WO2024142561A1 - 試料処理システム - Google Patents

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茂樹 松原
英利 杉山
正史 遠藤
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株式会社日立ハイテク
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複数の機能ユニット間でスライドガラスを搬送する場合、スライドガラスの識別ラベルを読み取り、読み取った識別ラベルに基づいて、スライドガラスに対して指定された処理手順から効率的な処理順と搬送経路を決定可能な自動処理システムを単純な構成で実現する。搬送ユニット20は、スライドガラス30を保持するグリップ部50を含み、グリップ部50には、識別ラベルを読み取る識別ラベル読取部60が設けられている。

Description

試料処理システム
 本発明は、試料処理システムに関する。
 病理検査では、組織や血液などの生体試料を処理して顕微鏡観察用のスライドを作成し、そのスライド上の生体試料を染色して顕微鏡観察することで検査が行われる。
 近年は、組織染色工程、染色後のスライドへのカバースリップ封入工程、組織スライドのデジタル画像取得工程などの各工程での自動化が進んでおり、そこからさらに進んで工程全体を、人手を介さずに自動化することが求められるようになってきている。
 特開2012-141287号公報(特許文献1)には、上述した工程全体を自動化する自動処理システムの一例が提案されている。
 特開2005-31087号公報(特許文献2)には、マイクロプレートなどの対象物を移動させる移動装置に識別子読取機能を備える構成が記載されている。
 特表2003-526789号公報(特許文献3)には、試料を掴むグリップにバーコードスキャナが取り付けられた搬送装置に関する技術が記載されている。
特開2012-141287号公報 特開2005-31087号公報 特表2003-526789号公報
 特許文献1のように複数種類の機能ユニットを組み合わせることによって実現される自動処理システムでは、各スライドガラスに必要な処理を判断して、スライドガラスをどのユニットに搬送するかを決定することが、効率的な自動化のために必要となる。
 しかしながら、特許文献1では、自動処理システムをどういう機能を持ったモジュールで構成するかは開示されている一方、具体的に各機能ユニット間でスライドガラスを搬送するためにどう取り扱うかについては記載されていない。
 また、特許文献1では、スライドガラスに識別子が付加され、自動処理システムは識別子を読み取って指定された処理手順を実行することが開示されている一方、識別子を読み取るタイミングや場所などの効率的な自動処理に必要となる情報は記載されていない。
 特許文献2では、マイクロプレートなどの対象物を移動させる移動装置に識別子読取機能を備える構成が記載されている。
 しかしながら、特許文献2に記載されている移動装置では、識別子を読み取るために対象物を移動させることが必要であり、読み取った情報から対象物が処理不要な場合、再度対象物を元の位置に戻すことになり、本来不要な動作をすることになり効率を低下させる。
 特許文献3には、試料を掴むグリップにバーコードスキャナが取り付けられた搬送装置に関する技術が記載されている。
 しかしながら、特許文献3に記載された技術は、組織染色工程、染色後のスライドへのカバースリップ封入工程、組織スライドのデジタル画像取得工程などの工程全体を自動化するにあたって、各スライドガラスに必要な処理を判断して、スライドガラスをどのユニットに搬送するかを決定するために、識別ラベルを利用して搬送効率を向上させることに着目した技術ではない。
 本発明の目的は、複数の機能ユニット間でスライドガラスを搬送する場合、スライドガラスの識別ラベルを読み取り、読み取った識別ラベルに基づいて、スライドガラスに対して指定された処理手順から効率的な処理順と搬送経路を決定可能な自動処理システムを単純な構成で実現することにある。
 一実施の形態における試料処理システムは、スライドガラスを搬送するための搬送情報と対応付けられた識別ラベルが付加されたスライドガラスを供給可能なスライドガラス供給ユニットと、スライドガラスを収納可能なスライドガラス収納ユニットと、スライドガラスに載っている試料に対して染色処理を実施可能な染色ユニットと、識別ラベルに基づいて、スライドガラスを搬送可能な搬送ユニットと、を備える。ここで、搬送ユニットは、スライドガラスを保持するグリップ部を含み、グリップ部には、識別ラベルを読み取る識別ラベル読取部が設けられている。
 一実施の形態によれば、複数の機能ユニット間でスライドガラスを搬送する場合、スライドガラスの識別ラベルを読み取り、読み取った識別ラベルに基づいて、スライドガラスに対して指定された処理手順から効率的な処理順と搬送経路を決定可能な自動処理システムを単純な構成で実現できる。
