JP2000333141A - 高精細度映像信号の著作権保護方法および装置、放送方式、受信装置、記録再生方法、記録再生装置、再生方法および再生装置 - Google Patents

高精細度映像信号の著作権保護方法および装置、放送方式、受信装置、記録再生方法、記録再生装置、再生方法および再生装置

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JP2000333141A
JP2000333141A JP11142680A JP14268099A JP2000333141A JP 2000333141 A JP2000333141 A JP 2000333141A JP 11142680 A JP11142680 A JP 11142680A JP 14268099 A JP14268099 A JP 14268099A JP 2000333141 A JP2000333141 A JP 2000333141A
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Akira Ogino
晃 荻野
Shinji Nakamura
真司 中村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HD映像信号が、SD映像信号や他の方式の
HD映像信号にコンバートされた後においても、確実に
著作権保護を行なえるようにする方法および装置を提供
する。 【解決手段】 高精細度映像信号には、著作権保護のた
めの付随情報を付加する。高精細度映像信号を、走査線
数および順次走査と飛び越し走査の走査方式が所定のフ
ォーマットの映像信号にフォーマット変換したときに、
その変換後の映像信号には、前記高精細度映像信号に付
加された前記付随情報に基づいて生成された著作権保護
のための情報を電子透かし情報として重畳する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高精細度映像信
号についての著作権保護のための方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット、デジタルビデオ
ディスクなどのデジタルコンテンツの普及に伴い、映像
やオーディオなどのコンテンツについての不正な複製
(コピー)による著作権侵害が問題となっている。
【0003】そこで、この著作権侵害の問題に対処する
ため、コンテンツに複製制御情報などの著作権情報を付
加し、この付加情報を用いて、不正な複製を防止するこ
とが考えられている。
【0004】この複製の防止のための制御としては、情
報ソースに応じて、全く複製を認めない場合と、1回は
複製を認めるが、1回複製されたものからの複製を禁止
する場合(世代制限の複製制御方式)とが考えられてい
る。
【0005】後者の世代制限の複製制御方式の場合に
は、有効に複製世代の制御ができる方式が望まれてい
る。この複製世代の管理が行える複製制御方式として
は、CGMS(Copy Generation Ma
nagement System;コピー・ジェネレー
ション・マネージメント・システム)方式や、電子透か
し処理を用いる方法が提案されている。
【0006】CGMS方式は、例えばアナログ映像信号
であれば、その垂直ブランキング期間内の特定の1水平
区間に複製制御用の2ビットの付加情報を重畳し、ま
た、デジタル映像信号であれば、デジタル映像データ
に、複製制御用の2ビットの付加情報を付加して伝送す
る方式である。
【0007】このCGMS方式の場合の2ビットの情報
(以下、CGMS情報という)の意味内容は、 [00]……複製可能 [10]……1回複製可能(1世代だけ複製可能) [11]……複製禁止 である。
【0008】映像情報に付加されたCGMS情報が[1
0]であった場合に、CGMS方式対応の記録装置で
は、その映像情報の複製記録が可能であると判断して記
録を実行するが、記録された映像信号には[11]に書
き換えられたCGMS情報が付加される。そして、記録
しようとする映像情報に付加されたCGMS情報が[1
1]の場合には、CGMS方式対応の記録装置では、そ
の映像信号の複製記録は禁止であるとして記録の実行が
禁止される。
【0009】なお、この明細書において、アナログ映像
信号に重畳されるCGMS情報と、デジタル映像データ
に重畳されるCGMS情報とを区別する必要があるとき
には、アナログ映像信号に重畳されるCGMS情報を、
CGMS−A情報と呼び、デジタルデータに重畳される
CGMS情報を、CGMS−D情報と呼ぶこととする。
【0010】一方、電子透かし処理は、映像データや音
楽データに存在する人間の知覚上の重要でない部分、す
なわち、音楽や映像に対して冗長でない部分に、雑音と
して著作権保護のための情報等を埋め込む処理である。
この具体例として、乱数やM系列等を用いて発生させた
鍵パターンを利用して情報の付加および検出を行なう、
スペクトラム拡散等がある。
【0011】このような電子透かし処理により映像デー
タや音楽データ中に埋め込まれた付加情報としての著作
権保護のための情報は、その映像データや音楽データか
ら除去されにくい。一方、映像データや音楽データにつ
いてフィルタリング処理やデータ圧縮処理をした後であ
っても、それらに埋め込まれた付加情報を映像データや
音楽データ中から検出することが可能である。
【0012】この電子透かし処理を用いる複製制御方式
の場合、埋め込む付加情報により、 「複製可能(Copy Free)」 「1回複製可能(1世代だけ複製可能)(Copy
Once)」 「これ以上の複製禁止(No More Cop
y)」 「絶対複製禁止(Never Copy)」 の4状態を、当該電子透かし情報が重畳された映像デー
タや音楽データの複製世代や複製制限状態を表すように
している。
【0013】「複製可能(Copy Free)」
は、音楽データや映像データの自由な複製が可能である
ことを表す。「1回複製可能(1世代だけ複製可能)
(Copy Once)」は、1回だけ音楽データや映
像データの複製が可能であることを示す。「これ以上
の複製禁止(No More Copy)」は、の1
回複製可能の状態の音楽データや映像データから、当該
音楽データや映像データが複製されたものであって、こ
れ以上の複製は禁止であることを示す。「絶対複製禁
止(Never Copy)」は、複製は全く禁止であ
ることを示す。
【0014】この電子透かし情報による複製世代制御の
場合にも、映像データや音楽データに重畳された電子透
かし情報が、「1回複製可能(Copy Once)」
であった場合には、電子透かし処理に対応(すなわち、
複製制限処理対応)の記録装置では、その映像データや
音楽データの複製記録が可能であると判断して複製記録
を実行するが、その複製記録された映像データや音楽デ
ータには、「これ以上の複製禁止(No More C
opy)」に書き換えられた電子透かし情報を重畳する
ようにすることも提案されている。
【0015】この場合、記録しようとする映像データや
音楽データに重畳された電子透かし情報が、「これ以上
の複製禁止(No More Copy)」のときに
は、電子透かし処理対応の記録装置では、その映像デー
タや音楽データの複製記録は禁止であるとして記録の実
行を禁止することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の電子透かし処理
による著作権保護情報の映像情報等への重畳処理によれ
ば、改ざんを防止して不正な複製を確実に防止できる、
電子透かしの著作権情報を検出して不正コピーの追跡を
行なうなど、有効な著作権保護施策を取ることが可能に
なると期待される。この電子透かし処理は、標準方式映
像信号(以下、SD映像信号という)の場合には、研究
が進んでおり、映像情報の場合、画質の劣化が問題にな
らない程度の重畳ができるようになってきている。
【0017】ところで、次世代テレビとして、SD映像
信号よりも高精細度の高精細度映像信号(以下、HD映
像信号という)による高精細度テレビ(HDTV;High
Difinition Television)が実現に向かっている。
【0018】そこで、このHD映像信号についても、著
作権保護施策を早急に取ることが望まれており、HD映
像信号への著作権保護のための情報の重畳方式として、
電子透かし処理の採用が望まれている。
【0019】この場合に、HD映像信号からなるコンテ
ンツの著作権保護を考えた場合に、現状において複製記
録装置が普及しているSD映像信号へのダウンコンバー
トを考慮する必要がある。すなわち、HD映像信号につ
いての電子透かし情報の重畳方式としては、HD映像信
号をダウンコンバートしてSD映像信号に変換しても、
検出が可能となるような重畳方式を採用する必要があ
る。もし、そうでないときには、HD映像信号について
は著作権保護が図られても、SD映像信号にダウンコン
バートされたときには、電子透かし情報が変形されてし
まうために、電子透かし情報の検出ができなくなって、
著作権保護が全く図られなくなってしまうからである。
【0020】しかしながら、現状においては、HD映像
信号には、例えば走査線数が1080本のものと720
本のもの、また、走査方式が順次走査方式と飛び越し走
査方式のものなど、種々の方式が提案され、複数のフォ
ーマットのHD映像信号が存在する。例えば,走査線数
が1080で飛び越し走査方式のもの(1080Iと呼
ばれている)、走査線数が720で順次走査方式のもの
(720Pと呼ばれている)、走査線数が1080で順
次走査方式のもの(1080Pと呼ばれている)や、走
査線数が720で飛び越し走査方式のもの(720Iと
呼ばれている)などが存在する。
【0021】このように、HD映像信号のフォーマット
には、複数通りのものが存在するため、HD映像信号か
らSD映像信号にダウンコンバートしたときにも検出が
可能な電子透かし処理技術の開発は、非常に困難なもの
となっている。すなわち、上述した複数個のフォーマッ
トのいずれのHD映像信号の場合であって、ダウンコン
バータしてSD映像信号に変換したときに、そのSD映
像信号に重畳されている電子透かし情報を検出するでき
る重畳態様を採用する必要があるからである。
【0022】また、現状では、HD映像信号の電子透か
し処理技術として、画質の劣化の観点から実用的なもの
は未だ開発されていないので、可能であれば、大本のH
D映像信号には、電子透かし情報を重畳したくないとい
う要求もある。
【0023】そこで、HD映像信号については、例え
ば、CGMS方式と、暗号化(エンクリプション)処理
を併用する方式を採用することが考えられる。
【0024】しかしながら、HD映像信号からSD映像
信号にダウンコンバートする場合には、暗号化が解除さ
れた状態で行われることになり、前述もしたように、C
