JP2001005809A - 文書作成装置、文書作成方法、及び文書作成プログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

文書作成装置、文書作成方法、及び文書作成プログラムが記録された記録媒体

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JP2001005809A
JP2001005809A JP11180010A JP18001099A JP2001005809A JP 2001005809 A JP2001005809 A JP 2001005809A JP 11180010 A JP11180010 A JP 11180010A JP 18001099 A JP18001099 A JP 18001099A JP 2001005809 A JP2001005809 A JP 2001005809A
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Yasushi Ishizuka
靖 石塚
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単語と単語の関連具合(関連情報)を利用する
ことで音声認識結果の修正を行う場合の操作性の向上を
図ることを可能にする。 【解決手段】音声入力部14により入力された音声に対
して音声認識処理部18により音声認識処理を実行し
て、単語ごとに複数の候補を含む音声認識結果を求め、
これを入力された文字列として音声認識結果記憶部24
bに記憶させる。制御部10は、ポインティングデバイ
ス部16から入力されたデータをもとに、入力された文
字列中の単語の修正が行われた場合に、修正された後の
単語についての関連情報が関連情報データベース20a
に登録されている場合、この関連情報が示す関連する一
方の単語が入力された文字列中の単語の候補に存在する
か否かを判別し、存在する場合には該当する候補により
文字列中の単語を自動修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声認識処理を使
って文書の作成を行う文書作成装置、文書作成方法、及
び文書作成プログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルコンピュータやワー
プロ専用機等による文書作成装置では、日本語による文
字入力を行なう場合にはキーボードが用いられることが
多い。しかし近年では、音声認識処理を利用することに
よって、マイクから入力した音声を認識させて文字を入
力することができるようになってきている。
【0003】例えば、特願昭63−21214号公報
(電子計算機基本技術研究組合)には、文節単位に発声
された音声を音節単位に認識し、この認識された音節候
補の組み合わせにより複数の文節候補列を作成し、辞書
照合を含む文法処理を行って文節単位の認識結果を出力
する日本語音声入力装置が開示されている。
【0004】このような文書作成装置では、音声入力し
て認識された結果が希望するものと違う場合は、間違っ
ている箇所をキーボード、またはマウス等のポインティ
ングデバイスを用いて指定し、指定後に表示された候補
一覧の中から希望する候補を選択するか、候補一覧の中
に希望の候補がない場合は、認識結果を削除して再度音
声入力を行なうことによって修正しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】音声認識処理を利用し
た文書作成装置では、キーボードを用いた場合よりも速
く文書入力を行なうことができるが、音声認識処理の性
質上、ユーザが意図していない読みに対応する認識結果
が得られてしまうことがある。
【0006】例えば、キーボード入力であれば「衛星」
という文字列を入力したい場合に、かな漢字変換により
得られる変換候補としては「衛星」「衛生」「永世」な
ど複数あるが、変換対象となる読み文字列はユーザがキ
ーボードから入力した「えいせい」の1つしかない。
【0007】ところが、音声入力で「衛星」を入力しよ
うとした場合に、音声で「えいせい」と発話しても、音
声認識候補の読みとしては、「えいせい」「れいせい」
「へいせい」など数種類の読み文字列の候補が出力され
る可能性がある。
【0008】このように、音声入力ではあいまい性がキ
ーボード入力の場合よりも高いために、キーボードのみ
を用いた場合よりも修正が要求される頻度が高くなる可
能性がある。このため、音声認識処理によって出力され
た認識結果について希望する文字列であるか確認し、間
違っている場合にはその都度指定して、候補一覧中から
選択する、あるいは再度、音声入力を行なうなどの操作
を頻繁に行わなければならない場合があり、ユーザに対
する操作負担が非常に大きかった。
【0009】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、単語と単語の関連具合(関連情報)を利用
することで音声認識結果の修正を行う場合の操作性の向
上を図ることが可能な文書作成装置、文書作成方法、及
び文書作成プログラムが記録された記録媒体を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、音声認識処理
の対象となる音声を入力する音声入力手段と、前記音声
入力手段により入力された音声に対して音声認識処理を
実行して、単語ごとに複数の候補を含む音声認識結果を
求めて文字列を入力する音声認識処理手段と、単語と単
語の関連を示す関連情報が登録された関連情報データベ
ースと、前記音声認識処理手段によって得られた文字列
中の任意に指定された単語に対して修正を行なう修正手
段と、前記修正手段によって修正された後の単語につい
ての関連情報が前記関連情報データベースに登録されて
いる場合、この関連情報が示す一方の単語が前記文字列
中の単語の候補に存在するか否かを判別する判別手段
と、前記判別手段によって存在すると判別された場合
に、該当する候補により前記文字列中の単語を修正する
自動修正手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】これにより、1つの単語を修正した際に、
修正した単語と関連する単語が文書中の他の単語の候補
にある場合、自動的に関連する単語を使って他の単語の
修正が行われることになり、候補修正の操作性が向上す
る。
【0012】また、前記判別手段によって関連情報が示
す一方の単語が前記文字列中の単語の候補に存在すると
判別された場合に、該当する候補に対応する修正対象と
する単語を通知する通知手段と、前記通知手段によって
