JP2000293936A - ディジタル信号記録装置、再生装置、および記録媒体 - Google Patents

ディジタル信号記録装置、再生装置、および記録媒体

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JP2000293936A
JP2000293936A JP11100976A JP10097699A JP2000293936A JP 2000293936 A JP2000293936 A JP 2000293936A JP 11100976 A JP11100976 A JP 11100976A JP 10097699 A JP10097699 A JP 10097699A JP 2000293936 A JP2000293936 A JP 2000293936A
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Manabu Sasamoto
学 佐々本
Hiroo Okamoto
宏夫 岡本
Hiroshi Chiba
浩 千葉
Hitoaki Owashi
仁朗 尾鷲
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体上のディジタル信号の著作権を保護で
きる記録装置、再生装置、および記録媒体を提供するこ
とにある。 【解決手段】ディジタル信号を、記録媒体上に記録また
は再生するディジタル信号記録装置、再生装置、および
記録媒体において、記録時には、鍵情報に所定の演算を
施して得られた鍵で、ディジタル信号を暗号化して、前
記鍵情報とともに、記録媒体に記録し、再生時には、記
録媒体から再生した前記鍵情報に、前記所定の演算を施
して得られた鍵で、再生したディジタル信号を復号化し
て出力することにより達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号を
記録媒体に記録再生するディジタル信号記録装置、再生
装置、および記録媒体に関し、特に記録媒体上のディジ
タル信号の著作権を保護する機能を有するディジタル信
号記録装置、再生装置、および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル技術を用いた映像、音
声等のデータ圧縮の研究が進み、これらデータの蓄積、
伝送が容易にできるようになった。これに伴い、放送の
分野においてもディジタル化が急速に進められている。
【0003】例えば、アナログ映像信号、音声信号をM
PEG(Moving Picture Experts Group)規格を用いて
高能率にディジタル圧縮符号化し、衛星や同軸ケーブル
を通して放送するシステムが知られている。このディジ
タル放送を受信するための装置として、セットトップボ
ックスと呼ばれるディジタル放送受信機がある。
【0004】また、家庭用の映像信号、音声信号記録再
生機器としては、磁気テープを用い、ディジタルTV放
送などのディジタル圧縮符号化された映像信号及び音声
信号をディジタル信号のまま記録し再生できるディジタ
ルVTRの開発が進められている。
【0005】このディジタル放送受信機とディジタルV
TRは、ディジタルインターフェースで接続され、受信
したディジタル放送を高品質で保存可能となる。
【0006】さらに、光ディスクやハードディスクを用
い、映像信号及び音声信号を記録し再生する装置の開発
が進められている。
【0007】複数の情報が多重されて伝送されてくるデ
ィジタル信号を受信して所望の番組を選択する技術が、
日本特開平8−56350号に述べられている。また、
回転磁気ヘッドを用いたディジタルVTRについては、
例えば、日本特開平5−174496号に記載されてい
る。
【0008】さらに、ディジタル放送受信機とディジタ
ルVTRをディジタルインターフェースで接続したディ
ジタル放送記録システムについて、アイイーイーイー
トランザクションス オン コンシューマー エレクト
ロニクス、第42巻3号、1996年8月、617〜6
22頁(IEEE Transactions on Consumer Electronics,
Vol. 42, No.3, August 1996,p617〜622 「Newly Devel
oped D-VHS Digital Tape Recording System for the
Multimedia Era」)に詳しく述べらている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディジ
タル放送等をディジタルVTR等で記録した、記録媒体
上のディジタル信号の著作権の防衛については何ら考慮
されていない。
【0010】本発明の目的は、記録媒体上のディジタル
信号の著作権を保護することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタル信
号を、記録媒体上に記録または再生するディジタル信号
記録装置、再生装置および記録媒体において、記録時に
は、鍵情報に所定の演算を施して得られた鍵で、ディジ
タル信号を暗号化して、前記鍵情報とともに、記録媒体
に記録し、再生時には、記録媒体から再生した前記鍵情
報に、前記所定の演算を施して得られた鍵で、再生した
ディジタル信号を復号化して出力する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0013】図1はディジタル放送受信機とディジタル
信号記録再生装置を含む構成図である。200はディジ
タル信号記録再生装置、201はディジタル放送受信装
置、202はアンテナ、207は受像機である。また、
203はチューナ、204は選択回路、205は復号回
路、206はインターフェース回路、208はディジタ
ル放送受信機201の動作の制御を行う制御回路であ
る。ここで、ディジタル放送受信機201とディジタル
信号記録再生装置200は別体の構成で表示されている
が、一体の構成となっていてもよい。
【0014】図2は図1のディジタル信号記録再生装置
200の構成図である。図2は記録再生兼用の装置であ
るが、記録と再生が独立していても同様である。100
は回転ヘッド、101はキャプスタン、102aは記録
時の記録信号の生成等を行う記録信号処理回路、102
bは再生時の再生信号の復調等を行う再生信号処理回
路、104は記録再生モード等の制御を行う、例えば、
マイクロプロセッサのような制御回路、105は回転ヘ
ッド100の回転等の基準となるタイミング信号を生成
するタイミング生成回路、106は回転ヘッド及びテー
プの送り速度を制御するサーボ回路、107は記録信号
の入力または再生信号の出力を行う入出力回路、109
は記録時のタイミングを制御するタイミング制御回路、
110は基準クロックを生成する発振回路、111はテ
ープ、112はアナログ映像信号の記録再生回路、11
5はディジタル信号記録時のデータ暗号回路、116は
ディジタル信号再生時のデータ復号回路、117は、デ
ィジタル情報を暗号あるいは復号する際にデータ暗号回
路115あるいはデータ復号回路116に供給するデー
タ鍵のもとであるデバイス鍵を発生するデバイス鍵発生
器、118はディジタル情報を暗号あるいは復号する際
のデータ鍵のもう一つのもとであるブロック鍵を発生す
るブロック鍵発生器、119は記録時のパケットデータ
へのタイムスタンプ処理、再生時のパケットデータの出
力制御を行う入出力制御回路である。
【0015】ディジタル映像圧縮信号は、パケット形式
のデータで、複数チャンネルの信号が時分割多重されて
伝送される。図1において、アンテナ202で受信され
たディジタル放送信号は、チューナ203で復調され、
その後、選択回路204で必要なディジタル圧縮映像信
号が選択される。選択されたディジタル圧縮映像信号
は、復号回路205で通常の映像信号に復号されて、受
像機207に出力される。また、受信信号にスクランブ
ル等の処理が行われているときは、選択回路204にお
いてそれを解除した後に、復号処理が行なわれる。受信
したディジタル放送信号の記録を行うときは、選択回路
204において記録するディジタル圧縮映像信号及びそ
れに関連した情報が選択され、インターフェース回路2
06を介してディジタル信号記録再生装置200の入出
力端子108より、ディジタル信号記録装置200に入
力され、記録される。また、記録したディジタル放送信
号の再生を行うときは、ディジタル信号記録再生装置2
00で再生されたディジタル圧縮映像信号等が、入出力
端子108よりインターフェース回路206に出力され
る。インターフェース回路206に入力されたディジタ
ル圧縮映像信号等は、選択回路204、復号回路205
により、通常の受信時と同様の処理を行って、受像機2
07に出力する。
【0016】図1のディジタル信号記録再生装置200
の構成を示す図2において、記録時には、入出力端子1
08より入力されたパケットデータの一部が、入出力回
路107を介して制御回路104に入力される。制御回
路104では、パケットデータに付加されている情報あ
るいはパケットデータとは別に送られてきた情報により
パケットデータの種類等を検出し、検出結果によって記
録モードを判断し、記録信号処理回路102a及びサー
ボ回路106の動作モードを設定する。次に入出力回路
107は、記録するパケットデータをデータ暗号回路1
15に出力する。データ暗号回路115では、デバイス
鍵発生器117およびブロック鍵発生器118により発
生される鍵をもとに制御回路104において生成される
データ鍵によって、入力されたパケットデータを暗号化
し、これを入出力制御回路119に出力する。入出力制
御回路119では、タイミング生成回路105からの時
間情報をもとに、入力されたパケットデータにタイムス
タンプを施し、これを記録信号処理回路102aに出力
する。記録信号処理回路102aでは、制御回路104
で判断された記録モードに応じて、誤り訂正符号、ID
情報、サブコード、暗号化に使用したブロック鍵情報等
を含む記録データの生成を行い且つ記録信号を生成し
て、回転ヘッド100によりテープ111に記録する。
【0017】再生時には、まず任意の再生モードで再生
動作を行い、再生信号処理回路102bでID情報を検
出する。そして、制御回路104でどのモードで記録さ
れたかを判断し、再生信号処理回路102b及びサーボ
回路106の動作モードを再設定して再生を行う。再生
信号処理回路102bでは、回転ヘッド100より再生
された再生信号より、同期信号の検出、誤り検出訂正、
ブロック鍵情報等の取得を行い、パケットデータを再生
して入出力制御回路119に出力する。入出力制御回路
119では、タイミング生成回路105で生成されたタ
イミングを基準としてタイムスタンプを取り除いたパケ
ットデータをデータ復号回路116に出力する。データ
復号回路116では、デバイス鍵発生器117により発
生される鍵、および再生によって得られたブロック鍵を
もとに、制御回路104において生成されるデータ鍵に
