JP2003087695A - 放送受信システム及び放送受信記録装置 - Google Patents

放送受信システム及び放送受信記録装置

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JP2003087695A
JP2003087695A JP2001272546A JP2001272546A JP2003087695A JP 2003087695 A JP2003087695 A JP 2003087695A JP 2001272546 A JP2001272546 A JP 2001272546A JP 2001272546 A JP2001272546 A JP 2001272546A JP 2003087695 A JP2003087695 A JP 2003087695A
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failure
broadcast receiving
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Application number
JP2001272546A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Takeda
英幸 武田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送受信装置の一部が故障しても、録画予約
した番組をユーザが視聴できるようにするための放送受
信システムを提供する。 【解決手段】 放送を受信し記録媒体に蓄積する機能を
有する放送受信装置100は、放送を受信しファイルサ
ーバに一時的に保存する機能を有するバックアップ装置
300と通信網を介して通信可能である。放送受信装置
100は、ユーザから番組の録画予約の指示を受けた時
にその番組を特定するための番組情報を含めたバックア
ップ要求メッセージを送信しておく(P03)。その
後、録画予約された番組の放送前に内部のチューナ等が
故障すればその旨を示す故障通知メッセージを放送受信
装置100はバックアップ装置300に送信する(P0
5)。バックアップ装置300は番組情報で特定される
番組を録画しておき故障の旨の通知を受けるとその番組
を放送受信装置100に送信する(P07)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送される番組を
受信して記録する放送受信記録装置に関し、特に装置故
障に対処する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル放送を受信し記録する従来の放
送受信記録装置は、各家庭等に設置されテレビモニタ等
と接続されて利用され、放送される番組情報を受信して
視聴者に電子番組ガイド(EPG:Electric
Program Guide)を閲覧させる機能を有す
る。このため、ユーザはこの電子番組ガイドを参照し
て、放送番組の録画予約を行うこと等ができる。
【0003】録画予約された放送番組は、放送された際
に、放送受信記録装置によって受信されハードディスク
等の記録媒体に記録される。その後、ユーザはその記録
された放送番組を指定して放送受信記録装置に再生さ
せ、その放送番組を視聴することができるようになる。
なお、近年、ハードディスク等のランダムアクセス可能
な大容量記録媒体を備え、多数の放送番組を記録でき、
任意の番組を即座に再生できる放送受信記録装置が普及
しつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
が、数日にわたり外出する等のため従来の放送受信記録
装置に対して数日分の視聴したい番組を録画予約してお
いた場合において、その間に放送受信記録装置のチュー
ナ機構や記録媒体等が故障してしまうと予約した番組の
録画がなされないため、ユーザは帰宅した後に、録画予
約しておいた番組を視聴することができなくなる。
【0005】特に、ハードディスク等の物理的動作を行
う記録媒体は、ある程度故障し易いものであるため、故
障に対処する有用な技術の提供が強く望まれる。そこ
で、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであ
り、放送受信記録装置の一部が故障しても、録画予約し
た番組をユーザが視聴できるようにするための放送受信
システム、及びその放送受信システムを構成する放送受
信記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る放送受信システムは、放送番組を受信
し記録する放送受信記録装置と、放送受信記録装置が故
障した場合に対処すべく放送番組を受信し記録するバッ
クアップ装置とから構成される放送受信システムであっ
て、前記放送受信記録装置は、ユーザによる放送番組の
予約指定を受け付ける予約受付手段と、前記予約指定に
応じて放送番組を受信して記録媒体に記録する第1受信
記録手段と、前記第1受信記録手段における受信又は記
録を実現する機構が故障したことを検出する故障検出手
段と、前記予約指定に応じた放送番組を特定する番組情
報を前記バックアップ装置に伝え、前記故障の検出がな
されたときに故障の旨を前記バックアップ装置に伝える
通信手段とを備え、前記バックアップ装置は、記憶手段
と、放送番組を受信して前記記憶手段に格納する第2受
信記録手段と、前記放送受信記録装置から故障の旨が伝
えられたときに、前記放送受信記録装置から伝えられた
番組情報により特定される放送番組を前記記憶手段から
読み出して出力する出力手段とを備えることを特徴とす
る。
【0007】上記構成により、放送受信記録装置に対し
てユーザがいわゆる録画予約をした場合において、その
後に放送受信記録装置における放送番組受信用のチュー
ナや、放送番組の記録に用いられるハードディスク等の
記録媒体が故障したときには、最終的にバックアップ装
置には録画予約がなされた放送番組を特定するための番
組情報と故障発生の旨とが伝えられることになる。従っ
て、バックアップ装置は録画予約されていた番組を、予
め受信して記憶しておき、例えばその番組を放送受信記
録装置に送信したり、或いは可搬性ある記録媒体に記録
するような、ユーザにその番組の視聴を可能にするため
の措置を実行することが可能になる。なお、バックアッ
プ装置により番組が送信されると、ユーザは放送受信記
録装置によりその番組を取得して視聴することが可能に
なり、また、バックアップ装置により番組が可搬性ある
記録媒体に記録されると、ユーザはその番組が記録され
た記録媒体を受領して、例えば放送受信記録装置にセッ
トすることによりその番組を視聴することが可能にな
る。
【0008】また、本発明に係る放送受信システムを構
成するところの本発明に係る放送受信記録装置は、放送
番組を受信し記録する放送受信記録装置であって、ユー
ザによる放送番組の予約指定を受け付ける予約受付手段
と、前記予約指定に応じて放送番組を受信して記録媒体
に記録する受信記録手段と、前記受信記録手段における
受信又は記録を実現する機構が故障したことを検出する
故障検出手段と、前記予約指定に応じた放送番組を特定
する番組情報を外部装置に送信し、前記故障の検出がな
されたときに故障の旨を当該外部装置に送信する通信手
段とを備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。 <実施の形態1>以下、本発明の実施の形態1に係るバ
ックアップシステム1000について説明する。
【0010】<構成>図1は、本発明の実施の形態1に
係るバックアップシステム1000の概略構成図であ
る。なお、同図にはバックアップシステム1000の他
に放送局10及び放送の中継をする中継局11をも示し
ている。この放送局10は、国際標準化機構(ISO)
/国際電気標準会議(IEC)13818−1規格や、
社団法人電波産業会(ARIB)によるARIB ST
D−B10規格に準拠してデジタル放送を送信する放送
局である。従って、映像、音声等からなる放送番組は、
番組配列情報(SI:Service Informa
tion)と多重化されて送信される。
【0011】バックアップシステム1000は、各家庭
等に設置された放送受信装置100、放送受信装置20
0等と、バックアップ装置300とが公衆回線網等の通
信網により接続されて構成され、放送受信装置のユーザ
に対して放送受信装置の一部が故障した場合であっても
録画予約した番組の視聴を可能にするためのシステムで
ある。
【0012】図1に示すように、放送受信装置100は
アンテナ101、モニタ102及び通信網400と接続
され、バックアップ装置300はアンテナ301及び通
信網400と接続されている。なお、モニタ102は、
画面とスピーカを備え、映像信号を受けて画面に映像を
表示し、音声信号を受けてスピーカから音声を再生する
装置である。
【0013】また、同図では2台の放送受信装置のみを
示しているが、実際には多数の放送受信装置が、通信網
400を介してバックアップ装置300と接続され、バ
ックアップシステム1000を構成する。図2は、放送
受信装置100の機能構成図である。なお、バックアッ
プシステム1000における放送受信装置100以外の
放送受信装置も、放送受信装置100と同じ構成を備え
る。以下、代表例である放送受信装置100に着目して
説明する。
【0014】放送受信装置100は、メモリ、CPU、
チューナ、トランスポートストリーム(TS)デコー
ダ、MPEGデコーダ等を含むいわゆるセットトップボ
ックス(STB:Set Top Box)に、ハード
ディスクを内蔵し録画再生機能を付加したものであり、
基本的にユーザの操作に応じて、EPGを表示し、或い
は放送番組を受信、録画、再生する。
【0015】同図に示すように、放送受信装置100は
機能構成要素としてチューナ部111、TSデコード部
112、映像音声処理部113、記録読出部114、蓄
積部115、入力受付部116、コマンド処理部11
7、受信制御部118、予約処理部119、契約処理部
120、番組情報管理部121、予約情報記憶部12
2、契約情報記憶部123、故障検出部124及び通信
部125を備える。
【0016】ここで、チューナ部111は、選局し、変
調して送信されるデジタル放送をアンテナを介して受信
して復調して、その結果得られるMPEG2トランスポ
ートストリームをTSデコード部112に伝える機能を
有する。TSデコード部112は、受信制御部118の
制御を受けて、チューナ部111から入力されたトラン
スポートストリームから特定の映像、音声のストリーム
データや番組配列情報を分離抽出する機能を有する、い
わゆるトランスポートデコーダである。
【0017】映像音声処理部113は、いわゆるMPE
Gデコーダであり、受信制御部118の制御を受けて、
TSデコード部112から出力される映像、音声のスト
リームデータが圧縮されているため、これらのストリー
ムデータを取得して伸長し、結果として得られる映像信
号、音声信号を外部のモニタ102に出力する機能を有
する。なお、映像音声処理部113は、記録読出部11
4から映像、音声のストリームデータが与えられた場合
にもそのストリームデータを伸長して映像信号等をモニ
タ102に出力する。
【0018】記録読出部114は、受信制御部118の
制御を受けて、TSデコード部112から出力される映
像、音声のストリームデータ及び番組配列情報を蓄積部
115に記録し、また蓄積部115に記録されている映
像、音声のストリームデータを読み出して映像音声処理
部113に伝え、また、通信部125から映像、音声の
ストリームデータ及び番組配列情報を伝えられた場合に
はこれらを蓄積部115に記録する機能を有する。
【0019】蓄積部115は、ハードディスクであり、
放送番組の映像、音声のストリームデータと番組配列情
報とを保存するために用いられる。入力受付部116
は、ユーザインタフェースの一部であり、ユーザによる
指示操作を受け付けて指示内容を示す情報をコマンド処
理部117に伝える機能を有する。なお、ユーザは例え
ば、受信、録画、再生、EPG表示、録画予約、契約要
求等の指示操作を行う。
【0020】コマンド処理部117は、入力受付部11
6から通知される、指示内容を示す情報に応じて処理を
振り分ける機能、即ち受信制御部118、予約処理部1
19、契約処理部120或いは放送受信装置100内の
各部に指示を伝えて、処理の実行を行わせる機能を有す
る。番組情報管理部121は、番組配列情報のうちEP
Gを表示するために必要な情報(以下、「番組情報」と
いう。)を格納するためのメモリ領域である。この番組
情報は、各番組を特定するための情報及び各番組の放送
時間を示す情報から構成される。なお、番組情報につい
ては後に詳しく説明する。
【0021】通信部125は、通信網を介して接続され
たバックアップ装置との間で通信を行う機能を有する。
例えば、通信部125はバックアップ装置についての電
話番号等を記憶しており、その電話番号に対して発呼し
て送信すべきデータをバックアップ装置に伝え、これに
対してバックアップ装置から返されるデータを受信す
る。
【0022】なお、この放送受信装置100において通
信部125がバックアップ装置に送信するデータには、
契約要求メッセージ、バックアップ要求メッセージ、故
障通知メッセージがあり、また、バックアップ装置から
受信するデータには、その送信する各メッセージに対す
る応答値と、放送番組を構成する映像、音声等のデータ
がある。
【0023】予約情報記憶部122は、録画すべき番組