GMS情報は、比較的、除去が容易であることから、ダ
ウンコンバート後のSD映像信号については、著作権保
護が不可能になるおそれがある。
【0025】また、HD映像信号の方式としては、上述
のように複数通りが存在するので、HD映像信号用のモ
ニター受像機などへの出力のためには、そのモニター受
像機がいずれのフォーマットに対応するものかに合わせ
て、所定の一つのフォーマットにコンバートする必要が
あるが、このフォーマットコンバータの出力の場合に
も、同様の状況が発生する。特に、アナログ映像信号出
力とする場合には、著作権保護が不十分になるおそれが
大きい。
【0026】この発明は、以上の点にかんがみ、HD映
像信号が、SD映像信号や他の方式のHD映像信号にコ
ンバートされた後においても、確実に著作権保護を行な
えるようにする方法および装置を提供することを目的と
する。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による高精細度映像信号の著作権保護方法
は、高精細度映像信号には、著作権保護のための付随情
報を付加すると共に、前記高精細度映像信号を、走査線
数および順次走査と飛び越し走査の走査方式が所定のフ
ォーマットの映像信号にフォーマット変換したときに、
その変換後の映像信号には、前記高精細度映像信号に付
加された前記付随情報に基づいて生成された著作権保護
のための情報を電子透かし情報として重畳することを特
徴とする。
【0028】特に、前記変換後の前記所定のフォーマッ
トの映像信号は、標準方式映像信号であることを特徴と
する。
【0029】また、前記高精細度映像信号は、暗号化処
理しておき、この暗号化を解除した後に、前記フォーマ
ット変換を行なうようにするとよい。
【0030】上述の構成のこの発明による著作権保護方
法によれば、高精細度映像信号は、CGMS等の付随情
報や暗号化処理により、著作権保護が図られ、フォーマ
ット変換後の映像信号を考慮した電子透かし情報の重畳
を行なう必要はない。したがって、大本のHD映像信号
には、電子透かし情報の重畳による画質の劣化が生じな
い。
【0031】そして、高精細度映像信号を、例えば所定
のフォーマット対応の表示装置に出力する場合等のため
に、当該所定のフォーマットに変換して出力するときに
は、その変換後の映像信号に著作権保護のための電子透
かし情報が重畳され、著作権保護が図られる。
【0032】したがって、変換後の所定のフォーマット
の映像信号についての記録装置のそれぞれに、電子透か
し情報対応の複製制御などの著作権保護方式を採用する
ことにより、確実な著作権保護が図られる。また、不正
な複製が行なわれた場合であっても、変換後の所定のフ
ォーマットに重畳されている電子透かし情報を検出する
ことにより、当該不正な複製についての追跡調査に役立
つ。
【0033】このように、このフォーマット変換後の映
像信号については、CGMS等の付随情報ではなく、電
子透かし情報により著作権保護が図られるので、フォー
マット変換のために暗号化が解除されてしまったりして
も、確実な著作権保護が図られる。特に、標準方式映像
信号(SD映像信号)に変換された場合には、現状にお
いても既に電子透かし情報を用いた複製制御などの著作
権保護が提案されており、確実な著作権保護が可能にな
る。
【0034】また、この発明による高精細度映像信号の
放送方式は、高精細度映像信号は、著作権保護のための
付随情報を付加して放送し、受信装置で、前記高精細度
映像信号の放送信号を受信し、デコードし、所定のフォ
ーマットの映像信号として出力するときに、その出力信
号に、前記付随情報に基づいて生成された著作権保護の
ための情報を電子透かし情報として重畳することを特徴
とする。
【0035】上述の構成のこの発明による放送方式によ
れば、放送信号としての高精細度映像信号は、CGMS
等の付随情報や暗号化処理により、著作権保護が図ら
れ、フォーマット変換後の映像信号を考慮した電子透か
し情報の重畳を行なう必要はない。したがって、放送信
号として受信されたHD映像信号自身については、電子
透かし情報の重畳による画質の劣化が生じない。
【0036】そして、受信した高精細度映像信号を、例
えば所定のフォーマット対応の表示装置に出力する場合
等のために、当該所定のフォーマットに変換する出力す
るときには、その変換後の映像信号に著作権保護のため
の電子透かし情報が重畳され、著作権保護が図られる。
【0037】したがって、変換後の所定のフォーマット
の映像信号については、その記録装置のそれぞれに、電
子透かし情報対応の複製制御などの著作権保護方式を採
用するだけで、確実な著作権保護が図られる。また、不
正な複製が行なわれた場合であっても、変換後の所定の
フォーマットの映像信号に重畳されている電子透かし情
報を検出することにより、当該不正な複製についての追
跡調査に役立つ。
【0038】このように、このフォーマット変換されて
出力される映像信号については、CGMS等の付随情報
ではなく、電子透かし情報により著作権保護が図られる
ので、フォーマット変換のために暗号化が解除されてし
まったりしても、確実な著作権保護が図られる。特に、
SD映像信号に変換されて出力された場合には、現状に
おいても既に電子透かし情報を用いた複製制御などの著
作権保護が提案されており、確実な著作権保護が可能に
なる。
【0039】また、この発明による高精細度映像信号の
受信装置は、高精細度映像信号を受信する受信手段と、
前記高精細度映像信号から著作権保護のための付随情報
を検出する付随情報検出手段と、前記高精細度映像信号
を、走査線数および順次走査と飛び越し走査の走査方式
が所定のフォーマットの映像信号に変換する1または複
数個のフォーマットコンバータと、前記1または複数個
のフォーマットコンバータからの前記所定のフォーマッ
トの映像信号のそれぞれに、前記付随情報検出手段で検
出された前記付随情報に基づいて、著作権保護のための
電子透かし情報を重畳する1または複数個の電子透かし
情報重畳手段と、前記1または複数個の電子透かし情報
重畳手段からの映像信号を出力する1または複数個の出
力手段と、を備えることを特徴とする。
【0040】前記高精細度映像信号は、暗号化処理して
おき、この暗号化を解除した後に、前記フォーマット変
換を行なうようにするとよい。
【0041】上述の構成のこの発明による受信装置によ
れば、CGMS等の付随情報や暗号化処理により著作権
保護が図られている高精細度映像信号を、例えば所定の
フォーマット対応の表示装置に出力する場合等のため
に、当該所定のフォーマットに変換する出力するときに
は、その変換後の映像信号に著作権保護のための電子透
かし情報が重畳され、著作権保護が図られる。
【0042】したがって、変換後の所定のフォーマット
の映像信号についての記録装置に、電子透かし情報対応
の著作権保護方式が採用されていれば、確実な著作権保
護が図られる。また、不正な複製が行なわれた場合であ
っても、変換後の所定のフォーマットに重畳されている
電子透かし情報を検出することにより、当該不正な複製
についての追跡調査に役立つ。
【0043】このように、このフォーマット変換後の映
像信号については、CGMS等の付随情報ではなく、電
子透かし情報により著作権保護が図られるので、フォー
マット変換のために暗号化が解除されてしまったりして
も、確実な著作権保護が図られる。特に、標準方式映像
信号(SD映像信号)に変換された場合には、現状にお
いても既に電子透かし情報を用いた複製制御などの著作
権保護が提案されており、確実な著作権保護が可能にな
る。
【0044】また、この発明による高精細度映像信号の
記録再生方法は、高精細度映像信号は、この高精細度映
像信号に存在する、あるいは前記高精細度映像信号に設
けられた空き区間に、著作権保護のための付随情報を挿
入付加して記録媒体に記録して、前記付随情報を用いた
著作権保護方式により著作権保護を図り、前記記録媒体
から読み出した前記高精細度映像信号を、走査線数およ
び順次走査と飛び越し走査の走査方式が所定のフォーマ
ットの映像信号にして、再生出力として外部に出力する
際に、その再生出力の映像信号には、前記付随情報に基
づいて生成した著作権保護のための情報を電子透かし情
報として重畳することを特徴とする。
【0045】また、前記高精細度映像信号は、暗号化処
理しておき、この暗号化を解除した後に、前記フォーマ
ット変換を行なうようにするとよい。
【0046】上述の構成のこの発明による著作権保護方
法によれば、高精細度映像信号は、CGMS等の付随情
報や暗号化処理により、著作権保護が図られ、フォーマ
ット変換後の映像信号を考慮した電子透かし情報の重畳
を行なう必要はない。したがって、記録媒体から再生さ
れたHD映像信号自身については、電子透かし情報の重
畳による画質の劣化が生じない。
【0047】そして、高精細度映像信号を、例えば所定
のフォーマット対応の表示装置に出力する場合等のため
に、当該所定のフォーマットに変換して再生映像信号を
出力するときには、その変換後の再生映像信号に著作権
保護のための電子透かし情報が重畳され、著作権保護が
図られる。
【0048】したがって、変換後の所定のフォーマット
の映像信号についての記録装置のそれぞれに、電子透か
し情報対応の複製制御などの著作権保護方式を採用する
ことにより、確実な著作権保護が図られる。また、不正
な複製が行なわれた場合であっても、変換後の所定のフ
ォーマットに重畳されている電子透かし情報を検出する
ことにより、当該不正な複製についての追跡調査に役立
つ。
【0049】このように、このフォーマット変換後の映
像信号については、CGMS等の付随情報ではなく、電
子透かし情報により著作権保護が図られるので、フォー
マット変換のために暗号化が解除されてしまったりして
も、確実な著作権保護が図られる。特に、標準方式映像
信号(SD映像信号)に変換された場合には、現状にお
いても、既に、記録再生装置について電子透かし情報を
用いた複製制御などの著作権保護が提案されており、確
実な著作権保護が可能になる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、この発明による高精細度映
像信号の著作権保護方法およびこの方法に用いる受信装
置の一態様としてのセットトップボックス、記録装置お
よび再生装置の実施の形態について、図を参照しながら
説明する。なお、記録再生装置は、実施の形態の記録装
置と、再生装置とを合わせ持つ装置として位置付けられ
るものである。
【0051】以下に説明する実施の形態においては、デ
ジタル放送されたHD映像信号をセットトップボックス
で受信し、表示装置であるモニター受像機に合わせたフ
ォーマットに変換して出力する場合と、セットトップボ
ックスで受信したHD映像信号を記録媒体に記録し、そ