よって復号して、入出力回路107に出力する。
【0018】記録時には、入出力端子108より入力さ
れた記録データのレートを基準としてタイミング制御回
路109により記録再生装置の動作タイミングを制御
し、再生時には、発振回路110により発振されたクロ
ックを動作基準として動作する。
【0019】図3はディジタル映像圧縮信号のパケット
の構成図である。1パケットは固定長、例えば、188
バイトで構成されており、4バイトのパケットヘッダ3
06と、184バイトのパケット情報307により構成
されている。ディジタル圧縮映像信号は、パケット情報
307の領域に配置される。また、パケットヘッダ30
7はパケット情報の種類等の情報により構成される。
【0020】図4は図3のパケットヘッダ306の構成
図である。501はパケットの先頭を示す同期バイト、
502は誤りの有無を示す誤り表示、503はユニット
の開始を示すユニット開始表示、504はパケットの重
要度を示すパケットプライオリティ、505はパケット
の種類を示すパケットID、506はスクランブルの有
無を示すスクランブル制御、507は追加情報の有無及
びパケット情報の有無を示すアダプテーションフィール
ド制御、508はパケット単位でカウントアップされる
巡回カウンタである。
【0021】図5はディジタル放送の伝送信号及び伝送
信号より選択された信号の構成図である。71は図3の
パケットである。通常、上記映像信号に音声信号、プロ
グラムに関する情報等が付加され、複数チャンネルのプ
ログラムが時分割多重されて伝送される。
【0022】図5(a)は、3チャンネルのプログラム
を多重した例であり、V1、V2、V3はそれぞれのチ
ャンネルの映像信号、A1、A2、A3はそれぞれのチ
ャンネルの音声信号のパケットである。なお、映像また
は音声は、一つのチャンネルに複数の映像または音声で
構成されている場合もある。P0、P1、P2、P3は
プログラムに関する情報である。それぞれのパケット
は、異なるパケットID505が割り当てられており、
これによりパケットの内容を識別することができる。
【0023】P0は、図5(a)の伝送信号全体に関す
る情報であり、それぞれのプログラムにどのパケットI
Dが割り当てられているかを認識するためのプログラム
アソシエーションテーブル、番組ガイド情報等のパケッ
トが時分割多重されて伝送される。P1、P2、P3
は、それぞれのプログラムに関する情報であり、そのチ
ャンネルの映像パケット、音声パケット等にどのパケッ
トIDが割り当てられているかを認識するためのプログ
ラムマップテーブル、スクランブル情報等のパケットが
時分割多重されて伝送される。通常、プログラムアソシ
エーションテーブルのパケットIDは決まった値、例え
ば0が割り当てられている。
【0024】受信時には、まずプログラムアソシエーシ
ョンテーブルによって受信したいプログラムのプログラ
ムマップテーブルにどのパケットIDが割り当てられて
いるかを認識し、次に、受信したいプログラムのプログ
ラムマップテーブルによって映像パケット、音声パケッ
ト等にどのパケットIDが割り当てられているかを認識
する。そして、映像パケットおよび音声パケットを抽出
してディジタル圧縮データの復号を行う。また、同時に
プログラムクロックリファレンスを抽出し、これによっ
てディジタル圧縮データの復号回路の復号タイミングが
符号化時のタイミングと同期するように復号回路の動作
を制御する。
【0025】CRは、ディジタル圧縮データの復号時の
同期をとるためのプログラムクロックリファレンス情報
である。
【0026】もちろん、多重するチャンネル数は3チャ
ンネル以外、例えば4チャンネルでもよいし、また、こ
れ以外の情報を多重してもよい。
【0027】図5(b)は、図5(a)から第1のチャ
ンネルの情報およびそれに関連したプログラム情報のみ
を選択したものである。第1のチャンネルを記録する場
合には、この情報をディジタル放送受信機201から記
録再生装置200に出力する。もちろん、これ以外の情
報を含めて記録してもよいし、また、再生時の処理をや
りやすくするために、パケットの情報の一部を変更して
もよい。例えば、プログラムアソシエーションテーブル
の情報を記録するプログラムのみの情報に変更すれば、
再生時にチャンネルの選択が不要になる。
【0028】図6は図2のデータ暗号回路115の構成
図である。1151はパケットデータ入力端子、115
7はパケットデータ出力端子、1153a、1153b
はデータ鍵入力端子、1153cはデータ鍵選択信号入
力端子、1153dは、処理モード選択信号入力端子、
1152、1156はブロック処理回路、1154は鍵
スケジュール回路、1155は暗号器、1158a,1
158bはデータ鍵レジスタ、1159はデータ鍵セレ
クタである。データ暗号回路115は、あらかじめ定め
られたデータ鍵により、入力されるパケットデータ単位
で暗号化して出力する。この際、このデータ鍵をある時
間間隔で変更していくことにより、テープ上に記録され
るパケットデータの安全性を高めることができる。
【0029】暗号器1155は、例えば、伝送中にビッ
ト誤り等のエラーが発生しても、そのエラーが後続のデ
ータに影響を与えない、すなわちエラー伝播がないよう
に、複数ビットで構成されるブロックを単位として暗号
処理を簡単な回路構成で実現できるブロック暗号を用い
る。
【0030】入力端子1151から入力されたパケット
データは、まず、ブロック処理回路1152において、
複数ビットからなるブロックPに区切られる。例えば1
ブロックを64ビットとする。各ブロックは、暗号器1
155において順次暗号化され、その結果ブロックCを
出力し、ブロック処理回路1156において、今度はブ
ロックをパケットデータの形式に戻して出力端子115
7へ出力する。ここで、暗号化のための鍵であるデータ
鍵は、制御回路104より、データ鍵入力端子1153
aおよび1153bから入力され、データ鍵レジスタ1
158a、1158bに記憶される。例えば、データ鍵
レジスタ1158aには、現在のデータ鍵を、データ鍵
レジスタ1158bには次に切り換えるデータ鍵を記録
させる。
【0031】また、データ鍵選択信号入力端子1153
cからは、制御回路104より、データ鍵レジスタ11
58a、1158bのどちらのデータ鍵を選択するかを
示す信号が入力され、データ鍵セレクタ1159によ
り、選択されたデータ鍵が出力される。ここでは、例え
ば鍵レジスタ1158aのデータ鍵が選択されているも
のとする。選択されたデータ鍵は、スケジュール回路1
154においてサブ鍵KA、KBに変換され、暗号器1
155に供給される。例えば、データ鍵の長さ56ビッ
ト、サブ鍵の長さが、それぞれ32ビットとし、データ
鍵の上位32ビットをKAに割り当て、データ鍵の上位
32ビットと下位32ビットの加算値をKBに割り当て
る。
【0032】ここで、データ鍵を変更する場合には、制
御回路104より、データ鍵レジスタ1158bを出力
するようデータ鍵選択信号入力端子1153cから信号
が入力される。データ鍵セレクタは、一つのパケットデ
ータのブロック全ての暗号化が終了するまでは、その選
択出力を切り換えず、次のパケットデータとの間で切り
換えるよう制御する。
【0033】その他、例えば、暗号器1155の出力
と、暗号器1155の入力を排他的論理和をとり、ブロ
ック単位でフィードバックをかけることで、暗号強度を
増す方法もある。
【0034】図7は図6の暗号器1155の構成図であ
る。同図中、551、552、553、554は暗号処
理部、Pa、Pbは入力ブロックデータPの上位および
下位ビット、Ca、Cbは暗号化されたデータ、KA、
KBは、サブ鍵である。同図に示すように、例えば入力
された64ビットのブロックPを、その上位32ビット
Paと下位32ビットPbに分離する。そのPa、Pb
は、暗号処理部551において、排他的論理和(551
1)、ビットシフトおよび加算演算(5512、551
3、5515:A<<<pは、Aをpビット左方向に循
環ビットシフトすることを表す)、加算演算(551
4、5516)を行い、その結果を暗号処理部551と
同様の処理を行う後続の暗号処理部552、553、さ
らに図示しない暗号処理部に入力して複数段繰り返し演
算を行い、最終段の暗号処理部554により出力された
データCa、Cbより、暗号化されたブロックCを得
る。
【0035】以上は、図2、図7のデータ暗号回路11
5について説明したが、図2のデータ復号回路116で
は、暗号器1155の逆の流れで演算していくことによ
り、暗号化されたブロックを復号することができる。た
だし、図7の演算5516は、減算処理とする。また、
当然、サブ鍵KA、KBは、暗号時と同一の鍵を用いな
ければならない。
【0036】その他、記録するパケットデータを保護す
る必要が無い場合、例えば記録する番組が自由にコピー
してもよいよう許可されている場合、パケットデータを
暗号化しないで、そのままテープ上に記録する場合があ
る。これは例えば、データ暗号回路115、データ復号
回路116を、入力パケットの暗号・復号の機能と、な
にもしないで通過させる機能とを切り換えることで実現
できる。図2、図6のデータ暗号回路115において、
図6の処理モード選択信号入力端子1153dを介して
入力される処理モード選択信号により、図7の演算55
16への入力X5を、図示していないが、零に固定する
ことで、暗号、復号処理を行わずに、ブロックを通過さ
せることが出来る。この方法によれば、入力パケットの
通過遅延時間を一定に保ったまま、動作を切り換えるこ
とができる。また、図示しないが、他の方法としては、
入力端子1151から入力されたパケットデータを、ブ
ロック処理回路1152、暗号器1155、ブロック処
理回路1156を介さず、出力端子1157に出力する
か、ブロック処理回路1156から出力されるパケット
データを出力端子1157に出力するかを切り換える切
り換え回路を出力端子1157の前段に設け、処理モー
ド選択信号入力端子1153dを介して入力される処理
モード選択信号をその切り換え回路に入力して、ブロッ
ク処理回路1156から出力されるパケットデータか、
入力端子1157に入力されたパケットデータかを切り
換える方法もある。これらの方法は、図2、図19のデ
ータ復号回路116においても前述と同様の構成で実現
できる。
【0037】図8は図2のデータ暗号回路115、デー
タ復号回路116に供給するデータ鍵の生成例を示すと
ころの制御回路104内のデータ鍵の生成図である。デ
バイス鍵発生器117は、例えば96ビットのあらかじ
め定められた固定の鍵情報を記憶している。ブロック鍵
発生器118は、例えば図2の制御回路104からの司
令1181により、96ビットの乱数を発生させる乱数
発生器である。120は96ビットの排他的論理和演算
器、121はハッシュ関数演算器である。図8(a)で
は、ブロック鍵とデバイス鍵は、排他的論理和演算器1