通知した単語に対する修正の指示を入力する指示手段と
を具備し、前記自動修正手段は、前記通知手段によって
通知された単語に対して修正を行なうことを特徴とす
る。
【0013】これにより、1つの単語を修正した際に、
修正した単語と関連する単語が文書中の他の単語の候補
にある場合、修正対象となる関連する他の単語が文書中
にあることが自動的に分かるようになり、候補修正の操
作性が向上する。
【0014】また、前記音声認識処理手段による音声認
識処理により入力された文字列から、前記関連情報デー
タベースに登録する関連情報の対象となる単語を抽出す
る抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された単語に
基づいて関連情報を作成し、前記関連情報データベース
に登録する関連情報作成手段とを具備し、前記音声認識
処理手段は、前記関連情報作成手段によって関連情報デ
ータベースに登録された関連情報を用いて音声認識処理
を行なうことを特徴とする。
【0015】これにより、ユーザが作成した文書中に含
まれる単語をもとに自動的に関連情報が作成、登録され
るため、この自動的に登録された関連情報を利用して音
声認識処理を実行することで、ユーザが意図する音声認
識結果が得られ易くなり音声認識の認識率の向上を図る
ことができるようになる。
【0016】また、前記関連情報データベースに登録さ
れた関連情報の使用頻度を記憶する使用頻度記憶手段
と、前記使用頻度記憶手段に記憶された使用頻度が予め
設定された使用頻度以下となっているか否かをチェック
する使用頻度チェック手段と、前記関連情報データベー
スに登録された関連情報の使用頻度に対して、前記使用
頻度チェック手段によってチェックした回数を記憶する
チェック回数記憶手段と、前記チェック回数記憶手段に
記憶されたチェック回数が予め設定された規定値以上で
あり、かつ前記使用頻度記憶手段に記憶された使用頻度
が予め設定された頻度値以下である関連情報を、前記関
連情報データベースから削除する削除手段とを具備した
ことを特徴とする。
【0017】これにより、ユーザによって作成された文
書をもとにして自動的に登録された関連情報が一定期間
中に使用されない場合は、自動的に削除されるようにな
り、自動登録された関連情報としては、ユーザが頻繁に
使用するものだけが登録されるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
文書作成装置のシステム構成を示すブロック図である。
文書作成装置は、例えばCD−ROM、DVD、磁気デ
ィスク等の記録媒体に記録されたプログラムを読み込
み、このプログラムによって動作が制御されるコンピュ
ータ(パーソナルコンピュータ、ワープロ専用機等)に
よって実現することができる。
【0019】図1に示すように、本実施形態における文
書作成装置は、制御部10、キーボード入力部12、音
声入力部14、ポインティングデバイス部16、音声認
識処理部18、音声認識辞書20、出力部22、及びデ
ータ記憶部24を有して構成されている。
【0020】制御部10は、文書作成装置全体の制御を
司るもので、制御プログラム(オペレーティングシステ
ム)や文書作成プログラム(アプリケーションプログラ
ム)等のプログラムを実行することにより実現され、キ
ーボード入力部12、音声入力部14、音声認識処理部
18から入力される各種データ(キーデータ、音声デー
タ、音声認識データ)に基づいて文書作成のために各処
理部の動作を制御する。制御部10には、本発明による
音声認識処理を利用した文書作成を実現するための各種
機能が設けられている。具体的な内容については動作と
共に説明する。
【0021】キーボード入力部12は、図示せぬキーボ
ードから文字列入力のためのキーデータ、ファンクショ
ンなどのデータを入力する。
【0022】音声入力部14は、図示せぬマイクを通じ
て文字列を表す読みや、文書作成装置の動作を制御する
ためのコマンドを表す音声を入力する。
【0023】ポインティングデバイス部16は、図示せ
ぬペンやマウスなどのポインティングデバイスからのデ
ータを入力するもので、認識候補の選択処理でのポイン
ティングの位置やボタンなど各種操作用のデータを入力
する。
【0024】音声認識処理部18は、音声入力部14に
よって入力された音声に対して、音声認識辞書20に記
憶された情報(関連情報データベース20aに登録され
た関連情報を含む)を参照して音声認識処理を実行し、
その結果を制御部10に渡して、データ記憶部24の音
声認識結果記憶部24bに記憶させる。
【0025】音声認識辞書20は、音声入力部14から
入力された音声に対して音声認識処理部18が音声認識
を行なうために必要な各種の情報が記憶されている。ま
た、音声認識辞書20には、音声認識処理によって入力
された文字列(単語)のユーザによる修正作業を軽減す
るための処理に用いられる関連情報データベース20a
が設けられている。関連情報データベース20aは、文
書中において、ある単語が前に使われている時に、その
単語と共に使用される頻度が高いその他の単語との関連
を示す情報(関連情報)が登録されたものである。な
お、関連情報は、音声認識処理部18による音声認識処
理の際に、音声認識候補を求める処理にも用いられる。
関連情報データベース20aに登録される関連情報の具
体例については後述する(図8)。
【0026】出力部22は、CRT、LCDなどの表示
装置によって構成され、キーボード入力部12や音声入
力部14から入力された読み文字列のデータや、音声認
識処理部18による音声認識処理によって得られた文字
列、または入力文字列(単語)をユーザによって選択さ
せるための候補一覧などを表示する。
【0027】データ記憶部24は、文書作成装置によっ
て扱われる各種のデータが記憶されるもので、入力され
た文字列(文書)が記憶される入力文字列記憶部24
a、音声入力部14から入力された音声に対する音声認
識処理によって得られた音声認識結果(候補)が記憶さ
れる音声認識結果記憶部24b、入力された音声に対し
て得られた複数の音声認識候補からユーザに文字列を選
択させるために表示する候補一覧のデータが記憶される
候補一覧記憶部24c、音声認識処理を含む文書作成処
理を制御するために設定された各種情報が記憶される設
定情報記憶部24dなどが設けられている。
【0028】なお、図1に示す文書作成装置の構成で
は、音声入力部14から入力された音声に対して音声認
識処理部18により音声認識処理を行ない、これにより
入力された文字列(単語)により文書を作成するものと
しているが、キーボード入力部12によって入力された
読み文字列に対してかな漢字変換処理を実行し、これに
