点から、高強度めっき鋼板の
スポット溶接部で割れの発生を防止するために、本発明
者らは鋭意研究を重ねた結果、溶接後の保持時間を一
定の値以上に設定し、溶接通電時間を一定の範囲内に減
少させる、溶接通電後、引き続き一定の条件で後通電
を行う、溶接後の保持時間を一定の値以上に設定し、
溶接通電後、加圧力を一定の範囲内で増加させる、一
定の組成を有する高強度めっき鋼板を用い、溶接後の保
持時間を一定の値以上に設定して溶接する、ことにより
溶接部の割れ発生を防止することが可能であることを見
出した。すなわち、本発明の要旨とするところは、以下
の通りである。
【0017】〔1〕高強度めっき鋼板のスポット溶接に
おいて、下記条件(1)および(2)を満足させるよう
に溶接通電時間および溶接通電後の保持時間を設定して
スポット溶接を行うことを特徴とする高強度めっき鋼板
のスポット溶接方法。 0.25・(10・t+2)/50≦WT≦0.50・(10・t+2)/50 ・・(1) 300−500・t+250・t2≦HT ・・(2) ただし、 t:板厚(mm)、WT:溶接通電時間(ms)、H
T:溶接通電後の保持時間(ms) 〔2〕高強度めっき鋼板のスポット溶接において、溶接
通電終了後に引き続き、下記条件(3)および(4)を
満足させるように後通電を行ってスポット溶接を行うこ
とを特徴とする高強度めっき鋼板のスポット溶接方法。 0.20・WC≦PHC≦0.70・WC ・・(3) 0.50・WT≦PHT≦WT ・・(4) ただし、 WC:溶接電流(kA) PHC:後通電電
流(kA) WT:溶接通電時間(ms) PHT:後通電時間
(ms) 〔3〕高強度めっき鋼板のスポット溶接において、溶接
通電終了直後に下記条件(5)を満足させるように加圧
力を増加させ、さらに下記条件(2)を満足させるよう
に溶接通電後の保持時間を設定してスポット溶接を行う
ことを特徴とする高強度めっき鋼板のスポット溶接方
法。 1.20・WF≦PHF≦2.00・WF ・・(5) 300−500・t+250・t2≦HT ・・(2) ただし、 WF:溶接時の加圧力(kN)、PHF:溶接通電後の
加圧力(kN)、t:板厚(mm)、HT:溶接通電後
の保持時間(ms) 〔4〕高強度めっき鋼板のスポット溶接において、鋼板
成分が下記条件(6)を満足しているような高強度めっ
き鋼板を用い、さらに下記条件(2)を満足させるよう
に溶接通電後の保持時間を設定してスポット溶接を行う
ことを特徴とする高強度めっき鋼板のスポット溶接方
法。 C+Si/40+Cr/20≦0.10 ・・(6) 300−500・t+250・t2≦HT ・・(2) ただし、 C、Si、Cr:鋼板中の炭素、珪素、クロムの含有量
(質量%)、t:板厚(mm)、HT:溶接通電後の保
持時間(ms) なお、本発明において保持時間とは、通電終了後に電極
を鋼板に保持している時間をいう。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面を用いて、本発明に係
る高強度めっき鋼板のスポット溶接方法について、作用
とともに具体的に説明する。
【0019】図2は、本発明に係る高強度めっき鋼板の
スポット溶接方法を説明するための図である。図2に示
したように、高強度めっき鋼板1同士を重ね合わせ、銅
電極2で加圧しながら通電し、鋼板間で溶融部を形成さ
せ、通電後、冷却して溶融部を凝固させ、ナゲット3を
形成させる。
【0020】第一の発明では、高強度めっき鋼板をスポ
ット溶接する際、溶接通電時間および溶接通電後の保持
時間を下記条件(1)および(2)を満足させるように
設定する。 0.25・(10・t+2)/50≦WT≦0.50・(10・t+2)/50 ・・(1) 300−500・t+250・t2≦HT ・・(2) ただし、 t:板厚(mm) WT:溶接通電時間(ms)
