JP4349764B2 - 再生装置、および記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル放送される映像音声データを暗号化して記録する記録媒体、その記録媒体から映像音声データを再生する再生装置、および映像音声データまたは暗号化された映像音声データを受信して記録媒体に記録および再生する記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像音声データは、MPEG(Moving Picture ExpertGroup)2の規格に従って所定の符号化単位に符号化されてデジタル放送される。そして、受信機は、符号化された映像音声データを受信し、映像音声データを蓄積装置に蓄積するとともに、蓄積装置から映像音声データを読出して再生する。
【0003】
図14は、MPEG2によって符号化された映像音声データの表示時間軸上のストリームと、映像音声データのファイル空間上のストリームと、タイムサーチテーブルとを示す。MPEG2によって符号化された映像音声データは、GOP(Group Of Pictures)という単位でグループ化された構造を有する。複数のGOPの各々は、Bピクチャ、Iピクチャ、およびPピクチャから成る。表示時間軸上のストリーム300においては、各GOPは、Bピクチャから開始されるが、ファイル空間上のストリーム400においては、各GOPは、Iピクチャから開始される。これは、MPEG2によって符号化された映像データでは、画像内圧縮のみを用いているIピクチャからしかデコードを開始することができないからである。そして、各GOPの先頭にシーケンスヘッダが存在し、そのシーケンスヘッダの先頭がランダムアクセスのポイントになる。
【0004】
映像音声データを蓄積装置に蓄積する際には、ユーザからの指定によって映像音声データをランダムに再生可能にするため、映像音声データを外部出力装置へ表示する表示時間軸上のタイミングを示すタイムスタンプと、各タイムスタンプに対応するファイル空間上のランダムアクセスポイントとから成るタイムサーチテーブル500が作成されて映像音声データとともに蓄積装置に蓄積される。したがって、タイムサーチテーブル500は、タイムスタンプと、GOPの先頭のファイル位置とから構成される。
【0005】
各GOPは、15フレームで0.5秒の映像音声データから成ると仮定すると、表示時間軸上のランダムアクセスポイントT秒は、ファイル空間上では、ランダムアクセスポイントnになり、表示時間軸上のランダムアクセスポイントT+0.5秒は、ファイル空間上では、ランダムアクセスポイントn+1になり、表示時間軸上のランダムアクセスポイントT+1.0秒は、ファイル空間上では、ランダムアクセスポイントn+2になる。したがって、タイムスタンプT秒、T+0.5秒、およびT+1.0秒と、GOPの先頭のファイル位置n,n+1,n+2とがそれぞれ対応したタイムサーチテーブル500が作成されてファイル空間上のストリーム400とともに蓄積装置に蓄積される。
【0006】
そして、映像音声データをランダムに再生するとき、ユーザからT秒のときの映像音声データからの再生が指示されると、表示時間軸上のランダムアクセスポイントT秒に相当するファイル空間上のランダムアクセスポイントnがタイムサーチテーブル500に従って検出され、その検出されたランダムアクセスポイントnを先頭に有するGOPが最初に蓄積装置から読出され、映像音声データが順次再生される。同様に、ユーザからT+0.5秒のときの映像音声データからの再生が指示されると、ランダムアクセスポイントn+1を先頭に有するGOPから再生が開始され、ユーザからT+1.0秒のときの映像音声データからの再生が指示されると、ランダムアクセスポイントn+2を先頭に有するGOPから再生が開始される。
【0007】
図15を参照して、蓄積装置に蓄積された映像音声データをランダムに再生するときの動作について説明する。ランダムアクセスが開始されると、ユーザがT秒のときの映像音声データからの再生を指示する(ステップS101)。そして、指示されたタイムスタンプT秒がタイムサーチテーブルから検索され(ステップS102)、タイムスタンプT秒がタイムサーチテーブルから検出されると、タイムスタンプT秒に相当するファイル空間上のランダムアクセスポイントnがタイムサーチテーブルから検出される(ステップS103)。
【0008】
その後、検出したランダムアクセスポイントnを先頭に有するGOPの先頭のファイル位置が、蓄積装置に蓄積されたファイル空間上のストリーム(図14参照)から検出され(ステップS104)、その検出されたGOP先頭のファイル位置から映像音声データのデコーダへの転送が開始される(ステップS105)。そして、以後、連続して映像音声データをデコーダへ転送することによってユーザに指示されたポイントから映像音声データの再生が行なわれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近、デジタルコンテンツに対する著作権の保護に関する問題がクローズアップされており、デジタルデータとして放送された映像音声データをそのまま蓄積装置に蓄積するよりも、所定の方式に暗号化して蓄積装置に蓄積することが行なわれようとしている。映像音声データを暗号化する場合、映像音声データは、所定のビット数ごとに分割されて暗号化される。
【0010】
そうすると、映像音声データの所定のビット数ごとへの分割は、GOP単位とは無関係に行なわれるため、GOPの先頭位置と、暗号化された映像音声データの先頭位置とは必ずしも一致しない。一方、映像音声データをランダムに再生するとき、符号化単位(GOP単位)で映像音声データを再生するため、ユーザからはGOPの先頭位置が指示される。その結果、ユーザに指示された再生位置から、暗号化された映像音声データを再生できないという問題が生じる。
【0011】
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、映像音声データが暗号化された場合にも、ユーザに指示された位置から映像音声データを再生できるように映像音声データを記録する記録媒体を提供することである。
【0012】
また、この発明の別の目的は、映像音声データが暗号化された場合にも、ユーザに指示された位置から映像音声データを再生できる再生装置を提供することである。
【0013】
さらに、この発明の別の目的は、映像音声データを暗号化した暗号化データを記録媒体に記録するとともに、ユーザに指示された位置から暗号化された映像音声データを再生できる記録再生装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、記録媒体は、所定の符号化単位に符号化された映像音声データを記録するランダムアクセス可能な記録媒体であって、符号化された映像音声データを暗号化した複数のブロックから成る暗号化データと、複数のブロックに対応して設けられ、各ブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示す複数の復号開始位置情報と、複数の復号開始位置情報に対応して設けられ、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、1つのブロックに含まれる暗号化データを復号して得られた映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示す複数のオフセット情報とを含み、ランダムアクセス位置は、1つのブロックの復号開始位置と暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在する。
【0015】
好ましくは、記録媒体は、暗号化データを復号するための復号鍵をさらに含む。
【0016】
好ましくは、複数の復号開始位置情報および複数のオフセット情報は、映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示すタイムスタンプに対応して記録される。
【0017】