よって入力された漢字かな混じり文字列により文書の作
成を行なう機能も同時に設けられていても良い。この場
合、入力された読み文字列に対してかな漢字変換処理を
実行する変換処理部と、この変換処理部がかな漢字変換
を行なう際に参照する、変換に必要な各種の情報が登録
された変換辞書が設けられるものとする。
【0029】次に、本実施形態における文書作成装置に
よる文字列入力の動作について、図2乃至図6に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。本実施形態にお
ける文書作成装置では、単語と単語の関連具合、すなわ
ち文書中において、ある単語が前に使われている時に、
その単語と共に使用される頻度が高いその他の単語との
関連を示す情報(関連情報)を利用した音声認識処理を
使って文書の作成を行うもので、文書作成装置の音声認
識結果に対する修正処理の操作性向上を図るものであ
る。また、音声認識処理に利用する関連情報をユーザに
よって作成された文書から自動的に抽出し登録する機能
を提供する。
【0030】最初に、関連情報について説明を行う。
【0031】かな漢字変換においては、入力された読み
文字列に対して複数得られる複数の変換候補、すなわち
複数の同音異義語から変換結果とする単語を特定しなけ
ればならない問題を解決するために、単語と単語との関
連具合を利用する方法が以前から取られている。
【0032】関連情報とは、ある単語が前に使われてい
る時に、その単語と共に使用される頻度が高い単語には
関連があるとするものであり、例えば、「しょき」とい
う読みでかな漢字変換を行なった時、変換候補としては
「初期」、「書記」、「暑気」など複数の同音異義語が
あり、その中で一般的に使用頻度が高い「初期」などが
ユーザに提示される。
【0033】しかし、単語と単語の関連具合を利用した
かな漢字変換では、「拝啓」という手紙等でよく使われ
る単語が前に使われている時に、読み「しょき」で変換
した場合は、ユーザが望む変換結果を、挨拶の言葉の中
でよく使われる単語「暑気」の可能性が高いと判断し、
「暑気」を第1候補としてユーザに提示し、かな漢字変
換の変換率の向上を図っている。
【0034】この例における単語「拝啓」と単語「暑
気」のように、ある1つの単語(「拝啓」)に対するも
う1つの単語(「暑気」)の関係が、その他の単語
(「初期」、「書記」など)との関係に比べて関連具合
が強いということを示す情報を関連情報としている。
【0035】このような関連情報を音声認識処理に利用
することにより、以下の例のように認識率の向上を図る
ことができる。例えば、「アカデミー賞を受賞した映画
を鑑賞する」という文字列を入力するために、この文字
列の読みが音声入力され、この読みに対して音声認識処
理が実行されたものとする。なお、予め、文書処理装置
内の関連情報データベースに、「アカデミー賞」と「映
画」の単語の関連を示す関連情報が登録されているもの
とする。
【0036】例えば、関連情報を利用しない場合の音声
認識結果(上位2つの例)は次のようになる。 (1)「アカデミー賞を受賞した例外を鑑賞する」 (2)「アカデミー賞を受賞した映画を鑑賞する」 一方、関連情報を利用した場合の音声認識結果(上位2
つの例)は次のようになる。 (1)「アカデミー賞を受賞した映画を鑑賞する」 (2)「アカデミー賞を受賞した例外を鑑賞する」 すなわち、音声の読み「えいが」の部分に対して音声認
識処理を行った結果、第1番目として「例外」(れいが
い)、第2番目として「映画」(えいが)の音声認識結
果(候補)が得られたが、他の文字列「アカデミー賞」
と「映画」の文字列の関連を示す関連情報があることか
ら、第1番目の認識結果よりも第2番目の認識結果の方
が正解の可能性が高いと判断して、第2番目の認識候補
を最終的な認識結果と決定している。
【0037】本実施形態における文書作成装置は、以上
のような関連情報を利用した音声認識処理であって、音
声認識結果に対してユーザが意図する文字列に修正する
場合の操作性の向上を図るものである。ここでは、音声
認識結果とする文字列中で、ある文字列(単語)が修正
された場合に、この修正後の単語との関連(関連情報)
に基づいて、他の文字列(単語)に対しても自動的に修
正を行なうことで、ユーザによる修正作業に要する負担
を軽減させる。
【0038】はじめに、図2に示すフローチャートを参
照しながら、音声認識処理結果に対する修正処理の基本
的な動作について説明する。
【0039】まず、音声入力部14によって音声が入力
されると、音声認識処理部18は、入力音声のデータを
制御部10から受け取り、音声認識辞書20に記憶され
た情報を参照して音声認識処理を実行して、単語毎にそ
れぞれ複数の音声認識候補とする文字列を求めてデータ
記憶部24の音声認識結果記憶部24bに記憶させる。
制御部10は、音声認識結果記憶部24bに記憶された
音声認識結果とする文字列を、各単語の第1番目の認識
候補を対象として出力部22において表示出力させる。
この表示出力された音声認識結果とする文字列に対して
は、ユーザからの指示を入力して修正することができ
る。
【0040】音声入力された文字列をユーザが修正する
場合は、修正したい文字列がキーボードやマウス等のポ
インティングデバイスを用いて指定される(ステップA
1)。制御部10は、キーボード入力部12あるいはポ
インティングデバイス部16から、修正対象とする文字
列の指定が入力されると、指定された文字列に対応する
複数の音声認識候補を候補一覧記憶部24cに記憶させ
ると共に、出力部22において候補一覧により表示させ
る(ステップA2)。ここで、候補一覧の中から希望す
る単語がユーザによって選択されると、制御部10は、
選択された文字列を第1番目の認識候補として候補順位
を変更して、最初に表示された文字列に替えて表示する
ことにより修正を行う(ステップA3)。
【0041】次に、制御部10は、候補一覧から選択さ
れた候補、すなわち修正結果として指定された単語が関
連情報を持つ単語であるか、すなわち関連情報データベ
ース20aに関連情報が設定されているかを判別する
(ステップA4)。
【0042】修正された単語が関連情報を持つ単語であ
った場合、制御部10は、この単語と関連するとして関
連情報データベース20aに登録されているもう一方の
単語が、入力された文字列中に存在するか否かを音声認
識結果記憶部24bを参照して判別する(ステップA
5)。つまり、制御部10は、音声認識結果記憶部24
bに記憶された他の単語のそれぞれに対応する複数の音
声認識候補の全てを参照して、修正された単語と関連す
る単語(音声認識候補)があるか求める。