を示す予約情報を記憶するためのメモリ領域である。な
お、予約情報については後に詳しく説明する。受信制御
部118は、選局、受信、録画又はEPG表示の指示が
ユーザによりなされた場合に、その指示がコマンド処理
部117から伝えられると、指示に応じてチューナ部1
11、TSデコード部112、映像音声処理部113、
記録読出部114を制御し、放送されるEIT(Eve
nt InformationTable)等の番組配
列情報(SI)を取得して番組情報管理部121に格納
して、必要に応じて番組情報に基づいてEPGを表示す
るための信号をモニタ102に出力する機能を有する。
また、受信制御部118は、予約情報記憶部122に格
納された予約情報において録画すべきとされている番組
が放送されている時にはその番組を受信して蓄積部11
5への記録させるよう各部を制御して、録画完了後に予
約情報中のその番組についての情報を削除する機能を有
する。
【0024】予約処理部119は、録画予約の指示がユ
ーザによりなされた場合に、その指示内容がコマンド処
理部117から伝えられると、指示に応じて予約情報記
憶部122内の予約情報を更新し、録画予約された番組
に関する番組情報をバックアップ要求メッセージに含め
て通信部125を介してバックアップ装置に伝える機能
を有する。
【0025】契約情報記憶部123は、バックアップ装
置によるバックアップに関する契約内容である契約情報
を記憶するためのメモリ領域である。なお、ここでは放
送受信装置のユーザに対して、放送受信装置の一部が故
障した場合であっても録画予約した番組の視聴を可能に
するためになされる各種処理の総称として、バックアッ
プという語を用いることとする。
【0026】契約処理部120は、契約要求の指示がユ
ーザによりなされ、ユーザから入力された契約情報がコ
マンド処理部117から伝えられると、契約情報を含め
た契約要求メッセージを通信部125を介してバックア
ップ装置に伝え、またその契約情報を契約情報記憶部1
23に格納する機能を有する。なお、この契約は、放送
受信装置のチューナ又はハードディスクが故障した場合
であっても、ユーザが既に録画予約した番組を視聴する
ことを可能にすることをバックアップ装置が保証するこ
とを内容とするバックアップ契約である。
【0027】故障検出部124は、ハードディスクであ
る蓄積部115、又はチューナ部111の故障を検出し
て通信部125を介してその検出の旨を示す故障通知メ
ッセージをバックアップ装置に伝える機能を有する。な
お、TSデコード部112は、チューナ部111からデ
ータが伝えられなくなったことを故障検出部124に伝
え、これにより故障検出部124はチューナ部111の
故障を検出し、記録読出部114は、蓄積部115の記
録領域中の不良部分が正常部分に対して所定の割合以上
に増加した場合か、蓄積部115にデータを書き込むこ
とができなくなった場合に、その旨を故障検出部124
に伝え、これにより故障検出部124は記録媒体の故障
を検出する。
【0028】なお、記録読出部114、コマンド処理部
117、受信制御部118、予約処理部119、契約処
理部120及び故障検出部124は、ソフトウェアで実
現される機能部であり、即ちメモリに格納された制御用
プログラムをCPUが実行することによりその機能が実
現されるものである。図3は、バックアップ装置300
の機能構成図である。
【0029】バックアップ装置300は、メモリ、CP
U、チューナ、TSデコーダを含み、上述した放送受信
装置のユーザであってバックアップ契約を締結済みであ
る者が、録画予約した番組をその放送受信装置の故障時
に提供する装置であり、機能的には同図に示すように、
チューナ部311、TSデコード部312、記録部31
3、ファイルサーバ部314、通信部315、制御部3
16、バックアップ管理情報記憶部317、契約情報記
憶部318、フォーマット情報記憶部319及び出力用
媒体記録部320を備える。また、同図に示すようにバ
ックアップ装置300にはハードディスク等の複数の記
録媒体321が着脱可能である。
【0030】チューナ部311は、選局し、変調して送
信されるデジタル放送をアンテナを介して受信して復調
して、その結果得られるMPEG2トランスポートスト
リームをTSデコード部112に伝える機能を有する。
TSデコード部312は、制御部316の制御を受け
て、チューナ部311から入力されたトランスポートス
トリームから特定の映像、音声のストリームデータや番
組配列情報を分離抽出する機能を有する、いわゆるトラ
ンスポートデコーダである。
【0031】記録部313は、制御部316の制御を受
けて、TSデコード部312から出力される映像、音声
のストリームデータ及び番組配列情報をファイルサーバ
部314に記録する機能を有する。ファイルサーバ部3
14は、ハードディスクに、放送番組の映像、音声のス
トリームデータと番組配列情報とを保存するものであ
る。
【0032】通信部315は、通信網を介して接続され
た各放送受信装置との間で通信を行う機能を有する。即
ち、通信部315は、放送受信装置から契約要求メッセ
ージ、バックアップ要求メッセージ又は故障通知メッセ
ージを受けると制御部316にそのメッセージを伝え、
また制御部316の制御を受けて、各メッセージに対す
る応答値の送信又はファイルサーバ部314に格納され
ている放送番組を構成する映像、音声等のデータを放送
受信装置に送信する。
【0033】制御部316は、チューナ部311、TS
デコード部312、記録部313、ファイルサーバ部3
14、出力用媒体記録部320及び通信部315を制御
し、通信部315から伝えられるメッセージに対応する
処理を行う機能を有する。バックアップ管理情報記憶部
317は、放送受信装置のユーザが録画予約した番組を
録画してそのユーザに提供するためのバックアップ制御
に用いるバックアップ管理情報を記憶するメモリ領域で
ある。なお、バックアップ管理情報については後に詳し
く説明する。
【0034】契約情報記憶部318は、バックアップに
関する契約内容である契約情報を、対応する放送受信装
置毎に記憶するためのメモリ領域である。フォーマット
情報記憶部319は、各種記録媒体についての各種記録
フォーマットを示すフォーマット情報を記憶しているメ
モリ領域であり、フォーマット情報は例えば、映像、音
楽等の番組を構成するデータをどのように編成してハー
ドディスク等に記録すべきかを特定するための情報を含
んでいる。
【0035】出力用媒体記録部320は、制御部316
の制御を受けて、ファイルサーバ部314に格納されて
いる放送番組を構成するデータのうち特定の放送番組に
ついてのデータを、特定の記録媒体321に特定の記録
フォーマットで記録する機能を有する。即ち、出力用媒
体記録部320は、フォーマット情報に従って各種記録
媒体にアクセスできるように、いわゆるハードディスク
ドライバ等、各種記録媒体、各種記録フォーマット用の
ドライバの機能が寄せ集められたものであり、バックア
ップ装置300に装着されたハードディスク、DVD等
の記録媒体321に特定のフォーマットでデータを記録
するものである。
【0036】<データ>以下、上述した放送受信装置1
00又はバックアップ装置300において扱われる主な
データについて説明する。図4は、放送受信装置100
の番組情報管理部121に格納される番組情報のデータ
構成及び内容例を示す図である。
【0037】同図に示すように番組情報500は、番組
毎に、イベントID501、開始日時502、継続時間
503、サービスID504、トランスポートストリー
ム(TS)−ID505及びネットワークID506を
含んで構成される。ここで、イベントID501、開始
日時502、継続時間503、サービスID504、T
S−ID505及びネットワークID506は、放送さ
れるEIT中に含まれるもので、それぞれARIB S
TD−B10に記載されているevent_infor
mation_sectionにおけるevent_i
d、start_time、duration、ser
vice_id、transport_stream_
id、original_network_idに相当
し、多数の放送番組中から1つの放送番組を特定するた
めに必要な情報である。
【0038】即ち、イベントID501は放送される番
組のサービス内における識別番号であり、開始日時50
2は番組の放送開始時刻であり、継続時間503は番組
の放送開始から放送終了までの時間であり、サービスI
D504はトランスポートストリーム内における番組を
含むサービスの識別子であり、TS−ID505はトラ
ンスポートストリームの識別子であり、ネットワークI
D506はトランスポートストリームを分配するシステ
ムのネットワーク識別を示す情報である。
【0039】なお、放送受信装置100は、同図に示す
ような番組情報を、放送されるEITから抽出して保持
し、その番組情報を、EPGを表示するため、受信すべ
き番組を特定するため又は録画すべき番組を特定するた
めに用いる。図5は、放送受信装置100の契約情報記
憶部123に格納される契約情報のデータ構成及び内容
例を示す図である。
【0040】同図に示すように契約情報510は、放送
受信装置シリアルナンバー511、パスワード512、
契約日513、契約期間514、バックアップ媒体種別
515、電話番号516、支払い情報517及び契約者
情報518から構成され、ユーザから入力された情報に
基づいて生成されるものである。ここで、放送受信装置
シリアルナンバー511は、各放送受信装置に割り振ら
れた番号であって、放送受信装置の個体を識別するため
の番号である。
【0041】パスワードは、放送受信装置シリアルナン
バー511と相俟って、バックアップ装置に対してバッ
クアップの処理を要求した放送受信装置を識別させるた
めの情報である。契約日513は、バックアップ契約を
締結する日を示す情報である。契約期間514は、バッ
クアップ契約の有効期間を示す情報である。
【0042】バックアップ媒体種別515は、放送受信
装置の記録媒体が故障した場合に、バックアップ装置に
よって録画予約した番組が記録され提供されるべき記録
媒体について、その媒体種別及びフォーマット種別を指
定する情報である。電話番号516は、放送受信装置の
公衆回線網における電話番号である。支払い情報517
は、バックアップの料金の支払いに関する情報であり、
例えば放送受信装置のユーザのクレジットカードの種類
や番号等を含む。
【0043】また、契約者情報518は、放送受信装置
のユーザに関する情報であり、例えばユーザの特定のた
めに住所等の情報が含まれる。なお、この契約情報はユ
ーザに入力される情報であり、各放送受信装置からバッ
クアップ装置300に送信され、バックアップ装置30
0においては契約情報記憶部318に蓄積されるもので
ある。
【0044】図6は、放送受信装置100の予約情報記
憶部122に記憶される予約情報のデータ構成及び内容
例を示す図である。同図に示すように予約情報520
は、予約された番組毎についてのデータの集合であり、
各番組のデータは、イベントID521、開始日時52
2、継続時間523、サービスID524、TS−ID
525、ネットワークID526等の図4に示した番組
情報と同一の項目で構成される。
【0045】なお、この予約情報は後述する予約処理に
より生成されるものであり、放送受信装置は、この予約
情報を参照することにより、予約された番組が放送され
た時に受信して録画することになる。また、予約情報の
内容は放送受信装置からバックアップ装置に伝えられ
る。図7は、バックアップ装置300のバックアップ管
理情報記憶部317に記憶されているバックアップ管理
情報のデータ構成及び内容例を示す図である。
【0046】同図に示すように、バックアップ管理情報
530は、契約毎についてのデータの集合であり、各契
約のデータは、放送受信装置シリアルナンバー531、
媒体種別532、媒体ID533、イベントID53
4、開始日時535、継続時間536、サービスID等
537、保存状況538及び故障フラグ539から構成
される。
【0047】ここで、放送受信装置シリアルナンバー5
31は、放送受信装置を識別するための情報であり、バ
ックアップ装置300が放送受信装置から受信した契約
情報中の放送受信装置シリアルナンバー511をコピー
して生成されるものである。媒体種別532は、バック
アップ結果として番組を記録する記録媒体の種別及びフ
ォーマット種別を示す情報であり、バックアップ装置3
00が放送受信装置から受信した契約情報中のバックア
ップ媒体種別515をコピーして生成されるものであ
る。
【0048】媒体ID533は、バックアップ結果とし
て番組を記録する記録媒体を識別するためにバックアッ
プ装置300が定める識別子である。イベントID53
4、開始日時535、継続時間536、サービスID等
537は、放送受信装置からバックアップ要求メッセー
ジに含めて予約情報520が伝えられた場合に、バック
アップ装置がそれをコピーすることにより生成されるも
のである。即ち、イベントID534はイベントID5
21に対応し、開始日時535は開始日時522に対応
し、継続時間536は継続時間523に対応し、サービ
スID等537はサービスID524、TS−ID52
5、ネットワークID526等に対応する。
【0049】保存状況538は、バックアップ要求メッ
セージにおいて指定された番組の録画が完了したか否か
を示す情報であり、図7において「完了」は録画が完了
した旨を、「未完了」は未だ録画が完了していない旨を
表している。なお、バックアップ装置300はバックア
ップ要求メッセージを受けたときには、そのメッセージ