の記録したHD映像信号を再生装置で再生する場合と、
記録媒体にオーサリング装置で記録されたHD映像信号
を再生装置で再生する場合のそれぞれについて説明す
る。
【0052】そして、この実施の形態においては、HD
映像信号は、1080Iのフォーマットでデジタル放送
され、また、記録媒体に記録される。そして、モニター
受像機としては、1080I対応のモニター受像機と、
720P対応のモニター受像機と、SD映像信号対応の
モニター受像機との3つがあり、セットトップボックス
および再生装置からの出力映像信号は、これら3つのモ
ニター受像機のいずれにも対応できるように、3つのフ
ォーマットの出力映像信号を出力するように構成されて
いる。
【0053】また、この実施の形態の説明においては、
著作権保護が主として複製制御であり、また、記録媒体
としてはDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)を用い
る。そして、複製制御のための情報としては、大本のH
D度映像信号には、CGMS情報を用い、フォーマット
変換後の映像信号には、電子透かし情報を用いる。
【0054】また、電子透かし処理としては、この実施
の形態では、PN(Pseudorandom Noi
se;擬似雑音符号)系列の符号(以下、PN符号とい
う)を用いて、複製制御情報をスペクトラム拡散し、そ
のスペクトラム拡散した複製制御情報を電子透かし情報
として、映像情報に重畳するようにしている。
【0055】なお、以下の説明においては、書き換え可
能なDVDはRAMディスクと称し、また、書き換え不
能な読み出し専用のDVDはROMディスクと称するこ
ととする。また、複製世代制限処理に対応する記録装置
および再生装置をコンプライアントの装置と呼び、複製
世代制限処理に対応していない装置を、ノンコンプライ
アントの装置と呼ぶこととする。
【0056】そして、以下に説明する実施の形態では、
HD映像信号の放送信号には、暗号化処理の例として、
スクランブル処理が施されている。また、記録装置によ
りRAMディスクには、HD映像信号は圧縮符号化デー
タとして記録するが、その記録する圧縮符号化データに
は、予め定められた暗号化処理の例としてのスクランブ
ル処理を施すようにする。
【0057】また、コンテンツ提供会社等が、オーサリ
ング装置により、HD映像信号を、圧縮符号化してRO
Mディスクに書き込む場合であって、それを複製禁止と
する場合には、2ビットのCGMS情報として「11」
を付加する。さらに、ROMディスクに記録される圧縮
符号化されたHD映像情報には、CSS(Conten
ts Scramble System)方式の暗号化
が施される。このROMディスクで使用される暗号化
と、前記のRAMディスクへの書き込みの際に用いられ
る暗号化(スクランブル)とは、この実施の形態では、
異なるものとされている。
【0058】また、以下の実施の形態においては、図2
に示すように、セットトップボックス(受信機)100
は、ケーブルや電波により伝送されるデジタル放送を受
信してデコードし、そのデコード出力の映像信号を、1
080I対応のHD用モニター受像機501と、720
P対応のHD用モニター受像機502と、SD用モニタ
ー受像機503とに、それぞれ出力するようにする。し
たがって、この実施の形態のセットトップボックス10
0は、3種のフォーマットの映像信号を、モニター出力
として備える。
【0059】また、セットトップボックス100は、受
信した圧縮状態のHD映像信号を、受信機とは別体のコ
ンプライアントの記録装置200によりRAMディスク
300に記録する。コンプライアントの再生装置400
は、このRAMディスク300を再生するとともに、オ
ーサリング装置で作製されたROMディスク301も再
生する。
【0060】そして、再生装置400は、圧縮状態のH
D映像信号を再生、デコードし、そのデコード出力の映
像信号を、1080I対応のHD用モニター受像機50
1と、720P対応のHD用モニター受像機502と、
SD用モニター受像機503とに、それぞれ出力するよ
うにする。したがって、この実施の形態の再生装置40
0も、3種のフォーマットの再生映像信号を、モニター
出力とするようにしている。
【0061】そして、この実施の形態においては、セッ
トトップボックス100と記録装置200との間のデジ
タル映像データのインターフェース、また、再生装置3
00と記録装置200との間のデジタル画像データのイ
ンターフェースとしては、CGMS情報を用いるととも
に暗号化を伴う著作権保護を伴ったIEEE1394イ
ンターフェースを用いる。
【0062】すなわち、デジタル映像情報の出力は、I
EEE1394規格のインターフェースにより、MPE
G圧縮されている状態でコンプライアントの装置間で伝
送するようにする。そして、このIEEE1394規格
のインターフェースにおいて、不正な複製を防止するた
めに、伝送デジタル情報には暗号化を施すが、出力先が
コンプライアントの装置であるか、また、記録装置であ
るかを検証するとともに、複製制御のための情報である
CGMS情報を検証して、その検証結果に応じて、前記
暗号化を解くためのキーを出力先に送出するか否かを決
定する。
【0063】以上の通信制御方式は、IEEE1394
セキュアバスと呼ばれており、映像データのデジタルイ
ンターフェースにおいては、これにより複製の有効な防
止が図られている。
【0064】次に、この実施の形態の場合のセットトッ
プボックス(受信機)100と、コンプライアントの記
録装置200と、コンプライアントの再生装置400の
構成例について説明する。
【0065】[セットトトップボックスについて]図1
は、この実施の形態において用いられるセットトップボ
ックス100の構成例を示すブロック図である。前述し
たように、この例の場合、このセットトップボックス1
00で受信するHD映像信号の放送信号は、1080I
フォーマットのデジタル映像信号である。
【0066】図3に示すように、ユーザの選局操作に応
じた選局制御信号がコントロール部120から選局部1
01に供給されることにより選局部101で選局された
チャンネルの信号は、デ・スクランブル部102に供給
されて、放送信号に施されているスクランブルを解くデ
・スクランブル処理がなされる。そして、デ・スクラン
ブルされた選局されたチャンネルの信号は、デ・マルチ
プレックス部103に供給される。このデ・マルチプレ
ックス部103では、選局部101からの出力信号に
は、複数の放送番組が包含されていることから、コント
ロール部110からのユーザの放送番組の選択操作に応
じた放送番組のデータが抽出される。
【0067】このデ・マルチプレックス部103からの
放送番組のビデオデータDiは、圧縮符号化されてい
る。このため、例えばディスプレイモニター装置に供給
するために、デ・マルチプレックス部13からのデータ
Diは、ビデオデータデコード部104に供給されて、
伸長復号デコードされる。
【0068】この伸長復号デコードされたデータは、1
080IフォーマットのHD映像信号であるが、前述し
たように、この実施の形態では、この1080Iフォー
マットのHD映像信号の他に、720Pフォーマットの
HD映像信号と、SD映像信号とを、それぞれ対応する
モニター受像機501、502、503に出力すること
ができるようにされている。そして、この実施の形態の
場合、これらの出力映像信号には、受信されたHD映像
信号に含まれるCGMS情報に基づいて生成された電子
透かし情報がそれぞれ重畳される。
【0069】このため、デ・マルチプレックス部103
の出力データDiがCGMSデコード部105に供給さ
れて、デジタルデータに付加されているCGMS−D情
報が検出され、その検出されたCGMS−D情報がコン
トロール部120に供給される。この場合、CGMS−
D情報は、ビデオデータとは分離された特定位置の2ビ
ットの情報として抽出され、その2ビットの情報がコン
トロール部110に供給される。
【0070】そして、ビデオデータデコード部104か
らの伸長復号デコードされたHD映像信号データは、電
子透かし情報付加部(以下、WM付加部と称する)10
6に供給されるとともに、フォーマット変換部109お
よび113に供給される。
【0071】フォーマット変換部109は、1080I
フォーマットのHD映像信号データを、720Pフォー
マットのHD映像信号データに変換する。また、フォー
マット変換部113は、1080IフォーマットのHD
映像信号データを、SD映像信号データに変換するダウ
ンコンバータである。そして、これらフォーマット変換
部109および113からのHD映像信号データおよび
SD映像信号データは、それぞれWM付加部110およ
び114に供給される。
【0072】WM付加部106、110、114におい
ては、コントロール部120の制御により、CGMSデ
コード部105でデコードされたCGMS−D情報に基
づいて生成された複製制御信号を、それぞれのフォーマ
ットに応じた電子透かし情報としたものを、それぞれそ
の入力HD映像信号データあるいはSD映像信号データ
に重畳する。
【0073】この場合、WM付加部106、110、1
14のそれぞれでは、例えば、CGMS−D情報が「0
0」であるときには、「複製可能(Copy Fre
e)」を示す電子透かし情報を、CGMS−D情報が
「10」であるときには、「1回複製可能(Copy
Once)」を示す電子透かし情報を、CGMS−D情
報が「11」であるときには、「これ以上の複製禁止
(No More Copy)」を示す電子透かし情報
を、それぞれ重畳するようにする。
【0074】そして、これらWM付加部106、11
0、114において電子透かし情報が重畳されたHD映
像信号データおよびSD映像信号データは、それぞれ、
D/Aコンバータ107、111、115によりアナロ
グ信号に変換されて、アナログ出力端子108、11
2、116を通じて導出される。そして、出力端子10
8に、1080I対応のモニター受像機501が接続さ
れ、あるいは出力端子112に720P対応のモニター
受像機502が接続され、あるいは出力端子116にS
D映像信号対応のモニター受像機503が接続されるこ
とにより、それぞれのフォーマットで映像が表示画面に
再生される。
【0075】なお、ビデオデータデコード部104での
圧縮画像データからベースバンド信号への変換によりC
GMS−D情報は消滅してしまうが、アナログ出力端子
108、112、116を通じて出力されるアナログ映
像情報の垂直ブランキング期間の特定の水平区間には、
デジタル圧縮データに含まれていたCGMS−D情報に
基づいて生成されたCGMS−A情報が重畳される。
【0076】また、この実施の形態においては、デ・マ
ルチプレックス部103からの圧縮された状態のビデオ