また、この発明によれば、記録再生装置は、所定の符号化単位に符号化された映像音声データを受信して記録媒体に記録および再生する記録再生装置であって、映像音声データを受信する手段と、受信された映像音声データを所定の方式に暗号化して複数のブロックから成る暗号化データを生成する暗号化手段と、暗号化データと、暗号化データを復号して符号化単位ごとに映像音声データを再生するためのタイムサーチテーブルと、暗号化データを復号するための復号鍵とを記録媒体に記録する手段と、映像音声データの再生指示を受けると、タイムサーチテーブルに従って、暗号化データを復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データを符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離して再生する手段とを備え、タイムサーチテーブルは、映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示す複数のタイムスタンプと、複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数の復号開始位置情報と、複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数のオフセット情報とから成り、復号開始位置情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示し、オフセット情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、1つのブロックに含まれる暗号化データを復号した映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示し、ランダムアクセス位置は、1つのブロックの復号開始位置と暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在し、再生手段は、オフセット情報によって指定されたずれ量に相当する映像音声データを復号した映像音声データから削除することにより符号化単位ごとに再生する。
【0018】
好ましくは、記録再生装置は、映像音声データを暗号化するための暗号鍵と、暗号鍵によって暗号化された暗号化データを復号するための復号鍵とを生成する鍵生成手段をさらに備える。
【0019】
好ましくは、記録再生装置は、受信した映像音声データと暗号化データのブロックサイズとに基づいて、タイムサーチテーブルを作成する手段をさらに備える。
【0020】
また、この発明によれば、記録再生装置は、所定の符号化単位に符号化された映像音声データを所定の方式に暗号化した複数のブロックから成る暗号化データを受信して記録媒体に記録および再生する記録再生装置であって、暗号化データと、暗号化データを復号するための復号鍵とを受信する手段と、暗号化データと、暗号化データを復号して符号化単位ごとに映像音声データを再生するためのタイムサーチテーブルと、復号鍵とを記録媒体に記録する手段と、映像音声データの再生指示を受けると、タイムサーチテーブルに従って、暗号化データを復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データを符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離して再生する手段とを備え、タイムサーチテーブルは、映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示す複数のタイムスタンプと、複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数の復号開始位置情報と、複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数のオフセット情報とから成り、復号開始位置情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示し、オフセット情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、1つのブロックに含まれる暗号化データを復号した映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示し、ランダムアクセス位置は、1つのブロックの復号開始位置と暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在し、再生手段は、オフセット情報によって指定されたずれ量に相当する映像音声データを復号した映像音声データから削除することにより符号化単位ごとに再生する。
【0021】
好ましくは、記録再生装置は、暗号化データを復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データと暗号化データのブロックサイズとに基づいてタイムサーチテーブルを作成する手段をさらに備える。
【0022】
また、この発明によれば、記録再生装置は、所定の符号化単位に符号化された映像音声データを所定の方式に暗号化した複数のブロックから成る暗号化データを受信して記録媒体に記録および再生する記録再生装置であって、暗号化データと、暗号化データを復号するための復号鍵と、暗号化データを復号して符号化単位ごとに映像音声データを再生するためのタイムサーチテーブルとを受信する手段と、暗号化データと、タイムサーチテーブルと、復号鍵とを記録媒体に記録する手段と、映像音声データの再生指示を受けると、タイムサーチテーブルに従って、暗号化データを復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データを符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離して再生する手段とを備え、タイムサーチテーブルは、映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示す複数のタイムスタンプと、複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数の復号開始位置情報と、複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数のオフセット情報とから成り、復号開始位置情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示し、オフセット情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、1つのブロックに含まれる暗号化データを復号した映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示し、ランダムアクセス位置は、1つのブロックの復号開始位置と暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在し、再生手段は、オフセット情報によって指定されたずれ量に相当する映像音声データを復号した映像音声データから削除することにより符号化単位ごとに再生する。
【0023】
好ましくは、再生手段は、暗号化データを復号鍵によって復号する復号回路と、復号回路によって復号された映像音声データから、オフセット情報により指定されたずれ量に相当する映像音声データを削除するフィルタと、フィルタから出力された映像音声データを映像データと音声データとに分離するデマルチプレクサと、映像データを外部出力用に処理する映像処理回路と、音声データを外部出力用に処理する音声処理回路とを含む。
【0024】
また、この発明によれば、再生装置は、所定の符号化単位に符号化された映像音声データを所定の方式に暗号化した複数のブロックから成る暗号化データが記録された記録媒体から暗号化データを復号および再生する再生装置であって、記録媒体は、暗号化データと、暗号化データを復号するための復号鍵と、暗号化データを復号し、その復号した映像音声データを符号化単位ごとに再生するためのタイムサーチテーブルとを含み、タイムサーチテーブルは、映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示す複数のタイムスタンプと、複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数の復号開始位置情報と、複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数のオフセット情報とから成り、復号開始位置情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示し、オフセット情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、1つのブロックに含まれる暗号化データを復号した映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示し、ランダムアクセス位置は、1つのブロックの復号開始位置と暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在し、再生装置は、暗号化データを復号鍵によって復号する復号回路と、復号回路によって復号された映像音声データから、オフセット情報により指定されたずれ量に相当する映像音声データを削除するフィルタと、フィルタから出力された映像音声データを映像データと音声データとに分離するデマルチプレクサと、映像データを外部出力用に処理する映像処理回路と、音声データを外部出力用に処理する音声処理回路とを備える。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0026】