に含まれる予約情報で示される番組についての保存状況
538の値を「未完了」にし、その後その番組が放送さ
れて録画が完了した時に「完了」に変更することにな
る。
【0050】故障フラグ539は、放送受信装置のチュ
ーナと記録媒体とのそれぞれについて、故障したか否か
を示す情報であり、図7において「Yes」は故障して
いる旨を、「No」は故障していない旨を表している。
なお、故障が通知された場合にフラグが立つ。即ち、初
期値は「No」であり、故障通知メッセージによって故
障が通知された場合に「Yes」に変更されることにな
る。
【0051】図7に示す例は、シリアルナンバーが73
02981の放送受信装置のユーザに指定されたバック
アップ契約によればバックアップ先の記録媒体はハード
ディスクであり、そのユーザに録画予約された番組は1
031、1040、2312という各イベントIDで示
されるものであり、イベントIDが1031で示される
番組は既に放送されており録画が完了しているが他の番
組は録画が完了しておらず、現在その放送受信装置はチ
ューナのみが故障している状態であることを示してい
る。
【0052】<動作>以下、上述したバックアップシス
テム1000における放送受信装置100及びバックア
ップ装置300の動作について説明する。 <放送受信装置の全体的動作>図8は、放送受信装置1
00の全体的動作を示すフローチャートである。
【0053】放送受信装置100は、放送受信装置の操
作パネル、或いは、いわゆるリモコン等のユーザインタ
フェースを通じてユーザによりなされる入力を受け付け
て、その内容に応じて各種処理を行い(ステップS11
〜S23)、また、録画予約されている番組については
放送された時に録画し(ステップS24)、チューナ部
111と蓄積部115との故障の検出に関する処理を行
い(ステップS25)、バックアップ装置300から番
組を受信した場合にはその番組を蓄積部115に記録す
る(ステップS26)という一連の手順を繰り返し行う
ものである。なお、ユーザによりなされる入力に対応す
る動作のうち主要なもののみを図8には示しており、こ
の他にも放送受信装置100は一般のSTBの行う、ユ
ーザ入力に呼応する動作を行うことができる。
【0054】以下、放送受信装置100の全体的動作を
詳しく説明する。放送受信装置100の入力受付部11
6はユーザの入力を受け付けていれば(ステップS1
1)、その入力されたデータをコマンド処理部117に
伝える。例えばリモコンのEPG表示用ボタンの選択等
により、ユーザによってEPG表示の指示がなされた場
合には(ステップS12)、コマンド処理部117は受
信制御部118にEPG表示の指示を伝え、これを受け
て受信制御部118は、チューナ部111及びTSデコ
ード部112を制御してEITを受信して番組情報を取
得して番組情報管理部121に格納するとともに、その
番組情報に基づいてEPGを示す画像を生成してモニタ
102に表示させるべく出力する(ステップS13)。
これにより、EPGがモニタ102の画面に表示され
る。
【0055】また、例えばモニタに表示されたEPGの
うち1つの番組を選択してリモコンの受信ボタンが選択
される等により、ユーザに番組の受信及び表示が指示さ
れた場合には(ステップS14)、コマンド処理部11
7はその受信及び表示が指示された番組についての番組
情報を指定して、受信制御部118に対してその受信及
び表示の指示を伝え、これを受けて受信制御部118
は、チューナ部111、TSデコード部112及び映像
音声処理部113を制御してその番組を受信し映像信号
等をモニタ102に送出させる(ステップS15)。こ
れにより、ユーザが指定した番組が受信されモニタ10
2の画面にその番組の映像が表示され、モニタ102の
スピーカから音声が再生されることになる。
【0056】また、例えばリモコンの録画ボタンの選択
等によりユーザから番組の録画指示がなされた場合には
(ステップS16)、コマンド処理部117はその録画
の指示を受信制御部118に伝え、これを受けて受信制
御部118は記録読出部114を制御して、受信中の番
組を構成する映像、音声及び番組配列情報の蓄積部11
5への記録を開始させる(ステップS17)。なお、図
8においては省略しているが、ユーザが録画停止の指示
をした場合にはその旨はコマンド処理部117から受信
制御部118に伝えられ、受信制御部118は記録読出
部114を制御して番組の記録を停止させる。
【0057】また、例えばリモコンの再生ボタンの選択
等によりユーザから記録済み番組の再生指示がなされた
場合には(ステップS18)、コマンド処理部117は
その再生の指示がなされた番組を再生するよう受信制御
部118に伝え、これを受けて受信制御部118は記録
読出部114を制御して既に記録されているその番組を
蓄積部115から読み出して映像音声処理部113に送
出させ始める(ステップS19)。これにより映像音声
処理部113は映像信号及び音声信号をモニタに送出す
るようになる。なお、図8においては省略しているが、
ユーザが再生停止の指示をした場合にはその旨はコマン
ド処理部117から受信制御部118に伝えられ、受信
制御部118は記録読出部114を制御して番組の読み
出しを停止させる。
【0058】また、例えばリモコンの契約ボタンの選択
等によりユーザから契約要求指示がなされた場合には
(ステップS20)、コマンド処理部117はその契約
要求の指示を契約処理部120に伝え、これを受けて契
約処理部120は後述する契約処理を行う(ステップS
21)。また、例えばモニタに表示されたEPGのうち
1つの番組を選択してリモコンの録画予約ボタンが選択
される等により、ユーザに番組の録画予約の指示がなさ
れた場合には(ステップS22)、コマンド処理部11
7はその録画予約が指示された番組についての番組情報
を指定して、予約処理部119に録画予約の指示を伝
え、これを受けて予約処理部119は後述する予約処理
を行う(ステップS23)。
【0059】以上のようなユーザによる指示に対応する
処理を行った後、或いはユーザによる指示がなされなか
った場合において、放送受信装置100の受信制御部1
18は、予約情報記憶部122に格納されている予約情
報で示される番組が放送される日時になった時にチュー
ナ部111、TSデコード部112及び記録読出部11
4を制御してその番組を構成する映像、音声及び番組配
列情報の受信及び録画を開始させ、その番組の放送が終
了した時には受信及び録画を停止させる(ステップS2
4)。なお、録画が完了した時に受信制御部118は、
予約情報中のその録画が完了した番組についての情報を
削除する。
【0060】ステップS24に続いて、故障検出部12
4は後述する故障検査処理を行うことによりチューナ部
111又は蓄積部115に故障が発生している際にはそ
の旨を通信部125を介してバックアップ装置300に
伝え(ステップS25)、故障に対応してバックアップ
装置300から番組を構成する映像、音声及び番組配列
情報が通信網を通じて送られた場合には通信部125は
記録読出部114にその映像等を伝え、これを受けて記
録読出部114はその映像等を蓄積部115に記録す
る。なお、放送受信装置100のチューナ部111が故
障した場合にはバックアップ装置300から番組を構成
するデータが送信されるが、放送受信装置100の蓄積
部115が故障している場合にはバックアップ装置30
0から番組を構成するデータは通信網を通じて送信され
ることはなく、この場合には番組を構成するデータはバ
ックアップ装置300によって可搬性ある記録媒体に記
録され、その記録媒体が放送受信装置100のユーザに
配達されることになる。
【0061】<バックアップ装置の全体的動作>次に、
各放送受信装置に対応してバックアップを担うバックア
ップ装置300の全体的動作について説明する。図9
は、バックアップ装置300の全体的動作を示すフロー
チャートである。バックアップ装置300は、各放送受
信装置から送られるメッセージを受けてこれに基づいて
バックアップを行う。即ち、通信部315は、各放送受
信装置からメッセージを受信すると、そのメッセージを
制御部316に伝え、制御部316はこのメッセージの
内容に応じてバックアップ装置300の各部を制御して
バックアップを行う。
【0062】制御部316は、契約要求メッセージを受
信すると(ステップS41)、後述する契約要求対応処
理を行い(ステップS42)、放送受信装置におけるユ
ーザによる録画予約指示に対応して送られるものであり
録画保持すべき番組を指定する情報を含むバックアップ
要求メッセージを受信すると(ステップS43)、後述
するバックアップ要求処理を行い(ステップS44)、
放送受信装置の故障時に送られる故障通知メッセージを
受信すると(ステップS45)、後述する故障通知対応
処理を行う(ステップS46)。
【0063】また、各メッセージに対応する処理の後、
或いはメッセージが送られていない場合において、制御
部316は、既に受信したバックアップ要求メッセージ
において録画保持すべきとされた番組が放送されている
時にはその番組について録画する処理を行い(ステップ
S47)、放送受信装置の故障に対応する救済処理を行
う(ステップS48)。
【0064】以下、放送受信装置100とバックアップ
装置300の詳細な動作について、契約要求メッセージ
の送出を含む契約処理と、契約要求メッセージを受けて
なされる契約要求対応処理と、バックアップ要求メッセ
ージの送出を含む予約処理と、バックアップ要求メッセ
ージを受けてなされるバックアップ要求対応処理と、故
障通知メッセージの送出を含む故障検査処理と、故障通
知メッセージを受けてなされる故障通知対応処理と、バ
ックアップ装置側における録画処理と救済処理とを順に
説明する。
【0065】<放送受信装置における契約処理>以下、
放送受信装置100における契約処理について説明す
る。図10は、放送受信装置100によりなされる契約
処理を示すフローチャートである。放送受信装置100
の契約処理部120は、契約用ユーザ入力画面、即ち契
約情報をユーザに入力させるための入力フィールド等を
含むグラフィカルユーザインタフェース画面を、形成す
るための画像データを生成してモニタに出力することに
より、モニタにその契約用ユーザ入力画面を表示する
(ステップS411)。
【0066】これに対して、ユーザは、例えば放送受信
装置の筐体等に印字されているシリアルナンバーを見て
入力し、任意のパスワードを入力し、バックアップ契約
を申し込む日を入力し、契約したい期間を選択して入力
し、蓄積部115であるハードディスクが故障した際に
番組が記録され配達されるべき記録媒体の媒体及びフォ
ーマット種別を入力し、放送受信装置100を接続して
いる電話回線の電話番号を入力し、バックアップ契約に
対する料金支払いのためのクレジットカード番号等を入
力し、記録媒体の配達先となる住所等を含む契約者情報
を入力する。
【0067】契約処理部120は、入力受付部116及
びコマンド処理部117を介してこのユーザに入力され
た各情報、即ち契約情報を受けて(ステップS41
2)、契約情報を含む契約要求メッセージを通信部12
5を介してバックアップ装置300に送信する(ステッ
プS413)。なお、通信部125は、バックアップ装
置300の電話番号等をユーザに設定され、或いは予め
初期設定値として、保持しており、契約要求メッセージ
その他のメッセージをバックアップ装置300に電話を
かけて送信することができる。
【0068】また、契約要求メッセージその他のメッセ
ージ及び、バックアップ結果である番組データの伝送に
関するデータ形式や通信手順については予め規定されて
おり、バックアップシステム1000における各放送受
信装置とバックアップ装置300とはその規定に従って
通信を行うものとする。続いて、契約処理部120はス
テップS413に呼応してバックアップ装置300から
返された応答値を通信部125を介して取得して、正常
を旨を示す値(以下、「正常応答値」という。)か否か
を判定し(ステップS414)、正常応答値でなければ
エラーメッセージをモニタに表示させ(ステップS41
6)、正常応答値であればステップS412で取得した
契約情報を契約情報記憶部123に格納し(ステップS
415)、契約処理を終了する。
【0069】<バックアップ装置における契約対応処理
>以下、バックアップ装置300における契約対応処理
について説明する。図11は、バックアップ装置300
によりなされる契約要求対応処理を示すフローチャート
である。バックアップ装置300の制御部316は、契
約情報記憶部318に既に登録されている契約情報、即
ち格納されている契約情報があれば、その登録済みの各
契約情報に含まれる放送受信装置シリアルナンバーとパ
スワードとの組を参照して、現在、放送受信装置から受
け取った契約要求メッセージに含まれる契約情報中の放
送受信装置シリアルナンバーとパスワードとの組と一致
するものがあるかを比較判断し(ステップS421)、
一致するものがあれば(ステップS422)、通信部3
15を介して、その契約要求メッセージの送信元である
放送受信装置にエラーの旨を示す値(以下、「エラー応
答値」という。)を送信して(ステップS426)、契
約要求対応処理を終了する。
【0070】また、ステップS422において一致する
ものがなければ、制御部316は、契約要求メッセージ
に含まれる契約情報を契約情報記憶部318に登録、即
ち格納する(ステップS423)。ステップS423に
続いて、制御部316は、ステップS423において登
録した契約情報510の放送受信装置シリアルナンバー