データDiが、IEEE1394インターフェースバス
を通じてデジタル出力とされる。この場合に、前述した
ように、IEEE1394セキュアバスにより複製防止
が図られている。
【0077】すなわち、デ・マルチプレックス部103
からの圧縮された状態のHD映像信号データは、暗号化
部117に供給され、コントロール部120からの制御
により通信ごとに異なる暗号キーに基づく暗号化が圧縮
ビデオデータに施される。この暗号化部117からの暗
号化データは、IEEE1394インターフェース11
8を通じ、出力端子119を通じて出力先の電子機器に
供給される。IEEE1394インターフェース118
は、当該IEEE1394インターフェース規格に適合
するように、データ変換をして画像データを出力する。
【0078】この際に、コントロール部120は、IE
EE1394インターフェース118を通じて出力先の
機器と通信を行い、その出力先の機器がコンプライアン
トの装置か、また、コンプライアントの装置であれば、
それが記録装置であるか否か判別する。
【0079】そして、コントロール部120は、CGM
Sデコード部105からのCGMS−D情報の判別出力
と、IEEE1394インターフェース118を通じた
出力先の機器の判別情報とから、暗号化部117で暗号
化を解くための暗号キー情報を出力先に送出するか否か
を決定する。
【0080】例えば、出力先がノンコンプライアントの
装置であったときには、暗号キー情報は、出力先の装置
に渡さない。また、出力先がコンプライアントの装置で
あったときでも、それが記録装置の場合には、CGMS
−D情報が[11]のときには、暗号キー情報は、出力
先の装置に渡さない。
【0081】WM付加部106、110、114は、ほ
ぼ同様の構成を有する。代表として、WM付加部114
の場合の具体例を、図3に示す。
【0082】この実施の形態では、前述したように、電
子透かし情報は、映像信号にスペクトラム拡散信号とし
て重畳されている。すなわち、前述したように、この例
では、拡散符号として用いるPN符号を十分に早い周期
で発生させて、これを付加情報としての複製制御情報に
対して掛け合わせることによりスペクトラム拡散し、狭
帯域、高レベルの複製制御情報を、映像信号には影響を
与えることのない広帯域、微小レベルの信号に変換させ
る。そして、このスペクトラム拡散された複製制御情報
を映像信号に重畳して伝送するようにする。
【0083】図3は、この場合の電子透かし情報の映像
信号への重畳処理を説明するためのブロック図であり、
WM付加部114の場合である。すなわち、図3におい
て、例えば映像信号Viの垂直同期信号が同期検出部1
141で検出され、その検出出力がタイミング信号発生
部1142に供給される。タイミング信号発生部114
2は、垂直同期信号に同期したタイミング信号を発生す
る。
【0084】PN発生部1143は、タイミング信号発
生部1142からのタイミング信号に同期して、この例
では、垂直周期で繰り返すPN符号列PNを発生し、そ
のPN符号列PNをSS拡散部1144(SSはスペク
トラム拡散の略である。以下、同じ)に供給する。
【0085】また、複製制御情報発生部1145は、タ
イミング信号発生部1142からのタイミング信号に同
期して、映像信号Viに電子透かし情報として重畳しよ
うとする複製制御情報を発生し、SS拡散部1144に
供給する。上述したように、この例の場合、重畳しよう
とする複製制御情報は、CGMS情報に基づいたコント
ロール部120からの制御信号により決定され、「複製
可能(Copy Free)」「1回複製可能(One
Copy)」「これ以上の複製禁止(NoMore
Copy)」などを意味する情報が発生せられる。
【0086】SS拡散部1144は、複製制御情報とP
N符号列PNとを乗算して、スペクトラム拡散信号を生
成する。そして、このスペクトラム拡散信号をレベル調
整部1146を通じて電子透かし情報WM重畳部114
7に供給して、入力映像信号Viに電子透かし情報とし
て重畳する。レベル調整部1146は、電子透かし情報
の重畳により、再生映像が劣化しない程度に重畳レベル
を調整するためのものである。この場合、SS電子透か
し情報が、映像信号のダイナミックレンジより小さいレ
ベルで重畳される。
【0087】図4はPN発生部1143の構成例を示す
図である。この例のPN発生部1143は、15段のシ
フトレジスタを構成する15個のDフリップフロップR
EG1〜REG15と、このシフトレジスタの適宜のタ
ップ出力を演算するイクスクルーシブオア回路EX−O
R1〜EX−OR3とからなっている。そして、図4に
示すPN発生部1143は、タイミング信号発生部11
42からの映像同期信号に同期して生成された、イネー
ブル信号EN、PNクロック信号PNCLK、PN符号
リセットタイミング信号REに基づいて、M系列のPN
符号列PSを発生する。
【0088】この図4の例の場合には、1垂直区間当た
りに4095チップを入れたスペクトラム拡散信号から
なる電子透かし情報が得られる。例えば、クロックレー
トは250kHz程度にすれば、電子透かし情報の1周
期は、4095/250=16.38msとなり、ほぼ
1垂直区間(16.7ms)に収めることが可能とな
る。このとき、初期化信号として、1垂直周期ごとにリ
セット信号REを入力することにより、1垂直周期に対
して、電子透かし情報の位相を揃えることができる。
【0089】図5は、電子透かし情報として重畳する複
製制御情報と、映像信号との関係をスペクトルで示した
ものである。複製制御情報は、これに含まれる情報量は
少なく、低ビットレートの信号であり、図5(a)に示
されるように狭帯域の信号である。これにスペクトラム
拡散を施すと、図5(b)に示すような広帯域幅の信号
となる。このときに、スペクトラム拡散信号レベルは帯
域の拡大比に反比例して小さくなる。
【0090】このスペクトラム拡散信号、すなわち、S
S複製制御情報を、WM重畳部47で映像信号Viに重
畳させるのであるが、この場合に、図5(c)に示すよ
うに、情報信号としての映像信号のダイナミックレンジ
より小さいレベルで、SS複製制御情報を重畳させるよ
うにする。このように重畳することにより主情報信号の
劣化がほとんど生じないようにすることができる。した
がって、上述したように、SS複製制御情報が重畳され
た映像信号がモニター受像機に供給されて、映像が再生
された場合に、SS複製制御情報の影響はほとんどな
く、良好な再生映像が得られるものである。
【0091】一方、後述するように、SS複製制御情報
を検出するために、逆スペクトラム拡散を行うと、図5
(d)に示すように、SS複製制御情報が再び狭帯域の
信号として復元される。十分な帯域拡散率を与えること
により、逆拡散後の複製制御情報の電力が情報信号を上
回り、検出可能となる。
【0092】この場合、映像信号に重畳された電子透か
し情報WMは、映像信号と同一時間、同一周波数内に重
畳されるため、周波数フィルタや単純な情報の置き換え
では削除および修正が不可能である。
【0093】したがって、映像信号に重畳されたSS複
製制御情報が取り除かれることがなく、その改ざんが困
難であるので、不正な複製を確実に防止することができ
る複製制御が可能になる。
【0094】また、上述の構成においては、垂直同期信
号を基準信号とした、垂直周期のPN符号列を用いてス
ペクトラム拡散を行うようにしたので、このスペクトラ
ム拡散信号を映像信号から検出する場合に必要となる逆
スペクトラム拡散用のPN符号列は、映像信号から検出
した垂直同期信号に同期した信号に基づき容易に生成す
ることができる。
【0095】WM付加部107、110も、図3と同様
に構成されるものであるが、PN発生部から発生するP
N符号列のチップ速度や、符号の1周期などが、それぞ
れのフォーマットに適合するものとされる点が、それぞ
れ異なるものである。また、用いられるPN符号列その
ものが、それぞれのフォーマットで異なるようにしても
よい。
【0096】以上のようにして、この実施の形態のセッ
トトップボックス100から、例えばモニター受像機用
として出力されるベースバンドのHD映像信号およびS
D映像信号には、CGMS情報に基づいて生成された電
子透かし情報が重畳される。したがって、それぞれのフ
ォーマット用の記録装置において、そのベースバンド映
像信号入力について、その入力ベースバンド映像信号か
ら、電子透かし情報を検出し、その検出出力により、当
該入力映像情報の記録を制御する機構を設けることによ
り、このベースバンド映像信号について電子透かし情報
を確実に検出することができ、複製制御などの著作権保
護を確実に行なうことができる。
【0097】このように、この実施の形態においては、
特定のフォーマットの映像信号を出力する際に、不正な
改ざんが困難である電子透かし情報を重畳するので、放
送信号としてのHD映像信号に、フォーマット変換後に
おいても検出できるような態様で、予め電子透かし情報
を重畳する必要はない。
【0098】また、HD映像信号のコンテンツを提供す
る場合においても、放送局の数々の信号処理に耐え得る
ためや、複数通りのフォーマットに対応するため複数通
りの電子透かし情報を、HD映像信号に重畳する(重ね
て電子透かし情報を重畳すると画質劣化が問題)ような
手間が省ける上、電子透かし情報を検出する時間も短縮
できるという効果もある。
【0099】したがって、放送信号としてのHD映像信
号自体には、直接的には電子透かし情報を重畳しないの
で、この電子透かし情報の重畳によるHD映像信号自体
の画質の劣化が避けられる。例えば、IEEE1394
インタフェース対応および伸長デコード部を備えるモニ
ター受像機であれば、電子透かし情報による画質劣化な
しの画像が得られる。あるいは、WM付加部106を省
いて、D/Aコンバータ107を通じて出力するように
すれば、電子透かし情報による画質劣化なしの画像が得
られる。
【0100】また、フォーマット変換後の映像信号に電
子透かし情報を重畳するので、放送局や、ユーザ端末と
しての受信装置でのフォーマット変換時の電子透かし情
報の変形を考慮する必要がなく、そのフォーマット変換
後の映像信号用の電子透かし情報に対応した検出方法に
より、確実に電子透かし情報の検出ができ、著作権保護
が確実に行なえる。
【0101】また、特に、SD映像信号の場合には、既
に、実用的な画質を保持できる電子透かし情報による著
作権情報を用いた著作権保護方式が採用されているの
で、有効な著作権保護が行なわれると期待できる。
【0102】そして、この実施の形態のセットトップボ
ックス100においては、圧縮デジタルデータの状態の
映像信号データは、IEEE1394インタフェースに
よるセキュアバスを用いた機構により著作権保護され
る。したがって、圧縮デジタルデータの状態の映像信号