[実施の形態1]
図1を参照して、蓄積機能を有するデジタル衛星放送用の受信機について説明する。受信機100は、アンテナ1と、チューナ2と、伝送路復号回路3と、TS分離/選択回路4と、セレクタ5と、AVデコーダ6と、映像処理回路7と、ミキサー8と、映像出力回路9と、CRT10と、音声処理回路11と、音声出力回路12と、スピーカ13と、リモコン送信器14と、リモコン受信器15と、バッファメモリ16と、蓄積装置17と、ブートROM(Read OnlyMemory)18と、ワークRAM(Random Access Memory)19と、システムコントローラ20と、プログラムメモリ21と、データ表示回路22と、ICカードコネクタ23とを備える。
【0027】
アンテナ1は、デジタル変調された信号を受信する。チューナ2は、ユーザが選択したチャンネルをシステムコントローラ20の指示に従って選択し、アンテナ1で受信された信号から、選択したチャンネルの信号を抽出する。伝送路復号回路3は、チューナ2で抽出された信号をMPEG2によって符号化された映像音声データと、データ放送とに復号してTS分離/選択回路4へ出力する。
【0028】
TS分離/選択回路4は、映像音声データおよびデータ放送を蓄積しないとき、映像音声データをセレクタ5へ出力し、データ放送をシステムコントローラ20へ出力する。また、TS分離/選択回路4は、映像音声データおよびデータ放送を蓄積するとき、映像音声データおよびデータ放送をシステムコントローラ20へ出力する。
【0029】
セレクタ5は、TS分離/選択回路4から入力された映像音声データ、またはバッファメモリ16からの暗号化された映像音声データをAVデコーダ6へ出力する。AVデコーダ6は、暗号化されていない映像音声データがセレクタ5から入力されると、その入力された映像音声データを符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離し、その分離した映像データを映像処理回路7へ出力し、音声データを音声処理回路11へ出力する。また、AVデコーダ6は、暗号化された映像音声データがセレクタ5から入力されると、暗号化された映像音声データを復号し、その復号した映像音声データを符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離して映像データを映像処理回路7へ出力し、音声データを音声処理回路11へ出力する。
【0030】
映像処理回路7は、映像データを再生してミキサー8へ出力する。ミキサー8は、映像処理回路7により再生された映像データと、データ表示回路22からのデータ放送とを合成して映像出力回路9へ出力する。映像出力回路9は、ミキサー8からの映像データとデータ放送とが合成された画面をCRT10に表示する。CRT10は、映像出力回路9からの画面をユーザに視覚情報として与える。
【0031】
音声処理回路11は、AVデコーダ6からの音声データを再生して音声出力回路12へ出力する。音声出力回路12は、音声処理回路11により再生された音声データをスピーカ13に出力する。スピーカ13は、音声データを外部へ出力する。
【0032】
リモコン送信器14は、ユーザからの指示を受付け、その受付けた指示をリモコン受信器15へ送信する。リモコン受信器15は、リモコン送信器14からの指示を受信し、その受信した指示をシステムコントローラ20へ出力する。バッファメモリ16は、システムコントローラ20からの暗号化データ(暗号化された映像音声データ)をラッチし、そのラッチした暗号化データを所定の速度で蓄積装置17に書込む。また、バッファメモリ16は、蓄積装置17から読出された暗号化データをラッチし、そのラッチした暗号化データを所定の速度でセレクタ5へ出力する。
【0033】
蓄積装置17は、データを高密度に記録し、ランダムアクセスが可能なハードディスク(HDD)から成る。そして、蓄積装置17は、映像音声データを暗号化した暗号化データ、暗号化データを復号するための復号鍵、および暗号化データを復号して符号化単位で再生するためのタイムサーチテーブルを蓄積する。
【0034】
ブートROM18は、フラッシュメモリから成り、受信機100の各部を初期化するためのデータを格納する。なお、図1においては、ブートROM18は、システムコントローラ20と双方向のやり取りが可能であるが、これは、受信機100の各部を初期化するためのデータは、アンテナ1によって受信され、チューナ2、伝送路復号回路3、およびTS分離/選択回路4を介してシステムコントローラ20へ入力されたデータによって書換可能であるからである。
【0035】
ワークRAM19は、システムコントローラ20が受信機100の各部を初期化するときのワークメモリである。システムコントローラ20は、映像音声データを蓄積装置17に蓄積するとき、映像音声データを暗号化するための暗号鍵と、映像音声データを暗号鍵によって暗号化した暗号化データを復号するための復号鍵とを生成する。そして、システムコントローラ20は、TS分離/選択回路4から入力された映像音声データを、生成した暗号鍵によって暗号化して暗号化データを生成し、その生成した暗号化データをバッファメモリ16へ出力するとともに、生成した復号鍵を蓄積装置17に蓄積する。
【0036】
また、システムコントローラ20は、TS分離/選択回路4からの映像音声データと、映像音声データを暗号化した暗号化データのブロックサイズとに基づいて、後述する方法によってタイムサーチテーブルをプログラムメモリ21上に作成し、その作成したタイムサーチテーブルを蓄積装置17に蓄積する。
【0037】
さらに、システムコントローラ20は、データ放送を蓄積するとき、TS分離/選択回路4からのデータ放送をプログラムメモリ21に格納する。
【0038】
また、さらに、システムコントローラ20は、蓄積装置17に蓄積された暗号化データを再生するとき、暗号化データを復号するための復号鍵がAVデコーダ6にセットされているか否かを確認し、復号鍵がAVデコーダ6にセットされていなければ復号鍵を蓄積装置17から読出してAVデコーダ6にセットする。そして、システムコントローラ20は、タイムサーチテーブルがプログラムメモリ21に格納されていなければ、蓄積装置17からタイムサーチテーブルを読出してプログラムメモリ21に格納する。システムコントローラ20は、タイムサーチテーブルをプログラムメモリ21に格納すると、タイムサーチテーブルに従ってユーザにより指定された位置から暗号化データを出力するように蓄積装置17を制御する。
【0039】
また、さらに、システムコントローラ20は、TS分離/選択回路4からのデータ放送を処理してデータ表示回路22へ出力する。
【0040】
また、さらに、システムコントローラ20は、ICカードコネクタ23から入力された認証番号に基づいて、受信機100のユーザが正規のユーザか否かを判定する。
【0041】
プログラムメモリ21は、データ放送およびタイムサーチテーブルを格納するとともに、システムコントローラ20がタイムサーチテーブルを作成するときのワークメモリとしての機能を果たす。
【0042】
データ表示回路22は、システムコントローラ20から入力されたデータ放送をCRT10に表示するときの表示位置をミキサー8に指定し、データをミキサー8に出力する。
【0043】
ICカードコネクタ23は、ICカード24に記載されたユーザの認証番号を読出し、その読出した認証番号をシステムコントローラ20へ出力する。また、ICカードコネクタ23は、ユーザが受信機100を使用したときの使用料金をシステムコントローラ20から受け、その受けた使用料金をICカード24に書込む。
【0044】
ICカード24は、受信機100のユーザの認証番号、受信機100を使用するための契約内容、および受信機100を使用したときの使用料金等を記憶する。
【0045】
上述したように、受信機100は、映像音声データを蓄積装置17に蓄積するとき、映像音声データを暗号化して蓄積する。そこで、図2および図3を参照して映像音声データの暗号化の概念について説明する。この発明においては、たとえば、映像音声データは、DES(Data Encryption Standard)暗号方式によって暗号化される。
【0046】