試料処理システムの構成を示す上面図である。 試料処理システムの構成を示す正面図である。 搬送ユニットの構成を示す模式図である。 スライドガラス供給ユニットから染色ユニットにスライドガラスを搬送する基本動作を説明する図である。 スライドガラス供給ユニットから染色ユニットにスライドガラスを搬送する基本動作を説明する図である。 スライドガラス供給ユニットから染色ユニットにスライドガラスを搬送する基本動作を説明する図である。 染色ユニットからスライドガラス収納ユニットにスライドガラスを搬送する基本動作を説明する図である。 染色ユニットからスライドガラス収納ユニットにスライドガラスを搬送する基本動作を説明する図である。 染色ユニットからスライドガラス収納ユニットにスライドガラスを搬送する基本動作を説明する図である。 染色ユニットからスライドガラス収納ユニットにスライドガラスを搬送する基本動作を説明する図である。 応用動作を説明する模式図である。 応用動作の適用例を示す図である。 応用動作の変形例を示す図である。 試料処理システムの構成を示す上面図である。 試料処理システムの構成を示す正面図である。
 実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
 (実施の形態1)
 <試料処理システムの構成>
 図1は、本実施の形態1における試料処理システム100の構成を示す上面図であり、図2は、試料処理システム100の構成を示す正面図である。
 図1および図2に示すように、本実施の形態1における試料処理システム100は、スライドガラス供給ユニット10と、スライドガラス収納ユニット11と、染色ユニット12と、搬送ユニット20を備えている。
 スライドガラス供給ユニット10は、複数のスライドガラス30が配置されたトレイ13を有しており、トレイ13に配置されている複数のスライドガラス30のそれぞれには、試料が載っている。スライドガラス供給ユニット10に配置されているスライドガラス30は、載っている試料に対して、これから染色処理が施されるスライドガラス30である。
 スライドガラス収納ユニット11には、複数のスライドガラス30が配置されたトレイ14を有しており、トレイ14に配置されているスライドガラス30には、既に染色処理が施された試料が載っている。すなわち、スライドガラス収納ユニット11には、染色処理が施された試料が載っているスライドガラス30が収納されている。
 染色ユニット12は、スライドガラス供給ユニット10から供給されるスライドガラス30に載っている試料に対して染色処理を施すように構成されている。染色ユニット12で使用される染色法は、例えば、「HE染色」、「免疫組織化学染色」、「in situハイブリダイゼーション染色」などが想定される。
 搬送ユニット20は、スライドガラス30を搬送するように構成されている。例えば、搬送ユニット20は、スライドガラス供給ユニット10に配置されているスライドガラス30を染色ユニット12に搬送するとともに、染色ユニット12で染色処理を施された試料が載っているスライドガラス30を染色ユニット12からスライドガラス収納ユニット11に搬送するように構成されている。
 <試料処理システムの動作>
 続いて、試料処理システム100の動作について説明する。
 図1において、スライドガラス供給ユニット10に配置されているスライドガラス30は、搬送ユニット20によって把持された後、この搬送ユニット20によってスライドガラス供給ユニット10から染色ユニット12に搬送される。そして、染色ユニット12では、スライドガラス30に載っている試料に対して染色処理が施される。次に、染色ユニット12での染色処理が終了すると、染色処理が施された試料が載っているスライドガラス30は、搬送ユニット20によって、染色ユニット12からスライドガラス収納ユニット11に搬送される。このようにして、試料処理システム100が動作することになる。
 <搬送ユニットの構成>
 次に、搬送ユニット20の構成について説明する。
 図3は、搬送ユニット20の構成を示す模式図である。
 図3において、搬送ユニット20は、グリップ部50と、X搬送軸51と、Z搬送軸52を有している。ここで、グリップ部50は、X搬送軸51に沿って水平移動可能に構成されているとともに、Z搬送軸52に沿って上下移動可能に構成されている。
 グリップ部50は、スライドガラス30を把持する一対のフィンガ部55Aおよびフィンガ部55Bを有しており、フィンガ部55Aおよびフィンガ部55Bを開閉動作させることにより、スライドガラス30の把持動作および開放動作を行うように構成されている。
 そして、グリップ部50には、識別ラベルを読み取る識別ラベル読取部60が設けられている。この識別ラベル読取部60は、グリップ部50と一体的に移動可能に構成されている。すなわち、識別ラベル読取部60は、グリップ部50と一緒にX搬送軸51に沿って水平移動するとともに、Z搬送軸52に沿って上下移動する。
 <実施の形態1における特徴>