【0043】この結果、修正された単語と関連するもう
一方の単語(音声認識候補)が存在する場合、制御部1
0は、この一方の単語(音声認識候補)を持つ文字列
を、該当する音声認識候補によって変更することで自動
修正する(ステップA6)。すなわち、制御部10は、
該当する音声認識候補の候補順位を第1番目に変更し
て、最初に表示された文字列に替えて表示させる。ま
た、制御部10は、入れ替えた(修正した)文字列を反
転、下線付加、字体変更するなど、他の表示属性を付加
することによって自動修正したことをユーザに通知す
る。
【0044】このようにして、関連情報を利用した修正
方法を用いることで、ある1つの単語(修正単語1とす
る)と関連性が高い単語(修正単語2とする)を含む文
書を修正する場合、修正単語1を修正後、文書中にある
関連情報によって関連性が示されるもう1つの単語(修
正単語2)を、ユーザが修正のための操作を行なうこと
なく自動的に修正されるようになり修正操作の作業負担
が軽減されて操作性の向上が図れる。
【0045】ここで、前述した音声認識結果に対する修
正処理について具体例を用いて説明する。ここでは、図
7に示すように、「歌舞伎には、和事と荒事という2つ
の演出様式があり、和事は、男女の恋愛・情事を演出す
るものである。」の文字列を入力するために、この文章
について音声の読みが入力され、図7(a)に示すよう
に、音声認識結果とする文字列が表示されたものとす
る。図7(a)に示す音声認識結果では、「歌舞伎」
(かぶき)が「茅葺き」(かやぶき)、「和事」(わご
と)が「誠」(まこと)に、それぞれ誤認識されてい
る。
【0046】なお、単語「茅葺き」に対応する他の音声
認識候補には、図8(a)に示すように、「歌舞伎」
「株」「武器」がある。各音声認識候補には、読みと品
詞のデータが付加されている。また、関連情報データベ
ース20aに関連情報が設定されている単語に対して
は、その関連情報を識別するための関連情報ID(後述
する)が付加されている。図8(a)に示す例では、単
語「歌舞伎」に対して関連情報IDとして「500」
「501」が設定されている。
【0047】また、単語「誠」に対応する他の音声認識
候補には、図8(b)に示すように、「和事」「和語」
「たわごと」がある。図8(b)に示す音声認識候補の
中では、単語「和事」に対して関連情報IDとして「3
00」「501」が設定されている。
【0048】関連情報IDは、音声認識辞書20の音声
認識結果とする文字列(見出し)に対して設定されてい
るもので、関連情報データベース20aに関連情報が設
定されている場合に予め用意されている。音声認識処理
によって音声認識辞書20から音声認識結果として「読
み:見出し:品詞」のデータが取り出される際に、この
データ共に関連情報IDが取り出されて、図8(a)に
示すようにして音声認識結果記憶部24bに記憶され
る。
【0049】図9には、関連情報データベース20aに
登録されている関連情報の一例を示している。関連情報
データベース20aには、図9に示すように、2つの単
語(関連単語1、関連単語2)の情報「読み:見出し:
品詞」と、関連情報IDとが対応付けられて設定されて
いる。例えば、文字列「歌舞伎」と文字列「和事」と
は、文書中に共に使用される頻度が高いものとして登録
され、関連情報IDとして「501」が設定されている
ことを示している。
【0050】まず、図7(a)に示す表示画面中で修正
対象として「茅葺き」の文字列が指定されると、制御部
10は、図7(b)に示すように、指定された文字列
「茅葺き」に対応する音声認識結果(図8(a))を音
声認識結果記憶部24bから読み出して、図7(b)に
示すようにして、見出しの文字列について候補一覧を表
示させる。
【0051】ここで候補一覧の中から「歌舞伎」がユー
ザにより選択されて、最初に表示されていた文字列「茅
葺き」が修正されると、制御部10は、図8(a)に示
す単語「茅葺き」の候補データを参照して、ユーザによ
り選択された単語「歌舞伎」が関連情報IDを持つ単語
であるかどうかを調べることで、関連情報データベース
20aに関連情報が設定されているかを判別する。単語
「歌舞伎」には、関連情報ID「500」「501」が
設定されているので、関連情報データベース20aに単
語「歌舞伎」に関連する関連単語が登録されていること
を判別できる。
【0052】制御部10は、ユーザにより選択された単
語「歌舞伎」の関連情報ID「500」「501」をも
とにして、音声認識結果記憶部24bに記憶された他の
単語のそれぞれに対応する複数の音声認識候補の全てを
対象として、同じ関連情報IDが設定された候補が存在
するか否か、すなわち修正された単語「歌舞伎」と関連
する単語(音声認識候補)があるか求める。
【0053】この結果、入力された文字列中の単語
「誠」に対応する音声認識候補(図8(b))に、単語
「歌舞伎」の関連情報IDと同じ関連情報ID「50
1」が設定された音声認識候補の単語「和事」が求めら
れる。つまり、単語「歌舞伎」と単語「和事」とが関連
情報データベース20aにおいて対応付けられて登録さ
れていることがわかる。従って、制御部10は、図8
(b)に示す単語「誠」の複数の音声認識候補に対し
て、単語「和事」の候補順位を第1番目に入れ替え、最
初に表示されていた単語「誠」に替えて単語「和事」を
表示させて自動修正する。
【0054】図7(c)には、入力された文字列中の単
語「誠」が単語「和事」に修正された表示画面を示して
いる。図7(c)に示すように、入力された文字列中に
は、2箇所に単語「誠」が存在していたために、両方が
同時に単語「和事」に修正されている。
【0055】このようにして、関連情報データベース2
0aに登録されている関連情報に基づいて、入力された
文字列に対してユーザからの指示に応じて修正が行われ
た場合には、関連する単語を音声認識候補に含む他の文
字列が自動修正されるので、音声入力ではあいまい性が
キーボード入力の場合よりも高く、キーボードのみを用
いた場合よりも修正が要求される頻度が高いとしても、
ユーザに対する操作負担を最低限に抑えることができ
る。すなわち、誤認識された文字列(単語)のそれぞれ
を指定して、候補一覧中から選択する、あるいは再度、
音声入力を行なうなどの操作が不要であり、1つの単語
に対して修正を行えば、この修正された単語と関連する
他の単語についての修正が不要となる。
【0056】なお、前述した説明のように、ユーザの操
作により1つの文字列に対して修正を行った場合に、入
力された文字列(文書)全体を対象として関連する単語
の修正を行っているが、入力された文字列中の修正され
た箇所の後方の文字列、あるいは前方の文字列のみを対
象として自動修正を行なうようにしても良い。