図2を参照して、映像音声データは、64ビットごとの平文のブロックに分割され、DES暗号回路により64ビットの暗号鍵(8ビットはパリティビット)を用いて暗号化され、64ビットの暗号文が生成される。
【0047】
このDESによる暗号化方式は、秘密鍵方式であるため、映像音声データを暗号化するための暗号鍵と、暗号化データを復号するための復号鍵とは同じである。つまり、暗号鍵と復号鍵とを作成者と受信者との間で共有する方式である。実際には、さらに暗号強度を増すために、図3に示すように、CBC(Cipher Block Chaining)と呼ばれる暗号連鎖モードと組合わせて使用される。すなわち、これから暗号化される64ビットの映像音声データは、DES暗号回路によって暗号化された1つ前の64ビットの暗号文との排他的論理和が演算され、その後、DES暗号回路により暗号化される。そして、暗号化された64ビットの暗号文は、次の64ビットの映像音声データとの排他的論理和を演算するのに用いられる。これを繰返すことによって、平文の映像音声データを次々と暗号化する。なお、DES暗号回路のアルゴリズムは、周知であるので、ここでの説明は省略する。
【0048】
図4を参照して、映像音声データの暗号化、およびタイムサーチテーブルの作成に関するシステムコントローラ20の機能ブロックについて説明する。システムコントローラ20は、鍵生成手段201と、暗号手段202と、記録手段203と、テーブル作成手段204とを含む。鍵生成手段201は、暗号/復号鍵を乱数等を発生して生成し、その生成した暗号鍵を暗号手段202へ出力し、生成した復号鍵を記録手段203へ出力する。
【0049】
暗号手段202は、鍵生成手段201から入力された暗号鍵によって、TS分離/選択回路4からの映像音声データを64ビットづつ暗号化し、その暗号化した暗号化データを記録手段203へ出力する。また、暗号手段202は、暗号化ブロックのサイズ情報をテーブル作成手段204へ出力する。
【0050】
テーブル作成手段204は、TS分離/選択回路4から入力された映像音声データと、暗号手段202から入力された暗号化ブロックのサイズ情報とに基づいて、後述する方法によりタイムサーチテーブルを作成し、その作成したタイムサーチテーブルを記録手段203へ出力する。
【0051】
記録手段203は、暗号手段202から入力された暗号化データをバッファメモリ16を介して蓄積装置17に蓄積し、鍵生成手段201から入力された鍵(復号鍵)と、テーブル作成手段204から入力されたタイムサーチテーブルとを蓄積装置17に蓄積した暗号化データに関連付けて蓄積装置17に蓄積する。
【0052】
図5を参照して、暗号手段202は、Ex−ORゲート2021と、暗号回路2022とを含む。Ex−ORゲート2021は、64ビットのデータ長から成る平文の映像音声データD(n)と、64ビットのデータ長から成る1つ前の映像音声データD(n−1)を暗号回路2022によって暗号化した暗号化データDEC(n−1)との排他的論理和を演算し、その演算結果を暗号回路2022へ出力する。
【0053】
暗号回路2022は、Ex−ORゲート2021から入力されたデータを、鍵生成手段201から入力された鍵によって暗号化して暗号化データを記録手段203およびEx−ORゲート2021へ出力する。
【0054】
この場合、ブロックBLKmの先頭の64ビットの映像音声データに関しては、1つ前に暗号化された映像音声データとの排他的論理和の演算は行なわれない。
【0055】
また、各ブロックBLKm,BLKm+1,BLKm+2,BLKm+3,BLKm+4,・・・のサイズは、固定サイズでも可変サイズでもよい。ただし、各ブロックBLKm,BLKm+1,BLKm+2,BLKm+3,BLKm+4,・・・のサイズが可変サイズであるとき、サイズを変化するたびにテーブル作成手段204に変化したサイズを知らせる必要がある。
【0056】
図6を参照して、テーブル作成手段204におけるタイムサーチテーブルの作成方法について説明する。平文の映像音声データのストリーム30は、GOPn,GOPn+1,・・・から成り、映像音声データを暗号化した暗号化データ40は、ブロックBLKm,BLKm+1,BLKm+2,BLKm+3,BLKm+4,・・・から成る。
【0057】
GOPnの先頭位置は、ランダムアクセスポイントnであり、タイムスタンプT秒に相当する。また、GOPn+1の先頭位置は、ランダムアクセスポイントn+1であり、タイムスタンプT+0.5秒に相当する。GOPn+2(図示せず)の先頭位置は、ランダムアクセスポイントn+2であり、タイムスタンプT+1.0秒に相当する。
【0058】
GOPnに含まれる映像音声データを暗号化した暗号化データは、ブロックBLKm,BLKm+1,BLKm+2に含まれる。また、GOPn+1に含まれる映像音声データを暗号化した暗号化データは、ブロックBLKm+2,BLKm+3,BLKm+4に含まれる。
【0059】
そして、ブロックBLKmの復号開始ポイントmは、ランダムアクセスポイントnとずれており、ブロックBLKm+2の復号開始ポイントm+2は、ランダムアクセスポイントn+1とずれており、ブロックBLKm+4の復号開始ポイントm+4は、ランダムアクセスポイントn+2とずれているため、タイムスタンプT秒,T+0.5秒,T+1.0秒のいずれかからの再生がユーザにより指示されても、その指示されたタイミングに相当するファイル位置から映像音声データの再生を行なうことができない。
【0060】
そこで、この発明においては、タイムスタンプT秒からの再生がユーザにより指示されたとき、ブロックBLKmに含まれる暗号化データから再生を開始し、復号開始ポイントmとランダムアクセスポイントnとのずれ量に相当するaビットのデータ、すなわち、ブロックBLKmに含まれる暗号化データを復号した映像音声データのうちGOPnに含まれない映像音声データを削除して映像音声データを再生する。また、タイムスタンプT+0.5秒からの再生がユーザにより指示されたとき、ブロックBLKm+2に含まれる暗号化データから再生を開始し、復号開始ポイントm+2とランダムアクセスポイントn+1とのずれ量に相当するbビットのデータを削除して映像音声データを再生する。
【0061】
すなわち、ブロックBLKmの先頭位置を示す復号開始ポイントmと、復号開始ポイントmからランダアクセスポイントnまでのずれ量aビットとをタイムスタンプT秒と対応付け、ブロックBLKm+2の先頭位置を示す復号開始ポイントm+2と、復号開始ポイントm+2からランダアクセスポイントn+1までのずれ量bビットとをタイムスタンプT+0.5秒と対応付け、ブロックBLKm+4の先頭位置を示す復号開始ポイントm+4と、復号開始ポイントm+4からランダアクセスポイントn+2までのずれ量cビットとをタイムスタンプT+1.0秒と対応付ける。
【0062】
したがって、タイムサーチテーブル50は、タイムスタンプ51と、復号開始ポイント52と、GOP位置オフセット53とから成る。なお、GOP位置オフセット53は、暗号化データのブロックに含まれる復号開始ポイントm,m+2,m+4と、ランダムアクセスポイントn,n+1,n+2とのずれ量を示す。そうすると、復号開始ポイントm、およびGOP位置オフセットaバイトは、タイプスタンプT秒に対応付けられ、復号開始ポイントm+2、およびGOP位置オフセットbバイトは、タイプスタンプT+0.5秒に対応付けられ、復号開始ポイントm+4、およびGOP位置オフセットcバイトは、タイプスタンプT+1.0秒に対応付けられる。
【0063】
このように、テーブル作成手段204は、平文の映像音声データを構成する各GOPの先頭位置と、暗号化データの各ブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置とを検出し、各GOPの先頭位置よりも前に存在する復号開始位置とGOPの先頭位置とのずれ量とを演算してGOP位置オフセットを検出する。そして、テーブル作成手段204は、タイムスタンプ51に、検出した復号開始ポイント52と、演算したGOP位置オフセット53とを対応付けてタイムサーチテーブル50を作成する。なお、ランダムアクセスポイントn,n+1,n+2は、それぞれ、ブロックBLKm,BLKm+2,BLKm+4の復号開始位ポイントと復号終了ポイントとの間に存在する。
【0064】
蓄積装置17は、映像音声データを暗号化した暗号化データ、タイムサーチテーブル、および暗号化データを復号する復号鍵をファイル形式で蓄積するので、図7に示すように、蓄積装置17には、暗号化データファイル60、タイムサーチテーブルファイル61、および復号鍵ファイル62が相互に関連付けられて蓄積される。
【0065】