HT:溶接通電後の保持時間(ms) すなわち、溶接通電時間を上記範囲内に減少させること
によって溶接時の過大入熱を抑え、また、溶接通電後の
保持時間を上記の値以上に設定することによって、溶融
部が完全に凝固するまで一方向に加圧力を加えて凝固を
制御(自由な凝固を抑制)し、凝固割れの発生を防ぐの
である。溶接通電時間を上記条件(1)の範囲に設定し
たのは、その範囲下限より時間が短い場合には十分な大
きさのナゲットが得られないからであり、また、その範
囲上限より時間が長い場合には過大入熱となって割れが
発生しやすくなるからである。溶接通電後の保持時間を
上記条件(2)の値以上に設定したのは、それより時間
が短い場合には溶融部の凝固が完全に終了しないからで
ある。溶接通電後の保持時間の上限値については特に規
定しないが、あまり保持時間が長い場合には、溶接終了
までの時間が長くなって生産性を落とす結果となるた
め、保持時間は最小限の値、例えば、500〜700ms以下
と設定する方が望ましい。溶融部の凝固が完了する前に
銅電極を離して除荷すると、凝固の制御が不可能となる
ばかりでなく、溶融部が鋼板間から飛散(散りが発生)
して不均一な凝固となるため、割れはより発生しやすく
なるものと考えられる。鋼板間に形成される溶融部が凝
固するまでの時間は板厚の関数となるため、我々は数多
くの実験から、溶接通電後の保持時間を上記条件(2)
のように規定した。なお、第一の発明におけるその他の
溶接条件は、通常、高強度めっき鋼板を溶接する場合の
一般的条件で良い。
【0021】第二の発明では、高強度めっき鋼板をスポ
ット溶接する際、溶接通電終了後に引き続き、下記条件
(3)および(4)を満足させるように後通電を行う。 0.20・WC≦PHC≦0.70・WC ・・(3) 0.50・WT≦PHT≦WT ・・(4) ただし、 WC:溶接電流(kA) PHC:後通電電
流(kA) WT:溶接通電時間(ms) PHT:後通電時間
(ms) すなわち、溶接通電終了後に引き続き後通電を行う(2
段通電を行う)ことにより、溶接後の冷却(凝固)速度
を緩和させて、溶接部における割れの発生を防ぐのであ
る。後通電電流と後通電時間を上記条件(3)および
(4)の範囲に設定したのは、後通電電流がそれより低
いあるいは後通電時間がそれより短い場合には、溶接後
の冷却(凝固)速度が十分緩和されずに割れが発生する
からである。実際、後通電電流をそれより低く設定する
ことは、装置の性能上、困難な場合が多い。また、後通
電電流がそれより高いあるいは後通電時間がそれより長
い場合には、逆に過大入熱となって割れが発生するから
である。後通電時間は、第一の発明のように、溶接通電
時間を短く設定した場合には短くなる。第一の発明のよ
うに溶接通電時間を短く設定し、また、第二の発明のよ
うに溶接通電終了後に引き続き後通電を行えば、割れ防
止効果はより大きくなるものと考えられる。なお、後通
電終了後の保持時間については、後通電中に溶接部の温
度が低下して溶融部が凝固するため、例えば、上記第一
の発明の条件(2)より短時間に設定しても問題はない
ものと考えられるが、望ましくは、条件(2)の範囲に
設定しておく方が良い。第二の発明におけるその他の溶
接条件は、通常、高強度めっき鋼板を溶接する場合の一
般的条件で良い。
【0022】第三の発明では、高強度めっき鋼板をスポ
ット溶接する際、溶接通電終了直後に下記条件(5)を
満足させるように加圧力を増加させ、さらに、上記第一
の発明と同様に条件(2)を満足させるように溶接通電
後の保持時間を設定する。 1.20・WF≦PHF≦2.00・WF ・・(5) ただし、 WF:溶接時の加圧力(kN) PHF:溶接通電
後の加圧力(kN)
【0023】すなわち、溶接通電終了直後に加圧力を増