【0057】また、文字列全体、後方、前方の何れの文
字列を対象とするかを、ユーザからの指示に応じて設定
して設定情報記憶部24dに記憶しておくようにしても
良い。制御部10は、設定情報記憶部24dに設定され
た内容に応じて自動修正の対象とする範囲を判別する。
これにより、自動修正の対象範囲をユーザの要求に応じ
て任意に設定することができる。
【0058】次に、前述した説明では、ユーザの指示に
応じて修正が行われた場合には、修正された単語と関連
のある単語を音声認識候補に持つ文字列に対して、自動
的に該当する音声認識候補を用いて修正するものとして
説明しているが、自動的に修正を行わずに、ユーザの指
示によって修正された単語と関連する修正対象となる単
語が他に存在することをユーザに対して通知するように
しても良い。
【0059】この場合の音声認識処理結果に対する修正
処理の基本的な動作を図3のフローチャートに示してい
る。なお、図3に示すステップB1〜B5の各処理は、
図2のフローチャートに示すステップA1〜A5の処理
とそれぞれ対応しているので詳細な説明を省略する。
【0060】ステップB5において、修正された単語と
関連するもう一方の単語(音声認識候補)が存在すると
判別された場合、制御部10は、修正対象となる音声認
識候補に対応する現在表示中の単語を、反転、下線付
加、字体変更するなど、他の表示属性を付加して表示さ
せることによってユーザに通知する(ステップB6)。
【0061】ただし、修正された単語と関連するもう一
方の単語が、第1番目の候補順位にあって表示されてい
る場合には修正の必要がないので、候補順位が第1番目
以外の時にのみ他の表示属性を付加して表示させるもの
とする。
【0062】この場合、他とは異なる表示属性が付加さ
れた文字列に対してユーザからの選択指示があった場
合、例えば該当する単語がマウスでクリックされた場
合、制御部10は、ポインティングデバイス部16から
のデータをもとに指定された文字列を判別し、該当する
文字列に対応する修正対象とする関連する単語に入れ替
える。
【0063】図10には、修正対象となる現在表示中の
単語の表示形態が変更された表示画面の一例を示してい
る(図10(a)(b)は、図7(a)(b)と同じな
ので詳細な説明を省略する)。図10(b)に示すよう
に、候補一覧中から単語「歌舞伎」を選択することによ
って単語「茅葺き」を修正することによって、単語「歌
舞伎」との関連情報を持つ単語「和事」が音声認識候補
に含まれる単語「誠」が斜体によって表示されている。
これにより、ユーザは単語「誠」に対して、単語「歌舞
伎」に関連する他の単語に修正できることを把握するこ
とができる。
【0064】このようにして、修正対象となる単語が他
に存在することをユーザに対して通知して、ユーザから
のポインティングデバイスなどを用いた簡単な指示に応
じて実際に修正を行っていくことで、ユーザが意図した
修正を確実に行なうことができる。
【0065】また、ユーザからの指示に応じて修正され
た文字列と関連する単語が、1つの文字列に対応する複
数の音声認識候補の中に複数存在する場合があったとし
ても、ユーザが確認した上で実際に修正が行われるの
で、他の関連する文字列に対しても確実な修正を施すこ
とができる。
【0066】なお、ユーザからの指示に応じて修正され
た文字列と関連する文字列が、図10(c)に示すよう
に複数存在する場合には、例えば文頭方向から逐次確認
を行いながら修正を行っても良いし、あるいは一括修正
を指示することで複数の文字列を一括して修正するよう
にしても良い。
【0067】また、図10(c)に示すように、関連情
報が設定された修正対象とする単語が存在することを通
知するだけでなく、図10(d)に示すように、修正対
象とする単語、例えば「和事」を同時に表示させるよう
にしても良い。これにより、修正後の文字列を確認した
上で修正の実行を指示することができ、ユーザに安心感
を与えると共に操作性を向上させることができる。
【0068】次に、関連情報データベース20aに登録
される関連情報の自動抽出・登録処理について説明す
る。関連情報データベース20aには、予め関連する単
語に関する関連情報が登録されていても良いが、ユーザ
によって作成する文書の内容が異なるため、ユーザに適
した関連情報が関連情報データベース20aに登録され
るようにする。
【0069】本実施形態における関連情報の自動抽出・
登録処理は、通常のかな漢字変換の新語登録のように、
ユーザが登録画面等を使用して登録するのではなく、ユ
ーザが作成した文書データから文書作成装置が自動的に
関連情報を作成して登録するものである。
【0070】図4は、関連情報の自動抽出・登録処理の
動作を説明するためのフローチャートを示している。ま
ず、文書作成装置の終了時(文書作成プログラムの終了
時など)やユーザからの指示などのタイミングで、制御
部10は、入力文字列記憶部24aに記憶されている作
成した文書から関連情報となる単語の抽出を行う(ステ
ップC1)。
【0071】次に、制御部10は、抽出した単語の品詞
のチェックを行い、関連情報の単語の品詞として認めら
れている品詞を持つ単語だけを残す(ステップC2)。
そして、制御部10は、残った2つの単語を組み合わせ
て関連情報を作成し(ステップC3)、この作成した関
連情報が関連情報データベース20aに既に登録されて
いないかをチェックする(ステップC4)。
【0072】この結果、制御部10は、登録されている
と判断された関連情報については登録対象外として削除
し(ステップC5)、登録されていないと判断された関
連情報については、更に関連情報の単語の出現頻度(ユ
ーザが作成した文書内に出現する単語の出現回数)が設
定値以下であるかどうかをチェックする(ステップC
6)。この結果、設定値以下の出現頻度である単語を持
つ関連情報は、登録対象外として削除する(ステップC
7)。なお、出現頻度の設定値は、関連情報を関連情報
データベース20aに登録すべき単語を規定するために
ユーザが任意に設定することができる(設定の方法につ
いては後述する)。
【0073】制御部10は、こうしてすべてのチェック
を行った後に残った関連情報を関連情報データベース2
0aに新規に登録する(ステップC8)。
【0074】図11は、関連情報の自動抽出・登録の具
体例を示している。例えば、図11(a)に示すような
文書がユーザによって作成されたものとする。この文書
中から、例えば名詞、サ変名詞、固有名詞の品詞を持つ
単語を抽出することで、図11(b)に示すような複数
の単語を得ることができる。複数回出現している単語に
ついては、その出現回数が頻度として表されている。
【0075】関連情報は、図11(b)のようにして抽