511及びバックアップ媒体種別515をそれぞれ放送
受信装置シリアルナンバー531、媒体種別532の内
容とするようにバックアップ管理情報記憶部317に格
納されているバックアップ管理情報530を更新し、バ
ックアップ用の媒体IDを新たに定めてバックアップ管
理情報530に設定する(ステップS424)。なお、
バックアップ管理情報が生成されていない場合には、ス
テップS424において生成する。
【0071】このステップS424の結果として、バッ
クアップ管理情報記憶部317に格納されているバック
アップ管理情報には、契約要求メッセージが送られた放
送受信装置についての情報が追加されることになる。但
し、イベントID534、開始日時535、継続時間5
36、サービスID等537及び保存状況538の項目
については未だ特に意味のある値は設定されず、また故
障フラグ539には、チューナについても記録媒体につ
いても「No」という初期値が設定される。
【0072】ステップS424に続いて、制御部316
は通信部315を介して、契約要求メッセージの送信元
である放送受信装置に正常応答値を送信して(ステップ
S425)、契約要求対応処理を終了する。 <放送受信装置における予約処理>以下、放送受信装置
100における予約処理について説明する。
【0073】図12は、放送受信装置100によりなさ
れる予約処理を示すフローチャートである。放送受信装
置100の予約処理部119は、ユーザに録画予約が指
定された番組についての番組情報を、予約情報に追加す
べく予約情報記憶部122に格納されている予約情報を
更新する(ステップS431)。なお、ステップS43
1において、予約情報記憶部122に予約情報が未だ格
納されていなかった場合には、予約処理部119は、ユ
ーザに録画予約が指定された番組についての番組情報を
予約情報として予約情報記憶部122に格納する。
【0074】ステップS431に続いて、予約処理部1
19は、契約情報記憶部123に契約情報が格納されて
いる場合には、契約情報中の放送受信装置シリアルナン
バーとパスワードと、ユーザに録画予約が指定された番
組についての番組情報とを含めたバックアップ要求メッ
セージを、通信部125を介してバックアップ装置30
0に送信する(ステップS432)。
【0075】続いて、予約処理部119はステップS4
32に呼応してバックアップ装置300から返された応
答値を通信部125を介して取得して、正常応答値か否
かを判定し(ステップS433)、正常応答値でなけれ
ばエラーメッセージをモニタに表示させる(ステップS
434)。正常応答値であった場合及びステップS43
4の終了後に、予約処理部119は予約処理を終了す
る。
【0076】なお、ステップS432〜S434の処理
は、契約情報記憶部123に契約情報が格納されている
場合にのみ行われ、契約情報が格納されていない場合に
はスキップされる。 <バックアップ装置におけるバックアップ要求対応処理
>以下、バックアップ装置300におけるバックアップ
要求対応処理について説明する。
【0077】図13は、バックアップ装置300により
なされるバックアップ要求対応処理を示すフローチャー
トである。バックアップ装置300の制御部316は、
放送受信装置のユーザが録画予約をしたことを契機とし
て放送受信装置から送信されたバックアップ要求メッセ
ージを通信部315を介して取得して、そのバックアッ
プ要求メッセージに含まれる放送受信装置シリアルナン
バーとパスワードとに着目し、その着目したものを含む
契約情報が契約情報記憶部318に格納されているか否
かを検索する(ステップS441)。
【0078】ステップS441の検索により該当する契
約情報が検出された場合には(ステップS442)、制
御部316は、その契約情報で示される契約は現在有効
であるかを判断する(ステップS443)。なお、バッ
クアップ装置300は予め現在日時を計時する計時機構
を有しており、この計時機構により現在日時を取得し
て、契約情報510中の契約日513及び契約期間51
4と比較することにより契約の有効期限が切れていない
かを判断することになる。
【0079】ステップS443において、契約が現在有
効であると判定した場合には、制御部316は、バック
アップ管理情報記憶部317に格納されているバックア
ップ管理情報の該当する放送受信装置シリアルナンバー
で示される1つの放送受信装置単位の情報に、バックア
ップ要求メッセージに含まれる番組情報を加えるよう
に、バックアップ管理情報を更新する(ステップS44
4)。これにより、図7に示すバックアップ管理情報5
30のイベントID534からサービスID等537ま
での項目が設定されることになる。なお、このステップ
S444においては、制御部316は、さらにバックア
ップ管理情報530の保存状況538を「未完了」と初
期設定する。
【0080】ステップS444に続いて、制御部316
は通信部315を介して、バックアップ要求メッセージ
の送信元である放送受信装置に正常応答値を送信して
(ステップS445)、バックアップ要求対応処理を終
了する。また、ステップS442において該当する契約
情報が検出できなかった場合、又はステップS443に
おいて契約が現在有効でないと判断された場合には、制
御部316は通信部315を介して、バックアップ要求
メッセージの送信元である放送受信装置にエラー応答値
を送信して(ステップS446)、バックアップ要求対
応処理を終了する。
【0081】<放送受信装置における故障検査処理>以
下、放送受信装置100における故障検査処理について
説明する。図14は、放送受信装置100によりなされ
る故障検査処理を示すフローチャートである。放送受信
装置100の故障検出部124は、チューナの故障を検
出している場合には(ステップS451)、チューナが
故障している旨をモニタに表示させ(ステップS45
2)、続いて、契約情報記憶部123に格納されている
契約情報中の放送受信装置シリアルナンバーとパスワー
ドと更にチューナ故障の旨を示す情報とを含ませた故障
通知メッセージを通信部125を介してバックアップ装
置300に送信する(ステップS453)。
【0082】また、故障検出部124は、チューナの故
障を検出していないが蓄積部115である記録媒体の故
障を検出している場合には(ステップS454)、記録
媒体が故障している旨をモニタに表示させ(ステップS
455)、続いて、契約情報記憶部123に格納されて
いる契約情報中の放送受信装置シリアルナンバーとパス
ワードと更に記録媒体故障の旨を示す情報とを含ませた
故障通知メッセージを通信部125を介してバックアッ
プ装置300に送信する(ステップS456)。
【0083】ステップS453及びステップS456の
後に、故障検出部124はこれらに呼応してバックアッ
プ装置300から返された応答値を通信部125を介し
て取得して、正常応答値か否かを判定し(ステップS4
57)、正常応答値でなければエラーメッセージをモニ
タに表示させる(ステップS458)。正常応答値であ
った場合及びステップS458の終了後に、故障検出部
124は故障検査処理を終了する。
【0084】なお、故障検出部124は、ステップS4
52、S456〜S458の処理を、契約情報記憶部1
23に契約情報が格納されている場合にのみ行い、契約
情報が格納されていない場合にはスキップする。 <バックアップ装置における故障通知対応処理>以下、
バックアップ装置300おける故障通知対応処理につい
て説明する。
【0085】図15は、バックアップ装置300により
なされる故障通知対応処理を示すフローチャートであ
る。バックアップ装置300の制御部316は、故障通
知メッセージに含まれる放送受信装置シリアルナンバー
とパスワードとに着目し、その着目したものを含む契約
情報が契約情報記憶部318に格納されているか否かを
検索する(ステップS461)。
【0086】ステップS461の検索により該当する契
約情報が検出された場合には(ステップS462)、制
御部316は、その契約情報で示される契約は現在有効
であるかを判断する(ステップS463)。ステップS
463において、契約が現在有効であると判定した場合
には、制御部316は、バックアップ管理情報記憶部3
17に格納されているバックアップ管理情報の該当する
放送受信装置シリアルナンバーで示される1つの放送受
信装置単位の情報について、故障通知メッセージに含ま
れるチューナ故障又は記録媒体故障の旨の情報に応じ
て、故障フラグ539を「Yes」に更新する(ステッ
プS464)。即ち、チューナ故障であれば、故障フラ
グ539中のチューナ故障に関するフラグを「Yes」
に更新し、記録媒体故障であれば、故障フラグ539中
の記録媒体故障に関するフラグを「Yes」に更新す
る。
【0087】ステップS464に続いて、制御部316
は通信部315を介して、故障通知メッセージの送信元
である放送受信装置に正常応答値を送信して(ステップ
S465)、故障通知対応処理を終了する。また、ステ
ップS462において該当する契約情報が検出できなか
った場合、又はステップS463において契約が現在有
効でないと判断された場合には、制御部316は通信部
315を介して、故障通知メッセージの送信元である放
送受信装置にエラー応答値を送信して(ステップS46
6)、故障通知対応処理を終了する。
【0088】<バックアップ装置における録画処理>以
下、バックアップ装置300おける録画処理について説
明する。図16は、バックアップ装置300によりなさ
れる録画処理を示すフローチャートである。バックアッ
プ装置300の制御部316は、バックアップ管理情報
記憶部317に格納されているバックアップ管理情報中
のイベントID、開始日時、継続時間、サービスID等
で示される番組全てについて、その放送される日時が到
来しているものがあるかを調べる(ステップS47
1)。放送される日時が到来している番組があれば(ス
テップS472)、制御部316は、そのサービスID
等に基づいてチューナ部311、TSデコード部312
及び記録部313を制御してその番組を受信させ、その
番組を構成する映像、音声及び番組配列情報をファイル
サーバ部314に記録させる(ステップS473)。
【0089】ステップS473の後に、制御部316は
バックアップ管理情報記憶部317に格納されているバ
ックアップ管理情報530において、ステップS473
により受信し記録された番組についての保存状況538
を「未完了」から「完了」の旨を示すように更新し(ス
テップS474)、録画処理を終了する。また、制御部
316は、ステップS472において放送される日時が
到来している番組がないと判定した場合には録画処理を
終了する。
【0090】<バックアップ装置における救済処理>以
下、バックアップ装置300おける救済処理について説
明する。図17は、バックアップ装置300によりなさ
れる救済処理を示すフローチャートである。バックアッ
プ装置300の制御部316は、バックアップ管理情報
記憶部317に格納されているバックアップ管理情報5
30を参照し、1つの放送受信装置単位の情報に着目し
(ステップS481)、まず着目した情報において故障
フラグ539のうち記録媒体の故障フラグが立っている
か否か、即ち「Yes」になっているか否かを判定する
(ステップS482)。
【0091】ステップS482において、記録媒体の故
障フラグが「Yes」になっている場合には、その着目
した放送受信装置単位の情報において保存状況538が
「未完了」のままとなっている番組があるかを判定する
(ステップS483)。ステップS483において、保
存状況538が「未完了」のままとなっている番組が1
つもない場合には、即ちその放送受信装置から録画予約
された全ての番組の録画を完了している場合には、制御
部316は出力用媒体記録部320を制御して、その保
存状況538が「完了」となっている番組を順次ファイ
ルサーバ部314から、バックアップ管理情報530中
の媒体ID533が示す記録媒体に、媒体種別532で
示されるフォーマットに従うように編成して書き写さ
せ、その後にバックアップ管理情報中のそれらの番組の
情報を削除する(ステップS484)。
【0092】また、ステップS482において、記録媒
体の故障フラグが「No」になっている場合には、チュ
ーナの故障フラグが立っているか否か、即ち「Yes」
になっているか否かを判定する(ステップS485)。
ステップS485において、チューナの故障フラグが
「Yes」になっている場合には、保存状況538が
「完了」になっている番組の映像、音声及び番組配列情
報を順次ファイルサーバ部314から読み出し、現在着
目している放送受信装置単位の情報に対応する放送受信
装置に対して送信し、その後にバックアップ管理情報中
のその「完了」になっていて送信した番組の情報を削除
する(ステップS486)。
【0093】また、ステップS484の後、ステップS
483において保存状況538が「未完了」のままとな
っている番組があると判定された場合、ステップS48
6の後、又はステップS485においてチューナの故障
フラグが「No」になっている場合には、制御部316
は、未だ着目していない放送受信装置単位の情報がある
か否かを判定し(ステップS487)、未着目の放送受
信装置単位の情報がある場合には、次の放送受信装置単
位の情報に着目してステップS482の処理に戻る(ス
テップS489)。
【0094】またステップS487において未着目の放
送受信装置単位の情報がない場合には、制御部316は
救済処理を終了する。この救済処理により、故障が発生
している放送受信装置によって録画予約されている番組