データについては、電子透かし情報によらない、確実な
著作権保護ができる。
【0103】なお、上述の実施の形態のセットトップボ
ックス100は、モニター受像機に供給するベースバン
ド映像信号は、アナログ信号として出力するようにした
が、例えば、モニター受像機501、502、503が
デジタル入力を受け付けるものを想定して、D/Aコン
バータ107、111、115を設けずに、ベースバン
ドデジタル映像信号を出力するようにしてもよい。
【0104】また、出力するベースバンド映像信号とし
ては、輝度成分Yと色成分Cとに分けて、出力するよう
にしてもよい。その場合に、電子透かし情報は、輝度成
分Yと色成分Cとの両方に重畳してもよいが、輝度成分
Yのみに重畳するようにしてもよい。輝度成分Yのみに
電子透かし情報を重畳したほうが、再生画面の画質上、
雑音として目立たないように重畳することが容易であ
る。
【0105】[コンプライアントの記録装置について]
次に、HD映像信号に対応のコンプライアントの記録装
置200について説明する。図6は、このコンプライア
ントの記録装置200の構成例のブロック図である。
【0106】図6に示すように、このコンプライアント
の記録装置200は、IEEE1394インターフェー
ス用のデジタル入力端子201と、アナログ入力端子2
05とを備える。デジタル入力端子201はIEEE1
394インターフェース202に接続される。このIE
EE1394インターフェース202は、当該IEEE
1394バスインターフェース規格に適合するように変
換されているデータを元に戻す処理を行う。
【0107】このIEEE1394インターフェース2
02からの圧縮符号化されているHD映像データは、暗
号解読部203に供給される。前述したように、このデ
ジタル入力端子201に接続される機器が、その出力デ
ータについての複製が可能と判断した情報については、
その機器から暗号化を解くために暗号キー情報が送られ
てくる。暗号化解読部203は、この暗号キー情報が得
られたときには、IEEE1394インターフェース2
02からのデータの暗号化を解読して、圧縮映像データ
を復元することができる。復元された圧縮映像データは
セレクタ204に供給される。
【0108】また、アナログ入力端子205を通じて入
力されたベースバンドアナログHD映像信号は、アナロ
グインターフェース206を通じて圧縮エンコード部2
07に供給されて、圧縮符号化された後、セレクタ20
3に供給される。なお、アナログHD映像信号に付加さ
れていたCGMS−A情報は、デジタルデータ用のCG
MS−D情報に変換されて、エンコード出力の映像デー
タに付加される。
【0109】また、アナログインタフェース206を通
じたアナログHD映像信号は、電子透かし情報のデコー
ド部(以下、WMデコード部という)208に供給さ
れ、HD映像信号に重畳されている電子透かし情報の検
出および判別がなされる。そして、その電子透かし情報
の判別出力がコントロール部210に供給される。
【0110】セレクタ204は、キー操作部209を通
じたユーザの入力選択に応じたセレクタ制御信号によ
り、暗号解読部203からのデータと、エンコード部2
07からのデータとのいずれかを選択して出力する。
【0111】このセレクタ204の出力データは、記録
制御部212に供給されると共に、CGMSデコード部
211に供給される。CGMSデコード部211では、
CGMS−D情報の抽出、判別が行われて、そのCGM
S−D情報の判別出力がコントロール部210に供給さ
れる。
【0112】コントロール部210は、デジタル入力端
子201からのデジタルデータについては、CGMS−
D情報の判別出力に基づいて、入力映像情報の記録(複
製)が可能であるか否か判別し、アナログ入力端子20
5からのアナログHD映像信号については、電子透かし
情報の判別出力に基づいて、あるいは電子透かし情報お
よび/またはCGMS−D情報の判別出力に基づいて、
入力映像情報の記録(複製)が可能であるか否か判別す
る。そして、記録(複製)が可能であると判別したとき
には、複製制御のためのCGMS−D情報の書き換えが
必要であるかを判別する。
【0113】すなわち、コントロール部210は、CG
MS−D情報や電子透かし情報の判別出力により、記録
が禁止されていると判別したときには、記録制御部21
2を制御して、記録を実行しないように制御する。
【0114】また、CGMS−D情報や電子透かし情報
の判別出力により、複製許可(Copy Free)と
判別されたときには、記録制御部212を制御して、記
録の実行を可能とする。この場合には、記録制御部21
2から出力される圧縮デジタル映像データは、CGMS
書換部213を通るが、CGMS情報の書き換えは行わ
れない。
【0115】また、CGMS−D情報や電子透かし情報
の判別出力により、1回複製可能(Copy Onc
e)と判別したときには、コントロール部210は、記
録制御部212を制御して、記録を実行するようにする
と共に、CGMS書換部209において、CGMS−D
情報を、記録禁止の「11」に書き換えるようにする。
【0116】そして、CGMS書換部213からの圧縮
デジタル映像データは、スクランブル部214に供給さ
れる。
【0117】このスクランブル部211では、前述した
CSSやIEEE1394インターフェースにおける暗
号化とは異なるスクランブル処理が施される。そして、
このスクランブル処理が施された映像データは書き込み
部215によってRAMディスク300に記録される。
【0118】図6のWMデコード部208は、例えば、
図7のように構成される。図7に示すように、アナログ
インタフェース部206からの電子透かし情報が重畳さ
れている映像データは、逆拡散部2084に供給される
とともに、同期検出部2081に供給される。同期検出
部2081は、垂直同期タイミングを検出し、その検出
出力をタイミング信号発生部2082に供給する。
【0119】タイミング信号発生部2082は、PN発
生部2083に垂直同期タイミング信号を供給する。こ
のPN発生部2083は、図3の重畳側のPN発生部1
143と同じPN符号系列を発生する図4に示した構成
を有するもので、重畳側と同じ垂直同期タイミングでP
N符号列を発生することになる。このPN発生部208
3からのPN符号列は、逆拡散部2084に供給され
て、これよりスペクトラム拡散されていた電子透かしの
複製制御情報が得られる。この複製制御情報はWM判定
部2085に供給されて、電子透かし情報による複製制
御状態が判定される。そして、その判定出力が、コント
ロール部210に供給される。
【0120】こうして、この実施の形態の記録装置20
0によれば、圧縮符号化されている状態のデジタル映像
データについては、IEEE1394インタフェースに
おける暗号化を伴う保護方式と、CGMS−D情報によ
り、著作権保護、特に複製制御が行われる。
【0121】一方、アナログHD映像信号については、
電子透かし情報による著作権保護、特に複製制御が可能
になる。
【0122】この実施の形態の場合、SD映像信号につ
いての記録装置や、720PフォーマットのHD映像信
号についての記録装置も、基本的な構成は、図6の記録
装置200と全く変わるところはない。ただ、取り扱う
信号が、それぞれSD映像信号であったり、720Pの
HD映像信号であると点に関係する部分の構成が異な
る。例えば、WMデコード部208に対応するWMデコ
ード部は、それぞれ、SD映像信号や720Pフォーマ
ットのHD映像信号の電子透かし情報をデコードできる
構成とされる。
【0123】[コンプライアントの再生装置について]
次に、コンプライアントの再生装置400の構成例を図
8を用いて説明する。前述したように、このコンプライ
アントの再生装置400は、記録装置200で記録され
たRAMディスク300のみでなく、オーサリング装置
で記録されたROMディスク301も再生する。
【0124】この場合に、CGMS情報が[11]の状
態のHD映像情報が記録されているROMディスク、つ
まり、複製禁止のROMディスクには、CSS(Con
tents Scramble System)方式の
スクランブルがかけられているものとする。
【0125】また、この実施の形態の場合、RAMディ
スク300およびROMディスク301には、それぞれ
スクランブルがかけられているか否かのフラグが、例え
ばTOC(Table Of Contents)ある
いはディレクトリと呼ばれるエリアに記録されている。
また、TOCあるいはディレクトリには、ディスクがR
AMディスク300であるか、ROMディスク301で
あるかの情報の記録されている。
【0126】図8は、コンプライアントの再生装置40
0の構成の全体を示すブロック図である。この図8に示
すように、この再生装置400に装填されたDVDディ
スクに記録されている情報は、読み出し部401で読み
出され、デ・スクランブル部402、スクランブル有無
検出部403およびディスク種別判別部404に供給さ
れる。
【0127】スクランブル有無検出部403は、付加情
報としてディスクに記録されているスクランブル・フラ
グを抽出して、記録情報にはスクランブルがかかってい
るか否か検出し、その検出結果をコントロール部420
に出力する。
【0128】ディスク種別判別部404は、装填された
ディスクが、RAMディスクであるか、ROMディスク
であるかを、TOCあるいはディレクトリの情報から判
別し、その判別出力をコントロール部420に供給す
る。
【0129】デ・スクランブル部402は、記録装置2
00のスクランブル部214で施されたスクランブルお
よびROMディスクのスクランブルを解く処理を行う。
ノンコンプライアントの記録装置で記録されたRAMデ
ィスクの場合には、スクランブルがかかっていないこと
が想定されるが、それに対してもデ・スクランブル部4
02はデ・スクランブル処理を行う。したがって、ノン
コンプライアントの記録装置で記録されたスクランブル
がかかっていないRAMディスクの場合、このデ・スク
ランブル処理により、逆に、スクランブルがかかったよ
うな状態になり、正常な視聴ができない再生信号とな
る。
【0130】デ・スクランブル部402において、RA
Mディスクの記録データに施されるスクランブルと、R
OMディスクに施されるCSS方式のスクランブルの、
いずれについてのデ・スクランブル処理を行うかは、デ
ィスク種別判別部404でのRAMディスク300か、
ROMディスク301かのディスク判別出力により、コ
ントロール部420が切り換え制御する。
【0131】デ・スクランブル部402からの出力デー
タは、再生許可・禁止制御部405に供給されるととも
に、CGMSデコード部410に供給される。そして、
CGMSデコード部410では、CGMS−D情報の抽
出、判別が行われ、そのCGMS−D情報の判別出力が