20で排他的論理和がとられ、ハッシュ関数演算器12
1にてハッシュ演算がなされ、その結果のうちの選択さ
れた56ビットが、データ鍵として図2のデータ暗号回
路115に供給される。ハッシュ関数は、その出力結果
から、入力データが類推困難な関数であり、データ鍵か
ら、秘密情報であるブロック鍵、デバイス鍵が求められ
ない。
【0038】また、図2の制御回路104からの司令1
181をある時間間隔で発生させ、上述の演算によるデ
ータ鍵生成を繰り返し行うことにより、データ鍵を順次
変更していくことができ、記録媒体上のデータの安全性
を高めることが可能となる。次に、ブロック鍵発生器1
18で発生されたブロック鍵(Kr)は、図2の記録信
号処理回路102aに送られ、テープ111上に記録さ
れる。
【0039】再生時には、ブロック鍵発生器118の発
生するブロック鍵の代わりに、テープ111上から再生
されたブロック鍵(Kp)を用いて、上記と同様の演算
を行い、データ鍵を得、図2のデータ復号回路116に
供給される。
【0040】図8(b)は、テープ111上に記録する
鍵情報Krとして、ブロック鍵をデバイス鍵で排他的論
理和演算したものを用いる例である。この場合、ハッシ
ュ関数演算器にはブロック鍵そのものが入力される。再
生時には、図8(a)中のブロック鍵の代わりに、テー
プ111上から再生されたKpを用いて、上記と同様の
演算を行い、データ鍵を得、データ復号回路116に供
給される。
【0041】次に、テープへの記録方法について述べ
る。
【0042】図9は、1トラックの記録パターンであ
る。3は時間情報、プログラム情報等のサブコードを記
録するサブコード記録領域、7はディジタル圧縮映像信
号を記録するデータ記録領域、2及び6はそれぞれの記
録領域のプリアンブル、4及び8はそれぞれの記録領域
のポストアンブル、5はそれぞれの記録領域の間のギャ
ップ、1及び9はトラック端のマージンである。このよ
うに、各記録領域にポストアンブル、プリアンブル及び
ギャップを設けておくことにより、それぞれの領域を独
立にアフレコを行うことができる。もちろん、記録領域
7にはディジタル圧縮映像信号以外のディジタル信号を
記録してもよい。データ記録領域7は、複数のブロック
(前述の暗号化の小単位であるブロックとは異なる)に
より構成されている。
【0043】図10は図9のデータ記録領域7のブロッ
クの構成図である。20は同期信号、21はID情報、
22はデータ、23は第1の誤り検出訂正のためのパリ
ティ(C1パリティ)である。例えば、同期信号20は
2バイト、ID情報21は3バイト、データ22は99
バイト、パリティ23は8バイトで構成されており、1
ブロックは112バイトで構成されている。
【0044】図11は図10のID情報21の構成図で
ある。31はグループ番号、32はトラックアドレス、
33は1トラック内のブロックアドレス、35はグルー
プ番号31、トラックアドレス32及びブロックアドレ
ス33の誤りを検出するためのパリティである。ブロッ
クアドレス33は、各記録領域でのブロックの識別を行
うためのアドレスである。例えば、図9のデータ記録領
域7では0〜335とする。トラックアドレス32は、
トラックの識別を行うためのアドレスであり、例えば、
1トラックまたは2トラック単位でアドレスを変化さ
せ、nトラックを識別することが出来る。例えば、0〜
5または0〜2とすることにより、6トラックを識別す
ることができる。図11のグループ番号31は、例え
ば、トラックアドレス32で識別する6トラック単位で
変化させ、0〜15とすることにより、96トラックを
識別することができる。トラックアドレス32は、後述
する第2の誤り訂正符号の周期と同期させておけば、記
録時の処理及び再生時の識別を容易にすることができ
る。
【0045】図12は図9のデータ記録領域7の1トラ
ック分のデータの構成図である。なお、図10に図示の
同期信号20およびID情報21は省略してある。デー
タ記録領域7は、例えば、336ブロックで構成されて
おり、最初の306ブロックにデータ41を、次の30
ブロックに第2の誤り訂正符号(C2パリティ)43を
記録する。C2パリティ43は、nトラック単位、例え
ば6トラック単位で構成されている。6トラック単位で
みると、データは306ブロック×6トラックのデータ
であり、そのデータを18分割して、それぞれの102
ブロックに、10ブロックのC2パリティを付加する。
誤り訂正符号は、例えばリードソロモン符号を用いれば
よい。各ブロック99バイトのデータは、3バイトのヘ
ッダ44と96バイトのデータ41により構成されてい
る。
【0046】図13は、188バイトのパケット形式で
伝送されたディジタル圧縮映像信号を、図12のデータ
41に記録する時の1パケットのブロックの構成例であ
る。この場合には、4バイトの時間情報25を付加して
192バイトとし、2ブロックに1パケットを記録す
る。時間情報25は、パケットの伝送された時間の情報
である。すなわち、パケットの先頭が伝送された時の時
間またはパケット間の間隔を基準クロックでカウント
し、そのカウント値をパケットデータと共に記録してお
き、再生時にその情報を基にしてパケット間の間隔を設
定することにより、伝送された時と同一の形でデータを
出力することができる。
【0047】図14は図12のデータ記録領域7のヘッ
ダ44の構成図である。ヘッダ44は、フォーマット情
報45、ブロック情報46および付加情報47により構
成される。フォーマット情報45、およびブロック情報
46には、記録に関する様々な記録情報が、また付加情
報47には、その他補助的な情報が記録される。
【0048】フォーマット情報45は、記録フォーマッ
トに関する情報であり、記録モード(標準速モードその
他の識別)、取り扱うパケットデータの種類、記録され
ているパケットデータがコピー可能か否か等を示すコピ
ー制限情報等が格納され、複数のブロックで、1つの情
報を構成する。例えば12ブロックの12バイトで1つ
の情報を構成している。そして、この情報を複数回繰り
返し多重記録することにより、再生時の検出能力を向上
させている。ここに、前述の鍵情報等をも記録しておく
ことが可能である。
【0049】ブロック情報46は、データ記録領域41
に記録されるデータの種類を識別するための情報であ
る。ここには、高速可変速再生用データの有無、種類
(どの速度に対応した高速可変速再生用データである
か)等を記録しておく。ここに、前述の鍵情報等をも記
録しておくことも可能である。
【0050】付加情報47は、例えば、6ブロックの6
バイトで一つの情報であるパックデータを構成し、最初
の1バイトが情報の種類を表すアイテムコード、残りの
5バイトをデータとすることにより、いろいろな種類の
データを記録することができる。例えばここに前述のブ
ロック鍵等の鍵情報や、その他、記録時間等の情報や記
録信号の種類等を記録しておくことができる。
【0051】図15は図14の付加情報47の領域に、
ブロック鍵を格納する場合のパックデータの構成図であ
る。
【0052】パックデータの最初の1バイトには後続の
情報が鍵情報であることを示すアイテム情報コードを格
納する。
【0053】2バイト目には、格納されている鍵の種類
を示す情報(鍵シーケンス番号、鍵属性、鍵フラグ)を
記録する。前述のように、ブロック鍵をある時間間隔で
順次変更していくことで、記録媒体上のデータの安全性
を高めることができるので、例えば、このパックに格納
されているブロック鍵が、現在のパケットデータの暗号
化に用いられるブロック鍵か、次に用いるブロック鍵か
を示す鍵属性情報を記録しておく。また、ブロック鍵が
更新される度に反転する鍵フラグで、切り換えタイミン
グを記録する。この情報により再生時の鍵の切り換えを
スムーズにする。また、鍵シーケンス番号には、一つの
パックでブロック鍵が格納できない場合、後続のパック
があることを示す情報を格納する。例えばブロック鍵が
96ビットの場合、3つのパックに分割して格納し、そ
れぞれの鍵シーケンス番号には、2、1、0を格納し、
0が最終パックであることを示す。その他、全体のデー
タのサイズを格納しておき、残りの大きさを知る方法も
ある。
【0054】3バイト目から6バイト目に、ブロック鍵
を収納する。
【0055】前述の図8(b)の例では、鍵情報Krが
ブロック鍵の代わりに格納される。
【0056】図16はブロック鍵の格納方法を示す図で
ある。この例は、各トラックのパックデータには、現在
の鍵情報のみを記録する場合である。したがって、前述
の鍵属性は、現在の鍵を示すのみの固定情報であり、記
録しなくてもよい。同図中(1)は、96ビットの現在
のブロック鍵A(A0乃至A11)が3個のパックに分
割して格納される状態を示す。通常、これらのパック
は、データの信頼性の向上のため、一つのトラックにつ
き、複数回記録される。例えば、3個のパックをトラッ
クの最初、半ば、最後のそれぞれの領域に記録する(計
9個)ことで、磁気ヘッドの目詰まり等による、再生信
号のバースト欠落の影響を軽減できる。また、3個のパ
ックは必ずしも連続したパックとして記録する必要はな
く、各パックの間に他の情報を格納したパックを挿入
し、鍵情報を格納しているパックを分散して記録するこ
とで、鍵情報自身の保護も可能となり、さらに信頼性が
向上する。同図(2)はブロック鍵がBに切り換わった
トラックに記録されるパックデータである。この場合、
ブロック鍵Bの鍵フラグは反転している。
【0057】図17はブロック鍵の他の格納方法を示す
図である。図17は、現在の鍵情報と共に、次に使用す
る鍵情報もあらかじめ発生させておき記録する方法であ
る。ここで、鍵属性情報は、現在のパケットデータの暗
号化に用いられるブロック鍵の場合“0”、次に用いる
ブロック鍵の場合“1”とする。また、ブロック鍵が更
新される度に反転する鍵フラグは“0”と“1”を交互
に繰り返す。
【0058】同図中(1)は、96ビットの現在のブロ
ック鍵Aが格納される状態を示す。(2)には、次のブ
ロック鍵Bが格納される。この(1)および(2)が、
同一のトラック内のブロックの付加情報エリアに記録さ
れる。(3)は、ブロック鍵がBに切り換わったトラッ
クに記録されるパックデータである。この場合、ブロッ
ク鍵Bは、鍵属性情報“0”の現在の鍵に、また、鍵フ
ラグも反転している。さらに(4)は、次に用いる鍵C
が格納される。(3)および(4)が、同一のトラック
内のパックデータとしてトラックに記録される。
【0059】ブロック鍵の更新タイミングを示す鍵フラ
グの格納場所としては、付加情報47のパックに格納す
る以外に、前述の図14に示したフォーマット情報4
5、あるいはブロック情報46に格納する方法もある。
【0060】以上のように、鍵情報が、テープ上に記録
されるが、ブロック鍵を切り換えるタイミングとして
は、前述のC2パリティの付加の単位であるnトラック
(本実施例では6トラック)の区切り目とすることで、
再生時に、C2パリティの演算が可能となり、鍵情報の
データ信頼性が向上する。
