JP2000059587A - 複合型画像処理装置 - Google Patents

複合型画像処理装置

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JP2000059587A
JP2000059587A JP10226727A JP22672798A JP2000059587A JP 2000059587 A JP2000059587 A JP 2000059587A JP 10226727 A JP10226727 A JP 10226727A JP 22672798 A JP22672798 A JP 22672798A JP 2000059587 A JP2000059587 A JP 2000059587A
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memory
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JP10226727A
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English (en)
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Yoji Matsuda
陽二 松田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の設置環境やユーザの望む仕様環境な
ど、多様な使用環境に適合した動作性を実現することが
できるカスタマイズ性にすぐれた複合型画像処理装置を
提供する。 【解決手段】 各画像形成機能に対応して配分された複
数の記憶領域を有する画像記憶手段がある。一方、動作
様式を指定するための指定手段を設け、この指定手段の
指定内容に応じて、画像記憶手段の各記憶領域の配分を
可変設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機能、プリ
ンタ機能、ファクシミリ機能等を併せ持つ複合型画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スキャナ等の画像処理装置、ハー
ドディスクや光ディスクなどの画像記憶装置、ファクシ
ミリやネットワークを用いた通信装置、印刷装置など種
々の画像処理装置を一体化して構成されるデジタル式複
合型画像処理装置( マルチファンクション型複写装置と
もいう) の開発が盛んである。
【0003】これらの画像処理装置では、画像データの
一時保存用バッファやファイル化蓄積用に使用する画像
メモリを、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ(F
AX)機能など複数の機能間で共有するのが普通であ
る。
【0004】従来、これら機能ごとに割り当てられた画
像メモリ配分については、通常は装置の使用法に対する
コンセプトを実現するために固定的に割り当てられてい
る。即ち、装置の動作様式(動作モード)に応じて、制
御方式とそれを実現するための画像メモリ配分があらか
じめ固定的に決められていた。
【0005】また、装置によっては、特定の機能のため
に複数の制御方法を搭載している場合もあるが、これら
はあくまでユーザの管理の範疇外で自動的に行われるも
のであり、ユーザに公開されるものではなく、しかも、
これらの設定を行うための、特別なユーザインタフェー
スは存在していなかった。さらに、設定を行うために
は、それぞれのユーザの使用環境を知る必要があるが、
それらの使用環境から最適な設定を可能とさせるための
情報は何ら公開されていなかった。
【0006】このため、現状はユーザの使用方法に即し
た操作性を実現するためのカスタマイズ性は貧弱なもの
となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、画像
メモリの使用方法やそれらを実現する制御方法は通常一
律ではなく、同時に、このような複合型画像処理装置に
対して、ユーザが望む使用方法も多様である。
【0008】これは、マルチファンクション型画像処理
装置に特有の問題で、単機能型の画像処理装置と比べる
と、ユーザが購入する際に中心的に考える機能が固定的
でないこと、また、それらが時間軸で考えた場合にも、
時間経過とともに要求される動作性は変化する。つま
り、単機能の複写機の場合には複写機として使用される
ことのみを考慮していればよいが、マルチファンクショ
ンの場合には、各々の機能がそれぞれ中心的に使用され
る可能性がある。それだけ、多様な動作様式に対応可能
な柔軟性が求められる。
【0009】具体的には、例えば、複写に対しての高速
性は要求しないが、プリンタとしての機能を中心的に考
えるユーザは、プリンタ機能用に画像メモリを多く割り
当てることを望むであろうし、逆にプリンタ機能は殆ど
使用しないが、複写機として高速性を要求するユーザ
は、複写機能用にメモリを多く割り当てることを望むこ
とが考えられる。この場合、複写機のメモリの使用法と
しては、例えば、画像の入出力用のページバッファを1
ページ分のみ確保し、入出力を交互に実行する方法( シ
ングルバッファ方式と呼ぶ) と、入力と印刷でそれぞれ
専用のページバッファを確保し、入力と印刷を並行して
実行する方法( ダブルバッファ方式と呼ぶ) などが考え
られる。
【0010】後者の方が、前者と比較して高速に複写を
行うことが可能である反面、画像データの入出力に画像
メモリを多く割り当てる必要があるため、画像データを
ファイル化して一時蓄積するためのファイル蓄積用メモ
リとして多くの画像メモリを割り当てることができなく
なる。
【0011】また、プリンタ機能と複写機能という観点
では、画像ファイルを一時蓄積しておくためのファイル
領域の割り当てサイズについても、複写を中心的に考え
るユーザやプリンタ機能を中心的に考えるユーザとで、
それぞれの機能に対して割り当てを希望する画像メモリ
のサイズも異なるはずである。
【0012】また、上記のような重視する機能の相違
を、時間軸の場合について述べると、たとえば、昼間は
複写機能を重視するが、夜間のように人が少なくなる時
間帯には、FAX機能やプリンタ機能を重視する可能性
が考えられる。
【0013】或いは一時的にプリンタとしての機能を停
止し、複写機としてのみ使用する場合も考えられる。
【0014】ところが、本来多様性の求められるマルチ
ファンクション型画像処理装置の動作様式に対し、従来
は上記のような装置の使用法に対するコンセプトは、一
つのハードウェア(H/W)構成に対して一律に固定さ
れているのが常であり、それに対して最適化するような
サイズの画像メモリが搭載され、それらを実現するため
の制御手順も固定的に割り当てられるのが常であった。
【0015】このように、ユーザに対して複数の制御手
順を公開しない一つの大きな要因としては、単純に画像
メモリの割り当てサイズを公開しても、効果的な設定を
ユーザが行うことは事実上不可能であり、効果的にこれ
らの設定を可能とするユーザインタフェースが用意され
ていないことが挙げられる。
【0016】また、これらの設定を行うためには、設定
用のユーザインタフェースを必要とするだけでなく、各
ユーザ毎の運用状態を反映した情報が必要となる。しか
し、それらの運用状況を反映させるための履歴情報など
は、ユーザに公開されておらず、また、動作様式を設定
するようなインタフェースは用意されていないのが現状
である。
【0017】このため、ユーザの要望や使用環境に対す
るマルチファンクション型画像処理装置のカスタマイズ
性は貧弱なものとなっていた。
【0018】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、装置の設置環境やユーザの望
む仕様環境など、多様な使用環境に適合した動作性を実
現することができるカスタマイズ性にすぐれた複合型画
像処理装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の複
合型画像処理装置は、複数の画像形成機能を持つもの
で、各画像形成機能に対応して配分された複数の記憶領
域を有する画像記憶手段と、動作様式を指定するための
指定手段と、上記画像記憶手段の各記憶領域の配分を上
記指定手段の指定内容に応じて可変設定する制御手段
と、を備える。
【0020】請求項2に係る発明の複合型画像処理装置
は、複数の画像形成機能を持つもので、上記各画像形成
機能に対応して配分された複数の記憶領域を有する画像
記憶手段と、この画像記憶手段の各記憶領域の配分を可
変設定する手段と、動作様式毎の動作履歴情報を管理
し、それを基に、前記配分の推奨値を算出し提示する手
段と、を備える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1は本発明の複合型画像処理装置( マル
チファンクション型複写機とも称す) の制御系の構成を