出された複数の単語から、単純に2つの単語を組み合わ
せることによって生成する。従って、8つの単語が抽出
されている場合には28組の単語の組み合わせが得られ
るので、28個の関連情報が生成されることになる。
【0076】この生成された関連情報に対して、文書中
における出現の頻度が2以上のものを登録対象とすると
設定されている場合、頻度が2以上の単語が4つあるの
で、6つの関連情報が登録対象として残る事になる。図
11(c)には、登録対象となった関連情報の一部(3
つのみ)を示している。
【0077】関連情報は、図11(c)に示すように、
2つの単語を関連単語1と関連単語2とし、それぞれの
読み、見出し、品詞の情報が対応付けて登録される。ま
た、各関連情報には、新規に設定される関連情報ID
と、今後の音声認識処理による文書作成で使用された回
数を示す使用頻度、不要な関連情報を削除するための処
理(後述する自動削除処理)のチェック対象となった回
数を示すチェック回数の情報が対応づけて登録される。
なお、新規に作成された関連情報には関連情報IDも新
規に設定されるが、音声認識辞書20中の関連情報とし
て登録された各単語に対しても同じ関連情報IDを付加
しておく。これにより、音声認識処理により音声認識処
理結果(候補)が音声認識辞書20から取り出される際
に、前述した図8に示すように、「読み:見出し:品
詞」のデータと共に関連情報IDが取り出されるように
なる。
【0078】このようにして、関連情報データベース2
0aに登録される関連情報が、ユーザによって作成され
た文書の内容に応じて更新され、この関連語情報を使っ
て音声認識処理を行うことで、さらに音声認識の認識率
を向上させることができるようになる。
【0079】なお、前述した関連情報の自動抽出・登録
に関して、登録実行のタイミング、登録する関連情報の
単語の品詞種類、単語の出現度、関連情報を抽出する文
書の範囲などの各種設定データは、図12に示すような
設定画面を使用してユーザが自由に設定できる。
【0080】図12(a)は品詞設定用の画面であり、
複数の品詞「名詞」「形容詞」「副詞」…が一覧表示さ
れ、その中から関連情報として登録対象とする単語の品
詞をポインティングデバイスなどの操作によって任意に
選択できる。また、図12(b)は関連情報の自動抽出
・登録のタイミング設定用の画面であり、例えば、文書
作成(文書作成アプリケーション)の終了時、あるいは
ユーザからの指示があった時から任意に選択できる。図
12(c)は単語の出現頻度設定用の画面であり、関連
情報の自動抽出・登録の対象とするユーザによって入力
された文字列(文書)の中での出現回数が任意の数字を
入力することで設定できる。図12(d)はユーザによ
って入力された文字列(文書)の中での関連情報の自動
抽出・登録を行なう対象範囲の設定用画面であり、例え
ば「文書全体」「一文」「句読点まで」などから任意に
選択することができる。
【0081】以上の設定用の画面において、ユーザから
の指示に応じて設定が行われた後、「OK」ボタンが指
示されると、設定の内容が設定情報記憶部24dに記憶
される。制御部10は、設定情報記憶部24dに記憶さ
れた各項目の設定内容に応じた動作を行なう。
【0082】なお、頻度設定は、図12(c)に示すよ
うに、入力された文書中の関連情報の自動抽出・登録の
対象範囲に関係なく設定しているが対象範囲に応じてそ
れぞれの頻度設定を行なうことができるようにしても良
い。例えば、図12(d)に示す範囲設定において選択
可能な「文書全体」「一文」「句読点まで」のそれぞれ
に対応して、図12(c)の頻度設定用の画面を表示さ
せて頻度設定を行なうことができるようにする。従っ
て、「文書全体」を対象とする場合には頻度を高く設定
し、「一文」を対象とする場合には頻度を低く設定する
などして、関連情報として登録すべき単語を適切に抽出
できるようになる。
【0083】このようにして、ユーザからの指示に応じ
て各種の設定を行なうことができるので、ユーザの好み
にあった関連情報の自動抽出・登録を行なうことができ
るようになり、この関連情報をもとにした音声認識処理
を実行することで、ユーザが希望する音声認識候補が得
られやすくなる。
【0084】なお、前述したような関連情報の自動抽出
・登録を利用した場合、ユーザの意思に関係なく関連情
報が関連情報データベース20aに自動的に登録されて
いくため、場合によっては関連情報データベース20a
にほとんど利用されることのない関連情報ばかりが登録
され、逆に関連情報を使った音声認識の認識精度を落と
すことが考えられる。
【0085】この問題を解決するため、ユーザに意識さ
せることなく、自動抽出・登録処理により自動で登録さ
れた関連情報から不要な関連情報を自動的に削除する自
動削除の機能を設ける。以下、関連情報の自動削除処理
について、図5に示すフローチャートを参照しながら説
明する。なお、自動削除処理は、文書作成装置(文書作
成アプリケーション)の終了時やユーザから任意に入力
された指示などのタイミングで実行されるものとする。
【0086】まず、制御部10は、関連情報データベー
ス20aに自動登録された各関連情報(図11(c)参
照)に対して、それぞれに対応付けて設定されている使
用頻度の情報をチェックする(ステップD1)。なお、
使用頻度の情報は、後述する図6のフローチャートに従
って更新されているものとする。
【0087】その結果、使用頻度が「0」の関連情報が
ある場合、すなわち関連情報として自動登録されたが、
登録された後で文書作成に使われたことがない関連情報
がある場合は、制御部10は、その関連情報がこれまで
に自動削除処理でチェックされたチェック回数を調べる
(ステップD3)。
【0088】この結果、予め設定されている規定値(例
えば5回)以上チェックされている関連情報がある場合
には、制御部10は、その関連情報を関連情報データベ
ース20aから削除する(ステップD5)。一方、チェ
ック回数が規定値以下の関連情報は、この関連情報に対
するチェック回数を+1して更新する(ステップD
6)。
【0089】これによって、自動登録された関連情報の
うち、使用されていない関連情報が自動的に削除される
ことになり、関連情報データベース20aには音声認識
処理に有効な関連情報だけが蓄積されていくことにな
る。
【0090】なお、自動登録された関連情報を削除する
際の判断基準とするチェック回数の規定値は固定ではな
く、例えば図12に示すような設定画面を用いてユーザ
によって自由に設定変更できるようにして、指定された
規定値を設定情報記憶部24dに記憶させるようにして
も良い。
【0091】また、使用頻度が「0」の関連情報のみを