【0061】また、以上の例ではブロック鍵が更新され
るタイミングを示す情報を鍵フラグとして記録したが、
図2の記録信号処理回路102aにおいて、前述の図1
1に示したトラックアドレス32、あるいはグループ番
号31の値と、C2パリティの演算の周期および更新の
タイミングを同期させることで、特に鍵フラグを記録し
なくとも、再生時における鍵情報の更新のタイミング
を、このトラックアドレス32あるいはグループ番号3
1の値で検出することも可能である。例えば、図2の記
録信号処理回路102aにおいて、トラックアドレス3
2が、トラック1本毎に0から5の値を繰り返し、その
値0から5の6本のトラックを、前述のC2パリティの
付加の単位とする。そして、値が5から0になるタイミ
ングで、データ暗号回路115において、ブロック鍵を
更新して、記録する。再生時においては、図2の再生信
号処理回路102bにおいて、このトラックアドレス3
2の値が5から0になるタイミングを検出し、データ復
号回路116において、鍵を更新していけばよい。ま
た、さらに長い周期で更新する場合には、例えば、グル
ープ番号31を用いて、トラックアドレス32の値が5
から0になる際に、グループ番号31を1増加させ、0
から15の値を繰り返すようにすることで、96トラッ
クの単位で、しかもC2パリティの付加の単位の区切り
目の、更新のタイミングを検出することが可能となる。
【0062】図18は図13の時間情報25(4バイト
=32ビット)の具体的構成例であり、鍵フラグ、暗号
フラグ格納の他の方法を示したものである。ここでは、
例えば、時間情報251としては、22ビットの情報で
あり、252は前述の鍵フラグ(1ビット)、253
は、後続のパケットデータが暗号化されているかどうか
を示す暗号フラグ(1ビット)である。記録時には、図
2の入出力制御回路119は、タイムスタンプである時
間情報251とともに、暗号フラグ253に、後続のパ
ケットデータが暗号化されている場合には例えば“1”
を、暗号化されていない場合には“0”を格納し、ま
た、鍵フラグ252には、後続のパケットデータに対応
する前述の鍵情報を格納するパックデータの鍵フラグを
格納する。再生時には、図2の入出力制御回路119に
おいて、記録時に付加した時間情報25を取り除いてデ
ータ復号回路116に出力するとともに、暗号フラグ2
53、鍵フラグ252をデータ復号回路116に供給
し、データ復号回路116の動作を制御する。
【0063】図19は図2のデータ復号回路116の構
成図である。1161はパケットデータ入力端子、11
67はパケットデータ出力端子、1163a、1163
bはデータ鍵入力端子、1163cはデータ鍵選択信号
入力端子、1163dは、処理モード選択信号入力端
子、1162、1166はブロック処理回路、1164
は鍵スケジュール回路、1165は復号器、1168
a,1168bはデータ鍵レジスタ、1169はデータ
鍵セレクタである。データ復号回路116は、あらかじ
め定められたデータ鍵により、入力されるパケットデー
タ単位で復号化して出力する。
【0064】復号器1165は、複数ビットで構成され
るブロックを単位として復号処理を実現するブロック暗
号を用いる。
【0065】入力端子1161から入力されたパケット
データは、データ暗号回路115と同様に、複数ビット
からなるブロックCに区切られ、各ブロックは、復号器
1165において順次復号化され、その結果ブロックP
を出力し、ブロック処理回路1166において、パケッ
トデータの形式に戻して出力端子1167へ出力する。
ここで、復号化のための鍵であるデータ鍵は、制御回路
104より、データ鍵入力端子1163aおよび116
3bから入力され、データ鍵レジスタ1168a、11
68bに記憶される。例えば、データ鍵レジスタ116
8aには、現在のデータ鍵を、データ鍵レジスタ116
8bには次に切り換えるデータ鍵を記録させる。
【0066】また、処理モード選択信号入力端子116
3dからは、入出力制御回路109より検出した暗号フ
ラグ253が入力され、復号器1165を復号動作のモ
ードか、何もしないで通過させるモードかを決定する。
さらに、データ鍵選択信号入力端子1163cからは、
入出力制御回路109より検出した鍵フラグ252が入
力され、データ鍵セレクタ1169により、選択された
データ鍵が出力される。選択されたデータ鍵は、スケジ
ュール回路1164においてサブ鍵KA、KBに変換さ
れ、暗号器1165に供給される。
【0067】ここで、図2の入出力制御回路119で検
出した、暗号フラグ、あるいは鍵フラグが変化すると、
それに連動して、データ復号器116の動作モード、デ
ータ鍵の選択が行われる。
【0068】以上のように、各パケットデータへ暗号フ
ラグ、鍵フラグを付加することにより、パケットデータ
単位での、暗号化の有無、鍵情報の判別、および復号処
理が実現できる。
【0069】その他、暗号化されているかどうかを示す
暗号フラグの格納場所としては、図15に示した鍵情報
を格納するパックの2バイト目に格納する方法、あるい
は前述の図14に示したフォーマット情報45、ブロッ
ク情報46に格納する方法もある。
【0070】暗号フラグをフォーマット情報45、ある
いはブロック情報46等に格納することで、例えば暗号
フラグが“1”を示す時、すなわちパケットデータが暗
号化されている場合には、データ復号回路116の動作
を復号動作とするとともに、付加情報47の鍵情報を格
納するパックから、鍵情報を取得するようにし、暗号フ
ラグが“0”の場合は、データ復号回路116の動作
を、復号しないでそのまま出力するようにすることで、
パケットデータが暗号化されていない場合の制御動作の
簡略化が図れる。また、暗号フラグを鍵情報を格納する
パックに格納する方法では、暗号フラグが“0”、すな
わちパケットデータが暗号化されていない場合は、その
パックの3バイト目以降のブロック鍵情報は格納されて
いない。
【0071】その他、暗号フラグを用いずに、例えば、
鍵情報を格納するパックの有無で暗号化されているかど
うかを判別することもできる。
【0072】図20は図2の記録信号処理回路102a
および再生信号処理回路102bからなるディジタル記
録再生信号処理回路102の構成図である。400はメ
モリ回路、401は図2の制御回路104に従いメモリ
回路400を制御するアドレス等を生成するメモリ制御
回路、402はC2パリティ演算回路、403はC1パ
リティ演算回路、404は前記制御回路104からの設
定内容に従い記録時のID情報、サブコード生成、フォ
ーマット情報、ブロック情報、鍵情報等の付加情報の付
加、および再生時のID情報、サブコード、フォーマッ
ト情報、ブロック情報、鍵情報等の付加情報の取得等を
行う付加情報処理回路、405は記録時の変調処理及び
再生時の復調処理を行う変復調回路である。本実施例で
は、一例としてC2パリティ演算を行うために6トラッ
クのデータを必要とするため、メモリ回路400は少な
くとも6トラック分のデータを蓄積する容量を備えるも
のとする。
【0073】記録時には、端子411、413を介して
図2の制御回路104により、記録状態に設定される。
図2のデータ暗号回路115で暗号化されたパケットデ
ータが端子410から入力され、メモリ制御回路401
の制御信号に従いメモリ回路400に蓄積される。C2
パリティ演算に必要なデータが蓄積された後、メモリ回
路400から逐次読みだされ、C2パリティ演算回路4
02に入力されて、所定の演算が行われる。C2パリテ
ィ演算回路402で得られた演算結果は、メモリ回路4
00に蓄積される。一方、端子413を介して図2の制
御回路104からの設定に従い、付加情報処理回路40
4で、入力された暗号化パケットデータの鍵に対応した
鍵情報等のパックデータが生成され、メモリ回路400
に蓄積される。さらに前記した記録ブロックを構成する
ように、鍵情報等を含めメモリ回路400から読みださ
れたデータは、C1パリティ演算回路403でC1パリ
ティを付加され、変復調回路405に入力される。変復
調回路405で所定の変調処理された信号は、端子41
4を介して出力され、図2の記録再生アンプ116、回
転ヘッド100を介してテープ111上に記録される。
【0074】図21はデータ記録開始時における信号処
理のタイミングを示す図である。図21(a)はデータ
暗号化回路115から入力されるパケットデータ、図2
1(b)は、データ暗号化回路115が暗号化の際に用
いたデータ鍵、図21(c)は、前述のC2パリテイ4
3の6トラック単位構成にあわせて、図20のC2パリ
ティ演算回路402でのC2パリティ演算サイクル(本
実施例では6トラック)を示し、図21(d)は回転ヘ
ッド100を介してテープ111に記録する記録信号を
示している。図21の実施例では、記録開始が設定され
る時間t1より前にあらかじめブロック鍵Aを生成し、
データ鍵Kaを演算して、データ暗号化回路115に供
給しておく。また、記録開始が設定される時間t1より
前は、記録信号処理回路102aは入力信号に関らずパ
ケット無しとみなして記録信号処理を行うように制御す
る。これにより、時間t0に記録開始が設定されても、
期間p0のデータに対してのC2パリティの演算は可能
となる。
【0075】図2の制御回路104は、時間t0で記録
開始にした時の入力データのC2パリティ演算サイクル
s0が終了して、前記第2の誤り訂正符号を構成するn
トラック(本実施例では6トラック)の先頭から記録信
号を出力する(図21(d))ように制御する。また、
データ鍵は、このC2パリティの演算サイクルで更新さ
れる。例えば、時間t2より前にブロック鍵Bを生成
し、データ鍵Kbを演算してデータ暗号化回路115に
供給しておき、時間t2の時点でデータ暗号化回路11
5においてデータ鍵をKbに切り換える。通常、データ
暗号化回路115は、その処理のため、パケットデータ
の入力から出力までの間に遅延時間が生じる。そこで、
時間t2からデータ暗号化回路115がパケットを暗号
化処理することにより生じるデータ遅延時間分前の時点
で、データ暗号化回路115に供給するデータ鍵をKb
に切り換える。あるいは、データ鍵が切り換えられたパ
ケットデータからは、次の演算サイクルの処理に先送り
してもよい。この実施例では、先頭部分に余分なデータ
が記録されるが、記録開始にする時間t1のタイミング
によらず、記録すべき信号に対しC2パリティを付加
し、上記C2パリティ演算サイクル単位で記録できる。
また、再生時において、先頭の余分なデータ部分は、パ
ケット無しとみなして記録処理しているので、C2パリ
ティ演算に用いられるだけで、出力されることはない。
【0076】記録終了時には、前記記録再生信号処理回
路102aの、テープ111への記録動作を、複数トラ
ックのデータを用いて演算するC2パリティの演算サイ
クル(本実施例では6トラック)完結で行うように前記
制御回路104で制御する。この制御方式により、記録