のデータは、放送受信装置の記録媒体が故障しておらず
チューナが故障しているのみであれば通信網を介して放
送受信装置に送信され、また、放送受信装置の記録媒体
が故障している場合には契約情報において指定された記
録媒体に記録される。なお、記録媒体に記録された番組
データは別途、放送受信装置のユーザに対して配達され
る。
【0095】<放送受信装置とバックアップ装置との間
の通信内容例>以下、上述した放送受信装置100及び
バックアップ装置300の動作を、両装置間での通信が
なされる順序に即して簡単に説明する。なお、ここでは
正常系の処理について説明することとする。図18は、
放送受信装置100とバックアップ装置300との間の
データ通信のシーケンスを示す図である。
【0096】まず、放送受信装置100のユーザがバッ
クアップ契約を行うべく契約情報を入力すると、放送受
信装置100は、契約情報を含む契約要求メッセージP
01をバックアップ装置300に送信する。これに対し
てバックアップ装置300は、その契約情報を記憶保存
し、その契約情報の一部を含めてバックアップ管理情報
を生成し記憶し、正常応答値P02を返信する。
【0097】その後、放送受信装置100のユーザが放
送受信装置100に対して例えば番組Aの録画予約をし
た場合には、放送受信装置100は、その番組Aの番組
情報を含むバックアップ要求メッセージP03をバック
アップ装置300に送信する。これに対してバックアッ
プ装置300は、その番組情報をバックアップ管理情報
中に設定して、正常応答値P04を返信する。
【0098】なお、バックアップ装置300は、バック
アップ管理情報中の番組情報で示される番組が放送され
た場合にはその番組を受信して番組データをファイルサ
ーバに蓄積するので、番組Aの放送が開始されると、そ
の受信及びファイルサーバへの蓄積を開始する。その
後、番組Aの放送が終了する前に放送受信装置100の
チューナが故障したとすると、この故障を検出して放送
受信装置100は、チューナ故障の旨を示す故障通知メ
ッセージP05をバックアップ装置300に送信する。
これに対してバックアップ装置300は、チューナ故障
の旨をバックアップ管理情報中の故障フラグに設定し
て、正常応答値P06を返信する。
【0099】その後、番組Aの放送が終了すると、バッ
クアップ装置300は、受信してファイルサーバに蓄積
した番組Aのデータを放送受信装置100に送信する。
これを受けて放送受信装置100は送られた番組Aのデ
ータを蓄積部115に格納するので、故障なしで正常に
録画が完了した場合と同様の状態になり、ユーザは番組
Aの再生を放送受信装置100に指示して、その番組A
を視聴することができるようになる。 <実施の形態2>以下、本発明の実施の形態2に係るバ
ックアップシステムについて説明する。
【0100】<構成>実施の形態2に係るバックアップ
システムは、実施の形態1で示したバックアップシステ
ム1000を部分的に変形したものであり、放送受信装
置のユーザに対して放送受信装置の一部が故障した場合
であっても録画予約した番組の視聴を可能にするのみな
らず、故障時において放送されていた番組の視聴をも可
能にするためのシステムである。
【0101】この実施の形態2に係るバックアップシス
テムは、実施の形態1で示したバックアップシステム1
000と同様に各家庭等に設置された放送受信装置と、
バックアップ装置とが公衆回線網等の通信網により接続
されて構成されるが(図1参照)、放送受信装置とバッ
クアップ装置との内容構成が実施の形態1で示したもの
と一部異なっている。
【0102】図19は、実施の形態2に係るバックアッ
プシステムの一要素である放送受信装置600の機能構
成図である。放送受信装置600は、バックアップシス
テム1000における放送受信装置100を変形したも
のであり、バックアップ装置300を変形したバックア
ップ装置700と通信網により接続されている。なお、
実施の形態2に係るバックアップシステムにおける放送
受信装置600以外の放送受信装置も、放送受信装置6
00と同じ構成を備える。以下、代表例である放送受信
装置600に着目して説明する。
【0103】放送受信装置600は、上述した放送受信
装置100と同様にメモリ、CPU、チューナ、TSデ
コーダ、MPEGデコーダ等を含むいわゆるセットトッ
プボックスに、ハードディスクを内蔵し録画再生機能を
付加したものであり、基本的にユーザの操作に応じて、
EPGを表示し、或いは放送番組を受信、録画、再生す
る。
【0104】同図に示すように、放送受信装置600は
機能構成要素としてチューナ部111、TSデコード部
112、映像音声処理部113、記録読出部114、蓄
積部115、入力受付部116、コマンド処理部11
7、受信制御部618、予約処理部619、契約処理部
120、番組情報管理部121、予約情報記憶部12
2、契約情報記憶部123、故障検出部124、通信部
125、受信中番組情報記憶部627及び番組データ要
求部626を備える。なお、放送受信装置600の機能
構成要素のうち、実施の形態1で示した放送受信装置1
00の機能構成要素と同一のものについては図19中に
おいて図2と同一の符号を用いており、それらの機能構
成要素についてはここでは詳しい説明を省略する。
【0105】受信制御部618は、実施の形態1で示し
た受信制御部118と同様に、選局、受信、録画又はE
PG表示の指示がユーザによりなされた場合に、その指
示がコマンド処理部117から伝えられると、指示に応
じてチューナ部111、TSデコード部112、映像音
声処理部113、記録読出部114を制御し、放送され
るEIT(Event Information Ta
ble)等の番組配列情報(SI)を取得して番組情報
管理部121に格納して、必要に応じて番組情報に基づ
いてEPGを表示するための信号をモニタ102に出力
する機能を有し、予約情報記憶部122に格納された予
約情報において録画すべきとされている番組が放送され
ている時にはその番組を受信して蓄積部115への記録
させるよう各部を制御して、録画完了後に予約情報中の
その番組についての情報を削除する機能を有する。更
に、受信制御部618は、受信中の番組についての番組
情報を受信中番組情報記憶部627に一時的に格納する
機能をも有する。
【0106】受信中番組情報記憶部627は、現在受信
されている番組についての番組情報が一時的に格納され
るためのメモリ領域であり、この記憶される番組情報
は、受信されている番組が変更になる都度、受信制御部
618により更新される。予約処理部619は、録画予
約の指示がユーザによりなされた場合に、その指示内容
がコマンド処理部117から伝えられると、指示に応じ
て予約情報記憶部122内の予約情報を更新する機能を
有する。
【0107】故障検出部624は、ハードディスクであ
る蓄積部115、又はチューナ部111の故障を検出し
て番組データ要求部626にその故障検出の旨を伝える
機能を有する。なお、TSデコード部112は、チュー
ナ部111からデータが伝えられなくなったことを故障
検出部624に伝え、これにより故障検出部624はチ
ューナ部111の故障を検出し、記録読出部114は、
蓄積部115の記録領域中の不良部分が正常部分に対し
て所定の割合以上に増加した場合か、蓄積部115にデ
ータを書き込むことができなくなった場合に、その旨を
故障検出部624に伝え、これにより故障検出部624
は記録媒体の故障を検出する。
【0108】また、番組データ要求部626は、故障検
出部624より故障検出の旨の通知を受けた時に、契約
情報記憶部123に格納されている契約情報中の放送受
信装置シリアルナンバーとパスワードと、予約情報記憶
部122に格納されている予約情報と、受信中番組情報
記憶部627に格納されている番組情報とを含めた故障
通知メッセージを通信部125を介してバックアップ装
置700に送信する機能を有する。
【0109】なお、記録読出部114、コマンド処理部
117、受信制御部618、予約処理部619、契約処
理部120、故障検出部624及び番組データ要求部6
26は、ソフトウェアで実現される機能部であり、即ち
メモリに格納された制御用プログラムをCPUが実行す
ることによりその機能が実現されるものである。図20
は、バックアップ装置700の機能構成図である。
【0110】バックアップ装置700は、実施の形態1
で示したバックアップ装置300と基本的に同様であっ
てメモリ、CPU、チューナ、TSデコーダを含んで構
成され、機能的には同図に示すように、チューナ部31
1、TSデコード部312、記録部313、ファイルサ
ーバ部314、通信部315、制御部716、バックア
ップ管理情報記憶部317、契約情報記憶部318、フ
ォーマット情報記憶部319及び出力用媒体記録部32
0を備える。バックアップ装置700がバックアップ装
置300と異なる点は、放送受信装置600に対応した
処理制御を行えるように制御部316を変形したもので
ある制御部716を備える点である。
【0111】また、同図に示すようにバックアップ装置
700にはハードディスク等の複数の記録媒体321が
着脱可能である。なお、バックアップ装置700の機能
構成要素のうち、実施の形態1で示したバックアップ装
置300の機能構成要素と同一のものについては図20
中において図3と同一の符号を用いており、それらの機
能構成要素についてはここでは詳しい説明を省略する。
【0112】制御部716は、チューナ部311、TS
デコード部312、記録部313、ファイルサーバ部3
14、出力用媒体記録部320及び通信部315を制御
し、通信部315から伝えられるメッセージに対応する
処理を行う機能を有する。処理の詳細については、後に
図22及び図23を用いて説明する。 <データ>放送受信装置600及びバックアップ装置7
00が取り扱うデータのデータ構造については、実施の
形態1において図4〜図7を用いて説明したものと同様
である。
【0113】<動作>以下、上述した放送受信装置60
0及びバックアップ装置700の動作について説明す
る。 <放送受信装置の全体的動作>放送受信装置600の全
体的な動作は、基本的には図8に示した動作と同じであ
る。但し、放送受信装置600は、ステップS15にお
いては受信した番組についての番組情報を受信中番組情
報記憶部627に格納する処理をも実行し、また、ステ
ップS23の予約処理においては図12に示したステッ
プS432〜S434を省略してステップS431のみ
を実行し、さらにステップS25の故障検査処理(図1
4参照)を次に示すように変形して実行する。
【0114】従って、放送受信装置600は放送受信装
置100と異なり、バックアップ要求メッセージは送信
しない。 <放送受信装置における故障検査処理>以下、放送受信
装置600における故障検査処理について説明する。図
21は、放送受信装置600によりなされる故障検査処
理を示すフローチャートである。
【0115】放送受信装置600の故障検出部624
は、チューナの故障を検出している場合には(ステップ
S901)、チューナが故障している旨をモニタに表示
させ(ステップS902)、続いて、そのチューナ故障
の旨を番組データ要求部626に伝える。これを受けて
番組データ要求部626は、契約情報記憶部123に格
納されている契約情報中の放送受信装置シリアルナンバ
ーとパスワードと、予約情報記憶部122に格納されて
いる予約情報と、受信中番組情報記憶部627に格納さ
れている番組情報と、更にチューナ故障の旨を示す情報
とを含ませた故障通知メッセージを通信部125を介し
てバックアップ装置700に送信する(ステップS90
3)。
【0116】また、故障検出部624は、チューナの故
障を検出していないが蓄積部115である記録媒体の故
障を検出している場合には(ステップS904)、記録
媒体が故障している旨をモニタに表示させ(ステップS
905)、続いて、その記録媒体故障の旨を番組データ
要求部626に伝える。これを受けて番組データ要求部
626は、契約情報記憶部123に格納されている契約
情報中の放送受信装置シリアルナンバーとパスワード
と、予約情報記憶部122に格納されている予約情報
と、受信中番組情報記憶部627に格納されている番組
情報と、更に記録媒体故障の旨を示す情報とを含ませた
故障通知メッセージを通信部125を介してバックアッ
プ装置700に送信する(ステップS906)。
【0117】ステップS903或いはステップS906
の実行結果として、放送受信装置600に対してユーザ
が録画予約の指示をした後、未だその録画がなされてい
ない状態にある全ての番組についてと現在受信中の番組
についての、イベントID、開始日時、継続時間、サー
ビスID、TS−ID、ネットワークID等からなる番
組情報が、放送受信装置600の一部が故障した時にバ
ックアップ装置700には伝えられることになる。
【0118】ステップS903及びステップS906の
後に、番組データ要求部626はこれらに呼応してバッ
クアップ装置700から返された応答値を通信部125
を介して取得して、正常応答値か否かを判定し(ステッ
プS907)、正常応答値でなければエラーメッセージ
をモニタに表示させる(ステップS908)。正常応答
値であった場合及びステップS908の終了後に、故障
検査処理は終了する。
【0119】なお、番組データ要求部626は、ステッ
プS903、S906〜S908の処理を、契約情報記
憶部123に契約情報が格納されている場合にのみ行
い、契約情報が格納されていない場合にはスキップす
る。 <バックアップ装置の全体的動作>次に、各放送受信装
置に対応してバックアップを担うバックアップ装置70
0の全体的動作について説明する。