図8を参照して、AVデコーダ6の詳細について説明する。AVデコーダ6は、復号回路151と、復号鍵セットレジスタ152と、AVデコーダ制御レジスタ153と、オフセット値セットレジスタ154と、オフセットカットフィルタ155と、MPEGシステムデマルチプレクサ156とを含む。
【0066】
復号回路151は、復号鍵セットレジスタ152によってセットされた復号鍵によって暗号化データを復号する。復号鍵セットレジスタ152は、システムコントローラ20によってセットされた復号鍵を復号回路151に与える。AVデコーダ制御レジスタ153は、暗号化データの復号の開始および終了等を制御するめに、復号回路151、オフセットカットフィルタ155、およびMPEGシステムデマルチプレクサ156を制御する。
【0067】
オフセット値セットレジスタ154は、システムコントローラ20によってセットされたGOP位置オフセットをオフセットカットフィルタ155に与える。オフセットカットフィルタ155は、復号回路151より入力された映像音声データから、オフセット値セットレジスタ154によって与えられたGOP位置オフセットに相当する映像音声データを削除し、その削除した映像音声データをMPEGシステムデマルチプレクサ156へ出力する。
【0068】
MPEGシステムデマルチプレクサ156は、オフセットカットフィルタ155から入力された映像音声データを符号化単位(GOP単位)ごとに映像データと音声データとに分離し、その分離した映像データを映像処理回路7へ出力し、音声データを音声処理回路11へ出力する。
【0069】
なお、AVデコーダ6は、セレクタ5から平文の映像音声データが入力されたとき、その映像音声データをMPEGシステムデマルチプレクサ156によって受ける。
【0070】
再び図1を参照して、映像音声データを蓄積装置17に蓄積せずに再生する動作および映像音声データを蓄積装置17に蓄積する動作について説明する。まず、映像音声データを蓄積装置17に蓄積せずに再生する動作について説明する。受信機100の電源がオンされると、システムコントローラ20は、ブートROM18から初期化用のデータを読出してワークRAM19に展開し、受信機100の各部を初期化する。そして、受信機100が受信可能状態になると、ユーザは、自己が見たい番組のチャンネルをリモコン送信器14に入力する。
【0071】
そうすると、リモコン送信器14は、入力されたチャンネルをリモコン受信器15へ送信し、リモコン受信器15は、ユーザが選択したチャンネルを受信してシステムコントローラ20へ出力する。システムコントローラ20は、リモコン受信器15から入力されたチャンネルを選択するようにチューナ2を制御する。
【0072】
一方、アンテナ1は、デジタル変調された信号を受信し、その受信した信号をチューナ2へ出力する。チューナ2は、アンテナ1から入力された信号のうち、システムコントローラ20の制御によって選択されたチャンネルの信号を抽出して伝送路復号回路3へ出力する。そして、伝送路復号回路3は、チューナ2から入力された信号をMPEG2による映像音声データのストリームと、データ放送とに復号してTS分離/選択回路4へ出力する。
【0073】
TS分離/選択回路4は、映像音声データをセレクタ5へ出力し、データ放送をシステムコントローラ20へ出力する。セレクタ5は、映像音声データをAVデコーダ6へ出力し、AVデコーダ6のMPEGシステムデマルチプレクサ156は、映像音声データを符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離し、映像データを映像処理回路7へ出力し、音声データを音声処理回路11へ出力する。そして、映像処理回路7は、映像データを再生してミキサー8へ出力し、音声処理回路11は、音声データを再生して音声出力回路12へ出力する。
【0074】
一方、システムコントローラ20は、TS分離/選択回路4から入力されたデータ放送をプログラムメモリ21へ一旦格納し、その後、プログラムメモリ21からデータ放送を読出して処理を行なう。そして、システムコントローラ20は、処理したデータ放送をデータ表示回路22へ出力し、データ表示回路22は、データ放送を表示する画面上の位置をミキサー8に指示するとともに、画面に表示するためのデータをミキサー8へ出力する。
【0075】
そうすると、ミキサー8は、映像処理回路7からの映像データとデータ表示回路22からのデータ放送のデータとを合成し、その合成したデータを映像出力回路9へ出力する。そして、映像出力回路9は、映像データとデータ放送とを合成した画面を表示するように、ミキサー8から入力されたデータをCRT10へ出力する。CRT10は、映像データにデータ放送が合成された画面を表示する。音声出力回路12は、音声データをスピーカ13へ出力し、スピーカ13は、音声信号を外部へ出力する。これによって、ユーザは、選択したチャンネルの番組を楽しむことができる。
【0076】
次に、映像音声データを蓄積装置17に蓄積する動作について説明する。受信機100の電源がオンされ、ユーザによって選択されたチャンネルがチューナ2にセットされ、チューナ2によって選択された信号が伝送路復号回路3を経てTS分離/選択回路4に入力されるまでの動作は上述したとおりである。
【0077】
TS分離/選択回路4は、映像音声データおよびデータ放送が入力されると、映像音声データおよびデータ放送をシステムコントローラ20へ出力する。システムコントローラ20の鍵生成手段201は、暗号/復号鍵を生成し、その生成した暗号鍵を暗号手段202へ出力し、生成した復号鍵を記録手段203へ出力する。そして、暗号手段202は、TS分離/選択回路4から入力された映像音声データを複数のブロックに分けて、鍵生成手段201から入力された暗号鍵によって暗号化し、その暗号化した複数のブロックから成る暗号化データを記録手段203へ出力する。また、暗号手段202は、暗号化ブロックのサイズ情報をテーブル作成手段204へ出力する。
【0078】
テーブル作成手段204は、TS分離/選択回路4からの映像音声データおよび暗号手段202からの暗号化ブロックのサイズ情報に基づいて、上述した方法によりタイムサーチテーブルを作成し、その作成したタイムサーチテーブルを記録手段203に与える。
【0079】
そうすると、記録手段203は、暗号手段202から入力されら暗号化データをバッファメモリ16を介して蓄積装置17に蓄積し、タイムサーチテーブルおよび鍵生成手段201からの復号鍵を暗号化データに関連付けて蓄積装置17に蓄積する。
【0080】
また、システムコントローラ20は、TS分離/選択回路4から受けたデータ放送をプログラムメモリ21に格納する。これにより、映像音声データを蓄積する場合の動作は終了する。
【0081】
図1および図8を参照して、蓄積装置17に蓄積された暗号化データをランダム再生するときの動作について説明する。再生動作が開始されると、ユーザは、リモコン送信器14にタイムスタンプT秒を入力して、タイムスタンプT秒からの再生を指示する(ステップS201)。リモコン送信器14は、入力されたタイムスタンプT秒をリモコン受信器15へ送信し、リモコン受信器15は、タイムスタンプT秒を受信してシステムコントローラ20へ出力する。
【0082】
そうすると、システムコントローラ20は、AVデコーダ6の復号鍵セットレジスタ152に復号鍵をセットしたか否かを判定し(ステップS202)、復号鍵をセットしていないとき、蓄積装置17から復号鍵を読出してAVデコーダ6の復号鍵セットレジスタ152にセットする(ステップS203)。ステップS202において、システムコントローラ20がAVデコーダ6に復号鍵をセットしたと判定したとき、再生動作は、ステップS204へ移行する。
【0083】
ステップS202において復号鍵がAVデコーダ6にセットされていると判定されたとき、またはステップS203の後、システムコントローラ20は、リモコン受信器15から入力されたタイムスタンプT秒をタイムサーチテーブルから検索する(ステップS204)。
【0084】
そして、タイムサーチテーブルに基づいて、タイムスタンプT秒に対応付けられた復号開始ポイントmを確保し(ステップS205)、タイムスタンプT秒に対応付けられたGOP位置オフセットである”aバイト”を読出してAVデコーダ6のオフセット値セットレジスタ154にセットする(ステップS206)。
【0085】
そうすると、システムコントローラ20は、ステップS205において確保した復号開始ポイントmに相当するストリームファイル上のファイル位置を検出し(ステップS207)、その検出したファイル位置から暗号化データを読出すように蓄積装置17を制御する。そして、蓄積装置17は、復号開始ポイントから暗号化データをバッファメモリ16を介してセレクタ5へ出力して暗号化データの転送を開始する(ステップS208)。
【0086】