 続いて、本実施の形態1における特徴点について説明する。
 本実施の形態1における特徴点は、例えば、図3に示すように、搬送ユニット20がスライドガラス30を保持するグリップ部50を含み、グリップ部50には、スライドガラス30に付加された識別ラベルを読み取る識別ラベル読取部60が設けられている点にある。これにより、本実施の形態1における試料処理システム100によれば、複数の機能ユニット間でスライドガラスを搬送する場合、スライドガラスの識別ラベルを読み取り、読み取った識別ラベルに基づいて、スライドガラスに対して効率的な搬送をすることができる自動処理システムを単純な構成で実現できる。
 以下に、この点について説明する。
 例えば、図1に示す試料処理システム100においては、スライドガラス供給ユニット10には、トレイ13が設けられており、このトレイ13に複数のスライドガラス30が配置されている。また、染色ユニット12においても、複数のスライドガラス30を配置して染色処理を実施することができるように構成されている。すなわち、スライドガラス供給ユニット10と染色ユニット12のいずれにおいても、複数のスライドガラス30を取り扱うことができるようになっている。
 この場合、搬送ユニット20によって、スライドガラス供給ユニット10から複数のスライドガラス30が染色ユニット12に順次搬送されて、染色ユニット12で複数のスライドガラス30がストックされる。そして、染色ユニット12では、ストックされた複数のスライドガラス30のそれぞれに載っている試料に対して順次染色処理が実施される。このことから、染色ユニット12には、染色処理が完了した試料が載っているスライドガラス30と、まだ染色処理が完了していない試料、即ち染色処理が施されていないか、または染色処理中の試料、が載っているスライドガラス30とが混在することになる。したがって、染色処理が完了した試料が載っているスライドガラス30と、まだ染色処理が完了していない試料が載っているスライドガラス30とを識別することができないと、染色ユニット12に配置されている複数のスライドガラス30から、染色処理が完了した試料が載っているスライドガラス30を選択して、染色処理が完了した試料が載っているスライドガラス30を染色ユニット12からスライドガラス収納ユニット11に搬送することが困難となる。
 そこで、例えば、スライドガラス30に対して、スライドガラス30に識別ラベルを付与するとともに、この識別ラベルにスライドガラス30を搬送するための搬送情報を対応づけることによって、複数のスライドガラス30の中から、搬送したい特定のスライドガラス30だけを搬送することが可能となる。したがって、複数のスライドガラス30の中から、搬送したい特定のスライドガラス30を選択して搬送するためには、複数のスライドガラス30のそれぞれに、それぞれのスライドガラス30を特定する識別ラベルを付加して、この識別ラベルに搬送情報を対応付けることが有用である。
 これにより、例えば、試料処理システムに識別ラベル読取装置を設けて、スライドガラス30に付加された識別ラベルを読み取った後、この識別ラベルに対応付けられた搬送情報に基づいて、スライドガラス30を選択的に搬送することができる。例えば、染色ユニット12にストックされている複数のスライドガラス30のうち、染色処理が完了した試料が載っているスライドガラス30に付加されている識別ラベルに対して、「既に染色処理が完了しており、スライドガラス収納ユニット11に搬送可能」という内容の搬送情報を対応付けるとともに、染色処理が完了していない試料が載っているスライドガラス30に付加されている識別ラベルに対して、「染色処理が完了していないので、スライドガラス収納ユニット11に搬送不可」という内容の搬送情報を対応づける。これにより、例えば、スライドガラス30に付加された識別ラベルに基づいて、染色処理が完了した試料が載っているスライドガラス30だけを選択的に染色ユニット12からスライドガラス収納ユニット11に搬送することができる。
 ただし、例えば、搬送ユニット20とは別に識別ラベルを読み取る識別ラベル読取装置を試料処理システムに設ける場合、以下に示す改善の余地が存在する。すなわち、搬送ユニット20と識別ラベル読取装置とを別々に設けると、識別ラベル読取装置と搬送ユニット20との間でスライドガラス30を搬送する必要が新たに生じる結果、スライドガラス30の搬送経路が複雑化して、スライドガラス30を効率的に搬送することが困難となる。この点が第1の改善の余地である。また、搬送ユニット20とは別に識別ラベルを読み取る識別ラベル読取装置を試料処理システムに設けると、例えば、スライドガラス供給ユニット10に配置されているスライドガラス30の識別ラベルを読み取る識別ラベル読取装置と、染色ユニット12に配置されているスライドガラス30の識別ラベルを読み取る識別ラベル読取装置を設ける必要がある。このことは、試料処理システムの複雑化を招くだけでなく、複数の識別ラベル読取装置を設ける分だけ試料処理システムのコスト上昇を招くことにもなる。この点が第2の改善の余地である。