【0120】図22は、バックアップ装置700の全体
的動作を示すフローチャートである。バックアップ装置
700は、各放送受信装置から送られるメッセージを受
けてこれに基づいてバックアップを行う。即ち、通信部
315は、各放送受信装置からメッセージを受信する
と、そのメッセージを制御部716に伝え、制御部71
6はこのメッセージの内容に応じてバックアップ装置7
00の各部を制御してバックアップを行う。
【0121】制御部716は、契約要求メッセージを受
信すると(ステップS911)、実施の形態1において
図10を用いて説明した契約要求対応処理を行い(ステ
ップS912)、放送受信装置の故障時に送られる故障
通知メッセージを受信すると(ステップS913)、実
施の形態1とは内容の異なる故障通知対応処理を行う
(ステップS914)。この故障通知対応処理について
は後に説明する。なお、この故障通知対応処理の結果と
して、実施の形態1で示したようなバックアップ管理情
報が設定され、各番組についての保存状況は「未完了」
と設定される。
【0122】また、各メッセージに対応する処理の後、
或いはメッセージが送られていない場合において、制御
部716は、チューナ部311、TSデコード部312
及び記録部313を制御して現在放送されている番組を
受信し録画させる(ステップS915)。続いて制御部
716は、ステップS915において録画した番組につ
いて、バックアップ管理情報中に番組情報が含まれるも
のである場合には、バックアップ管理情報におけるその
番組についての情報中の保存状況を「完了」を示すよう
に更新する(ステップS916)。
【0123】続いて、制御部716は実施の形態1にお
いて図17を用いて説明した救済処理を行い(ステップ
S917)、録画から所定期間経過した番組データをフ
ァイルサーバ部314から削除するよう制御し(ステッ
プS918)、ステップS911の判断に処理を戻す。
なお、所定期間は例えば1週間等である。 <バックアップ装置における故障通知対応処理>以下、
バックアップ装置700おける故障通知対応処理につい
て説明する。
【0124】図23は、バックアップ装置700により
なされる故障通知対応処理を示すフローチャートであ
る。バックアップ装置700の制御部716は、故障通
知メッセージに含まれる放送受信装置シリアルナンバー
とパスワードとに着目し、その着目したものを含む契約
情報が契約情報記憶部318に格納されているか否かを
検索する(ステップS921)。
【0125】ステップS921の検索により該当する契
約情報が検出された場合には(ステップS922)、制
御部716は、その契約情報で示される契約は現在有効
であるかを判断する(ステップS923)。ステップS
923において、契約が現在有効であると判定した場合
には、制御部716は、故障通知メッセージに含まれる
番組情報を、バックアップ管理情報記憶部317に格納
されているバックアップ管理情報の該当する放送受信装
置シリアルナンバーで示される1つの放送受信装置単位
の情報中に設定し、保存状況については「未完了」を設
定し、故障通知メッセージに含まれるチューナ故障又は
記録媒体故障の旨の情報に応じて、故障フラグ539を
「Yes」にする(ステップS924)。なお、チュー
ナ故障であれば、故障フラグ539中のチューナ故障に
関するフラグを「Yes」に設定し、記録媒体故障であ
れば、故障フラグ539中の記録媒体故障に関するフラ
グを「Yes」に設定する。
【0126】ステップS924に続いて、制御部716
は通信部315を介して、故障通知メッセージの送信元
である放送受信装置に正常応答値を送信して(ステップ
S925)、故障通知対応処理を終了する。また、ステ
ップS922において該当する契約情報が検出できなか
った場合、又はステップS923において契約が現在有
効でないと判断された場合には、制御部716は通信部
315を介して、故障通知メッセージの送信元である放
送受信装置にエラー応答値を送信して(ステップS92
6)、故障通知対応処理を終了する。
【0127】以上説明したように、バックアップ装置7
00は、逐次放送される各種番組を受信し録画してお
き、バックアップ契約を結んでいる放送受信装置から故
障通知を受けると、その放送受信装置に対してユーザが
録画予約したが未だ録画が完了していない番組、及びそ
の放送受信装置において故障時に受信されていた番組に
ついてのデータを、その放送受信装置に送信するか、或
いは記録媒体に記録してその放送受信装置のユーザに配
達するかによって、ユーザがそれらの番組を視聴できる
ようにする。 <補足>以上、本発明に係る放送受信システムの実施の
形態であるバックアップシステムについて説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限られないことは勿論で
ある。即ち、 (1)実施の形態1及び2では、契約情報を識別するた
めに、放送受信装置シリアルナンバーとパスワードとユ
ーザに入力させて用いることとしたが、本発明はこれに
限定されることはなく、例えばユーザ名とパスワードと
であってもよく、また、放送受信装置にICカードをセ
ットして放送受信が可能となるようなシステムにおいて
は、そのICカードに含まれるID等を放送受信装置が
自動的に取得して契約情報に盛り込むこととしてもよ
い。 (2)実施の形態1及び2では、契約の有効期間内であ
るかをステップS443、S463及びS923で判定
することとしたが、この他に、バックアップ装置が契約
の有効期限が切れていないかを定期的に調べて、有効期
限が切れている契約についての契約情報を契約情報記憶
部318から消去する制御を行うこととして、ステップ
S443、S463及びS923の判定を省略すること
としてもよい。 (3)実施の形態1及び2では、特に示さなかったが、
バックアップ装置は複数のチューナやTSデコーダ等を
備えることにより、異なるネットワークや異なる周波数
等で放送される複数の番組を同時に受信してそれぞれ録
画可能な構成であることとしてもよく、これにより、バ
ックアップ可能な番組が多数となる。なお、バックアッ
プ装置が、複数の番組を同時に受信し録画する構成を備
えない場合にはバックアップ契約においてユーザの視聴
を保証する番組は、例えば特定チャネルで放送される番
組に限られることになる。 (4)実施の形態1及び2では、放送受信装置における
チューナが故障した時には、バックアップ装置はバック
アップが必要な番組のデータを放送受信装置に送信する
こととしたが、送信の代わりに、放送受信装置における
ハードディスク等の記録媒体が故障した場合と同様に、
バックアップが必要な番組を記録媒体321に記録する
こととしてもよい。この記録媒体321は、郵送等によ
りユーザに配達されてもよいし、インターネット等を通
じてアクセス可能なサーバに接続して、パスワード等に
より認証された放送受信装置側からアクセスできるよう
にしてもよいし、放送受信装置側における記録媒体が修
理された後においては放送受信装置に記録媒体321の
内容を送信することとしてもよい。 (5)実施の形態1及び2では、放送受信装置における
放送番組の受信又は記録に用いられるものであるチュー
ナや記録媒体の故障時に、バックアップがなされること
としたが、放送番組の受信から記録までの実現に関わる
ハードウェア、ソフトウェアの全てを含めた処理機構の
一部が故障した時に、バックアップがなされることとし
てもよい。
【0128】また、実施の形態1及び2では放送受信装
置におけるチューナ部のみが故障しているときにバック
アップ装置は放送番組を放送受信装置に送信することと
したが、この他に、放送受信装置の記録媒体の一部のみ
が故障している場合や、放送受信装置がバックアップ対
応の専用記録媒体を有している場合等も想定され得るた
め、一定条件下で又は無条件に、バックアップ装置は放
送番組を放送受信装置に送信することとしてもよく、こ
の送信にエラーが発生した場合等に放送番組を別途記録
媒体に記録して放送受信装置のユーザに配達するように
してもよい。 (6)実施の形態1では、放送受信装置のチューナや記
録媒体が故障した時に受信中であった番組については特
にバックアップされることとしなかったが、実施の形態
2と同様に受信中の番組についての番組情報を故障通知
メッセージに含めてバックアップ装置に伝えることと
し、これに対応してバックアップ装置側は放送されてい
る番組を逐次受信し録画しておき、故障通知メッセージ
を受けた際には、その伝えられた番組情報により示され
る番組のデータを、送信或いは記録媒体に記録すること
としてもよい。
【0129】なお、放送受信装置は、故障発生時に故障
の旨のメッセージをユーザに伝えるに際し、その故障発
生時に受信中の番組についてのバックアップの必要性を
ユーザに問いかけるメッセージをも伝え、ユーザからそ
の番組のバックアップが必要か否かの選択を受け付け、
必要と選択された場合にのみ、受信中の番組についての
番組情報を故障通知メッセージに含めることとしてもよ
い。 (7)実施の形態1で示した放送受信装置も、実施の形
態2で示したように放送受信装置のユーザに録画予約さ
れて未だ録画が完了していない番組についての番組情報
を故障通知メッセージに含めてバックアップ装置に送信
することとし、バックアップ装置側ではその故障通知メ
ッセージに含まれた番組情報で示される番組のデータの
みを、放送受信装置に送信或いは記録媒体に記録するこ
ととしてもよい。これにより、バックアップ装置側は全
ての番組を受信し記録するのではなく、バックアップ要
求メッセージにより示された番組だけを受信し記録すれ
ば足り、更に故障発生により実際に必要となった番組に
ついてのみ、バックアップ装置側から放送受信装置のユ
ーザに提供することができるようになる。
【0130】また、実施の形態1では、放送受信装置は
バックアップ要求メッセージに録画予約された番組につ
いての番組情報を含ませてバックアップ装置に伝えるこ
ととしたが、その録画予約された番組が既に放送受信装
置において録画された場合には、それによりバックアッ
プが不要になった番組を特定する情報を含めた新たなバ
ックアップ不要通知メッセージをバックアップ装置に伝
えることとしてもよい。この場合には、バックアップ装
置はバックアップ不要通知メッセージで示された番組に
関する情報をバックアップ管理情報中から削除する必要
がある。 (8)実施の形態1又は2に示した放送受信装置及びバ
ックアップ装置における処理手順(図8〜図17、図2
1〜図23に示した手順等)を、コンピュータ或いはプ
ログラム実行機能を有するセットトップボックスに実行
させるためのコンピュータプログラムを、記録媒体に記
録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布すること
もできる。このような記録媒体には、ICカード、光デ
ィスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流
通、頒布されたコンピュータプログラムはコンピュータ
又はセットトップボックスにインストール等されること
により利用に供され、コンピュータ又はセットトップボ
ックスはそのコンピュータプログラムを実行して両実施
の形態で示したような放送受信装置の機能を実現し、コ
ンピュータは両実施の形態で示したようなバックアップ
装置の機能を実現する。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る放送受
信システムは、放送番組を受信し記録する放送受信記録
装置と、放送受信記録装置が故障した場合に対処すべく
放送番組を受信し記録するバックアップ装置とから構成
される放送受信システムであって、前記放送受信記録装
置は、ユーザによる放送番組の予約指定を受け付ける予
約受付手段と、前記予約指定に応じて放送番組を受信し
て記録媒体に記録する第1受信記録手段と、前記第1受
信記録手段における受信又は記録を実現する機構が故障
したことを検出する故障検出手段と、前記予約指定に応
じた放送番組を特定する番組情報を前記バックアップ装
置に伝え、前記故障の検出がなされたときに故障の旨を
前記バックアップ装置に伝える通信手段とを備え、前記
バックアップ装置は、記憶手段と、放送番組を受信して
前記記憶手段に格納する第2受信記録手段と、前記放送
受信記録装置から故障の旨が伝えられたときに、前記放
送受信記録装置から伝えられた番組情報により特定され
る放送番組を前記記憶手段から読み出して出力する出力
手段とを備えることを特徴とする。
【0132】これにより、放送受信記録装置に対してユ
ーザがいわゆる録画予約をした場合において、その後に
放送受信記録装置における放送番組受信用のチューナ
や、放送番組の記録に用いられるハードディスク等の記
録媒体が故障したときには、最終的にバックアップ装置
には録画予約がなされた放送番組を特定するための番組
情報と故障発生の旨とが伝えられることになる。従っ
て、バックアップ装置は録画予約されていた番組を、予
め受信して記憶しておき、例えばその番組を放送受信記
録装置に送信したり、或いは可搬性ある記録媒体に記録
するような、ユーザにその番組の視聴を可能にするため
の措置を実行することが可能になる。なお、バックアッ
プ装置により番組が送信されると、ユーザは放送受信記
録装置によりその番組を取得して視聴することが可能に
なり、また、バックアップ装置により番組が可搬性ある
記録媒体に記録されると、ユーザはその番組が記録され
た記録媒体を受領して、例えば放送受信記録装置にセッ
トすることによりその番組を視聴することが可能にな
る。
【0133】なお、この放送受信システムによれば放送