その後、セレクタ5は、暗号化データをAVデコーダ6へ出力する。AVデコーダ6においては、復号回路151は、AVデコーダ制御レジスタ153からの制御の下、復号鍵セットレジスタ152からセットされた復号鍵によって暗号化データを復号して映像音声データをオフセットカットフィルタ155へ出力する。そして、オフセットカットフィルタ155は、AVデコーダ制御レジスタ153からの制御の下、オフセット値セットレジスタ154によりセットされたGOP位置オフセット(=aバイト)に相当する映像音声データを、復号回路151より入力された映像音声データから削除してMPEGシステムデマルチプレクサ156へ出力する。
【0087】
MPEGシステムデマルチプレクサ156は、映像音声データを符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離し、映像データを映像処理回路7へ出力し、音声データを音声処理回路11へ出力する。その後の動作は上述した動作と同じである。
【0088】
このようにして、蓄積装置17に蓄積された暗号化データは、タイムスタンプによって指定された位置からランダムに読出されて復号および再生される。
【0089】
この発明においては、タイムサーチテーブルは、図10に示すタイムサーチテーブル50Aであってもよい。タイムサーチテーブル50Aは、タイムサーチテーブル50のGOP位置オフセット53をGOP先頭のファイル位置54に代えたものであり、その他はタイムサーチテーブル50と同じである。したがって、タイムサーチテーブル50Aは、タイムスタンプT秒に対応した復号開始ポイントmおよびGOP先頭のファイル位置nと、タイムスタンプT+0.5秒に対応した復号開始ポイントm+2およびGOP先頭のファイル位置n+1と、タイムスタンプT+1.0秒に対応した復号開始ポイントm+4およびGOP先頭のファイル位置n+2とを含む。
【0090】
タイムサーチテーブル50Aを用いて、タイムスタンプT秒のときの映像音声データから再生を開始するとき、システムコントローラ20は、タイムスタンプT秒に対応する復号開始ポイントmおよびGOP先頭のファイル位置nをタイムサーチテーブル50Aから読出してAVデコーダ6のオフセット値セットレジスタ154へセットする。そうすると、オフセット値セットレジスタ154は、復号開始ポイントmとGOP先頭のファイル位置nとに基づいて、復号開始ポイントmからGOP先頭のファイル位置nまでのデータ量を演算し、その演算したデータ量をオフセットカットフィルタ155にセットする。つまり、オフセット値セットレジスタ154は、復号開始ポイントmとGOP先頭のファイル位置nとに基づいて、タイムサーチテーブル50のGOP位置オフセット53(図6参照)を演算してオフセットカットフィルタ155にセットする。
【0091】
したがって、タイムサーチテーブル50Aを用いた場合も、タイムサーチテーブル50を用いた場合と同様に、蓄積装置17に蓄積された暗号化データは、タイムスタンプによって指定された位置からランダムに読出されて復号および再生される。
【0092】
上記においては、映像音声データは、DES暗号方式によって暗号化されると説明したが、この発明においては、他の暗号方式によって映像音声データを暗号化してもよい。
【0093】
実施の形態1によれば、受信機は、デジタル放送された映像音声データを蓄積装置に蓄積するとき、映像音声データを暗号鍵によって暗号化して複数のブロックから成る暗号化データを生成し、各ブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置と映像音声データの符号化単位の先頭位置であるランダムアクセス位置とのずれ量と、復号開始位置とを映像音声データの各タイムスタンプに対応させたタイムサーチテーブルを生成する。そして、受信機は、生成した暗号化データとタイムサーチテーブルとを相互に関連付けて蓄積装置に蓄積するので、映像音声データの再生開始位置をタイムスタンプによってランダムに指定されても、タイムサーチテーブルに基づいて、その指定されたタイムスタンプに対応する符号化単位の先頭から映像音声データを再生できる。
【0094】
[実施の形態2]
図11を参照して、実施の形態2における受信機100Aは、受信機100のシステムコントローラ20をシステムコントローラ20Aに代えたものであり、その他は、受信機100と同じである。なお、受信機100Aにおいては、TS分離/選択回路4は、受信機100における機能に追加して伝送路復号回路3から入力されたデータをバッファメモリ16を介して蓄積装置17に蓄積する機能を持つ。
【0095】
受信機100Aは、デジタル放送として映像音声データを暗号化した暗号化データと、暗号化データを復号するための復号鍵とを受信する。そして、暗号化データを蓄積装置17に蓄積するとき、TS分離/選択回路4は、暗号化データおよび復号鍵をバッファメモリ16を介して蓄積装置17へ蓄積するとともに、暗号化データと復号鍵とをシステムコントローラ20Aへ出力する。
【0096】
システムコントローラ20Aは、暗号化データを復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データと暗号化ブロックのサイズとに基づいてタイムサーチテーブル50(または50A)を作成する。そして、システムコントローラ20は、作成したタイムサーチテーブル50(または50A)を、すでに蓄積装置17に蓄積された暗号化データに関連付けて蓄積装置17に蓄積する。
【0097】
図12は、システムコントローラ20Aのタイムサーチテーブルの作成に関わる機能ブロックを示す図である。図12を参照して、システムコントローラ20Aは、復号手段205と、テーブル作成手段206と、記録手段207とを含む。
【0098】
復号手段205は、暗号化データを復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データをテーブル作成手段206に与える。テーブル作成手段206は、復号手段205からの映像音声データに基づいて、実施の形態1における方法と同じ方法によってタイムサーチテーブル50(または50A)を作成し、その作成したタイムサーチテーブル50(または50A)を記録手段207へ出力する。この場合、暗号化ブロックのサイズは、放送方式によって固定長に定められており、受信機100Aは、暗号化ブロックのサイズを認識している。
【0099】
記録手段207は、テーブル作成手段206から入力されたタイムサーチテーブル50(または50A)を蓄積装置17に蓄積する。
【0100】
再び、図11を参照して、暗号化された映像音声データを蓄積装置17に蓄積せずに再生する動作について説明する。受信機100Aの電源がオンされると、システムコントローラ20Aは、ブートROM18から初期化用のデータを読出してワークRAM19に展開し、受信機100Aの各部を初期化する。そして、受信機100Aが受信可能状態になると、ユーザは、自己が見たい番組のチャンネルをリモコン送信器14に入力する。
【0101】
そうすると、リモコン送信器14は、入力されたチャンネルをリモコン受信器15へ送信し、リモコン受信器15は、ユーザが選択したチャンネルを受信してシステムコントローラ20Aへ出力する。システムコントローラ20Aは、リモコン受信器15から入力されたチャンネルを選択するようにチューナ2を制御する。
【0102】
一方、アンテナ1は、デジタル変調され、かつ、暗号化された信号を受信し、その受信した信号をチューナ2へ出力する。チューナ2は、アンテナ1から入力された信号のうち、システムコントローラ20Aの制御によって選択されたチャンネルの信号を抽出して伝送路復号回路3へ出力する。そして、伝送路復号回路3は、チューナ2から入力された信号を復号して暗号化された映像音声データ(暗号化データ)のストリームと、暗号化データを復号する復号鍵と、データ放送とをTS分離/選択回路4へ出力する。
【0103】
TS分離/選択回路4は、暗号化データおよび復号鍵をセレクタ5へ出力し、データ放送をシステムコントローラ20Aへ出力する。セレクタ5は、暗号化データおよび復号鍵をAVデコーダ6へ出力する。AVデコーダ6においては、復号鍵セットレジスタ152は、セレクタ5から受けた復号鍵を復号回路151にセットし、復号回路151は、セレクタ5から入力された暗号化データを復号鍵によって復号して映像音声データをオフセットカットフィルタ155へ出力する。
【0104】
受信したデジタル放送を蓄積せずに再生するときは、全ての暗号化データを復号して映像音声データを再生すればよいので、オフセットカットフィルタ155は、映像音声データの一部をカットする必要はなく、復号回路151から入力された映像音声データをそのままMPEGシステムデマルチプレクサ156へ出力する。その後の動作は、実施の形態1における説明と同じである。