 この点に関し、図3に示すように、搬送ユニット20のグリップ部50に識別ラベル読取部60を設けるという本実施の形態1における特徴点によれば、上述した第1の改善の余地および第2の改善の余地を克服することができる。以下では、このことについて、本実施の形態1における特徴点に基づく基本動作を取り挙げて説明する。
 まず、スライドガラス供給ユニット10から染色ユニット12にスライドガラス30を搬送する基本動作について図4~図6を参照しながら説明する。
 まず、図4において、スライドガラス供給ユニット10は、トレイ13を有し、このトレイ13に複数のスライドガラス30(図4では、12枚)が配置されている。複数のスライドガラス30のそれぞれには、スライドガラス30の搬送情報と対応付けられた識別ラベルが付加されている。この識別ラベルは、個々のスライドガラス30を特定する情報にも対応付けられている。また、搬送ユニット20は、スライドガラス30を保持するグリップ部50を有しており、このグリップ部50には、スライドガラス30に付加されている識別ラベルを読み取ることできる識別ラベル読取部60が設けられている。
 次に、図5に示すように、スライドガラス供給ユニット10内にあるトレイ13をスライドさせることにより、搬送ユニット20のグリップ部50の直下にスライドガラス30を配置する。この状態で、例えば、グリップ部50に設けられている識別ラベル読取部60によって、スライドガラス30に付加されている識別ラベルを読み取る。
 そして、識別ラベル読取部60で識別ラベルを読み取ると、試料処理システムに備わる制御部は、識別ラベルと搬送情報とを対応付けたデータが記憶されているデータ記憶部にアクセスして、搬送情報を取得する。その後、制御部は、搬送情報に基づいて、スライドガラス30を搬送する搬送ユニット20を制御する。
 例えば、識別ラベルに対応付けられた搬送情報が、「スライドガラス30をスライドガラス供給ユニット10から染色ユニット12に搬送する」ことを示す情報である場合、制御部は、搬送ユニット20を制御して、スライドガラス30を保持した後、図6に示すように、保持されたスライドガラス30は、搬送ユニット20によって、染色ユニット12に搬送される。このようにして、スライドガラス供給ユニット10から染色ユニット12にスライドガラス30を搬送できる。
 続いて、染色ユニット12からスライドガラス収納ユニット11にスライドガラス30を搬送する基本動作について図7~図10を参照しながら説明する。
 まず、図7に示すように、染色ユニット12内に配置されている複数のスライドガラス30のうちの1枚のスライドガラス30の直上に搬送ユニット20のグリップ部50を移動させる。そして、例えば、グリップ部50に設けられている識別ラベル読取部60によって、スライドガラス30に付加されている識別ラベルを読み取る。
 そして、識別ラベル読取部60で識別ラベルを読み取ると、試料処理システムに備わる制御部は、識別ラベルと搬送情報とを対応付けたデータが記憶されているデータ記憶部にアクセスして、搬送情報を取得する。その後、制御部は、搬送情報に基づいて、スライドガラス30を搬送する搬送ユニット20を制御する。
 例えば、識別ラベルに対応付けられた搬送情報が、「スライドガラス30に載っている試料に対する染色処理が完了しておらず、スライドガラス収納ユニット11には搬送しない」ことを示す情報である場合、制御部は、このスライドガラス30を染色ユニット12に染色処理が完了するまでストックする。
 一方、識別ラベルに対応付けられた搬送情報が、「スライドガラス30に載っている試料に対する染色処理が完了しており、スライドガラス収納ユニット11に搬送する」ことを示す情報である場合、制御部は、搬送ユニット20を制御して、スライドガラス30を保持した後、図8に示すように、スライドガラス収納ユニット11のトレイ14をスライドさせる。その後、図9に示すように、保持されたスライドガラス30は、搬送ユニット20によって、染色ユニット12からスライドガラス収納ユニット11に搬送される。
 次に、搬送ユニット20のグリップ部50によってスライドガラス30の保持を開放することにより、トレイ14上にスライドガラス30を配置する。そして、図10に示すように、スライドガラス30が配置されたトレイ14をスライドさせる。
 このようにして、染色ユニット12からスライドガラス収納ユニット11にスライドガラス30を搬送することができる。
 本実施の形態1によれば、搬送ユニット20のグリップ部50に識別ラベル読取部60が設けられていることから、識別ラベル読取部60による識別ラベルの読み取り動作を搬送ユニット20で行うことができる。このことは、例えば、搬送ユニット20と識別ラベル読取装置とを別々に設ける構成のように、識別ラベル読取装置と搬送ユニット20との間でスライドガラス30を搬送する必要がなくなることを意味する。この結果、本実施の形態1における特徴点によれば、スライドガラス30の搬送経路が単純化されて、スライドガラス30を効率的に搬送することが容易となる。したがって、本実施の形態1における特徴点によれば、搬送ユニット20と識別ラベル読取装置とを別構成とする場合に顕在化する第1の改善の余地を克服することができる。