示すブロック図である。
【0023】まず、操作パネル2は、表面を透明抵抗体
と電極で構成したタッチパネル機能を有するタッチパネ
ル式液晶表示部、コピー枚数等を入力するためのテンキ
ー、スタートキーなどを備えている。この構成について
は、図3、図4により後述する。
【0024】システムバス10にシステムCPU11が
接続され、そのシステムCPU11に操作パネル2、H
DD12、ODD13が接続される。さらに、システム
バス10に、不揮発性RAM(NVRAM)14、ワー
クRAM( 作業用、データ格納用) 15、フラッシュR
OM( プログラム記憶用、データ格納用) 16、PRN
C17、フォントROM18、LANC19が接続され
る。
【0025】PRNC17は、外部のPC等のデバイス
からのプリントデータを受け取るためのプロトコル制御
やデータ転送/圧縮/伸張制御を行う。
【0026】LANC19は、イーサネットとの接続イ
ンタフェースとTCP/IPなどのネットワークプロト
コルを制御するためのCPUを含むネットワーク制御回
路である。このLANC19のケーブルの一端はルータ
/リピータ等のネットワークを構成する機器に接続され
る。
【0027】システムCPU11は、装置全体の制御を
行うものであり、ここでは操作パネル2からの指示に従
い、また通信回線からの信号入力や各種外部インタフェ
ースからの入力信号に従って各機能の制御を行う。
【0028】また、システムバス10に、スキャナから
の画像データを受け取るスキャナインタフェース(SI
F)21、記録装置に応じた高画質化処理や拡大縮小処
理、画素間引き処理やマーカ検出による指定領域の白抜
き処理などの画像編集処理を行う画像処理部(IPU)
22、プリンタに画像データを転送するプリンタインタ
フェース(PIF)23、スキャナから入力した画像デ
ータや印刷時にファイルから読み込んだ画像データを一
時的に蓄積するためのページバッファ(PM)24、S
CSIバス制御用チップセット(SCSI_C)25、
FAXC26が接続される。
【0029】ページバッファ(PM)24は、入力され
た画像データを一時的に圧縮ファイル化して蓄積する際
に使用する画像メモリを有するほかに、図2に示すよう
に、圧縮伸張回路(CODEC)を有し、さらに、間引
き/補間処理等による拡大/縮小処理や90度回転など
の回転処理を行う各種画像処理ASICを有する。
【0030】SCSIバス制御用チップセット(SCS
I_C)25は、PC等の外部装置との通信コマンド制
御を行うためのもので、例えばシステムCPU11から
制御コマンドを受け取ると、それを解釈してターゲット
となるデバイスにコマンドを送る。逆に信号を受け取っ
た場合は、その信号をそのままシステムCPU11に対
して渡される。システムCPU11はその信号を解釈
し、適宜、応答を返し、装置全体を制御する。
【0031】FAXC26は、図2に示すように、ファ
クシミリ手順に従って公衆電話回線との接続IFをなす
モデム(MODEM)、送受信用FAXバッファ、FA
X画像データ格納用ファイルメモリ、画像の符号化/復
号化や解像度変換等を行うCODEC(CODER−D
ECODER)、およびこれらの制御とシステムCPU
11との相互通信を行うFAX用CPUを備える。
【0032】これらデバイス相互間の画像データ転送は
画像バス20を介して行われ、システムCPU11と各
デバイスとの間の制御信号についてはシステムバス10
により高速でやりとりされる。
【0033】画像バス20は、複写機として動作すると
きの為に設けられた独特のもので、複写機のリアルタイ
ム動作を保証するために、スキャナから入力される画像
データをSIF21で受信し、IPU22で高画質化処
理、拡大縮小処理、各種編集処理を行い、PIF23で
プリンタの出力するという動作を並列的に行う( 基本複
写と呼ぶ) 。画像バス20に接続されたボードの内、そ
の時の動作に不必要な処理ボードは通過状態となる。例
えば、単なる複写動作の際には図1に於けるPM24は
不必要なため通過となるし、画像メモリを利用して複数
の複写画像を編集する場合( メモリ複写と呼ぶ) にはこ
のPM24が必要となる。
【0034】FAXC26のハードウェア構成の例であ
る図2において、ある動作条件では、FAX用の送信デ
ータは、スキャナから入力された後、画像バス20から
FAXC26の入出力バッファに蓄積される。蓄積され
たデータは、CODEC2で符号化/圧縮され、FIL
E MEMORYに蓄積される。
【0035】NCU( NETWORK CONTROL
UNIT) により回線を選択した後、FAX用の送信
データは、CODEC1で相手局の能力に合わせた符号
化方式/解像度に変換され、送受信バッファを経由して
MODEMから送信される。この際、FAX用の送信ヘ
ッダもCODEC1で付加される。
【0036】FAX通信制御用のコマンドは、システム
CPU11からDMA転送によりFAXC26に送られ
る。FAXC26のFAXCPUは、そのコマンド内容
を実行し、ステータス、或いはリクエストを逆にシステ
ムCPU11側にDMA転送で送信する。
【0037】このコマンドによりFAXCPUはMOD
EMを介して回線上に標準プロトコルに基づいた制御信
号(ITU−T/T.30準拠)を送出する。また、シ
ステムCPU11はステータス或いはリクエストの内容
に応じて次の指示を送出する。
【0038】受信の場合は、受信データは一旦FAXC
26の送受信バッファに蓄積され、エラーチェック等を
実施した後、CODEC1で指定の符号化方式等に変換
し、FAXC26のFILE MEMORYに蓄積され
る。蓄積された画像データを、図1に示されるHDD1
2に蓄積する場合は、一旦画像データをFAXC26の
入出力バッファに展開した後、受信ヘッダ付加処理、長
尺画像受信時のページ分割処理、解像度変換処理等を行
った後、CODEC2で再圧縮され、HDD12に対し
てDMA転送される。
【0039】FAXC26のFILE MEMORYに
蓄積保存されている受信画像の印刷時は、蓄積された受
信データをCODEC2で伸張し、入出力バッファに展
開した後、画像バス側からPIF23に印字出力する。
【0040】図1のHDD12に蓄積保存されている画
像データを印刷する場合は、PM24に画像を展開し、
画像バス20側からPIF23に印字出力する。
【0041】また、FAXC26の画像入出力バッファ
部は画像データの回転処理が可能である。例えば、A4
画像を受信した場合など、ここで90度回転処理を施す
ことにより、A4横及びA4縦カセットの記録紙の両方
を利用可能となると同時に、ポートレイト方向でもラン
ドスケイプ方向でも原稿入力が可能となる。
【0042】更に、180度回転処理を用いて、例え
ば、自動両面原稿送り装置(RADF)から入力した画
像データの方向を、全て順方向に修正する。本体1には
自動両面装置(ADD)5があるので、180度回転処
理を交互に施した後、記録紙の両面に印刷処理を行うこ
とができる。
【0043】図3は操作パネル2の構成である。操作パ
ネル2には、タッチパネル式液晶表示部31、スタート
キー32、クリア/ストップキー33、数字を設定する
テンキー34、原稿サイズ選択キー35、カセット選択
キー36、選択された原稿サイズ・カセットを表示する
LED37、複写倍率設定キー38、濃度設定キー3
9、動作仕様(画像処理モード)を指定するための動作
仕様指定キー40などが設けられている。テンキー34
は、動作仕様が複写モードでもFAX(ファクシミリ)
モードでも共有可能であるよう、ボタン電話装置のテン
キー配列と同じ配置となっている。
【0044】例えば5部複写する場合、表示部31上の
メニューを複写に切り替え、希望する処理( 両面コピー
など) を選択した後、テンキーの数字キー「5」を押
す。すると表示部31上の特定の表示エリアにこの数字
が表示される。これをユーザが確認した後、原稿をセッ
トしスタートキー32を押せば複写動作が開始される。
【0045】表示部31は、図4に示すように、タッチ
パネル31aを液晶ディスプレイ31bの上に重ねて構
成される。タッチパネル31aは、透明基盤に透明抵抗
体を一様に塗布し、X/Y方向にそれぞれ所定の距離間
隔をおいて透明電極群を平行に配設してある。タッチパ
ネル制御部41の制御のもと、X/Y方向の各透明電極
にはそれぞれ一定方向に順次電圧が印加される。タッチ
パネル31aに対する位置の指示操作は専用の導電性ペ
ン或いは指を用いて行われる。タッチパネル制御部41
は、X/Y方向のそれぞれの電極間の抵抗値を監視し、
各電極間の抵抗値から演算により、導電性ペン或いは指
の指示によって局所的に抵抗値が低減した位置の検出を
行う。
【0046】なお、表示部31は動作仕様の指定手段も
兼ねており、動作仕様指定キー40だけでなく、表示部
31に対するタッチ操作によっても動作仕様(画像処理
モード)も指定が可能となっている。