コントロール部420に供給される。
【0132】コントロール部420は、前述のスクラン
ブル有無検出部403の検出出力と、ディスク種別判別
部404の判別出力と、CGMS−Dの判別出力とに基
づいて、再生を許可するか、禁止するかを決定する。
【0133】再生を禁止するのは、違法に複製されたデ
ィスクからの再生時である。例えば、ディスクからのデ
ータにスクランブルがかけられているときには、RAM
ディスクの記録データ中のCGMS−D情報は、複製許
可「00」か、複製禁止「11」の状態であるはずであ
り、また、ROMディスクの記録データ中のCGMS−
D情報は、複製禁止「11」の状態であるはずである。
【0134】したがって、データにスクランブルがかけ
られているにもかかわらず、CGMS情報が「10」の
ときには、不正な複製が行われているとして、その再生
を禁止するようにする。
【0135】また、RAMディスクであって、その記録
データにスクランブルがかかってしないものは存在しな
いはずである。そこで、RAMディスクであって、スク
ランブルがかかっていない場合には、不正な複製が行わ
れているとして、その再生を禁止するようにする。
【0136】コントロール部420は、以上のような違
法に複製されたディスクの再生であるか否かを判定し、
その判定結果に基づいた制御情報を再生許可・禁止制御
部405に供給する。そして、再生禁止のときには、こ
の再生許可・禁止制御部405以降の処理を禁止する。
したがって、再生禁止のときには、アナログ再生出力信
号も出力されないし、IEEE1394インターフェー
スを通じたデジタル出力の伝送もしない。
【0137】再生許可とした場合には、再生許可・禁止
制御部405以降の処理が有効となり、再生許可・禁止
制御部405からの映像データは、ビデオデータデコー
ド部406に供給されて、圧縮されていたデータが伸長
復号デコードされる。
【0138】この伸長復号デコードされたデータは、1
080IフォーマットのHD映像信号であるが、前述し
たように、この実施の形態では、この1080Iフォー
マットのHD映像信号の他に、720Pフォーマットの
HD映像信号と、SD映像信号とを、それぞれ対応する
モニター受像機501、502、503に出力すること
ができるようにされている。そして、この実施の形態の
場合、これらの出力映像信号には、再生されたHD映像
信号に含まれるCGMS情報に基づいて生成された電子
透かし情報がそれぞれ重畳される。
【0139】このため、ビデオデータデコード部406
からの伸長復号デコードされたHD映像信号データは、
WM付加部407に供給されるとともに、フォーマット
変換部411および415に供給される。
【0140】フォーマット変換部411は、1080I
フォーマットのHD映像信号データを、720Pフォー
マットのHD映像信号データに変換する。また、フォー
マット変換部415は、1080IフォーマットのHD
映像信号データを、SD映像信号データに変換するダウ
ンコンバータである。そして、これらフォーマット変換
部411および415からのHD映像信号データおよび
SD映像信号データは、それぞれWM付加部412およ
び416に供給される。
【0141】WM付加部407、412、416におい
ては、コントロール部420の制御により、CGMSデ
コード部410でデコードされたCGMS−D情報に基
づいて生成された複製制御信号を、それぞれのフォーマ
ットに応じた電子透かし情報としたものを、それぞれそ
の入力HD映像信号データあるいはSD映像信号データ
に重畳する。
【0142】この場合、WM付加部407、412、4
16のそれぞれでは、例えば、CGMS−D情報が「0
0」であるときには、「複製可能(Copy Fre
e)」を示す電子透かし情報を、CGMS−D情報が
「10」であるときには、「1回複製可能(Copy
Once)」を示す電子透かし情報を、CGMS−D情
報が「11」であるときには、「これ以上の複製禁止
(No More Copy)」を示す電子透かし情報
を、それぞれ重畳するようにする。
【0143】そして、これらWM付加部407、41
2、416において電子透かし情報が重畳されたHD映
像信号データおよびSD映像信号データは、それぞれ、
D/Aコンバータ408、413、417によりアナロ
グ信号に変換されて、アナログ出力端子409、41
4、418を通じて導出される。そして、出力端子40
9に、1080I対応のモニター受像機501が接続さ
れ、あるいは出力端子414に720P対応のモニター
受像機502が接続され、あるいは出力端子418にS
D映像信号対応のモニター受像機503が接続されるこ
とにより、それぞれのフォーマットで映像が表示画面に
再生される。
【0144】なお、ビデオデータデコード部415での
圧縮画像データからベースバンド信号への変換によりC
GMS−D情報は消滅してしまうが、アナログ出力端子
409、414、418を通じて出力されるアナログ映
像情報の垂直ブランキング期間の特定の水平区間には、
デジタル圧縮データに含まれていたCGMS−D情報に
基づいて生成されたCGMS−A情報が重畳される。
【0145】また、この実施の形態においては、再生許
可・禁止制御部405からの圧縮された状態の映像デー
タが、IEEE1394インターフェースバスを通じて
デジタル出力とされる。この場合に、前述したように、
IEEE1394セキュアバスにより複製防止が図られ
ている。
【0146】すなわち、再生許可・禁止制御部405か
らの圧縮された状態のHD映像信号データは、暗号化部
421に供給され、コントロール部420からの制御に
より通信ごとに異なる暗号キーに基づく暗号化が圧縮ビ
デオデータに施される。この暗号化部421からの暗号
化データは、IEEE1394インターフェース422
を通じ、出力端子423を通じて出力先の電子機器に供
給される。IEEE1394インターフェース422
は、当該IEEE1394インターフェース規格に適合
するように、データ変換をして画像データを出力する。
【0147】この際に、コントロール部420は、IE
EE1394インターフェース422を通じて出力先の
機器と通信を行い、その出力先の機器がコンプライアン
トの装置か、また、コンプライアントの装置であれば、
それが記録装置であるか否か判別する。
【0148】そして、コントロール部420は、CGM
Sデコード部410からのCGMS−D情報の判別出力
と、IEEE1394インターフェース422を通じた
出力先の機器の判別情報とから、暗号化部421で暗号
化を解くための暗号キー情報を出力先に送出するか否か
を決定する。
【0149】例えば、出力先がノンコンプライアントの
装置であったときには、暗号キー情報は、出力先の装置
に渡さない。また、出力先がコンプライアントの装置で
あったときでも、それが記録装置の場合には、CGMS
−D情報が[11]のときには、暗号キー情報は、出力
先の装置に渡さない。
【0150】WM付加部407、412、416のそれ
ぞれは、図1のセットトップボックス100のWM付加
部106、110、114のそれぞれと、全く同様の構
成を有する。
【0151】以上のようにして、この実施の形態の再生
装置400から、例えばモニター受像機用として出力さ
れるベースバンドのHD映像信号およびSD映像信号に
は、CGMS情報に基づいて生成された電子透かし情報
が重畳される。したがって、それぞれのフォーマット用
の記録装置において、そのベースバンド映像信号入力に
ついて、その入力ベースバンド映像信号から、電子透か
し情報を検出し、その検出出力により、当該入力映像情
報の記録を制御する機構を設けることにより、このベー
スバンド映像信号について電子透かし情報を確実に検出
することができ、複製制御などの著作権保護を確実に行
なうことができる。
【0152】このように、この実施の形態においては、
特定のフォーマットの映像信号を出力する際に、不正な
改ざんな困難である電子透かし情報を重畳するので、記
録媒体に記録するHD映像信号に、フォーマット変換後
においても検出できるような態様で、予め電子透かし情
報を重畳する必要はない。
【0153】したがって、記録されるHD映像信号自体
には、直接的には電子透かし情報を重畳しないので、こ
の電子透かし情報の重畳によるHD映像信号による画質
の劣化が避けられる。例えば、IEEE1394インタ
フェース対応および伸長デコード部を備えるモニター受
像機であれば、電子透かし情報による画質劣化なしの再
生HD信号による画像が得られる。あるいは、WM付加
部407を省いて、D/Aコンバータ408を通じて出
力するようにすれば、電子透かし情報による画質劣化な
しの画像が得られる。
【0154】また、フォーマット変換後の映像信号に電
子透かし情報を重畳するので、再生装置でのフォーマッ
ト変換時の電子透かし情報の変形を考慮する必要がな
く、そのフォーマット変換後の映像信号用の電子透かし
情報に対応した検出方法により、確実に電子透かし情報
の検出ができ、著作権保護が確実に行なえる。
【0155】また、特に、SD映像信号の場合には、既
に、実用的な画質を保持できる電子透かし情報による著
作権情報を用いた著作権保護方式が採用されているの
で、有効な著作権保護が行なわれると期待できる。
【0156】そして、この実施の形態の再生装置400
においては、圧縮デジタルデータの状態の映像信号デー
タは、IEEE1394インタフェースによるセキュア
バスを用いた機構により著作権保護される。したがっ
て、圧縮デジタルデータの状態の映像信号データについ
ては、電子透かし情報によらない、確実な著作権保護が
できる。
【0157】なお、上述の実施の形態の再生装置400
は、モニター受像機に供給するベースバンド映像信号
は、アナログ信号として出力するようにしたが、例え
ば、モニター受像機501、502、503がデジタル
入力を受け付けるものを想定して、D/Aコンバータ4
08、413、418を設けずに、ベースバンドデジタ
ル映像信号を出力するようにしてもよい。
【0158】また、出力するベースバンド映像信号とし
ては、輝度成分Yと色成分Cとに分けて、出力するよう
にしてもよい。その場合に、電子透かし情報は、輝度成
分Yと色成分Cとの両方に重畳してもよいが、輝度成分
Yのみに重畳するようにしてもよい。輝度成分Yのみに
電子透かし情報を重畳したほうが、再生画面の画質上、
雑音として目立たないように重畳することが容易であ
る。
【0159】なお、現状では、アナログHD映像信号を
そのまま記録できる民生用の機器は存在しないので、セ
ットトップボックス100から出力する、あるいは、再
生装置400から出力する、アナログHD映像信号に
は、電子透かし情報を重畳しなくても構わない。
【0160】なお、上述の実施の形態では、放送の受信
装置や再生装置から、HD映像信号を、SD映像信号や