【0105】
次に、暗号化された映像音声データを蓄積装置17に蓄積する動作について説明する。受信機100Aの電源がオンされ、ユーザによって選択されたチャンネルがチューナ2にセットされ、チューナ2によって選択された信号が伝送路復号回路3を経てTS分離/選択回路4に入力されるまでの動作は上述したとおりである。
【0106】
TS分離/選択回路4は、暗号化された映像音声データ(暗号化データ)、およびデータ放送(暗号化データを復号するための復号鍵から成る)が入力されると、暗号化データおよび復号鍵をバッファメモリ16を介して蓄積装置17に蓄積するとともに、暗号化データ、およびデータ放送をシステムコントローラ20Aへ出力する。システムコントローラ20Aの復号手段205は、暗号化データおよびデータ放送を受けて、暗号化データを復号鍵によって復号する。そして、復号手段205は、復号した映像音声データをテーブル作成手段206へ出力する。
【0107】
テーブル作成手段206は、放送方式によって規定された暗号化ブロックのサイズと、復号手段205からの映像音声データとに基づいて、実施の形態1におけるテーブル作成手段204と同じ動作によってタイムサーチテーブル50(または50A)を作成し、その作成したタイムサーチテーブル50(または50A)を記録手段207へ出力する。そして、記録手段207は、タイムサーチテーブル50(または50A)とデータ放送により送られてきた復号鍵を、すでに蓄積装置17に蓄積されている暗号化データに関連付けて蓄積装置17に蓄積する。
【0108】
これにより、暗号化された映像音声データを蓄積する場合の動作は終了する。
蓄積装置17に蓄積された暗号化データをランダム再生するときの動作は、実施の形態1における動作と同じである。
【0109】
実施の形態2によれば、暗号化された映像音声データを受信して蓄積装置に蓄積した場合にも、ユーザによってランダムに指定されたタイムスタンプに対応する符号化単位の映像音声データから再生を開始できる。
【0110】
[実施の形態3]
図13を参照して、実施の形態3における受信機100Bは、受信機100のシステムコントローラ20をシステムコントローラ20Bに代えたものであり、その他は、受信機100と同じである。なお、受信機100Bにおいては、TS分離/選択回路4は、受信機100における機能に追加して伝送路復号回路3から入力されたデータをバッファメモリ16を介して蓄積装置17に蓄積する機能を持つ。
【0111】
受信機100Bは、映像音声データを暗号化した暗号化データと、暗号化データを復号するための復号鍵と、実施の形態1,2において受信機100,100Aが作成したタイムサーチテーブル50(または50A)から成るデータ放送とを受信し、暗号化データ、復号鍵、およびデータ放送をバッファメモリ16を介して蓄積装置17に蓄積する。
【0112】
映像音声データを暗号化した暗号化データを蓄積せずに再生する動作は、実施の形態2における動作と同じである。
【0113】
暗号化データを蓄積装置17に蓄積する動作について説明する。受信機100Bの電源がオンされ、TS分離/選択回路4が暗号化データ、復号鍵、おとびデータ放送(タイムサーチテーブル)を受けるまでの動作は、実施の形態2における動作と同じである。
【0114】
TS分離/選択回路4は、入力された暗号化データ、復号鍵、およびデータ放送(タイムサーチテーブル)をバッファメモリ16を介して蓄積装置17に蓄積する。これにより、暗号化データの蓄積動作が終了する。
【0115】
蓄積装置17に蓄積された暗号化データをランダム再生するときの動作は実施の形態1における動作と同じである。
【0116】
実施の形態3によれば、映像音声データを暗号化した暗号化データ、暗号化データを復号するための復号鍵、および暗号化データをランダム再生するときに映像音声データの符号化単位の先頭から映像音声データを再生するためのタイムサーチテーブルは、デジタル放送されるので、受信機は、タイムサーチテーブルを作成しなくても、暗号化データをユーザに指定された位置からランダム再生できる。
【0117】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における受信機の概略ブロック図である。
【図2】 映像音声データを暗号化する概念図である。
【図3】 映像音声データを暗号化する他の概念図である。
【図4】 図1に示すシステムコントローラの機能ブロック図である。
【図5】 図4に示す暗号手段の機能ブロック図である。
【図6】 タイムサーチテーブルの作成方法を説明するための図である。
【図7】 図1に示す蓄積装置におけるデータの蓄積を説明する概念図である。
【図8】 図1に示すAVデコーダの機能ブロック図である。
【図9】 この発明における暗号化データのランダム再生の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】 タイムサーチテーブルの他の作成方法を説明するための図である。
【図11】 実施の形態2による受信機の概略ブロック図である。
【図12】 図11に示すシステムコントローラの機能ブロック図である。
【図13】 実施の形態3による受信機の概略ブロック図である。
【図14】 従来のタイムサーチテーブルの作成方法を説明するための図である。
【図15】 暗号化されていない映像音声データをランダム再生する動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 チューナ、3 伝送路復号回路、4 TS分離/選択回路、5 セレクタ、6 AVデコーダ、7 映像処理回路、8 ミキサー、9 映像出力回路、10 CRT、11 音声処理回路、12 音声出力回路、13 スピーカ、14 リモコン送信器、15 リモコン受信器、16 バッファメモリ、17 蓄積装置、18 ブートROM、19 ワークRAM、20,20A,20B システムコントローラ、21 プログラムメモリ、22 データ表示装置、23 ICカードコネクタ、24 ICカード、30,300,400 ストリーム、40 暗号化データ、50,50A,500 タイムサーチテーブル、51 タイムスタンプ、52 復号開始ポイント、53 GOP位置オフセット、54 GOP先頭ファイル位置、60 暗号化データファイル、61 タイムサーチテーブルファイル、62 復号鍵ファイル、100,100A,100B 受信機、151 復号回路、152 復号鍵セットレジスタ、153 AVデコーダ制御レジスタ、154 オフセット値セットレジスタ、155 オフセットカットフィルタ、156 MPEGシステムデマルチプレクサ、201 鍵生成手段、202 暗号手段、203,207 記録手段、204,206 テーブル作成手段、205 復号手段、2021 Ex−ORゲート、2022暗号回路。
Claims (8)
- 所定の符号化単位に符号化された映像音声データを受信して記録媒体に記録および再生する記録再生装置であって、
前記映像音声データを受信する手段と、
前記受信された映像音声データを所定の方式に暗号化して複数のブロックから成る暗号化データを生成する暗号化手段と、
前記暗号化データと、前記暗号化データを復号して前記符号化単位ごとに前記映像音声データを再生するためのタイムサーチテーブルと、前記暗号化データを復号するための復号鍵とを前記記録媒体に記録する手段と、
前記映像音声データの再生指示を受けると、前記タイムサーチテーブルに従って、前記暗号化データを前記復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データを前記符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離して再生する手段とを備え、
前記タイムサーチテーブルは、前記映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示す複数のタイムスタンプと、前記複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数の復号開始位置情報と、前記複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数のオフセット情報とから成り、
前記復号開始位置情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示し、