【0047】また、液晶ディスプレイ31bを表示駆動
するためのディスプレイ制御部42が設けられ、そのデ
ィスプレイ制御部42に表示RAM(VRAM)43が
接続される。表示RAM43は、表示データを表示画素
単位で格納する。この表示RAM43およびタッチパネ
ル制御部41に対し、さらにCPU44、ROM45、
DRAM46が接続される。
【0048】以上の構成からなるタッチパネル式液晶表
示部31において、タッチパネル制御部41によって求
められた位置データはCPU44により読み取られ、こ
の位置データに対応した処理がCPU44によって実行
される。例えば、手書き入力を行う場合はタッチパネル
31a上で指示された位置に対応するVRAM43上の
データを非表示状態から反転して表示状態にし、液晶デ
ィスプレイ31bに表示したキーボードディスプレイや
各種設定ボタン群の中からの選択による動作パラメータ
の入力など、幅広い用途にこの表示部31は使用でき
る。
【0049】次に、ネットワーク送信の動作について説
明する。
【0050】この場合、まず操作パネル2上でネットワ
ーク送信のモードを設定する。次に送信先情報(ネット
ワークアドレス、ユーザIDなど)を設定する。そして
送信画像データをセットする。設定された送信先情報は
システムCPU11の管理下に送信待ち行列にセットさ
れる。また、送信条件に基づいて送信データは編集処理
を行った後、符号化/圧縮処理を行い、ネットワークに
対応したプロトコルに従って送信先への回線接続を行
う。全ページ送信終了すれば回線切断処理を行う。
【0051】以下の動作の間、システムCPU11は操
作パネル2からの送信先情報を管理しSIF21、PM
24に画像サイズ、圧縮方式などの各パラメータの設定
を行う。そして開始指示が有れば、スキャナを駆動し、
入力された画像データに対して解像度変換、2値化、圧
縮処理を施した後これらをPM24へ保持するといった
動作を最終ページまで行う。
【0052】次に、入力原稿のファクシミリ送信動作に
ついて説明する。
【0053】まず、操作パネル2の表示部31a上のメ
ニューをFAXメニューに切り替えた上で、ファクシミ
リ送信のモードを設定する。或いは、ネットワークまた
は232Cなどのシリアルインタフェースを介し、パソ
コン等の端末装置上から送信モードを設定する。
【0054】操作パネル2でこのモードを設定するに
は、表示部31に表示されたモード指定スイッチに対す
るタッチ操作、および希望条件に該当するハードキーの
押下により行う。
【0055】送信データは、スキャナで入力後、IPU
22において操作パネル2で指定された拡大/縮小、中
間調処理等の画像処理を行った後、図2のFAXC26
の入出力バッファを使用して2値データとして展開され
る。続いて図2に示されるCODEC2を用いて符号化
/圧縮処理を行い、また、必要であれば、入力画像の回
転処理/解像度変換処理を行い、FAXC26のFIL
E MEMORYに蓄積/保存される。
【0056】HDD12が装着されている場合は、図1
のPM24に展開し、ユーザが指定する画像処理を施し
た後、HDD12にメモリ蓄積を行う。この際のユーザ
が指定する画像処理とは、例えば、複数の原稿を1枚に
縮小して収め、1枚の原稿として送信するといったよう
な、いわゆる「Nin1」( 縮小連結処理とも言う)処
理が該当する。
【0057】メモリ蓄積送信を行う場合には、原稿入力
終了後、送信待ち行列にセットされる。送信時刻を指定
されている場合は、ユーザの指定する時刻になるまで送
信されないが、特に指定されておらず、また送信待ち状
態のファイルが存在しない場合は、即、送信手順を開始
する。
【0058】送信処理を開始する場合、FAXC26の
file memoryに蓄積されている画像データ
は、CODEC1を使用し、受信端末側の受信性能に応
じて、解像度変換処理、サイズ変換処理を行った後、相
手局に送信する。
【0059】ダイレクト送信を行う場合には、送信先情
報に基づいてNCUが回線接続制御を行う。回線接続が
成立した段階でスキャナ部より画像データを入力し、画
像処理部で相手局の能力に合わせた解像度に変換する。
この際、ユーザが希望する解像度、画像サイズよりも、
相手局能力の方が優先される。続いて、図2に示される
FAXC26の入出力バッファに転送され、送受信バッ
ファを経由した後、送信処理が行われる。
【0060】全ページの送信データを送信終了後、回線
切断処理を行う。
【0061】続いて、図1のPM24を使用した複写画
像のメモリ編集機能について説明する。
【0062】スキャナより入力された画像は画像処理部
においてユーザが選択した機能に応じた解像度変換、2
値化処理を行った後、いったんページバッファに展開さ
れる。次に、PM24上に搭載されたCODEC( 図示
しない) を用いて符号化圧縮された後、PM24上のフ
ァイル蓄積領域に圧縮データとしてファイル化蓄積され
る。また、HDD12が装着されている場合にはHDD
12に蓄積することも可能である。ここで、ユーザが選
択した機能に応じた解像度変換とは、例えば2枚の原稿
を縮小して1枚に納める2in1機能を選択した場合の
71%縮小などが該当する。
【0063】例えば2in1処理の場合、PM24には
画像処理部で約71%に縮小された画像が読み込まれ
る。これらをいったん同メモリ上のファイル化蓄積用メ
モリ領域に符号化圧縮して蓄積した後、セットされてい
る用紙に応じて、伸張/展開を行い、更に90度回転処
理を実施した後、2枚分を1枚として印字出力する。
【0064】この際の原稿入力制御および印字制御シー
ケンスは後述するが、ユーザが図9で示される操作画面
において設定する、複写、プリンタなど各機能に対する
画像メモリ配分により、装置の動作様式が決定され、適
宜、該当する入力制御手順が選択される。
【0065】この画像メモリ配分の割付パターンを図6
に示す。詳細は後述するが、ユーザが指定した動作様式
がプリンタ無効でかつ複写高速モードである場合には、
複写画像入出力時のページバッファ用として2ページ分
のメモリが確保され、残りの画像メモリを複写画像のフ
ァイル化蓄積用メモリ及びプリンタ画像の一時蓄積用領
域として使用する。この場合、入力と印刷がそれぞれ専
用のページバッファを使用し、入力と印刷を並行して高
速に制御する( ダブルバッファ方式と呼ぶ) ことが可能
である。
【0066】プリンタ低速モードが選択されている場合
には、上記ページバッファ用として1ページ分のみが確
保され、その分、ファイル化蓄積用領域として多くの画
像メモリを確保可能となる。この場合には、入力と印刷
とが一つのページバッファを共有し、どちらか一方が終
了してから片方が動作するような制御方式( シングルバ
ッファ方式と呼ぶ) を選択する。即ち、上述するよう
に、ユーザが指定する動作様式はそれぞれ画像メモリの
使用方法に対応しており、動作様式に応じて、ページバ
ッファ領域や制御方式が規定される。
【0067】図6において、(a)の場合は複写高速、
プリンタ無効モードを意味している。ここでは、プリン
タを使用せず、画像メモリをすべて複写のために使用す
る。このため、入力/印刷用に夫々一つずつのページバ
ッファ用領域を割り当て、残りの領域をすべて入力した
画像をファイル化して一時保存しておくためのファイル
化蓄積用メモリとして使用する。
【0068】この場合は、上記の複写を実現するための
制御手段を選択して複写を行うだけでなく、たとえH/
W的にプリンタが装着されていても、装置全体としては
プリンタが装着されていないものとして制御を行う。
【0069】(b)の場合は複写における高速動作性を
要求しないが、その分プリンタとして使用するためのフ
ァイルバッファ用に使用する。この場合は、複写の入力
と印刷とで共通のページバッファを使用するため、入力
した画像を一時ファイルバッファに蓄積し、入力終了後
に印字出力する。このため、(a)よりは処理速度の面
でやや劣る場合があるが、その反面、複写用のファイル
蓄積用メモリとプリンタ用のファイル蓄積用メモリ領域
として、(a)よりも多くの画像メモリを割り当てるこ
とが可能となっている。
【0070】(c)の場合は高速性を維持しつつプリン
タとしても使用する場合を示している。この場合は複写
速度が高速である反面、複写やプリンタの画像データを
ファイル化蓄積する領域が少なく、このため、多くの画
像データを入力/蓄積することができない。
【0071】(d)の場合は画像メモリをすべてプリン
タ用にのみ使用する場合を示している。この場合には、
複写用には画像メモリは一切割り当てられず、プリンタ
用の画像ファイル蓄積用領域と印字出力用ページバッフ
ァとして使用される。
【0072】このように、各々の動作様式を指定するこ
とは、画像入力や印刷時の画像メモリの使い方を記述す
ることと等価であり、ユーザは、自分の希望する動作様
式を指定することで、適切な画像メモリの配分を規定す
ることが可能となる。
【0073】図7、図8には上記画像メモリ配分の割付