加させ、溶接後に溶融部が凝固する際、一方向に十分な
加圧力をかけることによって強制的に凝固を制御(自由
な凝固収縮を抑制)し、溶接部における割れの発生を防
ぐのである。上記で述べたように、溶接時の加圧力を増
加させることにより、割れの発生はある程度抑制される
が、完全に抑えることは難しい。割れを完全に抑えるた
めには、さらに加圧力を高く設定すれば良いが、溶接中
の加圧力をあまり高く設定すると、溶接中に銅電極で挟
まれた部分の鋼板が変形し、その部分の板厚が低下して
継手強度が低下する(特に、剥離方向の強度が低下す
る)という問題が生じる。一方、溶接通電終了直後に加
圧力を増加させれば、溶接直後から溶接部の温度は急速
に低下し、鋼板の変形抵抗が増加するため、鋼板の変
形、すなわち板厚低下を最小限に抑えることが可能とな
り、その結果、継手強度の低下を防ぐことも可能にな
る。溶接通電時の加圧力を上記条件(5)の範囲に設定
したのは、加圧力がそれより低い場合には割れが発生す
るようになり、また、加圧力がそれより高い場合には、
鋼板の変形や銅電極の損傷が助長されるからである。ま
た、装置の性能上、加圧力をあまり高く設定することは
出来ないからである。高強度めっき鋼板を溶接する際の
加圧力としては、鋼板間のギャップを押さえるために、
軟鋼板の場合に比べて高い電極加圧力、例えば、下記
式のような電極加圧力で溶接する場合が多いが、これよ
り低い加圧力で溶接しても良い。 WF=2.450・t・(TSH/TSL)1/2 (kN) ・・ ただし、 WF:溶接時の加圧力(kN)
t:板厚(mm) TSH:高強度めっき鋼板の引張強さ(MPa) TS
L:軟めっき鋼板の引張強さ(MPa)
【0024】溶接通電後の保持時間を上記第一の発明と
同様に条件(2)の値以上に設定したのは、第一の発明
で説明したのと同様に、それより時間が短い場合には溶
融部の凝固が完全に終了しないからである。第三の発明
におけるその他の溶接条件は、通常、高強度めっき鋼板
を溶接する場合の一般的条件で良い。
【0025】第四の発明では、高強度めっき鋼板をスポ
ット溶接する際、鋼板成分が下記条件(6)を満足して
いるような高強度めっき鋼板を用い、上記第一の発明と
同様に条件(2)を満足させるように溶接通電後の保持
時間を設定する。 Ceqh=C+Si/40+Cr/20≦0.10 ・・(6) C、Si、Cr:鋼板中の炭素、珪素、クロムの含有量
(質量%)
【0026】すなわち、溶接部の硬さがあまり高くなら
ず、靭性も低くならない成分の高強度めっき鋼板を用い
ることによって、溶接部における割れの発生を防ぐので
ある。上記(6)式のCeqhは、スポット溶接部の硬
さに対する炭素当量と言われている。溶接部の割れ感受
性は、硬さと靭性によって決まるため、溶接部の硬さが
あまり上昇せず靭性が低下しない成分を選ぶことが重要
である。鋼板成分を上記条件(6)の範囲に設定したの
は、硬さに対する炭素当量がそれより高い場合には、溶
接部の硬さが上昇して靭性が低下し、割れが発生するよ
うになるからである。溶接通電後の保持時間を上記第一
の発明と同様に条件(2)の値以上に設定したのは、第
一の発明で説明したのと同様に、それより時間が短い場
合には溶融部の凝固が完全に終了しないからである。第
四の発明におけるその他の溶接条件は、通常、高強度め
っき鋼板を溶接する場合の一般的条件で良い。
【0027】本発明で用いる高強度めっき鋼板の母材
は、特に限定するものではなく、引張強さが420〜1
300MPa程度のものであり、固溶強化型、析出強化
型(Ti析出型、Nb析出型)、2相組織型(フェライ
ト中にマルテンサイトを含む組織、あるいはフェライト
中にベイナイトを含む組織)、加工誘起変態型(フェラ
イト中に残留オーステナイトを含む組織)、などいずれ
の種類の鋼板であっても良い。軽量化、衝突安全性向上