 続いて、本実施の形態1によれば、スライドガラス供給ユニット10に配置されているスライドガラス30に付加された識別ラベルの読み取り動作と、染色ユニット12に配置されているスライドガラス30に付加された識別ラベルの読み取り動作を、搬送ユニット20のグリップ部50に設けられた識別ラベル読取部60で共用して行うことができる。つまり、本実施の形態1における特徴点によれば、スライドガラス供給ユニット10に配置されているスライドガラス30の識別ラベルを読み取るための識別ラベル読取装置と、染色ユニット12に配置されているスライドガラス30の識別ラベルを読み取るための識別ラベル読取装置を別々に設ける必要がなくなる。このことから、本実施の形態1における特徴点によれば、試料処理システムの簡素化を図ることができるとともに、試料処理システムのコスト上昇も抑制することができる。したがって、本実施の形態1における特徴点によれば、搬送ユニット20と識別ラベル読取装置とを別構成とする場合に顕在化する第2の改善の余地も克服することができる。
 以上のように、本実施の形態1における技術的思想は、上述した第1の改善の余地および上述した第2の改善の余地を単純な構成で解消できる点で、非常に優れた技術的思想であるということができる。
 <応用動作>
 本実施の形態1における特徴点によれば、上述した基本動作だけでなく、以下に示す応用動作も行うことができるので、この点について説明する。
 図11は、応用動作を説明する模式図である。
 応用動作は、スライドガラス供給ユニット10のトレイ13に配置されている複数のスライドガラス30のそれぞれに付加された識別ラベルを一括して読み取る動作である。
 図11において、スライドガラス供給ユニット10は、スライドガラス30を複数配置するトレイ13と、複数のスライドガラス30のそれぞれに付加された識別ラベルを識別ラベル読取部60で読み取り可能なように、トレイ13をスライドさせるトレイ移動部とを有する。このとき、トレイ移動部によってトレイ13をスライドさせると、搬送ユニット20は、トレイ13に配置されている複数のスライドガラス30のそれぞれに付加された識別ラベルを順次、識別ラベル読取部60で読み取るように構成されている。
 このような応用動作は、例えば、以下に示す例に適用して有効である。
 <<適用例1>>
 例えば、図1に示す試料処理システム100において、スライドガラス供給ユニット10のトレイ13に配置されている複数のスライドガラス30を順次、搬送ユニット20で染色ユニット12に搬送するのではなく、複数のスライドガラス30を任意の順番で染色ユニット12に搬送したい場合も考えられる。この場合、図11に示す応用動作を実施して、搬送動作を開始する前に、すべてのスライドガラス30の識別ラベルを把握することにより、トレイ13に配置されている複数のスライドガラス30を任意の順番で染色ユニット12に搬送することが可能となる。すなわち、応用動作によって、搬送ユニット20で搬送する複数のスライドガラス30の順番を任意に選択することが可能となる。
 <<適用例2>>
 図12は、応用動作の適用例2(試料処理システム100A)を示す図である。
 図12において、試料処理システム100Aは、互いに異なる染色処理を実施する染色ユニット12Aと染色ユニット12Bを有している。そして、スライドガラス供給ユニット10のトレイ13に配置されている複数のスライドガラス30には、染色ユニット12Aで染色処理を実施する試料が載っているスライドガラス30と、染色ユニット12Bで染色処理を実施する試料が載っているスライドガラス30とが含まれている。
 この場合、上述の応用動作を実施して、搬送動作を開始する前に、すべてのスライドガラス30の識別ラベルを把握することにより、染色ユニット12Aに搬送するスライドガラス30と、染色ユニット12Bに搬送するスライドガラス30を容易に特定することができる。この結果、把握した識別ラベルに基づいて、スライドガラス供給ユニット10から染色ユニット12Aあるいは染色ユニット12Bへの選択的な搬送が可能となる。
 <<応用動作のさらなる利点>>
 図11に示す応用動作を実施する場合、スライドガラス供給ユニット10は、複数のトレイ13を積層配置することができる。例えば、複数のトレイ13が2階構造として積層されている場合、まず、1階部分のトレイ13をスライドさせて、1階部分のトレイ13に配置されている複数のスライドガラス30の識別ラベルを一括して読み取る。そして、1階部分のトレイ13を元の状態に戻した後、今度は、2階部分のトレイ13をスライドさせて、2階部分のトレイ13に配置されている複数のスライドガラス30の識別ラベルを一括して読み取る。これにより、応用動作を実施する場合、複数のトレイ13が2階構造として積層されているスライドガラス供給ユニット10を使用することができる結果、試料処理システム100Aにストックできるスライドガラス30の数を増加できる。