を行うための、操作パネル2上の設定画面イメージを示
す。
【0074】この図では、複写およびプリンタ機能しか
示されていないが、画像メモリを使用する機能が増える
ことで、ここで設定を行う機能もここで示す限りではな
い。逆に、プリンタがH/W的に装着されていない場合
には、最初から、プリンタ機能が無効で固定されて表示
される。
【0075】例えば、<メモリ複写モード>で「高速」
と設定されている場合には、画像入力/印刷時のページ
バッファを入力/印刷で各々1ページずつ、合計2ペー
ジ分確保し、図15の制御シーケンスで示されるダブル
バッファ形式で複写を行うし、「蓄積」と設定されてい
る場合には図16の制御シーケンスで示されるシングル
バッファモードで制御を行う。
【0076】また<プリンタモード>で無効と設定され
ている場合には、以下の<プリンタ用メモリサイズ>の
項目は設定が無効となる。
【0077】複写用に入力した画像を蓄積するための<
複写蓄積用メモリサイズ>及び<プリンタ用メモリサイ
ズ>については、実際の割り当てサイズを設定可能とな
っているが、最低限動作するためのメモリを常に確保す
るため、設定時の設定可能範囲を明示する。
【0078】即ち、ページバッファのように1ページ分
確保されて初めて意味を成すものについては、上記のよ
うにユーザには有意な単位で段階的にのみ設定を許可す
る。
【0079】それ以外のファイル蓄積用のメモリサイズ
は、段階的な設定が不必要であるため、ユーザが任意に
設定可能とする。
【0080】この画面で設定されたメモリ割付は、図1
における不揮発性メモリ14に書き込まれ、次回起動
時、及び動作様式が切り替わるタイミングに読み出すこ
とで、ユーザの希望する動作様式を実現する。
【0081】この動作様式は複数設定することが可能で
あり、それらの動作様式を時間を指定して動作させるこ
とが可能である。図8は、その設定時の操作パネル2上
に表示されるメニュー画面のイメージを示したものであ
る。この図では、0:00〜17:00までの間では複
写機能を蓄積優先モードで使用するが、17:00を過
ぎると、主にプリンタとして使用することが可能とな
る。これにより、例えば、ある時刻までは複写機の使用
頻度が非常に高いが、それ以降は複写機としての使用頻
度が下がり、プリンタ機能を中心に使用したい場合な
ど、ユーザの使用環境と目的に応じて柔軟な使い方が可
能となる。
【0082】また、メモリサイズと動作様式の設定時に
は、いわゆる推奨値をユーザに提供することが可能であ
る。図9は、その操作パネル上のディスプレイ表示イメ
ージを示したものである。
【0083】この場合は、複写における動作様式として
は高速モード推奨し、画像蓄積用ファイル領域のメモリ
サイズの割り当てが、複写用としては適当であり、印刷
JOB用には少し余裕があることを表示している。
【0084】この推奨値は、図23〜図26で詳細に説
明するが、装置の使用実績として、プリンタ使用時のメ
モリ不足発生頻度、複写使用時のメモリ不足発生頻度、
実際に使用した際の画像メモリサイズとその平均値、及
びその値のばらつき具合に及び複写使用中のために発生
するプリンタの平均印刷待ち時間を測定することにより
判断したものである。
【0085】図10は、その際の具体的なデータを操作
パネル2上に示したイメージである。例えば、複写時に
は135回の実行中2回のメモリ不足が発生し、印刷J
OB実行時には、メモリ不足が一度も発生していないこ
とを示している。また、印刷JOBを登録した際、複写
などを実行していたために発生した、平均印刷待ち時間
は40秒であることを示している。これらの情報と図9
に表示する推奨メッセージにより操作者は、動作様式の
設定を容易に行うことが可能となる。
【0086】図11は装置全体を制御するソフトウェア
モジュールの構成を示すもので、全体制御部50、FA
X管理部51、プリンタ管理部52、表示制御部53、
外部I/F管理部54、マシン状態管理部55、入力/
印刷動作管理部56、入力制御部57、印刷制御部5
8、エンジン制御部59からなる。
【0087】入力/印刷動作管理部56とは、FAX時
の画像入力動作や印刷時の印刷動作の実行及び終了を監
視するだけでなく、複写時の入力と印刷の協調動作を制
御する役割を担うソフトウェアモジュールである。複写
時には、高速優先モードが設定されている場合には、入
力と印刷で各々独自のページバッファを有するため、各
々の処理を並行して実行させる。また、蓄積優先モード
が設定されている場合には、入力と印刷で共通のページ
バッファを使用するため、入力終了後、印刷を開始する
といったように、これらの動作の実行管理を行う。
【0088】入力制御部57は画像入力時のスキャナ駆
動制御、ADF( 自動原稿送り装置) 制御、画像処理パ
ラメータの設定、入力時の読みとり濃度、画像サイズな
ど入力パラメータ設定、及び画像編集処理、入力画像の
PMへの展開作業、展開された画像のファイル化圧縮作
業までを行う。
【0089】印刷制御部58は、ファイル化された画像
をPM24上のページバッファに展開し、印刷時のプリ
ンタ制御、紙搬送制御などを行うエンジン制御と、画像
の解像度、サイズを変更し、また印刷する画像の編集/
修飾処理を行う。また、FAX印刷時には、FAX受信
データに対して、プリンタの解像度に合わせた解像度拡
張処理( 補間処理) や、スムージングなどの高画質化処
理や、長尺原稿を受信した場合のページ分割処理などを
行う。
【0090】これらのスキャナ/プリンタはエンジン制
御用CPUにより直接的に制御されており、図1中のシ
ステムCPU11との間で通信を行うことで、画像入
力、印刷などの動作を実現している。
【0091】また、このエンジン制御用CPUとの間で
通信を行いながら、これらの動作を制御する際には、エ
ンジン制御部59のエンジン制御用関数を使用すること
で実現させる。具体的には、例えばADF3を駆動する
際には、その動作を行う関数をコールすると、エンジン
制御CPUに対してコマンドを送信し、入力制御部57
はその終了を待つことになる。
【0092】また、エンジン制御部59は紙詰まりやカ
バー開閉などの装置の状態変化を常に監視しており、そ
れらの状態変化をエンジン制御CPUより通知される
と、マシン状態管理部55に対して直ちに通知するとい
った役割を担う。
【0093】表示制御部53は、図3、図4で説明した
操作パネル2上のディスプレイ表示制御、LED点滅制
御、ハードキー、タッチパネルなどのキースキャン制御
と、これらをコントロールし、種々のメニュー表示を行
うUI制御ソフトウェアにより構成される。
【0094】例えば操作パネルよりFAX送信が指示さ
れると、その情報は全体制御部50に伝えられる。ま
た、通信回線を使用してFAX通信を開始した場合な
ど、逆にそれらの情報が全体制御部50を介して通知さ
れ、操作パネル2上のLEDの点灯やLCDへのメッセ
ージ表示を行う。
【0095】全体制御部50では、装置全体のメモリ残
量や各種のJOB動作状態を常に監視し、スキャナ/プ
リンタなどの複数機能で共有するリソースの排他制御、
優先度操作、画面切替制御等を実施する。尚、ここで述
べるJOBとは、複写でいうと、入力開始から印字排出
終了まで、FAX送信の場合は、FAX原稿入力の終了
までのように、有為な一まとまりの動作単位を意味す
る。また、タイマー監視等の時間制御も行い、状態に応
じて、適宜、表示制御部53に対してメニューの切り替
えや印刷待ちJOBの開始などを指示する。また、本発
明に大きく関係するシステム全体の初期化処理や、動作
様式の指示、動作様式変化時の装置全体の動作様式変更
処理などを担う。
【0096】FAX管理部51は図2に説明したFAX
C26へのコマンド送信用関数群及び、FAX制御ソフ
トウェアより構成される。上記FAX制御ソフトウェア
は、例えばFAXC26のCPUに対してコマンドを送
り、FAX通信機能を実現するだけでなく、リスト/レ
ポートデータ作成、起動時の未実行JOBの再登録処理
など、FAXに関する初期化処理を行う。但し、入力処
理や印刷処理が必要な場合は、全て全体制御部50に対
して指示を行い、その処理結果を受け取る。
【0097】プリンタ管理部52は、図1中のPRNC
17に接続され、画像データを印字するためのデータ制
御ソフトウェアより構成される。なお、図5に示すよ
う、PRNC17は、セントロニクスなどのインタフェ
ースと、システムバス10へのインタフェース、及びそ
れらのプロトコル制御を行うCPU、高速でのデータ制
御を行うASICにより構成される。
【0098】例えば、PC上のアプリケーションソフト
ウェアで作成されたドキュメントは、PC上でイメージ
データに展開された後、符号化/圧縮され、PCのメモ
リ上に保存される。
【0099】上記符号化データは、PRNC17との間
で予め決められたプロトコルに従い、高速にデータ転送
される。
【0100】また、起動時の未処理JOBチェックな