受信記録装置のユーザは、視聴したいにもかかわらず、
放送受信記録装置の一部の故障によって視聴が不可能と
なるという番組を、故障発生後にわざわざ指定しなくて
も、その番組を特定する情報はバックアップ装置側に伝
えられるので、バックアップ装置が適切にバックアップ
処理を施した場合においては、その番組を視聴すること
ができるようになる。
【0134】また、前記通信手段は、前記予約受付手段
により前記予約指定が受け付けられた時毎に当該予約指
定に応じた放送番組を特定する番組情報を前記バックア
ップ装置に伝え、前記第2受信記録手段は、前記放送受
信記録装置から伝えられた番組情報により特定される放
送番組を受信して前記記憶手段に格納することとしても
よい。
【0135】これにより、放送受信記録装置からは、ユ
ーザによる録画予約のタイミングでその予約された番組
の番組情報がバックアップ装置に伝達されるため、バッ
クアップ装置はバックアップすべき番組を特定できるよ
うになり、この結果として、例えばある放送チャンネル
で送られる全ての番組を受信し記憶しておかなくても、
伝達された番組のみを受信して記憶しておけば、故障時
に、ユーザが所望する番組を提供することが可能にな
る。従って、バックアップ装置の一時的に番組を記憶し
ておく記憶媒体の記憶容量等を有効に利用することがで
きるようになる。
【0136】また、前記通信手段は、前記故障の検出が
なされた時において、前記予約指定に応じた放送番組の
うち未だ第1受信記録手段により記録されていない放送
番組を特定する番組情報を、前記故障の旨とともに前記
バックアップ装置に伝え、前記出力手段は、前記故障の
旨とともに伝えられた番組情報により特定される放送番
組を前記記憶手段から読み出して出力することとしても
よい。
【0137】これにより、放送受信記録装置において故
障前に録画予約に基づき録画が完了した番組を除いて、
バックアップ装置はユーザが所望する番組を提供するた
めの措置をとることができるようになる。即ち、バック
アップ装置は、必要最小限の番組について、ユーザに提
供するための措置をとることができるようになる。ま
た、前記通信手段は更に、前記故障の検出がなされた時
に、前記第1受信記録手段により受信されている番組を
特定する受信中番組情報を前記バックアップ装置に伝
え、前記出力手段は、前記放送受信記録装置から故障の
旨が伝えられたときに、更に前記放送受信記録装置から
伝えられた前記受信中番組情報により特定される放送番
組を前記記憶手段から読み出して出力することとしても
よい。
【0138】これにより、ユーザが番組を視聴していた
時に放送受信記録装置のチューナ等が故障して視聴を継
続できなくなったという場合にも、バックアップ装置は
そのユーザが視聴中であった番組をユーザに提供し得る
ようになるため、この結果、ユーザはその番組をいずれ
視聴できるようになり得る。また、前記放送受信記録装
置は更に、前記バックアップ装置から送信された放送番
組を受信して前記記録媒体に記録する第3受信記録手段
を備え、前記出力手段は、前記故障の旨が伝えられたと
きに前記記憶手段から読み出した放送番組を前記放送受
信記録装置に対して送信することとしてもよい。
【0139】これにより、例えば放送受信記録装置にお
いて放送を受信するチューナ部等が故障した場合にも、
バックアップ装置からユーザが録画予約していた番組が
送信され、これを放送受信記録装置は記録媒体に記録す
るので、ユーザはその番組を取得することができる。従
って、ユーザにとってはチューナ部等の故障がなかった
場合と同様に所望の番組を放送受信記録装置の記録媒体
に録画できたことになる。
【0140】また、前記放送受信記録装置は更に、前記
バックアップ装置から送信された放送番組を受信して前
記記録媒体に記録する第3受信記録手段を備え、前記故
障検出手段は、前記故障の検出の際に、前記第1受信記
録手段における前記記録を実現する機構が故障したか否
かをも判別し、前記通信手段は、前記故障の旨に加えて
前記故障検出手段による前記判別の結果をも前記バック
アップ装置に伝え、前記出力手段は、前記故障の旨が伝
えられたときに前記記録を実現する機構が故障していな
い旨が伝えられていれば、前記記憶手段から読み出した
放送番組を前記放送受信記録装置に対して送信し、前記
故障の旨が伝えられたときに前記記録を実現する機構が
故障している旨が伝えられていれば、前記記憶手段から
読み出した放送番組を前記バックアップ装置に装着され
た可搬性ある記録媒体に記録することとしてもよい。
【0141】これにより、放送受信記録装置において記
録媒体が故障していなくチューナ部のみが故障したよう
な場合には、バックアップ装置はユーザが録画予約して
いた番組を放送受信記録装置に送信し、これを受けて放
送受信記録装置はその番組を故障していない記録媒体に
記録するので、ユーザはその番組を放送受信記録装置の
記録媒体内に取得することができるようになる。また、
放送受信記録装置において記録媒体が故障した場合に
は、バックアップ装置は可搬性ある記録媒体にその番組
を記録するので、ユーザはその可搬性ある記録媒体を入
手すれば、所望の番組を得ることができるようになる。
なお、バックアップ装置が番組を記録した記録媒体は、
バックアップ装置のオペレータ等によって配達されユー
ザに提供され得るものであり、ユーザは例えば放送受信
記録装置の故障した記録媒体を、その配達された記録媒
体と取り替えることによって、所望の番組が故障なく録
画されたと同じ結果を得ることができる。
【0142】また、前記通信手段は更に、記録媒体の種
別を指定する情報を前記バックアップ装置に伝え、前記
出力手段は、前記放送番組を可搬性ある記録媒体に記録
するに際して、前記指定に応じた種別の記録媒体に記録
することとしてもよい。これにより、放送受信記録装置
のユーザは、放送受信記録装置の故障した記録媒体と取
り替え可能な記録媒体の種別を指定して、故障時にその
提供を受けることが可能になる。
【0143】また、前記放送受信システムは複数の放送
受信記録装置を備え、前記各放送受信記録装置は更に、
ユーザによるバックアップ契約締結の要求を受け付ける
契約要求受付手段を備え、前記各放送受信記録装置にお
ける前記通信手段は、前記契約要求受付手段により前記
要求が受け付けられた時に、当該放送受信記録装置を識
別する装置識別情報を含みかつ当該要求の旨を示す契約
情報を、前記バックアップ装置に伝え、前記通信手段
は、前記契約情報を伝えている場合に限り前記番組情報
及び故障の旨を前記バックアップ装置に伝え、その伝え
るに際して前記装置識別情報をも付加して伝え、前記バ
ックアップ装置は更に、各放送受信記録装置から送られ
る契約情報を受信して記憶する契約情報取得手段を備
え、前記出力手段は、放送受信記録装置から故障の旨が
装置識別情報とともに伝えられたときに、当該装置識別
情報が既に契約情報取得手段により記憶されているいず
れかの契約情報に含まれるものと一致する場合に限り、
当該放送受信記録装置から伝えられた番組情報により特
定される放送番組を前記記憶手段から読み出して出力す
ることとしてもよい。
【0144】これにより、バックアップ装置は、バック
アップ契約を締結した放送受信記録装置に対してのみ、
バックアップを行うことができるようになる。また、前
記放送受信記録装置は更に、前記第1受信記録手段の記
録対象である記録媒体に記録されている放送番組を読み
出して再生する再生手段を備えることとしてもよい。
【0145】これにより、ユーザは放送受信記録装置に
録画された番組を再生させて視聴することが可能にな
り、また、例えばチューナ部が故障した場合にバックア
ップ装置から送信された番組をも放送受信記録装置に再
生させて視聴することが可能になる。また、本発明に係
る放送受信記録装置は、放送番組を受信し記録する放送
受信記録装置であって、ユーザによる放送番組の予約指
定を受け付ける予約受付手段と、前記予約指定に応じて
放送番組を受信して記録媒体に記録する受信記録手段
と、前記受信記録手段における受信又は記録を実現する
機構が故障したことを検出する故障検出手段と、前記予
約指定に応じた放送番組を特定する番組情報を外部装置
に送信し、前記故障の検出がなされたときに故障の旨を
当該外部装置に送信する通信手段とを備えることを特徴
とする。
【0146】これにより、放送受信記録装置に対してユ
ーザがいわゆる録画予約をした場合において、その後に
放送受信記録装置における放送番組受信用のチューナ
や、放送番組の記録に用いられるハードディスク等の記
録媒体が故障したときに、録画予約された番組を特定す
る番組情報と故障の旨とが外部装置に通知されるので、
その外部装置は、放送受信記録装置のユーザが録画を望
んでいる番組があるが装置の故障によりそれが実現され
ていないということを知ることができ、例えばその番組
をユーザに提供する等の障害対処措置を講ずることが可
能になる。なお、この放送受信記録装置によれば、ユー
ザはその障害対処措置を要求する番組を特定するため
に、通常の予約録画操作以外に別段の操作を要しないの
で、ユーザが簡単に、録画予約した番組の録画の保証を
得ることができるというシステムが実現可能になる。
【0147】また、前記通信手段は、前記予約受付手段
により前記予約指定が受け付けられた時毎に当該予約指
定に応じた放送番組を特定する番組情報を前記外部装置
に送信することとしてもよい。これにより、放送受信記
録装置からは、ユーザによる録画予約のタイミングでそ
の予約された番組の番組情報が外部装置に伝達されるた
め、外部装置はバックアップすべき番組を特定できるよ
うになり、この結果として、外部装置は例えばある放送
チャンネルで送られる全ての番組を受信し記憶しておか
なくても、伝達された番組のみを受信して記憶しておけ
ば、故障時に、ユーザが所望する番組を提供することが
可能になる。従って、外部装置が放送受信記録装置の障
害対処措置を行うとした場合に、外部装置内の一時的に
番組を記憶しておく記憶媒体の記憶容量等を有効に利用
することができるようになる。
【0148】また、前記通信手段は、前記故障の検出が
なされた時において、前記予約指定に応じた放送番組の
うち未だ受信記録手段により記録されていない放送番組
を特定する番組情報を、前記故障の旨とともに前記外部
装置に送信することとしてもよい。これにより、放送受
信記録装置において故障前に録画予約に基づき録画が完
了した番組を除いて、外部装置はユーザが所望する番組
を提供するための措置をとることができるようになる。
即ち、外部装置は、放送受信記録装置の障害対処措置を
行う場合に、必要最小限の番組について、ユーザに提供
することができるようになる。
【0149】また、前記通信手段は更に、前記故障の検
出がなされた時に、前記受信記録手段により受信されて
いる番組を特定する受信中番組情報を前記外部装置に送
信することとしてもよい。これにより、ユーザが番組を
視聴していた時に放送受信記録装置のチューナ等が故障
して視聴を継続できなくなったという場合にも、その視
聴中の番組を特定する情報が外部装置に伝達されるた
め、外部装置はそのユーザが視聴中であった番組をユー
ザに提供し得るようになる。
【0150】また、前記放送受信記録装置は更に、前記
外部装置から送信された放送番組を受信して前記記録媒
体に記録する障害対応受信記録手段を備えることとして
もよい。これにより、例えば放送受信記録装置において
放送を受信するチューナ部等が故障した場合にも、外部
装置からユーザが録画予約していた番組が送信される
と、これを放送受信記録装置は記録媒体に記録するの
で、ユーザはその番組を取得することができるようにな
る。
【0151】また、前記放送受信記録装置は更に、前記
外部装置から送信された放送番組を受信して前記記録媒
体に記録する障害対応受信記録手段を備え、前記故障検
出手段は、前記故障の検出の際に、前記受信記録手段に
おける前記記録を実現する機構が故障したか否かをも判
別し、前記通信手段は、前記故障の旨に加えて前記故障
検出手段による前記判別の結果をも前記外部装置に送信
することとしてもよい。
【0152】これにより、放送受信記録装置において記
録媒体が故障したのかチューナ部が故障したのかを外部
装置が判断できるようになり、例えば記録媒体が故障し
ていなければユーザに録画予約されていた番組を通信回
線を通じてその記録媒体に伝送する等の措置をとり得る
ようになり、ユーザへの番組提供の迅速化を実現するよ
うな措置を選択できるようになる。
【0153】また、前記放送受信記録装置は更に、前記
故障検出手段により故障の検出がなされたときに、故障
の旨をユーザインタフェースを通じてユーザに通知する
故障通知手段を備えることとしてもよい。これにより、
ユーザは放送受信装置の受信又は記録を行う機構に故障
が発生したことを知ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るバックアップシス
テム1000の概略構成図である。
【図2】放送受信装置100の機能構成図である。
【図3】バックアップ装置300の機能構成図である。
【図4】放送受信装置100の番組情報管理部121に
格納される番組情報のデータ構成及び内容例を示す図で
ある。
【図5】放送受信装置100の契約情報記憶部123に
格納される契約情報のデータ構成及び内容例を示す図で
ある。
【図6】放送受信装置100の予約情報記憶部122に
記憶される予約情報のデータ構成及び内容例を示す図で
ある。
【図7】バックアップ装置300のバックアップ管理情
報記憶部317に記憶されているバックアップ管理情報
のデータ構成及び内容例を示す図である。
【図8】放送受信装置100の全体的動作を示すフロー
チャートである。