 <<応用動作の変形例>>
 図11では、トレイ13を移動させることにより、トレイ13に配置されている複数のスライドガラス30の識別ラベルをグリップ部50に設けられた識別ラベル読取部60で一括して読み取る応用動作について説明したが、これに限らず、例えば、図13に示すように、トレイ13に静止配置されている複数のスライドガラス30に対して、搬送ユニット20Aのグリップ部50を移動させることにより、グリップ部50に設けられている識別ラベル読取部60で順次識別ラベルを読み取るように構成することもできる。
 <読取動作のタイミング>
 グリップ部50に設けられている識別ラベル読取部60での識別ラベルの読み取り動作を行うタイミングは、例えば、以下に示すタイミングを挙げることができる。
 すなわち、搬送ユニット20は、以下に示すタイミングで識別ラベルの読み取り動作を行うように構成することができる。
 (1)搬送ユニット20は、グリップ部50によってスライドガラス30を保持する前に、識別ラベル読取部60でスライドガラス30に付加された識別ラベルを読み取るように構成することができる。
 (2)搬送ユニット20は、グリップ部50によってスライドガラス30を保持した状態で、スライドガラス30に付加された識別ラベルを識別ラベル読取部60で読み取るように構成することができる。
 (3)搬送ユニット20は、グリップ部50によってスライドガラス30を保持した状態で所定距離だけスライドガラス30を上昇させた後、スライドガラス30に付加された識別ラベルを識別ラベル読取部60で読み取るように構成することができる。
 (4)スライドガラス供給ユニット10は、スライドガラス30を複数配置するトレイ13を有し、搬送ユニット20は、スライドガラス供給ユニット10にトレイ13が配置されたことを検知すると、複数のスライドガラス30のそれぞれに付加された識別ラベルを識別ラベル読取部60で読み取るように構成することができる。
 (5)試料処理システム100は、スライドガラス供給ユニット10にスライドガラス30を複数配置するトレイ13が設置されたことを検知するトレイ検知部と、トレイ検知部で検知した検知状態を記憶する検知状態記憶部とを有する。このとき、搬送ユニット20は、試料処理システム100にスライドガラス30の供給動作を開始する起動指示が入力されると、検知状態記憶部に記憶されている検知状態に基づいて、複数のスライドガラス30のそれぞれに付加された識別ラベルを識別ラベル読取部60で読み取るように構成することができる。
 (6)搬送ユニット20は、試料処理システム100に識別ラベルの読取動作を開始する起動指示が入力されると、スライドガラス30に付加された識別ラベルを識別ラベル読取部60で読み取るように構成することができる。
 (実施の形態2)
 図14は、本実施の形態2における試料処理システム100Bの構成を示す上面図であり、図15は、試料処理システム100Bの構成を示す正面図である。
 図14および図15に示すように、本実施の形態2における試料処理システム100Bは、スライドガラス供給ユニット10と、スライドガラス収納ユニット11と、染色ユニット12と、カバースリップ封入ユニット15と、画像化ユニット16と、搬送ユニット20を備えている。
 カバースリップ封入ユニット15は、染色処理が施された試料が載っているスライドガラス30に対して、試料を封止するためのカバーガラスをスライドガラス30上に配置するように構成されているユニットである。
 画像化ユニット16は、試料が載っているスライドガラス30のデジタル画像を取得するように構成されているユニットである。
 次に、試料処理システム100Bのレイアウトについて説明する。
 図14に示す試料処理システム100Bにおいて、試料処理システム100Bの占有領域は、処理ユニットが配置された第1サイド領域(図14の左側領域)と、染色ユニット12が配置された第2サイド領域(図14の右側領域)と、スライドガラス供給ユニット10およびスライドガラス収納ユニット11が配置され、かつ、第1サイド領域と第2サイド領域に挟まれた中央領域とを含む。ここで、搬送ユニット20は、第1サイド領域と第2サイド領域と中央領域に跨って配置され、かつ、第1サイド領域、第2サイド領域および中央領域にスライドガラス30を搬送可能に構成されている。
 特に、本実施の形態2において、処理ユニットは、スライドガラス30に載っている試料をカバーガラスで封止するカバースリップ封入ユニット15と、スライドガラス30に載っている試料のデジタル画像を取得する画像化ユニット16から構成されている。そして、搬送ユニット20は、前記実施の形態1と同様に、スライドガラス30に付加された識別ラベルを読み取る識別ラベル読取部60がグリップ部50に設けられている。
 このように構成されている試料処理システム100Bは、以下に示すように動作する。