ど、プリンタに関する初期化処理を行う。
【0101】FAX管理部51と同様に、プリンタ管理
部52でも印刷処理が必要な場合は、全て全体制御部5
0に対して指示を行い、その処理結果を受け取る。
【0102】外部I/F管理部54は、図1のSCSI
_C25の制御と画像データ、コマンド制御、SCSI
_C部初期化処理ソフトウェアより構成される。
【0103】マシン状態管理部55では、エンジン制御
部59より通知される状態変化を、全体制御部50に対
して通知し、装置制御に反映させるとともに、表示制御
部53に対しても通知し、操作パネル2上の表示に、装
置の状態を反映させる。例えば用紙カセットの紙切れ状
態表示などがそれらの状態変化に該当する。また、入力
動作や印刷動作が終了したときには、逆に全体制御部5
0より指示され、スキャナの位置などの装置の状態をJ
OBに備えてリセットするなど、装置の状態管理を行
う。
【0104】上述した各ソフトウェアモジュール群のう
ち、本発明に関与するのは、主に全体制御部50と入力
/印刷動作管理部56、入力制御部57、印刷制御部5
8、プリンタ管理部52の一部であり、それ以外につい
ては、詳細な制御シーケンスの記述対象外とする。
【0105】図12は本発明における全体制御の処理手
順を示すフローチャートである。この図でメッセージと
あるのは、図10に説明した各ソフトウェア処理モジュ
ールからのコマンドや処理結果を通知するメッセージを
意味している。
【0106】電源が投入されシステムが起動されると、
図13で示すシステム初期化処理が実行される。
【0107】システム初期化が終了すると、装置は使用
可能状態となるため、何らかの状態変化をメッセージと
して受信しているか否かチェックを行う。メッセージを
受信していない場合は、図14で示される処理待ち事象
チェックを行う。処理待ち事象とは、例えば、印刷待ち
状態にあるJOBや、或いは、ある時刻を経過した時点
で実行可能となるような処理、例えば本発明に関してい
うと、図8に記したような、ある時刻を境にして動作様
式を変更する場合の変更処理などが該当する。
【0108】メッセージを検出すると、それに応じた処
理を装置動作様式に応じて選択/実行する。
【0109】ここで述べる状態変化とは、給紙カセット
が除去された場合のようなマシンイベントやJOB開始
が指示された場合など、全ての場合が該当する。
【0110】例えば、動作様式の変更が操作パネル2か
ら表示制御部53を通して指示された場合は、その場で
動作様式の移行処理を行うし、複写が選択され、実行が
指示されると、実行可能か否かを確認し、実行可能で有
れば、入力/印刷動作管理部56に対して動作様式を指
定し、複写JOBの実行を指示する。JOB実行不可能
である場合は、表示制御部53に対して、不可能である
旨を通知する。このときの複写動作様式設定がシングル
バッファタイプの場合には図16で示すシングルバッフ
ァタイプの制御シーケンスで複写が実行されるし、ダブ
ルバッファタイプの場合には図15で示すダブルバッフ
ァタイプの制御シーケンスで複写が実行される。
【0111】また、プリントデータ、FAX受信など印
刷JOB実行が指示された場合には、印刷待ちQUEに
一旦印刷JOBを登録して、登録終了をJOB開始指示
もとのモジュールに通知する。
【0112】そのほか、全体制御部50には種々の状態
変化がメッセージにより通知されるが、各々について、
動作様式に基づき処理を行うが、ここでは本発明に特に
関係ないため説明を省略する。
【0113】図13は本発明におけるシステム初期化処
理を示すフローチャートである。
【0114】まず、起動直後、NVRAM上に設定され
ている動作様式を取得する。続いて、装置に実装されて
いるハードウェア構成を取得する。このハードウェア構
成とは、装置の動作に関わるハードウェアで、具体的に
はFAX、プリンタ、PMのメモリサイズなどが該当す
る。ここで、ハードウェア構成と設定されている動作様
式を比較した場合に、動作不可能であった場合には、予
め保存してある初期値を動作様式として設定し直す。
【0115】動作可能であった場合には、続いてCPU
間通信時に必要となる割り込み処理を登録する。次に、
各種共通パラメータテーブルの初期化を行う。このテー
ブルとは、各種JOB制御時に複数のモジュールより参
照されるパラメータテーブル全てを意味する。
【0116】次にハードウェアを初期化し、ライブラリ
の初期化を行う。各モジュールを生成する準備が整うと
表示制御部53など各モジュールのタスク生成及び初期
化を行う。初期化が終了すると、FAXなどの未実行J
OBリカバリを指示し、続いてマシン状態管理部55に
対して定着器のウォーミングアップを指示する。
【0117】リカバリ処理とウォーミングアップが終了
すると、表示制御部53に対してウォーミングアップ終
了を通知し、装置全体としてJOB実行可能となると同
時に、操作パネル2上に“Ready”が表示される。
【0118】図14は動作様式の変更が発生した場合の
境界処理を示すフローチャートである。
【0119】動作様式の変更が発生すると、全体制御部
50では、動作中JOBの有無、中断中JOBの有無、
及び動作待ちJOBの有無をチェックし、それぞれにつ
いて該当するJOBが存在する場合には、動作様式の切
替を予約する。
【0120】また、装置において、紙詰まり、カバーオ
ープンなどのError状態が発生している場合、また
は、スキャナのキャリッジ移動中などのようなマシンの
リセット処理中である場合にも、同様に動作様式切替を
予約する。
【0121】この予約された動作様式切替処理は、図2
7で詳細記述するが、処理メッセージが無い場合に、周
期的に予約の有無をチェックし、予約されている状態
で、且つ実行可能であれば、その時点で動作様式の切替
処理を行う。
【0122】動作様式の切替が可能である場合は、表示
管理部に対して動作様式の切替開始を通知する。これに
より、装置は初期化処理を開始するため、表示制御部5
3は操作パネル2を操作不可能状態とする。
【0123】動作様式の設定が完全に変更された場合
は、図24に示す履歴情報テーブルを初期化、再設定す
る。
【0124】続いて、全体制御部50は、各ソフトウェ
アモジュールに対して動作様式を指定して、システムの
初期化を指示する。初期化が終了すると、表示制御部5
3に対して動作様式切替処理終了を通知し、これによ
り、新しい動作様式での動作が可能となる。
【0125】図27は処理メッセージが無い場合に自発
的に処理待ち事象を処理する際の手順を示すフローチャ
ートである。
【0126】まず、各種の共通テーブルより装置状態を
取得し、以下の処理を行うことが可能であるか否かを判
断する。ここでいう装置状態とは、具体的には、紙詰ま
り、カバーオープン状態などのError発生有無や、
装置のリカバリ動作中であるか否か、フロントJOB動
作中か否か、初期化処理中であるか否か、動作様式の切
替処理中であるか否かなどを指す。リカバリ動作中と
は、具体的にはスキャナの位置を初期位置に持ってくる
動作中などを指す。また、フロントJOBとは複写など
のように、ユーザが装置の前に立って操作パネル2を操
作しながら行うJOBのことを意味する。
【0127】このような場合には、以下の処理が実行出
来ないと判断して終了する。
【0128】以下の処理が実行可能状態にあった場合
は、図21に示す印刷待ちQUEより印刷JOBを取得
する。印刷JOBが存在しない場合は、動作様式切替処
理が予約されている状態であるかをチェックし、予約さ
れている場合には、図14に示される動作様式切替処理
を実行する。予約されていない場合には、その時点で処
理を終了する。
【0129】印刷JOBが存在する場合は、操作パネル
状態を取得する。これは、具体的には、操作パネル2が
一定期間以内に操作されているか否かを見るものであ
り、使用されている場合で、且つ印刷JOBが動作中で
ない場合は、そのまま終了する。印刷JOBが動作中で
ある場合は、入力/印刷動作管理部56を介して印刷制
御部58に対して印刷の一時中断を指示する。
【0130】操作パネル2が使用中でない場合で、印刷
JOBが動作中の場合は、そのまま印刷JOBを継続す
る。また、印刷JOBが非動作中である場合は、印刷J
OB開始処理を行い、入力/印刷動作管理部56を介し
て印刷JOB開始を印刷制御部に対して指示する。ここ
で言う印刷JOB開始処理とは、印刷用の画像展開用頁
バッファを画像メモリ上に確保したり、印刷時の紙サイ
ズなどの情報をテーブルに設定するなどの前処理作業の
ことを意味する。
【0131】図15は入力/印刷動作管理部56におけ
るダブルバッファタイプ、即ち高速優先時の複写制御手
順を示すフローチャート図である。
【0132】図12の全体制御手順に示されるとおり、
表示制御部53より複写開始が通知されると、全体制御
部50は入力/印刷動作管理部56に対して複写の開始
を通知する。
【0133】入力/印刷動作管理部56は入力制御部5