の効果を十分に発揮し、かつ、スポット溶接部で割れを
確実に防止するためには、引張強さが、580〜100
0MPaの範囲の鋼板を用いることが良いものと考えら
れる。鋼板の板厚については、一般的に自動車などで使
う鋼板の板厚、例えば、0.4mm〜4.0mm程度で
良い。鋼板の製造方法は、熱間圧延法でも冷間圧延法で
も良い。被覆するめっきの種類は、Znを主成分とした
もの、例えば、Zn、Zn−Fe、Zn−Ni、Zn−
Al、Sn−Zn、など、いずれの種類であっても良
い。
【0028】
【実施例】(第1の実施例)本第1の発明を用いて、高
強度めっき鋼板のスポット溶接を実施した。供試材とし
て、表1に示した、合金化亜鉛めっきが両面に施された
Nb析出強化型の高強度めっき鋼板(記号:JAC59
0R、記号は日本鉄鋼連盟規格に準拠)を用いた。板厚
は1.4mm、引張強さ590MPa、合金化溶融亜鉛
めっきの目付量は45/45g/m2とした。スポット
溶接継手の断面試験方法(JIS Z3139)に基づ
いて試験片を切り出し、図2で示したように、これをス
ポット溶接して、外観・断面組織観察用試験片を作製し
た。スポット溶接に際しては、表1に示したように、先
端径が6.0mmのDR(ドームラジアス)形電極(先
端曲率半径:40mm、材質:クロム銅)を用い、加圧
力を2段階(3.43、4.89kN)に設定し、散り
が発生するような2段階の電流(10.0、12.0k
A)で、溶接通電時間と保持時間を変化させてスポット
溶接を行った。外観観察、断面組織観察から割れの発生
状況を調べた結果を表1に併せて示す。溶接通電時間と
保持時間を、本発明の条件範囲内に設定した場合(条件
No.1〜3、7〜9、13〜15)には、いずれの場
合も、表面、鋼板間から割れは発生していなかった。一
方、溶接通電時間を、本発明の条件範囲より短く設定し
た場合(条件No.4、10、16)には、割れは発生
しなかったが、十分な大きさのナゲットが形成されてい
なかった。また、溶接通電時間を本発明の条件範囲より
長く設定した場合(条件No.5、11、17)には、
表面、鋼板間から割れが発生していた。さらに、保持時
間を本発明の条件以下に設定した場合(条件No.6、
12、18)には、表面、鋼板間から割れが発生してい
た。板厚の異なる鋼板を用いても、Nb析出強化型以外
の鋼種を用いても、また、めっき種が異なる鋼板を用い
ても、実験結果は同様であった。
【0029】
【表1】
【0030】(第2の実施例)本第2の発明を用いて、
高強度めっき鋼板のスポット溶接を実施した。供試材と
して、表2に示した、合金化亜鉛めっきが両面に施され
たNb析出強化型の高強度めっき鋼板(記号:JAC5
90R、記号は日本鉄鋼連盟規格に準拠)を用いた。板
厚は1.4mm、引張強さ590MPa、合金化溶融亜
鉛めっきの目付量は45/45g/m2とした。スポッ
ト溶接継手の断面試験方法(JIS Z3139)に基
づいて試験片を切り出し、図2で示したように、これを
スポット溶接して、外観・断面組織観察用試験片を作製
した。スポット溶接に際しては、表2に示したように、
先端径が6.0mmのDR(ドームラジアス)形電極
(先端曲率半径:40mm、材質:クロム銅)を用い、
加圧力を4.89kNに設定し、散りが発生するような
電流(12.0kA)で、後通電電流と後通電時間を変
化させてスポット溶接を行った。外観観察、断面組織観
察から割れの発生状況を調べた結果を表2に併せて示
す。溶接通電時間を固定して、後通電電流と後通電時間
を本発明の条件範囲内に設定した場合(条件No.1〜
6、9〜11)には、いずれの場合も、表面、鋼板間か
ら割れは発生していなかったが、後通電電流と後通電時
間を本発明の条件範囲外に設定した場合(条件No.7
〜8、12〜13)には、いずれの場合も、表面、鋼板