開始、記録終了の切換えタイミングによらず、テープ1
11上の記録データに全てC2パリティを付加し、C2
パリティの演算サイクル単位で鍵情報が更新されパケッ
トデータが暗号化されるので、再生時には、C2パリテ
ィ演算サイクル単位で再生でき、C2パリティ演算が可
能となるので、鍵情報のデータ信頼性も向上する。
【0077】図22は図2のテープ111上の鍵情報を
示す図である。同図中、1111から1117は、C2
パリティ演算サイクルである6トラック単位で示した記
録トラックである。この図の場合、記録トラック111
1から1113までが、ブロック鍵A、記録トラック1
114から1116までがブロック鍵Bをもとに暗号化
されたパケットデータ、およびそれらに対応した鍵情報
であるパックデータが格納される。また、記録トラック
1117は暗号化されずに記録されたトラックである。
この図のように、暗号化されたトラックと、暗号化され
ていないトラックが同一のテープ上に混在することも可
能である。鍵情報の更新は、例えば、48トラック、9
6トラック等、m×nトラック毎(mは1以上の整数、
nは本実施例では6)、あるいは一つの番組全体等考え
られるが、鍵の切り換わり目、あるいは暗号化されたト
ラックと、暗号化されていないトラックとの境目は、C
2パリティ演算サイクル(本実施例では6トラック)の
区切り目である。
【0078】以上、記録の際の動作について説明した。
ここで、鍵情報をサブコード領域(図9の7)に記録す
ることも可能であるが、鍵情報を、各ブロックのヘッダ
(図12の44)の部分に格納し、各トラック上のデー
タ記憶領域(図9の7)に記録することで、アフレコ等
による鍵情報のみの書き換えは困難となる。従って、鍵
情報の消失を防ぐことができ、また、故意に鍵情報のみ
を改ざんして意図的に暗号通信を行うことはできない効
果がある。
【0079】次に、テープからの再生方法について述べ
る。
【0080】図20のディジタル記録再生信号処理回路
102において、再生時は、端子411、413を介し
て図2の制御回路104によって、再生状態に設定され
る。前記テープ111から回転ヘッド100で再生さ
れ、端子414から入力された再生信号は、変復調回路
405で復調処理された後、C1パリティ演算回路40
3でC1パリティ演算を行い、誤り検出およびその訂正
を行い、C1パリティ演算結果も一緒にメモリ回路40
0に蓄積される。C2パリティ演算に必要なデータが蓄
積された後、メモリ制御回路401の制御信号に従いメ
モリ回路400から逐次読みだされ、C2パリティ演算
回路402に入力される。C2パリティ演算回路402
では、上記データで演算を行い、誤りの検出、訂正処理
したデータおよびC2パリティ演算結果を、再びメモリ
回路400に蓄積する。
【0081】図2のタイミング生成回路105から端子
412を介して入力されるタイミング信号を基準として
所定の順番にメモリ回路400からデータを読みだし、
前記C1パリティ、C2パリティの演算結果を参照し、
誤りの無いデータのみを端子410から図2の入出力制
御回路119に出力する。一方、付加情報処理回路40
4では、メモリ回路400から読み出したデータから鍵
情報やサブコード等を取得し、端子413を介して図2
の制御回路104に送出する。その後、図8で示した演
算、すなわち再生によって得られた鍵情報から、Kpを
取り出し、デバイス鍵発生器117からのデバイス鍵と
の排他的論理和をとって、ハッシュ関数121の演算を
行い、データ鍵を得、図2のデータ復号回路116に出
力する。このデータ鍵は、記録時に用いたデータ鍵と同
一のものであり、データ復号回路116において、正し
くもとのパケットデータを得ることができる。
【0082】図23は、本発明のデータ再生時における
信号処理のタイミングを示す図である。図23(a)は
回転ヘッド100を介してテープ111から再生される
再生信号、図23(b)は上記C2パリティの演算サイ
クル(本実施例では6トラック)を示し、図23(c)
は入出力制御回路119から出力されるパケットデータ
を示し、図23(d)は、図2のデータ復号回路116
に供給されるデータ鍵を示している。付加情報処理回路
404では、演算サイクルs3においては、このサイク
ルで用いられている鍵情報KpCが検出されている。こ
のKpCにより前述の演算で得られたデータ鍵Kcが、
例えば前述のデータ鍵レジスタ1163aに記憶されて
おり、データ鍵セレクタ1169も、データ鍵レジスタ
1163aのデータ鍵Kcが出力されるように選択され
ている。
【0083】次に、演算サイクルs4において、鍵情報
KpDが用いられていることが検出されると、あらかじ
め、データ鍵Kdを前述の演算で求めておき、データ鍵
レジスタ1163bに記憶させ、時間t3のタイミング
で、データ鍵セレクタ1169を制御してデータ鍵レジ
スタ1163bのデータ鍵Kdに切り換える。以上の方
法により、データ鍵を更新しながらの再生動作が可能と
なる。
【0084】また、既に記録済みのテープに追加記録す
る場合、C2パリティの付加単位の区切り目から、記録
を開始するようにすることで、追加記録直前のトラック
の鍵情報のデータ信頼性を損なわずに、つなぎ記録が可
能となる。
【0085】その他、パケットデータが暗号化されてい
るかいないかを区別する方法としては、図4で示した同
期バイト501は、通常固定データであるので、例え
ば、再生信号処理回路102bにおいて、この同期バイ
トの検出を行い、検出できた場合は、図2のデータ復号
回路116を入力されるパケットデータを何もしないで
通過させる機能に切り換え、検出できなかった場合は、
図2のデータ復号回路116を復号機能の動作に切り換
え、付加情報エリア内の鍵情報を検出する動作を行うこ
とで、記録時に、パケットデータを暗号化して記録され
たトラックと、暗号化しないで記録したトラックとが混
在するテープの場合にも、検出が可能となる。
【0086】また、あらかじめ記録されているソフトテ
ープについても、以上説明した方法で、ソフトテープの
作成および再生が可能となり、テープ上のパケットデー
タの保護が実現できる。
【0087】以上は、記録トラックに現在のブロック鍵
が格納されている例を示したが、データ鍵の演算は、C
2の一演算サイクル内で行わなければならない。C2の
一演算サイクル内でデータ鍵の演算が間に合わない場合
は、前述のように、記録トラック内に、現在のブロック
鍵と、次のブロック鍵を記録しておくことで、あらかじ
め、次のデータ鍵を求めておける。
【0088】図24は図1のディジタル信号記録再生装
置200の他の構成図である。同図中、121は、例え
ばIEEE1394のような高速ディジタルバスインタ
ーフェース等のプロトコルを実現するディジタルインタ
ーフェース回路であり、入力されたパケットデータの時
間間隔を維持しながら、高速にデータを伝送する機能を
有する、122は、ディジタルインターフェースバスで
ある。123は、ディジタルインターフェース122上
を伝送されるディジタルデータを保護するための暗号/
復号回路であり、パケットデータを暗号化してディジタ
ルインターフェースバス122上に伝送し、あるいは受
信したディジタルデータを復号化する。124は、マイ
クロプロセッサのような制御回路であり、ディジタルイ
ンターフェース回路121、暗号/復号回路123を制
御する。
【0089】記録時には、ディジタルインターフェース
バス122上を伝送されてきた暗号化されたディジタル
データをディジタルインターフェース回路121におい
て、所定のパケット処理を行い、暗号/復号回路123
において、元のパケットデータに復号して、入出力回路
107に出力する。その後、前述で説明したように、デ
ータ暗号回路115でパケットデータを暗号化し、テー
プ111上に記録する。再生時には、データ復号回路1
16において、再生したパケットデータを復号化して、
入出力回路107から暗号/復号回路123に出力し、
暗号/復号回路123において暗号化して、ディジタル
インターフェース回路121から、ディジタルインター
フェースバス122に出力する。これによれば、テープ
上のパケットデータ、ディジタルインターフェースバス
上のパケットデータの双方の保護が実現できる。
【0090】次に、光ディスクでの実施例を説明する。
【0091】図25は、ディスク上に記録されているフ
ァイルの構成図である。601はリードイン領域であ
り、各種パラメータが格納されている。602、60
3、…は、プログラム1領域、プログラム2領域、…で
あり、各プログラム領域には、それぞれ異なる番組等が
格納されている。
【0092】図26は、一つのプログラム領域例えばプ
ログラム1領域の構成図である。プログラム領域は複数
のユニットで構成され、この各ユニットに、例えば、後
述するディジタル圧縮映像信号の一つの単位であるシー
ケンスを一個格納する。
【0093】図27は、ディジタル圧縮映像信号のフレ
ーム単位で圧縮されたイントラフレームデータと、前後
のフレームのデータよりの予測を用いて差分情報のみの
圧縮を行ったインターフレームデータの関係である。6
21はイントラフレーム、622はインターフレームで
ある。ディジタル圧縮映像信号は、所定数のフレーム、
例えば15フレームを一つのシーケンスとし、その先頭
はイントラフレーム621とし、残りのフレームはイン
トラフレーム621からの予測を用いて圧縮したインタ
ーフレーム622としている。もちろん、先頭以外にも
イントラフレーム621を配置するようにしてもよい。
【0094】図28は、ディジタル圧縮映像信号の構成
である。623はフレーム単位で付加されるピクチャヘ
ッダ、624はシーケンス単位で付加されるシーケンス
ヘッダである。シーケンスヘッダ624は、同期信号及
び伝送レート等の情報により構成される。ピクチャヘッ
ダ623は、同期信号及びイントラフレームかインター
フレームかの識別情報等により構成される。通常、各デ
ータの長さは情報量により変化する。前述の一つのユニ
ットに1シーケンスが格納される。
【0095】前述図26の各ユニットは、複数のデータ
セクタにより構成される。
【0096】図29は各データセクタの構成図である。
631はID情報で4バイト、632はID情報631
の誤り検出訂正のためのパリティで2バイト、633は
管理データで6バイト、634はユーザデータで204
8バイト、635はユーザデータ634の誤り検出訂正
のためのパリティで4バイトから構成される。このうち
ユーザーデータ634に、図28で示したディジタル圧
縮映像信号が、分割され格納される。その他、ディジタ
ル圧縮音声圧縮信号も、分割されユーザーデータ634
に格納される。前述の一つのユニットは、ディジタル圧
縮映像信号、音声信号が、それぞれ格納されたデータセ
クタの集まりである。
【0097】図30は、ディスクにデータセクタを記録
する際に付加する誤り訂正符号を付加した構成図であ
る。まず、データセクタが172バイトに区切られ、そ
れに対し、10バイトの第1の誤り検出訂正のためのパ