対象とするのではなく、同様にしてユーザによって指定
された頻度値を設定情報記憶部24dに記憶し、この指
定された頻度値以下の使用頻度の少ない関連情報を対象
とするようにしても良い。この場合、ユーザによって設
定されたチェック回数、あるいは使用頻度の情報を設定
情報記憶部24dに記憶させておき、この設定内容に応
じて自動削除処理が実行されるようにする。
【0092】なお、関連情報の自動削除処理時に参照し
ている使用頻度情報は、図6のフローチャートに従って
更新されているものとする。例えば、制御部10は、文
書作成装置(文書作成アプリケーション)の動作終了時
や文字列が入力される毎に、作成文書から単語を取り出
し(ステップE1)、文書内に自動登録された関連情報
として設定された単語が含まれているか否かをチェック
する(ステップE2)。すなわち、音声認識結果とする
「読み:見出し:品詞」のデータに付加された関連情報
IDを参照し、自動登録された関連情報の関連情報ID
と同じものがあるか否かをチェックする。
【0093】この結果、同じ関連情報IDがある場合に
は、その関連情報の使用頻度データを更新(+1)する
(ステップE3)。以下、同様にして、文書中の他の単
語に対しても関連情報使用のチェックを実行する(ステ
ップE4)。
【0094】なお、関連情報の使用頻度のチェックする
対象とする文書は、音声認識結果記憶部24bに記憶さ
れている1つの単語に対して複数の音声認識結果(候
補)が得られている未確定状態にある文書(図8参照)
でも良いし、入力文字列記憶部24aに記憶された複数
の音声認識結果(候補)から最終的な結果(候補順位が
第1番目の単語)が確定された文書であっても良い。入
力文字列記憶部24aに記憶された文書を対象とする場
合には、確定された単語に対して付加されている関連情
報IDも共に記憶させておく。
【0095】このようにして、関連情報の使用頻度に対
して更新処理を実行しておくことで、図5のフローチャ
ートで説明した自動削除処理において、使用頻度に基づ
く処理を適切に行なうことができる。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、単
語と単語の関連具合(関連情報)を利用することで、入
力された文字列に対してユーザの指示により単語の修正
が行われた場合には、この修正された単語と関連する他
の単語も自動的に修正が行われるので、音声認識結果の
修正を行う場合の操作性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる文書作成装置のシステム構
成を示すブロック図。
【図2】音声認識処理結果に対する修正処理の基本的な
動作について説明するフローチャート。
【図3】音声認識処理結果に対する修正処理の基本的な
動作について説明するフローチャート。
【図4】関連情報の自動抽出・登録処理の動作を説明す
るためのフローチャート。
【図5】関連情報の自動削除処理について説明するフロ
ーチャート。
【図6】関連情報の使用頻度更新処理について説明する
フローチャート。
【図7】音声認識結果に対する修正処理について説明す
るための具体例を示す図。
【図8】音声認識処理によって得られた音声認識結果
(候補)の一例を示す図。
【図9】関連情報データベース20aに登録されている
関連情報の一例を示す図。
【図10】修正対象となる現在表示中の単語の表示形態
が変更された表示画面の一例を示す図。
【図11】関連情報の自動抽出・登録の具体例を示す
図。
【図12】各種設定画面の一例を示す図。
【符号の説明】
10…制御部 12…キーボード入力部 14…音声入力部 16…ポインティングデバイス部 18…音声認識処理部 20…音声認識辞書 20a…関連情報データベース 22…出力部 24…データ記憶部 24a…入力文字列記憶部 24b…音声認識結果記憶部 24c…候補一覧記憶部 24d…設定情報記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 3/00 551B 561E

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声認識処理の対象となる音声を入力す
    る音声入力手段と、 前記音声入力手段により入力された音声に対して音声認
    識処理を実行して、単語ごとに複数の候補を含む音声認
    識結果を求めて文字列を入力する音声認識処理手段と、 単語と単語の関連を示す関連情報が登録された関連情報
    データベースと、 前記音声認識処理手段によって得られた文字列中の任意
    に指定された単語に対して修正を行なう修正手段と、 前記修正手段によって修正された後の単語についての関
    連情報が前記関連情報データベースに登録されている場
    合、この関連情報が示す一方の単語が前記文字列中の単
    語の候補に存在するか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段によって存在すると判別された場合に、該
    当する候補により前記文字列中の単語を修正する自動修
    正手段とを具備したことを特徴とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段によって関連情報が示す一
    方の単語が前記文字列中の単語の候補に存在すると判別
    された場合に、該当する候補に対応する修正対象とする
    単語を通知する通知手段と、 前記通知手段によって通知した単語に対する修正の指示
    を入力する指示手段とを具備し、 前記自動修正手段は、前記通知手段によって通知された
    単語に対して修正を行なうことを特徴とする請求項1記
    載の文書作成装置。
  3. 【請求項3】 前記通知手段は、修正対象とする単語
    を、他とは異なる表示属性を付加して表示することによ
    って通知することを特徴とする請求項2記載の文書作成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記通知手段は、修正対象とする単語を
    通知すると共に、修正後の単語を通知することを特徴と
    する請求項2記載の文書作成装置。
  5. 【請求項5】 前記音声認識処理手段による音声認識処
    理により入力された文字列から、前記関連情報データベ
    ースに登録する関連情報の対象となる単語を抽出する抽
    出手段と、 前記抽出手段によって抽出された単語に基づいて関連情
    報を作成し、前記関連情報データベースに登録する関連
    情報作成手段とを具備し、 前記音声認識処理手段は、前記関連情報作成手段によっ