間から割れが発生していた。一方、溶接通電時間を短く
設定した場合(条件No.14〜15)も、表面、鋼板
間から割れは発生していなかった。板厚の異なる鋼板を
用いても、Nb析出強化型以外の鋼種を用いても、ま
た、めっき種が異なる鋼板を用いても、実験結果は同様
であった。
【0031】
【表2】
【0032】(第3の実施例)本第3の発明を用いて、
高強度めっき鋼板のスポット溶接を実施した。供試材と
して、表3に示した、合金化亜鉛めっきが両面に施され
たNb析出強化型の高強度めっき鋼板(記号:JAC5
90R、記号は日本鉄鋼連盟規格に準拠)を用いた。板
厚は1.4mm、引張強さ590MPa、合金化溶融亜
鉛めっきの目付量は45/45g/m2とした。スポッ
ト溶接継手の断面試験方法(JIS Z3139)に基
づいて試験片を切り出し、図2で示したように、これを
スポット溶接して、外観・断面組織観察用試験片を作製
した。スポット溶接に際しては、表3に示したように、
先端径が6.0mmのDR(ドームラジアス)形電極
(先端曲率半径:40mm、材質:クロム銅)を用い、
加圧力を2段階(3.43、4.89kN)に設定し、
散りが発生するような電流(12.0kA)で、溶接後
加圧力と保持時間を変化させてスポット溶接を行った。
外観観察、断面組織観察から割れの発生状況を調べた結
果を表3に併せて示す。溶接後加圧力と保持時間を本発
明の条件範囲内に設定した場合(条件No.1〜5、9
〜13)には、いずれの場合も、表面、鋼板間から割れ
は発生していなかったが、溶接後加圧力と保持時間を本
発明の条件範囲外に設定した場合(条件No.6〜8、
14〜16)には、いずれの場合も、表面、鋼板間から
割れが発生していた。板厚の異なる鋼板を用いても、N
b析出強化型以外の鋼種を用いても、また、めっき種が
異なる鋼板を用いても、実験結果は同様であった。
【0033】
【表3】
【0034】(第4の実施例)本第4の発明を用いて、
高強度めっき鋼板のスポット溶接を実施した。供試材と
して、表4に示した、合金化亜鉛めっきが両面に施され
た2相組織強化型およびNb析出強化型の高強度めっき
鋼板(記号:JAC590Y、JAC590R、記号は
日本鉄鋼連盟規格に準拠)を用いた。スポット溶接継手
の断面試験方法(JIS Z3139)に基づいて試験
片を切り出し、図2で示したように、これをスポット溶
接して、外観・断面組織観察用試験片を作製した。スポ
ット溶接に際しては、表4に示したように、先端径が
6.0mmのDR(ドームラジアス)形電極(先端曲率
半径:40mm、材質:クロム銅)を用い、加圧力を2
段階(3.43、4.89kN)に設定し、散りが発生
するような電流(12.0kA)で、保持時間を変化さ
せてスポット溶接を行った。外観観察、断面組織観察か
ら割れの発生状況を調べた結果を表4に併せて示す。鋼
板の炭素当量Ceqhが本発明の条件範囲内であり、か
つ、保持時間を本発明の条件範囲内に設定した場合(条
件No.1〜3、5〜7、13〜15、17〜19)に
は、いずれの場合も、表面、鋼板間から割れは発生して
いなかったが、保持時間を本発明の条件範囲外に設定し
た場合(条件No.4、8、16、20)と鋼板の炭素
当量Ceqhが本発明の条件範囲外である場合(条件N
o.9〜12、21〜24)には、いずれの場合も、表
面、鋼板間から割れが発生していた。板厚の異なる鋼板
を用いても、2相組織強化型およびNb析出強化型以外
の鋼種を用いても、また、めっき種が異なる鋼板を用い
ても、実験結果は同様であった。
【0035】
【表4】
【0036】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明では、溶
接後の保持時間を一定の値以上に設定し、溶接通電時間