リティ637の一部(C1パリティパリティ637の一
部)が付加される。さらにこのデータセクタをn個(例
えば本実施例では16個)集め、今度は行方向の192
バイトに16個の第2の誤り検出訂正のためのパリティ
636(C2パリティ636)が付加される。得られた
C2パリティ636にも10バイトのC1パリティ63
7の一部が付加される。
【0098】図31は、光ディスクを記録媒体として用
いたディジタル信号記録再生装置の構成図である。同図
中、701は光ディスク、702は光ピックアップ、7
03aは記録時の記録信号の生成等を行う記録信号処理
回路、703bは再生時の再生信号の復調等を行う再生
信号処理回路、704はマイクロプロセッサのような制
御回路、705はスピンドルモータ、706は光ディス
ク701の回転速度および光ピックアップ702の位
置、焦点を制御するサーボ回路、709は図6と同様の
項構成のディジタル信号記録時のデータ暗号回路、71
0は図19と同様の構成のディジタル信号再生時のデー
タ復号回路、711は、ディジタル信号を暗号あるいは
復号する際にデータ暗号回路709あるいはデータ復号
回路710に供給するデータ鍵のもとであるデバイス鍵
を発生するデバイス鍵発生器、712はディジタル情報
を暗号あるいは復号する際のデータ鍵のもう一つのもと
であるディスク鍵を発生するディスク鍵発生器、713
はディジタル情報を暗号あるいは復号する際のデータ鍵
のさらにもう一つのもとであるブロック鍵を発生するブ
ロック鍵発生器、719はディジタルインターフェース
回路、720は入出力端子である。
【0099】記録時には、入出力端子720から、図2
9のデータセクタのユーザデータ634の形式に区切ら
れたディジタル圧縮映像信号等のディジタル信号が、デ
ィジタルインタフェース回路719に入力される。入力
されたディジタル信号は、データ暗号回路709におい
て、デバイス鍵発生器711、ディスク鍵発生器712
およびブロック鍵発生器713により発生される鍵をも
とに制御回路704において生成されるデータ鍵によっ
て、入力されたディジタル信号を暗号化し、これを記録
信号処理回路703aに出力する。記録信号処理回路7
03aでは、入力されたユーザデータ形式のディジタル
信号に、図29のID631、パリティ632、管理デ
ータ633、およびパリティ635を付加し、データセ
クタの形式にする。次に、n個のデータセクタを単位と
して(本実施例では16個)、図30のC1パリティ6
37、C2パリティ636を付加し、さらに図示しない
が、所定の並べ替え、ヘッダを付加し、変調処理が施さ
れ、光ピックアップ702を介して光ディスク701上
に記録される。
【0100】図32は、データ暗号回路709に供給す
るデータ鍵の生成例であり、例えば、これらの生成は、
図31の制御回路704内にて行われる。デバイス鍵発
生器711は、例えば96ビットのあらかじめ定められ
た固定の鍵情報を記憶している。ディスク鍵発生器71
2、ブロック鍵発生器713は、例えば図31の制御回
路704からの司令7121、7131により96ビッ
トの乱数を発生させる乱数発生器である。721、72
2は96ビットの排他的論理和演算器、723はハッシ
ュ関数演算器である。まず、ブロック鍵は、ハッシュ関
数演算器723にてハッシュ演算がなされ、その結果の
うちの56ビットが、データ鍵として図31のデータ暗
号回路709に供給される。また、96ビットのブロッ
ク鍵は、96ビットのディスク鍵と排他的論理和演算器
722にて排他的論理和がとられ(以下鍵情報Krとい
う)、図31の記録信号処理回路703aに送られ、光
ディスク701上に記録される。さらに、ディスク鍵と
デバイス鍵とが排他的論理和演算器721で排他的論理
和がとられ(以下鍵情報kdという)、図31の記録信
号処理回路703aに送られ、光ピックアップ702を
介して、光ディスク701上に記録される。
【0101】ここで、図31の制御回路704からの司
令7131を、ある時間間隔で発生させ、上述の演算に
よるデータ鍵の生成を繰り返し行うことにより、データ
鍵を順次変更していくことができ、光ディスク上のデー
タの安全性を高めることが可能となる。また、司令71
21は、例えば一回の記録動作の際に一回発生させる。
あるいは、空の光ディスクに最初に記録する際に一回だ
け発生させてkdを記録し、次の記録動作からは、一旦
光ディスク上の前述の鍵情報kdを再生し、デバイス鍵
と排他的論理和をとることで得られるディスク鍵を用い
てブロック鍵と排他的論理和をとり鍵情報krを得る方
法もある。さらに、ディスク鍵発生器712を用いず
に、光ディスクの製造過程であらかじめ鍵情報kdを記
録しておき、記録動作の前にそのkdを再生し、ディス
ク鍵を得るという方法もある。鍵情報kdは、例えば図
25のリードイン領域601に記録される。
【0102】再生の際には、まず鍵情報kdを再生し、
鍵情報kdとデバイス鍵とを排他的論理和をとることで
ディスク鍵を得、さらに再生した鍵情報krと、得られ
たディスク鍵とを排他的論理和をとってブロック鍵を
得、ハッシュ関数723の演算を行うことで、図31の
データ復号回路710に入力するデータ鍵を得る。
【0103】図31において、再生の際には、光ピック
アップ702より再生された再生信号が再生信号処理回
路703bに入力され、再生信号処理回路703bにお
いて復調及び誤り検出訂正を行うとともに、図29のユ
ーザデータ634の形式のディジタル信号が、データ復
号回路710に出力される。再生信号処理回路703b
ではディスク鍵、ブロック鍵情報の再生も行い、制御回
路704に送る。、制御回路704においては、前述の
データ鍵再生の演算を行ってデータ復号回路710に供
給する。データ復号回路710において再生信号処理回
路703bからのディジタル信号が復号され、ディジタ
ルインターフェース回路719を介して入出力端子72
0から出力される。
【0104】なお、記録するディジタル信号を保護する
必要がない場合は、暗号化しないでそのまま光ディスク
に記録してもよい。
【0105】図33は、図29の管理データ633の構
成図である。この管理データ633に、前述の鍵情報k
rを格納する。6341はこの管理データ633が格納
されているデータセクタのユーザデータが暗号化されて
いるかどうかを示す暗号フラグ、6342はこの管理デ
ータに格納されている鍵情報が有効か無効かを示すデー
タ有効フラグ、6343は鍵情報krが一つの管理デー
タ633に格納できない場合、後続の管理データがある
ことを示す鍵シーケンス番号、6344は鍵情報krで
ある。
【0106】図34は、鍵情報krを図29の管理デー
タ633の領域に格納する方法を示す図である。この例
では、図30のC2パリティ636の付加単位である1
6個のデータセクタ(データセクタ0〜データセクタ0
15)の管理データを一つの単位として、前述の64ビ
ットの鍵情報を格納する。96ビットの鍵情報krは3
個の管理データにkr0、kr1、kr2に分割され格
納される。その際、暗号フラグ6341は暗号化されて
いることを示す1”が、データ有効フラグは有効である
ことを示す“1”が、また、鍵シーケンス番号6343
は、3個の管理データに順に2、1、0を格納し、0が分
割の最後であることを示す。これらが、16個の管理デ
ータに繰り返し格納される。ただし、最後の管理データ
は、半端となるので、データ有効フラグは無効であるこ
とを示す“0”が、格納される。
【0107】以上のように、鍵情報が光ディスク上に記
録される。この時、鍵情報は16個またはその整数倍の
データセクタを単位として更新される。この鍵情報の更
新は、64データセクタ、128データセクタ等、m×
nデータセクタ毎(mは1以上の整数、nは本実施例で
は16)等に行うことが考えられるが、鍵の切り換わり
目、あるいは暗号化の有無の境目は、C2パリティの付
加単位(本実施例では16データセクタ)の区切り目で
ある。このことにより、再生時にC2パリティの演算が
可能となり、鍵情報のデータ信頼性が向上する。
【0108】なお、記録信号処理回路703a、再生信
号処理回路703bは、図20のディジタル記録再生信
号処理回路102の動作と同様の動作を行う。ただし、
C2パリティの付加単位は、nデータセクタ単位(本実
施例では16データセクタ)となる。
【0109】図35は、光ディスクを記録媒体として用
いたディジタル信号記録再生装置の他の構成図である。
本実施例では、図3に示したディジタル映像圧縮信号の
固定長のパケットを光ディスク701に記録再生する場
合の例である。図35中、717は、例えばIEEE1
394のような高速ディジタルバスインターフェース等
のプロトコルを実現するディジタルインターフェース回
路であり、入力されたパケットデータの時間間隔を維持
しながら、高速にデータを伝送する機能を有する。71
8は、ディジタルインターフェースバスである。715
はディジタルインターフェース718上を伝送されるデ
ィジタルデータを保護するための暗号/復号回路であ
り、パケットデータを暗号化してディジタルインターフ
ェースバス718上に伝送し、あるいは受信したディジ
タルデータを復号化する。716は、マイクロプロセッ
サのような制御回路であり、ディジタルインターフェー
ス回路717、暗号/復号回路715を制御する。70
7はパケットデータをデータセクタのユーザデータに変
換、あるいはユーザデータからパケットデータを取り出
すセクタ変換回路、708は記録時のパケットデータへ
のタイムスタンプ処理、再生時のパケットデータの出力
制御を行う入出力制御回路である。
【0110】記録時には、ディジタルインターフェース
回路717において、ディジタルインターフェースバス
718上を伝送されてきた暗号化されたディジタルデー
タに所定のパケット処理を行い、暗号/復号回路715
において、元のパケットデータに復号して、入出力回路
714に出力する。その後、データ暗号回路709でパ
ケットデータを暗号化し、入出力制御回路708におい
て入力されたパケットデータにタイムスタンプを施し、
セクタ変換回路707に出力する。セクタ変換回路70
7では、入力されたパケットデータを前述のデータセク
タのユーザデータの形式に変換する。ユーザデータの形
式に変換されたディジタル信号が、記録信号処理回路7
03a及び光ピックアップ702を介して、光ディスク
701上に記録される。
【0111】したがって、光ディスク701上には、鍵
情報に所定の演算を行って得られた鍵で暗号化された前
記ディジタル信号と共に、前記鍵情報が、所定の領域に
記録されている。また前記ディジタル信号は、所定長の
パケット形式を有してなる。さらに、前記鍵情報が所定
間隔で更新され、所定の領域に記録されている。またさ
らに、複数種類の鍵で変換された変換ディジタル信号お
よび前記鍵が記録されている。
【0112】再生時には、光ピックアップ702及び記
録信号処理回路703aを介して、セクタ変換回路70
7において、再生したユーザデータからパケットデータ