前記オフセット情報は、前記1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、前記1つのブロックに含まれる暗号化データを復号した映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる前記符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示し、
前記ランダムアクセス位置は、前記1つのブロックの前記復号開始位置と前記暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在し、
前記再生手段は、前記オフセット情報によって指定されたずれ量に相当する映像音声データを前記復号した映像音声データから削除することにより前記符号化単位ごとに再生する、記録再生装置。 - 前記映像音声データを暗号化するための暗号鍵と、前記復号鍵とを生成する鍵生成手段をさらに備える、請求項1に記載の記録再生装置。
- 前記受信した映像音声データと前記暗号化データのブロックサイズとに基づいて、前記タイムサーチテーブルを作成する手段をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の記録再生装置。
- 所定の符号化単位に符号化された映像音声データを所定の方式に暗号化した複数のブロックから成る暗号化データを受信して記録媒体に記録および再生する記録再生装置であって、
前記暗号化データと、前記暗号化データを復号するための復号鍵とを受信する手段と、
前記暗号化データと、前記暗号化データを復号して前記符号化単位ごとに前記映像音声データを再生するためのタイムサーチテーブルと、前記復号鍵とを前記記録媒体に記録する手段と、
前記映像音声データの再生指示を受けると、前記タイムサーチテーブルに従って、前記暗号化データを前記復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データを前記符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離して再生する手段とを備え、
前記タイムサーチテーブルは、前記映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示す複数のタイムスタンプと、前記複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数の復号開始位置情報と、前記複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数のオフセット情報とから成り、
前記復号開始位置情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示し、
前記オフセット情報は、前記1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、前記1つのブロックに含まれる暗号化データを復号した映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる前記符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示し、
前記ランダムアクセス位置は、前記1つのブロックの前記復号開始位置と前記暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在し、
前記再生手段は、前記オフセット情報によって指定されたずれ量に相当する映像音声データを前記復号した映像音声データから削除することにより前記符号化単位ごとに再生する、記録再生装置。 - 前記暗号化データを前記復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データと前記暗号化データのブロックサイズとに基づいて前記タイムサーチテーブルを作成する手段をさらに備える、請求項4に記載の記録再生装置。
- 所定の符号化単位に符号化された映像音声データを所定の方式に暗号化した複数のブロックから成る暗号化データを受信して記録媒体に記録および再生する記録再生装置であって、
前記暗号化データと、前記暗号化データを復号するための復号鍵と、前記暗号化データを復号して前記符号化単位ごとに前記映像音声データを再生するためのタイムサーチテーブルとを受信する手段と、
前記暗号化データと、前記タイムサーチテーブルと、前記復号鍵とを前記記録媒体に記録する手段と、
前記映像音声データの再生指示を受けると、前記タイムサーチテーブルに従って、前記暗号化データを前記復号鍵によって復号し、その復号した映像音声データを前記符号化単位ごとに映像データと音声データとに分離して再生する手段とを備え、
前記タイムサーチテーブルは、前記映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示す複数のタイムスタンプと、前記複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数の復号開始位置情報と、前記複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数のオフセット情報とから成り、
前記復号開始位置情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示し、
前記オフセット情報は、前記1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、前記1つのブロックに含まれる暗号化データを復号した映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる前記符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示し、
前記ランダムアクセス位置は、前記1つのブロックの前記復号開始位置と前記暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在し、
前記再生手段は、前記オフセット情報によって指定されたずれ量に相当する映像音声データを前記復号した映像音声データから削除することにより前記符号化単位ごとに再生する、記録再生装置。 - 前記再生手段は、
前記暗号化データを前記復号鍵によって復号する復号回路と、
前記復号回路によって復号された映像音声データから、前記オフセット情報により指定されたずれ量に相当する映像音声データを削除するフィルタと、
前記フィルタから出力された映像音声データを前記映像データと前記音声データとに分離するデマルチプレクサと、
前記映像データを外部出力用に処理する映像処理回路と、
前記音声データを外部出力用に処理する音声処理回路とを含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の記録再生装置。 - 所定の符号化単位に符号化された映像音声データを所定の方式に暗号化した複数のブロックから成る暗号化データが記録された記録媒体から前記暗号化データを復号および再生する再生装置であって、
前記記録媒体は、
前記暗号化データと、
前記暗号化データを復号するための復号鍵と、
前記暗号化データを復号し、その復号した映像音声データを前記符号化単位ごとに再生するためのタイムサーチテーブルとを含み、
前記タイムサーチテーブルは、前記映像音声データを外部出力装置へ出力するタイミングを示す複数のタイムスタンプと、前記複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数の復号開始位置情報と、前記複数のタイムスタンプに対応して設けられた複数のオフセット情報とから成り、
前記復号開始位置情報は、1つのブロックに含まれる暗号化データの復号を開始する復号開始位置を示し、
前記オフセット情報は、前記1つのブロックに含まれる暗号化データの復号開始位置と、前記1つのブロックに含まれる暗号化データを復号した映像音声データの一部と同じ映像音声データが含まれる前記符号化単位のランダムアクセス位置とのずれ量を示し、
前記ランダムアクセス位置は、前記1つのブロックの前記復号開始位置と前記暗号化データの復号を終了する復号終了位置との間に存在し、
前記再生装置は、
前記暗号化データを前記復号鍵によって復号する復号回路と、
前記復号回路によって復号された映像音声データから、前記オフセット情報により指定されたずれ量に相当する映像音声データを削除するフィルタと、
前記フィルタから出力された映像音声データを前記映像データと前記音声データとに分離するデマルチプレクサと、
前記映像データを外部出力用に処理する映像処理回路と、
前記音声データを外部出力用に処理する音声処理回路とを備える、再生装置。
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