を一定の範囲内に減少させる、溶接通電後、引き続き
一定の条件で後通電を行う、溶接後の保持時間を一定
の値以上に設定し、溶接通電後、加圧力を一定の範囲内
で増加させる、一定の組成を有する高強度めっき鋼板
を用い、溶接後の保持時間を一定の値以上に設定して溶
接する、ことにより溶接部の割れ発生を防止することが
可能になった。本発明では、主に、自動車用部品および
車体などに用いられる高強度めっき鋼板のスポット溶接
において、信頼性ある継手特性を得ることが可能とな
る。これにより、自動車分野などでの高強度めっき鋼板
の適用が拡大され、安全性向上や軽量化による低燃費
化、炭酸ガス排出量の削減が達成されるため、本発明の
社会的貢献は大きいものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高強度めっき鋼板のスポット溶接部で発生する
割れを説明するための断面図である。
【図2】本発明のスポット溶接方法を説明するための断
面図である。
【符号の説明】
1 高強度めっき鋼板 2 銅電極 3 ナゲット 4 割れ(マイクロクラック)
フロントページの続き (72)発明者 小林 順一 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度めっき鋼板のスポット溶接におい
    て、下記条件(1)および(2)を満足させるように溶
    接通電時間および溶接通電後の保持時間を設定してスポ
    ット溶接を行うことを特徴とする高強度めっき鋼板のス
    ポット溶接方法。 0.25・(10・t+2)/50≦WT≦0.50・(10・t+2)/50 ・・(1) 300−500・t+250・t2≦HT ・・(2) ただし、t:板厚(mm)、WT:溶接通電時間(m
    s)、HT:溶接通電後の保持時間(ms)
  2. 【請求項2】 高強度めっき鋼板のスポット溶接におい
    て、溶接通電終了後に引き続き、下記条件(3)および
    (4)を満足させるように後通電を行ってスポット溶接
    を行うことを特徴とする高強度めっき鋼板のスポット溶
    接方法。 0.20・WC≦PHC≦0.70・WC ・・(3) 0.50・WT≦PHT≦WT ・・(4) ただし、 WC:溶接電流(kA)、PHC:後通電電流(kA) WT:溶接通電時間(ms)、PHT:後通電時間(m
    s)
  3. 【請求項3】 高強度めっき鋼板のスポット溶接におい
    て、溶接通電終了直後に下記条件(5)を満足させるよ
    うに加圧力を増加させ、さらに下記条件(2)を満足さ
    せるように溶接通電後の保持時間を設定してスポット溶
    接を行うことを特徴とする高強度めっき鋼板のスポット
    溶接方法。 1.20・WF≦PHF≦2.00・WF ・・(5) 300−500・t+250・t2≦HT ・・(2) ただし、 WF:溶接時の加圧力(kN)、PHF:溶接通電後の
    加圧力(kN)、t:板厚(mm)、HT:溶接通電後
    の保持時間(ms)
  4. 【請求項4】 高強度めっき鋼板のスポット溶接におい
    て、鋼板成分が下記条件(6)を満足しているような高
    強度めっき鋼板を用い、さらに下記条件(2)を満足さ
    せるように溶接通電後の保持時間を設定してスポット溶
    接を行うことを特徴とする高強度めっき鋼板のスポット
    溶接方法。 Ceqh=C+Si/40+Cr/20≦0.10 ・・(6) 300−500・t+250・t2≦HT ・・(2) ただし、 C、Si、Cr:鋼板中の炭素、珪素、クロムの含有量
    (質量%)、t:板厚(mm)、HT:溶接通電後の保
    持時間(ms)
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