を取り出し、入出力制御回路708において記録時に付
加されたタイムスタンプをもとに出力タイミングを制御
しタイムスタンプが取り除かれたパケットデータが出力
される。さらに、データ復号回路710において、再生
したパケットデータを復号化して、入出力回路714か
ら暗号/復号回路715に出力し、暗号/復号回路71
5において暗号化して、ディジタルインターフェース回
路717から、ディジタルインターフェースバス718
に出力する。
【0113】図36は、図35のセクタ変換回路707
によって変換された図29のデータセクタのユーザデー
タ634に格納されるパケットデータの構成図である。
ディジタル映像圧縮信号の固定長のパケットが複数個格
納される。図35の入出力制御回路708において、各
パケット643,645、…には、例えば4バイトの時
間情報642,644、…が付加される。データセクタ
が2048バイトの場合、時間情報が付加された10個
のパケットが格納可能である。時間情報が付加されたパ
ケットは、連続して格納される必要はなく、途中に未使
用領域があってもよい。また、パケットヘッダ641を
付加することで、パケットの区切り目を容易に判別する
ことができる。
【0114】本実施例においても、前述の鍵情報を切り
換えるタイミング、あるいは暗号化の有無の境目として
は、このC2パリティの付加単位であるnデータセクタ
(本実施例では16データセクタ)の区切り目とするこ
とで、再生時にC2パリティの演算が可能となり、鍵情
報のデータ信頼性が向上する。
【0115】図37は、図36の各時間情報642,6
44、…の構成図である。暗号フラグ651は、パケッ
トが暗号化されているかどうかを示すフラグであり、鍵
フラグは、このパケットが暗号化されている場合、どの
鍵で暗号化されているかを示すフラグである。例えば、
このフラグを2ビットとして、鍵が更新される度に0、
1、2、3と1ずつ増加する値をとり、同様のフラグを
図29の管理データにも格納しておくことで、各パケッ
ト毎に対応する鍵を明示することができる。これらのフ
ラグは、前述のパケットヘッダ641に格納してもよ
い。この方法によれば、パケット毎に任意に鍵を更新す
ることが可能となる。
【0116】なお、以上の実施例では、磁気テープおよ
び光ディスクでの記録再生について説明したが、磁気デ
ィスクや、半導体メモリ等、他のあらゆる記録媒体に記
録再生する場合でも、同様に適用することができる。
【0117】上記半導体メモリの場合には、鍵情報の切
り換え、あるいは暗号化するかしないかの切り換えは、
例えば半導体メモリの記録の一つの単位であるアドレス
の区切り目で行うとよい。
【0118】また、本実施例は、本発明を、ディジタル
信号を鍵により暗号化するシステムに適用したものであ
る。しかし、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく、例えば、ディジタル信号がキーコードによりスク
ランブルされたりするシステムにも適用可能である。す
なわち、本発明は、少なくとも、ディジタル信号が元々
のクリアな状態から変換されるように処理されるあらゆ
るシステムに対して適用可能なものである。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、ディジタル信号を、記
録媒体上に記録または再生するディジタル信号記録装
置、再生装置、および記録媒体において、記録時には、
鍵情報に所定の演算を施して得られた鍵で、ディジタル
信号を暗号化して、前記鍵情報とともに、記録媒体に記
録し、再生時には、記録媒体から再生した前記鍵情報
に、前記所定の演算を施して得られた鍵で、再生したデ
ィジタル信号を復号化して出力する。以上により、再生
の際には、前記所定の演算を施さない限り、前記鍵が得
られないので、記録媒体上の鍵情報を得ても、それを用
いて暗号化されたディジタル信号を復号することは困難
であり、記録媒体上のディジタル信号の著作権を保護す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、ディジタル放送受信機とデ
ィジタル信号記録再生装置を含む構成図である。
【図2】図1のディジタル信号記録再生装置200の構
成図である。
【図3】ディジタル映像圧縮信号のパケットの構成図で
ある。
【図4】図3のパケットヘッダ306の構成図である。
【図5】ディジタル放送の伝送信号及び伝送信号より選
択された信号の構成図である。
【図6】図2のデータ暗号回路115の構成図である。
【図7】図6の暗号器1155の構成図である。
【図8】図2のデータ暗号回路115、データ復号回路
116に供給するデータ鍵の生成例を示すところの制御
回路104内のデータ鍵の生成図である。
【図9】テープ111の1トラックの記録パターンを示
す図である。
【図10】図9のデータ記録領域7のブロックの構成図
である。
【図11】図10のID情報21の構成図である。
【図12】図9のデータ記録領域7の1トラック分のデ
ータの構成図である。
【図13】188バイトのパケット形式で伝送されたデ
ィジタル圧縮映像信号を、図12のデータ41に記録す
る時の1パケットのブロックの構成図である。
【図14】図12のデータ記録領域7のヘッダ44の構
成図である。
【図15】図14の付加情報47の領域に、ブロック鍵
を格納する場合のパックデータの構成図である。
【図16】ブロック鍵の格納方法を示す図である。
【図17】ブロック鍵の他の格納方法を示す図である。
【図18】図13の時間情報25の具体的構成図であ
る。
【図19】図2のデータ復号回路116の構成図であ
る。
【図20】図2の記録信号処理回路102aおよび再生
信号処理回路102bからなるディジタル記録再生信号
処理回路102の構成図である。
【図21】データ記録開始時における信号処理のタイミ
ングを示す図である。
【図22】図2のテープ111上の鍵情報を示す図であ
る。
【図23】データ再生時における信号処理のタイミング
を示す図である。
【図24】図1のディジタル信号記録再生装置200の
他の構成図である。
【図25】ディスク上に記録されているファイルの構成
図である。
【図26】一つのプログラム領域の構成図である。
【図27】ディジタル圧縮映像信号のイントラフレーム
データとインターフレームデータの関係を示す図であ
る。
【図28】ディジタル圧縮映像信号の構成図である。
【図29】データセクタの構成図である。
【図30】ディスクにデータセクタを記録する際に付加
する誤り訂正符号を付加した構成図である。
【図31】光ディスクを記録媒体として用いたディジタ
ル信号記録再生装置の構成図である。
【図32】データ暗号回路709に供給するデータ鍵の
生成例を示す図である。
【図33】図29の管理データ633の構成図である。
【図34】鍵情報krを管理データ領域に格納する方法
を示す図である。
【図35】光ディスクを記録媒体として用いたディジタ
ル信号記録再生装置の他の構成図である。
【図36】図29のデータセクタのユーザデータ634
に格納されるパケットデータの構成図である。
【図37】暗号フラグ等を前述の時間情報に付加する場
合の時間情報の構成図である。
【符号の説明】
7…データ記録領域、20…同期信号、21…ID情
報、22…データ、25…時間情報、31…グループ番
号、32…トラックアドレス、33…ブロックアドレ
ス、41…映像信号データ、44…ヘッダ、45…フォ
ーマット情報、46…ブロック情報、47…付加情報、
71…パケット、100…回転ヘッド、101…キャプ
スタン、102a…記録信号処理回路、102b…再生
信号処理回路、104…制御回路、105…タイミング
生成回路、106…サーボ回路、107…入出力回路、
109…タイミング制御回路、110…発振回路、11
5…データ暗号回路、116…データ復号回路、117
…デバイス鍵発生器、118…ブロック鍵発生器、11
9…入出力制御回路、200…ディジタル信号記録再生
装置、201…ディジタル放送受信機、203…チュー
ナ、204…選択回路、205…復号回路、206…イ
ンターフェース回路、208…制御回路、1152…ブ
ロック処理回路、1154…鍵スケジュール回路、11
55…暗号器、1158…データ鍵レジスタ、1159
…データ鍵セレクタ、1165…復号器、400…メモ
リ回路、401…メモリ制御回路、402…C2パリテ
ィ演算回路、403…C1パリティ演算回路、404…
付加情報処理回路、405…変復調回路、551…暗号
処理部。701…光ディスク、702…光ピックアッ
プ、703a…記録信号処理回路、703b…再生信号
処理回路、704…制御回路、705…スピンドルモー
タ、706…サーボ回路、707…セクタ変換回路、7
08…入出力制御回路、709…データ暗号回路、71
0…データ復号回路、711…デバイス鍵発生器、71
2…ディスク鍵発生器、713…ブロック鍵発生器、7
19…ディジタルインターフェース回路。
フロントページの続き (72)発明者 千葉 浩 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 尾鷲 仁朗 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 Fターム(参考) 5C053 FA13 FA20 FA22 FA23 GB01 GB06 GB07 GB11 GB15 GB21 GB30 GB37 JA21 JA22 JA26 KA01 KA08 KA21 KA22 KA24 LA06 LA07 5D044 AB05 AB07 DE03 DE48 DE50 DE52 DE60 DE68 GK08 GK17

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル信号を記録媒体上に記録するデ
    ィジタル信号記録装置において、 少なくとも一つの鍵情報を発生する鍵情報発生手段と、 前記鍵情報が入力され、所定の演算を行って鍵を発生す
    る鍵発生手段と、 前記鍵と前記ディジタル信号が入力され、前記鍵で前記
    ディジタル信号を暗号化して出力する暗号変換手段と、 少なくとも一つの前記鍵情報を、暗号化された前記ディ
    ジタル信号と共に、前記記録媒体上の所定の領域に記録
    する記録手段とを備えたことを特徴とするディジタル信
    号記録装置。
  2. 【請求項2】前記ディジタル信号は、所定長のパケット
    形式を有してなることを特徴とする請求項1記載のディ
    ジタル信号記録装置。
  3. 【請求項3】前記鍵情報発生手段は、所定時間間隔で少
    なくとも一つの前記鍵情報を更新していく機能を備え、 前記記録手段は、前記鍵情報発生手段が前記鍵情報を更
    新するタイミングを識別可能な情報を、前記記録媒体上
    の所定の領域に記録する機能を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のディジタル信号記録装置。