7に対し入力開始を指示する。その後、先頭ページの画
像入力が終了するのを待ち、先頭ページ入力終了が通知
されると、印刷制御部58に対して印刷JOB開始を通
知する。その後、入力制御部57と印刷制御部58とは
図20に示される入出力共通テーブルを参照し、入力動
作と印刷動作で処理するページ番号の整合性をとる。具
体的には、入力サイズ、ページ番号、種別などの情報を
入力が記入し、印刷側は、入力/印刷動作管理部56よ
り開始が指示された後に、定期的にテーブルを参照する
ことで、印刷を開始したり、或いは印刷すべき画像デー
タが無くなった場合には、入力が終了するまで待つなど
の制御を行う。
【0134】先頭の入力で異常終了した場合には、印刷
を開始することなく、全体制御部50に対して異常終了
を通知する。
【0135】次に入力または印刷の終了をチェックする
が、入力が異常終了だった場合、且つ、ファイル化蓄積
用領域が確保出来ない状態(Memory Full状
態と呼ぶ)である場合には、その状態発生を操作パネル
2上の表示に反映させるため、全体制御部50に対し
て、その旨を通知する。それ以外の異常終了である場合
は、印刷の動作状態をチェックし、印刷が動作中であれ
ば、すぐに印刷制御部58に対して、動作の停止を指示
する。印刷が既に停止していた場合は、全体制御部50
に対し異常終了を通知する。
【0136】正常終了であった場合は、図26の画像サ
イズ管理テーブルにファイル化画像サイズを登録した
後、印刷制御部からの終了通知待ち状態となる。
【0137】続いて、印刷終了通知を受信した場合は、
Memory Full状態が発生中であるか否かを確
認する。Memory Full発生中の場合は、正常
終了か異常終了かを確認し、正常であった場合は、入力
制御部57に対し再開を指示する。異常終了の場合には
全体制御部50に対し異常終了を通知する。
【0138】また、Memory Full発生中でな
い場合で、印刷が正常終了であった場合、全体制御部5
0に対してJOBの正常終了を通知する。
【0139】Memory Full発生中でない場合
で、印刷が異常終了であった場合、図20の共通テーブ
ルにより、入力制御部57が既に停止しているか否かを
確認し、入力が終了している場合は、異常終了を全体制
御部50に対して通知する。入力が終了していない場合
は、入力制御部57に対して停止を指示し、入力終了を
待つ。
【0140】正常終了または異常終了を全体制御部50
に対して通知した後、共通テーブルはデフォルト値で初
期化される。ここでのデフォルト値とは、ユーザが何も
設定せずスタートを押下した場合に選択される機能であ
る。
【0141】図16は入力/印刷動作管理部56におけ
るシングルバッファタイプ、即ち蓄積優先時の複写制御
手順を示すフローチャートである。
【0142】図12の全体制御手順に示されるとおり、
表示制御部53より複写開始が通知されると、全体制御
部50は入力/印刷動作管理部56に対して複写の開始
を通知する。
【0143】入力/印刷動作管理部56は入力制御部5
7に対し入力開始を指示する。その後、全ページについ
て原稿入力を行ってから印刷を開始するため、入力が正
常に終了すると、図26に示す画像サイズ管理テーブル
にファイル化画像サイズを保存した後、印刷制御部58
に印刷開始を指示する。入力が異常終了した場合は、そ
の要因をチェックし、入力した原稿をファイル化蓄積す
るための領域が確保できないことによる異常終了の場合
には、Memory Fullが発生したことを表示に
反映させるため、全体制御部50に対して通知すると同
時に、印刷制御部50に対して印刷開始を指示し、ファ
イル蓄積用領域の解放を行う。また、入力の終了要因が
Memory Fullでない場合には、異常終了とし
て全体制御部50に対して通知する。
【0144】印刷が終了すると、Memory Ful
l発生中であるか否かをチェックし、メモリFull中
であった場合には、入力制御部57に対して入力の再開
を指示する。以下、同様の手順を行い、印刷が正常に終
了した場合には、全体制御部50に対して複写JOBの
正常終了を通知する。
【0145】図17は印刷JOBを行うための印刷制御
部58における制御シーケンスを示すフローチャートで
ある。
【0146】印刷制御部58は、全体管理部50から入
力/印刷動作管理部56を通じて印刷指示を受けると、
複写JOBであるか否かをチェックし、複写の場合に
は、図20の入出力共通テーブルを参照して、入力が終
了しているか否かをチェックする。入力が終了している
場合には、入出力共通テーブル上の印刷JOB状態を更
新し、動作中状態に設定する。
【0147】次に、指示された画像ファイルを指定し
て、画像メモリ上に展開する。この時の画像メモリと
は、図2のFAXC26の入出力バッファか、あるいは
図1におけるPM24が該当する。また、2頁目以降の
処理の場合には、中断が指示されているか否かチェック
を行い、中断指示を受け取っている場合には、中断処理
手順に移行し、印刷手順を中断する。
【0148】続いて、指示される記録紙有無を確認し、
指定の記録紙が記録紙切れの場合は、その旨を入出力実
行制御部に通知し、入出力手順を終了する。
【0149】指定された記録紙が存在する場合は、記録
紙の給紙を指示する。
【0150】展開された画像データは、記録紙と同じ方
向であるか否かを確認し、必要であればメモリ上で図2
2に示されるように90度回転処理を行う。この手順に
ついては図22にて詳細に説明する。
【0151】続いて、印刷時に図1のIPU22にて行
う画像処理用のパラメータを設定し、プリンタ部(図1
のPIF23)の同期信号に合わせてPIF23にデー
タを排出する。この時の画像処理とは、プリンタ解像度
に合わせた解像度変換処理、解像度を拡張する場合のス
ムージング処理などが該当する。
【0152】更に、記録紙の反転排出が指定されている
場合は、一旦自動反転ユニットを経由して記録紙を反転
し、反転された印刷面については何も印刷を行わず記録
紙を排出する。
【0153】記録紙の排出時において、紙詰まり等のト
ラブルが発生した場合は、その場で処理を中断し、リカ
バリ処理を行った後処理を再開する。この際のリカバリ
処理については、本発明に直接関係ないため、ここでは
詳細記述を省略する。
【0154】1ページの排紙が終了すると、全体制御部
50に対して1ページ印刷終了を通知し、後続ページの
印刷手順に移行する。また、全ページの印刷処理が終了
した場合は、全体制御部50に対して印刷終了を通知
し、入出力共通テーブル上の印刷JOB状態を待機状態
に変更して印刷手順を終了する。
【0155】図18は印刷画像データ登録手順を示すフ
ローチャートである。
【0156】プリンタ管理部52より印刷データ転送を
要求されると、装置動作様式を取得し、プリンタ有効モ
ードであるか否かを確認する。プリンタ有効となってい
ない場合には、プリンタ管理部52に対してデータ転送
不可を通知する。プリンタ有効モードに設定されている
場合には、マシン状態をチェックし、データ転送不可能
状態にあった場合には、プリンタ管理部52に対してデ
ータ転送不可能を通知する。ここで述べるマシン状態チ
ェックとは、紙詰まり、カバーオープン状態などのよう
に、印刷JOBを行うことが不可能な状態であるかどう
かのチェックを行うことである。
【0157】データ転送可能状態にある場合は、転送デ
ータの蓄積用としてPM上のメモリを確保し、正常に確
保できた場合には、プリンタ管理部52に対してデータ
転送許可を通知する。メモリ確保が出来なかった場合に
は、プリンタ管理部52に対してデータ転送不可能を通
知する。
【0158】データ転送許可を通知した時点で、全体制
御部50は、内部的に転送中状態であることを認識する
ために、転送中状態フラグをセットする。このフラグは
全体制御部50のローカルな状態監視用に使用するテー
ブル上に設定するが、ここでは詳細な構造は省略する。
【0159】転送中状態移行後、転送中止通知を受信し
た場合には、転送中フラグを解除して、転送手順を終了
する。
【0160】印刷開始指示を受信した場合には、登録さ
れた印刷データサイズを取得して、図26に示す画像サ
イズ管理テーブルに登録する。印刷待ちQUEに転送さ
れた印刷JOBを登録し、転送中フラグを解除して、転
送手順を終了する。この印刷QUEについては図21
に、具体的な構造を記載する。
【0161】図21に示すとおり、印刷QUEは、各印
刷種別を統括する全体ヘッダ部、FAX、プリンタなど
各アプリケーションヘッダ部、及び個々の印刷JOBを
管理する印刷管理ブロックにより構成される。
【0162】全体ヘッダ部はキューの種類の総数、最大
登録可能JOB、先頭の空き管理ブロック番号、オプシ
ョン構成等を管理している。アプリケーションヘッダ部
は、各JOBの印刷優先度、先頭のJOB管理ブロック
番号、最終の管理ブロック番号より構成される。印刷管
理ブロック部は、各JOBの状態、JOB種別、中断要