 図14において、スライドガラス供給ユニット10に配置されているスライドガラス30は、搬送ユニット20のグリップ部50に設けられている識別ラベル読取部60によって、識別ラベルが読み取られた後、搬送ユニット20によって、スライドガラス供給ユニット10から染色ユニット12に搬送される。そして、染色ユニット12で染色処理された試料が載っているスライドガラス30は、染色ユニット12内に配置された状態の搬送ユニット20に設けられている識別ラベル読取部60によって、識別ラベルが読み取られた後、搬送ユニット20によって、染色ユニット12からカバースリップ封入ユニット15に搬送される。次に、カバースリップ封入ユニット15では、スライドガラス30に載っている染色処理が施された試料をカバーガラスで封止される処理が施される。
 続いて、この処理が実施されたスライドガラス30は、カバースリップ封入ユニット15内に配置された状態の搬送ユニット20に設けられている識別ラベル読取部60によって、識別ラベルが読み取られる。このとき、読み取られた識別ラベルに対応付けられた搬送情報が、「画像化が不要で画像化ユニット16への搬送は不要である」ことを示す情報である場合、搬送ユニット20は、カバースリップ封入ユニット15からスライドガラス収納ユニット11にスライドガラス30を搬送する。一方、読み取られた識別ラベルに対応付けられた搬送情報が、「画像化が必要で画像化ユニット16への搬送が必要である」ことを示す情報である場合、搬送ユニット20は、カバースリップ封入ユニット15から画像化ユニット16にスライドガラス30を搬送する。そして、画像化ユニット16でスライドガラス30に対するデジタル画像の取得処理が施される。その後、スライドガラス30は、画像化ユニット16内に配置された状態の搬送ユニット20に設けられている識別ラベル読取部60によって、識別ラベルが読み取られて、搬送ユニット20は、画像化ユニット16からスライドガラス収納ユニット11にスライドガラス30を搬送する。
 以上のようにして、試料処理システム100Bが動作する。
 本実施の形態2によれば、複数の機能ユニット間でスライドガラス30を搬送するに際し、スライドガラス30の識別ラベルを読み取り、読み取った識別ラベルに基づいて、スライドガラス30に対して効率的な搬送を単純な構成で実現できる。
 特に、図14に示すように、本実施の形態2における試料処理システム100Bでは、スライドガラス供給ユニット10およびスライドガラス収納ユニット11が配置されている中央領域を挟んだ両側に機能ユニットが配置されている。このことから、試料処理システム100Bによれば、スライドガラス30の搬送距離を短くすることができる結果、レイアウトの観点からも効率的な搬送を実現できる。
 以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
 前記識別ラベルは、バーコード、二次元コード、または、RFIDのいずれかから構成することができるが、前記実施の形態における技術的思想は、これに限らず、スライドガラスの搬送先に関する搬送情報およびスライドガラスを特定する特定情報と対応付けられるラベルであれば、その種類は問わない。
 また、前記実施の形態では、スライドガラスを保持するためにフィンガ部で把持する構成例を説明したが、前記実施の形態における技術的思想は、これに限らず、例えば、吸盤などの部材でスライドガラスを吸着して保持する構成にも幅広く適用できる。
 10 スライドガラス供給ユニット
 11 スライドガラス収納ユニット
 12 染色ユニット
 12A 染色ユニット
 12B 染色ユニット
 13 トレイ
 14 トレイ
 15 カバースリップ封入ユニット
 16 画像化ユニット
 20 搬送ユニット
 30 スライドガラス
 50 グリップ部
 51 X搬送軸
 52 Z搬送軸
 55A フィンガ部
 55B フィンガ部
 60 識別ラベル読取部
 100 試料処理システム
 100A 試料処理システム

Claims (12)

  1.  スライドガラスを搬送するための搬送情報と対応付けられた識別ラベルが付加された前記スライドガラスを供給可能なスライドガラス供給ユニットと、
     前記スライドガラスを収納可能なスライドガラス収納ユニットと、
     前記スライドガラスに載っている試料に対して染色処理を実施可能な染色ユニットと、
     前記識別ラベルに基づいて、前記スライドガラスを搬送可能な搬送ユニットと、
     を備える、試料処理システムであって、
     前記搬送ユニットは、前記スライドガラスを保持するグリップ部を含み、
     前記グリップ部には、前記識別ラベルを読み取る識別ラベル読取部が設けられている、試料処理システム。
  2.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記搬送ユニットは、前記スライドガラスを保持する前に、前記識別ラベル読取部で前記識別ラベルを読み取るように構成されている、試料処理システム。