  4. 【請求項4】前記ディジタル信号は、所定長のパケット
    形式を有してなり、 前記記録手段は、前記鍵情報発生手段が前記鍵情報を更
    新するタイミングを識別可能な情報を、前記ディジタル
    信号の各パケットに付加して前記記録媒体上に記録する
    機能を備えたことを特徴とする請求項3記載のディジタ
    ル信号記録装置。
  5. 【請求項5】前記暗号変換手段は、さらに、前記ディジ
    タル信号を暗号化して出力する機能と、暗号化しないで
    そのまま出力する機能とを選択できる機能を備え、 前記記録手段は、前記ディジタル信号が暗号化されてい
    るか否か示す暗号フラグ情報を前記記録媒体上の所定の
    領域に記録し、暗号化しない場合は、前記鍵情報を記録
    しない機能を備えたことを特徴とする請求項1記載のデ
    ィジタル信号記録装置。
  6. 【請求項6】前記ディジタル信号は、所定長のパケット
    形式を有してなり、 前記記録手段は、前記ディジタル信号が暗号化されてい
    るか否か示す暗号フラグ情報を、前記ディジタル信号の
    各パケットに付加して前記記録媒体上に記録する機能を
    備えたことを特徴とする請求項5記載のディジタル信号
    記録装置。
  7. 【請求項7】所定長のディジタル信号を入力して、同期
    信号、管理情報信号を付加してセクタ形式とし、前記セ
    クタに第1の誤り訂正符号を付加し、さらにn(nは1
    以上の整数)セクタ単位で第2の誤り訂正符号を付加
    し、前記第2の誤り訂正符号にも第1の誤り訂正符号を
    付加して記録媒体上に記録するディジタル信号記録装置
    において、 少なくとも一つの鍵情報を発生する鍵情報発生手段と、 前記鍵情報が入力され、所定の演算を行って鍵を発生す
    る鍵発生手段と、 前記鍵と前記ディジタル信号が入力され、前記鍵で前記
    ディジタル信号を暗号化して出力する暗号変換手段と、 少なくとも一つの前記鍵情報を、暗号化された前記ディ
    ジタル信号と共に、前記記録媒体上の所定の領域に記録
    する記録手段とを備えたことを特徴とするディジタル信
    号記録装置。
  8. 【請求項8】前記鍵情報発生手段は、所定時間間隔で少
    なくとも一つの前記鍵情報を更新していく機能を有し、 前記鍵発生手段は、少なくとも前記更新された鍵情報が
    入力され、前記所定の演算を行って更新された鍵を発生
    し、 前記暗号変換手段は、前記第2の誤り訂正符号を付加し
    たnセクタの単位の区切り目で、前記更新された鍵に切
    り換える機能を備えたことを特徴とする請求項7記載の
    ディジタル信号記録装置。
  9. 【請求項9】前記暗号変換手段は、前記ディジタル信号
    を暗号化して出力する機能と、暗号化しないでそのまま
    出力する機能とを選択できる機能を有し、 前記記録手段は、前記ディジタル信号が暗号化されてい
    るか否かを示す暗号フラグ情報を前記記録媒体上の所定
    の領域に記録し、 前記第2の誤り訂正符号を付加したセクタの単位の区切
    り目で、前記ディジタル信号を暗号化するか否かを切り
    換える機能を備えたことを特徴とする請求項7記載のデ
    ィジタル信号記録装置。
  10. 【請求項10】記録媒体上に記録されているディジタル
    信号を再生するディジタル信号再生装置において、 前記記録媒体上の所定の領域に記録されている少なくと
    も一つの鍵情報と、前記ディジタル信号とを再生する再
    生手段と、 前記鍵情報が入力され、所定の演算を行って鍵を発生す
    る鍵発生手段と、 前記鍵と再生された前記ディジタル信号が入力され、前
    記鍵で前記ディジタル信号を復号化して出力する復号変
    換手段とを備えたことを特徴とするディジタル信号再生
    装置。
  11. 【請求項11】前記ディジタル信号は、所定長のパケッ
    ト形式を有してなることを特徴とする請求項10記載の
    ディジタル信号再生装置。
  12. 【請求項12】少なくとも一つの他の鍵情報を発生す
    る、鍵情報発生手段を備え、 前記鍵発生手段は、前記鍵情報と、前記他の鍵情報とが
    入力されて所定の演算を行って鍵を発生する機能を備え
    たことを特徴とする請求項10記載のディジタル信号再
    生装置。
  13. 【請求項13】前記再生手段は、前記記録媒体上の所定
    の領域に記録されているところの、更新された前記鍵情
    報と、前記鍵情報を更新するタイミングを識別可能な情
    報とを、再生する機能を備え、 前記鍵発生手段は、少なくとも前記更新された鍵情報が
    入力され、所定の演算を行って更新された鍵を発生する
    機能を備え、 前記復号変換手段は、入力された前記鍵を、前記タイミ
    ング信号に合わせて前記更新された鍵に切り換える手段
    を備えたことを特徴とする請求項10記載のディジタル
    信号再生装置。
  14. 【請求項14】前記ディジタル信号は、所定長のパケッ
    ト形式を有してなり、 前記再生手段は、前記ディジタル信号の各パケットに付
    加して記録されているところの、前記タイミングを識別
    可能な情報を、再生する機能を備えたことを特徴とする
    請求項13記載のディジタル信号再生装置。
  15. 【請求項15】前記再生手段は、前記記録媒体上の所定
    の領域に記録されているところの、前記ディジタル信号
    が暗号化されているか否か示す暗号フラグ情報を、再生
    する機能を備え、 前記復号変換手段は、前記暗号フラグ情報により、再生
    された前記ディジタル信号を復号化して出力する機能
    と、復号化しないでそのまま出力する機能とを選択して
    切り換える機能を備えたことを特徴とする請求項10記
    載のディジタル信号再生装置。
  16. 【請求項16】前記ディジタル信号は、所定長のパケッ
    ト形式を有してなり、 前記再生手段は、前記ディジタル信号の各パケットに付
    加されて記録されているところの、前記ディジタル信号
    が暗号化されているか否か示す暗号フラグ情報を、再生
    する機能を備えたことを特徴とする請求項15記載のデ
    ィジタル信号再生装置。
  17. 【請求項17】所定長のディジタル信号に、同期信号、
    管理情報信号を付加してセクタ形式とし、前記セクタに
    第1の誤り訂正符号を付加し、さらにn(nは1以上の
    整数)セクタ単位で第2の誤り訂正符号を付加し、前記
    第2の誤り訂正符号にも第1の誤り訂正符号を付加し
    て、記録媒体上に記録されている前記ディジタル信号を
    再生するディジタル信号再生装置において、 前記記録媒体上の所定の領域に記録されている少なくと
    も一つの鍵情報と、前記ディジタル信号とを再生する再
    生手段と、 前記鍵情報が入力され、所定の演算を行って鍵を発生す
    る鍵発生手段と、 前記鍵と再生された前記ディジタル信号が入力され、前
    記鍵で前記ディジタル信号を復号化して出力する復号変
    換手段とを備えたことを特徴とするディジタル信号再生
    装置。
  18. 【請求項18】少なくとも一つの他の鍵情報を発生す
    る、鍵情報発生手段を備え、 前記鍵発生手段は、前記鍵情報と、前記他の鍵情報とが
    入力され、所定の演算を行って鍵を発生する機能を備え
    たことを特徴とする請求項17記載のディジタル信号再
    生装置。
  19. 【請求項19】前記再生手段は、前記記録媒体上の所定
    の領域に記録されているところの、更新された前記鍵情
    報を、再生する機能を備え、 前記鍵発生手段は、少なくとも前記更新された鍵情報が
    入力され、所定の演算を行って更新された鍵を発生する
    機能を備え、 前記復号変換手段は、入力された前記鍵を、前記更新さ
    れた鍵に切り換える手段を備えたことを特徴とする請求
    項17記載のディジタル信号再生装置。
  20. 【請求項20】前記再生手段は、前記第2の誤り訂正符
    号を付加したnセクタの単位の区切り目で更新されてい
    るところの、前記鍵情報を、再生していく機能を備えた
    ことを特徴とする請求項19記載のディジタル信号再生
    装置。
  21. 【請求項21】前記再生手段は、前記記録媒体上の所定
    の領域に記録されている、前記ディジタル信号が暗号化
    されているか否か示す暗号フラグ情報を再生する機能を
    備え、前記復号変換手段は、前記暗号フラグ情報によ
    り、再生された前記ディジタル信号を復号化して出力す
    る機能と、復号化しないでそのまま出力する機能とを選
    択して切り換える機能を備えたことを特徴とする請求項
    17記載のディジタル信号再生装置。
  22. 【請求項22】前記再生手段は、前記第2の誤り訂正符
    号を付加したnセクタの単位の区切り目で切り換えられ
    ているところの、前記暗号フラグを、再生していく機能
    を備えたことを特徴とする請求項21記載のディジタル
    信号再生装置。
  23. 【請求項23】ディジタル信号が記録されているディジ
    タル信号記録媒体において、 鍵情報に所定の演算を行って得られた鍵で暗号化された
    前記ディジタル信号と共に、前記鍵情報が、所定の領域
    に記録されていることを特徴とするディジタル信号記録
    媒体。
  24. 【請求項24】前記ディジタル信号は、所定長のパケッ
    ト形式を有してなることを特徴とする請求項23記載の
    ディジタル信号記録媒体。
  25. 【請求項25】前記鍵情報が所定間隔で更新され、所定
    の領域に記録されていることを特徴とする請求項23記
    載のディジタル信号記録媒体。
  26. 【請求項26】ディジタル信号を変換するための複数種
    類の鍵を発生する鍵発生手段と、 前記鍵を用いてディジタル信号を変換し、変換後の変換
    ディジタル信号を出力する変換手段と、 前記鍵および前記変換ディジタル信号を記録媒体に記録
    する記録手段と、 を備えてなることを特徴とするディジタル信号記録装
    置。
  27. 【請求項27】複数種類の鍵で変換された変換ディジタ
    ル信号および前記鍵が記録された媒体が用いられ、 前記変換ディジタル信号および前記鍵を前記媒体から再
    生し、出力する再生手段と、 前記再生手段からの出力が入力され、前記変換ディジタ
    ル信号を前記鍵を用いて復号変換する復号変換手段と、 を備えてなるディジタル信号再生装置
  28. 【請求項28】複数種類の鍵で変換された変換ディジタ
    ル信号および前記鍵が記録された記録媒体。
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