他のHDフォーマットの映像信号に変換する際に、その
変換後の映像信号に電子透かし情報を重畳するようにし
たが、HD映像信号からSD映像信号に変換するダウン
コンバータや、HD映像信号を、他のHDフォーマット
の映像信号に変換するフォーマットコンバータが、例え
ば、アダプタ装置のように独立した著作権保護装置であ
った場合でも、この発明の著作権保護方法は適用可能で
ある。すなわち、それらのコンバータ装置において、フ
ォーマットコンバートを行なった変換後の映像信号に、
電子透かし情報を重畳する手段を設けるように構成すれ
ばよい。
【0161】なお、この発明による記録再生装置の実施
の形態としては、少なくとも前記コンプライアントの再
生装置400を備える装置であるとすることができる。
そして、この実施の形態の記録再生装置は、コンプライ
アントの記録装置200の機能を備えるようにすること
も、もちろんできる。
【0162】なお、著作権情報としては、上述したよう
な複製制御のための情報だけではなく、コンテンツ識別
情報や、著作権者の情報、その他の著作権保護のための
情報を付加するようにすることができる。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、HD映像信号を、SD映像信号や他のフォーマット
の映像信号(フォーマットの異なるHD映像信号を含
む)に変換したとき、不正な改ざんが困難な電子透かし
情報を重畳するようにしたので、大本のHD映像信号自
体には、電子透かし情報を重畳しなくて済み、HD映像
信号についての画質劣化を避けることができる。
【0164】また、フォーマット変換後の映像信号にの
み電子透かし情報が重畳されるため、フォーマット変換
等においても、電子透かし情報の変形がなく、確実に電
子透かし情報の検出ができ、確実な著作権保護ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による受信装置の実施の形態としての
セットトップボックスの構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明による著作権保護方法の実施の形態を
説明するための、映像信号の伝送の流れを示す図であ
る。
【図3】実施の形態で用いる電子透かし情報の重畳部の
一例を説明するためのブロック図である。
【図4】実施の形態で用いる電子透かし情報の重畳部の
一例に用いるPN符号の発生器の一例を説明するための
図である。
【図5】電子透かし情報としてスペクトラム拡散信号を
用いた場合の映像信号に対する影響を説明するための図
である。
【図6】実施の形態における記録装置の一例のブロック
図である。
【図7】実施の形態で用いる電子透かし情報の検出部の
一例を説明するためのブロック図である。
【図8】この発明による再生装置の実施の形態のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
100…セットトップボックス、200…記録装置、3
00…DVD(RAMディスク)、301…DVD(R
OMディスク)、400…再生装置、109,113…
フォーマット変換部、106,110,114…電子透
かし情報の付加部、117…暗号化部、105,21
1,410…CGMSデコード部、212…記録制御
部、213…CGMS書換部、214…スクランブル
部、411,415…フォーマット変換部、407,4
12,416…電子透かし情報の付加部、405…再生
許可・禁止制御部、421…暗号化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/167 Fターム(参考) 5C053 FA20 FA24 GA11 GA20 GB21 HA40 JA30 LA14 5C063 AA01 AA06 AB05 AC10 BA04 CA23 DA20 DB02 5C064 CA18 CB10 CC02 5C082 AA02 AA37 BA41 CA56 CA84 CB01 MM05 MM06 MM10 5D044 AB07 DE04 DE50 EF05 HL08

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高精細度映像信号には、著作権保護のため
    の付随情報を付加すると共に、 前記高精細度映像信号を、走査線数および順次走査と飛
    び越し走査の走査方式が所定のフォーマットの映像信号
    にフォーマット変換したときに、その変換後の映像信号
    には、前記高精細度映像信号に付加された前記付随情報
    に基づいて生成された著作権保護のための情報を電子透
    かし情報として重畳することを特徴とする高精細度映像
    信号の著作権保護方法。
  2. 【請求項2】前記変換後の前記所定のフォーマットの映
    像信号は、標準方式映像信号であることを特徴とする請
    求項1に記載の高精細度映像信号の著作権保護方法。
  3. 【請求項3】前記著作権保護のための付随情報には複製
    制御のための情報を含み、前記フォーマット変換後の映
    像信号については、前記電子透かし情報としての前記著
    作権保護のための情報により複製制御が行われることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の高精細度映
    像信号の著作権保護方法。
  4. 【請求項4】前記高精細度映像信号に付加される著作権
    保護のための付随情報は、前記高精細度映像信号に存在
    する、あるいは前記高精細度映像信号に設けられた空き
    区間に挿入付加されるものであり、 前記電子透かし情報は、前記フォーマット変換後の映像
    信号により形成される画像に影響を与えないように、前
    記フォーマット変換後の映像信号と同一時間および同一
    周波数領域に重畳されるものであることを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の高精細度映像信号
    の著作権保護方法。
  5. 【請求項5】前記高精細度映像信号は、暗号化処理され
    ており、この暗号化が解除された後に、前記フォーマッ
    ト変換が行われることを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれかに記載の高精細度映像信号の著作権保護方
    法。
  6. 【請求項6】著作権保護のための付随情報が付加されて
    いる高精細度映像信号から、前記付随情報を検出する付
    随情報検出手段と、 前記高精細度映像信号を、走査線数および順次走査と飛
    び越し走査の走査方式が所定のフォーマットの映像信号
    に変換するフォーマットコンバータと、 前記フォーマットコンバータからの映像信号に、前記付
    随情報検出手段で検出された前記付随情報に基づいて、
    著作権保護のための電子透かし情報を重畳する電子透か
    し情報重畳手段と、 を備える高精細度映像信号の著作権保護装置。
  7. 【請求項7】前記フォーマットコンバータは、前記高精
    細度映像信号を、標準方式映像信号に変換するダウンコ
    ンバータであることを特徴とする請求項6に記載の高精
    細度映像信号の著作権保護装置。
  8. 【請求項8】前記著作権保護のための付随情報には複製
    制御のための情報を含み、前記フォーマットコンバータ
    から出力される映像信号については、前記著作権保護の
    ための前記電子透かし情報により複製制御が行なわれる
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の高精
    細度映像信号の著作権保護装置。
  9. 【請求項9】前記高精細度映像信号に付加される付随情
    報は、前記高精細度映像信号に存在する、あるいは前記
    高精細度映像信号に設けられた空き区間に挿入付加され
    るものであり、 前記電子透かし情報は、前記フォーマット変換後の映像
    信号により形成される画像に影響を与えないように、前
    記フォーマット変換後の映像信号と同一時間および同一
    周波数領域に重畳されるものであることを特徴とする請
    求項6〜請求項8のいずれかに記載の高精細度映像信号
    の著作権保護装置。
  10. 【請求項10】前記高精細度映像信号は、暗号化処理さ
    れており、この暗号化を解除する手段を備えることを特
    徴とする請求項6〜請求項9のいずれかに記載の高精細
    度映像信号の著作権保護装置。
  11. 【請求項11】高精細度映像信号は、著作権保護のため
    の付随情報を付加して放送し、 受信装置で、前記高精細度映像信号の放送信号を受信
    し、デコードし、所定のフォーマットの映像信号として
    出力するときに、その出力信号に、前記付随情報に基づ
    いて生成された著作権保護のための情報を電子透かし情
    報として重畳することを特徴とする高精細度映像信号の
    放送方式。
  12. 【請求項12】前記所定のフォーマットの映像信号は、
    標準方式映像信号であることを特徴とする請求項11に
    記載の高精細度映像信号の放送方式。
  13. 【請求項13】前記高精細度映像信号に付加される著作
    権保護のための付随情報は、前記高精細度映像信号に存
    在する、あるいは前記高精細度映像信号に設けられた空
    き区間に挿入付加されるものであり、 前記電子透かし情報は、前記フォーマット変換後の映像
    信号により形成される画像に影響を与えないように、前
    記フォーマット変換後の映像信号と同一時間および同一
    周波数領域に重畳されるものであることを特徴とする請
    求項11または請求項12に記載の高精細度映像信号の
    放送方式。
  14. 【請求項14】前記高精細度映像信号は、暗号化処理さ
    れており、この暗号化が解除された後に、前記フォーマ
    ット変換が行われることを特徴とする請求項11〜請求
    項13のいずれかに記載の高精細度映像信号の放送方
    式。
  15. 【請求項15】前記受信装置においては、前記所定のフ
    ォーマットの映像信号は、輝度成分と、色成分とのコン
    ポーネント信号として出力するものであって、前記電子
    透かし情報は、少なくとも、前記輝度成分に重畳するこ
    とを特徴とする請求項11〜請求項14に記載の高精細
    度映像信号の放送方式。
  16. 【請求項16】高精細度映像信号を受信する受信手段
    と、 前記高精細度映像信号から著作権保護のための付随情報
    を検出する付随情報検出手段と、 前記高精細度映像信号を、走査線数および順次走査と飛