    て関連情報データベースに登録された関連情報を用いて
    音声認識処理を行なうことを特徴とする請求項1記載の
    文書作成装置。
  6. 【請求項6】 前記抽出手段によって単語の抽出を行な
    うタイミングを外部からの指示に応じて設定するタイミ
    ング設定手段と、 前記タイミング設定手段によって設定されたタイミング
    を記憶するタイミング記憶手段とを具備し、 前記抽出手段は、前記タイミング記憶手段に記憶された
    タイミングで単語の抽出を行うことを特徴とする請求項
    5記載の文書作成装置。
  7. 【請求項7】 前記抽出手段によって抽出される単語に
    対する品詞を外部からの指示に応じて設定する品詞設定
    手段と、 前記品詞設定手段によって設定された品詞を記憶する品
    詞記憶手段とを具備し、 前記抽出手段は、前記品詞記憶手段に記憶された品詞の
    単語のみを抽出することを特徴とする請求項5記載の文
    書作成装置。
  8. 【請求項8】 前記抽出手段によって抽出すべき単語の
    入力された文字列において出現する頻度を外部からの指
    示に応じて設定する頻度設定手段と、 前記頻度設定手段によって設定された出現の頻度を記憶
    する頻度記憶手段とを具備し、 前記抽出手段は、前記頻度記憶手段に記憶された頻度以
    上出現した単語のみを抽出することを特徴とする請求項
    5記載の文書作成装置。
  9. 【請求項9】 前記抽出手段による単語の抽出対象とな
    る入力された文字列中の範囲を、外部からの指示に応じ
    て設定する範囲設定手段と、 前記範囲設定手段によって設定された範囲を記憶する範
    囲記憶手段とを具備し、 前記抽出手段は、前記範囲記憶手段に記憶された範囲を
    対象として単語を抽出することを特徴とする請求項5記
    載の文書作成装置。
  10. 【請求項10】 前記抽出手段による単語の抽出対象と
    なる入力された文字列中の範囲を、外部からの指示に応
    じて設定する範囲設定手段と、 前記範囲設定手段によって設定された範囲を記憶する範
    囲記憶手段と、 前記抽出手段によって抽出すべき単語の入力された文字
    列において出現する頻度を、前記範囲記憶手段に記憶さ
    れる範囲ごとに外部からの指示に応じて設定する頻度設
    定手段と、 前記頻度設定手段によって設定された出現の頻度を記憶
    する頻度記憶手段とを具備し、 前記抽出手段は、前記範囲記憶手段に記憶された範囲を
    対象として、この範囲に対して設定された前記頻度記憶
    された品詞度以上出現した単語のみを抽出することを特
    徴とする請求項5記載の文書作成装置。
  11. 【請求項11】 前記関連情報データベースに登録され
    た関連情報の使用頻度を記憶する使用頻度記憶手段と、 前記使用頻度記憶手段に記憶された使用頻度が予め設定
    された使用頻度以下となっているか否かをチェックする
    使用頻度チェック手段と、 前記関連情報データベースに登録された関連情報の使用
    頻度に対して、前記使用頻度チェック手段によってチェ
    ックした回数を記憶するチェック回数記憶手段と、 前記チェック回数記憶手段に記憶されたチェック回数が
    予め設定された規定値以上であり、かつ前記使用頻度記
    憶手段に記憶された使用頻度が予め設定された頻度値以
    下である関連情報を、前記関連情報データベースから削
    除する削除手段とを具備したことを特徴とする請求項1
    記載の文書作成装置。
  12. 【請求項12】 前記削除手段によって判別されるチェ
    ック回数に対する規定値を外部からの指示に応じて設定
    するチェック回数設定手段と、 前記削除手段によって判別される使用頻度に対する頻度
    値を外部からの指示に応じて設定する使用頻度設定手段
    と、 前記チェック回数設定手段によって設定された規定値
    と、前記使用頻度設定手段によって設定された頻度値を
    記憶する記憶手段とを具備し、 前記削除手段は、前記記憶手段に記憶された規定値及び
    頻度値に基づいて、削除対象とする関連情報を判別する
    ことを特徴とする請求項11記載の文書作成装置。
  13. 【請求項13】 音声認識処理の対象となる音声を入力
    する音声入力ステップと、 前記音声入力ステップにより入力された音声に対して音
    声認識処理を実行して、単語ごとに複数の候補を含む音
    声認識結果を求めて文字列を入力する音声認識処理ステ
    ップと、 前記音声認識処理ステップによって得られた文字列中の
    任意に指定された単語に対して修正を行なう修正ステッ
    プと、 単語と単語の関連を示す関連情報が登録された関連情報
    データベースに、前記修正ステップによって修正された
    後の単語についての関連情報が登録されている場合、こ
    の関連情報が示す一方の単語が前記文字列中の単語の候
    補に存在するか否かを判別する判別ステップと、 前記判別ステップによって存在すると判別された場合
    に、該当する候補により前記文字列中の単語を修正する
    自動修正ステップとを具備したことを特徴とする文書作
    成方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータを、 音声認識処理の対象となる音声データを入力する音声入
    力手段と、 前記音声入力手段により入力された音声に対して音声認
    識処理を実行して、単語ごとに複数の候補を含む音声認
    識結果を求めて文字列を入力する音声認識処理手段と、 単語と単語の関連を示す関連情報が登録された関連情報
    データベースと、 前記音声認識処理手段によって得られた文字列中の任意
    に指定された単語に対して修正を行なう修正手段と、 前記修正手段によって修正された後の単語についての関
    連情報が前記関連情報データベースに登録されている場
    合、この関連情報が示す一方の単語が前記文字列中の単
    語の候補に存在するか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段によって存在すると判別された場合に、該
    当する候補により前記文字列中の単語を修正する自動修
    正手段とに機能させるための文書作成プログラムが記録
    されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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