因、総ページ数、終了ページ数、JOB受付時刻を管理
している。これらは各アプリケーションごとに、登録さ
れた印刷JOB情報をリンクしている構造となってお
り、印刷開始時に情報が取得される。
【0163】図19は入力制御部57における入力処理
手順を示すフローチャートである。
【0164】入力JOBが指示されると、入力制御部5
7は図20の入出力共通テーブルの入力JOB状態を動
作中に変更し、入力JOB種別、原稿サイズ、倍率、部
数などの動作条件を設定する。
【0165】2ページ目以降で中断指示を受け取ってい
る場合には、ここで中断処理を行い、中断終了後、中断
終了を入力/印刷動作管理部56に通知すると同時に、
入出力共通テーブルのJOB状態を中断中に変更する。
【0166】中断指示を受け取っていない場合、ADF
を使用しているか否かをチェックし、ADF上に原稿を
検出するとADFを駆動して原稿を給紙する。2ページ
目以降で、且つ原稿が存在しない場合には、原稿入力終
了を入力/印刷動作管理部56に通知し、入出力共通テ
ーブルのJOB状態を待機状態に設定する。
【0167】ADF駆動し、給紙が終了すると、濃度、
倍率、原稿種別など、図1中の操作パネル2上メニュー
において選択された倍率条件に応じて、画像処理ASI
Cなどのパラメータを設定し、スキャナを駆動させる。
【0168】入力が正常に終了すると、画像メモリ上の
頁バッファに画像データが展開されるため、それらを符
号化圧縮し、ファイルに保存する。このときの符号化方
式としては、MH、またはMR、MMR方式などが使用
される。また、スキャナからの画像データ入力/展開が
異常終了した場合には、以後、JOBを継続することが
不可能となるため、異常終了を入力/印刷動作管理部5
6に対して通知する。
【0169】ファイル化が異常終了した場合は、メモリ
残量不足か否かを調査し、メモリ残量不足の場合には、
その旨を入力/印刷動作管理部56に対して通知し、中
断状態で待機する。
【0170】メモリ不足以外の要因でファイル化が異常
終了した場合は、入力/印刷動作管理部56に対して異
常終了を通知する。
【0171】ファイル化まで正常終了すると、ADFを
使用している場合には、次の原稿入力を開始する。AD
Fを使用していない場合には、正常終了を入力/印刷動
作管理部56に対して通知し、入手力共通テーブルのJ
OB状態を待機状態に変更して、入力動作を終了する。
【0172】図22は画像回転時における実現手段の例
を示す図である。
【0173】この図では、一文字16×16ドットのブ
ロックとし、左90度回転を実施した場合を示してい
る。
【0174】例えば、図示Aのように回転の対象となる
画像データを8文字×8文字のマトリックス単位に分割
する。各々のマトリックスは16ビット×16ワードの
縦横変換用レジスタを使用して、図示Bのように1行単
位で縦横変換される。
【0175】このようにして縦横変換されたマトリック
スは、回転処理後の画像データ格納用のメモリ上に繰り
返し貼り付けを行う。この時のメモリは回転の対象とな
る画像と同じサイズ分を使用する。
【0176】各々の貼り付け位置はアドレスにより適切
な位置に変換する。この図の場合であれば、カウンタ
1、2、3については加算を行い、カウンタ4について
は減算を行う。これを繰り返すことにより、図示Bのマ
トリックス単位での回転処理が実現する。これを画像全
体に繰り返し、展開画像の回転処理を行う。
【0177】この図では、左90度回転の実施例をのみ
を示しているが、アドレス変換の方法を変更すると、右
90度、180度などの変換も同様の手順で実現可能で
ある。
【0178】図23は図9における推奨値を表示するた
めの処理をフローチャートを示している。
【0179】図9における推奨値を表示するコマンドを
表示管理部が受け取ると、表示制御部53は履歴情報テ
ーブル及び図26で示される画像サイズ管理テーブルを
参照し、以下の手順で推奨値算出を行う。
【0180】まず、平均印刷待ち時間について取得し、
操作パネル2上の表示が最後に操作されてから放置後初
期化されるまでの時間(オートクリア時間)よりも平均印
刷待ち時間が大きくなっている場合には、複写としての
占有時間を短縮化するため、高速優先モードでの使用を
推奨するよう表示する。逆に、それ以下であれば、複写
として使用しているために生じる印刷JOB待ち時間が
短いことを意味しているため、蓄積優先モードでの使用
を推奨する。
【0181】次に、複写JOB有効であればJOB実行
回数を調査し、予めサービスマン設定などにより指定さ
れている回数以上のJOBを実行していれば、図26に
示す画像サイズ管理テーブルの数値より、そのJOBの
母集団における複写JOB実行時に使用した画像蓄積用
メモリサイズの最大値に対する平均値(m)と標準偏差
(σ)を算出する。ここでのJOB実行回数の閾値は、
サービスマン設定で10回〜200回まで可変である
が、上記数値を算出して、以下の判断に使用するには、
少なくとも100以上の標本数を閾値とすることが望ま
しい。
【0182】また、サンプル数が不足している場合に
は、サンプル不足または無効である旨を操作パネル2上
に表示する。
【0183】次に、これらの平均値と標準偏差からm+
2σの値を算出し、これが、複写用の入力画像のファイ
ル化蓄積用に予め確保された画像蓄積用メモリサイズよ
り大きいか否かを比較する。この値が大きい場合には、
さらにメモリ不足が発生したか否かを調べ、発生してい
る場合には、適当なメモリサイズである旨を表示する。
また、発生していない場合にはメモリサイズに余裕があ
る旨を表示する。逆に、このm+2σの値よりも小さい
サイズの画像メモリしか複写時の画像蓄積用メモリとし
て確保していない場合には、画像蓄積用メモリサイズの
割当量増加を促し、そのサイズとしてm+2σを表示す
る。また、割り当て可能な最大の画像メモリサイズが、
m+2σよりも小さい場合には、画像メモリの絶対量不
足であるため、メモリ増設を推奨するメッセージを操作
パネル2上に表示する。
【0184】印刷JOBについても複写の場合と全く同
様の手順で算出を行い、推奨値やその他のメッセージを
表示する。
【0185】図24は履歴情報管理テーブルの例を示
す。図8で示すように複数の動作様式設定を時間ごとに
指定する場合に対応しており、それぞれの動作様式ごと
に、複写時のファイル蓄積用画像メモリ領域のメモリ不
足発生頻度、複写時のファイル蓄積用画像メモリにおけ
る最大値の平均、全複写実行回数、プリンタ使用時の画
像メモリ不足発生頻度、プリンタ使用時平均印刷待ち時
間、平均印刷画像サイズ、全プリンタJOB実行回数を
記録している。例えばメモリ不足が多く発生している場
合には、それらが多く発生する機能についてメモリを多
く割り当てることが動作性を向上させると考えられる。
また、平均印刷待ち時間とは、プリントJOBが要求さ
れたときに、複写などのフロントJOBが使用中である
ため、印刷が動作できない場合の待ち時間を示してい
る。複写として使用する時間が長くなれば、当然、プリ
ンタとして使用する際に、動作待ち状態となる頻度が高
くなり、平均印刷待ち時間が長くなることが考えられ
る。そうなると、印刷データを蓄積するための画像メモ
リ不足に陥る頻度も多くなることが予想される。これを
回避するためには、複写を高速優先に設定し、全体とし
ての使用時間を短縮化させることが望ましい。
【0186】また、この表とは別に、図26に示すとお
り、複写、及びプリントJOB時の最大メモリ使用量を
各JOB毎に記録しており、この値により、平均印刷時
メモリ使用量、及びその分散値、平均複写時最大メモリ
使用量、及びその分散値を算出することが可能である。
図26のテーブルは最大200JOBまで記録/保管す
ることが可能で、図24に示される動作様式毎に用意さ
れている。それぞれのテーブルは動作様式の設定を変更
される度に初期化される。また、同一設定で200JO
B以上実施した場合には、再度、0JOB目より、デー
タを上書きしていく。
【0187】各々のデータは1週間分記録しており、こ
れらのデータを履歴情報として、図9のように表示する
ことで、ユーザが設定を変更する際の情報として表示す
る際などに利用される。
【0188】また、これらはリングバッファとして使用
しており、1週間分経過すると、1週間前のデータに上
書きして使用する。
【0189】この図では、動作様式5の欄に何も設定さ
れていないため、NULLクリアされているが、4種類
の様式が時間単位で設定されていることを示している。
また、テーブルの最下段の動作様式には、動作様式とメ
モリ配分を図25に示す方式によって表現し、設定して
いる。
【0190】このように、過去の使用状況を表示するこ
とで、ユーザは自分の使用環境を知ることが出来、これ
らを装置の動作様式設定に反映させることが可能とな
る。
【0191】具体的には、印刷データとして写真画像な
どを多く用いる場合には、扱うデータサイズが通常より