    び越し走査の走査方式が所定のフォーマットの映像信号
    に変換する1または複数個のフォーマットコンバータ
    と、 前記1または複数個のフォーマットコンバータからの前
    記所定のフォーマットの映像信号のそれぞれに、前記付
    随情報検出手段で検出された前記付随情報に基づいて、
    著作権保護のための電子透かし情報を重畳する1または
    複数個の電子透かし情報重畳手段と、 前記1または複数個の電子透かし情報重畳手段からの映
    像信号を出力する1または複数個の出力手段と、 を備えることを特徴とする高精細度映像信号の受信装
    置。
  17. 【請求項17】前記フォーマットコンバータの一つは、
    前記高精細度映像信号を、標準方式映像信号に変換する
    ダウンコンバータであることを特徴とする請求項16に
    記載の高精細度映像信号の受信装置。
  18. 【請求項18】前記著作権保護のための付随情報には複
    製制御のための情報を含み、前記フォーマットコンバー
    タからの映像信号には、前記電子透かし情報として、少
    なくとも前記複製制御のための情報が重畳されることを
    特徴とする請求項16または請求項17に記載の高精細
    度映像信号の受信装置。
  19. 【請求項19】前記高精細度映像信号に付加される付随
    情報は、前記高精細度映像信号に存在する、あるいは前
    記高精細度映像信号に設けられた空き区間に挿入付加さ
    れるものであり、 前記電子透かし情報は、前記フォーマット変換後の映像
    信号により形成される画像に影響を与えないように、前
    記フォーマット変換後の映像信号と同一時間および同一
    周波数領域に重畳されるものであることを特徴とする請
    求項16〜請求項18のいずれかに記載の高精細度映像
    信号の受信装置。
  20. 【請求項20】前記高精細度映像信号は、暗号化処理さ
    れていることを特徴とする請求項16〜請求項19のい
    ずれかに記載の高精細度映像信号の受信装置。
  21. 【請求項21】高精細度映像信号は、この高精細度映像
    信号に存在する、あるいは前記高精細度映像信号に設け
    られた空き区間に、著作権保護のための付随情報を挿入
    付加して記録媒体に記録して、前記付随情報を用いた著
    作権保護方式により著作権保護を図り、 前記記録媒体から読み出した前記高精細度映像信号を、
    走査線数および順次走査と飛び越し走査の走査方式が所
    定のフォーマットの映像信号にして、再生出力として外
    部に出力する際に、その再生出力の映像信号には、前記
    付随情報に基づいて生成した著作権保護のための情報を
    電子透かし情報として重畳することを特徴とする高精細
    度映像信号の記録再生方法。
  22. 【請求項22】前記所定のフォーマットの映像信号は、
    標準方式映像信号であることを特徴とする請求項21に
    記載の高精細度映像信号の記録再生方法。
  23. 【請求項23】前記著作権保護のための付随情報には複
    製制御のための情報を含み、 前記高精細度映像信号の前記記録時には、記録しようと
    する前記高精細度映像信号に付加されている前記付随情
    報を抽出し、その複製制御のための情報に基づいて、記
    録制御を行うとともに、 前記所定のフォーマットの映像信号の記録時には、記録
    しようとする映像信号に重畳されている電子透かし情報
    を検出し、その複製制御のための情報に基づいて記録制
    御を行なうようにすることを特徴とする請求項21また
    は請求項22に記載の高精細度映像信号の記録再生方
    法。
  24. 【請求項24】前記再生出力の映像信号は、輝度成分
    と、色成分とのコンポーネント信号として出力するもの
    であって、前記電子透かし情報は、少なくとも、前記輝
    度成分に重畳することを特徴とする請求項21〜請求項
    23のいずれかに記載の高精細度映像信号の記録再生方
    法。
  25. 【請求項25】前記高精細度映像信号に付加される付随
    情報は、前記高精細度映像信号に存在する、あるいは前
    記高精細度映像信号に設けられた空き区間に挿入付加さ
    れるものであり、 前記電子透かし情報は、前記著作権保護のための情報
    が、前記所定のフォーマットの映像信号により形成され
    る画像に影響を与えないように、前記所定のフォーマッ
    トの映像信号と同一時間および同一周波数領域に重畳さ
    れるものであることを特徴とする請求項21〜請求項2
    4に記載の高精細度映像信号の記録再生方法。
  26. 【請求項26】前記高精細度映像信号は、暗号化処理さ
    れて記録されることを特徴とする請求項21〜請求項2
    4のいずれかに記載の高精細度映像信号の記録再生方
    法。
  27. 【請求項27】記録しようとする高精細度映像信号に付
    加されている著作権保護のための付随情報を検出する第
    1の付随情報検出手段、 前記第1の付随情報検出手段で検出された前記付随情報
    に基づいて、前記高精細度映像信号の記録媒体への記録
    を実行するかどうかを制御する記録制御部、 を備える記録系と、 記録媒体から高精細度映像信号を読み出す読み出し手
    段、 前記読み出し手段で読み出された前記高精細度映像信号
    をデコードするデコード手段、 前記読み出し手段で読み出された前記高精細度映像信号
    に付加されている著作権保護のための付随情報を検出す
    る第2の付随情報検出手段、 前記デコード手段でデコードされた前記高精細度映像信
    号を、走査線数および順次走査と飛び越し走査の走査方
    式が所定のフォーマットの映像信号に変換する1または
    複数個のフォーマットコンバータ、 前記1または複数個のフォーマットコンバータからの映
    像信号のそれぞれに、前記第2の付随情報検出手段で検
    出された前記付随情報に基づいて生成した著作権保護の
    ための電子透かし情報を重畳する1または複数個の電子
    透かし情報重畳手段、 前記1または複数個の電子透かし情報重畳手段からの映
    像信号のそれぞれを再生出力として外部に出力する1ま
    たは複数個の出力手段、を備える再生系とからなる高精
    細度映像信号の記録再生装置。
  28. 【請求項28】前記フォーマットコンバータの一つは、
    前記高精細度映像信号を、標準方式映像信号に変換する
    ダウンコンバータであることを特徴とする請求項27に
    記載の高精細度映像信号の記録再生装置。
  29. 【請求項29】前記著作権保護のための付随情報には複
    製制御のための情報を含み、前記フォーマットコンバー
    タからの映像信号には、前記電子透かし情報として、少
    なくとも前記複製制御のための情報が重畳されることを
    特徴とする請求項27または請求項28に記載の高精細
    度映像信号の記録再生装置。
  30. 【請求項30】前記高精細度映像信号に付加される付随
    情報は、前記高精細度映像信号に存在する、あるいは前
    記高精細度映像信号に設けられた空き区間に挿入付加さ
    れるものであり、 前記電子透かし情報は、前記フォーマット変換後の映像
    信号により形成される画像に影響を与えないように、前
    記フォーマット変換後の映像信号と同一時間および同一
    周波数領域に重畳されるものであることを特徴とする請
    求項27〜請求項29のいずれかに記載の高精細度映像
    信号の記録再生装置。
  31. 【請求項31】前記高精細度映像信号は、暗号化処理さ
    れていることを特徴とする請求項27〜請求項29のい
    ずれかに記載の高精細度映像信号の記録再生装置。
  32. 【請求項32】著作権保護のための付随情報が付加され
    て高精細度映像信号が記録されている記録媒体から前記
    高精細度映像信号を読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段で読み出された前記高精細度映像信号
    をデコードするデコード手段と、 前記読み出し手段で読み出された前記高精細度映像信号
    に付加されている前記著作権保護のための付随情報を検
    出する付随情報検出手段と、 前記デコード手段でデコードされた前記高精細度映像信
    号を、走査線数および順次走査と飛び越し走査の走査方
    式が所定のフォーマットの映像信号に変換する1または
    複数個のフォーマットコンバータと、 前記1または複数個のフォーマットコンバータからの映
    像信号のそれぞれに、前記付随情報検出手段で検出され
    た前記付随情報に基づいて生成した著作権保護のための
    電子透かし情報を重畳する1または複数個の電子透かし
    情報重畳手段と、 前記1または複数個の電子透かし情報重畳手段からの映
    像信号のそれぞれを再生出力として外部に出力する1ま
    たは複数個の出力手段と、 を備える高精細度映像信号の再生装置。
  33. 【請求項33】前記フォーマットコンバータの一つは、
    前記高精細度映像信号を、標準方式映像信号に変換する
    ダウンコンバータであることを特徴とする請求項32に
    記載の高精細度映像信号の再生装置。
  34. 【請求項34】前記著作権保護のための付随情報には複
    製制御のための情報を含み、前記フォーマットコンバー
    タからの映像信号には、前記電子透かし情報として、少
    なくとも前記複製制御のための情報が重畳されることを
    特徴とする請求項32または請求項33に記載の高精細
    度映像信号の再生装置。
  35. 【請求項35】前記高精細度映像信号に付加される付随
    情報は、前記高精細度映像信号に存在する、あるいは前
    記高精細度映像信号に設けられた空き区間に挿入付加さ
    れるものであり、 前記電子透かし情報は、前記フォーマット変換後の映像
    信号により形成される画像に影響を与えないように、前
    記フォーマット変換後の映像信号と同一時間および同一
    周波数領域に重畳されるものであることを特徴とする請
    求項32〜請求項34のいずれかに記載の高精細度映像
    信号の再生装置。
  36. 【請求項36】前記高精細度映像信号は、暗号化処理さ
    れている記録されており、この暗号化を解除する暗号解
    除手段を備えることを特徴とする請求項32〜請求項3
    5のいずれかに記載の高精細度映像信号の再生装置。
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