  3.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記搬送ユニットは、前記スライドガラスを保持した状態で、前記識別ラベル読取部で前記識別ラベルを読み取るように構成されている、試料処理システム。
  4.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記搬送ユニットは、前記グリップ部によって前記スライドガラスを保持した状態で所定距離だけ前記スライドガラスを上昇させた後、前記識別ラベル読取部で前記識別ラベルを読み取るように構成されている、試料処理システム。
  5.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記スライドガラス供給ユニットは、前記スライドガラスを複数配置するトレイを有し、
     前記搬送ユニットは、前記スライドガラス供給ユニットに前記トレイが配置されたことを検知すると、前記トレイに配置された複数の前記スライドガラスのそれぞれに付加された前記識別ラベルを前記識別ラベル読取部で読み取るように構成されている、試料処理システム。
  6.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記試料処理システムは、
     前記スライドガラス供給ユニットに前記スライドガラスを複数配置するトレイが設置されたことを検知するトレイ検知部と、
     前記トレイ検知部で検知した検知状態を記憶する検知状態記憶部と、
     を有し、
     前記搬送ユニットは、前記試料処理システムに前記スライドガラスの供給動作を開始する起動指示が入力されると、前記検知状態記憶部に記憶されている前記検知状態に基づいて、前記トレイに配置された複数の前記スライドガラスのそれぞれに付加された前記識別ラベルを前記識別ラベル読取部で読み取るように構成されている、試料処理システム。
  7.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記搬送ユニットは、前記試料処理システムに前記識別ラベルの読取動作を開始する起動指示が入力されると、前記スライドガラスに付加された前記識別ラベルを前記識別ラベル読取部で読み取るように構成されている、試料処理システム。
  8.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記スライドガラス供給ユニットは、
     前記スライドガラスを複数配置するトレイと、
     複数の前記スライドガラスのそれぞれに付加された前記識別ラベルを前記識別ラベル読取部で読み取り可能なように、前記トレイをスライドさせるトレイ移動部と、
     を有し、
     前記トレイ移動部によって前記トレイをスライドさせると、前記搬送ユニットは、前記トレイに配置されている複数の前記スライドガラスのそれぞれに付加された前記識別ラベルを順次、前記識別ラベル読取部で読み取るように構成されている、試料処理システム。
  9.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記スライドガラス供給ユニットは、前記スライドガラスを複数配置するトレイを有し、
     前記グリップ部は、前記トレイ上を移動しながら、前記トレイに配置された複数の前記スライドガラスのそれぞれに付加された前記識別ラベルを順次、前記識別ラベル読取部で読み取るように構成されている、試料処理システム。
  10.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記試料処理システムの占有領域は、
     処理ユニットを配置可能な第1サイド領域と、
     前記染色ユニットを配置可能な第2サイド領域と、
     前記スライドガラス供給ユニットおよび前記スライドガラス収納ユニットを配置可能で、前記第1サイド領域と前記第2サイド領域に挟まれた中央領域と、
     を含み、
     前記搬送ユニットは、前記第1サイド領域と前記第2サイド領域と前記中央領域に跨って配置可能に構成され、かつ、前記第1サイド領域、前記第2サイド領域および前記中央領域に前記スライドガラスを搬送可能に構成されている、試料処理システム。
  11.  請求項10に記載の試料処理システムにおいて、
     前記処理ユニットには、前記スライドガラスに載っている試料をカバーガラスで封止するカバースリップ封入ユニット、または、前記スライドガラスに載っている前記試料の画像を取得する画像化ユニットが含まれる、試料処理システム。
  12.  請求項1に記載の試料処理システムにおいて、
     前記識別ラベルは、バーコード、二次元コード、または、RFIDのいずれかである、試料処理システム。
PCT/JP2023/037757 2022-12-28 2023-10-18 試料処理システム WO2024142561A1 (ja)

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