【図9】バックアップ装置300の全体的動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】放送受信装置100によりなされる契約処理
を示すフローチャートである。
【図11】バックアップ装置300によりなされる契約
要求対応処理を示すフローチャートである。
【図12】放送受信装置100によりなされる予約処理
を示すフローチャートである。
【図13】バックアップ装置300によりなされるバッ
クアップ要求対応処理を示すフローチャートである。
【図14】放送受信装置100によりなされる故障検査
処理を示すフローチャートである。
【図15】バックアップ装置300によりなされる故障
通知対応処理を示すフローチャートである。
【図16】バックアップ装置300によりなされる録画
処理を示すフローチャートである。
【図17】バックアップ装置300によりなされる救済
処理を示すフローチャートである。
【図18】放送受信装置100とバックアップ装置30
0との間のデータ通信のシーケンスを示す図である。
【図19】実施の形態2に係るバックアップシステムの
一要素である放送受信装置600の機能構成図である。
【図20】バックアップ装置700の機能構成図であ
る。
【図21】放送受信装置600によりなされる故障検査
処理を示すフローチャートである。
【図22】バックアップ装置700の全体的動作を示す
フローチャートである。
【図23】バックアップ装置700によりなされる故障
通知対応処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100、600 放送受信装置 101 アンテナ 102 モニタ 111 チューナ部 112 TSデコード部 113 映像音声処理部 114 記録読出部 115 蓄積部 116 入力受付部 117 コマンド処理部 118、618 受信制御部 119、619 予約処理部 120 契約処理部 121 番組情報管理部 122 予約情報記憶部 123 契約情報記憶部 124、624 故障検出部 125 通信部 300、700 バックアップ装置 301 アンテナ 311 チューナ部 312 TSデコード部 313 記録部 314 ファイルサーバ部 315 通信部 316、716 制御部 317 バックアップ管理情報記憶部 318 契約情報記憶部 319 フォーマット情報記憶部 320 出力用媒体記録部 321 記録媒体 626 番組データ要求部 627 受信中番組情報記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/93 H04N 7/08 Z 7/025 A 7/03 5/93 E 7/035 5/781 510Z 7/08 7/081 7/173 630 Fターム(参考) 5C025 CB07 CB10 DA08 5C052 AA20 DD08 EE03 5C053 FA30 GA11 GB38 LA06 LA07 LA14 5C063 AB07 AC10 DA03 5C064 BA01 BC18 BC25 BD02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送番組を受信し記録する放送受信記録
    装置と、放送受信記録装置が故障した場合に対処すべく
    放送番組を受信し記録するバックアップ装置とから構成
    される放送受信システムであって、 前記放送受信記録装置は、 ユーザによる放送番組の予約指定を受け付ける予約受付
    手段と、 前記予約指定に応じて放送番組を受信して記録媒体に記
    録する第1受信記録手段と、 前記第1受信記録手段における受信又は記録を実現する
    機構が故障したことを検出する故障検出手段と、 前記予約指定に応じた放送番組を特定する番組情報を前
    記バックアップ装置に伝え、前記故障の検出がなされた
    ときに故障の旨を前記バックアップ装置に伝える通信手
    段とを備え、 前記バックアップ装置は、 記憶手段と、 放送番組を受信して前記記憶手段に格納する第2受信記
    録手段と、 前記放送受信記録装置から故障の旨が伝えられたとき
    に、前記放送受信記録装置から伝えられた番組情報によ
    り特定される放送番組を前記記憶手段から読み出して出
    力する出力手段とを備えることを特徴とする放送受信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記通信手段は、前記予約受付手段によ
    り前記予約指定が受け付けられた時毎に当該予約指定に
    応じた放送番組を特定する番組情報を前記バックアップ
    装置に伝え、 前記第2受信記録手段は、前記放送受信記録装置から伝
    えられた番組情報により特定される放送番組を受信して
    前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項1記載
    の放送受信システム。
  3. 【請求項3】 前記通信手段は、前記故障の検出がなさ
    れた時において、前記予約指定に応じた放送番組のうち
    未だ第1受信記録手段により記録されていない放送番組
    を特定する番組情報を、前記故障の旨とともに前記バッ
    クアップ装置に伝え、 前記出力手段は、前記故障の旨とともに伝えられた番組
    情報により特定される放送番組を前記記憶手段から読み
    出して出力することを特徴とする請求項1又は2記載の
    放送受信システム。
  4. 【請求項4】 前記通信手段は更に、前記故障の検出が
    なされた時に、前記第1受信記録手段により受信されて
    いる番組を特定する受信中番組情報を前記バックアップ
    装置に伝え、 前記出力手段は、前記放送受信記録装置から故障の旨が
    伝えられたときに、更に前記放送受信記録装置から伝え
    られた前記受信中番組情報により特定される放送番組を
    前記記憶手段から読み出して出力することを特徴とする
    請求項1記載の放送受信システム。
  5. 【請求項5】 前記放送受信記録装置は更に、前記バッ
    クアップ装置から送信された放送番組を受信して前記記
    録媒体に記録する第3受信記録手段を備え、 前記出力手段は、前記故障の旨が伝えられたときに前記
    記憶手段から読み出した放送番組を前記放送受信記録装
    置に対して送信することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の放送受信システム。
  6. 【請求項6】 前記放送受信記録装置は更に、前記バッ
    クアップ装置から送信された放送番組を受信して前記記
    録媒体に記録する第3受信記録手段を備え、 前記故障検出手段は、前記故障の検出の際に、前記第1
    受信記録手段における前記記録を実現する機構が故障し
    たか否かをも判別し、 前記通信手段は、前記故障の旨に加えて前記故障検出手
    段による前記判別の結果をも前記バックアップ装置に伝
    え、 前記出力手段は、前記故障の旨が伝えられたときに前記
    記録を実現する機構が故障していない旨が伝えられてい
    れば、前記記憶手段から読み出した放送番組を前記放送
    受信記録装置に対して送信し、前記故障の旨が伝えられ
    たときに前記記録を実現する機構が故障している旨が伝
    えられていれば、前記記憶手段から読み出した放送番組
    を前記バックアップ装置に装着された可搬性ある記録媒
    体に記録することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の放送受信システム。
  7. 【請求項7】 前記通信手段は更に、記録媒体の種別を
    指定する情報を前記バックアップ装置に伝え、 前記出力手段は、前記放送番組を可搬性ある記録媒体に
    記録するに際して、前記指定に応じた種別の記録媒体に
    記録することを特徴とする請求項6記載の放送受信シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記放送受信システムは複数の放送受信
    記録装置を備え、 前記各放送受信記録装置は更に、ユーザによるバックア
    ップ契約締結の要求を受け付ける契約要求受付手段を備
    え、 前記各放送受信記録装置における前記通信手段は、前記
    契約要求受付手段により前記要求が受け付けられた時
    に、当該放送受信記録装置を識別する装置識別情報を含
    みかつ当該要求の旨を示す契約情報を、前記バックアッ
    プ装置に伝え、 前記通信手段は、前記契約情報を伝えている場合に限り
    前記番組情報及び故障の旨を前記バックアップ装置に伝
    え、その伝えるに際して前記装置識別情報をも付加して
    伝え、 前記バックアップ装置は更に、各放送受信記録装置から
    送られる契約情報を受信して記憶する契約情報取得手段
    を備え、 前記出力手段は、放送受信記録装置から故障の旨が装置
    識別情報とともに伝えられたときに、当該装置識別情報
    が既に契約情報取得手段により記憶されているいずれか
    の契約情報に含まれるものと一致する場合に限り、当該
    放送受信記録装置から伝えられた番組情報により特定さ
    れる放送番組を前記記憶手段から読み出して出力するこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の放
    送受信システム。
  9. 【請求項9】 前記放送受信記録装置は更に、 前記第1受信記録手段の記録対象である記録媒体に記録
    されている放送番組を読み出して再生する再生手段を備
    えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の放送受信システム。
  10. 【請求項10】 放送番組を受信し記録する放送受信記
    録装置であって、 ユーザによる放送番組の予約指定を受け付ける予約受付
    手段と、 前記予約指定に応じて放送番組を受信して記録媒体に記
    録する受信記録手段と、 前記受信記録手段における受信又は記録を実現する機構
    が故障したことを検出する故障検出手段と、 前記予約指定に応じた放送番組を特定する番組情報を外
    部装置に送信し、前記故障の検出がなされたときに故障
    の旨を当該外部装置に送信する通信手段とを備えること
    を特徴とする放送受信記録装置。
  11. 【請求項11】 前記通信手段は、前記予約受付手段に
    より前記予約指定が受け付けられた時毎に当該予約指定
    に応じた放送番組を特定する番組情報を前記外部装置に
    送信することを特徴とする請求項10記載の放送受信記
    録装置。
  12. 【請求項12】 前記通信手段は、前記故障の検出がな
    された時において、前記予約指定に応じた放送番組のう
    ち未だ受信記録手段により記録されていない放送番組を
    特定する番組情報を、前記故障の旨とともに前記外部装
    置に送信することを特徴とする請求項10又は11記載
    の放送受信記録装置。
  13. 【請求項13】 前記通信手段は更に、前記故障の検出
    がなされた時に、前記受信記録手段により受信されてい
    る番組を特定する受信中番組情報を前記外部装置に送信
    することを特徴とする請求項10記載の放送受信記録装
    置。
  14. 【請求項14】 前記放送受信記録装置は更に、前記外
    部装置から送信された放送番組を受信して前記記録媒体
    に記録する障害対応受信記録手段を備えることを特徴と
    する請求項10〜13のいずれか1項に記載の放送受信
    記録装置。
  15. 【請求項15】 前記放送受信記録装置は更に、前記外
    部装置から送信された放送番組を受信して前記記録媒体
    に記録する障害対応受信記録手段を備え、 前記故障検出手段は、前記故障の検出の際に、前記受信
    記録手段における前記記録を実現する機構が故障したか
    否かをも判別し、 前記通信手段は、前記故障の旨に加えて前記故障検出手
    段による前記判別の結果をも前記外部装置に送信するこ
    とを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載
    の放送受信記録装置。
  16. 【請求項16】 前記放送受信記録装置は更に、 前記故障検出手段により故障の検出がなされたときに、
    故障の旨をユーザインタフェースを通じてユーザに通知
    する故障通知手段を備えることを特徴とする請求項10
    〜15のいずれか1項に記載の放送受信記録装置。
  17. 【請求項17】 プログラム実行機構と、放送番組を受
    信するための受信機構と、受信した放送番組を記録媒体
    に記録するための記録機構とを備える放送受信記録装置
    に、 ユーザによる放送番組の予約指定を受け付ける予約受付
    ステップと、 前記予約指定に応じて放送番組を受信して記録媒体に記
    録する受信記録ステップと、 前記受信機構又は記録機構が故障したことを検出する故
    障検出ステップと、 前記予約指定に応じた放送番組を特定する番組情報を外
    部装置に送信し、前記故障の検出がなされたときに故障
    の旨を当該外部装置に送信する通信ステップとを実行さ
    せることを特徴とするプログラム。
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