も大きくなることが多く、メモリ不足発生頻度も高くな
ることが予想され、これを回避するために、ユーザ側
で、印刷JOBように画像メモリを多く割り当てたり、
或いは画像蓄積用メモリを増設するなどの対策をとるこ
とが可能となる。
【0192】図25では、動作様式を2バイトデータで
表現している。具体的には上位1バイトが複写として使
用する場合の設定、下位1バイトはプリンタ部分の設定
を表現している。各バイトの上位2ビットは有効/無効
/動作種別を示す。具体的には複写の場合であれば、無
効、高速優先、蓄積優先を設定する。下位6ビットは0
〜63(MB)までのファイル蓄積用画像メモリ割り当
てサイズを表現している。
【0193】例えば、図24の動作様式1の場合には0
x4a4dであるため、これをビット表現にすると、0
1 001010 01 001101となり、即ち、
複写蓄積優先モードで、画像メモリが10(MB)、プ
リンタ有効で画像メモリが13(MB)割り当てられて
いることを表現している。
【0194】以上のように、同一のH/W構成で、複数
の機能に対応する画像メモリ配分を可変設定できること
により、ユーザの仕様環境に適合した動作性をユーザに
提供可能とする効果がある。
【0195】具体的には、画像データの入出力時に使用
するページバッファとしての画像メモリサイズ、画像デ
ータを圧縮ファイル化して一時蓄積用に使用するファイ
ル用画像メモリサイズやHDDなどの記憶装置の配分を
可変とすることで、より多様な使用環境に対して適合さ
せることが可能となる効果がある。
【0196】さらに下位概念としては、複写時の画像入
出力やプリンタ印刷時のページバッファサイズ、及びプ
リンタ機能として使用する際のファイル蓄積用画像メモ
リサイズ、複写として使用する際の複写画像一時蓄積用
ファイル領域サイズを可変とすることで、これらの機能
における様々な使用環境への適合性が向上する効果があ
る。
【0197】また、動作様式を指定することで、装置の
画像メモリに関する各機能への配分を規定するユーザイ
ンタフェースを有することにより、その設定により得ら
れる効果をユーザが容易に認識することが可能となる効
果が得られる。
【0198】具体的には、複写速度優先モード、複写蓄
積優先モード、プリンタ優先モード、プリンタ無効モー
ドのように、装置の動作様式の設定から、画像メモリ配
分を規定するユーザインタフェースを有することで、そ
の結果得られる効果をユーザに容易に理解せしめる効果
がある。
【0199】さらに下位概念としては、画像入出力バッ
ファ用画像メモリとして2頁分確保した場合の複写高速
モード、同様に画像入出力バッファ用画像メモリとして
1頁分のみ確保した場合の複写蓄積優先モード、プリン
タ用のデータ蓄積用画像メモリを使用する、または使用
しない場合のプリンタ有功/無効モードを規定するユー
ザインタフェースを有することで、その結果得られる効
果をユーザに容易に理解せしめる効果がある。
【0200】また、履歴情報とそれに基づく動作様式の
推奨設定を提示するインタフェースを有することで、使
用環境に即した動作様式設定を容易せしめる効果があ
る。
【0201】具体的には、画像メモリの使用に関して、
動作様式毎に複写、プリンタとして動作したときの動作
履歴情報を保存し、それらから推奨値を算出し、表示す
るユーザインタフェースを有することで、ユーザの使用
環境を反映した動作様式設定を容易せしめる効果があ
る。
【0202】さらに下位概念としては、複写として使用
する際の平均画像ファイル蓄積サイズ、プリンタとして
使用する際の平均画像ファイルサイズ、平均印刷待ち時
間、各々の機能のメモリ不足発生回数などを表示すると
ともに、各機能ごとの画像ファイルサイズのバラツキ具
合から、メモリ不足が発生する可能性の低い推奨値を算
出し、提示するユーザインタフェースを有することで、
容易に効果的な動作様式設定を可能とする効果がある。
【0203】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、各
画像形成機能に対応して配分された複数の記憶領域を有
する画像記憶手段と、動作様式を指定するための指定手
段と、上記画像記憶手段の各記憶領域の配分を上記指定
手段の指定内容に応じて可変設定する制御手段とを備え
たので、装置の設置環境やユーザの望む仕様環境など、
多様な使用環境に適合した動作性を実現することができ
るカスタマイズ性にすぐれた複合型画像処理装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の制御系の構成を示すブロック図。
【図2】同実施例のFAXCの具体的な構成を示すブロ
ック図。
【図3】同実施例の操作パネルの構成を示す図。
【図4】同実施例の操作パネルの制御回路のブロック
図。
【図5】同実施例のPRNCの具体的な構成を示すブロ
ック図。
【図6】同実施例の画像メモリ配分の割付パターンを示
す図。
【図7】同実施例の画像メモリ割付設定画面イメージを
示す図。
【図8】同実施例の画像メモリ割付を時間指定する際の
設定画面イメージを示す図。
【図9】同実施例の動作様式を設定する際の推奨値に関
する操作画面イメージを示す図。
【図10】同実施例の動作履歴に関する操作画面イメー
ジを示す図。
【図11】同実施例の要部の構成を示すブロック図。
【図12】同実施例の全体的な制御を説明するためのフ
ローチャート。
【図13】同実施例の初期化手順を示すフローチャー
ト。
【図14】同実施例において動作様式の変更が発生した
場合の境界処理を説明するためのフローチャート。
【図15】同実施例の高速優先時の複写制御手順を示す
フローチャート。
【図16】同実施例のシングルバッファ形式の原稿入力
手順を示すフローチャート。
【図17】同実施例の入出力制御部における印刷手順を
示すフローチャート。
【図18】同実施例のプリンタ印刷画像転送手順を示す
フローチャート。
【図19】同実施例の入出力制御部における入力処理手
順を示すフローチャート。
【図20】同実施例の入出力共通テーブルの概念を示す
図。
【図21】同実施例の印刷Queテーブルを示す図。
【図22】同実施例の画像回転処理を説明するための
図。
【図23】同実施例の推奨値を表示するための算出処理
手順を示すフローチャート。
【図24】同実施例の履歴情報管理テーブルを示す図。
【図25】同実施例の動作様式データ表現を示す図。
【図26】同実施例の複写時蓄積サイズ最大値及び印刷
JOB画像サイズ管理テーブルを示す図。
【図27】同実施例における処理メッセージがない場合
の自発的な処理待ち事象に関する処理手順を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1…本体 2…操作パネル 10…システムバス 11…システムCPU 20…画像バス 24…PM(符号/復号化回路) 26…FAXC 31…タッチパネル式液晶表示部 50…全体制御部 51…FAX管理部 52…プリンタ管理部 53…表示制御部 55、入力/印刷動作管理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像形成機能を持つ複合型画像処
    理装置において、 前記各画像形成機能に対応して配分された複数の記憶領
    域を有する画像記憶手段と、 動作様式を指定するための指定手段と、 前記画像記憶手段の各記憶領域の配分を前記指定手段の
    指定内容に応じて可変設定する制御手段と、 を具備したことを特徴とする複合型画像処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の画像形成機能を持つ複合型画像処
    理装置において、 前記各画像形成機能に対応して配分された複数の記憶領
    域を有する画像記憶手段と、 この画像記憶手段の各記憶領域の配分を可変設定する手
    段と、 動作様式毎の動作履歴情報を管理し、それを基に、前記
    配分の推奨値を算出し提示する手段と、 を具備したことを特徴とする複合型画像処理装置。
JP10226727A 1998-08-11 1998-08-11 複合型画像処理装置 Pending JP2000059587A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307796A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Citizen Holdings Co Ltd プリントシステム
WO2017026328A1 (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
WO2020195001A1 (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 データ処理装置

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